JP2001146175A - 自動車のフロントピラー - Google Patents

自動車のフロントピラー

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JP2001146175A
JP2001146175A JP33063699A JP33063699A JP2001146175A JP 2001146175 A JP2001146175 A JP 2001146175A JP 33063699 A JP33063699 A JP 33063699A JP 33063699 A JP33063699 A JP 33063699A JP 2001146175 A JP2001146175 A JP 2001146175A
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Japan
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front pillar
pillar
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obstacle
automobile
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Akihiko Akiyama
朗彦 秋山
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Honda Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フロントピラー本来の剛性を維持しつつ、障
害物への衝撃を十分に緩和することのできる自動車のフ
ロントピラーを提供すること。 【解決手段】 自動車10における筒型断面のフロント
ピラー20である。このフロントピラー20の車室内2
1側に、フロントピラー20の変形を促す屈曲部35,
36を形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は自動車のフロントピ
ラーの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車のフロントピラーは、車体の一部
であるから剛性が大きい部材である。例えば、フロント
ピラーの前部に障害物が当った場合には、障害物への衝
撃が大きい。一方、障害物の保護を優先するあまりフロ
ントピラーの剛性を小さくしたのでは、車体全体の耐久
強度を確保することができない。そこで、フロントピラ
ー本来の剛性を維持しつつ、障害物への衝撃を十分に緩
和することのできる自動車のフロントピラーが望まれ
る。障害物への衝撃の緩和を配慮した自動車のフロント
ピラーとしては、例えば特開平9−39833号公報
「自動車のフロントピラー」(以下、「従来の技術」と
言う。)が知られている。
【0003】上記従来の技術は、同公報の図1及び図2
に示される通り、ピラーインナ6(番号は公報に記載さ
れたものを引用した。以下同じ。)にピラーアウタ7を
合せて筒型断面のピラー本体5を形成し、ピラーアウタ
7の前面部分7aに低剛性の緩衝パネル8を取付け、こ
の緩衝パネル8の前面に樹脂ガーニッシュ9を取付けた
自動車のフロントピラー1である。フロントピラー1の
前部に障害物が当った場合には、樹脂ガーニッシュ9並
びに緩衝パネル8が塑性変形することにより、障害物へ
の衝撃を緩和することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の技
術は、ピラー本体5に緩衝パネル8を設けただけのもの
である。障害物が緩衝パネル8を介してピラー本体5に
当った場合には、緩衝パネル8の変形で衝撃力を吸収す
るだけであり、障害物がピラー本体5まで到達した後の
衝撃力の吸収手段がない。従って、障害物に対して十分
な衝撃の緩和をするには改良の余地がある。すなわち、
上記従来の技術は、ピラー本体5にフロントピラー本来
の剛性はあるものの、障害物が当ったときに、ピラー本
体5自体で障害物への衝撃を緩和できるように配慮した
ものではない。
【0005】そこで本発明の目的は、フロントピラー本
来の剛性を維持しつつ、障害物への衝撃を十分に緩和す
ることのできる自動車のフロントピラーを提供すること
にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1は、筒型断面のフロントピラーにおいて、こ
のフロントピラーの車室内側にフロントピラーの変形を
促す屈曲部を形成したことを特徴とする。フロントピラ
ーに障害物が当ったときに、脆弱な屈曲部でフロントピ
ラーが変形し衝撃力を吸収して、障害物への衝撃を十分
に緩和する。一方、フロントピラーのうち、屈曲部から
離れた部分はそれほど変形しない。屈曲部を車室内側に
設けて、例えばカバーなどで覆い屈曲部を外面から隠す
ようにする。
【0007】請求項2は、屈曲部は「ひだ」であること
を特徴とする。ここで、「ひだ」とは複数の細長い折目
状のことを言う。ひだであるから、衝撃力の吸収は一層
容易である。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を添付図面に
基づいて以下に説明する。なお、「前」、「後」、
「左」、「右」、「上」、「下」は運転者から見た方向
に従い、Frは前側、Rrは後側、Lは左側、Rは右
側、CLは車幅中心(車体中心)を示す。また、図面は
符号の向きに見るものとする。
【0009】先ず、第1の実施の形態の自動車のフロン
トピラーについて、図1〜図7に基づき説明する。図1
は本発明に係る自動車(第1の実施の形態)の前半部の
斜視図であり、自動車10の車体の一部をなす左右のフ
ロントピラー20,20を示す。以下、左のフロントピ
ラー20の構成を詳細に説明する。なお、右のフロント
ピラー20も左のフロントピラー20と同一構成であ
り、その説明を省略する。図中、11,11はフロント
フェンダ、12はルーフ、13はフロントバンパ、14
はボンネット、15はフロントガラス、16はドア、1
7はドアガラス、18は前輪、19,19はヘッドライ
トである。
【0010】図2は図1の2−2線断面図であり、左の
フロントピラー20周りの平面断面構造を示す。フロン
トピラー20は、車室21内側のインナフレーム30に
車外側のアウタフレーム40を被せることで、筒型断面
体に形成した部材であり、このフロントピラー20の変
形を促す2つの屈曲部35,36を車室21内側に形成
したことを特徴とする。
【0011】インナフレーム30は、インナ本体31と
前部フランジ32と後部フランジ33とからなる一体成
形品である。詳しくは、インナ本体31は、開放側を車
幅方向外方(車体中心CLと反対側)に向けた平面断面
視略U字状の部材であり、前縁に前部フランジ32を一
体に形成し、後縁に後部フランジ33を一体に形成した
ものである。
【0012】このようなインナ本体31は底34が浅い
部材であり、前部フランジ32のフランジ面を車体前方
へ向けることにより、インナ本体31の前縁の部分を、
車体中心CL側に開放した平面視略V字状の第1の屈曲
部35とした。さらには、底34に対する第1の屈曲部
35の基端部分を、車幅方向外方に開放した平面視略V
字状の第2の屈曲部36とした。第1の屈曲部35の開
き角は鋭角であり、第2の屈曲部36の開き角は鈍角で
ある。第1・第2の屈曲部35,36は車体前方からの
力に対して座屈し易い脆弱部である。
【0013】アウタフレーム40は、アウタ本体41と
前部フランジ44と後部フランジ46とからなる一体成
形品である。詳しくは、アウタ本体41は、開放側を車
幅方向内方(車体中心CL側)に向けた平面断面視略U
字状の部材であって、底42が比較的深い。このような
アウタフレーム40は、底42の前端から車体中心CL
側へほぼ平坦な前板43を延し、この前板43の先端か
ら更に車体中心CL側へ前部フランジ44を延し、一
方、底42の後端から車体中心CL側へ後板45を延
し、この後板45の先端に後部フランジ46を一体に形
成したものである。互いの前部フランジ32,44同士
並びに後部フランジ33,46同士をスポット溶接等に
て接合することで、筒型断面のフロントピラー20を形
成することができる。インナフレーム30及びアウタフ
レーム40は、板材を折曲げ形成した部材や押出し材で
あり、鋼材やアルミニウム合金からなる。
【0014】ところで、インナフレーム30は底34の
うち後部内面に、補強板51を介して補強パイプ52を
重ねて溶接等にて取付けたものである。補強板51は厚
板であるから剛性が比較的大きい。補強パイプ52も筒
型断面部材であるから剛性が大きい。インナフレーム3
0は、前半部に脆弱な第1・第2の屈曲部35,36を
形成したので、後半部を補強板51及び補強パイプ52
にて補強することにより、インナフレーム30本来の剛
性を維持するようにしたものである。
【0015】筒型断面のフロントピラー20の内部を通
る補強板51及び補強パイプ52は芯材としての役割を
も果たす。補強板51及び補強パイプ52にてフロント
ピラー20の後半部分の剛性を高めることにより、車体
の一部としてのフロントピラー20本来の剛性を維持す
ることができる。しかも、フロントピラー20の前半部
分には補強部材がないので、第1・第2の屈曲部35,
36の変形作用を妨げることはない。このようにして、
フロントピラー20のうち、車体前方からの衝撃を吸収
する前半の衝撃吸収部分20Fと、フロントピラー20
本来の剛性を維持する後半の高剛性部分20Rとに分け
たものである。
【0016】この図は、フロントピラー20の前部、す
なわち、アウタフレーム40の前板43に車体前方から
の衝撃を吸収する保護部材55を取付けたことを示す。
詳しくは、保護部材55は、車体前方からの衝撃で変形
することにより衝撃を吸収する筒型断面部材であり、塩
化ビニール樹脂等の樹脂製押出し材からなる。前板43
にクリップ54をスナップフィットにて取付け、このク
リップ54に保護部材55の嵌合溝56を嵌合すること
で、フロントピラー20に保護部材55を簡単に取付け
ることができる。さらに保護部材55は、この保護部材
55の周囲を覆う化粧カバー57を前面に取付けたもの
である。化粧カバー57は、車体前方からの衝撃で変形
が容易な材料からなるカバー部材であり、フロントピラ
ー20周りの外観を高める役割を果たす。
【0017】またこの図は、車室21においてインナフ
レーム30の周囲を室内側カバー58にて覆ったことを
示す。室内側カバー58は、車室21の外観性を高める
とともに、フロントピラー20に対するプロテクタとし
ての機能を有するカバー部材である。特に、第1・第2
の屈曲部35,36を車室21内側に設けて、室内側カ
バー58で覆って目隠ししたので、外観が高まる。図
中、61は接着モール、62はウェザストリップ、63
はシーラント、64はドアサッシ、65はドア外側ウェ
ザストリップ、66はドア内側ウェザストリップ、67
はドア窓用ウェザストリップである。
【0018】図3は本発明に係る自動車のフロントピラ
ー(第1の実施の形態)の分解斜視図であり、インナフ
レーム30及びアウタフレーム40が概ねU字状断面の
細長い部材であり、補強板51及び補強パイプ52も細
長い部材であることを示す。さらにこの図は、アウタフ
レーム40の前板43の長手方向に複数個のクリップ5
4・・・(・・・は複数個を示す。以下同じ。)を取付け、こ
れらのクリップ54・・・にて前板43に細長い保護部材
55を取付け可能であることを示す。
【0019】次に、上記構成の第1の実施の形態におけ
るフロントピラー20の作用を、図4〜図7にて図の順
に説明する。図4は本発明に係るフロントピラー(第1
の実施の形態)の第1作用図であり、矢印のように障
害物Sが車体前方からフロントピラー20に当ったこと
を示す。障害物Sからの衝撃力は化粧カバー57並びに
保護部材55を介してフロントピラー20に伝わる。次
に図5の作用に進む。
【0020】図5は本発明に係るフロントピラー(第1
の実施の形態)の第2作用図であり、障害物Sからの衝
撃力によって、保護部材55並びに化粧カバー57が矢
印方向に変形したことを示す。この段階は、保護部材
55や化粧カバー57が変形することにより衝撃力を吸
収する初期段階であり、衝撃力を効果的に吸収して障害
物への衝撃を緩和する。フロントピラー20は保護部材
55や化粧カバー57よりも剛性が大きいので、この段
階では変形しない。次に図6の作用に進む。
【0021】図6は本発明に係るフロントピラー(第1
の実施の形態)の第3作用図であり、障害物Sからの衝
撃力が大きい場合に、フロントピラー20が矢印方向
に塑性変形を開始することを示す。すなわち、大きな衝
撃力によって脆弱な第1・第2の屈曲部35,36が塑
性変形を開始する。次に図7の作用に進む。
【0022】図7は本発明に係るフロントピラー(第1
の実施の形態)の第4作用図であり、障害物Sからの大
きい衝撃力によって、フロントピラー20が矢印方向
に塑性変形したことを示す。すなわち、衝撃力によって
脆弱な第1・第2の屈曲部35,36が塑性変形してフ
ロントピラー20の変形を促す。この結果、インナフレ
ーム30のうち前半部分が塑性変形するとともに、これ
に伴ってアウタフレーム40も塑性変形する。このた
め、フロントピラー20のうち前半の衝撃吸収部分20
Fの全体が塑性変形することにより、車体前方からの障
害物Sへの衝撃を吸収して十分に緩和する。一方、フロ
ントピラー20のうち、第1・第2の屈曲部35,36
から離れた後半の高剛性部分20Rはそれほど変形しな
い。従って、車体の一部としてのフロントピラー20本
来の剛性を維持することができる。
【0023】次に、第2の実施の形態の自動車のフロン
トピラーについて、図8〜図12に基づき説明する。な
お、上記図1〜図7に示す第1の実施の形態と同様の構
成については同一符号を付し、その説明を省略する。図
8は本発明に係る自動車のフロントピラー(第2の実施
の形態)の平面断面図であり、上記図2に示す構成に相
当する。フロントピラー70は、車室21内側のインナ
フレーム80に車外側のアウタフレーム90を被せるこ
とで、筒型断面体に形成した部材であり、このフロント
ピラー70の変形を促す屈曲部84を車室21内側に形
成したことを特徴とする。
【0024】インナフレーム80は、前後に延びるイン
ナ本体81と、インナ本体81の前端に一体に形成した
前部フランジ82と、インナ本体81の後端に一体に形
成した後部フランジ83とからなる。インナ本体81は
少なくとも前半部分に上記屈曲部84を一体に形成した
ものである。この屈曲部84は、車体前方からの力に対
して座屈し易い「ひだ(襞)」からなる脆弱部である。
ここで、「ひだ」とは複数の細長い折目状、すなわち、
この図に示すように平面から見て蛇行した形状のことを
言う。屈曲部84をひだにしたので、衝撃力の吸収が一
層容易である。
【0025】アウタフレーム90は、アウタ本体91と
前部フランジ92と後部フランジ93とからなる一体成
形品である。アウタ本体91は、開放側を車幅方向内方
(車体中心CL側)に向けた平面断面視略U字状の部材
である。このようなアウタフレーム90は、アウタ本体
91の前縁に前部フランジ92を一体に形成し、アウタ
本体91の後縁に後部フランジ93を一体に形成したも
のである。互いの前部フランジ82,92同士並びに後
部フランジ83,93同士をスポット溶接等にて接合す
ることで、筒型断面のフロントピラー70を形成するこ
とができる。インナフレーム80及びアウタフレーム9
0は、板材を折曲げ形成した部材や押出し材であり、鋼
材やアルミニウム合金からなる。
【0026】ところで、インナフレーム80はインナ本
体81のうち後部内面に、補強板101を介して補強パ
イプ102を重ねて溶接等にて取付けたものである。補
強板101は厚板であるから剛性が比較的大きい。補強
パイプ102も筒型断面部材であるから剛性が大きい。
インナフレーム80は、前半部に脆弱な屈曲部84を形
成したので、後半部を補強板101及び補強パイプ10
2にて補強することにより、インナフレーム80本来の
剛性を維持するようにしたものである。
【0027】筒型断面のフロントピラー70の内部を通
る補強板101及び補強パイプ102は芯材としての役
割をも果たす。補強板101及び補強パイプ102にて
フロントピラー70の後半部分の剛性を高めることによ
り、車体の一部としてのフロントピラー70本来の剛性
を維持することができる。しかも、フロントピラー70
の前半部分には補強部材がないので、屈曲部84の変形
作用を妨げることはない。このようにして、フロントピ
ラー70のうち、車体前方からの衝撃を吸収する前半の
衝撃吸収部分70Fと、フロントピラー70本来の剛性
を維持する後半の高剛性部分70Rとに分けたものであ
る。
【0028】この図は、車室21においてインナフレー
ム80の周囲を室内側カバー104にて覆っていること
を示す。室内側カバー104は、車室21の外観を高め
るとともに、フロントピラー70に対するプロテクタと
しての機能を有するカバー部材である。特に、屈曲部8
4を車室21内側に設けて、室内側カバー104で覆っ
て目隠ししたので、外観が高まる。図中、111はウェ
ザストリップ、112はシーラント、113はドアサッ
シ、114はドア用ウェザストリップである。
【0029】図9は本発明に係る自動車のフロントピラ
ー(第2の実施の形態)の分解斜視図であり、インナフ
レーム80、アウタフレーム90、補強板101及び補
強パイプ102が細長い部材であることを示す。さらに
この図は、インナ本体81の長手方向にひだ状の屈曲部
84を形成したことにより、インナ本体81がほぼ波板
状部材であることを示す。
【0030】次に、上記構成の第2の実施の形態におけ
るフロントピラー70の作用を、図10〜図12にて図
の順に説明する。図10は本発明に係るフロントピラー
(第2の実施の形態)の第1作用図であり、矢印のよ
うに障害物Sが車体前方からフロントピラー70に当っ
たことを示す。次に図11の作用に進む。
【0031】図11は本発明に係るフロントピラー(第
2の実施の形態)の第2作用図であり、障害物Sからの
衝撃力によってフロントピラー70が矢印方向に塑性
変形を開始することを示す。すなわち、衝撃力によって
屈曲部84が塑性変形を開始する。次に図12の作用に
進む。
【0032】図12は本発明に係るフロントピラー(第
2の実施の形態)の第3作用図であり、障害物Sからの
衝撃力によって、フロントピラー70が矢印方向に塑
性変形したことを示す。すなわち、衝撃力によって脆弱
な屈曲部84が塑性変形してフロントピラー70の変形
を促す。この結果、インナフレーム80のうち前半部分
が塑性変形し、これに伴いアウタフレーム90も塑性変
形する。このため、フロントピラー70のうち前半の衝
撃吸収部分70Fの全体が塑性変形することにより、車
体前方からの障害物Sへの衝撃を吸収して十分に緩和す
る。一方、フロントピラー70のうち、屈曲部84から
離れた後半の高剛性部分70Rはそれほど変形しない。
従って、車体の一部としてのフロントピラー70本来の
剛性を維持することができる。
【0033】
【発明の効果】本発明は上記構成により次の効果を発揮
する。請求項1は、フロントピラーの車室内側にフロン
トピラーの変形を促す屈曲部を形成したので、フロント
ピラーに障害物が当ったときに、脆弱な屈曲部でフロン
トピラーが変形して衝撃力を吸収するため、障害物への
衝撃を十分に緩和することができる。一方、フロントピ
ラーのうち、屈曲部から離れた部分はそれほど変形しな
い。従って、フロントピラー本来の剛性を維持しつつ、
障害物への衝撃を十分に緩和することができる。さらに
は、フロントピラーの変形を促す屈曲部を車室内側に設
けたので、例えば、カバーなどで覆い屈曲部を外面から
隠すことができる。従って、車室内側の外観性を損うこ
となく、屈曲部を形成することができる。
【0034】請求項2は、屈曲部を「ひだ」にしたの
で、衝撃力の吸収が一層容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る自動車(第1の実施の形態)の前
半部の斜視図
【図2】図1の2−2線断面図
【図3】本発明に係る自動車のフロントピラー(第1の
実施の形態)の分解斜視図
【図4】本発明に係るフロントピラー(第1の実施の形
態)の第1作用図
【図5】本発明に係るフロントピラー(第1の実施の形
態)の第2作用図
【図6】本発明に係るフロントピラー(第1の実施の形
態)の第3作用図
【図7】本発明に係るフロントピラー(第1の実施の形
態)の第4作用図
【図8】本発明に係る自動車のフロントピラー(第2の
実施の形態)の平面断面図
【図9】本発明に係る自動車のフロントピラー(第2の
実施の形態)の分解斜視図
【図10】本発明に係るフロントピラー(第2の実施の
形態)の第1作用図
【図11】本発明に係るフロントピラー(第2の実施の
形態)の第2作用図
【図12】本発明に係るフロントピラー(第2の実施の
形態)の第3作用図
【符号の説明】
10…自動車、20,70…フロントピラー、21…車
室、35,36…屈曲部(第1・第2の屈曲部)、84
…屈曲部(ひだ)、S…障害物。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒型断面のフロントピラーにおいて、こ
    のフロントピラーは、車室内側にフロントピラーの変形
    を促す屈曲部を形成したものであることを特徴とする自
    動車のフロントピラー。
  2. 【請求項2】 前記屈曲部は、ひだであることを特徴と
    する請求項1記載の自動車のフロントピラー。
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