JP2006321493A - 電子レンジ用包装袋 - Google Patents
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Abstract
【課題】 内容物を包装した包装袋を自立させた状態のまま電子レンジで加熱しても破裂を起こさず、自動的に内圧を低下させることができ、自立安定性、衛生性、生産性に優れ、輸送や保管をするときに加わる圧力や衝撃によって剥離することなく、店頭での陳列効果にも優れる電子レンジ用包装袋を提供する。
【解決手段】 胴部を構成する前面2と後面3の底部に、底面4を逆V字状に折り畳んで挿入し、当該前面2と当該後面3と当該底面4の周縁部をそれぞれヒートシールして、天部シール部7、胴部シール部5、および底部シール部6を形成し、内容物により前記の底面4が前後に拡張して自立できる形態の自立性包装袋であって、当該天部シール部7または胴部シール部5と連結してコの字状シール部9を設け、当該コの字状シール部9に囲まれた未シール部19を当該天部シール部または胴部シール部の一部に未シール部16を設けて外部と連通させて構成されている。
【選択図】 図1
【解決手段】 胴部を構成する前面2と後面3の底部に、底面4を逆V字状に折り畳んで挿入し、当該前面2と当該後面3と当該底面4の周縁部をそれぞれヒートシールして、天部シール部7、胴部シール部5、および底部シール部6を形成し、内容物により前記の底面4が前後に拡張して自立できる形態の自立性包装袋であって、当該天部シール部7または胴部シール部5と連結してコの字状シール部9を設け、当該コの字状シール部9に囲まれた未シール部19を当該天部シール部または胴部シール部の一部に未シール部16を設けて外部と連通させて構成されている。
【選択図】 図1
Description
本発明は、輸送や保管をするときに加わる圧力や衝撃によって剥離することなく、また、電子レンジで加熱するときに内容物を包装して袋を自立させた状態で、破裂を起こさず、自動的に内圧を低下させることができる電子レンジ用包装袋に関するものである。
さらに詳しくは、固体、粉体等のほか、液体、流動性の内容物を密封包装するために用いられ、内容物がこぼれることなく、速やかに蒸気が排出され、衛生性に優れ、安全に加熱調理でき、自立安定性もあり、電子レンジから取り出しやすく、生産性良くシール加工でき、店頭での陳列効果にも優れる電子レンジ用包装袋に関するものである。
さらに詳しくは、固体、粉体等のほか、液体、流動性の内容物を密封包装するために用いられ、内容物がこぼれることなく、速やかに蒸気が排出され、衛生性に優れ、安全に加熱調理でき、自立安定性もあり、電子レンジから取り出しやすく、生産性良くシール加工でき、店頭での陳列効果にも優れる電子レンジ用包装袋に関するものである。
近年、電子レンジの普及発展に伴い、また、調理の簡便化の要請から、調理済み加工食品を、プラスチック製の包装袋等に包装し、密封して、保存性を持たせた形態で流通されている。
しかしながら、こうした食品を電子レンジで加熱する場合において、包装袋が、密封したままであると、加熱により内容物から発生する水蒸気により袋内の内圧が上昇し、ついには破裂し、内容物が電子レンジ庫内に飛散してしまうことが多かった。
しかしながら、こうした食品を電子レンジで加熱する場合において、包装袋が、密封したままであると、加熱により内容物から発生する水蒸気により袋内の内圧が上昇し、ついには破裂し、内容物が電子レンジ庫内に飛散してしまうことが多かった。
このような包装袋の破裂を防止した包装容器として、電子レンジで加熱する前に予め包装袋の一部をはさみで切り取って通気口を形成する必要がなく、包装袋を自立させた状態で袋ごと電子レンジで加熱可能な電子レンジ用包装袋が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−59872号公報
しかしながら、特許文献1の包装袋では、電子レンジで加熱する際、包装袋内の圧力が上昇して蒸気が排出される易蒸通手段として、胴部シール部等と連結してコの字状シール部を設け、当該コの字状シール部に囲まれた未シール部に切込みまたは切欠を有しているが、当該切込みまたは切欠を形成するという工程を追加する手間がかかり、また、未シール部内に切込みまたは切欠を形成されるように打ち抜く精度が必要となり、打ち抜きの位置調整が必要となるという欠点があった。
また、切込みまたは切欠を形成する際に抜きカスが発生するため、この抜きカスが、包装袋に異物として混入しないようにする注意する必要があるという欠点があった。
また、切込みまたは切欠を形成する際に抜きカスが発生するため、この抜きカスが、包装袋に異物として混入しないようにする注意する必要があるという欠点があった。
本発明の目的は、易蒸通手段として、未シール部に切込みまたは切欠を設けることなく、抜きカス等の異物が混入することなく、衛生性に優れ、安全に加熱調理可能であり、生産性に優れ、輸送や保管をするときに加わる圧力や衝撃によって剥離することなく、また、内容物を包装し、包装袋を自立させた状態のまま電子レンジで加熱しても破裂を起こさず、自動的に内圧を低下させることができる電子レンジ用包装袋であって、固体、粉体等のほか、液体、流動性の内容物を密封包装でき、自立安定性もあり、内容物がこぼれることなく、速やかに蒸気が排出され、店頭での陳列効果にも優れる電子レンジ用包装袋を提供することである。
そこで、上記課題を解決すべく、本発明に係る電子レンジ用包装袋は、胴部を構成する四角形からなる前面と後面の底部に、底面を逆V字状に折り畳んで挿入し、当該前面と当該後面と当該底面の周縁部をそれぞれヒートシールして、天部シール部、胴部シール部、および、底部シール部を形成し、充填した内容物により前記の底部が前後に拡張して自立できる形態の自立性包装袋であって、当該天部シール部または胴部シール部と連結してコの字状シール部を設け、当該コの字状シール部に囲まれた未シール部を当該天部シール部または胴部シール部の一部に未シール部を設けて外部と連通させてなることを特徴とする。
また、本発明に係る電子レンジ用包装袋において、前記の袋の中心部を中心とした円を描いたとき、袋の中心から前記のコの字状シール部の最下端内縁に接する円の半径が、胴部シール部内縁に接する円の半径よりも短くなるような位置に設けることを特徴とする。
また、本発明に係る電子レンジ用包装袋において、前記のコの字状シール部の最下端が、突き出した形状の突端を形成することを特徴とする。
また、本発明に係る電子レンジ用包装袋において、前記の胴部シール部に一部設ける未シール部の幅が、前記のコの字状シール部の縦寸法の1/5〜3/5の範囲にあり、かつ、1cm〜3cmであることを特徴とする。
本発明の電子レンジ用包装袋においては、易蒸通手段として、未シール部に切込みまたは切欠を形成しないため、従来の切込みまたは切欠を形成する工程が必要なく、生産性が向上するものであり、かつ、抜きカスが、包装袋に混入するおそれがないため、衛生性に優れ、輸送や保管をするときに加わる圧力や衝撃によって剥離することなく、また、内容物を包装し、包装袋を自立させた状態のまま電子レンジで加熱しても破裂を起こさず、自動的に内圧を低下させることができる電子レンジ用包装袋であるため、固体、粉体等のほか、液体、流動性の内容物を密封包装した状態で、内容物がこぼれることなく、速やかに蒸気が排出されるので安全に加熱調理可能であり、自立安定性もあるため、店頭での陳列効果にも優れるという利点を有する。
図1は、本発明の電子レンジ用包装袋1の実施例を示す図で、(a)斜視図、(b)包装袋を形成する包装材料の積層体の断面図、(c)包装袋を形成する包装材料の別態様の積層体の断面図であり、図2は、本発明の電子レンジ用包装袋1における易蒸通手段の説明図であり、図3は、本発明の電子レンジ用包装袋1における易蒸通手段の形状を示す説明図である。
本発明にかかる電子レンジ用包装袋1は、図1(a)に示すように、胴部を構成する四角形からなる前面2と後面3の底部に、底面4を逆V字状に折り畳んで挿入し、天部シール部7を残して、当該前面2と当該後面3と当該底面4の周縁部をそれぞれヒートシールして、胴部シール部5、および、底部シール部6を形成し、内容物を充填後、更に、天部シール部7をヒートシールして密封して包装体とするものであって、かつ、充填した内容物により前記の底部が前後に拡張して自立できる形態の自立性包装袋である。
上記において、当該天部シール部7または胴部シール部6と連結してコの字状シール部9を設け、当該コの字状シール部9に囲まれた未シール部19を当該胴部シール部5に一部未シール部16を設けて外部と連通させてなる構成である。
本発明にかかる電子レンジ用包装袋1は、周縁シール部、すなわち、天部シール部7、胴部シール部5、および、底部シール部6は、袋の密封のために設けられたものであり、コの字状シール部9は、電子レンジによる加熱に際して蒸気を逃がす為に設けられたものである。
更に、当該胴部シール部5の一部を未シール部16とすることによって、電子レンジによる加熱に際して、内容物から発生する水蒸気で袋内の内圧が上昇し、コの字状シール部9が剥離後退して未シール部19に到達すると、当該胴部シール部5の未シール部16から速やかに安定して蒸気が抜け、容易で安全に自動開封することができる。
また、従来と比較して、切込みや切欠を形成する工程が必要なく、胴部シール部5や天部シール部7とコの字状シール部9とを一体でヒートシール加工可能であり、同時に易蒸通手段となる未シール部16、19を形成することができるので、生産性が大幅に向上するものであり、かつ、切込みや切欠の際に発生する抜きカスが、包装袋に付着または混入するおそれがないため、衛生性にも優れるものである。
上記において、当該天部シール部7または胴部シール部6と連結してコの字状シール部9を設け、当該コの字状シール部9に囲まれた未シール部19を当該胴部シール部5に一部未シール部16を設けて外部と連通させてなる構成である。
本発明にかかる電子レンジ用包装袋1は、周縁シール部、すなわち、天部シール部7、胴部シール部5、および、底部シール部6は、袋の密封のために設けられたものであり、コの字状シール部9は、電子レンジによる加熱に際して蒸気を逃がす為に設けられたものである。
更に、当該胴部シール部5の一部を未シール部16とすることによって、電子レンジによる加熱に際して、内容物から発生する水蒸気で袋内の内圧が上昇し、コの字状シール部9が剥離後退して未シール部19に到達すると、当該胴部シール部5の未シール部16から速やかに安定して蒸気が抜け、容易で安全に自動開封することができる。
また、従来と比較して、切込みや切欠を形成する工程が必要なく、胴部シール部5や天部シール部7とコの字状シール部9とを一体でヒートシール加工可能であり、同時に易蒸通手段となる未シール部16、19を形成することができるので、生産性が大幅に向上するものであり、かつ、切込みや切欠の際に発生する抜きカスが、包装袋に付着または混入するおそれがないため、衛生性にも優れるものである。
また、本発明にかかる電子レンジ用包装袋1は、自立性の包装形態であるため、包装袋を自立させたままの状態で、電子レンジで加熱でき、また、電子レンジからも取り出しやすく安全で、内容物が液体状のものであっても、消費者が内容物を取り出しやすい。
また、本発明にかかる電子レンジ用包装袋1の胴部の前面2と後面3の幅が、高さと同寸法か、または高さより長い寸法である形状である方が、電子レンジ内のトレイの上に電子レンジ用包装袋1を立てた状態で載せても、回転中に転倒したり、動いたりすることもなく、自立性に優れ、安定して加熱できるため好ましい。
また、本発明にかかる電子レンジ用包装袋1の胴部の前面2と後面3の幅が、高さと同寸法か、または高さより長い寸法である形状である方が、電子レンジ内のトレイの上に電子レンジ用包装袋1を立てた状態で載せても、回転中に転倒したり、動いたりすることもなく、自立性に優れ、安定して加熱できるため好ましい。
本発明にかかる電子レンジ用包装袋1において、胴部シール部5や天部シール部7等の周縁シール部と連結して形成されるコの字状シール部9は、当該胴部シール部5または天部シール部7と連結して設けることによって、電子レンジで加熱すると、コの字状シール部9に圧力が集中してかかるため、コの字状シール部9の縁部からシール剥離して、未シール部19に到達すると、当該胴部シール部5の未シール部16から速やかに安定して蒸気が抜け、内容物より発生する蒸気が速やかに袋外に排出されるという利点を有する。
更に、コの字状シール部9を形成する際、胴部シール部5または天部シール部7と、コの字状シール部9と、コの字状シール部9で囲まれる未シール部19と、胴部シール部5または天部シール部7の一部の未シール部16とを一体で生産性良くシール加工できるという利点を有する。
前記のコの字状シール部9が、胴部シール部5または天部シール部7と連結されず、独立して形成されていると、電子レンジの加熱により発生する蒸気の圧力が、前記の胴部シール部や天部シール部と独立シール部との間を通ってしまうため、効率的に独立シール部に圧力がかかりにくくなり、自動開封がスムーズに起らなくなるという理由で好ましくなく、更に、内容物を充填する際または流通の過程において独立シール部と胴部シール部5や天部シール部7との間に内容物が入り込み外観不良が生ずるため好ましくない。更に、独立シール部と胴部シール部5や天部シール部7の周縁シール部とを二工程でシール加工するため、シール加工の生産性に劣るので好ましくない。
また、コの字状シール部9内に切欠等を形成しないため、切欠の位置がずれが起きないように調整する作業が必要なくなるため、生産性良く易常通手段を設けることができる。
また、未シール部16、19は、コの字状シール部9と胴部シール部5または天部シール部7とで囲まれた内側にあるので流通段階では完全に密封性を保つことができ、衛生的である。
更に、コの字状シール部9を形成する際、胴部シール部5または天部シール部7と、コの字状シール部9と、コの字状シール部9で囲まれる未シール部19と、胴部シール部5または天部シール部7の一部の未シール部16とを一体で生産性良くシール加工できるという利点を有する。
前記のコの字状シール部9が、胴部シール部5または天部シール部7と連結されず、独立して形成されていると、電子レンジの加熱により発生する蒸気の圧力が、前記の胴部シール部や天部シール部と独立シール部との間を通ってしまうため、効率的に独立シール部に圧力がかかりにくくなり、自動開封がスムーズに起らなくなるという理由で好ましくなく、更に、内容物を充填する際または流通の過程において独立シール部と胴部シール部5や天部シール部7との間に内容物が入り込み外観不良が生ずるため好ましくない。更に、独立シール部と胴部シール部5や天部シール部7の周縁シール部とを二工程でシール加工するため、シール加工の生産性に劣るので好ましくない。
また、コの字状シール部9内に切欠等を形成しないため、切欠の位置がずれが起きないように調整する作業が必要なくなるため、生産性良く易常通手段を設けることができる。
また、未シール部16、19は、コの字状シール部9と胴部シール部5または天部シール部7とで囲まれた内側にあるので流通段階では完全に密封性を保つことができ、衛生的である。
次に、本発明の電子レンジ用包装袋を形成する積層体10は、図1(b)に示すように、基材層12と、印刷層11と、接着層13と、シーラント層15とを順次に積層するものである。
また、図1(c)に示すように、必要に応じて、基材層12とシーラント層15の層間に中間層14を設けてもよい。
なお、印刷層11と接着層13は、必須の層ではなく、適宜必要に応じて設けられる層である。
また、図1(c)に示すように、必要に応じて、基材層12とシーラント層15の層間に中間層14を設けてもよい。
なお、印刷層11と接着層13は、必須の層ではなく、適宜必要に応じて設けられる層である。
次に、コの字状シール部9を形成する位置は、図2(a)に示すように、包装袋の中心部を中心とした円を描いたとき、包装袋1の中心からコの字状シール部9の最下端に接する円の半径r3が胴部シール部5の内縁に接する円の半径r1や天部シール部7の内縁に接する円の半径r0よりも短くなるような位置に設ける。
前記の半径r3が半径r1や半径r0よりも長いと、加熱により発生する蒸気の熱と内圧の上昇によるシール部の剥離後退が、包装袋の胴部シール部5や天部シール部7で剥離することとなり、包装袋の破袋により、内容物が漏れる場合があり、好ましくない。
また、コの字状シール部9を形成する位置は、図2(b)に示すように、包装袋の中心部を中心とした円を描いたとき、包装袋1の中心からコの字状シール部9の最下端に接する円の半径r3が胴部シール部5の内縁に接する円の半径r1や底
部シール部7の内縁に接する円の半径r2よりも短くなるような位置に設ける。
前記の半径r3が半径r1や半径r2よりも長いと、加熱により発生する蒸気の熱と内圧の上昇によるシール部の剥離後退が、包装袋の胴部シール部5や天部シール部7で剥離することとなり、包装袋の破袋により、内容物が漏れる場合があり、好ましくない。
前記の半径r3が半径r1や半径r0よりも長いと、加熱により発生する蒸気の熱と内圧の上昇によるシール部の剥離後退が、包装袋の胴部シール部5や天部シール部7で剥離することとなり、包装袋の破袋により、内容物が漏れる場合があり、好ましくない。
また、コの字状シール部9を形成する位置は、図2(b)に示すように、包装袋の中心部を中心とした円を描いたとき、包装袋1の中心からコの字状シール部9の最下端に接する円の半径r3が胴部シール部5の内縁に接する円の半径r1や底
部シール部7の内縁に接する円の半径r2よりも短くなるような位置に設ける。
前記の半径r3が半径r1や半径r2よりも長いと、加熱により発生する蒸気の熱と内圧の上昇によるシール部の剥離後退が、包装袋の胴部シール部5や天部シール部7で剥離することとなり、包装袋の破袋により、内容物が漏れる場合があり、好ましくない。
次に、コの字状シール部9の形状は、図3に示すように、シール部の最下端を突き出した形状とする突端20を形成する。突端20を形成すれば、コの字状に限定されず、台形状や三角形状であってもよい。
このことによって、加熱による内圧が、突端に集中してかかりやすくなるため、突端20を起点にして確実かつスムーズにシール部の剥離後退が進むため安全で好ましいものである。
これに対して、コの字状シール部9の形状が、角がなく円形状や半円状であると、加熱により発生する内圧が分散されてしまい、シール部の剥離後退に圧力がより多く必要となるため、スムーズに剥離せず、コの字状シール部9以外の部分にもより大きな圧力がかかってしまうため好ましくない。
このことによって、加熱による内圧が、突端に集中してかかりやすくなるため、突端20を起点にして確実かつスムーズにシール部の剥離後退が進むため安全で好ましいものである。
これに対して、コの字状シール部9の形状が、角がなく円形状や半円状であると、加熱により発生する内圧が分散されてしまい、シール部の剥離後退に圧力がより多く必要となるため、スムーズに剥離せず、コの字状シール部9以外の部分にもより大きな圧力がかかってしまうため好ましくない。
また、内容物が液体の場合、コの字状シール部9を形成する位置において、シール部の最下端の突端20を内容物の液面より高い位置とすることが、加熱による自動開封の際、内容物が漏れないようにするために必要である。
また、胴部シール部の一部を未シール部16とする位置において、当該未シール部の下端の位置を内容物の液面より高い位置とすることが、上記と同様の理由で内容物がふきこぼれないようにするために必要である。
コの字状シール部9のシール幅Fとしては、2mm〜5mm程度が、加熱による内圧でスムーズにシール剥離できるため好ましいものである。
コの字状シール部9のシール幅Fが2mm未満であると、シール部のシール強度が不安定であるので好ましくなく、5mmを超えると、加熱により上昇する内圧でシール部の剥離がしにくくなるので好ましくない。
これに対して、図1(a)に示すような本発明の電子レンジ用包装袋1において、周縁シール部、すなわち、胴部シール部5、底部シール部6および天部シール部7のシール幅Gとしては、6mm〜20mm程度が、輸送や保管をするときに加わる圧力や衝撃によって破袋することがないため好ましいものである。
また、前記の胴シール部5等に内外を連通する未シール部の幅Aが、コの字シール部の縦の寸法Bに対して、1/5〜3/5程度の未シール部を形成することが、内容物がふきこぼれずに、加熱により発生する袋内の蒸気をスムーズに袋外に排出することができる点で好ましいものであり、具体的には、胴シール部5等に内外を連通する未シール部の幅Aが、1cm〜3cm程度であることが好ましい。
前記の胴シール部5等に内外を連通する幅Aが1cm未満であると、スムーズに袋内の蒸気を袋外に排出できず、内圧が上昇して包装袋が膨らみ、破袋する恐れがあるので好ましくなく、3cmを超えて、蒸通口より内容物の液面が低くなると、自動開封後に内容物が蒸通口よりこぼれやすくなる恐れがあるため、好ましくない。
また、胴部シール部の一部を未シール部16とする位置において、当該未シール部の下端の位置を内容物の液面より高い位置とすることが、上記と同様の理由で内容物がふきこぼれないようにするために必要である。
コの字状シール部9のシール幅Fとしては、2mm〜5mm程度が、加熱による内圧でスムーズにシール剥離できるため好ましいものである。
コの字状シール部9のシール幅Fが2mm未満であると、シール部のシール強度が不安定であるので好ましくなく、5mmを超えると、加熱により上昇する内圧でシール部の剥離がしにくくなるので好ましくない。
これに対して、図1(a)に示すような本発明の電子レンジ用包装袋1において、周縁シール部、すなわち、胴部シール部5、底部シール部6および天部シール部7のシール幅Gとしては、6mm〜20mm程度が、輸送や保管をするときに加わる圧力や衝撃によって破袋することがないため好ましいものである。
また、前記の胴シール部5等に内外を連通する未シール部の幅Aが、コの字シール部の縦の寸法Bに対して、1/5〜3/5程度の未シール部を形成することが、内容物がふきこぼれずに、加熱により発生する袋内の蒸気をスムーズに袋外に排出することができる点で好ましいものであり、具体的には、胴シール部5等に内外を連通する未シール部の幅Aが、1cm〜3cm程度であることが好ましい。
前記の胴シール部5等に内外を連通する幅Aが1cm未満であると、スムーズに袋内の蒸気を袋外に排出できず、内圧が上昇して包装袋が膨らみ、破袋する恐れがあるので好ましくなく、3cmを超えて、蒸通口より内容物の液面が低くなると、自動開封後に内容物が蒸通口よりこぼれやすくなる恐れがあるため、好ましくない。
次に、本発明の電子レンジ用包装袋1を形成する積層体10の構成材料について説明する。
まず、基材層12としては、耐熱性を有し、一般に電子レンジで加熱または加熱調理される食品用包材として使用されているものならば、特に限定されない。
例えば、延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム、シリカ蒸着延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム、アルミナ蒸着延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム、延伸ナイロンフィルム、シリカ蒸着延伸ナイロンフィルム、アルミナ蒸着延伸ナイロンフィルム、延伸ポリプロピレンフィルム、ポリビニルアルコールコート延伸ポリプロピレンフィルム、ナイロン6/メタキシリレンジアミンナイロン6共押共延伸フィルムまたはポリプロピレン/エチレンービニルアルコール共重合体共押共延伸フィルム等のいずれか、またはこれらの2以上のフィルムを積層した複合フィルムであってもよい。
これらの基材層は単層でも多層(積層)でもよく、融点、150℃以上の耐熱性を有し、厚みは10μm〜50μm、好ましくは10μm〜30μm程度が好ましい。
まず、基材層12としては、耐熱性を有し、一般に電子レンジで加熱または加熱調理される食品用包材として使用されているものならば、特に限定されない。
例えば、延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム、シリカ蒸着延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム、アルミナ蒸着延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム、延伸ナイロンフィルム、シリカ蒸着延伸ナイロンフィルム、アルミナ蒸着延伸ナイロンフィルム、延伸ポリプロピレンフィルム、ポリビニルアルコールコート延伸ポリプロピレンフィルム、ナイロン6/メタキシリレンジアミンナイロン6共押共延伸フィルムまたはポリプロピレン/エチレンービニルアルコール共重合体共押共延伸フィルム等のいずれか、またはこれらの2以上のフィルムを積層した複合フィルムであってもよい。
これらの基材層は単層でも多層(積層)でもよく、融点、150℃以上の耐熱性を有し、厚みは10μm〜50μm、好ましくは10μm〜30μm程度が好ましい。
本発明におけるシーラント層15を構成する樹脂は、熱接着性樹脂層で、一般に電子レンジで加熱または加熱調理される食品用包材として使用され、シール強度、90℃以上の温度で25N/15mm巾以下、常温で23N/15mm以上であれば、特に限定されない。
例えば、低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、ポリプロピレン、プロピレン−エチレン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレンーアクリル酸共重合体、エチレン−メタクリル酸共重合体、エチレン−メチルアクリレート共重合体、エチレン−エチルアクリレート共重合体、エチレン−メチルメタクリレート共重合体またはアイオノマー等の樹脂を使用できる。
シーラント層はこれらの樹脂を押出ラミネート法により形成しても良いし、予め、Tダイ法またはインフレーション法等により製膜したフィルムとして、耐熱性基材層とドライラミネートあるいは押出ラミネート法等により積層しても良い。
シーラント層の厚さは、20μm〜100μm程度が好ましく、40μm〜70μmがより好ましい。
例えば、低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、ポリプロピレン、プロピレン−エチレン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレンーアクリル酸共重合体、エチレン−メタクリル酸共重合体、エチレン−メチルアクリレート共重合体、エチレン−エチルアクリレート共重合体、エチレン−メチルメタクリレート共重合体またはアイオノマー等の樹脂を使用できる。
シーラント層はこれらの樹脂を押出ラミネート法により形成しても良いし、予め、Tダイ法またはインフレーション法等により製膜したフィルムとして、耐熱性基材層とドライラミネートあるいは押出ラミネート法等により積層しても良い。
シーラント層の厚さは、20μm〜100μm程度が好ましく、40μm〜70μmがより好ましい。
前記のシーラント層15間のシール強度は、90℃以上の温度で5N/15mm巾〜25N/15mm巾であることが好ましく、10N/15mm巾〜15N/15mm巾であることがより好ましい。
前記のシール強度が90℃以上の温度で25N/15mm巾を超えると、シール後退がスムースに起きず、自動開封が速やかで確実に達成されない恐れがあり、破袋する場合もあるため好ましくない。
また、シール後退の状態は特に規定されないが凝集破壊が好ましい。
また、コの字状シール部9と周縁シール部、すなわち胴部シール部5、底部シール部6および天部シール部7とのシール強度に差をつけてもよいが、本発明において、その必然性はなく、同等の強度を有していても、以上に説明した形状により自動開放は達成される。
また、常温で、23N/15mm以上のシール強度を有していることが、輸送や保管をするときに加わる圧力や衝撃によって剥離することなく使用できるため好ましい。
前記のシール強度が90℃以上の温度で25N/15mm巾を超えると、シール後退がスムースに起きず、自動開封が速やかで確実に達成されない恐れがあり、破袋する場合もあるため好ましくない。
また、シール後退の状態は特に規定されないが凝集破壊が好ましい。
また、コの字状シール部9と周縁シール部、すなわち胴部シール部5、底部シール部6および天部シール部7とのシール強度に差をつけてもよいが、本発明において、その必然性はなく、同等の強度を有していても、以上に説明した形状により自動開放は達成される。
また、常温で、23N/15mm以上のシール強度を有していることが、輸送や保管をするときに加わる圧力や衝撃によって剥離することなく使用できるため好ましい。
前記のシーラント層15において、とりわけ、低温時(0℃)および常温時(25℃)において十分なシール強度があり、電子レンジ加熱時(90℃以上)にシール強度が低く、速やかに剥離する性質を有する熱接着性樹脂層として、プロピレン−エチレンブロック共重合体樹脂を主成分とする樹脂組成物からなるものを使用することが好ましい。
この混合樹脂の各組成物の配合割合は、第1成分としてのプロピレン−エチレンブロック共重合体(A)と、第2成分としてのプロピレン−エチレンブロック共重合体(B)と、第3成分としてのブテン−1を15重量%以上含有するエチレン−ブテン−1共重合体とを必須成分とし、第1成分としての前記のプロピレン−エチレンブロック共重合体(A)は、プロピレン単独重合体またはエチレン含量が2重量%以下のプロピレン−エチレン共重合体よりなるプロピレンブロック(I)65〜85重量%と、エチレン含量が20〜95重量%のエチレン−プロピレン共重合体ブロック(II)15〜35重量%とからなり、第2成分としての前記プロピレン−エチレンブロック共重合体(B)は、プロピレン単独重合体またはエチレン含量が2重量%以下のプロピレン−エチレン共重合体よりなるプロピレンブロック(III)85〜95重量%と、エチレン含量が20〜95重量%のエチレン−プロピレン共重合体ブロック(IV)5〜15重量%の範囲で用いるのが適当である。
この混合樹脂の各組成物の配合割合は、第1成分としてのプロピレン−エチレンブロック共重合体(A)と、第2成分としてのプロピレン−エチレンブロック共重合体(B)と、第3成分としてのブテン−1を15重量%以上含有するエチレン−ブテン−1共重合体とを必須成分とし、第1成分としての前記のプロピレン−エチレンブロック共重合体(A)は、プロピレン単独重合体またはエチレン含量が2重量%以下のプロピレン−エチレン共重合体よりなるプロピレンブロック(I)65〜85重量%と、エチレン含量が20〜95重量%のエチレン−プロピレン共重合体ブロック(II)15〜35重量%とからなり、第2成分としての前記プロピレン−エチレンブロック共重合体(B)は、プロピレン単独重合体またはエチレン含量が2重量%以下のプロピレン−エチレン共重合体よりなるプロピレンブロック(III)85〜95重量%と、エチレン含量が20〜95重量%のエチレン−プロピレン共重合体ブロック(IV)5〜15重量%の範囲で用いるのが適当である。
次に、基材層12とシーラント層15との積層は共押出ラミネート法、ドライラミネート法等の方法であれば特に限定されない。
接着層13は、ラミネートによる接着剤、あるいは、接着樹脂層である。
上記において、ラミネート用接着剤としては、例えば、1液、あるいは2液型の硬化ないし非硬化タイプのビニル系、(メタ)アクリル系、ポリアミド系、ポリエステル系、ポリエーテル系、ポリウレタン系、エポキシ系、ゴム系、その他等の溶剤型、水性型、あるいは、エマルジョン型等のラミネート用接着剤を使用することができる。
上記のラミネート用接着剤のコーティング方法としては、例えば、ダイレクトグラビアロールコート法、グラビアロールコート法、キスコート法、リバースロールコート法、フォンテン法、トランスファーロールコート法、その他の方法で塗布することができる。
その塗布量としては、0.1g/m2〜10g/m2(乾燥状態)位が好ましく、1g/m2〜5g/m2(乾燥状態)位がより好ましい。
上記において、接着樹脂層としては、熱可塑性樹脂層からなる樹脂層が使用され、各層間を接着するために使用することができる。
具体的には、接着樹脂層の材料としては、低密度ポリエチレン樹脂、中密度ポリエチレン樹脂、高密度ポリエチレン樹脂、直鎖状低密度ポリエチレン樹脂、メタロセン触媒を利用して重合したエチレン・αオレフィンとの共重合体樹脂、エチレン・ポリプロピレン共重合体樹脂、エチレン・酢酸ビニル共重合体樹脂、エチレン・アクリル酸共重合体樹脂、エチレン・アクリル酸エチル共重合体樹脂、エチレン・メタクリル酸共重合体樹脂、エチレン・メタクリル酸メチル共重合体樹脂、エチレン・マレイン酸共重合体樹脂、アイオノマー樹脂、ポリオレフィン樹脂に不飽和カルボン酸、不飽和カルボン酸、不飽和カルボン酸無水物、エステル単量体をグラフト重合、または、共重合した樹脂、無水マレイン酸をポリオレフィン樹脂にグラフト変性した樹脂等を使用することができる。
これらの材料は、一種ないしそれ以上を組み合わせて使用することができる。
その樹脂層の厚みとしては、10μm〜30μm位が好ましい。
接着層13は、ラミネートによる接着剤、あるいは、接着樹脂層である。
上記において、ラミネート用接着剤としては、例えば、1液、あるいは2液型の硬化ないし非硬化タイプのビニル系、(メタ)アクリル系、ポリアミド系、ポリエステル系、ポリエーテル系、ポリウレタン系、エポキシ系、ゴム系、その他等の溶剤型、水性型、あるいは、エマルジョン型等のラミネート用接着剤を使用することができる。
上記のラミネート用接着剤のコーティング方法としては、例えば、ダイレクトグラビアロールコート法、グラビアロールコート法、キスコート法、リバースロールコート法、フォンテン法、トランスファーロールコート法、その他の方法で塗布することができる。
その塗布量としては、0.1g/m2〜10g/m2(乾燥状態)位が好ましく、1g/m2〜5g/m2(乾燥状態)位がより好ましい。
上記において、接着樹脂層としては、熱可塑性樹脂層からなる樹脂層が使用され、各層間を接着するために使用することができる。
具体的には、接着樹脂層の材料としては、低密度ポリエチレン樹脂、中密度ポリエチレン樹脂、高密度ポリエチレン樹脂、直鎖状低密度ポリエチレン樹脂、メタロセン触媒を利用して重合したエチレン・αオレフィンとの共重合体樹脂、エチレン・ポリプロピレン共重合体樹脂、エチレン・酢酸ビニル共重合体樹脂、エチレン・アクリル酸共重合体樹脂、エチレン・アクリル酸エチル共重合体樹脂、エチレン・メタクリル酸共重合体樹脂、エチレン・メタクリル酸メチル共重合体樹脂、エチレン・マレイン酸共重合体樹脂、アイオノマー樹脂、ポリオレフィン樹脂に不飽和カルボン酸、不飽和カルボン酸、不飽和カルボン酸無水物、エステル単量体をグラフト重合、または、共重合した樹脂、無水マレイン酸をポリオレフィン樹脂にグラフト変性した樹脂等を使用することができる。
これらの材料は、一種ないしそれ以上を組み合わせて使用することができる。
その樹脂層の厚みとしては、10μm〜30μm位が好ましい。
さらに、本発明においては、前記の基材層12と前記のシーラント層15の間に中間層14を設けてもよく、前記の中間層14は通常、前記の基材層12と前記のシーラント層15だけでは包装袋1としての機能を十分に果たすことができない場合等に設けられる。
前記の機能としては、気体遮断性、機械的強靱性、耐屈曲性、耐突き刺し性、耐衝撃性、耐磨耗性、耐寒性、耐熱性、耐薬品性等であり、包装袋1として要求されるこれらの機能を中間層14として設けることで達成するものである。
前記の中間層14として用いられる基材としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリアミド、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン、ポリ塩化ビニル、ポリカーボネート、ポリビニルアルコール、エチレンープロピレン共重合体、エチレンー酢酸ビニル共重合体ケン化物等のフィルムあるいはこれらにポリ塩化ビニリデンを塗工したフィルムないしは酸化珪素、酸化アルミニウム等の無機物の蒸着を施したフィルムあるいはポリ塩化ビニリデン等のフィルム等を用いることができる。また、これら基材の一種ないしそれ以上を組み合わせて使用することができる。尚、上記基材の厚さとしては、包装体として要求される機能を満たすことができればよいのであって、必要に応じて適宜に選ぶことができる。
前記の機能としては、気体遮断性、機械的強靱性、耐屈曲性、耐突き刺し性、耐衝撃性、耐磨耗性、耐寒性、耐熱性、耐薬品性等であり、包装袋1として要求されるこれらの機能を中間層14として設けることで達成するものである。
前記の中間層14として用いられる基材としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリアミド、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン、ポリ塩化ビニル、ポリカーボネート、ポリビニルアルコール、エチレンープロピレン共重合体、エチレンー酢酸ビニル共重合体ケン化物等のフィルムあるいはこれらにポリ塩化ビニリデンを塗工したフィルムないしは酸化珪素、酸化アルミニウム等の無機物の蒸着を施したフィルムあるいはポリ塩化ビニリデン等のフィルム等を用いることができる。また、これら基材の一種ないしそれ以上を組み合わせて使用することができる。尚、上記基材の厚さとしては、包装体として要求される機能を満たすことができればよいのであって、必要に応じて適宜に選ぶことができる。
なお、上記の積層を行う場合、必要ならば、例えば、コロナ処理、オゾン処理、フレ−ム処理、その他等の前処理を施し、積層することができる。
上記の表面前処理は、各種の樹脂のフィルムないしシートと各層を積層する際、密着性等を改良するための方法として実施するものであるが、上記の密着性を改良する方法として、例えば、各種の樹脂のフィルムないしシートの表面に、予め、プライマーコート剤層、アンダーコート剤層、アンカーコート剤層等を任意に形成して、表面処理層とすることもできる。
上記の表面前処理は、各種の樹脂のフィルムないしシートと各層を積層する際、密着性等を改良するための方法として実施するものであるが、上記の密着性を改良する方法として、例えば、各種の樹脂のフィルムないしシートの表面に、予め、プライマーコート剤層、アンダーコート剤層、アンカーコート剤層等を任意に形成して、表面処理層とすることもできる。
本発明にかかる電子レンジ用包装袋1は、図1に示すように、以上に説明した電子レンジ包装袋用積層体10を使用して、胴部が前面2と後面3の2枚の壁面フィルムの両側端縁部を胴部シール部5でヒートシールして形成され、かつ、壁面フィルムの少なくとも片側に胴部シール部5と連結してコの字状シール部9を一体で形成すると共に、コの字状シール部に囲まれた未シール部19を胴部シール部等の一部に未シール部16を設けて外部と連通させて易蒸通手段を形成し、更に、底面4がフィルムを内側に折り返してなるガセット形式で形成され、底部シール部6が舟底形のシールパターンでヒートシールされ、本発明にかかる形態の自立性電子レンジ用包装袋1を製造することができる。
なお、袋の胴部シール部5の縁にノッチ22を形成しておくことが好ましい。
この場合、ノッチ22を介して横方向に引き裂き容易な引き裂き方向性のある延伸フィルムを使用することが好ましい。
次に、内容物を充填後に上端をシールし、天部シール部7をシールして密封し、包装体を製造することができる。
上記において、ヒ−トシ−ルの方法としては、例えば、バ−シ−ル、回転ロ−ルシ−ル、ベルトシ−ル、インパルスシ−ル、高周波シ−ル、超音波シ−ル等の公知の方法で行うことができる。
なお、本発明の電子レンジ用包装袋1に形成する保持手段として、図示しないが、胴部シール部5や天部シール部7のシール部を広幅に形成して持ちやすくしてもよい。
なお、袋の胴部シール部5の縁にノッチ22を形成しておくことが好ましい。
この場合、ノッチ22を介して横方向に引き裂き容易な引き裂き方向性のある延伸フィルムを使用することが好ましい。
次に、内容物を充填後に上端をシールし、天部シール部7をシールして密封し、包装体を製造することができる。
上記において、ヒ−トシ−ルの方法としては、例えば、バ−シ−ル、回転ロ−ルシ−ル、ベルトシ−ル、インパルスシ−ル、高周波シ−ル、超音波シ−ル等の公知の方法で行うことができる。
なお、本発明の電子レンジ用包装袋1に形成する保持手段として、図示しないが、胴部シール部5や天部シール部7のシール部を広幅に形成して持ちやすくしてもよい。
次に、本発明において、上記で製造した上端部に開口部を有する袋状容器本体の開口部から内容物を充填し、次いで、その上端部に開口部をヒ−トシ−ル等により密閉することによって、本発明にかかるレトルト処理包装製品を構成する包装半製品を製造し、しかる後、当該包装半製品を、レトルト処理あるいはボイル処理等の加熱処理を施すことによって、本発明にかかるレトルト処理包装製品を製造することができるものである。
上記において、レトルト処理あるいはボイル処理する方法としては、例えば、通常のレトルト釜を使用し、温度、95℃〜135℃位、好ましくは、120℃前後位、圧力、1〜4Kgf/cm2・G、好ましくは、2.1Kgf/cm2・G前後位、時間、5分〜120分間位、好ましくは、30分間前後で加熱加圧処理する方法、あるいは、温度、90〜100℃、好ましくは、90℃前後位、時間、5分〜20分間位、好ましくは、10分間前後位でボイル処理する方法等により行うことができる。
そして、本発明においては、上記のようなレトルト処理あるいはボイル処理により、内容物を加熱殺菌あるいは加熱殺菌調理等を行うことができるものである。
上記のレトルト処理方法としては、予め高温に設定された熱水をレトルト釜内に流入させて加圧する熱水貯湯式や、熱水をスプレー式に噴射させることによって加圧する熱水スプレー式、蒸気を噴出することによって加圧する蒸気式等、各種の方法が可能である。
上記において、レトルト処理あるいはボイル処理する方法としては、例えば、通常のレトルト釜を使用し、温度、95℃〜135℃位、好ましくは、120℃前後位、圧力、1〜4Kgf/cm2・G、好ましくは、2.1Kgf/cm2・G前後位、時間、5分〜120分間位、好ましくは、30分間前後で加熱加圧処理する方法、あるいは、温度、90〜100℃、好ましくは、90℃前後位、時間、5分〜20分間位、好ましくは、10分間前後位でボイル処理する方法等により行うことができる。
そして、本発明においては、上記のようなレトルト処理あるいはボイル処理により、内容物を加熱殺菌あるいは加熱殺菌調理等を行うことができるものである。
上記のレトルト処理方法としては、予め高温に設定された熱水をレトルト釜内に流入させて加圧する熱水貯湯式や、熱水をスプレー式に噴射させることによって加圧する熱水スプレー式、蒸気を噴出することによって加圧する蒸気式等、各種の方法が可能である。
また、図示はしないが、包装袋1の中には、固体状の内容物以外に液状の内容物を充填してもよく、例えば、冷凍しゅうまい等の固形食品、カレー、スープ、醤油、ソ−ス、出し汁、香辛料、料理用酒類、果汁類、水等の各種の流動性食品、飲食品を充填包装し得るものであり、食品を食べるに際して袋を自立させた状態のまま電子レンジで所定時間加熱調理することが可能であり、加熱により発生する蒸気を速やかに排出し、自動的に内圧を低下させることができ、特に、易蒸通手段として、切込み等の打抜工程が不要となるため、生産性良く加工可能であると共に、包装袋に抜きカスが付着ないし混入することがなくなるため、衛生性にも優れ、自立性に優れ、店頭での陳列効果にも優れ、生産性良くシール加工できるものである。
以下に実施例および比較例をあげて本発明を更に説明する。
厚さ12μmのアルミナ蒸着ポリエチレンテレフタレートフィルム、15μmの延伸ナイロンフィルム、60μmの無延伸ポリプロピレンフィルムを2液硬化型ウレタン系接着剤でドライラミネートした包装材料で、図4に示すような本発明にかかるコの字形シール部9を有する電子レンジ用包装袋1(外寸法、高さC:155mm、巾D:147mm)を作製した。
その結果、易蒸通手段として、切込み等の打抜工程が不要となるため、生産性良く加工可能であり、作業負荷が軽減すると共に、包装袋に抜きカスが付着ないし混入することがなくなるため、衛生性にも優れるものであった。
また、胴シール部5等に内外を連通する未シール部の幅Aが、15mmであり、コの字シール部の縦の寸法Bが、35mmであり、コの字シール部の横の寸法Eが、15mmであり、コの字シール部のシール幅Fが、3mmであり、胴シール部5および底シール部6のシール幅Gは、10mmとした。
上記で得られた包装袋に、内容物として、味噌汁200gを入れ、天部シール部7をシールして密封し、しかる後、熱水式レトルト殺菌釜を用いて、圧力2.1kg/cm2、温度120℃で30分の条件でレトルト殺菌処理したレトルト殺菌処理済みの包装体を作製した。
上記で得られた包装体を用いて、定格高周波出力(500W)電子レンジで2分間加熱した結果、電子レンジ用包装袋を自立させた状態でトレーの上で回転させても転倒することなく、安定して加熱調理することができ、約1分25秒後に、胴シール部5等に内外を連通する未シール部Aから蒸気が速やかに抜け、内容物のふきこぼれもなく、内容物の風味が落ちることなく、電子レンジから電子レンジ用包装体を安全に取り出すことができた。
厚さ12μmのアルミナ蒸着ポリエチレンテレフタレートフィルム、15μmの延伸ナイロンフィルム、60μmの無延伸ポリプロピレンフィルムを2液硬化型ウレタン系接着剤でドライラミネートした包装材料で、図4に示すような本発明にかかるコの字形シール部9を有する電子レンジ用包装袋1(外寸法、高さC:155mm、巾D:147mm)を作製した。
その結果、易蒸通手段として、切込み等の打抜工程が不要となるため、生産性良く加工可能であり、作業負荷が軽減すると共に、包装袋に抜きカスが付着ないし混入することがなくなるため、衛生性にも優れるものであった。
また、胴シール部5等に内外を連通する未シール部の幅Aが、15mmであり、コの字シール部の縦の寸法Bが、35mmであり、コの字シール部の横の寸法Eが、15mmであり、コの字シール部のシール幅Fが、3mmであり、胴シール部5および底シール部6のシール幅Gは、10mmとした。
上記で得られた包装袋に、内容物として、味噌汁200gを入れ、天部シール部7をシールして密封し、しかる後、熱水式レトルト殺菌釜を用いて、圧力2.1kg/cm2、温度120℃で30分の条件でレトルト殺菌処理したレトルト殺菌処理済みの包装体を作製した。
上記で得られた包装体を用いて、定格高周波出力(500W)電子レンジで2分間加熱した結果、電子レンジ用包装袋を自立させた状態でトレーの上で回転させても転倒することなく、安定して加熱調理することができ、約1分25秒後に、胴シール部5等に内外を連通する未シール部Aから蒸気が速やかに抜け、内容物のふきこぼれもなく、内容物の風味が落ちることなく、電子レンジから電子レンジ用包装体を安全に取り出すことができた。
実施例1において、胴シール部5に内外を連通する未シール部の幅Aを10mmに変更する以外、実施例1と同様の材料を用いて、同様の製造方法で、実施例2に係る包装袋を作製した。
上記で得られた包装袋に、内容物として水200ccを入れ、天部シール部7をシールして密封後、120℃で30分レトルト処理したものを、袋を自立させた状態で、500W電子レンジで加熱した。
その結果、易蒸通手段として、切込み等の打抜工程が不要となるため、生産性良く加工可能であり、作業負荷が軽減すると共に、包装袋に抜きカスが付着ないし混入することがなくなるため、衛生性にも優れるものであった。
また、胴シール部5等に内外を連通する未シール部の幅Aが、10mmである以外は、実施例1と同様に、コの字シール部の縦の寸法Bが、35mmであり、コの字シール部の横の寸法Eが、15mmであり、コの字シール部のシール幅Fが、3mmであり、胴シール部5および底シール部6のシール幅Gは、10mmとした。
上記で得られた包装袋に、内容物として、味噌汁200gを入れ、天部シール部7をシールして密封し、しかる後、熱水式レトルト殺菌釜を用いて、圧力2.1kg/cm2、温度120℃で30分の条件でレトルト殺菌処理したレトルト殺菌処理済みの包装体を作製した。
上記で得られた包装体を用いて、定格高周波出力(500W)電子レンジで2分間加熱した結果、電子レンジ用包装袋を自立させた状態でトレーの上で回転させても転倒することなく、安定して加熱調理することができ、約1分25秒後に、胴シール部5等に内外を連通する未シール部16から蒸気が速やかに抜け、内容物のふきこぼれもなく、内容物の風味が落ちることなく、電子レンジから電子レンジ用包装体を安全に取り出すことができた。
上記で得られた包装袋に、内容物として水200ccを入れ、天部シール部7をシールして密封後、120℃で30分レトルト処理したものを、袋を自立させた状態で、500W電子レンジで加熱した。
その結果、易蒸通手段として、切込み等の打抜工程が不要となるため、生産性良く加工可能であり、作業負荷が軽減すると共に、包装袋に抜きカスが付着ないし混入することがなくなるため、衛生性にも優れるものであった。
また、胴シール部5等に内外を連通する未シール部の幅Aが、10mmである以外は、実施例1と同様に、コの字シール部の縦の寸法Bが、35mmであり、コの字シール部の横の寸法Eが、15mmであり、コの字シール部のシール幅Fが、3mmであり、胴シール部5および底シール部6のシール幅Gは、10mmとした。
上記で得られた包装袋に、内容物として、味噌汁200gを入れ、天部シール部7をシールして密封し、しかる後、熱水式レトルト殺菌釜を用いて、圧力2.1kg/cm2、温度120℃で30分の条件でレトルト殺菌処理したレトルト殺菌処理済みの包装体を作製した。
上記で得られた包装体を用いて、定格高周波出力(500W)電子レンジで2分間加熱した結果、電子レンジ用包装袋を自立させた状態でトレーの上で回転させても転倒することなく、安定して加熱調理することができ、約1分25秒後に、胴シール部5等に内外を連通する未シール部16から蒸気が速やかに抜け、内容物のふきこぼれもなく、内容物の風味が落ちることなく、電子レンジから電子レンジ用包装体を安全に取り出すことができた。
実施例1と同様の材料および製造方法で作製した本発明に係る包装袋に、内容物として、ハンバーグ75gを充填し、天部シール部7をシールして密封後、熱水式レトルト殺菌釜を用いて、圧力2.1kg/cm2、温度120℃、30分の条件で、レトルト殺菌処理したレトルト処理済み包装体を作製した。
上記で得られた包装体を用いて、定格高周波出力(500W)電子レンジで2分間加熱した結果、電子レンジ用包装袋を自立させた状態でトレーの上で回転させても転倒することなく、安定して加熱調理することができ、約60秒〜90秒後に、胴シール部5等に内外を連通する未シール部16から蒸気が速やかに抜け、内容物のふきこぼれもなく、内容物の風味が落ちることなく、電子レンジから電子レンジ用包装体を安全に取り出すことができた。
上記で得られた包装体を用いて、定格高周波出力(500W)電子レンジで2分間加熱した結果、電子レンジ用包装袋を自立させた状態でトレーの上で回転させても転倒することなく、安定して加熱調理することができ、約60秒〜90秒後に、胴シール部5等に内外を連通する未シール部16から蒸気が速やかに抜け、内容物のふきこぼれもなく、内容物の風味が落ちることなく、電子レンジから電子レンジ用包装体を安全に取り出すことができた。
〔比較例1〕
実施例1において、胴シール部5に内外を連通する未シール部の幅Aを15mmに5mmに変更する以外、実施例1と同様の材料を用いて、同様の製造方法で、比較例1に係る包装袋を作製した。
上記で得られた包装袋に、内容物として水200ccを入れ、天部シール部7をシールして密封後、熱水式レトルト殺菌釜を用いて、圧力2.1kg/cm2、温度120℃で30分の条件で、レトルト殺菌処理したものを、袋を自立させた状態で、500W電子レンジで加熱した。
その結果、約1分30秒後に包装袋が膨らみ、胴シール部または上端シール部で破裂してしまい、内容物がふきこぼれてしまい、また、消費者に恐怖感を与えるものもあった。
実施例1において、胴シール部5に内外を連通する未シール部の幅Aを15mmに5mmに変更する以外、実施例1と同様の材料を用いて、同様の製造方法で、比較例1に係る包装袋を作製した。
上記で得られた包装袋に、内容物として水200ccを入れ、天部シール部7をシールして密封後、熱水式レトルト殺菌釜を用いて、圧力2.1kg/cm2、温度120℃で30分の条件で、レトルト殺菌処理したものを、袋を自立させた状態で、500W電子レンジで加熱した。
その結果、約1分30秒後に包装袋が膨らみ、胴シール部または上端シール部で破裂してしまい、内容物がふきこぼれてしまい、また、消費者に恐怖感を与えるものもあった。
(実験1:レトルト適性試験)
実施例1〜2および比較例1で得られた包装袋に、水200mlを充填し、熱スプレー式レトルト殺菌装置内を用いて、圧力3.5kg/cm2、温度135℃、30分間の熱水との接触によるレトルト殺菌を実施後、層間剥離(デラミ)の有無を確認した。結果を表1に示す。なお、表1中には、層間剥離(デラミ)した袋数/n(n:試験に用いた袋の数)を記載した。
実施例1〜2および比較例1で得られた包装袋に、水200mlを充填し、熱スプレー式レトルト殺菌装置内を用いて、圧力3.5kg/cm2、温度135℃、30分間の熱水との接触によるレトルト殺菌を実施後、層間剥離(デラミ)の有無を確認した。結果を表1に示す。なお、表1中には、層間剥離(デラミ)した袋数/n(n:試験に用いた袋の数)を記載した。
(実験2:電子レンジ適性試験)
実施例1〜2および比較例1で得られた包装袋に、水200mlを充填し、120℃、30分間のレトルト殺菌を実施した。しかる後、電子レンジ(1600W)で2分間加熱した後、破袋の有無を確認した。結果を表1に示す。なお、表1中には、破袋数/n(n:試験に用いた袋の数)を記載した。
実施例1〜2および比較例1で得られた包装袋に、水200mlを充填し、120℃、30分間のレトルト殺菌を実施した。しかる後、電子レンジ(1600W)で2分間加熱した後、破袋の有無を確認した。結果を表1に示す。なお、表1中には、破袋数/n(n:試験に用いた袋の数)を記載した。
上記の表1に示す測定結果から明らかなように、実施例1〜2にかかるものは、レトルト処理等を行っても、上記の包装袋を構成する積層フィルムの各層間において層間剥離(デラミ)等の現象は認められず、層間強度に優れ、レトルト殺菌処理した包装製品を製造することができた。
これに対し、比較例1にかかるものは、層間剥離強度において相対的に劣るものであり、十分に満足し得るものではなかった。
また、実施例1〜2にかかるものは、胴シール部5等に内外を連通する未シール部Aから蒸気が速やかに抜け、内容物のふきこぼれもなく、内容物の風味が落ちることなく、電子レンジから電子レンジ用包装体を安全に取り出すことができた。
これに対し、比較例1にかかるものは、スムーズに袋内の蒸気を袋外に排出できず、内圧が上昇して包装袋が膨らみ、胴シール部または上端シール部で破れてしてしまい、また、破れない場合であっての消費者に恐怖感を与える恐れもあり、十分に満足し得るものではなかった。
これに対し、比較例1にかかるものは、層間剥離強度において相対的に劣るものであり、十分に満足し得るものではなかった。
また、実施例1〜2にかかるものは、胴シール部5等に内外を連通する未シール部Aから蒸気が速やかに抜け、内容物のふきこぼれもなく、内容物の風味が落ちることなく、電子レンジから電子レンジ用包装体を安全に取り出すことができた。
これに対し、比較例1にかかるものは、スムーズに袋内の蒸気を袋外に排出できず、内圧が上昇して包装袋が膨らみ、胴シール部または上端シール部で破れてしてしまい、また、破れない場合であっての消費者に恐怖感を与える恐れもあり、十分に満足し得るものではなかった。
1 本発明の電子レンジ用包装袋
2 前面
3 後面
4 底面
5 胴部シール部
6 底部シール部
7 天部シール部
8 底面フィルム切り欠き部
9 コの字状シール部
10 積層体
11 印刷層
12 基材層
13 接着層
14 中間層
15 シーラント層
16、19 未シール部
20 突端部
22 ノッチ
2 前面
3 後面
4 底面
5 胴部シール部
6 底部シール部
7 天部シール部
8 底面フィルム切り欠き部
9 コの字状シール部
10 積層体
11 印刷層
12 基材層
13 接着層
14 中間層
15 シーラント層
16、19 未シール部
20 突端部
22 ノッチ
Claims (4)
- 電子レンジにより加熱するための袋において、胴部を構成する四角形からなる前面と後面の底部に、底面を逆V字状に折り畳んで挿入し、当該前面と当該後面と当該底面の周縁部をそれぞれヒートシールして、天部シール部、胴部シール部、および、底部シール部を形成し、充填した内容物により前記の底面が前後に拡張して自立できる形態の自立性包装袋であって、当該天部シール部または胴部シール部と連結してコの字状シール部を設け、当該コの字状シール部に囲まれた未シール部を当該天部シール部または胴部シール部の一部に未シール部を設けて外部と連通させてなることを特徴とする電子レンジ用包装袋。
- 前記の袋の中心部を中心とした円を描いたとき、袋の中心から前記のコの字状シール部の最下端内縁に接する円の半径が、胴部シール部内縁に接する円の半径よりも短くなるような位置に設けることを特徴とする請求項1記載の電子レンジ用包装袋。
- 前記のコの字状シール部の最下端が、突き出した形状の突端を形成することを特徴とする請求項1〜2のいずれかに記載の電子レンジ用包装袋。
- 前記の胴部シール部に一部設ける未シール部の幅が、前記のコの字状シール部の縦寸法の1/5〜3/5の範囲にあり、かつ、1cm〜3cmであることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の電子レンジ用包装袋。
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