JP2018027802A - パウチ - Google Patents

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貴裕 下野
Takahiro Shimono
貴裕 下野
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Abstract

【課題】収容空間の水蒸気をパウチの外部に排出でき、かつ、異物が入り込みにくいパウチを提供する。【解決手段】パウチ1は一対のシート11、12と、収容空間14が形成されるように一対のシート11、12が互いにシールされた部分であり、一対のシート11、12の縁に沿う第1のサイドシール部21および収容空間14側に向けて窪んだ通蒸シール部30を含む空間形成シール部20と、空間形成シール部20と繋がり一対のシート11、12がシールされていない未シール部81、82とを備える。未シール部81、82は収容空間14の圧力が上昇して通蒸シール部30が剥離したときに、収容空間14と一対のシート11、12の外縁11C、12Cとを連通可能である。パウチ1は未シール部81、82を構成する一対のシート11、12が開くことを妨げるように一対のシート11、12が互いにシールされた部分である閉塞シール部91、92をさらに備える。【選択図】図1

Description

本発明は内容物を加熱するために用いられるパウチに関する。
内容物を加熱するために用いられるパウチが知られている。このパウチには加熱により内容物から発生した水蒸気をパウチの外部に排出するための構造が設けられる。例えば、特許文献1に記載されるパウチには側部シール部の一部がパウチの収容空間側に向けて張り出すように形成された張出部分、および、パウチを構成する一対のシートのうちの張出部分と繋がる未シール部が設けられている。このパウチが電子レンジ等の加熱手段により加熱された場合、収容空間の内圧の上昇にともない張出部分のシールの一部が剥離することにより張出部分に開口が形成され、水蒸気がその開口および未シール部を通過して未シール部の外縁からパウチの外部に排出される。
特開2016−74458号公報
例えば、上記パウチの搬送過程において、未シール部を構成する一対のシートが開き、一対のシートの外縁から異物がパウチの内部に入り込むおそれがある。
本発明の目的は収容空間の水蒸気をパウチの外部に排出でき、かつ、異物が入り込みにくいパウチを提供することである。
〔1〕本発明に従うパウチの一形態は、重ね合わせられた一対のシートと、内容物を収容可能な収容空間が前記一対のシートの間に形成されるように前記一対のシートが互いにシールされた部分であり、前記一対のシートの縁に沿う第1のシール部、および、前記収容空間側に向けて窪んだ形状を有する第2のシール部を含む空間形成シール部と、前記空間形成シール部と繋がり、前記一対のシートがシールされていない部分である未シール部とを備えるパウチであって、前記未シール部は前記収容空間の圧力が上昇して前記第2のシール部が剥離したときに、前記収容空間と前記一対のシートの外縁とを連通可能であり、前記未シール部を構成する前記一対のシートが開くことを妨げるように前記一対のシートが互いにシールされた部分である閉塞シール部をさらに備える。
上記パウチによれば、閉塞シール部により、未シール部を構成する一対のシートの全体が開くことが抑制されるため、一対のシートの外縁に大きな開口が形成されにくい。このため、パウチの内部に異物が入り込みにくい。また、上記パウチの収容空間に内容物が投入され、収容空間が閉じられるようにパウチの開口がシールされることにより、閉鎖状態を取るパウチが形成され、閉鎖状態のパウチが加熱されることにより内容物から水蒸気が発生し、収容空間の圧力が上昇する。収容空間の圧力の上昇にともない第2のシール部の先端が剥離した場合、第2のシール部に開口が形成される。収容空間に滞留している水蒸気は少なくとも第2のシール部の先端に形成された開口、および、未シール部における一対のシートの間を通過し、一対のシートの縁よりも外側に排出される。以上のように、上記パウチによれば、収容空間の水蒸気をパウチの外部に排出でき、かつ、異物が入り込みにくい。
〔2〕前記パウチの一例によれば、前記第1のシール部は前記第2のシール部の一方の端部と繋がる上方シール部、および、前記第2のシール部の他方の端部と繋がり、前記上方シール部よりも下方に形成された下方シール部を含み、前記閉塞シール部と前記上方シール部との間には前記一対のシートの外縁を含む通路が形成される。
内容物から発生した水蒸気は第2のシール部の先端に形成された開口を通過した後、未シール部における一対のシートの間を上昇しながら通過する。上記パウチによれば、一対のシートの間を通過している水蒸気はその流れに沿って閉塞シール部と上方シール部との間の通路を通過するため、水蒸気が未シール部で滞留しにくい。このため、収容空間の水蒸気がパウチの外部に適切に排出されやすい。
〔3〕前記パウチの一例によれば、前記第1のシール部は前記パウチの高さ方向に延び、前記閉塞シール部は前記第1のシール部の幅方向の中心よりも、前記未シール部を構成する前記一対のシートの外縁寄りに形成されている。
上記パウチによれば、未シール部を構成する一対のシートの外縁により近い位置で一対のシートが開くことを抑制できる。このため、未シール部のうちの第2のシール部に近い位置まで異物が入り込むことを抑制できる。
〔4〕前記パウチの一例によれば、前記閉塞シール部は前記一対のシートのうちの前記外縁を含む部分がシールされた部分である。
上記パウチによれば、閉塞シール部により未シール部を構成する一対のシートの外縁が開くことが妨げられるため、未シール部に一層異物が入り込みにくい。
〔5〕前記パウチの一例によれば、前記収容空間に収容された前記内容物を備える。
上記パウチによれば、収容空間の水蒸気をパウチの外部に排出でき、かつ、異物が入り込みにくい。
開放状態を取る実施形態のパウチの正面図。 閉鎖状態を取る実施形態のパウチの正面図。 図1および図2の通蒸シール部およびその周辺の拡大図。 図2のパウチの通蒸シール部の先端部が剥離した状態を示す正面図。 図4のパウチが傾けられた状態を示す図。 図5の上部シール部が切り取られている状態を示す図。 変形例の通蒸シール部およびその周辺の拡大図。
(実施形態)
図1および図2はパウチ1の構成の一例を示している。パウチ1の形態はスタンディングパウチである。パウチ1が取り得る状態は少なくとも開放状態および閉鎖状態を含む。図1は開放状態のパウチ1を示し、図2は閉鎖状態のパウチ1を示す。パウチ1の開放状態はパウチ1内に内容物100が収容されておらず、パウチ1の開口部15が開放されている状態である。パウチ1の閉鎖状態はパウチ1内に内容物100が収容され、開口部15がシールされている状態である。内容物100は例えばソースを含む食品である。一例では閉鎖状態のパウチ1がエンドユーザーに提供される。
図1に示されるように、パウチ1は第1のシート11、第2のシート12、および、第3のシート13を含む。第1のシート11および第2のシート12は重ね合わせられた一対のシートである。開放状態のパウチ1には各シート11〜13が互いにシールされた空間形成シール部20が設けられている。なお、図1〜図6に示されるドットは各シート11〜13におけるシールされた部分を示している。
各シート11〜13は例えば以下のような層構造を有する。
各シート11〜13は最外層、中間層、および、最内層を含む。最外層を構成する材料の一例は透明な材料である。透明な材料の一例はポリエチレンテレフタレートである。中間層は印刷層、第1の接着層、延伸ナイロン層、および、第2の接着層を含む。印刷層は最外層の内側に設けられる。一例では印刷層の外面に絵柄および商品説明のテキスト等が印刷される。第1の接着層は印刷層の内側に設けられる。延伸ナイロン層は第1の接着層の内側に設けられる。第2の接着層は延伸ナイロン層の内側に設けられる。各接着層を構成する材料の一例はドライラミネート接着剤である。最内層は第2の接着層の内側に設けられる。最内層を構成する材料の一例は無延伸ポリプロピレンである。
空間形成シール部20は第1のサイドシール部21、第2のサイドシール部22、および、ガゼットシール部23を含む。第1のサイドシール部21は第1のシール部の一例であり、第1のシート11の一方の側部11Aと第2のシート12の一方の側部12Aとが互いにシールされた部分である。第2のサイドシール部22は第1のシート11の他方の側部11Bと第2のシート12の他方の側部12Bとが互いにシールされた部分である。ガゼットシール部23は各シート11〜13が互いにシールされた部分である。
各シート11〜13が空間形成シール部20によりシールされていることにより、第1のシート11と第2のシート12との間に内容物100を収容可能な収容空間14が形成されている。開放状態のパウチ1の上部には収容空間14を開放する開口部15が設けられている。
図2に示されるように、収容空間14に内容物100が収容され、開口部15が閉じられるように各シート11、12がシールされることにより、閉鎖状態のパウチ1が構成される。閉鎖状態のパウチ1の空間形成シール部20は各シール部21〜23に加え、開口部15を閉じる上部シール部24をさらに含む。
第2のサイドシール部22の上部にはノッチ22Aが設けられている。パウチ1の上部にはノッチ22Aと繋がる切取線(図示略)が設けられている。閉鎖状態のパウチ1において、ノッチ22Aから切取線に沿って上部シール部24を含むパウチ1の一部が切り取られることにより開口部15が開放され、使用状態のパウチ1が構成される。
図1に示されるように、第1のサイドシール部21は上方シール部21A、下方シール部21B、および、通蒸シール部30を含む。上方シール部21Aおよび下方シール部21Bは各シート11、12の縁に沿ってシールされた部分であり、パウチ1の高さ方向に沿って延びる。
通蒸シール部30は第2のシール部の一例であり、閉鎖状態のパウチ1が加熱手段により加熱されることにともない内容物100から発生した水蒸気(以下では「加熱水蒸気」)を収容空間14の外部に排出するために設けられた部分である。通蒸シール部30は上方シール部21Aおよび下方シール部21Bのそれぞれと繋がり、これらのシール部21A、21Bとともに第1のシート11の側部11Aおよび第2のシート12の側部12Aをシールしている。
図3は通蒸シール部30、および、その周辺の拡大図である。通蒸シール部30の形状は各シート11、12の外縁11C、12C側から収容空間14側に向けて窪んだ形状である。通蒸シール部30は先端部40および接続部50を含む。先端部40は閉鎖状態のパウチ1において内容物100から発生した水蒸気により収容空間14の圧力が上昇したときに各シート11、12において強い応力集中が生じる箇所に設けられている。このため、閉鎖状態のパウチ1の内圧が上昇した場合、通蒸シール部30のうちの少なくとも先端部40が剥離し、剥離した部分に収容空間14と収容空間14の外部とを繋げる開口31(図4参照)が形成される。
接続部50は先端部40の一方の端部41と上方シール部21Aの端部25とを繋げる第1の接続部60、および、先端部40の他方の端部42と下方シール部21Bの端部26とを繋げる第2の接続部70を含む。
第1の接続部60は先端部40側から上方シール部21A側に向けて進行する通蒸シール部30の剥離を規制する剥離規制部61、および、剥離規制部61と上方シール部21Aとを繋ぐサイド側端部62を含む。剥離規制部61は先端部40側から上方シール部21A側に向かうにつれて開口部15側に傾斜している。サイド側端部62は剥離規制部61の端部と上方シール部21Aとを繋ぎ、剥離規制部61の端部から上方シール部21A側に向けて傾斜している。
剥離規制部61のシール幅XAは先端部40側から上方シール部21A側に向かうにつれて広くなる。剥離規制部61の最大のシール幅XAはパウチ1の最大の内圧に応じて決められることが好ましい。パウチ1の最大の内圧は、一定の条件のもとでパウチ1が加熱されたことにより上昇し得るパウチ1の内圧のうち、到達することが予測される最も高い内圧である。一例では、パウチ1の内圧が最大の内圧に到達した場合でも、通蒸シール部30のうちの剥離規制部61よりも第1のサイドシール部21側の部分が剥離しないように剥離規制部61の最大のシール幅XAが決められる。第2の接続部70はパウチ1の幅方向に伸びている。第2の接続部70のシール幅XBは一定である。なお、シール幅XAは剥離規制部61の外縁61Aから内縁61Bに下した垂線の寸法であり、シール幅XBは第2の接続部70の外縁70Aから内縁70Bに下した垂線の寸法である。
パウチ1は、収容空間14の圧力が上昇して通蒸シール部30の先端部40が剥離したときに収容空間14と一対のシート11、12の外縁11C、12Cとを連通可能である第1の未シール部81および第2の未シール部82をさらに含む。
各未シール部81、82は各シート11、12の一部であり、第1のサイドシール部21の外縁20Aと繋がる。各未シール部81、82を構成する各シート11、12の面はシールされていない。
第1の未シール部81は通蒸シール部30の窪みに対応する部分であり、通蒸シール部30の外縁30Aと繋がる部分である。第2の未シール部82は各シート11、12の外縁11C、12Cを含み、パウチ1の高さ方向において、上方シール部21Aと下方シール部21Bとの間に形成された部分である。
パウチ1は第1の未シール部81および第2の未シール部82を構成する一対のシート11、12が開くことを妨げるように一対のシート11、12が互いにシールされた部分である2つの閉塞シール部91、92をさらに含む。
第1の閉塞シール部91はパウチ1の高さ方向において、上方シール部21Aと所定の間隔をあけて形成されている。第2の閉塞シール部92はパウチ1の高さ方向において、第1の閉塞シール部91および下方シール部21Bと所定の間隔をあけて形成されている。
第1の閉塞シール部91および第2の閉塞シール部92は第1のサイドシール部21の幅方向の中心XOよりも、一対のシート11、12の外縁11C、12C寄りに形成されている。第1の閉塞シール部91および第2の閉塞シール部92は一対のシート11、12のうちの外縁11C、12Cを含む部分がシールされた部分である。
パウチ1の高さ方向における第1の閉塞シール部91と上方シール部21Aとの間には加熱水蒸気を各シート11、12の外縁11C、12Cから排出するための第1の通路90Aが形成されている。第1の通路90Aは一対のシート11、12の外縁11C、12Cを介してパウチ1の外部と連通している。
パウチ1の高さ方向における第2の閉塞シール部92と第1の閉塞シール部91との間には各シート11、12の外縁11C、12Cから加熱水蒸気を排出するための第2の通路90Bが形成されている。第2の通路90Bは一対のシート11、12の外縁11C、12Cを介してパウチ1の外部と連通している。
パウチ1の高さ方向における第2の閉塞シール部92と下方シール部21Bとの間には各シート11、12の外縁11C、12Cから加熱水蒸気を排出するための第3の通路90Cが形成されている。第3の通路90Cは一対のシート11、12の外縁11C、12Cを介してパウチ1の外部と連通している。
図5および図6を参照して、エンドユーザーによるパウチ1の使用方法の一例について説明する。
最初に、閉鎖状態のパウチ1が電子レンジ等の加熱手段(図示略)に配置され、加熱手段により加熱される。加熱が終了した後、図5に示されるようにパウチ1がエンドユーザーにより持ち運ばれる。次に、図6に示されるように、ノッチ22Aおよび切取線(図示略)に沿って上部シール部24を含む部分がエンドユーザーにより切り取られ、開口部15が開放される。次に、内容物100が開口部15を介してパウチ1の外部に取り出される。
パウチ1の作用について説明する。
パウチ1は開放状態および閉鎖状態のいずれにおいても一対のシート11、12のうちの第2の未シール部82を構成する部分が大きく開くことが、各閉塞シール部91、92により妨げられる。このため、第2の未シール部82および第1の未シール部81に異物が入り込みにくい。
また、閉鎖状態のパウチ1が加熱手段により加熱されることにより、内容物100から加熱水蒸気が発生し、収容空間14の圧力が次第に上昇する。このため、第1のシート11と第2のシート12とが互いに離間する方向に膨張し、図4に示されるように、通蒸シール部30のうちの先端部40が剥離して開口31が形成される。収容空間14に滞留している加熱水蒸気は少なくとも先端部40に形成された開口31と、第1の未シール部81および第2の未シール部82において一対のシート11、12の間に形成される通路と、第1の通路90A〜第3の通路90Cのうちの少なくとも1つとを通過して、各シート11、12の外縁11C、12Cよりも外側に排出される。このため、加熱水蒸気を適切にパウチ1の外部に排出でき、パウチ1が破裂しにくい。なお、加熱水蒸気が第1の通路90A〜第3の通路90Cのうちの少なくとも1つを通過してパウチ1の外部に排出されているとき、本実施形態では、第1の閉塞シール部91および第2の閉塞シール部92は剥離しない。
パウチ1によれば、さらに以下のような作用および効果が得られる。
(1)加熱水蒸気は通蒸シール部30の先端部40に形成された開口31を通過した後、第1の未シール部81および第2の未シール部82における一対のシート11、12の間を上昇しながら通過する。一対のシート11、12の間を通過している加熱水蒸気はその流れに沿って第1の閉塞シール部91と上方シール部21Aとの間の第1の通路90Aを通過するため、加熱水蒸気が第2の未シール部82で滞留しにくい。このため、収容空間14の加熱水蒸気がパウチ1の外部に適切に排出されやすい。
(2)第1の閉塞シール部91は第1のサイドシール部21の幅方向の中心XOよりも、各未シール部81、82を構成する一対のシート11、12の外縁11C、12C寄りに形成されている。このため、各未シール部81、82を構成する一対のシート11、12の外縁11C、12Cにより近い位置で一対のシート11、12が開くことを抑制できるため、各未シール部81、82のうちの通蒸シール部30に近い位置まで異物が入り込むことを抑制できる。
(3)各閉塞シール部91、92により各未シール部81、82を構成する一対のシート11、12の外縁11C、12Cが開くことが妨げられるため、各未シール部81、82に一層異物が入り込みにくい。
(4)先端部40が剥離した後、通蒸シール部30の剥離は第1のサイドシール部21に向けて進行する。第1の接続部60に剥離規制部61が設けられているため、例えば通蒸シール部30におけるシールの剥離は剥離規制部61のシール幅XAの最も広い部分で終了する。なお、内容物100から発生する加熱水蒸気の量が少ない場合、通蒸シール部30におけるシールの剥離はシール幅XAの最も広い部分よりも先端部40に近い部分で終了する。通蒸シール部30の剥離により通蒸シール部30に形成される開口31の大きさが剥離規制部61により規定され、予定された大きさの開口31よりも大きな開口が通蒸シール部30に形成されにくい。このため、パウチ1の加熱が終了した後にパウチ1が傾けられても、通蒸シール部30に形成された開口31から多量の内容物100が漏れるような状況が生じにくい。
(5)パウチ1の加熱が終了したとき、各未シール部81、82を構成する各シート11、12の面が加熱水蒸気により互いに密着している。このため、内容物100が通蒸シール部30に形成された開口31を通過したとしても、その内容物100の移動が密着した各未シール部81、82により妨げられ、内容物100が各シート11、12の外縁11C、12Cよりも外側に漏れにくい。
(6)剥離規制部61のシール幅XAは先端部40側から上方シール部21A側に向かうにつれて次第に広がる。このため、剥離規制部61の剥離が進行する過程において、剥離規制部61に局部的に応力集中が生じにくく、剥離規制部61により剥離が規制されるまで安定して剥離が進行する。
(7)サイド側端部62は剥離規制部61の端部から上方シール部21A側に向けて傾斜しているため、第1のシート11および第2のシート12のうちの通蒸シール部30よりも上方に切取線等を形成するための領域を広く確保することができる。
(変形例)
上記実施形態に関する説明は本発明に従うパウチが取り得る形態の例示であり、その形態を制限することを意図していない。本発明に従うパウチは例えば以下に示される上記実施形態の変形例、および、相互に矛盾しない少なくとも2つの変形例が組み合わせられた形態を取り得る。
・閉塞シール部91の構成は任意に変更可能である。第1の例では、閉塞シール部91は第1のサイドシール部21の幅方向の中心XOよりも通蒸シール部30の先端部40寄りの位置に設けられる。第2の例では、閉塞シール部91は、上方シール部21Aまたは下方シール部21Bと連続するように設けられる。第3の例では、少なくとも1つの閉塞シール部91が第1の未シール部81に設けられる。
・閉塞シール部91の数は任意に変更可能である。第1の例では、閉塞シール部91が1つだけ設けられる。第2の例では、3つ以上のいずれかの個数の閉塞シール部91が設けられる。
・変形例のパウチ1によれば、第2の閉塞シール部92と下方シール部21Bとが繋がる。
・変形例のパウチ1によれば、第1の閉塞シール部91または第2の閉塞シール部92が省略される。または、第1の閉塞シール部91および第2の閉塞シール部92に加えて、1つまたは複数の閉塞シール部が設けられる。
・通蒸シール部30の形状は第1のサイドシール部21または第2のサイドシール部22から収容空間14側に向けて窪んだ形状であれば任意に変更可能である。
図7に示されるように、第1の例では通蒸シール部130は上方シール部21Aと繋がる第1の部分131、下方シール部21Bと繋がる第2の部分132、および、第1の部分131と第2の部分132と繋がる第3の部分133を含む。この変形例の通蒸シール部130は内容物(図示略)から加熱水蒸気が発生し、収容空間14の圧力が次第に上昇したとき、例えば、第2の部分132と第3の部分133とが繋がる角部134が剥離して加熱水蒸気が通過する開口が形成される。なお、この変形例においては第1のサイドシール部21および通蒸シール部130と繋がり、一対のシート11、12がシールされていない部分である未シール部180を構成する一対のシート11、12に各閉塞シール部91、92が設けられる。
第2の例では第1の接続部60からサイド側端部62が省略され、剥離規制部61が上方シール部21Aと繋がる。剥離規制部61のシール幅XAは先端部40側から上方シール部21A側に向かうにつれて広くなる。第3の例では先端部40と剥離規制部61との間に剥離規制部61とは形状が異なるシール部が設けられる。そのシール部の形状は例えばシール幅が一定の形状、または先端部40から剥離規制部61に向かうにつれてシール幅が狭くなる形状である。第4の例では第1の接続部60に加えて、第2の接続部70にも剥離規制部が設けられる。第2の接続部70の剥離規制部は例えば第1の接続部60の剥離規制部61の形状に準じた形状を有する。第5の例では第2の接続部70だけに剥離規制部が設けられる。
・各シート11〜13の構成は任意に変更可能である。第1の例では、1枚のシートが折り曲げられることにより第1のシート11および第2のシート12が構成され、このシートと第3のシート13とがシールされる。第2の例では、1枚のシートが折り曲げられることにより各シート11〜13が構成される。
・パウチ1の形態はスタンディングパウチに限定されない。パウチ1が他の形態を取る場合にも実施の形態で得られる効果と同様の効果が得られる。パウチ1が取り得る他の形態の一例は平パウチである。
1 :パウチ
11 :第1のシート
11C :外縁
12 :第2のシート
12C :外縁
14 :収容空間
20 :空間形成シール部
20A :外縁
21 :第1のサイドシール部(第1のシール部)
21A :上方シール部
21B :下方シール部
30、130 :通蒸シール部(第2のシール部)
81 :第1の未シール部(未シール部)
82 :第2の未シール部(未シール部)
90A :第1の通路(通路)
91 :第1の閉塞シール部(閉塞シール部)
92 :第2の閉塞シール部(閉塞シール部)
100 :内容物

Claims (5)

  1. 重ね合わせられた一対のシートと、
    内容物を収容可能な収容空間が前記一対のシートの間に形成されるように前記一対のシートが互いにシールされた部分であり、前記一対のシートの縁に沿う第1のシール部、および、前記収容空間側に向けて窪んだ形状を有する第2のシール部を含む空間形成シール部と、
    前記空間形成シール部と繋がり、前記一対のシートがシールされていない部分である未シール部とを備えるパウチであって、
    前記未シール部は前記収容空間の圧力が上昇して前記第2のシール部が剥離したときに、前記収容空間と前記一対のシートの外縁とを連通可能であり、
    前記未シール部を構成する前記一対のシートが開くことを妨げるように前記一対のシートが互いにシールされた部分である閉塞シール部をさらに備える
    パウチ。
  2. 前記第1のシール部は前記第2のシール部の一方の端部と繋がる上方シール部、および、前記第2のシール部の他方の端部と繋がり、前記上方シール部よりも下方に形成された下方シール部を含み、
    前記閉塞シール部と前記上方シール部との間には前記一対のシートの外縁を含む通路が形成される
    請求項1に記載のパウチ。
  3. 前記第1のシール部は前記パウチの高さ方向に延び、
    前記閉塞シール部は前記第1のシール部の幅方向の中心よりも、前記未シール部を構成する前記一対のシートの外縁寄りに形成されている
    請求項1または2に記載のパウチ。
  4. 前記閉塞シール部は前記一対のシートのうちの前記外縁を含む部分がシールされた部分である
    請求項1〜3のいずれか一項に記載のパウチ。
  5. 前記収容空間に収容された前記内容物を備える
    請求項1〜4のいずれか一項に記載のパウチ。
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