JP5022126B2 - 現金自動取引装置 - Google Patents
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ATMによる現金の取引において、利用者の暗証番号が盗み見され、またキャッシュカードの記録情報がスキミング等によって盗まれると、キャッシュカードが容易に偽造され、その偽造キャッシュカードを用いて不正な現金取引が行われる可能性がある。
更に、好ましくは、利用者の背後に居る人を検知する後方検知センサを有し、後方検知センサが背後の人を検知した場合であって、前記手検知センサが利用者の手を検知した時に、制御部は照射部の発光を制御するように構成される。
更には、後方検知センサが背後の人を検知した場合に、制御部は前記所定の契機で照射部の発光を制御するように構成される。
図1は、一実施例における現金自動取引装置(ATM)の外観を示す。
ATM9は、その筐体8の内部に現金を収納する現金収納カセットを保持し、また種々の機構部を有している。筐体8の上部には現金取引のための顧客操作部が設けられる。
ATM9は、全体を制御する制御部101と、この制御部101によって制御される各ユニット、即ち顧客操作部201、カード機構301、紙幣入出金機構401、及びフラッシュ照射部5、後方者検知用センサ7を有して構成される。
顧客操作部201は、液晶表示部2と利用者が操作する操作入力部202、タッチパネル203、テンキー1と、手検知センサ6を備えて構成される。制御部101の制御に従って、利用者に対する取引のための情報が液晶表示部2に表示され、またタッチパネル203およびテンキーより入力される情報、及び手検知センサ6で検知された信号は制御部101へ送られる。
以下、フラッシュ発光制御動作について幾つかの例を説明する。
図3は現金取引時のフラッシュ発光の制御動作フロー図である。
ATM9の利用者は、液晶表示部2の指示に従ってカード出入口3よりキャッシュカードを挿入する(S501)。その後、液晶表示部2の暗証入力の指示に従い、利用者がテンキーに手を近づけると、暗証入力検知用のセンサ6が利用者の手を検知する(S502)。
この例は実施例1の更なる変形例である。図4の制御動作フロー図を参照する。
利用者がカードを挿入した後(S701)、液晶表示部2に表示された暗証番号入力画面の指示に従い、利用者がテンキー1に手を近づけると、手検知センサ6が利用者の手を検知する(S602)。この時、後方者検知センサ7が利用者の背後に居る者(後方者)を検知すると(S603)、制御部101は手センサ6及び後方者検知センサ7からの検知信号に基いて、フラッシュ照射部5を制御して後方にフラッシュ光を発光する(S604)。なお、後方検知センサ7が後方者を検知しない場合には、フラッシュ光を発光しないで、暗証番号の入力を促す(S608)。
なお、この例の応用例として、後方検知センサ7が後方者を検知した場合、上記のフラッシュ発光に加えて、制御部101は液晶表示部2に、例えば「背後から覗かれるおそれがあります。」、注意を呼びかける画面を表示するように制御してもよい。これにより、利用者に一層の注意を喚起することができる。
この例は、図5に示すように、利用者の暗証番号の入力開始を促す案内、即ち暗証番号力開始キー205を液晶表示部2のタッチパネルに表示する。利用者はこの暗証番号入力開始キー205をタッチ操作した後に、テンキー1から暗証番号を入力することになる。なお、この場合、制御部101がフラッシュ照射部5を制御してフラッシュ光を発光させる制御は、図2の制御と同様であると考えてよい。
この実施例によるATM9は、実施例1における暗証番号を入力するためのテンキー1は有せず、図7及び図8に示すように、取引の案内を表示する液晶表示部2と、利用者が操作入力するタッチパネル203によって構成される操作入力部202とから成る顧客操作部201´と、上記実施例1,2と同様のフラッシュ照射部5を有する。利用者は液晶表示部2に標示される案内に従って、タッチパネル203から暗証番号を入力する。
利用者がキャッシュカードを挿入した後(S901)、制御部101は液晶表示部2に暗証番号を入力させるための案内を表示する。利用者はその表示された案内を見て、タッチパネル203より暗証番号を入力する(S903)。更に、制御部101は、液晶標示部2に暗証番号入力のための案内を表示するタイミングで、フラッシュ照射部5を制御して、フラッシュ光を発光し照射する(S904)。その後、制御部101は暗証番号の入力の完了を確認すると(S905)、発光していたフラッシュ光を停止する(S906)。
Claims (6)
- 利用者本人に固有の暗証情報の入力を伴って取引を行うことができる現金自動取引装置において、
該暗証情報を入力する入力部と、該暗証情報を入力する利用者の手を検知する手検知センサと、該入力部の周辺に配置され、利用者に対して所定の方向へフラッシュ光を照射する照射部と、該センサで利用者の手を検知した場合に該照射部のフラッシュ光の発光を制御する制御部と、を有することを特徴とする現金自動取引装置。 - 利用者本人に固有の暗証情報の入力を伴って取引を行うことができる現金自動取引装置において、
該暗証情報を入力する入力部と、該入力部の周辺に配置され、利用者に対して所定の方向へフラッシュ光を照射する照射部と、利用者による暗証情報の入力開始キーを表示するタッチ入力部付きの顧客操作部と、利用者によって該入力開始キーを操作されたことを契機に、該照射部のフラッシュ光の発光を制御する制御部と、を有することを特徴とする現金自動取引装置。 - 利用者本人に固有の暗証情報の入力を伴って現金の取引を行うことができる現金自動取引装置において、
少なくとも取引に伴う利用者の暗証情報を入力する入力部と、該入力部の周辺に配置され、利用者に対して所定の方向へフラッシュ光を照射する照射部と、利用者に対して少なくとも該暗証情報を入力させるための案内を表示する表示部と、該表示部に該案内を表示することを契機にして該照射部のフラッシュ光の発光を制御する制御部と、を有することを特徴とする現金自動取引装置。 - 更に、該利用者の背後に居る人を検知する後方検知センサを有し、該後方検知センサが背後の人を検知した場合であって、前記手検知センサが利用者の手を検知した時に、該制御部は該照射部の発光を制御する、請求項1の現金自動取引装置。
- 更に、該利用者の背後に居る人を検知する後方検知センサを有し、該後方検知センサが背後の人を検知した場合に、該制御部は前記所定の契機で該照射部の発光を制御する、請求項2又は3の現金自動取引装置。
- 前記照射部は、利用者の手前方向へフラッシュ光を照射することを特徴とする請求項1乃至5のいずれかの現金自動取引装置。
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