JP2009023473A - 車両用ドア構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】 組立工程を簡略化して、良好な取付精度で、ドア本体を補強出来、剛性を向上させることができる車両用ドア構造を提供する。
【解決手段】 ドアアウタウエストレインフォース25が、ドアインナ部材21の車両前後方向で、前側に位置する前縁部21aから、後側に位置する後縁部21bまでに渡り、車両前後方向に長手方向を沿わせて延設されて、前後端部を一体に連設して掛け渡されることにより、側面視略ロ字状を呈する形状に、アルミ製の鋳物(アルミダイキャスト製)によって、一体成型されている。
ドアインナ部材21には、ドアアウタウエストレインフォース25に車幅方向で重合されて、対となるアルミ押出合金製のドアインナウエストレインフォース26が装着される。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両用ドア構造に関するもので、特に、ドア内部にレインフォースを設けて、剛性を向上させた車両用ドア構造に関するものである。
従来の車両用ドア構造としては、例えば、図10,図11及び図12に示すようなものが知られている(例えば、特許文献1等参照)。
まず、従来の車両用ドア構造の構成について説明すると、車両の側面部に位置する車両用ドア1は、分割パネル構造を用いたドア本体2の上部に、ドアサッシュ3が設けられて主に構成されている。
この車両用ドア1には、図12に示すような昇降装置としてのレギュレータユニット4が、前記ドア本体2内部に設けられていて、前記ドアサッシュ3の窓ガラス溝3aに沿って、このレギュレータユニット4によって、窓ガラス部材4aが、上,下方向へ昇降可能となるように構成されている。
前記ドア本体2は、主に、ドアアウタパネル5と、このドアアウタパネル5の内側に、設けられたドアインナ部材7とを有して構成されている。
このドアインナ部材7は、ドア本体2の前縁部を構成するドアインナ前方部材6aと、このドア本体2の後縁部を構成して、前記ドアサッシュ3が一体に連設されるドアインナ後方部材6bとを有している。
また、このドア本体2の上縁ウエスト部には、車両前後方向に長手方向を沿わせて延設されるドアウエストレインフォース8が設けられている。
そして、このドア本体2の下縁シル部に沿って配設されるドアブレース部材9と、これらのドアウエストレインフォース8及びドアブレース部材9との間に、略平行に設けられたサイドガイドバー10とが、各々前記ドアインナ前方部材6aと、ドアアウタ後方部材6bとの間を連結するように、掛け渡されて、このドア本体2の骨格部としての前記ドアインナ部材7を構成している。
これらの前記ドアインナ前方部材6a、ドアインナ後方部材6bは、アルミニウムやマグネシウムなどの軽金属または、軽合金の鋳物(鋳造成型品又は鍛造成型品)で構成されている。
また、前記ドアウエストレインフォース8、ドアブレース部材9、及びサイドガイドバー10とは、アルミニウムやマグネシウムなどの軽金属または、軽合金の押出成型品で構成されている。
このうち、ドアウエストレインフォース8は、図11に示すように、板パネル状のドアインナウエストレインフォース11と、このドアインナウエストレインフォース11に、車幅方向で重合される板パネル状のドアアウタウエストレインフォース12とを有して主に構成されている。
次に、この従来の車両用ドア構造の作用効果について説明する。
この従来の車両用ドア構造では、前記ドアサッシュ3がドアインナ後方部材6bに一体に連設されることによって、前記ドア本体2のウエスト部に、後縁部とリアサッシュとの接合部が無くなり、リアサッシュの曲げ剛性を向上させることができる。
特開2001−246934号公報(第0032段落乃至第0062段落、図1,図5,図8)
しかしながら、従来の車両用ドア構造においては、個別にプレス成型されて、別部材で構成される前記ドアウエストレインフォース8を構成する板パネル状のドアインナウエストレインフォース11及び、ドアアウタレインフォース12との前,後各端部を、各々鋳造された前記ドアインナ前方部材6a及び前記ドアインナ後方部材6b間を、連結するように接合しなければならない。
このため、部品点数が増大すると共に、成型に必要となる型が多数必要となるといった問題があった。
また、連結組立時には、前記ドアインナ前方部材6a及び前記ドアインナ後方部材6b等を固定する治具等が、必要となる。
しかも、ドアインナウエストレインフォース11及び、ドアアウタウエストレインフォース12等が、板パネル状に形成されているため、前記ドアインナ前方部材6a及び前記ドアアウタ後方部材6bの接合部分が多く、組立工程が煩雑となると共に、寸法精度を向上させることが困難であった。
特に、窓ガラス部材の昇降装置としてのレギュレータユニット4が、図12に示すようなプレス成型されたドアインナパネル13に設けられるものでは、このレギュレータユニット4によって、昇降駆動される窓ガラス部材4aと、前記車外側をシールするウエザストリップが装着されたドアアウタウエストレインフォース12との間の寸法誤差が、増大して、シール性が低下したり、或いは、ウエザストリップと、この窓ガラス部材との間の摺動抵抗が増大する虞があった。
そこで、本発明の目的は、組立工程を簡略化して、良好な取付精度で、ドア本体を補強出来、剛性を向上させることができる車両用ドア構造を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の請求項1に記載されたものは、ドア本体を構成するドアアウタ部材の内側に、ドアインナ部材を設けた車両用ドア構造であって、前記ドアインナ部材のウエスト部に、車両前後方向に沿って延設されるドアレインフォース部の少なくとも一部が、一体に形成されて設けられている車両用ドア構造を特長としている。
本発明の請求項1に記載されたものによれば、前記ドアレインフォース部の少なくとも一部が、前記ドアインナ部材のウエスト部に、一体に形成されている。
このため、別部材として設けられたドアレインフォース部材を、前記ドアインナ部材に連結する作業工数を減少させることが出来る。
また、従来の様な複数の部材を位置決めする治具等も不要となり、組立工程を簡略化して、製造コストの増大を抑制できる。
以下、本発明の最良の実施の形態の車両用ドア構造を図面に基づいて説明する。なお、前記従来例と同一乃至均等な部分については、同一符号を付して説明する。
図1乃至図9は、この発明の実施の形態の車両用ドア構造を示すものである。
まず、構成から説明すると、この実施の形態の車両用ドア構造では、図2に示すように、車両15のドア開口部16には、前側周縁部に設けられた上,下ヒンジ部17,17によって、車両前側周縁部16aに回動自在にとなるようにドア18が装着されて、前記ドア開口部16が、このドア18によって開閉塞可能となるように構成されている。
このドア18は、主に、ドア本体19を構成するドアアウタ部材としてのドアアウタパネル部材20及び、このドアアウタパネル部材20の内側に設けられるドアインナ部材21と、このドアインナ部材21に装着されて、窓ガラス部材4aの昇降を行う図示省略のウインドウレギュレータ(図12中符号4等、参照)と、図8及び図9に示すようなインサイドドアトリム部材19aとを有して、主に構成されている。
このうち、前記ドアインナ部材21には、図1に示すように、窓部開口下縁23に沿って、車両前後方向に向けて、ウエスト部22が延設されている。
このウエスト部22には、ドアレインフォース部24のうち、車外側に位置するドアアウタレインフォースとしてのドアアウタウエストレインフォース25が一体に形成されている。
この実施の形態では、図1に示すように、前記ドアアウタウエストレインフォース25が、前記ドアインナ部材21の車両前後方向で、前側に位置する前縁部21aから、後側に位置する後縁部21bまでに渡り、車両前後方向に長手方向を沿わせて延設されて、前後端部を一体に連設して掛け渡されることにより、側面視略ロ字状を呈する形状に、アルミ製の鋳物(アルミダイキャスト製)によって、一体成型されている。
また、この実施の形態の前記ドアインナ部材21は、ドアアウタウエストレインフォース25に車幅方向で重合されて、対となるアルミ押出合金製のドアインナレインフォースとしてのドアインナウエストレインフォース26を有している。
すなわち、このドアインナ部材21には、前記ドアインナウエストレインフォース26の前端部を固着する前側装着部27が一体に形成されている。
この前側装着部27では、図3又は図9に示されるように、面内,外方向を車両前後方向に向けて形成される前側インナウエスト取付面27aに、上,下方向で一対となるようにボルト孔27b,27bが形成されている。
また、前記ドアインナ部材21のウエスト部後部には、U溝部28が形成されている(図4,図5参照)。
このU溝部28は、このドアインナ部材21を鋳造する際に、スライド型が用いられて、略U字状に形成されて、前記昇降動作する窓ガラス部材4aを、このU溝部28内に挿通可能としている。
そして、このU溝部28を挟んで、前記ドアアウタウエストレインフォース25の反対側には、図4,図5及び図8に示されるような後側装着部29が、一体に形成されている。
この後側装着部29には、前記前側インナウエスト取付面27aに対向して、後側インナウエスト取付面29aが一体に形成されている。
この後側インナウエスト取付面29aには、上,下一対のボルト孔27b,27bが形成されている。
そして、前記ドアインナウエストレインフォース26の前端部26aが、前記前側装着部27のインナウエスト取付面27aに、後端部26bが、前記後側装着部29のインナウエスト取付面29aに各々当接されて、上,下一対、二組の4本のボルト部材30…によって、締結されて、固着されている。
前記ドアインナウエストレインフォース26は、軽金属としてのアルミ製の押出成型体を一定の長さに切断して得られる押出成型品によって、構成されていて、図6及び図7に示すように、略環状の閉断面を呈する押出成型品が、長手方向の全ての箇所での垂直断面形状を、同一とする略中空筒状体として構成されている。
このドアインナウエストレインフォース26の前,後端部26a,26bは、略鉛直に切断されていて、これらの前,後端部26a,26b間を貫通するように設けられた一対のボルト孔31,32が、略全長に渡り開口形成されている。
また、前記ドアインナウエストレインフォース26には、上側外側方に向けて一体に突設された延設フランジ部33が設けられている。
更に、この延設フランジ部33には、前記車両15のウエストラインの形状に沿わせて形成された対向面33aが設けられていて、図6及び図7に示すように、車両前方に位置する対向面33aの上縁の高さが、車両後方に位置する対向面33aの上縁の高さ位置よりも高くなるように、この延設フランジ部33の高さ方向凸設幅寸法w1が、車両後側の高さ方向凸設幅寸法w2よりも大きく(w1>w2)、設定されている。
また、この延設フランジ部33には、前記窓ガラス部材4a側の対向面33aに、シールリップ係止凸状部33b,33bが一対、一体となるように押出成型されている。
この延設フランジ部33と、前記ドアアウタウエストレインフォース25の上縁部25bとには、各々内側ウエザストリップ部材34,及び外側ウエザストリップ部材35が嵌着されていて、各先端リップ部34a…,及び35a…を、前記窓ガラス部材4aの内,外側面に各々摺接させるように構成されている。
更に、この実施の形態の車両用ドア構造では、前記上,下ヒンジ部17,17が、このドアインナ部材21の前縁部21a前端面のうち、ウエスト部22近傍に上側の上ヒンジ部17を、前端面下端近傍に下側の下ヒンジ部17を設定して、一定の寸法h1離し置きされている。
すなわち、前側コーナ部21cの下端近傍には、下側の下ヒンジ部17が設けられることにより、上,下ヒンジ部17,17間寸法h1が、ドア本体19の高さ方向寸法hdに近づくように設定されている(図1参照)。
比較例として、図12に示すようなプレス成型されたドアインナパネル13によって構成される車両用ドアでは、ドアインナパネル13をプレス成型する際に、前側のコーナ部13cの曲げ角度を、二点鎖線に示すように、略直角とすることが出来ず、実線で示す様に、なだらかな曲線によって、下縁と、前縁部13aの平坦な部分とが連設されている。
このため、前縁部13aのうち、前記ヒンジ部17を固定するヒンジ取付孔17a,17aが形成可能な平面が減少して、特に、下側のヒンジ部17を取り付けるヒンジ取付孔17a,17aの位置は、図中実線で示すように上下方向中央寄りに形成されてしまう。
従って、実線で示す上,下ヒンジ部17,17間の寸法h2は、二点鎖線で示すこの実施の形態のように、前側コーナ部13cの下端近傍に、下側の下ヒンジ部17を設けられれる場合の寸法h1に比して、小さくなり、図12中(b)に示すように、重心GからのモーメントWの影響を受け易く、支持剛性を向上させることが困難であるといった問題があった。
これに比して、この実施の形態では、前記ドア本体19のドアインナ部材21を、アルミ製の鋳物によって、一体成型しているので、図1に示すように、前側コーナ部21cの位置を、下縁21dに上下方向で一致させて、直角に形成できる。
このため、このドアインナ部材21では、前縁部21aの平坦な部分を下縁21d近傍まで下げられるので、下側のドアヒンジ取付部であるヒンジ取付孔17a,17a位置を、前側コーナ部21cの下端近傍に設けて、上,下のヒンジ部17の間の寸法h1が、従来のプレス成型により得られるドアインナパネル13に比して、大きく設定されている(図12中、寸法h1>h2等参照)。
更に、この実施の形態では、図4又は、図5に示すように、前記ドアインナ部材21の後縁部21bには、ドアロックストライカ部36が一体に形成されている。
また、前記ドアインナ部材21に一体に設けられた前記ドアアウタウエストレインフォース25のうち、前記前側装着部27近傍には、ドアミラー装置37を装着するドアミラー装着部25aが形成されている(図2,図3参照)。
そして、このドアインナ部材21の前縁部21a近傍に一体に形成される側板部21eのうち、上下方向中央部下側寄りには、スピーカ装置38を固定するスピーカ取付部39が設けられている(図1参照)。
次に、この実施の形態の車両用ドア構造の作用効果について説明する。
この実施の形態では、前記ドアレインフォース24を構成するドアアウタウエストレインフォース25が、前記アルミダイキャスト製のドアインナ部材21のウエスト部22に、一体となるように形成されている。
このため、別途、従来のようなドアアウタウエストレインフォース12を、別部品として、形成する必要が無くなり、部品点数を減少させることができる。
また、従来の図10,図11若しくは、図12に示すように、別途、ドアインナウエストレインフォース11やドアアウタウエストレインフォース12を設けて、前記ドアインナ前方部材6a,ドアインナ後方部材6b若しくは、ドアインナパネル13に、このドアインナウエストレインフォース11又は、このドアアウタウエストレインフォース12を個別に連結する作業工数を減少させることが出来る。
更に、従来の様な複数の部材である前記ドアインナ前方部材6a,ドアインナ後方部材6b等を位置決めする治具等も不要となり、組立工程を簡略化して、製造コストの増大を抑制できる。
しかも、連結に伴う位置ヅレ等の取付寸法の誤差が無いので、良好な取付精度で、ドア本体19が補強される。
そして、図1に示すように、前記ドアアウタウエストレインフォース25が、前記ドアインナ部材21の車両前後方向で、前側に位置する前縁部21aから、後側に位置する後縁部21bまでに渡り、ウエスト部22の車両前後方向に向けて延設されて、前後端部が、このドア本体19と連設されて掛け渡されることにより、側面視略ロ字状を呈する形状に、アルミダイキャストによって、一体成型されている。
よって、ドアインナ部材21単体の剛性が向上されていると共に、このドアインナ部材21によって構成されるドア18の全体の剛性も向上させることができる。
このように、この実施の形態では、別部材を連結することに伴う、位置ヅレ等の取付寸法の誤差が無いので、良好な取付精度で、ドア本体19が補強されて、剛性を向上させることができる。
例えば、図12に示すようなプレス成型されたドアインナパネル13に、ドアアウタウエストレインフォース12と、ドアインナウエストレインフォース11とを車幅方向で、重合させて、ドアウエストレインフォース8を構成するのものでは、ドアインナパネル13に対する前記ドアインナウエストレインフォース11及びドアアウタウエストレインフォース12との双方の取付精度を向上させなければならず、取付精度が低下すると、図中二点鎖線で示すレギュレータユニット4によって、昇降駆動される窓ガラス部材4aと、前記車外側をシールするウエザストリップが装着された前記ドアアウタウエストレインフォース12との間の寸法誤差が、増大して、シール性が低下したり、或いは、ウエザストリップと、この窓ガラス部材4aとの間の摺動抵抗が増大する虞があった。
これに対して、この実施の形態の車両用ドア構造では、前記レギュレータユニット4が、直接、側面視ロ字状に高い剛性を有して形成されるアルミダイキャスト製のドアインナ部材21に装着されて、窓ガラス部材4aの昇降動作を行わせるので、取付寸法精度を良好なものとすることが出来る。
このため、レギュレータユニット4によって、昇降される窓ガラス部材4aの昇降時の軌跡の精度を向上させることができる。
また、前記ドアアウタウエストレインフォース25が、前記ドアインナ部材21の車両前後方向で、前側に位置する前縁部21aから、後側に位置する後縁部21bまでに渡り、車両前後方向に長手方向を沿わせて延設されて、前後端部が一体に連設されているので、このドアアウタウエストレインフォース25の上縁部25bに嵌着される外側ウエザストリップ35の取付位置精度を向上させることができる。
従って、図6及び図7に示すように、前記車外側をシールする外側ウエザストリップ35が、前記ドアアウタウエストレインフォース25の上縁部25bに装着される場合、前記先端リップ部35aと、この窓ガラス部材4aとの間の寸法誤差を減少させて、シール性を向上させることができる。
また、この実施の形態では、前記内側ウエザストリップ部材34が、直接、ドアインナウエストレインフォース26の延設フランジ部33に嵌着されている。
そして、このドアインナウエストレインフォース26の前端部26aが、前記前側装着部27のインナウエスト取付面27aに、後端部26bが、前記後側装着部29のインナウエスト取付面29aに各々当接されて、4本のボルト部材30…によって、締結固着されているため、内側ウエザストリップ部材34の先端リップ部34aと、窓ガラス部材4aとの間の寸法誤差も減少させることができる。
従って、前記内,外側ウエザストリップ部材34,35の間隔が、狭くなりすぎる虞が無く、この窓ガラス部材4aと、各先端リップ部34a,35aとの間の摺動抵抗の増大が抑制される。
しかも、この実施の形態では、図5に示す前記U溝部28が、鋳造時に、スライド型を用いて形成されている。
このため、このU溝部28に前記窓ガラス部材4aを挿通させて、上下方向に、このドア本体19と干渉することなく、昇降動作可能とすることができる。
また、前記ドアインナ部材21のウエスト部22後部では、このU字状のU溝部28を挟んで、前記ドアアウタウエストレインフォース25の反対側に、インナウエスト取付面29aを有する後側装着部29が一体に形成されている。
このため、このインナウエスト取付面29aに、前記ドアインナウエストレインフォース26の後端部26bを、前記ボルト部材30,30を用いて接続することにより、一体として設けられるドアレインフォース部24のドアインナウエストレインフォース26と、ドアアウタウエストレインフォース25との間に前記窓ガラス部材4aを介装させて、容易に組み付けることができる。
従って、パネル同士を接合する場合のように組み付け順序が制限されることなく、組み付け工程の順序の自由度が向上して、例えば、前記レギュレータユニット4、ドアインナウエストレインフォース26等、全ての部品の組み付けを、前記ドアインナ部材21の車室内側から行うことも出来、更に組立性を向上させることができる。
更に、前記ドアインナウエストレインフォース26の上縁部33及び、前記ドアアウタウエストレインフォース25の上縁部25bに、前記内側ウエザストリップ部材34及び外側ウエザストリップ部材35を装着可能であるので、従来から用いられているシール構造を転用して、製造コストの上昇を抑制できる。
また、この実施の形態では、前記ドアインナウエストレインフォース26に、前記ドアロックストライカ部36が一体に設けられているので、図12に示すようなドアロックストライカ部材40が不要となる。
更に、図1に示すように、前記ドアアウタウエストレインフォース25が、前記ドアインナ部材21の車両前後方向で、前側に位置する前縁部21aから、後側に位置する後縁部21bまでに渡り、ウエスト部22の車両前後方向に向けて延設されて、しかも、アルミダイキャスト製の前記ドアインナウエストレインフォース26が、外周縁部を囲むように一体に接続され、側面視略ロ字状を呈する形状を呈しているので、充分な剛性が確保されている。このため、例えば、図12に示すようなサイドガードバー10も、省略可能である。
しかも、前記ドアインナ部材21側に、前記ドアアウタウエストレインフォース25が、一体に形成されているので、前記窓ガラス部材4aを昇降させるレギュレータユニット4が、独立して構成できる。
このため、ドア本体19の構成及び造形の自由度が、例えば、レギュレータユニット4を、予めドアアウタレインフォースに装着するもの等に比して増大して、サッシュ付きドアと、サッシュレスドアとの作り分けが、レギュレータユニット4を共通化することにより、容易に行える。
また、この実施の形態では、前記ドアインナ部材21がアルミダイキャスト製なので、図1に示すように、前側コーナ部21cの屈曲角度を略直角とすることが可能で、前縁部21aの平坦な部分を下縁21d近傍まで下げた形状に設定できる。
このため、下側のドアヒンジ取付部であるヒンジ取付孔17a,17a位置を、前側コーナ部21cの下端近傍に設けることにより、上,下のヒンジ部17の間の寸法h1を、図12に示すようなプレス成型により得られるドアインナパネル13に比して、大きく設定できる(図12中、寸法h1>h2等参照)。
よって、従来と同様の形状の上,下ヒンジ17,17を用いても、ドア18の支持剛性を得られる。
この実施の形態では、更に、前記上,下ヒンジ部17,17間寸法h1が、ドア本体19の高さ方向寸法hdに近づくように設定されている。
従って、ドア18の重心G位置が、ヒンジ部17,17から、車両後方に離間していても、充分な取付支持剛性を得られ、ドア18の形状や寸法、特に、車両前後方向への寸法の拡大等、ドア18長さや大きさの設定の自由度を増大させることが出来、造形の自由度が向上する。
更に、この実施の形態では、前記ドアインナ部材21に一体に設けられた前記ドアアウタウエストレインフォース25のうち、前記前側装着部27近傍に、ドアミラー装置37が装着されるドアミラー装着部25aが形成されている。
このように、ドアミラー装置37が、直接、高剛性を有するドア本体19と一体となるドアアウタウエストレインフォース25に固着されているので、別途、ドアミラー装置37を取り付ける取付部品等を必要とすることが無く、部品点数を減少させることが出来ると共に、ドアミラー装置37の取付支持剛性を向上させて、ドアミラー装置37の振動を抑制することができる。
そして、このドアインナ部材21の前縁部21a近傍で、上下方向中央部下側寄りの側板部21eには、スピーカ装置38を固定するスピーカ取付部39が設けられていて、スピーカ装置38が、ドア本体19と一体に形成されることにより、高い面剛性を有する側板部21eに固着される。
従って、スピーカ装置38の支持剛性の向上に伴い、このスピーカ装置38の音響性能を向上させることができる。
以上、図面を参照して、本発明の実施の形態を詳述してきたが、具体的な構成は、この実施の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱しない程度の設計的変更は、本発明に含まれる。
即ち、前記実施の形態では、前記ドア本体19が、前記ドアアウタウエストレインフォース25と共に一体となるように、アルミ製の鋳物によって、形成されているが、特にこれに限らず、例えば、マグネシュウム合金製等、軽金属又は軽合金製の鋳物によって構成されているものであれば、形状、数量及び材質が特に限定されるものではない。
本発明の実施の形態の車両用ドア構造で、ドア本体を構成するドアインナ部材の側面図である。 実施の形態の車両用ドア構造が用いられる車両で、全体の構成を示す斜視図である。 実施の形態の車両用ドア構造で、図1中A部の拡大斜視図である。 実施の形態の車両用ドア構造で、図1中B部の拡大斜視図である。 実施の形態の車両用ドア構造で、図1中B部を車体内側から見た拡大斜視図である。
本発明の実施の形態の車両用ドア構造で、ドア本体を構成するドアインナ部材の側面図である。
実施の形態の車両用ドア構造で、図1中C−C線に沿った位置での断面図である。 実施の形態の車両用ドア構造で、図1中D−D線に沿った位置での断面図である。 実施の形態の車両用ドア構造で、図1中E−E線に沿った位置での断面図である。 実施の形態の車両用ドア構造で、図1中F−F線に沿った位置での断面図である。 従来例の車両用ドア構造で、骨格部の構成を説明する側面図である。 従来例の車両用ドア構造で、図10中G−G線に示す位置での断面図である。 他の従来例として用いる他の構成の車両用ドア構造で、(a)は、骨格部の分解斜視図、(b)は、側面から見た重心Gの位置の模式図である。
符号の説明
4a 窓ガラス部材
15 車両
17,17 上,下ヒンジ部
17a,17a ヒンジ取付孔(下側ドアヒンジ取付部)
20 ドアアウタパネル(ドアアウタ部材)
21 ドアインナ部材
21c 前側コーナ部
22 ウエスト部
24 ドアレインフォース部
25 ドアアウタウエストレインフォース(ドアアウタレインフォース)
26 ドアインナウエストレインフォース(ドアインナレインフォース)
28 U溝部
34 内側ウエザストリップ部材
35 外側ウエザストリップ部材

Claims (7)

  1. ドア本体を構成するドアアウタ部材の内側に、ドアインナ部材を設けた車両用ドア構造であって、
    前記ドアインナ部材のウエスト部に、車両前後方向に沿って延設されるドアレインフォース部の少なくとも一部が、一体に形成されて設けられていることを特徴とする車両用ドア構造。
  2. 前記ドアレインフォース部は、前記ドアインナ部材のウエスト部に一体に形成されるドアアウタレインフォースと、該ドアアウタレインフォースに重合されるドアインナレインフォースとを有し、前記ドアインナ部材のウエスト部後部には、U字状に形成されて、窓ガラス部材を挿通可能に形成されるU溝部を挟んで、該ドアアウタレインフォースの反対側に、インナウエスト取付面を一体に形成すると共に、該インナウエスト取付面に、前記ドアインナレインフォースの端面を接続することを特徴とする請求項1記載の車両用ドア構造。
  3. 前記ドアインナ部材は、前記ウエスト部に、ドアレインフォース部の少なくとも一部が、車両前後方向に延設されて、一体に形成された軽金属又は軽合金製の鋳物によって構成されていることを特徴とする請求項1又は2記載の車両用ドア構造。
  4. 前記U溝部をスライド型を用いて形成することを特徴とする請求項3記載の車両用ドア構造。
  5. 前記ドアインナ部材には、ドアロックストライカ部が一体に形成されていることを特徴とする請求項3記載の車両用ドア構造。
  6. 前記ドアインナ部材の下側ドアヒンジ取付部を、該ドアインナ部材の前側コーナ部の下端近傍に設けたことを特徴とする請求項3記載の車両用ドア構造。
  7. 前記ドアインナ部材のドアアウタレインフォースには、ドアミラー装置を装着するドアミラー装着部が形成されていることを特徴とする請求項2記載の車両用ドア構造。
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