JP2020006973A - 包装袋及び包装食品 - Google Patents

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Hisataka Yamamoto
久貴 山本
大塚 康司
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【課題】加熱に伴って発生する蒸気を安全に排出することの可能なウイングタイプの包装袋及び包装食品を提供する。【解決手段】包装袋101は、上シート1A,1Bと下シート2のヒートシールにより、内容物を収容する収容空間7が包装袋内側に形成され、かつ、内容物の加熱により収容空間7内に発生した蒸気を排出するための剥離可能なシール部がウイング部3に形成されるように製袋されたウイングタイプの包装袋である。ウイング部3においてシール部3a,3bを構成する2枚の上シート1A,1Bのうちの上シート1Aにのみ、蒸気を排出するための切り込み4が蒸気口として設けられている。【選択図】図1

Description

本発明は包装袋及び包装食品に関するものであり、例えば、ヒートシールされた積層フィルムからなる電子レンジ加熱用包装袋と、その包装袋に食品を密封包装してなる電子レンジ加熱用包装食品に関するものである。
レトルト食品や冷凍食品等を内容物とする電子レンジ加熱用の包装食品が広く利用されている。この包装食品をレンジ加熱すると、加熱に伴って内容物に含まれる水分が蒸発し、発生した蒸気によって包装袋内の圧力が高まっていく。包装袋内の圧力が高まると、包装袋が破れて内容物が飛散し、電子レンジ内を汚してしまうおそれがある。そこで、レンジ加熱に伴って発生する蒸気を包装袋外へ逃がすために、蒸気抜き機構を備えたウイングタイプの包装袋が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
特許第4139588号公報
特許文献1で提案されているようなウイングタイプの包装袋は、横置きが可能であるため転倒の心配が無く、また、ウイング部に蒸気口が設けられているため内容物が流動性のある食品であっても対応可能である。しかし、特許文献1に記載の包装袋では、ウイング部からの蒸気の排出方向が考慮されていない。このため、包装食品を電子レンジから取り出す際、ウイング部から出た加熱蒸気に手が触れてしまうおそれがある。したがって、安全な蒸気抜きが可能なウイングタイプの包装袋が求められている。
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであって、その目的は、加熱に伴って発生する蒸気を安全に排出することの可能なウイングタイプの包装袋及び包装食品を提供することにある。
上記目的を達成するために、第1の発明の包装袋は、積層フィルムのヒートシールにより、内容物を収容する収容空間が包装袋内側に形成され、かつ、前記内容物の加熱により前記収容空間内に発生した蒸気を排出するための剥離可能なシール部がウイング部に形成されるように製袋されたウイングタイプの包装袋であって、
前記ウイング部において前記シール部を構成する2枚の積層フィルムのうちの一方にのみ、前記蒸気を排出するための蒸気口が設けられていることを特徴とする。
第2の発明の包装袋は、上記第1の発明において、前記シール部によって前記収容空間から独立した空間を構成する未シール部が前記ウイング部に形成されており、前記未シール部に前記蒸気口が設けられていることを特徴とする。
第3の発明の包装袋は、上記第2の発明において、前記蒸気口が設けられた未シール部を複数有することを特徴とする。
第4の発明の包装袋は、上記第1〜第3のいずれか1つの発明において、前記蒸気口が切り込み又は開口からなることを特徴とする。
第5の発明の包装袋は、上記第1〜第4のいずれか1つの発明において、前記積層フィルムとして上シート2枚と下シート1枚が用いられ、前記収容空間が前記上シート2枚と前記下シート1枚との間に形成され、前記ウイング部が前記上シート2枚からなり、前記ウイング部において前記シール部を構成する前記上シート2枚のうちの一方にのみ前記蒸気口が設けられていることを特徴とする。
第6の発明の包装袋は、上記第5の発明において、前記ウイング部が前記上シート2枚のうちの一方の側に傾斜していることを特徴とする。
第7の発明の包装食品は、電子レンジ加熱用包装食品であって、上記第1〜第6のいずれか1つの発明に係る包装袋と、前記内容物として前記収容空間内に収容された状態で密封包装された食品と、を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、ウイング部においてシール部を構成する2枚の積層フィルムのうちの一方にのみ蒸気口が設けられているため、蒸気の排出位置・排出方向が明確である。したがって、加熱に伴って発生する蒸気を安全に排出することが可能である。例えば、安全な位置に持つ部分を印刷して注意喚起することにより、包装食品を電子レンジから取り出す際、ウイング部から出た蒸気に手が触れる危険を容易に回避することができる。
包装袋の第1の実施の形態を示す概略図。 図1中のウイング部に設けられる蒸気口の具体例を示す平面図。 図1中のウイング部の形成工程等を模式的に示す断面図。 包装食品の第1の実施の形態におけるレンジ加熱前後の状態を示す断面図。 包装食品の第2の実施の形態におけるレンジ加熱前後の状態を示す断面図。
以下、本発明の実施の形態に係る包装袋,包装食品等を、図面を参照しつつ説明する。なお、各実施の形態や具体例等の相互で同一の部分や相当する部分には同一の符号を付して重複説明を適宜省略する。
図1に、第1の実施の形態に係る包装袋101の概略構造を模式的に示す。図1において、(A)はウイングタイプの包装袋101を折り畳んだ状態で示す平面図であり、(B)は(A)のC−C’線断面である。包装袋101は、上シート1A,1Bと下シート2との3枚で構成されており、いずれも積層フィルムからなっている。そして、内容物を収容する収容空間7が包装袋内側(つまり、上シート1A,1Bと下シート2との間)に形成されるように、3枚のシート1A,1B,2のヒートシール(熱接着)によりウイングパウチとして製袋されている。このヒートシールは、実製品を製造する連続製袋機での製袋時に、製品としての性状及び機能を損なわない範囲のシール温度条件で行われる。
シート1A,1B,2の具体例としては、包装袋外側から包装袋内側にかけて、基材層とシーラント層とを接着層を介して含む2層構造の積層フィルム、基材層と中間層とシーラント層とを接着層を介して含む3層構造の積層フィルム等が挙げられ、必要に応じて基材層や中間層には印刷層(絵柄層,白色インキ層等を含む。)が形成される。基材層の具体例としては、ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム等のポリエステル系フィルムが挙げられ、中間層の具体例としては、二軸延伸ナイロン(ONY)フィルム等のポリアミド系フィルムが挙げられ、シーラント層の具体例としては、熱接着性の無延伸ポリプロピレン(CPP)フィルムが挙げられる。接着層は、例えば、ドライラミネート法で一般的に用いられているドライラミネート用接着剤で形成される。なお、シーラント層は、2枚の積層フィルム同士を重ね合わせてヒートシールするために設けられているため、製袋したときには最も包装袋内側に位置することになる。
図1(A)において、上シート1Aと下シート2は重ねられた状態で左右の周縁がヒートシールされており、上シート1Aと下シート2の上端部の間には二つ折りされた上シート1Bが配置されてそれぞれの周縁でヒートシールされている。ただし、上シート1Aと下シート2の下端は、未シール状態となっている。つまり、包装袋101では、上シート1A,1Bと下シート2との各ヒートシールにより形成された主シール部8で収容空間7が形成されており、その収容空間7の下方に開口部9hが形成されている。また、上シート1Bと下シート2とのヒートシールにより形成されている主シール部8の上部には、左右の周縁に開封時の起点となる直線形状の切り込み8aが形成されている。この切り込み8aの形状は直線形状に限らず、V字形状,U字形状等でもよい。
上シート1Aと上シート1Bとのヒートシールにより、ウイング部3が上シート1B側に傾斜した状態に形成されている。ウイング部3には、その中央のウイングシール部3aと、ウイングシール部3aの両側のウイングシール部3bと、が繋がった状態に形成されており、ウイングシール部3a,3bでウイング部3の先端がシール状態となっている。つまり、ウイングタイプの包装袋101は、上シート1Aと上シート1Bとのヒートシールにより、ウイング部3にウイングシール部3a,3bが形成されるように製袋されている。また、ウイングシール部3a,3bは、後述する蒸気抜き機構の構成要素であり、内容物のレンジ加熱により収容空間7内に発生した蒸気を排出するための剥離が可能になっている。
ウイング部3には、ウイングシール部3a,3bによって収容空間7から独立した空間を構成する未シール部3c,3dが形成されている。つまり、ウイングシール部3a内には未シール部3cが形成されており、ウイングシール部3b内には未シール部3dが左右に3つずつ形成されている。これら未シール部3c,3dによって、ヒートシール時の熱収縮によるウイング部3のバブリングやカール等を防止することができる。
ウイング部3の中央の未シール部3cには、U字形状の切り込み4が形成されている。また、左右両側の未シール部3dのうち未シール部3c寄りの未シール部3dには、I字形状の切り込み4が形成されている。未シール部3c,3dに形成されている切り込み4は、ウイング部3においてウイングシール部3a,3bを構成する2枚の上シート1A,1Bのうちの上シート1Aにのみ設けられている(図1(B))。
切り込み4は、後述する蒸気抜き機構を構成する蒸気口として、内容物の加熱により収容空間7内に発生した蒸気を包装袋101の外へ排出するために設けられている。図2に、ウイング部3に設けられる蒸気口の具体例を、パンチ形状として示す。図2中の(A)は図1中の未シール部3cに形成されている切り込み4であり、図2中の(C)は図1中の未シール部3dに形成されている切り込み4である。図1中の切り込み4の代わりに、図2(B)に示すV字形状の切り込み4や図2(D)に示す−字形状の切り込み4を蒸気口として採用してもよく、図2(E)に示す円形状の開口5や図2(F)に示す四角形状の開口5を蒸気口として採用してもよい。
図3の断面図に、ウイング部3の形成工程等を模式的に示す。主シール部8とウイングシール部3a,3bは(図1)、図3に示すように、金属板Pを挟むようにして二つ折りされた上シート1Bを、パンチ加工により切り込み4が形成された上シート1Aと、切り込み4が形成されていない下シート2と、の間に挟んだ状態で、上下方向からヒートシールすることにより形成される。上シート1Aに形成されている切り込み4は、絵柄等に対する所定位置においてヒートシール前に形成されており、ヒートシールによって未シール部3c,3d内に配置される。シート1A,1B,2にヒートシールを施した後、2箇所の切断線L1に沿って上シート1A,1Bを切断し、中央の切断線L0に沿って上シート1A及び下シート2を切断すると、2つの包装袋101が得られるとともに切断線L0の位置に開口部9h(図1)が形成される。
上記のようにして、主シール部8とウイングシール部3a,3bを形成するためのヒートシールが同時に行われることにより、単位面積当たり同じシール強度を有する主シール部8とウイングシール部3a,3bとが、図1に示すようにつながった状態に形成される。ただし、蒸気を排出する際のウイングシール部3a,3bでの剥離を容易にするため、ウイングシール部3a,3bの幅は主シール部8の幅よりも狭くなっている。また、蒸気による応力をウイングシール部3a,3bの収容空間7側に集中させるため、ウイングシール部3a,3bは収容空間7側に突出した形状になっており、さらにウイングシール部3bはウイングシール部3a側に突出した形状になっている。
図4に、第1の実施の形態に係る包装食品201の概略断面構造を示す。図4において、(A)は包装食品201のレンジ加熱前状態を示しており、(B)は包装食品201のレンジ加熱後状態を示している。包装袋101を用いて包装食品201を製造する場合、開口部9h(図1)から収容空間7内に食品Fを充填し、上シート1Aと下シート2とを下端(図1(A))でヒートシールして、副シール部9を形成する(図4(A))。そして、必要に応じてレトルト加熱等の処理を行うと、食品Fが収容空間7内に収容された状態で密封包装された電子レンジ加熱用の包装食品201が得られる。なお、包装袋101の用途はレトルト用に限らない。具体的な殺菌処理,流通形態等に応じて、レトルト用よりも低温(100℃以下)のボイル殺菌用,内容物の高温化だけで包装袋内面を殺菌するホットパック用,熱処理無しで流通させる冷凍用等が用途に含まれる。
食品Fを喫食する場合、ウイング部3が上向きの横置き状態となるように、包装食品201を電子レンジにセットして加熱する。そして、電子レンジでの加熱が終了すると、包装袋101の上部を切り込み8a(図1(A))から破断することにより包装食品201の開封を行い、収容空間7内の食品Fを食器に移すことになる。なお、切り込み8aの位置は、切り込み8aからの破断方向がシート1B,2の直線状の易引き裂き方向と一致するように設定されることが好ましい。
包装袋101は、前述したように電子レンジ加熱時に収容空間7内の蒸気V(図4(B))を包装袋外側に逃がすため、内圧開封式の蒸気抜き機構をウイング部3に備えている。この蒸気抜き機構は、上シート1Aに形成された切り込み4又は開口5(図2)からなる蒸気口と、切り込み4又は開口5が蒸気口として形成される未シール部3c,3dと、未シール部3c,3dを取り囲んで収容空間7から隔離させるとともに、蒸気Vによる剥離が可能に形成されたウイングシール部3a,3bと、を有する構成になっている。
包装食品201を電子レンジで加熱して、食品Fから蒸気Vが発生すると、収容空間7の内圧が上昇する。ウイングシール部3a,3bは収容空間7側に突出しているため、包装袋101が膨らんだ際の蒸気Vによる応力が、ウイングシール部3a,3bの収容空間7側に集中する。ウイングシール部3aはウイング部3の中央に位置するため、蒸気Vによる応力はウイングシール部3bよりウイングシール部3aの方に先にかかって、ウイングシール部3aの剥離が始まる。
食品F等によってウイングシール部3aの剥離が妨げられた場合には、蒸気抜き機構の予備的な構成として両側のウイングシール部3bが機能し、少なくとも一方のウイングシール部3bの剥離が始まる。結果として、主シール部8は剥離することなく、ウイングシール部3a,3bのうちの少なくとも1つが収容空間7側から剥離することになる。このとき、ウイングシール部3a,3bの幅が主シール部8の幅よりも狭くなっていることが、前述したようにウイングシール部3a,3bの剥離に対して有利に作用する。
ウイングシール部3a,3bのうちの少なくとも1つが徐々に剥離を進行させて、対応する未シール部3c,3dと収容空間7とがつながると、図4(B)に示すように蒸気Vの排出路が形成される。その結果、未シール部3c,3dに対して収容空間7から高温・高圧の蒸気Vが流入し、蒸気口(切り込み4又は開口5)から包装袋101の外部へと排気されて(図4(B)中の矢印mv)、収容空間7内が減圧される。このように、切り込み4又は開口5からなる蒸気口を介して外部へと通じる未シール部3c,3dが形成されるように、ウイングシール部3a,3bが設けられているため、レンジ加熱による内圧上昇により収容空間7を包装袋外側に通じさせて蒸気Vを排出する蒸気抜き機構を容易に実現することができる。なお、この蒸気抜き機構はウイング部3に配されているため、蒸気Vが排気されるときに切り込み4又は開口5からの食品Fの漏洩は防止される。
包装食品201の電子レンジからの取り出しは、図4(B)に示すように、ウイング部3の傾斜側から包装食品201を手Hで持って行うことが好ましい。切り込み4はウイング部3の上シート1Aにのみ設けられているため、包装食品201を電子レンジから取り出す際だけでなく、その後に手Hでつまんでぶら下げたときも、切り込み4からの蒸気Vの排出方向とは反対側に手Hが位置することになる。蒸気Vと手Hとの間にウイング部3が位置することになるため、切り込み4から出た加熱蒸気Vに手Hが触れてしまうことはない。つまり、この包装袋101は、切り込み4をウイング部3の上シート1Aにのみ設けるという簡易な構成を有するものでありながら、蒸気Vの排出位置や排出方向が限定的であるため、高い安全性(火傷防止性能)を有している。その効果を更に大きくするために、手Hで持つ位置をシート1A,1B,2のいずれかの印刷層で絵柄表示することが好ましい。
包装袋101では、手Hで持つ位置に対してウイング部3が比較的近くに位置しているが、包装食品201を手Hでつまんでぶら下げたとき切り込み4から食品Fがこぼれないように、切り込み4を食品Fよりも上方に位置させることが可能である。そして、そのようにするための持ち手部分を指定してやることが、より一層好ましい。図5に、第1の実施の形態と同じように手Hで持つのに適したタイプとして、第2の実施の形態に係る包装袋102及び包装食品202の概略断面構造を示す。図5において、(A)は包装食品202のレンジ加熱前状態を示しており、(B)は包装食品202のレンジ加熱後状態を示している。
包装袋102では、未シール部3c,3dに形成されている切り込み4が、図5(A)に示すように、ウイング部3においてウイングシール部3a,3bを構成する2枚の上シート1A,1Bのうちの上シート1Bにのみ設けられており、それ以外は包装袋101と同様の構成になっている。このため、包装食品202の電子レンジからの取り出しは、図5(B)に示すように、ウイング部3の傾斜側から包装食品202を手Hで持って行うことが好ましい。そして、そのようにするための持ち手部分を印刷しておくことが、より一層好ましい。
包装袋102では、切り込み4がウイング部3の上シート1Bにのみ設けられているため、切り込み4からの蒸気Vの排出方向と同じ側に手Hが位置することになるが、切り込み4が二つ折りされた上シート1Bの内側を向いているため、切り込み4を対向する上シート1Bで塞ぎながら手Hで持つことができる。つまり、この包装袋101は、切り込み4をウイング部3の上シート1Bにのみ設けるという簡易な構成を有するものでありながら、蒸気Vの排出位置や排出方向が限定的であるため、高い安全性(火傷防止性能)を有している。その効果を更に大きくするために、手Hで持つ位置をシート1A,1B,2のいずれかの印刷層で絵柄表示することが好ましい。
上述したように、第1,第2の実施の形態に係る包装袋101,102によれば、ウイング部3においてウイングシール部3a,3bを構成する2枚の上シート1A,1Bのうちの一方にのみ蒸気口(切り込み4又は開口5)が設けられている(すなわち、ウイング部3の片面のみに蒸気口を有する)ため、蒸気Vの排出位置・排出方向が明確であり、しかも、ウイング部3の所定位置に対する蒸気口の見当合わせも正確に行うことができる。したがって、加熱に伴って発生する蒸気Vを安全に排出することの可能なウイングタイプの包装袋101,102及び包装食品201,202を実現することが可能である。例えば、包装食品201,202を電子レンジから取り出す際、ウイング部3から出た蒸気Vに手Hが触れる危険を容易に回避することができる。
包装袋101,102によれば、ウイングシール部3a,3bによって収容空間7から独立した空間を構成する未シール部3c,3dがウイング部3に形成されており、未シール部3c,3dに蒸気口(切り込み4又は開口5)が設けられているため、ウイングシール部3a,3bのどの位置から剥離が生じても、蒸気Vをスムーズに排出することができる。未シール部3c,3dがなくても、ウイングシール部3a,3bの剥離が蒸気口に到達すれば蒸気Vは排出されるが、蒸気口の形状の影響によって蒸通開始までの時間が不安定化し易くなる。
包装袋101,102によれば、蒸気口(切り込み4又は開口5)が設けられた未シール部3c,3dを複数有しているため、ウイングシール部3a,3bのいずれかが蒸気Vによる応力で剥離する。したがって、加熱に伴って発生する蒸気Vを確実に排出することが可能となって、安全性が確保される。
包装袋101,102によれば、ウイング部3が上シート1A,1Bのうちの一方の側に傾斜しているため、包装食品201,202の電子レンジからの取り出し位置に応じて、蒸気Vの排出位置や排出方向を事前に設定しておくことができる。
1A,1B 上シート(積層フィルム)
2 下シート(積層フィルム)
3 ウイング部
3a,3b ウイングシール部
3c,3d 未シール部
4 切り込み(蒸気口)
5 開口(蒸気口)
7 収容空間
8 主シール部
8a 切り込み
9 副シール部
9h 開口部
101,102 包装袋
201,202 包装食品
P 金属板
L0,L1 切断線
H 手
F 食品(内容物)
V 蒸気

Claims (7)

  1. 積層フィルムのヒートシールにより、内容物を収容する収容空間が包装袋内側に形成され、かつ、前記内容物の加熱により前記収容空間内に発生した蒸気を排出するための剥離可能なシール部がウイング部に形成されるように製袋されたウイングタイプの包装袋であって、
    前記ウイング部において前記シール部を構成する2枚の積層フィルムのうちの一方にのみ、前記蒸気を排出するための蒸気口が設けられていることを特徴とする包装袋。
  2. 前記シール部によって前記収容空間から独立した空間を構成する未シール部が前記ウイング部に形成されており、前記未シール部に前記蒸気口が設けられていることを特徴とする請求項1記載の包装袋。
  3. 前記蒸気口が設けられた未シール部を複数有することを特徴とする請求項2記載の包装袋。
  4. 前記蒸気口が切り込み又は開口からなることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の包装袋。
  5. 前記積層フィルムとして上シート2枚と下シート1枚が用いられ、前記収容空間が前記上シート2枚と前記下シート1枚との間に形成され、前記ウイング部が前記上シート2枚からなり、前記ウイング部において前記シール部を構成する前記上シート2枚のうちの一方にのみ前記蒸気口が設けられていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の包装袋。
  6. 前記ウイング部が前記上シート2枚のうちの一方の側に傾斜していることを特徴とする請求項5記載の包装袋。
  7. 電子レンジ加熱用包装食品であって、請求項1〜6のいずれか1項に記載の包装袋と、前記内容物として前記収容空間内に収容された状態で密封包装された食品と、を備えたことを特徴とする包装食品。
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