JPH10101154A - 加熱処理用包装袋 - Google Patents
加熱処理用包装袋Info
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- JPH10101154A JPH10101154A JP8257228A JP25722896A JPH10101154A JP H10101154 A JPH10101154 A JP H10101154A JP 8257228 A JP8257228 A JP 8257228A JP 25722896 A JP25722896 A JP 25722896A JP H10101154 A JPH10101154 A JP H10101154A
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- packaging bag
- seal
- seal portion
- seal part
- bag
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B65—CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
- B65D—CONTAINERS FOR STORAGE OR TRANSPORT OF ARTICLES OR MATERIALS, e.g. BAGS, BARRELS, BOTTLES, BOXES, CANS, CARTONS, CRATES, DRUMS, JARS, TANKS, HOPPERS, FORWARDING CONTAINERS; ACCESSORIES, CLOSURES, OR FITTINGS THEREFOR; PACKAGING ELEMENTS; PACKAGES
- B65D81/00—Containers, packaging elements, or packages, for contents presenting particular transport or storage problems, or adapted to be used for non-packaging purposes after removal of contents
- B65D81/34—Containers, packaging elements, or packages, for contents presenting particular transport or storage problems, or adapted to be used for non-packaging purposes after removal of contents for packaging foodstuffs or other articles intended to be cooked or heated within the package
- B65D81/3446—Containers, packaging elements, or packages, for contents presenting particular transport or storage problems, or adapted to be used for non-packaging purposes after removal of contents for packaging foodstuffs or other articles intended to be cooked or heated within the package specially adapted to be heated by microwaves
- B65D81/3461—Flexible containers, e.g. bags, pouches, envelopes
Abstract
(57)【要約】
【課題】食品等の内容物を包装のままで、電子レンジに
より加熱調理できると共に、内部の加熱上昇圧によって
あらかじめ定められた位置から開口し、包装体の破裂を
防止することができる加熱処理用包装袋および加熱処理
用包装袋を提供する。 【解決手段】包装袋Ａのシール部２の一箇所または複数
箇所にシール巾を局所的に狭くした非シール部４を設
け、この非シール部４に対応して包装袋Ａの内側または
外側へ向かって該非シール部４の内側縁から局所的に膨
出させた膨出シール部５または欠落させた未シール部９
を設けた易通蒸手段３を有する。
より加熱調理できると共に、内部の加熱上昇圧によって
あらかじめ定められた位置から開口し、包装体の破裂を
防止することができる加熱処理用包装袋および加熱処理
用包装袋を提供する。 【解決手段】包装袋Ａのシール部２の一箇所または複数
箇所にシール巾を局所的に狭くした非シール部４を設
け、この非シール部４に対応して包装袋Ａの内側または
外側へ向かって該非シール部４の内側縁から局所的に膨
出させた膨出シール部５または欠落させた未シール部９
を設けた易通蒸手段３を有する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、食品等を充填する包装
体において、食品等の内容物を包装のまま、電子レンジ
により加熱調理できると共に、内部の加熱上昇圧によっ
てあらかじめ定められた位置から開口し、包装体の破裂
を防止することができる加熱処理用包装袋に関する。
体において、食品等の内容物を包装のまま、電子レンジ
により加熱調理できると共に、内部の加熱上昇圧によっ
てあらかじめ定められた位置から開口し、包装体の破裂
を防止することができる加熱処理用包装袋に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、プラスチックフィルムによって包
装された加熱調理用食品は、電子レンジにより加熱する
と、袋の内部の水蒸気や内部空気の熱膨張によって内圧
が上昇し、ついには、この膨張圧により袋が破裂して内
容物が飛散し、かつ、電子レンジ内を汚染してしまう欠
点があった。
装された加熱調理用食品は、電子レンジにより加熱する
と、袋の内部の水蒸気や内部空気の熱膨張によって内圧
が上昇し、ついには、この膨張圧により袋が破裂して内
容物が飛散し、かつ、電子レンジ内を汚染してしまう欠
点があった。
【０００３】そのため、袋のシール部の少なくとも一箇
所にシール巾を局所的に狭くする非シール部または切り
欠き部を設けた技術が知られている。（特開平８−１１
９４７号公報参照） このものは、加熱調理によって発生した水蒸気と温度上
昇により、袋内の気圧が上昇すると袋の張力が増大し
て、その値が一定の水準を超えると、シール部は袋の内
側から剥れ始める。
所にシール巾を局所的に狭くする非シール部または切り
欠き部を設けた技術が知られている。（特開平８−１１
９４７号公報参照） このものは、加熱調理によって発生した水蒸気と温度上
昇により、袋内の気圧が上昇すると袋の張力が増大し
て、その値が一定の水準を超えると、シール部は袋の内
側から剥れ始める。
【０００４】そして、その剥離が、袋のシール部に縁側
から設けられた非シール部または切り欠き部に達するの
で、袋に孔が開いた状態となるため袋の水蒸気が吹き出
て、内圧上昇がなくなり袋の破裂発生のおそれがなくな
る。
から設けられた非シール部または切り欠き部に達するの
で、袋に孔が開いた状態となるため袋の水蒸気が吹き出
て、内圧上昇がなくなり袋の破裂発生のおそれがなくな
る。
【０００５】しかしながら、袋のシール部内周縁は連続
した直線的に形成されているため、前記した初期の剥離
が、必ずしも非シール部または切り欠き部において発生
するとは限らないもので、この非シール部または切り欠
き部に剥離が達するまでの該剥離応力が分散されるた
め、依然、袋内の気圧上昇が増大して袋の破裂を生ずる
問題点があった。
した直線的に形成されているため、前記した初期の剥離
が、必ずしも非シール部または切り欠き部において発生
するとは限らないもので、この非シール部または切り欠
き部に剥離が達するまでの該剥離応力が分散されるた
め、依然、袋内の気圧上昇が増大して袋の破裂を生ずる
問題点があった。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】本発明は前記した問題
点を解決するためになされたもので、包装袋のシール部
の一箇所または複数箇所にシール巾を局所的に狭くした
非シール部を設け、この非シール部に対応して包装袋の
内側または外側へ向かって該非シール部の内側縁から局
所的に膨出させた膨出シール部または欠落させた未シー
ル部を設けた易通蒸手段を有することにより、食品等の
内容物を包装のまま、電子レンジにより加熱調理できる
と共に、内部の加熱上昇圧によってあらかじめ定められ
た位置から開口し、包装体の破裂を防止することができ
る加熱処理用包装袋および加熱処理用包装袋を提供する
目的にある。
点を解決するためになされたもので、包装袋のシール部
の一箇所または複数箇所にシール巾を局所的に狭くした
非シール部を設け、この非シール部に対応して包装袋の
内側または外側へ向かって該非シール部の内側縁から局
所的に膨出させた膨出シール部または欠落させた未シー
ル部を設けた易通蒸手段を有することにより、食品等の
内容物を包装のまま、電子レンジにより加熱調理できる
と共に、内部の加熱上昇圧によってあらかじめ定められ
た位置から開口し、包装体の破裂を防止することができ
る加熱処理用包装袋および加熱処理用包装袋を提供する
目的にある。
【０００７】
【課題を解決するための手段】前記した目的を達成する
ための本発明の手段は、プラスチックフィルムにより成
形された包装袋のシール部において、そのシール部の一
箇所または複数箇所に易通蒸手段を設けた加熱処理用包
装袋にあって、前記易通蒸手段は、前記シール部の外側
端縁から設けてシール巾を局所的に狭くした非シール部
と、この非シール部に対応して包装袋の内側へ向かって
該非シール部の内側縁から局所的に膨出させた膨出シー
ル部とを備えさせた加熱処理用包装袋の構成にある。
ための本発明の手段は、プラスチックフィルムにより成
形された包装袋のシール部において、そのシール部の一
箇所または複数箇所に易通蒸手段を設けた加熱処理用包
装袋にあって、前記易通蒸手段は、前記シール部の外側
端縁から設けてシール巾を局所的に狭くした非シール部
と、この非シール部に対応して包装袋の内側へ向かって
該非シール部の内側縁から局所的に膨出させた膨出シー
ル部とを備えさせた加熱処理用包装袋の構成にある。
【０００８】また、プラスチックフィルムにより成形さ
れた包装袋のシール部において、そのシール部の一箇所
または複数箇所に易通蒸手段を設けた加熱処理用包装袋
にあって、前記易通蒸手段は、前記シール部の外側端縁
から設けてシール巾を局所的に狭くした非シール部と、
この非シール部に対応して包装袋の外側へ向かって該非
シール部の内側縁から局所的に欠落させた未シール部と
を備えさせた加熱処理用包装袋の構成にある。
れた包装袋のシール部において、そのシール部の一箇所
または複数箇所に易通蒸手段を設けた加熱処理用包装袋
にあって、前記易通蒸手段は、前記シール部の外側端縁
から設けてシール巾を局所的に狭くした非シール部と、
この非シール部に対応して包装袋の外側へ向かって該非
シール部の内側縁から局所的に欠落させた未シール部と
を備えさせた加熱処理用包装袋の構成にある。
【０００９】そして、包装袋のシール部の剥離強度は、
１５０ｇ／１５ｍｍ〜１２００ｇ／１５ｍｍである。
１５０ｇ／１５ｍｍ〜１２００ｇ／１５ｍｍである。
【００１０】また、包装袋の易通蒸手段部の９０℃熱時
剥離力が１２００ｇ／１５ｍｍである。
剥離力が１２００ｇ／１５ｍｍである。
【００１１】
【実施例】次に、この発明に関する加熱処理用包装袋の
実施の一例を図面に基づいて説明する。
実施の一例を図面に基づいて説明する。
【００１２】図１〜図３および図６においてＡは加熱処
理用包装袋で、その内部に所定の加熱を与えることで使
用される物品、例えば、肉まんやあんまん，焼売，焼き
餃子等の調理済食品を収容して、適宜その使用時に電子
レンジ等の加熱手段により加熱処理し、その一部を引き
裂いて内容物を取り出すためのものである。
理用包装袋で、その内部に所定の加熱を与えることで使
用される物品、例えば、肉まんやあんまん，焼売，焼き
餃子等の調理済食品を収容して、適宜その使用時に電子
レンジ等の加熱手段により加熱処理し、その一部を引き
裂いて内容物を取り出すためのものである。
【００１３】そして、その第一例の構成は、図１に示す
ように、例えば、方形状のプラスチックフィルム１を重
ね合わせて、その三方を所定巾のヒートシールによるシ
ール部２を設けた三方袋において、このシール部２の一
箇所または対向的に複数箇所に易通蒸手段３が設けられ
ている。
ように、例えば、方形状のプラスチックフィルム１を重
ね合わせて、その三方を所定巾のヒートシールによるシ
ール部２を設けた三方袋において、このシール部２の一
箇所または対向的に複数箇所に易通蒸手段３が設けられ
ている。
【００１４】この易通蒸手段３は、図１〜図５に示すよ
うに、非シール部４と、膨出シール部５とからなるもの
で、このうち、非シール部４は、シール部２に外側端縁
から内方へ向かって設けて、シール部２のシール巾をそ
の全長に対して局所的に狭くしてあるもので、図１
（ａ）に示すように、ヒートシールされない空白状態
か、図１（ｂ）に示すように、シール部２を切り欠いた
状態に形成する。
うに、非シール部４と、膨出シール部５とからなるもの
で、このうち、非シール部４は、シール部２に外側端縁
から内方へ向かって設けて、シール部２のシール巾をそ
の全長に対して局所的に狭くしてあるもので、図１
（ａ）に示すように、ヒートシールされない空白状態
か、図１（ｂ）に示すように、シール部２を切り欠いた
状態に形成する。
【００１５】また、膨出シール部５は、シール部２にお
いて設けられた非シール部４に対応して包装袋Ａの内側
へ向かって、該非シール部４の内側縁から局所的に膨出
させてある。
いて設けられた非シール部４に対応して包装袋Ａの内側
へ向かって、該非シール部４の内側縁から局所的に膨出
させてある。
【００１６】この易通蒸手段３は、図２（ａ）に示すよ
うに、三方シール部２における一方縦辺または横辺（図
示せず）において二箇所（二箇所以上であってもよ
い。）または、図２（ｂ）に示すように、三方シール部
２における一方縦辺または横辺（図示せず）のみ一箇所
に設ける。
うに、三方シール部２における一方縦辺または横辺（図
示せず）において二箇所（二箇所以上であってもよ
い。）または、図２（ｂ）に示すように、三方シール部
２における一方縦辺または横辺（図示せず）のみ一箇所
に設ける。
【００１７】更に、図３（ａ）に示すように、合掌状に
形成した包装袋Ａにおいてそのシール部２における底辺
部に設けたり、図３（ｂ）に示すように、合掌状に形成
した包装袋Ａにおいてそのシール部２における縦辺部に
設けたり、図３（ａ）に示すように、底辺シール部２を
底部より所定量上方へ偏らせて位置させ、その合掌状に
ヒートシールしたシール部２に設けることができる。
形成した包装袋Ａにおいてそのシール部２における底辺
部に設けたり、図３（ｂ）に示すように、合掌状に形成
した包装袋Ａにおいてそのシール部２における縦辺部に
設けたり、図３（ａ）に示すように、底辺シール部２を
底部より所定量上方へ偏らせて位置させ、その合掌状に
ヒートシールしたシール部２に設けることができる。
【００１８】なお、前記したプラスチックフィルム１
は、電子レンジの加熱に対する耐熱性を有するプラスチ
ック素材を用いるもので、例えば、ポリプロピレンやポ
リアミド，ポリエステル，エチレン−ビニルアルコール
共重合体等からなる二軸延伸フィルム、塩化ビニリデン
−アクリル酸エステル系共重合体フィルム、酸化アルミ
蒸着二軸延伸ポリエステルフィルム、ポリメタキシリレ
ンアジパミド系ポリアミド延伸フィルム（６−ナイロン
との共押出し積層フィルムを含む）等の基材が用いられ
る。
は、電子レンジの加熱に対する耐熱性を有するプラスチ
ック素材を用いるもので、例えば、ポリプロピレンやポ
リアミド，ポリエステル，エチレン−ビニルアルコール
共重合体等からなる二軸延伸フィルム、塩化ビニリデン
−アクリル酸エステル系共重合体フィルム、酸化アルミ
蒸着二軸延伸ポリエステルフィルム、ポリメタキシリレ
ンアジパミド系ポリアミド延伸フィルム（６−ナイロン
との共押出し積層フィルムを含む）等の基材が用いられ
る。
【００１９】また、前記したシール部２は、易開封性シ
ールであり、例えば、前記した基材にイージーオープン
フィルムとなるシーラント層として適当なポリオレフィ
ン系樹脂等を複合したものをプラスチックフィルム１に
使用したり、イージーオープンフィルムテープを、シー
ル部２を形成する際にその間に挿入する。
ールであり、例えば、前記した基材にイージーオープン
フィルムとなるシーラント層として適当なポリオレフィ
ン系樹脂等を複合したものをプラスチックフィルム１に
使用したり、イージーオープンフィルムテープを、シー
ル部２を形成する際にその間に挿入する。
【００２０】なお、イージーオープンフィルムとは、そ
のシール部２の剥離強度が、１５０〜１２００ｇ／１５
ｍｍ、好ましくは、約５００〜８００ｇ／１５ｍｍが適
当である。ただし、剥離強度は、食品衛生法に基づく密
封包装袋の試験方法・Ｚ０２３８に従い、引張速度３０
０ｍｍ／ｍｉｎで測定される値である。
のシール部２の剥離強度が、１５０〜１２００ｇ／１５
ｍｍ、好ましくは、約５００〜８００ｇ／１５ｍｍが適
当である。ただし、剥離強度は、食品衛生法に基づく密
封包装袋の試験方法・Ｚ０２３８に従い、引張速度３０
０ｍｍ／ｍｉｎで測定される値である。
【００２１】他の例として、前記したシール部２の易開
封性シールは、基材のシーラント層に、融点（試験方法
はＡＳＴＭＤ２１１７による。）が１２０℃以下、好ま
しくは９０〜１０５℃のポリオレフィン系樹脂等を用い
る方法も挙げられる。
封性シールは、基材のシーラント層に、融点（試験方法
はＡＳＴＭＤ２１１７による。）が１２０℃以下、好ま
しくは９０〜１０５℃のポリオレフィン系樹脂等を用い
る方法も挙げられる。
【００２２】また他の例として、易開封性シール部に、
融点が１２０℃以下、好ましくは９０〜１０５℃のポリ
オレフィン系樹脂等からなるテープを挿入する、あるい
は、これらの特性を持った樹脂を塗布することも挙げら
れるもので、その際、基材のシーラント層には、該テー
プより融点が１０℃以上高いものを使用する。
融点が１２０℃以下、好ましくは９０〜１０５℃のポリ
オレフィン系樹脂等からなるテープを挿入する、あるい
は、これらの特性を持った樹脂を塗布することも挙げら
れるもので、その際、基材のシーラント層には、該テー
プより融点が１０℃以上高いものを使用する。
【００２３】そして、このシール部２におけるその易開
封性シールは、９０℃熱時の剥離力が１５０〜１２００
ｇ／１５ｍｍ、好ましくは５００ｇ／１５ｍｍ以下が適
当である。
封性シールは、９０℃熱時の剥離力が１５０〜１２００
ｇ／１５ｍｍ、好ましくは５００ｇ／１５ｍｍ以下が適
当である。
【００２４】なお、前記した易開封性シール部は、常温
においては必ずしも易開封性シールである必要性はな
い。
においては必ずしも易開封性シールである必要性はな
い。
【００２５】この包装体Ａあるいは後記する第二例の加
熱処理用包装体Ａにあって、その上部に内容物の収納開
口６が設けられており、該内容物が収納された後、慣用
のヒートシーラによりヒートシール部７を形成すること
で、この内容物が密封包装される。
熱処理用包装体Ａにあって、その上部に内容物の収納開
口６が設けられており、該内容物が収納された後、慣用
のヒートシーラによりヒートシール部７を形成すること
で、この内容物が密封包装される。
【００２６】開封にあっては、この包装体Ａの側部に設
けたノッチ８から引き裂くことができる。
けたノッチ８から引き裂くことができる。
【００２７】前記のように構成される第一実施例におけ
る加熱処理用包装体Ａは、その製袋時においてヒートシ
ールされる際に、非シール部４と膨出シール部５とが形
成されるヒートシーラ（図示せず）を用いて行なわれる
もので、製袋された包装体Ａは、例えば、加熱調理食品
の密封に用いられるときは、該内容物が充填されてその
開口６がヒートシールされる。
る加熱処理用包装体Ａは、その製袋時においてヒートシ
ールされる際に、非シール部４と膨出シール部５とが形
成されるヒートシーラ（図示せず）を用いて行なわれる
もので、製袋された包装体Ａは、例えば、加熱調理食品
の密封に用いられるときは、該内容物が充填されてその
開口６がヒートシールされる。
【００２８】加熱調理にあっては電子レンジ等の加熱手
段が用いられるもので、この電子レンジに収容して所定
温度と時間により加熱を与えると、開封後、直ちに食す
ることができる。
段が用いられるもので、この電子レンジに収容して所定
温度と時間により加熱を与えると、開封後、直ちに食す
ることができる。
【００２９】そして、該電子レンジによる加熱は、その
加熱に伴って、該内部において水蒸気の発生やあらかじ
め密封された内部空気の熱膨張により、その内部圧力が
一定以上に上昇するもので、シール部２に易通蒸手段を
設けた加熱処理用包装袋３において前記内圧により剥離
を起こし孔が開いて、内部の水蒸気や膨張空気等の気体
を排出することで圧力が低下される。
加熱に伴って、該内部において水蒸気の発生やあらかじ
め密封された内部空気の熱膨張により、その内部圧力が
一定以上に上昇するもので、シール部２に易通蒸手段を
設けた加熱処理用包装袋３において前記内圧により剥離
を起こし孔が開いて、内部の水蒸気や膨張空気等の気体
を排出することで圧力が低下される。
【００３０】更に、この通蒸状態を詳述すると、包装袋
Ａの内部は、圧力上昇により膨張して、フィルム１に張
力が加わり、図５に示すように、一定の剥離角度θが得
られるので、シール部２の易通蒸手段３は、図４（ａ）
に示す状態から、図４（ｂ）〜（ｄ）に示すように作動
するものであって、袋Ａ内に位置する最も剥離応力を受
けやすい膨出シール部５は、前記内圧によってシール部
２の直線端縁と略平行状態で徐々に剥離ｈを起こす。
Ａの内部は、圧力上昇により膨張して、フィルム１に張
力が加わり、図５に示すように、一定の剥離角度θが得
られるので、シール部２の易通蒸手段３は、図４（ａ）
に示す状態から、図４（ｂ）〜（ｄ）に示すように作動
するものであって、袋Ａ内に位置する最も剥離応力を受
けやすい膨出シール部５は、前記内圧によってシール部
２の直線端縁と略平行状態で徐々に剥離ｈを起こす。
【００３１】更に前記内圧の作動は、図４（ｅ）に示す
ように、この膨出シール部５からシール部２内へ円弧状
に剥離ｈを進行させて、ついには、非シール部４に該剥
離ｈが到達し、袋Ａの内外の通蒸がなされる。
ように、この膨出シール部５からシール部２内へ円弧状
に剥離ｈを進行させて、ついには、非シール部４に該剥
離ｈが到達し、袋Ａの内外の通蒸がなされる。
【００３２】次に、本発明実施例の包装体Ａにおける第
二例の構成を説明すると、図６に示すように、例えば、
第一例構成と同様に、方形状のプラスチックフィルム１
を重ね合わせて、その三方を所定巾のヒートシールによ
るシール部２を設けた三方袋において、このシール部２
の一箇所または対向的に複数箇所に易通蒸手段３が設け
られている。
二例の構成を説明すると、図６に示すように、例えば、
第一例構成と同様に、方形状のプラスチックフィルム１
を重ね合わせて、その三方を所定巾のヒートシールによ
るシール部２を設けた三方袋において、このシール部２
の一箇所または対向的に複数箇所に易通蒸手段３が設け
られている。
【００３３】この易通蒸手段３は、図６および図７に示
すように、非シール部４と、未シール部９とからなるも
ので、このうち、非シール部４は、前記第一例と同様
に、シール部２に外側端縁から内方へ向かって設けて、
シール部２のシール巾をその全長に対して局所的に狭く
してあるもので、図６（ａ）に示すように、ヒートシー
ルされない空白状態か、図６（ｂ）に示すように、シー
ル部２を切り欠いた状態に形成する。
すように、非シール部４と、未シール部９とからなるも
ので、このうち、非シール部４は、前記第一例と同様
に、シール部２に外側端縁から内方へ向かって設けて、
シール部２のシール巾をその全長に対して局所的に狭く
してあるもので、図６（ａ）に示すように、ヒートシー
ルされない空白状態か、図６（ｂ）に示すように、シー
ル部２を切り欠いた状態に形成する。
【００３４】また、未シール部９は、シール部２におい
て設けられた非シール部４に対応して包装袋Ａの内側へ
向かって、該非シール部４の内側縁から局所的に欠落さ
せてある。
て設けられた非シール部４に対応して包装袋Ａの内側へ
向かって、該非シール部４の内側縁から局所的に欠落さ
せてある。
【００３５】なお、この易通蒸手段３は、図示してない
が、三方シール部２における一方縦辺または横辺におい
て二箇所（二箇所以上であってもよい。）または、三方
シール部２における一方縦辺または横辺のみ一箇所に設
けることもできる。
が、三方シール部２における一方縦辺または横辺におい
て二箇所（二箇所以上であってもよい。）または、三方
シール部２における一方縦辺または横辺のみ一箇所に設
けることもできる。
【００３６】更に、図示してないが、第一例の図３に示
すような包装体Ａにも採用できるもので、合掌状に形成
した包装袋Ａにおいてそのシール部２における底辺部に
設けたり、合掌状に形成した包装袋Ａにおいてそのシー
ル部２における縦辺部に設けたり、底辺シール部２を底
部より所定量上方へ偏らせて位置させ、その合掌状にヒ
ートシールしたシール部２に設ける。
すような包装体Ａにも採用できるもので、合掌状に形成
した包装袋Ａにおいてそのシール部２における底辺部に
設けたり、合掌状に形成した包装袋Ａにおいてそのシー
ル部２における縦辺部に設けたり、底辺シール部２を底
部より所定量上方へ偏らせて位置させ、その合掌状にヒ
ートシールしたシール部２に設ける。
【００３７】前記のように構成される第二実施例におけ
る加熱処理用包装体Ａは、第一例袋Ａと同様に製袋さ
れ、内部に充填された内容物の密封包装がなされるもの
で、電子レンジによる加熱によって、易通蒸手段３によ
りこの袋Ａの自然通蒸がなされる。
る加熱処理用包装体Ａは、第一例袋Ａと同様に製袋さ
れ、内部に充填された内容物の密封包装がなされるもの
で、電子レンジによる加熱によって、易通蒸手段３によ
りこの袋Ａの自然通蒸がなされる。
【００３８】この通蒸状態を詳述すると、包装袋Ａの内
部は、該圧力上昇により膨張して、フィルム１に張力が
加わり、図７に示すように、一定の剥離角度θが得られ
るので、シール部２の易通蒸手段３は、図８（ａ）に示
す状態から、図８（ｂ）に示すように作動するものであ
って、袋Ａ内に位置する最も剥離応力を受けやすい未シ
ール部９は、前記内圧によって該未シール部９からシー
ル部２内へ円弧状に剥離ｈを進行させて、ついには、非
シール部４に該剥離ｈが到達し、袋Ａの内外の通蒸がな
される。
部は、該圧力上昇により膨張して、フィルム１に張力が
加わり、図７に示すように、一定の剥離角度θが得られ
るので、シール部２の易通蒸手段３は、図８（ａ）に示
す状態から、図８（ｂ）に示すように作動するものであ
って、袋Ａ内に位置する最も剥離応力を受けやすい未シ
ール部９は、前記内圧によって該未シール部９からシー
ル部２内へ円弧状に剥離ｈを進行させて、ついには、非
シール部４に該剥離ｈが到達し、袋Ａの内外の通蒸がな
される。
【００３９】
【発明の効果】前述のように構成される本発明は、易開
封性を有する包装袋におけるシール部において易通蒸手
段を設けて、この易通蒸手段に局所的に膨出させた膨出
シール部を、あるいは、局所的に欠落させた未シール部
を設けることにより、この部分に内圧発生による剥離応
力を集中させて、内圧の上昇によって包装袋が膨らんだ
とき、一定位置で確実にシール部が開口して包装袋の破
裂を未然に防止することができる特有な効果を奏するも
のである。
封性を有する包装袋におけるシール部において易通蒸手
段を設けて、この易通蒸手段に局所的に膨出させた膨出
シール部を、あるいは、局所的に欠落させた未シール部
を設けることにより、この部分に内圧発生による剥離応
力を集中させて、内圧の上昇によって包装袋が膨らんだ
とき、一定位置で確実にシール部が開口して包装袋の破
裂を未然に防止することができる特有な効果を奏するも
のである。
【図１】本発明の第一例の加熱処理用包装袋を示すもの
で、（ａ）はその正面図を、（ｂ）は易通蒸手段の他の
例を示す拡大図である。
で、（ａ）はその正面図を、（ｂ）は易通蒸手段の他の
例を示す拡大図である。
【図２】図１における加熱処理用包装袋の各変形例を示
す正面図である。
す正面図である。
【図３】図１における加熱処理用包装袋の更に各変形例
を示す正面図である。
を示す正面図である。
【図４】図１における包装袋の剥離状態を示す説明図で
ある。
ある。
【図５】図１における包装袋の剥離状態を示す斜視図で
ある。
ある。
【図６】本発明の第二例の加熱処理用包装袋を示すもの
で、（ａ）はその正面図を、（ｂ）は易通蒸手段の他の
例を示す拡大図である。
で、（ａ）はその正面図を、（ｂ）は易通蒸手段の他の
例を示す拡大図である。
【図７】図６における包装袋の剥離状態を示す斜視図で
ある。
ある。
【図８】図６における包装袋の剥離状態を示す説明図で
ある。
ある。
１ プラスチックフィルム Ａ 包装袋 ２ シール部 ３ 易通蒸手段 ４ 非シール部 ５ 膨出シール部 ９ 未シール部
Claims (4)
- 【請求項１】 プラスチックフィルムにより成形された
包装袋のシール部において、そのシール部の一箇所また
は複数箇所に易通蒸手段を設けた加熱処理用包装袋にあ
って、 前記易通蒸手段は、前記シール部の外側端縁から設けて
シール巾を局所的に狭くした非シール部と、この非シー
ル部に対応して包装袋の内側へ向かって該非シール部の
内側縁から局所的に膨出させた膨出シール部とを備えさ
せたことを特徴とする加熱処理用包装袋。 - 【請求項２】 プラスチックフィルムにより成形された
包装袋のシール部において、そのシール部の一箇所また
は複数箇所に易通蒸手段を設けた加熱処理用包装袋にあ
って、 前記易通蒸手段は、前記シール部の外側端縁から設けて
シール巾を局所的に狭くした非シール部と、この非シー
ル部に対応して包装袋の外側へ向かって該非シール部の
内側縁から局所的に欠落させた未シール部とを備えさせ
たことを特徴とする加熱処理用包装袋。 - 【請求項３】 包装袋のシール部の剥離強度が１５０ｇ
／１５ｍｍ〜１２００ｇ／１５ｍｍであることを特徴と
する請求項１または２記載の加熱処理用包装袋。 - 【請求項４】 包装袋の易通蒸手段部の９０℃熱時剥離
力が１２００ｇ／１５ｍｍであることを特徴とする請求
項１または２記載の加熱処理用包装袋。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8257228A JPH10101154A (ja) | 1996-09-30 | 1996-09-30 | 加熱処理用包装袋 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8257228A JPH10101154A (ja) | 1996-09-30 | 1996-09-30 | 加熱処理用包装袋 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10101154A true JPH10101154A (ja) | 1998-04-21 |
Family
ID=17303463
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8257228A Pending JPH10101154A (ja) | 1996-09-30 | 1996-09-30 | 加熱処理用包装袋 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10101154A (ja) |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20060106 |
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