JP2001330112A - 動作機器の制御装置および変速機の制御装置 - Google Patents

動作機器の制御装置および変速機の制御装置

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JP2001330112A JP2000152096A JP2000152096A JP2001330112A JP 2001330112 A JP2001330112 A JP 2001330112A JP 2000152096 A JP2000152096 A JP 2000152096A JP 2000152096 A JP2000152096 A JP 2000152096A JP 2001330112 A JP2001330112 A JP 2001330112A
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Takehito Hattori
勇仁 服部
Yoshinobu Soga
吉伸 曽我
Masami Sugaya
正美 菅谷
Hideki Yasue
秀樹 安江
Shinji Kasuga
慎司 春日
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 オイル供給路を経由させて油圧室にオイルを
供給する制御と、油圧室のオイルをオイル排出路から排
出させる制御とをおこなっていない場合に、油圧室の油
圧が低下することを抑制する。 【解決手段】 変速機9の変速比を制御する油圧室80
と、油圧室80にオイルを供給する油路154,15
5,157と、油圧室80のオイルを排出する油路15
7,159,135Aとを備えた変速機の制御装置にお
いて、油路154,155,157を経由させて油圧室
80にオイルを供給する制御と、油圧室80のオイルを
油路157,159,135Aから排出させる制御と
が、共におこなわれていない場合に、油路154,15
5,157とは異なる系統の入力ポート150、スプリ
ング室151、油路153を経由させて油圧室80にオ
イルを供給するチェックバルブ147を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、動作機器(例え
ば変速機)の動作状態(例えば変速比)を制御する流体
圧室(例えば油圧室)と、この流体圧室における流体
(例えばオイル)の給排を制御する機構とを備えた動作
機器の制御装置および変速機の制御装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、変速機構を油圧制御する構成の自
動変速機としては、ベルト式無段変速機と遊星歯車式有
段変速機とトロイダル式無段変速機とが知られている。
このうち、ベルト式無段変速機は、駆動側回転部材およ
び従動側回転部材と、駆動側回転部材および従動側回転
部材に巻き掛けた巻き掛け伝動部材とを備えており、駆
動側回転部材に対する巻き掛け伝動部材の巻き掛け半径
を油圧制御することにより、その変速比が制御される。
このベルト式無段変速機の一例が、特開平11−182
657号公報に記載されている。
【0003】この公報に記載されたベルト式無段変速機
(動作機器)は、エンジンのトルクが入力される入力軸
と、この入力軸と平行に設けられた出力軸と、入力軸側
に設けられたプライマリプーリと、出力軸側に設けられ
たセカンダリプーリとを備えている。また、プライマリ
プーリは、入力軸に固定された固定シーブと、入力軸の
軸線方向に移動可能な可動シーブとを有している。ま
た、セカンダリプーリは、出力軸に固定された固定シー
ブと、出力軸の軸線方向に移動可能な可動シーブとを有
している。上記構成のプライマリプーリおよびセカンダ
リプーリにはベルトが巻き掛けられている。さらに、プ
ライマリプーリの可動シーブの動作を制御する第1の油
圧室(流体圧室)と、セカンダリプーリの可動シーブの
動作を制御する第2の油圧室とが設けられている。
【0004】さらに、第1の油圧室の油圧を制御するた
めに変速制御部が設けられている。この変速制御部は、
ライン圧制御弁に接続された増速用ソレノイドバルブお
よび減速用ソレノイドバルブと、増速用流量制御弁およ
び減速用流量制御弁(流体給排装置)とが設けられてい
る。増速用流量制御弁は、スプールと、制御圧室と、ば
ね室と、入力ポートおよび出力ポートとを備えている。
減速用流量制御弁は、スプールと、制御圧室と、ばね室
と、入力ポートおよびドレーンポートとを備えている。
前記増速用流量制御弁の制御圧室は増速用ソレノイドバ
ルブの出力ポートに接続され、増速用流量制御弁の出力
ポートは第1の油圧室に接続されている。
【0005】これに対して、減速用流量制御弁の入力ポ
ートは第1の油圧室に接続され、減速用流量制御弁の制
御圧室は減速用ソレノイドバルブの出力ポートに接続さ
れている。また、増速用ソレノイドバルブの出力ポート
は、減速用流量制御弁のばね室に接続されている。さら
に、減速用ソレノイドバルブの出力ポートは、増速用流
量制御弁のばね室に接続されている。なお、第2の油圧
室にはベルト押圧油圧制御弁の出力ポートが接続されて
おり、ベルト押圧油圧制御弁の入力ポートには、ライン
圧が入力されるように構成されている。
【0006】上記構成において、オイルポンプの吐出油
圧が、ライン圧制御弁により所定のライン圧に制御さ
れ、そのライン圧が増速用流量制御弁の入力ポートおよ
びベルト押圧油圧制御弁の入力ポートに入力される。こ
こで、変速制御部においては、2つのソレノイドバルブ
のオン・オフの組合せを切り換えることにより、増速用
流量制御弁を経由して第1の油圧室に供給されるオイル
(流体)の流量と、第1の油圧室から減速用流量制御弁
を経由して排出されるオイルの流量とが制御される。
【0007】このようにして、第1の油圧室の油圧を制
御することにより、プライマリプーリの溝幅、言い換え
れば、プライマリプーリ側のベルトの巻き掛け半径が変
化し、変速比が制御される。また、第2の油圧室の油圧
を制御することにより、ベルトに対する挟持力が制御さ
れ、伝達トルクに応じた張力が確保される。
【0008】さらに、2つのソレノイドバルブの一方が
故障した場合は、他方のソレノイドバルブをもオンして
いる。すると、ライン圧が2つのソレノイドバルブの出
力ポートを経由して、2つの流量制御弁の制御油圧室に
別個に伝達される一方、2つのソレノイドバルブの出力
ポートの油圧が、2つの流量制御弁のばね室に別個に入
力される。このため、増速用流量制御弁の出力ポートが
閉じられて、増速用流量制御弁を経由して第1の油圧室
にオイルを供給する制御が中止されるとともに、減速用
流量制御弁の入力ポートとドレーンポートとが遮断さ
れ、第1の油圧室のオイルを減速用流量制御弁を経由し
て排出する制御が中止される。このようにして、第1の
油圧室におけるオイルの給排を中止することで、急減速
および急増速を抑制することができるとされている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記公報に
記載されているベルト式無段変速機のような油圧制御式
の変速機においては、各油圧室を構成する構成部材同士
の相対移動領域、例えば、ピストンとシリンダとの対向
面間が、Oリングなどの密封装置により、液密に密封さ
れている。しかしながら、このような密封装置が設けら
れているとしても、オイルの僅少な漏れが不可避的に生
じるため、上記のように油圧室に対するオイルの給排を
中止している際に、油圧室の油圧が低下する可能性があ
った。
【0010】この発明は上記の事情を背景としてなされ
たものであり、流体圧室における流体の供給および排出
をおこなっていない場合に、流体圧室の流体圧を調圧す
ることのできる動作機構の制御装置および変速機の制御
装置を提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段およびその作用】上記の目
的を達成するために、請求項1の発明は、動作機器の動
作状態を制御する流体圧室と、この流体圧室への流体の
供給および流体圧室からの流体の排出を制御する流体給
排装置とを備えた動作機器の制御装置において、前記流
体給排装置により、前記流体圧室への流体の供給、およ
び前記流体圧室からの流体の排出がおこなわれていない
場合に、前記流体圧室の流体圧を補助的に調圧する補助
調圧装置を設けたことを特徴とするものである。
【0012】請求項1の発明によれば、流体給排装置に
より、流体圧室への流体の供給、および流体圧室からの
流体の排出がおこなわれていない場合に、流体圧室の流
体圧を補助的に調圧できる。このため、たとえ流体圧室
から流体が漏れた場合でも、流体圧室の流体圧を調圧し
て、動作機器の動作状態を所定の状態に維持(もしくは
保持または制御)することができる。
【0013】請求項2の発明は請求項1の構成に加え
て、前記補助調圧装置が、前記流体圧室の流体圧に基づ
いて、前記流体圧室の流体圧を補助的に調圧する機能を
備えていることを特徴とするものである。
【0014】請求項2の発明によれば、請求項1の発明
と同様の作用が生じる他に、流体圧室の流体圧の変化に
基づいて、流体圧室の流体圧が調圧されるため、動作機
器の動作状態を所定の状態に制御する機能が一層向上す
る。
【0015】請求項3の発明は、請求項2の構成に加え
て、前記補助調圧装置が、前記流体圧室の流体圧が低下
した場合に、前記流体圧室の流体圧の低下を抑制するよ
うに、前記流体圧室の流体圧を調圧する機能を備えてい
ることを特徴とするものである。
【0016】請求項3の発明によれば、請求項2の発明
と同様の作用が生じる他に、流体圧室の流体圧が低下し
た場合に、流体圧室の流体圧の低下を抑制するように、
流体圧室の流体圧が調圧される。したがって、流体圧室
の流体圧の低下を確実に抑制することができる。
【0017】請求項4の発明は、動作機器の動作状態を
制御する流体圧室と、この流体圧室への流体の供給およ
び排出を制御する流体給排装置とを備えた動作機器の制
御装置において、前記流体給排装置により、前記流体圧
室への流体の供給、および前記流体圧室からの流体の排
出がおこなわれていない場合に、前記流体圧室に流体を
補助的に補給する流体補給装置を設けたことを特徴とす
るものである。
【0018】請求項4の発明によれば、流体給排装置に
より、流体圧室への流体の供給、および流体圧室からの
流体の排出がおこなわれていない場合に、流体圧室に流
体を補助的に補給できる。このため、たとえ流体圧室か
ら流体が漏れた場合でも、流体圧室に流体を補給して、
動作機器の動作状態を所定の状態に維持(もしくは保持
または制御)することができる。
【0019】請求項5の発明は、請求項4の発明に加え
て、前記流体補給装置は、前記流体圧室の流体圧に基づ
いて、前記流体圧室に流体を補助的に供給する機能を備
えていることを特徴とするものである。
【0020】請求項5の発明によれば、請求項4の発明
と同様の作用が生じる他に、流体圧室の流体圧の変化に
基づいて、流体圧室に流体が補給されるため、動作機器
の動作状態を所定の状態に制御する機能が一層向上す
る。
【0021】請求項6の発明は、請求項5の構成に加え
て、前記流体補給装置は、前記流体圧室の流体圧が低下
した場合に、前記流体圧室の流体圧の低下を抑制するよ
うに、前記流体圧室に流体を補給する機能を備えている
ことを特徴とするものである。
【0022】請求項6の発明によれば、請求項5の発明
と同様の作用が生じる他に、流体圧室の流体圧が低下し
た場合に、流体圧室の流体圧の低下を抑制するように、
流体圧室に流体が補給される。したがって、流体圧室の
流体圧の低下を確実に抑制することができる。
【0023】請求項7の発明は、請求項4の構成に加え
て、前記流体補給装置は、前記流体圧室の流体が漏れた
場合に、この流体の漏れ状態に基づいて前記流体圧室に
流体を補給する機能を備えていることを特徴とするもの
である。
【0024】請求項7の発明によれば、請求項4の発明
と同様の作用が生じる他に、流体圧室の流体が漏れた場
合に、流体圧室に流体が補給される。したがって、流体
圧室の流体圧の低下を確実に抑制することができる。
【0025】請求項8の発明は、請求項7の構成に加え
て、前記流体補給装置は、前記流体圧室から流体が漏れ
た場合に、前記流体圧室に流体を補給する機能を備えて
いることを特徴とするものである。
【0026】請求項8の発明によれば、請求項7の発明
と同様の作用が生じる他に、流体圧室の流体が漏れた場
合に、流体圧室に流体が補給される。したがって、流体
圧室の流体圧の低下を確実に抑制することができる。
【0027】上記請求項1ないし請求項8において、流
体には液体および気体が含まれており、液体としてはオ
イル、水などが挙げられ、気体としては空気が挙げられ
る。また請求項8において、流体圧には油圧、液圧、空
気圧などが含まれる。
【0028】請求項9の発明は、変速機の変速比を制御
する油圧室と、この油圧室にオイルを供給するオイル供
給路と、前記油圧室のオイルを排出するオイル排出路と
を備えた変速機の制御装置において、前記オイル供給路
を経由させて前記油圧室にオイルを供給する制御と、前
記油圧室のオイルを前記オイル排出路から排出させる制
御とが、共におこなわれていない場合に、前記オイル供
給路とは異なる系統の補助供給路を経由して、前記油圧
室にオイルを供給することにより、この油圧室の油圧の
低下を抑制する調圧装置を設けたことを特徴とするもの
である。請求項9において、異なる系統とは、油路の経
路の少なくとも一部が異なっていることを意味してい
る。
【0029】請求項9の発明によれば、オイル供給路を
経由して油圧室にオイルを供給する制御と、油圧室のオ
イルをオイル排出路から排出する制御とが、共におこな
われていない場合に、油圧室の油圧の低下が抑制される
ため、油圧室の油圧保持機能が向上する。
【0030】請求項10の発明は、請求項9の構成に加
えて、前記変速機が、駆動側回転部材および従動側回転
部材と、前記駆動側回転部材の溝および従動側回転部材
の溝に亘って巻き掛けられた巻き掛け伝動部材とを備
え、前記油圧室の油圧に基づいて、前記駆動側回転部材
における前記巻き掛け伝動部材の巻き掛け半径を調整す
ることにより、前記変速比が制御される構成であること
を特徴とする。
【0031】請求項10の発明によれば、請求項9の発
明と同様の作用が生じるほかに、油圧室の油圧の低下が
抑制されるため、駆動側回転部材側における巻き掛け伝
動部材の滑りが生じにくくなり、動力の伝達損失が抑制
される。
【0032】請求項11の発明は、請求項9または10
の構成に加えて、前記補助供給路の少なくとも一部と、
前記オイル排出路の少なくとも一部とが共通であること
を特徴とするものである。
【0033】請求項11の発明によれば、請求項9また
は10の発明と同様の作用が生じる他に、補助供給路の
少なくとも一部と、オイル排出路の少なくとも一部とが
共通であるため、油圧室に接続される油路の構造の複雑
化が抑制される。
【0034】請求項12の発明は、変速機の変速比を制
御する油圧室と、この油圧室にオイルを供給するオイル
供給路と、前記油圧室のオイルを排出するオイル排出路
とを備えた変速機の制御装置において、前記オイル供給
路を経由させて前記油圧室にオイルを供給する制御と、
前記油圧室のオイルを前記オイル排出路から排出させる
制御とが、共におこなわれていない状態で前記油圧室側
のオイル漏れが生じた場合に、前記オイル供給路とは異
なる系統の補助供給路を介して、前記油圧室にオイルを
供給するオイル補給装置を備えていることを特徴とする
ものである。
【0035】請求項12において、異なる系統とは、油
路の経路の少なくとも一部が異なっていることを意味し
ている。また、請求項12において、例えば油圧室側の
オイル漏れには、油圧室自体からのオイル漏れと、油圧
室に連通している油路におけるオイル漏れとが挙げられ
る。
【0036】請求項12の発明によれば、オイル供給路
を経由させて油圧室にオイルを供給する制御と、油圧室
のオイルをオイル排出路から排出させる制御とが、共に
おこなわれていない状態で油圧室側のオイル漏れが生じ
た場合は、補助供給路を介して油圧室にオイルが供給さ
れ、油圧室の油圧の低下が抑制される。
【0037】
【発明の実施の形態】つぎに、この発明を図面を参照し
ながら具体的に説明する。図2は、この発明を適用した
FF車(フロントエンジンフロントドライブ;エンジン
前置き前輪駆動車)の動力伝達装置を示すスケルトン図
である。図2において、1は車両の駆動力源としてのエ
ンジンであり、このエンジン1としては内燃機関、具体
的にはガソリンエンジン、ディーゼルエンジン、LPG
エンジンなどが用いられる。そして、エンジン1のクラ
ンクシャフト2が車両の幅方向に配置されている。な
お、以下の説明においては、エンジン1として便宜上、
ガソリンエンジンを用いた場合について説明する。
【0038】また前記エンジン1の出力側には、トラン
スアクスル3が設けられている。このトランスアクスル
3は、一体化されたケーシングの内部に、ベルト式無段
変速機(後述)および最終減速機(後述)が組み込まれ
たユニットである。このトランスアクスル3を構成する
ケーシングは、エンジン1の出力側に固定されたトラン
スアクスルハウジング4と、トランスアクスルハウジン
グ4におけるエンジン1とは反対側の開口端に固定され
たトランスアクスルケース5と、トランスアクスルケー
ス5におけるトランスアクスルハウジング4とは反対側
の開口端に固定されたトランスアクスルリヤカバー6と
を有している。
【0039】前記トランスアクスルハウジング4の内部
には、トルクコンバータ7が設けられており、トランス
アクスルケース5およびトランスアクスルリヤカバー6
の内部に亘り、前後進切り換え機構8およびベルト式無
段変速機(CVT)9ならびに最終減速機(言い換えれ
ば差動装置)10が設けられている。まず、トルクコン
バータ7の構成について説明する。トランスアクスルハ
ウジング4の内部には、クランクシャフト2と同一の軸
線を中心として回転可能なインプットシャフト11が設
けられており、インプットシャフト11におけるエンジ
ン1側の端部にはタービンランナ13が取り付けられて
いる。
【0040】一方、クランクシャフト2の後端にはドラ
イブプレート14を介してフロントカバー15が連結さ
れており、フロントカバー15にはポンプインペラ16
が接続されている。このタービンランナ13とポンプイ
ンペラ16とは対向して配置され、タービンランナ13
およびポンプインペラ16の内側にはステータ17が設
けられている。ステータ17は、一方向クラッチ17A
を介して中空軸17Bに接続されている。この中空軸1
7Bの内部にインプットシャフト11が配置されてい
る。中空軸17Bとインプットシャフト11とは相対回
転可能である。また、インプットシャフト11における
フロントカバー15側の端部には、ダンパ機構18を介
してロックアップクラッチ19が設けられている。上記
のように構成されたフロントカバー15およびポンプイ
ンペラ16などにより形成されたケーシング内に、作動
流体としてのオイルが供給される。
【0041】上記構成により、エンジン1の動力(トル
ク)がクランクシャフト2からフロントカバー15に伝
達される。この時、ロックアップクラッチ19が解放さ
れている場合は、ポンプインペラ16のトルクが流体に
よりタービンランナ13に伝達され、ついでインプット
シャフト11に伝達される。なお、ポンプインペラ16
からタービンランナ13に伝達されるトルクを、ステー
タ17により増幅することもできる。一方、ロックアッ
プクラッチ19が係合されている場合は、フロントカバ
ー15のトルクが機械的にインプットシャフト11に伝
達される。
【0042】前記トルクコンバータ7と前後進切り換え
機構8との間には、オイルポンプ20が設けられてい
る。オイルポンプ20は、ボデー23およびロータ21
を備えている。前記ポンプインペラ16の内周端には円
筒形状のハブ22が溶接固定されている。また中空軸1
7Bの一部は、オイルポンプ20の内部に到達してお
り、中空軸17Bはボデー23に固定されている。
【0043】また、ボデー23は、トランスアクスルケ
ース5側にボルト(図示せず)により締め付け固定され
ている。上記構成において、エンジン1の動力をポンプ
インペラ16を介してロータ21に伝達し、オイルポン
プ20を駆動することができる。このオイルポンプ20
の駆動により、オイルパン(後述)に貯留されているオ
イルが汲み上げられる。このオイルポンプ20の吐出油
圧が、油圧制御装置(後述)の油圧回路に供給される。
【0044】前記前後進切り換え機構8は、インプット
シャフト11とベルト式無段変速機9との間の動力伝達
経路に設けられている。前後進切り換え機構8はダブル
ピニオン形式の遊星歯車機構24を有している。この遊
星歯車機構24は、インプットシャフト11のベルト式
無段変速機9側の端部に設けられたサンギヤ25と、こ
のサンギヤ25の外周側に、サンギヤ25と同心状に配
置されたリングギヤ26と、サンギヤ25に噛み合わさ
れたピニオンギヤ27と、このピニオンギヤ27および
リングギヤ26に噛み合わされたピニオンギヤ28と、
ピニオンギヤ27,27を自転可能に保持し、かつ、ピ
ニオンギヤ27,27を、サンギヤ25の周囲で一体的
に公転可能な状態で保持したキャリヤ29とを有してい
る。そして、このキャリヤ29と、ベルト式無段変速機
9のプライマリシャフト(後述する)とが連結されてい
る。
【0045】また、キャリヤ29とインプットシャフト
11との間の動力伝達経路を接続・遮断するフォワード
クラッチCRが設けられている。フォワードクラッチC
Rは、インプットシャフト11を中心として回転可能で
あり、かつ、環状に構成されたプレートおよびディスク
を、軸線方向に交互に配置した公知の構造を備えてい
る。さらに、トランスアクスルケース5側には、リング
ギヤ26の回転・固定を制御するリバースブレーキBR
が設けられている。リバースブレーキBRは、インプッ
トシャフト11の外周側に設けられ、かつ、環状に構成
されたプレートおよびディスクを、軸線方向に交互に配
置した公知の構造を備えている。
【0046】前記ベルト式無段変速機9は、インプット
シャフト11と同心状に配置されたプライマリシャフト
30と、プライマリシャフト30と相互に平行に配置さ
れたセカンダリシャフト31とを有している。また、軸
受32,33によりプライマリシャフト30が回転可能
に保持されているとともに、軸受34,35によりセカ
ンダリシャフト31が回転可能に保持されている。
【0047】前記プライマリシャフト30にはプライマ
リプーリ36が設けられており、セカンダリシャフト3
1側にはセカンダリプーリ37が設けられている。プラ
イマリプーリ36は、プライマリシャフト30の外周に
一体的に形成された固定シーブ38と、プライマリシャ
フト30の軸線方向に移動できるように構成された可動
シーブ39とを有している。そして、固定シーブ38と
可動シーブ39との対向面間にV字形状の溝40が形成
されている。
【0048】また、この可動シーブ39をプライマリシ
ャフト30の軸線方向に動作させることにより、可動シ
ーブ39と固定シーブ28とを接近・離隔させる油圧ア
クチュエータ(言い換えれば油圧サーボ機構)41が設
けられている。一方、セカンダリプーリ37は、セカン
ダリシャフト31の外周に一体的に形成された固定シー
ブ42と、セカンダリシャフト31の軸線方向に移動で
きるように構成された可動シーブ43とを有している。
【0049】そして、固定シーブ42と可動シーブ43
との対向面間にV字形状の溝44が形成されている。ま
た、この可動シーブ43をセカンダリシャフト31の軸
線方向に動作させることにより、可動シーブ43と固定
シーブ42とを接近・離隔させる油圧アクチュエータ
(言い換えれば油圧サーボ機構)45が設けられてい
る。
【0050】上記構成のプライマリプーリ36の溝40
およびセカンダリプーリ37溝44に対して、ベルト4
6が巻き掛けられている。ベルト46は、多数の金属製
の駒および2本のスチールリングを有している。なお、
前記セカンダリシャフト31におけるエンジン1側に
は、円筒形状のカウンタドリブンギヤ47が固定されて
おり、カウンタドリブンギヤ47が軸受48,49によ
り保持されている。さらに、軸受35はトランスアクス
ルリヤカバー6側に設けられており、セカンダリシャフ
ト31における軸受35とセカンダリプーリ37との間
には、パーキングギヤ31Aが設けられている。
【0051】前記ベルト式無段変速機9のカウンタドリ
ブンギヤ47と最終減速機10との間の動力伝達経路に
は、セカンダリシャフト31と相互に平行なインターミ
ディエイトシャフト50が設けられている。インターミ
ディエイトシャフト50は軸受51,52により支持さ
れている。インターミディエイトシャフト50にはカウ
ンタドリブンギヤ53とファイナルドライブギヤ54と
が形成されている。そして、カウンタドライブギヤ47
とカウンタドリブンギヤ53とが噛み合わされている。
【0052】一方、前記最終減速機10は内部中空のデ
フケース55を有している。デフケース55は、軸受5
6,57により回転可能に保持されているとともに、デ
フケース55の外周にはリングギヤ58が設けられてい
る。そして、ファイナルドライブギヤ54とリングギヤ
58とが噛み合わされている。また、デフケース55の
内部にはピニオンシャフト59が取り付けられており、
ピニオンシャフト59には2つのピニオンギヤ60が取
り付けられている。このピニオンギヤ60には2つのサ
イドギヤ61が噛み合わされている。2つのサイドギヤ
61には別個にフロントドライブシャフト62が接続さ
れ、各フロントドライブシャフト62には、車輪(前
輪)63が接続されている。
【0053】図3は、図2に示す車両の制御系統を示す
ブロック図である。車両全体を制御する電子制御装置6
4は、演算処理装置(CPUまたはMPU)および記憶
装置(RAMおよびROM)ならびに入出力インターフ
ェースを主体とするマイクロコンピュータにより構成さ
れている。
【0054】この電子制御装置64に対しては、エンジ
ン回転数センサ65の信号、アクセル開度センサ66の
信号、スロットル開度センサ67の信号、ブレーキスイ
ッチ68の信号、シフトポジション選択装置69Aの操
作状態を検出するシフトポジションセンサ69の信号、
ベルト式無段変速機9の入力回転数を検出する入力回転
数センサ70の信号、ベルト式無段変速機9の出力回転
数を検出する出力回転数センサ71の信号、ベルト式無
段変速機9およびトルクコンバータ7の作動油温を検出
する油温センサ72の信号、エアコンスイッチ73の信
号、エンジン1の冷却水温を検出する水温セン74の信
号などが入力される。
【0055】前記シフトポジションセンサ69の信号に
基づいて、駆動ポジション(例えばD(ドライブ)ポジ
ション、R(リバース)ポジションなど)、または非駆
動ポジション(例えばN(ニュートラル)ポジション、
P(パーキング)ポジションなど)のいずれが選択され
ているかが判断される。さらに、駆動ポジションのう
ち、前進ポジション(例えばDポジション)または後進
ポジション(Rポジション)のいずれが選択されている
かが判断される。また、エンジン回転数センサ65の信
号、入力回転数センサ70の信号、出力回転数センサ7
1の信号などに基づいて、車速およびベルト式無段変速
機9の変速比を演算することができる。
【0056】さらに、電子制御装置64には、各種の信
号に基づいてエンジン1およびロックアップクラッチ1
9ならびにベルト式無段変速機9の変速制御をおこなう
ためのデータが記憶されている。例えば、アクセル開度
および車速などのような走行状態に基づいて、ベルト式
無段変速機9の変速比を制御することにより、エンジン
1の最適な運転状態を選択するためのデータが、電子制
御装置64に記憶されている。
【0057】また、電子制御装置64には、アクセル開
度および車速をパラメータとするロックアップクラッチ
制御マップが記憶されており、このロックアップクラッ
チ制御マップに基づいてロックアップクラッチ19が係
合・解放・スリップの各状態に制御される。そして、電
子制御装置64に入力される各種の信号や、電子制御装
置64に記憶されているデータに基づいて、電子制御装
置64から、燃料噴射制御装置75、点火時期制御装置
76、油圧制御装置77に対して制御信号が出力され
る。
【0058】この油圧制御装置77の一部を構成する油
圧回路を、図1および図4に基づいて説明する。なお、
図1および図4の油圧回路において、“”、“”、
“”が付された箇所は、“”が付された箇所同士、
“”が付された箇所同士、“”が付された箇所同士
で、各油路が接続されていることを意味する。
【0059】まず、前記油圧アクチュエータ41は、油
圧室80を構成するシリンダ81と、油圧室80の油圧
に基づいて動作し、かつ、可動シーブ39の動作を制御
するピストン82と、シリンダ81とピストン82との
対向面間を液密に密封する密封装置83とを備えてい
る。また、油圧アクチュエータ45は、可動シーブ43
の動作を制御する油圧室84と、可動シーブ43の動作
を制御する圧縮コイルばね(図示せず)とを備えてい
る。
【0060】一方、油圧アクチュエータ41,45の油
圧室80,84側にオイルを供給するプライマリレギュ
レータバルブ85と、ロックアップクラッチ19側にオ
イルを供給し、かつ、トランスアクスル3の内部に潤滑
油を供給する潤滑系統86に接続されたセカンダリレギ
ュレータバルブ87とを有している。そして、オイルパ
ン88のオイルがストレーナ89を経由してオイルポン
プ90の吸入口91に吸入され、オイルポンプ90の吐
出口92から吐出されたオイルが、油路93を介してプ
ライマリレギュレータバルブ85の入力ポート94に供
給される。
【0061】このプライマリレギュレータバルブ85
は、オイルポンプ90の吐出口92に接続された入力ポ
ート94と、この入力ポート94に連通する逃がしポー
ト95と、入力ポート94と逃がしポート95とを接続
・遮断するスプール96と、このスプール96の一端側
に設けられたスプリング室96Aと、スプリング室96
Aに接続され、かつ、リニアソレノイドバルブ(図示せ
ず)により調圧された油圧が入力される調圧ポート97
と、スプール96の他端側に設けた制御ポート98と、
スプリング室96Aに配置され、かつ、入力ポート94
と逃がしポート95とが遮断される方向にスプール96
を押圧するスプリング99とを有している。また、油路
93はオリフィス100を介して制御ポート98に接続
されている。
【0062】一方、セカンダリレギュレータバルブ87
は、逃がしポート95に接続された入力ポート101
と、この入力ポート101に接続され、かつ、潤滑系統
86に接続された出力ポート102と、入力ポート10
1およびオイルポンプ90の吸入口91側に接続された
ドレーンポート103とを有している。また、セカンダ
リレギュレータバルブ87は、入力ポート101とドレ
ーンポート103および出力ポート102とを接続・遮
断するスプール104と、スプール104の一端側に設
けられ、かつ、入力ポート101とドレーンポート10
3および出力ポート102とを遮断する方向にスプール
104を押圧するスプリング105と、スプール104
を、スプリング105と同方向に押圧する油圧(図示し
ないリニアソレノイドバルブにより調圧されたリニアソ
レノイド圧)が入力される調圧ポート106と、逃がし
ポート95の油圧が入力されてスプール104をスプリ
ング105とは逆方向に押圧する制御ポート107とを
有している。
【0063】さらに、逃がしポート95と制御ポート1
07との間の油路にはオリフィス108が設けられてい
る。さらにまた、セカンダリレギュレータバルブ97に
は、出力ポート102と連通するオイル補給ポート10
9が設けられており、調圧ポート106の油圧およびス
プリング105の弾性力による押圧力と、制御ポート1
07の油圧による押圧力とのバランスにより、スプール
104が動作して、出力ポート102および入力ポート
101とオイル補給ポート109とが接続・遮断される
ように構成されている。
【0064】一方、減圧弁110が設けられており、減
圧弁110は、入力ポート111および出力ポート11
2と、入力ポート111と出力ポート112とを接続・
遮断するスプール113と、スプール113の一端側に
設けられ、かつ、入力ポート111と出力ポート112
とを接続する方向にスプール113を押圧するスプリン
グ114と、出力ポート112に接続され、かつ、スプ
ール113をスプリング114の押圧方向とは逆方向に
押圧する油圧を生じさせる制御ポート115とを有して
いる。
【0065】また、出力ポート112および制御ポート
115には油路112Aが接続されており、油路112
Aの中途部位から分岐する油路112Bが形成されてい
る。そして、この油路112Bがオイル補給ポート10
9に接続されており、油路112Bにはオリフィス11
6,117が直列に設けられている。なお、油路93の
中途部位に接続された油路93Aは、ラインプレッシャ
ーモジュレータバルブ(図示せず)を介して油圧室84
に接続されている。
【0066】つぎに、油圧アクチュエータ41の油圧室
81にオイルを供給する油圧回路を、図1に基づいて説
明する。まず、増速用ソレノイドバルブ118および減
速用ソレノイドバルブ119が設けられている。増速用
ソレノイドバルブ118は、入力ポート120および出
力ポート121ならびにドレーンポート121Aを有し
ている。そして、増速用ソレノイドバルブ118がオン
されると、入力ポート120と出力ポート121とが接
続されるとともに、ドレーンポート121Aと入力ポー
ト121および出力ポート121とが遮断される。これ
に対して、増速用ソレノイドバルブ118がオフされる
と、入力ポート120と出力ポート121とが遮断され
るとともに、出力ポート121とドレーンポート121
Aとが接続される構成になっている。
【0067】減速用ソレノイドバルブ119は、入力ポ
ート122および出力ポート123ならびにドレーンポ
ート123Aを有している。そして、減速用ソレノイド
バルブ119がオンされると、入力ポート122と出力
ポート123とが接続されるとともに、ドレーンポート
123Aと入力ポート122および出力ポート123と
が遮断される。これに対して、減速用ソレノイドバルブ
119がオフされると、入力ポート122と出力ポート
123とが遮断されるとともに、出力ポート123とド
レーンポート123Aとが接続される構成になってい
る。そして、前記油路112Aに対して入力ポート12
0と入力ポート122とが並列に接続されている。
【0068】また、増速用流量制御弁124および減速
用流量制御弁125が設けられている。増速用流量制御
弁124は、入力ポート126および出力ポート127
と、入力ポート126と出力ポート127とを接続・遮
断するスプール128と、スプール128の一端側に設
けられたスプリング室129と、スプリング室129に
設けられ、かつ、入力ポート126と出力ポート127
とを遮断する方向にスプール129を押圧するスプリン
グ130と、スプール129に対してスプリング130
の押圧力とは逆方向の押圧力を作用させる制御油圧室1
31とを有している。なおスプリング室129にはポー
ト132が接続されている。
【0069】前記減速用流量制御弁125は、入力ポー
ト133および入出力ポート134ならびにドレーンポ
ート135と、入力ポート133と入出力ポート134
とを接続・遮断し、かつ、入出力ポート134とドレー
ンポート135とを接続・遮断するスプール136と、
スプール136の一端側に設けられたスプリング室13
7と、スプリング室137に設けられ、かつ、入力ポー
ト133と入出力ポート134とを接続し、かつ、入出
力ポート134とドレーンポート135とを遮断する方
向にスプール136を押圧するスプリング138と、ス
プール138に対してスプリング138の押圧力とは逆
方向の押圧力を作用させる制御油圧室139とを有して
いる。なお、スプリング室137にはポート140が接
続され、ドレーンポート135が、油路135Aを介し
てオイルパン88側に接続されている。
【0070】そして、増速用ソレノイドバルブ118の
出力ポート121と、増速用流量制御弁124の制御油
圧室131とが、油路141により接続されている。油
路141にはオリフィス142が設けられており、油路
141におけるオリフィス142と出力ポート121と
の間の部分が、油路143を介して減速用流量制御弁1
25のポート140に接続されている。つまり、増速用
ソレノイドバルブ118の出力ポート121に対して、
制御油圧室131とポート140とが並列に接続されて
いる。また、減速用ソレノイドバルブ119の出力ポー
ト123に対して、油路144,145が並列に接続さ
れており、油路144が減速用流量制御弁125の制御
油圧室139に接続され、油路145が増速用流量制御
弁124のポート132に接続されている。なお、油路
144にはオリフィス146が設けられている。
【0071】さらに、チェックバルブ147が設けられ
ており、チェックバルブ147は、シリンダ148内に
配置された有底円筒形状のピストン149と、ピストン
149の底部側に油圧を供給する入力ポート150と、
シリンダ148とピストン149との間の空間に形成さ
れたスプリング室151と、スプリング室151に配置
され、かつ、入力ポート150を閉じる方向にピストン
149を押圧するスプリング152と、ピストン149
の円筒部を半径方向に貫通し、かつ、スプリング室15
1に連通する油路153とを有している。そして、油路
153と、減速用流量制御弁125の入力ポート133
とが接続されている。さらに、前記油路93の中途部位
から分岐した油路154が、チェックバルブ147の入
力ポート150に接続されている。また、油路154の
中途部位から分岐した油路155が、増速用流量制御弁
124の入力ポート126に接続されている。なお、油
路154にはオリフィス156が設けられている。
【0072】一方、増速用流量制御弁124の出力ポー
ト127と、油圧アクチュエータ41の油圧室80とが
油路157により接続されている。油路157にはオリ
フィス158が設けられている。油路157における出
力ポート127とオリフィス158との間の部位と、減
速用流量制御弁125の入出力ポート134とを接続す
る油路159が設けられている。
【0073】ここで、この実施形態の構成とこの発明の
構成との対応関係を説明すれば、ベルト式無段変速機9
がこの発明の動作機器および変速機に相当し、油圧室8
0がこの発明の流体圧室および油圧室に相当し、油路1
54,155,157と、増速用流量制御弁124の入
力ポート126および出力ポート127とがこの発明の
オイル供給路に相当し、油路157,159,135A
と、減速用流量制御弁125の入出力ポート134およ
びドレーンポート135とがこの発明のオイル排出路に
相当する。また、増速用ソレノイドバルブ118、減速
用ソレノイドバルブ119、,増速用流量制御弁12
4、減速用流量制御弁125がこの発明の流体給排装置
に相当し、チェックバルブ147がこの発明の補助調圧
装置および流体補給装置に相当する。さらに、油路15
4,157,159と、減速用流量制御弁125の入力
ポート133および入出力ポート134とがこの発明の
補助供給路に相当し、チェックバルブ147がこの発明
の調圧装置およびオイル補給装置に相当し、プライマリ
プーリ36がこの発明の駆動側回転部材に相当し、セカ
ンダリプーリ37がこの発明の従動側回転部材に相当
し、ベルト46が巻き掛け伝動部材に相当する。
【0074】ここで、図2に示す動力伝達装置の制御例
を説明する。まず、前後進切り換え機構8の制御につい
て説明する。シフトポジション選択装置69Aの操作に
より前進ポジションが選択された場合は、フォワードク
ラッチCRが係合され、かつ、リバースブレーキBRが
解放されて、インプットシャフト11とプライマリシャ
フト30とが直結状態になる。この状態においては、エ
ンジン1のトルクが、トルクコンバータ7を経由してイ
ンプットシャフト11に伝達されると、インプットシャ
フト11およびキャリヤ37ならびにプライマリシャフ
ト30が一体回転する。プライマリシャフト30のトル
クは、プライマリプーリ36およびベルト46ならびに
セカンダリプーリ37を経由してセカンダリシャフト3
1に伝達される。
【0075】セカンダリシャフト31に伝達されたトル
クは、カウンタドライブギヤ47およびカウンタドリブ
ンギヤ53を経由してインターミディエイトシャフト5
0に伝達される。インターミディエイトシャフト50に
伝達されたトルクは、ファイナルドライブギヤ54およ
びリングギヤ58を経由してデフケース55に伝達され
る。デフケース55が回転すると、そのトルクがピニオ
ンギヤ60およびサイドギヤ61を経由してドライブシ
ャフト62に伝達され、ついでそのトルクが車輪63に
伝達される。
【0076】これに対して、後進ポジションが選択され
た場合はフォワードクラッチCRが解放され、かつ、リ
バースブレーキBRが係合されて、リングギヤ34が固
定される。すると、インプットシャフト11の回転にと
もなってピニオンギヤ27,28が共に自転しつつ公転
し、キャリヤ29がインプットシャフト11の回転方向
とは逆の方向に回転する。その結果、プライマリシャフ
ト30、セカンダリシャフト31、インターミディエイ
トシャフト50などの回転部材が、前進ポジションの場
合とは逆方向に回転して車両が後退する。
【0077】また、ベルト式無段変速機9の変速比は、
車速およびアクセル開度などの条件から判断される車両
の加速要求(言い換えれば駆動力要求)、および電子制
御装置64に記憶されているデータ(例えば、エンジン
回転数およびスロットル開度をパラメータとする最適燃
費曲線)などに基づいて、エンジン1の運転状態が最適
状態になるように制御される。具体的には、油圧アクチ
ュエータ41の油圧室の油圧を制御することにより、プ
ライマリプーリ36の溝40の幅が調整される。その結
果、プライマリプーリ36におけるベルト46の巻き掛
け半径が変化し、ベルト式無段変速機9の入力回転数と
出力回転数との比、すなわち変速比が無段階(連続的)
に制御される。
【0078】さらに、油圧アクチュエータ45の油圧室
の油圧を制御することにより、セカンダリプーリ37の
溝44の幅が変化する。つまり、ベルト31に対するセ
カンダリプーリ37の軸線方向の挟圧力(言い換えれば
挟持力)が制御される。この挟圧力によりベルト31の
張力が制御され、プライマリプーリ36およびセカンダ
リプーリ37とベルト31との接触面圧が制御される。
油圧アクチュエータ45の油圧室の油圧は、ベルト式無
段変速機9に入力されるトルク、およびベルト式無段変
速機9の変速比などに基づいて制御される。ベルト式無
段変速機9に入力されるトルクは、エンジン回転数、ス
ロットル開度、トルクコンバータ7のトルク比などに基
づいて判断される。
【0079】つぎに、油圧アクチュエータ41の油圧室
80の油圧制御を具体的に説明する。まず、オイルポン
プ90によりオイルパン88のオイルが汲み上げられ、
オイルポンプ90の吐出油圧が、油路93を経由してプ
ライマリレギュレータバルブ85の入力ポート94およ
び制御ポート98に入力される。一方、電子制御装置6
4に入力される信号および各種のデータに基づいて、目
標ライン圧が演算されており、油路93の油圧を目標ラ
イン圧に近づけるためのリニアソレノイド圧(信号圧)
が、調圧ポート97に入力される。ここで、スプリング
室96Aの油圧およびスプリング99の弾性力によりス
プール96に作用する押圧力の方が、制御ポート98の
油圧によりスプール96に作用する押圧力よりも強い場
合は、スプール96により入力ポート94と逃がしポー
ト95とが遮断され、油路93の油圧が上昇する。
【0080】油路93の油圧の上昇にともない、制御ポ
ート98からスプール96に作用する押圧力が更に上昇
し、入力ポート94と逃がしポート95とが接続される
と、油路93側のオイルの一部が逃がしポート95側に
排出され、油路93の油圧が所定値以上に上昇すること
が防止される。このようにして、油路93の油圧が、調
圧ポート97に入力されるリニアソレノイド圧に応じた
油圧に制御される。
【0081】油路93の油圧は、油路154を経由して
チェックバルブ147の入力ポート150に入力される
とともに、油路93の油圧は、減圧弁110を介して、
増速用ソレノイドバルブ118の入力ポート120と、
減速用ソレノイドバルブ119の入力ポート122に入
力される。減圧弁110においては、スプリング114
の弾性力によりスプール113に作用する押圧力と、制
御ポート115に作用する油圧に応じてスプール113
に作用する押圧力とのバランスにより、スプール113
が動作し、入力ポート111に入力される油圧が減圧さ
れて出力ポート112から出力される。
【0082】そして、電子制御装置64により、ベルト
式無段変速機1の変速比を、現在の変速比よりも小さく
する変速判断が成立した場合は、図5に示す制御モード
のうち、第1のモードが選択される。この第1のモード
が選択された場合は、増速用ソレノイドバルブ118が
オンされ、かつ、減速用ソレノイドバルブ119がオフ
される。すると、油路112Aの油圧が、増速用ソレノ
イドバルブ118の入力ポート120および出力ポート
121を介して油路141に入力され、この油路141
の油圧が、増速用流量制御弁124の制御油圧室131
と、減速用流量制御弁125のスプリング室137とに
入力される。一方、減速用ソレノイドバルブ119がオ
フされているため、入力ポート122と出力ポート12
3とが遮断され、油路112Aの油圧は、増速用流量制
御弁124のスプリング室129および減速用流量制御
弁125の制御油圧室139には伝達されない。
【0083】このように、増速用流量制御弁124の制
御油圧室131に油圧が入力されると、スプール128
が、スプリング130の押圧力に抗して図1において上
方に向けて動作し、入力ポート126と出力ポート12
7とが接続される。その結果、油路155のオイルが、
入力ポート126および出力ポート127ならびに油路
157を介して油圧室80に供給され、油圧室80の油
圧が上昇する。この油圧室80の油圧は、油路159を
経由して減速用流量制御弁125の入出力ポート134
にも伝達されるが、スプリング室137の油圧およびス
プリング138の押圧力によりスプール136に作用す
る押圧力の方が、入出力ポート134の油圧によりスプ
ール136が、図1の下方に向けて押圧されて入出力ポ
ート134とドレーンポート135とが遮断される。し
たがって、油圧室80のオイルが油路135側から排出
されることはない。
【0084】また、油圧室80から減速用流量制御弁1
25を介して、チェックバルブ147のスプリング室1
51に入力される油圧は、チェックバルブ147の入力
ポート150に入力される油圧よりも高圧であるため、
ピストン149により入力ポート150が閉じられてい
る。したがって、油路154のオイルが、チェックバル
ブ147および減速用流量制御弁125を経由して油路
159側に供給されることはない。このようにして、油
圧室80の油圧が上昇し、溝40の溝幅が狭められ、プ
ライマリプーリ36におけるベルト46の巻き掛け半径
が大きくなり、ベルト式無段変速機9の変速比が大きく
なるように制御(増速)される。
【0085】これに対して、電子制御装置64により、
ベルト式無段変速機1の変速比を、現在の変速比よりも
大きくする変速判断が成立した場合は、図5に示す制御
モードのうち、第2のモードが選択される。この第2の
モードが選択された場合は、増速用ソレノイドバルブ1
18がオフされ、かつ、減速用ソレノイドバルブ119
がオンされる。すると、増速用ソレノイドバルブ118
の入力ポート120に入力されている油圧は、減速用流
量制御弁125のスプリング室137および増速用流量
制御弁124の制御油圧室131には入力されない。こ
のため、入力ポート125と出力ポート127とが、ス
プール128により遮断され、増速用流量制御弁124
側からは油圧室80にオイルが供給されなくなる。
【0086】一方、減速用ソレノイドバルブ119がオ
ンされると、油路112Aの油圧は、減速用ソレノイド
バルブ119の入力ポート122および出力ポート12
3を介して油路144に入力され、この油路144の油
圧が、減速用流量制御弁125の制御油圧室139に入
力される。すると、スプール136が、スプリング13
8の押圧力に抗して図1において上方に向けて動作し、
入出力ポート134とドレーンポート135とが接続さ
れる。その結果、油圧室80のオイルが、油路157,
159と、入出力ポート134およびドレーンポート1
35と、油路135Aを経由してオイルパン88に排出
され、油圧室80の油圧が低下する。このようにして、
油圧室80の油圧が低下し、溝40の溝幅が広められ
る。その結果、プライマリプーリ36におけるベルト4
6の巻き掛け半径が小さくなり、ベルト式無段変速機9
の変速比が減速する(変速比が大きくなる)ような変速
が実行される。
【0087】図5に示す第3のモードは、例えば、ベル
ト式無段変速機9の変速比を保持する判断が成立した場
合に選択される。この第3のモードが選択された場合
は、増速用ソレノイドバルブ118がオフされ、かつ、
減速用ソレノイドバルブ119がオフされる。すると、
油路112Aの油圧は、増速用流量制御弁124の制御
油圧室131およびスプリング室129には伝達されな
いとともに、油路112Aの油圧は、減速用流量制御弁
125の制御油圧室139およびスプリング室137に
も伝達されない。したがって、増速用流量制御弁124
においては、スプリング129の押圧力によりスプール
128が押圧され、入力ポート126と出力ポート12
7とが遮断され、油路154のオイルが、増速用流量制
御弁124を経由して油圧室80に供給されることはな
い。
【0088】また、減速用流量制御弁125において
は、スプリング138の押圧力によりスプール136が
押圧され、入出力ポート134とドレーンポート135
とが遮断されるため、油圧室80のオイルが、油路15
7,159を経由してオイルパン88に排出されること
はない。つまり、油圧室80に対するオイルの給排がお
こなわれず、オイルが油圧室80に閉じ込められ、油圧
室80の油圧がほぼ一定に制御される。なお、油圧室8
0の油圧は、油路157,159、入出力ポート13
4、入力ポート133、油路153を介して、チェック
バルブ147のスプリング室151に作用している。
【0089】一方、チェックバルブ147においては、
油路154の油圧が入力ポート150に作用している。
そして、入力ポート150の油圧によりピストン149
に作用する押圧力よりも、油圧室80側からスプリング
室151に作用する油圧およびスプリング152の弾性
力に相当する押圧力の方が強い状態では、ピストン14
9の底部により入力ポート150が閉じられている。つ
まり、オイル154のオイルは、チェックバルブ147
を経由して油圧室80に供給されない。
【0090】ところで、油圧室80は密封装置83によ
り密封されているが、その密封面からの僅少なオイル漏
れが不可避的に生じ、油圧室80のオイルが徐々に漏れ
て、油圧室80の油圧が低下する可能性がある。そし
て、油路157,159および油路153を介してスプ
リング室151に作用している油圧が低下し、入力ポー
ト150に作用する油圧により、ピストン149に作用
する押圧力よりも、スプリング152の弾性力およびス
プリング室151の油圧により、ピストン149に作用
する押圧力の方が弱くなると、ピストン149が、図1
において下方に向けて動作し、入力ポート150とスプ
リング室151とが接続される。
【0091】すると、油路154のオイルが、入力ポー
ト150、スプリング室151、油路153、入力ポー
ト133、入出力ポート134、油路159,157を
経由して油圧室80に供給される。つまり、油路154
側のライン圧が、チェックバルブ147により調圧(具
体的には減圧)されて油圧室80に供給され、油圧室8
0の油圧の低下が抑制される。
【0092】上記のようなベルト式無段変速機9を搭載
した車両においては、車両が減速して停車した時点にお
いて、再度の発進に備えてベルト式無段変速機9の変速
比を最大に制御しておくことが好ましい。しかしなが
ら、ベルト式無段変速機9の変速比が最大になる前に車
両が停車すると、いわゆるベルト戻り不良が生じる可能
性があった。これは、車両停車時においては、プライマ
リプーリ36およびセカンダリプーリ37が回転してい
ないため、変速比を変えることが困難だからである。こ
のように、ベルト戻り不良が生じると、車両の再発進時
に第1のモードを選択している場合、油圧室80のオイ
ルが排出されて可動シーブ39の反力がなくなってベル
ト46により伝達するべきトルク容量を確保することが
できなくなり、車両の発進性が低下する可能性があっ
た。また、第2のモードが選択されてると、車両の発進
とともに変速比が小さくなるために、車両の発進性が著
しく悪化する恐れがあった。
【0093】これに対して、車両の減速時に第3のモー
ドを選択すれば、油圧室80の不可避的なオイル漏れに
より、油路154のオイルがチェックバルブ147を経
由して油圧室80に供給され、ベルト式無段変速機9の
変速比を徐々に大きくする制御、すなわち緩増速制御が
実行される。したがって、車両の減速時にベルト46の
戻り不良が発生した場合においても、油圧室80に油が
充満しており、可動シーブ36に反力が生じてベルト4
6により伝達するべきトルク容量を確保することができ
るため、車両の停車後の再発進時におけるベルト46の
滑りを防止することができる。
【0094】さらに、増速用ソレノイドバルブ118ま
たは減速用ソレノイドバルブ119の一方がオン状態で
故障した場合は、第4のモードが選択される。例えば、
増速用ソレノイドバルブ118がオン状態で故障した場
合は、減速用ソレノイドバルブ119がオンされる。す
ると、増速用ソレノイドバルブ118側においては、油
路112Aの油圧が、油路141,143を経由して、
増速用流量制御弁124の制御油圧室131および増速
用流量制御弁125のスプリング室137に作用する。
また、減速用ソレノイドバルブ119側においては、油
路112Aの油圧が、油路144,145を経由して、
減速用流量制御弁125の制御油圧室139および増速
用流量制御弁124のスプリング室129に作用する。
【0095】したがって、増速用流量制御弁124側に
おいては、制御油圧室131の油圧によりスプール12
8に作用する押圧力よりも、スプリング室129の油圧
およびスプリング130の弾性力によりスプール128
に作用する押圧力の方が強くなり、入力ポート126と
出力ポート127とが、スプール128により閉じられ
る。また、減速用流量制御弁124側においては、制御
油圧室139の油圧によりスプール136に作用する押
圧力よりも、スプリング室137の油圧およびスプリン
グ138の弾性力によりスプール136に作用する押圧
力の方が強くなり、入出力ポート134とドレーンポー
ト135とが、スプール136により閉じられる。
【0096】このようにして、第4のモードが選択され
た場合は、増速用流量制御弁124を経由させてオイル
を油圧室80に供給する制御と、油圧室80のオイルを
油路157,159,135Aを経由してオイルパン8
8に排出する制御とがおこなわれず、油圧室80の油圧
が保持される。したがって、ベルト式無段変速機9の急
激な減速、または急激な増速が抑制される。なお、第4
のモードが選択されて、油圧室80の油圧が保持されて
いる際に、前述のようなオイル漏れが生じた場合も、第
3のモードと同様の作用により、油路154のオイルが
チェックバルブ147を経由して油圧室80に供給さ
れ、ベルト式無段変速機9の変速比が緩増速される。
【0097】また、上記実施形態においては、油圧室8
0のオイルをオイルパン88に排出する場合の経路とな
る油路157,159と、油路154のオイルをチェッ
クバルブ147を経由させて油圧室80に供給する場合
の経路となる油路159,157とが共通化されてい
る。したがって、油圧室80に接続される油路の構造の
複雑化が抑制され、油圧回路を形成するバルブボデーユ
ニットの製造が容易になり、その製造コストの低減に寄
与することができる。また、チェックバルブ147が、
オイル漏れによる油圧室80の油圧の低下を検出する機
能と、油圧室80の油圧が低下した場合に、油路154
のオイルを油圧室80に供給する機能とを備えているた
め、油圧室80の油圧の低下を確実に防止することがで
きる。
【0098】つぎに、潤滑系統86に対するオイルの供
給について説明する。前記プライマリレギュレータバル
ブ85の逃がしポート95から排出されたオイルは、セ
カンダリレギュレータバルブ87の入力ポート101に
供給される。そして、調圧ポート106に入力されるス
ロットル圧およびスプリング105により、スプール1
04に作用する押圧力と、制御ポート107に入力され
る油圧によりスプール104に作用する押圧力とのバラ
ンスにより、入力ポート101と出力ポート102とが
接続・遮断される。そして、入力ポート101と出力ポ
ート102とが接続されると、入力ポート101のオイ
ルが出力ポート102を経由して潤滑系統86に送られ
る。
【0099】ところで、低車速時にはオイルポンプ90
の吐出量が少なく、油路93の油圧が目標ライン圧まで
上昇しにくい。このため、油路93の油圧が目標ライン
圧未満の状態では、プライマリレギュレータバルブ85
の逃がし油路95からオイルがドレーンされず、潤滑系
統86で潤滑油不足が生じる。そこで、従来、オイルポ
ンプとプライマリレギュレータバルブとを接続する油路
に、プライマリレギュレータバルブを経由することな
く、セカンダリレギュレータバルブに接続するバイパス
油路を設け、このバイパス油路を経由させてセカンダリ
レギュレータバルブに供給し、このオイルを潤滑系統に
供給する構成が知られている。この構成を採用すれば、
オイルポンプとプライマリレギュレータバルブとの間の
油路の油圧が目標ライン圧未満の状態においても、オイ
ルポンプとプライマリレギュレータバルブとの間の油路
のオイルを、バイパス油路を経由させて潤滑系統に供給
することができるため、低車速時における潤滑系統の潤
滑油不足を解消することができる。
【0100】しかしながら、このような構成を採用する
と、バイパス油路にオイルを供給している分、プライマ
リレギュレータバルブとオイルポンプとを接続する油路
の油圧が上昇しにくくなり、この油路の油圧が目標ライ
ン圧まで上昇しにくくなる。特に、ベルトにより伝達す
るべきトルクが高トルクである場合は、ベルトの張力を
高めるために、目標ライン圧が高圧に設定されるため、
上記の不都合が一層顕著になっていた。
【0101】これに対して、この実施形態においては、
減圧弁110の出力ポート112に接続された油路11
2Aと、セカンダリレギュレータバルブ87のオイル補
給ポート109とを接続する油路112Bが形成されて
いる。つまり、油路93の油圧を減圧弁110により減
圧して油路112Aに伝達しており、この油路112A
のオイルを、油路112Bおよびセカンダリレギュレー
タバルブ87を経由させて潤滑系統86に供給する構成
になっている。このため、油路112Bを経由させて潤
滑系統86にオイルを供給する際に、油路93の油圧の
上昇が阻害されることを防止できる。したがって、低車
速時のようにオイルポンプ90のオイル吐出量が少ない
場合において、潤滑系統86での潤滑油不足を防止でき
るととともに、ベルト式無段変速機9で伝達するべきト
ルクが高トルクである場合にも、油路93の油圧の上昇
特性を良好に確保することができる。
【0102】上記各実施形態の構成を相互に組み合わせ
ることもできる。言い換えれば、特許請求の範囲に記載
されている各請求項同士の少なくとも2つ以上の請求項
を組み合わせることもできる。また、各請求項に記載さ
れている構成同士を別の請求項に組み合わせることもで
きる。
【0103】なお、上記の実施形態は、ベルト式無段変
速機以外の変速機、例えば遊星歯車機構およびクラッチ
やブレーキなどの摩擦係合装置を備えた有段式の自動変
速機に対しても適用することができる。また、この発明
においてh流体圧室としては、油圧室の他に、液体圧
室、水圧室、空気圧室などが挙げられる。さらに、この
発明において、流体圧室に供給・排出される流体として
は、オイルの他に、液体、水、空気などが挙げられる。
【0104】ここで、上記の具体例に基づいて開示され
たこの発明の特徴的な構成を記載すれば以下のとおりで
ある。第1の特徴的な構成は、変速機の変速比を制御す
る油圧室と、この油圧室のオイルを給排するオイル給排
制御弁(増速用流量制御弁124および減速用流量制御
弁125)とを備えた変速機の制御装置において、前記
変速機が、駆動側回転部材および従動側回転部材と、前
記駆動側回転部材の溝および従動側回転部材の溝に亘っ
て巻き掛けられた巻き掛け伝動部材とを備え、前記オイ
ル給排制御弁により制御される前記油圧室の油圧に基づ
いて、前記駆動側回転部材における前記巻き掛け伝動部
材の巻き掛け半径を調整することにより、前記変速比が
制御される構成であるとともに、前記油圧室にオイルを
供給する制御と、前記油圧室のオイルを排出させる制御
とが、共におこなわれておらず、かつ、前記油圧室の油
圧が低下した場合に、前記オイル給排制御弁によるオイ
ルの供給経路とは異なる系統の補助供給路を経由して、
前記油圧室にオイルを供給することにより、この油圧室
の油圧の低下を抑制する調圧装置を設けたことを特徴と
する変速機の制御装置である。
【0105】ここで、前記前記オイル給排制御弁は、前
記油圧室からオイルを排出させる減速用流量制御弁を備
えており、前記調圧装置は、減速用流量制御弁を経由し
てオイルを前記油圧室に供給する機能を備えている。さ
らに、調圧装置は、前記油圧室の低下により、前記オイ
ル給排制御弁に供給されるオイルの一部を、前記減速用
流量制御弁を経由してオイルを前記油圧室に供給する機
能を備えている。さらにまた、前記調圧装置は、前記油
圧室の油圧と、前記オイル給排制御弁の入力側の油圧と
の差に基づいて、前記オイル給排制御弁に供給されるオ
イルの一部を、前記減速用流量制御弁を経由してオイル
を前記油圧室に供給する油路(入力ポート150)を開
く機能を備えている。
【0106】
【発明の効果】以上説明したように請求項1の発明によ
れば、流体給排装置により、流体圧室への流体の供給、
および流体圧室からの流体の排出がおこなわれていない
場合に、流体圧室の流体圧を補助的に調圧できる。この
ため、たとえ流体圧室から流体が漏れた場合でも、流体
圧室の流体圧を調圧して、動作機器の動作状態を所定の
状態に維持(することができる。
【0107】請求項2の発明によれば、請求項1の発明
と同様の効果を得られる他に、流体圧室の流体圧の変化
に基づいて、流体圧室の流体圧が調圧されるため、動作
機器の動作状態を所定の状態に制御する機能が一層向上
する。
【0108】請求項3の発明によれば、請求項2の発明
と同様の効果を得られる他に、流体圧室の流体圧が低下
した場合に、流体圧室の流体圧の低下を抑制するよう
に、流体圧室の流体圧が調圧される。したがって、流体
圧室の流体圧の低下を確実に抑制することができる。
【0109】請求項4の発明によれば、流体給排装置に
より、流体圧室への流体の供給、および流体圧室からの
流体の排出がおこなわれていない場合に、流体圧室に流
体を補助的に補給できる。このため、たとえ流体圧室か
ら流体が漏れた場合でも、流体圧室に流体を補給して、
動作機器の動作状態を所定の状態に維持することができ
る。
【0110】請求項5の発明によれば、請求項4の発明
と同様の効果を得られる他に、流体圧室の流体圧の変化
に基づいて、流体圧室に流体が補給されるため、動作機
器の動作状態を所定の状態に制御する機能が一層向上す
る。
【0111】請求項6の発明によれば、請求項5の発明
と同様の効果を得られる他に、流体圧室の流体圧が低下
した場合に、流体圧室の流体圧の低下を抑制するよう
に、流体圧室に流体が補給される。したがって、流体圧
室の流体圧の低下を確実に抑制することができる。
【0112】請求項7の発明によれば、請求項4の発明
と同様の効果を得られる他に、流体圧室の流体が漏れた
場合に、流体圧室に流体が補給される。したがって、流
体圧室の流体圧の低下を確実に抑制することができる。
【0113】請求項8の発明によれば、請求項7の発明
と同様の効果を得られる他に、流体圧室の流体が漏れた
場合に、流体圧室に流体が補給される。したがって、流
体圧室の流体圧の低下を確実に抑制することができる。
【0114】請求項9の発明によれば、オイル供給路の
経由して油圧室にオイルを供給する制御と、油圧室のオ
イルをオイル排出路から排出する制御とが、共におこな
われていない場合に、油圧室の油圧の低下が抑制される
ため、油圧室の油圧保持機能が向上する。
【0115】請求項10の発明によれば、請求項9と同
様の効果を得られる他に、油圧室の油圧の低下が抑制さ
れるため、駆動側回転部材側における巻き掛け伝動部材
の滑りが生じにくくなり、動力の伝達損失を抑制するこ
とができる。したがって、車両の走行性能を向上するこ
とができる。
【0116】請求項11の発明によれば、請求項9また
は10の発明と同様の効果を得られる他に、補助供給路
の少なくとも一部と、オイル排出路の少なくとも一部と
が共通である。したがって、油圧室に接続される油路の
構造の複雑化が抑制されて、制御装置の製造が容易にな
り、製造コストの低減に寄与することができる。
【0117】請求項12の発明によれば、オイル供給路
を経由させて油圧室にオイルを供給する制御と、油圧室
のオイルをオイル排出路から排出させる制御とが、共に
おこなわれていない状態で油圧室側のオイル漏れが生じ
た場合は、補助供給路を介して油圧室にオイルが供給さ
れ、油圧室の油圧の低下が抑制される。したがって、油
圧室の油圧の低下を確実に抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施形態であり、ベルト式無段変
速機に適用した油圧回路の一部を説明する図である。
【図2】 この発明を適用したFF車の動力伝達経路を
示すスケルトン図である。
【図3】 図2に示すベルト式無段変速機を有する車両
の制御系統を示すブロック図である。
【図4】 この発明の実施形態であり、ベルト式無段変
速機に適用した油圧回路の一部を説明する図である。
【図5】 図1に示す油圧回路の各制御モードと、各制
御モードに対応するシステムの状態との関係を示す図表
である。
【符号の説明】
9…ベルト式無段変速機、 36…プライマリプーリ、
37…セカンダリプーリ、 40,44…溝、 46
…ベルト、 80…油圧室、 126,133,150
…入力ポート、 127…出力ポート、 134…入出
力ポート、 135…ドレーンポート、 135A,1
53,154,155,157,159…油路、 14
7…チェックバルブ、 151…スプリング室。
フロントページの続き (72)発明者 曽我 吉伸 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 菅谷 正美 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 安江 秀樹 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 春日 慎司 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 Fターム(参考) 3J552 MA07 MA12 NA01 NB01 PA12 PA58 QA13C QA14C QA24C QA28C QA30C QA43C QA48C RB02 RB17 RB18 SA36 SA52 SA56 SA59 SB13 TA01 TB01 TB05 VA18W VA32Z VA37Z VA42Z VA47Z VA50W VA52W VA53Y VA62Z VA66Z VA74Y VA74Z VB01Z VC01Z VC02Z VC03Z VC06Z VC07Z VD02Z VD11Z

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 動作機器の動作状態を制御する流体圧室
    と、この流体圧室への流体の供給および流体圧室からの
    流体の排出を制御する流体給排装置とを備えた動作機器
    の制御装置において、 前記流体給排装置により、前記流体圧室への流体の供
    給、および前記流体圧室からの流体の排出がおこなわれ
    ていない場合に、前記流体圧室の流体圧を補助的に調圧
    する補助調圧装置を設けたことを特徴とする動作機器の
    制御装置。
  2. 【請求項2】 前記補助調圧装置が、前記流体圧室の流
    体圧に基づいて、前記流体圧室の流体圧を補助的に調圧
    する機能を備えていることを特徴とする請求項1に記載
    の動作機器の制御装置。
  3. 【請求項3】 前記補助調圧装置が、前記流体圧室の流
    体圧が低下した場合に、前記流体圧室の流体圧の低下を
    抑制するように、前記流体圧室の流体圧を調圧する機能
    を備えていることを特徴とする請求項2に記載の動作機
    器の制御装置。
  4. 【請求項4】 動作機器の動作状態を制御する流体圧室
    と、この流体圧室への流体の供給および排出を制御する
    流体給排装置とを備えた動作機器の制御装置において、 前記流体給排装置により、前記流体圧室への流体の供
    給、および前記流体圧室からの流体の排出がおこなわれ
    ていない場合に、前記流体圧室に流体を補助的に補給す
    る流体補給装置を設けたことを特徴とする動作機器の制
    御装置。
  5. 【請求項5】 前記流体補給装置は、前記流体圧室の流
    体圧に基づいて、前記流体圧室に流体を補助的に供給す
    る機能を備えていることを特徴とする請求項4に記載の
    動作機器の制御装置。
  6. 【請求項6】 前記流体補給装置は、前記流体圧室の流
    体圧が低下した場合に、前記流体圧室の流体圧の低下を
    抑制するように、前記流体圧室に流体を補給する機能を
    備えていることを特徴とする請求項5に記載の動作機器
    の制御装置。
  7. 【請求項7】 前記流体補給装置は、前記流体圧室の流
    体が漏れた場合に、この流体の漏れ状態に基づいて前記
    流体圧室に流体を補給する機能を備えていることを特徴
    とする請求項4に記載の動作機器の制御装置。
  8. 【請求項8】 前記流体補給装置は、前記流体圧室から
    流体が漏れた場合に、前記流体圧室に流体を補給する機
    能を備えていることを特徴とする請求項7に記載の動作
    機器の制御装置。
  9. 【請求項9】 変速機の変速比を制御する油圧室と、こ
    の油圧室にオイルを供給するオイル供給路と、前記油圧
    室のオイルを排出するオイル排出路とを備えた変速機の
    制御装置において、 前記オイル供給路を経由させて前記油圧室にオイルを供
    給する制御と、前記油圧室のオイルを前記オイル排出路
    から排出させる制御とが、共におこなわれていない場合
    に、前記オイル供給路とは異なる系統の補助供給路を経
    由して、前記油圧室にオイルを供給することにより、こ
    の油圧室の油圧の低下を抑制する調圧装置を設けたこと
    を特徴とする変速機の制御装置。
  10. 【請求項10】 前記変速機が、駆動側回転部材および
    従動側回転部材と、前記駆動側回転部材の溝および従動
    側回転部材の溝に亘って巻き掛けられた巻き掛け伝動部
    材とを備え、前記油圧室の油圧に基づいて、前記駆動側
    回転部材における前記巻き掛け伝動部材の巻き掛け半径
    を調整することにより、前記変速比が制御される構成で
    あることを特徴とする請求項9に記載の変速機の制御装
    置。
  11. 【請求項11】 前記補助供給路の少なくとも一部と、
    前記オイル排出路の少なくとも一部とが共通であること
    を特徴とする請求項9または10に記載の変速機の制御
    装置。
  12. 【請求項12】 変速機の変速比を制御する油圧室と、
    この油圧室にオイルを供給するオイル供給路と、前記油
    圧室のオイルを排出するオイル排出路とを備えた変速機
    の制御装置において、 前記オイル供給路を経由させて前記油圧室にオイルを供
    給する制御と、前記油圧室のオイルを前記オイル排出路
    から排出させる制御とが、共におこなわれていない状態
    で前記油圧室側のオイル漏れが生じた場合に、前記オイ
    ル供給路とは異なる系統の補助供給路を介して、前記油
    圧室にオイルを供給するオイル補給装置を備えているこ
    とを特徴とする変速機の制御装置。
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