JPH11278558A - 電子レンジ用包装袋 - Google Patents

電子レンジ用包装袋

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JPH11278558A
JPH11278558A JP10112962A JP11296298A JPH11278558A JP H11278558 A JPH11278558 A JP H11278558A JP 10112962 A JP10112962 A JP 10112962A JP 11296298 A JP11296298 A JP 11296298A JP H11278558 A JPH11278558 A JP H11278558A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】破断口が常に十分な大きさを維持できるととも
に、背貼り部が折り曲がるのを軽減して蒸気の通路が塞
がれないようにし、蒸気を排出できるようにする。 【解決手段】包装シートの外層フィルムと内層フィルム
とを未接着又は弱接着状態にした剥離部60と、外層フ
ィルムと内層フィルムの間から蒸気を外部に吐出する蒸
気吐出口63、65と、これに蒸気を案内する蒸気案内
通路62、64と、これと連続し、蒸気を貯溜する蒸気
貯溜部61と、内層フィルム同士を接着した作用バー4
1と、一体に接着形成され背貼り部の基端側へ突出した
破断用先端部42、43と、背貼り部30の自由端側に
広がって形成され内層フィルム同士が接着されていない
副室51、52とを有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、中華料理の具、カ
レー等の被調理品を電子レンジで加熱調理できるように
した電子レンジ用包装体に用いる電子レンジ用包装袋に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、中華料理の具等、加熱時に蒸気
を発生する被調理品を収容した包装体の商品は、電子レ
ンジを使用すると内部圧力による破裂のおそれがあるの
で、湯煎加熱による方法が採用されている。
【0003】したがって、電子レンジで調理する場合に
は、液漏れすることなく蒸気を逃がすことが必要であ
り、従来、包装体に逆止弁を付けたり、調理直前に包装
体の一部を鋏で切断したりしていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た逆止弁を採用した場合は、機能的に不完全であった
り、コストが高くなるという問題があり、一般的に使用
されるに至ってはおらず、また、液状の被調理品が煮沸
して吹きこぼれるおそれもあった。
【0005】また、図14に示すような包装袋も提案さ
れている。この包装袋は、包装シート101を接着形成
したもので、内部に被調理品を収容する収容部102
と、包装シート101の端部の内面同士を接着して形成
された背貼り部103とからなり、背貼り部103に、
包装シート101の内面同士を接着せずに第1通路10
4及び第2通路105を形成したものである。このよう
な包装袋は、切除等により第2通路105の端部を開放
し、加熱により発生した蒸気を、第1通路104及び第
2通路105を介して外部へ放出するもので、電子レン
ジを使用して被調理品を加熱できるものである。
【0006】しかしながら、このような包装袋は、被調
理品を包装後、加熱による殺菌処理等を行った場合、第
1通路104及び第2通路105に蒸気、さらには被調
理品が進入するおそれがあり、最終商品としての美感に
損ねるという問題を有していた。
【0007】そこで、本発明者らは、このような問題を
解決し、電子レンジでの加熱調理時に被調理品の漏出を
防止しつつ発生する蒸気を効率よく排出し、かつ、殺菌
処理等により商品価値を下げることのない電子レンジ用
包装体及び電子レンジ用包装袋を提案した(特願平9−
124106号、特願平9−174848号)。
【0008】この電子レンジ用包装袋は、図15に示す
ように、一対の包装シート111の内面同士を接着部で
接着して背貼り部112を形成し、背貼り部112は外
フィルムと内フィルムとから多層に構成された一方の包
装シート111が上面になるように折り畳まれ、この一
方の包装シート111は外フィルムと内フィルムとが未
接着又は弱接着状態の剥離部113を有しているもの
で、袋本体114の膨張しようとする力により剥離部1
13の内フィルムを破断し、この内フィルムの破断した
破断口から、被調理品から発生した蒸気を外フィルムと
内フィルムとの間に流入させ、外フィルムと内フィルム
を離反させつつ通過して外部へ排出させるものである。
【0009】このような電子レンジ用包装袋は、被調理
品を漏出させることなく蒸気を排出できるので極めて好
ましいものであったが、その後、改善すべき点が発見さ
れた。
【0010】すなわち、電子レンジで加熱した際、内フ
ィルムを破断し、その破断口から蒸気を排出するが、そ
の破断口の大きさが十分でない場合や、破断口を内フィ
ルムが塞ぐ場合があり、内圧が高まりサイドシールから
破袋することがあった。
【0011】また、背貼り部が途中から折れ曲がり、外
フィルムと内フィルムとの間に形成される蒸気の通路が
塞がる場合があり、内圧が高まりサイドシールから破袋
することがあった。
【0012】本発明は、以上の問題点を解決し、被調理
品の漏出防止及び殺菌処理等による商品価値の低下防止
を図りつつ、破断口が常に十分な大きさを維持できると
ともに、背貼り部が折り曲がるのを軽減して蒸気の通路
が塞がれないようにし、効率よく蒸気を排出できるよう
にした電子レンジ用包装袋を提供することを目的とす
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決すべくなされたものであり、本発明に係る電子レンジ
用包装袋は、外層フィルムと内層フィルムとを有する多
層構成の包装シートで製袋され、被調理品を収容する収
容部と、包装シートの内層フィルム同士を接着した背貼
り部とを有する包装袋であって、背貼り部の外側に位置
する包装シートの外層フィルムと内層フィルムとを未接
着又は弱接着状態にした剥離部と、この剥離部に形成さ
れた外層フィルムと内層フィルムの間から蒸気を外部に
吐出する蒸気吐出口と、この蒸気吐出口に蒸気を案内す
る剥離部に形成された蒸気案内通路と、この蒸気案内通
路と連続して剥離部に形成された蒸気を貯溜する蒸気貯
溜部と、前記背貼り部の包装シートの内層フィルム同士
を接着した作用バーと、この作用バーの少なくとも一方
の端部において一体に接着形成され背貼り部の基端側へ
突出した破断用先端部と、前記作用バーの破断用先端部
が形成された側において背貼り部の自由端側に広がって
形成され内層フィルム同士が接着されていない副室とを
有すること特徴として構成されている。
【0014】本発明に係る電子レンジ用包装袋において
は、被調理品を電子レンジで加熱調理すると、まず被調
理品から発生する蒸気により収容部内の圧力が高まり膨
張するとともに、背貼り部の副室にも蒸気が入り込み膨
張する。この副室の膨張により、破断用先端部は略斜め
下方に引張られ、作用バーを中心に回転しようとする。
したがって、従来のように1個所を中心に回転しようと
するのと異なり、折れ曲がろうとする作用が小さく、蒸
気案内通路を塞ぐことがない。この時、作用バーの一方
の端部において、破断用先端部は両包装シートの内層フ
ィルム同士が接着されており、かつ、外側に配置された
包装シートの内層フィルムは剥離部となっているので、
外側の包装シートの内層フィルムは容易に外層フィルム
と分離し、内側の包装シートの内層フィルムに接着状態
で引張られるので、破断用先端部近傍の内層フィルムが
破断して破断口が形成される。
【0015】また、破断用先端部が2個所形成されてい
る場合は、作用バーの他方の端部においても、略同時
に、同様の作用が働き作用バー近傍の内層フィルムが破
断して破断口が形成される。すなわち、略同時に破断口
が2個所形成される。したがって、破断口の面積が全体
として大きく、塞がれにくくなっている。また、被調理
品が破断口に詰まったとしても、他方の破断口から蒸気
が確実に抜けるようになっている。
【0016】この破断口から、被調理品から発生した蒸
気が外層フィルムと内層フィルムとの間に流入し、剥離
部の蒸気貯溜部を離反させて蒸気を貯溜するとともに、
剥離部の蒸気案内通路を離反させつつ通過し、蒸気吐出
口から外部へ排出される。このとき、破断口から流入し
た蒸気は蒸気貯溜部で貯溜されて蒸気貯溜部に空間を形
成するので、蒸気案内通路が折曲等せず十分な空間を形
成できるようにしており、また、破断口が閉塞されるの
を防止している。
【0017】なお、収容部は内層フィルムにより密閉さ
れているため、通常のボイルやレトルト加熱殺菌処理で
は、内層フィルムが破断せず、内層フィルムと外層フィ
ルムとの間に被調理品や蒸気が進入することがない。
【0018】
【発明の実施の形態】剥離部が形成された包装シートの
破断用先端部の近傍に、外層フィルムと内層フィルムと
が接着された破断用接着部を設けることが好ましい。こ
の破断用接着部により、破断用先端部近傍の内層フィル
ムに破断口が形成される際、破断用先端部と破断用接着
部とに挟まれた内層フィルムに大きな破断力が作用し、
容易に破断口を形成することができる。また、破断口に
おける内層フィルムの伸びが小さいので、破断口を塞ぐ
のを防止できる。
【0019】破断用接着部は、破断用先端部から0.1
〜10mmの間に形成されることが好ましく、1〜4m
mの間に形成されることがより好ましい。破断用先端部
から0.1mm未満では容易に破断口を得ることができ
ず、また、10mmを超えると内層フィルムの伸びが大
きくなるものである。
【0020】破断用先端部の幅は、2〜10mmが好ま
しく、3〜6mmがより好ましい。破断用先端部の巾が
2mm未満であると十分な大きさの破断口を得ることが
できず、また、10mmを超えると破断口を円滑に形成
できない場合がある。
【0021】破断用先端部は、作用バーの少なくとも一
方の端部において一体に形成されているが、もう一方の
端部にも、すなわち作用バーの両端部に破断用先端部を
形成してもよい。破断用先端部を2個所形成すると、破
断口の全体としての大きさが大きくなり、蒸気の排出が
確実かつ容易になる。破断用先端部を形成しなかった作
用バーのもう一方の端部においては、副室を形成するこ
とが蒸気案内通路が塞がれるのを防止できるので好まし
いが、副室を形成するまでもなく、作用バーに1mm以
上、好ましくは2mm以上の段差を形成することによ
り、蒸気案内通路が塞がれるのを防止することができ
る。
【0022】剥離部の蒸気案内通路は、蒸気吐出口に近
づくにしたがってハ字状に幅が狭くなるように形成する
ことが好ましい。このような構成にすることにより、蒸
気が蒸気吐出口から抜け易くなり、また、背貼り部が折
れ曲がりにくくしている。この蒸気吐出口は、通常、背
貼り部の自由端側に形成されるが、背貼り部の側面側に
形成してもよい。
【0023】剥離部の剥離強度は、0.1〜15g/1
5mm巾が好ましく、0.5〜7g/mm巾がより好ま
しい。剥離強度が0.1g/15mm巾未満であると、
中身を充填する時や流通過程において剥離が発生し、美
粧性や酸素バリヤー機能が低下する。また、剥離強度が
15g/mm巾を超えると、破断口の形成が容易でな
く、かつ、外層フィルムと内層フィルムとの離反が円滑
に行えず蒸気案内通路及び蒸気貯溜部の形成が容易でな
くなる。
【0024】剥離部の剥離強度は図16に示す方法によ
り測定した。図16において、121は逆L字板で、こ
の逆L字板121の先端に試験辺122の一端をセロハ
ンテープで固定するとともに、試験片122の反対端に
モータ123に連結された引張り部材124を固定し、
モータ123を駆動させて試験片122を下方に剥がし
つつ引張った際の荷重を測定した。測定時の条件を以下
に記載する。 試験片:15mm幅×50mm長さ(展開長さ) フルスケール:25g 引張り速度:約100mm/min 把握長さ:25mm 測定単位:g/15mm幅 試験片の移動距離:17mm 測定装置:熊谷理機工業株式会社製,HANDLE−O
−METER
【0025】剥離部は、上述した剥離強度に形成できれ
ば、その形成手段は特に限定されるものでなく、例え
ば、剥離剤を塗布することにより形成できる。この剥離
剤としては、ポリアマイド/硝化綿系、アクリル/ポリ
エチレン、環化ゴム、塩素化ポリオレフィン系等よりな
り、外層フィルムと内層フィルムとを接着するウレタン
系接着剤等のラミネート用接着剤とフィルムの接着力を
無くする又は弱くするものを用いる。
【0026】蒸気吐出口は、少なくとも1個所設けられ
ていればよいが、蒸気を排出を確実にするために2個所
以上設けてもよい。例えば、背貼り部の自由端側に第1
蒸気吐出口を設けるとともに、背貼り部の側面側に第2
蒸気吐出口を設け、第1蒸気吐出口に蒸気を案内する第
1蒸気案内通路が折曲等により閉塞された場合、第2蒸
気吐出口から蒸気を排出するようにできる。この第2蒸
気吐出口の巾は、8〜20mmが好ましく、9〜12m
mがより好ましい。
【0027】外層フィルムとしては、二軸延伸ナイロン
フィルム、二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィル
ム、二軸延伸ポリプロピレンフィルム、セロファンフィ
ルム等を使用することができ、また、蒸着加工フィル
ム、各種のコート加工フィルムも使用することができ、
これらを積層した積層フィルムを使用することもでき
る。
【0028】内層フィルムとしては、直鎖状低密度ポリ
エチレン、低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、
高密度ポリエチレン、超低密度ポリエチレン、無延伸ポ
リプロピレン、エチレン・酢酸ビニル共重合体、エチレ
ン・アクリル酸共重合体、エチレン・エチルアクリレー
ト共重合体、エチレン・メタクリル酸共重合体、エチレ
ン・メチルアクリレート共重合体、アイオノマー等の熱
溶着性フィルムを使用することができる。
【0029】内層フィルムは、加熱時に発生する蒸気の
圧力による背貼り部の変形により引張り応力が作用して
破断するが、上述した材質、フィルムの厚さ、剥離剤の
種類及び塗布量等を適宜変更したり、また、2種類の剥
離剤を部分印刷することにより住み分けたりして、殺菌
処理等において破断しない範囲を調節したり、また、端
面から剥離しないように調節することができる。
【0030】被調理品としては、麻婆豆腐、中華丼の
具、海老チリ、肉団子、カレー、出汁入りおでん、焼き
そば、米飯、タレ付き豚角煮、タレ付き焼肉、シチュ
ー、スープ等の各種の食品があり、半なま状態で加熱が
必要なものであっても、既に加熱されて冷凍されたもの
で温めるだけでよいもであってもよい。
【0031】本発明の電子レンジ用包装袋の第1実施形
態について図面を参照して説明する。
【0032】図1は電子レンジ用包装袋の斜視図、図2
は電子レンジ用包装袋の平面図、図3は図2中A−A線
断面図、図4は図2中B−B線断面図、図5は電子レン
ジ用包装袋に被調理品を密封収容し電子レンジで加熱し
たときの全体断面ず、図6は同背貼り部の断面図、図7
も同背貼り部の断面図である。
【0033】電子レンジ用包装袋1は、図1及び図2に
示すように、3枚の包装シート10を接着して長方形状
に形成されたもので、包装シート10の外層フィルム1
1を外側に、内層フィルム12を内側に配置し、内層フ
ィルム12を熱溶着により接着したものである。この電
子レンジ包装袋1は、被調理品を収納する袋部20と、
この袋部20の中央から延出され電子レンジでの加熱時
に内部の蒸気を排出する機構が設けられた背貼り部30
とからなっている。
【0034】袋部20は、図3及び図4に示すように、
包装シート10cの内層フィルム12cに包装シート1
0a、10bの内層フィルム12a、12bが熱溶着に
よりシール部21が形成された周縁接着部22と、この
周縁接着部22で形成された空間である被調理品を収容
する収容部23とが設けられている。
【0035】背貼り部30は、図3及び図4に示すよう
に、包装シート10aの内層フィルム12aと包装シー
ト10bの内層フィルム12bとが重ね合わされ熱溶着
により接着されたもので、包装シート10aが上面にな
るように、折曲げ線aにおいて、袋部20側に折り込ま
れている。この背貼り部30の折り込みは、接着された
後、袋部20側に折り曲げた状態で包装シート10a及
び包装シート10b側からヒートシールバーにより袋部
20の周縁接着部23を熱溶着することにより行われ
る。
【0036】この背貼り部30には、包装シート10
a、10bの内層フィルム12a、12b同士が接着さ
れて作用バー41が略中央において、折曲げ線aと平行
に形成されており、この作用バー41の両端部には、背
貼り部10の基端部側(図2中下側)に突出した第1破
断用先端部42と第2破断用先端部43が一体に接着形
成されている。また、作用バー41の第1破断用先端部
42が形成された方の端部には、第1破断用先端部42
と反対側(背貼り部10の自由端側)に伸びた副室用バ
ー44が一体に接着形成され、さらに、この副室用バー
44から側方(図2中右側)へ行くにしたがって、二段
階に幅広となる略三角形状の第1副室形成部45が一体
に接着形成されている。なお、この第1副室形成部45
には、剛性を小さくして柔軟性を得るために、部分的島
状に接着しない部分を形成してもよい。
【0037】さらに、作用バー41の第2破断用先端部
43が形成された方の端部には、側方(図2中左側)へ
行くにしたがって、二段階に幅広となる第2副室形成部
46が一体に形成されている。また、前記副室用バー4
4から、背貼り部30の先端に沿って略長方形状の通路
用バー47が一体に接着形成されている。したがって、
背貼り部30においては、包装シート10a、10bの
内層フィルム12a、12bが接着されていない第1副
室51及び第2副室52が作用バー41の両側において
形成されるとともに、蒸気通路補助用未接着部53が形
成されている。そして、第1副室51が第2副室52よ
り大きく形成されており、これに対応して、第1破断用
先端部42が第2破断用先端部43より幅広に形成され
ている。これにより破断口が略同時に形成できるように
なっている。
【0038】また、背貼り部30の上面側に配置される
包装シート10aには、背貼り部30から収容部22に
かけて、外層フィルム11aと内層フィルム12aとの
間に剥離層が設けられた剥離部60が形成されている。
【0039】この剥離部60は、収容部23から背貼り
部30の作用バー41の近傍まで形成された蒸気貯溜部
61と、この蒸気貯溜部61と一体に形成され背貼り部
30の自由端まで連続する第1蒸気案内通路62とが設
けられており、この第1蒸気案内通路62の端部が第1
蒸気吐出口63となっている。この第1蒸気案内通路6
2は、背貼り部30の自由端縁の手前近傍において、内
側につぼまった「ハ」字状に形成されている。
【0040】さらに、この第1蒸気案内通路61と一体
に第2蒸気案内通路64が形成されており、この第2蒸
気案内通路64は第1蒸気案内通路61から横方向に伸
びて側端縁に達しており、この第2蒸気案内通路64の
端部が第2蒸気吐出口65となっている。
【0041】また、蒸気貯溜部61の第1破断用先端部
42の近傍には、剥離層が設けられていない、すなわ
ち、外層フィルム11aと内層フィルム12aとが強固
に接着されている破断用接着部70が設けられている。
【0042】なお、以上の電子レンジ用包装袋におい
て、袋部20及び背貼り部30の横幅130mm、袋部
20の上下長さ170mm、背貼り部30の上下長さは
30mm、第1破断用先端部42の横幅4.5mm、作
用バー41からの突出長さ5.5mm、第2破断用先端
部43の横幅3mm、作用バー41からの突出長さ5.
5mm、第1破断用先端部42と第2破断用先端部43
との距離20.5mm、第1破断用先端部42及び第2
破断用先端部43の作用バー41から突出している長さ
5.5mm、作用バー41の幅(図1中上下方向の長さ)
3mm、破断用接着部70と第1破断用先端部42との
距離4mm、蒸気貯溜部61の横幅41mm、第1蒸気
吐出口63の幅20mm、第2蒸気吐出口65の幅8m
mである。
【0043】次に、以上のような電子レンジ用包装に被
調理品を収容した包装体を電子レンジで加熱した際の作
用について説明する。
【0044】包装体内の被調理品80を電子レンジで加
熱調理すると、図5に示すように、被調理品80から発
生した蒸気により収容部23内の圧力が高まり、収容部
23が膨張して全体として丸みをもつとともに、図6に
示すように、蒸気が副室51、52にも入り込んで副室
51、52が膨張する。この副室51、52の膨張によ
り、包装シート11bが包装シート11aより下方に離
れようとするが、包装シート11bと包装シート11a
は、作用バー41、第1破断用先端部42及び第2破断
用先端部43で接着されているので、副室51、52の
膨張する力が、作用バー41を略中心として、第1破断
用先端部42及び第2破断用先端部43の先端を略下方
に押し下げる方向に作用する。
【0045】したがって、第1破断用先端部42及び第
2破断用先端部43が下方に回転し、接着されている包
装シート11aの内層フィルム12aも追随して下方に
引張られる。これにより、第1破断用先端部42及び第
2破断用先端部43近傍の包装シート11aの内層フィ
ルム12aに引裂こうとする応力が集中的に作用し、こ
の部分の内層フィルム12aは剥離部60の蒸気貯溜部
61に対応するので、図7に示すように、外層フィルム
12bから剥がれて容易に破断され破断口90が形成さ
れる。
【0046】また、第1破断用先端部42の近傍には破
断用接着部70が設けられており、この破断用接着部7
0は内層フィルム12aと外層フィルム11aとが接着
状態であるので、内層フィルム12aが第1破断用先端
部42に引張られた際、内層フィルム12aの動きを規
制しようとするので、内層フィルム12aが長く伸びる
ことなく容易に破断させることができる。また、破断時
における内層フィルム12aの伸びを小さくできるの
で、内層フィルム12aの伸びた部分が破断口90を塞
ぐのを防止することができる。
【0047】このようにして破断された内層フィルム1
2aの破断口90から内部の蒸気が流出し、この流出し
た蒸気は剥離部60の蒸気貯溜部61に流入するととも
に、第1蒸気案内通路62に流入する。流入した蒸気
は、蒸気貯溜部61の外層フィルム11aと内層フィル
ム12aとを離反させて膨らませ、外層フィルム11a
が内層フィルム12aに密着して破断口90を閉塞しな
いようにしている。
【0048】また、第1蒸気案内通路62に流入した蒸
気は、外層フィルム11aと内層フィルム12aとを離
反させつつ通過し、第1蒸気吐出口63から外部へ排出
され、他方、第1蒸気案内通路62から第2蒸気案内通
路64に流入し、外層フィルム11aと内層フィルム1
2aとを離反させつつ通過し、第2蒸気吐出口65から
外部へ排出される。このとき、第2蒸気案内通路64に
対応して蒸気通路補助用未接着部53が形成されている
ので、包装シート11aは容易に撓み、外層フィルム1
1aと内層フィルム12aとの離反が容易に進行する。
また、第2蒸気案内通路64において、内層フィルム1
2a、12b同士の接着の際、シール圧を掛けるとシー
ル圧により外層フィルム11aと内層フィルム12aと
が疑似接着し、離反させるのが容易でなくなる。
【0049】なお、商品販売前に被調理品を通常のボイ
ルやレトルト加熱殺菌処理を行う場合は、上記加熱調理
時と異なり、内層フィルム12aが破断しないので、こ
の内層フィルム12aと外層フィルム11aとの間に蒸
気が進入することがない。
【0050】図8は本発明による電子レンジ用包装袋の
第2実施形態の平面図である。この図に示す電子レンジ
用包装袋1は、前記第1実施形態において、作用バー4
1、第1破断用先端部42及び第2破断用先端部43の
寸法等が異なる他は、略同様に構成されている。すなわ
ち、第1破断用先端部42の横幅3.5mm、第2破断
用先端部43の横幅3mm、第1破断用先端部42と第
2破断用先端部43との距離18.5mm、第1破断用
先端部42及び第2破断用先端部43の作用バー41か
ら突出している長さ5.5mmに設定されている。
【0051】図9は本発明による電子レンジ用包装袋の
第3実施形態の平面図である。この図に示す電子レンジ
用包装袋1は、前記第1実施形態において、第2破断用
先端部43が形成されておらず、かつ、第2副室52が
大きく形成されている他は、略同様に構成されている。
すなわち、作用バー41の右側端部において、第1破断
用先端部42が同様に形成されており、作用バー41に
左側端部においては、第2破断用先端部43が形成され
ることなく、背貼り部30の自由端側に伸びて副室用バ
ー48が形成されている。この電子レンジ用包装袋にお
いては、第2破断用先端部が形成されていないが、作用
バー41を中心として膨張変形するので、折れ曲がり、
しわ等が発生せず蒸気案内通路が塞がれるのを防止して
いる。
【0052】この電子レンジ用包装袋において、第1破
断用先端部42の横幅3mm、作用バー41の横幅25
mm、第1破断用先端部42の先端から第2副室形成部
48の端部までの長さ21mmである。
【0053】図10は本発明による電子レンジ用包装袋
の第4実施形態の平面図である。この図に示す電子レン
ジ用包装袋1は、前記第1実施形態において、第2副室
が大きく形成され、第1破断用先端部42の寸法等が異
なる他は、略同用に構成されている。すなわち、作用バ
ー41の第2破断用先端部43側において作用バー48
が自由端側へ伸びて形成されて、第2副室52が大きく
形成されている。したがって、第1実施形態と異なり、
第1破断用先端部42と第2破断用先端部43の横幅が
同一に形成されている。
【0054】この電子レンジ用包装袋において、第1破
断用先端部42の横幅3mm、第2破断用先端部43の
横幅3mm、第1破断用先端部42と第2破断用先端部
43との距離19mm、第1破断用先端部42及び第2
破断用先端部43の作用バー41から突出している長さ
5mmである。
【0055】図11は本発明による電子レンジ用包装袋
の第5実施形態の平面図である。この図に示す電子レン
ジ用包装袋1は、前記第3実施形態において、第2副室
52が形成されておらず、段差49が形成されている。
この電子レンジ用包装袋においても、前記第3実施形態
と同様に、第2破断用先端部が形成されていないが、作
用バー41を中心として膨張変形するので、折れ曲が
り、しわ等が発生せず蒸気案内通路が塞がれるのを防止
している。なお、段差49は2mmの長さに形成されて
いる。
【0056】図12は本発明による電子レンジ用包装袋
の第6実施形態の平面図である。この図に示す電子レン
ジ用包装袋1は、前記第2実施形態(図8)において、
副室51、52の底部裾野部分が周縁接着部22まで伸
びて形成され(第2実施形態においては、周縁接着部2
2の手前5mmの位置で止まっている)、また、副室5
1の上部頂上部分が通路用バー47の下端より1mm上
方へ突出して形成されている(第2実施形態において
は、通路用バー47の下端と同一高さの位置で止まって
いる)。また、第1破断用先端部42と第2破断用先端
部43との距離は23.5mmに形成されている(第2
実施形態においては、18.5mm)。その他の構成及
び寸法は、第2実施形態と同一である。
【0057】この電子レンジ用包装袋においては、背貼
り部30が左右とも確実に立上がり、第1蒸気吐出口6
3付近に膨らみの中心がくるので、蒸気の抜けが極めて
円滑に行えるものである。この蒸気の抜けは、第2実施
形態に比べても良好であった。これは、副室51、52
の底部裾野部分が広がったことによるものである。
【0058】図13は本発明による電子レンジ用包装袋
の第7実施形態の平面図である。この図に示す電子レン
ジ用包装袋1は、前記第6実施形態(図12)におい
て、第2破断用先端部43の作用バー41からの突出長
さが2mm(第6実施形態においては、5.5mm)、
第1破断用先端部42と第2破断用先端部43との距離
が21.5mm(第6実施形態においては、23.5m
m)となっている他は、第6実施形態と同一の構成及び
寸法である。
【0059】この電子レンジ用包装袋においては、背貼
り部30が左右とも確実に立上がり、第1上記吐出口6
3付近に膨らみの中心にくるので、蒸気の抜けが極めて
円滑に行えるものである。この蒸気の抜けは、第2実施
形態に比べても良好であった。これは、副室51、52
の底部裾野部分が広がったことによるものである。
【0060】図14は本発明による電子レンジ用包装袋
の第8実施形態の平面図である。この図に示す電子レン
ジ用包装袋1は、前記第6実施形態(図12)におい
て、蒸気通路補助用未接着部53が形成されておらず、
全面的に接着された第2副室形成部46となっているも
のである。その他の構成及び寸法は第6実施形態と同一
である。
【0061】前記図13の第7実施形態においては、第
1破断用先端部42の方が第2破断用先端部43より、
作用バー41から突出している長さが長く形成されてい
るが、これに限定されるものでなく、第1破断用先端部
42が短くなるように形成してもよい。この第1破断用
先端部42と第2破断用先端部43との長さは、例え
ば、1〜4mm程度の差をつけて形成する。
【0062】
【実施例】[実施例1]外層としての2軸延伸ナイロン
フィルム15μmに、グラビア印刷機において、東洋イ
ンキ製造株式会社製,NEW LPスーパーのインキを
使用した3色の印刷と、剥離剤(大日精化工業株式会社
製,SPV試作品)の印刷を行い、ドライラミネート機
においてウレタン接着剤(東洋モートン株式会社製,ア
ドコートAD−900)にて、内層としての直鎖状低密
度ポリエチレンフィルム50μmを貼合して包装シート
を得た。
【0063】次に、この包装シートを、幅430mmに
スリットした巻きを用意して、高速三方シール自動製袋
機(西部機械工業株式会社製)を使用して、中央背貼り
部幅30mm、シール温度230℃、側面及び底部のシ
ール幅8mm、シール温度220℃、ラインスピードを
90ショット/分で製袋し、第1実施形態に示す電子レ
ンジ用包装袋を完成させた。
【0064】この電子レンジ用包装袋(幅130mm×
高さ170mm×背貼り部の幅30mm)に、市販され
ている冷凍食品『中華丼の具』(味の素株式会社製)1
80gをリパックして、そのまま電子レンジ(シャープ
株式会社製,RE−PIF−A)で500Wにて5分3
0秒加熱した。
【0065】その結果、4分後に袋全体が膨らみ、4分
30秒後に背貼り部の蒸気吐出口から蒸気が排出され、
5分30秒後に食べごろの状態となった。
【0066】また、上記電子レンジ用包装袋を100袋
用意し、水180ml充填してシールした後、電子レン
ジで5分間加熱したが、袋の膨らみが大きくなったもの
は4袋のみであった。
【0067】これに対し、図15で示した電子レンジ用
包装袋も同様に実施したが、膨らみが大きくなったもの
は25袋あった。このことから、本発明の電子レンジ用
包装袋は、蒸気を確実に排出できることが判る。
【0068】[実施例2]外層としての2軸延伸ナイロ
ンフィルム15μmに、グラビア印刷機において、東洋
インキ製造株式会社製,NEW LPスーパーのインキ
を使用した3色の印刷と、剥離剤(大日精化工業株式会
社製,SPV試作品)の印刷を行い、ドライラミネート
機においてウレタン接着剤(東洋モートン株式会社製,
アドコートAD−900)にて、内層としての直鎖状低
密度ポリエチレンフィルム50μmを貼合して包装シー
トを得た。
【0069】次に、この包装シートを、幅430mmに
スリットした巻きを用意して、高速三方シール自動製袋
機(西部機械工業株式会社製)を使用して、中央背貼り
部幅30mm、シール温度240℃、側面及び底部のシ
ール幅8mm、側面のシール温度190℃、220℃、
底部のシール温度180℃、ラインスピードを100シ
ョット/分で製袋し、第6実施形態に示す電子レンジ用
包装袋を完成させた。
【0070】この電子レンジ用包装袋(幅130mm×
高さ170mm×背貼り部の幅30mm)に、水180
ccを充填し、電子レンジ(シャープ株式会社製,RE
−PIF−A)で加熱し音の発生の有無を観察した。結
果を表1に示す。
【0071】
【表1】
【0072】これに対し、図15で示した電子レンジ用
包装袋も同用に実施したが、背貼り部が正常な状態で音
の鳴る率は約50%であった。
【0073】なお、本発明の電子レンジ用包装袋におい
ては、背貼り部が逆折れの状態の場合、第1蒸気吐出口
63からだけの抜けは少なく、第2蒸気吐出口65から
も同時に抜けるときと、第2蒸気吐出口65からのみ抜
けるときがあった。
【0074】
【発明の効果】本発明の電子レンジ用包装袋は、内層フ
ィルムの破断口が塞がったり、背貼り部が折曲して蒸気
案内通路が閉塞することがない。したがって、被調理品
を収容して電子レンジで加熱調理した際、内部で発生し
た蒸気を確実に外部へ排出することができ、また、加熱
料理時までは、内層フィルムに蒸気通過用の孔等が存在
していないので、被調理品は収容部内に収容されており
商品価値を下げることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による電子レンジ用包装袋の第1実施
形態の斜視図である。
【図2】 本発明による電子レンジ用包装袋の第1実施
形態の平面図である。
【図3】 図2中A−A線断面図である。
【図4】 図2中B−B線断面図である。
【図5】 本発明による電子レンジ用包装袋に被調理品
を密封収容し電子レンジで加熱したときの全体断面図で
ある。
【図6】 本発明による電子レンジ用包装袋に被調理品
を密封収容し電子レンジで加熱したときの背貼り部の断
面図である。
【図7】 本発明による電子レンジ用包装袋に被調理品
を密封収容し電子レンジで加熱したときの背貼り部の断
面図である。
【図8】 本発明による電子レンジ用包装袋の第2実施
形態の平面図である。
【図9】 本発明による電子レンジ用包装袋の第3実施
形態の平面図である。
【図10】 本発明による電子レンジ用包装袋の第4実
施形態の平面図である。
【図11】 本発明による電子レンジ用包装袋の第5実
施形態の平面図である。
【図12】 本発明による電子レンジ用包装袋の第6実
施形態の平面図である。
【図13】 本発明による電子レンジ用包装袋の第7実
施形態の平面図である。
【図14】 本発明による電子レンジ用包装袋の第8実
施形態の平面図である。
【図15】 従来の電子レンジ用包装袋の斜視図であ
る。
【図16】 従来の電子レンジ用包装袋の斜視図であ
る。
【図17】 剥離部の剥離強度を測定する方法を示す図
である。
【符号の説明】
1 電子レンジ用包装袋 10 包装シート 11 外層フィルム 12 内層フィルム 20 袋部 22 収容部 30 背貼り部 41 作用バー 42 第1破断用先端部 43 第2破断用先端部 51 第1副室 52 第2副室 60 剥離部 61 蒸気貯溜部 62 第1蒸気案内通路 63 第1蒸気吐出口 64 第2蒸気案内通路 65 第2蒸気吐出口 70 破断用接着部 80 被調理品

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外層フィルムと内層フィルムとを有する
    多層構成の包装シートで製袋され、被調理品を収容する
    収容部と、包装シートの内層フィルム同士を接着した背
    貼り部とを有する包装袋であって、背貼り部の外側に位
    置する包装シートの外層フィルムと内層フィルムとを未
    接着又は弱接着状態にした剥離部と、この剥離部に形成
    された外層フィルムと内層フィルムの間から蒸気を外部
    に吐出する蒸気吐出口と、この蒸気吐出口に蒸気を案内
    する剥離部に形成された蒸気案内通路と、この蒸気案内
    通路と連続して剥離部に形成された蒸気を貯溜する蒸気
    貯溜部と、前記背貼り部の包装シートの内層フィルム同
    士を接着した作用バーと、この作用バーの少なくとも一
    方の端部において一体に接着形成され背貼り部の基端側
    へ突出した破断用先端部と、前記作用バーの破断用先端
    部が形成された側において背貼り部の自由端側に広がっ
    て形成され内層フィルム同士が接着されていない副室と
    を有することを特徴とする電子レンジ用包装袋。
  2. 【請求項2】 剥離部が形成された包装シートの破断用
    先端部の近傍に、外層フィルムと内層フィルムとが接着
    された破断用接着部が設けられている請求項1記載の電
    子レンジ用包装袋。
  3. 【請求項3】 破断用接着部が、破断用先端部から0.
    1〜10mmの間に形成されている請求項2記載の電子
    レンジ用包装袋。
  4. 【請求項4】 破断用先端部の幅が、2〜10mmであ
    る請求項1記載の電子レンジ用包装袋。
  5. 【請求項5】 剥離部の蒸気案内通路が、蒸気吐出口に
    近づくにしたがってハ字状に幅が狭くなるように形成さ
    れている請求項1記載の電子レンジ用包装袋。
  6. 【請求項6】 剥離部の剥離強度が0.1〜15g/1
    5mm巾である請求項1記載の電子レンジ用包装袋。
  7. 【請求項7】 蒸気吐出口は、背貼り部の自由端側に形
    成された第1蒸気吐出口と、背貼り部の側面側に形成さ
    れた第2蒸気吐出口とがある請求項1記載の電子レンジ
    用包装袋。
  8. 【請求項8】 第2蒸気吐出口の巾が8〜20mmであ
    る請求項7記載の電子レンジ用包装袋。
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