JP2001270569A - 電子レンジ用包装袋 - Google Patents
電子レンジ用包装袋Info
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Abstract
することにより、袋部と背貼り部との交差部分が不用意
に剥離するのを防止することを課題とする。 【解決手段】 重ね合わされたプラスチックフィルムの
内面同士を接着した背貼り部7と、内容物が収容される
収容空間部9を有する袋部5と、電子レンジによる加熱
調理時に、内容物から発生する蒸気を背貼り部7から排
出すべく、背貼り部7間に介在された易剥離用薄膜10
を有する蒸気排出手段とを備えた電子レンジ用包装袋に
おいて、前記袋部5の前記背貼り部7と交差する縁部に
は、プラスチックフィルムの内面同士を接着した横接着
部5a,5bが形成され、しかも、背貼り部7における
前記易剥離用薄膜10よりも基部側の両側には、プラス
チックフィルム同士を接着させた第二接着部16が形成
され、該第二接着部16は前記横接着部5a,5bより
も背貼り部7の中心側に位置することにある。
Description
調理できるように食品を収容できる電子レンジ用包装袋
に関する。
たまま、電子レンジにより加熱調理できると共に、内部
の加熱上昇圧によってあらかじめ定められた位置から開
口し、包装体の破裂を防止することができる電子レンジ
用包装袋が公知である。
わされたプラスチックフィルム50の内面同士を接着し
た背貼り部51と、内容物が収容される収容空間部を有
する袋部53とを備えている。そして、背貼り部51に
は、電子レンジによる加熱調理時に、内容物から発生す
る蒸気を排出するための蒸気排出手段が設けられてい
る。
いに接触する内面(合掌面間)に介在された易剥離薄膜
55と、背貼り部51の外側端縁から設けてシール幅を
局所的に狭くした非接着部56と、この非接着部56に
対応して収容空間部の内部側に向かって該非接着部の内
側縁から局所的に突出させた突出接着部57とから構成
されている。
ると、その加熱に伴って、収容空間部において蒸気の発
生やあらかじめ密封された内部空気の熱膨張により、包
装袋内部の圧力(内圧)の上昇により膨張してプラスチ
ックフィルム50に張力が加わる。そして、袋内に位置
する最も剥離応力を受けやすい突出接着部57は、その
先端側から徐々に剥離を起こし、ついには、非接着部5
6に該剥離が到達し、包装袋の内外の連通がなされ、収
容空間内部の蒸気や膨張空気(蒸気等)の気体を排出す
ることで圧力が低下されるのである。尚、従来では、前
記背貼り部51の基部と袋部53の横接着部53aとの
交差部分での背貼り部51のシール幅長と、横接着部5
3aのシール幅長とは同一であった。
51の基部と袋部53の横接着部53aとの交差部分
(図7に円で示す部分B)付近に作用する。即ち、背貼
り部51が膨出すると、背貼り部51を構成するプラス
チックフィルム同士を離反させようとする力は、袋部5
3の横接着部53aのフィルム同士を剥離しようとする
力と合成されることとなり、背貼り部51の基部側の接
着部53aが剥離されると考えられる。このように、袋
部53が剥離により開口すると、該開口からから内容物
が漏出するおそれがあった。
強固に接着することにより、袋部と背貼り部との交差部
分が不用意に剥離するのを防止することを課題とする。
解決するために、重ね合わされたプラスチックフィルム
の内面同士を接着した背貼り部7と、内容物が収容され
る収容空間部9を有する袋部5と、電子レンジによる加
熱調理時に、内容物から発生する蒸気を背貼り部7から
排出すべく、背貼り部7間に介在された易剥離用薄膜1
0を有する蒸気排出手段とを備えた電子レンジ用包装袋
において、前記袋部5の前記背貼り部7と交差する縁部
には、プラスチックフィルムの内面同士を接着した横接
着部5a,5bが形成され、しかも、背貼り部7におけ
る前記易剥離用薄膜10よりも基部側の両側には、プラ
スチックフィルム同士を接着させた第二接着部16が形
成され、該第二接着部16は前記横接着部5a,5bよ
りも背貼り部7の中心側に位置することにある。
の内面と前記易剥離用薄膜10が接着された第三接着部
17を備え、該第三接着部17は、背貼り部7の基部側
に突出する突出状接着部19を有し、突出状接着部19
には、重なり合うプラスチックフィルム及び易剥離用薄
膜10を貫通する切れ目よりなる蒸気排出口20a,2
0bが形成され、しかも、背貼り部7の突出状接着部1
9よりも先端側は蒸気が排出しないように閉塞されてい
るのが好ましい。
ついて図面に従って説明する。図1及び図2において、
1は食品等の内容物を包装するための電子レンジ用包装
袋で、この袋1は、二軸延伸ポリエステル、二軸延伸ポ
リアミド等のプラスチックフィルム2を基材とし、最内
層にポリエチレンやポリプロピレン等の熱融着性樹脂を
積層した包装袋本体3を備えている。
おでん、たれ付き豚角煮、麻姿豆腐、丼の具、たれ付き
焼肉、カレーシチュー、スープ等の各種の食品が挙げら
れる。但し、図1に示す包装袋1は、内容物が収容され
ていない空の状態のものを示す。
層同士が対向するように単体のプラスチックフィルム2
が折畳まれており、該包装袋本体3は、図1に示す如く
平面視略矩形状を呈し且つ周囲が密封されて内容物を収
容する収容空間部9が内部に形成される袋部5と、プラ
スチックフィルム2の端部の内面同士が重なり合うよう
に折り畳み、この端部の内面同士(合掌面同士)を接着
してなる背貼り部7とから構成されている。
両端部(背貼り部7の両端が交差する方向の辺部)の横
接着部5a,5bと、両方の横接着部5a,5bの一端
と連続する縦接着部5cとが形成されている。また、両
方の横接着部5a,5bにおける背貼り部7の近傍に
は、横接着部5a,5bの他の部分よりも幅が大きくな
った広幅接着部6がそれぞれ形成されている。
填した後にシールする。従って、包装袋本体3の製作時
には、縦接着部5cとなる辺は、フィルム2を折り曲げ
た状態であり、かかる辺を切断して充填用の開口を形成
する。
接着部5a,5b,5cのシール強度よりも弱く安定し
たシール強度で包装体本体3の内面の熱融着性樹脂と接
着するための易剥離薄膜としての易剥離用テープ10
が、背貼り部7の全長にわたって挿入されている。該易
剥離薄膜の片面又は両面は、その接着部の剥離強度が、
200〜3500g/15mm程度で、縦横接着部の剥
離強度の20〜80%程度の強さが適当である。ただ
し、剥離強度は、食品衛生法に基づく密封包装袋の試験
方法・Z0238に従い、引張速度300mm/min
で測定される値である。尚、易剥離用テープ10は、包
装体本体3の内面の熱融着性樹脂と同種の樹脂に別の樹
脂や無機微粉末を混合して、包装体本体3の内面との熱
融着性を低下させた材質等が使用される。
部)を有するヒートシールバーで押圧等することによ
り、収容空間部9内と外部とを密封状に遮断する接着部
11とフィルム同士が接着されない非接着部13とが形
成されている。接着部11は、易剥離薄膜10を介さず
に背貼り部7の先端部内面同士を全長にわたって接着す
る第一接着部15と、同様に易剥離薄膜10を介さずに
背貼り部7基部の内面同士を接着する第二接着部16
と、背貼り部7の内面と前記易剥離薄膜10が接着され
た第三接着部17とからなる。
れぞれ設けられており、その内側縁16aは、前記袋部
5側の広幅部6の内側縁6aと略連続している。また、
図3(イ)に示す如く第二接着部16の横方向(易剥離
薄膜10に沿う方向)の幅長L1は、前記横接着部5
a,5bの広幅部6の幅長L2よりも大きくなるように
設定されている。従って、第二接着部16は前記横接着
部5a,5bよりも背貼り部7の中心側に位置すること
になる。
方向の中央位置に設けられた突出状接着部19と、突出
状接着部19及び前記広幅部6に連続し且つ小幅接着部
18bを有する主接着部18からなる。従って、図3
(イ)に示す如く突出状接着部19の内側縁19a、主
接着部18の内側縁18a及び第二接着部16の内側縁
16aは連続しており、背貼り部7のこれら内側縁より
も基部側は、前記袋部5の収容空間部9と連通する前記
非接着部13となっている。
ラスチックフィルム2及び易剥離薄膜10を貫通する切
れ目よりなる蒸気排出口20a,20bが形成されてい
る。蒸気排出口20a,20bは、内容物Aの加熱調理
時に発生する袋部5の蒸気等を外部に排出するためのも
ので、その切込み形状及び大きさは排出蒸気の量により
任意に設定可能であるが、例えば略U字状又はV字状等
が好ましい。また、蒸気排出口20a,20bは単数又
は複数設けることが可能である。尚、前記易剥離薄膜1
0、蒸気排出口20a,20bを有する突出状接着部1
9により、蒸気排出手段が構成されている。
填する際には、袋部5の一方端(背貼り部7と平行な一
辺で且つ縦接着部5cが形成される辺)が開口されてお
り、該開口から内容物Aを袋部5の収容空間部9内に充
填し、その後、該辺部を熱シールして縦接着部5cを形
成し密封包装する。
子レンジで加熱調理する場合について説明する。包装袋
1を電子レンジ内に入れて内容物Aを加熱すると、内容
物Aの液体が蒸気となり、包装袋1の内圧が上昇して包
装袋1の袋部5が、図2(ロ)に示す如く膨張すると共
に、蒸気等は更に背貼り部7の非接着部13を押し広げ
膨出させようとする。このとき、背貼り部7を設けた上
側のフィルム2も膨らむため、背貼り部7は長手方向に
湾曲し、横方向を向く。また、袋部5の内圧は、背貼り
部7の基部両側、即ち、背貼り部7の合掌面と袋部5の
横接着部5a,5bの接着面との交差する部分付近にも
作用する。
13を膨張させようとする力と袋部5の横接着部5a,
5bの接着面を剥離させようとする力との合成により、
袋部5の他の接着部を剥離しようとする力よりも大きく
なる。しかしながら、背貼り部7の強固に接着された第
二接着部16は、背貼り部7の両端部が膨出するのを阻
止することから、背貼り部7基部の両側に強力な剥離力
が作用するのを防止でき、背貼り部7近傍の袋部5の横
接着部5a,5bの接着面が不用意に剥離してしまうこ
とはない。また、袋部5の横接着部5a,5bには、広
幅接着部6がそれぞれ形成されているため、広幅接着部
6においても横接着部5a,5bの接着面が剥離するの
を効果的に防止する。
押し広げられて離反することから、この非接着部13に
作用する離反方向の力は、第三接着部17の内側縁(突
出状接着部19の内側縁19a及び主接着部18の内側
縁18a)で受け止められる。従って、第三接着部17
の内側縁に、剥離方向の力が作用することとなるが、特
に、突出状接着部19は袋部2側に突出した形状である
ため、他の部分に比して応力が高く、そのうえ、突出状
接着部19の接着面積が袋部2側に向かって小さくなっ
ているので、その先端の応力が最も高くなる。
着部17は、背貼り部7間に易剥離薄膜10を介在する
ことにより、第一接着部15及び第二接着部16に比
し、接着強度を弱くしていることから、内圧が一定以上
になると、弱接着部として形成された突出状接着部19
の先端側から順次剥離されていく。このとき、易剥離薄
膜10と背貼り部7のプラスチックフィルム2との剥離
により、先ず突出状接着部10の先端側の蒸気排出口2
0aが袋部5の収容空間部9と連通し、この収容空間部
9内の蒸気等は、蒸気排出口から排出される(図4
(イ)参照)。
されても、排出量が少ない場合には、内圧が上昇するた
め、更に突出状接着部19の易剥離薄膜10とプラスチ
ックフィルム2とが剥離されることとなり、次の蒸気排
出口20bが収容空間部9に連通する。この結果、収容
空間部9に連通する蒸気排出口が複数になり、蒸気の排
出量を増加することとなり(図4(ロ)参照)、かかる
蒸気排出口20a,20bを介して、収容空間部8内の
蒸気が包装袋の外部へ排出されるので、袋部の内圧を安
定させることができ、包装袋が破裂することなく加熱調
理が完了する。このように背貼り部7から確実に蒸気排
出が可能となるため、例えば強いシール強度が必要な高
温高圧殺菌を要する食品用に特に適している。尚、加熱
調理時に、袋部の膨らみに伴って背貼り部7は横方向を
向くが、図4に示す背貼り部7は便宜上上方を向いた状
態を示す。
形成された切込みによる蒸気排出口を介して行い、背貼
り部7の先端にある第一接着部15は密封された状態で
あることから、必要以上に排出口が大きくならず、加熱
調理が完了後に、電子レンジから取り出す際に、中身が
洩れ出るのを防止できる。また、蒸気排出口20a,2
0bを、背貼り部7の幅方向(突出状接着部の剥離方
向)に複数個設けることにより、圧力上昇によって自動
的に蒸気排出口が順次開口され袋部内と連通するので、
安定した蒸気の排出が可能となる。
のではなく、図3(ロ)に示す如く、突出状接着部19
を三角形状にし、且つ蒸気排出口20aが単体の場合を
例示する。そして、第二接着部16の内縁は、背貼り部
7の基部(折り曲げ位置)まで設けることも可能であ
る。また、図5に示す如く、第三接着部17の主接着部
18と突出状接着部19とは離間していても良い。
剥離用テープ10に限定されず、例えば、図6(イ)に
示す如く、突出状接着部19とその周辺部分に易剥離性
フィルム10aを挿入したものであっても良い。
に応じて任意に設計変更自在である。また、上記実施形
態においては、プラスチックフィルム2の端部の内面同
士が重なり合うように折り畳み、この端部の内面同士を
接着して背貼り部7を構成したものについて説明した
が、図6(ロ)に示す如くプラスチックフィルム2の中
途部を二重に折畳んで、その折畳まれ重なり合った部位
の内面同士の所定の部分を接着してなる背貼り部7を構
成しても良い。この場合には、背貼り部7の突出状接着
部19よりも先端側は蒸気が排出しないように折畳まれ
て閉塞されているため、前記第一接着部15が不用とな
る。さらに、一枚のプラスチックフィルム2を折り畳ん
で製袋するもののみならず、三枚のプラスチックフィル
ムを重ね合わせて接着することにより製袋することもで
きる。
的形状も上記実施形態のものに限定されるものではな
く、包装袋本体の背貼り部7及び袋部5の交差する部分
が剥離されるのを防止できるようになっていれば良い。
装袋は、袋部の前記背貼り部と交差する縁部には、プラ
スチックフィルムの内面同士を接着した横接着部が形成
され、しかも、背貼り部における前記易剥離用薄膜より
も基部側の両側には、プラスチックフィルム同士を接着
させた第二接着部が形成され、該第二接着部は前記横接
着部よりも背貼り部の中心側に位置するので、電子レン
ジで加熱調理を行なう際に、剥離し易い背貼り部と袋部
の交差する部分のシール強度を向上することができ、か
かる剥離部分から内容物が洩れるのを防止できる利点が
ある。
内面と前記易剥離用薄膜が接着された第三接着部を備
え、該第三接着部は、背貼り部の基部側に突出する突出
状接着部を有し、突出状接着部には、重なり合うプラス
チックフィルム及び易剥離用薄膜を貫通する切れ目より
なる蒸気排出口が形成され、しかも、背貼り部の突出状
接着部よりも先端側は蒸気が排出しないように閉塞され
ている場合には、必要以上に蒸気排出部分の開口が大き
くなることはなく、適切な蒸気の排出を安定して行える
こととなる。
示す全体斜視図。
(ロ)は内容物の加熱状態を示す断面図。
部断面正面図。
ぞれ示す断面図。
図。
り部を示す正面図、(ロ)は電子レンジ用包装袋の要部
断面図。
部、5a,5b…横接着部、7…背貼り部、10…易剥
離薄膜、15…第一接着部、16…第二接着部、18…
主接着部、19…突出状接着部、20a,20b…蒸気
排出口、L1…第二接着部の幅長、L2…横接着部の幅
長
Claims (2)
- 【請求項1】 重ね合わされたプラスチックフィルムの
内面同士を接着した背貼り部(7)と、内容物が収容さ
れる収容空間部(9)を有する袋部(5)と、電子レン
ジによる加熱調理時に、内容物から発生する蒸気を背貼
り部(7)から排出すべく、背貼り部(7)間に介在さ
れた易剥離用薄膜(10)を有する蒸気排出手段とを備
えた電子レンジ用包装袋において、前記袋部(5)の前
記背貼り部(7)と交差する縁部には、プラスチックフ
ィルムの内面同士を接着した横接着部(5a),(5
b)が形成され、しかも、背貼り部(7)における前記
易剥離用薄膜(10)よりも基部側の両側には、プラス
チックフィルム同士を接着させた第二接着部(16)が
形成され、該第二接着部(16)は前記横接着部(5
a),(5b)よりも背貼り部(7)の中心側に位置す
ることを特徴とする電子レンジ用包装袋。 - 【請求項2】 前記蒸気排出手段は、背貼り部(7)の
内面と前記易剥離用薄膜(10)が接着された第三接着
部(17)を備え、該第三接着部(17)は、背貼り部
(7)の基部側に突出する突出状接着部(19)を有
し、突出状接着部(19)には、重なり合うプラスチッ
クフィルム及び易剥離用薄膜(10)を貫通する切れ目
よりなる蒸気排出口(20a),(20b)が形成さ
れ、しかも、背貼り部(7)の突出状接着部(19)よ
りも先端側は蒸気が排出しないように閉塞されている請
求項1記載の電子レンジ用包装袋。
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