JP2001246934A - 車両用ドア構造 - Google Patents

車両用ドア構造

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JP2001246934A
JP2001246934A JP2000063622A JP2000063622A JP2001246934A JP 2001246934 A JP2001246934 A JP 2001246934A JP 2000063622 A JP2000063622 A JP 2000063622A JP 2000063622 A JP2000063622 A JP 2000063622A JP 2001246934 A JP2001246934 A JP 2001246934A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 効果的に強度確保と軽量化などを得られるよ
うにする。 【解決手段】 ドア本体2の上部にドアサッシュ3を有
する車両用ドア構造であって、ドア本体2の後縁を形成
すると共に、ドア本体2下縁のシル部に沿って配置され
るロアブレース材6の後端部を接合可能で、且つ、ドア
本体2上縁のウエスト部を補強するウエスト補強材7の
後端部を接合可能なドア本体後縁部13と、ドアサッシ
ュ3の後縁を形成すると共に、ドアサッシュ3の上縁を
形成するサッシュ上縁部材10の後端部を接合可能なリ
アサッシュ部15とを、軽金属または軽合金の鋳物で一
体に成形してなるドアインナ後方部材5を備えるように
している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、効果的に強度確
保と軽量化などを得られるようにした車両用ドア構造に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の車両用ドア構造は、特開平6−3
20955号公報等に記載されている。
【0003】この公報では、軽合金を用いたサッシュ付
きドアが開示されており、ドア本体のウエスト部の後部
で、リアサッシュ部と、サイドガードバーを取付けるた
めのブラケットと、ドアインナパネルとの3つの部品が
溶接されるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の車両用ドア構造では、ウエスト部に一体構造
を採用していないので、ウエスト部の曲げ剛性が弱いと
いう問題がある。また、ウエスト部の溶接部分に熱歪が
生じるため精度確保が困難である。しかも、溶接部軟化
による強度低下によって、補強が必要になり、溶接点の
増加や重量増加やコスト増を招く。更に、ウエスト部の
後部が3つの部品で構成されているため、部品どうしの
重ね合わせ部分に余剰肉が生じ、重量増加やコスト増を
招く。
【0005】また、リアサッシュ部には単純な押出材を
用いているので、曲げ剛性の向上や軽量化を図ることが
困難であった。
【0006】更に、サイドガードバー、ロック機構、ウ
エスト補強材の取付けに対しては特に考慮されていな
い。
【0007】ドアインナパネルは、車体下側方で前後に
延びるサイドシルに対向するシル部全体を含んだ形状と
なっているので複雑化しており、その分、コスト増を招
いている。そこで、本発明の目的は、上記の各問題点を
解消し、効果的に強度確保と軽量化などを得ることがで
きる車両用ドア構造を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1に記載された発明では、ドア本体の上部に
ドアサッシュを有する車両用ドア構造において、前記ド
ア本体の後縁を形成すると共に、前記ドア本体下縁のシ
ル部に沿って配置されるロアブレース材の後端部を接合
可能で、且つ、前記ドア本体上縁のウエスト部を補強す
るウエスト補強材の後端部を接合可能なドア本体後縁部
と、前記ドアサッシュの後縁を形成すると共に、前記ド
アサッシュの上縁を形成するサッシュ上縁部材の後端部
を接合可能なリアサッシュ部とを、一体に成形してなる
ドアインナ後方部材を備えたことを特徴としている。
【0009】このように構成された請求項1にかかる発
明によれば、前記ドアインナ後方部材を、ドア本体後縁
部とリアサッシュ部とを一体に有する鋳物で構成したこ
とにより、ドア本体のウエスト部にドア本体後縁部とリ
アサッシュ部との接合部をなくすことができるので、リ
アサッシュ部のウエスト部付根部分における曲げ剛性が
向上される。また、上記接合部がないので、製品の精度
を向上することができる。更に、ドアインナ後方部材は
ウエスト部を含めて一体に成形されているので、ウエス
ト部でのシール段差をなくすことができる。更にまた、
ドアインナ後方部材を一体に成形したことにより、各部
の肉厚を最適化することができ、よって、強度を落とさ
ずに軽量化を図ることが可能である。
【0010】請求項2に記載された発明では、前記リア
サッシュ部を、下方から上方へ向けて水平断面形状が小
さくなるよう構成したことを特徴としている。
【0011】このように構成された請求項2にかかる発
明によれば、前記リアサッシュ部を、下方から上方へ向
けて水平断面形状が小さくなるよう構成したことによ
り、リアサッシュ部の曲げ剛性を向上することができ
る。また、リアサッシュ部を各断面において最適肉厚と
することが可能なので、余分な肉がなくなり軽量化が可
能となる。更に、ドアサッシュカバーを一体成形するこ
とができるため、別付けのドアサッシュカバーが不要と
なり、その分、コスト低減を図ることができる。しか
も、ドアサッシュカバーの接合部がなくなるので、外観
品質を向上することができる。
【0012】請求項3に記載された発明では、前記リア
サッシュ部の窓ガラス溝よりも車内側の部分を、下方か
ら上方へ向けて車幅方向へ小さくなるよう構成したこと
を特徴としている。
【0013】このように構成された請求項3にかかる発
明によれば、前記請求項2と同様の作用効果を得ること
ができる。
【0014】請求項4に記載された発明では、前記リア
サッシュ部の窓ガラス溝よりも車外側の部分を、下方か
ら上方へ向けて車両前後方向へ小さくなるよう構成した
ことを特徴としている。
【0015】このように構成された請求項4にかかる発
明によれば、前記請求項2と同様の作用効果を得ること
ができる。
【0016】請求項5に記載された発明では、前記ドア
インナ後方部材の、サイドガードバー取付部またはロッ
ク機構取付部の少なくとも一方を厚肉形状としたことを
特徴としている。
【0017】このように構成された請求項5にかかる発
明によれば、前記ドアインナ後方部材の、サイドガード
バー取付部またはロック機構取付部の少なくとも一方を
厚肉形状とすることにより、必要な取付強度を確保して
サイドガードバーまたはロック機構を直接取付けること
が可能となり、部品削減および軽量化を図ることができ
る。
【0018】請求項6に記載された発明では、前記ドア
インナ後方部材の車外側に、インナ側ウエスト補強材の
後端部を取り付けるインナ側取付面を設けたことを特徴
としている。
【0019】このように構成された請求項6にかかる発
明によれば、前記インナ側ウエスト補強材を車外側から
取付けることが可能となる。
【0020】請求項7に記載された発明では、前記ドア
インナ後方部材の車外側に、アウタ側ウエスト補強材の
後端部を取り付けるアウタ側取付面を設けると共に、該
アウタ側取付面を前記インナ側取付面よりも後方へオフ
セットさせたことを特徴としている。
【0021】このように構成された請求項7にかかる発
明によれば、前記アウタ側ウエスト補強材を車外側から
取付けることが可能となると共に、インナ側ウエスト補
強材を車外側から取付ける際に、アウタ側取付面が邪魔
にならないようにすることができる。また、アウタ側ウ
エスト補強材に加わる側方からの入力をインナ側ウエス
ト補強材およびリアサッシュ部で受けさせることがで
き、側方からの入力に対して強い構造とすることができ
る。
【0022】請求項8に記載された発明では、前記イン
ナ側取付面を前記アウタ側取付面よりも前方へ長く形成
したことを特徴としている。
【0023】このように構成された請求項8にかかる発
明によれば、前記請求項7と同様の作用効果を得ること
ができる。
【0024】請求項9に記載された発明では、前記イン
ナ側取付面を前記インナ側ウエスト補強材の側面を包持
可能な凹形状としたことを特徴としている。
【0025】このように構成された請求項9にかかる発
明によれば、前記インナ側ウエスト補強材の位置決め取
付けを容易とすることができる。
【0026】請求項10に記載された発明では、前記ア
ウタ側取付面を棚形状としたことを特徴としている。
【0027】このように構成された請求項10にかかる
発明によれば、前記アウタ側ウエスト補強材の位置決め
取付けを容易とすることができる。
【0028】請求項11に記載された発明では、前記ド
アインナ後方部材の下縁に、前記ロアブレース材の後縁
と接合可能なジョッグル部が設けられたことを特徴とし
ている。
【0029】このように構成された請求項11にかかる
発明によれば、前記ドア本体の下縁に接合用のジョッグ
ル部を設けることにより、ロアブレース材の形状を簡略
化してロアブレース材を押出成形品とすることが可能と
なり、その分、コスト低減が可能となる。また、ウェザ
ーストリップのシール面の段差をなくすことが可能とな
る。
【0030】請求項12に記載された発明では、ドアア
ウタパネルの折曲げた縁部で挟着される前記ドアインナ
後方部材の縁部を薄肉形状としたことを特徴としてい
る。
【0031】このように構成された請求項12にかかる
発明によれば、前記ドアインナ後方部材の縁部を薄肉形
状とすることにより、隣接するドア開閉時の干渉を防止
することができる。
【0032】
【発明の実施の形態1】以下、本発明の具体的な実施の
形態1について、図示例と共に説明する。
【0033】図1〜図16は、この発明の実施の形態1
を示すものである。
【0034】まず、構成を説明すると、この実施の形態
1の車両用ドア1は、ドア本体2の上部にドアサッシュ
3を有した構成を備えており、フロントドアに適用した
場合を示している。
【0035】そして、この車両用ドア1は、ドア本体2
の前縁を形成するドアインナ前方部材4と、ドア本体2
の後縁を形成するドアインナ後方部材5と、ドア本体2
下縁のシル部に沿って配置されるロアブレース材6と、
ドア本体2上縁のウエスト部に沿って配設されウエスト
部を補強するウエスト補強材7と、ロアブレース材6お
よびウエスト補強材7の間の位置にこれらとほぼ平行に
配設されるサイドガードバー8,9と、ドアサッシュ3
の上縁を形成するサッシュ上縁部材10とを備えてい
る。
【0036】このうち、ドアインナ前方部材4とドアイ
ンナ後方部材5とは、アルミニウムやマグネシウムなど
の軽金属または軽合金の鋳物(鋳造成形品または鍛造成
形品)で構成されている。また、ロアブレース材6とウ
エスト補強材7とサイドガードバー8,9とサッシュ上
縁部材10とは、アルミニウムやマグネシウムなどの軽
金属または軽合金の押出成形品で構成されている。な
お、ウエスト補強材7は、後述するように、インナ側ウ
エスト補強材11と、アウタ側ウエスト補強材12とで
構成されている。
【0037】そして、ドアインナ後方部材5では、その
下端部にロアブレース材6の後端部を接合可能であると
共にその上端部にウエスト補強材7の後端部を接合可能
なドア本体後縁部13と、ドアサッシュ3の後縁を形成
すると共にサッシュ上縁部材10の後端部を接合可能な
接合部14を上端部に有するリアサッシュ部15とが一
体に成形されている。また、ドアインナ後方部材5を鋳
物で構成することにより、図7、図8に示すように、ド
ア本体後縁部13後面側のウエスト部にシール段差16
のない構造となるようにしている。
【0038】この際、リアサッシュ部15は、下方(図
9)から上方(図10)へ向けて水平断面形状が小さく
なるように構成している(図9の断面>図10の断
面)。
【0039】即ち、リアサッシュ部15の窓ガラス溝1
7よりも車内側の部分を、下方から上方へ向けて車幅方
向へ小さくなるようなるよう構成している(a1>a
2)。
【0040】また、リアサッシュ部15の窓ガラス溝1
7よりも車外側の部分にドアサッシュカバー18を一体
形成し、このドアサッシュカバー18を下方から上方へ
向けて車両前後方向へ小さくなるよう構成している(b
1>b2)。
【0041】更に、図11に示すように、ドアインナ後
方部材5のドア本体後縁部13の、サイドガードバー取
付部19の肉厚cを他の部分21の肉厚dよりも厚肉形
状としている。なお、サイドガードバー取付部19は、
サイドガードバー8を接着剤22およびボルト・ナット
23を用いて固定するようにしている。
【0042】同様に、図12に示すように、ドアインナ
後方部材5のドア本体後縁部13の、ロック機構取付部
20の肉厚eを他の部分21の肉厚dよりも厚肉形状と
している。なお、ロック機構取付部20には、取付孔2
4が設けられている。
【0043】そして、図5に示すように、ドアインナ後
方部材5の車外側に、インナ側ウエスト補強材11の後
端部を取り付けるインナ側取付面25を設けている。
【0044】また、ドアインナ後方部材5の車外側に、
アウタ側ウエスト補強材12の後端部を取り付けるアウ
タ側取付面26を設けると共に、図13に示すように、
アウタ側取付面26をインナ側取付面25よりも所要量
27だけ後方へオフセットさせてインナ側取付面25が
車外側に開放されるようにしている。
【0045】更に、インナ側取付面25をアウタ側取付
面26よりも所要量28だけ前方へ長く形成している。
【0046】また、図5、図14に示すように、インナ
側取付面25を、インナ側ウエスト補強材11の後端部
における中空断面部分の側面を包持可能な凹形状として
いる。なお、インナ側取付面25はインナ側ウエスト補
強材11を接着剤29およびボルト30を用いて固定す
るようにしている。
【0047】そして、図5に示すように、アウタ側取付
面26を、アウタ側ウエスト補強材12の後端部におけ
る中空断面部分の下部を載置可能な棚形状としている。
【0048】更に、図4に示すように、ドアインナ後方
部材5の下縁を前方に所要量延長して、延長部分31に
ロアブレース材6の後縁と接合可能なジョッグル部32
を設けている。このジョッグル部32は、図15に示す
ように、ロアブレース材6の肉厚分の段差で構成され、
ロアブレース材6とほぼ面一に接合してウェザーストリ
ップのシール面の段差をなくし得るようにしたものであ
る。
【0049】そして、図16に示すように、ドアアウタ
パネル33の折曲げた縁部34(ヘム部)で挟着される
ドアインナ後方部材5の縁部35の肉厚fを薄肉形状と
して、隣接するドア(リアドア36)の開閉時の干渉を
防止することができるようにしている。なお、図16
中、符号37はリアドア36の回転中心である。
【0050】次に、この実施の形態1の作用について説
明する。
【0051】ドアインナ後方部材5を、ドア本体後縁部
13とリアサッシュ部15とを一体に有する鋳物で構成
したことにより、ドア本体2のウエスト部にドア本体後
縁部13とリアサッシュ部15との接合部をなくすこと
ができるので、リアサッシュ部15のウエスト部付根部
分における曲げ剛性が向上される。また、上記接合部が
ないので、溶接接合が不要で熱歪みによる変形がなく、
製品の精度が向上する。また、溶接部軟化をなくすこと
ができる。このため、別途補強が不要となり、重量を軽
減できると共に、溶接点を減少させて、製造コストの増
大を抑制することができる。更に、ドアインナ後方部材
5はウエスト部を含めて鋳物で一体に成形されているの
で、ウエスト部でのシール段差16をなくすことができ
る。このため、工程管理を減少させることが可能とな
り、この点においても製造コストの増大を抑制すること
ができる。
【0052】更にまた、ドアインナ後方部材5を鋳物で
一体に成形したことにより、後述のように各部の肉厚を
最適化することができ、よって、強度を落とさずに軽量
化を図ることが可能である。
【0053】また、リアサッシュ部15を、下方から上
方へ向けて水平断面形状が小さくなるよう構成したこと
により、リアサッシュ部15の曲げ剛性を向上すること
ができる。また、リアサッシュ部15を各断面において
最適肉厚とすることが可能なので、充分な剛性を確保し
つつ軽量化が可能となる。更に、ドアサッシュカバー1
8を一体成形することができるため、別付けのドアサッ
シュカバー18が不要となり、その分、コスト低減を図
ることができる。しかも、ドアサッシュカバー18の接
合部がなくなるので、外観品質を向上することができ
る。
【0054】更に、ドアインナ後方部材5の、サイドガ
ードバー取付部19またはロック機構取付部20の少な
くとも一方を厚肉形状とすることにより、必要な取付強
度を確保してサイドガードバー8,9またはロック機構
を直接取付けることが可能となり、部品削減および軽量
化を図ることができる。
【0055】そして、ドアインナ後方部材5の車外側に
インナ側取付面25を設けることにより、インナ側ウエ
スト補強材11を車外側から取付けることが可能とな
る。
【0056】同様に、ドアインナ後方部材5の車外側に
アウタ側取付面26を設けることにより、アウタ側ウエ
スト補強材12を車外側から取付けることが可能とな
る。また、アウタ側取付面26をインナ側取付面25よ
りも所要量27だけ後方へオフセットさせてインナ側取
付面25が車外側に開放されるようにすることにより、
インナ側ウエスト補強材11を車外側から取付ける際
に、アウタ側取付面26が邪魔にならないようにするこ
とができる。更に、上記構造により、アウタ側ウエスト
補強材12に加わる側方からの入力をインナ側ウエスト
補強材11およびリアサッシュ部15で受けさせること
ができ、側方からの入力に対して強い構造とすることが
できる。
【0057】インナ側取付面25をインナ側ウエスト補
強材11の側面を包持可能な凹形状とすることにより、
インナ側ウエスト補強材11の位置決め取付けを容易と
することができる。
【0058】アウタ側取付面26をアウタ側ウエスト補
強材12の後端部を載置可能な棚形状とすることによ
り、アウタ側ウエスト補強材12の位置決め取付けを容
易とすることができる。
【0059】ドア本体2の下縁に接合用のジョッグル部
32を設けることにより、ロアブレース材6の形状を簡
略化してロアブレース材6を押出成形品とすることが可
能となり、その分、コスト低減が可能となる。また、図
15に示すように、ウェザーストリップのシール面の段
差をなくすことが可能となる。
【0060】更に、図16に示すように、ドアアウタパ
ネル33の折曲げた縁部34(ヘム部)で挟着されるド
アインナ後方部材5の縁部35を薄肉形状とすることに
より、隣接するドアの開閉時の干渉を防止することがで
きる。
【0061】以上、この発明の実施の形態を図面により
詳述してきたが、具体的な構成はこの実施の形態に限ら
ず、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等が
あってもこの発明に含まれる。
【0062】例えば、軽金属または軽合金は、アルミニ
ウムやマグネシウムおよびこれらをベースにするものに
限るものではなく、同等の材質のものまた、同等の成形
性(型成形性・押出成形性)及び強度が得られるもので
あれば何でも良い。
【0063】
【発明の効果】以上説明してきたように、請求項1の発
明によれば、ドアインナ後方部材を、ドア本体後縁部と
リアサッシュ部とを一体に有する鋳物で構成したことに
より、ドア本体のウエスト部にドア本体後縁部とリアサ
ッシュ部との接合部をなくすことができるので、リアサ
ッシュ部のウエスト部付根部分における曲げ剛性が向上
される。また、上記接合部がないので、製品の精度を向
上することができる。更に、ドアインナ後方部材はウエ
スト部を含めて一体に成形されているので、ウエスト部
でのシール段差をなくすことができる。更にまた、ドア
インナ後方部材を一体に成形したことにより、各部の肉
厚を最適化することができ、よって、強度を落とさずに
軽量化を図ることが可能である。
【0064】請求項2の発明によれば、リアサッシュ部
を、下方から上方へ向けて水平断面形状が小さくなるよ
う構成したことにより、リアサッシュ部の曲げ剛性を向
上することができる。また、リアサッシュ部を各断面に
おいて最適肉厚とすることが可能なので、余分な肉がな
くなり軽量化が可能となる。更に、ドアサッシュカバー
を一体成形することができるため、別付けのドアサッシ
ュカバーが不要となり、その分、コスト低減を図ること
ができる。しかも、ドアサッシュカバーの接合部がなく
なるので、外観品質を向上することができる。
【0065】請求項3の発明によれば、請求項2と同様
の作用効果を得ることができる。
【0066】請求項4の発明によれば、請求項2と同様
の作用効果を得ることができる。
【0067】請求項5の発明によれば、ドアインナ後方
部材の、サイドガードバー取付部またはロック機構取付
部の少なくとも一方を厚肉形状とすることにより、必要
な取付強度を確保してサイドガードバーまたはロック機
構を直接取付けることが可能となり、部品削減および軽
量化を図ることができる。
【0068】請求項6の発明によれば、インナ側ウエス
ト補強材を車外側から取付けることが可能となる。
【0069】請求項7の発明によれば、アウタ側ウエス
ト補強材を車外側から取付けることが可能となると共
に、インナ側ウエスト補強材を車外側から取付ける際
に、アウタ側取付面が邪魔にならないようにすることが
できる。また、アウタ側ウエスト補強材に加わる側方か
らの入力をインナ側ウエスト補強材およびリアサッシュ
部で受けさせることができ、側方からの入力に対して強
い構造とすることができる。
【0070】請求項8の発明によれば、請求項7と同様
の作用効果を得ることができる。
【0071】請求項9の発明によれば、インナ側ウエス
ト補強材の位置決め取付けを容易とすることができる。
【0072】請求項10の発明によれば、アウタ側ウエ
スト補強材の位置決め取付けを容易とすることができ
る。
【0073】請求項11の発明によれば、ドア本体の下
縁に接合用のジョッグル部を設けることにより、ロアブ
レース材の形状を簡略化してロアブレース材を押出成形
品とすることが可能となり、その分、コスト低減が可能
となる。また、ウェザーストリップのシール面の段差を
なくすことが可能となる。
【0074】請求項12の発明によれば、ドアインナ後
方部材の縁部を薄肉形状とすることにより、隣接するド
ア開閉時の干渉を防止することができる、という実用上
有益な効果を発揮し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この実施の形態1にかかる車両用ドアの側面図
である。
【図2】図1の車両用ドアの部分的な背面図である。
【図3】図1のドアインナ後方部材の側面図である。
【図4】図3のドアインナ後方部材の斜視図である。
【図5】ドアインナ後方部材の腰部の拡大斜視図であ
る。
【図6】図5を斜後方から見た斜視図である。
【図7】シール段差を無くした状態を示す図6と同様の
斜後方から見た斜視図である。
【図8】図7のA−A断面図である。
【図9】図3のB−B断面図である。
【図10】図3のC−C断面図である。
【図11】図3のD−D断面図である。
【図12】図3のE−E断面図である。
【図13】図3のF−F断面図である。
【図14】図3のG−G断面図である。
【図15】図4のH−H断面図である。
【図16】隣接するドアとの境界部の部分拡大水平断面
図である。
【符号の説明】
2 ドア本体 3 ドアサッシュ 5 ドアインナ後方部材 6 ロアブレース材 7 ウエスト補強材 8 サイドガードバー 10 サッシュ上縁部材 11 インナ側ウエスト補強材 12 アウタ側ウエスト補強材 13 ドア本体後縁部 14 リアサッシュ部 17 窓ガラス溝 19 サイドガードバー取付部 20 ロック機構取付部 25 インナ側取付面 26 アウタ側取付面 32 ジョッグル部 33 ドアアウタパネル 34 縁部 35 縁部

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ドア本体の上部にドアサッシュを有する車
    両用ドア構造において、 前記ドア本体の後縁を形成すると共に、前記ドア本体下
    縁のシル部に沿って配置されるロアブレース材の後端部
    を接合可能で、且つ、前記ドア本体上縁のウエスト部を
    補強するウエスト補強材の後端部を接合可能なドア本体
    後縁部と、 前記ドアサッシュの後縁を形成すると共に、前記ドアサ
    ッシュの上縁を形成するサッシュ上縁部材の後端部を接
    合可能なリアサッシュ部とを、 一体に成形してなるドアインナ後方部材を備えたことを
    特徴とする車両用ドア構造。
  2. 【請求項2】前記リアサッシュ部を、下方から上方へ向
    けて水平断面形状が小さくなるよう構成したことを特徴
    とする請求項1記載の車両用ドア構造。
  3. 【請求項3】前記リアサッシュ部の窓ガラス溝よりも車
    内側の部分を、下方から上方へ向けて車幅方向へ小さく
    なるよう構成したことを特徴とする請求項2記載の車両
    用ドア構造。
  4. 【請求項4】前記リアサッシュ部の窓ガラス溝よりも車
    外側の部分を、下方から上方へ向けて車両前後方向へ小
    さくなるよう構成したことを特徴とする請求項2記載の
    車両用ドア構造。
  5. 【請求項5】前記ドアインナ後方部材の、サイドガード
    バー取付部またはロック機構取付部の少なくとも一方を
    厚肉形状としたことを特徴とする請求項1ないし4のい
    ずれか一項に記載の車両用ドア構造。
  6. 【請求項6】前記ドアインナ後方部材の車外側に、イン
    ナ側ウエスト補強材の後端部を取り付けるインナ側取付
    面を設けたことを特徴とする請求項1ないし5のいずれ
    か一項に記載の車両用ドア構造。
  7. 【請求項7】前記ドアインナ後方部材の車外側に、アウ
    タ側ウエスト補強材の後端部を取り付けるアウタ側取付
    面を設けると共に、該アウタ側取付面を前記インナ側取
    付面よりも後方へオフセットさせたことを特徴とする請
    求項6に記載の車両用ドア構造。
  8. 【請求項8】前記インナ側取付面を前記アウタ側取付面
    よりも前方へ長く形成したことを特徴とする請求項7に
    記載の車両用ドア構造。
  9. 【請求項9】前記インナ側取付面を前記インナ側ウエス
    ト補強材の側面を包持可能な凹形状としたことを特徴と
    する請求項6ないし8のいずれか一項に記載の車両用ド
    ア構造。
  10. 【請求項10】前記アウタ側取付面を棚形状としたこと
    を特徴とする請求項6ないし9のいずれか一項に記載の
    車両用ドア構造。
  11. 【請求項11】前記ドアインナ後方部材の下縁に、前記
    ロアブレース材の後縁と接合可能なジョッグル部が設け
    られたことを特徴とする請求項1ないし10のいずれか
    一項に記載の車両用ドア構造。
  12. 【請求項12】ドアアウタパネルの折曲げた縁部で挟着
    される前記ドアインナ後方部材の縁部を薄肉形状とした
    ことを特徴とする請求項1ないし11のいずれか一項に
    記載の車両用ドア構造。
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