JP4008233B2 - 自動取引装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は銀行等の金融機関に設置され、利用者の操作により取引を行う自動取引装置および自動取引システムの防犯機能に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動取引装置(ATM)を利用したサービスは、駅やショッピングセンタ、更にはコンビニエンス・ストアにても行われている。加えて、無人化店舗や24時間サービスが定着化したため防犯対策が施されている。一般にそれらの防犯対策としては警備会社等による定期巡回などと共に、ATMの設置場所に監視カメラを設置して、その運用状況を監視している。
【0003】
ATMを利用した取引の多くは、事前に支給されているキャッシュカードや通帳を使用する。更に、出金取引では暗証番号などを入力させて、その入力した番号が事前登録してある番号と一致するか否かを照合確認し、一致する場合のみ出金取引を許容している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
監視カメラによる監視を行っているが、複数個所に設置されたATMに対して監視担当者は常時カメラ画像を注視していることが困難であることや、不正が発生したときの証拠資料とすべく、カメラ映像を録画している。この録画を24時間サービスに対応して実施するには、録画媒体の再利用が可能とは言え、ハード面での負担が大きくなること、更に、監視カメラへの電源供給を始め、制御を常時行うため電力消費量が増加するという問題があった。
【0005】
キャッシュカード等による取引では、恐喝など正規の利用者の意思に反した不正取引を強要された場合でも、暗証番号が一致すれは取引が許容されることになり、正規の利用者に不利益を与えていた。この発明は上記問題点に鑑みなされたもので、カメラ映像の無駄な録画を抑制し、万一、恐喝等を受けた利用者であってもその安全を確保しつつ、事後の捜査を容易にさせることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明は、利用者の操作により取引を行う自動取引装置において、利用者を識別するための利用者カードに格納されている、少なくとも異常時用の識別情報を読み取り可能なカード処理部と、利用者が取引を行うために操作する接客部とを配し、前記カード処理部が異常時用の識別情報を読み取り、かつ、前記接客部から同じ異常時用の識別情報が入力されたときには、異常信号を発信すると共に、前記異常時用の識別情報が入力された取引には、取引金額の訂正要求を求めることを可能とする。
【0007】
利用者の操作により取引を行う自動取引装置において、入出金用の貨幣を収納する第1の貨幣収納庫と、該第1の貨幣収納庫内の入出金用貨幣とは区別され、個別の識別情報を有する貨幣を収納した第2の貨幣収納庫と、利用者が出金取引を行うための操作を行う接客部とを配し、利用者の操作により予め定めた暗証番号が検出されたときに第2の貨幣収納庫内の貨幣を出金する。
【0008】
利用者の操作により取引を行う自動取引装置において、利用者を識別するための利用者カードに格納されている、少なくとも異常時用の暗証番号を読み取り可能なカード処理部と、取引誘導を行うための表示部と、指触により操作入力を行うためのタッチパネルを振動させる触感応答手段とを有する接客部とを配し、カード処理部が異常時用の暗証番号を読み取り、かつ、前記タッチパネルから同じ異常時用の暗証番号が入力されたときには、再度の暗証番号の入力を要求し、その再入力時に前記触感応答手段を駆動する。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明の第1の実施の形態を説明する。図1は本発明の自動取引システムの概念図であり、図2は本発明の自動取引装置の制御ブロック図であって、システム体系も図示している。図において、1は自動取引装置(Automated Tellers Machine :以後、ATMと称す)であって、通信回線を介してホストコンピュータ2に接続されている。営業店舗毎に設置されたATM1を操作して、利用者との入出金取引や残高照会,振込取引などが行えるシステムが構築される。
【0010】
ホストコンピュータ2には記憶装置3が接続されで、少なくとも勘定元帳ファイル3aを格納している。この勘定元帳ファイル3aの内容としては、口座を開設している利用者の氏名,口座番号,暗証番号,預貯金残高情報等であり、入出金取引等が行なわれる毎にホストコンピュータ2により預貯金残高情報等の更新が指示され、記憶装置3内に最新情報が記憶・保管されている。
【0011】
4は撮像装置であって、利用者を撮影するためのオートフォーカスが可能なカメラ5等で構成されている。このカメラ5は、例えばCCD(電荷結合素子)のような撮像素子を有するもので、取引操作する利用者の身体を含めたATM1の設置場所を撮影できる目立たない位置に取り付けられている。6はカメラ5で利用者を撮影するためにカメラ5の向きを調整するためのカメラ角度調整器である。
【0012】
7はカメラ5が撮像した画像を解析し、背景部分を除いて人体を特定するための画像処理部7aと日時情報を管理する時計部7bを有するカメラ・録画制御部である。更に、カメラ・録画制御部7には画像処理部7aが処理に応じてカメラ5やカメラ角度調整器6などの動作制御や、人体映像を識別し追尾するためのプログラムなどを格納した記憶部7cも有している。
【0013】
8はカメラ・録画制御部7が処理したデジタル画像データを記録する光ハードディスク装置などのような録画機器である。9はATM1の設置されている部屋の天井等に埋設した超音波センサ(以後、センサと称す)であって、反射波を計測することによりその距離を識別でき、かつ、所定時間毎に検出することで対象物の移動が識別できる。以上のカメラ5,カメラ角度調整器6,カメラ・録画制御部7及び録画機器8で撮像装置4を構成する。
【0014】
カメラ・録画制御部7は、カメラ5,カメラ角度調整器6及び録画機器8に電力を供給する機能も有しており、ATM1を操作する利用者が存在しないときには、ホストコンピュータ2の指令により、カメラ5,カメラ角度調整器6及び録画機器8には電力を供給していない。但し、ホストコンピュータ2からの動作指令により始動させるために必要な最低限の電力がカメラ・録画制御部7には供給されている。
【0015】
ATM1について説明する。10は音声や目視表示による操作案内を行うための利用者案内部であり、ATM1の正面側に配設したスピーカ・マイクロホンや係員呼出ボタン及びプラズマディスプレイ10aにより取引可能な科目表示や各種情報を報知する。11は通帳処理部であり、通帳挿入返却口11aより挿入される図示せぬ通帳に印字処理など行うもので、磁気記録情報の読み取りや更新する手段,印字頁行の検出手段及び改頁手段等を有している。
【0016】
12はカード処理部であり、前面側に接続されたカード挿入返却口12aより挿入される利用者カード13の処理部である。利用者カード13は金融機関が利用者との取引用に発行したもので、金融機関コードや利用者の口座番号等の利用者識別情報が格納された記録部(磁気ストライプ)を有している。この記録部の格納情報をカード処理部12が読み取ることができる。なお、この利用者カード13の記録部には、異常時の取引用として予め登録した異常時用の識別情報としての暗証番号が格納されている。
【0017】
14は明細票発行部であり取引日時、金額、残高等の印刷を行い利用者に発行される取引明細票14aの発行処理を行うものである。取引明細票14aの発行経路はカード処理部12のカード挿入返却口12a近傍で媒体搬送路が接続されており、利用者カード13の返却に併せて取引明細票14aが発行される。
【0018】
15は紙幣入出金部であり、利用者により入金される紙幣を真偽鑑別,計数し、搬送して図示せぬ金種別カセット15aに収納し、又は利用者に支払われる紙幣を金種別カセット15aより繰り出すものである。16は硬貨入出金部であり、利用者により入金される硬貨を真偽鑑別,計数し図示せぬ金種別カセット16aに収納し、又は利用者に支払われる硬貨を金種別カセット16aより繰り出すものである。
【0019】
金種別カセット15aから繰り出された紙幣が集積される紙幣集積部15bはシャッタ15cを開くことにより紙幣を抜き取ることができる。金種別カセット16aから繰り出される硬貨も同様に硬貨集積部16bに集積され、シャッタ16cを開くことにより硬貨を抜き取ることができる。なお、図示しないが紙幣の真偽鑑別を行うには鑑別部15dが、硬貨の真偽鑑別を行うには鑑別部16dが貨幣画像を光学的に読み取ったりして鑑別する。
【0020】
17は接客部であって、カラーLCD表示部(以後、表示部とする)17aとタッチパネル17bで構成されている。表示部17aには操作手順やその他の情報がイラスト文字あるいは文言で表示されると共に、取引科目である『お支払い』や『お預入れ』の表示、及び暗証番号や取引金額などの入力を行うテンキー画像等が表示される。タッチパネル17bは、パネルの周囲に複数の発光素子及び受光素子を互いに対向して設けることによりマトリックス光線路を形成したものである。この光線路を指が遮断することにより指触された部位が検知される。
【0021】
18は接近検知器であり利用者がATM1に近づいたことを検知できるものである。19は各種の制御を行うためのプログラムや、通常時及び異常時用のそれぞれの取引限度額や取引誘導画面表示データ等が記憶されたROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)又はハードデスクメモリなどで構成された記憶部である。20はホストコンピュータ2と回線接続するためのインターフェース部(IF部)である。21が上記の各部を制御する制御部であって、22は以上の各部に電力を供給する電源部である。
【0022】
利用者がATM1を操作して出金取引を行う場合を図3,図4に示す本発明のフローチャート及び図5に示す操作誘導画面の表示例を用いて行う。なお、ここでは悪意のある利用者によって不正取引が行われる場合を想定したものとし、正規の利用者が暗証番号として利用者カード13内に格納されている異常取引用の暗証番号を教えたものとする。更に、異常時用の暗証番号は正規の取引用と異なる番号であることは言うまでもない。
【0023】
利用者がATM1に近づくと、接近検知器18がこれを検知して、表示部17aの画面表示を待機状態から図5(a)に示す取引選択画面表示に切り換る(S1)。ここで『お支払い』キー30aが指触されると制御部21は処理開始のコマンドを本体内部に発信する。制御部21はカード挿入返却口12aの近傍に設けた図示しないフリッカランプを点滅させ、利用者カード13の挿入場所を明示する。利用者が利用者カード13をカード挿入返却口12aから挿入すると(S2)、図示せぬ挿入検知器がこれを検出し利用者カード13をカード処理部12に取り込む。
【0024】
カード処理部12に取り込まれた利用者カード13は図示せぬカード情報読取部で記録情報の読取動作が行われ(S3)、読取動作が完了した利用者カード13はその位置で待機状態に入る。制御部21は読み取った記録情報を一旦、記憶部19に格納すると共に情報の解析を開始する。この解析により、先の読み取り情報の中には口座情報(番号)や異常取引用の暗証番号が含まれていることが検出され、制御部21は暗証番号を入力させるステップに移る。
【0025】
制御部21は表示部17aに図5(b)に示すような操作誘導画面を表示し、利用者に暗証番号を入力するよう誘導する(S4)。利用者がテンキー30bから暗証番号を入力する。なお、ここでの暗証番号は異常取引用の暗証番号のはずである。暗証番号が入力されると、制御部21は先に記憶部19に格納した利用者カード13から読み取った異常時用の暗証番号との比較を行う(S5)。
【0026】
制御部21はステップS5において、記憶部19に格納した暗証番号と同一の暗証番号が入力されたと判断すると、ホストコンピュータ2に異常取引の発生を通知する(S6)。また、ステップS5において記憶部19に格納した暗証番号と異なる暗証番号であると判断されたときには、この入力された暗証番号と口座番号等をホストコンピュータ2に送信する(S7)。
【0027】
ホストコンピュータ2では受信した口座番号に基づいて勘定元帳ファイル3aから利用者登録情報を検索する。この検索結果として、勘定元帳ファイル3aからは暗証番号を始め預貯金残高情報が確認できる。以降は通常の出金処理となる(S8)。なお、ステップS7で送信した口座番号とホストコンピュータ2側で記憶している暗証番号とが異なる場合には、ATM1に暗証番号の再入力を要求してテンキー30bからの暗証番号の再入力をさせる。以降の通常動作は本発明に関係しないため説明を省略する。
【0028】
ステップS6で異常取引の発生情報を受信したホストコンピュータ2は、ただちにカメラ・録画制御部7に起動をかける(S9)。このカメラ5により利用者を撮影する制御については、図4に示すフローチャートを使用して詳しく後述する。なお、オフラインATMのような場合には、ATM1より撮像装置4を起動させるシステムであってもよい。
【0029】
異常取引を検知したATM1は、通常の取引と異なる制御を開始する。まず、出金限度額として、異常時の出金限度額情報を記憶部19より読み出して出金限度額として設定する(S10)。利用者による暗証番号の入力に続き、出金取引金額の入力が行われると(S11)、先の出金限度額以内であるか否かを判定する(S12)。
【0030】
取引金額が出金限度額以下であるときには、紙幣入出金部15及び硬貨入出金部16を制御して貨幣の繰り出し・計数を開始することになる(なお、以降は説明を簡略するため紙幣のみを出金することにする)(S13)。出金取引金額が出金限度額以上であるときには、例えば、図5(c)に示すような操作誘導画面表示を行って出金取引金額の訂正確認を要求する(S14)。この訂正確認要求は、不正取引の被害金額を少なくするため、および判断時間と操作時間を費やすことにより結果として取引時間を長引かせるためのものである。
【0031】
図5(c)に示す画面にて「確認」キー30cが指触されれば取引金額を「200,000円」にし、「取消」キー30dが指触されれば一画面前の出金取引金額の入力画面に戻す。また、「係員呼出」キー30eが指触された時にはスピーカ・マイクロホンを介して会話が可能となる。なお、この時には係員との会話を促す画面表示を行う。
【0032】
ステップS13にて、金種別カセット15aから繰り出された紙幣は、図示せぬ鑑別部15dで真偽鑑定が行われると共に、通過枚数が計数され、紙幣集積部15bまで搬送される。一方、制御部21はカード処理部12を制御して、利用者カード13をカード挿入返却口12a近傍まで搬送する。また、明細票発行部14を起動させて取引明細票14aの印刷を行い、利用者カード13と共に抜き取りが可能な位置まで搬送する(S15)。
【0033】
表示部17aに「お待たせ致しました。カードをお取りください」と表示する。利用者カード13が取引明細票14aと共に引き抜かれたことが検出された場合には(S16)、紙幣の取り出しを可能にするためシャッタ15cをオープンする(S17)。シャッタ15cをオープンすると紙幣集積部15bに集積してある紙幣の抜き取りが可能になる。
【0034】
紙幣を抜き取ったことが図示しない検出手段により確認されると(S18)、制御部21はシャッタ15cのクローズを行わせる(S19)。シャッタ15cのクローズ状態で残留紙幣がないことが検知手段により確認できたら、取引完了信号をホストコンピュータ2に送信する。
【0035】
ステップS18において、所定時間が経過しても紙幣が取り出されたことが検出されないときには「紙幣取り忘れ」と判断して(S20)、シャッタ15cを閉動作させて紙幣集積部15bから紙幣の取り出しを不可能にする(S21)。続いて、紙幣集積部15bに集積されている紙幣を図示せぬ取忘紙幣カセットに取り込み(S22)、ホストコンピュータ2にその情報を送信する。
【0036】
利用者がATM1から離れると接近検出器18がこれを検出し(S23)、取引は終了する。カメラ・録画制御部7は利用者がATM1から離れたことが検出されても画像内に追尾対象が存在する限り録画を続け、追尾可能な範囲外となってから所定時間経過するまで録画機器8を動作させる(S24)。
【0037】
次に、図4に示すフローチャートに従ってカメラの制御を説明する。先のステップS6にて起動命令を受信したカメラ・録画制御部7は起動電力をカメラ5およびカメラ角度調整器6、そして録画機器8に投入する(S31)。各部の起動完了を検出したカメラ・録画制御部7は、ホストコンピュータ2に起動完了信号を送信すると共に、録画機器8を録画開始状態とする。
【0038】
続いて、指定されたATM1の利用者を撮影すべく、カメラ角度調整器6を制御する。即ち、記憶部7cに格納された動作プログラムによりカメラ5の角度を調整することになる。この調整はカメラ5の位置とATM1の位置関係から予め設定した角度だけ、水平及び垂直方向に回転させる。
【0039】
ATM1を操作する利用者の方向に向いたカメラ5からの動画像を画像処理部7aが処理する。まず、無人状態の静止画像と動画像の一フレームを比較して解析し、異なる部分として「人物」を識別する(S32)。「人物」が識別できたらカメラ5をズームインさせて「顔画像」を取り込む(S33)。カメラ・録画制御部7は所定の時間(例えば、10秒程度)経過したら(S34)、カメラ角度調整器6を制御してATM1の周囲画像を録画する(S35)。この動作の第1回目は、ズームインしたまま利用者の顔部から足元までが撮影できるよう順次カメラ5を下方に移動させ、利用者の全身や服装などを画像記録する。
【0040】
利用者の足元位置までカメラ5を移動させたら、他のATM等も視野内になるようズームアウト制御する。出金取引の所要時間から考慮して周囲状況の録画中には、利用者の取引が終了するものとして、そのままの状態で撮影を続ける。なお、これらの映像は予め指定した監視センター等にも配信することができるので、監視センターからの指示制御によりカメラ・録画制御部7を制御して、利用者の特徴点などのズームイン制御も可能である。
【0041】
ATM1のシャッタ15cのオープン指示を受けて(S36)、カメラ・録画制御部7はカメラ角度調整器6による利用者の追尾状態に入る。また、監視センターからの指示に従ったカメラ制御であるとき、ATMコーナの全体を撮影している状態であっても、強制的にATM1の利用者に焦点を合わせる。そして、利用者が紙幣を抜き取った後、立ち去る方向をセンサ9が検出してカメラ角度調整器5を追従させる。なお、この追従はカメラ5からの画像を瞬時に解析し、その移動方向を認識してカメラ角度調整器6の制御を行うことも可能である。
【0042】
以上説明したように、ATMに挿入された利用者カードからの情報と、接客部からの入力情報が一致したときには、異常取引の発生として通常の動作と異なる制御を行うが、利用者には異常動作であることは認識されない。よって、悪意のある利用者が利用したときに、録画記録が残せるので事後捜査などの役に立つことができる。なお、異常取引用の暗証番号を利用者カード内に記録してあることにしたが、ホストコンピュータ側に正規の暗証番号とともに格納しておき、入力された暗証番号から異常取引を識別してもよい。
【0043】
次に第2の実施の形態の説明を行う。第1の実施の形態例では、何らかの脅迫等を受けた正規の利用者が操作する場合に、言うまでもなく「正規の利用者」を追尾して録画記録することになる。第2の実施の形態例では第1の実施の形態例に加えて支払われる紙幣についても配慮したものである。
【0044】
図6は本発明の第2の実施の形態を示す自動取引装置の制御ブロック図である。図2に対し、紙幣入出金部23の構成を変更したことと係員操作部24が追加になることである。その他については図2に示す構成と同一であるので、同符号を付与してその説明は省略する。
【0045】
紙幣入出金部23には利用者により入出金される紙幣を真偽鑑別,計数し、搬送して第1の貨幣収納部としての金種別カセット15aと紙幣集積部15b間を搬送する機能に加えて、紙幣番号が記録・管理されている紙幣を収納した第2の貨幣収納部としてのサブカセット23aを保有している。このサブカセット23aに収納される紙幣を繰り出して、真偽鑑別,計数し、紙幣集積部15bまで搬送できる。なお、このサブカセット23aは金種別に例えば、万円券と千円券を区別して複数枚収納しておき、指示された数量を個々に繰り出すことが可能になっている。
【0046】
サブカセット23aへの紙幣収納について説明する。収納される紙幣はその紙幣番号が控えられた紙幣であり、収納前に紙幣番号を図示しない記録簿等に記録し、かつ、その記録した紙幣をサブカセット23aに収納する。例えば、「万円券、番号A123456BからA123555B:連番100枚」や「千円券、番号BC234567DからBC234666D:連番100枚」とし、その紙幣(万円券100枚、千円券100枚)を決められたATM1に収納する。
【0047】
係員操作部24はATM1の背面扉に設けられたタッチパネルと液晶表示器(LCD)で構成され、予め設定された画面表示から諸入力操作を可能にしたものであり、制御部21が画面制御および入力制御を行う。この係員操作部24はATM1の前面側に設けてある接客部17を利用しての操作も可能とすることができるが操作説明は省略する。
【0048】
サブカセット23aへの紙幣の収納は、係員操作部24を操作して行われる。係員は所定の識別方法に従って、操作許容確認を得てから紙幣入出金部23を引き出して紙幣をサブカセット23aに収納する。紙幣入出金部23を戻したら係員操作部24から、「装填完了」を入力すると、格納情報は記憶部19に格納される。なお、紙幣番号や枚数情報は図示せぬ出納管理装置やホストコンピュータに別手段にて登録しておくこと、又はその情報を受信して記憶部19に格納することなども可能である。
【0049】
利用者がATM1を操作して出金取引を行う場合を図7に示す本発明のフローチャート及び図5に示した誘導画面の表示例を用いて行う。なお、本説明においても悪意のある利用者によって不正取引が行われる場合を想定したものとし、正規の利用者が暗証番号として利用者カード13内に格納されている異常取引用の暗証番号を教えたものとする。
【0050】
利用者がATM1に近づくと、接近検知器18がこれを検知して、表示部17aの画面表示を待機状態から図5(a)に示す取引選択画面表示に切り換る(S41)。ここで『お支払い』キー30aが指触されると、制御部21はカード挿入返却口12aの近傍に設けた図示しないフリッカランプを点滅させ、利用者カード13の挿入場所を明示する。利用者が利用者カード13をカード挿入返却口12aから挿入すると(S42)、図示せぬ挿入検知器がこれを検出し利用者カード13をカード処理部12に取り込む。
【0051】
カード処理部12に取り込まれた利用者カード13は図示せぬカード情報読取部で記録情報の読取動作が行われ(S43)、読取動作が完了した利用者カード13はその位置で待機状態に入る。制御部21は読み取った記録情報(口座番号や暗証番号)を一旦、記憶部19に格納すると共に情報の解析を開始する。この解析により、先の読み取り情報の中には口座情報(番号)や異常取引用の暗証番号が含まれていることが検出され、制御部21は暗証番号を入力させるステップに移る。
【0052】
制御部21は表示部17aに図5(b)に示すような操作誘導画面を表示し、利用者に暗証番号を入力するよう誘導する(S44)。利用者がテンキー30bから暗証番号を入力する。暗証番号が入力されると、制御部21は先に記憶部19に格納した利用者カード13から読み取った異常時用の暗証番号との比較を行う(S45)。
【0053】
制御部21はステップS45において、記憶部19に格納した暗証番号と同一の暗証番号が入力されたと判断すると、ホストコンピュータ2に異常取引の発生を通知する(S46)。また、ステップS45において記憶部19に格納した暗証番号と異なる暗証番号であると判断されたときには、この入力された暗証番号と口座番号等をホストコンピュータ2に送信する(S47)。
【0054】
ホストコンピュータ2では受信した口座番号に基づいて勘定元帳ファイル3aから利用者登録情報を検索する。この検索結果として、勘定元帳ファイル3aからは暗証番号を始め預貯金残高情報が確認できる。以降は通常の出金処理となる(S48)。なお、ステップS47で送信した口座番号とホストコンピュータ2側で記憶している暗証番号とが異なる場合には、ATM1に暗証番号の再入力を要求してテンキー30bからの暗証番号の再入力をさせる。以降の通常動作は本発明に関係しないため説明を省略する。
【0055】
異常取引を検知したATM1は、通常の取引と異なる内部制御を開始する。まず、出金限度額として、サブカセット23a内に存在する紙幣金額情報を記憶部19より読み出して出金限度額として設定する。利用者による暗証番号の入力に続き、出金取引金額の入力が行われると(S49)、先の出金限度額以内であるか否かを判定する(S50)。取引金額が出金限度額以下であるときには、紙幣入出金部23を制御して紙幣の繰り出し・計数を開始することになる((S51)。出金取引金額が出金限度額以上であるときには、出金取引金額の訂正を要求する(S52)。
【0056】
ステップS51にて、サブカセット23aから繰り出された紙幣は、鑑別部15dで真偽鑑定が行われると共に、通過枚数が計数され、紙幣集積部15bまで搬送される。一方、制御部21はカード処理部12を制御して、利用者カード13をカード挿入返却口12a近傍まで搬送する。また、明細票発行部14を起動させて取引明細票14aの印刷を行い、利用者カード13と共に抜き取りが可能な位置まで搬送する(S53)。
【0057】
表示部17aに「お待たせ致しました。カードをお取りください」と表示する。利用者カード13が取引明細票14aと共に引き抜かれたことが検出された場合には(S54)、紙幣の取り出しを可能にするためシャッタ15cをオープンする(S55)。シャッタ15cをオープンすると紙幣集積部15bに集積してある紙幣の抜き取りが可能になる。
【0058】
紙幣を抜き取ったことが図示しない検出手段により確認されると(S56)、制御部21はシャッタ15cのクローズを行わせる(S57)。シャッタ15cのクローズ状態で残留紙幣がないことが検知手段により確認できたら、取引完了信号をホストコンピュータ2に送信する。
【0059】
ステップS56において、所定時間が経過しても紙幣が取り出されたことが検出されないときには「紙幣取り忘れ」と判断して、シャッタ15cを閉動作させて紙幣集積部15bから紙幣の取り出しを不可能にする。続いて、紙幣集積部15bに集積されている紙幣を図示せぬ取忘紙幣カセットに取り込み、ホストコンピュータ2にその情報を送信する。利用者がATM1から離れると接近検出器18がこれを検出し(S58)、取引は終了する。
【0060】
ホストコンピュータ2はサブカセット23aに格納した紙幣を出金したことを報知する。この報知先としては監視装置であったり、出納管理装置さらには窓口装置等に通報するもので、事後の対応を早急に開始させるものであればどのようなものでもよい。以上説明したように、利用者に異常取引であることを認識されることなく、悪意のある利用者が利用したときでも、紙幣番号の記録が残っている紙幣を出金したので事後捜査などに役立たせることができる。
【0061】
次に紙幣番号の記録された紙幣をサブカセットに収納する際の変形例を説明する。これは、装填するときに貨幣番号を係員操作部24から入力するものであって、一連番号である時などには有効である。図8に示すようにカーソル40aを「収納なし」から「万円券」に移動させて、「確認」キー40bを指触すると、「英数字」キー40cが表示(図では紙面の都合で一部の英数字のみ記述)される。
【0062】
紙幣番号を目視で読み取ってから、この「英数字」キー40cを使用して紙幣番号を入力する。万円券の「A123555B」までを入力してから「確認」キー40bを指触すると、カーソル40aは「千円券」に移動する。係員は同様に「千円券」の紙幣番号を入力することになる。なお、「戻る」キー40cや「訂正」キー40dを指触するとカーソル40aを一ステップ前に移動したり、入力した項目の数値を消去するなどの機能を有している。
【0063】
このように係員操作部24から入力することで、サブカセット23aに装填すべき紙幣を誤って装填することがない。また、一般的に連続番号の紙幣は新札が多く、その紙幣を出金した悪意のある利用者は不審に感じることも想定される。このようなときには、出納管理装置側で番号を入力させて例えば帯封でまとめられた最上位の紙幣番号をその「束」の代表番号として管理し、代表番号を係員操作部24から入力することもできる。
【0064】
次にステップS46において異常取引が発生したことがホストコンピュータ2に報知された場合の変形例を説明する。ホストコンピュータ2はATM1の他にATMが該自動化コーナまたは店舗内に存在するか否かを判定し、存在する場合にそれらのATM(図1に示す例では、符号1aと1bを付与)の表示部17aに注意画面等を表示して他の利用者に注意を呼びかけるものである。
【0065】
図9(a)に示す誘導画面表示は、使用されていないATMに対してのもので、待機画面を切換えて一点鎖線30fで示す文言を点滅表示させ取引中止とする。また図9(b)に示す誘導画面表示は、取引中の利用者が存在するATMに対してのもので、取引操作中の何れかのタイミングで一点鎖線30gで示す注意案内文言を表示させて、利用者の協力を求める。
【0066】
これにより、周囲にあるATMの利用者に不審者により取引が行われている情報を伝達することで、事後の捜査の役立たせることができる。なお、これらの情報は音声による誘導は控えて、画面表示のみとするが、図示しないハンドセットを取り上げた利用者には、ハンドセットからの音声誘導を行うこともできる。
【0067】
第1及び第2の実施の形態に対する変形例として、異常取引時の処理速度に関する対応例を説明する。ATMの処理速度は高速化が実現され、利用者の習熟度や出金枚数などにより差異はあるが出金取引でも20秒程度で処理される。このような環境下において、特に第1の実施の形態で説明したカメラによる利用者の映像を撮るには画像情報としては量的に少ないことが考えられる。また、周囲にあるATMの利用者に不審者に関する情報を得るべく協力を依頼しても自らの取引や恐怖心もあるので十分な協力が得られない可能性もある。
【0068】
そこで、ATM1の処理速度を減速させる内部制御を可能とするために、係員操作部24から動作処理速度を設定可能にするものである。なお、一般的に紙幣を搬送する際には機械音(カセットからの繰り出と搬送時の「音」が大きい)の発生があり、この「機械動作音」を変えないようにするために動作間隔等を制御する。図10に示すように、例えば「出金速度」では紙幣の繰り出時間間隔を「2倍」、「画面切換」では確認キー等が指触された後の次画面表示までの時間を「5倍」等々が個別に指定可能としてある。
【0069】
図示した操作画面において、各機能の動作間隔の設定が終了すると、概ねの低速度比率40fが演算される。図10に示す例では、低速度率2.5であるので出金取引時間20秒の内訳として利用者の操作時間を7〜8秒としても35〜40秒程度の時間を費やす取引にすることができる。よって、カメラによる利用者の映像を撮るには量的に充分なものになる。また、周囲にあるATMの利用者が操作完了しても不審者による操作が継続している場合が増え、協力が得易くなるという効果がある。なお、不正な取引を行っている利用者には図9(c)に示したような紙幣が移動している所を示す動画像30hを表示させて、注意を傾けさせるような配慮する。
【0070】
次に紙幣番号の管理される紙幣をサブカセットへ装填する動作を、その他の変形例として説明する。図11はフローチャートで、図12の誘導画面表示例の説明図も使用して説明する。ここでの鑑別部23cは先の実施例で述べた鑑別部15dに対して紙幣番号の読み取り機能が追加になっている。
【0071】
ATM1に近づいた係員を接近検知器18が検知して、表示部17aの画面表示を取引選択画面表示に切り換る(S61)。ここで入金取引を指定して係員が係員カード13aをカード挿入返却口12aから挿入すると(S62)、図示せぬ挿入検知器がこれを検出し係員カード13aをカード処理部12に取り込む。
【0072】
係員カード13aはカード情報読取部で記録情報の読取動作が行われ(S63)、読取動作が完了した係員カード13aはその位置で待機状態に入る。制御部21は読み取った記録情報の解析により、通常の入金取引ではなく、補充・装填モードに切換える(S64)。制御部21は図12(a)に示すような操作誘導画面を表示して紙幣の補充先の指定入力を促す。係員が「補助金庫」キー30iを指触すると(S65)、シャッタ15cを開く。なお「補助金庫」とはサブカセット23aを示す。
【0073】
係員が紙幣を紙幣集積部15bに投入して、「開始」キー30jを指触すると、シャッタ15cを閉じて紙幣の取り込みを開始する(S66)。紙幣集積部15bからサブカセット23aまでの間には紙幣番号の読み取りも可能な鑑別部23cがある。ここを通過する紙幣は金種鑑別とともに紙幣番号の読み取りも行われ、読み取られた紙幣は金種と紙幣番号が記憶部19に格納される(S67)。
【0074】
鑑別された紙幣はサブカセット23a内の一時保留部に金種別に集積される(S68)。紙幣集積部15bに残留紙幣が無いことを検知手段が検出したら(S69)、記憶部19に格納した鑑別結果を表示部17aに表示する。この表示が図12(b)に示すようなものであり、読み取った金種と紙幣番号及び合計金額が表示される(S70)。ステップS65にて「出金用貨幣金庫」キー30kが指触された時には、金種別カセット15aに補充することになる(S71)。係員は図12(b)に示す表示を見て、装填先や金額等の誤りがないことを確認して「確認」キー30cを指触すると(S72)、一時保留部に集積している紙幣をサブカセット23a内に収納する(S73)。
【0075】
サブカセット23aに収納が完了すると、記憶部19に収納した金種/紙幣番号/合計枚数情報を格納する(S74)。格納が終了したら明細票発行部14を制御して格納情報を取引明細票14aに印刷して発行する(S75)。一方、係員カード23aもカード挿入返却口12aに搬送して、取引明細票14aとともに排出する(S76)。
【0076】
ステップS72において「確認」キー30cが指触されずに、「取消」キー30dが指触されると、一時保留部に集積している紙幣を紙幣集積部15bまで戻す(S77)。この時には、鑑別部23cで金種と枚数のみを鑑別する。一時集積部に残留紙幣がないことが図示しない検知手段が検出したらシャッタ15cを開く(S78)。
【0077】
係員が紙幣集積部15bに戻された紙幣を抜き取ると(S79)、これを検知器が検出し、残留紙幣がないことを検出したらシャッタ15cを閉める(S80)。以後は記憶部19に一時的に格納している金種と紙幣番号情報を消去する。以降はステップS76に進み、処理を一旦終了させる。係員が金種別カセット15aに補充する場合には、ステップS61からの再操作となる。なお、サブカセット23aの一時保留部から金種別カセット15aに搬送することも可能であるが説明は省略する。
【0078】
以上説明したように、利用者が操作するための接客部、更にはカード処理部を使用して通常の「入金取引」に類似する操作で紙幣番号を管理可能とした紙幣をサブカセットに装填が可能となるので、特別な係員操作部を設ける必要がない。また、ATMの背面に保守スペースを設定できない形式(前面保守機)のときには有効である。
【0079】
本発明の第3の実施の形態を説明する。第3の実施の形態例で使用するATMは、図2に記載したものに比べ接客部の構成と紙幣入出金部およびカード処理部の制御方法の一部が異なることである。その他については図2に示す構成と同一であるので、同符号を付与してその説明は省略する。
【0080】
接客部25を構成するのは、表示部17aとタッチパネル17bであるが、加えてタッチパネル17bを振動させることが可能な駆動部25aを設けたことである。この振動可能なタッチパネルは特開平6−139018号公報に記載されたものであり、指触した利用者に触感応答が可能としてある。なお、詳細な説明は省略する。
【0081】
図13は第3の実施の形態におけるフローチャートで、図14の誘導画面表示例の説明図も使用して説明する。ここでは悪意のある者に正規の利用者が暗証番号として利用者カード13内に格納されている異常取引用の暗証番号を教えたものとする。更に、異常時用の暗証番号は正規の取引用と異なる番号であり、異常取引時における暗証番号の再入力時には触感振動が与えられることが事前に通知されている。
【0082】
ATM1に近づいた利用者を接近検知器18が検知して、表示部17aの画面表示を取引選択画面表示に切り換る。ここで出金取引が選択されると制御部21は処理開始のコマンドを本体内部に発信する。利用者が利用者カード13をカード挿入返却口12aから挿入すると、図示せぬ挿入検知器がこれを検出し利用者カード13をカード処理部12に取り込む。
【0083】
カード情報読取部で利用者カード13の記録情報の読取動作が行われ、読取動作が完了した利用者カード13はその位置で待機状態に入る。制御部21は読み取った記録情報を一旦、記憶部19に格納すると共に情報の解析を開始する(S81)。この解析により、先の読み取り情報の中には口座番号や異常取引用の暗証番号が含まれていることが検出され、制御部21は暗証番号を入力させるステップに移る。
【0084】
制御部21は表示部17aに図5(b)に示したような操作誘導画面を表示し、利用者に暗証番号を入力するよう誘導し、利用者が暗証番号を入力する。なお、ここでの暗証番号は異常取引用の暗証番号のはずである。暗証番号が入力されると、制御部21は先に記憶部19に格納した利用者カード13から読み取った異常時用の暗証番号との比較を行う。
【0085】
制御部21は入力された暗証番号の照合結果を判定する(S82)。まず、記憶部19に格納した暗証番号と同一の暗証番号が入力されたと判断すると、再度暗証番号の入力を求める。この時の誘導画面表示例が図14(a)に示すものであって、テンキー30bを表示するとともにタッチパネル17bからの検出信号に基づいて駆動部25aを駆動させてタッチパネル17aに伝える(S83)。
【0086】
例えば、テンキー30bの中から「2」キーに触れたことが検出されると、制御部21は即時駆動部25aを駆動させる。指触した利用者は指先に振動を感じることになり、最初の暗証番号の入力時とは異なる感触を覚えることになる。このように制御することにより、正規の利用者が最初の暗証番号入力時に誤って異常時用の暗証番号を入力したときには、注意を促すことができる。そして、暗証入力中に「取消」キー30dに触れれば第1,第2回目の暗証番号入力を取り消す。また、「訂正」キーに触れれば入力訂正を可能にする。よって、再入力時に異常時の暗証番号以外を入力すれば、異常時の取引としての動作は実行されない。
【0087】
ステップS83における暗証番号の入力結果が、異常時の暗証番号であることが確認されると(S84)、ホストコンピュータ2に異常取引の発生を通知する(S85)。また、ステップS82において記憶部19に格納した暗証番号と異なる暗証番号であると判断されたときには、この入力された方の暗証番号と口座番号等をホストコンピュータ2に送信する(S86)。ホストコンピュータ2では受信した口座番号に基づいて勘定元帳ファイル3aから利用者登録情報を検索し、通常の出金処理となる(S87)。
【0088】
異常取引を検知したATM1は、通常の取引と異なる制御を開始する。まず、出金限度額として、異常時の出金限度額情報を記憶部19より読み出して出金限度額として設定する。利用者による暗証番号の入力に続き、出金取引金額の入力が行われると(S88)、先の出金限度額以内であるか否かを判定する。
【0089】
取引金額が出金限度額以下であるときには、紙幣入出金部15を制御して貨幣の繰り出し・計数を開始することになる(S89)。出金取引金額が出金限度額以上であるときには、例えば、図5(c)に示すような操作誘導画面表示を行って出金取引金額の訂正を要求する。この訂正要求は、不正取引の被害金額を少なくするため、および取引時間を長引かせるためであることは前述の通りである。
【0090】
ステップS89にて金種別カセット15aから繰り出された紙幣は鑑別部23cを通過する。この鑑別部23cでは真偽鑑定の他に、通過する紙幣毎に少なくとも「紙幣番号」の読み取りが行われ(S90)、読み取り解析された「紙幣番号」情報が記憶部19に格納される(S91)。「紙幣番号」の印刷面を読み取るためにも表裏両面からの読み取りが可能な鑑別部としてある。
【0091】
そして通過が計数され、紙幣集積部15bまで搬送される(S92)。このステップS89からステップS92までの動作が所定の支払金額になるまで進められる(S93)。一方、制御部21は利用者カード13をカード挿入返却口12a近傍まで搬送する。また、取引明細票14aの印刷を行い、利用者カード13と共に抜き取りが可能な位置まで搬送する(S94)。
【0092】
表示部17aに「お待たせ致しました。カードをお取りください」と表示する。利用者カード13が取引明細票14aと共に引き抜かれたことが検出された場合には、紙幣の取り出しを可能にするためシャッタ15cをオープンする(S95)。シャッタ15cをオープンすると紙幣集積部15bに集積してある紙幣の抜き取りが可能になる。
【0093】
紙幣を抜き取ったことが図示しない検出手段により確認されると(S96)、制御部21はシャッタ15cのクローズを行わせる。シャッタ15cのクローズ状態で残留紙幣がないことが検知手段により確認できたら、「紙幣番号」情報をホストコンピュータ2に送信する(S97)。ATM1又はホストコンピュータ2では、この紙幣番号を有する紙幣の入金取引が行われると、例えば特開平7−121753号公報に示す技術を用いて監視することができる。
【0094】
ステップS96において、所定時間が経過しても紙幣が取り出されたことが検出されないときには「紙幣取り忘れ」と判断して、シャッタ15bを閉じて紙幣を図示せぬ取忘紙幣収納庫に取り込み、利用者がATM1から離れると接近検出器18がこれを検出し、取引は終了する。制御部21は表示部17aに図14(b)に示すような画面表示を行って、タッチパネル17bに触れることが無いような表示を行う(S98)。
【0095】
続けて、制御部21は接近検知器18による検出を無効としてタッチパネル17bにより指触有無の監視を続け(S99)、万一、タッチパネル17bが指触されると検出部位を特定して記憶しておく。更に、図14(c)の表示を近くのATMの接客部にして、異常取引のあったATM1の近傍のATMを取引不可能にすることもできる。これらの監視動作は解除操作が行われるまで続けられる。
【0096】
以上説明したように、異常取引時に出金する紙幣の番号を読み取り後に支払うのでサブカセットのようなものを準備する必要もない。また、紙幣番号を目視で読み取り記録を残すという作業と心理的な負担を軽減できる。更に、紙幣番号をひかえた専用紙幣を準備することもないので資金を死蔵させることがない。一方では、取引後においてもATMへの触手を禁止しているので、事後の指紋採取などを容易にし捜査情報の提供を行うことができる。
【0097】
以上説明した第1から第3の実施の形態において、不正な出金取引が行われた場合に利用者の預貯金口座から支払われていない。これは金融機関と利用者間で予め取り決めた契約等に従ったものであり、損害が発生した場合には利用者側も所定の金額を負担することにもできるし、損失金額を利用者負担とすることも可能であることは言うまでもない。
【0098】
利用者カード内に異常時用の暗証番号を記録しておくが、通帳の磁気記録帯を利用してもよい。また、利用者カードに複数の磁気記録帯を設け、その一方に異常時用の情報を記録しておき、その情報を読み取った後、正規の暗証番号以外が入力されたときに「異常取引」として処理をすれば、異常時用の暗証番号を利用者が記憶しておく必要性をなくすこともできる。
【0099】
【発明の効果】
以上、説明した本発明は次の効果を奏する。ATMから異常取引であることが通報されたときのみカメラを起動させ、かつ録画を行うので、録画媒体の利用効率を向上させハード面での負担を小さくできる、更に、監視カメラへの電源供給を始め、監視制御を行うため電力消費量を減少することもできる。
恐喝など正規の利用者の意思に反した不正取引を強要された場合でも、貨幣番号の記録された貨幣を出金するので、事後の捜査を容易にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の自動取引システムの概念図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態における自動取引装置の制御ブロック図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態におけるフローチャートである。
【図4】本発明の第1の実施の形態における主要部のフローチャートである。
【図5】本発明の第1の実施の形態における操作誘導画面の表示例を示す説明図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態における自動取引装置の制御ブロック図である。
【図7】本発明の第2の実施の形態におけるフローチャートである。
【図8】本発明の第2の実施の形態の変形例における係員操作部の操作画面表示例を示す説明図である。
【図9】本発明の第2の実施の形態の変形例における操作誘導画面の表示例を示す説明図である。
【図10】本発明第2の実施の形態の変形例における係員操作部の操作画面表示例を示す説明図である。
【図11】本発明の第2の実施の形態の変形例におけるフローチャートである。
【図12】本発明の第2の実施の形態の変形例における操作誘導画面の表示例を示す説明図である。
【図13】本発明の第3の実施の形態におけるフローチャートである。
【図14】本発明の第3の実施の形態における操作誘導画面の表示例を示す説明図である。
【符号の説明】
1 自動取引装置(ATM)
4 撮像装置
5 カメラ
7 カメラ・録画制御部
8 録画機器
9 超音波センサ(センサ)
12 カード処理部
13 利用者カード
15,23 紙幣入出金部
17 接客部

Claims (8)

  1. 利用者の操作により取引を行う自動取引装置において、
    利用者を識別するための利用者カードに格納されている、少なくとも異常時用の識別情報を読み取り可能なカード処理部と、
    利用者が取引を行うために操作する接客部とを配し、
    前記カード処理部が異常時用の識別情報を読み取り、かつ、前記接客部から同じ異常時用の識別情報が入力されたときには、異常信号を発信すると共に、
    前記異常時用の識別情報が入力された取引には、取引金額の訂正要求を求めることが可能であることを特徴とする自動取引装置。
  2. 利用者の操作により取引を行う自動取引装置において、
    入出金用の貨幣を収納する第1の貨幣収納庫と、
    該第1の貨幣収納庫内の入出金用貨幣とは区別され、個別の識別情報を有する貨幣を収納した第2の貨幣収納庫と、
    利用者が出金取引を行うための操作を行う接客部とを配し、
    利用者の操作により予め定めた識別情報が検出されたときに前記第2の貨幣収納庫内の貨幣を出金することを特徴とする自動取引装置。
  3. 請求項2記載の自動取引装置において、
    前記利用者の操作により予め定めた識別情報が検出されたときには、他装置に対して異常情報を送信できる自動取引装置。
  4. 請求項2記載の自動取引装置において、
    前記利用者の操作により予め定めた識別情報が検出されたときには、少なくとも処理速度を減速させることができる自動取引装置。
  5. 請求項4記載の自動取引装置において、
    該処理速度の減速は、各処理部における機械処理動作以外により行われる自動取引装置。
  6. 利用者の操作により取引を行う自動取引装置において、
    利用者を識別するための利用者カードに格納されている、少なくとも異常時用の識別情報を読み取り可能なカード処理部と、
    取引誘導を行うための表示部と、指触により操作入力を行うためのタッチパネルを振動させる触感応答手段とを有する接客部とを配し、
    前記カード処理部が異常時用の識別情報を読み取り、かつ、前記タッチパネルから同じ異常時用の識別情報が入力されたときには、再度の識別情報の入力を要求し、その再入力時に前記触感応答手段を駆動することを特徴とする自動取引装置。
  7. 請求項6記載の自動取引装置において、
    紙幣の真偽識別および紙幣番号の読み取りが可能な鑑別部を配し、
    前記再度入力した識別情報が異常時のものであり、かつ、前記取引が出金取引の時には、支払うべき紙幣の紙幣番号を読み取り出金処理する自動動取引装置。
  8. 請求項7記載の自動取引装置において、
    前記紙幣番号を読み取った出金処理の終了後には、前記表示部に表示画面に触れないように注意を促す表示を行うと共に、前記タッチパネルによる指触有無を監視する自動取引装置。
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