JP2001148046A - 自動取引装置 - Google Patents

自動取引装置

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JP2001148046A
JP2001148046A JP32910499A JP32910499A JP2001148046A JP 2001148046 A JP2001148046 A JP 2001148046A JP 32910499 A JP32910499 A JP 32910499A JP 32910499 A JP32910499 A JP 32910499A JP 2001148046 A JP2001148046 A JP 2001148046A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 視覚障害を持つ利用者に対する操作性を向上
させる。 【解決手段】 まず、操作部位表示部9aに手を触れ、
そこからガイド10aを指で辿ってハンドセット6を探
し、ハンドセット6を持つ。そして、ハンドセット6か
ら流れる音声ガイダンスに従って操作部位表示部9a〜
9eに手を触れて該当するものを探し、そこからガイド
10a〜10eを1つの指で辿って行けば目的とする硬
貨取扱口4、紙幣取扱口5、通帳取扱口7、カード取扱
口8の目的とする取扱口に到達するので、接客操作部2
全体を手で撫で回さなくとも、目的とする取扱口容易に
見つけることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、利用者の操作によ
り取引を実行する自動取引装置に関するもので、特に視
覚障害を持つ利用者にも操作可能な自動取引装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】近年、銀行等の金融機関において、現金
支払装置や現金預入装置、あるいは現金預入支払装置等
の自動取引装置が普及しており、入金や出金等に関する
大半の業務が自動取引装置により処理されている。この
ような自動取引装置の普及に伴い、目が見えないあるい
は弱視等の視覚障害を持つ利用者でも自動取引装置によ
る入出金等の取引を可能にするため、一部の金融機関で
は、紙幣取扱口、硬貨取扱口等の操作部位の近傍に点字
で表示を行うという処置を講じており、例えば、その一
例として図5に示すような装置が提案されている。
【0003】図5は視覚障害を持つ利用者対応の従来の
自動取引装置の接客操作部の水平面を示す平面図であ
る。装置正面に設けられた接客操作部20の水平面に
は、データ入力用のタッチパネルとカラー液晶表示部か
ら成る操作表示部21が設けられ、この操作表示部21
の左右及び下部に沿って点字表示板22a,22b,2
2cがそれぞれ配設されている。
【0004】また、左側の点字表示板22aの外側近傍
には操作面レイアウト触覚ガイダンス部23が設けら
れ、右側の点字表示板22bの外側近傍には操作手順触
覚ガイダンス部24が設けられている。図6は操作面レ
イアウト触覚ガイダンス部23の構成を示す図で、
(a)は平面図、 (b) は縦断面図である。
【0005】51は操作面レイアウト触覚ガイダンス部
23の触覚面で、この触覚面51上には、触覚可能な突
起形状により表現された特定のレイアウトパターン52
が形成されている。レイアウトパターン52は自動取引
装置の操作面(接客操作部20の水平面及び垂直面)を
展開したときの各操作部位のレイアウトを示すもので、
パターン53はカード取扱口、パターン54は通帳取扱
口、パターン55は硬貨取扱口、パターン56は紙幣取
扱口、パターン57は操作表示部をそれぞれ表してお
り、これら各パターンの近傍にはその操作部位を表す点
字60が形成されている。
【0006】また、前記各パターンの近傍には、圧電素
子61により駆動される振動子62が設けられており、
この振動子62を操作ステップに応じて選択的に振動さ
せることにより、どの操作部位を操作するのかが触覚的
に判るようになっている。例えば、カード挿入のタイミ
ング時にカード取扱口に対応するパターン53に設けら
れた振動子62を振動させることにより、操作部位を知
らせることができるものとなっている。
【0007】図7は操作手順触覚ガイダンス部24の構
成を示す平面図である。71は操作面レイアウト触覚ガ
イダンス部23の触覚面で、この触覚面71上には、図
では通常の文字で示しているが、これと同等の意味の点
字による案内文言72、操作手順を示す文言73、各操
作手順の文言74が表示されている。各操作手順の文言
74の先頭位置には操作面レイアウト触覚ガイダンス部
23と同様の振動子75が設けられている。
【0008】これらの振動子75を振動子62に対応づ
け、各ステップに応じて順次振動させることにより操作
ステップをガイダンスすると共に、図示しないスピーカ
から音声ガイダンスを流して、視覚障害を持つ利用者に
カードや通帳の挿入、暗証番号の入力、入金や出金の金
額の入力、現金の受取、カードや通帳の受取等の操作を
行わせ、取引を実行するものとなっている。
【0009】尚、暗証番号や金額の入力は点字で表示さ
れたテンキーが用いられる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の技術では、視覚障害を持つ利用者は操作面レイ
アウト触覚ガイダンス部の各パターン及び点字表示によ
りにより操作部位の形状やどの操作を行うべきものであ
るかは理解でき、また操作手順触覚ガイダンス部の点字
内容や振動子により操作順序は分かるものの、実際に硬
貨や紙幣の投入、受取操作を行う取扱口、通帳やカード
の挿入受取を行う取扱口、つまり各操作部位が何処にあ
るかは装置の接客操作部全体を手で撫で回さなければ分
からず、そのため視覚障害を持つ利用者に取って充分使
い易いとはいえず、操作性が悪いという問題がある。
【0011】また、操作部位である各取扱口は、製造メ
ーカー毎に異なり、点字表示の位置もメーカーにより異
なるので、視覚障害を持つ利用者は取引の都度操作部位
を予め確認する等の動作が必要になり、これが利用者に
とって負担になるという問題もある。更に、操作部位や
順序を視覚障害を持つ利用者に知らせるため、圧電素子
により振動する振動子をより知らせるようにしているこ
とから、構造が複雑となり、コストもかかるという問題
も有している。
【0012】従って、本発明は、視覚障害者に対して操
作性が優れると共に、構造が簡単でコスト的にも有利な
自動取引装置を実現することを課題とするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】そのため、本発明は、複
数の操作部位を有し、利用者が各操作部位に対して定め
られた操作を行いながら媒体の挿入、受取を行いながら
取引を実行する自動取引装置において、前記複数の操作
部位に対応して設けられ、触感により各操作部位を識別
できるよう表示した操作部位表示部と、前記各操作部位
と前記各操作部位表示部との間に設けられ、操作部位表
示部から触感で辿ることにより操作部位表示部に対応す
る操作部位に到達できるように形成されたガイドと、音
声ガイダンスにより操作方法を提示する操作方法提示手
段を有することを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】以下に図面を参照して本発明によ
る自動取引装置の実施の形態について説明する。図1は
第1の実施の形態の外観を示す斜視図、図2は接客操作
部2の水平面の平面図である。
【0015】この自動取引装置において、図1に示した
ように筐体1の前面上部は水平面と垂直面から成る略L
字状の接客操作部2が形成されている。この接客操作部
2の水平面には、手前側に液晶ディスプレイ等の表示器
上にタッチパネルを配置することにより構成された操作
表示部3が設けられ、その奥にそれぞれ開閉可能なシャ
ッターを有する硬貨取扱口(現金取扱口)4と紙幣取扱
口(現金取扱口)5が並んで設けられている。
【0016】また、接客操作部2の垂直面には、左から
テンキー及び複数の機能キー付きのハンドセット6、通
帳の挿入及び排出を行う通帳取扱口7、磁気カードの挿
入及び排出を行うカード取扱口8が順に設けられてお
り、本実施の形態においてハンドセット6は視覚障害を
持つ利用者に対する操作手順案内手段として機能し、音
声ガイダンスを流すと共に、テンキーにより数字の入力
を行うことができるようになっている。
【0017】この水平面の手前側の部分には、図2に拡
大して示したように操作部位である硬貨取扱口4,紙幣
取扱口5,ハンドセット6、通帳取扱口7、カード取扱
口8を示す操作部位表示部9a〜9eが設けられてお
り、ここでは詳細に図示していないが、操作部位表示部
9a〜9eはそれぞれ点字で「ハンドセット」、「コー
カ」、「シヘイ」、「ツーチョー」、「カード」の文字
が表示されていて、視覚障害者はこの操作部位表示部9
a〜9eに指を触れることでその触感により各操作部位
を識別できるようになっている。
【0018】これらの操作部位表示部9a〜9eのう
ち、ハンドセット6を示す操作部位表示部9aは操作表
示部3の左側に、それ以外の硬貨取扱口4,紙幣取扱口
5,通帳取扱口7、カード取扱口8を示す操作部位表示
部9b〜9eは操作表示部3の右端にそれぞれ配置され
ており、そして、操作部位表示部9a〜9eとそれに対
応する各操作部位の間には、突起状に形成されたガイド
10a〜10eが設けられていて、操作部位表示部9a
〜9eからガイド10a〜10eを指先で辿ることによ
り触感で目的の操作部位に到達できるようになってい
る。
【0019】図3は上述した構成の作用を示すフローチ
ャートで、以下視覚障害を持つ利用者による取引の操作
手順をこのフローチャートにより説明する。尚、図中の
Sは各ステップを示している。また、以下の説明におい
て自動取引装置の動作は図示しない制御部により制御さ
れるが、その説明は省略する。
【0020】まず、通常は操作表示部3に初期画面が表
示され(S1)、この初期画面に表示される取引をタッ
チパネルの押下により選択するが(S2)、視覚障害を
持つ利用者(以下、単に利用者という)が取引を行う場
合、左手を接客操作部2の水平面に乗せると、「ハンド
セット」と点字表示された操作部位表示部9aがあるの
で、この操作部位表示部9aによりハンドセット6を識
別し、操作部位表示部9aからガイド10aを指先で辿
ることでハンドセット6に到達する。
【0021】このとき図示しないスピーカーから、左手
を接客操作部2の水平面に乗せ、ハンドセット6を取る
ように誘導する音声ガイダンスを出力させるようにして
もよい。利用者がハンドセット6を取り上げ(S3)、
スピーカ部を耳にあてがうと、音声により取引の選択を
促すガイダンスが流れ(S4)、このガイダンスに従っ
てハンドセット6に設けられたテンキーを操作すること
で取引を選択する。
【0022】この取引の種類は出金、入金、残高照会、
通帳記入(記帳)等があるが、ここでは所定の数字のキ
ーを押下して出金取引を選択したものとする。出金取引
が選択されると、続いてハンドセット6から磁気カード
の挿入を促す音声ガイダンスが流れ(S5)、これによ
り利用者が右手を接客操作部2の水平面に乗せて「カー
ド」と点字表示された操作部位表示部9eを探し、この
操作部位表示部9eが見つかると、そこからガイド10
eを指先で辿ることでカード取扱口8に到達するので、
利用者はカードをカード取扱口8に挿入する。
【0023】このカードの挿入が図示しないセンサによ
り検知されると(S6)、ハンドセット6から暗証番号
の入力、及び通帳がある場合は通帳を挿入するように促
す音声ガイダンスが流れ(S7)、これにより利用者は
通帳を持参していれば、通帳取扱口7に通帳を挿入(S
8)した後、通帳を持参していなければ前記ガイダンス
後、ハンドセット6のテンキーにより暗証番号を入力す
る。
【0024】尚、前記通帳取扱口7は、「ツーチョー」
と点字表示された操作部位表示部9dを探して、この操
作部位表示部9dからガイド10dを指先で辿ることで
到達することができる。暗証番号を入力すると(S
9)、ハンドセット6から支払希望金額の入力を促す音
声ガイダンスが流れ(S10)、これを聞いてハンドセ
ット6のテンキーにより暗証番号を入力すると(S1
1)、自動取引装置は金融機関のセンタに設けられてい
る図示しないホストコンピュータとオンライン交信を行
う(S12)。
【0025】このオンライン交信によってホストコンピ
ュータから取引許可の通知を受けると、ハンドセット6
から紙幣取扱口5より紙幣を放出をする旨の音声ガイダ
ンスが流れ(S13)、紙幣取扱口5のシャッターを開
く(S14)。利用者はこの音声ガイダンスを聞いて
「シヘイ」と点字表示された操作部位表示部9cを探
し、そこからガイド10cを指先で辿ることで紙幣取扱
口5に到達するので、利用者は紙幣取扱口5に集積され
ている紙幣を取り出す。
【0026】尚、硬貨を放出するする必要があれば、紙
幣の場合と同様の操作で放出が行われる。その後、通帳
が挿入されていれば(S15)、ハンドセット6から通
帳を返却する旨の音声ガイダンスが流れ(S16)、通
帳取扱口7から通帳が排出されるので、「ツーチョー」
と点字表示された操作部位表示部9dを探して、この操
作部位表示部9dからガイド10dを指先で辿り、通帳
取扱口7に到達したら通帳を抜き取る(S17)。
【0027】次に、ハンドセット6からカードを返却す
る旨の音声ガイダンスが流れ(S18)、カード取扱口
8からカードが排出されるので、「カード」と点字表示
された操作部位表示部9eを探して、この操作部位表示
部9eからガイド10eを指先で辿り、カード取扱口8
に到達したらカードを抜き取る(S19)。尚、入金、
残高照会、通帳記入(記帳)等の取引においても同様に
操作を行うことができる。
【0028】以上説明した第1の実施の形態によれば、
硬貨取扱口、紙幣取扱口、通帳取扱口、カード取扱口等
の操作部位を点字表示した操作部位表示部と各操作部位
表示部から各々対応する表示部に到るようにガイドを設
けているため、ハンドセットから流れる音声ガイダンス
に従って操作部位を探し、そこからガイドを指で辿って
行けば目的とする操作部位に到達するので、接客操作部
全体に手で撫で回さなくとも、操作部位を容易に見つけ
ることができ、視覚障害を持つ利用者に対して操作性が
向上する。
【0029】また、操作部位である各取扱口が、メーカ
ーにより異なっていても、ガイドを指で辿って行けば目
的とする操作部位に到達できるので、視覚障害を持つ利
用者は取引の都度操作部位を予め確認する等の動作が不
要となり、利用者の負担が軽減する。更に、圧電素子に
より振動する振動子等の特別な装置を設けることなく簡
単な構造で操作部位を見つけることが可能な装置を実現
でき、コストを下げることができる。
【0030】次に第2の実施の形態について説明する。
この実施の形態はハンドセット6の特定のキー、例えば
「♯」キーを利用者の操作タイミングキーとして使用す
るもので、他の構成については第1の実施の形態と同様
である。図4は第2の実施の形態の作用を示すフローチ
ャートで、視覚障害を持つ利用者の取引の操作手順をこ
のフローチャートにより説明する。
【0031】まず、通常は操作表示部3に初期画面が表
示され(S1)、この初期画面に表示される取引をタッ
チパネルの押下により選択するが(S2)、視覚障害を
持つ利用者(以下、単に利用者という)が取引を行う場
合、左手を接客操作部2の水平面に乗せると、「ハンド
セット」と点字表示された操作部位表示部9aがあるの
で、この操作部位表示部9aによりハンドセット6を識
別し、操作部位表示部9aからガイド10aを指先で辿
ることでハンドセット6に到達する。
【0032】このとき図示しないスピーカーから、左手
を接客操作部2の水平面に乗せ、ハンドセット6を取る
ように誘導する音声ガイダンスを出力させるようにして
もよい。利用者がハンドセット6を取り上げ(S3)、
スピーカ部を耳にあてがうと、音声により取引の選択を
促すガイダンスが流れ(S4)、このガイダンスに従っ
てハンドセット6に設けられたテンキーを操作すること
で取引を選択する。
【0033】この取引の種類は出金、入金、残高照会、
通帳記入(記帳)等があるが、ここでは所定の数字のキ
ーを押下して出金取引を選択したものとする。出金取引
が選択されると、続いてハンドセット6から磁気カード
の挿入を促す音声ガイダンスが流れ(S5)、これによ
り利用者が右手を接客操作部2の水平面に乗せて「カー
ド」と点字表示された操作部位表示部9eを探し、この
操作部位表示部9eが見つかると、そこからガイド10
eを指先で辿ることでカード取扱口8に到達するので、
利用者はカードをカード取扱口8に挿入する。
【0034】このカードの挿入が図示しないセンサによ
り検知されると(S6)、ハンドセット6から暗証番号
の入力、及び通帳がある場合は通帳を挿入するように促
す音声ガイダンスが流れ(S7)、これにより利用者は
通帳を持参していれば、通帳取扱口7に通帳を挿入(S
8)した後、通帳を持参していなければ前記ガイダンス
後、ハンドセット6のテンキーにより暗証番号を入力す
る。
【0035】尚、前記通帳取扱口7は、「ツーチョー」
と点字表示された操作部位表示部9dを探して、この操
作部位表示部9dからガイド10dを指先で辿ることで
到達することができる。暗証番号を入力すると(S
9)、ハンドセット6から支払希望金額の入力を促す音
声ガイダンスが流れ(S10)、これを聞いてハンドセ
ット6のテンキーにより暗証番号を入力すると(S1
1)、自動取引装置は金融機関のセンタに設けられてい
る図示しないホストコンピュータとオンライン交信を行
う(S12)。
【0036】このオンライン交信によってホストコンピ
ュータから取引許可の通知を受けると、ハンドセット6
から紙幣取扱口5より紙幣を放出をするので、紙幣を取
り出すときに予め定められた操作タイミングキーである
「♯」キーを押下するよう促す旨の音声ガイダンスが流
れる(S13)。利用者はこの音声ガイダンスを聞いて
「シヘイ」と点字表示された操作部位表示部9cを探
し、そこからガイド10cを指先で辿ることで紙幣取扱
口5に到達するので、利用者は紙幣取扱口5を確認した
らハンドセット6の「♯」キーを押下すると(S1
4)、これにより紙幣取扱口5のシャッターが開かれ
(S15)、利用者は紙幣取扱口5に集積されている紙
幣を取り出す。
【0037】尚、硬貨を放出するする必要があれば、紙
幣の場合と同様の操作で放出が行われる。その後、通帳
が挿入されている場合は(S16)、ハンドセット6か
ら通帳を返却するので、通帳を受け取るときに「♯」キ
ーを押下するよう促す旨の音声ガイダンスが流れる(S
17)。
【0038】利用者はこの音声ガイダンスを聞いて、
「ツーチョー」と点字表示された操作部位表示部9dを
探して、この操作部位表示部9dからガイド10dを指
先で辿り、通帳取扱口7を確認したらハンドセット6の
「♯」キーを押下すると(S18)、通帳取扱口7から
通帳が排出されるので(S19)、その排出された通帳
を抜き取る。
【0039】次に、ハンドセット6からカードを返却す
るので、通帳を受け取るときに前記と同様に「♯」キー
を押下するよう促す旨の音声ガイダンスが流れ(S2
0)、利用者はこの音声ガイダンスを聞いて、「カー
ド」と点字表示された操作部位表示部9eを探して、こ
の操作部位表示部9eからガイド10eを指先で辿り、
カード取扱口8を確認したらハンドセット6の「♯」キ
ーを押下すると(S21)、カード取扱口8からカード
が排出されるので(S22)、利用者はカードを抜き取
る。
【0040】尚、入金、残高照会、通帳記入(記帳)等
の取引においても同様に操作を行うことができる。以上
説明した第2の実施の形態によれば、第1の実施の形態
と同様の効果がえられる他、利用者自身の操作のタイミ
ングで現金の放出や、通帳及びカードの放出が行われる
ので、操作性がより向上する。
【0041】以上、本発明の実施の形態について説明し
たが、本発明はこれに限られるものではなく、種々の変
更が可能である。例えば、上述した各実施の形態では操
作部位表示部9a〜9eから各操作部位に到るように設
けたガイド10a〜10eを突起状(凸状)に形成した
が、溝状(凹状)に形成するものとしてもよい。
【0042】また、上述した各実施の形態では、視覚障
害を持つ利用者の操作方法提示手段としてハンドセット
を用いたが、装置にイヤホーンジャックを設けこのイヤ
ホーンジャックに操作方法提示手段としてイヤホーンを
接続して音声ガイダンスを流すようにしてもよい。その
場合、操作表示部2の回りにテンキーを配置して暗証番
号等の入力を行えばよく、またハンドセットから音声ガ
イダンスを流し、操作表示部2の回りに配置したテンキ
ーにより暗証番号等の入力を行うようにすることも可能
である。
【0043】また、上述した各実施の形態では、操作部
位表示部9a〜9eは点字により操作部位を表示するも
のとしたが、凹凸による記号を用いることも可能であ
り、点字と記号の組み合わせで表現するようにしてもよ
い。また、上述した各実施の形態では、操作部位表示部
9a〜9eを接客操作部2の水平面手前の位置に設ける
ものとしたが、この位置に限られるものではなく、かつ
操作部位表示部9a〜9eとガイド10a〜10eの配
列についても図示したものに限定されるものではない。
【0044】また、各取扱口4,5,7,8の操作順序
についても上述した各実施の形態の順序に限定されるも
のではない。更に、第2の実施の形態において、ハンド
セット6に設けられている「♯」キーの押下により現金
の放出や、通帳及びカードの放出のタイミングを決めて
いたが、他のキーを用いることも可能である。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、複数の
操作部位を有し、利用者が各操作部位に対して定められ
た操作を行いながら媒体の挿入、受取を行いながら取引
を実行する自動取引装置において、前記複数の操作部位
に対応して設けられ、触感により各操作部位を識別でき
るよう表示した操作部位表示部と、前記各操作部位と前
記各操作部位表示部との間に設けられ、操作部位表示部
から触感で辿ることにより操作部位表示部に対応する操
作部位に到達できるように形成されたガイドと、音声ガ
イダンスにより操作方法を提示する操作方法提示手段を
有するものとし、操作方法提示手段から流れる音声ガイ
ダンスに従って操作部位を探し、そこからガイドを指で
辿って行けば目的とする操作部位に到達するので、接客
操作部全体に手で撫で回さなくとも、操作部位を容易に
見つけることができ、視覚障害を持つ利用者に対する操
作性が向上するという効果が得られる。
【0046】また、操作部位である各取扱口が、メーカ
ーにより異なっていても、ガイドを指で辿って行けば目
的とする操作部位に到達できるので、視覚障害を持つ利
用者は取引の都度操作部位を予め確認する等の動作が不
要となり、利用者の負担が軽減するという効果も得られ
る。更に、圧電素子により振動する振動子等の特別な装
置を設けることなく簡単な構造で操作部位を見つけるこ
とが可能な装置を実現でき、コストを下げることができ
るという効果も得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態の外観を示す斜視図。
【図2】第1の実施の形態における接客操作部の水平面
を示す平面図。
【図3】第1の実施の形態の作用を示すフローチャー
ト。
【図4】第2の実施の形態の作用を示すフローチャー
ト。
【図5】従来技術における接客操作部の水平面を示す平
面図。
【図6】従来技術における操作面レイアウト触覚ガイダ
ンス部を示す図。
【図7】従来技術における操作手順触覚ガイダンス部を
示す平面図。
【符号の説明】
1 筐体 2 接客操作部 3 操作表示部 4 硬貨取扱口 5 紙幣取扱口 6 ハンドセット 7 通帳取扱口 8 カード取扱口 9a〜9e 操作部位表示部 10a〜10e ガイド

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の操作部位を有し、利用者が各操作
    部位に対して定められた操作を行いながら媒体の挿入、
    受取を行いながら取引を実行する自動取引装置におい
    て、 前記複数の操作部位に対応して設けられ、触感により各
    操作部位を識別できるよう表示した操作部位表示部と、 前記各操作部位と前記各操作部位表示部との間に設けら
    れ、操作部位表示部から触感で辿ることにより操作部位
    表示部に対応する操作部位に到達できるように形成され
    たガイドと、 音声ガイダンスにより操作方法を提示する操作方法提示
    手段を有することを特徴とする自動取引装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 操作部位は、シャッターを有する現金取扱口、通帳の挿
    入及び排出を行う通帳取扱口、及びカードの挿入及び排
    出を行うカード取扱口とし、 操作タイミングキーを設けて、 利用客に現金を支払う際、通帳を返却する際、及びカー
    ドを返却する際、前記操作タイミングキーを押下する
    と、前記現金取扱口のシャッター開動作、前記通帳取扱
    口からの通帳の排出、及び前記カード取扱口からのカー
    ドの排出を行うことを特徴とする自動取引装置。
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