JP2000227137A - 流体封入式能動型防振装置 - Google Patents

流体封入式能動型防振装置

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隆志 吉田
Katsuhiro Goto
勝博 後藤
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吉彦 萩野
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    • F16F13/00Units comprising springs of the non-fluid type as well as vibration-dampers, shock-absorbers, or fluid springs
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 流体室の壁部の一部を構成する加振部材を加
振変位させて受圧室の圧力を制御する流体封入式能動型
防振装置において、駆動手段の駆動力を加振部材に対し
て優れた耐久性と信頼性をもって伝達し得る、新規な駆
動力伝達機構を実現すること。 【解決手段】 駆動手段86の出力部材90を、受圧室
62,72の壁部から独立して別体形成し、加振部材6
4に対して、物理的に直接固着することなく、重ね合わ
せて当接させると共に、加振部材64を出力部材90側
に付勢する第一の付勢手段76と、出力部材90を加振
部材64側に付勢する第二の付勢手段126を設けて、
それら第一及び第二の付勢手段76,126の付勢力に
基づいて、駆動力伝達時においても、出力部材90が加
振部材64に対して当接状態に保持されるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は、非圧縮性流体が封入された受圧
室の圧力を制御することにより、防振すべき対象におけ
る振動を相殺的乃至は積極的に低減せしめ得る流体封入
式の能動型防振装置に係り、特に、自動車用のエンジン
マウントや制振器等として好適に用いられる流体封入式
能動型防振装置に関するものである。
【0002】
【背景技術】従来から、自動車のボデーや各種部材等の
ように振動(振動に起因する騒音等を含む)が問題とさ
れる防振対象部材においては、その振動を低減するため
に、各種の防振装置が採用されている。具体的には、例
えば、振動源と防振対象部材の間に介装されて振動源か
ら防振対象部材に伝達される振動を低減するエンジンマ
ウント等の防振連結体や、防振対象部材に直接取り付け
られて防振対象部材自体の振動を吸収,低減するダイナ
ミックダンパの如き制振器などが、それである。
【0003】このような防振装置の一種として、特開平
2−42228号公報や特開平9−49541号公報,
特許第2510914号公報,特許第2510925号
公報等に記載されているように、防振すべき振動の入力
によって弾性変形せしめられる本体ゴム弾性体で壁部の
一部が構成されて非圧縮性流体が封入された受圧室を形
成すると共に、該受圧室の壁部の別の一部を、駆動手段
によって変位せしめられる加振部材によって構成し、こ
の加振部材を該駆動手段で加振せしめて受圧室の内圧を
制御するようにした流体封入式の能動型防振装置が知ら
れている。このような防振装置では、受圧室の内圧を制
御することにより、防振装置自体の防振特性を調節して
積極的な防振効果を発揮させたり、或いは加振力を生ぜ
しめて防振対象部材の振動を相殺的に低減せしめること
等によって、能動的な防振効果を得ることが出来るので
ある。
【0004】ところで、このような構造の防振装置で
は、駆動手段の出力を加振部材に伝達して加振部材を加
振するために、駆動手段の出力部材を加振部材に連結す
る必要がある。そこで、従来では、前記公報にも記載さ
れているように、一般に、駆動手段の出力部材を、加振
部材に対して直接にボルト固定や圧入固定,かしめ固定
等によって固着した構造とされている。
【0005】ところが、このような従来の固着構造で
は、何れも、出力部材の加振部材への固定に際しての作
業が面倒で、量産性に劣るという問題があった。また、
出力部材の固定に際して加えられる外力によって、加振
部材に大きな変形や歪の残留が発生し易いために、部材
の耐久性や組付精度が安定して得られ難いという問題も
あった。更に、出力部材の加振部材への組付不良によっ
て、安定した製品精度を確保し難いために、安定した製
品性能を得難いという問題もあった。更にまた、従来の
出力部材の固着構造では、長期間にわたる安定した固着
強度の確保に関して十分な信頼性を確保することも難し
い等という問題もあった。
【0006】すなわち、例えば、ボルト固定では、締付
トルクを一定にする工夫と管理が必要とされ、緩み止め
のねじロック機構等が要求される場合があると共に、ボ
ルトの螺着作業が面倒で時間がかかるという問題があ
る。また、圧入固定では、十分な固着強度と信頼性を安
定して確保するために、部材寸法の管理に高い精度が要
求されることに加えて、圧入に際して加えられる荷重に
耐え得るだけの強度を各部材に設定する必要がある等と
いう問題がある。更にまた、かしめ固定では、大がかり
なかしめ装置が必要とされることに加えて、かしめ加工
に際して加えられる荷重に耐え得るだけの強度を各部材
に設定する必要がある等という問題がある。しかも、こ
れら何れの固着構造においても、出力部材の加振部材へ
の固着に際して、加振部材に対する螺着力や圧入力等の
外力の作用が避けられないために、歪の残留による寸歩
精度の低下や耐久性の低下等が問題となり易いのであ
る。
【0007】また、特に、壁部の一部が変形容易な可撓
性膜で構成されて非圧縮性流体が封入された容積可変の
平衡室を、加振部材を挟んで、受圧室と反対側に形成す
ると共に、それら平衡室と受圧室を相互に連通する第二
のオリフィス通路を形成することにより、該第二のオリ
フィス通路を通じて流動せしめられる流体の共振作用を
利用して受動的な防振効果も得るようにした場合等にお
いては、加振部材の両側にそれぞれ非圧縮性流体が封入
されてなる受圧室と平衡室が形成されることから、駆動
手段の出力部材を加振部材に対して直接に固定する上述
の如き従来構造では、駆動手段の出力部材の加振部材に
対する固定が、構造的および作業的に極めて困難になる
等という問題があった。
【0008】
【解決課題】ここにおいて、本発明は、上述の如き事情
を背景として為されたものであって、その解決課題とす
るところは、駆動手段による駆動力を、加振部材に対し
て、優れた耐久性と信頼性をもって伝達し得る、構造が
簡単で組付作業にも優れた新規な駆動力伝達構造を備え
た流体封入式の能動型防振装置を提供することにある。
【0009】
【解決手段】以下、このような課題を解決するために為
された本発明の態様を記載する。なお、以下に記載の各
態様は、任意の組み合わせで採用可能である。また、本
発明の態様乃至は技術的特徴は、以下に記載のものに限
定されることなく、明細書全体の記載および図面に記載
の発明思想に基づいて認識されるものであることが理解
されるべきである。
【0010】本発明の第一の態様は、防振すべき振動の
入力によって弾性変形せしめられる本体ゴム弾性体で壁
部の一部が構成された受圧室を含んで、非圧縮性流体が
封入された流体室を形成すると共に、該受圧室の壁部の
別の一部を、駆動手段によって変位せしめられる加振部
材によって構成し、該加振部材を該駆動手段で加振せし
めて該受圧室の内圧を制御するようにした流体封入式能
動型防振装置であって、前記駆動手段において前記加振
部材の変位方向に駆動される出力部材を、前記流体室の
壁部から独立して別体形成し、前記加振部材の外面に直
接的又は間接的に重ね合わせて当接させると共に、該加
振部材を該出力部材に対する当接方向に付勢する第一の
付勢手段と、該出力部材を該加振部材に対する当接方向
に付勢する第二の付勢手段を設けて、それら第一及び第
二の付勢手段の付勢力により、該加振部材に対して該駆
動手段の出力部材が当接状態に保持されるようにしたこ
とを、特徴とする。
【0011】このような第一の態様に係る流体封入式能
動型防振装置においては、加振部材が流体室の壁部の一
部としての加振部材から独立して別体形成されて、それ
ら加振部材と出力部材が、第一及び第二の付勢手段の付
勢力によって、加振部材の加振方向で圧接状態に保持さ
れ得る。そして、駆動手段の駆動力によって出力部材が
加振部材側或いはその反対に変位せしめられた際には、
駆動手段の駆動力と第一の付勢手段の付勢力又は第二の
付勢手段の付勢力に基づいて出力部材が加振部材に対す
る圧接状態に維持されて、加振部材を押し引きする方向
に駆動力が安定して伝達され得る。
【0012】それ故、出力部材を加振部材に対して、ボ
ルトや圧入,かしめ等の固着手段によって固着する必要
がなく、単に当接状態に重ね合わせて組み付けるだけで
良いのであり、構造が簡単で優れた組付作業性および量
産性が達成される。また、出力部材と加振部材の間に
は、ボルトや圧入,かしめ等の物理的固着手段が介在し
ないことから、出力部材の加振部材への固定に際しての
加振部材への外力の作用が軽減乃至は回避されるのであ
り、出力部材と加振部材の実質的な固定が、優れた耐久
性と信頼性をもって実現されて、駆動力の伝達が安定し
て為され得るといった利点がある。
【0013】さらに、出力部材と加振部材の両圧接方向
から付勢力を及ぼす第一及び第二の付勢手段を採用した
ことにより、加振部材の中立位置(駆動力が及ぼされて
いない位置)において、それら第一及び第二の付勢手段
の付勢力が、駆動手段の駆動力発生機構や加振部材に対
して直接的に作用することが回避され得る。それ故、か
かる中立位置においては、第一及び第二の付勢手段の付
勢力が加振部材に対する特別な外力として作用すること
がなく、加振部材の変形や耐久性の低下等の問題が回避
され得ると共に、かかる中立位置から加振部材を加振変
位させるに際して必要とされる駆動手段の出力も軽減さ
れて、良好なるエネルギ効率が実現され得るのである。
【0014】また、出力部材と加振部材の両圧接方向か
ら付勢力を及ぼす第一及び第二の付勢手段を採用したこ
とにより、加振部材を中立位置に復帰する復元力が有効
に発揮されるのであり、それ故、例えば、駆動手段とし
て、復動型でなく、一方向の駆動力だけを発揮する単動
型のものを採用することも可能となる。そして、その場
合にも、第一及び第二の付勢手段の付勢力に基づいて加
振部材の出力部材への圧接状態が、常時、有利に維持さ
れて安定した作動が実現され得る。
【0015】なお、本発明の第一の態様に係る防振装置
において、駆動手段は、目的とする周波数の駆動力を加
振部材に及ぼし得る出力部材を備えたものであれば良
く、例えば電磁力を利用した電磁式アクチュエータや、
空気圧を利用した空気圧式アクチュエータ等が、何れも
採用可能である。また、加振部材は、駆動手段によって
変位可能とされていれば良く、例えば、弾性変形によっ
て変位せしめられる弾性板部材や、所定量の変位ストロ
ークが許容される硬質の板状部材、或いは硬質の変位部
材の外周側部分に弾性変形可能な環状の弾性支持体を設
けて、該弾性支持体の弾性変形に基づいて変位部材の変
位が許容される複合型部材等が、何れも採用可能であ
る。更にまた、第一及び第二の付勢手段は、何れも、加
振部材と出力部材を当接方向に付勢し得るものであれば
良く、例えばコイルスプリングや付勢ゴム,板バネ等が
何れも採用可能であり、また、第二の付勢手段は、駆動
手段に一体的に組み込んで設けることも可能である。ま
た、駆動手段の出力部材は、加振部材に対して、直接に
当接するように重ね合わせる他、他部材を挟んで間接的
に当接するように重ね合わせても良い。
【0016】また、本発明の第二の態様は、前記第一の
態様に係る流体封入式能動型防振装置であって、前記加
振部材において、前記駆動手段の出力部材が当接される
中央部分に硬質の変位部材を配設すると共に、該変位部
材の外周側部分に弾性変形可能な環状の弾性支持体を設
けて、該弾性支持体の弾性変形に基づいて該変位部材の
変位が許容されるようにしたことを、特徴とする。この
ような本態様においては、加振部材の中央部分が、変位
部材によって剛性化されて、そこに駆動手段の出力部材
が圧接されることから、出力部材の加振部材に対する圧
接状態が、より安定して維持され得る。
【0017】また、本発明の第三の態様は、前記第一又
は第二の態様に係る流体封入式能動型防振装置におい
て、前記加振部材の内面に対して平面的な当接面で重ね
合わされる内側押圧部材を設けると共に、該加振部材の
外面に対して平面的な当接面で重ね合わされる外側押圧
部材を、前記出力部材に一体的に設けて、それら内側押
圧部材と外側押圧部材を介して、前記第一の付勢手段と
前記第二の付勢手段の付勢力を、加振部材と出力部材の
間に及ぼすようにしたことを、特徴とする。このような
本態様においては、第一及び第二の付勢手段による付勢
力が、加振部材に対して、内側及び外側の押圧部材によ
る平面的な当接面によって、より安定して伝達され得
る。また、内側及び外側の押圧部材によって、第一及び
第二の付勢手段による付勢力の加振部材に対する作用面
積を大きく確保することが出来ることから、局部的な付
勢力の伝達による作動の不安定化が防止されると共に、
大きな付勢力を安定して及ぼすことが可能となる。更
に、このような内側および外側の押圧部材が重ね合わさ
れる部分では、加振部材の変形が押圧部材によって防止
されることから、加振部材を弾性板部材で構成する場合
において中央部分に硬質の変位部材を特別に設けなくて
も、出力部材の加振部材に対する圧接状態が、安定して
維持されて、作動安定性や耐久性の向上が図られ得る。
【0018】また、本発明の第四の態様は、前記第一乃
至第三の何れかの態様に係る流体封入式能動型防振装置
において、前記受圧室を、前記本体ゴム弾性体の弾性変
形に基づく圧力変化が直接に及ぼされる主液室と、前記
加振部材の変位に基づく圧力変化が直接に及ぼされる副
液室を含んで構成すると共に、それら主液室と副液室を
連通する第一のオリフィス通路を設けて、該加振部材の
変位によって該副液室に生ぜしめられる圧力変化が、該
第一のオリフィス通路を通じて該主液室に伝達されるよ
うにしたことを、特徴とする。このような本態様におい
ては、加振部材の変位によって副液室に生ぜしめられる
圧力変化を、第一のオリフィス通路を流動せしめられる
流体の共振作用を利用することにより、主液室に効率的
に伝達することが出来るのであり、加振部材に対する小
さな加振力で大きな主液室の内圧制御、ひいては能動的
防振効果を効率的に得ることが可能となる。また、副液
室の構造や形状を適当に設定すれば、該副液室の壁部を
利用して、副液室の壁部と加振部材の間に跨がって、コ
イルスプリング等からなる第一の付勢手段を、副液室内
に有利に配設することも可能となる。
【0019】更にまた、本発明の第五の態様は、前記第
一乃至第四の何れかの態様に係る流体封入式能動型防振
装置において、壁部の一部が変形容易な可撓性膜で構成
されて該可撓性膜の変形に基づいて容積変化が許容され
る、非圧縮性流体が封入された平衡室を、前記加振部材
を挟んで前記受圧室と反対側に形成し、該平衡室を含ん
で前記流体室を構成すると共に、該平衡室を該受圧室に
連通する第二のオリフィス通路を形成する一方、前記駆
動手段の出力部材を、加振部材および可撓性膜から独立
して別体形成し、該可撓性膜を挟んで、該加振部材の外
面に間接的に重ね合わせて当接させたことを、特徴とす
る。このような本態様においては、振動入力時に本体ゴ
ム弾性体の弾性変形に基づいて受圧室に圧力変化が生ぜ
しめられることにより、受圧室と平衡室の圧力差に基づ
いて、第二のオリフィス通路を通じての流体流動が生ぜ
しめられることとなり、この流体の共振作用等の流動作
用を利用して受動的な防振効果を得ることが可能とな
る。特に、第二のオリフィス通路による受動的な防振効
果が、加振部材の加振による能動的な防振効果が要求さ
れる振動周波数よりも低周波数域の振動に対して有効に
発揮されるようにチューニングすることにより、第二の
オリフィス通路による受動的な防振効果と加振部材の加
振による能動的な防振効果が、より有利に両立的に発揮
され得る。しかも、平衡室を、加振部材を挟んで受圧室
と反対側に形成したことにより、平衡室の形成スペース
および容積が効率的に確保され得る。また、そこにおい
て、駆動手段の出力部材が、流体室の壁部の一部として
の加振部材および可撓性膜から独立して別体形成され
て、該出力部材が、可撓性膜を挟んで、加振部材に重ね
合わされることから、駆動手段の出力部材を可撓性膜に
貫通させて加振部材に固着する必要がなく、構造の簡略
化が達成されると共に、駆動手段の出力部材を流体中で
加振部材に固着して組み付けたりする必要もなく、優れ
た製作性が実現される。加えて、出力部材は、平衡室の
壁部を構成する可撓性膜に対しても別体形成されている
ことから、出力部材の組み付けに際しての可撓性膜への
外力の作用も軽減乃至は防止され得て、可撓性膜の耐久
性も有利に確保され得る。
【0020】また、本発明の第六の態様は、前記第五の
態様に係る流体封入式能動型防振装置であって、前記加
振部材において、駆動手段の出力部材が当接される中央
部分に硬質の変位部材を配設すると共に、該変位部材の
外周側部分に弾性変形可能な環状の弾性支持体を設け
て、該弾性支持体の弾性変形に基づいて変位部材の変位
が許容されるようにする一方、前記平衡室の壁部の一部
を構成する可撓性膜において、加振部材の変位部材と駆
動手段の出力部材の間に挟まれる中央部分に硬質の連結
部材を固設して、該連結部材を変位部材に対して固着し
たことを、特徴とする。このような本態様においては、
加振部材と可撓性膜の相対変位が防止されることによ
り、可撓性膜のずれや皺等による加振部材への加振力の
伝達不良等が回避されると共に、可撓性膜の擦れ摩耗等
に起因する耐久性の低下が回避され得る。
【0021】また、本発明の第七の態様は、前記第一乃
至第六の何れかの態様に係る流体封入式能動型防振装置
において、前記本体ゴム弾性体によって弾性的に連結さ
れた第一の取付部材と第二の取付部材を設けて、該第二
の取付部材によって前記加振部材を変位可能に支持せし
めると共に、前記駆動手段を該第二の取付部材によって
支持せしめて、それら第一の取付部材と第二の取付部材
の何れか一方を、防振すべき対象に取り付けるようにし
たことを、特徴とする。このような本態様においては、
目的とする流体封入式能動型防振装置を簡単な構造をも
って有利に実現することが出来る。特に、例えば、第一
の取付部材を、振動伝達部材(振動発生部材等)と被振
動伝達部材(防振対象部材)の何れか一方に取り付ける
と共に、第二の取付部材を、それらの他方に取り付ける
ことにより、本発明に従う構造とされたエンジンマウン
ト等の防振連結体が有利に実現され得る。また、例えば
第一の取付部材と第二の取付部材の何れか一方を防振対
象部材に取り付けて、それら第一の取付部材と第二の取
付部材の他方を、防振対象部材に対して、本体ゴム弾性
体で弾性支持せしめて一つの振動系を構成することによ
り、制振器が有利に構成され得る。
【0022】また、本発明の第八の態様は、前記第一乃
至第七の何れかの態様に係る流体封入式能動型防振装置
において、前記駆動手段として、出力部材としての軸部
材とその軸直角方向外方に離間して配されたアウタ筒部
材との間に電磁力発生手段を配置せしめて、該電磁力発
生手段への給電により、該軸部材において該アウタ筒部
材に対する相対的な軸方向駆動力を生ぜしめるようにし
た電磁式駆動手段を採用すると共に、かかる電磁式駆動
手段における軸部材とアウタ筒部材の間に円環板形状の
板ばねを配設し、該板ばねの内周縁部を軸部材に、外周
縁部をアウタ筒部材に、それぞれ固着することにより、
それら軸部材とアウタ筒部材を軸方向の相対変位を許容
しつつ軸直角方向で相対的に位置決めし、且つ該板ばね
によって、前記第二の付勢手段を構成したことを、特徴
とする。このような本態様においては、第二の付勢手段
が、駆動手段における出力部材の位置決め機構を構成す
る板ばねを利用して構成されることから、部品点数の減
少と構造および製作性の簡略化が図られ得る。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明を更に具体的に明ら
かにするために、本発明の実施形態について、図面を参
照しつつ、詳細に説明する。
【0024】先ず、図1には、本発明の第一の実施形態
としての自動車用エンジンマウント10が示されてい
る。このエンジンマウント10は、互いに所定距離を隔
てて配された第一の取付部材としての第一の取付金具1
2と第二の取付部材としての第二の取付金具14が、本
体ゴム弾性体16によって弾性的に連結された構造を有
しており、第一の取付金具12がパワーユニットに固着
される一方、第二の取付金具14が防振すべき対象たる
ボデーに固着されることにより、パワーユニットをボデ
ーに防振支持せしめるようになっている。なお、このエ
ンジンマウント10は、自動車への装着状態下でパワー
ユニットの重量が及ぼされることにより、本体ゴム弾性
体16が圧縮変形して、第一の取付金具12と第二の取
付金具14が接近方向に相対変位せしめられる。また、
そのような装着状態下、第一の取付金具12と第二の取
付金具14の略対向方向(図中、略上下方向)に、防振
すべき主たる振動が入力されることとなる。なお、以下
の説明中、上下方向とは、原則として、図中の上下方向
をいう。
【0025】より詳細には、第一の取付金具12は、略
カップ形状の固定金具18の開口端面に対して円形平板
形状の天板金具20が重ね合わされて溶着された中空構
造を有している。なお、固定金具18の周壁部には、開
口部側に向かって次第に開口するテーパが付されてい
る。また、天板金具20の中央には、取付ボルト22が
上方に突出して固設されており、この取付ボルト22に
よって、第一の取付金具12が図示しないパワーユニッ
トに取り付けられるようになっている。
【0026】また一方、第二の取付金具14は、それぞ
れ大径の略円筒形状を有する上筒金具24と下筒金具2
6から構成されており、それら上下筒金具24,26が
軸方向に同軸的に重ね合わされ、上筒金具24の下端開
口部に設けられたかしめ部28が、下筒金具26の上端
開口部に設けられたフランジ部30にかしめ固定される
ことによって一体化されている。また、上筒金具24の
上側開口部分は、軸方向所定長さに亘って、開口部側に
向かって次第に拡開するテーパ部32とされており、こ
のテーパ部32が、第一の取付金具12の固定金具18
の外周面に対して対向せしめられている。更に、下筒金
具26の下側開口部には、軸直角方向外方に広がる固定
板部34が一体形成されており、この固定板部34が、
図示しないボデーの取付面に重ね合わされてボルト固定
されることによって、第二の取付金具14がボデーに取
り付けられるようになっている。
【0027】そして、第二の取付金具14の上側開口部
側に離間して、第一の取付金具12が、略同一軸上で対
向配置されており、これら第一の取付金具12と第二の
取付金具14の間に本体ゴム弾性体16が介装されてい
る。この本体ゴム弾性体16は、略円錐台形状乃至は厚
肉の略テーパ付円筒形状を有しており、小径側端面に天
板金具20が重ね合わされて、固定金具18が小径側端
面から埋入された状態で、かかる本体ゴム弾性体16に
対して第一の取付金具12が加硫接着されている。ま
た、この本体ゴム弾性体16における大径側端部の外周
面には、第二の取付金具14を構成する上筒金具24の
テーパ部32が加硫接着されている。要するに、本体ゴ
ム弾性体16は、第一の取付金具12と上筒金具24を
備えた一体加硫成形品として形成されている。また、本
体ゴム弾性体16には、軸方向大径側の端面の略全面に
亘って、軸方向下方に向かって開口する逆すり鉢状の凹
所36が形成されており、第二の取付金具14内に開口
している。
【0028】さらに、第二の取付金具14の中空内部に
は、軸方向中間部分に位置して、仕切部材38と可撓性
膜としてのダイヤフラム40が、収容配置されている。
仕切部材38は、有底円筒形の逆カップ形状を有する中
央隔壁部材48を備えており、この中央隔壁部材48の
上底部42には、複数の連通孔44が貫設されていると
共に、該中央隔壁部材48の筒壁部46の軸方向中央部
分には、径方向外方に広がる円環板形状の隔板43が一
体形成されている。また、中央隔壁部材48の外周部分
には、軸方向両側から上側カバー金具50と下側カバー
金具52が上下に重ね合わされている。上側カバー金具
50は、浅底の逆有底円筒形状を有しており、上底壁部
の中央に大径の透孔54が形成されていると共に、筒壁
部の開口周縁から径方向外方に広がるフランジ状の支持
片56が一体形成されている。また、下側カバー金具5
2は、浅底の有底円筒形状を有しており、底壁部の中央
に大径の透孔58が形成されていると共に、筒壁部の開
口周縁から径方向外方に広がるフランジ状の支持片60
が一体形成されている。そして、これら上下カバー金具
50,52は、その中央内周縁部が中央隔壁部材48の
筒壁部46の軸方向両端面に重ね合わされると共に、そ
の支持片56,60が互いに軸方向に重ね合わされた状
態で、中央隔壁部材48に対して固定的に組み付けられ
ている。
【0029】このように構成された仕切部材38は、互
いに重ね合わされた上下カバー金具50,52の支持片
56,60が、全周に亘って、第二の取付金具14を構
成する上筒金具24のかしめ部28と下筒金具26のフ
ランジ部30の間で挟持されてかしめ固定されている。
これにより、仕切部材38が、第二の取付金具14の中
空内部において、軸方向中間部分を軸直角方向に広がっ
て配設されており、以て、該第二の取付金具14の中空
内部が、仕切部材38を挟んだ両側に二分されている。
そして、第二の取付金具14の中空内部における仕切部
材38の上側には、本体ゴム弾性体16と仕切部材38
の対向面間において、内部に非圧縮性流体が封入された
主液室62が形成されている。即ち、この主液室62に
は、振動入力時における本体ゴム弾性体16の弾性変形
に基づいて、圧力変化が直接に生ぜしめられるようにな
っている。
【0030】また、仕切部材38を構成する中央隔壁部
材48の開口部分には、略円板形状を有する加振部材6
4が配設されている。この加振部材64は、ゴム弾性体
で形成された略大径円板形状の弾性支持板68を備えて
おり、該弾性支持板68の中央部分に対して、金属や樹
脂等の硬質材で形成された小径円板形状の加振板66が
配設され、埋設状態で固着されている。この弾性支持板
68によって、加振板66の外周縁部から径方向外方に
向かって延び出す円環形状の弾性支持体が構成されてい
る。また、弾性支持板68の外周面には、嵌着リング7
0が加硫接着されており、この嵌着リング70が中央隔
壁部材48の開口部分に圧入固定されることにより、中
央隔壁部材48の開口部が加振部材64で流体密に覆蓋
されている。即ち、加振部材64においては、弾性支持
板68の弾性変形に基づいて、加振板66の変位が許容
されるようになっているのである。そして、このように
中央隔壁部材48の開口部分が加振部材64で覆蓋され
ることによって、中央隔壁部材48の内部には、壁部の
一部が加振部材64で構成されて非圧縮性流体が封入さ
れた副液室72が形成されている。即ち、かかる副液室
72は、加振部材64(加振板66)の変位によって圧
力変化が直接に生ぜしめられるようになっているのであ
る。
【0031】さらに、この副液室72は、中央隔壁部材
48の上底部42に貫設された複数の連通孔44を通じ
て主液室62に連通されており、これらの連通孔44を
通じての流体流動に基づいて、副液室72の圧力が主液
室62に伝達されるようになっている。特に、本実施形
態では、連通孔44の通路断面積や長さを適当に調節す
ることにより、該連通孔44を通じて流動せしめられる
流体の共振周波数が、能動的防振を目的とする振動周波
数、例えばアイドリング振動等の中周波中振幅の振動周
波数に対応してチューニングされている。これにより、
能動的防振を目的とする振動周波数域において、加振部
材64の加振に基づいて生ぜしめられる副液室72の圧
力変動が、連通孔44を流動せしめられる流体の共振作
用に基づいて、主液室62に対して効率的に伝達され得
るようになっている。即ち、このことから明らかなよう
に、本実施形態では、複数の連通孔44によって、主液
室62と副液室72を連通する第一のオリフィス通路が
構成されていると共に、主液室62と副液室72によっ
て、本体ゴム弾性体16と加振部材64によって壁部の
一部が構成された受圧室が構成されているのである。
【0032】また、副液室72には、金属等の硬質材で
形成された内側押圧部材としての略皿形状の内側押圧金
具74が収容されており、加振部材64の上面中央に直
接に重ね合わされている。なお、この内側押圧金具74
は、加振部材64に固着されていても良い。また、内側
押圧金具74と中央隔壁部材48の上底部42との対向
面間には、第一の付勢手段としての内側コイルスプリン
グ76が圧縮状態で配設されており、この内側コイルス
プリング76の付勢力が、内側押圧金具74を、中央隔
壁部材48から離隔させて加振部材64に押し付けるよ
うに作用せしめられている。なお、中央隔壁部材48の
上底部42内面には、内側コイルスプリング76を位置
決めするための段差が設けられている。
【0033】一方、前記ダイヤフラム40は、変形容易
な薄肉のゴム弾性膜で形成されており、全体として上方
に開口する略円形容器形の袋状を有していると共に、底
壁部分には変形容易なように弛みが持たせてある。ま
た、ダイヤフラム40の開口周縁部には、円環状の支持
金具77が加硫接着されており、この支持金具77が、
全周に亘って、仕切部材38を構成する上下カバー金具
50,52の支持片56,60と共に、第二の取付金具
14を構成する上筒金具24のかしめ部28と下筒金具
26のフランジ部30の間で挟持されてかしめ固定され
ている。これにより、ダイヤフラム40の開口部が仕切
部材38で流体密に覆蓋されており、以て、ダイヤフラ
ム40と仕切部材38の間において、内部に非圧縮性流
体が封入されて、ダイヤフラム40の変形に基づいて容
積変化が容易に許容されて内圧変化が解消される容積可
変の平衡室78が形成されている。換言すれば、仕切部
材38を挟んで、上側に主液室62が形成されていると
共に、下側に平衡室78が形成されており、更に仕切部
材38の内部に、副液室72が形成されている。そし
て、平衡室78は、加振部材64を挟んで、受圧室(副
液室72)と反対側に位置して形成されている。なお、
本実施形態では、上述の説明から明らかなように、受圧
室としての主液室62および副液室72と、平衡室78
によって、流体室が構成されている。
【0034】また、仕切部材38には、中央隔壁部材4
8の外周側において、該中央隔壁部材48に突設された
隔板43と上下カバー金具50,52によって、中央隔
壁部材48の筒壁部46の外周面上を周方向に一周以上
の長さで延び、両端部が上下カバー金具50,52に貫
設された通孔を通じて主液室62と平衡室78に連通さ
れた第二のオリフィス通路80が形成されている。そし
て、主液室62に内圧変化が生ぜしめられた際、主液室
62と平衡室78の相対的な圧力差に基づいて、第二の
オリフィス通路80を通じての流体流動が生ぜしめられ
るようになっている。また、本実施形態では、この第二
のオリフィス通路80が、前記第一のオリフィス通路と
しての複数の連通孔44のチューニング周波数よりも低
周波数域にチューニングされており、例えば、シェイク
等の低周波大振幅振動に対して、内部を通じて流動せし
められる流体の共振作用に基づいて、有効な減衰効果が
発揮されるように、第二のオリフィス通路80の通路長
さや通路断面積等が設定されている。
【0035】さらに、平衡室78を画成するダイヤフラ
ム40の下方には、深底の略有底円筒形状を有するハウ
ジング金具82が配されており、このハウジング金具8
2の開口部分が第二の取付金具14を構成する下筒金具
26に嵌入されていると共に、開口周縁部から径方向外
方に向かって一体的に突設された円環板形状の把持部8
4が、ダイヤフラム40の支持金具77の下に重ね合わ
されて、該支持金具77と共に、第二の取付金具14を
構成する上筒金具24のかしめ部28と下筒金具26の
フランジ部30の間で挟持されてかしめ固定されてい
る。これにより、ハウジング金具82が、ダイヤフラム
40を外側から覆うようにして、第二の取付金具14に
対して固定的に装着されている。
【0036】そして、このハウジング金具82の内部に
電磁力発生機構が設けられており、以て、駆動手段とし
ての電磁式アクチュエータ86が構成されている。この
電磁式アクチュエータ86においては、ハウジング金具
82の内周面に嵌着固定された空芯コイル構造のコイル
部材88と、該コイル部材88の空芯部に挿通配置され
た出力部材としての出力ロッド90に外嵌固定された磁
石部材92が、軸方向に相対変位可能とされている。そ
して、コイル部材88への通電によって、コイル部材8
8と磁石部材92の間に生ぜしめられる電磁力に基づい
て、出力ロッド90に対して、軸方向(図中、上下方
向)の加振力が生ぜしめられるようになっている。
【0037】より詳細には、コイル部材88は、同軸上
で互いに重ね合わされた第一のコイル94と第二のコイ
ル96を備えており、それら両コイル94,96の重ね
合わせ面間と軸方向両側に、それぞれ、強磁性材からな
る複数枚の薄肉の円環板98が重ね合わされている。こ
れによって、全体として実質的に一つの空芯構造のコイ
ルが形成されている。また、かかるコイル94,96と
複数枚の円環板98の重ね合わせ体からなるコイル部材
88は、ハウジング金具82に嵌め込まれており、その
軸方向両端部を、ハウジング金具82に圧入固定された
固定リング100で位置決めされることによってハウジ
ング金具82に対して固定的に組み付けられている。
【0038】また一方、磁石部材92は、公知の永久磁
石材で形成された円環板形状の磁石102を備えてお
り、この磁石102の軸方向両側に、それぞれ強磁性材
からなる円環ブロック形状の上下ブロック104,10
6が重ね合わされている。そして、これら磁石102と
上下ブロック104,106の中心孔を貫通して、出力
ロッド90が挿通されており、出力ロッド90の軸方向
両端部に外嵌固定された固定リング110によって軸方
向両端部が位置決めされることによって、かかる磁石1
02や上下ブロック104,106が出力ロッド90の
軸方向中間部分に対して固定的に組み付けられている。
ここにおいて、磁石102は、軸方向両側に磁極が設定
されており、以て、磁石部材92は、全体として、軸方
向両端部に磁極を有する一つの磁石とされている。ま
た、磁石102と上下ブロック104,106の重ね合
わせ体(磁石部材92)は、コイル部材88の空芯部よ
りも小さな軸方向長さとされており、その磁石部材92
が、コイル部材88の空芯部に対して略同軸的に収容さ
れ、軸方向に相対変位可能に配設されている。
【0039】また、磁石部材92が固定された出力ロッ
ド90は、コイル部材88の空芯部から軸方向両側に突
出しており、この出力ロッド90が突出せしめられた軸
方向両側部分において、出力ロッド90とハウジング金
具82の間に跨がる板ばね108,108が、それぞれ
配設されている。かかる板ばね108,108は、それ
ぞれ、金属等の弾性材で形成されて、薄肉の円環板形状
を有しており、内周縁部が、出力ロッド90に外嵌固定
された一対の固定リング110,110によって挟持さ
れて出力ロッド90に固定されている一方、外周縁部
が、それぞれハウジング金具82に圧入固定された一対
の固定リング100,100または固定リング100と
固定スリーブ111によって挟持されてハウジング金具
82に固定されている。そして、これら一対の板ばね1
08,108によって、出力ロッド90がハウジング金
具82に対して相対的に位置決めされて弾性支持されて
いるのであり、板ばね108,108の剛性に基づいて
出力ロッド90のハウジング金具82に対する軸直角方
向の相対変位を抑えると共に、板ばね108,108の
弾性に基づいて出力ロッド90のハウジング金具82に
対する軸方向の相対変位を許容するようになっている。
なお、出力ロッド90の軸方向下端部が対向位置せしめ
られるハウジング金具82の底壁中央には、出力ロッド
90の軸方向変位を許容するように凹所112が形成さ
れていると共に、この凹所112の底面に緩衝ゴム層1
14が設けられており、出力ロッド90が軸方向に大き
く変位した際の変位量を緩衝的に制限するストッパ機構
が構成されている。また、図面上に明示はされていない
が、板ばね108,108には、その弾性を調節するた
めに、適宜、表裏面に貫通する貫通孔が適当な大きさや
形状で形成され得、例えば、内周側から外周側に向かっ
て渦巻き状に延びる一つ乃至は複数の貫通孔を備えた板
ばね等が好適に採用され得る。
【0040】さらに、出力ロッド90の軸方向上端部に
は、外側押圧部材としての外側押圧金具116が固着さ
れている。この外側押圧金具116は、金属等の硬質材
で形成されて、略逆皿形状を有しており、下面中央に
は、下方に向かって突出する筒状の嵌着筒金具118が
溶着されている。そして、この嵌着筒金具118に出力
ロッド90の軸方向上端部が、圧入等によって固着され
ており、以て、外側押圧金具116が、出力ロッド90
の軸方向上端部から軸直角方向に広がって固設されてい
る。なお、外側押圧金具116の外周縁部には、スカー
ト状に広がるゴム弾性体からなる薄肉のシールゴム膜1
20が加硫接着されており、このシールゴム膜120の
外周縁部が、ハウジング金具82に圧入固定された固定
スリーブ111に加硫接着されている。これにより、ハ
ウジング金具82の開口部分が、外側押圧金具116と
シールゴム膜120によって覆蓋されており、以て、コ
イル部材88と磁石部材92で構成された電磁式アクチ
ュエータ86の内部が外部空間からシールされて、内部
への塵等の侵入が防止されるようになっている。
【0041】また、この外部空間からシールされた電磁
式アクチュエータ86の内部には、軸方向上側の板ばね
108とシールゴム膜120の間に位置して、支持金具
122が配設されている。この支持金具122は、金属
等の剛性材で形成されて段付きの略円環板形状乃至は略
円筒形状を有しており、ハウジング金具82に内挿され
て、その外周縁部を、ハウジング金具82に圧入固定さ
れた固定リング100と固定スリーブ111の間で、板
ばね108と共に挟持されることにより、ハウジング金
具82によって固定的に支持されている。また、支持金
具122の中央孔には、出力ロッド90が、所定間隙を
もって挿通配置されて、支持金具122よりも上方に突
出せしめられている。なお、支持金具122は、径方向
中間部分に二つの段差部が形成されて軸方向上方に向か
って段階的に突出せしめられており、固定リング100
と固定スリーブ111の間で挟持された外周縁部を除く
全体が板ばね108から上方に離隔位置せしめられて板
ばね108の弾性変形が許容されていると共に、内周縁
部において、外側押圧金具116に対して軸方向に離間
して対向位置する環状のばね受部124が形成されてい
る。そして、これらばね受部124と外側押圧金具11
6の対向面間において、出力ロッド90に外挿された状
態で、第二の付勢手段としての外側コイルスプリング1
26が圧縮状態で配設されており、この外側コイルスプ
リング126の付勢力が、外側押圧金具116を、支持
金具122から離隔させるように作用せしめられてい
る。
【0042】その結果、出力ロッド90の先端に固着さ
れた外側押圧金具116は、外側コイルスプリング12
6の付勢力により、ダイヤフラム40を挟んで、加振部
材64に対して、下側から押し付けられている。なお、
ダイヤフラム40は、外側押圧金具116が圧接される
中央部分が、外周部分よりも厚肉とされて耐久性の向上
が図られている。これにより、加振部材64には、上下
面に内側押圧金具74と外側押圧金具116が重ね合わ
されて、それら押圧金具74,116を介して、内側コ
イルスプリング76による下向きの付勢力と外側コイル
スプリング126による上向きの付勢力が及ぼされてい
る。そして、これら内外のコイルスプリング76,12
6の付勢力が釣り合った状態で、加振部材64が中立位
置(平衡位置)に保持されるようになっている。
【0043】特に、本実施形態では、加振部材64を構
成する弾性支持板68に弾性変形が殆ど生じない位置
で、且つ電磁式アクチュエータ86を構成する板ばね1
08,108にも弾性変形が殆ど生じない位置で、内外
のコイルスプリング76,126の付勢力が釣り合って
加振部材64が中立位置をとるように、内外のコイルス
プリング76,126の諸元が設定されている。なお、
内外のコイルスプリング76,126の弾性係数は、好
ましくは略同じに設定される。また、これら内外のコイ
ルスプリング76,126の弾性係数は、電磁式アクチ
ュエータ86に給電して出力ロッド90を軸方向に往復
加振変位させた際にも、内外押圧金具74,116の加
振部材64への重ね合わせ状態が安定して維持され得る
程度に大きく、且つ、出力ロッド90から及ぼされる駆
動力によって加振部材64が付勢力に抗して有利に変位
せしめられ得る程度の大きさに設定される。
【0044】上述の如き構造とされたエンジンマウント
10においては、リード線128を通じてコイル部材8
8のコイル94,96に通電すると、コイル部材88の
軸方向両側に磁極が形成されることにより、磁石部材9
2に対して磁力による吸引,反発力が及ぼされ、或いは
また、磁石部材92による磁界中に配されたコイル9
4,96への通電電流に対してローレンツ力が及ぼされ
る。その結果、コイル部材88と磁石部材92の間に、
軸方向の相対的な駆動力が及ぼされて、かかる駆動力が
出力ロッド90を通じて加振部材64に及ぼされること
により、加振部材64が、弾性支持板68の弾性変形に
基づいて上下方向に変位せしめられることとなる。それ
故、防振すべき振動に対応した周波数の交番電流をコイ
ル94,96に給電して、防振すべき振動周波数で加振
部材64を往復加振変位させることにより、副液室72
に圧力変化を生ぜしめ、更にこの副液室72の圧力変化
を、連通孔44を通じての流体流動に基づいて主液室6
2に伝達することによって、主液室62に対して防振す
べき振動に対応した周波数の圧力変化を生ぜしめること
が出来るのであり、また、それに伴って、第一の取付金
具12と第二の取付金具14の間に、防振すべき振動に
対応した周波数の加振力を生ぜしめることが出来るので
ある。それ故、例えば、自動車のボデーにおいて防振し
ようとする主たる振動に対応した周波数と振幅で加振部
材64を加振することにより、防振しようとする振動を
打ち消すような加振力を及ぼして相殺的な能動的防振効
果を得ることが出来るのであり、或いはまた、防振しよ
うとする振動入力時における主液室62の圧力変化を積
極的に解消せしめて、エンジンマウント10のばね定数
を0に近づけ、防振しようとする振動を積極的に吸収す
るような能動的防振効果を得ることが出来るのである。
【0045】なお、コイル部材88のコイル94,96
への給電制御は、防振すべき振動に対応した周波数と振
幅を有し、且つ適当な位相となるように、例えば、防振
対象であるボデーの振動を加速度センサ等で直接に検出
した信号や、防振対象であるボデーの振動に相関関係を
有するクランク角信号や点火パルス信号等を基準信号と
して、給電制御装置によって行われることとなる。ま
た、供給電流の位相と振幅は、例えば、実験等によって
予め定められたマップデータに基づいてエンジン回転数
や加速状態,シフトポジション,温度等の適当な基準因
子との対応関係によって設定することが出来る。更にま
た、かかる給電制御装置においては、フィードバック回
路を有する適応制御を利用することも可能である。
【0046】ここにおいて、かかるエンジンマウント1
0においては、出力ロッド90を、加振部材64に対し
て、物理的に直接固定する必要がなく、内外のコイルス
プリング76,126の付勢力によって、出力ロッド9
0が、ダイヤフラム40を挟んで、加振部材64への圧
接状態に維持されることにより、出力ロッド90から加
振部材64に駆動力が伝達されて、加振部材64が出力
ロッド90と一体的に加振変位せしめられるようになっ
ている。
【0047】それ故、出力ロッド90を組み付けるに際
して、加振部材64やダイヤフラム40に大きな外力が
作用することがないのであり、外力による過大な変形の
発生や歪の残留等に起因するそれら加振部材64やダイ
ヤフラム40の耐久性の低下等の問題が極めて有利に回
避されるのである。しかも、出力ロッド90は、単に、
ダイヤフラム40を挟んで加振部材64に重ね合わせる
だけで、加振部材64に取り付けられることから、出力
ロッド90の加振部材64への取り付け不良や取り付け
機構の破損等による不具合の発生が効果的に防止され
得、優れた耐久性と製品品質や作動の安定性が実現され
得る。しかも、出力ロッド90を加振部材64に対し
て、封入流体中で固定する等の困難な作業が必要でなく
なることから、マウント製造性も飛躍的に向上され得る
のである。
【0048】なお、電磁式アクチュエータ86の出力ロ
ッド90に対する外側押圧金具116の固定作業は、封
入流体中で行う必要がなく、電磁式アクチュエータ86
を単体として、各液室62,72,78を有するマウン
ト本体部分とは別に製造する工程中で、該マウント本体
への電磁式アクチュエータの組み付け前に行うことが可
能であることから、作業性に優れており、圧入等の荷重
も容易に、且つ他部材に損傷等を与えることなく加える
ことが出来る。要するに、上述の如きエンジンマウント
10は、例えば、第一の取付金具12と上筒金具24を
備えた本体ゴム弾性体16の一体加硫成形品に対する、
仕切部材38とダイヤフラム40の組付けを非圧縮性流
体中で行うことにより、主液室62や副液室72,平衡
室78等への非圧縮性流体の充填と封入を完了した後
に、大気中において、別途製造した電磁式アクチュエー
タ86と下筒金具26を組み付けて上筒金具24にかし
め固定することによって、有利に製造することが出来る
のである。
【0049】また、本実施形態のエンジンマウント10
は、主液室62に対して第二のオリフィス通路80を通
じて連通された平衡室78を備えており、マウント装着
状態下で及ぼされるパワーユニット荷重等の静的荷重に
よる主液室62や副液室72の圧力増加が、平衡室78
への流体移動によって解消されることから、副液室72
および主液室62の圧力制御による目的とする防振効果
が、より安定して有効に発揮され得る。しかも、第二の
オリフィス通路80がチューニングされた低周波振動の
入力時には、第二のオリフィス通路80を通じて流動す
る流体の共振作用に基づいて、受動的な防振効果が有効
に発揮され得るのである。
【0050】さらに、上述の如きエンジンマウント10
においては、内外のコイルスプリング76,126の付
勢力が平衡状態に保持されるようになっていることか
ら、電磁式アクチュエータ86による加振部材64の加
振に際して、バイアス的な駆動力(駆動電流)が必要と
されることがなく、良好なるエネルギ効率をもって加振
部材64を加振駆動することが出来る。
【0051】また、本実施形態のエンジンマウント10
においては、第一及び第二の付勢手段としてコイルスプ
リング76,126が採用されていることから、十分な
耐久性を確保しつつ、弾性係数を広い範囲に亘ってチュ
ーニングすることが可能であり、防振すべき振動や使用
する駆動手段の能力等への対応が容易で、目的とする防
振効果を有利に得ることが出来るといった利点がある。
【0052】次に、図2〜6には、それぞれ、本発明の
別の実施形態としてのエンジンマウントが示されてい
る。なお、これらの実施形態では、第一の実施形態と異
なる特徴的構造部分だけを図示すると共に、第一の実施
形態と同様な構造とされた部材および部位について、そ
れぞれ、図中に、第一の実施形態と同一の符号を付する
ことにより、それらの詳細な説明を省略する。
【0053】先ず、図2に示された第二の実施形態とし
てのエンジンマウント130においては、外側押圧金具
116が重ね合わされるダイヤフラム40の中央部分に
対して連結金具132が加硫接着されている。この連結
金具132は、金属等の硬質材で形成されており、円板
形状の基板部134の中央から上方に向かって円形ロッ
ド状に突出する圧入部136が一体形成されている。ま
た、加振部材64には、弾性支持板68の中央部分に対
して、第一の実施形態における加振板(66)に代え
て、略円筒形状の嵌着金具138が加硫接着されてい
る。そして、この嵌着金具138の中心孔に対して、下
方から、連結金具132の圧入部136が圧入固定され
ている。また、嵌着金具138および連結金具132
(圧入部136)は、加振部材64の表裏に貫通して配
設されている。
【0054】これにより、連結金具132は、加振部材
64の中央部分に固着されていると共に、その下端面に
対して外側押圧金具116が直接に重ね合わされている
一方、その上端面に対して内側押圧金具74が直接に重
ね合わされている。そして、電磁式アクチュエータ86
による駆動力が、出力ロッド90から連結金具132を
経て加振部材64に伝達されるようになっている。
【0055】従って、このような構造とされた本実施形
態のエンジンマウント130においては、第一の実施形
態のエンジンマウントと同様な効果が何れも有効に発揮
されることに加えて、加振部材64とダイヤフラム40
が固着されていることにより、それら両部材の相対変位
による擦れ等が防止されて、部材耐久性の向上が図られ
得るといった利点がある。また、内外のコイルスプリン
グ76,126間で連結金具132が挟圧されているこ
とから、加振部材64やダイヤフラム40に及ぼされる
内外のコイルスプリング76,126の付勢力が軽減さ
れて、更なる耐久性の向上が図られ得るといった利点が
ある。
【0056】また、図3に示された第三の実施形態とし
てのエンジンマウント142においては、第一の実施形
態に係るエンジンマウントに比して、平衡室(78)を
備えておらず、加振部材64を挟んで副液室72と反対
側が、大気中に連通されたハウンジグ金具82の内部空
間とされている。そして、この加振部材64の下面に対
して、ダイヤフラム(40)等を介することなく、電磁
式アクチュエータ86の出力ロッド90の先端部に固着
された外側押圧金具116が直接に重ね合わされて、内
外のコイルスプリング76,126の付勢力により圧接
されている。なお、外側押圧金具116の加振部材64
に対する当接面には、被覆ゴム層144が設けられてお
り、加振部材64の保護による耐久性の向上が図られて
いる。
【0057】このような構造とされた本実施形態のエン
ジンマウント142においては、平衡室78および第二
のオリフィス通路80による効果は望めないが、それ以
外では、第一の実施形態と同様な効果が何れも有効に発
揮され得るのであり、特にパワーユニット荷重等の初期
荷重が入力されない場合や極めて小さい場合等に有効で
ある。そして、このような構造のエンジンマウント14
2では、加振部材64と外側押圧金具116の間に薄肉
のダイヤフラムが介在しないことから、ダイヤフラムの
損傷が完全に回避されて、より優れた耐久性が実現され
得るのである。なお、本実施形態において、例えば第一
の取付金具12の中空内部空間を利用して、そこに平衡
室を形成すると共に、該平衡室を主液室62に連通する
第二のオリフィス通路を形成することも可能であり、そ
れによって、加振部材64と外側押圧金具116の間に
ダイヤフラムを介在させることなく、第一の実施形態と
同様な第二のオリフィス通路による受動的な防振効果等
を有効に得ることが出来る。
【0058】次に、図4に示された第四の実施形態とし
てのエンジンマウント146においては、第一の実施形
態に係るエンジンマウントに比して、外側のコイルスプ
リング(126)と該コイルスプリングを支持する支持
金具(122)を備えていない。その代わりに、電磁式
アクチュエータ86を構成する板ばね108,108
が、それぞれ、内周側に行くに従って軸方向上方に向か
って傾斜した皿ばね形状とされている。そして、これら
板ばね108,108による付勢力が、出力ロッド90
に対して軸方向上方に向かって及ぼされることによっ
て、外側押圧金具116がダイヤフラム40を介して加
振部材64に重ね合わされて押圧されている。そして、
板ばね108,108による上向きの付勢力と、内側コ
イルスプリング76による下向きの付勢力によって、出
力ロッド90の先端部分(外側押圧金具116)が加振
部材64への重ね合わせ状態に維持され得るようになっ
ている。即ち、本実施形態では、電磁式アクチュエータ
86を構成する板ばね108,108によって第二の付
勢手段が構成されているのである。
【0059】このような構造とされたエンジンマウント
146においても、第一の実施形態のエンジンマウント
と同様な効果が何れも有効に発揮されるのであり、ま
た、電磁式アクチュエータ86を構成する板ばね108
を利用して第二の付勢手段を構成したことによって、外
側コイルスプリング126が不要となって、構造の簡略
化と製作性の更なる向上が図られ得る。
【0060】更に、図5に示された第五の実施形態とし
てのエンジンマウント148では、第一の実施形態に係
るエンジンマウントにおける内外のコイルスプリング
(76,126)に代えて、内外のゴムスプリング15
0,152が採用されている。これらのゴムスプリング
150,152は、それぞれ、蛇腹構造の円筒形状を有
しており、軸方向の圧縮/引張変形に対して、コイルス
プリングと同様な弾性を示すようになっている。従っ
て、このようなゴムスプリング150,152によって
第一及び第二の付勢手段を構成したエンジンマウント1
48においても、第一の実施形態のエンジンマウントと
同様な効果が何れも有効に発揮されるのである。
【0061】また、図6に示された第六の実施形態とし
てのエンジンマウント154においては、前記第四の実
施形態に係るエンジンマウント146と同様に、第二の
付勢手段としての第一の実施形態における外側コイルス
プリング(126)に代えて、電磁式アクチュエータ8
6の板ばね108,108が採用されている。それに加
えて、第一の付勢手段としての第一の実施形態における
内側コイルスプリング(76)に代えて、金属等の弾性
材からなる板ばね156が採用されている。この板ばね
156は、薄肉リング形状の外周部分158から径方向
内方に向かって複数本(本実施形態では4本)の弾性爪
160が一体的に突出形成されている。これらの弾性爪
160は、外周部分158から軸方向一方の側(図中、
下方)に向かって傾斜して径方向内方に突出しており、
それぞれ、軸方向の外力によって弾性変形するようにな
っている。
【0062】そして、かかる板ばね156は、その外周
部分158の外周縁部が、中央隔壁部材48の筒壁部4
6に対して嵌着リング70で挟持固定されることによ
り、中央隔壁部材48の内部において、各弾性爪160
が、外周面から径方向内方に向かって斜め下方に突出す
る状態で組み付けられている。また、これら各弾性爪1
60の先端部が、加振部材64の上面に重ね合わされた
内側押圧金具74の外周壁部の突出先端面に対して当接
されて、弾性爪160の弾性力が、加振部材64を下方
に押圧する方向に及ぼされており、弾性爪160の弾性
変形に基づいて、加振部材64の変位に際しても、内側
押圧金具74の加振部材64への圧接状態が維持され得
るように弾性爪160の弾性係数が調節されている。
【0063】また、本実施形態のエンジンマウント15
4においては、中央隔壁部材48が上底部を有しない円
筒形状とされており、第一の実施形態における主液室
(62)と副液室(72)によって、単一の受圧室16
2が形成されている。そして、加振部材64の変位に伴
って、受圧室162の圧力が直接に制御されるようにな
っている。
【0064】すなわち、このような構造とされたエンジ
ンマウント154においても、第一の実施形態のエンジ
ンマウントと同様な効果が有効に発揮され得るのであ
り、また、加振部材64の変位に伴って受圧室162の
圧力が直接に制御されることから、第一の実施形態のエ
ンジンマウント(10)に比して、連通孔(44)を通
じて流動する流体の反共振作用等による流通抵抗の増大
を回避し、高周波数域まで至る広い周波数域の振動に対
しても能動的防振効果を有効に得ることが出来るといっ
た利点がある。尤も、本実施形態のエンジンマウント1
54においても、板ばね156の弾性爪160と内側押
圧金具74の間に形成される通孔を利用して第一のオリ
フィス通路を構成するも、勿論、可能である。
【0065】以上、本発明の実施形態について詳述して
きたが、これらはあくまでも例示であって、本発明は、
かかる実施形態における具体的な記載によって、何等、
限定的に解釈されるものでない。
【0066】例えば、前記実施形態では、何れも、電磁
力乃至はローレンツ力によって軸方向に駆動される出力
ロッド90を備えた電磁式アクチュエータ86が駆動手
段として採用されていたが、本発明において採用される
駆動手段は、加振部材の変位方向に駆動される出力部材
を有するものであれば良く、実施形態に例示のものに限
定されることはない。
【0067】また、前記実施形態では、電磁式アクチュ
エータ86の出力ロッド90が外側押圧金具116に対
して圧入固定されていたが、その固定構造は限定される
ものでなく、螺着や溶着,かしめ等による固定構造が、
何れも採用可能である。更に、出力ロッド90と外側押
圧金具116を単一の部材にて形成しても良く、それに
よって、部品点数の減少と組付性の更なる向上等が図ら
れ得る。
【0068】さらに、前記実施形態では、何れも、第一
の取付金具12と第二の取付金具14が、主たる振動入
力方向たるマウント軸方向で対向配置された構造の防振
装置に対して、本発明を適用したものを示したが、その
他、例えば特開平5−149372号公報等に記載の如
く、互いに径方向に離間配置された軸部材と外筒部材
を、それらの間に介装された本体ゴム弾性体で連結する
と共に、それら軸部材と外筒部材の間に非圧縮性流体が
封入された受圧室を形成した筒型構造の防振装置にも、
本発明は、同様に適用可能である。
【0069】加えて、本発明は、自動車用エンジンマウ
ントの他、自動車用のボデーマウントやデフマウント、
或いは自動車以外の装置に用いられる各種の流体封入式
能動型防振装置に対して、何れも適用可能である。
【0070】その他、一々列挙はしないが、本発明は、
当業者の知識に基づいて種々なる変更,修正,改良等を
加えた態様において実施され得るものであり、また、そ
のような実施態様が、本発明の趣旨を逸脱しない限り、
何れも、本発明の範囲内に含まれるものであることは、
言うまでもない。
【0071】
【発明の効果】上述の説明から明らかなように、本発明
に従う構造とされた流体封入式能動型防振装置において
は、第一及び第二の付勢手段による付勢力に基づいて、
駆動手段の出力部材が加振部材に対して当接状態に保持
されることにより、出力部材から加振部材に駆動力が伝
達されて加振部材が加振変位せしめられることから、駆
動手段の出力部材を加振部材に対して物理的に直接に固
着する必要がない。それ故、出力部材の加振部材への取
り付けが容易であると共に、かかる取付けに際して加振
部材等に大きな力が及ぼされるようなことがなく、加振
部材等の部材耐久性も有利に確保され得る。しかも、出
力部材の加振部材に対する取り付け不良やかかる取付部
のはずれ等に起因する製品精度の低下や作動の不安定化
等の問題が有利に解消され得るのであり、以て、装置の
耐久性と信頼性の飛躍的な向上が図られ得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施形態としての自動車用エン
ジンマウントを示す縦断面図である。
【図2】本発明の第二の実施形態としての自動車用エン
ジンマウントの要部を示す縦断面図である。
【図3】本発明の第三の実施形態としての自動車用エン
ジンマウントの要部を示す縦断面図である。
【図4】本発明の第四の実施形態としての自動車用エン
ジンマウントの要部を示す縦断面図である。
【図5】本発明の第五の実施形態としての自動車用エン
ジンマウントの要部を示す縦断面図である。
【図6】本発明の第六の実施形態としての自動車用エン
ジンマウントを示す縦断面図である。
【符号の説明】
10,130,142,146,148,154,15
6 エンジンマウント 12 第一の取付金具 14 第二の取付金具 16 本体ゴム弾性体 38 仕切部材 40 ダイヤフラム 44 連通孔 62 主液室 64 加振部材 72 副液室 74 内側押圧金具 76 内側コイルスプリング 78 平衡室 80 第二のオリフィス通路 86 電磁式アクチュエータ 90 出力ロッド 108 板ばね 116 外側押圧金具 126 外側コイルスプリング
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 後藤 勝博 愛知県小牧市大字北外山字哥津3600番地 東海ゴム工業株式会社内 (72)発明者 萩野 吉彦 愛知県小牧市大字北外山字哥津3600番地 東海ゴム工業株式会社内 Fターム(参考) 3D035 CA05 CA06 CA23 CA43 CA44 CA45 3J047 AA03 CA06 CB10 FA02

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 防振すべき振動の入力によって弾性変形
    せしめられる本体ゴム弾性体で壁部の一部が構成された
    受圧室を含んで、非圧縮性流体が封入された流体室を形
    成すると共に、該受圧室の壁部の別の一部を、駆動手段
    によって変位せしめられる加振部材によって構成し、該
    加振部材を該駆動手段で加振せしめて該受圧室の内圧を
    制御するようにした流体封入式能動型防振装置であっ
    て、 前記駆動手段において前記加振部材の変位方向に駆動さ
    れる出力部材を、前記流体室の壁部から独立して別体形
    成し、前記加振部材の外面に直接的又は間接的に重ね合
    わせて当接させると共に、該加振部材を該出力部材に対
    する当接方向に付勢する第一の付勢手段と、該出力部材
    を該加振部材に対する当接方向に付勢する第二の付勢手
    段を設けて、それら第一及び第二の付勢手段の付勢力に
    より、該加振部材に対して該駆動手段の出力部材が当接
    状態に保持されるようにしたことを特徴とする流体封入
    式能動型防振装置。
  2. 【請求項2】 前記加振部材において、前記駆動手段の
    出力部材が当接される中央部分に硬質の変位部材を配設
    すると共に、該変位部材の外周側部分に弾性変形可能な
    環状の弾性支持体を設けて、該弾性支持体の弾性変形に
    基づいて該変位部材の変位が許容されるようにした請求
    項1に記載の流体封入式能動型防振装置。
  3. 【請求項3】 前記加振部材の内面に対して平面的な当
    接面で重ね合わされる内側押圧部材を設けると共に、該
    加振部材の外面に対して平面的な当接面で重ね合わされ
    る外側押圧部材を、前記出力部材に一体的に設けて、そ
    れら内側押圧部材と外側押圧部材を介して、前記第一の
    付勢手段と前記第二の付勢手段の付勢力を、加振部材と
    出力部材の間に及ぼすようにした請求項1又は2に記載
    の流体封入式能動型防振装置。
  4. 【請求項4】 前記受圧室を、前記本体ゴム弾性体の弾
    性変形に基づく圧力変化が直接に及ぼされる主液室と、
    前記加振部材の変位に基づく圧力変化が直接に及ぼされ
    る副液室を含んで構成すると共に、それら主液室と副液
    室を連通する第一のオリフィス通路を設けて、該加振部
    材の変位によって該副液室に生ぜしめられる圧力変化
    が、該第一のオリフィス通路を通じて該主液室に伝達さ
    れるようにした請求項1乃至3の何れかに記載の流体封
    入式能動型防振装置。
  5. 【請求項5】 壁部の一部が変形容易な可撓性膜で構成
    されて該可撓性膜の変形に基づいて容積変化が許容され
    る、非圧縮性流体が封入された平衡室を、前記加振部材
    を挟んで前記受圧室と反対側に形成し、該平衡室を含ん
    で前記流体室を構成すると共に、該平衡室を該受圧室に
    連通する第二のオリフィス通路を形成する一方、前記駆
    動手段の出力部材を、加振部材および可撓性膜から独立
    して別体形成し、該可撓性膜を挟んで、該加振部材の外
    面に間接的に重ね合わせて当接させた請求項1乃至4の
    何れかに記載の流体封入式能動型防振装置。
  6. 【請求項6】 前記本体ゴム弾性体によって弾性的に連
    結された第一の取付部材と第二の取付部材を設けて、該
    第二の取付部材によって前記加振部材を変位可能に支持
    せしめると共に、前記駆動手段を該第二の取付部材によ
    って支持せしめて、それら第一の取付部材と第二の取付
    部材の何れか一方を、防振すべき対象に取り付けるよう
    にした請求項1乃至5の何れかに記載の流体封入式能動
    型防振装置。
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