JP2014149708A - 自動取引装置および取引方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】自動取引装置に関する技術を提供する。
【解決手段】 自動取引装置であって、前記自動取引装置の利用者に対して音声案内を出力する音声出力部と、前記利用者による入力を受け付ける操作部とを備えるハンドセットと、媒体を排出する媒体排出部と、前記操作部が前記利用者から所定の入力を受け付けた場合に、前記媒体排出部に前記媒体を排出させる排出制御を行う制御部とを備える自動取引装置。
【選択図】図3

Description

本発明は、自動取引装置の技術に関する。
本技術分野の背景技術として、特開2002−208058号公報(特許文献1)がある。この公報には、「貨幣や手等が前記貨幣入出金口に近づいたことを検知するセンサと、該センサが貨幣や手等を検知したときに開き、一定時間経過した時や、貨幣が投入された時に閉まるシャッターとを備え、音声放送により、媒体の挿入を促すメッセージと、取引に貨幣が必要である場合は、貨幣の投入をすることを促すメッセージを視覚障害者に伝え、視覚障害者が媒体を挿入し、さらに、取引に貨幣が必要な場合には、前記貨幣入出金口から貨幣を投入した後、取引を選択して該取引に必要な情報を入力し、取引を実行することを特徴とする。」と記載されている。
また媒体受取の際にハンドセットを用いた音声案内として、特開平4−357562号公報(特許文献2)がある。この公報には、「カードと明細票の返却が認識されると、カラーCRTに現金を受け取るように促す表示を行うとともに、画面の変化と同時にハンドセットのスピーカから、現金を受け取るように促す文言が音声信号として顧客に伝達される。」と記載されている。
他に媒体の受取の方式として特開2004−213467号公報(特許文献3)がある。この公報には、「複数の取引媒体により顧客との取引を行う自動取引装置において、取引媒体の排出順序を顧客に任意に設定させる。」と記載されている。
特開2002−208058号公報 特開平4−357562号公報 特開2004−213467号公報
特許文献1には、媒体の挿入をセンサを用いて検知し、音声で案内する取引方法が記載されている。しかしこの技術は、媒体の返却時の対応について記載がなく、媒体の返却時に現金等が不用意に露出することで、媒体の受取時の防犯性についての課題が指摘されていた。特許文献2ではハンドセットのスピーカから音声案内が流れるが、案内の内容において、視覚障害者に対する特段の配慮がなく、特許文献1と同様に媒体の返却時の防犯性についての課題が指摘されていた。特許文献3では媒体の返却順序を顧客に任意に設定させると記載されている。しかし返却順序を取引前もしくは媒体の返却前に設定する必要がある。視覚障害者は、ハンドセットを使用しているため返却順序の設定を行うこと自体が不便である。さらに、設定した場合でも返却場所を忘れてしまう場合や、実際の返却場所が分からない場合があるなど、運用面における課題が指摘されていた。
そこで、本発明は、自動取引装置のハンドセットの操作部が、前記利用者から所定の入力を受け付けた場合に媒体を排出することで、利用者が安全に媒体の受取りを行うことができる自動取引装置を提供する。
上記課題を解決するために、本発明は、自動取引装置の利用者に対して音声案内を出力する音声出力部と前記利用者による入力を受け付ける操作部とを備えるハンドセットと、媒体を排出する媒体排出部と、前記媒体排出部による前記媒体の排出が準備された状態で前記操作部が前記利用者から所定の入力を受け付けた場合に、前記媒体排出部に前記媒体を排出させる排出制御を行う制御部とを備える自動取引装置を提供する。
本発明によれば、利用者が意図したタイミングで、排出される媒体を受け取ることができ、媒体の必要以上の露出を抑制し、防犯性を高めることができる。
上記した以外の課題、構成および効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
自動取引システムの構成を説明する説明図である。 ATMおよびホストコンピューターを説明するブロック図である。 案内1から案内4の音声案内を説明する説明図である。 案内5から案内7の音声案内を説明する説明図である。 現金引出処理の流れを示すフローチャートである。 現金払出処理の流れを示すフローチャートである。 カード排出処理の流れを示すフローチャートである。 第2実施形態における現金引出処理の流れを示すフローチャートである。 第3実施形態における現金払出処理の流れを示すフローチャートである。
A.第1実施形態:
(A1)自動取引システムの構成:
図1は、本発明の第1実施形態としての自動取引システム10の構成を説明する説明図である。自動取引システム10は、銀行や郵便局などの金融機関に設置されている自動取引装置(ATM:Automated Tellers Machine)に採用されるシステムである。自動取引システム10は、ATM20と、ホストコンピューター50とを備える。ATM20とホストコンピューター50とはネットワークNTを介して接続されている。ネットワークNTは、金融機関が管理する企業内のLANによるネットワークである。ネットワークNTは、LANによるネットワークに限らず、インターネットなどの広域ネットワークを採用するとしてもよい。
図1および図2を用いて、ATM20およびホストコンピューター50の構成について説明する。図2は、ATM20およびホストコンピューター50を説明するブロック図である。ATM20は、制御部21と、タッチパネル式ディスプレイ22(以下、単にタッチパネル22とも呼ぶ)と、カード・明細票機構部24と、通帳機構部26と、紙幣入出金機構部28と、硬貨入出金機構部30とを備える。また、ATM20は、ハンドセット部32と、人物カメラ40と、接近センサ部41と、接近センサ部42と、回線接続部44とを備える。
制御部21は、CPUと、RAMと、ROMとを備え、ATM20が備える種々の機能部の動作を制御する。タッチパネル22は、ATM20の利用者に向けて取引に関する種々の案内を表示するディスプレイと、利用者による取引に関する種々の入力操作を受け付けるタッチパネルとを備える。カード・明細票機構部24は、キャッシュカードやクレジットカード等のカード類を取扱う機構部と、取引内容を印字した明細票を出力する明細票出力部とを備える。通帳機構部26は、利用者が投入した通帳の読み込みおよび印字を行う。紙幣入出金機構部28は、利用者との間で取引する紙幣の入出金を行う。硬貨入出金機構部30は、利用者との間で取引する硬貨の入出金を行う。
ハンドセット部32は、取引に関する種々の音声案内を出力する音声出力部34と、利用者が発した音声を取得する音声入力部36と、利用者による操作による入力を受け付ける操作部38とを備える。ハンドセット部32は、利用者が金融機関のオペレーターと直接に通話する場合や、音声出力部34から自動再生される音声案内を聞いて利用者が取引を行う場合に用いられる。操作部38は、音声出力部34から出力される音声案内に応じて利用者が入力操作を行う場合に用いられる。本実施形態においては、操作部38はテンキーによって構成されている。本実施形態においては、ハンドセット部32は。音声出力部34、音声入力部36および操作部38が一体となったものを採用したが、各機能部が分離したものを採用するとしてもよい。
人物カメラ40は、利用者およびその周囲の人物のATM20への接近を検知し撮像する。接近センサ部41は、カード・明細票機構部24への利用者(具体的には利用者の手)の接近を検知するセンサである。接近センサ部42は、紙幣入出金機構部28への利用者の接近を検知するセンサである。本実施形態においては、接近センサ部41および接近センサ部42として赤外線センサを用いる。接近センサ部41および接近センサ部42は、赤外線センサに限らず、超音波や可視光を利用したセンサを採用するとしてもよい。
回線接続部44は、ネットワークNTを介してホストコンピューター50と通信を行うための通信インターフェースである。制御部21は、ROMが記憶する各種プログラムをCPUが実行することによって、これら機能部の動作を制御する。
ホストコンピューター50は、制御部51と、回線接続部52と、ファイル部54とを備える。制御部51は、CPUと、RAMと、ROMとを備え、ホストコンピューター50の全体の動作を制御する。回線接続部52は、ネットワークNTを介してATM20と通信を行うための通信インターフェースである。ファイル部54は、利用者の口座情報など、利用者との取引において必要な種々の情報を記憶する。以上説明した構成によって、自動取引システム10は、利用者との間で種々の取引処理を行う。
(A2)現金引出処理:
次に、自動取引システム10が行う取引処理の一つである現金引出処理について説明する。本実施形態における現金引出処理は、利用者がハンドセットを利用してATM20から現金を引き出す場合に、自動取引システム10が行う処理である。ATM20は、現金引出処理を行うに際し、利用者に向けて音声出力部34から種々の音声案内を出力する。先に、現金引出処理において音声出力部34から出力される音声案内の種類について説明し、その後、現金引出処理の流れについて説明する。
図3,図4は、現金引出処理を行うに際し、音声出力部34から出力される音声案内を説明する説明図である。ATM20は、音声出力部34から、案内1〜案内7の7種類の音声案内を、必要に応じて出力する。なお、案内6および案内7は後に説明する第2実施形態および第3実施形態において、音声出力部34から出力される音声案内である。
図示するように、案内1は、「紙幣を返却します。#キーを押すとシャッターが開きますのでお受け取りください。」という音声案内である。案内2は、「カードを返却します。手をかざしてください。」という音声案内である。案内3は、「安全のため一度手を離してください。」という音声案内である。案内4は、「#キーを押すと、カードを返却します。」という音声案内である。案内5は、「カードを返却します。お受け取りください。」という音声案内である。案内6は、「紙幣を受け取る場合は左下へ、カードを受け取る場合は右へ手をかざしてください。」という音声案内である。案内7は、「現金の盗難に気をつけてください。」という音声案内である。ATM20は、現金引出処理を行う際に、適宜これらの音声案内を音声出力部34から出力する。
次に、利用者がハンドセットを利用してATM20から現金を引き出す場合に、自動取引システム10が行う現金引出処理の流れについて説明する。図5は、現金引出処理の流れを示すフローチャートである。利用者が取引時にATM20のハンドセット部32を手に取ると、制御部21は、ハンドセット部32をONにして、ハンドセット部32の機能を有効にする(ステップS102)。その後、制御部21は、ハンドセット部32の音声出力部34から、取引の種類を選択するための音声を出力し、利用者が希望する取引を操作部38のテンキーによって受け付ける。具体的には、「現金の引き出しは1を、現金の預け入れは2を、残高照会は3を押してください。」といった音声案内を音声出力部34から出力する。本実施形態では、利用者は現金の引き出し(現金引出処理)を希望するため、操作部38のテンキーの「1」を選択し押下する。制御部21は、操作部38を介して、利用者から、現金引出処理の選択を受け付ける(ステップS104)。
その後、制御部21は、キャッシュカード(以下、単にカードとも呼ぶ)の挿入を案内する音声案内を音声出力部34から出力し、利用者がカード・明細票機構部24へ挿入するカードを受け付ける(ステップS106)。カードを受け付けると、制御部21は、操作部38のテンキーを用いた暗証番号の入力を促す音声案内を音声出力部34から出力し、利用者が操作部38のテンキーを用いて入力した暗証番号を受け付ける(ステップS108)。
暗証番号を受け付けると、制御部21は、操作部38のテンキーを用いて引出し金額の入力を促す音声案内を音声出力部34から出力し、利用者が操作部38のテンキーを用いて入力した引出し金額を受け付ける(ステップS110)。また、制御部21は、利用者による引出し金額の誤入力を防止するため、利用者がテンキーを用いて引出し金額を入力後、音声出力部34から引出し金額を確認する音声案内を出力するとしてもよい。具体的には、案内した引出し金額でよければテンキーの「#」を、金額の訂正をするにはテンキーの「*」を押下するよう利用者に促す音声案内を出力し、利用者に引出し金額の確認をするといった確認・訂正機能を備えるとしてもよい。利用者が、引出し金額を訂正する場合は、制御部21は、再度、ステップS110の処理を行う。
引出し金額の入力を受付けた後、制御部21は、ホストコンピューター50と交信する(ステップS112)。具体的には、制御部21は、利用者の口座情報、カードの情報、取引情報など取引に必要な情報をホストコンピューター50に送信する。その後、ホストコンピューター50から取引許可の応答を受信すると、制御部21は、媒体の排出準備を行う(ステップS114)。具体的には、制御部21は、カード・明細票機構部24を制御して、カードと明細票とを排出する準備を行う。また、制御部21は、紙幣入出金機構部28を制御して紙幣を払出しする準備を行う。以下、紙幣、硬貨、キャッシュカード、明細票など、利用者とATM20との間でやり取りされる媒体を、単に「媒体」とも呼ぶ。本実施形態においては、ATM20から排出される現金は紙幣のみとして説明しているが、ATM20は、必要に応じて硬貨を払出しするのは勿論である。
その後、制御部21は、ATM20から現金を払出しするための現金払出処理を行う(ステップS120)。現金払出処理後、制御部21は、ATM20からキャッシュカードを排出するためのカード排出処理を行う(ステップS130)。現金払出処理およびカード排出処理については後で説明する。現金払出処理およびカード排出処理によって、利用者が現金とカードを受け取り、ハンドセット部32を元の位置に戻すと、ハンドセット部32はOFFとなり(ステップS150)、現金引出処理は終了する。
次に、現金払出処理(図5:ステップS120)について説明する。図6は、自動取引システム10が行う現金払出処理の流れを示すフローチャートである。現金払出処理を開始すると、ATM20の制御部21は、利用者に向けてハンドセット部32の音声出力部34から案内1(図3)の音声案内を出力する。案内1の音声案内は、ATM20が利用者に紙幣を返却する際に用いられ、利用者に操作部38のテンキーの「#」を押下するように促すものである。利用者からの操作部38による「#」の入力が一定時間以上無い場合には、制御部21は、利用者に対して再度、案内1の音声案内を行う(ステップS124:NO)。利用者が操作部38のテンキーの「#」を押下すると(ステップS124:YES)、制御部21は、紙幣入出金機構部28のシャッターを開き、現金(本実施形態では紙幣)を払出しする(ステップS126)。制御部21はこのようにして現金払出処理を行う。
ステップS124において、利用者から操作部38による「#」の入力がなく、ステップS122の音声案内を一定回数繰り返したら、制御部21は、利用者がATM20から立ち去ったものと判断し、取引を中止する音声案内を音声出力部34およびATM20が備えるスピーカー(図示省略)から出力するとしてもよい。そして、ATM20に挿入されている媒体(本実施形態においては紙幣)を、ATM20の内部に取り込んで回収するとしてもよい。このようにすることで、利用者の媒体を他人が取得することを防止することができる。
次に、カード排出処理(図5:ステップS130)について説明する。図7は自動取引システム10のATM20が行うカード排出処理の流れを示すフローチャートである。カード排出処理を開始すると、制御部21は、利用者に向けてハンドセット部32の音声出力部34から案内2(図3)の音声案内を出力する(ステップS132)。案内2の音声案内は、ATM20が利用者にカードを返却する際に用いられ、カード・明細票機構部24の近傍に手をかざすように利用者に案内するものである。また、案内2の音声案内は、利用者にカード・明細票機構部24の位置の確認をさせる効果を有する。
案内2の音声案内を出力後、制御部21は、カード・明細票機構部24の近傍に設置されている接近センサ部41によって、利用者がカード・明細票機構部24の近傍に手をかざすのを検知する(ステップS134)。利用者がカード・明細票機構部24の近傍に一定時間以上手をかざさない場合、制御部21は、再度、案内2の音声案内を行う(ステップS134:NO)。
利用者がカード・明細票機構部24の近傍に手をかざしたことを接近センサ部41によって検知すると(ステップS134:YES)、制御部21は、音声出力部34によって、案内3(図3)の音声案内を行う(ステップS136)。案内3の音声案内は、カード・明細票機構部24から、一度、手を遠ざけることを利用者に促すものである。案内3の音声案内は、利用者がカード・明細票機構部24のカード排出口近傍に手をかざしている場合に、排出されたカードが利用者(特に視覚障害者)の手に接触し、突き指など利用者が怪我をするのを防止する。
利用者がカード・明細票機構部24から手を遠ざけず接近センサ部41による検知状態が継続した場合、制御部21は、再度、案内3の音声案内を行う(ステップS138:NO)。利用者が、カード・明細票機構部24近傍から手を遠ざけ、接近センサ部41による検知がOFFになると(ステップS138:YES)、制御部21は、音声出力部34によって、案内4(図3)の音声案内を出力する(ステップS140)。案内4の音声案内は、ATM20が利用者にカードを返却する際に用いられ、利用者に操作部38のテンキーの「#」を押下するように促すものである。
利用者からの操作部38による「#」の入力が一定時間以上無い場合には、制御部21は、利用者に対して再度、案内4の音声案内を行う(ステップS142:NO)。利用者が操作部38のテンキーの「#」を押下すると(ステップS142:YES)、制御部21は、音声出力部34によって案内5(図4)の音声案内を行い、実際にカードが排出される旨を利用者に案内する(ステップS144)。そして、制御部21は、カード・明細票機構部24からカードを排出する(ステップS146)。制御部21はこのようにして現金払出処理を行う。
ステップS142において、利用者から操作部38による「#」の入力がなく、ステップS140の音声案内を一定回数繰り返したら、利用者がATM20から立ち去ったものと判断し、取引を中止する音声案内を音声出力部34およびATM20が備えるスピーカー(図示省略)から出力するとしてもよい。そして、ATM20に挿入されている媒体(本実施形態においてはキャッシュカード)を、ATM20の内部に取り込んで回収するとしてもよい。このようにすることで、利用者の媒体を他人が取得することを防止することができる。
本実施形態における現金引出処理においては、現金払出処理とカード排出処理の両方を行うが、例えば、図6で説明した現金払出処理に代えて、単に紙幣入出金機構部28から現金を払出しする処理を行うとしてもよい。また、図7で説明したカード排出処理に代えて、単にカード・明細票機構部24からカードを排出する処理を行うとしてもよい。
以上説明したように、自動取引システム10は、利用者から操作部38を介した所定の入力を受け付けた場合に、媒体(カードや紙幣など)の排出を行うので、利用者が意図したタイミングで媒体を受け取ることができる。また、媒体が必要以上に露出することを抑制することができ、現金の強奪防止効果が向上するなど、防犯性が向上する。また、利用者は、ハンドセット部32の操作部38によって、媒体を受け取るための入力を行うことができるため、タッチパネル式ディスプレイ22によって入力を行う場合と比較して利便性が向上する。具体的には、タッチパネル式ディスプレイ22と比較して、操作部38のテンキーは押下するキーの位置が認識しやすいので、視覚に障害がある利用者等にとっての利便性が向上する。
自動取引システム10は、ハンドセット部32の音声出力部34から媒体を排出する旨の音声案内を出力後に、利用者から操作部38を介した所定の入力を受け付けた場合に、媒体(カードや紙幣など)の排出を行うので、さらに利用者(特に視覚障害者)にとっての利便性を向上させることができる。
自動取引システム10は、接近センサ部41によって、カード・明細票機構部24への利用者の手の接近を検知し、手をカード・明細票機構部24から遠ざけることを促す音声案内を行う。そして、利用者の手がカード・明細票機構部24から遠ざかった場合に媒体(本実施形態においてはカード)を排出するので、排出される媒体に利用者の手が接触することを防止し、結果として、利用者が怪我をすることを防止することができる。また、自動取引システム10は、カード・明細票機構部24から利用者の手が遠ざからない場合には、再度、手をカード・明細票機構部24から遠ざけることを利用者に促す音声案内を行うので、さらに、利用者の利便性を向上させることができると共に、利用者の怪我を防止することができる。
ATM20は、媒体の排出に関し、紙幣とカードとで、排出の方法を変えているので、各媒体の性質に整合した排出を行うことができる。なお、本実施形態の媒体の排出において、現金については「払出し」、カード等については「排出」という表現を用いた。本実施形態における現金の「払出し」およびカードの「排出」は、特許請求の範囲に記載の媒体の排出に対応する。
B.第2実施形態:
次に本発明の第2実施形態について説明する。第2実施形態と第1実施形態との異なる点は、現金引出処理の処理内容である。従って、自動取引システム10のシステム構成についての説明は省略する。
第2実施形態における現金引出処理について説明する。図8は、第2実施形態における現金引出処理の流れを示すフローチャートである。第2実施形態における現金引出処理は、ステップS102〜ステップS114までは第1実施形態と同じであるので説明は省略する。制御部21は、ステップS114(図5参照)によって媒体の排出準備をした後、音声出力部34によって、案内6の音声案内を出力する(ステップS202)。案内6の音声案内は、紙幣とカードのいずれを先に受け取るかを手の動作で選択するよう利用者に促すものである。また、案内6の音声案内は、利用者に、紙幣入出金機構部28およびカード・明細票機構部24の位置の確認させる効果を有する。
利用者が手を左下にかざして現金(紙幣)の受け取りを選択した場合、接近センサ部42が手の接近を検知し(ステップS204:紙幣)、制御部21は、現金払出処理を行い(ステップS210)、その後にカード排出処理を行う(ステップS220)。そして、利用者がハンドセット部32を元に戻すと、制御部21はハンドセット部32の機能をOFFにして(ステップS270)、現金引出処理を終了する。本実施形態における現金払出処理は、図6で説明した処理内容と同様であるので説明を省略する。また、本実施形態におけるカード排出処理は、図7で説明した処理内容と同様であるので説明を省略する。
一方、ステップS204において、利用者が手を右にかざしてカードの受け取りを選択した場合、接近センサ部41が手の接近を検知し(ステップS204:カード)、制御部21は、カード排出処理を行い(ステップS240)、その後に現金払出処理を行う(ステップS250)。その後、利用者がハンドセット部32を元に戻すと、制御部21はハンドセット部32の機能をOFFにして(ステップS270)、現金引出処理を終了する。
以上説明したように、第2実施形態における自動取引システム10においては、返却される媒体を利用者が選択することができる。従って、利用者の意図しない媒体返却を減らし、利用者が確実に媒体を受け取ることを可能にする。また、第2実施形態における自動取引システム10においては、複数種類の媒体が同時に排出されないので、利用者が一種類ずつ媒体を受け取って収納することが可能であり、利用者の利便性および防犯性を向上させることができる。なお、本実施形態における現金引出処理は、カードと現金(紙幣)の排出について説明したが、通帳、振込み専用カード、明細票など、他の媒体へ適用するとしてもよい。
また、本実施形態において、各接近センサ(41,42)毎に、利用者の手が接近したと判断する距離の閾値を設定可能であるとしてもよい。例えば、紙幣や硬貨など、強奪の危険性が高い媒体の場合は、利用者が意図せず接近センサが検知することを防止するため、利用者が接近したと制御部21が判断する距離(閾値)を比較的近距離に設定する。一方、キャッシュカードや振り込み専用カードなどの媒体の場合は、利用者の受け取りが容易になるように、利用者が接近したと制御部21が判断する距離(閾値)を比較的長距離に設定する。このようにすることで、利用者の利便性を確保しつつ、防犯性を高めることができる。
C.第3実施形態:
次に本発明の第3実施形態について説明する。第3実施形態と第1実施形態との異なる点は、現金払出処理の処理内容である。従って、自動取引システム10のシステム構成および現金引出処理についての説明は省略する。
図9は、第3実施形態における現金払出処理の流れを示すフローチャートである。制御部21は、現金払出処理を開始すると、音声出力部34によって案内1(図3参照)の音声案内を出力する(ステップS322)。その後、制御部21は、人物カメラ40によって、利用者以外の人物が、利用者の近距離に存在するか検知を行う(ステップS324)。そして、利用者以外の人物が利用者の近距離に存在すると判断した場合(ステップS324:YES)、制御部21は、音声出力部34によって、案内7の音声案内を出力し、利用者に対して注意喚起を行う(ステップS326)。
そして、利用者が、案内1の音声案内に対応して操作部38のテンキーによって「#」キーを押下すると(ステップS328:YES)、紙幣入出金機構部28から現金(紙幣)を払出し現金払出処理を終了する(ステップS330)。一方、ステップS324において、利用者以外の人物を利用者の近距離に検知しない場合(ステップS324:NO)、制御部21は、ステップS328、ステップS330の処理を行い現金払出処理を終了する。
以上説明したように、第3実施形態における自動取引システム10は、利用者以外の人物が利用者に接近している場合は、ATM20が現金を払出しする前に注意喚起を行うので、利用者は媒体の排出前に自衛手段をとることができ、防犯性を向上させることができる。
D.変形例:
なお、この発明は上記の実施形態や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
(D1)変形例1:
上記実施形態においては、媒体として、紙幣とキャッシュカードを適用して説明したが、他の媒体に適用するとしてもよい。例えば、クレジットカード、振り込み専用カード、明細票、硬化などの媒体に対して適用するとしてもよい。このようにしても上記実施形態と同様の効果を得ることができる。
(D2)変形例2:
上記実施形態においては、自動取引装置としてATMを採用したが、それに限らず、自動両替機や通帳記帳機などの処理装置を採用するとしてもよい。
(D3)変形例3:
上記実施形態において、ATM20が備える構成の全部又は一部をホストコンピューター50が備えるとしてもよいし、ホストコンピューター50が備える構成の全部または一部をATM20が備えるとしてもよい。
10…自動取引システム
20…ATM
21…制御部
22…タッチパネル式ディスプレイ
24…明細票機構部
26…通帳機構部
28…紙幣入出金機構部
30…硬貨入出金機構部
32…ハンドセット部
34…音声出力部
36…音声入力部
38…操作部
40…人物カメラ
41…接近センサ部
42…接近センサ部
44…回線接続部
50…ホストコンピューター
51…制御部
52…回線接続部
54…ファイル部
NT…ネットワーク

Claims (10)

  1. 自動取引装置であって、
    前記自動取引装置の利用者に対して音声案内を出力する音声出力部と、前記利用者による入力を受け付ける操作部とを備えるハンドセットと、
    媒体を排出する媒体排出部と、
    前記媒体排出部による前記媒体の排出が準備された状態で、前記操作部が前記利用者から所定の入力を受け付けた場合に、前記媒体排出部に前記媒体を排出させる排出制御を行う制御部と
    を備える自動取引装置。
  2. 請求項1記載の自動取引装置であって、
    前記制御部は、前記音声出力部によって前記媒体の排出案内を出力させ、前記排出案内の出力後、前記操作部による前記利用者からの入力を受け付けた場合に、前記媒体排出部に前記媒体を排出させる前記排出制御を行う
    自動取引装置。
  3. 請求項1または請求項2記載の自動取引装置であって、さらに、
    前記媒体排出部への利用者の接近を検知する接近センサを備え、
    前記制御部は、前記操作部による前記利用者からの入力と、前記接近センサによる前記検知の有無とに基づいて前記排出制御を行う
    自動取引装置。
  4. 請求項3記載の自動取引装置であって、
    前記接近センサは、前記媒体排出部への利用者の接近を検知する距離の閾値を設定可能である
    自動取引装置。
  5. 請求項3または請求項4記載の自動取引装置であって、
    前記制御部は、
    前記接近センサが前記利用者の接近を検知した場合は、前記利用者の前記媒体排出部への接近の解消を促す接近解消案内を前記音声出力部によって出力させ、
    前記接近解消案内の出力後、前記接近センサが前記利用者の接近を検知しなくなった場合に、前記媒体排出部に前記媒体を排出させる前記排出制御を行う
    自動取引装置。
  6. 請求項5記載の自動取引装置であって、
    前記制御部は、
    前記接近解消案内の出力後、前記接近センサが前記利用者の接近の検知を所定時間継続した場合は、前記音声出力部によって、再度、前記接近解消案内を出力させる
    自動取引装置。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の自動取引装置であって、さらに、
    カメラを備え、
    前記制御部は、前記媒体排出部に前記媒体を排出させる前に、前記カメラによって前記利用者以外の人物を検知した場合は、前記音声出力部によって所定の案内を出力させる
    自動取引装置。
  8. 請求項2から請求項7のいずれか一項に記載の自動取引装置であって、
    排出する媒体毎に前記媒体排出部を備え、
    前記制御部は、前記媒体排出部が排出する媒体の種類に基づいて前記排出制御の態様を決定し実行する
    自動取引装置。
  9. 請求項3から請求項8のいずれか一項に記載の自動取引装置であって、
    排出する媒体毎に前記媒体排出部を備える共に、前記各媒体排出部毎に前記接近センサを備え、
    利用者が接近した前記接近センサの順序に基づいて、前記排出する媒体の順序を制御する
    自動取引装置。
  10. 利用者に対して音声案内を出力する音声出力部と、前記利用者による入力を受け付ける操作部とを備えるハンドセットを有する自動取引装置を用いた取引方法であって、
    前記操作部が前記利用者から所定の入力を受け付けた場合に媒体を排出する
    取引方法。
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