JP7309319B2 - パウチ - Google Patents
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Description
図1は、本実施の形態によるパウチ10を表面側から見た場合を示す正面図である。本実施の形態において、パウチ10は、自立可能に構成された底ガセット式のパウチである。パウチ10は、上部11、下部12、第1側部13及び第2側部14を含み、正面図において略矩形状の輪郭を有する。なお、「上部」、「下部」及び「側部」などの名称、並びに、「上方」、「下方」などの用語は、ガセット部を下にしてパウチ10が自立している状態を基準としてパウチ10やその構成要素の位置や方向を相対的に表したものに過ぎない。パウチ10の輸送時や使用時の姿勢などは、本明細書における名称や用語によっては限定されない。
次に、上述のパウチ10の製造方法について説明する。まず、積層体50からなる表面フィルム15及び裏面フィルム16を準備する。また、表面フィルム15と裏面フィルム16との間に、折り返した状態の下部フィルム17を挿入する。続いて、各フィルムの内面同士をヒートシールして、下部シール部25、第1側部シール部30、第2側部シール部35などのシール部を形成する。また、ヒートシールによって互いに接合されたフィルムを適切な形状に切断して、図1に示すパウチ10を得る。続いて、上部11の開口部を介して内容物をパウチ10に充填する。その後、上部11を上縁11aに沿ってヒートシールして上部シール部20を形成する。このようにして、図6に示すように、内容物が収容され封止されたパウチ10を得ることができる。
次に、上述のパウチ10を開封する方法について説明する。まず、下部12を下にしてパウチ10を自立させた状態で、パウチ10を電子レンジの内部に載置する。次に、電子レンジを利用して内容物を加熱する。これによって、内容物の温度が高くなり、これに伴って、内容物に含まれる水分が蒸発して収容部18の圧力が高まる。
上述の実施の形態においては、中間シール部分33の第2部分332が、第1連設部334から上部11に向かって上下方向D1に延びている例を示した。しかしながら、これに限られることはなく、例えば図10に示すように、中間シール部分33の第2部分332は、第1連設部334から上部11に向かうにつれて第2側部14側へ変位するように延びていてもよい。この場合も、第1部分331及び第2部分332が第1連設部334において成す角度θ1は、鈍角である。角度θ1は、上述の実施の形態の場合と同様に、例えば90°より大きく且つ150°以下であり、好ましくは95°以上且つ140°以下であり、より好ましくは100°以上且つ130°以下である。
上述の実施の形態又は第1の変形例においては、中間シール部分33の第2部分332が、第1連設部334から上部11に向かって上下方向D1に延びるか、又は、第1連設部334から上部11に向かうにつれて第2側部14側へ変位するように延びる例を示した。しかしながら、これに限られることはなく、例えば図11に示すように、中間シール部分33の第2部分332は、上下方向D1に延びる部分、及び、上部11に向かうにつれて第2側部14側へ変位するように延びる部分の両方を含んでいてもよい。図11に示す例において、第2部分332は、第1連設部334から上部11に向かうにつれて第2側部14側へ変位するように延びる部分と、当該部分から第2連設部335まで上下方向D1に延びる部分と、を含む。
上述の実施の形態においては、中間シール部分33の第3部分333が、第2連設部335から第1側縁13aに向かって左右方向D2に延びている例を示した。しかしながら、これに限られることはなく、例えば図12に示すように、中間シール部分33の第3部分333は、第2連設部335から第1側縁13aに向かうにつれて上部11側へ変位するように延びていてもよい。この場合、第1非シール部40の第3縁部433も同様に、第3部分333に沿って、第2連設部435から第1側縁13aに向かうにつれて上部11側へ変位するように延びていてもよい。
上述の実施の形態においては、中間シール部分33が、上側シール部分31から収容部18側(第2側部14側)へ張り出した第3部分333を含む例を示した。しかしながら、これに限られることはなく、例えば図13に示すように、中間シール部分33が第3部分333を含んでいなくてもよい。例えば、第1連設部334から上部11に向かって延びる第2部分332が上側シール部分31に連接されていてもよい。
上述の実施の形態においては、中間シール部分33の第1部分331が、第1連設部334から下側シール部分32まで直線状に延びる例を示した。しかしながら、第1部分331が第1連設部334から第1側縁13aに向かうにつれて下部12側へ変位する限りにおいて、第1部分331の形状は、図14に示すように曲線状であってもよい。
上述の実施の形態においては、中間シール部分33の第1部分331が、第1連設部334から第1側縁13aに向かって延び、そして下側シール部分32に連設されている例を示した。しかしながら、これに限られることはなく、例えば図15に示すように、中間シール部分33は、第1部分331と下側シール部分32との間に位置する第4部分336を更に含んでいてもよい。図15に示す例において、第4部分336は、第1部分331との連設部分から第1側縁13aに向かって左右方向D2に延び、そして下側シール部分32に連接されている。この場合、図15に示すように、第1非シール部40の内縁は、中間シール部分33の第4部分336に沿って左右方向D2に延びて第1側縁13aに達する第4縁部436を更に含んでいてもよい。
上述の実施の形態においては、パウチ10が、表面フィルム15、裏面フィルム16及び下部フィルム17を備えるガセットタイプのパウチである例を示した。しかしながら、これに限られることはなく、図16に示すように、パウチ10が、表面フィルム15及び裏面フィルム16を備える、いわゆる平パウチであってもよい。この場合、中間シール部分33が収容部18の中心点Cよりも鉛直方向において上方に位置するようパウチ10の姿勢が維持された状態で、パウチ10が電子レンジにより加熱される。例えば、パウチ10が、図示しない紙製の箱に収容された状態で販売される場合、箱を用いてパウチ10を所定の姿勢に維持することができる。
11 上部
12 下部
13 第1側部
13a 第1側縁
14 第2側部
14a 第2側縁
15 表面フィルム
16 裏面フィルム
17 下部フィルム
18 収容部
20 上部シール部
25 下部シール部
30 第1側部シール部
31 上側シール部分
32 下側シール部分
33 中間シール部分
331 第1部分
332 第2部分
333 第3部分
334 第1連設部
335 第2連設部
336 第4部分
35 第2側部シール部
36 上側シール部分
37 下側シール部分
38 中間シール部分
40 第1非シール部
41 開口縁部
431 第1縁部
432 第2縁部
433 第3縁部
434 第1連設部
435 第2連設部
436 第4縁部
45 第2非シール部
50 積層体
50x 内面
50y 外面
51 基材層
52 シーラント層
53 接着層
Claims (4)
- 内容物を収容する収容部が表面フィルムと裏面フィルムとの間に画成されたパウチであって、
前記パウチの第1側部に位置し、前記表面フィルムの内面と前記裏面フィルムの内面とを接合する第1側部シール部と、
前記パウチの前記第1側部に対向する第2側部に位置し、前記第1側部シール部との間に前記収容部を画成する第2側部シール部と、
前記第1側部シール部及び前記第2側部シール部に連設された下部シール部と、
前記パウチの上部寄りに位置し、前記第1側部シール部によって前記収容部から隔離された第1非シール部であって、前記パウチの前記第1側部の第1側縁に達するよう広がる第1非シール部と、を備え、
前記第1側部シール部は、前記第1非シール部から前記パウチの上部へ向かって前記第1側部に沿って延びる上側シール部分と、前記第1非シール部から前記パウチの下部へ向かって前記第1側部に沿って延びる下側シール部分と、一端が前記上側シール部分に連設され、他端が前記下側シール部分に連設され、前記収容部と前記第1非シール部との間において前記パウチの上部寄りに1つだけ位置する中間シール部分と、を有し、
前記上側シール部分の幅は、前記下側シール部分の幅よりも大きく、
前記中間シール部分は、前記下側シール部分寄りに位置する第1連設部(334)において連設された第1部分及び第2部分であって、互いに異なる方向に延びる第1部分及び第2部分を少なくとも含み、
前記第1部分は、前記第1連設部(334)から前記パウチの前記第1側縁に向かうにつれて前記パウチの下部側へ変位するように延びており、
前記第2部分は、前記第1連設部(334)から前記パウチの上部に向かって延びており、又は、前記第1連設部(334)から前記パウチの上部に向かうにつれて前記第2側部側へ変位するように延びており、
前記第1非シール部は、前記中間シール部分の前記第1部分に沿って延びる第1縁部と、前記中間シール部分の前記第2部分に沿って延び、第1連設部(434)において前記第1縁部に連設された第2縁部と、を含み、
前記第2縁部は、前記第1連設部(434)において前記第1縁部との間で90°より大きく且つ150°以下の角度を成すよう直線状に延びている、パウチ。 - 内容物を収容する収容部が表面フィルムと裏面フィルムとの間に画成されたパウチであって、
前記パウチの第1側部に位置し、前記表面フィルムの内面と前記裏面フィルムの内面とを接合する第1側部シール部と、
前記パウチの前記第1側部に対向する第2側部に位置し、前記第1側部シール部との間に前記収容部を画成する第2側部シール部と、
前記第1側部シール部及び前記第2側部シール部に連設された下部シール部と、
前記パウチの上部寄りに位置し、前記第1側部シール部によって前記収容部から隔離された第1非シール部であって、前記パウチの前記第1側部の第1側縁に達するよう広がる第1非シール部と、を備え、
前記第1側部シール部は、前記第1非シール部から前記パウチの上部へ向かって前記第1側部に沿って延びる上側シール部分と、前記第1非シール部から前記パウチの下部へ向かって前記第1側部に沿って延びる下側シール部分と、一端が前記上側シール部分に連設され、他端が前記下側シール部分に連設され、前記収容部と前記第1非シール部との間において前記パウチの上部寄りに1つだけ位置する中間シール部分と、を有し、
前記上側シール部分の幅は、前記下側シール部分の幅よりも大きく、
前記中間シール部分は、前記下側シール部分寄りに位置する第1連設部(334)において鈍角を成すよう連設された第1部分及び第2部分を少なくとも含み、
前記第1非シール部は、前記中間シール部分の前記第1部分に沿って延びる第1縁部と、前記中間シール部分の前記第2部分に沿って延び、第1連設部(434)において前記第1縁部に連設された第2縁部と、を含み、
前記第2縁部は、前記第1連設部(434)において前記第1縁部との間で90°より大きく且つ150°以下の角度を成すよう直線状に延びている、パウチ。 - 前記第1非シール部の前記第1縁部及び前記第2縁部が、直線状に延びている、請求項1又は2に記載のパウチ。
- 前記中間シール部分の前記第1部分及び前記第2部分が、直線状に延びている、請求項1乃至3のいずれか一項に記載のパウチ。
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