JP6110624B2 - 車両用ドアフレーム - Google Patents

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Description

本発明は、車両用ドアフレームに関し、特にドアのベルトラインに沿って配設されるベルトラインリンフォースを有する車両用ドアフレームに関する。
車両の側部ドアの強度確保のため、ベルトラインに沿う領域のドア内部に、ドアサッシュと共にドアフレームを構成するベルトラインリンフォースが配設される。ベルトラインリンフォースは、重量を抑えつつ剛性及び強度を高めるために中空状の閉断面部分を持たせる場合が多く、その構成として、特許文献1のように車外側と車内側の別部材を組み合わせて接合させるタイプや、特許文献2のように一体構造の単独部材として形成するタイプが知られている。
特開2002-347440号公報 特開2008-239000号公報
ベルトラインリンフォース単体の剛性や強度の確保という点では一体構造が有利であるが、一体構造は形状の自由度が制約されやすいという問題がある。例えば、一体構造タイプのベルトラインリンフォースは基本的に一様な断面形状になるため、ドア本体内にベルトラインリンフォースと重なる部位が存在する場合、当該部位にはベルトラインリンフォースを配設できないという問題がある。また、ベルトラインリンフォースに対してインナベルトモールなどの周辺構造物を組み付ける場合にも、ベルトラインリンフォースの形状の自由度が高いことが望まれる。
本発明は以上の問題点に鑑みてなされたものであり、剛性及び強度確保と形状の設定自由度の高さを両立したベルトラインリンフォースを有する車両用ドアフレームを提供することを目的とする。
本発明は、窓開口を形成するドアサッシュと、ベルトラインに沿って延設されるベルトラインリンフォースとを有する車両用ドアフレームに関するものであり、軽金属の押出成形により形成され車内側に位置する第1の成形部材と、金属材のプレス成形により形成され車外側に位置する第2の成形部材を、ドア厚み方向に重ねて接合固定し、第1の成形部材と第2の成形部材は互いに重なる重畳部分と重ならない非重畳部分を有し、第2の成形部材における非重畳部分は、ベルトラインリンフォースの長手方向に沿って湾曲する長手方向湾曲部を有することを特徴としている。
手方向湾曲部は、例えば、窓開口内に昇降するウインドガラスに対して車内側から弾性的に接触するインナベルトモールの取り付け部として用いることができる。
接合状態の第1の成形部材と第2の成形部材の互いの非重畳部分によって閉断面の中空部を形成することで、ベルトラインリンフォースの剛性及び強度を高めることができる。第1の成形部材では、この中空部の形成部分(非重畳部分)と重畳部分の厚みを異ならせることが好ましい。また、第1の成形部材における中空部の形成部分の一部には、ベルトラインリンフォースの長手方向に対する直交断面内で湾曲した形状の湾曲部を形成することが可能である。この第1の成形部材の湾曲部と第2の成形部材の間を溶接で固定する構成も選択可能である。
第2の成形部材の長手方向の延長上にドアサッシュの一部が位置している場合に、ドアサッシュと干渉しない形状に曲げられた逃げ部を第2の成形部材に形成してもよいし、第2の成形部材の長手方向端部とドアサッシュの間を溶接で固定させてもよい。
ドアサッシュとベルトラインリンフォースを接続させる中間部材を備え、第2の成形部材の長手方向端部に、ドアの厚み方向に曲げられて中間部材に溶接で固定される曲げ支持部を形成することで、第2の成形部材の支持強度を高めることができる。
第1の成形部材と第2の成形部材の少なくとも一方にドアの厚み方向への貫通穴を設けてもよい。第1の成形部材と第2の成形部材を別部材としたことで、貫通穴の形成を容易に行うことができる。
以上の本発明の車両用ドアフレームによれば、異形断面形状の第1の成形部材と第2の成形部材を組み合わせてベルトラインリンフォースを構成することで、ベルトラインリンフォースの配置の制約が少なくなり、ベルトラインリンフォースによって補強可能な領域を長くして剛性及び強度を高めることができる。また、軽金属の押出成形による第1の成形部材とプレス成形による第2の成形部材の組み合わせは、ベルトラインリンフォース自体の曲げ剛性や強度も確保しやすい。また、第1の成形部材と第2の成形部材に分けて形成することで、各成形部材の形状の設定自由度が高くなる。特に、車内側に位置する第1の成形部材と車外側に位置する第2の成形部材は、互いに重なる重畳部分と重ならない非重畳部分を有し、第2の成形部材における非重畳部分は、ベルトラインリンフォースの長手方向に沿って湾曲する長手方向湾曲部を有する。そのため、長手方向湾曲部の湾曲形状を含んでいる第2の成形部材をプレス成形を用いて低コストに得ることができると共に、第1の成形部材の形状に制約されずに長手方向湾曲部を任意の湾曲形状に設定することができる。よって、剛性及び強度の確保と形状の設定自由度の高さを両立したベルトラインリンフォースを有する車両用ドアフレームが得られる。
本発明を適用する車両用ドアの側面図である。 図1のドアを構成するドアフレームアッセンブリを車内側から見た斜視図である。 図2のA−A線に沿うベルトラインリンフォースの断面図である。 図2のB−B線に沿うベルトラインリンフォースの断面図である。 図1のC−C線に沿うドアのベルトライン部分の断面図である。 図3及び図4とは異なる断面形状を有するベルトラインリンフォースの別実施形態を示す断面図である。 図5とは異なる後端部の断面形状を有するベルトラインリンフォースの別実施形態を示す断面図である。 従来のベルトラインリンフォースを示す断面図である。 図8のベルトラインリンフォースを備えたドアのベルトライン部分の断面図である。
図1に示すドア10は自動車の前部側面ドアであり、ドアパネル11と、ドアパネル11の上部に位置する枠状のドアサッシュ12とを備え、ドアパネル11の上縁部とドアサッシュ12とによって囲まれる窓開口13内に昇降可能なウインドガラス14を備えている。ウインドガラス14はドア10の外面形状に沿う曲面状のガラスであり、ドアパネル11内に設けた図示を省略するウインドレギュレータによって昇降される。
ドアパネル11は、車内側に位置するインナパネル15(図5)と車外側に位置するアウタパネル(図示略)により構成される。ドアサッシュ12は、図示を省略する車両ボディのルーフパネルのドア開口部に沿う形状のアッパサッシュ17と、ドアパネル11の後部から車両ボディのセンターピラーに沿って上下方向へ延びる形状のサイドサッシュ18により構成されている。アッパサッシュ17の下部にミラーリンフォース(中間部材)19が固定され、サイドサッシュ18の下部にロックリンフォース(中間部材)20が固定される。ミラーリンフォース19は不図示のドアミラーを支持し、ロックリンフォース20には不図示のドアロック機構を支持する。
ドア10におけるベルトライン部の内部には、強度部材であるベルトラインリンフォース25が設けられている。ベルトラインリンフォース25はドア10の前後方向に延設された長尺部材であり、前端部付近がアッパサッシュ17及びミラーリンフォース19に固定され、後端部付近がサイドサッシュ18及びロックリンフォース20に固定される。このベルトラインリンフォース25の固定構造については後述する。図2に示すように、ドアサッシュ12とミラーリンフォース19とロックリンフォース20とベルトラインリンフォース25によって枠状のドアフレームアッセンブリ(ドアフレーム構造体)が形成され、このフレームアッセンブリがドアパネル11に対して取り付けられる。より詳しくは、ミラーリンフォース19とロックリンフォース20とベルトラインリンフォース25の所定箇所がインナパネル15に固定される。
図3ないし図5に断面形状を示すように、ベルトラインリンフォース25は、閉断面形状の中空部と、該中空部の上下に突出する一対のフランジ部とを備えていて、車内側に位置するベルトラインリンフォースインナ(第1の成形部材)30と車外側に位置するベルトラインリンフォースアウタ(第2の成形部材)40を、ドア厚み方向に重ねて接合した構成になっている。
ベルトラインリンフォースインナ30はアルミなどの軽金属の押出成形によって形成され、ベルトラインリンフォース25における中空部の一部を構成する車内側壁部31と、車内側壁部31の上方に突出する上方フランジ部32と、車内側壁部31の下方に突出する下方フランジ部33とを有する。車内側壁部31と上方フランジ部32の間に、ベルトラインリンフォース25の長手方向と直交する断面内において非直線の湾曲形状をなす湾曲部34が形成されている。湾曲部34は、車内側壁部31と共にベルトラインリンフォース25の中空部の一部を構成する。ベルトラインリンフォースインナ30は部分的に肉厚(板厚)を異ならせており、上方フランジ部32と下方フランジ部33よりも車内側壁部31と湾曲部34の肉厚が大きくなっている。図2に示すように、ベルトラインリンフォースインナ30の車内側壁部31にはさらに、ベルトラインリンフォース25の長手方向に位置を異ならせて、ドアの厚み方向へ貫通する複数の貫通穴35が形成されている。貫通穴35は、ウインドレギュレータの取り付け時の作業逃し穴や、ベルトラインリンフォース25やドアフレームアッセンブリの組み付け時の基準穴として用いられる。
ベルトラインリンフォースアウタ40はアルミや鉄などの金属材のプレス成形によって形成され、ベルトラインリンフォース25における中空部の一部を構成する車外側壁部(長手方向湾曲部)41と、車外側壁部41の上方に突出する上方フランジ部42と、車外側壁部41の下方に突出する下方フランジ部43とを有する。図3及び図4に示すように、車外側壁部41は、車外側への突出部と車内側への突出部が交互に存在する凹凸断面形状を有している。
ベルトラインリンフォースアウタ40にはさらに、上方フランジ部42から上方に延長させてモール支持部(長手方向湾曲部)44が形成されている。モール支持部44には図示を省略するインナベルトモールが支持される。インナベルトモールはウインドガラス14に対して車内側から弾性的に接触するシール部材である。図2に示すように、ベルトラインリンフォース25の長手方向において、モール支持部44はウインドガラス14の形状に応じた湾曲形状を有しており、モール支持部44に支持されたインナベルトモールをウインドガラス14に対して確実に接触させることができる。図3と図4は、ベルトラインリンフォース25の長手方向位置に応じたモール支持部44の断面形状の違いを示しており、長手方向の中央に近い図3の断面位置よりも、長手方向の端部に近い図4の断面位置の方が、モール支持部44が上方フランジ部42に対して車内側へ大きくオフセットしている。
図3及び図4に示すように、ベルトラインリンフォースアウタ40の車外側壁部41にはさらに、ベルトラインリンフォース25の長手方向(車両の前後方向)に位置を異ならせて、ドアの厚み方向へ貫通する複数の貫通穴45が形成されている(貫通穴45は、図3及び図4の断面位置には存在しないため仮想的に示している)。貫通穴45は、ウインドレギュレータの取り付け穴や、ベルトラインリンフォース25やドアフレームアッセンブリの組み付け時の基準穴として用いられる。インナベルトモールと同様に、ウインドレギュレータを構成するベース部材はウインドガラス14の湾曲に対応した形状を備えており、ウインドレギュレータが取り付けられるベルトラインリンフォースアウタ40の車外側壁部41は、モール支持部44のような長手方向への湾曲形状を有している。図5では車外側壁部41の中間部分が省略されているが、車外側壁部41は長手方向における両端部よりも中央部分が車外側に突出する形で湾曲している。
ベルトラインリンフォースインナ30は押出成形可能な軽金属であること、ベルトラインリンフォースアウタ40はプレス成形可能な金属材であることを満たしていれば、それぞれの材質は任意に選択可能である。一例として、ベルトラインリンフォースインナ30をアルミで構成する場合、6000系のアルミが好適である。ベルトラインリンフォースアウタ40をアルミで構成する場合、5000系または7000系のアルミが好適である。
ベルトラインリンフォースインナ30とベルトラインリンフォースアウタ40は、上方フランジ部32と上方フランジ部42、下方フランジ部33と下方フランジ部43をそれぞれ重ねて接合固定される。各フランジ部の接合固定の手法としては、セルフピアスリベット(SPR)、ブラインドリベット、メカニカルクリンチ、スポット溶接、摩擦攪拌溶接(FSW)、接着などから任意のものを選択可能である。この接合固定部分(上下のフランジ部)が、ベルトラインリンフォースインナ30とベルトラインリンフォースアウタ40における互いの重畳部分になる。一方、ベルトラインリンフォースインナ30における車内側壁部31及び湾曲部34と、ベルトラインリンフォースアウタ40における車外側壁部41及びモール支持部44は、ベルトラインリンフォースインナ30とベルトラインリンフォースアウタ40を接合固定した状態で互いに重ならない非重畳部分となる。
図2に示すドアフレームアッセンブリをインナパネル15に組み付けた状態が図5である。ベルトラインリンフォースインナ30がインナパネル15に沿って延設され、ベルトラインリンフォースアウタ40の長手方向の前後端部がミラーリンフォース19とロックリンフォース20に沿って位置している。図5では省略されているが、ドア10の完成状態では、ミラーリンフォース19やロックリンフォース20よりも車外側にドアパネル11のアウタパネルが位置する。
図5に示すように、インナパネル15は、車内側に位置する車内側面15aと、車内側面15aの前後端部を車外側に向けて曲げて形成した前側曲げ部15bと後側曲げ部15cとを有している。ベルトラインリンフォースインナ30の車内側壁部31はインナパネル15の車内側面15aに対して締結固定され、ベルトラインリンフォースインナ30の前端部が前側曲げ部15bの近傍に位置し、後端部が後側曲げ部15cの近傍に位置している。
図5に示すように、ミラーリンフォース19は、インナパネル15の車内側面15aに対して車外側に位置する前後方向延設部19aと、前後方向延設部19aに対して車外側に曲げられてインナパネル15の後側曲げ部15cに対向する曲げ部19bと、曲げ部19bの端部に位置し前側曲げ部15bに当接固定される支持部19cとを有する。ベルトラインリンフォースアウタ40の車外側壁部41の前端部付近は前後方向延設部19aに沿って重なる重畳部48となっており、重畳部48に続けて、曲げ部19bに沿って車外側に曲げられた曲げ支持部46を有する。曲げ支持部46の縁部と曲げ部19bの間が溶接部W1で固定される。ベルトラインリンフォースアウタ40の前端部付近はさらに、アッパサッシュ17に対しても溶接される。
図5に示すように、ロックリンフォース20は、インナパネル15の車内側面15aの車外側に位置する前後方向延設部20aと、前後方向延設部20aに対して車外側に曲げられて後側曲げ部15cに対向する曲げ部20bと、曲げ部20bの端部に位置し後側曲げ部15cに当接固定される支持部20cとを有する。サイドサッシュ18は、ガラスラン(図示略)を保持する凹状断面のガラスラン保持部18aと、ガラスラン保持部18aに対して車内側に突出する閉断面の筒状部18bとを有しており、ロックリンフォース20の前後方向延設部20aと曲げ部20bはそれぞれ、ガラスラン保持部18aから筒状部18bにかけてのサイドサッシュ18の外面に対して重ねて固定される。ベルトラインリンフォースアウタ40の後端部付近は、ベルトラインリンフォースアウタ40における長手方向の中間部分に対して車内側にオフセットしてサイドサッシュ18と干渉しない形状とされた逃げ部47になっている。逃げ部47はベルトラインリンフォースインナ30とロックリンフォース20の前後方向延設部20aとの間に位置して、その両方に対して固定される。
図6と図7はベルトラインリンフォース25の異なる実施形態を示している。図6は、ベルトラインリンフォースインナ30から上方フランジ部32を省略して、ベルトラインリンフォースアウタ40における車外側壁部41と上方フランジ部42の境界部分に湾曲部34の上端部を沿わせた形態である。この湾曲部34の上端部に沿って溶接部W2で溶接してベルトラインリンフォースインナ30とベルトラインリンフォースアウタ40が固定される。
図7は、ベルトラインリンフォース25のうちベルトラインリンフォースアウタ40の後端部形状を図5と異ならせた形態である。図5の形態のようにベルトラインリンフォースアウタ40の後端部が車内側にオフセットされておらず(逃げ部47が形成されず)、ベルトラインリンフォースアウタ40の後端面がサイドサッシュ18の筒状部18bに対向している。この対向部分に沿って溶接部W3で溶接してベルトラインリンフォースアウタ40とサイドサッシュ18が固定される。
以上のようにベルトラインリンフォースインナ30とベルトラインリンフォースアウタ40を組み合わせた構成のベルトラインリンフォース25を適用した車両用ドアフレームには、次のような効果がある。まず、ベルトラインリンフォース25の形状の設定自由度の高さによって強度向上を図ることができる。図5や図7に示すように、ベルトラインリンフォース25を構成するベルトラインリンフォースアウタ40の延長上にはサイドサッシュ18の一部が位置しているのに対し、ベルトラインリンフォース25を構成するベルトラインリンフォースインナ30は、サイドサッシュ18などに制約されることなく前側曲げ部15bの直近部分から後側曲げ部15cの直近部分までインナパネル15の車内側面15aのほぼ全体に沿って延設させることが可能である。よって、ベルトラインに対してベルトラインリンフォース25が短尺にならず、ベルトライン全体に亘る剛性及び強度の確保に寄与する。図5の形態では、ベルトラインリンフォースインナ30に加えてベルトラインリンフォースアウタ40も後端側に逃げ部47を形成することで後側曲げ部15cの直近まで延設されており、ベルトラインリンフォース25の後端部分の剛性及び強度がより一層高くなっている。また、ベルトラインリンフォースアウタ40の前端側は、前後方向延設部19aと曲げ部19bの2面で支持されることでミラーリンフォース19に対する結合強度が高くなっている。またベルトラインリンフォースインナ30において、ベルトラインリンフォースアウタ40と重ならない車内側壁部31や湾曲部34の肉厚を、ベルトラインリンフォースアウタ40と重なる上方フランジ部32や下方フランジ部33の肉厚よりも大きくすることによって、ベルトラインリンフォース25自体の剛性及び強度も高くなっている。ベルトラインリンフォースインナ30の形成に用いられる軽金属の押出成形では、このような部位別に異なる肉厚設定が可能である。特に、湾曲部34のような箇所をプレス成形で形成すると薄肉になってしまうが、押出成形では肉厚をコントロールしやすく、湾曲部34を含む断面形状においても十分な強度を与えることができる。
また、ベルトラインリンフォース25は形状の自由度が高いため、ウインドレギュレータやインナベルトモールなどの周辺部材の組み付け性にも優れる。前述のように、ウインドレギュレータの取り付け部やインナベルトモールの支持部はウインドガラス14に沿って湾曲した形状とする必要があるが、プレス成形品であるベルトラインリンフォースアウタ40では、長手方向に湾曲する形状の車外側壁部41やモール支持部44を簡単かつ低コストに形成することができる。ベルトラインリンフォースアウタ40における車外側壁部41とモール支持部44は、ベルトラインリンフォースインナ30とは重ならない非重畳部分であるため、ベルトラインリンフォースインナ30側の形状に制約されずに任意の湾曲形状に設定することができる。
ベルトラインリンフォース25は生産性の点でも優れている。ベルトラインリンフォースインナ30とベルトラインリンフォースアウタ40は組み合わせ前の状態では閉断面部分を有さないため、組み合わせ前に貫通穴35や貫通穴45を形成することで、穴開け作業が容易になる。また、ベルトラインリンフォース25のように閉断面の中空部を含む長尺部材の形成に際しては、一様断面の一体構造物として形成するよりも、ベルトラインリンフォースインナ30とベルトラインリンフォースアウタ40のような非閉断面の板状部材を個別に製造して組み合わせる方が、全体として簡単かつ低コストに製造できる。
本発明との比較例として、一体構造体物として構成したベルトラインリンフォース125を図8と図9に示す。図8に示すように、ベルトラインリンフォース125は、閉断面の中空部126と上方フランジ127と下方フランジ128が一部材として成形されている。このようなベルトラインリンフォース125は、製造上の制約によって基本的に一様な断面形状となる。図9に示すミラーリンフォース119とロックリンフォース120は先に説明した実施形態のミラーリンフォース19とロックリンフォース20に対応するが、ベルトラインリンフォース125に合わせて形状が若干異なっている。
図9に示すように、中空部126の後方延長上にサイドサッシュ18の筒状部18bが位置しているため、一様な断面形状のベルトラインリンフォース125の後端位置は筒状部18bによって制限される。その結果、図5や図7の実施形態と異なり、インナパネル15の車内側面15aとサイドサッシュ18の筒状部18bの間の領域までベルトラインリンフォース125を進入させることができず、当該領域をベルトラインリンフォース125で補強することができない。また、ベルトラインリンフォース125の前端部では、ミラーリンフォース119に対するベルトラインリンフォース125の支持が一つの面のみで行われるため、ミラーリンフォース19に対してベルトラインリンフォースアウタ40を2面で支持させた図5の実施形態の構造に比して結合強度が低くなる。また、図示実施形態のベルトラインリンフォースアウタ40における車外側壁部41やモール支持部44と異なり、ベルトラインリンフォース125では中空部126(特に、ウインドレギュレータが取り付けられる車外側の面)や上方フランジ127が長手方向に直線的な形状となるため、ウインドレギュレータやインナベルトモールをウインドガラス14に合わせた湾曲形状で支持するためには、中空部126や上方フランジ127に対して別の支持部材を組み付ける必要があり、部品点数が増えて構成が複雑化してしまう。また、中空部126の車内側や車外側の壁部に対してドアの厚み方向への貫通穴を形成する場合、一方の壁部への穿孔が他方の壁部に影響しないようにする必要があり、製造の手間がかかる。
以上のように、本発明を適用したベルトラインリンフォース25を備えたドアフレームによると、ドアサッシュ12などに制約されずにベルトラインの全体に亘る補強が可能であり、かつ軽金属の押出成形で形成されるベルトラインリンフォースインナ30の各部の肉厚設定によって曲げ剛性と強度も確保されるため、強度部材として優れている。また、ウインドレギュレータやインナベルトモールといった周辺部材が取り付けられる車外側壁部41やモール支持部44を有するベルトラインリンフォースアウタ40に関する形状設定の自由度も高い。
以上、図示実施形態に基づき本発明を説明したが、本発明は図示した実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない限りにおいて改良や改変が可能である。例えば、図示実施形態は自動車の前部側面ドアに適用しているが、後部側面ドアなどにも適用が可能である。
また、図示実施形態のベルトラインリンフォース25では、ベルトラインリンフォースインナ30の材質としてアルミを例示したが、押出成形が可能であるという条件を満たすものであれば、アルミ以外の軽金属を採用することも可能である。
10 ドア
11 ドアパネル
12 ドアサッシュ
13 窓開口
14 ウインドガラス
15 インナパネル
15a 車内側面
15b 前側曲げ部
15c 後側曲げ部
17 アッパサッシュ
18 アッパサッシュ
18a ガラスラン保持部
18b 筒状部
19 ミラーリンフォース(中間部材)
19a 前後方向延設部
19b 曲げ部
19c 支持部
20 ロックリンフォース(中間部材)
20a 前後方向延設部
20b 曲げ部
20c 支持部
25 ベルトラインリンフォース
30 ベルトラインリンフォースインナ(第1の成形部材)
31 車内側壁部(非重畳部分)
32 上方フランジ部(重畳部分)
33 下方フランジ部(重畳部分)
34 湾曲部(非重畳部分)
35 貫通穴
40 ベルトラインリンフォースアウタ(第2の成形部材)
41 車外側壁部(非重畳部分)
42 上方フランジ部(重畳部分)
43 下方フランジ部(重畳部分)
44 モール支持部(非重畳部分)
45 貫通穴
46 曲げ支持部
47 逃げ部
48 重畳部
W1 W2 W3 溶接部

Claims (9)

  1. 窓開口を形成するドアサッシュと、ベルトラインに沿って延設されるベルトラインリンフォースとを有する車両用ドアフレームにおいて、
    上記ベルトラインリンフォースは、軽金属の押出成形により形成され車内側に位置する第1の成形部材と、金属材のプレス成形により形成され車外側に位置する第2の成形部材を、ドア厚み方向に重ねて接合固定され
    上記第1の成形部材と上記第2の成形部材は互いに重なる重畳部分と重ならない非重畳部分を有し、上記第2の成形部材における上記非重畳部分は、上記ベルトラインリンフォースの長手方向に沿って湾曲する長手方向湾曲部を有することを特徴とする車両用ドアフレーム。
  2. 請求項記載の車両用ドアフレームにおいて、接合状態の上記第1の成形部材と上記第2の成形部材の互いの上記非重畳部分によって閉断面の中空部が形成され、上記第1の成形部材は、上記中空部の形成部分と上記重畳部分の厚みが異なる車両用ドアフレーム。
  3. 請求項1または2記載の車両用ドアフレームにおいて、上記第2の成形部材の上記長手方向湾曲部に、上記窓開口内に昇降するウインドガラスに対して車内側から弾性的に接触するインナベルトモールが取り付けられる車両用ドアフレーム。
  4. 請求項2または3記載の車両用ドアフレームにおいて、上記第1の成形部材は、上記中空部の形成部分の一部に、上記ベルトラインリンフォースの長手方向に対する直交断面内で湾曲した形状の湾曲部を有する車両用ドアフレーム。
  5. 請求項1ないしのいずれか1項記載の車両用ドアフレームにおいて、上記第2の成形部材の長手方向の延長上に上記ドアサッシュの一部が位置しており、上記第2の成形部材は上記ドアサッシュと干渉しない形状に曲げられた逃げ部を有する車両用ドアフレーム。
  6. 請求項1ないしのいずれか1項記載の車両用ドアフレームにおいて、上記第2の成形部材の長手方向の延長上に上記ドアサッシュの一部が位置しており、上記第2の成形部材の長手方向端部と上記ドアサッシュの間が溶接で固定される車両用ドアフレーム。
  7. 請求項1ないしのいずれか1項記載の車両用ドアフレームにおいて、上記ドアサッシュと上記ベルトラインリンフォースを接続させる中間部材を有し、上記第2の成形部材の長手方向端部に、ドアの厚み方向に曲げられて上記中間部材に溶接で固定される曲げ支持部を有する車両用ドアフレーム。
  8. 請求項記載の車両用ドアフレームにおいて、上記第1の成形部材の上記湾曲部と上記第2の成形部材の間が溶接で固定される車両用ドアフレーム。
  9. 請求項1ないしのいずれか1項記載の車両用ドアフレームにおいて、上記第1の成形部材と上記第2の成形部材の少なくとも一方にドアの厚み方向への貫通穴を有する車両用ドアフレーム。
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