JP2001153156A - クラッチの制御装置 - Google Patents

クラッチの制御装置

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JP2001153156A
JP2001153156A JP33304599A JP33304599A JP2001153156A JP 2001153156 A JP2001153156 A JP 2001153156A JP 33304599 A JP33304599 A JP 33304599A JP 33304599 A JP33304599 A JP 33304599A JP 2001153156 A JP2001153156 A JP 2001153156A
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clutch
pressure plate
diaphragm spring
adjustment
spring
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Takao Naito
隆生 内藤
Tomomitsu Terakawa
智充 寺川
Naoyuki Maki
直行 牧
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D13/00Friction clutches
    • F16D13/58Details
    • F16D13/75Features relating to adjustment, e.g. slack adjusters
    • F16D13/757Features relating to adjustment, e.g. slack adjusters the adjusting device being located on or inside the clutch cover, e.g. acting on the diaphragm or on the pressure plate
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D28/00Electrically-actuated clutches

Abstract

(57)【要約】 【課題】 クラッチディスクの摩耗を精度よく補償する
こと。 【解決手段】 クラッチ制御装置は、クラッチディスク
23と、クラッチディスクを押動するプレッシャプレー
ト24と、プレッシャプレートをフライホイール21側
に付勢するダイヤフラムスプリング25と、このダイヤ
フラムスプリングの中央部を押圧するためのレリーズベ
アリング26、レリーズフォーク27、及びアクチュエ
ータ30とを備えている。また、フライホイールとダイ
ヤフラムスプリングの外周部は、テーパ部24dとアジ
ャストウェッジ部材29とを介して当接している。そし
て、この装置は車両の振動が少ない場合にのみ、ダイヤ
フラムスプリングの中央部をフライホイール側に大きく
押動し、これによりアジャストウェッジ部材をプレッシ
ャプレートに対して回動させ、プレッシャプレートとダ
イヤフラムスプリングの外周部との距離を補正する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関等の動力
源と変速機との間のトルク伝達を行わせる車両用摩擦ク
ラッチの制御装置に係り、特に、クラッチフェーシング
の摩耗調整等を行うクラッチ制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、この種のクラッチ装置において
は、クラッチフェーシング(クラッチディスク)の摩耗
に伴ってダイヤフラムスプリングの姿勢が変化するた
め、クラッチを遮断する(非係合状態とする)のに必要
な操作力、即ち、クラッチカバーに対する荷重が増大す
る。このため、例えば、特開平5−215150号公報
に開示された装置は、クラッチ操作時におけるクラッチ
カバーに対する荷重(クラッチカバーに固定されるセン
サダイヤフラムに対する荷重)に応じてダイヤフラムス
プリングの支点高さを変更し、これによりダイヤフラム
スプリングの姿勢を修正し、以てクラッチフェーシング
の摩耗に伴うクラッチ特性の変化を補償するようになっ
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の技術においては、車両の運転に伴う振動によりクラ
ッチカバーが共振し、クラッチカバーに対する荷重が変
動することがあるため、クラッチフェーシング(クラッ
チディスク)の摩耗を精度良く補償できないという問題
がある。
【0004】
【発明の概要】本発明は、上記課題に対処すべくなされ
たものであって、その構成上の特徴は、駆動源の出力軸
と一体的に回転するホイールに対向するクラッチディス
クをプレッシャプレートとスプリングとを介して進退さ
せ、前記ホイールと前記クラッチディスクとの係合状態
を変化させるクラッチの制御装置において、前記クラッ
チディスクの係合状態を変化させるための力を前記スプ
リングに付与するアクチュエータと、前記プレッシャプ
レートと前記スプリングとの間に配設されて同プレッシ
ャプレートと同スプリング間の力の伝達経路を形成する
とともに、同スプリングと同プレッシャプレートとの距
離を変更し得るように構成された調整部材と、所定の条
件が成立した場合にのみ、前記調整部材が前記スプリン
グと前記プレッシャプレートとの距離を変更するように
前記アクチュエータの作動を制御する制御手段とを備え
たことを備えたことにある。
【0005】これによれば、所定の条件が成立した場合
にのみ前記スプリングと前記プレッシャプレートとの距
離が変更されるので、この所定の条件を例えばクラッチ
が共振すること等のない運転条件とすることにより、ク
ラッチディスクの摩耗を精度良く補償することが可能と
なる。
【0006】また、上記クラッチの制御装置は、前記ク
ラッチディスクの摩耗量を検出する手段を備え、前記所
定の条件を前記検出された摩耗量が所定量より大きくな
った場合とすることが好適である。
【0007】これによれば、摩耗量が大きくなって、そ
の調整が必要である場合にのみ同調整が実行されるの
で、無用な調整を頻繁に行うことに伴って発生する誤調
整の可能性を一層低減することが可能となる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明によるクラッチ制御
装置の第1実施形態について図1〜図8を参照しつつ説
明する。図1に概略的に示された本クラッチ制御装置
は、駆動源としてのエンジン10と変速機11との間に
配設される摩擦クラッチ20を制御するものであり、同
クラッチ20を操作するアクチュエータ30と、このア
クチュエータ30に駆動指令信号を出力するクラッチ制
御回路40とを含んで構成されている。
【0009】摩擦クラッチ20は、図2にその詳細を示
したように、フライホイール21、クラッチカバー2
2、クラッチディスク23、プレッシャプレート24、
ダイヤフラムスプリング25、レリーズベアリング2
6、レリーズフォーク27、変速機ケース11aに固定
されたピボット支持部材28、及びアジャストウェッジ
部材29を主たる構成要素として備えている。なお、プ
レッシャプレート24、ダイヤフラムスプリング25、
及びレリーズフォーク27等はクラッチカバー22に一
体的に組み付けられるため、これらをクラッチカバー組
立体(アッセンブリ)と称することがある。
【0010】フライホイール21は、鋳鉄製の円板であ
り、エンジン10のクランクシャフト(駆動源の出力
軸)10aにボルト固定されていて、同クランクシャフ
ト10aと一体的に回転するようになっている。
【0011】クラッチカバー22は、略円筒形状であっ
て、円筒部22aと、円筒部22aの内周側に形成され
たフランジ部22bと、円筒部22aの内周縁に周方向
に等間隔で形成された複数の保持部22cと、円筒部2
2aから内周側に向けて屈曲されたプレッシャプレート
ストッパ部22dとを含んでなり、円筒部22aの外周
部にてフライホイール21にボルト固定されて同フライ
ホイール21と一体的に回転するようになっている。
【0012】クラッチディスク23は、エンジン10の
動力を変速機11に伝達する摩擦板であって、フライホ
イール21とプレッシャプレート24との間に配設さ
れ、中央部にて変速機11の入力軸とスプライン連結さ
れることにより軸方向に移動できるようになっている。
また、クラッチディスク23の外周部の両面には、摩擦
材からなるクラッチフェーシング23a,23bがリベ
ットにより張り付け固定されている。
【0013】プレッシャプレート24は、クラッチディ
スク23をフライホイール21側に押圧してフライホイ
ール21との間に挟み込み、クラッチディスク23をフ
ライホイール21と係合させて一体的に回転させるもの
である。このプレッシャプレート24は、クラッチカバ
ー22の回転に伴って回転するように、ストラップ24
aにより同クラッチカバー22と連結されている。
【0014】ストラップ24aは、積層された複数枚の
薄い板ばね材から構成されていて、図3にも示したよう
に、その一端がリベットR1によりクラッチカバー22
の外周部に固定されるとともに、その他端がリベットR
2によりプレッシャプレート24の外周部に設けられた
突起部に固定されている。これにより、ストラップ24
aは、プレッシャプレート24がフライホイール21か
ら離間し得るように、同プレッシャプレート24に対し
て軸方向の付勢力を付与している。
【0015】図2及び図4に示したように、プレッシャ
プレート24の最外周部には、同プレッシャプレート2
4がダイヤフラムスプリング25側に所定量だけ移動し
たときに、クラッチカバー22のプレッシャプレートス
トッパ部22dと当接する当接部24bが設けられてい
る。この当接部24bの内周側には、ダイヤフラムスプ
リング25側に向けガイド部24cが立設されている。
ガイド部24cの内周側には、図5に示したように、鋸
歯状のテーパ部24dがダイヤフラムスプリング25に
向けて立設されている。
【0016】ダイヤフラムスプリング25は、図3にも
示したように、クラッチカバー22の円筒部22aの内
周に沿って放射状に配置された12本の弾発性の板材2
5a(以下、「レバー部材25a」と称する。)から構
成されている。各レバー部材25aは、図2に示したよ
うに、クラッチカバー22の保持部22cに、各レバー
部材25aの軸方向両側に配置された一対のリング状の
支点部材25b,25cを介して挟持されている。これ
により、レバー部材25aは、クラッチカバー22に対
しリング部材25b,25cを支点としたピボット運動
をすることができるようになっている。
【0017】上記プレッシャプレート24のテーパ部2
4dと、上記ダイヤフラムスプリング25の外周部との
間には、調整部材の一部としてのアジャストウェッジ部
材29が配設されている。このアジャストウェッジ部材
29は、リング状の部材であって、図5に示したよう
に、テーパ部24dと同一形状のウェッジ側テーパ部2
9aを有し、ウェッジ側テーパ部29aとテーパ部24
dとはテーパ面TPにて互いに当接している。また、ア
ジャストウェッジ部材29のダイヤフラムスプリング2
5側(図5において上側)は、平坦とされている。この
アジャストウェッジ部材29は、プレッシャプレート2
4とダイヤフラムスプリング25との間の力の伝達経路
を形成し、ダイヤフラムスプリング25に付与される力
及び同ダイヤフラムスプリング25に発生する力をプレ
ッシャプレート24に伝達する。
【0018】アジャストウェッジ部材29のダイヤフラ
ムスプリング25側の適宜の位置には切り欠き29bが
設けられ、プレッシャプレート24のテーパ部24dの
適宜の位置には貫通孔24eが設けられていて、切り欠
き29bと貫通孔24eの各々には、引張されたコイル
スプリングCSの各端部が係止されている。これによ
り、プレッシャプレート24とアジャストウェッジ部材
29は、テーパ部24dの各頂部とウェッジ側テーパ部
29aの各頂部とが近づく方向に相対回転するように付
勢されている。
【0019】レリーズベアリング26は、変速機11の
入力軸の外周を包囲するように変速機ケース11aに支
持された支持スリーブ11bに対し摺動可能に支持され
ていて、レバー部材25aの内端部(ダイヤフラムスプ
リング25の中央部)をフライホイール21側に押動す
るための力点部26aを構成している。
【0020】レリーズフォーク27(フォーク部材)
は、アクチュエータ30の作動に応じてレリーズベアリ
ング26を軸方向に摺動させるためのものであって、一
端がレリーズベアリング26と当接し、他端がアクチュ
エータ30のロッド31の先端部と当接部27aにて当
接している。また、レリーズフォーク27は、変速機ケ
ース11aに固定されたスプリング27cによりピボッ
ト支持部材28に組みつけられていて、同レリーズフォ
ーク27の略中央部27bにて同ピボット支持部材28
を支持点として揺動するようになっている。
【0021】アクチュエータ30は、前述したロッド3
1を進退移動させるものであって、直流電動モータ32
と、この電動モータ32を支持するとともに車両の適宜
個所に固定されたハウジング33とを備えている。ハウ
ジング33内には、電動モータ32により回転駆動され
る回転軸34と、側面視にて扇型をなしハウジング33
に揺動可能に支持されたセクタギヤ35と、アシストス
プリング36とが収容されている。
【0022】前記回転軸34にはウオームが形成され、
前記セクタギヤ35の円弧部と歯合している。また、ロ
ッド31の基端部(レリーズフォーク27と当接してい
る先端部と反対側の端部)は、セクタギヤ35に回動可
能に支持されている。これらにより、電動モータ32が
回転するとセクタギヤ35が回転し、ロッド31がハウ
ジング33に対して進退移動するようになっている。
【0023】前記アシストスプリング36は、セクタギ
ヤ35の揺動範囲内において圧縮されている。アシスト
スプリング36の一端はハウジング33の後端部に係止
され、他端はセクタギヤ35に係止されている。これに
より、アシストスプリング36は、セクタギヤ35が図
2において時計回転方向に所定角度以上回動すると、同
セクタギヤ35を時計回転方向に付勢し、これにより、
ロッド31を右方向へ付勢して電動モータ32によるロ
ッド31の右方向への移動を補助している。
【0024】再び図1を参照すると、クラッチ制御回路
40は、マイクロコンピュータ(CPU)41、インタ
ーフェース42〜44、電源回路45、及び駆動回路4
6等から構成されている。CPU41は、後述するプロ
グラム及びマップ等を記憶したROM、及びRAMを内
蔵している。
【0025】インターフェース42は、バスを介してC
PU41に接続されるとともに、変速機のシフトレバー
が操作されたときに生じる荷重(シフトレバー荷重)を
検出するシフトレバー荷重センサ51、車速Vを検出す
る車速センサ52、実際の変速段を検出するギヤ位置セ
ンサ53、変速機11の入力軸11aの回転数を検出す
る変速機入力軸回転数センサ54、及びアクチュエータ
30に固定されセクタギヤ35の揺動角度を検出するこ
とによりロッド31のストロークSTを検出するストロ
ークセンサ37と接続されていて、CPU41に対し各
センサの検出信号を供給するようになっている。
【0026】インターフェース43は、バスを介してC
PU41に接続されるとともに、エンジン制御装置60
と双方向の通信が可能となるように接続されている。こ
れにより、クラッチ制御回路40のCPU41は、エン
ジン制御装置60が入力しているスロットル開度センサ
55及びエンジン回転数センサ56の情報を取得し得る
ようになっている。
【0027】インターフェース44は、バスを介してC
PU41に接続されるとともに、電源回路45のOR回
路45aの一入力端子と駆動回路46とに接続されてい
て、CPU41からの指令に基づきこれらに所定の信号
を送出するようになっている。
【0028】電源回路45は、前記OR回路45aと、
同OR回路45aの出力端がベースに接続されたパワー
トランジスタTrと、定電圧回路45bとを備えてい
る。パワートランジスタTrのコレクタは車両に搭載さ
れたバッテリ70のプラス端子と接続され、エミッタは
定電圧回路45bと駆動回路46と接続されていて、パ
ワートランジスタTrがオン状態とされたとき、それぞ
れに電源を供給するようになっている。定電圧回路45
bは、バッテリ電圧を所定の一定電圧(5V)に変換す
るもので、CPU41、及びインターフェース42〜4
4に接続されていて、各々に電源を供給するようになっ
ている。OR回路45aの他の入力端子には、運転者に
よりオン状態及びオフ状態に操作されるイグニッション
スイッチ71の一端が接続されている。このイグニッシ
ョンスイッチ71の他端は、バッテリ70のプラス端子
に接続されている。また、イグニッションスイッチ71
の前記一端はインターフェース42にも接続されてい
て、CPU41はイグニッションスイッチ71の状態を
検出し得るようになっている。
【0029】駆動回路46は、インターフェース44か
らの指令信号によりオン又はオフする4個のスイッチン
グ素子(図示省略)を内蔵している。これらのスイッチ
ング素子は、周知のブリッジ回路を構成し、選択的に導
通状態とされるとともに導通時間が制御され、電動モー
タ32に所定方向及び同所定方向とは逆方向の任意の大
きさの電流を流すようになっている。
【0030】エンジン制御装置60は、図示しないマイ
クロコンピュータを主として構成され、エンジン10の
燃料噴射量及び点火時期等を制御するものであり、前述
したようにエンジン10のスロットル開度TAを検出す
るスロットル開度センサ55と、同エンジン10の回転
数NEを検出するエンジン回転数センサ56等と接続さ
れ、それぞれのセンサからの信号を入力・処理するよう
になっている。
【0031】上記のように構成されたクラッチ制御装置
においては、従来の運転者によるクラッチペダル操作に
代わり、アクチュエータ30がクラッチ断接操作を自動
的に行う。即ち、断接操作は、CPU41が、例えば
(1)車両が走行している状態から停止する状態に移行
していることを検出した場合(変速機入力軸回転数が所
定値以下に低下した場合)、(2)シフトレバー荷重セ
ンサ51の検出する荷重が所定値以上となったことを検
出した場合(ドライバーの変速意思が確認された場
合)、(3)車両が停止している状態において、アクセ
ルペダルが踏込まれたことを検出した場合、等において
実行される。
【0032】このクラッチ制御装置において、クラッチ
を接合(係合)状態とし、エンジン10の動力を変速機
11に伝達する場合の作動について説明すると、先ず、
クラッチ制御回路40からの指令信号により駆動回路4
6が電動モータ32に所定の電流を流し、電動モータ3
2を回転駆動する。これにより、セクタギヤ35が図2
において反時計方向に回転し、ロッド31が左方向に移
動する。
【0033】一方、レリーズベアリング26は、ダイヤ
フラムスプリング25により、フライホイール21から
離間する方向(図2における右方向)に力を受けてい
る。この力は、レリーズベアリング26を介してレリー
ズフォーク27に伝達されるため、レリーズフォーク2
7は、ピボット支持部材28を中心として図2において
反時計回転方向に回動する力を受けている。従って、ロ
ッド31が図2において左方向に移動すると、レリーズ
フォーク27は反時計回転方向に回動するとともにダイ
ヤフラムスプリング25の中央部はフライホイール21
から離間する方向に移動する。
【0034】このとき、ダイヤフラムスプリング25は
リング部材25b,25cを中心に揺動し(姿勢変化
し)、同ダイヤフラムスプリング25の外周部と当接す
るアジャストウェッジ部材29をフライホイール21側
に押動する。この結果、プレッシャプレート24はテー
パ部24dにてフライホイール21に向かう力を受け、
クラッチディスク23を同フライホイール21との間で
挟み込む。これにより、クラッチディスク23は、フラ
イホイール21と係合して同フライホイール21と一体
的に回転するようになり、変速機11にエンジン10の
動力を伝達する。
【0035】次に、クラッチを断(非係合)状態とし、
エンジン10の動力を変速機11に伝達しない状態とす
る場合について説明すると、先ず、電動モータ32を回
転駆動してセクタギヤ35を図2において時計回転方向
に回転させる。これにより、ロッド31が図2において
右方向に移動し、レリーズフォーク27に対し当接部2
7aにて右方向の力を与えるため、同レリーズフォーク
27はピボット支持部材28を支持点として図2におい
て時計回転方向に回動し、レリーズベアリング26をフ
ライホイール21側に押動する。
【0036】このため、ダイヤフラムスプリング25は
力点部26aにてフライホイール21に向う力を受け、
リング部材25b,25cを中心に揺動(姿勢変化)す
るため、ダイヤフラムスプリング25の外周部はフライ
ホイール21から離間する方向に移動し、アジャストウ
ェッジ部材29を介してプレッシャプレート24をフラ
イホイール21側に押圧していた力は減少する。一方、
プレッシャプレート24は、ストラップ24aによりク
ラッチカバー22と接続されていて、フライホイール2
1から離間する方向に常に付勢されているため、この付
勢力によりクラッチディスク23から僅かに離れる。こ
の結果、クラッチディスク23はフリー状態となって、
エンジン10の動力が変速機11に伝達されない状態と
なる。
【0037】なお、通常の運転時においてクラッチを断
状態とする場合においては、図4(A)に示したよう
に、プレッシャプレート24の当接部24bと、クラッ
チカバー22のプレッシャプレートストッパ部22dと
が所定の距離Yを維持して当接することがないように、
ロッド31のストロークを予め定めた値ST0に制御す
る。
【0038】次に、クラッチフェーシング23a,23
bが摩耗した際に、これを補償するための作動につい
て、図6及び図7に示したフローチャートを参照しつつ
説明する。
【0039】先ず、後述するクラッチディスク23の摩
耗補償動作(アジャスト動作)がなされた直後、或い
は、工場出荷時やクラッチディスク23の交換直後等で
あってクラッチフェーシング23a,23bの摩耗が進
行していない場合から説明を開始すると、CPU41
は、電源供給がなされている限り、図6に示したアジャ
スト要否判定ルーチンを所定時間の経過毎に繰り返し実
行している。従って、CPU41は所定のタイミングに
て図6のルーチンをステップ600から開始し、ステッ
プ605に進んでフラグFIGの値が「0」であるか否かを
判定する。このフラグFIGは、イグニッションスイッチ
71がオフ状態からオン状態へと変更されたときに、C
PU41が実行するイニシャルルーチン(図示省略)に
より「0」に設定され、後述するように、10個のバッ
ファA(1)〜A(10)の内容が更新されたときに
「1」に設定されるようになっている。
【0040】従って、イグニッションスイッチ71がオ
フ状態からオン状態に変更された以降において、バッフ
ァA(1)〜A(10)の内容が更新されていない場合
には、フラグFIGの値は「0」であるため、CPU41は
ステップ605にて「Yes」と判定してステップ61
0に進む。一方、バッファA(1)〜A(10)の内容
更新が実行された場合には、フラグFIGの値は「1」とな
っているため、CPU41はステップ605にて「N
o」と判定してステップ695に進み、本ルーチンを一
旦終了する。
【0041】CPU41は、ステップ610に進んだ場
合には、同ステップにてエンジン10が停止しているか
否かを判定する。具体的には、CPU41は、検出され
るエンジン回転数NEが「0」であると判定される場
合、又はイグニッションスイッチ71がオン状態からオ
フ状態へと変更されてエンジン停止に十分な時間が経過
していると判定される場合に、エンジン10が停止して
いると判定する。そして、CPU41は、エンジン10
が停止されていると判定される場合にはステップ615
に進み、エンジン10が停止していないと判定される場
合にはステップ695に進んで本ルーチンを一旦終了す
る。
【0042】CPU41は、ステップ615に進んだ場
合には、同ステップにてクラッチ20を完全係合状態と
する(クラッチディスク23をフライホイール21と完
全に係合させ一体的に回転させる)ため、電動モータ3
2に流すべき電流値IMに完全係合電流値IMKGOを設定す
る。これにより、電動モータ32が回転し、ロッド31
が図2において左方向に移動するため、クラッチディス
ク23がフライホイール21と次第に係合する。
【0043】次いで、CPU41はステップ620に進
み、クラッチ20が完全係合状態となったか否かを判定
する。具体的には、CPU41は、上記ステップ615
にて電動モータ32の電流値IMを変更した後に十分な時
間が経過しているか否か、又は、ストロークセンサ37
の検出するストロークSTが所定時間以上に渡り変化し
ないか否かを判定し、十分な時間が経過している場合、
又はストロークSTが所定時間以上に渡り変化していな
い場合に、クラッチ20が完全係合状態に至ったものと
判定する。そして、クラッチ20が未だ完全係合状態と
なっていない場合には、CPU41はステップ620に
て「No」と判定し、ステップ695に進んで本ルーチ
ンを一旦終了する。
【0044】以降においても、所定時間の経過毎にステ
ップ605,610、及びステップ620が繰り返し実
行される。このため、フラグFIGの値が「0」であり、且
つエンジン10が停止している状態が、クラッチ20の
係合に要する時間だけ継続すると、CPU41はステッ
プ620にて「Yes」と判定してステップ625に進
む。なお、ステップ620にて「Yes」と判定される
前にエンジン10が運転状態となると、図示しないルー
チンの実行によって各状態に応じた電流が電動モータ3
2に流され、適切なクラッチ制御が実行される。
【0045】クラッチが完全係合状態となり、CPU4
1が処理をステップ625に進めた場合には、9個のバ
ッファA(2),A(3),・・・A(9),A(1
0)の値が更新される。具体的には、「n」を1から9
までの自然数とするとき、バッファA(n)の内容をバ
ッファA(n+1)に順次移行(シフト)させる。な
お、更新前のバッファA(10)の内容は消去される。
【0046】次いで、CPU41はステップ630に進
み、同ステップ630にてストロークセンサ37が検出
する現在のストロークSTをバッファA(1)に書き込
む。その後、CPU41は、ステップ635に進んで1
0個のバッファA(1)〜A(10)内の値の単純平均
値を求め、その単純平均値を完全係合位置KKIとする。
次に、CPU41は、ステップ640に進んでフラグFI
Gの値を「1」に変更し、続くステップ645にてモータ
電流IMを「0」として電動モータ32への通電を停止す
る。
【0047】次いで、CPU41は、ステップ650に
進み、同ステップ650にてカウンタNの値が所定値T
1(ここでは、10)より小さいか否かを判定する。こ
のカウンタNは、後述するように、クラッチディスク2
3の摩耗補償動作(アジャスト動作)がなされたとき、
或いは、工場出荷時やクラッチディスク23の交換時に
おいて「0」に設定されるようになっている。現段階
は、これらの何れかに該当するので、カウンタNの値は
「0」となっており、従って、CPU41はステップ6
50にて「Yes」と判定してステップ655に進み、
同ステップ655にてアジャスト基準位置AKIに上記ス
テップ635にて求めた完全係合位置KKIを設定する。
そして、CPU41はステップ660に進み、カウンタ
Nの値を「1」だけ増大し、ステップ695に進んで本
ルーチンを一旦終了する。
【0048】以降においても、CPU41は本ルーチン
を所定時間の経過毎に実行する。一方、イグニッション
スイッチ71がオフ状態からオン状態へと変更されない
限り、フラグFIGの値は「1」に維持される。このため、
CPU41は、ステップ605にて「No」と判定しス
テップ695に直接進むため、完全係合位置KKIやアジ
ャスト基準位置AKIは更新されない。
【0049】その後、イグニッションスイッチ71がオ
ン状態からオフ状態へと変更され、更にオフ状態からオ
ン状態へと変更されると、フラグFIGの値は「0」に変
更される。これにより、CPU41はステップ605に
て「Yes」と判定してステップ610以降に進むよう
になるため、上述した処理が行われ、エンジン停止且つ
クラッチ完全係合等の条件が成立すると、ステップ65
5にてアジャスト基準位置AKIが更新されるとともに、
ステップ660にてカウンタNの値が「1」だけ増大す
る。
【0050】このような作動が繰り返し実行されること
により、バッファA(1),A(2),A(3)・・・
が順次更新され、アジャスト基準位置AKIも更新されて
行く。また、カウンタNの値は次第に増大する。このた
め、ステップ660にてカウンタNの値が所定値T1
(10)とされた後の運転において、再びステップ65
0が実行されると、CPU41は同ステップ650にて
「No」と判定してステップ665に進み、同ステップ
665にてアジャスト基準位置AKIと完全係合位置KK1と
の差(差の絶対値でもよい)が所定の閾値Lより大きい
か否かを判定する。この時点においては、クラッチフェ
ーシング23a,23bの摩耗は進んでいないので、ア
ジャスト基準位置AKIと完全係合位置KKIとの差が所定の
閾値Lより小さく、従って、CPU41はステップ66
5にて「No」と判定し、ステップ695に進んで本ル
ーチンを一旦終了する。
【0051】その後においては、ステップ610〜ステ
ップ635の実行により、完全係合位置KKIがクラッチ
フェーシング23a,23bの摩耗進行程度に応じた値
に更新されて行く。一方、カウンタNの値は所定値T1
より大きい値に維持されるため、CPU41はステップ
650にて「No」と判定してステップ665以降に進
む。従って、ステップ655が実行されることはなく、
アジャスト基準位置AKIは、アジャスト動作実行直後の
値、工場出荷直後、又はクラッチディスク23の交換直
後の値に維持される。
【0052】その後、車両が長期間に渡り運転され、ク
ラッチフェーシング23a,23bが摩耗すると、アジ
ャスト基準位置AKIと完全係合位置KKIとの差が所定の閾
値Lより大きくなる。このようになると、CPU41は
ステップ665の実行時において「Yes」と判定して
ステップ670に進み、同ステップ670にてアジャス
ト動作要求フラグFADJの値を「1」に設定する。このア
ジャスト動作要求フラグFADJは、その値「1」により、
アジャスト動作を実行すべきことを示すフラグである。
【0053】次いで、CPU41はステップ675に進
み、同ステップ675にてアジャスト基準位置AKIと完
全係合位置KKIとの差をクラッチフェーシング23a,
23bの摩耗量X(アジャスト必要量)として設定し、
ステップ695に進んで本ルーチンを一旦終了する。以
上のようにして、摩耗の程度が進行した場合に、アジャ
スト動作要求フラグFADJの値が「1」に設定される。
【0054】なお、上記において、エンジン10が停止
している場合にのみ完全係合位置KKI等の更新をするこ
ととしたのは、エンジン停止状態であればクラッチ20
にエンジンの振動が及ばず、精度よく完全係合位置KKI
等を決定できるからである。また、バッファA(1)〜
A(10)を用いて、完全係合位置を10回分のクラッ
チ完全係合時におけるストロークの平均値としたのは、
より精度良く完全係合位置KKI等を決定するためであ
る。
【0055】次に、図7に示したルーチンを参照しつ
つ、アジャスト動作を実際に実行するための作動につい
て説明する。先ず、アジャスト動作の実行条件(ステッ
プ715〜730)が全て成立しているものと仮定して
説明を開始すると、CPU41は、図7に示したルーチ
ンを所定時間の経過毎に実行している。従って、CPU
41は、所定のタイミングにてステップ700から処理
を開始してステップ715に進み、同ステップ715に
て前述したアジャスト動作要求フラグFADJの値が「1」
か否かを判定する。これは、アジャスト動作を実行すべ
き要求がある場合にのみ、同アジャスト動作を実行する
ように構成するためのステップである。
【0056】前述の仮定に従えば、アジャスト動作要求
フラグFADJの値は「1」となっているので、CPU41
はステップ715にて「Yes」と判定してステップ7
20に進み、同ステップ720にてクラッチディスク2
3が非係合状態にあるか否かを判定する。これは、運転
状態によりクラッチ20が係合状態に維持されている場
合には、アジャスト動作を実行できないからである。
【0057】前述の仮定に従えば、クラッチディスク2
3は非係合状態であるので、CPU41はステップ72
0にて「Yes」と判定してステップ725に進み、同
ステップ725にてエンジン回転数NEが、所定の低速
側回転数α(例えば、エンジン作動に最低限必要な40
0rpm)より大きく、且つ所定の高速側回転数β(例え
ば、エンジン10の振動が大きくなり始める回転数であ
る2000rpm)より小さいか否かを判定する。
【0058】これは、できるだけエンジンの振動が小さ
く、クラッチ20が共振等しない場合にアジャスト動作
を行うことにより、誤調整することがないようにするた
めである。また、回転数αよりも大きい状態においての
み、アジャスト動作を行うこととしたのは、所定の変速
ギヤが係合されている状態にて車両を駐車する「ギヤ駐
車」時に、クラッチディスク23を非係合状態にするア
ジャスト動作を実行することは好ましくないためであ
り、エンジン回転数NEが所定回転数α以上であれば、
ギヤ駐車状態ではないものと判断できるからである。
【0059】前述の仮定に従えば、エンジン回転数NE
は、低速側回転数αより大きく、高速側回転数βよりも
小さいので、CPU41はステップ725にて「Ye
s」と判定してステップ730に進み、同ステップ73
0にて車速Vが「0」であるか否かを判定する。これ
は、車両の走行に伴う振動により誤調整することがない
ようにするためである。前述の仮定に従えば、車両は停
止していて、車速Vは「0」となっているので、CPU
41はステップ730にて「Yes」と判定してステッ
プ735に進む。以上のステップ715〜730は、実
際にアジャスト動作の実行を開始すべき条件が成立して
いるか否かを判定するステップである。
【0060】次いで、CPU41はステップ735に進
み、ストロークSTが、ストロークST0に前述の摩耗
量X及び所定の距離Yを加えた値となっているか否かを
判定する。なお、ストロークST0は、図4(A)を参
照して説明したように、通常の運転時においてクラッチ
を断状態(非係合状態)とする際のストロークSTであ
る。また、所定の距離Yは、通常の運転時においてクラ
ッチ20が断状態とされている場合に、プレッシャプレ
ート24の当接部24bと、クラッチカバー22のプレ
ッシャプレートストッパ部22dとがなす距離である。
【0061】なお、この実施形態においては、ロッド3
1の進退距離(ストロークセンサ37の検出ストロー
ク)と、プレッシャプレート24及びダイヤフラムスプ
リング25の外周部の移動距離とは等しく構成されてい
るが、これらが所定の比率を持った比例関係にある場合
には、ステップ735の右辺は、ST0+ky・Y+k
x・X(ky,kxは所定の定数)となり、ストローク
STがST0+ky・Yと等しいとき、プレッシャプレ
ート24の当接部24bとクラッチカバー22のプレッ
シャプレートストッパ部22dとが丁度当接し、ストロ
ークSTがST0+ky・Y+kx・Xとなったとき、
ダイヤフラムスプリング25の外周部と摩耗調整前のア
ジャストウェッヂ部材29のダイヤフラム25側端部と
の距離が摩耗量Xと等しくなる。
【0062】現段階においては、クラッチ20が通常の
非係合状態にあるので、ストロークSTはST0と等し
く、従って、CPU41はステップ735にて「No」
と判定してステップ740に進み、同ステップ740に
て電動モータ32の電流値IMをアジャスト用電流値IMAD
Jとする。これにより、ストロークSTは、ステップ7
35の判定値(ST0+X+Y)に次第に近づき始め
る。その後、CPU41は、ステップ795に進み、同
ステップ795にて本ルーチンを一旦終了する。
【0063】以降においても、CPU41は本ルーチン
を所定時間の経過毎に実行しているので、ステップ71
5〜730にてアジャスト実行条件が満足されているか
をモニターし、ステップ735にてストロークSTが判
定値(ST0+X+Y)と等しくなったか否かをモニタ
ーすることとなる。
【0064】その後、所定の時間が経過すると、ダイヤ
フラムスプリング25は、図4(A)に示した状態から
図4(B)に示した状態へと姿勢変化する。即ち、ダイ
ヤフラムスプリング25は力点部26aにてフライホイ
ール21に向う力を受け、リング部材25b,25cを
中心に揺動(姿勢変化)し、プレッシャプレート24の
当接部24bと、クラッチカバー22のプレッシャプレ
ートストッパ部22dとが当接する。
【0065】この時点においては、ストロークSTは、
判定値よりも小さい値(ST+Y)であるので、CPU
41はステップ735にて「No」と判定し、ステップ
740を実行する。このため、電動モータ32には電流
値IMADJの電流が継続して流されるため、ダイヤフラム
スプリング25の姿勢は更に変化する。このとき、プレ
ッシャプレート24の当接部24bは、クラッチカバー
22のプレッシャプレートストッパ部22dに当接して
いるため、プレッシャプレート24は、それ以上の移動
が規制される。この結果、ダイヤフラムスプリング25
の外周端部とプレッシャプレート24のテーパ部24d
との距離が大きくなるため、図5に示したようにアジャ
ストウェッジ部材29がコイルスプリングCSの作用に
よって回転し、アジャストウェッジ部材29のテーパ部
29aとプレッシャプレート24のテーパ部24aとが
より高い部分同士で当接し、これにより同アジャストウ
ェッジ部材29の平坦部がダイヤフラムスプリング25
の外周端部の移動に追従する。
【0066】そして、所定の時間が経過してストローク
STが判定値(ST0+X+Y)と等しくなると、CP
U41はステップ735にて「Yes」と判定し、ステ
ップ745に進んでアジャスト動作要求フラグFADJの値
を「0」に設定する。また、この段階で、アジャスト動
作は終了するので、CPU41は、新たなアジャスト基
準位置AKIを更新するように、ステップ755にて前述
のカウンタNの値を「0」に設定し、ステップ795に
て本ルーチンを一旦終了する。なお、以降においては、
各運転状態に応じた電流が電動モータ32に通電され、
適切なクラッチ制御が実行されるようになる。
【0067】以上の作動により、ダイヤフラムスプリン
グ25とプレッシャプレート24との距離は摩耗量Xだ
け大きくなる。この結果、クラッチディスク23が完全
係合状態となったときのダイヤフラムスプリング25の
位置を初期の位置(クラッチディスク23が新品であっ
て摩耗がない場合に設定されていた位置)に戻すことが
できるため、クラッチ操作時の荷重変化を低減すること
ができる。
【0068】次に、図7に示したルーチンの実行時に、
アジャスト動作の実行条件(ステップ715〜730)
の何れかが不成立である場合について説明すると、CP
U41は、ステップ715〜730の何れかにおいて
「No」と判定し、ステップ795に進んで本ルーチン
を一旦終了する。この場合、各運転状態に応じた電流が
電動モータ32に通電され、適切なクラッチ制御が実行
される。
【0069】なお、上記実施形態においては、摩耗量X
を、図8(A)に示すように、アジャスト基準位置AKI
(図8(A)のA点)と完全係合位置KKI(図8(A)
のB点)との差(図8(A)の距離C)として求めてい
たが、図8(B)に示すように、クラッチディスク23
の係合開始点の摩耗に伴う初期位置Dからの摩耗時Eへ
の変化量Fを直接検出する方法、或いは、図8(C)に
示すように、初期(摩耗量がない場合又はアジャスト動
作直後)完全係合点Aとクラッチカバー22のストロー
ク上に任意に固定された規定位置Jまでのストローク量
Gと、摩耗時完全係合点Bから規定位置Jまでのストロ
ーク量Hとの差Kを検出する方法により求めることもで
きる。
【0070】次に、本発明によるクラッチ制御装置の第
2実施形態について図9〜図16を参照しつつ説明す
る。第2実施形態に係るクラッチは、プレッシャプレー
ト24の外周部と、ダイヤフラムスプリング25の外周
部との間に配設されるアジャスト機構(調整部材)のみ
が第1実施形態と相違するため、以下において第1実施
形態と同一部材には同一符号を付し、その説明を省略す
る。
【0071】第2実施形態においては、プレッシャプレ
ート24の外周部にリング状のテーパ部材81が固定さ
れていて、これにより、テーパ部材81が有する鋸歯状
の複数のテーパ部81aがダイヤフラムスプリング25
に向けて形成される(図14参照)。また、上記テーパ
部81aとダイヤフラムスプリング25の外周部との間
には、調整部材の一部としてのアジャストウェッジ部材
82が配設されている。このアジャストウェッジ部材8
2は、リング状の部材であって、テーパ部81aと同一
形状のウェッジ側テーパ部82aを有していて、ウェッ
ジ側テーパ部82aとテーパ部81aとは、図11及び
図12に示したように、テーパ面TP1にて互いに当接
している。また、アジャストウェッジ部材82のダイヤ
フラムスプリング25側は、平坦とされている。
【0072】図12に特に示したように、アジャストウ
ェッジ部材82のダイヤフラムスプリング25側の適宜
の位置には切り欠き82bが設けられ、プレッシャプレ
ート24に固定されたテーパ部材81の適宜の位置には
係止部81bが設けられていて、切り欠き82bと係止
部81bの各々には、引張されたコイルスプリングCS
1の各端部が係止されている。これにより、プレッシャ
プレート24(テーパ部材81)とアジャストウェッジ
部材82は、テーパ部81aの各頂部とウェッジ側テー
パ部82aの各頂部とが近づく方向に相対回転するよう
に付勢されている。
【0073】図13及び図14に特に示したように、ア
ジャストウェッジ部材82の外周側面には、アジャスト
ラック83が組み付け固定されている。このアジャスト
ラック83には、プレッシャプレート24側からダイヤ
フラムスプリング25に向けて起立する第1鋸歯83a
(又は等間隔に配置される三角状の歯)がアジャストウ
ェッジ部材82の周方向に延設されるとともに、この第
1鋸歯83aと対向すると共に半ピッチだけ位相が異な
る(ずれた)第2鋸歯83bが形成されている。
【0074】プレッシャプレート24の適宜位置には、
上面が開放した円筒部材84が固定されていて、この円
筒部材84に対し底面が開放した中空円筒状のアジャス
トピニオン85が摺動可能に支持されている。円筒部材
84とアジャストピニオン85の間にはコイルスプリン
グ86が配設されている。また、アジャストラック83
の第1,第2鋸歯83a,83bの間にはアジャストピ
ニオン85の側面に複数個形成された歯85aが配置さ
れ、第1,第2鋸歯83a,83bと歯85aが噛合
(係止)するようになっている。
【0075】次に、第2実施形態に係るクラッチ装置の
作動について説明する。通常の運転時においては、第1
実施形態と同様に、図示を省略したアクチュエータがロ
ッドを退避させると、ダイヤフラムスプリング25の中
央部はフライホイール21から離間する方向に移動す
る。このとき、ダイヤフラムスプリング25はリング部
材25b,25cを中心に揺動し(姿勢変化し)、アジ
ャストウェッジ部材82をフライホイール21側に押動
する。この結果、プレッシャプレート24はテーパ部材
81を介してフライホイール21に向かう力を受け、ク
ラッチディスク23を同フライホイール21との間で挟
み込む。これにより、クラッチディスク23は、フライ
ホイール21と係合して一体的に回転するようになり、
変速機11にエンジン10の動力が伝達される。
【0076】この通常運転時のクラッチ係合状態におい
ては、図13に示したように、アジャストピニオン85
の上面85bとクラッチカバー22とは当接しないよう
になっている。このため、図16(A)に概念的に示し
たように、アジャストピニオン85の歯85aとアジャ
ストラック83の第2鋸歯83bとの噛合状態は維持さ
れ、アジャストウェッジ部材82はプレッシャプレート
24に対し相対回転しない。
【0077】次に、クラッチを断(非係合)状態とし、
エンジン10の動力を変速機11に伝達しない状態とす
る場合について説明する。この場合には、図示しない電
動モータを回転駆動してロッドを前進させ、図示しない
レリーズベアリングをフライホイール21側に押動す
る。
【0078】このため、ダイヤフラムスプリング25は
中央部近傍位置の力点部26aにてフライホイール21
に向う力を受け、リング部材25b,25cを中心に揺
動(姿勢変化)するため、ダイヤフラムスプリング25
の外周部はフライホイール21から離間する方向に移動
し、アジャストウェッジ部材82を介してプレッシャプ
レート24をフライホイール21側に押圧していた力は
減少する。一方、プレッシャプレート24は、ストラッ
プ24aによりクラッチカバー22と接続されていて、
フライホイール21から離間する方向に常に付勢されて
いるため、この付勢力によりクラッチディスク23から
僅かに離れる。この結果、クラッチディスク23はフリ
ー状態となって、エンジン10の動力が変速機11に伝
達されない状態となる。
【0079】この通常運転時のクラッチ非係合状態にお
いては、アジャストピニオン85の上面85bとクラッ
チカバー22とが当接し、スプリング86が僅かに圧縮
される程度にアクチュエータのロッドのストロークを制
御しておく。これにより、図16(B)に概念的に示し
たように、アジャストピニオン85の歯85aとアジャ
ストラック83の第2鋸歯83bとの噛合状態は維持さ
れ、アジャストウェッジ部材82はプレッシャプレート
24に対し相対回転しない。換言すれば、アジャストピ
ニオン85の歯85aとアジャストラック83の第2鋸
歯83bとの噛合状態が解除されない程度にアクチュエ
ータのロッドのストロークを決定しておく。
【0080】なお、通常運転時のクラッチ非係合状態に
おいては、図13に示したように、アジャストピニオン
85の上面85bとクラッチカバー22との間に僅かな
間隙Zが維持されるようにロッドのストロークを制御し
てもよい。この場合には、通常運転時におけるクラッチ
断接動作において、アジャストピニオン85と円筒部材
84との摺動が発生しないので、両者の摺動による摩耗
を低減することができる。
【0081】次に、アジャスト動作に伴う作動につい
て、第1実施形態の図7のルーチンに代わる図15のル
ーチンをも参照しつつ説明すると、図15のルーチンは
図7のルーチンのステップ735をステップ1535に
置きかえた点においてのみ図7のルーチンと異なってい
る。従って、以下、図15に示した各ステップのうち図
7に示した各ステップと同一のステップについては図7
と同一符号を付し、その詳細な説明を省略する。なお、
第2実施形態においても、図6のルーチンが所定時間の
経過毎に実行されていて、これによりフラグFIGびアジ
ャスト動作要求フラグFADJの操作がなされる。
【0082】この第2実施形態において、アジャスト動
作を許容する条件が成立すると、CPU41は、ステッ
プ715〜730の全てのステップにて「Yes」と判
定してステップ1535に進み、同ステップ1535に
てロッドのストロークSTが所定の閾値L0より大きく
なったか否かを判定する。
【0083】この閾値L0は、通常の運転時におけるク
ラッチ非係合時のストロークより十分に大きく設定して
あるため、ステップ715〜730の条件が始めて成立
してステップ1535に至った場合には、ストロークS
Tは所定の閾値L0より小さい。このため、CPU41
は同ステップ1535にて「No」と判定してステップ
740に進み、電動モータ32に流れる電流IMを十分に
大きな所定の電流IMADJに設定し、ステップ1595に
て本ルーチンを一旦終了する。
【0084】以降においては、所定時間の経過毎にステ
ップ715〜730、及びステップ1535が繰り返し
実行され、アジャスト動作許可条件(ステップ715〜
730)が成立しているか否かがモニタされるととも
に、ステップ1535にてストロークSTが閾値L0よ
り大きくなったか否かがモニタされる。そして、ストロ
ークSTが閾値L0に至る前に、アジャスト動作許可条
件が不成立となると、CPU41はステップ715〜7
30の何れかのステップにて「No」と判定し、ステッ
プ1595にて本ルーチンを終了する。以降において
は、各状態に応じた電流が電動モータ32に通電され、
適切なクラッチ制御が実行される。
【0085】一方、アジャスト動作許可条件の成立が継
続すると、電動モータ32の電流の大きさは値IMADJに
維持される。このため、ダイヤフラムスプリング25は
姿勢変化を続け、所定の時間が経過するとアジャストピ
ニオン85の上面85bとクラッチカバー22とが当接
し、その時点以降は同アジャストピニオン85の移動が
規制される。しかしながら、プレッシャプレート24は
クラッチカバー22との間に設けられたストラップ24
aによりフライホイール21から離間する方向に付勢さ
れているので、スプリング86の力に抗して更に移動す
る。
【0086】この結果、アジャストラック83とアジャ
ストピニオン85の相対位置の変化が開始し、この相対
位置の変化量が所定量以上となると図16(C)に示し
たようにアジャストピニオン85の歯85aと第2鋸歯
83bとの噛合が解除される。このため、アジャストウ
ェッジ部材82は、コイルスプリングCS1の付勢力に
よりプレッシャプレート24(テーパ部材81)に対し
て回転する。但し、この状態においては、アジャストピ
ニオン85の歯85aと第1鋸歯83aとが噛合し得る
位置関係にあるので、アジャストウェッジ部材82の回
転は、アジャストピニオン85の歯85aと第1鋸歯8
3aとが噛合した時点で規制される。以上の動作によ
り、テーパ部81aとウェッジ側テーパ部82aとの当
接位置が第1鋸歯83a(第2鋸歯83b)の半ピッチ
分だけ変化する。
【0087】この後、所定の時間が経過してストローク
STが閾値L0よりも大きくなると、CPU41はステ
ップ1535にて「Yes」と判定してステップ74
5,755へと進み、フラグFADJ及びカウンタNの処理
を行う。その後、図示しない他のルーチンの実行によ
り、クラッチディスク23が通常の非係合位置へと戻さ
れると、アジャストラック83とアジャストピニオン8
5の相対位置の変化が通常の状態に復帰する。従って、
スプリング86の作用によりアジャストピニオン85の
歯85aと第1鋸歯83aとの噛合が解除されるため、
アジャストウェッジ部材82は、コイルスプリングCS
1の付勢力によりプレッシャプレート24(テーパ部材
81)に対して再び回転する。そして、この回転は、ア
ジャストピニオン85の歯85aと第2鋸歯83bとが
噛合した時点で規制されるため、テーパ部81aとウェ
ッジ側テーパ部82aとの当接位置が第1鋸歯83a
(第2鋸歯83b)の半ピッチ分だけ更に変化する。以
上により、通常運転時におけるダイヤフラムスプリング
25の姿勢が修正される。
【0088】以上説明したように、第2実施形態におい
ては、クラッチディスクの摩耗量が所定量以上となっ
て、且つアジャスト動作しても誤調整が発生する可能性
の小さい運転状態(例えば、クラッチカバーの共振が発
生しない運転状態)が検出されたとき、一度のアジャス
ト動作にて第2鋸歯83bの一ピッチ分に応じた量(一
ピッチの距離に応じたテーパ部81aの高さ分)だけ摩
耗補償がなされる。また、第2実施形態においては、第
1鋸歯83aと第2鋸歯83b及び歯85aとの係合に
より、アジャストウェッジ部材82の回転を規制してい
るので、通常の運転時に調整量が変化せず、常に適正に
摩耗補償された状態でクラッチの断接がなされ得る。更
に、第2実施形態においては、閾値L0を摩耗量とは関
係なく所定量とすることができるため、確実に摩耗補償
がなされる。
【0089】なお、上記第2実施形態においては、一回
のアジャスト動作にて補償(変更される)ダイヤフラム
スプリング25の外周端部とプレッシャプレートととの
距離を、図6のステップ665にて使用されるアジャス
ト動作を実行すべきか否かの摩耗量判定値L以下であっ
て、同判定値L近傍の値としておくことが好適である。
このようにすれば、一度のアジャスト動作により、その
時点で必要とされる摩耗補償が達成されるからである。
【0090】以上のように、本発明に基づくクラッチの
制御装置によれば、クラッチカバー等が車両の振動の影
響を受けることの少ない任意の時期においてアジャスト
作動することが可能であり、従って、摩耗量の補償を精
度よく行うことが可能である。
【0091】なお、本発明の範囲内において種々の変形
例が採用可能であり、例えば、上記電動モータ32を使
用したアクチュエータ30に代え、電磁バルブ等を使用
して油圧を制御し、この油圧によりロッド31を進退さ
せる油圧式のアクチュエータを採用することもできる。
また、上記第1,第2実施形態においては、車両の振動
によりクラッチカバーが共振することの可能性が小さい
場合にのみ、アクチュエータを作動させ、ダイヤフラム
スプリング25の姿勢を補正してアジャスト動作を実行
することとしたが、他の任意の条件が成立したときに、
必要に応じてダイヤフラムスプリング25の姿勢を制御
するようにしてもよい。更に、クラッチ制御回路40は
アクチュエータ30と一体或いは別体のどちらであって
もよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明によるクラッチの制御装置の概略を示
す全体図である。
【図2】 図1に示したクラッチの概略断面図である。
【図3】 図1に示したクラッチの正面図である。
【図4】 図1に示したクラッチの作動を説明するため
の図である。
【図5】 図1に示したクラッチの作動を説明するため
の図である。
【図6】 図1に示したCPUが実行するプログラムを
示したフローチャートである。
【図7】 図1に示したCPUが実行するプログラムを
示したフローチャートである。
【図8】 摩耗量を検出する原理を説明するための図で
ある。
【図9】 本発明による第2実施形態に係るクラッチの
概略断面図である。
【図10】 図9に示したクラッチの正面図である。
【図11】 図9に示したクラッチの調整部材の側面図
である。
【図12】 図9に示したクラッチのプレッシャプレー
ト及び調整部材の斜視図である。
【図13】 図9に示したクラッチの調整部材近傍の拡
大図である。
【図14】 図9に示したクラッチのプレッシャプレー
ト及び調整部材の組み立て図である。
【図15】 本発明の第2実施形態に係るCPUが実行
するプログラムを示すフローチャートである。
【図16】 図9に示したクラッチの作動を説明するた
めの図である。
【符号の説明】
10…エンジン、11…変速機、20…摩擦クラッチ、
21…フライホイール、22…クラッチカバー、23…
クラッチディスク、24…プレッシャプレート、25…
ダイヤフラムスプリング、26…レリーズベアリング、
27…レリーズフォーク、28…ピボット支持部材、2
9…アジャストウェッジ部材、30…アクチュエータ、
32…直流電動モータ、37…ストロークセンサ、40
…クラッチ制御回路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 牧 直行 愛知県刈谷市昭和町2丁目3番地 アイシ ン・エンジニアリング株式会社内 Fターム(参考) 3J056 AA33 AA37 AA58 AA62 BA04 BB09 CC01 CC14 GA02 3J057 AA02 BB03 CB18 GA73 HH01 JJ01

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】駆動源の出力軸と一体的に回転するホイー
    ルに対向するクラッチディスクをプレッシャプレートと
    スプリングとを介して進退させ、前記ホイールと前記ク
    ラッチディスクとの係合状態を変化させる車両用クラッ
    チの制御装置において、 前記クラッチディスクの係合状態を変化させるための力
    を前記スプリングに付与するアクチュエータと、 前記プレッシャプレートと前記スプリングとの間に配設
    されて同プレッシャプレートと同スプリング間の力の伝
    達経路を形成するとともに、同スプリングと同プレッシ
    ャプレートとの距離を変更し得るように構成された調整
    部材と、 所定の条件が成立した場合にのみ、前記調整部材が前記
    スプリングと前記プレッシャプレートとの距離を変更す
    るように前記アクチュエータの作動を制御する制御手段
    とを備えたことを特徴とするクラッチの制御装置。
  2. 【請求項2】前記クラッチディスクの摩耗量を検出する
    手段を備え、 前記所定の条件を前記検出された摩耗量が所定量より大
    きくなった場合とした請求項1に記載のクラッチの制御
    装置。
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