JP2001151148A - 自動車のフロントピラー - Google Patents

自動車のフロントピラー

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JP2001151148A
JP2001151148A JP34021499A JP34021499A JP2001151148A JP 2001151148 A JP2001151148 A JP 2001151148A JP 34021499 A JP34021499 A JP 34021499A JP 34021499 A JP34021499 A JP 34021499A JP 2001151148 A JP2001151148 A JP 2001151148A
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JP
Japan
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front pillar
pillar
obstacle
impact
thin
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JP34021499A
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English (en)
Inventor
Akihiko Akiyama
朗彦 秋山
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Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フロントピラー本来の剛性を維持しつつ、障
害物への衝撃を十分に緩和することのできる自動車のフ
ロントピラーを提供する。 【解決手段】 筒型断面に形成したフロントピラー20
において、車室29内側へのフロントピラー20の変形
を促すために、フロントピラー20の一部に薄肉部25
を形成した。従って、フロントピラー20に障害物が当
ったときに、フロントピラー20の薄肉部25が比較的
容易に変形する。一方、フロントピラー20のその他の
部位を変形し難い肉厚に構成したので、フロントピラー
20の剛性を十分に確保することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は自動車のフロントピ
ラーの改良技術に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車のフロントピラーは、車体の一部
であるから剛性が大きい部材である。例えば、フロント
ピラーの前部に障害物が当った場合には、障害物への衝
撃が大きい。一方、障害物の保護を優先するあまりフロ
ントピラーの剛性を小さくしたのでは、車体全体の耐久
強度を確保することができない。
【0003】そこで、フロントピラー本来の剛性を維持
しつつ、障害物への衝撃を十分に緩和することのできる
自動車のフロントピラーが望まれる。障害物への衝撃の
緩和を配慮した自動車のフロントピラーとしては、例え
ば特開平9−39833号公報「自動車のフロントピラ
ー」が知られている。以下、この技術を同公報の図1及
び図2を参照の上説明する。
【0004】この技術のフロントピラー1(符号は公報
のものを引用した。)は、ピラーインナ6にピラーアウ
タ7を接合して筒型断面のピラー本体5を形成し、ピラ
ーアウタ7の前面部分7aに低剛性の緩衝パネル8を取
付け、この緩衝パネル8の前面に樹脂ガーニッシュ9を
取付けたものである。フロントピラー1の前部に障害物
が当った場合には、樹脂ガーニッシュ9並びに緩衝パネ
ル8が塑性変形することにより、障害物への衝撃を緩和
することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この様に、フロントピ
ラー1は、ピラー本体5に緩衝パネル8を設けただけの
ものである。このため、万一障害物がフロントピラー1
に当った場合には、緩衝パネル8の変形で衝撃力を吸収
するだけであり、障害物がピラー本体5まで到達した後
の衝撃力の吸収手段がない。従って、障害物に対して十
分な衝撃の緩和をするには改良の余地がある。すなわ
ち、フロントピラー1は、ピラー本体5にフロントピラ
ー本来の剛性を備えているものの、障害物が当ったとき
に、ピラー本体5自体で障害物への衝撃を緩和できるよ
うに配慮したものではない。
【0006】そこで本発明の目的は、フロントピラー本
来の剛性を維持しつつ、障害物への衝撃を十分に緩和す
ることのできる自動車のフロントピラーを提供すること
にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1は、筒型断面に形成したフロントピラーにお
いて、このフロントピラーは、車室内側へのフロントピ
ラーの変形を促すために、フロントピラーの一部に薄肉
部を形成したことを特徴とする。
【0008】フロントピラーの一部を薄肉部とすること
で、フロントピラーの一部を変形しやすい部分にした。
このため、万一フロントピラーに障害物が当ったとき
に、フロントピラーの薄肉部を変形させて衝撃力を吸収
させることができる。従って、障害物への衝撃を十分に
緩和することができる。一方、フロントピラーのその他
の部位を肉厚に構成したので、その他の部位の変形を防
ぐことができる。
【0009】また、フロントピラーの一部を薄肉部とす
るだけで変形しやすい部分を形成することができる。従
って、衝撃緩和用のフロントピラーを比較的簡単に形成
することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を添付図面に
基づいて以下に説明する。なお、「前」、「後」、
「左」、「右」、「上」、「下」は運転者から見た方向
に従い、Frは前側、Rrは後側、Lは左側、Rは右
側、CLは車幅中心(車体中心)を示す。また、図面は
符号の向きに見るものとする。
【0011】図1は本発明に係るフロントピラーを備え
た自動車の斜視図であり、自動車10の車体の一部をな
す左右のフロントピラー20,20を示す。以下、左の
フロントピラー20の構成を詳細に説明する。なお、右
のフロントピラー20も左のフロントピラー20と同一
構成であり、その説明を省略する。図中、11,11は
フロントフェンダ、12はルーフ、13はフロントバン
パ、14はボンネット、15はフロントガラス、16は
ドア、17はドアガラス、18は前輪、19,19はヘ
ッドライトである。
【0012】図2は図1の2−2線断面図であり、左の
フロントピラー20の平面断面構造を示す。フロントピ
ラー20は、インナフレーム21にアウタフレーム30
を接合して筒型断面に形成した部材であって、車室29
内側へのフロントピラー20の変形を促すために、フロ
ントピラーの一部に薄肉部25を形成したものである。
【0013】インナフレーム21は、前板部22及び後
板部24を薄肉部25でつないで車室29に臨ませたも
のであって、前板部22の前フランジ22aをフロント
ガラス15に略平行に配置し、後板部24の後フランジ
24aをドアガラス17に略平行に配置し、後板部24
に補強板27を介して補強パイプ28を取付けたもので
ある。インナフレーム21は、板材を折曲げたものや押
出し成形した金属部材(例えば、鋼材やアルミニウム合
金)が好ましい。
【0014】薄肉部25は、前板部22及び後板部24
と比べて板厚を薄くした部分であって、フロントピラー
20のその他の部位26(例えば、前板部22、後板部
24やアウタフレーム30)と比べて変形しやすい部分
である。薄肉部25をインナフレーム21の略中央に取
付けることにより、フロントピラー20の前側エリア2
0aを車室29内側へ変形させる衝撃吸収部とすること
ができる。なお、フロントピラー20の変形については
図4〜図5で詳しく説明する。
【0015】ここで、インナフレーム21の略中央に薄
肉部25を備えた理由は、フロントピラー20の前部2
0cに矢印の如く障害物が当った場合、薄肉部25を変
形させてフロントピラー20の前部20cを車室29内
側へ効率よく変形させることができるからである。この
ように、フロントピラー20の前部20cを車室29内
側へ効率よく変形させることで、障害物への衝撃を十分
に緩和することができる。
【0016】補強パイプ28は、剛性が大きい円筒部材
であり、補強板27とともにフロントピラー20の内部
を上端から下端まで通すことで芯材としての役割をも果
たす。補強パイプ28を補強板27を介して後板部24
に取付けることにより、フロントピラー20の後側エリ
ア20bを高剛性部とすることができる。
【0017】ここで、補強パイプ28と後板部24との
間に補強板27を介在させた理由を説明する。補強パイ
プ28を後板部24に押し付けると、補強パイプ28は
後板部24に接触するが、この接触はいわゆる「線」接
触となる。この結果、溶接部が直線的になり応力が集中
しやすく、比較的板厚の小さな後板部24に亀裂が発生
することが考えれる。従って、板厚の大きな補強板27
に補強パイプ28を溶接して、後板部24に亀裂が発生
することを防ぐようにした。
【0018】フロントピラー20のその他の部位26
は、前板部22、後板部24、補強板27、補強パイプ
28及びアウタフレーム30からなる。すなわち、フロ
ントピラー20のその他の部位26は、フロントピラー
20のうちから変形部25を除いた部分である。
【0019】アウタフレーム30は、車室29の外側に
アウタ本体31を臨ませ、アウタ本体31の前端から前
フランジ32をフロントガラス15に略平行に延ばし、
アウタ本体31の後端から後フランジ33をドアガラス
17に略平行に延ばしたものである。このアウタ本体3
1は、開放側を車幅方向内側(車体中心CL側)に向け
た平面断面視略U字状の部材であって、底31aを比較
的深く形成したものである。
【0020】アウタフレーム30は、前フランジ32を
インナフレーム21の前フランジ22aに接合するとと
もに、後フランジ33をインナフレーム21の後フラン
ジ24aに接合することにより、インナフレーム21に
取付ける。このアウタフレーム30は、板材を折曲げて
形成したものや押出し成形した金属部材(例えば、鋼材
やアルミニウム合金)が好ましい。
【0021】なお、この図は、車室29においてインナ
フレーム21の周囲を室内カバー35で覆ったことを示
す。室内カバー35は、車室29の外観性を高めるとと
もに、フロントピラー20に対するプロテクタとしての
役割を果たす。図中、40はウェザストリップ、41は
シーラント、42はドアサッシ、43はドア用ウェザス
トリップである。
【0022】図3は本発明に係る自動車のフロントピラ
ーの分解斜視図であり、インナフレーム21が概ねW字
状断面及びアウタフレーム30が概ねU字状断面の長尺
部材であり、変形部25、補強板27及び補強パイプ2
8も長尺部材であることを示す。
【0023】薄肉部25は前板部22及び後板部24と
比べて板厚を薄くした部分である。薄肉部25の肉厚を
薄くするだけで、フロントピラー20の前部20cに障
害物が当った場合、薄肉部25を変形させてフロントピ
ラー20の前部20cを車室29内側へ効率よく変形さ
せることができる。このため、衝撃緩和用のフロントピ
ラー20を比較的簡単に形成することができる。
【0024】次に、自動車のフロントピラー20の作用
を図4〜図5に基づいて説明する。図4(a),(b)
は本発明に係る自動車のフロントピラーの第1作用図で
ある。(a)において、障害物50が車体前方から矢印
の如くフロントピラー20の前部20cに当る。
(b)において、薄肉部25が矢印の如く塑性変形を
開始する。このため、フロントピラー20の前部20c
が車室29の内側に塑性変形する。
【0025】図5(a),(b)は本発明に係る自動車
のフロントピラーの第2作用図である。(a)におい
て、変形部25が矢印の如くさらに大きく塑性変形し
て、変形部25の端部同士が当る。引続きアウタフレー
ム30の折曲げ部34が矢印の如く塑性変形する。こ
のため、フロントピラー20の前部20cが車室29の
内側にさらに塑性変形する。
【0026】(b)において、フロントピラー20が車
室29の内側へ大きく塑性変形する。これにより、フロ
ントピラー20のうち前側エリア20aの衝撃吸収部が
大きく塑性変形する。この結果、万一フロントピラー2
0の前部20cに障害物50が当っても、衝撃を十分に
吸収して障害物50にかかる衝撃を十分に緩和すること
ができる
【0027】一方、フロントピラー20のうち後側エリ
ア20bの高剛性部は、変形しない状態を保つことがで
きる。従って、車体の一部としてのフロントピラー20
本来の剛性を維持することができる。
【0028】なお、前記実施の形態では、前板部22及
び後板部24を同じ板厚で形成した例を説明したが、後
板部24の板厚を厚くして剛性を高める構成にしてもよ
い。後板部24の板厚を厚くして剛性を高めることで、
補強パイプ28を省略することも可能である。
【0029】前記実施の形態では、補強パイプ28を円
筒部材として説明したが、例えば角パイプ等を使用して
も同様の効果を得ることができる。また、薄肉部25を
インナフレーム21側に備えた例を説明したが、例えば
アウタフレーム30側に備えてもよい。
【0030】
【発明の効果】本発明は上記構成により次の効果を発揮
する。請求項1は、フロントピラーの一部を薄肉部とす
ることで、フロントピラーの一部を変形しやすい部分と
した。この構成により、万一フロントピラーに障害物が
当ったときに、フロントピラーの薄肉部を変形させるこ
とにより、衝撃力を吸収して障害物への衝撃を十分に緩
和することができる。
【0031】一方、フロントピラーのその他の部位を変
形し難い肉厚に構成したので、フロントピラーの剛性を
十分に確保することができる。この結果、フロントピラ
ー本来の剛性を確保しつつ、障害物への衝撃を十分に緩
和することができる。
【0032】また、フロントピラーの一部を薄肉部とす
るだけで変形しやすい部分を形成することができる。従
って、衝撃緩和用のフロントピラーを比較的簡単に形成
することができる。この結果、衝撃緩和用のフロントピ
ラーのコストを抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るフロントピラーを備えた自動車の
斜視図
【図2】図1の2−2線断面図
【図3】本発明に係る自動車のフロントピラーの分解斜
視図
【図4】本発明に係る自動車のフロントピラーの第1作
用図
【図5】本発明に係る自動車のフロントピラーの第2作
用図
【符号の説明】
10…自動車、20…フロントピラー、20a…前側エ
リア、20b…後側エリア、20c…前部、21…イン
ナフレーム、25…薄肉部、29…車室、30…アウタ
フレーム。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒型断面に形成したフロントピラーにお
    いて、このフロントピラーは、車室内側へのフロントピ
    ラーの変形を促すために、フロントピラーの一部に薄肉
    部を形成したことを特徴とする自動車のフロントピラ
    ー。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017030676A (ja) * 2015-08-05 2017-02-09 トヨタ自動車株式会社 車体骨格構造及びその製造方法
JP2018099988A (ja) * 2016-12-20 2018-06-28 本田技研工業株式会社 ピラーガーニッシュ構造

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2017030676A (ja) * 2015-08-05 2017-02-09 トヨタ自動車株式会社 車体骨格構造及びその製造方法
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