JP2000333488A - 直流モータ駆動装置および電動パワーステアリング制御装置 - Google Patents

直流モータ駆動装置および電動パワーステアリング制御装置

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JP2000333488A
JP2000333488A JP11137019A JP13701999A JP2000333488A JP 2000333488 A JP2000333488 A JP 2000333488A JP 11137019 A JP11137019 A JP 11137019A JP 13701999 A JP13701999 A JP 13701999A JP 2000333488 A JP2000333488 A JP 2000333488A
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    • B62D5/0457Power-assisted or power-driven steering electrical, e.g. using an electric servo-motor connected to, or forming part of, the steering gear characterised by control features of the drive means as such
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  • Control Of Electric Motors In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 直流モータの反転時に衝撃や振動を生じない
直流モータ駆動装置を提供し、もってハンドルの切り返
し時にコツンとした衝撃を生じない電動パワーステアリ
ング制御装置を提供すること。 【解決手段】 本発明の電動パワーステアリング制御装
置は、電流指令値演算手段10、直流モータ駆動手段2
0、Hブリッヂ回路30および電流検出手段40を有す
る。直流モータ駆動手段20の補償項リセット演算手段
24は、ハンドルの切り返しによるパワーアシストモー
タ(直流モータ)3の反転時に、PI制御演算手段25
によって積分された補償項をゼロリセットする。する
と、デューティ比演算手段26によって設定されるデュ
ーティ比Dtはいったんゼロになり、パワーアシストモ
ータ3は反転時に衝撃や振動を生じない。その結果、ハ
ンドルの切り返し時にもハンドルにコツンとした衝撃が
伝わることがない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転方向が反転す
る直流モータの駆動技術分野に属する。本発明はまた、
このような直流モータ駆動技術を利用した電動パワース
テアリング装置の制御技術分野に属する。本発明の応用
分野としては、たとえば、自動車の電動式後輪操舵装置
や工作ロボットのアーム駆動装置などがあり、本発明は
広い分野での適用が可能である。
【0002】
【従来の技術】通常の電動パワーステアリング装置にお
けるパワーアシストモータとしての直流モータは、Hブ
リッヂ回路と電流検出手段と電流制御手段とをもつ駆動
装置によって駆動されている。ここで、Hブリッヂ回路
は、四つのパワートランジスタをもち直流モータにパル
ス幅変調された駆動電流を流してパワーアシストモータ
としての直流モータを駆動する回路である。また、電流
検出手段は、この直流モータに流されている駆動電流の
絶対値を検知して電流検出値とする検出手段であり、フ
ィードバックのためのセンサないしセンサ回路に相当す
る。さらに、電流制御手段は、直流モータに流すべき電
流を定める電流指令値の絶対値と電流検出値との差に基
づきPIDなどのフィードバックを行って適正な駆動電
流のデューティ比を設定し、Hブリッヂ回路を制御する
電子回路等である。
【0003】すなわち、図16に示すように、操舵トル
ク信号Tqおよび車速信号Vに基づいて、機能要素1
3,14,15,16からなる電流指令値演算手段によ
り、直流モータとしてのパワーアシストモータ(図略)
に流すべき電流を定める電流指令値Icが設定される。
次に、通常の電流制御手段200は、この電流指令値I
cと実際にパワーアシストモータに流れた駆動電流の検
出値Imとに基づき、パルス幅変調(PWM)を行って
パワーアシストモータを駆動する駆動回路27を制御す
る。通常の電流制御手段200では、図17に示すよう
に、電流指令値Icの絶対値と駆動電流検出値Imとの
電流偏差Idに基づいてPI制御演算手段25によりP
I(比例積分)フィードバック制御が行われ、デューテ
ィ比Dtが定められる。これと並行して、電流指令値I
cの符号を判定する方向指令演算手段23により方向指
令値Dirが算出されており、電流制御手段200から
は方向指令値Dirおよびデューティ比Dtが駆動回路
27に入力される。
【0004】ところが、PIフィードバックなど積分補
償項をもつフィードバックを行っていると、図18に示
すように、積分補償項に蓄積がなされて積分補償項が無
視できないほど大きくなってしまうことがある。このよ
うな状態で電流指令値の正負を反転させ、直流モータの
回転方向を反転させようとすると、蓄積した積分補償項
により過大なデューティ比Dtがいきなり生じる。それ
ゆえ、直流モータには回転方向を反転させる方向に大き
な駆動電流Imaがインパルス的に流れ、直流モータの
回転軸に衝撃的な駆動作用が働く。その結果、直流モー
タが衝動的に反転し、直流モータおよびその周辺部材の
バネ弾性によって振動が生じたりするなどの不都合が生
じる。
【0005】ここで、直流モータが電動パワーステアリ
ング装置のパワーアシストモータである場合には、ステ
アリング系に小さな衝撃を生じ、コツンとした不自然な
衝撃がハンドルを通して運転者に感知される。その結
果、当該電動パワーステアリング装置の操舵感覚に違和
感を生じ、その電動パワーステアリング装置に対する運
転者の評価が低下してしまうという不都合が生じる。
【0006】従来の技術としては、特開平10−203
384号公報に、電流指令値と電流検出値との差に基づ
き、デジタル演算器によるフィードバック制御を基本的
に行う電動パワーステアリング装置が開示されている。
この装置の特徴は、デジタル演算器によって算出された
駆動電流が過大であった場合には、駆動電流を所定の制
限値内に制限するとともに、フィードフォワード的にデ
ジタル演算器の内部変数を補正することである。それゆ
え、この公報の技術によれば、駆動電流が過大にならな
いように制限されるとともに、操舵応答の応答速度が向
上するという効果がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
従来技術では、パワーアシストモータである直流モータ
を反転させる際等に、デューティ比に制限が設けられて
いるとはいえ、蓄積した積分補償項に相当する部分が多
分に残っている。その結果、やはり直流モータの回転方
向の反転時には、インパルス的に過大な駆動電流が直流
モータに流れて、電流異常検知手段が作動したり、直流
モータが衝撃的に作動して振動を生じたりする不都合が
生じる。この不都合は、電動パワーステアリング装置に
おいては、操舵角速度の反転時にコツンとした衝撃がハ
ンドルに伝達され、操舵感覚が劣化するという形で発現
する。
【0008】そこで本発明は、直流モータの回転方向を
反転させる際にも、インパルス的な駆動電流を生じず、
直流モータに衝撃的な作動や振動を生じることが防止さ
れている直流モータ駆動装置を提供することを解決すべ
き課題とする。また、かような直流モータ駆動装置を採
用して、電動パワーステアリング装置の操舵角速度の反
転時にも操舵感覚に違和感を生じることが防止されてい
る電動パワーステアリング制御装置を提供することをも
解決すべき課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、発明者は以下の手段を発明した。 (第1手段)本発明の第1手段は、請求項1記載の直流
モータ駆動装置である。本手段では、電流制御手段は、
補償項リセット演算手段により、直流モータの駆動状態
の所定の切替え時に、フィードバックの各成分のうち少
なくとも積分補償項を、適正なリセット値にリセットす
る。すなわち、フィードバック成分のうち積分補償項に
蓄積がされて積分補償項が大きくなっていた場合にも、
直流モータの反転時などの駆動状態所定の切替え時に
は、積分補償項の値が強制的にゼロ付近か負のリセット
値にリセットされる。すると、直流モータが反転なり始
動なりする際には、積分補償項が小さなリセット値また
は負のリセット値にリセットされているので、駆動電流
のデューティ比も小さく抑制されており、インパルス的
に大きな駆動電流を生じることがなくなる。その結果、
駆動電流の電流指令値に対する追随性が向上し、直流モ
ータの動作が滑らかになって、直流モータに衝撃的な作
動や振動を生じることが防止される。
【0010】したがって本手段によれば、直流モータの
駆動状態の所定の切替え時に当たっても、直流モータに
衝撃的な作動や振動を生じることが防止され、直流モー
タの動作が滑らかになるという効果がある。また、イン
パルス的に大きな駆動電流を生じることが防止されてい
るので、異常電流を検知して直流モータの駆動を停止さ
せるなどの安全機能を持つフェールセーフ手段の誤動作
が防止されるという効果もある。さらに、インパルス的
に生じる急激な電流変化が抑止されているので、周囲の
器機に対するノイズ輻射による悪影響(EMI)が抑制
されるという効果もある。
【0011】(第2手段)本発明の第2手段は、請求項
2記載の直流モータ駆動装置である。本手段では、前記
第1手段において、所定の切替え時とは、電流指令値の
正負が切り替わったときであり、直流モータの回転方向
を反転させようとするときである。それゆえ、このよう
なときにフィードバックのうち積分補償項がリセットさ
れているので、駆動電流が突出することが防止され、デ
ューティ比も小さく抑制されており、インパルス的に大
きな駆動電流を生じることがない。その結果、駆動電流
の電流指令値に対する追随性が向上し、直流モータの動
作が滑らかになって、直流モータに衝撃的な作動や振動
を生じることが有効に防止される。
【0012】したがって本手段によれば、直流モータの
反転時に当たって、直流モータに衝撃的な作動や振動を
生じることが防止され、直流モータの動作が滑らかにな
るという効果がある。 (第3手段)本発明の第3手段は、請求項3記載の直流
モータ駆動装置である。
【0013】本手段では、前記第1手段において、所定
の切替え時とは、電流指令値の正負が切り替わり、か
つ、電流指令値の方向が直流モータの回転方向と異なる
ときである。すなわち、電流指令値の正負が切り替わっ
て直流モータを反転させようとしていながら、新たな電
流指令値の方向に対して依然として直流モータが従来の
方向へと回転を続けているときである。
【0014】このような場合は、急激な電流指令値の反
転時に起こりやすく、積分補償項が過大に蓄積されてい
る可能性が高いので、積分補償項のリセットなしには大
きな衝撃を生じてしまう。そこで、本手段のように、大
きな衝撃を生じる可能性が高い場合に限って積分補償項
をリセットすることにすれば、最低限必要なときにだけ
しか積分補償項のリセットが行われないことになり、制
御系の線形性が連続的に保たれることが多くなる。
【0015】したがって本手段によれば、直流モータの
急激な反転時に当たってのみ、直流モータに衝撃的な作
動や振動を生じることが防止され、通常の反転時も含め
て直流モータの動作がより滑らかになるという効果があ
る。 (第4手段)本発明の第4手段は、請求項4記載の直流
モータ駆動装置である。
【0016】本手段では、所定の切替え時は、第2手段
または第3手段のときに加え、電源投入後の直流モータ
の始動時と、電流異常時の駆動停止状態から正常状態へ
の復帰に際しての直流モータの再始動時とのうち、少な
くとも一方である。すなわち、通常の制御においては、
電源投入後の直流モータの始動時にも、電流異常時の駆
動停止状態から正常状態への復帰に際しての直流モータ
の再始動時にも、積分補償項が蓄積されて大きな値をと
っている場合があり得る。すると、始動時ないし再始動
時にいきなり大きな積分補償項が作用して、インパルス
状に大きな駆動電流が直流モータに流れ、直流モータが
衝撃的に始動したり振動を生じたりする不都合を生じ
る。そこで本手段では、始動時ないし再始動時に積分補
償項をリセットして、いきなり大きな駆動電流が流れる
ことを防止している。その結果、始動時ないし再始動時
にも、直流モータに衝撃的な作動や振動を生じることが
防止され、直流モータの動作がより滑らかになる。
【0017】したがって本手段によれば、前述の第2手
段または第3手段の効果に加えて、始動時ないし再始動
時にも、直流モータに衝撃的な作動や振動を生じること
が防止され、直流モータの動作がより滑らかになるとい
う効果がある。 (第5手段)本発明の第5手段は、請求項5記載の直流
モータ駆動装置である。
【0018】本手段では、前記第1手段において、積分
補償項等がリセットされるリセット値は、正の所定値以
下である。すなわち、正の所定値が適正に小さく設定さ
れていれば、積分補償項がリセットされて取りうるリセ
ット値は、微少な駆動電流しか出さない小さな正の値
か、ゼロか、あるいは負の値かである。積分補償項等が
リセットされるリセット値が、微少な駆動電流しか出さ
ない小さな正の値であれば、リセット直後には直流モー
タは微少な駆動力しか出さないので、直流モータが衝動
的に作動したり振動したりすることは防止される。ま
た、積分補償項等がリセットされるリセット値がゼロで
あった場合にも、リセット直後には直流モータはほとん
ど駆動力を発揮しないので、直流モータが衝動的に作動
したり振動したりすることは防止される。さらに、積分
補償項等がリセットされるリセット値が負の値であった
場合には、リセット直後にはデューティ比がゼロになっ
ており、直流モータには駆動電流が流れないので、直流
モータが衝動的に作動したり振動したりすることは防止
される。
【0019】したがって本手段によれば、積分補償項の
リセット直後に直流モータが衝動的に作動したり振動し
たりすることは防止されるという効果がある。なお、積
分補償項がリセットされるリセット値の最適値は、モー
タの特性や電流指令値によって異なるので、最適値を定
めることは設計事項に属する。また、本手段の直流モー
タ駆動装置は、適正な演算手段をもって自動的に最適値
を定めるように構成されていてもよい。
【0020】(第6手段)本発明の第6手段は、請求項
6記載の直流モータ駆動装置である。本手段では、前記
第1手段において、積分補償項等がリセットされるリセ
ット値は、正の所定値以下であり、かつ、負の所定値以
上である。すなわち、前述の第5手段の限定だけでは、
負の大きな値に積分補償項がリセットされる可能性があ
る。このように積分補償項があまり大きく負の値にリセ
ットされると、リセット後にしばらくデューティ比が立
ち上がらず、直流モータの応答がやや遅れる可能性があ
るという不都合を生じる。それゆえ本手段では、積分補
償項がリセットされるリセット値のとりうる範囲につい
て、負の値の大きさにも適正な制限が加えられており、
直流モータの応答速度にも配慮されている。
【0021】したがって本手段によれば、前述の第5手
段の効果に加えて、積分補償項のリセット直後にも直流
モータが電流指令値に対する良好な追随性を発揮するこ
とができるという効果がある。 (第7手段)本発明の第7手段は、請求項7記載の直流
モータ駆動装置である。
【0022】本手段では、前記第1手段において、積分
補償項等がリセットされるリセット値は、直流モータに
発生する誘起電圧に対抗する値である。すなわち、回転
中の直流モータには誘起電圧が発生するので、この誘起
電圧に対抗する値に積分補償項をリセットしてやれば、
リセット直後の直流モータの駆動力はほとんどなくな
り、直流モータの駆動状態の切替えがよりスムースに行
われるようになる。
【0023】したがって本手段によれば、直流モータの
駆動状態の切替えがよりスムースに行われるようになる
という効果がある。 (第8手段)本発明の第8手段は、請求項8記載の電動
パワーステアリング制御装置である。すなわち本手段
は、ステアリングシャフトにかかる操舵トルクの検出値
である操舵トルク信号と操舵車輪を持つ車両の速度の検
出値である車速信号とに基づいて前記電流指令値を定め
る電流指令値演算手段と、前記第1手段ないし前記第7
手段の直流モータ駆動装置とを有し、操舵力を高めるパ
ワーアシストモータとしての直流モータを駆動する電動
パワーステアリング制御装置である。
【0024】本手段では、ハンドルの切り返し時や始動
時および制御再始動時などの直流モータ(パワーアシス
トモータ)の駆動状態の所定の切替え時に、フィードバ
ック成分のうち少なくとも積分補償項が適正な値にリセ
ットされる。それゆえ、リセット直後に直流モータが衝
動的に作動したり振動したりすることは防止されている
ので、ハンドルにコツンとした衝撃が加わるなどの不都
合は防止されている。その結果、ハンドル操作における
操舵感覚が改善される。
【0025】したがって本手段によれば、ハンドル操作
等による直流モータ(パワーアシストモータ)の駆動状
態の所定の切替え時に、ハンドルにコツンとした衝撃が
加わることは防止されており、その結果、操舵感覚が向
上するという効果がある。また、直流モータに流れる駆
動電流の異常を検知して直流モータの駆動を抑制するな
どの機能を持ったフェールセーフ機能を持つ場合には、
誤判定が少なくなり、やはり操舵感覚が向上するという
効果がある。さらに、インパルス的に生じる急激な電流
変化が防止されているので、周囲の器機に対するノイズ
輻射による悪影響(EMI)が抑制されるという効果も
ある。
【0026】
【発明の実施の形態】本発明の直流モータ駆動装置およ
び電動パワーステアリング制御装置の実施の形態につい
ては、当業者に実施可能な理解が得られるよう、以下の
実施例で明確かつ十分に説明する。 [実施例1] (実施例1の構成および作用)本発明の実施例1として
の電動パワーステアリング制御装置は、図1に示すよう
に、操舵トルクセンサ1からの信号と車速センサ2から
の信号とに基づいて、直流モータであるパワーアシスト
モータ3を駆動するECU1000である。パワーアシ
ストモータ3は、減速機を介して、ステアリングシャフ
トにかかる運転者の操舵力を補強し、操舵車輪の向きを
変える(操舵する)作用を持つ。また、ECU1000
のハードウェア上の構成は、図2に示すように、LPF
(ローパスフィルタ)および波形整形器と、A/D変換
器11およびCPU111とをもつマイクロコンピュー
タ100と、駆動回路27と、Hブリッヂ回路30とか
らなる。ECU1000は、運転者のハンドル操作に追
随して操舵力を高めるパワーアシストモータ3を駆動す
る。すなわち、操舵トルクセンサ1の出力信号によって
主に定まる電流指令値の正負が切り替わるので、この電
流指令値に従って、ECU1000は、パワーアシスト
モータ3の回転方向を適宜切替える。
【0027】本実施例の電動パワーステアリング制御装
置であるECU1000の機能的な構成は、図3に示す
ように、電流指令値演算手段10、電流制御手段20、
Hブリッヂ回路30および電流検出手段40からなる。
ここで、電流制御手段20、Hブリッヂ回路30および
電流検出手段40は、本発明の直流モータ駆動装置の一
実施例を構成しており、ECU1000(図2参照)
は、この直流モータ駆動装置の一実施例を構成要素とし
て内蔵している。すなわち、ECU1000は、電流制
御手段20、Hブリッヂ回路30および電流検出手段4
0からなる直流モータ駆動装置と、電流指令値演算手段
10とを有する。
【0028】電流指令値演算手段10は、ステアリング
シャフト(図1参照)にかかる操舵トルクの検出値であ
る操舵トルク信号Tqと、操舵車輪(図1参照)を持つ
車両の速度の検出値である車速信号Vとに基づいて電流
指令値を定める手段である。電流指令値演算手段10
は、A/D変換器11およびパルス計測手段12と、C
PU111(図2参照)に格納されたソフトウェアよっ
て実現される位相補償演算手段13、電流マップ演算手
段14、慣性補償演算手段15および加算手段16とか
らなる。
【0029】操舵トルクセンサ1からの出力信号は、ロ
ーパスフィルタLPF(図2参照)を介してノイズ成分
が除かれた後、A/D変換器11によってデジタル信号
に変換され、操舵トルク信号Tqとして位相補償演算手
段13および慣性補償演算手段15に入力される。位相
補償演算手段13に入力された操舵トルク信号Tqは、
伝達関数H(s)=(τs+1)/(Aτs+1)に相
当するデジタル演算により位相進み補償を受けて補償ト
ルク信号Tpに変換され、電流マップ演算手段14に入
力される。これと並行して、車速センサ2から波形整形
回路(図2参照)を介してCPU111(図2参照)に
車速パルスの割り込みがあると、パルス計測手段12が
作動し、前回の車速パルスからの経過時間に基づいて車
速信号Vが算出される。車速信号Vも、補償トルク信号
Tpと共に電流マップ演算手段14に入力される。電流
マップ演算手段14は、補償トルク信号Tpが大きくな
るほど大きくなり、車速信号Vが大きくなるほど小さく
なるように、操舵アシストの基本電流指令値Icbをマ
ップの補間演算ないし関数演算により算出する。
【0030】一方、慣性補償演算手段15に入力された
操舵トルク信号Tqは、微分値に相当する差分値が取ら
れたうえで適正なゲインをかけられ、慣性補償電流指令
値Iciとして慣性補償演算手段15から出力される。
そして、基本電流指令値Icbと慣性補償電流指令値I
ciとは、加算手段16で加算され、電流指令値Ic=
Icb+Iciが合成される。
【0031】直流モータ駆動手段20は、電流指令値演
算手段10によって算出された電流指令値Icと、電流
検出手段40からフィードバックされる電流検出値Im
aとに基づいて、Hブリッヂ回路30を制御する電子装
置である。すなわち、直流モータ駆動手段20は、CP
U111(図2参照)によりソフトウェア的に実現され
る各演算手段21〜26と、同演算手段によって算出さ
れる方向指令値Dirおよびデューティ比Dtに基づい
て制御される駆動回路27とからなる。
【0032】電流指令値演算手段10によって算出され
た電流指令値Icは、直流モータ駆動手段20の絶対値
演算手段21および方向指令演算手段23に、それぞれ
入力される。方向指令演算手段23は、電流指令値Ic
の正負に基づいて、電流指令値Icによりパワーアシス
トモータ3を回そうとする回転方向を示す方向指令値D
irを−1,0,1のうちいずれかに設定して、補償項
リセット演算手段24と駆動回路27とに供給する。こ
こで、Dir=1は正転指令値を、Dir=0は非駆動
指令値を、Dir=−1は逆転指令値をそれぞれ示す。
【0033】一方、絶対値演算手段21は、電流指令値
Icの絶対値|Ic|である電流指令値Icaを算出
し、減算手段22に供給する。すると減算手段22は、
電流指令値Icaから前述の電流検出値Ima(これも
絶対値)を減算することにより電流偏差Idを算出し、
PI制御演算手段25に供給する。PI制御演算手段2
5は、電流偏差Id(=Ica−Ima)に基づいて比
例積分フィードバック制御演算を行い、適正範囲に制限
された制限駆動電圧Vdgを算出し、デューティ比演算
手段26に供給する。この際、補償項リセット演算手段
24は、方向指令値Dirを基に電流指令値Icの正負
が切り替わったときにリセット指令信号を生成し、PI
制御演算手段25に供給する。すると、PI制御演算手
段25は、積算されていた積分項を含む比例積分項を強
制的にゼロ(または小さな正負の値)に再設定(リセッ
ト)する。こうして適正に設定された制限駆動電圧Vd
gに基づいて、デューティ比演算手段26は、0〜10
0%の範囲でデューティ比Dtを算出し、駆動回路27
に提供する。
【0034】駆動回路27は、方向指令演算手段23に
よって設定された方向指令値Dirと、PI制御演算手
段25およびデューティ比演算手段26によって設定さ
れたデューティ比Dtとに基づいて、Hブリッヂ回路3
0を適正に制御する。すなわち駆動回路27は、方向指
令値Dirおよびデューティ比Dtに基づいてパルス幅
変調(PWM)を行い、Hブリッヂ回路30の四つのパ
ワートランジスタ31〜34のON/OFFを制御する
ことによって、パワーアシストモータ3を駆動する。
【0035】Hブリッヂ回路30は、パワーアシストモ
ータ3の周囲にH字状に配設された四つのパワートラン
ジスタ(MOS−FET)31〜34を回路要素とする
回路である。Hブリッヂ回路30には、バッテリ4から
リレー5を介して所定の電圧がかけられている。それゆ
え、前述のように各パワートランジスタ31〜34が適
正なPWMでON/OFFされれば、Hブリッヂ回路3
0は、直流モータであるパワーアシストモータ3を適正
な電流をもって所望の方向に駆動する。
【0036】電流検出手段40は、Hブリッヂ回路30
の一端とアースとの間に設けられたシャント抵抗41
と、シャント抵抗41の両端の間に生じる電圧差をもっ
てパワーアシストモータ3に流れた電流を検出するオペ
アンプ42と、オペアンプ42の出力をデジタル化する
A/D変換器43とからなる。A/D変換器43によっ
てデジタル信号とされた電流検出値(モータ電流の絶対
値)Imaは、フィードバック信号として、前述のよう
に直流モータ駆動手段20の減算手段22に供給され
る。
【0037】以上のように、本実施例の電動パワーステ
アリング制御装置は、電流指令値演算手段10と、直流
モータ駆動装置とを有し、同直流モータ駆動装置は、直
流モータ駆動手段20、Hブリッヂ回路30および電流
検出手段40を有する。ここで、Hブリッヂ回路30
は、四つのパワートランジスタ31〜34をもち、直流
モータとしてのパワーアシストモータ3にパルス幅変調
された駆動電流を流してパワーアシストモータ3を駆動
する回路である。一方、電流検出手段40は、パワーア
シストモータ3に流される駆動電流の絶対値を検知して
電流検出値Imaとする電気電子回路である。
【0038】直流モータ駆動手段20は、電流制御手段
であって、パワーアシストモータ3に流すべき電流を定
める電流指令値の絶対値Icaと電流検出値Imaとの
差である電流偏差Id=Ica−Imaに基づいてPI
フィードバックを行う。そして、パワーアシストモータ
3に流すべき駆動電流に適正なデューティ比Dtと、同
駆動電流の方向を示す方向指令値Dirとを設定してH
ブリッヂ回路30を制御する。この際、直流モータ駆動
手段20は、パワーアシストモータ3の駆動状態の所定
の切替え時に、PIフィードバックの積分比例補償項
を、適正なリセット値Vrstにリセットする補償項リ
セット演算手段24をもっている。
【0039】ここで、前述の所定の切替え時は、電流指
令値Icの正負が切り替わったときであり、前記リセッ
ト値Vrstは、ゼロであって、正の所定値以下かつ負
の所定値以上である。 (実施例1の制御ロジック)本実施例の電動パワーステ
アリング制御装置は、以上の構成を持ち、その直流モー
タ駆動手段20の各機能要素21〜26は、図4に示す
ように、以下の制御ロジックに従って作用する。
【0040】この制御ロジックは、ECU1000のマ
イクロコンピュータ111(図2参照)に250μs毎
に割り込みがかけられてスタートする。そして、電流指
令値Icと電流検出値Imaとに基づいて、駆動電流の
方向指令値Dirおよびデューティ比Dtを設定する。
先ず、ステップS1〜S5では、方向指令演算が行わ
れ、電流指令値Icの値に基づいて方向指令値Dirが
設定される。すなわち、Ic>0のときにはDir=1
(正転指令)、Ic=0のときにはDir=0(停止指
令)、Ic<0のときにはDir=−1(逆転指令)と
いうように設定される。
【0041】次に、処理ステップS6〜S10では、電
流指令値Icおよび電流検出値Imaから、適正な範囲
内で制限駆動電圧Vdgが算出される。すなわち、処理
ステップS6では、絶対値演算手段21(図3参照)に
より電流指令値Icの絶対値Ica=|Ic|が算出さ
れ、処理ステップS7では電流検出値Imaが読み込ま
れる。次いで処理ステップS8では、減算手段22によ
り、両者の差から電流偏差Id=Ica−Imaが算出
される。そして、処理ステップS9では、PI制御演算
手段25により、ガードのかけられた制限駆動電圧Vd
gに基づいて、電流偏差Idによる離散時間でのPIフ
ィードバック演算が行われ、次の数1に従って駆動電圧
Vdが算出される。
【0042】
【数1】Vd(n)=Vdg(n−1)+N・Id
(n)−M・Id(n−1) ここで、NおよびMは、後述するが、それぞれ離散時間
PIフィードバック制御を行う際の比例積分係数であ
る。また、(n)は今回値を示し、(n−1)は前回値
を示す。さらに、処理ステップS10では、同じくPI
制御演算手段25により、駆動電圧Vd(n)の範囲が
±Vlimの範囲に制限されて、制限駆動電圧Vdgが
設定される。すなわち、Vd(n)<−Vlimのとき
にはVdg(n)=−Vlim、Vd(n)>Vlim
のときにはVdg(n)=Vlimと置かれ、いずれで
もない場合には、Vdg(n)=Vd(n)と制限駆動
電圧Vdg(n)が設定される。
【0043】しかる後、ステップS11,S12で、パ
ワーアシストモータ3の駆動状態の所定の切替え時に
は、フィードバック補償項がリセットされる補償項リセ
ット演算が行われる。すなわち、判断ステップS11で
補償項リセット演算手段24による判定が行われ、Di
r(n)≠Dir(n−1)かつDir(n)≠0であ
る場合に限って処理ステップS12に進み、しからざる
場合は処理ステップS12をスキップする。処理ステッ
プS12に進んだ場合には、同ステップで、再びPI制
御演算手段25により、制限駆動電圧Vdgが所定のリ
セット電圧値Vrst(本実施例ではゼロ)に設定され
る。この場合は、電流指令値Icの符号が反転した場合
と、電流指令値Icがいったんゼロになりその後正負い
ずれかになった場合とだけである。このようにして、制
限駆動電圧Vdgが適正に設定される。
【0044】最後に、処理ステップS13〜S15で、
デューティ比Dtが適正に設定され、方向指令値Dir
およびデューティ比Dtが出力される。すなわち、デュ
ーティ比演算手段26により、処理ステップS13で
は、適正に設定された制限駆動電圧Vdgに適正な正の
係数Kdtがかけられて、仮のデューティ比Dtaが算
出され、続いて処理ステップS14でデューティ比Dt
が0〜100%の範囲に収まるように、Dtaに基づい
てデューティ比Dtが適正に定められる。すなわち、D
ta<0%のときにはDt=0%と置かれ,Dta>1
00%のときにはDt=100%と置かれ、いずれでも
ない場合には、Dt=Dtaとデューティ比Dtが設定
される。そして最後に、処理ステップS15で、以上の
ようにして適正に定められた方向指令値Dirおよびデ
ューティ比Dtが、方向指令演算手段23およびデュー
ティ比演算手段26から、駆動回路27(図3参照)に
出力される。
【0045】以上のようにして、方向指令値Dirおよ
びデューティ比Dtの二信号が駆動回路27に入力され
ると、駆動回路27は両信号に基づいて各パワートラン
ジスタ31〜34(図3参照)を制御する。すなわち、
駆動回路27は、方向指令値Dirが1であれば、パワ
ーアシストモータ3を正転させるように、二つのパワー
トランジスタ32,33をオフにしておいたうえで、パ
ワートランジスタ31をオンにし、パワートランジスタ
34をデューティ比Dtに応じたPWMでON/OFF
する。逆に、方向指令値Dirが−1であれば、パワー
アシストモータ3を逆転させるように、二つのパワート
ランジスタ31,34をオフにしておいたうえで、パワ
ートランジスタ32をオンにし、パワートランジスタ3
3をデューティ比Dtに応じたPWMでON/OFFす
る。そして、方向指令値Dirがゼロの場合には、全て
のパワートランジスタ31〜34をオフにして、パワー
アシストモータ3への通電を停止する。このようにし
て、パワーアシストモータ3が駆動される。
【0046】ところで、前述の数1は次のようにして導
き出される。すなわち、PIフィードバック制御演算で
は、電流指令値Icaと電流検出値Imaとの差である
電流偏差Idは、伝達関数G(s)=Kp+Ki/sを
通して伝達され、図示しない内部値である駆動電圧Vd
(s)=G(s)Id(s)が生成される。ここで、K
pは比例ゲインであり、Kiは積分ゲインであって、s
はラプラス演算子である。
【0047】ここでさらに、演算周期をtとして、伝達
関数G(s)を双一次変換の式s=(2/t)・(z−
1)/(z+1)によってz変換すると、次の数2のよ
うに、離散時間での伝達関数G(z)が得られる。
【0048】
【数2】 G(z) ={(Kp+Ki・t/2)−
(Kp+Ki・t/2)z-1}/(1−z-1) そこで、駆動電圧Vdは、電流偏差Idが伝達関数G
(z)を通して伝達されたものであるから、N=Kp+
Ki・t/2,M=Kp−Ki・t/2と置くと、前述
の数1で離散時間表記されるに至る。
【0049】(実施例1の作用効果)本実施例の電動パ
ワーステアリング制御装置では、補償項リセット演算手
段24の判定により、直流モータの駆動状態の所定の切
替え時に、フィードバック制御値である制限駆動電圧V
dgが、リセット電圧値Vrstにリセットされる。こ
こで、リセット電圧値Vrstはゼロである。すなわ
ち、積分フィードバック作用により積分補償成分が大き
くなっていた場合にも、直流モータであるパワーアシス
トモータ3の反転時などには、制限駆動電圧Vdgが強
制的にゼロにリセットされる。
【0050】たとえば、図5に示すように、電流指令値
Icの符号が正転側から逆転側に反転した場合には、方
向指令値Dirが0を経て−1になった瞬間に、制限駆
動電圧Vdgが強制的にゼロにリセットされる。する
と、デューティ比Dtもゼロにリセットされ、Dt=0
からパワーアシストモータ3のPWM制御が始まるの
で、パワーアシストモータ3に流れる駆動電流ないし電
流検出値Imはゼロからスタートして徐々に逆転方向に
増していく。この際、従来技術と異なり、フィードバッ
ク積分項などの蓄積がゼロにリセットされているので、
大きな駆動電流Imがパルス的に発生することはない。
その結果、駆動電流Imの電流指令値Icに対する追随
性が向上し、パワーアシストモータ3の動作が滑らかに
なって、パワーアシストモータ3に衝撃的な作動や振動
を生じることが防止される。
【0051】すなわち、本実施例の電動パワーステアリ
ング装置では、ハンドルの切り返し時に、パワーアシス
トモータ3にインパルス的な駆動電流Imが流れること
がなくなる。それゆえ、ハンドルの切り返し時にパワー
アシストモータ3が衝動的に作動したり振動したりする
ことは防止されているので、ハンドルにコツンとした衝
撃が加わるなどの不都合は防止されている。その結果、
ハンドル操作における操舵感覚が改善される。
【0052】したがって、本実施例の電動パワーステア
リング制御装置によれば、インパルス的に大きな駆動電
流Imを生じることが防止されているから、ハンドル切
り返し時にハンドルにコツンとした衝撃が加わることは
防止されており、その結果、操舵感覚が向上するという
効果がある。また、パワーアシストモータ3に流れる駆
動電流Imの異常を検知してパワーアシストモータ3の
駆動を抑制するなどの機能を持ったフェールセーフ機能
を持つものとすると、同機能による誤判定が少なくな
り、安全性と操舵感覚とが向上するという効果がある。
さらに、インパルス的に生じる急激な電流変化が抑止さ
れているので、本実施例の電動パワーステアリング制御
装置と周囲の器機とに対するノイズ輻射による悪影響
(EMI)が抑制されるという効果もある。
【0053】(実施例1の変形態様1)本実施例の変形
態様1として、図6のフローチャートに示すように、制
御ロジックを変更した電動パワーステアリング制御装置
の実施が可能である。この制御ロジックは、直流モータ
駆動手段20(図3参照)のうちマイクロコンピュータ
111(図2参照)によって実行されるデジタル演算で
あるから、ソフトウェアの変更によって実施例1の制御
ロジックから容易に変更することができる。
【0054】本変形態様では、実施例1と同様の方向指
令演算(ステップS1〜S5)の直後に、絶対値での電
流指令値Icaの値が、電流指令値Icの反転時などに
リセット電流値Irstにリセットされる。ここで、リ
セット電流値Irstは、流しうる最大電流を目安にし
てある程度大きな負の所定値、たとえば−20[A]な
どの負の所定値にあらかじめ設定されている。
【0055】すなわち、方向指令値Dirがゼロでなく
前回と異なる場合には、処理ステップS12’でIca
=Irstと設定され、そうでない場合には、処理ステ
ップS6でIca=|Ic|と設定される。つまり、ハ
ンドルの切り返し時等にPIフィードバック制御の演算
結果がゼロになるように、本来は絶対値としての内部変
数である電流指令値Icaを負の所定値に強制的にリセ
ットすることで、擬似的に積分補償項をリセットするわ
けである。
【0056】すると、リセット電流値Irstが。流し
うる最大電流を目安にした負の所定値に設定されている
ので、次の処理ステップS8では、電流偏差Id=Ic
a−Imaは、リセット直後には通常はある程度絶対値
の大きな負の値になる。これに伴い、処理ステップS9
では前記数1によって定まる駆動電圧Vdも小さな値に
なる。今回演算された駆動電圧Vdは、次回の制限駆動
電圧Vdgに反映されるので、結果として前述の実施例
1のように制限駆動電圧Vdgをリセットすることと同
様の作用が得られる。
【0057】したがって本変形態様によっても、前述の
実施例1と同様の効果が得られる。 (実施例1の変形態様2)本実施例の変形態様2とし
て、図7に示すように、直流モータ駆動手段20の一部
をアナログ回路で代替した構成の電動パワーステアリン
グ制御装置を実施することが可能である。本変形態様で
は、実施例1のPI制御演算手段25はアナログ回路か
らなるPI制御演算回路25’によって置換され、実施
例1のデューティ比演算手段26はやはりアナログ回路
からなるデューティ比設定回路26’によって置換され
ている。
【0058】先ず、電流検出手段40からアナログ信号
(電圧)として絶対値の電流検出値Imaが、直流モー
タ駆動手段20のPI制御演算回路25’に供給され
る。PI制御演算回路25’は、リセットスイッチS
W、入力抵抗R1,R1’、帰還抵抗R2、帰還容量C
およびオペアンプ251からなる。通常はリセットスイ
ッチSWは開いており、補償項リセット演算手段24に
よってリセット信号が供給された瞬間にだけリセットス
イッチSWは閉じる。また、デューティ比設定回路2
6’は、入力抵抗R3,コンパレータ261および三角
波発生回路261から構成されている。
【0059】PI制御演算回路25’のリセットスイッ
チSWが開いている通常の場合には、次のようにしてP
Iフィードバック制御が行われる。すなわち、帰還抵抗
R2と入力抵抗R1との比R2/R1が比例ゲインに相
当し、帰還容量Cと入力抵抗R1との積の逆数1/(R
1・C)が積分ゲインに相当して、PI制御のアナログ
演算が行われる。そして、デューティ比設定回路26’
では、オペアンプ251の出力電圧と三角波発生回路2
52の出力電流との大小を、コンパレータ261によっ
て比較することにより、デューティ比Dtに相当するP
WM信号が得られる。その結果、方向指令値DirとP
WM信号とが駆動回路27’に供給されるので、駆動回
路27’はHブリッヂ回路30を制御してパワーアシス
トモータ3を駆動する。
【0060】逆に、電流指令値Icの符号が変わったり
してPI制御演算回路25’のリセットスイッチSWが
閉じると、一時的に帰還抵抗R2および帰還容量Cが短
絡し、帰還容量Cに蓄積された電荷である積分値はゼロ
クリヤされる。同時に、オペアンプ251のゲインもゼ
ロになり、デューティ比設定回路26’の出力であるP
WMのデューティ比Dtはゼロになるので、インパルス
的な駆動電流Imの突発は防止される。その後、方向指
令値Dirの値が一定であれば、リセットスイッチSW
が開いた状態に保たれ、PI演算により徐々にデューテ
ィ比Dtが増大する。それゆえ、電流指令値Icに追随
性のよい駆動電流Imによって、パワーアシストモータ
3は滑らかに駆動される。
【0061】したがって、本変形態様の電動パワーステ
アリング制御装置によっても、前述の実施例1と同様の
効果が得られる。ただし、PI制御演算回路25’およ
びデューティ比設定回路26’がアナログ回路要素から
構成されているので、部品コスト、組立コストおよび調
整コストが実施例1よりも余計にかかる。逆に言えば、
実施例1では、本変形態様の回路要素のうちデジタル化
できるものは、マイクロコンピュータ111(図2参
照)のソフトウェアに取り込まれているので、部品コス
ト、組立コストおよび調整コストが低減されている。
【0062】[実施例2] (実施例2の構成)本発明の実施例2としての電動パワ
ーステアリング制御装置は、要部を図8に示すように、
方向指令値Dirに加えて、パワーアシストモータ3の
回転方向にも基づいて補償項リセット演算手段24の判
定が行われる。
【0063】すなわち、本実施例の電動パワーステアリ
ング装置は、実施例1の構成に加えて、オペアンプ2
8’、A/D変換器28、回転数演算手段29を有して
いる。また、補償項リセット演算手段24’の制御ロジ
ックも、図9に示すように、判断ステップS11’の部
分が実施例1の制御ロジックと異なっている。すなわ
ち、本実施例では、電流指令値Icの正負が切り替わ
り、かつ、電流指令値Icの方向Dirがパワーアシス
トモータ3の回転方向と異なるときが、補償項リセット
すべきパワーアシストモータ3の駆動状態の切替え時で
ある。
【0064】(実施例2の作用効果)再び図8に示すよ
うに、オペアンプ28’は、パワーアシストモータ3の
端子間電圧検出用のものであって、その出力電圧はA/
D変換器28によってデジタル信号の端子間電圧Vmと
してマイクロコンピュータ111(図2参照)に入力さ
れる。マイクロコンピュータ111は、回転数演算手段
29によりパワーアシストモータ3の回転数を推算し、
モータ回転数θm’を算出して補償項リセット演算手段
24’に提供する。この際、回転数演算手段29は、端
子間電圧Vmおよび電流検出値Imaに基づき、次の数
3に従ってモータ回転数θm’を算出する。
【0065】
【数3】 θm’= Kv・(Vm−R・Ima・Di
r) ここで、Kvは誘起電圧定数の逆数に相当する定数であ
り、Rはパワーアシストモータ3およびそのハーネス等
の回路抵抗である。回転数演算手段29はさらに、図示
しないデジタル・ローパスフィルタを内蔵しており、同
LPFにモータ回転数θm’を通すことによって、モー
タ回転数θm’から信号ノイズの影響をある程度取り除
いている。この演算処理は、図10に示すように、段階
を分けて処理ステップS21〜24によって行うことが
できる。
【0066】そして、再び図8に示すように、補償項リ
セット演算手段24’では、回転数演算手段29から提
供されるモータ回転数θm’と、方向指令演算手段23
から提供される方向指令値Dirとに基づいて、補償項
リセットの判定が行われる。この判定は、再び図9に示
すように、判断ステップS11’で行われる。すなわ
ち、パワーアシストモータ3の回転方向(モータ回転数
θm’の正負から判定できる)と反対方向に方向指令値
Dirが切り替わった瞬間に、制限駆動電圧Vdgはリ
セット電圧値Vrst(=0)にリセットされる。
【0067】図9を図4と比べてみれば明らかなよう
に、本実施例での制御ロジックは判断ステップS11’
でのみ実施例1の制御ロジックと異なっており、その他
の部分では実施例1と同一である。それゆえ、本実施例
の電動パワーステアリング制御装置によれば、実施例1
と同様の効果が得られる。すなわち、図11の右側の矢
印に示すように、電流指令値Icの符号が反転し方向指
令値Dirが反転すると、制限駆動電圧Vdgはリセッ
ト電圧値Vrst(ゼロ)にリセットされる。その結
果、実施例1と同様に、電流指令値Icの符号が反転し
ても、パワーアシストモータ3の逆器電圧に起因してイ
ンパルス的に大電流が流れることは防止されている。
【0068】そればかりではなく、図11のA部に示す
ように、実施例1とは異なり、方向指令値Dirがいっ
たんゼロになった後、正負反転することなしに以前と同
一符号に復帰した場合には、制限駆動電圧Vdgはゼロ
にリセットされない。なぜならば、このような場合には
パワーアシストモータ3が慣性で回っているので、モー
タ回転数θm’の符号が反転しておらず、復帰した方向
指令値Dirの符号と方向指令値Dirの符号とが同一
であるからである。それゆえ、方向指令値Dirが反転
することなくゼロから復帰したこのような場合には、制
限駆動電圧Vdgのリセットが行われず、継続してパワ
ーアシストモータ3の逆起電力にうち勝つように、高い
制限駆動電圧Vdgが維持される。その結果、一時的に
電流指令値Icがゼロになっても、駆動電流Imは電流
指令値Icに高い追随性をもって追随し、パワーアシス
トモータ3の動作に遅れを生じることが有効に防止され
ている。
【0069】さらに発明者は、本実施例の電動パワース
テアリング制御装置を装備して実車試験を行い、図12
に示すように、実際的な各種データを得た。その結果、
前述のように、電流指令値Icの符号を示す方向指令値
Dirがいったんゼロになっても復帰している場合に
は、制限駆動電圧Vdgのリセットは行われず、電流検
出値Imaは電流指令値Icaに対して高い追随性を保
っている。一方、電流指令値Icの符号が反転した場合
には、制限駆動電圧Vdgがリセットされているので、
電流検出値Imaにインパルスは生ぜず、モータ回転数
θm’はスムースに制御されている。
【0070】したがって、本実施例の電動パワーステア
リング制御装置によれば、実施例1と同様の効果を持つ
ばかりではなく、電流指令値Icが一時的にゼロになっ
た後復帰した場合でも、ハンドルに引きずり感が発生し
ないという効果がある。それゆえ、実施例1に勝って操
舵感覚が向上するという効果がある。 (実施例2の変形態様1)本実施例の変形態様1とし
て、前述のリセット値Vrstは可変とし、パワーアシ
ストモータ3に発生する誘起電圧に対抗する値をもって
これに当てる電動パワーステアリング制御装置の実施が
可能である。
【0071】すなわち、本変形態様では、前述の実施例
2と同様に電流指令値Icの符号が反転した時には制限
駆動電圧Vdgがリセット電圧値Vrstに強制的に設
定されるが、実施例2とは異なり、このリセット電圧値
Vrstが可変である。そして、リセット電圧値Vrs
tは、パワーアシストモータ3に生じる誘起電圧すなわ
ち逆起電力Veに応じて可変とされている。逆起電力V
eは、以前に図10のフローチャートにおけるステップ
S22で示したように、次の数4に従って算出される。
【0072】
【数4】 Ve = Vm−R・Ima・Dir ここで、Rはパワーアシストモータ3およびそのハーネ
ス等の回路抵抗である。そして、本変形態様では、リセ
ット電圧値Vrstは次の数5によって逆起電力Veに
相当する値として設定される。
【0073】
【数5】 Vrst = Ve・Dir たとえばモータ回転数θm’が正であるときに、方向指
令値Dirが1から−1に反転したとすると、そのとき
の逆起電力Veの符号はモータ回転数θm’の符号と同
じ正である。すると、リセット電圧値Vrstは、Di
r=−1であるから、この数5に従って−Veという負
の値になり、デューティ比Dtは0%に設定されるの
で、パワーアシストモータ3の逆起電力Veに起因する
電流パルスの発生は防止される。逆に、モータ回転数θ
m’が負の時に方向指令値Dirが−1から1に反転す
ると、逆起電力Veの符号は負であるが、リセット電圧
値Vrstの符号も負であるから、やはりデューティ比
Dtは0%に設定される。その結果、いずれの場合に
も、方向指令値Dirが反転するとデューティ比Dtは
0%に設定されるので、パワーアシストモータ3の逆起
電力Veに起因する電流パルスの発生は防止される。
【0074】一方、モータ回転数θm’が正であるとき
に方向指令値Dirが1に反転する場合や、逆にモータ
回転数θm’が負であるときに方向指令値Dirが−1
に反転する場合も、まれに起こりうる。これらの場合に
は、いずれもモータ回転数θm’と方向指令値Dirと
が同符号であるので、制限駆動電圧Vdgのリセットは
行われない。それゆえ、これらの場合には継続的にパワ
ーアシストモータ3の逆起電力Veにうち勝つ制限駆動
電圧Vdgが維持され、駆動電流Imの電流指令値Ic
に対する追随性は確保される。
【0075】すなわち本変形態様では、制限駆動電圧V
dgがリセットされるリセット電圧値Vrstは、パワ
ーアシストモータ3に発生する逆起電力Veに対抗する
値である。つまり、回転中のパワーアシストモータ3に
は逆起電力Veが発生しているので、逆起電力Veに対
抗する値に制限駆動電圧Vdgをリセットしてやるわけ
である。すると、デューティ比Dtが0%に設定される
ので、リセット直後にはパワーアシストモータ3の駆動
力はなくなり、パワーアシストモータ3の駆動状態の切
替えがよりスムースに行われるようになる。
【0076】したがって本変形態様によれば、前述の実
施例2の効果に加えて、パワーアシストモータ3の駆動
状態の切替えがよりスムースに行われるようになるとい
う効果がある。 (実施例2の変形態様2)本実施例の変形態様2とし
て、運転中のハンドル切り返し時だけではなく、始動時
と、異常停止状態からの復帰時とにも、制限駆動電圧V
dgのリセットが行われる制御ロジックを持つ電動パワ
ーステアリング制御装置の実施が可能である。すなわち
本変形態様では、実施例2と同様のハンドル切り返し時
に加えて、イグニッションスイッチ操作による電源投入
後のパワーアシストモータ3の始動時と、フェールセー
フ手段の作動による電流異常時の駆動停止状態から正常
状態への復帰に際してのパワーアシストモータ3の再始
動時とに、制限駆動電圧Vdgがリセットされる。
【0077】すなわち、本変形態様の電動パワーステア
リング制御装置の要部構成は、図8を参照して説明した
実施例2の構成において、補償項リセット演算手段2
4’の判定ロジックに改修が加えられたものとしてとら
えることができる。本変形態様の電動パワーステアリン
グ制御装置における主要な制御ロジックは、図13に示
すように、図9を参照して説明した実施例2の制御ロジ
ックに判断ステップS11’が加わったものである。判
断ステップS11’では、電動パワーステアリング装置
のシステムチェックの結果、異常発見によるパワーアシ
ストモータ3の駆動禁止状態から駆動許可状態に復帰し
た瞬間にも、制限駆動電圧Vdgのリセットが行われ
る。
【0078】それゆえ、電動パワーステアリング装置の
システムチェックで異常が発見されパワーアシストモー
タ3の駆動が禁止されている状態から、駆動を許可され
ている状態に復帰した瞬間に、大きくなったままの制限
駆動電圧Vdgにより過大な駆動電流Imがインパルス
的に発生するような不都合は防止されている。その結
果、パワーアシストモータ3の駆動力の復帰が徐々に行
われるので、復帰直後に運転者が力余ってハンドルを切
りすぎてしまうような不都合は防止され、異常時からの
回復時においても、操舵感覚が改善されるという効果が
ある。
【0079】この際、電動パワーステアリング装置のシ
ステムチェックには、図14に示すように、自己診断ロ
ジックがマイクロコンピュータ100のCPU111
(図2参照)に組み込まれており、この自己診断ロジッ
クがシステム初期化とシステムチェックとを行う。すな
わち、イグニッションスイッチをオンにすると、他のロ
ジックに先立って処理ステップS31でシステム初期化
が行われる。すなわち、マイクロコンピュータ100の
メモリの初期化や、前述の制御ロジックを含む各種割り
込み処理の初期化が行われ、パワーアシストモータ3は
駆動禁止状態に初期設定される。
【0080】そして、所定の周期でシステムチェックの
ルーチン(ステップS32〜S37)が実行される。す
なわち、処理ステップS32においては、操舵トルク信
号Tqが正常か、電流検出値Imaの値が正常かなどの
各種診断が行われ、その結果をもって判断ステップS3
3で異常なしか否かが判定される。判断ステップS33
で異常なしと判定された場合には、処理ステップS34
でパワーアシストモータ3の駆動を許可する判定フラッ
グが立てられる。そして、システムチェックのルーチン
が繰り返されるたびに、処理ステップS35で、駆動電
流Imaの制限値である電流制限値Igdが正常状態の
所定値に達するまで徐々に増大させられる。逆に、判断
ステップ33Sで異常ありと判定された場合には、パワ
ーアシストモータ3の暴走を防止するために、処理ステ
ップS36で電流制限値Idgを即時ゼロにセットし、
処理ステップS37で駆動を許可する判定フラッグが寝
かされてパワーアシストモータ3の駆動が禁止される。
【0081】前述の制御ロジック(図13参照)では、
判断ステップS11’でこの判定フラッグが禁止状態か
ら許可状態に変化したか否かが判定される。その結果、
この判定フラッグが禁止状態から許可状態に変化した場
合には、前述のように、制限駆動電圧Vdgがリセット
電圧値Vrstにリセットされてデューティ比Dtがい
ったん0%になる。それゆえ、パワーアシストモータ3
が徐々に立ち上がるので、始動時にも異常状態からの復
帰時にもパワーアシストモータ3の駆動力が徐々に増す
ようになっており、運転者が操舵感覚の急変に驚かされ
るような不都合は防止されている。
【0082】なお、本変形態様における電流指令値演算
手段10(図3参照)での演算処理は、図15に示すフ
ローチャートに従って行われている。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1を含む電動パワーステアリング装置
の構成を示す模式図
【図2】 実施例1としての電動パワーステアリング制
御装置のハードウェア構成を示すブロック図
【図3】 実施例1の構成を示すブロック図
【図4】 実施例1の直流モータ駆動装置がもつ制御ロ
ジックを示す流れ図
【図5】 実施例1の効果を模式的に示すグラフ
【図6】 実施例1の変形態様1の直流モータ駆動装置
がもつ制御ロジックを示す流れ図
【図7】 実施例1の変形態様2の構成を示すブロック
【図8】 実施例2としての電動パワーステアリング制
御装置の要部構成を示すブロック図
【図9】 実施例2の直流モータ駆動装置の制御ロジッ
クを示す流れ図
【図10】実施例2での回転数演算手順を示す流れ図
【図11】実施例2の効果を模式的に示すグラフ
【図12】実施例2の効果を実験的に示すグラフ
【図13】実施例2の変形態様2の直流モータ駆動装置
がもつ制御ロジックを示す流れ図
【図14】実施例2の変形態様2の自己診断ロジックを
示す流れ図
【図15】実施例2の変形態様2の予備演算ロジックを
示す流れ図
【図16】通常の電動パワーステアリング制御装置の概
略構成を示すブロック図
【図17】通常の電流制御手段の構成を示すブロック図
【図18】通常の電動パワーステアリング制御装置の不
都合を示すグラフ
【符号の説明】
1:トルクセンサ 2:車速センサ 3:パワーアシストモータ(直流モータとして) 4:バッテリ 5:リレー 1000:ECU(電動パワーステアリング制御装置と
して) 100:マイクロコンピュータ 111:CPU 10:電流指令値演算手段 11:A/D変換器 12:パルス計測手段 13:位相補償演算手段 14:電流マップ演算手段 15:慣性補償演算手段(微分演算) 16:加算手
段 20:直流モータ駆動手段(30,40とで直流モータ
駆動装置として) 21:絶対値演算手段 22:減算手段 23:方
向指令演算手段 24,24’:補償項リセット演算手段 25:PI
制御演算手段 26:デューティ比演算手段 27,27’:駆動回
路 25’:PI制御演算回路 251:オペアンプ(電流検出手段として) 26’:デューティ比設定回路 261:コンパレータ 262:三角波発生回路 28:オペアンプ(端子電圧検出用) 28’:A/D変換器 29:回転数演算手段 30:Hブリッヂ回路 31,32,33,34:パワートランジスタ(MOS
−FET) 40:電流検出手段 41:シャント抵抗 42:オペアンプ 43:A
/D変換器 Dir:方向指令値(−1,0,1) Dt:デュー
ティ比(0〜100%) Ic:電流指令値 Ica:電流指令値(絶対値) Icb:基本電流指令値 Ici:慣性補償電流指令
値 Id:電流偏差 Irst:リセット電流値(負のリ
セット値として) Im:電流検出値(駆動電流) Ima:電流検出値
(絶対値) Tq:操舵トルク信号 V:車速信号 Vd:駆動電圧 Vdg:制限駆動電圧(制限後の駆
動電圧) Vlim:駆動電圧制限値 Vrst:リセット電圧
値(リセット値として) θm’:モータ回転数(角速度)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3D032 CC08 CC26 CC48 DA01 DA15 DA23 DA63 DA64 DC01 DC02 DC03 DC08 DC12 DC17 DC29 DC33 DC34 DC40 DD07 DD10 DD17 DE02 DE09 EB04 EB11 EC23 EC25 GG01 3D033 CA03 CA13 CA16 CA20 CA21 CA32 5H570 AA21 AA23 BB06 DD06 FF10 GG01 GG10 HA08 HB16 JJ02 JJ16 JJ24 JJ25 LL02 LL12 LL28 LL33 PP02

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】四つのパワートランジスタをもち直流モー
    タにパルス幅変調された駆動電流を流して該直流モータ
    を駆動するHブリッヂ回路と、 該駆動電流の絶対値を検知して電流検出値とする電流検
    出手段と、 該直流モータに流すべき電流を定める電流指令値の絶対
    値と該電流検出値との電流偏差に基づいてPIDのうち
    少なくともPIフィードバックを行い、該駆動電流に適
    正なデューティ比を設定して該Hブリッヂ回路を制御す
    る電流制御手段とを有し、 該電流指令値の正負が切り替わって該直流モータの回転
    方向を切替えることがある直流モータ駆動装置におい
    て、 前記電流制御手段は、前記直流モータの駆動状態の所定
    の切替え時に、前記フィードバックの各成分のうち少な
    くとも積分補償項を、適正なリセット値にリセットする
    補償項リセット演算手段をもつことを特徴とする、 直流モータ駆動装置。
  2. 【請求項2】前記所定の切替え時は、前記電流指令値の
    正負が切り替わったときである、 請求項1記載の直流モータ駆動装置。
  3. 【請求項3】前記所定の切替え時は、前記電流指令値の
    正負が切り替わり、かつ、該電流指令値の方向が前記直
    流モータの回転方向と異なるときである、 請求項1記載の直流モータ駆動装置。
  4. 【請求項4】前記所定の切替え時は、請求項2または請
    求項3のときに加え、電源投入後の前記直流モータの始
    動時と、電流異常時の駆動停止状態から正常状態への復
    帰に際しての該直流モータの再始動時とのうち、少なく
    とも一方である、 請求項2〜3のうちいずれかに記載の直流モータ駆動装
    置。
  5. 【請求項5】前記リセット値は、正の所定値以下であ
    る、 請求項1記載の直流モータ駆動装置。
  6. 【請求項6】前記リセット値は、負の所定値以上であ
    る、 請求項5記載の直流モータ駆動装置。
  7. 【請求項7】前記リセット値は、前記直流モータに発生
    する誘起電圧に対抗する値である、 請求項1記載の直流モータ駆動装置。
  8. 【請求項8】ステアリングシャフトにかかる操舵トルク
    の検出値である操舵トルク信号と操舵車輪を持つ車両の
    速度の検出値である車速信号とに基づいて電流指令値を
    定める電流指令値演算手段と、 請求項1ないし請求項7に記載の直流モータ駆動装置
    と、を有し、操舵力を高めるパワーアシストモータとし
    ての直流モータを駆動することを特徴とする、 電動パワーステアリング制御装置。
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