JP2001182791A - 無段変速装置 - Google Patents

無段変速装置

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JP2001182791A
JP2001182791A JP36843399A JP36843399A JP2001182791A JP 2001182791 A JP2001182791 A JP 2001182791A JP 36843399 A JP36843399 A JP 36843399A JP 36843399 A JP36843399 A JP 36843399A JP 2001182791 A JP2001182791 A JP 2001182791A
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snap ring
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JP36843399A
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Katsumori Fujii
克守 藤井
Masashi Hattori
雅士 服部
Yoshihisa Ito
義久 伊藤
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Aisin AW Co Ltd
Original Assignee
Aisin AW Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】相対回転に伴う部品の磨耗を防止する。 【解決手段】無段変速装置は、図2に示すように、シャ
フト30と、該シャフト30に移動自在に支持された可
動シーブ32と、該可動シーブ32を軸方向に移動させ
る油圧アクチュエータ6と、を備えている。このうち、
油圧アクチュエータ6は、可動シーブ32の背面側に配
置されたシリンダ部材60を有しているが、このシリン
ダ部材60の先端側内面には油圧キャンセルプレート6
3が嵌め込まれており、さらにその先端側には抜け止め
のためのスナップリング64が嵌め込まれている。この
シリンダ部材60には切り欠き部(不図示)が形成され
ると共に、油圧キャンセルプレート63には突起部(不
図示)が形成されており、該突起部が切り欠き部に嵌め
込まれることによりシリンダ部材60と油圧キャンセル
プレート63との相対回転が阻止されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、2つのプーリ及び
ベルトからなる無段変速装置に係り、詳しくは、油圧ア
クチュエータにおける係止構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、無段変速装置(CVT)について
は特開平8−14348号公報等にて種々の提案がなさ
れている。
【0003】図7は、そのような無段変速装置の従来構
造の一例を示す図である。図示の無段変速装置(CV
T)400は、プライマリシャフト401に取り付けら
れたプライマリプーリ402と、セカンダリシャフト4
03に取り付けられたセカンダリプーリ404と、これ
らのプーリ402,404に巻き掛けられたベルト40
5と、によって構成されている。そして、プーリ402
は、シャフト401に固定した固定シーブ402aと、
シャフト401にその軸方向に移動自在となるように支
持させた可動シーブ402bとによって構成され、プー
リ404は、シャフト403に固定した固定シーブ40
4aと、シャフト403にその軸方向に移動自在となる
ように支持させた可動シーブ404bとによって構成さ
れており、これらの可動シーブ402b,404bを油
圧アクチュエータ405,406によって軸方向に移動
させることにより変速を行うように構成されている。
【0004】ところで、この油圧アクチュエータ406
は、図8に詳示するように、可動シーブ404bの背面
側に配置されたシリンダ部材406aと、シャフト40
3に固定された状態でシリンダ部材406aの内部に配
置された支持部材406bと、を有しており、これらの
シリンダ部材406aと支持部材406bとによって油
圧室406cが形成されている。
【0005】また、シリンダ部材406aの内周面の先
端側には、油圧室406cの遠心油圧をキャンセルする
ために油圧キャンセルプレート406dが嵌め込まれて
支持部材406bに沿うように配置されており、該内周
面のさらに先端側にはスナップリング406eが嵌め込
まれて油圧キャンセルプレート406dの抜けが防止さ
れている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た油圧キャンセルプレート406dやスナップリング4
06eは、シリンダ部材406aに嵌め込まれていただ
けであって相対回転が可能であったため、それらの部品
が相対回転によって磨耗し、油圧キャンセルプレート4
06dが磨耗した場合には油漏れが発生してしまう等の
問題があった。なお、このような油漏れを回避するため
にシール材を用いることも考えられるが、部品点数の増
加や、製造工程の煩雑化を招くという問題があった。
【0007】そこで、本発明は、部品点数を増加させる
ことなく相対回転に伴う部品の磨耗を低減させることの
出来る無段変速装置を提供することを目的とするもので
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、固定
シーブ(21,31)及び可動シーブ(22,32)か
らなる2つのプーリ(2,3)の間にベルト(4)が巻
き掛けられ、これら2つのプーリ(2,3)における可
動シーブ(22,32)のそれぞれに油圧アクチュエー
タ(5,6)が連結される無段変速装置(1)において
(図1参照)、少なくとも一方の油圧アクチュエータ
(6)が、前記可動シーブ(32)に連結されるシリン
ダ部材(60)と、該シリンダ部材(60)と共に油圧
室を構成する支持部材(61)と、前記シリンダ部材
(60)の内周面に嵌め込まれた係合部材(63)と、
該内周面に嵌め込まれて前記係合部材(63)を前記シ
リンダ部材(60)に固定するスナップリング(64)
と、を有し(図2参照)、前記係合部材(63)が第1
係止部(図3の符号66a参照)を有し、前記シリンダ
部材(60)が、前記第1係止部(66a)に対応する
位置に形成されて該第1係止部(66a)に係止される
第1被係止部(60a)を有し、前記係合部材(63)
又は前記シリンダ部材(60)が第2係止部(66b)
を有し、前記スナップリング(64)が、前記第2係止
部(66b)に対応する位置に形成されて該第2係止部
(66b)に係止される第2被係止部(64a)を有
し、前記第1係止部(66a)と前記第1被係止部(6
0a)との係止によって前記係合部材(63)と前記シ
リンダ部材(60)との相対回転が阻止され、かつ、前
記第2係止部(66b)と前記2被係止部(64a)と
の係止によって前記スナップリング(64)と前記シリ
ンダ部材(60)との相対回転が阻止される、ことを特
徴とする。
【0009】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、前記係合部材(63)が、前記シリンダ部材(6
0)の側に突出されて前記第1係止部としての機能を有
すると共に前記シリンダ部材(60)の内周面に沿う方
向に突出されて前記第2係止部としての機能も有する突
起部(66)、を有し、前記第1被係止部(60a)が
切り欠き部であり、前記第2被係止部(64a)が前記
スナップリング(64)の開口部であり、前記突起部
(66)が前記切り欠き部(60a)に配置されること
により、前記シリンダ部材(60)と前記係合部材(6
3)との相対回転が阻止され、かつ、前記スナップリン
グ(64)の開口部が前記突起部(66)に配置される
ことにより、前記スナップリング(64)と前記係合部
材(63)及び前記シリンダ部材(60)との相対回転
が阻止される、ことを特徴とする(図3参照)。
【0010】請求項3の発明は、請求項2の発明におい
て、前記突起部(66)に当接する前記スナップリング
(64)の面が、該スナップリング(64)の押圧方向
に対して略垂直である、ことを特徴とする(図4参
照)。
【0011】請求項4の発明は、請求項1乃至3の発明
において、前記係合部材(63)が油圧キャンセルプレ
ートである、ことを特徴とする。
【0012】[作用]以上構成に基づき、前記第1係止
部(66a)と前記第1被係止部(60a)との係止に
よって前記係合部材(63)と前記シリンダ部材(6
0)との相対回転が阻止され、かつ、前記第2係止部
(66b)と前記2被係止部(64a)との係止によっ
て前記スナップリング(64)と前記シリンダ部材(6
0)との相対回転が阻止される。
【0013】なお、上記カッコ内の符号は、図面と対照
するためのものであるが、何ら本発明の構成を限定する
ものではない。
【0014】
【発明の効果】請求項1に係る発明によると、前記第1
係止部と前記第1被係止部とによって前記係合部材と前
記シリンダ部材との相対回転が阻止され、かつ、前記第
2係止部と前記2被係止部とによって前記スナップリン
グと前記シリンダ部材との相対回転が阻止されるため、
これらの部品の磨耗を防止できる。
【0015】請求項2に係る発明によると、前記第1係
止部や前記第2係止部が突起部で第1被係止部が切り欠
き部であり、前記第2被係止部がスナップリングの開口
部であるため、部品点数を増やさなくとも上記効果を得
ることが出来る。
【0016】請求項3の発明によると、スナップリング
の当接される面が、該スナップリングの押圧方向に対し
て略垂直であるため、スナップリングの突起部からの脱
落が防止される。
【0017】請求項4の発明によると、係合部材が油圧
キャンセルプレートである場合には、該プレートの磨耗
に伴う油漏れの発生を防止出来る。また、油漏れ防止の
ためのシールリングを不要とし、部品点数の増加や製造
工程の煩雑化を防止できる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面に沿って、本発明に係
る実施の形態について説明する。
【0019】本発明に係る無段変速装置は、図1に符号
1で示すように、相対向するように配置された2つのプ
ーリ2,3を備えており、これら2つのプーリ2,3の
間にはベルト4が巻き掛けられて動力伝達がなされるよ
うに構成されている。
【0020】一方のプーリ2は、シャフト20に固定さ
れた固定シーブ21と、このシャフト20にその軸方向
に移動自在に支持された可動シーブ22とからなり、該
可動シーブ22には油圧アクチュエータ5が連結されて
いる。また、他方のプーリ3も同様の構造であって、シ
ャフト30に固定された固定シーブ31と、このシャフ
ト30にその軸方向に移動自在に支持された可動シーブ
32とからなり、該可動シーブ32には油圧アクチュエ
ータ6が連結されている。そして、各油圧アクチュエー
タ5,6によって各可動シーブ22,32をそれぞれ移
動させることにより一方のプーリ2から他方のプーリ3
へ駆動力を伝達するに際して変速を行うように構成され
ている。
【0021】ところで、各プーリ2,3に連結されてい
る2つの油圧アクチュエータ5,6の内、少なくとも一
方の油圧アクチュエータ6は、図2に詳示するように、
可動シーブ32の背面側に配置された筒状のシリンダ部
材60を備えている。また、このシリンダ部材60の内
部には、シャフト30に固定された支持部材61が配置
されていて、これらの支持部材61とシリンダ部材60
とによって1個の油圧室62が形成されている。さら
に、前記シリンダ部材60の内周面の先端側には係合部
材63が前記支持部材61に沿うように嵌め込まれてお
り、該内周面のさらに先端側にはスナップリング64が
嵌め込まれて前記係合部材63の前記シリンダ部材60
からの抜けを防止している。
【0022】ところで、図3(c)に詳示するように、
前記係合部材63の側であって前記シリンダ部材60に
対向する部分には少なくとも1つの第1係止部66aが
形成され、前記シリンダ部材60の側であって前記第1
係止部66aに対応する位置には第1被係止部60aが
形成されており(同図(a)参照)、これらの第1係止
部66a及び第1被係止部60aが互いに係止されるこ
とにより前記係合部材63と前記シリンダ部材60との
相対回転が阻止されるようになっている。これにより、
各部品の磨耗を防止できる。ここで、図3(a)は、図
2に示す装置のA矢視図であり、(b)は、(a)のB
−B矢視図、(c)は、(a)のC−C矢視図である。
【0023】また、前記係合部材63又は前記シリンダ
部材60の側(図3(a)では係合部材63の側)に
は、前記スナップリング64に対向する位置に第2係止
部(符号66b参照)が形成され、前記スナップリング
64の側には、前記第2係止部に対応する位置に第2被
係止部(スナップリングの開口部64a)が形成されて
おり、これらの第2係止部66b及び第2被係止部64
aが互いに係止されることによって前記スナップリング
64と前記シリンダ部材60との相対回転が阻止される
ようになっている。これにより、各部品の磨耗を防止で
きる。
【0024】ところで、図3(a)〜(c)において
は、前記係合部材63に突起部66が形成されると共
に、該突起部66は、前記シリンダ部材60の側に突出
されて前記第1係止部としての機能を有すると共に、前
記シリンダ部材60の内周面に沿う方向に突出されて前
記第2係止部としての機能も有している。また、第1被
係止部60aは、前記シリンダ部材60の内周面に形成
された切り欠き部であって、この切り欠き部60aに突
起部66が配置されることにより、前記シリンダ部材6
0との相対回転が阻止されている。さらに、図3(a)
〜(c)においては、前記第2被係止部64aは前記ス
ナップリング64の開口部であり、前記突起部66が前
記スナップリングの開口部64aに配置されることによ
り、前記スナップリング64と前記係合部材63及び前
記シリンダ部材60との相対回転が阻止されている。こ
の場合、前記シリンダ部材60の内周面の全周に亘って
環状溝60bを形成し、上述したスナップリング64を
この環状溝60bに嵌め込むことにより前記係合部材6
3の前記シリンダ部材60からの抜けを防止すると良
い。このように各係止部66a,66bや各被係止部6
0a,64aを突起部や切り欠き部によって構成した場
合には、部品点数を増やさなくとも係合部材63等の磨
耗防止を図ることが出来る。
【0025】ここで、スナップリング64が係止される
第2係止部を突起部66とする場合には、該突起部66
におけるスナップリング64が当接される面を、スナッ
プリング64の押圧方向に対して略垂直であるようにす
ると良い(図4参照)。これにより、スナップリング6
4の突起部66からの脱落が防止される。
【0026】また、図3(a)に示す切り欠き部60a
は外径側に凹むだけの凹部であるが、もちろんこれに限
られるものではなく、図6(a)及び(b)に示すよう
な貫通孔としても良い。これにより、加工の容易化を図
ることが出来る。なお、図6(a)は、図3(a)と同
方向からシリンダ部材を見たときの図であり、図6
(b)は、図3(b)と同方向からシリンダ部材を見た
ときの図である。
【0027】さらに、シリンダ部材60や係合部材63
は一般にプレス加工又は鍛造によって成形されるが、上
述した突起部66や切り欠き部60aはそのプレス加工
時(全体成形時)に同時に形成すれば良い。これによ
り、突起部66等を後工程で形成する場合に比べて、製
造工程の簡略化、及び製造コストの削減を図ることが出
来る。
【0028】なお、図3においては、1つの突起部66
に第1係止部及び第2係止部の双方の機能を持たせた
が、もちろんこれに限られるものではなく、第1係止部
としての機能のみを有する突起部と、第2係止部として
の機能のみを有する突起部とを、別々に設けても良い。
【0029】また、図3においては、第1係止部66a
が突起部であって第1被係止部60aが切り欠き部であ
るが、もちろんこれに限られるものではなく、第1被係
止部の方を突起部(前記係合部材63の側に突出された
突起部)とし、第1係止部の方を切り欠き部としても良
い。
【0030】さらに、図3においては、第2係止部66
bが突起部であって第2被係止部64aが前記スナップ
リング64の開口部(切り欠き部)であるが、もちろん
これに限られるものではなく、第2被係止部の方を突起
部とし第2係止部の方を切り欠き部としても良い。
【0031】またさらに、上述した第1・第2係止部及
び第1・第2被係止部は突起部又は切り欠き部のいずれ
かであるが、もちろんこれに限られるものではなく、互
いに係止される形状であればその他の形状であっても良
い。
【0032】また、第1被係止部60aは、回転バラン
スを悪化させない位置及び個数だけ配置すると良い。例
えば、図5に示すように2つ配置する場合には180度
離れた位置に配置し、3つ配置する場合には120度の
等角度となるように配置すれば良い。
【0033】一方、図1に示す無段変速装置1において
は、一方のプーリ3のみに本発明が適用されているが、
もちろんこれに限られるものではなく、両方のプーリ
2,3に本発明を適用しても良い。
【0034】また、上述した係合部材63としては油圧
キャンセルプレートを挙げることが出来る。
【0035】次に、本発明を適用した無段変速機の構成
について、図1及び図2に沿ってさらに詳細に説明す
る。
【0036】図1に示す無段変速機10は、CVT(ベ
ルト式無段変速装置)1、前後進切換え装置11、ロッ
クアップクラッチ12を内蔵したトルクコンバータ1
3、カウンタシャフト14、及びディファレンシャル装
置15を備えており、これらの装置や部材が分割ケース
(不図示)に収納されている。
【0037】トルクコンバータ13は、エンジン出力軸
16にフロントカバー130を介して連結されているポ
ンプインペラ131、入力軸132に連結されているタ
ービンランナ133、及びワンウェイクラッチ134を
介して支持されているステータ135を有する。そし
て、ロックアップクラッチ12は、入力軸132とフロ
ントカバー130との間に介装されている。なお、図中
の符号120は、ロックアップクラッチプレートと入力
軸132との間に介装されたダンパスプリングであり、
また、符号121は、ポンプインペラ131に連結され
て駆動されるオイルポンプである。
【0038】一方、CVT1は、上述した構成の2つの
プーリ2,3(以下、“プライマリプーリ2”と“セカ
ンダリプーリ3”とする)を備えており、セカンダリプ
ーリ3の部分には上述した油圧アクチュエータ6が配置
されている。なお、この油圧アクチュエータ6において
は、可動シーブ32と支持部材61との間にプリロード
用のスプリング65が縮設されている。
【0039】また、プライマリ側可動シーブ22の背面
には、ダブルピストンからなる油圧アクチュエータ5が
配置されており、このアクチュエータ5は、プライマリ
シャフト20に固定されたシリンダ部材53及び支持部
材51と、可動シーブ22に固定されたシリンダ部材5
0及びピストン部材52と、を有しており、シリンダ部
材53、支持部材51及び可動シーブ22の背面にて第
1の油圧室54を構成するとともに、シリンダ部材53
及びピストン部材52にて第2の油圧室55を構成す
る。
【0040】前後進切換え装置11は、ダブルピニオン
プラネタリギヤ111、リバースブレーキBl、及びダ
イレクトクラッチClを有している。上述のダブルピニ
オンプラネタリギヤ111は、そのサンギヤSが入力軸
132に連結されており、第1のピニオンPl及び第2
のピニオンP2を支持するキャリヤCRがプライマリ側
固定シーブ21に連結されており、そしてリングギヤR
が上述のリバースブレーキBlに連結されており、また
キャリヤCRとリングギヤRとの間に上述のダイレクト
クラッチClが介装されている。
【0041】カウンタシャフト14には、大ギヤ141
及び小ギヤ142が固定されており、大ギヤ141は、
セカンダリシャフト30に固定されたギヤ33に噛合さ
れ、かつ小ギヤ52は、ディファレンシャル装置15の
ギヤ151に噛合されている。ディファレンシャル装置
15においては、このギヤ151を有するデフケース1
52に支持されたデフギヤ153の回転が左右サイドギ
ヤ154,155を介して左右車軸16,17に伝達さ
れる。
【0042】ついで、本実施の形態の作用効果について
説明する。
【0043】本実施の形態によれば、第1係止部66a
と第1被係止部60aとの係止によって係合部材63と
シリンダ部材60との相対回転が阻止され、かつ、第2
係止部66bと第2被係止部64aとの係止によってス
ナップリング64とシリンダ部材60との相対回転が阻
止されるため、これらの部品の磨耗を防止できる。ま
た、係合部材63を油圧キャンセルプレートとした場合
には、該プレートの磨耗に伴う油漏れの発生を防止出来
る。さらに、油漏れ防止のためのシールリングを不要と
し、部品点数の増加や製造工程の煩雑化を防止できる。
【0044】また、第1係止部66a及び第2係止部6
6bを突起部とし、第1被係止部60aを切り欠き部と
し、さらに第2被係止部としてスナップリング64の開
口部64aを用いることにより、部品点数を増やさなく
とも上記効果を得ることが出来る。
【0045】さらに、スナップリング64の当接される
面が、スナップリング64の押圧方向に対して略垂直で
あるため、スナップリング64の突起部66からの脱落
が防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用される無段変速機の全体構成を示
す概略図。
【図2】図1に示す無段変速機の主要構成を説明するた
めの図。
【図3】図2の要部を説明するための図。
【図4】スナップリングの係止構造を説明するための
図。
【図5】切り欠き部の配置位置を説明するための図。
【図6】切り欠き部についての他の例を説明するための
図。
【図7】無段変速装置の従来構造の一例を示す図。
【図8】図7の要部を説明するための図。
【符号の説明】
1 無段変速装置(CVT) 2 プーリ(プライマリプーリ) 3 プーリ(セカンダリプーリ) 4 ベルト 5 油圧アクチュエータ 6 油圧アクチュエータ 20 シャフト(プライマリシャフト) 21 固定シーブ 22 可動シーブ 30 シャフト(セカンダリシャフト) 31 固定シーブ 32 可動シーブ 60 シリンダ部材 60a 第1被係止部(切り欠き部) 61 支持部材 63 係合部材(油圧キャンセルプレート) 66 突起部 66a 第1係止部(突起部) 66b 第2係止部(突起部) 64 スナップリング 64a 第2被係止部(開口部)
フロントページの続き (72)発明者 伊藤 義久 愛知県安城市藤井町高根10番地 アイシ ン・エィ・ダブリュ株式会社内 Fターム(参考) 3J050 AA02 BA03 BB13 CB02 CB04

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定シーブ及び可動シーブからなる2つ
    のプーリの間にベルトが巻き掛けられ、これら2つのプ
    ーリにおける可動シーブのそれぞれに油圧アクチュエー
    タが連結される無段変速装置において、 少なくとも一方の油圧アクチュエータが、前記可動シー
    ブに連結されるシリンダ部材と、該シリンダ部材と共に
    油圧室を構成する支持部材と、前記シリンダ部材の内周
    面に嵌め込まれた係合部材と、該内周面に嵌め込まれて
    前記係合部材を前記シリンダ部材に固定するスナップリ
    ングと、を有し、 前記係合部材が第1係止部を有し、 前記シリンダ部材が、前記第1係止部に対応する位置に
    形成されて該第1係止部に係止される第1被係止部を有
    し、 前記係合部材又は前記シリンダ部材が第2係止部を有
    し、 前記スナップリングが、前記第2係止部に対応する位置
    に形成されて該第2係止部に係止される第2被係止部を
    有し、 前記第1係止部と前記第1被係止部との係止によって前
    記係合部材と前記シリンダ部材との相対回転が阻止さ
    れ、かつ、 前記第2係止部と前記2被係止部との係止によって前記
    スナップリングと前記シリンダ部材との相対回転が阻止
    される、 ことを特徴とする無段変速装置。
  2. 【請求項2】 前記係合部材が、前記シリンダ部材の側
    に突出されて前記第1係止部としての機能を有すると共
    に前記シリンダ部材の内周面に沿う方向に突出されて前
    記第2係止部としての機能も有する突起部、を有し、 前記第1被係止部が切り欠き部であり、 前記第2被係止部が前記スナップリングの開口部であ
    り、 前記突起部が前記切り欠き部に配置されることにより、
    前記シリンダ部材と前記係合部材との相対回転が阻止さ
    れ、かつ、 前記スナップリングの開口部が前記突起部に配置される
    ことにより、前記スナップリングと前記係合部材及び前
    記シリンダ部材との相対回転が阻止される、 ことを特徴とする請求項1に記載の無段変速装置。
  3. 【請求項3】 前記突起部に当接する前記スナップリン
    グの面が、該スナップリングの押圧方向に対して略垂直
    である、 ことを特徴とする請求項2に記載の無段変速装置。
  4. 【請求項4】 前記係合部材が油圧キャンセルプレート
    である、ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1
    項に記載の無段変速装置。
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