JP2009217618A - 自動機、操作案内装置、操作案内方法及び操作案内プログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】利用者の操作に応じて所定の処理を行なうもので、利用者の画像を撮像する撮像手段(1)と、撮像手段(1)で撮像した利用者の画像に基づいて、利用者の注意方向を検出する注意方向検出手段(2)と、注意方向検出手段(2)が検出した注意方向に基づいて、利用者の操作に関連する特定部位に利用者の注意を誘導する注意誘導手段(4,50〜54)とを備えた。
【選択図】 図1
Description
この自動機の操作案内は、例えば、例えば、ボタンの押釦や現金、投票券の取り出し操作に要する平均的な時間よりも、利用者が操作に時間がかかっているときに行なわれるもので、例えば、現金、投票券の取り出し操作を忘れ防止用のアラーム、対応する操作に関する音声案内などがある。
特許文献1記載の技術は、現金取扱装置である自動機の警報システムに関連するものであって、利用者が現金取扱装置の前にいること及び離れたことを検出する人検知部と、現金、現金取扱い装置における入金や出金を行なうとともに、カード又は通帳等を取り忘れたことを検出する現金取扱部と、人検知部が現金取扱装置から離れたことを検知し、かつ、現金取扱部が、例えば、利用者が出勤した現金を取り忘れているときに警報を発生する警報部とを備えている。
この警報システムは、利用者が、現金、カード又は通帳を取らずに、現金取扱装置から離れようとすると、警報部が警報を利用者に報知することにより、取り忘れを防ぐことができる。
この特許文献2記載のATMは、紙幣及び硬貨の入出金部と、顧客による取引入力するための顧客誘導表示を行なったり、顧客により操作入力されるタッチパネルなどの接客部と、顧客を撮影する映像撮影部と、映像撮影部よりの撮像の処理を行なう映像処理部と、記憶部に記憶された各種制御プログラムを実行することにより上記の各部を制御する主制御部とを備えている。
そして、主制御部が、各取引入力操作段階毎の入力状況を時間や、映像撮影部の撮像した顧客の動作(しぐさ)を監視することにより、顧客が「不慣れ」と判断したときに、接客部の表示画面により詳細な誘導画面表示を行なう。
特に、コンビニ等に設置されたATMなどの自動機においては、自動機の設置場所の周囲に、自動機の利用者の注意を、自動機の操作以外に向けさせる要素が多く存在しているので、利用者がATMの操作に集中しにくくなっている環境となっており、上述の現金の取り忘れなどを起こしやすくなっていた。
また、特許文献2記載の自動機にあっては、操作に要する時間及び利用者の画像に応じて単に、詳細な案内を行なうだけであった。
そのため、利用者の操作を円滑に行なわせしめることができる。
また、利用者に対して不快感を生じさせにくくすることができる。
[第一実施形態]
図1には、本発明の第一実施形態に係る自動機の概略構成図を示している。
図2及び図3には、本発明の第一実施形態に係る自動機を、利用者とともに示している。
本実施形態において、自動機M1は、ATMであり、例えば、現金の入出金操作を行なう入出金部3と、自動機M1が備える各部の制御を行なう制御部2を備えている。
制御部2は、所定の演算処理を行なうCPU及びRAMなどを有した処理部20と、例えば、入出金取引などのプログラムを記憶するハードディスク等の記憶媒体で構成された記憶部21とを備えている。
なお、本発明でいう利用者Pの操作とは、例えば、ボタン操作部30であるタッチパネルへのタッチ、カード・通帳の挿入及び取り出し、硬貨・紙幣の出し入れなどのことをいう。
また、操作に関連する特定部位とは、上述の利用者Pの操作に関連する部位のことであり、例えば、ボタン操作部30、通帳出入部34、カード出入部33、紙幣出入部31、硬貨出入部32をいう。
画像解析プログラム22は、例えば、顔を認識するとともに、顔自体及び黒目の向きを検出し、これらの検出した顔自体及び黒目の向きに基づいて注意方向としての視線d1,d2を検出する。
本実施形態において、アラーム発生手段及び音声通知手段は、音声通知部4で構成されている。
この音声通知部4は、スピーカからアラーム音声や操作に関する案内音声を出力させることにより、利用者Pの注意を特定部位側に向けさせる。
音声通知部4には、利用者Pの操作状態及び取引の種類に応じて、種々のタイプの案内音声が設定されている。
第一〜第四の発光部51〜54は、通帳出入部34、カード出入部33、紙幣出入部31、硬貨出入部32の近傍に設けられている。そして、これらの発光部51〜54のうち、利用者Pの操作状態及び取引の種類に関連したそれぞれの部位31〜34の近傍の発光部51〜54が点灯することにより、利用者Pの注意をその方向に向けさせる。
これらの音声通知部4及び第一〜第五の発光部50〜54は、制御部2に接続されるとともに制御部2によりその動作が制御される。
このように、自動機M1が音声通知部4及び発光部50〜54を備えているので、自動機M1は、利用者Pの聴覚及び視覚を介して、利用者Pの注意を自動機M1側に向けさせることができる。
具体的には、注意方向判定手段は、記憶部21に記憶され、処理部20で実行される注意方向判定プログラム23で構成されている。
また、注意方向判定プログラム23は、処理部20で実行されることにより、特定範囲設定処理を行なう機能を備えている。
そして、特定範囲Sを設定する機能は、例えば、自動機M1がATMとしての営業作動前に、予め、特定範囲Sを設定するものであり、ボタン操作部30、通帳出入部34、カード出入部33、紙幣出入部31、硬貨出入部32などを含む平面の四隅の空間的な座標位置を指定することにより、特定範囲Sを設定する。
この誘導制御プログラム24は、処理部20で実行されることにより、利用者Pの操作状態及び取引の種類に応じて、音声通知部4、第一〜第五の発光部50〜54に対して、所定の動作を行なわせる機能を備えている。
本実施形態の自動機M1は、例えば、人検知センサが、利用者Pを検知したときに、利用者Pとの取引動作を開始する。
図4には、本実施形態に係る自動機M1の制御部2のフローチャート図を示している。
この際、必要に応じて、注意方向判定プログラム23の実行により、所定の特定範囲Sの設定を行なう。
制御部2は、自動機M1の前に、人が立つと、人検知センサがこれを検知するとともに金銭の入出金に関する取引処理を開始する(S1−3)。
取引処理中においては、制御部2は、カメラ1から利用者Pの画像が入力される。
そして、制御部2は、この利用者Pの画像を解析する(S1−4)。
この際、制御部2は、利用者Pの顔を含む画像を解析して利用者Pの視線d1,d2を検出する。
この際、利用者Pの視線d1が特定範囲Sを通過するときに、利用者Pの視線d1,d2が特定範囲S内にあると判定する(S1−5Yes,図2)。
この場合、自動機M1の制御部2は、誘導制御プログラムにより、利用者Pに対して誘導処理を行なう(S1−7)。
誘導処理において、まず、制御部2は、入出金部3で行なわれている現在の取引処理内容を参照する。
次に、この取引処理内容に応じて、音声通知部4及び第一〜第五の発光部50〜54に所定の動作を行なわせる。
例えば、利用者Pが取引内容を選択するとき、音声通知部4は、「ご希望のお取引ボタンを押してください」などの音声を出力させられ、また、第五の発光部50としてのボタン操作部30は、ボタン操作部30が表示する所定のボタンを、通常の色彩とは別の色彩を付させられる。
また、振り込み金額の入力などのときにも、上記と同様に、音声通知部4及び第五の発行部50が動作させられる。
自動機M1が、通帳やカードを利用者Pに受け取らせるとき、音声通知部4は、「通帳、カードをお受け取りください」などの音声が出力させられ、第三及び第四の発光部53,54は、所定の点灯表示が行なわせられる。
自動機M1が利用者Pに現金を払い出すときに、音声通知部4は、「現金をお受け取りください」などの音声やアラーム音が出力させられ、第一及び第二の発光部51,52は、所定の点灯表示が行なわせられる。
そして、取引が終了したならば、次の利用者Pが、自動機M1の前に現れるまで待機する(S1−6Yes,S1−2)。
そして、自動機M1は、検出した視線d1,d2に基づいて、注意誘導手段(音声通知部4、発光部50〜54)で利用者Pの注意を、特定部位に誘導するので、利用者Pに自動機M1の操作に集中させることができる。
これにより、自動機M1は、利用者Pが、上述の操作を忘れたり、操作が遅延したりする事態を防止できるようになり、利用者Pが操作を円滑に行なわせしめることができる。
これにより、自動機M1は、例えば、利用者Pに、操作を焦らせたりするなどの不快感を生じさせにくくすることができる。
なお、特定範囲Sが、ボタン操作部30、通帳出入部34、カード出入部33、紙幣出入部31、硬貨出入部32などを含む平面である構成としたが、これに限定されるものでなく、各部に個別に設定してもよい。このようにすると、取引内容に対応して、各部に、利用者Pの視線d1,d2が向けられていないときに、上述の注意方向の誘導動作を行なうことができるようになるので、自動機M1は、より一層確実に利用者Pの操作を円滑に行なわせしめることができる。
これにより、自動機M1の制御部2が、音声通知部4及び発光部50〜54に、誘導動作を的確に行なわせることができる。
次に、本発明の第二実施形態に係る自動機について説明する。
図5は、本発明の第二実施形態に係る自動機を、利用者とともに示す図である。
同図に示すように、本実施形態の自動機M2は、第一実施形態の自動機M1と異なり、撮像手段として複数のカメラ1a,1bを備えている。
その他の構成は上記実施形態と同様である。
次に、本発明の第三実施形態に係る自動機について説明する。
図6は、本発明の第三実施形態に係る自動機を、利用者とともに示す図である。
同図に示すように、本実施形態の自動機M3は、第一実施形態の自動機M1と異なり、制御部2の画像解析プログラム22が、カメラ1が撮像した画像を解析し、注意方向として利用者Pの体の一部又は全部の向きd3がどの方向を向いているかを検出する構成としている。
ここでいう体の向きd3とは、例えば、利用者Pの正面が向いている方向や、顔の正面が向いている方向、腕や手、指が向けられている方向などのことである。本実施形態においては、例えば、利用者Pの上半身の正面の向きd3を検出している。
その他の構成は上記実施形態と同様である。
なお、上述の第一及び第二実施形態の自動機M1,M2と、本実施形態の自動機M3を組み合わせてもよい。
この場合には、より一層、注意方向の検出精度を向上させることができる。
例えば、自動機が、競馬、競輪、競艇、オートレースなどの公営競技の投票券の発券機や、現金自動支払機、現金自動預払機である構成としたが、これに限定されるものでなく、例えば、コピー機など人が操作するものであればどのような自動機であってもよい。
また、上述の注意誘導手段の音声通知部が、予め、登録されている音声を出力する構成としたが、例えば、コールセンターなどのオペレータに接続する通話手段を備える構成としてもよい。この場合、オペレータが直接、利用者に音声指示を行なう。
M1〜M3 自動機
1,1a,1b カメラ
2 制御部
20 処理部
21 記憶部
22 画像解析プログラム
23 注意方向判定プログラム
24 誘導制御プログラム
3 入出金部
30 ボタン操作部
31 紙幣出入部
32 硬貨出入部
33 カード出入部
34 通帳出入部
4 音声通知部
50〜54 発光部
Claims (12)
- 利用者の操作に応じて所定の処理を行なう自動機であって、
前記利用者の画像を撮像する撮像手段と、
前記撮像手段で撮像した利用者の画像に基づいて、前記利用者の注意方向を検出する注意方向検出手段と、
前記注意方向検出手段が検出した注意方向に基づいて、前記利用者の注意を誘導する注意誘導手段とを備えることを特徴とする自動機。 - 前記注意誘導手段が、前記利用者の操作に関連する特定部位に前記利用者の注意を誘導する請求項1記載の自動機。
- 前記注意方向検出手段が検出した注意方向が前記特定部位に向いているか否かを判定する注意方向判定手段と、
前記注意方向判定手段が前記注意方向が前記特定部位に向いていないと判定したときに、前記注意誘導手段を動作させる誘導動作制御手段とを備える請求項2記載の自動機。 - 前記注意方向判定手段が、前記注意方向が前記特定部位を向いているとみなす特定範囲を設定する特定範囲設定手段を備え、
前記注意方向判定手段が、前記特定範囲設定手段で設定された特定範囲に基づいて、前記注意方向が前記特定部位に向いているか否かを判定する請求項3記載の自動機。 - 前記注意方向検出手段が、前記注意方向として、前記利用者の画像に含まれる当該利用者の顔から前記利用者の視線を検出する請求項3又は4記載の自動機。
- 前記注意方向検出手段が、前記注意方向として、前記利用者の画像に含まれる当該利用者の体の一部又は全部の方向を検出する請求項3又は4記載の自動機。
- 利用者の操作に応じて所定の処理を行なう自動機における前記利用者の操作案内装置であって、
前記利用者の画像を撮像する撮像手段と、
前記撮像手段で撮像した利用者の画像に基づいて、前記利用者の注意方向を検出する注意方向検出手段と、
前記注意方向検出手段が検出した注意方向に基づいて、前記利用者の注意を誘導する注意誘導手段とを備えることを特徴とする操作案内装置。 - 前記注意誘導手段が、前記利用者の操作に関連する特定部位に前記利用者の注意を誘導する請求項7記載の操作案内装置。
- 利用者の操作に応じて所定の処理を行なう自動機における前記利用者の操作案内方法であって、
前記利用者の画像を撮像する撮像ステップと、
前記撮像手段が撮像した利用者の画像から前記利用者の注意方向を検出する注意方向検出ステップと、
前記注意方向検出ステップで検出した注意方向に基づいて、前記利用者の注意を誘導する注意誘導ステップとを含むことを特徴とする操作案内方法。 - 前記注意誘導ステップにおいて、前記利用者の操作に関連する前記自動機の特定部位に前記利用者の注意を誘導する請求項9記載の操作案内方法。
- 利用者の操作に応じて所定の処理を行なう自動機のコンピュータを、
前記利用者の画像を撮像する撮像手段、
前記撮像手段で撮像した利用者の画像に基づいて、前記利用者の注意方向を検出する注意方向検出手段、
前記注意方向検出手段が検出した注意方向に基づいて、前記利用者の注意を誘導する注意誘導手段として機能させるための操作案内プログラム。 - 前記自動機のコンピュータを、
前記注意誘導手段が、前記利用者の操作に関連する特定部位に前記利用者の注意を誘導するように機能させるための請求項10記載の操作案内プログラム。
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