JP4247232B2 - 電動パワーステアリング装置 - Google Patents

電動パワーステアリング装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4247232B2
JP4247232B2 JP2005516302A JP2005516302A JP4247232B2 JP 4247232 B2 JP4247232 B2 JP 4247232B2 JP 2005516302 A JP2005516302 A JP 2005516302A JP 2005516302 A JP2005516302 A JP 2005516302A JP 4247232 B2 JP4247232 B2 JP 4247232B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
motor
duty ratio
command value
vref
duty
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005516302A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2005058672A1 (ja
Inventor
秀行 小林
徹 坂口
雄志 原
栄 根城
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NSK Ltd
Original Assignee
NSK Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NSK Ltd filed Critical NSK Ltd
Publication of JPWO2005058672A1 publication Critical patent/JPWO2005058672A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4247232B2 publication Critical patent/JP4247232B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D5/00Power-assisted or power-driven steering
    • B62D5/04Power-assisted or power-driven steering electrical, e.g. using an electric servo-motor connected to, or forming part of, the steering gear
    • B62D5/0457Power-assisted or power-driven steering electrical, e.g. using an electric servo-motor connected to, or forming part of, the steering gear characterised by control features of the drive means as such
    • B62D5/046Controlling the motor
    • B62D5/0466Controlling the motor for returning the steering wheel to neutral position
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02PCONTROL OR REGULATION OF ELECTRIC MOTORS, ELECTRIC GENERATORS OR DYNAMO-ELECTRIC CONVERTERS; CONTROLLING TRANSFORMERS, REACTORS OR CHOKE COILS
    • H02P7/00Arrangements for regulating or controlling the speed or torque of electric DC motors
    • H02P7/06Arrangements for regulating or controlling the speed or torque of electric DC motors for regulating or controlling an individual dc dynamo-electric motor by varying field or armature current
    • H02P7/18Arrangements for regulating or controlling the speed or torque of electric DC motors for regulating or controlling an individual dc dynamo-electric motor by varying field or armature current by master control with auxiliary power
    • H02P7/24Arrangements for regulating or controlling the speed or torque of electric DC motors for regulating or controlling an individual dc dynamo-electric motor by varying field or armature current by master control with auxiliary power using discharge tubes or semiconductor devices
    • H02P7/28Arrangements for regulating or controlling the speed or torque of electric DC motors for regulating or controlling an individual dc dynamo-electric motor by varying field or armature current by master control with auxiliary power using discharge tubes or semiconductor devices using semiconductor devices
    • H02P7/285Arrangements for regulating or controlling the speed or torque of electric DC motors for regulating or controlling an individual dc dynamo-electric motor by varying field or armature current by master control with auxiliary power using discharge tubes or semiconductor devices using semiconductor devices controlling armature supply only
    • H02P7/29Arrangements for regulating or controlling the speed or torque of electric DC motors for regulating or controlling an individual dc dynamo-electric motor by varying field or armature current by master control with auxiliary power using discharge tubes or semiconductor devices using semiconductor devices controlling armature supply only using pulse modulation

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Transportation (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Steering Control In Accordance With Driving Conditions (AREA)
  • Power Steering Mechanism (AREA)
  • Control Of Direct Current Motors (AREA)

Description

【技術分野】
【0001】
この発明は、電動パワーステアリング装置に関し、特にその制御装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
車両用の電動パワーステアリング装置には、操向ハンドルの操作によりステアリングシヤフトに発生する操舵トルクその他を検出し、その検出信号に基づいてモータの制御目標値である操舵補助指令値を演算し、電流フィードバツク制御回路において、前記した制御目標値である操舵補助指令値とモータ電流の検出値との差を電流制御値として求め、電流制御値によりモータを駆動して操向ハンドルの操舵力を補助するものがある。
【0003】
このような電動式パワーステアリング装置では、図7に示すように、4個の電界効果型トランジスタFET1 〜FET4 をブリツジに接続して第1及び第2の2つのアームを備えたHブリツジ回路を構成し、その入力端子間に電源Vを、出力端子間に前記モータMを接続したモータ制御回路が使用されている。
【0004】
そして、前記モータ制御回路を構成するHブリツジ回路の互いに対向する2つのアームを構成する2個1組のFETのうち、第1のアームのFET1 (或いは第2のアームのFET2 )を電流制御値に基づいて決定されるデューテイ比DのPWM信号(パルス幅変調信号)で駆動することにより、モータ電流の大きさが制御される。
【0005】
また、前記電流制御値の符号に基づいて第2のアームのFET3 をON、第1のアームのFET4 をOFF(或いは第2のアームのFET3 をOFF、第1のアームのFET4をON)に制御することにより、モータMの回転方向が制御される。
【0006】
FET3 が導通状態にあるときは、電流はFET1 、モータM、FET3 を経て流れ、モータMに正方向の電流が流れる。第2のアームのFET4 が導通状態にあるときは、電流はFET2 、モータM、FET4 を経て流れ、モータMに負方向の電流が流れる。このモータ制御回路は、同一アーム上のFETが同時に駆動されることがないのでアームが短絡される可能性が低く、信頼性が高いため広く利用されている。
【0007】
図8は、モータ電流I(モータに実際に流れる電流であり、モータ電流の検出値とは異なる)とPWM信号のデューテイ比Dとの関係を示すものである。即ち、操向ハンドルが操作されて操舵トルクが発生している状態では、モータ電流Iとデューテイ比Dとの関係は、図8において線(a)で示すように変化し、制御回路において操舵トルクの検出信号に基づいてモータ電流の制御目標値である操舵補助指令値Iref が演算され、演算された操舵補助指令値Iref とフィードバツクされるモータ電流の検出値iとの差の電流制御値Eがモータ駆動回路に出力されるから、モータ駆動回路の半導体素子を制御するデューテイ比Dはある値をとり、格別の支障は生じない。
【0008】
しかしながら、操向ハンドルを切つた後、セルフアライニングトルクにより操向ハンドルが直進走行位置に戻るとき(以下、「ハンドル戻し」という)は、操舵トルクが発生していない状態にあるから、モータ電流の制御目標値である操舵補助指令値Iref は零となるが、モータに逆起電力が発生するため、モータ電流Iとデューテイ比Dとの関係は、図8において線(b)で示すように、逆起電力に相当するだけ上方に移動し、デューテイ比Dの値が零の付近でモータ電流Iとデューテイ比Dとの関係に不連続部分xが生じる。
【0009】
一方、フィードバツク制御回路は電流制御値Eを演算しようとするが、操舵補助指令値Iref に対応するデューテイ比Dがないため、図8において線(c)で示すように、モータ電流Iの不連続部分にほぼ対応した振幅の振動電流が電流制御値Eとして出力される。このような振動電流の発生は、雑音の発生源となるほかフィードバツク制御の安定性を阻害する原因ともなる。
【0010】
そこで、本出願人は、その解決のため、モータ駆動回路を構成するHブリツジ回路の互いに対向する2つのアームを構成する2個1組の半導体素子のうち、第1のアームの半導体素子を前記電流制御値に基づいて決定される第1のデューテイ比のPWM信号で駆動し、第2のアームの半導体素子を前記第1のデューテイ比の関数で定義される第2のデューテイ比のPWM信号で、それぞれ独立に駆動する構成を提案した。この構成によれば、図9に示すように、点pと点oとが直線で結ばれてハンドル戻しの状態など、操舵トルクが発生していない状態のときもデューテイ比Dの値が零の付近でモータ電流Iとデューテイ比Dとの関係に不連続部分がなくなり、電流制御値Eとして振動電流が出力されることがないので、雑音の発生がなく安定性のよいフィードバツク制御を実現することができる(特許文献1参照)。
【0011】
上記したように、第1のアームの半導体素子を前記電流制御値に基づいて決定される第1のデューテイ比のPWM信号で駆動し、第2のアームの半導体素子を前記第1のデューテイ比の関数で定義される第2のデューテイ比のPWM信号で、それぞれ独立に駆動する構成では、モータ電流Iとデューテイ比Dとの関係に不連続部分がなくなり、雑音の発生がなく安定性も改善される。しかしながら、図9からも明らかなように、モータ電流Iとデューテイ比Dとの関係が3段階に切換えられるから、その切換に伴うチャタリングを皆無にすることが難しく、チャタリングによる制御音や振動が発生するという不都合が生じる。この発明は上記課題を解決することを目的とするものである。
【0012】
【特許文献1】
特開平9−39810号公報。
【発明の開示】
【0013】
この発明に係る電動パワーステアリング装置は、少なくともステアリングシヤフトに発生する操舵トルク信号に基づいて演算された操舵補助指令値に基づいてステアリング機構に操舵補助力を与えるモータの出力を制御する電動パワーステアリング装置において、前記操舵補助指令値に基づいてモータ端子間電圧を決定するデューテイ比D1 及びデューテイ比D2 を演算するデューテイ比演算手段と、直列接続された2個の半導体素子を備えた第1及び第2のアームで構成されたHブリッジ回路の入力端子間に電源を、出力端子間に前記モータを接続し、Hブリッジ回路の第1のアームの上段の半導体素子を前記デューテイ比D1 のPWM信号で駆動し、第2のアームの下段の半導体素子を前記デューテイ比D2 のPWM信号で駆動するモータ駆動回路とを備え、前記デューテイ比演算手段は、モータ端子間電圧指令値の絶対値Vref とモータの逆起電力の絶対値K T ωとの間に、以下の条件(c)が満たされるとき、
|Vref |<|K T ω|・・・・・・・・・・・・・(c)
前記デューテイ比D1 を以下の式(a)により演算し、前記デューテイ比D2 を以下の式(b)により演算すること
D1 =Vref2/V r ・・・・・・・・・・・・・・・(a)
D2 ={Vref2+sign(Vref2)(V r −|K T ω|)}/V r
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(b)
但し、Vref :モータ端子間電圧指令値
Vref2:線形化モータ端子間電圧指令値
=1/2(Vref −K T ω)
r :モータに供給される電圧(バッテリ電圧)
T :モータの逆起電力定数
ω:モータ角速度
sign(Vref2):線形化モータ端子間電圧指令値Vref2の符号
を特徴とする電動パワーステアリング装置である。
【0014】
そして、前記デューテイ比演算手段は、ノイズが除去されたモータ端子間電圧指令値の絶対値Vref とノイズが除去されたモータの逆起電力の絶対値K T ωとの間に、以下の条件(d)が満たされるとき、
|Vref |<|K T ω|・・・・・・・・・・・・・(d)
前記デューテイ比D1 を前記式(a)により演算し、デューテイ比D2 を前記式(b)により演算することを特徴とする。
【0015】
そして、前記デューテイ比演算手段は、モータ端子間電圧指令値の絶対値Vref とモータの逆起電力の絶対値K T ωとの間に、以下の条件(f)が満たされるとき、
(|Vref |−|K T ω|)<−Hys・・・・・・・(f)
但し、Hys:ヒステリシス幅特性値
前記デューテイ比D1 を前記式(a)により演算し、デューテイ比D2 を前記式(b)により演算し、以下の条件(g)が満たされるときは、前回の判定結果を維持すること
−Hys<(|Vref |−|K T ω|)<Hys・・・・(g)
を特徴とする。
【0016】
そして、前記モータ端子間電圧指令値Vref 及びモータの逆起電力K T ωの少なくとも1つがノイズ除去処理されていることを特徴とする。
【0017】
そして、前記ヒステリシス幅特性値Hysは、ノイズの大きさに応じて決定されることを特徴とする。
【0018】
そして、前記デューテイ比演算手段は、電流駆動線形化補償器及び電流不連続補償器から構成され、前記電流駆動線形化補償器はモータ端子間電圧指令値Vref を入力として前記式(a)に基づいて線形化モータ端子間電圧指令値Vref2に対応するデューテイ比D1を演算し、電流不連続補償器は線形化モータ端子間電圧指令値Vref2を入力として前記式(b)に基づいてデューテイ比D2 を演算することを特徴とする。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
以下、この発明の実施の形態について説明する。まずこの発明の基本概念について説明する。この発明では、先に図9を参照して説明したモータ電流Iとデューテイ比Dとの間の非線形の制御特性、即ち3段階に折れ曲がった直線からなる非線形の制御特性を更に改良し、制御特性を連続した線形特性にしようとするものである。
【0020】
先に図9を参照して説明したように、電動パワーステアリング装置のモータ制御回路は4個の電界効果型トランジスタFET1〜FET4をブリツジに接続して第1及び第2の2つのアームを備えたHブリツジ回路から構成され、FET1〜FET4は操舵補助指令値とフィードバツクされるモータ電流の検出値との差である電流制御値Eに基づいて決定された第1のデューテイ比D1 (以下、デューテイD1 という)及び第2のデューテイ比D2 (以下、デューテイD2 という)のPWM信号で駆動される。
【0021】
図1は、このHブリツジ回路において、FET1をデューテイD1 で、FET3をオン、即ちデューテイD2 =100%として駆動し、FET2とFET4をオフとしたときの、モータ端子間電圧Vmとモータ電流Iとの関係を示す図で、モータ角速度ωが(ω=α)のとき、モータ端子間電圧Vmをマイナス側からプラス側に増加させると、モータ端子間電圧Vmが(Vm=0)においてモータ電流iが急激に零(i=0)になる。また、モータ角速度ωが(ω=−α)のとき、モータ端子間電圧Vmをプラス側からマイナス側に減少させると、モータ端子間電圧Vmが(Vm=0)においてモータ電流iが急激に零(i=0)になる。
【0022】
なお、前記説明ではモータ端子間電圧Vmで説明したが、デューテイ比Dはモータ端子間電圧Vmを決定する比率であるから、モータ端子間電圧をデューテイ比と置き換えることもできる。また、FET1とFET3の組み合わせを、FET2とFET4の組み合わせとすると、モータの回転方向が逆になるが、その動作は本質的に変わらないので、以下の説明では、FET1とFET3について説明する。
【0023】
前記した非線形特性の改善を行うため、この発明では、前記第1及び第2の2つのアームを備えたHブリツジ回路において、FET1をデューテイD1 で駆動し、FET3をデューテイD2 で駆動するものとし、デューテイD1 を以下の式(a)で設定し、デューテイD2 を以下の式(b)で設定するものとする。
【0024】
D1 =Vref2/Vr ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(a)
D2 ={Vref2+sign(Vref2)(Vr −|KT ω|)}/Vr ・(b)
但し、Vref2=1/2(Vref −KT ω)
|Vref |<|KT ω|の範囲
ここで、Vref :モータ端子間電圧指令値
Vref2:線形化モータ端子間電圧指令値
r :Hブリッジ回路に供給される電圧(バッテリ電圧)
T :モータの逆起電力定数
ω:モータ角速度
sign(Vref2):線形化モータ端子間電圧指令値Vref2
の符号。
【0025】
以下、前記したデューテイD1 、及びデューテイD2 の算出方法について説明する。
【0026】
Hブリツジ回路のPWM信号駆動の基本式は、以下の式(1)で表される。
【0027】
Vm=(D1 +D2 )Vr −sign(D1 )Vr −KT ω・・・・(1)
但し、Vm:モータ端子間電圧
D1 :上段FETを駆動する上段デューテイ(値−1〜+1)
D2 :下段FETを駆動する下段デューテイ(値−1〜+1)
r :Hブリッジ回路に供給される電圧(バッテリ電圧)
T :モータの逆起電力定数
ω:モータ角速度
通常はデューテイD2 は100%(D2 =1.0)に固定し、デューテイD1 のみを変化させる。従って、例えば、バッテリ電圧の30%(D1 =0.3)をモータに印加するときのモータ端子間電圧Vmは、D1 の符号sign(0.3)が正であるから、式(1)から以下のようになる。
【0028】
Vm=(0.3+1)Vr −sign(0.3)Vr −KT ω
=0.3Vr −KT ω
しかしながら、先に説明した従来技術(特許文献1参照)では、既に説明したような不都合を解決するために、デューテイD2 を以下の式(2)で演算している。
【0029】
D2 =D1 +sign(D1 )×B・・・・・・・・・・・・・・・(2)
但し、Bは定数
そして、デューテイD1 とモータ電流Iとの関係が、図9に示す特性になるように定数Bを決定する。なお、モータの内部抵抗は一定値として扱うことができるから、図9に示す特性図は、モータ電流Iをモータ端子間電圧Vmに置き換えても成立する。
【0030】
以下、前記した定数Bの決定について説明する。前記式(1)に、デューテイD1 と、モータ逆起電力KT ωとは異符号であるという条件を入れると、式(1)は以下の式(3)に書き直すことができる。
【0031】
Vm=(D1 +D2 )Vr −sign(D1 )Vr +sign(D1 )|KT ω|・・・
・・・・・・・・・・・・(3)
式(3)は図8に示す不感帯特性を表したものである。式(3)に上段デューテイD1が零(D1 =0)のときにモータ端子間電圧Vmが零(Vm=0)となる条件を代入すると、定数Bは以下の式(4)で表すことができる。
【0032】
0=(0+D2 )Vr −sign(0)Vr +sign(0)|KT ω|
=D2 Vr −Vr +|KT ω| となり、これに、式(2)を代入すると、
0={D1 +sign(D1 )×B}Vr −Vr +|KT ω|
=BVr −Vr +|KT ω|
B=1−{|KT ω|/Vr }・・・・・・・・・・・・・・・・(4)
即ち、定数Bは上記式(4)で決定されるので、式(2)で表されるデューテイD2 はデューテイD1 の関数となる。
【0033】
図2は、先に説明した図9を書き直したもので、図1に示したモータ端子間電圧Vmとモータ電流Iとの不連続特性の改善を説明する図で、横軸はモータ端子間電圧Vmに代えてデューテイD1 で示した。また、縦軸は前記したようにモータ内部抵抗は一定値として扱うことができるのでモータ電流をモータ端子間電圧に置き換えた。
【0034】
この図2は不連続特性を示す部分A1′を部分A1に、部分A2′を部分A2に変換して不連続特性を連続特性に変換することを示している。
【0035】
部分A1′及び部分A2′の特性式は、この部分のデューテイをD1 ′とすれば以下の式(5)で表わすことができる。
【0036】
Vm=Vr D1 ′−KT ω・・・・・・・・・・・・・・・・・・(5)
デューテイをD1 ′をデューテイをD1 で定義することができれば、前記不連続特性を連続特性に変換することができる。式(1)に、式(2)、式(4)、式(5)を代入する。まず、式(1)に式(5)を代入する。
【0037】
Vm=(D1 +D2 )Vr −sign(D1 )Vr −KT ω
Vr D1 ′−KT ω=(D1 +D2 )Vr −sign(D1 )Vr −KT ω
Vr D1 ′=(D1 +D2 )Vr −sign(D1 )Vr
この式のD2 に式(2)を代入すると
Vr D1 ′={D1 +(D1 +sign(D1 )×B}Vr
−sign(D1 )Vr
D1 ′=2D1 +sign(D1 )(B−1)
この式をD1 で解くと
D1 =1/2{D1 ′−sign(D1 )(B−1)}
この式のBに式(4)を代入すると
D1 =1/2{D1 ′−sign(D1 ){|KT ω|/Vr }
上段デューテイD1 とKT ωが異符号であるという条件を加えると、
D1 =1/2{D1 ′−(KT ω/Vr )}・・・・・・・・・・(6)
となり、式(6)の右辺からsignD1 を消去し、絶対値を外すことができるので、デューテイD1 ′はデューテイD1 で定義することができる。
【0038】
以上の説明は、図2におけるモータ端子間電圧Vmとモータ電流Iとの不連続特性の部分A1′を部分A1に、部分A2′を部分A2に変換して不連続特性を連続特性に変換できることを説明したものであるが、なお、図2において、モータ端子間電圧VmとデューテイD1 との特性は、p−o−qの3段階に折れ曲がった連続特性であるので、この3段階に折れ曲がった連続特性p−o−qを、図3に示すような完全線形の連続特性p−qに変換する。
【0039】
なお、この実施の形態では、モータ電流を制御する電流指令値Iref と検出されたモータ電流iとの差からモータ端子間電圧指令値Vref を演算してモータ端子間電圧を制御しており、デューテイ比の値を電圧値として演算決定しているので、以下の説明ではモータ端子間電圧指令値Vref で説明する。
【0040】
まず、前記式(6)にしたがってモータ端子間電圧指令値Vref を第2の電圧指令値である線形化モータ端子間電圧指令値Vref2にマッピング処理する。ここで「マッピング」の意味は、図2に示す3段階に折れ曲がった連続特性p−o−qを、図3に示す完全線形の連続特性p−qに変換するように、モータ端子間電圧指令値Vref を線形化モータ端子間電圧指令値Vref2に変換することを指す。
【0041】
上記マッピング処理は、デューテイD1 =Vref2/Vr 、デューテイD1 ′=Vref /Vr とおき、図2に示す線A1をA1′に、線A2をA2′に変換させる処理である。なお、この変換は図2においてp−qの範囲に相当する
非線形特性|Vref |<|KT ω|の範囲である。
【0042】
式(6)に、D1 =Vref2/Vr 、D1 ′=Vref /Vr を代入すると、式(6)は以下の式(7)で表され、式(7)によりマッピング処理が行われる。 Vref2/Vr=1/2{(Vref /Vr )−(KT ω/Vr )}
Vref2=1/2(Vref −KT ω)・・・・・・・・・・・・・・(7)
デューテイD1 の算出について説明する。前記したマッピング処理ではデューテイD1はD1 =Vref2/Vr としており、また、Vref2は前記式(7)により表されるから、デューテイD1 は以下の式(a)で表される。
【0043】
D1 ={1/2(Vref −KT ω)}/Vr
=Vref2/Vr ・・・・・・・・・・・・・・・・・(a)
なお、後述する実際の制御回路においては、式(a)で表されたデューテイD1 に、デッドタイム補償、及びデューテイディザ加算処理などの補償処理が行われるが、この処理を行うか否かは任意の選択事項とする。上記式(a)で決定されるデューテイD1 には、デッドタイム補償、及びデューテイディザ加算処理などの補償処理の結果は含まれていない。
【0044】
次に、デューテイD2 の演算について説明する。前記式(2)に式(4)、式(7)を代入すると、以下のとおりデューテイD2 は以下の式(b)で表すことができる。
【0045】
D2 =D1 +sign(D1 )×B・・・・・・(2)
=(Vref2/Vr )+sign(Vref2/Vr )
×{1−(|KT ω|/Vr )}
={Vref2+sign(Vref2)(Vr −|KT ω|)}/Vr ・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(b)
即ち、デューテイD2 は、前記(a)式で求められるデューテイD1 を含まない式で表すことができるのであり、このことは、デューテイD2 は、デューテイD1 とは独立して決定できることを意味している。
【0046】
以上説明したマッピング処理は、図2に示す特性図において、p−qの範囲で実行されるものであり、モータ端子間電圧指令値の絶対値Vref とモータ逆起電力の絶対値KT ωとの間に、以下の条件(c)が満たされることが求められる。
【0047】
|Vref |<|KT ω|・・・・・・・・・・・・(c)
そして上記条件(c)が満たされるとき、デューテイD1 を前記式(a)により演算し、デューテイD2 を前記式(b)により演算する。条件が満たされないときは、マッピング処理を実行せずに通常の方法でデューテイD1 、D2 を算出するものとする。
【0048】
しかし、条件の限界付近、即ち図2のq点付近では、この条件が満たされるか否かによりマッピング処理で求められるデューテイD1 、D2 の値が大きく異なってくる。即ち、条件が満たされるとo点からq点へマッピング処理され、図3に示す完全線形の連続特性p−qに変換されるが、条件が満たされないときはマッピング処理がされず、通常の方法でデューテイD1 、D2 が算出される。この場合、図2に示す特性図は3段階に折れ曲がった連続特性p−o−qのままとなる。
【0049】
モータ端子間電圧指令値Vref 、モータ逆起電力のKT ωにノイズが含まれていた場合は、条件の限界付近(図2のq点付近)で、条件が満たされたり満たされなかったり(条件成立/不成立)して、上記マッピング処理の実行/不実行が頻繁に切換えられて、デューテイD1 、D2 の値が頻繁に変動してチャタリングが発生し、雑音や振動が発生してしまう。
【0050】
そこで、上記マッピング処理では、フイルタなどを使用してモータ端子間電圧指令値Vref 、及びモータ逆起電力KT ωからノイズ成分を除去した後、上記した条件の成立/不成立を判定するようにする。
【0051】
即ち、ノイズが除去されたモータ端子間電圧指令値の絶対値Vref とノイズが除去されたモータ逆起電力の絶対値KT ωとの間に、以下の条件(d)が満たされるとき、
|Vref |<|KT ω|・・・・・・・・・・・・(d)
マッピング処理を実行するためのデューテイD1 を前記式(a)により演算し、デューテイD2 を前記式(b)により演算するようにするとよい。条件が満たされないときは、マッピング処理を実行せずに通常の方法でデューテイD1 、D2 を算出するものとする。
【0052】
また、上記マッピング処理におけるチャタリングの発生防止のためには、上記条件にヒステリシス特性を付与してもよい。
【0053】
ヒステリシス特性の限界値付近でのチャタリングの発生を防止するためには、前回の条件の成立/不成立に関係なく、前回の判定結果を維持するようにしてもよい。
【0054】
即ち、ノイズが除去されたモータ端子間電圧指令値の絶対値Vref とノイズが除去されたモータ逆起電力の絶対値KT ωとの間に、以下の条件(f)が満たされるとき、
(|Vref |−|KT ω|)<−Hys・・・・・・・・(f)
但し、Hys:ヒステリシス幅特性値
マッピング処理を実行するためのデューテイD1 を前記式(a)により演算し、デューテイD2 を前記式(b)により演算するようにしてもよい。
【0055】
このとき、条件(f)が満たされない(Hys<(|Vref |−|KT ω|))場合は、マッピング処理を実行せずに、通常の方法でデューテイD1 、D2 を算出するものとする。
【0056】
さらに、以下の条件(g)が満たされるときは、マッピング処理を実行せずに、前回の条件の判定結果(条件(f)の成立又は不成立)を維持するようにしてもよい。
【0057】
−Hys<(|Vref |−|KT ω|)<Hys・・・・・(g)
なお、ヒステリシス幅特性値Hysは、モータ端子間電圧指令値Vref やモータ逆起電力KT ωに含まれるノイズの大きさに応じて、実験などにより適宜決定するとよい。
【0058】
次に、この発明を実施するに適した電動パワーステアリング装置の概略を、図4乃至図6を参照して説明する。図4は電動パワーステアリング装置の構成の概略を説明する図で、操向ハンドル1の軸2は減速ギア4、ユニバーサルジョイント5a、5b、ピニオンラツク機構7を経て操向車輪のタイロツド8に結合されている。軸2には操向ハンドル1の操舵トルクを検出するトルクセンサ3が設けられており、また、操舵力を補助するモータ10がクラツチ9、減速ギア4を介して軸2に結合している。
【0059】
パワーステアリング装置を制御する電子制御回路13は、バツテリ14からイグニツシヨンキー11を経て電力が供給される。電子制御回路13は、トルクセンサ3で検出された操舵トルクと車速センサ12で検出された車速に基づいて操舵補助指令値の演算を行い、演算された操舵補助指令値に基づいてモータ10に供給する電流を制御する。
【0060】
クラツチ9は電子制御回路13により制御される。クラツチ9は通常の動作状態では結合しており、電子制御回路13によりパワーステアリング装置の故障と判断された時、及び電源がOFFとなっている時に切離される。
【0061】
図5は、電子制御回路13のブロツク図である。この実施例では電子制御回路13は主としてCPUから構成されるが、ここではそのCPU内部においてプログラムで実行される機能を示してある。例えば、位相補償器21は独立したハードウエアとしての位相補償器21を示すものではなく、CPUで実行される位相補償機能を示す。
【0062】
以下、電子制御回路13の機能と動作を説明する。トルクセンサ3から入力された操舵トルク信号は、位相補償器21で操舵系の安定を高めるために位相補償され、操舵補助指令値演算器22Aに入力される。また、車速センサ12で検出された車速信号も操舵補助指令値演算器22Aに入力される。
【0063】
操舵補助指令値演算器22Aは、入力された操舵トルク信号、車速信号、及び検出されたモータ電流値iに基づいて所定の演算式により操舵補助指令値(電流指令値)Iref を演算する。電流制御器22Bは入力された操舵補助指令値(電流指令値)Iref 及び検出されたモータ電流値iに基づいてモータ端子間電圧指令値Vref を演算する。
【0064】
デューテイ比演算手段を構成するデューテイ比演算装置30は、電流駆動線形化補償器23、電流不連続補償器24、及び補償加算器25から構成され、補償加算器25は乗算器26、デッドタイム補償器27、デューテイディザ加算器28から構成され、デューテイD1 、デューテイD2 、及びモータ駆動方向信号を出力する演算手段である。
【0065】
電流駆動線形化補償器23は、モータ端子間電圧指令値Vref 、バッテリ電圧Vr 、及びモータ角速度ω(図示しないモータ角速度センサで検出、またはモータ端子間電圧、モータ電流から推定)を入力として、前記式(6)(7)に基づいて線形化モータ端子間電圧指令値Vref2を演算する。演算値Vref2は電流不連続補償器24、及び補償加算器25に入力される。
【0066】
補償加算器25は前記式(a)に基づいてデューテイD1 を演算するもので、乗算器26において線形化モータ端子間電圧指令値Vref2に所定のゲインKを乗算し、デッドタイム補償器27、デューテイディザ加算器28においてデッドタイム補償及びデューテイディザ加算処理などの補償処理を行ない、補償処理したデューテイD1 を演算する。
【0067】
電流不連続補償器24は前記式(b)に基づいてデューテイD2 を演算するもので、線形化モータ端子間電圧指令値Vref2からデューテイD2 を演算する。
【0068】
演算されたデューテイD1 及びデューテイD2 、並びに電流駆動線形化補償器23から出力されたモータ駆動方向信号はモータ駆動回路35に入力される。
【0069】
図6にモータ駆動回路35の構成の一例を示す。モータ駆動回路35はFETゲート駆動回路36、FET1 〜FET4 からなるHブリツジ回路37から構成され、入力された上段デューテイD1 及び下段デューテイD2 、並びにモータ駆動方向信号に基づいてFET1 〜FET4 を駆動する。
【0070】
モータ電流検出回路38は、抵抗R1 の両端における電圧降下に基づいて正方向電流の大きさを検出し、また、抵抗R2 の両端における電圧降下に基づいて負方向電流の大きさを検出する。検出されたモータ電流値iは操舵補助指令値演算器22A及び電流制御器22Bにフィードバツクされる。
【0071】
ここで、デッドタイム補償及びデューテイディザ加算処理について説明する。まず、デッドタイム補償について説明する。Hブリツジ回路を使用したモータ駆動回路ではPWM信号のデューテイDに基づいて信号がHからLに切り換えられる時点、或いは信号がLからHに切り換えられる時点において、Hブリツジ回路の2つのアームが同時に導通して短絡することを防ぐため、PWM信号の切換え時点にデッドタイムを設ける処理である。デッドタイム補償は本願発明の主題ではないので、ここでは説明を省略するが、本出願人の出願に係る特開平8−142884号公報に記載されている。
【0072】
次にデューテイディザ加算処理について説明する。Hブリツジ回路を使用したモータ駆動回路ではPWM信号のデューテイDが零付近では、デューテイD対モータ電流特性に不感帯が生じて制御の応答性が悪く、自然の操舵感覚が得られない。そこで不感帯付近では電圧ディザ信号をモータに供給して制御の応答性を改善し、自然の操舵感覚に近付ける処理である。デューテイディザ加算処理は本願発明の主題ではないので、ここでは説明を省略するが、本出願人の出願に係る特開2003−11834号公報に記載されている。
【0073】
以上説明したとおり、この発明によれば、デューテイ比Dが零付近においてデューテイ比D対モータ電流特性が連続した線形特性を示すから、従来の電動パワーステアリング装置の制御装置のように、デューテイ比Dが零付近においてデューテイ比D対モータ電流特性の不連続部分を解消するほか、段階的な連続特性を解消することができるから、操舵ハンドルを切った後に直線走行に戻るときのハンドル戻し時においてもフィードバック特性が変化することがなくなり、操舵感覚に違和感を与えることなく極めて滑らかな操舵感覚を与えることができる。
【0074】
更に、ハンドル戻し時にモータに発生する逆起電力が連続して変化し、段階的な変化が発生しないからチャタリングが発生することがなく、チャタリングによるノイズの発生もなく、カーラジオ等に雑音を発生させるおそれもない等、従来の装置に見られない顕著な効果を奏するものである。
【産業上の利用可能性】
【0075】
この発明は車両用の電動パワーステアリング装置に関するもので、半導体素子をブリツジ接続したHブリッジ回路を使用したモータ駆動回路では、半導体素子を駆動するPWM信号のデューテイDが零付近で生じるデューテイD対モータ電流特性の不連続特性を線形特性として、制御の応答性を改善し自然の操舵感覚が得られる様にしたものである。
【図面の簡単な説明】
【0076】
【図1】 Hブリツジ回路におけるモータ端子間電圧とモータ電流との関係を説明する図。
【図2】 図1に示したモータ端子間電圧対モータ電流の不連続特性の連続特性への改善を説明する図。
【図3】 図2に示したデューテイ比対モータ端子間電圧の連続特性を完全線形特性へ改善する様子を説明する図。
【図4】 電動パワーステアリング装置の構成の概略を説明する図。
【図5】 電子制御回路のブロツク図。
【図6】 モータ駆動回路の構成の一例を説明する図。
【図7】 電動パワーステアリング装置のモータ駆動回路として使用されるHブリッジ回路の基本構成を説明する図。
【図8】 モータ電流とPWM信号のデューテイ比の関係に生ずる不連続部を説明する図。
【図9】 モータ電流とPWM信号のデューテイ比の関係に生ずる不連続部の解決手法を説明する図。
【0077】
【符号の説明】
1 操向ハンドル
2 軸
3 トルクセンサ
4 減速ギア
5a、5b ユニバーサルジョイント
7 ピニオンラツク機構
8 タイロツド
9 クラツチ
10 モータ
11 イグニツシヨンキー
12 車速センサ
13 電子制御回路
14 バツテリ
21 位相補償器
22A 操舵補助指令値演算器
22B 電流制御器
23 電流駆動線形化補償器
24 電流不連続補償器
25 補償加算器
26 乗算器
27 デッドタイム補償器
28 デューテイディザ加算器
30 デューテイ比演算装置
35 モータ駆動回路
36 FETゲート駆動回路
37 Hブリツジ回路
38 モータ電流検出回路

Claims (6)

  1. 少なくともステアリングシヤフトに発生する操舵トルク信号に基づいて演算された操舵補助指令値に基づいてステアリング機構に操舵補助力を与えるモータの出力を制御する電動パワーステアリング装置において、
    前記操舵補助指令値に基づいてモータ端子間電圧を決定するデューテイ比D1 及びデューテイ比D2 を演算するデューテイ比演算手段と、
    直列接続された2個の半導体素子を備えた第1及び第2のアームで構成されたHブリッジ回路の入力端子間に電源を、出力端子間に前記モータを接続し、Hブリッジ回路の第1のアームの上段の半導体素子を前記デューテイ比D1 のPWM信号で駆動し、第2のアームの下段の半導体素子を前記デューテイ比D2 のPWM信号で駆動するモータ駆動回路とを備え、
    前記デューテイ比演算手段は、モータ端子間電圧指令値の絶対値Vref とモータの逆起電力の絶対値K T ωとの間に、以下の条件(c)が満たされるとき、
    |Vref |<|K T ω|・・・・・・・・・・・・・(c)
    前記デューテイ比D1 を以下の式(a)により演算し、前記デューテイ比D2 を以下の式(b)により演算すること
    D1 =Vref2/V r ・・・・・・・・・・・・・・・(a)
    D2 ={Vref2+sign(Vref2)(V r −|K T ω|)}/V r
    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(b)
    但し、Vref :モータ端子間電圧指令値
    Vref2:線形化モータ端子間電圧指令値
    =1/2(Vref −K T ω)
    r :モータに供給される電圧(バッテリ電圧)
    T :モータの逆起電力定数
    ω:モータ角速度
    sign(Vref2):線形化モータ端子間電圧指令値Vref2の符号
    を特徴とする電動パワーステアリング装置。
  2. 前記デューテイ比演算手段は、ノイズが除去されたモータ端子間電圧指令値の絶対値Vref とノイズが除去されたモータの逆起電力の絶対値K T ωとの間に、以下の条件(d)が満たされるとき、
    |Vref |<|K T ω|・・・・・・・・・・・・・(d)
    前記デューテイ比D1 を前記式(a)により演算し、デューテイ比D2 を前記式(b)により演算すること
    を特徴とする請求項1に記載の電動パワーステアリング装置。
  3. 前記デューテイ比演算手段は、モータ端子間電圧指令値の絶対値Vref とモータの逆起電力の絶対値K T ωとの間に、以下の条件(f)が満たされるとき、
    (|Vref |−|K T ω|)<−Hys・・・・・・・(f)
    但し、Hys:ヒステリシス幅特性値
    前記デューテイ比D1 を前記式(a)により演算し、デューテイ比D2 を前記式(b)により演算し、以下の条件(g)が満たされるときは、前回の判定結果を維持すること
    −Hys<(|Vref |−|K T ω|)<Hys・・・・(g)
    を特徴とする請求項1に記載の電動パワーステアリング装置。
  4. 前記モータ端子間電圧指令値Vref 及びモータの逆起電力K T ωの少なくとも1つがノイズ除去処理されていること
    を特徴とする請求項3に記載の電動パワーステアリング装置。
  5. 前記ヒステリシス幅特性値Hysは、ノイズの大きさに応じて決定されること
    を特徴とする請求項3又は請求項4に記載の電動パワーステアリング装置。
  6. 前記デューテイ比演算手段は、電流駆動線形化補償器及び電流不連続補償器から構成され、前記電流駆動線形化補償器はモータ端子間電圧指令値Vref を入力として前記式(a)に基づいて線形化モータ端子間電圧指令値Vref2に対応するデューテイ比D1 を演算し、電流不連続補償器は線形化モータ端子間電圧指令値Vref2を入力として前記式(b)に基づいてデューテイ比D2 を演算すること
    を特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の電動パワーステアリング装置。
JP2005516302A 2003-12-16 2004-12-03 電動パワーステアリング装置 Expired - Fee Related JP4247232B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003417689 2003-12-16
JP2003417689 2003-12-16
PCT/JP2004/018425 WO2005058672A1 (ja) 2003-12-16 2004-12-03 電動パワーステアリング装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2005058672A1 JPWO2005058672A1 (ja) 2007-07-12
JP4247232B2 true JP4247232B2 (ja) 2009-04-02

Family

ID=34697075

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005516302A Expired - Fee Related JP4247232B2 (ja) 2003-12-16 2004-12-03 電動パワーステアリング装置

Country Status (5)

Country Link
US (1) US7586277B2 (ja)
EP (1) EP1712448B1 (ja)
JP (1) JP4247232B2 (ja)
DE (1) DE602004020927D1 (ja)
WO (1) WO2005058672A1 (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006211825A (ja) * 2005-01-28 2006-08-10 Nsk Ltd 電動パワーステアリング装置
EP2322410B1 (en) * 2009-09-28 2017-04-19 NSK Ltd. Electric power steering device
US9440674B2 (en) 2010-09-15 2016-09-13 GM Global Technology Operations LLC Methods, systems and apparatus for steering wheel vibration reduction in electric power steering systems
US9266558B2 (en) 2010-09-15 2016-02-23 GM Global Technology Operations LLC Methods, systems and apparatus for steering wheel vibration reduction in electric power steering systems
US9327762B2 (en) * 2010-12-14 2016-05-03 GM Global Technology Operations LLC Electric power steering systems with improved road feel
JP5751338B2 (ja) * 2011-10-26 2015-07-22 日産自動車株式会社 操舵制御装置
US10500965B2 (en) * 2016-12-01 2019-12-10 Ford Global Technologies, Llc Dithering a pulse width modulated base frequency to reduce EV noise
CN113037167B (zh) * 2021-05-20 2021-09-07 西南交通大学 一种提高电压利用率的五相pmsm模型预测控制方法

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2202501B (en) * 1987-03-24 1991-08-21 Honda Motor Co Ltd Electric power steering system for vehicles
JP2857555B2 (ja) * 1993-01-27 1999-02-17 三菱電機株式会社 電動式パワーステアリング装置
JP2949185B2 (ja) 1993-12-24 1999-09-13 光洋精工株式会社 電動パワーステアリング装置
JP3120003B2 (ja) 1994-08-31 2000-12-25 本田技研工業株式会社 電動パワーステアリング装置
JPH08142884A (ja) 1994-11-16 1996-06-04 Nippon Seiko Kk 電動パワ−ステアリング装置の制御装置
JP3562040B2 (ja) 1995-06-12 2004-09-08 日本精工株式会社 電動パワ−ステアリング装置の制御装置
JPH0930431A (ja) 1995-07-17 1997-02-04 Honda Motor Co Ltd 電動パワーステアリング装置
JP3562053B2 (ja) 1995-08-03 2004-09-08 日本精工株式会社 電動パワ−ステアリング装置の制御装置
JP3533782B2 (ja) 1995-09-25 2004-05-31 日本精工株式会社 電動パワ−ステアリング装置の制御装置
JP3681259B2 (ja) 1997-07-23 2005-08-10 光洋精工株式会社 電動パワーステアリング装置
JP4660988B2 (ja) 2001-07-03 2011-03-30 日本精工株式会社 電動パワーステアリング装置の制御装置

Also Published As

Publication number Publication date
US7586277B2 (en) 2009-09-08
US20070120511A1 (en) 2007-05-31
WO2005058672A1 (ja) 2005-06-30
DE602004020927D1 (de) 2009-06-10
EP1712448A4 (en) 2007-09-12
EP1712448A1 (en) 2006-10-18
JPWO2005058672A1 (ja) 2007-07-12
EP1712448B1 (en) 2009-04-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100385102B1 (ko) 차량의 전동 파워스티어링장치
JP3850735B2 (ja) 電動パワーステアリング装置
JP3484968B2 (ja) 電動パワーステアリング装置の制御装置
KR100248382B1 (ko) 전동파워스티어링장치의 제어장치
US7086496B2 (en) Electric power steering apparatus
JP3988065B2 (ja) 直流モータ駆動装置および電動パワーステアリング制御装置
JP4779499B2 (ja) 電動パワーステアリング装置
JP4247232B2 (ja) 電動パワーステアリング装置
JP4107030B2 (ja) 電動パワーステアリング装置
JP4016976B2 (ja) 電動パワーステアリング装置の制御装置
JP4506784B2 (ja) 電動パワーステアリング装置の制御装置
JP3598707B2 (ja) 電動パワーステアリング装置の制御装置
JP4715302B2 (ja) 電動パワーステアリング装置の制御装置
JP3562040B2 (ja) 電動パワ−ステアリング装置の制御装置
JP3550827B2 (ja) 電動パワ−ステアリング装置の制御装置
JP3666160B2 (ja) 電動パワーステアリング装置の制御装置
JP3562053B2 (ja) 電動パワ−ステアリング装置の制御装置
JP2003137120A (ja) 電動パワーステアリング装置
JPH08142884A (ja) 電動パワ−ステアリング装置の制御装置
JP3385763B2 (ja) 電動パワ−ステアリング装置の制御装置
JP2004203113A (ja) 電動パワーステアリング装置
JPH08150954A (ja) 電動パワ−ステアリング装置の制御装置
JP3846786B2 (ja) 電動パワーステアリング装置
JPH08150946A (ja) 電動パワ−ステアリング装置の制御装置
JP3533782B2 (ja) 電動パワ−ステアリング装置の制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080722

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080918

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090106

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090109

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4247232

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120116

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130116

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130116

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140116

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees