JP3382729B2 - 自動車のドア構造 - Google Patents
自動車のドア構造Info
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- B21C23/142—Making profiles
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- Mechanical Engineering (AREA)
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- Securing Of Glass Panes Or The Like (AREA)
Description
する。
閉し、走行時には乗員が転落しないように守り、また乗
員および室内を風雨から守る役目を持っている。ドアの
構造としては、窓部の構造で分類すると、サッシドア、
サッシレスドア、パネルドアの3種類に大別され、最も
一般的なものはサッシドアである。
で、上半分に窓ガラス1とサッシ2が設けられ、下半分
がパネル部分で、ドアアウターパネル3、ドアインナー
パネル4、これら両パネルの端部間に介在される前後一
対の接続部材5等からなり、内部にドアロック、窓ガラ
ス1を昇降するウインドレギュレータなどの機構部品が
組み込まれ、また最近では強度確保と側面衝突から乗員
を守るためインパクトビーム(ドアガードバー)6を内
蔵している。ドアアウターパネル3は、一般に0.6m
m〜0.8mm程度の鋼板をプレス成形して製作され
る。ドアインナーパネル4は、ドアロックやウインドレ
ギュレータなどの機構部品のほか、多くの艤装部品を取
り付けるため大きな剛性と強度が要求されることから、
0.7mm〜0.9mm程度の鋼板を深絞り成形して製
作され、スポット溶接等によりドアアウターパネル3お
よび接続部材5に接合固定される。接続部材5の材質と
しては一般にダイキャスト等によって製作される。イン
パクトビーム6の材質としては、軽量化のため高張力鋼
板が一般に用いられ、ドアアウターパネル3の内面に前
後に差し渡して接合される。
自動車用ドアは、上記した通りドアアウターパネル3と
ドアインナーパネル4を鋼板のプレス成形によって製作
しているため、パネル成形用金型の製造コストが高く、
また両パネルのスポット溶接は溶接箇所が多く、溶接作
業に時間がかかるという問題があった。また、パネルお
よびインパクトビームの素材として鋼板を使用している
ため、ドアの重量が重く、軽量化することができないと
いう問題があった。さらに、インパクトビーム6を別個
に製作した後、ドアアウターパネル3の裏面に溶接等に
よって接合する必要があるため、その作業も面倒であ
り、生産性が悪く、コスト低減を図ることができないと
いう問題もあった。
の問題点に鑑みてなされたもので、その目的とするとこ
ろは、アルミニウム合金の押出型材を用いることによ
り、製造性に優れ、製造コストの低減および軽量化を達
成し得るようにした自動車のドア構造を提供することに
ある。
め、請求項1に記載の発明は、ドアアウターパネルと、
ドアインナーパネルと、これら両パネルの前端側と後端
側をそれぞれ接続する接続部材とを備えた自動車のドア
構造において、前記ドアアウターパネルおよび前記ドア
インナーパネルをアルミニウム合金の押出型材で形成
し、前記ドアアウターパネルの内側に衝撃吸収部を一体
成形するとともに、前記ドアアウターパネルの下端に嵌
合リブを形成し、この嵌合リブに前記ドアインナーパネ
ルの下端を連結固定したことを特徴とする。請求項2に
記載の発明は、上記請求項1記載の発明において、接続
部材は接続部材本体とその外側に一体に形成された取付
板を有するアルミニウム合金の押出形材で形成され、前
記取付板の表面が前記接続部材本体の上下部を切断除去
することにより湾曲され、この取付板にドアアウターパ
ネルの内面が密接接合されていることを特徴とする。請
求項3に記載の発明は、ドアアウターパネル、ドアイン
ナーパネルおよびこれら両パネルの下端を連結する連結
部材とを備え、前記ドアアウターパネルと前記ドアイン
ナーパネルをそれぞれアルミニウム合金の押出型材で形
成し、前記連結部材をU字状の押出型材によって形成
し、その各上端に前記ドアアウターパネルと前記ドアイ
ンナーパネルの下端をそれぞれ接合したことを特徴とす
る。
パネルはアルミニウム合金の押出型材を所要長さ、形状
に切断することで製作されており、プレス成形に比べて
金型製作費が安価である。また補強リブ等を同時に一体
形成することができる。また、アルミニウム合金製のパ
ネルは軽量化を可能にする。衝撃吸収部はドアアウター
パネルと一体成形されており、溶接等の後加工を不要に
する。請求項2記載の発明において、接続部材はアルミ
ニウム合金の押出型材を所要長さ、形状に切断すること
で製作されており、プレス成形に比べて金型製作費が安
く、また軽量である。 請求項3に記載の発明において、
ドアアウターパネルとドアインナーパネルはそれぞれア
ルミニウム合金の押出型材を所要長さ、形状に切断する
ことで製作されており、プレス成形に比べて金型製作費
が安い。また、連結部材はU字状の押出型材からなり、
その各上端にてドアアウターパネルとドアインナーパネ
ルの下端を支持することにより、パネルの高さ寸法を短
縮する。
詳細に説明する。図1は本発明に係る自動車のドア構造
の一実施例を示す外観斜視図、図2は同ドアの側断面図
である。これらの図において、本実施例は自動車のサッ
シドアに適用した場合を示す。このため、全体を符号1
0で示すドアは、窓ガラス1、サッシ2、ドアアウター
パネル11、ドアインナーパネル12、これら両パネル
11,12の端部間に介在された前後一対の接続部材1
3等からなり、内部に不図示のドアロック、窓ガラスを
昇降するウインドレギュレータなどの機構部品が組み込
まれている。
ウム合金(JIS A 6NO1−T6等)の押出成形
によって製作された押出型材を所要寸法および形状に切
断することで製作されており、内面には衝撃吸収部1
4、補強リブ15および嵌合リブ16が一体に突設され
ている。パネル素材である押出型材は、車体の前後方向
が型材の押出方向となるように形成される。図2に示す
ようなドアアウターパネル11の断面形状は型材成形に
何等支障をきたさず、かなり自由に設計することが可能
である。例えば、面剛性が必要な部位には前記補強リブ
15を設けることができ、側面衝突の際のエネルギ吸収
を必要とする部位には所要サイズの衝撃吸収部14を設
けることが可能である。
ビームに相当するもので、車体前後方向に長い矩形の筒
状体に形成され、接続部材13間に位置している。補強
リブ15はドアアウターパネル11を前記衝撃吸収部1
4と共に補強するもので、車体前後方向に長いT字形の
突状体に形成され、ドアアウターパネル11の内面上端
部および下端部寄りにそれぞれ設けられている。嵌合リ
ブ16は、前記ドアインナーパネル12の下端部が接続
される部分で、ドアインナーパネル12の板厚と略同一
の間隔を保って上下に平行に対向する一対の板状体で構
成され、これら板状体間に前記ドアインナーパネル12
の下端が嵌合され、且つ溶接、接着等によって接続され
る。溶接もしくは接着に際しては、例えば図3(a)に
示すようにドアインナーパネル12の下端部をドアアウ
ターパネル11の内面と面で当接するよう折り曲げて溶
接すると、大きな結合強度が得れ、上記した嵌合リブ1
6を必要としない。また、溶接、接着等に限らず、図3
(b)に示すようにボルトもしくはリベット17やスポ
ット溶接、ねじ止め等によって接続することも可能であ
る。
ターパネル11と同様、アルミニウム合金(JIS A
6NO1−T6等)からなる板状の押出型材を所要寸
法および形状に切断することで製作されており、内面に
は突状体からなる例えば2つの補強リブ20が一体に突
設され、外面には内装材取付リブ21が一体に突設され
ている。そして、ドアインナーパネル12は、下端部が
前記ドアアウターパネル11の嵌合リブ16に接合固定
され、前後方向両端部が前記接続部材13にそれぞれ溶
接等によって接合される。
11、ドアインナーパネル12と同様、アルミニウム合
金(JIS A 6NO1−T6等)からなる押出型材
によって製作されている。更に接続部材13の構成等を
図5に基づいて詳述すると、接続部材本体13Aと、取
付板13Bとで構成されている。接続部材本体13A
は、例えば図5(b)に示すように断面形状が「日」の
字形の押出型材からなり、ドアアウターパネル11の内
面形状と一致するよう点線で示す上下端部の不要部分を
切断除去され、ドアアウターパネル11の内面前後端部
付近に取付板13Bを介して車体前後方向と直交するよ
う溶接、接着、ボルト等によって接合固定される。この
ため、前記ドアアウターパネル11の衝撃吸収部14、
補強リブ15および嵌合リブ16は、押出型材をドアア
ウターパネル11の大きさに切断した後、図4の破線で
示す両端部が切断除去される。同様にドアインナーパネ
ル12の内面側に突設された補強リブ20の端部も接続
部材13に対するドアインナーパネル12の固定を可能
にするため切断除去される。すなわち、ドアアウターパ
ネル11とドアインナーパネル12との接合は、上記衝
撃吸収部14、補強リブ15、嵌合リブ16等不要部分
を予め切断除去し、この部分に接続部材13を設置し、
これを介して接続するものである。前記取付板13B
は、前記接続部材本体13Aと一体に押出成形によって
平板状に製作され、その上下部は接続部材本体13Aの
切断除去部に沿って溶接19によって接合固定されるこ
とにより、図5(a)に示すように湾曲され、取付板1
3Bの外面にドアアウターパネル11の内面が密接接合
される。
ジ、ドアロック等の部品が取り付けられることから、形
状的に複雑にならざるを得ない場合は、接続部材13を
ダイカストによって製作すると、製造、組付作業が簡単
で、能率的である。また、押出型材、ダイカスト品に限
らず、アルミニウム合金板のプレス成形によって製作す
ることも可能である。
ドア構造にあっては、ドアアウターパネル11およびド
アインナーパネル12をアルミニウム合金の押出型材に
よって製作しているので、プレス成形用金型に比べて押
出成形用ダイスの製造は容易で、安価に製作することが
できる。すなわち、プレス成形用金型はパネルの面全体
を加工形成するため、加工面積が大で、時間を要するの
に対し、押出成形用ダイスの場合はパネルの断面形状を
孔加工するため、加工が簡単である。また、押出型材で
あれば、衝撃吸収部14、補強リブ15、嵌合リブ1
6、補強リブ20、内装材取付リブ21等を同時に一体
形成することができるため、ドアアウターパネル11、
ドアインナーパネル12の製造、組立作業が著しく簡単
であり、また溶接箇所も削減できるため、作業工数を大
幅に節減することができ、一層製造コストを低減し得
る。さらに、ドアアウターパネル11、ドアインナーパ
ネル12および接続部材13をアルミニウム合金によっ
て製作しているので、従来の鋼板製のものに比べて軽
く、ドア自体の重量を大幅に減少させることができる。
ら見た外観斜視図、図7はドアアウターパネル11の要
部外観斜視図、図8はパネル接続の他の実施例を示す
図、図9はドアインナーパネル12の要部外観斜視図で
ある。この実施例はドアアウターパネル11とドアイン
ナーパネル12をそれぞれ上下2分割形成し、しかる後
それぞれ一体的に接合した例を示すものである。このよ
うな分割型のドアアウターパネル11およびドアインナ
ーパネル12においては、押出成形上困難である場合と
か押出型材が大型となりコストアップになる場合に有効
である。
ネル11aと下側パネル11bの接続に際しては、外観
上のデザインを考慮すると同時にドア開閉時に他のもの
との接触による傷から保護するため、結合部材30によ
って接続する。結合部材30は、パネルと同様、アルミ
ニウム合金等の押出型材や合成樹脂によって図7、図8
に示すような適宜な断面形状を有するレール状に製作さ
れ、その上下に形成された溝部に上側パネル11aと下
側パネル11bの対向端部が長手方向から差し込まれ、
かつ溶接、かしめ等によって接合固定される。また、上
側パネル11aと下側パネル11bの内面には衝撃吸収
部14がそれぞれ一体に突設されている。
側パネル12aと下側パネル12bの接続は、図9の場
合、嵌合溝31と、この嵌合溝31に嵌合されスポット
溶接等によって接合固定される嵌合凸部32とを示した
が、これに限らず溶接、接着、ボルト等の手段によって
接合されるものであってもよい。なお、その他の構成は
上記した実施例と同様である。
ア構造にあっては、押出成形自体が困難もしくは押出型
材が大型化する大型のドアに適用して好適である。
部断面図である。この実施例はドアアウターパネル11
とドアインナーパネル12の下端を連結部材40によっ
て連結したものである。ドアアウターパネル11とドア
インナーパネル12はそれぞれアルミニウム合金の押出
型材で製作されている。前記連結部材40は、断面形状
がU字状のアルミニウム合金製押出型材からなり、外側
壁の上端に前記ドアアウターパネル11の下端が結合部
材30を介して接合固定され、内側壁の上端に前記ドア
インナーパネル12の下端が溶接等によって接合固定さ
れている。
の高さ分だけドアアウターパネル11およびドアインナ
ーパネル12の高さ寸法を小さくすることができるの
で、上記実施例と同様に押出成形自体が困難もしくは押
出型材が大型化する大型のドアに適用して好適である。
場合について説明したが、サッシレスドアに対してもそ
のまま実施することができることは勿論である。また接
続部材とサッシ部をプレス成形することによりパネルタ
イプのドアに利用することもできる。また、本発明は種
々の変更が可能であり、例えばドアアウターパネル11
をアルミニウム合金の押出型材で製作し、ドアインナー
パネル12をプレス成形によって製作することも可能で
ある。
ドア構造は、ドアアウターパネルとドアインナーパネル
をアルミニウム合金の押出型材によって製作したので、
プレス成形に比べて製造コストを低減することができ
る。また、アルミニウ合金製であるため、ドア自体を軽
量化することができる。さらにドアアウターパネルの内
面に衝撃吸収部を一体成形しているので、ドアアウター
パネルの組立工数を削減することができ、一層コスト低
減を図ることができる。
インナーパネルおよびこれら両パネルの下端を連結する
連結部材とを備え、前記ドアアウターパネルとドアイン
ナーパネルをそれぞれアルミニウム合金の押出型材で製
作し、前記連結部材をU字状の押出型材で製作し、その
各上端に前記ドアアウターパネルとドアインナーパネル
の下端をそれぞれ接合したので、パネル自体の寸法を小
さくすることができ、押出成形自体が困難もしくは押出
型材が大型化する大型のドアに適用して好適である。
示す外観斜視図である。
インナーパネルの接続構造の他の実施例を示す断面図で
ある。
である。
び製造前の状態を示す接続部材本体と取付板の斜視図で
ある。
る。
である。
である。
である。
…ドアインナーパネル、5…接続部材、6…インパクト
ビーム、10…ドア、11…ドアアウターパネル、12
…ドアインナーパネル、13…接続部材、14…衝撃吸
収部、15…補強リブ、16…嵌合リブ、20…補強リ
ブ、21…内装材取付リブ、30…結合部材、40…連
結部材。
Claims (3)
- 【請求項1】 ドアアウターパネルと、ドアインナーパ
ネルと、これら両パネルの前端側と後端側をそれぞれ接
続する接続部材とを備えた自動車のドア構造において、前記ドアアウターパネルおよび前記ドアインナーパネル
をアルミニウム合金の押出型材で形成し、 前記ドアアウターパネルの内側に衝撃吸収部を一体成形
するとともに、前記ドアアウターパネルの下端に嵌合リ
ブを形成し、この嵌合リブに前記ドアインナーパネルの
下端を連結固定した ことを特徴とする自動車のドア構
造。 - 【請求項2】 請求項1記載の自動車のドア構造におい
て、 接続部材は接続部材本体とその外側に一体に形成された
取付板を有するアルミニウム合金の押出形材で形成さ
れ、前記取付板の表面が前記接続部材本体の上下部を切
断除去することにより湾曲され、この取付板にドアアウ
ターパネルの内面が密接接合されている ことを特徴とす
る自動車のドア構造。 - 【請求項3】 ドアアウターパネル、ドアインナーパネ
ルおよびこれら両パネルの下端を連結する連結部材とを
備え、前記ドアアウターパネルと前記ドアインナーパネ
ルをそれぞれアルミニウム合金の押出型材で形成し、前
記連結部材をU字状の押出型材によって形成し、その各
上端に前記ドアアウターパネルと前記ドアインナーパネ
ルの下端をそれぞれ接合したことを特徴とする自動車の
ドア構造。
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JP20049694A JP3382729B2 (ja) | 1994-08-25 | 1994-08-25 | 自動車のドア構造 |
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