【発明の詳細な説明】
自動車用等の電気機械式アクチュエータを備える摩擦クラッチ
本発明は、スラストプレートと共に回転するよう、このスラストプレートを駆
動し、かつこのスラストプレートに作用し、スラストプレートと駆動フライホイ
ールとの間に摩擦ディスクの摩擦ライニングをクランプするように、フライホイ
ールに固定されたカバーに当接する係合および係合解除手段を備えるクラッチ係
合装置を有し、他方、クラッチ解除手段の内端部に対抗するよう作用するリンク
と、前記リンクを制御するためのアクチュエータと、摩擦ライニングの摩耗を補
償するための摩耗吸収装置と称される調節装置とを有し、アクチュエータが、電
動モータを備える操作手段と、電動モータの出力シャフトによって形成された入
力機素を備えるた機械式伝達装置と、リンクに作用する出力機素と、固定部品と
伝達装置の機素との間で作用し、電動モータがクラッチを切るのに小さい力しか
発生しないように、ダイヤフラムに対抗するように作用する弾性補助手段とを有
する摩擦クラッチに関する。
例えば図1では、アクチュエータは電動モータ50を有し、この電動モータは
、ピニオンおよび弾性補助手段を構成するコイルスプリング70が取り付けられ
た歯付きセクタを有する機械式伝達装置60に作用するようになっている。
リンク80は、歯付きセクタに接続されたフォークと、アセンブリ手段8によ
りカバー2のベースに枢着されたダイヤフラムのフィンガーの内端部に作用する
クラッチ解除ベアリングを有し、アセンブリ手段8は、ダイヤフラムのベースを
プレス加工することによって形成された第1支持体と、この第1支持体に対向す
る第2支持体を形成するスプリングリングを有する。
公知の態様のスプリングリングは、カバーのベースを切断し、曲げ加工するこ
とによって形成されたラグによって支持されており、このラグは、ベルビーユワ
ッシャー状をした周辺部分を公知の態様で有するダイヤフラム3を貫通しており
、ベビーユワッシャーは、中心部が径方向内側に延び、かつスロットにより、ラ
ジアルフィンガーに分割されている。このベルビーユワッシャーは、クラッチ係
合手段を構成し、ラジアルフィンガーは、クラッチを切る手段を形成する。
ダイヤフラム3の外周部は、スラストプレート1に当接し、スラストプレート
と駆動フライホイール102との間に摩擦ディスク6の摩擦ライニングをクラン
プするようになっている。フライホイール102は、見ることのできない態様で
駆動シャフトに固定されており、一方、摩擦ディスク6は、上記クラッチ解除ベ
アリングを貫通する被動シャフト101上の溝と協働する溝付きハブを中心部に
有する。従って、クラッチ解除ベアリングに関し、X軸Cが、クラッチ解除ベア
リングの走行距離(単位mm)に対応し、かつY軸Eが、力(単位ニュートン)
に対応する、図2に示す特性曲線が得られる。
曲線Aは、クラッチ解除ベアリングに対する負荷に対応し、曲線Bは、弾性補
助手段の対向する負荷に対応し、曲線Dは、電気モータによって発生される力に
対応している。
弾性補助手段は、クラッチ係合動作中にダイヤフラム3のエネルギーを蓄積し
、クラッチを解除する動作時に、通常、より迅速にこのエネルギーを放出する。
従って、電動モータは、ダイヤフラムの力と弾性補助手段の力との差だけを供
給する。
また、フランス国特許公開第2,564,921号公報に記載されているように、弾性
補助手段の移動距離を短くすることにより、よって適宜アクチュエータ内に設け
ることができ、かつ弾性手段の優れた特性を有する摩耗補償装置が提供される。
それにもかかわらず、アクチュエータのコストを更に軽減し、頑丈で、かつコ
ンパクトな形状を維持しながら、アクチュエータを更に簡略にすることが望まし
い。
本発明の課題は、これら条件を満たすことにある。
本発明による、上記タイプの摩擦クラッチは、弾性補助手段が固定部品に当接
すると共に並進運動でき、かつ共に回転するように固定された部品に当接し、こ
の並進運動可能な部品が共に回転するように移動でき、かつ並進運動するように
固定されたネジを形成する電動モータの出力シャフトと協働するためのナットを
形成し、、移動自在な部品が機械式伝達装置の出力機素を形成すると共に、リン
クに作用でき、クラッチ解除装置内に摩耗吸収装置が取り付けられたことを特徴
とする。
本発明により、クラッチ係合装置内に摩耗吸収装置が取り付けられるので、リ
ンクと電気機械式アクチュエータは簡略化され、これにより、クラッチの寿命を
長くすると共に、クラッチが係合状態にある時のクラッチ解除手段、例えばダイ
ヤフラムの位置を、安定かつほぼ一定に維持できる。
アクチュエータは、歯付きセクタおよびピニオンを有していないので、構造が
簡単であり、かつ軽量でもある。
ある実施例は、弾性補助手段はナットを囲む簡単なコイルスプリングから成っ
ているので、これによりコストは低減され、アクチュエータを小型かつ頑丈に製
造することが可能となっている。
別の実施例では、弾性補助手段は直列なベルビーユワッシャーの取り付けの反
転を有する。
ベルビーユワッシャーを直列に取り付けることにより、移動自在な部品、およ
び電動モータの出力シャフトによって形成されるナットとネジタイプの駆動シス
テムに関連させて、ダイヤフラムの特性曲線を容易に再現することが可能となっ
た。
また、クラッチが係合している際には、前記直列に取り付けられたワッシャー
は圧縮されており、クラッチを切る際の移動中は、傾斜するので、クラッチを切
る動作中の移動距離を、充分に長くすることができる。
このようにして、アクチュエータの機械式伝達装置が簡略化されるので、アク
チュエータは小型で頑丈となり、かつ低コストとなる。
一実施例では、アクチュエータは、電動モータのための支持体として働くプレ
ートに固定されたケーシングを有し、ケーシング/プレートアセンブリは、固定
された部品に取り付けられたハウジングを形成する。
電動モータのねじ切りされた出力シャフトは、前記ケーシングおよび機械式伝
達装置のうちの、ナットを形成する移動自在な部品に進入する。このナットは、
ハウジング上のスリーブに対して回転しないように接続され、例えば、ほぞとほ
ぞ孔タイプの接続により軸方向に移動できるように接続できる。ナットは、コイ
ルスプリングまたはベルビーユワッシャーに対する移動自在な支持体を支持し、
プレートまたはケーシングは、前記スプリングまたは前記ベルビーユワッシャー
に対する固定された支持体を支持する。
力伝達手段は、ベルビーユワッシャーの外周部と内周部の間に容易に設けるこ
とができる。この力伝達手段は、ケーシングおよびナットにより、簡単かつ経済
的にガイドされる。従って、アクチュエータは、極めて安価であると共に信頼性
が高く、簡単、頑丈、かつコンパクトな形状となる。作動不能となる恐れは減少
する。
ナットは、リンクに対して、引っ張りまたは押し込みのいずれかで作用し、リ
ンクは、従来の態様で、クラッチ解除ベアリングに作用する解除フォークを含む
ことができる。
変形例では、このリンクは、ピストンがクラッチ解除ベアリングに作用する受
圧器と、アクチュエータのナットによってピストンが制御される送圧器とを備え
る液圧制御装置を有する。受圧器は、本ケースでは同心タイプのものであり、被
動シャフトを中心に貫通している。ナットは、リンクのケーブルに作用すること
ができる。
変形例として、フランス国特許公開第2580753号公報に記載のように、クラッ
チのカバーに固定されたプレートに、電動モータを取り付けることができる。
いずれのケースにおいても、アクチュエータは、寸法が小さくなっているので
、取り扱いや、運搬が容易であり、かつ容易に取り付けできるアセンブリが形成
される。
別の変形例では、電動モータの出力シャフトは、移動自在な部品の移動量を測
定するためのホール効果センサと連動するフォニックホイールを駆動する。電力
電子回路を、ケーシング内に取り付けることも可能である。
以下、添付図面を参照し、本発明についてくわしく説明する。
図1は、従来のクラッチの軸方向略断面図である。
図2は、このクラッチの特性曲線を示す図である。
図3は、本発明に係わる摩耗補償装置を備えたクラッチの、アクチュエータが
設けられていない軸方向半断面図である。
図4は、前記摩耗補償装置の一部を形成するラチェットとウォームホイールを
示す、図3の矢印4の方向に見た部分図である。
図5は、前記摩耗補償装置のランプ手段を示す軸方向断面図である。
図6は、図3〜図5のクラッチ装置と連動するアクチュエータの略図である。
図7〜図10は、他の実施例を示す、図6に類似した図である。
各図において、本発明と従来技術と共通する部品には、簡単にするため、同じ
符号を付してある。
同様に、図6〜図10で共通する部品にも、同じ符号を付してある。
従って、図3〜図10において、本発明による摩擦クラッチは、クラッチ係合
装置100と、電動モータ50を備える操作手段と、機械式伝達装置60と、弾
性補助手段70と、リンク80とを有する。
本発明の特徴によれば、クラッチ係合装置100は、内部に摩耗補償装置10
を有する。
より詳細には、クラッチ係合装置100は、外周部に摩擦ライニング7を支持
する摩擦ディスク6と共に一体的に回転するよう、摩擦ディスク6を駆動するた
めのフライホイール102と、スラストプレート1と、反作用プレート102に
固定されたカバー2と、支持手段14によりカバー2とスラストプレート1との
間で作用するダイヤフラム3と、スラストプレートによって支持されたランプ手
段11を含む摩耗補償装置11とを有する。
駆動フライホイール102(可能な場合には分割される)は、背面が摩擦ライ
ニング7に対する摩擦面となる反作用プレートを形成している。このフライホイ
ールは、第1シャフト、例えば駆動シャフトに対して回転しないように固定され
ている。
スラストプレート1は、他の摩擦ライニング7に対する摩擦面を正面に有する
。このスラストプレート1は、ランプ手段11の一部を形成するランプ部15と
協働するようになっているスタッド4(図4)を背面に有し、ランプ手段11は
、傾斜し、円周方向に分散されたランプ部15を有する環状体からなっている。
この環状体11は、本例では金属製であり、ダイヤフラム3のベルビーユワッ
シャーのための支持手段を構成する支持ゾーン14を有する。環状体11は、そ
の外周部に歯18を有する。
スラストプレート1は、カバー2に対して回転しないように固定されており、
カバー2は、本例では、中心孔を有するベースを備えた中空形状となっている。
カバー2は、弾性タング(見ることはできない)により軸方向に移動できるよう
になっているので、コラム8を支持するカバー2のベースに向けてスラストプレ
ート1を復帰させる機能を果たす。
コラム8は、例えばカバーのベースを打ち抜き加工することによって形成され
た別の支持体をコラム8と反対側に有するカバー2に、ダイヤフラム3、より詳
細にはダイヤフラム3のベルビーユワッシャーの内周部を枢着するための有形へ
ッドを有する。
摩擦ディスク6は、公知の態様で、内側に溝の設けられたハブを内周部に有し
、この内側のハブは、図1から判るように、第2シャフト、例えば被動シャフト
と共に摩擦ディスクを一体的に回転できるように、この摩擦ディスクにシャフト
を接続するためのものである。
自動車に応用した場合、第1シャフトは、エンジンのクランクシャフトであり
、このクランクシャフトには、スラストプレート1、カバー2およびグリップに
より摩擦ディスク6を支持するフライホイール102が固定され、摩擦ディスク
6の中心ハブは、第2シャフトを構成するギアボックスの入力シャフトと共に回
転できるように、この入力シャフトに接続されている。摩擦ライニング7は、通
常はプレート1と摩擦ホイール102との間にクランプされる。こうして、クラ
ンクシャフトからギアボックスの入力シャフトにトルクが伝達される。
従って、このクラッチは、通常は係合状態にある。クラッチを切るには、上記
リンク80により、ダイヤフラム3のフィンガーの内端部に作用し、コラム8を
中心としてダイヤフラム3を枢動させ、スラストプレート1、より正確には、支
持手段14(環状体11の支持ゾーン14)に対して、ダイヤフラムにより加え
られている負荷を徐々に相殺する必要がある。
次に、通常、接線方向に配置されている上記弾性タングは、スラストプレート
1をカバー2のベースの方向に戻し、摩擦ライニング7を解除する。こうしてク
ラッチが切られる。リンク80によりダイヤフラム3に加えられている力を解除
することにより、クラッチは、切られた状態から係合状態に変化し、係合状態で
は、ダイヤフラムはカバー2のベースに支持されている支持体と接触する。従っ
て、リンク80は、下記の電気機械式アクチュエータによって制御されながら、
ダイヤフラム3に対抗するよう作用する。
クラッチの有効寿命中、摩擦ライニング7は摩耗し、スラストプレート1およ
びフライホイール102の摩擦面も、ライニングよりも少ないが、同じように摩
耗する。
従って、スラストプレート1は、フライホイール102に向かって近づく。公
知のように、ダイヤフラム3は自由状態にある場合には、テーパの付いた形状と
なっている。
このダイヤフラムをクラッチ装置に取り付けると、その円錐度は変化する。
一般的な条件では、ダイヤフラムの特性曲線は、ダイヤフラムの大きさ、厚さ
、およびそのベルビーユワッシャー部分の切頭円錐の高さに応じて決まる。その
特性曲線(加えられる負荷とたわみの関係)は、最大点まで増加し、次に最小値
まで減少し、次に増加する傾向がある。
摩擦ライニング7が新しい状態にあり、クラッチが係合した状態にあると、ダ
イヤフラムは、特性曲線の低下部分の上の点に対応する位置を占める。摩擦ライ
ニングが摩耗するにつれ、特性曲線は、その最大点まで接近し、次に、この最大
点を通過した後、モータのトルクを伝えることができなくなるまで、加えられる
負荷は減少する。
上記摩耗に従い、曲線の傾きは、変化する。摩耗補償装置10の役割は、クラ
ッチの係合時にダイヤフラム3を常に同じ位置に維持し、少なくとも摩擦ライニ
ングの摩耗を補償することにある。ダイヤフラムの特性曲線の傾向について、更
に情報を望む場合、図2(曲線A)を参照すべきである。図2は、クラッチを切
るのに、リンク80によって加えられる負荷を発生するてこの長さにほぼ対応す
る。
このリンクは、ダイヤフラムのフィンガーの内端部に作用できるクラッチ解除
ベアリング81(図3)を含む。このベアリング81は、ギアボックスに固定さ
れたガイドチューブ83に沿ってスライドするように取り付けられており、ガイ
ドチューブ83は、図1において符号101で示されたギアボックスの入力シャ
フトを有し、このシャフトの内部を貫通している。
ベアリング81は、ここでは、クラッチ解除フォーク82(このフォークの2
つのフィンガーのうちの1つしか見ることができない)の作用を受ける。クラッ
チ解除フォークは、自動車の固定された部品、すなわちここでは、ギアボックス
のケーシングに枢着されている。
枢着は、例えばスイベルまたはシャフトによって行うことができる。フォーク
の自由端は、電動モータ50を備える操作手段、弾性補助手段75およびリンク
80に作用する機械式伝達装置60を含む電気機械式アクチュエータの作用を受
ける。
このアクチュエータは、クラッチのタイプに応じ、フォークを引っ張るか、ま
たは押すことにより、フォークの自由端に対するアクチュエータの位置に応じて
、フォークに作用するようになっている。
実際には、一般的にクラッチは、このクラッチを切るのにクラッチ解除ベアリ
ング81がクラッチを押すように働く、図1のクラッチと同じような押し込みタ
イプであるが、このタイプ代わりに、引っ張りタイプにしてもよい。
引っ張りタイプでは、クラッチ解除ベアリングは、クラッチを切るのにダイヤ
フラム3のフィンガーの内端部を引くことによって作用する。この場合、ダイヤ
フラム3のベルビーユワッシャーの外周部分は、カバーに当接するが、前記ベル
ビーユワッシャーの内周部は、スラストプレートによって支持された支持手段(
領域14)に当接する。
クラッチ解除ベアリングは、図3から判るように、従来のようにボールベアリ
ングを有する。このボールベアリングは、押し込みタイプのクラッチの場合には
、ダイヤフラムと直接接触する回転リング、また引っ張りタイプのクラッチの場
合には、ダイヤフラムの後方に位置する当接部品により、ダイヤフラムと間接的
に接触する回転リングを有し、また、例えば自動センタリングスプリングまたは
キャップにより、状況に応じ、押し込みまたは引っ張りにより、前記スリーブに
作用する制御部材、例えばクラッチ解除フォーク82の作用を受ける操作スリー
ブに結合された非回転リングを有する。
通常、クラッチ解除ベアリングを常にダイヤフラムに当接し続けるのに、リン
ク80に対して予負荷スプリングが作用するようになっている。
摩耗補償装置10は、通常、クラッチが切られた状態にある時、支持手段を回
転するのに、駆動手段と連動する摩擦ライニング7の摩耗(かつ若干プレート1
およびフライホイール102の摩耗)を検出するための手段を有する。
この検出手段は、フライホイールまたはカバーと協働するように、例えばスラ
ストプレートにより擦るように支持されたピンを含むことができる。このピンは
、摩耗が生じている場合にクラッチが切られると、支持手段14と共に回転する
よう、支持手段14を駆動できる弾性手段、例えばコイルスプリングと連動する
。これについては、種々の構造を考え付くことができる。
図3において、摩耗検出手段は、スピンドル22に固定されたラチェットホイ
ール20の傾斜した歯21と協働するカバー2に支持されたブレード45を含み
、スピンドル22は、ウォーム13も摺動自在に支持している。
ウォームネジおよびピッチは、環状体11に支持された歯18に適合し、反転
不能なシステム、すなわちウォーム13は、歯18を運動させることができる。
逆に歯18は、ウォーム13を運動させることができない反転不能なシステムを
形成する。
スピンドル22は、支持体12によって支持され、このために、フランジ23
および24(図4)を有する。
この支持体12は、カラー44を支持するスピンドル22を囲む螺旋の補償ス
プリングも支持している。支持体12は、ダイヤフラム3によって支持され、ラ
チェットホイール20上の歯29と協働するようになっているノンリターンキャ
ッチ39を有する。
摩耗が生じると、ラチェットホイール20はこのラチェットホイールを回転さ
せ、所定の摩耗量に従って、スピンドル30を附勢するようになっているブレー
ド45に接近し、次にブレード45は、1つの歯を飛び越える。スプリングの附
勢は、クラッチの係合時に行われる。
クラッチが切られた状態にあると、スプリング30はウォーム13を回転させ
、歯18および環状体11と共に回転するようにこれを駆動する。環状体11は
、スラストプレート1のスタッド4(このスタッドは変形例ではランプ15と相
補的なランプと置換できる)とランプ部15との協働により、軸方向に移動し、
支持領域14は、カバー2のベースに対してより接近し、クラッチ係合時に、ダ
イ
ヤフラム3をほぼ一定の位置に維持する。従って、支持ゾーン14と摩擦ディス
ク7の摩擦ライニング7に接触するスラストプレート1の摩擦面との間の厚さは
厚くなる。
摩耗補償装置10は、スピンドル22に沿ってスライドするように取り付けら
れ、かつ弾性補償手段(スプリング30)の作用を受けるウォーム13を有する
。ウォーム13がスピンドルに沿って移動すると、ウォーム13は、ランプ手段
(環状体11)を円周方向に回転するように駆動し、スプリング30の負荷は、
摩擦ライニング7の摩耗と共に増加し、カバー2に対して回転しないようにスラ
ストプレート1を接続するための弾性タングが、環状体11に作用する。
クラッチが切られているので、スプリング30の力が復帰力よりも充分大きく
なると、スプリング30の作用により、軸方向の運動が得られる。ラチェットホ
イール20およびブレード45は、クラッチ係合時に、摩擦ライニング7の摩耗
により作動状態にされる、共に回転される駆動手段を構成する。
ノンリターンキャッチ39は、共に回転するように駆動する手段20、45が
作動状態になったときに、これら手段により回転させられる方向と逆方向に、ウ
ォームが回転するのを防止する。
更に詳細な情報を望む場合には番号第2,739,158号で公開されたフランス国特
許出願第9511090号を参照されたい。
後に理解できるように、クラッチ係合装置の内部に摩耗補償装置10を設けた
ことにより、リンク80および電気機械式アクチュエータ50、60、70を簡
略化することが可能となっている。また、クラッチの寿命を長くすることが可能
となっている。
従って、電動モータ50は、摩擦ライニング7またはプレート1およびフライ
ホイール2の摩耗に関係なく一定の距離だけ、機械式伝達装置60を駆動する。
この移動距離は、常に同じである。弾性補助手段70は、電動モータ50が公
知の態様で小さい力だけを発生できるようにするものである。この弾性手段70
は、リフトのようにダイヤフラム3のエネルギーを蓄積し、ダイヤフラム3は、
クラッチを切った状態からクラッチ係合状態へ(すなわちクラッチの係合中に)
変化し、クラッチを切った瞬間に(クラッチを係合した位置からクラッチを切っ
た位置まで変化する際に)、エネルギーを放出する。
従って、弾性補助手段は、ダイヤフラム3と対抗するよう作用する。
クラッチ係合状態では、弾性手段70は、リンク80、よってダイヤフラムに
力を全く加えないか、わずかな力しか加えない。このことは、クラッチの全寿命
にわたって可能である。その理由は、ダイヤフラムは摩耗補償装置10により常
に同じ位置を占めるからである。
公知のように、電動モータ50の電源ターミナル(図8では符号53および5
4で示されている)は、アクチュエータ50、60、70の外部に位置する電子
モジュールに接続されている。
このモジュールは、例えばマイクロプロセッサ、情報処理回路のようなマイク
ロコンピュータと、モータの双方向の回転を制御するように直列に接続されたパ
ワートランジスタとを含んでいる。この電子モジュールは、電子モジュールに情
報を送る所定の数のセンサを有する電子回路の一部を形成している。
このセンサは、駆動シャフト(クランクシャフト)および被動シャフト(ギア
ボックスの入力シャフト)の速度、アクチュエータの移動距離、ギアボックスの
状態(係合比)、およびギア切り替えレバーの状態(力センサ)を検出する。
これにより、クラッチを係合したり切ったりする動作のための方針が得られる
。従って、回転モータ50は、極めて短い時間の間しか附勢されず(クラッチを
切る操作)、自動車のバッテリーから供給されるエネルギーは、ごくわずかしか
消費されない。その消費電力は、弾性補助手段70により極めて少なく、そのた
め、電気機械式アクチュエータ50、60、70を軽量にすることが可能となっ
ている。
アクチュエータのコストを更に低減するために、本発明では、下記のように固
定部品およびナットを形成する可動部品に弾性補助手段70を当接することを提
案している。
図3〜図8では、本発明は、弾性補助手段を構成するために、ベルビーユワッ
シャー71〜72を直列に取り付けて使用することを提案している。
従って、電動モータ50が小さい動力しか発生しないように、特にベルビーユ
ワッシャー71〜74対抗するよう作用させることにより、てこの長さに関連し
た絶対値でダイヤフラムの特性曲線を再現しながら、クラッチを切るのに必要な
だけ移動させることが可能である。
ここで、アクチュエータ(図6)はフランジ91を有し、例えばネジ(図では
ネジの軸線が示されている)により、このフランジ91に電動モータ50が固定
されている。
このフランジは、外周部に環状形状の丸くされた固定支持体79と、電動モー
タの出力シャフト51を支持するボールベアリング52を有する。従って、この
フランジ91は、シャフト51を通過させる中心孔を有し、ベアリング支持体を
形成するような形状となっている。
従って、電動モータ50の出力シャフトは、公知のようにモータに給電される
と、回転に対しては移動自在であるが、ケーシング(軸方向)に対しては固定さ
れている。
フランジ91は、ガイド溝65が設けられたスリーブ64を内端部に有するケ
ーシング90に固定されている。より詳細には、フランジ91は、中空状のケー
シング90に対するカバーを構成し、かつケーシング90の開放された前端部に
固定されているので、ベース66は、中心孔を有し、スリーブ64を支持する。
ケーシング90とフランジ91とから成るアセンブリは、固定されたハウジン
グを形成し、自動車の固定部品、例えばギアボックスのハウジングに固定されて
いる。この目的のために、ケーシング90またはフランジ91はラグを有するが
、これらラグは図示されていない。
シャフト51は、ねじ切りされた端部を有し、機械式伝達装置60の入力機素
を構成している。本発明の1つの特徴によるシャフト51は、管状のナット61
と係合している。このナット61は、管状の移動自在な支持体78を有し、この
支持体78は丸くされており、径方向に突出するカラー68によって支持され、
カラー68は、ベース66を延長する軸方向に向いた環状スカート68を有する
ケーシング90の横方向を向くベース66に当接することができる。
1つの特徴によれば、ナット60は回転しないように固定されているが、軸方
向には(並進運動により)移動自在である。
ここでは、直列に取り付けられたベルビーユワッシャー71〜74が4つ設け
られている。隣接するベルビーユワッシャーの外周部と内周部との間で、力伝達
手段75〜76が働く。ワッシャー71〜74は、出力シャフト61を貫通させ
ることができる。
より詳細に説明すれば、軸方向に順に、後方端部のベルビーユワッシャー71
は、内周部が移動自在な支持体78に当接し、外周部がスカート67の内周部に
密に接触するロッド75に当接し、第2ベルビーユワッシャー72は、外周部が
スカート67の内周部に密に接触するロッド75に当接し、内周部がスリーブ1
77によって支持されたロッド77に当接し、スリーブ177は、雌ネジが切ら
れたナット61の平滑な円筒形外周面に沿って摺動する。この外周面には、ステ
ップが設けられている。
第3ベルビーユワッシャーは、内周部がロッド77に当接し、外周部は、スカ
ート67の内周部に密に接触するロッド76に当接している。
最後に、前方端のベルビーユワッシャー74は、外周部がロッド76に当接し
、内周部が固定された支持体79に当接している。
クラッチが係合した状態(図6の上方)にあると、ベルビーユワッシャー71
〜74は、ほぼ平面状であり、張力を受けた状態にある。
クラッチを切る動作中、このベルビーユワッシャーは、クラッチ解除ベアリン
グ81上のダイヤフラムによって行われる動作を相殺するように弛緩する。
電動モータは、並進しないように固定されたシャフト51を駆動するので、ネ
ジを形成するようにシャフト51に駆動され、回転しないように固定されたナッ
ト61は、カラー68が前記ベースに当接するまで、ケーシング90のベース6
6の軸方向に並進移動する。
この位置においてクラッチは切られ、ベルビーユワッシャー71〜74は、傾
斜した位置に位置するので、ほぼWの形状となる。
固定された支持体79および移動自在な支持体78は、ロッド77と同じよう
にほぼ同じ外周面に位置する。
種々のてこの長さにより、クラッチ解除ベアリング80において、ベルビーユ
ワッシャーは、できるだけ忠実にダイヤフラムの特性曲線を再現し、電動モータ
は、クラッチを切る動作中には小さいエネルギーしか要しない。
クラッチ係合動作中はダイヤフラム3の作用によりベルビーユワッシャーは元
の平面位置に戻る。
1つの特徴によれば、ケーシング90と機械式伝達装置の出力機素を形成する
ナット61との間には、共に回転するための接続手段63、65が位置している
。従って、ナットは、ケーシングに対して回転しないようにケーシングに接続さ
れたまま並進運動を行う。
クラッチを切る動作中、スリーブ177は作動不能となる恐れなく、ナット6
1によってガイドされながら、軸方向に移動することが理解できると思う。同様
に、ロッド75および76も作動不能となることなく、ケーシングによってガイ
ドされる。
ロッド75および76は、ケーシング90のスカート67の内周部によってガ
イドされる。
従って、力伝達手段75〜77をガイドするのに、このケーシングおよびナッ
トが活用される。
回転しないように接続する手段は、ここではキー63によって構成され、この
キー63は、ナット61をガイドするスリーブ64内の溝65に係合するナット
61によって支持されている。
当然ながら、ナット61が溝を有し、スリーブ64が、スリーブすなわち一般
的にはほぞを有するように構造を反転することもできる。
一端がケーシングのベースに固定され、他端がナット61に固定された弾性タ
ングにより、軸方向の移動の自由度をもたせた回転自在な接続を考え付くことも
できる。
従って、弾性補助手段70は、固定された部品(支持体79)および移動自在
な部品(支持体78)に当接し、伝達装置60の出力機素61に作用する。
機械式伝達装置60は、極端に簡略にされ、部品数が最小となる。従って、簡
単かつ経済的な形状となる。ここでアクチュエータは、その出力機素(ナット6
1)による押し込みにより、リンクに作用する。
このナット61は、クラッチ解除フォークの自由端に作用するスイベルを螺合
により取り付けるためのねじ切りされた部分を、例えば後端部に有することがで
きる。変形例として、接続ロッドシステムを設けてもよい。
当然ながら、図7から判るように、ナットが、引っ張りによりリンクに作用す
るよう、構造を反転することもできる。この場合、ナットは、径方向の平面にカ
ラー168および移動自在な支持体178を有し、支持体178は、フランジ9
1に向かって曲がり、クラッチが切られる際にフランジ91に当接できる。
ベルビーユワッシャー71〜74は、クラッチ係合時にほぼ平面状であり、ク
ラッチが切られた時には、ダブルフライホイールを形成するように傾斜した状態
になるので、固定された支持体179を支持するのは、ケーシング90のベース
66である。
本発明により、これらの構造を容易に反転できる。
当然ながらリンクは、液圧制御装置、すなわち図8から判るように、本体がケ
ーシング90のベース66に取り付けられた送圧器190を有することができる
。
出力機素161(ナット)は、プッシャーと同じような形状であり、可能な場
合には、ソレノイドバルブ193の介入により、リターンスプリング194の作
用を受ける送圧器のピストン191に作用する。
クラッチが係合状態にあると(図の上方部分)、ベルビーユワッシャーは、こ
の図8から判るような傾斜した位置を占め、クラッチが切られると(図の下方部
分)、傾斜した位置を占める。
ノイズを制限するためのストッパー98を設けることができる。このストッパ
ーは、フランジ91に接触したまま、スカート67の内周部に位置する。
この図では、クラッチ解除移動距離Dが示されている。
移動自在な支持体278は、ナットの前方端部における高い位置に取り付けら
れたほぼT字形をした部品200の一部を形成している。部品200上で軸方向
に移動し、力を伝達するように、簡単なロッド277が取り付けられている。
ピストン191を移動させることにより、送圧器からパイプ192を通し、受
圧器に液体が送られるので、送圧器の制御チャンバは加圧され、受圧器のピスト
ンは、ギアボックスの入力シャフトが貫通する管状部分に沿ってスライドするよ
うに取り付けられながら、クラッチ解除ベアリングに作用する。
当然ながら、本発明の機械式伝達装置のナットは、例えばフォークの自由端に
取り付けられたノブにより、引っ張りにより、クラッチ解除フォークに接続され
たケーブルに作用できる。
当然ながら部品を、例えば上記フランス国特許公開第2,580,753号公報に記載
されているように、クラッチのカバーに固定されたフランジに電動モータを取り
付けることができる。この場合、被動シャフトはアクチュエータを貫通せず、被
動シャフトの端部は、摩擦ディスクのハブに係合する。
本明細書を読めば、このアクチュエータは、クラッチカバーに取り付けられる
カートリッジを形成できることが理解できると思う。
当然ながらナット/ネジシステムは、本明細書に記載されているように、ボー
ルまたはローラ再循環タイプのものとすることができる。
ベルビーユワッシャーの数は、用途、詳細には図8における移動距離D、すな
わち、当然ながらダイヤフラムの特性曲線に応じて決まる。
ナット61は、リンク80に直接または間接的に作用する。
変形例として、図9および図10では、弾性補助手段は、簡単なコイルスプリ
ング370からなり、ダイヤフラムの特性曲線は、てこの長さに関連した絶対値
で完全には再現できない。
図9では、アクチュエータは、クラッチ解除ベアリングがダイヤフラム3のフ
ィンガーに押して作用する押し込みタイプであるが、図10では、アクチュエー
タはクラッチ解除ベアリングが、ダイヤフラム3のフィンガーを引っ張って作用
する引っ張りタイプとなっている。
図9の上部部分では、クラッチは係合状態にあるが、図9の下方部分では、ク
ラッチは切られた状態にある。
図10では、このことが逆になっている。すなわち、図10の上方部分では、
クラッチが切られた状態にあり、図10の下方部分では、係合した状態にある。
これらの図では、電動モータ50の出力シャフト51は、ホール効果センサ4
01と連動するフォニックホイール400を一体的に支持している。公知のよう
に、磁界内では電子が発散される。ホール効果センサは、この原理に基づくもの
であり、フォニックホイールは、その外周部に孔を有する。
シャフト51が回転すると、シャフト51は、このシャフト51に固定された
ホイール400を回転させるので、磁界が変化する。センサ401は、ほぼU字
形の断面を有する。
従って、ホイールが回転することにより、上記のように並進できるように固定
されたシャフト51の端部によって形成されたネジにより駆動できるナット61
の移動に関する正確な情報が得られる。
ナット61は、上記のように回転しないように固定されているが、シャフト5
1によって駆動されると、すなわち、電動モータ50が附勢されて回転すると、
並進運動して移動できる。従って、フォニックホイール400およびホール効果
センサ401から成るアセンブリにより、シャフト51の回転、従ってナット6
1の並進運動は正確に測定される。この測定は、インクリメント状に行われる。
ナット61は、外周部に、径方向外側に突出するカラー261を有する。この
カラー261は、ナット61を囲む補助コイルスプリング370の軸方向端部に
対する支持体を形成している。
ここでカラー261は、外周部に径方向外側に突出し、ほぞを形成するラグ2
62を支持し、各ラグは、ケーシング90のスカート内に形成されたほぞ孔を形
成する溝263内に係合している。
従って、ナット61は、ほぞとほぞ孔タイプの接続により、軸方向に移動でき
るが、回転しないように固定されている。
径方向に対向する2つのラグ262と、2つの溝263を設けることが好まし
い。
変形例として、均一に分散された多数の溝263とラグ262を設けてもよい
。
これらの構造により、ネジに対して寄生的な力は加わらなくなる。
補助スプリング370の他端は、ケーシング90のベース66(図10)また
は固定されたフランジ291(図9)に直接当接する。この固定されたフランジ
291は、電動モータに固定されながらシャフト51を貫通させる。
このフランジ291は、このフランジと電動モータ50のケーシングの前方フ
ランジ91との間に挟持されたフォニックホイール400を隠している。このフ
ランジ91には、ケーシング90が部分的に固定されており、ケーシング90は
、電動モータ50を制御する電力電子回路を支持する上方部分190を有する。
従
って、この部分190は、ケーシング90の主要部分に取り付けられ、補助スプ
リング370を越えて径方向に延びている。
ナット61には、チューブ361が固定されている。このチューブは、チュー
ブ361の径が変化する場所でショルダー461を形成するように、径方向にス
テップが設けられている。ナット61は、直径が最も大きいチューブ361の部
分に収容されており、軸方向に移動不能とされ、かつショルダー461と径方向
内側に折り曲げられたラグ561の端部との間に捕捉される。
これら各ラグ561は、カラー261のベース161に設けられた孔561を
貫通している。
従って、図9では直径が最大のチューブ部分361は、軸方向ラグ561に分
割されており、これらラグの自由端は径方向内側に折り曲げられている。
図10では、直径が最大のチューブ部分361は連続状となっており、その自
由端にラグ561を有する。
実際に図9では、補助スプリング370は、この目的のためにショルダーが設
けられたフランジ291に当接し、スプリング370をセンタリングすると共に
、クラッチが係合された状態にある時、ケーシング90のベース66の近くのカ
ラー261に当接する。
図10におけるクラッチ係合位置において、スプリング370は、ケーシング
90のベース66およびこの場合のフランジ291に近いカラー261に当接す
る。
従って、図9ではカラー261は、図10よりも電動モータ50から更に離間
し、いずれの場合でも、直径が最大のチューブ部分361の内側は、ナット61
の外周部に接触する。
図9および図10のアクチュエータは、特に簡単であり、標準化することがで
きる。その理由は、ケーシング90のベース66が、補助スプリング370の支
持をするための凹部290を有するからである。
1つの補助スプリング370は、図6および図8の補助スプリングよりも径方
向にかさ張らず、これにより、スプリング370を径方向に越えて電力電子回路
を収容することが可能となっている。
ナット61は、チューブ361により簡単な形状となっている。力は、このチ
ューブ361を介して伝達される。
フォニックホイール400およびフランジ291は、標準的な部品である。当
然ながら、図6〜図8においても、フォニックホイールを設置することが可能で
ある。
当然ながら、1996年9月17日に出願されたフランス国特許出願第96 11
297号明細書に記載されているように、ダイヤフラムにより摩耗補償装置10を
制御できる。
他の任意のタイプの摩耗補償装置を考えつくこともできる。
同様に、図3では、クラッチ解除手段はダイヤフラムのフィンガーから成って
いるが、他の実施例も可能である。
例えば、クラッチ解除手段はドイツ国特許第1198214号明細書に記載された擬
似ダイヤフラムで構成でき、係合手段を、この擬似ダイヤフラムと別個のベルビ
ーユワッシャーで構成できる。この擬似ダイヤフラムは、1996年9月6日に
出願されたフランス国特許出願第96 11009号明細書に記載されているタイプのも
のでもよい。この場合、係合手段は、ネガティブタイプとポジティブタイプの2
つのベルビーユワッシャーを含んでいる。
電動モータ50を制御するための電力電子回路は、ケーシング90内に組み込
まれることができる。この電子回路は、電子部品、特にパワートランジスタのみ
ならずナット61の移動を測定するためのホール効果タイプのセンサも含んでい
る。
変形例として、ホイール400は極性が交互に変化する磁極とセンサ、例えば
ホール効果タイプのセンサのケーシングを支持できる。従って、シャフト51が
回転すると磁界が変化し、またセンサ内の電流が変化する。
変形例として、センサ400、401を、シャフト51の回転を測定するため
の光学的センサまたは他のインクリメントセンサから構成できる。ケーシング9
0内に接続デバイスを組み込むことができ、電源コネクタおよび電子制御もジュ
ールにリンクされた制御コネクタを接続するのは、この接続デバイスである。
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(81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE,
DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L
U,MC,NL,PT,SE),JP,KR,US
(72)発明者 グラトン,ミシェル
フランス国 エフ−75020 パリ ブール
ヴァール モルティエール 7
(72)発明者 ランドリアザナムパラニー,ヴーヴ ロー
ラン
フランス国 エフ−92500 リュエイユ・
マルメーゾンリュ ブランリー 2
(72)発明者 トビア,アンドレ
フランス国 エフ−93800 エピネー・シ
ュル・セーヌアレ リュード 4
【要約の続き】