JP2003154848A - 自動車用ドア構造 - Google Patents

自動車用ドア構造

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JP2003154848A JP2001356981A JP2001356981A JP2003154848A JP 2003154848 A JP2003154848 A JP 2003154848A JP 2001356981 A JP2001356981 A JP 2001356981A JP 2001356981 A JP2001356981 A JP 2001356981A JP 2003154848 A JP2003154848 A JP 2003154848A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ドアヒンジ取付部におけるヒンジ中心がドア
ウエストラインよりも上方に配置され、かつこのドアヒ
ンジ取付部にドアミラーを取り付ける自動車用ドア構造
において、ドアヒンジ取付部を細く形成して視界を確保
可能としつつ、ドアヒンジ取付部の強度・剛性の確保
と、ロアサッシュの組付位置精度の確保とを図ることの
できる自動車用ドア構造を提供すること。 【解決手段】 上側ヒンジ21を取り付けるヒンジ取付
面2bが形成されているドアヒンジ取付部12hに、窓
ガラスWLの上下スライドを案内するグラスラン51を
保持する略コの字断面形状のロアサッシュ5と、板状の
ドアインナレインフォース3およびドアミラーレインフ
ォース4とで構成される第1閉断面D1を設け、第1閉
断面D1の外側に、ドアアウタ1とドアインナ2とロア
サッシュ5とで構成される第2閉断面D2を設けた構造
とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車用ドア構造
に関し、特に、ドアウエストラインよりも上部にヒンジ
中心を有したフルパネルドアのドア構造においてヒンジ
取付部およびミラー取付部の強度を確保する技術に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車のドアにおいてヒンジ取付
部を補強する構造として、例えば、実公平7−1754
2号公報に記載のものが知られている。この従来技術
は、ドアインナの前端部の車外側にドアインナよりも板
厚の厚い金属板により形成されたドアインナレインフォ
ースを前後方向に重ねて結合させ、さらに、ドアインナ
レインフォースには、車両前方を向いたヒンジ取付面を
形成し、このヒンジ取付面にヒンジ部材を固定し、ま
た、ドアインナレインフォースの上端部においてドアイ
ンナと重合する部分を後方に延長させこの延長部にドア
ミラー取付部を形成し、ドアアウタに当接させたドアミ
ラーの基端部をドアミラー取付部にねじ止め固定したも
のである。
【0003】この従来技術にあっては、ドアインナより
も板厚が厚く剛性の高いドアインナレインフォースによ
りヒンジを支持するようにしたため高い支持強度を得る
ことができるとともに、このドアインナレインフォース
を利用してドアミラーも支持するようにしているため、
高い支持剛性が得られる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述の従来技術にあっ
ては、ドアヒンジがドアの窓用開口部の下縁に沿って設
けられるドアウエスト部よりも下方に配置されている。
しかしながら、ドアのデザインによっては、上下2箇所
のヒンジのうちで上側のヒンジが、図1に示すように、
ウエストラインWLよりも上方位置に設けられることが
ある。このような構造において、ヒンジによる支持強度
およびドアミラーの支持強度を確保しようとした場合、
上述の従来技術を適用すると、ドアインナレインフォー
スを後方に延長させてドアミラーの支持強度を確保する
構成であったため、窓の前端部におけるドアの枠部分が
太くなり、運転者の視界を妨げてしまうという問題があ
った。また、上述の従来技術は、ドアインナレインフォ
ースの板厚により剛性を確保する構成であったため、こ
の視界を確保するためにこの部位を細くすると十分な強
度を確保できないものであった。すなわち、ヒンジ取付
部は、ドア重量を支えるものでドア開閉フィーリングな
どの基本的商品性に関わるため、強度・剛性を高く確保
する必要があるとともに、ドアミラーが振動で振れない
ようにするためにも強度・剛性を確保する必要がある
が、従来技術では、視界を確保するために細い構造とし
ながら強度・剛性を確保することが難しかった。
【0005】さらに、上述の従来技術にあっては、その
組付工程において下記のような問題点もあった。すなわ
ち、上述の従来技術にあっては、窓ガラスの上下スライ
ドを案内するグラスランを保持する略コの字断面形状の
ロアサッシュがドアインナとドアアウタの端部に溶接に
より結合されている。このような従来技術にあっては、
ドアを組み立てていく工程において、まず、ドアインナ
に対してガードビームや補強部品などと共にロアサッシ
ュを組み付け、次に、このアッセブリ状態のドアインナ
をドアアウタに対して組み付けた後、ドアアウタの縁部
をヘミング加工したり、必要に応じて溶接したりしてド
アとして一体に組み付ける。この組付工程の途中におい
て、ロアサッシュはドアインナに片持ち状態で支持され
ており、この状態ではロアサッシュの車外側端部は前後
方向に振れやすくその位置精度が定まり難く、かつ、組
付加工に伴う移動中にロアサッシュを物にぶつけるおそ
れもあり、その場合、位置がずれる。このロアサッシュ
の位置は、ドアガラスが昇降するときの窓ガラスとグラ
スランとの摺動抵抗に大きな影響を与え、位置精度が悪
いと窓ガラスの昇降性が悪化する。
【0006】本発明は、上述のような従来の問題点に着
目して成されたもので、ドアヒンジ取付部におけるヒン
ジ中心がドアウエストラインよりも上方に配置され、か
つこのドアヒンジ取付部にドアミラーを取り付ける自動
車用ドア構造において、ドアヒンジ取付部を細く形成し
て視界を確保可能としつつ、ドアヒンジ取付部の強度・
剛性の確保と、ロアサッシュの組付位置精度の確保とを
図ることのできる自動車用ドア構造を提供することを目
的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに本発明では、窓開口部(11)の全周を囲んでドア
アウタ(1)とドアインナ(2)とを接合してフルパネ
ル形式のドア(D)が形成され、前記ドアインナ(2)
には、ドアヒンジ(21)を固定する車両幅方向のヒン
ジ取付面(2b)が形成されこのヒンジ取付面(2b)
が形成されている部位には、ドアアウタ(1)とドアイ
ンナ(2)との間にヒンジ取付面(2b)を補強するド
アインナレインフォース(3)が設けられているととも
に、ドアミラー(23)の取付部補強を行うドアミラー
レインフォース(4)が設けられているドアヒンジ取付
部(12h)が設けられ、前記ヒンジ取付面(2b)に
取り付けられるドアヒンジ(21)のヒンジ中心が窓開
口部(11)の下縁であるウエストライン(WL)より
も上方に配置されている自動車用ドア構造であって、前
記ドアヒンジ取付部(12h)に、窓ガラス(WL)の
上下スライドを案内するグラスラン(51)を保持する
略コの字断面形状のロアサッシュ(5)と、板状のドア
インナレインフォース(3)およびドアミラーレインフ
ォース(4)とで構成される、水平断面にて閉断面とな
る第1閉断面(D1)を設け、この第1閉断面(D1)
の外側に、ドアアウタ(1)とドアインナ(2)とロア
サッシュ(5)とで構成される、水平断面で閉断面とな
る第2閉断面(D2)を設けたことを特徴とする構造と
した。
【0008】なお、請求項2に記載の発明のように、請
求項1に記載の自動車用ドア構造において、前記ウエス
トライン(WL)に沿ってドアアウタ(1)の内側にド
アアウタウエストレインフォース(31)が設けられ、
このドアアウタウエストレインフォース(31)は、前
端部でドアインナレインフォース(3)と前後方向の面
で結合する結合部(31f)を形成するとともに、その
後方で、ドアミラーレインフォース(4)と逆T字形状
を成すように前後方向の面で結合する結合部(31g)
を形成してもよい。
【0009】
【発明の作用および効果】本発明の自動車用ドア構造に
あっては、以下に述べる手順でドアを組み立てることが
できる。まず、組立治具上にドアインナを載置し、この
ドアインナに対して、ドアインナレインフォース、ロア
サッシュを所定位置に配置してスポット溶接などにより
固定し、さらに、ドアミラーレインフォースをスポット
溶接などにより固定し、ドアインナサブアッセンブリを
形成する。次に、他の組立治具上にドアアウタを載置
し、上記ドアインナサブアッセンブリを裏返ししてドア
アウタの上に載置し、ドアアウタとドアインナサブアッ
センブリとを結合させてドアを組み立てる。
【0010】この組立工程において、上述のドアインナ
アッセンブリ状態では、ロアサッシュは、ドアミラーレ
インフォースとドアインナレインフォースおよびこのロ
アサッシュとで形成された第1閉断面と、その外側に形
成されたドアインナとにより強固に固定されているた
め、このドアインナアッセンブリ状態で移動させたとき
にロアサッシュがぐらつくことが無いとともに、仮に移
動中にロアサッシュなどに物が当たったとしても、位置
がずれにくいもので、位置精度の安定性が格段に向上す
る。このロアサッシュの位置精度の安定により、組立後
における窓ガラス昇降の際のグラスランの摺動抵抗が安
定し、窓ガラスの昇降がスムーズに安定する。さらに、
ロアサッシュのみならず、ドアミラーレインフォースお
よびドアインナレインフォースも、ロアサッシュと共に
閉断面を形成して強固に固定されているため、高い位置
精度の安定性を得ることができる。加えて、請求項2に
記載の発明にあっては、ドアアウタウエストレインフォ
ースがドアインナレインフォースならびにドアミラーレ
インフォースに結合されているため、上述の剛性・強度
が向上するとともに、各部材の位置精度も格段に向上す
る。
【0011】また、本発明の自動車用ドア構造にあって
は、ドアヒンジ取付部において、ドアミラーレインフォ
ースとドアインナレインフォースとロアサッシュとで第
1閉断面を形成し、さらにその外側に、ドアアウタとド
アインナとロアサッシュとで第2閉断面を形成して二重
の閉断面を有しているため、ドアヒンジ取付部を細く形
成して視界を確保しても十分な剛性を得ることができ、
ドア全体をしっかりと保持できるとともに、ドアミラー
を強固に支持することができる。すなわち、ドアを支え
る荷重はヒンジから入力され、このヒンジ中心がドアウ
エストラインよりも高い位置に配置されていて、ドアミ
ラー取付部が枠状に形成されている構造にあっては、視
界を確保できる細い形状でドアミラー取付部の剛性を確
保することが難しかったが、本発明では、この部位を二
重の閉断面により構成したため、細い形状でありながら
高い剛性を確保することが可能となった。加えて、請求
項2に記載の発明にあっては、ドアアウタウエストレイ
ンフォースがドアインナレインフォースならびにドアミ
ラーレインフォースに結合されているため、上述のドア
の支持剛性およびドアミラーの支持剛性を、いっそう向
上させることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を図
面に基づいて説明する。図1は実施の形態の自動車用ド
ア構造を有したドアDを示す側面図である。このドアD
は、窓開口部11が枠部12で囲まれた一般にフルパネ
ルドアと呼ばれる形状に形成されている。また、このド
アDは、前端部が上側ヒンジ21と下側ヒンジ22との
2つのヒンジにより図外の車体に回動可能に支持される
もので、本実施の形態では、上側ヒンジ21の中心であ
るヒンジ中心STが、窓開口部11の下縁部を構成する
ドアウエストラインWLよりも上方に位置する構成とな
っている。
【0013】また、前記ドアDは、図2〜4の断面図に
示すように、ドアアウタ1とドアインナ2とを両者の間
に空間部Sを形成して結合させて形成されたもので、ド
アアウタ1の外周縁はドアインナ2の外周縁を挟むよう
に折り返したヘミング結合部HGを形成して結合されて
いる。
【0014】本実施の形態の自動車用ドア構造を適用し
たドアDにおいて、特徴となる構成は、前記上側ヒンジ
21ならびにドアミラー23(図2参照)の取付部分と
しての前記枠部12の前端部縦枠部分であるドアヒンジ
取付部12hを含むドアDの前端部の構造であって、以
下、この構造について説明する。前記ドアDの前端部に
は、図1に示すように、ドアインナレインフォース3が
上下方向に延在して設けられているとともに、前記ドア
ヒンジ取付部12hにドアミラーレインフォース4が設
けられている。
【0015】図1のS2−S2断面図である図2および
図1のS3−S3断面図である図3に示すように、前記
ドアインナレインフォース3は、車幅方向に延在されて
車両前後方向を向いた前側片3bと、この前側片3bの
車両中央側から後方に延在された内側片3cとにより略
L字断面形状に形成されている。さらに、このドアイン
ナレインフォース3の上部であってドアヒンジ取付部1
2hに配置されている部位には、図6の斜視図にも示す
ように、内側片3cが一般部よりも車両後方に延在され
てミラー支持部3mが形成されている。このミラー支持
部3mの後端部は、車外方向に延在され、その先端部か
ら後方に折り曲げられて後側フランジ3rが形成されて
いる。このドアインナレインフォース3は、前側片3b
の車外側端部から前方に延在された前側フランジ3fが
ドアインナ2にスポット溶接などにより結合されている
一方、ミラー支持部3mを含み内側片3cがドアインナ
2にスポット溶接などにより結合されている。なお、こ
こでスポット溶接などとは、アーク溶接などのような他
の溶接や、ビス止め・ボルト止めなどを含むものであ
り、以下も同様である。
【0016】このドアインナレインフォース3の前側フ
ランジ3fには、前記ドアミラーレインフォース4の前
側フランジ4fがスポット溶接などにより結合され、か
つ、ドアミラーレインフォース4の後端部に設けられた
後側フランジ4rと、前記ドアインナレインフォース3
の後側フランジ3rは、略コの字形状を成すロアサッシ
ュ5にスポット溶接などにより接合されて、図2に示す
ように、ドアミラーレインフォース4とドアインナレイ
ンフォース3とロアサッシュ5とで第1閉断面D1が形
成されている。さらに、前記ドアインナ2とドアアウタ
1の後端縁部が両後側フランジ3r,4rの外側にスポ
ット溶接などにより結合されて、前記第1閉断面D1を
包む第2閉断面D2が形成されている。
【0017】なお、ロアサッシュ5は、窓ガラスWGの
昇降を案内するグラスラン51を支持しており、図1に
示すように、前記窓開口部11の前端縁および前記空間
部S内において前記ドアインナレインフォース3の後端
部に沿って上下方向に延在されている。また、ロアサッ
シュ5の下端部はドアインナ2にスポット溶接などによ
り固定されたロアサッシュブラケット52にスポット溶
接などで固定されている。また、図2において6はウエ
ザストリップ、7はドアトリムである。
【0018】前記ドアヒンジ取付部12hにおいて、ド
アインナ2の前端部には、図5に示すように上側ヒンジ
21を固定するヒンジ取付面2bが形成され、このヒン
ジ取付面2bの裏側には、図2に示すようにドアインナ
レインフォース3の前側片3bが当接状態でスポット溶
接などにより結合されて、補強されている。なお、ヒン
ジ取付面2bの上下2箇所には、ボルト8が突出され、
このボルト8に前記上側ヒンジ21がナット8bにより
固定されている。また、図示は省略するが、下側ヒンジ
22を取り付ける部位も図2に示すのと同様のヒンジ取
付面2bが形成されているとともに、ドアインナレイン
フォース3の前側片3bによる補強が成されている。
【0019】前記ドアアウタ1およびドアミラーレイン
フォース4には、ドアミラー23のベース部23aの裏
面に凸設されたドアミラーボス部23bを貫通させるボ
ス部逃穴1h,4hが穿設されている。なお、これらボ
ス部逃穴1h,4hは、図5の斜視図に示すように複数
形成されている(ボス部逃穴4hのみ図示している)も
のであり、また、図示は省略するがドアミラーボス部2
3bも複数形成されている。また、図2に示すように、
このボス部逃穴1h,4hと同軸に前記ドアインナレイ
ンフォース3のミラー支持部3mおよびドアインナ2に
は、前記ドアミラーボス部23bに締結するボルト24
を貫通させるためのボルト用穴3h,2hが穿設されて
いる。これらボルト用穴3h,2hも、図6の斜視図に
示すように複数形成されている(図においてボルト用穴
3hのみ図示する)。よって、ドアミラー23は、ドア
ヒンジ取付部12hにおいてドアミラーレインフォース
4により補強されているドアアウタ1にベース部23a
を当接させた状態で、ドアミラーボス部23bをドアイ
ンナレインフォース3のミラー支持部3mおよびドアイ
ンナ2に締結させて取り付けられている。
【0020】また、図1に示すように、ドアウエストラ
インWLの位置には、このドアウエストラインWLに沿
って長板状のドアアウタウエストレインフォース31お
よびドアインナウエストレインフォース32が設けられ
ている。前記ドアインナウエストレインフォース32
は、S4−S4断面である図4に示すように、その上端
縁部と下端縁部とをそれぞれドアインナ2の内側面にス
ポット溶接などにより接合されている。前記ドアアウタ
ウエストレインフォース31は、その上端部をドアアウ
タ1の窓開口部縁にヘミング結合部HHGを形成して結
合され、一方、その下端部を接着材33によりドアアウ
タ1の内側面に接着されているもので、溶接を用いない
結合とすることで溶接痕がドアアウタ1の表面に現れな
い結合としている。
【0021】さらに、前記ドアアウタウエストレインフ
ォース31は、図3の断面図および図5の斜視図に示す
ように、その前端部が、前後方向に延在されたドアイン
ナレインフォース3の前側フランジ3fに重なった状態
でスポット溶接などにより結合部31fを形成して結合
されている。さらに、この結合の後方位置において、ド
アアウタウエストレインフォース31とドアミラーレイ
ンフォース4の下端部とが、両者により逆T字形状を成
すように前後方向に延在された重なり面からなる結合部
31gを形成してスポット溶接などにより結合されてい
る。
【0022】一方、前記ドアインナウエストレインフォ
ース32は、図3の断面図および図6の斜視図に示すよ
うに、その前端部が、ドアインナレインフォース3の内
側片3cとドアインナ2とに挟まれて前後方向に延在さ
れた重なり面から成る結合部32fを形成してスポット
溶接などにより結合されている。また、この結合部32
fの後方位置において、図6に示すように、ドアインナ
ウエストレインフォース32の上端部が、ドアインナレ
インフォース3の後側フランジ3rの下端部にスポット
溶接などにより結合されている。
【0023】次に、実施の形態のドアDの組立工程順を
説明する。まず、図外の組立治具上にドアインナ2を載
置し、このドアインナ2に対して、ドアインナレインフ
ォース3、ロアサッシュ5、ドアインナウエストレイン
フォース32を所定位置に配置してスポット溶接などに
より固定しアッセンブリする。さらに、同じ組立治具上
で、上記アッセンブリに対してドアミラーレインフォー
ス4、ドアアウタウエストレインフォース31を所定位
置に配置してスポット溶接などにより固定する。この状
態のものを、ドアインナサブアッセンブリと称する。
【0024】次に、図外の組立治具上にドアアウタ1を
載置し、上記ドアインナアッセンブリを裏返ししてドア
アウタ1の上に載置し、ヘミング加工などによりドアア
ウタ1とドアインナアッセンブリとを結合させ、その後
に、上下各ヒンジ21,22をナット8bにより固定し
てドアDを組み立てる。
【0025】上述のドアインナアッセンブリ状態では、
ロアサッシュ5は、ドアミラーレインフォース4とドア
インナレインフォース3およびこのロアサッシュ5とで
形成された第1閉断面D1と、その外側に形成されたド
アインナ2とにより強固に固定されているため、このド
アインナアッセンブリ状態で移動させたときにロアサッ
シュ5がぐらつくことが無いとともに、移動中に物が当
たったとしても、位置がずれにくいもので、位置精度の
安定性が格段に向上する。また、ロアサッシュ5のみな
らず、ドアミラーレインフォース4およびドアインナレ
インフォース3も、ロアサッシュ5と共に閉断面を形成
して強固に固定されているため、高い位置精度の安定性
を得ることができ、さらに、これに結合されたドアイン
ナウエストレインフォース32およびドアアウタウエス
トレインフォース31の位置精度も向上する。さらに、
上述のようにロアサッシュ5の位置精度が安定するた
め、窓ガラス昇降時のグラスラン51の摺動抵抗が安定
し、窓ガラスWGの昇降がスムーズに安定する。
【0026】以上のような実施の形態のドア構造を有し
たドアDにあっては、枠部12においてヒンジ取付面2
bを有したドアヒンジ取付部12hが第1閉断面D1と
第2閉断面D2との二重の閉断面で構成されたことによ
り、このヒンジ取付部12hを細く形成しても十分な剛
性を得ることができ、ドア全体をしっかりと保持できる
もので、運転者の視界を確保しつつ、高いドアの支持剛
性を得ることができるとともに、ドアミラー23が走行
時やドア閉時に振れるのをより抑えることができる。さ
らに、ドアインナレインフォース3に結合したドアアウ
タウエストレインフォース31にドアミラーレインフォ
ース4の下部を結合させたため、ヒンジ取付部12hの
剛性がさらに向上し、上記の位置精度および支持剛性が
さらに向上するとともに、ドアウエストラインWL部分
ならびにドア側面全体の剛性も向上し、ドアDの振動を
抑えることができる。
【0027】以上、本発明の実施の形態を図面に基づき
説明してきたが、具体的な構成については、この実施の
形態に限られるものではなく、特許請求の範囲の各請求
項に係る発明の要旨を逸脱しない限り、設計の変更や追
加等は許容される。例えば、ドアDの全体形状やドアヒ
ンジ取付部12hの外観形状などをは実施の形態で示し
た形状に限定されるものではない。また、ドアミラー2
3の取付態様は、実施の形態で示した態様に限定される
ものではなく、例えば、実施の形態では、ドアミラーボ
ス部23bの締結をドアインナレインフォース3とドア
インナ2とが一体となっている部位で行った例を示した
が、ドアインナレインフォース3とドアインナ2とのい
ずれか一方に締結してもよいし、あるいはドアミラーレ
インフォース4に締結してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態の自動車用ドア構造を適用したドア
を示す側面図である。
【図2】実施の形態の自動車用ドア構造の要部を示す図
1のS2−S2線における断面図である。
【図3】実施の形態の自動車用ドア構造の要部を示す図
1のS3−S3線における断面図である。
【図4】実施の形態の自動車用ドア構造の要部を示す図
1のS4−S4線における断面図である。
【図5】実施の形態の自動車用ドア構造の要部を示す斜
め前方から見た斜視図である。
【図6】実施の形態の自動車用ドア構造の要部を示す斜
め後方から見た斜視図である。
【符号の説明】
1 ドアアウタ 1h,4h ボス部逃穴 2 ドアインナ 2b ヒンジ取付面 2h ボルト用穴 3 ドアインナレインフォース 3b 前側片 3c 内側片 3f 前側フランジ 3h ボルト用穴 3m ミラー支持部 3r 後側フランジ 4 ドアミラーレインフォース 4f 前側フランジ 4h ボス部逃穴 4r 後側フランジ 5 ロアサッシュ 8 ボルト 8b ナット 11 窓開口部 12 枠部 12hドアヒンジ取付部 21 上側ヒンジ 22 下側ヒンジ 23 ドアミラー 23a ベース部 23b ドアミラーボス部 24 ボルト 31 ドアアウタウエストレインフォース 31f 結合部 31g 結合部 32 ドアインナウエストレインフォース 32f 結合部 33 接着材 51 グラスラン 52 ロアサッシュブラケット D ドア D1 第1閉断面 D2 第2閉断面 HG ヘミング結合部 HHG ヘミング結合部 WG 窓ガラス WL ドアウエストライン

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 窓開口部(11)の全周を囲んでドアア
    ウタ(1)とドアインナ(2)とを接合してフルパネル
    形式のドア(D)が形成され、 前記ドアインナ(2)には、ドアヒンジ(21)を固定
    する車両幅方向のヒンジ取付面(2b)が形成され このヒンジ取付面(2b)が形成されている部位には、
    ドアアウタ(1)とドアインナ(2)との間にヒンジ取
    付面(2b)を補強するドアインナレインフォース
    (3)が設けられているとともに、ドアミラー(23)
    の取付部補強を行うドアミラーレインフォース(4)が
    設けられているドアヒンジ取付部(12h)が設けら
    れ、 前記ヒンジ取付面(2b)に取り付けられるドアヒンジ
    (21)のヒンジ中心が窓開口部(11)の下縁である
    ウエストライン(WL)よりも上方に配置されている自
    動車用ドア構造であって、 前記ドアヒンジ取付部(12h)に、窓ガラス(WG)
    の上下スライドを案内するグラスラン(51)を保持す
    る略コの字断面形状のロアサッシュ(5)と、板状のド
    アインナレインフォース(3)およびドアミラーレイン
    フォース(4)とで構成される、水平断面にて閉断面と
    なる第1閉断面(D1)を設け、この第1閉断面(D
    1)の外側に、ドアアウタ(1)とドアインナ(2)と
    ロアサッシュ(5)とで構成される、水平断面で閉断面
    となる第2閉断面(D2)を設けたことを特徴とする自
    動車用ドア構造。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の自動車用ドア構造にお
    いて、 前記ウエストライン(WL)に沿ってドアアウタ(1)
    の内側にドアアウタウエストレインフォース(31)が
    設けられ、 このドアアウタウエストレインフォース(31)は、前
    端部でドアインナレインフォース(3)と前後方向の面
    で結合する結合部(31f)を形成するとともに、その
    後方で、ドアミラーレインフォース(4)と逆T字形状
    を成すように前後方向の面で結合する結合部(31g)
    を形成していることを特徴とする自動車用ドア構造。
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