JP2002308348A - 電子レンジ用食品包装体 - Google Patents

電子レンジ用食品包装体

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JP2002308348A JP2002064313A JP2002064313A JP2002308348A JP 2002308348 A JP2002308348 A JP 2002308348A JP 2002064313 A JP2002064313 A JP 2002064313A JP 2002064313 A JP2002064313 A JP 2002064313A JP 2002308348 A JP2002308348 A JP 2002308348A
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 本発明の電子レンジ用食品包装体は、一
方のエンドシール部、他方のエンドシール部および背面
ヒートシール部を有し、包装体の背面部の中心部分に仮
想される仮想中心線から縁部までの長さをn、仮想中心
線から背面ヒートシール部までの長さをmとしたとき
に、m/nの値が1/20〜19/20の範囲内になる
ように該仮想中心線と略平行に1本の背面ヒートシール
部が設けられており、該背面ヒートシール部の長さ方向
の中心近傍に、該背面ヒートシール部の外縁から内部方
向に向かってヒートシール幅の1/4〜3/4の幅の非
シール部を有し、該背面ヒートシール部が除圧可能にさ
れていることを特徴とする。 【効果】 本発明の電子レンジ用食品包装体によれば、
煮汁などを多量に含有する食品を電子レンジを用いて直
接高周波加熱することができ、この加熱によっても煮汁
などの液体が包装体から漏れ出しにくい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】本発明は電子レンジ用の食品包装体
に関する。さらに詳しくは本発明は電子レンジで加熱し
た際に包装体内に発生する水蒸気圧が一定の値に達する
と、この水蒸気を外部に選択的に放出して包装体全体に
わたる破裂を防止することができると共に、包装体の内
部圧が上昇するに従い包装体が自立するように膨張して
下部が船底型(容器状)を形成する電子レンジ用食品包
装体に関する。
【0002】
【従来技術】密封した包装体に食品をいれたまま電子レ
ンジを用いて食品を加熱すると、内容物が温まると共に
水蒸気が発生し、食品を密封した包装体が膨張し、つい
には包装体が破裂して内容物が飛散することがある。こ
うした水蒸気による包装体の破裂を防止するために、種
々の提案がなされている。例えば包装体に小さな穴を開
けて、保存する場合には、この穴をシール部材で塞いで
おいて、電子レンジで加熱する場合にはこのシールを剥
離して加熱により発生した水蒸気をこの穴から放出させ
る方法、内部水蒸気圧による引っ張り応力が所定の箇所
に集中するように包装体の形状を特殊形状にする方法な
どがある(例えば、特開昭8-119343号、特開平
7-257662号、特開平2-84908号、特開昭6
3-131926号、特開昭63-218079号および
実開平3-60239号などの公報参照)。
【0003】しかしながら、これらの方法には、本来密
封性を要求される包装体に穴を開ける必要があり、容器
の気密性が損なわれる虞があり、また、特殊な形状の包
装体を製造するための特殊な装置あるいは内部水蒸気圧
を所定の箇所に集中させるために特殊なヒートシール装
置が必要になるなどの問題があった。また、図9に示す
ように、従来の電子レンジ用包装体において、側端部5
4に除圧部55を設けることが考えられるが、被包装体
60が液体を多量に含む場合、加熱による加圧で除圧部
55が開口して除圧する際に、被包装体60である液体
が包装体外に流出してしまう。
【0004】さらに、図10に示すように、背面の中心
部にヒートシール部53が形成された包装体(背貼袋あ
るいは合掌袋)も知られており、このような背面の中心
部に設けられるヒートシール部53に除圧部55を設け
ることも考えられる。このように背面の中心部にヒート
シール部53に形成された除圧部55を有する包装体
は、内部圧が高くなって膨張し、次いで背面部の中心部
に形成されたヒートシール部が開口すると、急速に内部
圧力が低下するために膨張した包装体が潰れてしまう。
従って、このような包装体を用いて液体の多い食品60
を包装しても、やはり開口部からの液体の流出を阻止す
ることはできない。
【0005】
【発明の目的】本発明は、電子レンジを用いて食品を加
熱した際に発生する水蒸気を、容器内の水蒸気圧によっ
て所定のヒートシール部から抜き出るようにした電子レ
ンジ用の食品包装体を提供することを目的としている。
さらに詳しくは本発明は、電子レンジを用いて加熱した
際に容器内部に発生する水蒸気によって容器が破裂しな
いように、水蒸気が所定のヒートシール部から自動的に
抜け出るようにした食品包装体であって、しかも特殊な
装置等を使用することなく容易に製造することができる
電子レンジ用の食品包装体を提供することを目的として
いる。
【0006】また、本発明は、おでん、ふろふき大根、
生いか、生魚などのスープや煮汁などを多く含む味付け
調理食品についても、煮汁洩れせずに除圧することがで
き、電子レンジ加熱終了後の開封に際しても液汁洩れせ
ずに容易に開封でき、包装体の本体をトレーのように使
用することができる電子レンジ用食品包装体を提供する
ことを目的としている。
【0007】
【発明の概要】本発明の電子レンジ用食品包装体は、一
方のエンドシール部(上端ヒートシール部)、他方のエ
ンドシール部底端ヒートシール部)および背面ヒートシ
ール部を有し、包装体の背面部の中心部分に仮想される
仮想中心線から背面ヒートシール部が形成されている側
の縁部までの長さをn、仮想中心線から背面ヒートシー
ル部までの長さをmとしたときに、m/nの値が1/2
0〜19/20の範囲内になるように該仮想中心線と略
平行に1本の背面ヒートシール部が設けられており、該
背面ヒートシール部の長さ方向の中心近傍に、該背面ヒ
ートシール部の外縁から内部方向に向かってヒートシー
ル幅の1/4〜3/4の幅の非シール部を有し、該背面
ヒートシール部が除圧可能にされていることを特徴とし
ている。
【0008】さらに、本発明の電子レンジ用包装体は、
上記のように非シール部を有する背面ヒートシール部を
仮想中心線から上記所定の範囲だけずらして形成すると
共に、両エンドシール部を強ヒートシール部とし、背面
ヒートシール部を弱ヒートシール部とすることが好まし
い。このように本発明の食品包装体は、所謂背貼袋ある
いは合掌袋でありながら、背面の中心に仮想される仮想
中心線を除く背面部に1条の背面ヒートシール部が設け
られていることから、電子レンジで加熱して内部圧力が
高くなると背面ヒートシール部が起立して膨張し、この
起立した背面ヒートシール部が竜骨のように作用して食
品包装体の内部圧が開口した除圧口から抜けても、本発
明の食品包装体は、膨張した形態を維持する。即ち、本
発明の食品包装体は、電子レンジで加熱することにより
膨張して舟形の形態を有するようになり、除圧口が開口
して内部圧力が低下しても、この舟形の形態が維持され
る。従って、本発明の食品包装体を用いることにより、
液体量の多い食品であっても、汁洩れが生ずることなく
電子レンジ加熱をすることができる。
【0009】なお、本発明の電子レンジ用食品包装体を
電子レンジで加熱する際には、背面を上にして加熱す
る。従って、本発明において背面とは便宜的に袋の表面
の反対側を意味しているのであり、この背面が表面であ
ってもよいことは勿論である。
【0010】
【発明の具体的説明】次に本発明の電子レンジ用食品包
装体について具体的に説明する。図1は、本発明の電子
レンジ用食品包装体の例を模式的に示す図である。図1
に示すように、本発明の電子レンジ用食品包装体1は、
一方のエンドシール部(本発明では便宜上「上端ヒート
シール部」と記載することもある)11、他方のヒート
シール部(本発明では便宜上「底端ヒートシール部」と
記載することもある)12および背面ヒートシール部1
3aを有している。なお、食品を封入する前において、
上記上端ヒートシール部11または底端ヒートシール部
12のいずれか一方、通常は上端ヒートシール部11は
開口されており、食品が充填される前は、通常は、この
上端ヒートシール部はヒートシール予定部であり、ヒー
トシールされていない。
【0011】本発明の電子レンジ用食品包装体には、背
面ヒートシール部が形成されており、図1には1本の背
面ヒートシール部13aが形成され包装体が示されてい
る。なお、図2は、参考例であり、2つの背面ヒートシ
ール部13a,13bが形成された包装体が示されてい
る。この背面ヒートシール部13aは、本発明の食品包
装体の背面に仮想される中心線10の上にはなく、仮想
中心線10よりも縁14a側にずれた位置に形成されて
いる。このように背面ヒートシール部13aを仮想中心
線10よりも縁14a側にずらして形成することによ
り、図3に示すように、本発明の食品包装体が膨張した
際に起立した背面ヒートシール部13aと縁14aとによ
って略三角形15が形成され、除圧した後も、起立した
背面ヒートシール部13aが船底の竜骨のように作用し
て、この略三角形15の部分の形態が維持されることか
ら、膨張した本発明の食品包装体の形態が、除圧した後
も維持される。従って、背面ヒートシール部13aに形
成されている非シール部16a(加熱されて除圧口とな
る)が加熱による内部圧の上昇によって開口しても、食
品包装体の形態が膨張した状態で維持されることから、
開口した除圧口から汁洩れなどが生じにくい。
【0012】本発明の食品包装体1において、背面ヒー
トシール部13aは、仮想中心線10上にはなく、この
仮想中心線よりも縁14a側に偏って1本設けられてい
る。この仮想中心線10から縁14aまでの長さをnと
し、仮想中心線10から背面ヒートシール部13aまで
の長さをmとすると、通常はm/nの値が1/20〜1
9/20の範囲内になるように背面ヒートシール部13
aを設け、好ましくは5/20〜17/20の範囲内に
なるように設け、さらに8/20〜14/20になるよ
うに背面ヒートシール部13aを1本設けることが特に
好ましい。このような位置に背面ヒートシール部13a
を1本を設けることにより、本発明の食品包装体は、除
圧口が開口しても、引き続き膨張した形態を維持しやす
くなる。
【0013】この背面ヒートシール部13aは、加熱に
よって内部圧力が高くなったときに、この内部圧力によ
って開口して包装体内の圧力を減ずることができるよう
に形成されている。具体的には、この背面ヒートシール
部13aあるいは背面ヒートシール部13aには、それぞ
れのヒートシール部の長さ方向の中心部近傍に、非シー
ル部16aが形成されており、包装体内の圧力が一定以
上になったときに、この非シール部16aが開口して内
部圧力を減ずることができる。
【0014】この非シール部の形状は、例えば図4、図
5および図6の(a)〜(e)に示すように、種々の形
状にすることができる。図4および図5には、山型の非
シール部16a,16bが形成された長方形の包装体の背
面ヒートシール部が示されている。そして、この背面ヒ
ートシール部13a,13bの幅D1は、通常は0.5〜2.
0cm、好ましくは0.8〜1.0cmであり、本発明におけ
る非シール部16a,16bの幅D2またはD3は、この背
面ヒートシール部の外縁から内部方向に向かってこのヒ
ートシール幅D1の1/4〜3/4の幅、好ましくは1
/3〜2/3の幅になるように形成されている。図4に
おいて、非シール部15の幅D2は、背面ヒートシール
部13a,13bの幅D1の3/4である態様が示されてお
り、非シール部16a,16bの幅D3は、背面ヒートシー
ル部13a,13bの幅D1の1/2である態様が示されて
いる。このように背面ヒートシール部13a,13bの幅
に対する非シール部16a,16bの幅を上記の範囲内に
することにより、保存中における内容物である食品が漏
出することがなく、かつ電子レンジによる加熱によって
背面ヒートシール部16a,16bが容器内に発生する水
蒸気による内圧によって剥離して非シール部16a,16
bとの間に除圧口を確実に形成することができる。
【0015】また、この非シール部16a,16bは、背
面ヒートシール部13a,13bの外縁部分の非シール長
さL1が食品包装体1の内部2の非シール部の長さより
も長く(広く)、かつ非シール部16a,16bの容器内
方向の先端が所定の角度をもってV字型あるいは楔型に
形成されていることが好ましい。即ち、例えば先端の角
度がθ1である非シール部16a-1についてみると、この
楔型の非シール部16a-1は、外縁部の長さがL2であ
り、このL2を底辺とし、頂点の角度がθ1である二等辺
三角形の形状を有している。また、例えば先端の角度が
θ2およびθ2である非シール部16b-1および16c-1に
ついてみると、それぞれ楔型をして全体で山型の非シー
ル部16b-1および16c-1は、外縁部の長さがそれぞれ
3およびL4であり、これらL3およびL4を底辺とし、
頂点の角度がθ2でθ3である三角形の形状を有してい
る。そして、この付番16a-1、16b-1および16c-1
が複合した非シール部16a,16bは、外縁部の長さが
1であり、この非シール部16a,16bの長さL1は、
ヒートシール部19の食品包装体1の内部2の方向に向
かうに従ってその長さが短くなっている。さらに、この
非シール部16a,16bの先端部分16a-1、16b-1、
16c-1は、それぞれθ1、θ2、θ3の角度で形成されて
いる。ここでθ1、θ2、θ3で表される非シール部16
a,16bの先端の角度は、通常は10度〜160度、好
ましくは45度〜140度、特に好ましくは60度〜1
20度である。このように非シール部16a,16bの先
端を上記のような角度で形成することにより、容器内の
水蒸気圧によって背面ヒートシール部13a,13bが食
品包装体1の内部2から剥離した際にこの非シール部1
6a,16bとの間に形成される除圧口の大きさが必要最
低限度の大きさになり、内容物が漏出せず、かつ食品包
装体1の内部2で発生した水蒸気を効率よく放出させる
ことができる。
【0016】この非シール部16aは、図1に示すよう
に、背面ヒートシール部13aの長さ方向の中央部近傍
に設けることが好ましい。食品包装体1の内部2で発生
した水蒸気による圧力は、この部分に集中しやすいから
である。また、この非シール部16a,16bの長さと背
面ヒートシール部13a,13bの長さとの割合は任意設
定することができるが、背面ヒートシール部13a,13
bの長さに対して非シール部16a,16bの長さL1が5
%以上であることが好ましい。非シール部をリリース部
として本発明の包装体を開封する場合は、指先で剥離で
きる長さが好ましく、具体的には0.5cm以上、より好
ましくは1cm以上である。また、非シール部16a,16
bを背面ヒートシール部16a,16b全体にわたって形成
することもできる。
【0017】本発明の電子レンジ用食品包装体1は、図
1に示されるように、底端ヒートシール部12および背
面ヒートシール部13aが予めヒートシールされ、食品
3を充填した後に、必要により脱気されて、食品充填口
である上端ヒートシール部11がヒートシールされて密
封された袋状である。本発明の電子レンジ用食品包装体
1のヒートシール部11,12,13aはイージーピール
性であることが望ましく、かつ非シール部16aが形成
される背面ヒートシール部13aは、他のヒートシール
部11,12よりもシール強度が低くされていることが
望ましい。本発明において、イージーピールとは、シー
ル強度が800g/15mm以下であるヒートシールであ
る。
【0018】このようなイージーピール性のヒートシー
ル部を形成することができるフィルムは、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン等のポリオレフィンからなる単層フ
ィルムで有ってもよいが、ガスバリア性のよいエチレン
-酢酸ビニル共重合体鹸化物(EVOH)等を用いた多層フィ
ルムが好適である。このような多層フィルムの例として
はPP/EVOH/PP、PP/KNy/EVA、PP
/EVOH/Ny/PE、PP/Ny/EVOH/Ny
/EVOH/ION、Ny/EVOH/LLDPE、N
y/EVOH/EVA、EVOH/Ny/PE等を挙げ
ることができる。ここで「PE」はポリエチレン、「P
P」はポリプロピレン、「Ny」はナイロン、「KN
y」は塩化ビニリデンコートナイロン、「ION」はア
イオノマーである。上記例示した多層フィルムの構成で
右側に記載された層がシーラント層である。
【0019】特に本発明では耐熱性およびバリアー性を
有する表基剤層と耐熱性および剥離性を有するポリオレ
フィン系のシーラントフィルムをポリイソシアネート系
化合物からなる接着剤を使用して複合した積層フィルム
が好ましい。このような積層フィルムはポリオレフィン
系のシーラントフィルムがイージーピール性を有してい
るのでヒートシール面にイージーピール性を持たせるこ
とができる。
【0020】上記のようなフィルムを使用してイージー
ピール性を有すると共に、ヒートシール強度の高い部分
と低い部分とを形成することが必要となる。一般的に
は、イージーピール性を有するヒートシールフィルムを
製造する際に形成されるフィルムの流れ方向に平行な辺
同士をヒートシールした場合と、フィルムの流れ方向に
直角は辺同士をヒートシールした場合のヒートシール強
度を比較すると、平行な辺同士をヒートシールしたとき
のシール強度の方が高くなる。
【0021】
【表1】
【0022】註)上記表1において「TD」はフィルム
の流れと平行な方向をヒートシールした際のシール強度
であり、「MD」はフィルムの流れに直角な方向をヒー
トシールした際のシール強度であり、 ヒートシール温度は150℃ ヒートシール圧力は2kg/cm2 ヒートシール時間は1秒 ヒートシール回数は一回である。
【0023】ただし、この場合、ヒートシール条件(温
度、圧力、時間、回数)は同一の条件とする。また、接
着剤やインク等を介在させてシール強度の強弱を形成す
ることも可能であるが、この場合は、接着剤等の種類を
変える等の方法も採られるが、フィルムのシール層に対
する塗布するあるいは印刷する等の工程が増えることに
なる。
【0024】本発明においては、ヒートシール条件(温
度、圧力、時間、回数)を変えることにより、本来強ヒ
ートシール強度となる背面ヒートシール部(フィルム流
れに平行)を弱ヒートシール強度とし、本来弱ヒートシ
ール強度となる上端、底端ヒートシール部を強ヒートシ
ール強度とし、その強度の差異を利用している。
【0025】
【表2】
【0026】註)上記表2において「TD」はフィルム
の流れと平行な方向をヒートシールした際のヒートシー
ル強度であり、ヒートシール条件は、 ヒートシール温度=150℃ ヒートシール圧力=2kg/cm2 ヒートシール時間=1秒 ヒートシール回数=1回であり、 「MD」はフィルムの流れに直角な方向をヒートシール
した際のヒートシール強度であり、ヒートシール条件
は、 ヒートシール温度=180℃ ヒートシール圧力=3kg/cm2 ヒートシール時間=2秒 ヒートシール回数=1回である。
【0027】また、長方形の袋を製造した場合、長方形
の短い辺よりも長い辺の方が膨張に対する耐性が小さ
く、フィルムのヒートシール部を引き剥がそうとする応
力も大きくなるので、シール長さ長い(広い)背面ヒー
トシール部が先に剥離する。従って、電子レンジを用い
た加熱によって発生する水蒸気圧は、弱ヒートシール部
を形成し、なおかつ袋の長辺と同じ長さのシール長さを
有する背面ヒートシール部の中央に最も多大な作用を及
ぼすことになる。
【0028】図1、2で示すと、この食品包装袋1にお
いて、この袋を形成するフィルムを製造した際のフィル
ムの流れ方向は矢印5で示す方向であり、従って背面ヒ
ートシール部13a,13bは、このフィルムの流れ方
向と平行であり、上端ヒートシール部11および底端ヒ
ートシール部12はフィルムの流れ方向と直角である。
【0029】背面ヒートシール部13a,13bは、温
度150℃、圧力2Kg/cm2、時間1秒、回数1回の条件
でヒートシールしているが、上端、底端ヒートシール部
11,12は、温度180℃、圧力3Kg/cm2、時間2
秒、回数1回の条件でヒートシールしているので、ヒー
トシール部11,12の方がシール強度が高くなる。
【0030】従って、表1で示したように、一般的に
は、同一条件下でヒートシールされた場合、TD/TD
のシール強度がより高く、MD/MDのシール強度がよ
り低い値を示すが、表2に示したように、本発明におい
ては、このヒートシール条件を変えることにより、一般
的なヒートシール強度の差異を独自にコントロール、逆
転させることにより作為的なシール強度の差120g/
15mmを利用して選択的な水蒸気抜きを行っているのであ
る。
【0031】さらに、図1および図2に示すような食品
包装袋において、ヒートシール幅を同一にしたときの弱
ヒートシール部13a,13bの中心部および強ヒートシ
ール部11,12のシール強度(180゜剥離強度)の
例を表3に示す。
【0032】
【表3】
【0033】上表から明らかなように、本発明の電子レ
ンジ用包装体では、背面にある弱ヒートシール部13a,
13bのシール強度が、底端部および上端部の強ヒート
シール部11,12の中央部よりも低い。本発明の電子
レンジ用食品包装体には、上記のような弱ヒートシール
部に、ヒートシールしていない部分、即ち非シール部1
5が形成されている。
【0034】内部2に食品20が充填された本発明の電
子レンジ用包装体1を加熱することにより内部2に生ず
る水蒸気圧力は、食品包装体の内部2から各ヒートシー
ル部11,12,13a,13bに均一にかかるが、ヒート
シール部11および12は強ヒートシール部であり、強
ヒートシール部11および12が剥離することはなく、
図5(a)に示すように、包装体1の内部2から水蒸気圧が
背面ヒートシール部13a,13bにかかり、この弱ヒー
トシール部13a,13bを内部2から剥離する。図5に
おいて21は水蒸気圧によって弓形に剥離した弱ヒート
シール部である。即ち、密封包装された食品が電子レン
ジのマイクロ波エネルギーを吸収して発熱させるととも
に、食品の温度が上昇して、食品中に含有される水分子
の運動が激しくなると同時に、味付け等を目的とした調
理液の水分の一部が気化して水蒸気になり、容器内の内
圧が高くなる。そして、さらに内部2の水蒸気圧が高く
なると、背面ヒートシール部の剥離21がさらに深くな
り、ついには背面ヒートシール部13a,13bの外縁か
ら内部2方向に向かって形成された非シール部頂点16
a-1にまで達し、図5(b)に示すように除圧口23aが形
成され、この除圧口23aから内部2の水蒸気が排出さ
れる。こうして除圧口23aから水蒸気が放出されても
まだ内部水蒸気圧が高いと、さらに背面ヒートシール部
の剥離が進み、非シール部16a-1よりも浅い非シール
部頂点16b-1あるいは16c-1にまで剥離が到達し新た
な除圧口23bが形成される。
【0035】同時に、図3に示すように、包装体が膨張
すると包装体を形成するフィルムはシール面に対して幅
方向に剥離すると共に、この背面ヒートシール部13a
が持ち上げられ、さらに背面ヒートシール部13aが起
立する。こうして起立した背面ヒートシール部13a
は、この包装体において、竜骨(キール)のように作用
して図3に15で示した三角形を形成し、非シール部1
6aから蒸気が放出された後も、この起立した背面ヒー
トシール部13aによって、三角形15の形状が維持さ
れるので、内部圧力が低下しても本発明の包装体1は成
形容器の如くに自立するので潰れることがない。
【0036】このようにして本発明の食品包装体を背面
を上にして電子レンジで加熱することにより、背面ヒー
トシール部13aが起立し、次いでこの背面ヒートシー
ル部13aに設けられた非シール部16aに除圧口が形成
され内部に発生した水蒸気が放出される。このように除
圧口から水蒸気が放出されることによって内部圧力は低
下するけれども、一旦起立した背面ヒートシール部13
aは、そのまま起立し続ける。そして、除圧口は、背面
ヒートシール部13aに形成されるために、この除圧口
から汁洩れが生ずることはない。また、背面部分のフィ
ルムを撤去しても、本発明の食品包装体は、加熱後も膨
張した形態、即ち舟形を形成し続けるので、この背面部
分が撤去された食品包装体があたかも成形容器のように
機能する。従って、液体の多い食品であっても汁洩れが
なく、直接電子レンジで加熱することができると共に、
加熱後、背面部分のフィルムを撤去して、この包装体を
そのまま容器として使用することも可能である。
【0037】本発明の電子レンジ用食品包装体は、例え
ば図7に示すようにして製造することができる。例え
ば、図1に示す電子レンジ用食品包装体1は、1枚のフ
ィルム30を、熱接着面が内側に位置し、背面ヒートシ
ール部13aを形成するように端部を折り曲げてセーラ
板32の周囲に配置し、ヒートシールバー33で加熱圧
着することにより背面ヒートシール部13aを形成し、
次いで、底端ヒートシール部を加熱圧着することにより
製造することができる。
【0038】また、図2に示す電子レンジ用食品包装体
1は、1枚のフィルム30を、熱接着面が内側に位置
し、背面ヒートシール部13aを形成するように端部を
折り曲げると共に、背面ヒートシール部13bを形成す
るようにフィルム30の途中で折り曲げ部を形成し、2
個のヒートシールバー33a,33bを用いて背面ヒート
シール部13a,13bが形成されるように加熱圧着下
後、背面ヒートシール部13bに相当する部分の端部3
1を切り落とし、次いで、底端ヒートシール部を加熱圧
着することにより製造することができる。
【0039】また、図8に示すように、フィルムフォー
マー35を用いて、フィルム30を、図7(a)および
(b)に示すような断面形状に折りたたみ、背面用ヒー
トシールバー33を用いて、背面ヒートシール部をヒー
トシールする。図7(a)においては、この背面をヒー
トシールするために背面用ヒートシールバー33を用い
ており、図7(b)では、ローラー式ヒートシールバー
33cを用いている。このヒートシールバー33および
33cには、非ヒール部を形成するために例えば山型の
溝を形成することにより非加熱部が形成されている。ま
た、図7(a)に示す背面用ヒートシールバー33を用
いる場合、背面用ヒートシールバー33の長さよりもフ
ィルム30の送り長さを長くすれば、背面にヒートシー
ルされない部分を形成することができ、この部分をリリ
ース部とすることができ、図8(b)に示すローラー式
ヒートシールバー33cを用いてリリース部を形成する
場合よりも操作が煩雑にならず有利である。なお、上記
背面用ヒートシールバーで背面合掌部をヒートシールす
る際には、折り曲げられたフィルムの内側にセーラ板を
内在させる。
【0040】上記のように背面ヒートシール部13aを
形成した後、エンドシールバー36で、フィルムの流れ
方向に対して直角にヒートシールして底端ヒートシール
部12を形成し、次いで切断刃34でフィルムの流れ方
向に直角にフィルムをカットすることにより、本発明の
包装体1を得ることができる。そして、ここで使用され
るヒートシールバーに、非シール部16a,16bの形状
に対応した形状の非加熱部分(あるいは非圧着部分)を
形成することにより、背面ヒートシール部13a,13b
に非シール部16a,16bを形成することができる。こ
の非シール部16a,16bは、加熱後、リリース部とし
ても機能させることができる。
【0041】なお、上記図7(a)は、背面ヒートシー
ル部が一カ所に形成された態様の包装体を製造する例を
示したものである。なお、参考図である図2に示すよう
に二本の背面ヒートシール部を形成する場合にもフィル
ムを図7(b)に示すように折りたたみ、背面ヒートシ
ールバーを2個使用し、上記と同様にすることにより包
装体を製造することができる。
【0042】このように背面ヒートシール部13aおよ
び底端ヒートシール部12を形成し、食品を充填し、必
要により脱気した後、上端ヒートシール部11をヒート
シールすることにより形成する。本発明の電子レンジ用
食品包装体は、上記のような構成を有しているが、さら
に、背面ヒートシール部13aのいずれかの位置、好ま
しくは上端ヒートシール部11よりもさらに先端部にリ
リース部17を設けることが好ましい。このリリース部
17は、通常は、背面ヒートシール部13aの上端ヒー
トシール部よりも先端部分をヒートシールしないことに
より形成することができる。このようにリリース部17
を設けることにより、電子レンジによる加熱後に、背面
を形成するフィルム18を容易に剥離することができ
る。
【0043】上記の説明は、1枚のフィルムを用いて正
方形あるいは長方形の袋状の包装体に関するものである
が、2本の背面ヒートシール部を有する食品包装体は、
例えば、図7(C)に示したように、2枚のフィルム3
0,34を用いて製造することもでき、さらに2枚のフ
ィルムを用いて四辺形以外の多角形にすることもでき
る。この場合には、縁部14aおよび/または14bをヒ
ートシールする。さらに、本発明では、背面ヒートシー
ル部13aが設けられていない面、即ち表面を形成する
フィルムの面積を背面を形成するフィルムの面積よりも
広くすることもできる。
【0044】本発明の電子レンジ用食品包装体は、ピラ
フ、白飯、ハンバーグ、弁当、さつま芋およびじゃが芋
などの根菜類、笹かまおよび揚げかま等の水産物および
練り食品、卵およびソーセージ等の畜肉加工品、その他
調理済み食品全般等、電子レンジで加熱する食品の包装
に用いられる他、従来は電子レンジによる直接加熱が難
しかったおでん、ふろふき大根、生いか・生魚などのス
ープや煮汁などを多く含む味付け調理食品についても、
煮汁洩れせずに電子レンジを用いて直接加熱することが
できる。さらに本発明の包装体は、食品以外であって
も、電子レンジを用いて加熱するおしぼり、医薬用温湿
布等の包装体としても利用することができる。
【0045】
【発明の効果】本発明の電子レンジ用食品包装体によれ
ば、食品等を充填密封して包装体ごと電子レンジで加熱
することにより発生する水蒸気によって包装体の背面に
設けられた背面ヒートシール部が起立して包装体を舟形
にすると共に、この起立した背面ヒートシール部に設け
られた非シール部から選択的に水蒸気を排出することが
できるので、煮汁などの液体成分の多い食品であっても
電子レンジを用いて直接加熱することができる。
【0046】また、除圧口が形成するまでの間に袋内圧
が適度に高められることにより、加圧調理した場合と同
様の効果(食品の芯部まで加熱することができる)が得
られる。しかも、電子レンジでマイクロ波加熱する前は
完全に密封状態にあるので、食品を衛生的に維持保存で
きる。
【0047】さらに、加熱して非シール部から水蒸気が
排出された部分は、シールが剥離されているので、この
部分からフィルムを剥がすことができ、この剥離した部
分は従来の包装体に形成されたリリース部と同等の作用
を有する。
【0048】
【実施例】次に本発明の電子レンジ用食品包装体につい
て実施例を示して具体的に説明するが本発明はこれらに
よって限定されるものではない。
【0049】
【実施例1】図1に示す食品包装袋に味付け生いか(未
調理)(個体重量170g、液体重量100g)を充填
密封した。この食品包装袋は1枚の複合プラスチックフ
ィルムから形成されており、包装袋には、底端ヒートシ
ール部12および非シール部16aを有する背面ヒート
シール部13aが形成されている。この包装袋に上記食
品を充填した後、この上端部(食品充填口)11をヒー
トシールした。
【0050】13aのヒートシール条件は、次の通りで
ある。 温度=150℃ 圧力=2kg/cm2 時間=1秒 回数=1回 ヒートシール幅D1=10mm 背面ヒートシール部13aの付設位置 m/n=14/20 山型の高い非シール部の幅D2=5mm 山型の低い非シール部の幅D3=3mm 山型の高い非シール部の頂部の角度θ1=130度 山型の低い非シール部の頂部の角度θ23=115度 上端・底端部11、12のヒートシール条件は、次の通
りである。
【0051】温度=180℃ 圧力=2kg/cm2 時間=2秒 回数=1回 なお、背面ヒートシール部13aのシール強度は730g
/15mmであり、強ヒートシール部である底端ヒートシー
ル部12および上端ヒートシール部11のヒートシール
強度は850g/15mmであり、両者のシール強度の差は1
20g/15mmであった。
【0052】この味付け生いか(未調理)(初期温度2
℃、充填量270g)が充填された食品包装袋を電子レ
ンジ(TOSHIBA(株)製、ER-240)に入れ、マイクロ波加
熱を開始すると、内容物中の水分が気化し、加熱開始
後、40〜60秒で蒸気が発生し食品包装袋が膨れ始
め、背面ヒートシール部13aが起立し始めた。90〜
120秒経過後には、内容物の温度が70〜80℃に達
すると共に、食品包装袋が膨張して、発生した水蒸気圧
により背面ヒートシール部13aに形成された非シール
部16a部分を引き裂こうとする力が袋内に生じ、これ
により背面ヒートシール部13aの中央部近傍からシー
ルが剥がれはじめた。
【0053】加熱後150〜210秒後には、背面ヒー
トシール部の中央部近傍で始まったヒートシールの剥が
れが、背面ヒートシール部13aの中央部に形成された
山型の非シール部16aの頂点に達して除圧口が形成さ
れ、ここから食品包装袋1の内部2の蒸気が排出され、
内部2が降圧された。この除圧口は山型の非シール部の
3つの頂点に形成され、圧力が徐々に低下するので、爆
発的な除圧はなく、静かに除圧された。
【0054】こうして水蒸気が排出された後も、背面ヒ
ートシール部13aは起立した状態を保ち、包装体全体
が舟形に変形し、煮汁の洩れだしはなかった。
【0055】
【参考例1】図2に示す包装体に味付けおでん(調理済
み)(個体重量180g、液体重量100g)を充填密
封して実施例1と同様にしてマイクロ波加熱を行った。
この包装体には、背面に背面ヒートシール部13a,13
bが設けられている。13a、13bのヒートシール条
件は、次の通りである。
【0056】温度=150℃ 圧力=2kg/cm2 時間=1秒 回数=1回 ヒートシール幅D1=8mm 背面ヒートシール部13aの付設位置 m/n=12/20 背面ヒートシール部13bの付設位置 m/n=12/20 山型の高い非シール部の幅D2=5mm 山型の低い非シール部の幅D3=5mm 山型の高い非シール部の頂部の角度θ1=120度 山型の低い非シール部の頂部の角度θ23=100度 上・底端部11、12のヒートシール条件は、次の通り
である。
【0057】温度=180℃ 圧力=3kg/cm2 時間=2秒 回数=1回 なお、背面ヒートシール部13a,13bのシール強度は
700g/15mmであり、強ヒートシール部である底端ヒー
トシール部12および上端ヒートシール部12のシール
強度は860g/15mmであり、両者のシール強度の差は1
60g/15mmであった。
【0058】マイクロ波加熱を開始すると、初期温度3
℃の内容物中の水分が気化し始め、加熱開始後、40〜
50秒で水蒸気が発生し、背面ヒートシール部13a,1
3bは起立し始めた。加熱開始後80〜100秒で内容
物の温度が70〜80℃に達すると共に、発生した水蒸
気圧により背面ヒートシール部13a,13bの中央部近
傍からシールが剥がれはじめた。
【0059】加熱後120〜150秒後には、背面ヒー
トシール部の中央部近傍で始まったヒートシールの剥が
れが、背面ヒートシール部13a,13bの中央部に形成
された山型の非シール部の頂点に達して除圧口が形成さ
れ、ここから包装体1の内部2の蒸気が排出され、内部
2が降圧された。この除圧口は山型の非シール部の3つ
の頂点に形成され、圧力が徐々に低下するので、爆発的
な除圧はなく、静かに除圧された。
【0060】こうして水蒸気が排出された後も、背面ヒ
ートシール部13a,13bは起立した状態を保ち、包装
体全体が舟形に変形し、煮汁の洩れだしはなかった。ま
た、背面ヒートシール部13a,13bの上端ヒートシー
ル部より先端に形成されたリリース部17から背面を形
成するフィルムを剥離したが、形成された舟形はそのま
まであり、この舟形の包装体をそのまま容器として使用
することができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の電子レンジ用食品包装体の一
例を示す説明図である。
【図2】図2は、参考例であり、電子レンジ用食品包装
体の背面に2本の背面シール部を有する包装体を示す説
明図である。
【図3】図3は、本発明の電子レンジ用食品包装体を加
熱した際に生ずる変化を模式的に示した図である。
【図4】図4は、非シール部の一例を示す説明図であ
る。
【図5】図5は、水蒸気圧の変化に伴う非シール部の状
態の変化を示す説明図である。
【図6】図6は、本発明の包装体に形成される非シール
部の形状の例を示す図である。
【図7】図7は、本発明の包装体の製造例を示す図であ
る。
【図8】図8は、本発明の包装体の連続的な製造例を示
す図である。
【図9】図9は、従来の包装体に非シール部を設けた図
である。
【図10】図10は、従来の包装体に非シール部を設け
た図である。
【符号の説明】
1・・・電子レンジ用食品包装体 2・・・包装体の内部 10・・・仮想中心線 11・・・一方のエンドシール部(上端ヒートシール部) 12・・・他方のエンドシール部(底端ヒートシール部) 13a,13b・・・背面ヒートシール部 16a,16b・・・非シール部 17・・・リリース部 20・・・食品 21・・・剥離部 30・・・フィルム(1) 31・・・切り落とし部 32・・・セーラ板 33・・・ヒートシールバー 34・・・フィルム(2)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 長谷川 義 一 宮城県仙台市若林区六丁の目南町2−72 大東セロファン株式会社仙台営業所内 (72)発明者 渡 邊 宏 康 東京都中央区日本橋小伝馬町14−6 大東 セロファン株式会社内 Fターム(参考) 3E064 AA08 BA21 BB03 BC02 BC18 EA18 EA30 FA01 FA03 HD10 HE10 HN06 HP01 3E067 AA03 AB01 BA12A BB14A BB15A BB16A CA04 CA17 CA24 CA30 EA06 EA08 EA11 EA15 EE48 GB01 GD06 GD07 GD08 GD10

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一方のエンドシール部、他方のエンドシ
    ール部および背面ヒートシール部を有し、包装体の背面
    部の中心部分に仮想される仮想中心線から背面ヒートシ
    ール部が形成されている側の縁部までの長さをn、仮想
    中心線から背面ヒートシール部までの長さをmとしたと
    きに、m/nの値が1/20〜19/20の範囲内にな
    るように該仮想中心線と略平行に1本の背面ヒートシー
    ル部が設けられており、該背面ヒートシール部の長さ方
    向の中心近傍に、該背面ヒートシール部の外縁から内部
    方向に向かってヒートシール幅の1/4〜3/4の幅の
    非シール部を有し、該背面ヒートシール部が除圧可能に
    されていることを特徴とする電子レンジ用食品包装体。
  2. 【請求項2】 上記両エンドシール部を強ヒートシール
    部とし、背面ヒートシール部を弱ヒートシール部とする
    ことを特徴とする請求項第1項記載の電子レンジ用食品
    包装体。
  3. 【請求項3】 上記背面ヒートシール部の先端部にリリ
    ース部を設けてなることを特徴とする請求項第1項記載
    の電子レンジ用包装体。
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