JP2001171352A - 自動車用ドア - Google Patents

自動車用ドア

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JP2001171352A JP2000293704A JP2000293704A JP2001171352A JP 2001171352 A JP2001171352 A JP 2001171352A JP 2000293704 A JP2000293704 A JP 2000293704A JP 2000293704 A JP2000293704 A JP 2000293704A JP 2001171352 A JP2001171352 A JP 2001171352A
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Hiroshi Yoshida
寛 吉田
Koji Shimozu
晃治 下津
Masahiro Kyodo
正弘 京藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 重量増、コスト増を招かず、部品共通化した
自動車用ドアパネルを提供する。 【解決手段】 機能部品を取付けたモジュール2を取り
付けたインナーパネル3をアウターパネル4に組み付け
る構造で、モジュール2は機能部品の取付基体となり前
記開口部を塞ぐ形状の樹脂製パネル7と、インナーパネ
ル3に対する樹脂製パネル7の支持基体である板金製ブ
ラケット8とからなり、樹脂製パネル7外面に固着した
板金製ブラケット8のこの樹脂製パネル7外縁近傍に位
置する板金製ブラケット8下端を開口部9からインナー
パネル3外面に、板金製ブラケット8上端及び樹脂製パ
ネル7外縁はインナーパネル3内面に宛てがった状態
で、前記板金製ブラケット8上下端をインナーパネル3
に固着部位で取り付け、モジュール2とインナーパネル
3とを一体にした自動車用ドア1である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インナーパネルを
アウターパネル及びトリムで挟んだ構成の自動車用ドア
に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車用ドアは、インナーパネルをアウ
ターパネル及びトリムで挟んで構成して、アウターパネ
ル及びトリムに囲まれた空間内にウィンドレギュレー
タ、ドアロックやスピーカ等のいわゆる機能部品を組み
付ける。インナーパネルの車内側にはトリムと呼ぶ内装
材を貼り合わせるため、前記機能部品の組付態様は、組
付作業性のほか、組付時における機能部品毎の点検の容
易性や、自動車用ドアとしての軽量化、低コスト化や剛
性確保の観点から決定する技術課題とされている。
【0003】上記技術課題を受けて、近年、予めインナ
ーパネルに機能部品を組み付けておき、生産ラインにお
いて初めてアウターパネルとインナーパネルとを組み合
わせる生産方法が採用されるようになってきている。こ
れはインナーパネルの「モジュール化」と呼ばれる方法
で、特開平09-169215号、特表平11-501882号、USP5,36
7,832号等に見られる解決手段である。
【0004】同様に、本発明者らも、特願平11-107117
号において、モジュール化を骨子とした技術を提案して
いる。具体的には、インナーパネルを樹脂一体成形品と
して作り、(1)余分なスペースを要することなく、また
(2)別途リブ等の補強部位を設けずに必要十分な剛性を
確保しつつ、(3)遮音又は防水対策が比較的容易に済む
ように、開口を極力少なくした構造上の特徴を有してい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上掲の特願
平11-107117号を踏まえた改良技術である。樹脂一体成
形品としたインナーパネルは、板金製インナーパネルに
比較して、どうしても構造強度が劣ることが否めない。
これにより、ウィンドレギュレータ等から加えられる負
荷によって機能部品の取付基体であるインナーパネルが
変形し、円滑なウィンドレギュレータの作動が妨げられ
たり、樹脂のクリープによってアウターパネルに対する
インナーパネルの結合部位にガタつきが発生する等、耐
久性に問題が発生する虞れのあることがわかってきた。
【0006】樹脂一体成形品であるインナーパネルの構
造強度を高めるには、例えばインナーパネルの肉厚を増
す手段が考えられるが、それでは重量やコストが高くな
り、上記技術課題の充足がおぼつかなくなる。また、ク
リープに対しては、結合部位の組付安定性を確保するた
めにカラーを介在させる手段が一般に採用されるが、こ
れは部品点数の増加を招くので、好ましい解決手段では
ない。
【0007】このほか、機能部品であるウィンドレギュ
レータは、車種によって仕様が異なる(ガラス形状、昇
降距離の違い等)ために、このウィンドレギュレータの
取付基体である樹脂一体成形品のインナーパネルも車種
毎に製造せざるを得ず、コスト上昇の要因となってい
る。実際には、同一車種でも、左右又は前後のドアで、
設計仕様が異なる。また、現行の樹脂一体成形品のイン
ナーパネルは、ガラスを取付けた後のガラスガイドへの
嵌め込みや調整作業の作業孔を開口せざるを得ないが、
大きすぎる作業孔は構造強度や組付安定性の低下をもた
らすし、小さすぎると用をなさない。
【0008】基本的には、樹脂一体成形品でインナーパ
ネルを形成し、モジュール化を図る手段は好ましい。そ
こで、こうしたモジュール化を図る樹脂一体成形品のイ
ンナーパネルを基礎としつつ、上記問題点の解決、具体
的には(1)ウィンドレギュレータ等、負荷を加える機能
部品に対して、各機能部品の作動を妨げない対策を、重
量増、コスト増を招かない手段で実現する、(2)樹脂成
形品特有のクリープによる結合部位でのガタツキを防止
する、(3)車種又は同一車種における前後左右毎に異な
る仕様をできるだけ共通化して、コスト低減を図る、そ
してこれらを(4)部品点数の増加を抑制しながら実現す
るため、改めて検討することとした。
【0009】
【課題を解決するための手段】検討の結果、開発したも
のが、機能部品を取付けたモジュールをインナーパネル
の開口部に取り付け、モジュールを取り付けた前記イン
ナーパネルをアウターパネルに組み付ける構造で、モジ
ュールは機能部品の取付基体となり前記開口部を塞ぐ形
状の樹脂製パネルと、インナーパネルに対する樹脂製パ
ネルの支持基体である板金製ブラケットとからなり、樹
脂製パネル外面に固着した板金製ブラケットのこの樹脂
製パネル外縁近傍に位置する板金製ブラケット下端を開
口部からインナーパネル外面に、板金製ブラケット上端
及び樹脂製パネル外縁はインナーパネル内面に宛てがっ
た状態で、前記板金製ブラケット上下端をインナーパネ
ルに固着部位で取り付け、モジュールとインナーパネル
とを一体にした自動車用ドアである。
【0010】具体的には、(1)板金製ブラケットは、共
に板金成形品であるステー部及び案内部からなり、この
ステー部は横断面が一定で樹脂製パネルを横断する長尺
な中間部材で、案内部はウィンドレギュレータのワイヤ
を掛け廻すプーリを有する端部部材であり、所定長に切
断したステー部の両端に案内部を取付ける、(2)板金製
ブラケットの樹脂製パネルに対する固着部位は、バーリ
ング加工を施すことにより、樹脂製パネルの肉厚よりも
若干薄くこの樹脂製パネルに向かって突出させる、そし
て(3)樹脂製パネルには、薄肉部からなるヒンジを介し
て開閉する蓋を一体に成形してなる各部構成を上記自動
車用ドアに適用する。
【0011】本発明は、インナーパネルとは別に樹脂製
パネルからなるモジュールを構成することで、インナー
パネル全体を樹脂成形して生じていた上記各種問題を解
決する。インナーパネルを金属製とすれば、板金製ブラ
ケットとの結合強度は高く、インナーパネルに対するモ
ジュールの固着の耐久性は高まる。また、板金製ブラケ
ット下端をインナーパネル外面から、板金製ブラケット
上端及び樹脂製パネル外縁をインナーパネル内面からそ
れぞれ宛てがうことで、板金製ブラケット上下端と樹脂
製パネル外縁とで開口部内縁を挟持する格好となり、ガ
タツキを抑えることができる。
【0012】インナーパネルの開口部に対するモジュー
ルの取り付けは、板金製ブラケット下端を開口部から斜
めに差し込み、板金製ブラケット上端及び樹脂製パネル
外縁をインナーパネル内面に当接させることで、板金製
ブラケット下端をインナーパネル外面に、板金製ブラケ
ット上端及び樹脂製パネル外縁をインナーパネル内面に
宛てがった状態でボルト締めする簡便さを有する。イン
ナーパネルを挟むように、板金製ブラケット下端と板金
製ブラケット上端及び樹脂製パネル外縁との位置関係が
対峙しているので取付状態が安定しており、例えば板金
製ブラケット上端の宛てがい位置をインナーパネル内面
に設けておくと、取付位置の決定が容易にできる利点が
ある。インナーパネルに対して固着部位となる板金製ブ
ラケット上下端は、樹脂製パネル外縁からそれぞれ上下
方向に突出させておくとよい。
【0013】(1)板金製ブラケットをステー部と案内部
とに分けることにより、車種又は同一車種における前後
左右毎に異なる仕様に対し、ステー部の長短と案内部の
仕様変更のみで対応できるようになる。特に、ステー部
を横断面が一定で樹脂製パネルを横断する長尺な中間部
材とすることにより、予め所定断面に形成した連続する
部材を適宜所定長に切断するだけで、いかなる車種又は
同一車種における前後左右毎に異なる仕様にも対応でき
るステー部を提供できる。仕様の違いは、主にステー部
の長さに負うところが大きいので、例えば案内部の仕様
を統一しておけば、部材の共通化が大幅に進み、コスト
削減に大いに貢献する。
【0014】板金製ブラケットと樹脂製パネルと固着部
位における耐久性は、(2)前記固着部位に、樹脂製パネ
ルの肉厚よりも若干薄くこの樹脂製パネルに向かって突
出させるバーリング加工を施すことにより、固着部位に
おける樹脂製パネルのクリープを防止し、高めることが
できる。バーリング加工がカラーの代りを担うので、部
品点数の削減にも繋がり、組立時の手間及び労力の削減
も実現する。
【0015】インナーパネルには、組立時のガラスの嵌
め込みや調整作業用の作業孔が必要になるが、インナー
パネルの開口は防水性や遮音性の低下をもたらす。この
ため、従来より作業時以外に不要な開口は別体の蓋で塞
いでいる。そこで、本発明では、(3)樹脂製パネルに、
薄肉部からなるヒンジを介して開閉する蓋を一体に成形
し、必要により蓋を開いて、前記ガラスの嵌め込みや調
整作業に供することにしたのである。樹脂製パネルは、
薄肉部を形成しやすく、この薄肉部をヒンジとして折り
曲げやすい。また、樹脂製パネルと一体に形成している
ので、蓋を紛失することもなく、作業終了後適宜開口を
閉鎖することができる。この蓋は、構造的に不可避とな
る部材相互の隙間、例えばインナーパネルに対して外側
から取り付ける板金製ブラケット上端周囲の隙間を塞ぐ
部材としても利用できる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態につい
て、図を参照しながら説明する。図1は本発明を適用し
た自動車用ドア1を内側から見た斜視図、図2はモジュ
ール2を内側から見た分解斜視図であり、図3は同モジ
ュール2を外側から見た斜視図である。本例は、図1に
見られるように、モジュール2を取付けたインナーパネ
ル3をアウターパネル4と組み付けた自動車用ドア1の
例(図8参照)で、実車ではトリム(内装材、図示略)でイ
ンナーパネル3を被覆する。図1中、左側(図1中奥行
側)が車外、逆に右側(図1中手前側)が車内になる。本
例は、ガラス(図示略)の昇降にワイヤ式ウィンドレギュ
レータ5を用いた例である。
【0017】本例のインナーパネル3は、図2及び図3
に見られるように、ウィンドレギュレータ5やスピーカ
等の機能部品を取り付けるベース膨出部6を一体に形成
した樹脂製パネル7外面に、板金製ブラケット8,8を
固着したモジュール2を開口部9(図1参照)に取付けた
構成である。樹脂製パネル7は、インナーパネル3内面
に宛てがうフランジ10を外縁に有し、このフランジ10の
一部に薄肉部からなるヒンジ11を形成して、蓋12を一体
に設けている。複雑な形状のベース膨出部6は、リブ構
造として樹脂製パネル7の構造強度を高める働きを有
し、この限りにおいて本発明の樹脂製パネル7は、全体
を樹脂製としたインナーパネルの複雑なリブ構造による
作用効果と同様の利点を有している。
【0018】板金製ブラケット8は、略コの字状のチャ
ンネル断面(図4参照)を有する中間部材のステー部13上
下端に端部部材として案内部14,14を取付けた構成で、
樹脂製パネル7外面に固着している。インナーパネル3
の開口部9は、樹脂製パネル7外縁に相似な形状で、略
フランジ幅分だけ狭く、ちょうどベース膨出部6外縁が
嵌まり込む大きさであり、開口部9上縁には各板金製ブ
ラケット8上端の案内部14を嵌め込む窪み15,15(図5参
照)を設けてある。前記窪み15は、モジュール2の取付
位置を容易に定める目的も有している。
【0019】ウィンドレギュレータ5は、樹脂製パネル
7内面に取付けて樹脂製パネル7外面へ巻取部16を突出
させている。板金製ブラケット8の上下端に配した案内
部14,14は内蔵している。ワイヤ17は、各プーリ18に掛
け廻すと共に、図3中左(車後方)に位置する板金製ブラ
ケット8のステー部13に沿わせ取り廻され、ウィンドレ
ギュレータ5の巻取部16に巻取られる。
【0020】図4は板金製ブラケット8の樹脂製パネル
7に対する固着部位を表した断面図である。ステー部13
は、図4に見られるように、コの字状のチャンネル断面
を有する長尺な部材(図4中紙面直交方向に延在してい
る)であり、予め前記断面にロール成形又はプレス成形
した部材を所定長に切り揃えて製作できる。ロール成形
又はプレス成形を用いた加工により、従来のように個々
に金型を必要としなくなり、コスト低減をもたらす。ま
た、こうしたステー部13及び案内部14とからなる板金製
ブラケット8は、車種又は同一車種における前後左右毎
に部品の共通化を可能として、更なるコスト低減を可能
にする。
【0021】本例では、板金製ブラケット8のステー部
13に樹脂製パネル7との固着部位を設けている。具体的
な固着部位は、図4に見られるように、樹脂製パネル7
に向けて突出するバーリング加工のボルト挿通孔19を樹
脂製パネル7に宛てがい、ボルト締めした構造である。
ここで、バーリング加工による突出高さbは樹脂製パネ
ル7の肉厚tよりもわずかに短くなっている。このた
め、ボルト20及びナット21は、前記突出高さbで樹脂製
パネル7を締め付けて挟持することになるが、突出高さ
bを超えて締め付けることはないので、樹脂のクリープ
を防止することができ、長期にわたる固着安定性を確保
できている。
【0022】板金製ブラケット8,8を固着した樹脂製
パネル7は、別途各種機能部品をベース膨出部6に取り
付けてモジュール2となり、インナーパネル3の開口部
9に取り付ける。図5は、モジュール2の取付手順の一
例を示した図1相当斜視図である。本例のモジュール2
は、板金製ブラケット8上下端が樹脂製パネル7外縁か
ら上下方向に突出するようになっており、開口部9に取
付けた際、インナーパネル3外面に板金製ブラケット8
下端の案内部14を、同インナーパネル3内面に板金製ブ
ラケット8上端の案内部14及び樹脂製パネル7外縁のフ
ランジ10を宛てがい、案内部14とフランジ10とでインナ
ーパネル3を挟持する。こうした取付構造は、経時的な
取付安定性を確保すると共に、モジュール2の取付作業
に際する位置決めを容易にする利点がある。
【0023】まず、図5に見られるように、板金製ブラ
ケット8下端を開口部9から差し込み、板金製ブラケッ
ト8下端をインナーパネル3外面に宛てがうように、モ
ジュール2を開口部9へ斜め上方から差し込む。次い
で、窪み15に対して板金製ブラケット8上端を嵌め込む
ように起こしていき、板金製ブラケット8上端の案内部
14及び樹脂製パネル7外縁のフランジ10をインナーパネ
ル3内面に宛てがった後、各案内部14をインナーパネル
3に固定して、取付作業を終える。モジュール2は、板
金製ブラケット8がインナーパネル3に固定され、この
板金製ブラケット8を支持基体としてインナーパネル3
に支持される態様で取り付けられている。このため、樹
脂製パネル7のフランジ10は、インナーパネル3に対し
て特に固定する必要はないが、開口部9の密閉性を高
め、モジュール2の位置ずれを防ぐ観点から、全周にわ
たってインナーパネル3に固定するとよい。
【0024】本例のモジュール2後縁には、樹脂製パネ
ル7の一部に薄肉部からなるヒンジ11を設け、舌片のよ
うな外形の蓋12を一体に形成している。これにより、図
6に見られるように、モジュール2を開口部に取付けた
後も、適宜蓋12を開くことでインナーパネル3外面へア
クセスできるようになり、ガラスを取付けた後のガラス
ガイドへの嵌め込みや調整作業の作業孔を確保できる。
しかも、樹脂製パネル7と一体に蓋12を形成しているの
で、紛失する虞れがない。また、この蓋12の形成は、閉
鎖可能な開口を設けたことと同じであり、本発明におけ
るインナーパネル3の密閉性の向上に役立つ。インナー
パネル3の密閉性は、自動車用ドアパネルとしての防水
性、遮音性を高める効果をもたらす。
【0025】上記図1以下の例では板金製ブラケット8
上端を外側からインナーパネル3外面に宛てがうように
したため、そのままではどうしても隙間が形成され、遮
音性や防水性に問題が発生する虞れがある。そこで、図
7に見られるように、上述同様の蓋22を、モジュール2
上縁の薄肉部からなるヒンジ11を介して一体に形成する
とよい。この蓋22の役割は、当然、上記蓋12のように、
各種作業の作業孔の確保を兼ねるほか、わずかに形成さ
れる板金製ブラケット8上端とインナーパネル3との隙
間を塞ぎ、遮音性及び防水性を高める働きを有する。
【0026】
【発明の効果】本発明によって、インナーパネル全体を
樹脂製とした自動車用ドアにおける利点を残しながら、
前記インナーパネルが有していた問題点を解決できるよ
うになる。まず、インナーパネル全体を樹脂製とした場
合に見られた異常な負荷による変形が抑えられ、インナ
ーパネルとしての構造強度を高めることができる。これ
は、別途補強部材を取付けたり、樹脂の厚みを増す必要
がないことを意味し、重量増加やコスト増加を抑える効
果をもたらす。
【0027】次に、モジュールを除くインナーパネルを
金属製とすれば、アウターパネルとの結合部位のガタツ
キを抑えることができ、またモジュールとインナーパネ
ルとの結合部位も板金製ブラケットにより強固に結合で
きるようになるので、組付安定性を確保できるようにな
る。板金製ブラケットと樹脂製パネルとの結合について
も、固着部位におけるバーリング加工により、クリープ
の発生を防止できる上、従来要していたカラーを省略で
きるなど、組付安定性の向上のほか、部品点数の削減に
貢献できる。
【0028】更に、モジュールをインナーパネルに固着
するための板金製ブラケットを、中間部材であるステー
部と、プーリを有する案内部とに分割したことにより、
仕様変更に対して柔軟に対応できるようになる。具体的
には、ステー部はロール成形又はプレス成形で製作する
ことができ、金型を不要とする。そして、ステー部の長
さ及び案内部の仕様を変更するだけで、車種又は同一車
種における前後左右毎に異なる仕様に対応できるように
なり、部品の共通化によるコスト低減を実現する。この
ほか、樹脂製パネルに設けた蓋は、別体の部品点数の削
減をもたらし、コスト低減をもたらす等の効果を有す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した自動車用ドアを内側から見た
斜視図である。
【図2】モジュールを内側から見た分解斜視図である。
【図3】同モジュールを外側から見た斜視図である。
【図4】板金製ブラケットの樹脂製パネルに対する固着
部位を表した断面図である。
【図5】モジュールの取付手順の一例を示した図1相当
斜視図である。
【図6】モジュール後縁に設けた蓋の開閉を表した図1
相当斜視図である。
【図7】モジュール上縁に設けた蓋の開閉を表した図1
相当斜視図である。
【図8】本発明を適用した自動車用ドアの構成を示した
断面図である。
【符号の説明】
1 自動車用ドア 2 モジュール 3 インナーパネル 4 アウターパネル 7 樹脂製パネル 8 板金製ブラケット 12 蓋 13 ステー部 14 案内部 22 蓋
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 京藤 正弘 岡山県総社市久代1724番地の8 オーエム 工業株式会社内 Fターム(参考) 3D127 AA17 AA19 DF03 DF04 DF09 GG01 GG05

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機能部品を取付けたモジュールをインナ
    ーパネルの開口部に取り付け、モジュールを取り付けた
    前記インナーパネルをアウターパネルに組み付ける構造
    で、モジュールは機能部品の取付基体となり前記開口部
    を塞ぐ形状の樹脂製パネルと、インナーパネルに対する
    樹脂製パネルの支持基体である板金製ブラケットとから
    なり、樹脂製パネル外面に固着した板金製ブラケットの
    該樹脂製パネル外縁近傍に位置する板金製ブラケット下
    端を開口部からインナーパネル外面に、板金製ブラケッ
    ト上端及び樹脂製パネル外縁はインナーパネル内面に宛
    てがった状態で、前記板金製ブラケット上下端をインナ
    ーパネルに固着部位で取り付け、モジュールとインナー
    パネルとを一体にしたことを特徴とする自動車用ドア。
  2. 【請求項2】 板金製ブラケットは共に板金成形品であ
    るステー部及び案内部からなり、該ステー部は横断面が
    一定で樹脂製パネルを横断する長尺な中間部材で、案内
    部はウィンドレギュレータのワイヤを掛け廻すプーリを
    有する端部部材であり、所定長に切断したステー部の両
    端に案内部を取付けた請求項1記載の自動車用ドア。
  3. 【請求項3】 板金製ブラケットの樹脂製パネルに対す
    る固着部位はバーリング加工を施すことにより樹脂製パ
    ネルの肉厚よりも若干短く該樹脂製パネルに向かって突
    出させた請求項1記載の自動車用ドア。
  4. 【請求項4】 樹脂製パネルには薄肉部からなるヒンジ
    を介して開閉する蓋を一体に成形した請求項1記載の自
    動車用ドア。
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