JP3588675B2 - 車両用ドア構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、主に、軽量化を図りながら高剛性を至現出来る車両用ドア構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の車両用のアルミドア構造としては、図12に示す特開平6−32055号公報に記載されている様なものが知られている。
【0003】
このような図12に示すものでは、フロントドア1が、アルミニウム合金製からなるサッシュ3をドア本体2に設けて構成されている。これらのサッシュ3と、車両前後方向に沿って延設されるインパクトバー4とは、共通ブラケット5,6に取り付けられて固定されている。
【0004】
そして、これらの共通ブラケット5,6は、更に、ドアインナパネル7に溶接固定されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の車両用ドア構造では、前記共通ブラケット5,6が、ドアインナパネルに溶接固定されるように別体で形成されているので、部品点数及び組立工定数が多くなってしまい、製造コストが上昇してしまう虞があった。
【0006】
また、前記インパクトバー4の共通ブラケット5,6をドアインナパネル7に溶接する際、溶接時に発生する熱で、熱歪みを起こし、これらの共通ブラケット5,6があばれて精度を確保することが困難であるといった問題もあった。
【0007】
更に、溶接された部分が軟化して強度低下が発生する虞があった。このため、溶接ポイント数を増大させたり、或いは、別途補強が必要となり、この点においても製造コストの上昇と共に、重量増となる虞があった。
【0008】
そこで、本発明の目的は、上記の問題点を解消し、部品点数の増大を抑制し、製造コストを低下させる軽量な車両用ドア構造を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1に記載された発明では、前側ドアインナレインフォース部材と、ドア本体内に車両前後方向に沿って延設されるドアガードバーと、該ドア本体の上方に突設される前側ロアサッシュ部材とを有し、前記ドアガードバーの前端部を装着するガードバーブラケット部及び前記前側ロアサッシュ部材の下端部を装着するサッシュブラケット部を一体に形成する固定ブラケットを、前記前側ドアインナレインフォース部材に一体に設けてなると共に、前記ガードバーブラケット部は、ドア本体の揺動中心となるヒンジ部材の固定部を一体に形成して、該固定部にパッチを一体に設けることにより肉厚部とする車両用ドア構造を特徴としている。
【0010】
このように構成された請求項1記載のものでは、固定ブラケットが、前記前側ドアインナレインフォース部材に一体に設けられているので、部品点数及び組立工定数を減少させて、製造コストの増大を抑制することが出来る。
【0011】
また、従来のように溶接が不要となるので精度を良好なものとすることが出来る。
【0013】
そして、前記ガードバーブラケット部に一体に形成されたヒンジ部材の固定部にパッチが設けられているので、ヒンジ部材の固定部に加わった力を前記ドアガードバー方向に分散させることが出来る。しかも、ドア本体の揺動中心となる部分の補強のための肉厚を薄くすることが出来、重量を軽減させることが出来る。
【0014】
また、前記ドアガードバーに加わった力をこのガードバーブラケット部を介して、ヒンジ固定部からヒンジ部材に伝え、最終的に車体に力を伝えて、効率的に受け止めさせることが出来る。
【0015】
また、前記パッチも固定部に一体成形することにより部品点数の削減が可能である。
【0016】
更に、例えば、パッチを各断面において最も効率の良い肉厚を有する断面形状のボルトプレートとすることにより、余剰な肉厚を減少させて、更に軽量化できる。
【0017】
また、請求項に記載されたものでは、前側ドアインナレインフォース部材と、ドア本体内に車両前後方向に沿って延設されるドアガードバーと、該ドア本体の上方に突設される前側ロアサッシュ部材とを有し、前記ドアガードバーの前端部を装着するガードバーブラケット部及び前記前側ロアサッシュ部材の下端部を装着するサッシュブラケット部を一体に形成する固定ブラケットを、前記前側ドアインナレインフォース部材に一体に設けてなると共に、前記固定ブラケットにインナ側に開放されて断面略コ字状の高剛性部を設けてなる車両用ドア構造を特徴とする。
【0018】
このように構成された請求項記載のものでは、固定ブラケットが、前記前側ドアインナレインフォース部材に一体に設けられているので、部品点数及び組立工定数を減少させて、製造コストの増大を抑制することが出来る。
また、従来のように溶接が不要となるので精度を良好なものとすることが出来る。
更に、各断面において最も効率の良い肉厚を有する断面形状とすることが出来て、余剰な肉厚を減少させて、更に軽量化できる。
【0019】
そして、請求項に記載されたものでは、前側ドアインナレインフォース部材と、ドア本体内に車両前後方向に沿って延設されるドアガードバーと、該ドア本体の上方に突設される前側ロアサッシュ部材とを有し、前記ドアガードバーの前端部を装着するガードバーブラケット部及び前記前側ロアサッシュ部材の下端部を装着するサッシュブラケット部を一体に形成する固定ブラケットを、前記前側ドアインナレインフォース部材に一体に設けてなると共に、前記サッシュブラケット部は水平方向断面形状を車両後方を開放する略コ字状に形成されている車両用ドア構造を特徴としている。
【0020】
このように構成された請求項記載のものでは、固定ブラケットが、前記前側ドアインナレインフォース部材に一体に設けられているので、部品点数及び組立工定数を減少させて、製造コストの増大を抑制することが出来る。
また、従来のように溶接が不要となるので精度を良好なものとすることが出来る。
そして、ドア開閉で生じるドアガラスの振動による力を、該ロアサッシュの車外、車内両側で受け止めることが出来、該ロアサッシュが振動してドアガラスに与えられる影響を減少させることができるので、該ロアサッシュの肉厚を薄くすることが出来る。
【0021】
また、請求項に記載されたものでは、前側ドアインナレインフォース部材と、ドア本体内に車両前後方向に沿って延設されるドアガードバーと、該ドア本体の上方に突設される前側ロアサッシュ部材とを有し、前記ドアガードバーの前端部を装着するガードバーブラケット部及び前記前側ロアサッシュ部材の下端部を装着するサッシュブラケット部を一体に形成する固定ブラケットを、前記前側ドアインナレインフォース部材に一体に設けてなると共に、前記ガードバーブラケット部のガードバー装着面下方には、断面略L字状で、位置決め用のフランジ部が形成されている車両用ドア構造を特徴としている。
【0022】
このように構成された請求項記載のものでは、固定ブラケットが、前記前側ドアインナレインフォース部材に一体に設けられているので、部品点数及び組立工定数を減少させて、製造コストの増大を抑制することが出来る。
また、従来のように溶接が不要となるので精度を良好なものとすることが出来る。
更に、前記ガードバー装着時に、前記断面略L字状で、位置決め用のフランジ部が該ガードバー下面に接触することにより、仮保持されて装着性が良好である。
また、請求項5に記載されたものでは、前記固定ブラケットにインナ側に開放されて断面略コ字状の高剛性部を設けてなる請求項1記載の車両用ドア構造を特徴としている。
このように構成された請求項5記載のものでは、各断面において最も効率の良い肉厚を有する断面形状とすることが出来て、余剰な肉厚を減少させて、更に軽量化できる。
そして、請求項6に記載されたものでは、前記高剛性部は、略コ字状断面の各辺で各々肉厚を相違させている請求項2又は5記載の車両用ドア構造を特徴としている。
このように構成された請求項6記載のものでは、各辺において最も効率の良い肉厚を有する断面形状とすることが出来、余剰な肉厚を減少させて、更に軽量化できる。
更に、請求項7に記載されたものでは、前記高剛性部の各辺では、肉厚が、高さ方向、左右方向、或いは車両前,後方向で相違する請求項2,5又は6のうち何れか一項記載の車両用ドア構造を特徴としている
このように構成された請求項7記載のものでは、 各辺での肉厚を、高さ方向、左右方向、或いは車両前,後方向で相違させて最も効率の良い肉厚を有する断面形状とすることが出来、余剰な肉厚を減少させて、更に軽量化できる。
【0023】
そして、請求項に記載されたものでは、前記サッシュブラケット部は水平方向断面形状を車両後方を開放する略コ字状に形成されている請求項1,2,4乃至7のうち何れか一項記載の車両用ドア構造を特徴としている。
【0024】
このように構成された請求項記載のものでは、ドア開閉で生じるドアガラスの振動による力を、該ロアサッシュの車外、車内両側で受け止めることが出来、該ロアサッシュが振動してドアガラスに与えられる影響を減少させることができるので、該ロアサッシュの肉厚を薄くすることが出来る。
【0025】
また、請求項に記載されたものでは、前記サッシュブラケット部の各辺では、肉厚が、相違する請求項3又は8記載の車両用ドア構造を特徴としている。
【0026】
このように構成された請求項記載のものでは、各辺での肉厚を、相違させて最も効率の良い肉厚を有する断面形状とすることが出来、余剰な肉厚を減少させて、更に軽量化できる。
【0027】
また、請求項10に記載されたものでは、前記ガードバーブラケット部のガードバー装着面下方には、断面略L字状で、位置決め用のフランジ部が形成されている請求項1乃至3,5乃至9のうち何れか一項記載の車両用ドア構造を特徴としている。
【0028】
このように構成された請求項10記載のものでは、前記ガードバー装着時に、前記断面略L字状で、位置決め用のフランジ部が該ガードバー下面に接触することにより、仮保持されて装着性が良好である。
【0029】
【発明の実施の形態1】
以下、本発明の具体的な実施の形態1について、図示例と共に説明する。
【0030】
図1乃至図11は、この発明の実施の形態1を示すものである。なお、前記従来例と同一乃至均等な部分については同一符号を付して説明する。
【0031】
まず、構成を説明すると、この実施の形態1の車両用ドア構造では、図3に示すようにフロントドア10が、アルミニウム合金製からなるサッシュ3をドア本体11に設けて構成されている。このサッシュ3のうち、前側では、上端一部をドア本体11上方に突設するように前側ロアサッシュ部材20が設けられている。
【0032】
また、前記ドア本体11内では、鋳造されたアルミニウム合金製の前側ドアインナレインフォース12及び後側ドアレインフォース13との間に、押し出し成形されたアルミニウム合金製のドアアウタウエストレインフォース14,ドアアウタレインフォース15,及びロアブレース部材16等が架橋されて、骨格部が形成されている。
【0033】
そして、前記ドアアウタレインフォース15と、ロアブレース部材16との間の位置に、車両前後方向に沿ってドアガードバー30が延設されている。
【0034】
このドアガードバー30も断面中空状のアルミ合金の押出成型品で、端末部を斜めにカットして、後述するボルト24が挿入できるようにしてある。
【0035】
また、これらの骨格部の車外側には、図4に示すようにドアアウタパネルOTRが貼設されると共に、前縁部17には、前記ドア本体11の揺動中心となるヒンジ部材10a,10aを各々固定する上下一対のヒンジ取付部18,18が設けられている。
【0036】
このうち、下側のヒンジ取付部18裏面側には、固定部としてのパッチ19が一体に形成されている。
【0037】
このパッチ19は、図1に示すように、略長円形状を呈して、周縁にフランジ部19aを有している。そして、前記ヒンジ部材10aが固定される前縁部17の一部である底面部19bを図8に示すように他の部分よりも厚肉とすると共に、前記フランジ部19a,19aの車幅方向の肉厚も他の部分よりも厚肉としたボルトプレート状に形成されている。
【0038】
また、この前側ドアインナレインフォース12には、固定ブラケット21が設けられている。この固定ブラケット21は、アルミニウム合金製で、パッチ19の車外側フランジ部19aと一体となると共に、前記前縁部17から上下一対の板状のブリッジ部21a,21aが延設されることによって、前記前側ドアレインフォース12と一体になるように構成されている。
【0039】
この固定ブラケット21は、前記ドアガードバー30の前端部31を装着するガードバーブラケット部22が形成されている。このガードバーブラケット部22は、インナ側に開放されて垂直断面略コ字状の高剛性部23を形成している。そして、この高剛性部23に、前記前端部31を図8に示すようにボルト24,ナット25で締結するボルト孔26が形成されている。この高剛性部23の厚さaは、他の部分の厚さbよりも厚くなるように形成されている。
【0040】
また、この実施の形態1では、図9に示すように、この高剛性部23の3辺の厚みc,d,eを相違させている。
【0041】
そして、この実施の形態1では、前記ガードバーブラケット部22のガードバー装着面22a上,下両方には、断面略L字状で、位置決め用のフランジ部22b,22cが各々形成されている。
【0042】
この固定ブラケット21には、前記前側ロアサッシュ部材20の下端部27を装着するサッシュブラケット部28が一体に形成されている。このサッシュブラケット部28は、水平方向断面形状を車両後方を開放する略コ字状となるように内外にフランジ部20a,20bが形成されている。
【0043】
また、この実施の形態1のサッシュブラケット部28では、図8に示すように、底辺28aに取り付け用のボルト孔28dが形成されると共に、各底辺28a,外側辺28b,内側辺28cでは、肉厚が、e,f,gと相違するように構成されている。
【0044】
尚、OTRは、ドア本体11の外側に取り付けられるドアアウタパネルを示し、Mは、ドアガードバー30の車外側面32とドアアウタパネルOTRの内面との間に入れられるマスチックシーラ材を示す。
【0045】
次に、この実施の形態1の作用について説明する。
【0046】
この実施の形態1の車両用表示装置の車体合わせ部構造では、前記ドアガードバー30の前端部31が、前記固定ブラケット21のガードバーブラケット部22に、前記ボルト24,ナット25を用いて装着されると共に、前記前側ロアサッシュ部材20の下端部21が、前記サッシュブラケット部28に、ボルト24或いは、接着材にて装着される。
【0047】
このアルミニウム合金製の固定ブラケット21は、前記前側ドアインナレインフォース部材12に一体に設けられているので、部品点数及び組立工程数を減少させて、製造コストの増大を抑制することが出来る。
【0048】
また、従来のように、ドアインナパネルへの溶接工程が無くなり、熱歪みにより精度が低下する虞が無いので、精度を良好なものとすることが出来る。
【0049】
そして、前記ガードバーブラケット部22に一体に形成されたヒンジ部材10aの固定部にパッチ19が設けられているので、ヒンジ部材10aの固定部に加わった力を前記ドアガードバー30方向に分散させることが出来る。しかも、ドア本体11の揺動中心となる部分の補強のための肉厚を薄くすることが出来、重量を軽減させることが出来る。
【0050】
また、前記ドアガードバー30に加わった力をこの固定ブラケット21のガードバーブラケット部22を介して、ヒンジ固定部からヒンジ部材10aに伝え、最終的に車体に力を分散させて伝えて、側突時の衝撃も効率的に受け止めさせることが出来る。
【0051】
また、前記パッチ19もヒンジ固定部の裏面側に、前記前側ドアレインフォース12の前縁部17と一体成形することにより、部品点数の削減が可能である。
【0052】
更に、例えば、前記パッチ19を各断面において、図8に示すように底面部19bを、前縁部17の他の部分よりも厚肉とすると共に、前記フランジ部19a,19aの車幅方向の肉厚も、前縁部17の他の部分よりも厚肉とした最も効率の良い肉厚を有するボルトプレート状の断面形状とすることにより、余剰な肉厚を減少させて、更に軽量化できる。
【0053】
また、ガードバーブラケット部22は、インナ側に開放されて垂直断面略コ字状の高剛性部23が形成されて、この高剛性部23が、図8に示すように、厚さaは、他の部分の厚さbよりも厚くなるように形成されている。また、図9に示すように、この高剛性部23の3辺の厚みc,d,eも相違させている。
【0054】
このため、各断面において最も効率の良い肉厚を有する断面形状とすることが出来て、余剰な肉厚を減少させて、更に軽量化できる。
【0055】
前記ガードバーブラケット部22のガードバー装着面22a上,下両方には、断面略L字状で、位置決め用のフランジ部22b,22cが形成されている。このため、前記ドアガードバー30装着時に、前記断面略L字状で、位置決め用のフランジ部22b,22cが、このドアガードバー30下面及び上面に接触することにより、仮保持されて装着性が良好である。
【0056】
更に、この実施の形態1の固定ブラケット21に一体に設られたサッシュブラケット部28は、水平方向断面形状を車両後方を開放する略コ字状に形成されている。このため、ドア開閉で生じるドアガラスの振動による力を、この前側ロアサッシュ部材の車外、車内両側のフランジ部20a,20bで受け止めることが出来、この前側ロアサッシュ部材20が振動してドアガラスに与えられる影響を減少させることができるので、この前側ロアサッシュ部材20の肉厚を薄くすることが出来る。
【0057】
また、この実施の形態1のサッシュブラケット部28では、図8に示すように、底辺28aに取り付け用のボルト孔28dが形成されると共に、各底辺28a,外側辺28b,内側辺28cでは、肉厚が、e,f,gと相違するように構成されている。
【0058】
このように、各辺での肉厚e,f,gを、相違させて最も効率の良い肉厚を有する断面形状とすることが出来、余剰な肉厚を減少させて、更に軽量化できる。
【0059】
【変形例1】
図10は、この発明の実施の形態1の変形例1を示すものである。なお、前記実施の形態1と同一乃至均等な部分については同一符号を付して説明する。
【0060】
まず、構成を説明すると、この変形例1の車両用ドア構造では、固定ブラケット121に一体となるように高剛性部123が、インナ側に開放されて、断面略コ字状に形成されている。この高剛性部123では、各辺123a,123b,123cのうち、まず、底辺123aの肉厚h,iが、高さ方向で、相違して、高い部分では薄肉となるように構成される。
【0061】
また、上辺123bでは、肉厚j,kが車両左右方向で相違して外側に向かうに従って薄くなるように構成されている。更に、下辺123cでも、肉厚m,nが車両左右方向で相違して外側に向かうに従って薄くなるように構成されている。
【0062】
そして、この変形例1では、前記高剛性部123の一部を構成する辺123aのアウタ側に形成される前記ガードバーブラケット部122のガードバー装着面22a下方には、断面略L字状で、位置決め用のフランジ部22cが形成されている。
【0063】
このように構成された変形例1では、各辺での肉厚を、高さ方向、左右方向、或いは車両前,後方向で相違させて最も効率の良い肉厚を有する断面形状とすることが出来、余剰な肉厚を減少させて、更に軽量化できる。
【0064】
なお、他の構成、及び作用効果については前記実施の形態1と同一乃至均等であるので説明を省略する。
【0065】
【変形例2】
図11は、この発明の実施の形態1の変形例2を示すものである。なお、前記実施の形態1と同一乃至均等な部分については同一符号を付して説明する。
【0066】
まず、構成を説明すると、この変形例2の車両用ドア構造では、固定ブラケット221に、上面視クランク状の補助部材222を装着することにより、サッシブラケット部128が形成されるように構成されている。この補助部材222は、外側フランジ部222a及び取付片部222bとから主に構成されていて、取付片部222bには、前記ボルト孔26と対向する位置に、ボルト部材24を挿通するボルト取付孔222cが形成されている。
【0067】
このように構成された変形例2の車両用ドア構造では、固定ブラケット221と補助部材222とが別体で構成されているので、鋳造形成が容易に行える。また、ボルト孔26と対向する位置に、ボルト部材24を挿通するボルト取付孔222cが形成されているので、ボルト部材24及びナット部材25で、前記ドアガードバー30の前端部31を装着する際に共締め出来、取付性も良好である。
【0068】
他の構成、及び作用効果については前記実施の形態1及び変形例1と同一乃至均等であるので説明を省略する。
【0069】
以上、この発明の実施の形態1を図面により詳述してきたが、具体的な構成はこの実施の形態1に限らず、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があってもこの発明に含まれる。
【0070】
例えば、前記実施の形態1では、ドアとしてフロントドア10に適用したものを例示して説明してきたが、特にこれに限らず、例えば、リヤドア等、どの箇所のドアであってもよい。
【0071】
また、前記実施の形態1では、アルミニウム合金製の鋳造製のものを用いて説明してきたが特にこれに限らず、例えば、マグネシウム合金製等、同等材質の軽金属製、あるいは同等の成形性を有するものであればよい。
【0072】
【発明の効果】
以上説明してきたように、請求項1記載の発明によれば、固定ブラケットが、前記前側ドアインナレインフォース部材に一体に設けられているので、部品点数及び組立工定数を減少させて、製造コストの増大を抑制することが出来る。
【0073】
また、従来のように溶接が不要となるので精度を良好なものとすることが出来る。
【0074】
そして、前記ガードバーブラケット部に一体に形成されたヒンジ部材の固定部にパッチが設けられているので、ヒンジ部材の固定部に加わった力を前記ドアガードバー方向に分散させることが出来る。しかも、ドア本体の揺動中心となる部分の補強のための肉厚を薄くすることが出来、重量を軽減させることが出来る。
【0075】
また、前記ドアガードバーに加わった力を該ガードバーブラケットを介して、ヒンジ固定部からヒンジ部材に伝え、最終的に車体に力を伝えて、効率的に受け止めさせることが出来る。
【0076】
また、前記パッチも固定部に一体成形することにより部品点数の削減が可能である。
【0077】
更に、例えば、パッチを各断面において最も効率の良い肉厚を有する断面形状のボルトプレートとすることにより、余剰な肉厚を減少させて、更に軽量化できる。
【0078】
また、請求項記載に記載されたものでは、固定ブラケットが、前記前側ドアインナレインフォース部材に一体に設けられているので、部品点数及び組立工定数を減少させて、製造コストの増大を抑制することが出来る。
また、従来のように溶接が不要となるので精度を良好なものとすることが出来る。
更に、各断面において最も効率の良い肉厚を有する断面形状とすることが出来て、余剰な肉厚を減少させて、更に軽量化できる。
【0079】
そして、請求項記載のものでは、固定ブラケットが、前記前側ドアインナレインフォース部材に一体に設けられているので、部品点数及び組立工定数を減少させて、製造コストの増大を抑制することが出来る。
また、従来のように溶接が不要となるので精度を良好なものとすることが出来る。
そして、ドア開閉で生じるドアガラスの振動による力を、該ロアサッシュの車外、車内両側で受け止めることが出来、該ロアサッシュが振動してドアガラスに与えられる影響を減少させることができるので、該ロアサッシュの肉厚を薄くすることが出来る。
【0080】
また、請求項に記載されたものでは、固定ブラケットが、前記前側ドアインナレインフォース部材に一体に設けられているので、部品点数及び組立工定数を減少させて、製造コストの増大を抑制することが出来る。
また、従来のように溶接が不要となるので精度を良好なものとすることが出来る。
更に、前記ガードバー装着時に、前記断面略L字状で、位置決め用のフランジ部が該ガードバー下面に接触することにより、仮保持されて装着性が良好である。
また、請求項5に記載されたものでは、各断面において最も効率の良い肉厚を有する断面形状とすることが出来て、余剰な肉厚を減少させて、更に軽量化できる。
そして、請求項6に記載されたものでは、各辺において最も効率の良い肉厚を有する断面形状とすることが出来、余剰な肉厚を減少させて、更に軽量化できる。
更に、請求項7に記載されたものでは、各辺での肉厚を、高さ方向、左右方向、或いは車両前,後方向で相違させて最も効率の良い肉厚を有する断面形状とすることが出来、余剰な肉厚を減少させて、更に軽量化できる。
【0081】
そして、請求項に記載されたものでは、ドア開閉で生じるドアガラスの振動による力を、該ロアサッシュの車外、車内両側で受け止めることが出来、該ロアサッシュが振動してドアガラスに与えられる影響を減少させることができるので、該ロアサッシュの肉厚を薄くすることが出来る。
【0082】
また、請求項に記載されたものでは、各辺での肉厚を、相違させて最も効率の良い肉厚を有する断面形状とすることが出来、余剰な肉厚を減少させて、更に軽量化できる。
【0083】
更に、請求項10に記載されたものでは、前記ガードバー装着時に、前記断面略L字状で、位置決め用のフランジ部が該ガードバー下面に接触することにより、仮保持されて装着性が良好である、という実用上有益な効果を発揮し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の車両用ドア構造で、車両内側から見た一部断面分解斜視図である。
【図2】本発明の実施の形態1の車両用ドア構造で、車両外側から見た一部断面分解斜視図である。
【図3】実施の形態1のフロントドアでドアトリムを取り外して内部構造を説明する側面図である。
【図4】実施の形態1のフロントドアで、前縁部の正面図である。
【図5】実施の形態1のフロントドアで、前部の側面図である。
【図6】実施の形態1のフロントドアで、要部の固定ブラケットを示す斜視図である。
【図7】実施の形態1のフロントドアで、要部の固定ブラケット付近を示す図6中A−A線に沿った位置での断面図である。
【図8】実施の形態1のフロントドアで、図5中B−B線に沿った位置での断面図である。
【図9】実施の形態1のフロントドアで、高剛性部とドアガードバーとの装着を示す図5中C−C線に沿った位置での断面図である。
【図10】変形例1のフロントドアで、図5中C−C線に沿った位置に対応する位置での断面図である。
【図11】変形例2のフロントドアで、要部の分解斜視図である。
【図12】従来例のフロントドアで、骨格部を説明する側面図である。
【符号の説明】
11 ドア本体
12 前側ドアレインフォース
19 パッチ
20 前側ロアサッシュ部材
27 下縁部
21 固定ブラケット
22 ガードバーブラケット部
23 高剛性部
28 サッシュブラケット部
30 ドアガードバー
31 前端部

Claims (10)

  1. 前側ドアインナレインフォース部材と、ドア本体内に車両前後方向に沿って延設されるドアガードバーと、該ドア本体の上方に突設される前側ロアサッシュ部材とを有し、前記ドアガードバーの前端部を装着するガードバーブラケット部及び前記前側ロアサッシュ部材の下端部を装着するサッシュブラケット部を一体に形成する固定ブラケットを、前記前側ドアインナレインフォース部材に一体に設けてなると共に、前記ガードバーブラケット部は、ドア本体の揺動中心となるヒンジ部材の固定部を一体に形成して、該固定部にパッチを一体に設けることにより肉厚部とすることを特徴する車両用ドア構造。
  2. 前側ドアインナレインフォース部材と、ドア本体内に車両前後方向に沿って延設されるドアガードバーと、該ドア本体の上方に突設される前側ロアサッシュ部材とを有し、前記ドアガードバーの前端部を装着するガードバーブラケット部及び前記前側ロアサッシュ部材の下端部を装着するサッシュブラケット部を一体に形成する固定ブラケットを、前記前側ドアインナレインフォース部材に一体に設けてなると共に、前記固定ブラケットにインナ側に開放されて断面略コ字状の高剛性部を設けてなることを特徴とする車両用ドア構造。
  3. 前側ドアインナレインフォース部材と、ドア本体内に車両前後方向に沿って延設されるドアガードバーと、該ドア本体の上方に突設される前側ロアサッシュ部材とを有し、前記ドアガードバーの前端部を装着するガードバーブラケット部及び前記前側ロアサッシュ部材の下端部を装着するサッシュブラケット部を一体に形成する固定ブラケットを、前記前側ドアインナレインフォース部材に一体に設けてなると共に、前記サッシュブラケット部は水平方向断面形状を車両後方を開放する略コ字状に形成されていることを特徴とする車両用ドア構造。
  4. 前側ドアインナレインフォース部材と、ドア本体内に車両前後方向に沿って延設されるドアガードバーと、該ドア本体の上方に突設される前側ロアサッシュ部材とを有し、前記ドアガードバーの前端部を装着するガードバーブラケット部及び前記前側ロアサッシュ部材の下端部を装着するサッシュブラケット部を一体に形成する固定ブラケットを、前記前側ドアインナレインフォース部材に一体に設けてなると共に、前記ガードバーブラケット部のガードバー装着面下方には、断面略L字状で、位置決め用のフランジ部が形成されていることを特徴とする車両用ドア構造。
  5. 前記固定ブラケットにインナ側に開放されて断面略コ字状の高剛性部を設けてなることを特徴とする請求項1記載の車両用ドア構造。
  6. 前記高剛性部は、略コ字状断面の各辺で各々肉厚を相違させていることを特徴とする請求項2又は5記載の車両用ドア構造。
  7. 前記高剛性部の各辺では、肉厚が、高さ方向、左右方向、或いは車両前,後方向で相違することを特徴とする請求項2,5又は6のうち何れか一項記載の車両用ドア構造。
  8. 前記サッシュブラケット部は水平方向断面形状を車両後方を開放する略コ字状に形成されていることを特徴とする請求項1,2,4乃至7のうち何れか一項記載の車両用ドア構造。
  9. 前記サッシュブラケット部の各辺では、肉厚が、相違することを特徴とする請求項3又は8記載の車両用ドア構造。
  10. 前記ガードバーブラケット部のガードバー装着面下方には、断面略L字状で、位置決め用のフランジ部が形成されていることを特徴とする請求項1乃至3,5乃至9のうち何れか一項記載の車両用ドア構造。
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