JP2001002499A - 種結晶とそれを用いた炭化珪素単結晶の製造方法、炭化珪素単結晶体および単結晶製造装置 - Google Patents

種結晶とそれを用いた炭化珪素単結晶の製造方法、炭化珪素単結晶体および単結晶製造装置

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JP2001002499A JP11171134A JP17113499A JP2001002499A JP 2001002499 A JP2001002499 A JP 2001002499A JP 11171134 A JP11171134 A JP 11171134A JP 17113499 A JP17113499 A JP 17113499A JP 2001002499 A JP2001002499 A JP 2001002499A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 種結晶側面の欠陥、加工ダメージ等に基づく
亀裂、ストリエーションといった欠陥のない、良質で大
口径の炭化珪素単結晶体を得る。 【解決手段】 種結晶1は外形が略円形または多角形の
ウエハ状に加工した炭化珪素単結晶からなり、その上下
表面12、13の一方を炭化珪素単結晶を成長させるた
めの主面としたときに、側面11が主面と垂直な面に対
して傾斜するものとする。傾斜する側面11は小径側の
表面12の物理的エッチング時に同時にエッチング処理
することが可能であり、さらに化学的エッチングを施す
ことで種結晶1の欠陥、加工ダメージ等を除去し、成長
結晶の品質を向上させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、炭化珪素単結晶を
成長させるために用いられる種結晶と、この種結晶を用
いた炭化珪素単結晶の製造方法および炭化珪素単結晶
体、さらに炭化珪素単結晶の製造に適した単結晶製造装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】炭化珪素単結晶は、熱的・化学的特性に
優れることから、パワーデバイス等の半導体デバイス用
基板材料として有用であり、その代表的な製造方法とし
て昇華法が知られている。昇華法は、黒鉛るつぼ内に種
結晶と炭化珪素原料粉末を配し、不活性ガス雰囲気中で
炭化珪素原料粉末を加熱、昇華させる方法で、昇華ガス
が種結晶上で再結晶することにより、炭化珪素単結晶が
成長する。種結晶としては、通常、アチソン法で製造さ
れた炭化珪素単結晶、または、アチソン結晶から昇華法
で成長させた炭化珪素単結晶が使用され、所定形状のウ
ェハ状に加工して種結晶としている。
【0003】基板材料に利用される炭化珪素単結晶は、
高品質でかつ大口径であることが要求される。昇華法に
よる炭化珪素単結晶の成長では、成長時間を長くするこ
とで結晶径の拡大が可能であり、拡大成長部分の品質を
より高めて、利用できる結晶径を大きくすることが望ま
しい。成長結晶の品質を向上させるには、種結晶、特に
周辺部および側面部の汚れや欠陥、加工ダメージを取り
除くこと、また、周辺部からの多結晶の成長を防ぐこと
が重要となる。前者の種結晶の欠陥密度を減少させる方
法に関する従来技術として、例えば、特表平5−500
883号公報には、種結晶となる炭化珪素単結晶の表面
を研磨して平坦化した後、エッチングプラズマに曝露し
て、機械的加工によって生じた表面の損傷を除去する方
法が開示されている。
【0004】また、後者に関し、特開平6−22788
6号公報には、周辺部分の多結晶の成長を防止するため
に、種結晶の成長主面に接する側面を(0001)面お
よび(1−100)面のいずれからも傾いた面で形成す
ることが記載されている。具体的には、成長主面を(0
001)面または(000−1)面とし、側面を主面と
のなす角度が45°の逆テーパ状となるように傾けた種
結晶を用いることで、凹面化による結晶径の広がりの阻
害をなくし、周辺部の異常成長による転移、双晶等の発
生を抑制することが可能になる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特表平
5−500883号公報の方法は、炭化珪素単結晶の成
長面となる表面を処理する方法であり、該成長面の欠陥
は減少するものの、側面部の処理はできない。このた
め、側面部の欠陥、加工ダメージ等に基づく亀裂、スト
リエーション欠陥といった結晶欠陥が発生してしまう。
また、特開平6−227886号公報の方法によって
も、テーパ処理によって種結晶側面に加工によるダメー
ジが残るために、それを起点にして亀裂、ストリエーシ
ョン欠陥等が発生してしまう問題がある。
【0006】このように、従来の方法では、種結晶の表
面、特に側面部の欠陥や加工ダメージを取り除くことは
困難であり、成長結晶の周辺部の品質が低下するため
に、基板として利用できる有効径が小さくなる不具合が
あった。本発明は上記実情に鑑みてなされたものであ
り、その目的は、単結晶成長用の種結晶の表面、特に側
面の欠陥や加工ダメージを除去して、成長する炭化珪素
単結晶に亀裂、ストリエーション欠陥等の結晶欠陥が発
生するのを防止すること、そして、欠陥のない、良質で
しかも大口径の炭化珪素単結晶体を得ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1の発明
は、炭化珪素単結晶を成長させるための種結晶であっ
て、ウエハ状に加工された炭化珪素単結晶よりなり、そ
の上下表面の一方を炭化珪素単結晶を成長させるための
主面とするものである。上記種結晶は、外形が略円形ま
たは多角形で、側面が上記主面と垂直な面に対して傾斜
しており、さらに、少なくとも上記主面および上記傾斜
する側面に、物理的エッチングおよび化学的エッチング
の一方または両方の処理を施してなる。
【0008】請求項1の種結晶は、側面が上記主面と垂
直な面に対して傾斜しているので、側面のエッチング処
理が容易にできる。例えば、エッチングプラズマを用い
た物理的エッチングでは、エッチングイオンが垂直に照
射されるために側面のエッチング処理は困難または速度
が遅く効率的でなかったが、上記側面が傾斜しているた
め、上下表面のいずれか一方と同時にエッチング処理す
ることが可能である。従って、上記主面のみならず、上
記側面の欠陥や加工ダメージをエッチングにより除去す
ることで、これに基づく亀裂、ストリエーション欠陥と
いった結晶欠陥の発生を防止できる。また、側面を傾斜
させると、結晶径の拡大が阻害されにくく、周辺部にお
ける欠陥の発生や多結晶化が抑制される。よって、良質
かつ大口径の炭化珪素単結晶体を得ることができる。
【0009】請求項2において、上記種結晶は、少なく
とも上記主面および上記傾斜する側面に上記物理的エッ
チングを施し、上記物理的エッチングを施した表面に熱
酸化膜を形成して該熱酸化膜を上記化学的エッチングに
よって除去してなる。請求項3のように、具体的には、
上記物理的エッチングとして反応性イオンエッチング
を、上記化学的エッチングとしてウェットエッチングを
用いることができる。
【0010】従来、反応性イオンエッチングのような異
方性エッチングで、種結晶の側面をエッチング処理する
ことは不可能であったが、本発明の種結晶は側面が傾斜
しているため、例えば、小径側の表面を上記主面とすれ
ば、上記主面のエッチング処理時に、上記側面を同時に
エッチングすることができる。また、物理的エッチング
後にさらに化学的エッチングを行うことで、物理的エッ
チングによるダメージを除去し、上記種結晶の品質をよ
り向上させることができる。ただし、炭化珪素は化学的
に安定で化学的エッチングが容易でないため、上記物理
的エッチングを施した表面を熱酸化して熱酸化膜を形成
し、この熱酸化膜を、例えば酸溶液により除去すると効
率よくエッチング処理できる。
【0011】請求項4において、上記種結晶は、少なく
とも上記主面となる表面および上記傾斜する側面に上記
化学的エッチングとして熱エッチングを施してなる。化
学的エッチングとして、例えば、熱エッチングを採用す
ると、物理的エッチングを施すことなく、側面の欠陥や
加工ダメージを除去することができ、処理工程が簡略化
できる。また、熱エッチングはエッジ部で促進されるの
で、特に、上記種結晶の大径側の表面を上記主面とする
と、加工ダメージが残りやすい上記主面の周縁部のエッ
チングが促進され、加工変質層の除去が効果的になされ
る。また、熱エッチング後、同一装置内で引き続き結晶
成長を行うことができる利点がある。
【0012】請求項5において、上記種結晶は、上記上
下表面が略平行であり、上記上下表面のうち大径側の表
面と上記側面とのなす角度が80度以下であるものとす
る。好ましくは、請求項6のように、上記大径側の表面
と上記側面とのなす角度が30度〜80度とするのがよ
い。
【0013】反応性イオンエッチング等を用いて上記種
結晶の側面のエッチングを良好に行うためには、大径側
の表面と上記側面とのなす角度、すなわち、上記側面の
傾斜角度を80度以下とするのがよい。傾斜角度が小さ
いほどエッチングはしやすくなるが、加工が難しくなる
ため、30度より小さくならないようにすることが望ま
しい。
【0014】請求項7において、上記種結晶は、外形が
多角形であり、上記側面が炭化珪素単結晶の障壁面であ
るものとする。炭化珪素単結晶は結晶の形状が六方晶ま
たは立方晶等であるため、種結晶を結晶形状に近い形状
とすることで、成長結晶の周辺部における結晶性が向上
する。同様に、上記側面が結晶の障壁面となるようにす
ると、結晶のステップ成長を促進して良質な結晶が得ら
れる。
【0015】請求項8において、上記種結晶は、上記主
面が(0001)面または(000−1)面であり、上
記障壁面が型面{1−10n}または{11−2n}で
あるものとする。例えば、六方晶系炭化珪素単結晶を得
ようとする場合には、上記主面を六方晶系炭化珪素単結
晶の(0001)面または(000−1)面とすること
が望ましい。この時、上記種結晶の側面を、型面{1−
10n}または{11−2n}で表される障壁面とする
と、上記主面に対し側面が傾斜する形状の種結晶が得ら
れる。
【0016】請求項9の発明は、上記請求項1ないし8
のいずれか記載の種結晶を使用した炭化珪素単結晶の製
造方法であり、上記種結晶に炭化珪素原料を供給するこ
とにより、上記主面側に炭化珪素単結晶を成長させる。
【0017】上記請求項1ないし8の種結晶は、上記主
面および側面をエッチングすることにより清浄化されて
おり、これを用いて炭化珪素単結晶を成長させること
で、上記種結晶に起因する亀裂やストリエーション欠陥
等を防止し、良質で大口径の炭化珪素単結晶体を得るこ
とができる。
【0018】請求項10の発明は、上記請求項2または
3記載の種結晶を使用した炭化珪素単結晶の製造方法で
あり、上記主面を上記種結晶の小径側の表面として、上
記小径側の表面および上記傾斜する側面に同時に上記エ
ッチング処理を施し、その後、炭化珪素原料を供給する
ことにより、上記小径側の表面および上記傾斜する側面
上に炭化珪素単結晶を成長させる。
【0019】上記請求項2または3の種結晶は、反応性
イオンエッチング等の物理的エッチング後に、化学的エ
ッチングを行うものであり、小径側の表面を上記主面と
すれば、この小径側の表面に物理的エッチングを行う際
に、上記側面を同時にエッチング処理することができ
る。よって、エッチング処理の工程数を増加させること
なく、種結晶表面の清浄化を確実に行い、良質の炭化珪
素単結晶体を得ることができる。
【0020】請求項11の発明は、上記請求項4記載の
種結晶を使用した炭化珪素単結晶の製造方法であり、上
記主面を上記種結晶の大径側の表面として上記熱エッチ
ングを施し、引き続いて炭化珪素原料を供給することに
より、上記大径側の表面上に炭化珪素単結晶を成長させ
る。
【0021】上記請求項4の種結晶は、化学的エッチン
グとして熱エッチングを行うものである。この時、大径
側の表面を上記主面とすると、鋭角のエッジ部(主面の
周縁部)で熱エッチングが促進されて加工ダメージが効
率よく除去される。次いで、この成長面に炭化珪素原料
を供給することにより、エッチング処理と単結晶成長を
連続的に行うことができ、製造工程が簡略化できる。
【0022】請求項12の発明は、上記請求項9ないし
11のいずれか記載の炭化珪素単結晶の製造方法により
製造された炭化珪素単結晶体であり、このようにして得
られた炭化珪素単結晶体は、特に周辺部の欠陥が従来に
比し大幅に低減し、基板として利用できる有効径が大き
い良質の結晶となる。
【0023】請求項13の発明は、上記請求項1ないし
8のいずれか記載の種結晶を炭化珪素の原料粉末を充填
したるつぼ内に配置し、上記原料粉末の昇華ガスを上記
種結晶上で再結晶させて炭化珪素単結晶を成長させる単
結晶製造装置である。上記るつぼ内には、これを上下に
区画する仕切壁を設けて、該仕切壁に形成した開口内に
上記種結晶を配設しており、上記開口は、上記種結晶と
相似形で上記種結晶よりわずかに大きく形成してある。
そして、上記仕切壁より下側に上記原料粉末を配置す
る。
【0024】上記請求項1ないし8のいずれか記載の種
結晶を使用し、昇華法にて炭化珪素単結晶を成長させる
際、上記種結晶の周囲に仕切壁を設けて、該仕切壁より
上記種結晶が低温となるようにすると、上記種結晶上へ
の炭化珪素単結晶の成長が促進される。また、上記開口
を上記種結晶と相似形とすると、上記開口内壁と上記種
結晶との距離を一定にして、上記種結晶の周縁部におけ
る成長条件を一定にすることができ、良質の結晶を得る
ことができる。
【0025】請求項14の単結晶製造装置では、上記開
口の内壁面を、上記種結晶の上記傾斜する側面と平行な
傾斜面とする。上記開口を上記種結晶と相似形とするこ
とで、上述の効果が得られるが、上記開口の内壁面を上
記種結晶の側面に合わせて傾斜面させると、上記効果を
より高めることができる。
【0026】請求項15の単結晶製造装置では、上記種
結晶の上記主面が上記仕切壁の下面より下方に位置する
ように配置する。上記主面を上記仕切壁より下方に突出
させることで、結晶径の広がりが容易になるので、大口
径の単結晶が得やすい。
【0027】請求項16の単結晶製造装置は、上記るつ
ぼの上部内壁面に設けた台座に上記種結晶を固定すると
ともに、上記上部内壁面に設けた貫通孔と該貫通孔を開
閉する弁部材からなる圧力調整弁を設ける。上記弁部材
は、上記貫通孔内に上下動自在に挿通配置される柱状部
と上記貫通孔を上方より覆ってこれを閉鎖する大径の上
端部を有し、上記るつぼ内外の圧力差に応じて上記弁部
材が上下動することにより、上記貫通孔を開閉する。
【0028】上記るつぼに圧力調整弁を設けることで、
上記るつぼ内の圧力制御が容易になる。また、急激な排
気による原料粉末の巻き上げ等が防止でき、安定した結
晶成長が可能になるので、得られる炭化珪素単結晶の品
質が向上する。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。本発明では、炭化珪素単結
晶を成長させるための種結晶として、図1(a)のよう
な略円形、または図1(b)のような多角形のウエハ状
に加工された炭化珪素単結晶からなる種結晶1を使用す
る。この種結晶1は、側面11が、上下表面と垂直な面
に対して傾斜するように加工してあり、上下表面は、略
平行となしてある。例えば、図1(a)では、円錐体を
底面に平行にスライスした形状、図1(b)では、多角
錐体を底面に平行にスライスした形状となっている。
【0030】種結晶1は、上下表面12、13のいずれ
かを、その表面上に炭化珪素単結晶を成長させる主面と
する。そして、単結晶の成長に先立ち、少なくともこの
主面となる表面および側面11に、物理的エッチングお
よび化学的エッチングの一方、または両方のエッチング
処理を施して、表面の汚れや欠陥、加工ダメージを取り
除く。上記主面としては、上下表面12、13のいずれ
を用いることもでき、適当なエッチング方法を選択する
ことで効率よく清浄化を行うことができる。その具体的
方法について、以下に詳述する。
【0031】物理的エッチングとしては、例えば、反応
性イオンエッチング(RIE)が好適に用いられる。R
IEは、一対の電極間に所定のプラズマ発生電位を印加
することによりプラズマガスを発生させるように構成さ
れた公知のエッチング装置を用いて行うことができる。
この時、図2のように、種結晶1の小径側の表面12
(図1(a)、(b)の上面)が反応性イオンプラズマ
に曝露されるようにして電極(図略)上に配置すると、
側面11にイオンを衝突させることができ、側面11表
面の変質層をエッチングすることが可能になる。従っ
て、上記小径側の表面12を主面とすれば、主面のエッ
チング処理時に側面11を同時にエッチング処理するこ
とができるため、好ましい。大径側の表面13(図1
(a)、(b)の下面)を主面とすることももちろんで
き、この場合には小径側および大径側の表面12、13
の両方の側から、2回のエッチング処理を行うことにな
る。なお、プラズマを発生させるためのガスとしては、
フッ素含有ガスと酸素含有ガスの混合ガス等、通常、使
用されるガスがいずれも好適に用いられる。エッチング
量は、表面の欠陥や加工による変質層がほぼ除去される
量、通常、約1μm程度とするのがよい。
【0032】RIE以外にも、プラズマエッチング等の
プラズマガスを利用したエッチング処理、その他のドラ
イエッチング処理を採用することができる。この場合
も、上記主面を、種結晶1の小径側の表面12(図1
(a)、(b)の上面)とすると、主面となる表面12
と側面11とを同時にエッチング処理することができ
る。異方性エッチングであるRIEに対し、プラズマエ
ッチングは等方的に進行するため、大径側の表面13
(図1(a)、(b)の下面)が露出するように配置し
ても側面11のエッチングは進行するが、小径側の表面
12が露出する配置の方が側面11がプラズマガスに曝
されやすく、より効率よいエッチングが可能である。
【0033】上記物理的エッチングを施した種結晶1
は、さらに化学的エッチングによって、物理的エッチン
グによるダメージを取り除くことが望ましい。具体的に
は、反応性イオンエッチング等の物理的エッチングを行
った表面に、熱酸化膜を形成し、この熱酸化膜を化学的
エッチングによって除去する。熱酸化膜は、種結晶1を
酸化雰囲気中で高温に加熱することにより、例えば、約
15〜100nm程度の厚さに形成し、これを、化学的
エッチング、例えば、フッ酸やフッ硝酸等の溶液を用い
たウェットエッチングにて除去する。炭化珪素は化学的
に安定であるため、ウェットエッチングのみで表面の欠
陥や加工ダメージを除去することは困難であるが、熱酸
化膜である二酸化珪素膜は、ウェットエッチングで容易
に除去できる。これにより、種結晶1の主面および側面
11の清浄化を確実に行うことができる。
【0034】あるいは、物理的エッチングを施さずに、
化学的エッチングのみを行うこともできる。この場合に
は、化学的エッチングとして、例えば、熱エッチングが
好適に用いられ、種結晶1をるつぼ内に設けた台座に固
定し、主面となる表面および側面11が露出するように
して、種結晶1を炭化珪素の昇華温度以上(通常、約1
500〜2500℃程度、雰囲気圧力によって異なる)
に加熱する。熱エッチングは等方的に進行するため、種
結晶1の上下表面12、13(図1(a)、(b))の
いずれを露出させても側面11のエッチングは可能であ
り、主面と側面11のエッチングを同時に行うことがで
きる。
【0035】ところで、本発明の種結晶1のように、側
面11が傾斜する形状では、鋭角のエッジ部14に加工
ダメージが発生しやすく、熱エッチングではこのような
鋭角のエッジ部14のエッチングが促進される傾向にあ
る。そこで、鋭角のエッジ部14側、すなわち、大径側
の表面13を主面とすると、この加工による変質層の除
去が効果的にでき、周縁部および側面11の結晶性を向
上させることができる。また、熱エッチングによる処理
を行った場合には、上記るつぼ内に炭化珪素原料を予め
充填しておくことにより、エッチング処理に引き続いて
炭化珪素単結晶の成長を行うことができる利点がある。
【0036】ここで、図2に示す側面11の傾斜角度α
は、RIE等の物理的エッチングによる側面11のエッ
チングが可能な角度、または熱エッチング等の化学的エ
ッチングによるエッジ部14の除去が効果的になされる
角度であればよい。具体的には、大径側の表面13と側
面11とのなす角度を傾斜角度αとした時に、傾斜角度
αを、通常、80度以下、好ましくは、30度〜80度
の範囲とすることが望ましい。傾斜角度αが80度より
大きいとエッチングが良好になされず、30度より小さ
いと加工が困難になる。
【0037】さらに、種結晶1の側面11が結晶の晶壁
面となるように傾斜角度αを設定すると、結晶のステッ
プ成長が促進されるため好ましい。例えば、種結晶1が
六方晶系炭化珪素であり、図1(b)において、小径側
の表面12が(0001)面(Si面)または(000
−1)面(C面)である時、晶壁面は型面{1−10
n}、{11−2n}で表わされる面(以下まとめて
{11・n}面とする)であり、n=1〜6であること
が望ましい。ここで、型面{11・n}面における晶壁
角度θは、炭化珪素単結晶の多形によって異なり、これ
を図3で説明する。例えば、図3(a)において、6H
型炭化珪素単結晶の(1−10n)面における晶壁角度
θ(大径側の表面13と側面11とのなす角度)は、下
記式(1)で表され、 tanθ=2c/(n・a√3)・・・(1) その格子定数(a=3.08、c=15.12)から、
晶壁角度θはn値に応じて図中に示すように変化する。
n=1〜6の時、晶壁角度θは80度〜43.6度とな
り、上述した側面11の傾斜角度α=30度〜80度の
範囲となる。
【0038】同様に、図3(b)に、4H型炭化珪素単
結晶の(1−10n)面における晶壁角度θを示す。そ
の格子定数(a=3.07、c=10.05)から、晶
壁角度θはn値に応じて図中に示すように変化し、n=
1〜6の時の晶壁角度θは75.2度〜32.2度と、
上述した側面11の傾斜角度α=30度〜80度の範囲
となる。このように、側面11の傾斜角度αが結晶の晶
壁面の角度となるようにすると、晶壁面成長が促進さ
れ、良質の単結晶が得られる。
【0039】また、結晶のステップ成長を促進するため
には、種結晶1が、図1(a)のような円形よりも、図
1(b)のような多角形状であることが望ましく、より
良質の単結晶が得られる。この場合、多角形の辺は、<
11−20>方向となるのがよい。つまり、側面11が
型面{11・n}面で表される晶壁面であり、隣り合う
2辺のなす角度が180度より小さい多角形であるのが
よく、隣り合う2辺のなす角度が180度より大きい
と、成長する結晶に亀裂が発生する原因となる。さらに
好ましくは、成長させる炭化珪素の結晶構造と同じ形状
とし、例えば6方晶形の6H型または4H型であれば、
正6角形とすると最も効果的である。
【0040】図4は、上記種結晶1を用いて炭化珪素単
結晶2を成長させるために使用される単結晶製造装置の
概略構成図である。図中、黒鉛製のるつぼ3は、上端開
口の容器体32と蓋体31からなり、この蓋体31の下
面中央を突出させて設けた台座33に種結晶1が貼付け
てある。ここでは、種結晶1の小径側の表面12(図1
(a)、(b)における種結晶1の上面)を主面とし、
大径側の表面13(図1(a)、(b)における種結晶
1の下面)をカーボン接着剤等によって台座33に接合
している。容器体32内空間に露出する上記小径側の表
面12および側面11には、予めRIE等のエッチング
処理が施してあるものとする。また、上記容器体32の
底部には、原料粉末4となる炭化珪素粉末が収容されて
いる。
【0041】上記装置を用いて単結晶を成長させる場合
には、るつぼ3をその周囲に配したヒータ6で加熱す
る。そして、上記原料粉末4が炭化珪素の昇華温度以上
(通常、約2200〜2300℃程度)、上記種結晶1
を原料粉末4より低い温度(約5〜100℃程度)とな
るように、るつぼ3内に温度勾配を設けると、発生する
炭化珪素の昇華ガスが上記種結晶1側へ拡散し、上記小
径側の表面12および側面11上で再結晶する。この
時、るつぼ3内の雰囲気は、アルゴンガス等の不活性ガ
ス雰囲気とし、圧力は0.1〜100Torr程度とす
るのがよい。
【0042】このようにして、種結晶1の小径側の表面
12および側面11上に、炭化珪素単結晶2を成長させ
ることができる。上記種結晶1は、小径側の表面12に
加えて側面11を予めエッチング処理してあるため、成
長する炭化珪素単結晶2に発生する亀裂やストリエーシ
ョン欠陥が大幅に低減する。さらに、小径側の表面12
を主面とし、側面11上にも炭化珪素単結晶2が成長す
るので有効径が増大し、ファセット面成長による拡大成
長が可能である。また、側面11が(0001)面およ
び(1−100)面のいずれからも傾いているので、周
辺部の異常成長による欠陥が抑制される。よって、良質
でしかも大口径の炭化珪素単結晶2が得られる。
【0043】なお、種結晶1の大径側の表面13を主面
とした場合にも、側面11を傾斜面としエッチング処理
することにより、亀裂やストリエーション欠陥を抑制
し、径を増大させる同様の効果が得られる。また、エッ
チング処理として熱エッチングを採用する場合には、上
記るつぼ3の台座33に上記種結晶1を固定して熱エッ
チングを行った後、引き続き炭化珪素単結晶2を成長さ
せることで、製造工程の簡略化が可能である。
【0044】図5は、炭化珪素単結晶2を成長させるた
めに使用される単結晶製造装置の他の例であり、上記図
4の構成に加えて、るつぼ3内を上下に区画する黒鉛製
の仕切壁5を設けてある。該仕切壁5の中央部には、種
結晶1と相似形でこれよりわずかに大きい開口51が形
成され(図6(a)参照)、この開口51内に上記種結
晶1が位置するようにしてある。仕切壁5は、原料粉末
4の輻射熱で、種結晶1よりも高温となるため、種結晶
1上への炭化珪素の堆積を促進する効果がある。図6
(a)〜(c)に仕切壁5形状と配置の例を示し、ここ
では、開口51と種結晶1が同一面内に位置するように
配している。また、主面となる図の下面側の表面13と
開口51の内壁面との距離L(図6(a))が、所定の
等間隔、例えば、0.5mm〜3mm程度となるように
するとよい。距離Lがこれより大きいと、仕切壁5を配
置する効果が小さい。開口51を種結晶1と相似形と
し、種結晶1との距離が一定となるように配すること
で、種結晶1周囲の状態を一定とし、均一な成長が可能
になる。
【0045】図6(a)では、開口51内壁面を垂直面
としているが、好ましくは、図6(b)、(c)のよう
に、開口51の内壁面を上記種結晶1の側面11と同様
に傾斜させるとよく、側面11からの障壁面成長を促進
することができる。また、開口51より、上記種結晶1
が原料粉末4側に突出するように配設することもでき、
径方向への広がりを容易にして大口径化が可能であるた
め、より好ましい。
【0046】図7は、炭化珪素単結晶2を成長させるた
めの単結晶製造装置のさらに他の例であり、図中、るつ
ぼ3の上部内壁面としての蓋体31には、圧力調整弁7
が設けてある。圧力調整弁7は、蓋体31の外周部に設
けた貫通孔71と該貫通孔71を開閉する弁部材72か
らなる。弁部材72は、貫通孔71内に上下動自在に挿
通配置される柱状部と貫通孔71を上方より覆ってこれ
を閉鎖する大径の上端部を有し、るつぼ3内外の圧力差
が小さい時には、上端部が貫通孔71上端縁に当接して
これを閉鎖している。るつぼ3外の圧力が低下し、内外
の圧力差が所定値を越えると、弁部材72が上方へ移動
して開弁する。この時、上端部をテーパ状に形成したの
で、速やかに開弁して内外の圧力差を一定に保持し、原
料粉末の巻き上げ等を防止する。また、急激な排気によ
り弁体72が欠落しないように、弁部材72の下端部を
貫通孔71より大径としストッパ機能を持たせている。
開弁圧力は、弁部材72の重量を調整することによって
制御することができ、重量は貫通孔71の断面積によっ
て決定される。
【0047】従来の単結晶製造装置は、るつぼ3を収容
した密閉容器に真空装置を接続して排気する構成であ
り、通常、蓋体31と容器体32の間隙からるつぼ3内
の排気を行うようになしてある。ところが、このような
構成では、蓋体31の急な動作で原料粉末4の巻き上げ
が生じたり、るつぼ3内の雰囲気ガスに乱れが生じるお
それがある。また、るつぼ3内外の圧力差がある程度大
きくならないと、蓋体31が動作しないため、制御圧力
への追従性が小さい。これに対し、るつぼ3に圧力調整
弁7を設けた上記図7の装置では、初期の真空引き時の
急激な排気を抑制し、また、成長時のるつぼ3内の圧力
の制御性を大幅に向上させて、単結晶成長をより良好に
行うことができる。
【0048】なお、図7の単結晶製造装置において、上
記圧力調整弁7を複数設けることもできる。この場合、
複数の圧力調整弁7を、上記台座33の周りに均等に配
置するのがよく、るつぼ3内のガス流れの偏りをなくし
て、種結晶1表面の状態を一定に保持することができ
る。また、上記台座33を通常より原料粉末4側(図の
下方)に大きく突出させて形成すると、ガス流れの影響
をより受けにくくなるため、好ましい。具体的には、こ
の突出量を、るつぼ3の高さ(図の上下方向の長さ)の
1/4〜1/2程度の範囲とすると、効果的である。
【0049】
【実施例】本発明の効果を確認するために、以下に示す
方法で上記図1(b)に示す形状の種結晶1を作成し、
エッチング処理を行った後、図4の単結晶製造装置装置
を用いて炭化珪素単結晶2を成長させた。まず、結晶厚
さが1mm程度の6H型アチソン結晶を準備し、目視に
て欠陥、キズ、ふくらみがなくなるまで研削した後、六
角形に切り出した。切り出す方位は(0001)面に対
し垂直な(0−100)面が側面となるようにする。次
いで、結晶の両面を鏡面研磨した後、(0001)Si
面が小径側の表面12(図1(b)の上面)となるよう
にして、側面11の傾斜加工を行った。この時、側面1
1の傾斜角度α(大径側の表面13と側面11のなす角
度)が44度、すなわち、側面11が(1−106)と
なるように研削した。
【0050】このようにして上記図1(b)形状とした
種結晶1を、酸洗浄した後、主面となる小径側の表面1
2および側面11表面の加工変質層を、反応性イオンエ
ッチングにより除去した。公知のエッチング装置内に、
上記種結晶1を小径側の表面12および側面11が反応
性イオンプラズマに曝されるように配置し(図2参
照)、エッチングガスとしてCF4 10sccm、O2
3sccmを導入した。カソードカップリングで高周波
(RF)電力300W、圧力0.6paの条件で、1時
間エッチングを行った。エッチング量は1μmであっ
た。
【0051】さらに、反応性イオンエッチングによるダ
メージを除去するために、上記種結晶1を酸洗浄した
後、酸化雰囲気中、1080℃で、4時間熱酸化を行
い、約15〜100nmの熱酸化膜を形成した。この熱
酸化膜を、10%フッ酸を用いたウェットエッチングに
より除去した。
【0052】この種結晶1の、大径側の表面13をカー
ボン接着剤を用いてるつぼ3の台座33に貼り付け、小
径側の表面12および側面11が露出するようにして、
るつぼ3の上部に設置した。るつぼ3内には原料粉末4
として十分な量の炭化珪素粉末を充填してあり、このる
つぼ3内を、図略の真空排気系にてアルゴンガス雰囲気
に置換した後、ヒータ6で原料粉末4を約2300℃、
種結晶1が約2280℃となるように加熱した。その
後、雰囲気圧を500Torrから10Torrに減圧
して、原料粉末4を昇華させ、種結晶1上に炭化珪素単
結晶2を成長させた。
【0053】得られた炭化珪素単結晶2から切り出した
ウェハについて、亀裂、サブグレイン、ストリエーショ
ン欠陥の発生の有無を調べ、結果を表1に示した(実施
例1)。また、比較のため、円板状で側面の傾斜加工を
行わない従来の種結晶を用い、同様の方法で主面のRI
Eおよびウェットエッチングによる処理を行った。その
後、同様の方法で炭化珪素単結晶2を成長させ、亀裂、
サブグレイン、ストリエーション欠陥の発生の有無を調
べた。結果を表1に併記する(比較例1)。
【0054】表1に明らかなように、従来の種結晶を用
いた場合に比べ、六角形状とし、側面11を傾斜させた
実施例では、亀裂、サブグレイン、ストリエーション欠
陥のいずれも大幅に低減している。これは、側面が主面
に垂直である比較例1では、RIEが良好に行われず、
欠陥や加工ダメージの除去が不十分であること、側面が
(0−100)面であり異常成長による欠陥が生じやす
いこと等によるものと思われ、本発明の種結晶を用いる
ことにより、高品質で大口径の炭化珪素単結晶が得られ
ることがわかる。
【0055】
【表1】
【0056】また、上記実施例1で用いたのと同じ種結
晶1を、RIEおよびウェットエッチングを施す代わり
に、上記図4のるつぼ3内に配置し、熱エッチングを行
った後、引き続き炭化珪素単結晶2を成長させた(実施
例2)。実施例2では、種結晶1の小径側の表面12を
るつぼ3の台座33に貼り付けて、大径側の表面13が
原料粉末4側を向くようにし、原料温度を2300℃で
一定温度に保ちながらヒータ6で種結晶1が2310℃
となるように昇温して、1時間、熱エッチングを行っ
た。その後、種結晶1の温度を2280℃に低下させ、
上記実施例と同様の条件で、炭化珪素単結晶2を成長さ
せた。得られた炭化珪素単結晶2の亀裂、サブグレイ
ン、ストリエーション欠陥の発生の有無を調べたとこ
ろ、表1に併記するように上記実施例1とほぼ同様の結
果が得られた。
【0057】なお、上記実施の形態では、上記種結晶1
から昇華法により炭化珪素単結晶を成長させる方法につ
いて説明したが、上記種結晶1を、昇華法以外の気相成
長法、あるいは液相成長法等の他の方法に適用してもも
ちろんよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)、(b)は本発明の種結晶の形状を示す
全体斜視図である。
【図2】(a)、(b)は本発明における種結晶表面の
エッチング処理方法を説明するための図である。
【図3】(a)は6H型炭化珪素単結晶の晶壁角度θを
示す図であり、(b)は4H型炭化珪素単結晶の晶壁角
度θを示す図である。
【図4】本発明で使用する単結晶成長装置の構成を示す
概略断面図である。
【図5】単結晶成長装置の他の例を示す概略断面図であ
る。
【図6】(a)ないし(d)は図5の部分拡大断面図で
ある。
【図7】単結晶成長装置のさらに他の例を示す概略断面
図である。
【符号の説明】
1 種結晶 11 側面 12 小径側の表面 13 大径側の表面 14 エッジ部 2 単結晶 3 るつぼ 31 蓋体 32 容器体 4 原料粉末 5 仕切壁 51 開口 6 ヒータ 7 圧力調整弁

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ウエハ状に加工された炭化珪素単結晶よ
    りなり、その上下表面の一方を炭化珪素単結晶を成長さ
    せるための主面とする種結晶であって、外形が略円形ま
    たは多角形であり、側面が上記主面と垂直な面に対して
    傾斜しているとともに、少なくとも上記主面および上記
    傾斜する側面に、物理的エッチングおよび化学的エッチ
    ングの一方または両方の処理を施してなることを特徴と
    する種結晶。
  2. 【請求項2】 少なくとも上記主面および上記傾斜する
    側面に上記物理的エッチングを施し、上記物理的エッチ
    ングを施した表面に熱酸化膜を形成して該熱酸化膜を上
    記化学的エッチングによって除去してなる請求項1記載
    の種結晶。
  3. 【請求項3】 上記物理的エッチングが反応性イオンエ
    ッチングであり、上記化学的エッチングがウェットエッ
    チングである請求項2記載の種結晶。
  4. 【請求項4】 少なくとも上記主面および上記傾斜する
    側面に上記化学的エッチングとして熱エッチングを施し
    てなる請求項1記載の種結晶。
  5. 【請求項5】 上記上下表面が略平行であり、上記上下
    表面のうち大径側の表面と上記側面とのなす角度が80
    度以下である請求項1ないし4のいずれか記載の種結
    晶。
  6. 【請求項6】 上記大径側の表面と上記側面とのなす角
    度が30度〜80度である請求項5記載の種結晶。
  7. 【請求項7】 外形が多角形であり、上記側面が炭化珪
    素単結晶の障壁面である請求項1ないし6のいずれか記
    載の種結晶。
  8. 【請求項8】 上記主面が(0001)面または(00
    0−1)面であり、上記障壁面が型面{1−10n}ま
    たは{11−2n}である請求項7記載の種結晶。
  9. 【請求項9】 請求項1ないし8のいずれか記載の種結
    晶を使用し、上記種結晶に炭化珪素原料を供給すること
    により、上記主面側に炭化珪素単結晶を成長させること
    を特徴とする炭化珪素単結晶の製造方法。
  10. 【請求項10】 請求項2または3記載の種結晶を使用
    し、上記主面を上記種結晶の小径側の表面として、上記
    小径側の表面および上記傾斜する側面に同時に上記エッ
    チング処理を施し、その後、炭化珪素原料を供給するこ
    とにより、上記小径側の表面および上記傾斜する側面上
    に炭化珪素単結晶を成長させることを特徴とする炭化珪
    素単結晶の製造方法。
  11. 【請求項11】 請求項4記載の種結晶を使用し、上記
    主面を上記種結晶の大径側の表面として上記熱エッチン
    グを施し、引き続いて炭化珪素原料を供給することによ
    り、上記大径側の表面上に炭化珪素単結晶を成長させる
    ことを特徴とする炭化珪素単結晶の製造方法。
  12. 【請求項12】 請求項9ないし11のいずれか記載の
    炭化珪素単結晶の製造方法により製造された炭化珪素単
    結晶体。
  13. 【請求項13】 請求項1ないし8のいずれか記載の種
    結晶を炭化珪素の原料粉末を充填したるつぼ内に配置
    し、上記原料粉末の昇華ガスを上記種結晶上で再結晶さ
    せて炭化珪素単結晶を成長させる単結晶製造装置であっ
    て、上記るつぼ内を上下に区画する仕切壁を設けて、該
    仕切壁に形成した開口内に上記種結晶を配設するととも
    に、上記開口を、上記種結晶と相似形で上記種結晶より
    わずかに大きく形成し、上記原料粉末を上記仕切壁より
    下側に配置したことを特徴とする単結晶製造装置。
  14. 【請求項14】 上記開口の内壁面を上記種結晶の上記
    傾斜する側面と平行な傾斜面とした請求項13記載の単
    結晶製造装置。
  15. 【請求項15】 上記種結晶を、上記主面が上記仕切壁
    の下面より下方に位置するように配置した請求項13ま
    たは14記載の単結晶製造装置。
  16. 【請求項16】 上記るつぼの上部内壁面に設けた台座
    に上記種結晶を固定するとともに、上記上部内壁面に設
    けた貫通孔と該貫通孔を開閉する弁部材からなる圧力調
    整弁を設け、上記弁部材が、上記貫通孔内に上下動自在
    に挿通配置される柱状部と上記貫通孔を上方より覆って
    これを閉鎖する大径の上端部を有し、上記るつぼ内外の
    圧力差に応じて上記弁部材が上下動することにより、上
    記貫通孔を開閉する請求項13ないし15のいずれか記
    載の単結晶製造装置。
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