JPH11247919A - 流体封入式能動型防振装置 - Google Patents

流体封入式能動型防振装置

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JPH11247919A
JPH11247919A JP10051774A JP5177498A JPH11247919A JP H11247919 A JPH11247919 A JP H11247919A JP 10051774 A JP10051774 A JP 10051774A JP 5177498 A JP5177498 A JP 5177498A JP H11247919 A JPH11247919 A JP H11247919A
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JP
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vibration
fluid
frequency
chamber
vibrating body
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JP10051774A
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English (en)
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Masahiko Nagasawa
正彦 長澤
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Sumitomo Riko Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Riko Co Ltd
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16FSPRINGS; SHOCK-ABSORBERS; MEANS FOR DAMPING VIBRATION
    • F16F13/00Units comprising springs of the non-fluid type as well as vibration-dampers, shock-absorbers, or fluid springs
    • F16F13/04Units comprising springs of the non-fluid type as well as vibration-dampers, shock-absorbers, or fluid springs comprising both a plastics spring and a damper, e.g. a friction damper
    • F16F13/26Units comprising springs of the non-fluid type as well as vibration-dampers, shock-absorbers, or fluid springs comprising both a plastics spring and a damper, e.g. a friction damper characterised by adjusting or regulating devices responsive to exterior conditions
    • F16F13/264Units comprising springs of the non-fluid type as well as vibration-dampers, shock-absorbers, or fluid springs comprising both a plastics spring and a damper, e.g. a friction damper characterised by adjusting or regulating devices responsive to exterior conditions comprising means for acting dynamically on the walls bounding a working chamber

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 駆動手段で可振体を加振することにより、流
体室の内圧変化を生ぜしめて加振力を発生する流体封入
式能動型防振装置において、駆動手段をパルス状の制御
用電気信号で加振制御するに際し、発生加振力における
高調波成分を抑えること。 【解決手段】 可振体48と、該可振体48を弾性支持
せしめる弾性支持部材50を含んで一つの振動系を構成
し、かかる振動系の固有振動数:faを、防振すべき主
たる振動の周波数:Fに対して、(1/√2)F<f<
2Fとなるようにチューニングした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は、内部に形成された流体室の圧力
を制御することにより、防振対象部材に加振力を生ぜし
めて、該防振対象部材における振動を相殺的に低減せし
め得る能動型防振装置に係り、特に、自動車用のエンジ
ンマウントや制振器などとして好適に用いられる流体封
入式能動型防振装置に関するものである。
【0002】
【背景技術】自動車のボデーや各種部材等のように振動
(振動に起因する騒音を含む)が問題とされる防振対象
部材においては、その振動を低減するために、従来か
ら、振動源と防振対象部材の間に介装されて振動源から
防振対象部材への振動伝達を低減するエンジンマウント
等の防振連結体や、防振対象部材に直接取り付けられて
防振対象部材自体の振動を吸収,低減せしめるダイナミ
ックダンパ等の制振器などといった防振装置が、従来か
ら採用されている。また、このような防振装置の一種と
して、防振特性の要求の高度化等に対処するために、実
開昭61−191543号公報や特許第2510914
号公報、特許第2510915号公報等ににおいて、防
振対象部材からの振動入力によって弾性変形せしめられ
る本体ゴム弾性体で壁部の一部が構成されて非圧縮性流
体が封入された流体室を有すると共に、駆動手段によっ
て変位乃至は変形せしめられる可振体にて該流体室の壁
部の他の一部が構成されてなる構造を有し、防振対象部
材の振動に対応した制御用電気信号を駆動手段に給電せ
しめて可振体を加振制御することにより、流体室の内圧
を制御して加振力を発生させ、防振対象部材の振動を相
殺的乃至は積極的に低減せしめるようにした流体封入式
の能動型防振装置が、提案されている。
【0003】ところで、かくの如き能動型防振装置にお
いて有効な防振効果を得るためには、防振対象部材の防
振すべき振動に出来るだけ対応した波形の加振力、即ち
流体室の内圧変化を生ぜしめることが有効である。そこ
で、例えば、自動車等の内燃期間を振動源とする場合な
どにおいては、特開平8−72561号公報や特開平9
−42374号公報等に記載されているように、防振対
象部材の振動波形に対応した周期や振幅,位相を有する
正弦波電流を制御用電気信号として採用し、かかる制御
用電気信号を、電磁力や空気圧力等を利用して加振力を
生ぜしめる駆動手段に給電して加振力を生ぜしめること
が考えられる。
【0004】ところが、防振対象部材の振動波形に対応
した正弦波の駆動電流を得ようとすると、駆動電流を生
成する制御装置が複雑となり、高周波制御に際しての時
間的な遅れに起因する防振性能の悪化や、制御装置の高
コスト化が避け難い等という問題があった。特に、空気
圧を利用した駆動手段等では、たとえ正弦波の駆動電流
が得られたとしても、空気圧の大きさを正弦波的に調節
することが極めて難しいために、必ずしも有効な加振力
を得ることが出来ない等という問題もあった。
【0005】一方、このような問題に対処するために、
例えば、駆動手段の制御用電気信号としてパルス状の電
気信号を採用することも考えられる。パルス状の電気信
号を採用すれば、例えば自動車用のエンジンマウント等
の場合には、防振すべき振動に対応した周波数を有する
制御用電気信号を、エンジンのクランク角信号や点火信
号等に基づいて容易に得ることが出来、また、比較的に
低い能力のCPUを用いて位相角も容易に調節すること
が出来ると共に、発生加振力の大きさも、パルス波の電
気レベル制御や、デューティ比制御,PWM制御等によ
って、有利に調節可能となるのである。
【0006】しかしながら、パルス状の電気信号を利用
した駆動手段の作動制御に関して、本発明者が詳細に検
討したところ、パルス状の電気信号を用いると、空気圧
を利用した駆動手段だけでなく、電磁力を利用した駆動
手段や、歪素子を利用した駆動手段などを採用した場合
でも、可振体の駆動による流体室の圧力変化ひいては防
振装置の発生加振力において、高調波成分の含有率が大
きくなり易いことが、明らかとなった。そのために、駆
動手段の制御用電気信号としてパルス状電気信号を採用
すると、発生加振力に内在せしめられる高調波成分によ
って、有効な制振効果が得られないばかりか、防振対象
部材における振動状態が、逆に悪化してしまうおそれが
あり、それ故、パルス状の制御用電気信号の採用には、
未だ、解決すべき大きな技術的問題点が存していたので
ある。
【0007】
【解決課題】ここにおいて、本発明は、上述の如き事情
を背景として為されたものであって、その解決課題とす
るところは、発生加振力における高調波成分が抑えられ
て、パルス状の電気信号を利用した駆動手段の作動制御
が有利に実現され得る流体封入式能動型防振装置を提供
することにある。
【0008】
【解決手段】そして、このような課題を解決するため
に、本発明の特徴とするところは、防振対象部材からの
振動入力によって弾性変形せしめられる本体ゴム弾性体
で壁部の一部が構成されて、非圧縮性流体が封入された
流体室が形成されていると共に、該流体室の壁部の他の
一部が、弾性支持部材によって変位乃至は変形可能に弾
性支持された可振体で構成されており、該可振体に加振
力を及ぼす駆動手段を、前記防振対象部材における防振
すべき振動に対応した制御用電気信号を給電する制御手
段で作動制御せしめて、該可振体を加振することによ
り、前記流体室の圧力を制御し、前記防振対象部材の振
動を能動的に低減する流体封入式能動型防振装置におい
て、前記制御手段により、前記防振対象部材における防
振すべき振動の周波数に対応した周波数のパルス状の制
御用電気信号を、前記駆動手段に給電せしめる一方、前
記弾性支持部材によって弾性支持された前記可振体の固
有振動数:faを、該防振対象部材における防振すべき
主たる振動の周波数:Fに対して、(1/√2)F<f
a<2Fとなるように設定したことにある。
【0009】このような本発明に従う構造とされた能動
型防振装置においては、防振対象部材における防振すべ
き振動周波数に対応した周波数を有するパルス状の制御
用電気信号が、直接に、駆動手段に給電される。そし
て、駆動手段により可振体が、かかる制御用電気信号の
周波数に応じた周波数で加振されて、流体室に内圧変化
が生ぜしめられると、この流体室の内圧変化が加振力と
して防振対象部材に及ぼされる。そこにおいて、駆動手
段の駆動力を流体室に及ぼして内圧変化を生ぜしめる可
振体は、弾性支持部材によって弾性支持されることによ
り、弾性支持部材等によるバネ系と可振体の質量等によ
るマス系によって一つの振動系を構成している。それ
故、振動系の共振曲線の理論等から明らかなように、か
かる振動系の固有振動数付近では、マス−バネ系の共振
作用によって可振体の振幅が大きくなり、駆動手段の駆
動力が流体室に対して効率的に伝達されることによって
有効な内圧変化ひいては加振力が発揮されることとな
る。一方、かかる振動系の固有振動数から充分に外れた
周波数域、特に高周波側に外れた周波数域では、駆動手
段の駆動力の可振体への伝達効率、ひいては流体室の内
圧への伝達効率が充分に小さくなる結果、流体室の内圧
変化ひいては発生加振力が低く抑えられる。
【0010】従って、本発明に従う構造とされた能動型
防振装置においては、可振体で構成された振動系の固有
振動数:faが、防振すべき主たる振動周波数:Fに対
して、(1/√2)F<fa<2Fとなるように設定さ
れていることから、駆動手段によって可振体に及ぼされ
る駆動力が高調波成分をもっていたとしても、防振すべ
き主たる振動周波数域では、可振体の振幅ひいては発生
加振力が有利に確保されて有効な能動的防振効果が発揮
され得る一方、高調波成分の周波数域では、可振体の振
幅ひいては発生加振力が抑えられるのであり、防振対象
部材における高周波数域での振動状態の悪化等の不具合
が、効果的に軽減乃至は防止され得るのである。
【0011】そして、このように加振力における高調波
成分の発生が抑えられることから、防振対象部材に対す
る有効な能動的防振効果を得ることが出来ると共に、駆
動手段に給電される制御用電気信号としてパルス状の信
号を採用することが可能となり、制御の容易化が図られ
ると共に、制御時間遅れによる防振性能の低下等も防止
されて、有効な防振効果を安定して得ることが可能とな
るのであり、また、サイン波信号による加振制御に比し
て、制御装置の簡略化や低コスト化等も有利に図られ得
るのである。
【0012】なお、本発明に係る能動型防振装置におい
て、防振装置本体は、例えば、自動車用エンジンマウン
トやボデーマウント等のように振動伝達部材(振動発生
部材)と被振動伝達部材(防振対象部材)の間に介装さ
れて、それら両部材を防振連結し或いは一方の部材を他
方の部材に防振支持せしめる防振連結体として構成され
る他、防振対象部材に対して単独で取り付けられて該防
振対象部材の振動を能動的に低減する制振器等としても
構成され得る。また、可振体を弾性支持せしめる弾性支
持部材としては、例えばゴム弾性体や金属ばね,板ばね
等が好適に採用されるが、特に、可振体の変位ひいては
発生加振力をサイン波形に近づけてより有効な防振効果
を得るためには、減衰効果の大きなゴム弾性体を採用す
ることが有効である。更にまた、可振体は、金属や樹脂
等の硬質材で形成されていても良いが、可振体を含む弾
性支持部材の全体をゴム弾性体等の弾性材で形成し、弾
性支持部材自体によって可振体を構成せしめるようにし
ても良い。
【0013】また、本発明に係る能動型防振装置におい
て、駆動手段としては、発生加振力を電気信号によって
制御することの出来る電気−力変換型駆動手段であっ
て、例えば、ボイスコイル型やムービングマグネット
型,ソレノイド型等の電磁駆動手段や、電歪素子や磁歪
素子等の歪素子を用いた駆動手段などが好適に採用され
得るが、その他、駆動力として空気圧や油圧等の流体圧
をサーボ弁等を用いて電気信号で制御して駆動力を生ぜ
しめる流体圧駆動手段等も採用可能であり、更には、内
部の空気室に対して、電気信号で切換作動せしめられる
電磁駆動式の切換弁等を用いて大気圧と負圧を交互に及
ぼすことにより駆動力を生ぜしめる空気圧駆動手段など
も採用可能である。特に、空気圧駆動手段を採用する場
合には、可振体によって空気室の壁部の一部を構成する
ことにより、可振体の背後に空気室を形成し、該空気室
の空気圧変化を直接に可振体に及ぼして可振体を駆動せ
しめることも可能である。
【0014】更にまた、本発明に係る能動型防振装置に
おいて、制御手段から駆動手段に給電されるパルス状の
制御用電気信号は、電流方向が一方向であるデジタル的
なON/OFF信号からなるパルス信号の他、電流方向
が変化する±の極性をもったパルス信号も採用可能であ
る。更に、駆動手段としても、入力される制御用電気信
号の極性に応じて、可振体に及ぼされる駆動力の方向が
変化するものの他、入力される制御用電気信号の極性に
拘わらずに一定方向の駆動力を可振体に及ぼすものも、
採用可能である。また、制御手段は、防振対象部材に対
して有効な防振効果を発揮し得るだけの加振力が生ぜし
められるように、一般に、防振すべき振動に応じて、駆
動手段に給電されるパルス状の制御用電気信号のパルス
波形を調節するために、かかるパルス波の周波数を防振
対象部材における防振すべき振動の周波数に対応して制
御する周波数調節手段と、かかるパルス波の位相を防振
対象部材の振動状態や伝達関数等に対応して制御する位
相調節手段と、かかるパルス波の波形を防振対象部材の
振動レベルに応じた加振力(振幅)が得られるように調
節するゲイン調節手段とを、含んで構成される。なお、
ゲイン調節手段は、パルス波の電気レベル(電圧値)を
調節するものの他、パルス波のデューティ比を調節する
もの、或いはPWM制御によってパルス幅変調を行うも
の等が、何れも採用可能である。
【0015】また、本発明に係る能動型防振装置におい
て、可振体の固有振動数:faは、能動型防振装置の装
着状態下でのものであり、流体室の圧力を介して可振体
に及ぼされる本体ゴム弾性体等の流体室の壁ばねや、装
着状態下で及ぼされる初期荷重等に起因する流体室の圧
力上昇等も考慮されるべきである。また、防振すべき主
たる振動の周波数:Fは、能動的に防振すべき主たる振
動の周波数であって、複数の乃至は或る程度の範囲に亘
る周波数を有していても良い。そして、可振体の固有振
動数:faは、(1/√2)F<fa<2Fとなるよう
に設定されるが、目的とする防振効果を充分に確保しつ
つ、二次の高調波成分をより有効に防止するためには、
かかる可振体の固有振動数:faを、fa≦1.8Fと
なるように設定することが望ましく、より望ましくはF
≦fa≦(√2)Fとなるように設定される。また、例
えば、防振すべき主たる振動が複数の乃至は或る程度の
範囲に亘る周波数を有する場合には、かかる可振体の固
有振動数:faは、防振すべき主たる振動の最小周波
数:FL および最大周波数:FH に対して、(1/√
2)FL <fa<2FH となるように設定され得るが、
好適には、(1/√2)FL <fa<2FL となるよう
に設定される。
【0016】また、本発明に従う構造とされた流体封入
式能動型防振装置においては、例えば、前記流体室を、
前記本体ゴム弾性体の弾性変形に基づく圧力変化が及ぼ
される主液室と、前記可振体の変位に基づく圧力変化が
及ぼされる副液室を含んで構成すると共に、それら主液
室と副液室を連通する第一のオリフィス通路を形成し、
且つ該第一のオリフィス通路を通じて流動せしめられる
流体の共振周波数:fbを、前記防振すべき主たる振動
の周波数に対応し、且つ前記可振体の固有振動数:fa
に対して、fb≦faとなるように設定した構成が、好
適に採用され得る。
【0017】このような構成を採用すれば、可振体が駆
動手段により加振されて、副液室に内圧変化が生ぜしめ
られると、主液室と副液室の間で、それら両室間の内圧
差に基づいて、第一のオリフィス通路を通じての流体流
動が生ぜしめられることとなり、以て、この第一のオリ
フィス通路を通じての流体流動によって副液室の内圧変
化が主液室まで伝達せしめられ、この主液室の圧力変化
が加振力として防振対象部材に及ぼされる。そこにおい
て、第一のオリフィス通路は、その通路長さや断面積、
封入流体の粘性や密度、主液室および副液室の壁ばね剛
性等の値に応じて決定される固有の流体流動共振周波
数:fbを有しており、その共振周波数域では、流体の
共振作用によって流体流動量が増大せしめられる一方、
共振周波数を外れた周波数域、特に共振周波数よりも高
い周波数域では、流体の流動抵抗が著しく増大してしま
う特性を有している。従って、このような第一のオリフ
ィス通路における流体の共振周波数:fbが、防振すべ
き主たる振動の周波数に対応して設定されていることに
より、防振すべき振動周波数域では、副液室から主液室
への圧力伝達が効率的に為されて有効な防振効果を発揮
し得るだけの加振力が生ぜしめられるのである。一方、
第一のオリフィス通路における流体の共振周波数:fb
が、可振体の固有振動数:fa以下に設定されているこ
とから、駆動手段から可振体に及ぼされる駆動力に高調
波成分が存在していた場合でも、かかる高調波成分の周
波数域では、第一のオリフィス通路の流動抵抗が極めて
大きく、副液室から主液室への高調波成分の圧力伝達が
抑えられることにより、高調波成分に対するフィルタ的
効果が発揮されて、発生加振力における高調波成分がよ
り効果的に低減乃至は消去され得るのである。
【0018】さらに、本発明に従う構造とされた流体封
入式能動型防振装置においては、例えば、壁部の一部が
変形容易な可撓性膜で構成されて、内部に非圧縮性流体
が封入された平衡室を、前記流体室から独立して形成す
ると共に、それら平衡室と流体室を連通する第二のオリ
フィス通路を形成し、且つ該第二のオリフィス通路を通
じて流動せしめられる流体の共振周波数:fcを、前記
防振対象部材における防振すべき主たる振動の周波数:
Fに対して、fc<Fとなるように設定した構成が、好
適に採用され得る。
【0019】このような構成を採用すれば、特に装着状
態下で防振装置に被支持体重量等の初期荷重が及ぼされ
る場合にも、平衡室の容積変化によって流体室の内圧増
加が回避されることから、可振体の加振制御による流体
室の圧力制御が容易且つ有効に為され得て、目的とする
防振効果が安定して発揮され得る。また、第二のオリフ
ィス通路を通じて流動せしめられる流体の共振作用を利
用することによって、防振効果の向上を図ることが可能
であり、特に、振動板の駆動で生ぜしめられる加振力に
よって防振すべき主たる振動の周波数:Fよりも低周波
数域に、第二のオリフィス通路がチューニングされてい
ることから、可振体の固有振動数よりも低いために流体
室の内圧ひいては加振力の発生効率が低下し易い低周波
数域の入力振動に対して、かかる第二のオリフィス通路
を通じて流動せしめられる流体の共振作用等に基づく防
振効果を利用して、防振性能を有利に確保することが可
能となるのである。しかも、前述の如く、第一のオリフ
ィス通路によって相互に連通された主液室と副液室を設
けた場合でも、第二のオリフィス通路は、第一のオリフ
ィス通路より低周波数域にチューニングされることか
ら、前述の如き第一のオリフィス通路を利用した流体圧
制御に基づく防振効果が発揮される周波数域では、第二
のオリフィス通路の流通抵抗が著しく大きくなって実質
的に閉塞状態となることから、第一のオリフィス通路を
利用した防振効果も、有効に発揮され得るのである。
【0020】また、本発明に従う構造とされた流体封入
式能動型防振装置においては、例えば、前記本体ゴム弾
性体によって弾性的に連結された第一の取付部材と第二
の取付部材を設け、該第二の取付部材に対して、前記可
振体を前記弾性支持部材を介して弾性支持せしめると共
に、該可振体に加振力を及ぼす前記駆動手段を、該第二
の取付部材で支持せしめ、それら第一の取付部材と第二
の取付部材の何れか一方を、前記防振対象部材に取り付
けるようにした構成が、好適に採用され得る。
【0021】このような構成を採用すれば、目的とする
流体封入式能動型防振装置を簡単な構造をもって有利に
形成することが出来る。特に、第一の取付部材を、振動
伝達部材(振動発生部材)側に取り付ける一方、第二の
取付部材を、被振動伝達部材(防振対象部材)側に取り
付けるようにすることにより、本発明に従う構造とされ
たエンジンマウント等の防振連結体が有利に構成され得
る。また、第一の取付部材と第二の取付部材の何れか一
方を防振対象部材に取り付ける一方、それら第一の取付
部材と第二の取付部材の他方を、防振対象部材に対し
て、本体ゴム弾性体によって弾性支持せしめて一つの振
動系を構成することにより、制振器が有利に構成され得
る。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明を更に具体的に明ら
かにするために、本発明の実施形態について、図面を参
照しつつ、詳細に説明する。
【0023】先ず、図1には、本発明の一実施形態とし
ての自動車用のエンジンマウント10が、示されてい
る。
【0024】先ず、図1には、本発明の第一の実施形態
としての能動型防振装置を構成する防振装置本体として
の自動車用エンジンマウント10が、示されている。こ
のエンジンマウント10は、互いに所定距離を隔てて配
された第一の取付部材としての第一の取付金具12と第
二の取付部材としての第二の取付金具14が、本体ゴム
弾性体16によって弾性的に連結されており、第一の取
付金具12が振動発生部材としてのパワーユニット(図
示せず)に固着されると共に、第二の取付金具14が防
振対象部材としてのボデー(図示せず)に固着されるこ
とにより、パワーユニットをボデーに対して防振支持せ
しめるようになっている。なお、かかるエンジンマウン
ト10は、自動車への装着状態下でパワ−ユニット18
の重量が及ぼされることにより、本体ゴム弾性体16が
圧縮変形して、第一の取付金具12と第二の取付金具1
4が互いに接近方向に所定量だけ変位せしめられる。ま
た、そのような装着状態下、防振すべき主たる振動が、
第一の取付金具12と第二の取付金具14の略対向方向
(図中、略上下方向に入力されることとなる。なお、以
下の説明中、上下方向とは、原則として、図1中の上下
方向をいう。
【0025】より詳細には、第一の取付金具12は、そ
れぞれ略有底円筒形状を有する上金具22と下金具24
が、各開口側で互いに軸方向に重ね合わされてボルト連
結されることにより、中空構造をもって形成されてい
る。なお、上金具22の底壁部には、上方に突出する取
付ボルト26が突設されており、この取付ボルト26に
よって、第一の取付金具12がパワーユニットに取り付
けられるようになっている。
【0026】また、第一の取付金具12の中空内部に
は、可撓性膜としての変形容易な薄肉の略円板形状を有
するゴム弾性膜28が収容配置されており、外周縁部を
上下金具22,24間で挟持されることによって、第一
の取付金具12の中空内部が、ゴム弾性膜28を挟ん
で、上金具22側と下金具24側とに流体密に仕切られ
ている。これにより、ゴム弾性膜28と下金具24の間
には、非圧縮性流体が封入されてゴム弾性膜28の変形
に基づいて容積変化が容易に許容される平衡室30が形
成されていると共に、ゴム弾性膜28と上金具22の間
には、外部空間に連通されてゴム弾性膜28の変形を許
容する空気室32が形成されている。なお、封入流体と
しては、水やアルキレングリコール,ポリアルキレング
リコール,シリコーン油等が何れも採用可能であるが、
流体の共振作用に基づく防振効果を有効に得るために
は、0.1Pa・s以下の粘度を有するものが望まし
い。
【0027】さらに、第一の取付金具12を構成する下
金具24の底壁部には、円板形状の通路形成金具34が
重ね合わされてボルト固定されている。そして、これら
下金具24と通路形成金具34の重ね合わせ面間におい
て、周方向に一周弱の長さで延びる第二のオリフィス通
路としての流体連通路35が形成されており、該流体連
通路35の一方の端部が、平衡室30に連通されている
と共に、他方の端部が、下金具24の下面に開口せしめ
られている。
【0028】また一方、第二の取付金具14は、中央孔
46を備えた円環ブロック形状の支持金具36に対し
て、深底の有底円筒形状を有するケース金具40が、そ
の開口部において支持金具36の下面から重ね合わさ
れ、ボルト固定された構造とされている。なお、支持金
具36の外周縁部には、複数の取付ボルト穴41が設け
られており、この取付ボルト穴41に螺着されるボルト
によって、第二の取付金具14が、ボデーに取り付けら
れるようになっている。
【0029】そして、この第二の取付金具14が、第一
の取付金具12に対して、軸方向下方に所定距離を隔て
て対向位置せしめられており、それらの間に介装された
本体ゴム弾性体16によって弾性的に連結されている。
かかる本体ゴム弾性体16は、厚肉のテーパ筒形状を有
しており、その小径側開口部が、第一の取り付け金具1
2を構成する下金具22の外周面に加硫接着されている
一方、その大径側開口部に連結リング42が加硫接着さ
れている。そして、連結リング42が、第二の取付金具
14を構成する支持金具36の上面に重ね合わされてボ
ルト固定されることにより、本体ゴム弾性体16の大径
側端部が第二の取付金具14に固着されている。これに
より、第一の取付金具12と第二の取付金具14が本体
ゴム弾性体16で弾性連結せしめられ、以て、第一の取
付金具12と第二の取付金具14の対向面間において、
周囲を本体ゴム弾性体16で画成されて外部空間に対し
て流体密に閉塞された内部空所が形成されている。な
お、本体ゴム弾性体16の軸方向中間部分には、弾性変
形の安定化を図り、座屈等を防止するための拘束リング
44が加硫接着されている。
【0030】また、第二の取付金具14を構成する支持
金具36の中央孔46内の略中央部分には、該中央孔4
6よりも小径の逆カップ形状を有する可振体48が配設
されている。なお、この可振体48は、金属や合成樹脂
等の硬質材にて形成されている。また、支持金具36の
内周面と可振体48の外周面との径方向対向面間には、
弾性支持部材としての略円環形状を有する支持ゴム弾性
体50が介装されており、この支持ゴム弾性体50の内
周縁部が可振体48の外周面に加硫接着されていると共
に、外周縁部が支持金具36における中央孔46の内周
面に加硫接着されている。それによって、可振体48
が、支持金具36ひいては第二の取付金具14により、
支持ゴム弾性体50を介して、弾性的に支持されている
のであり、以て、支持金具36の中央孔46が、それら
可振体48と支持ゴム弾性体50によって流体密に閉塞
されていると共に、かかる可振体48が、支持ゴム弾性
体50の弾性変形に基づいて上下方向に変位可能とされ
て、支持ゴム弾性体50の弾性力により、外力が作用し
ない状況下で、支持ゴム弾性体50の内部応力が略零と
なる原位置に保持されるようになっている。
【0031】さらに、可振体48の上方には、所定距離
を隔てて、全体として略厚肉の円板形状を有する仕切部
材52が、軸直角方向に広がって配設されている。この
仕切部材52は、その外周縁部が支持金具36の上面に
重ね合わされ、ボルト固定されることによって、第二の
取付金具14に対して固着されている。そして、この仕
切部材52によって、支持金具36における中央孔46
の上側開口部が、流体密に覆蓋されている。これによ
り、第一の取付金具12と仕切部材52の対向面間に
は、周壁部が本体ゴム弾性体16で構成されて、振動入
力時に本体ゴム弾性体16の弾性変形に基づいて圧力変
化が生ぜしめられる主液室54が形成されていると共
に、仕切部材52と可振体48の対向面間には、壁部の
一部が可振体48で構成されて、可振体48の変位によ
って圧力変化が生ぜしめられる副液室56が形成されて
いる。また、これら主液室54と副液室56には、それ
ぞれ、前記平衡室30と同じ非圧縮性流体が封入されて
いる。即ち、これら主液室54と副液室56は、仕切部
材52を上下に挟んだ両側に位置して、互いに独立して
形成されており、これら主液室54と副液室56によっ
て流体室が構成されているのである。なお、非圧縮性流
体の充填は、例えば、第一の取付金具12を有する本体
ゴム弾性体16に対して、可振体48を有する支持金具
36を、かかる流体中で組み付けること等によって、有
利に為され得る。
【0032】また、仕切部材52は、略浅底の逆カップ
形状を有する上底金具60と、該上底金具60の中空内
部の外周部分に嵌め込まれてボルト固定された略円環形
状の通路金具62によって構成されている。そして、そ
れら上底金具60と通路金具62の間には、上底金具6
0の外周部分を周方向に所定長さで延びて、副液室56
を主液室54に連通せしめる第一のオリフィス通路とし
てのオリフィス通路64が形成されている。また、主液
室54には、第一の取付金具12に設けられた流体連通
路35も接続されており、この流体連通路35を通じ
て、平衡室30が主液室54に連通せしめられている。
【0033】ここにおいて、流体連通路35は、主液室
54や副液室56,平衡室30の各壁ばね剛性や封入流
体の粘度等を考慮して、内部を通じて流動せしめられる
流体の共振周波数、換言すれば内部を通じて流動せしめ
られる流体の共振作用に基づいて防振効果が発揮され得
る周波数:fcが、オリフィス通路64を通じて流動せ
しめられる流体の共振周波数:fbよりも低周波となる
ように、各通路35,64の長さや断面積が適当に設定
されている。なお、壁ばね剛性とは、室内容積を単位量
だけ変化させるのに要する圧力変化量をいう。具体的に
は、本実施形態では、例えば、オリフィス通路64を通
じて流動せしめられる流体の共振作用に基づいて、アイ
ドリング振動等に相当する25Hz前後の周波数域で絶対
ばね定数の低減効果、即ち振動伝達力の低減効果が発揮
されるように、オリフィス通路64がチューニングされ
る一方、流体連通路35を通じて流動せしめられる流体
の共振作用に基づいて、シェイク等の相当する10Hz程
度の周波数域で高減衰効果が発揮されるように、流体連
通路35がチュ−ニングされる。
【0034】また、第二の取付金具14を構成するケー
ス金具40には、駆動手段としての電磁式駆動装置が収
容配置されている。この電磁式駆動装置は、空芯コイル
構造のコイル部材66と、該コイル部材66の空芯部に
挿通配置された磁石部材68が、軸方向に相対変位可能
とされており、コイル部材66への通電によってコイル
部材66と磁石部材68の間に生ぜしめられる電磁力に
基づいて、軸方向(図中、上下方向)の加振力を、上記
可振体48に及ぼすようになっている。
【0035】より詳細には、コイル部材66は、同軸上
で互いに重ね合わされた第一のコイル70と第二のコイ
ル72を備えており、それら両コイル70,72の重ね
合わせ面間と軸方向両側に、それぞれ、強磁性材からな
る複数枚の円環板74が重ね合わされている。それによ
って、全体として実質的に一つの空芯構造のコイルが構
成されている。そして、かかるコイル70,72と複数
枚の円環板74の重ね合わせ体は、大径円筒形状の筒金
具76に嵌め込まれて相互に一体的に固着されていると
共に、この筒金具76がケース金具40に圧入固定され
ることによって、コイル部材66が、ケース金具40ひ
いては第二の取付金具14に対して固定的に取り付けら
れている。
【0036】また一方、磁石部材68は、公知の永久磁
石材で形成された円環板形状の磁石76を備えており、
この磁石76の軸方向両側に、それぞれ強磁性材からな
る円環ブロック形状の上下ブロック78,80が重ね合
わされている。そして、これら磁石76と上下ブロック
78,80は、各中心孔に挿通されたロッド82に対し
て固着されることにより、ロッド82の軸方向中央部分
に固定的に組み付けられている。ここにおいて、磁石7
6は、軸方向両側に磁極が設定されており、それによっ
て、磁石部材68は、全体として、軸方向両端部に磁極
を有する一つの磁石とされている。また、磁石76と上
下ブロック78,80の重ね合わせ体は、コイル部材6
6の空芯内径よりも僅かに小さな外径寸法とされている
と共に、コイル部材66の空芯部よりも小さな軸方向長
さとされており、かかる磁石部材68が、コイル部材6
6の空芯部に対して略同軸的に収容され、軸方向に相対
変位可能に配設されている。
【0037】また、磁石部材68のロッド82は、コイ
ル部材66の空芯部から軸方向両側に突出して配設され
ており、コイル部材66の軸方向両側の最外部に配設さ
れた円環板74a,74bに固着された摺動スリーブ8
4,86によって、軸方向に摺動可能に支持されてい
る。また、ロッド82の上端部には、略カップ形状の固
着金具88がボルト固定されており、この固着金具88
が、前記可振体48に圧入されることにより、ロッド8
2の上端部が、可振体48に固着されている。これによ
り、ロッド82を有する磁石部材68は、可振体48と
一体的に変位せしめられるようになっているのであり、
また、可振体48が、ロッド82の軸方向に案内されて
変位せしめられるようになっているのである。なお、磁
石部材68の軸方向変位に対して、ケース金具40内に
存在する空気のばね作用が悪影響を及ぼさないように、
コイル部材66の軸方向上端部に配設されて、摺動スリ
ーブ84を介してロッド82を案内支持する円環板74
aには、空気抜き孔90が形成されていると共に、ケー
ス金具40の底壁の一部が、変形容易なゴム製ダイヤフ
ラム92で構成されている。
【0038】このような構造とされたエンジンマウント
10においては、コイル部材66のコイル70,72に
通電すると、コイル部材66の軸方向両側に磁極が形成
されることにより、磁石部材68に対して磁力による吸
引乃至は反発力が及ぼされ、或いはまた、磁石部材68
による磁界中に配されたコイル70,72への通電電流
に対してローレンツ力が及ぼされ、その結果、コイル部
材66と磁石部材68の間に、軸方向の相対的な駆動力
が及ぼされて、かかる駆動力がロッド82を通じて可振
体48に及ぼされることにより、可振体48が、支持ゴ
ム弾性体50の弾性変形を伴って上方または下方に変位
せしめられるようになっている。ここにおいて、本実施
形態では、給電制御装置94によって、コイル部材66
のコイル70,72に対してパルス状の駆動電流が給電
されるようになっており、かかる給電制御装置94でコ
イル70,72への供給電流を制御することによって、
可振体48の加振状態が制御されるようになっている。
【0039】そして、コイル70,72に対して、パル
ス状駆動電流の通電を繰り返すことにより、可振体48
が、磁力やローレンツ力或いはゴム弾性力によって加振
せしめられるのであり、その結果、副液室56に対し
て、可振体48の加振周波数と振幅に対応した周波数と
圧力の内圧変動が生ぜしめられて、主液室54と副液室
56の間での相対的な内圧差により、それら両室54,
56間でのオリフィス通路64を通じての流体流動が生
ぜしめられることにより、副液室56の内圧変動が主液
室54に伝達され、以て、主液室54の内圧変動に対応
した加振力が発揮され、第一及び第二の取付金具12,
14を介して、かかる加振力が防振対象部材たるボデー
に伝達されるようになっている。それ故、ボデーにおけ
る防振しようとする主たる振動に対応した周波数と振幅
で可振体48を加振せしめて、防振しようとする振動に
対応した加振力を発生させることにより、パワーユニッ
トからボデーに伝達される振動に対して、能動的な防振
効果を得ることが出来るのである。
【0040】なお、給電制御装置94による給電制御
は、防振対象たるボデーに伝達される加振力が、防振す
べき振動に対応した周波数と振幅(大きさ)を有し、且
つ略逆位相となるように行われる。具体的には、例え
ば、防振対象であるボデーの振動を加速度センサ等で直
接に検出した信号や、或いは防振対象であるボデーの振
動に相関関係を有するクランク角信号や点火パルス信号
等を参照信号として、防振しようとする振動に対応した
周波数成分を有するパルス状の供給電流が、有利に生成
されることとなり、また、かかる供給電流の位相と振幅
は、実験等により予め定められたマップデータに基づ
き、エンジン回転数や加速状態,シフトポジション,温
度等の適当な基準因子との対応関係によって設定され得
る。
【0041】また、このような電磁式駆動装置によって
生ぜしめられる駆動力を副液室56に伝達せしめる可振
体48は、該可振体48と一体的に変位せしめられる磁
石部材68を含んで構成されたマス系と、かかるマス系
を支持金具36に対して弾性的に支持せしめる支持ゴム
弾性体50を含んで構成されたばね系とによって、支持
金具36に対する一つの振動系を構成している。そし
て、この振動系においては、マス系の質量やバネ系の弾
性係数が適当に設定されることにより、その固有振動
数:faが、上述の如き加振力の伝達によって防振しよ
うとする振動の周波数:Fに対して、(1/√2)F<
fa<2Fとなるようにチューニングされている。ここ
において、本実施形態では、かかる振動系の固有振動
数:faが、前記オリフィス通路64のチューニング周
波数:fbと略同じ周波数域にチューニングされてい
る。具体的には、例えば、オリフィス通路64を流動せ
しめられる流体の共振作用に基づく低動ばね効果が発揮
される周波数:fbと、可振体48を含んで構成された
振動系の固有振動数:faが、共に、アイドリング振動
等に相当する25Hz付近に設定される。
【0042】それ故、電磁式駆動装置によって生ぜしめ
られる駆動力を可振体48に及ぼして加振するに際し、
かかる可振体48は、可振体48を含む振動系の固有振
動数域では効率的に加振されて大きな振幅が得られる
が、その振動系の固有振動数から特に高周波側に離れた
周波数域では可振体48への駆動力の伝達効率が低下
し、可振体48の振幅が小さく抑えられる。従って、可
振体48を、その振動系の固有振動数が設定された防振
すべき振動周波数で加振した際、電磁式駆動装置によっ
て可振体48に及ぼされる駆動力に高調波成分が含まれ
ていたとしても、可振体48の変位、ひいては可振体4
8の変位に伴って生ぜしめられる副液室56の内圧変
化、更には副液室56から伝達される主液室54の内圧
変化とそれに基づいて生ぜしめられる加振力において内
在せしめられる高調波成分が、有利に低減されるのであ
り、その結果、防振すべき振動に対する有効な能動的防
振効果を確保しつつ、高周波数域における振動の悪化等
の問題が有利に回避され得て、全体として、優れた防振
効果が発揮されるのである。特に、本実施形態のエンジ
ンマウントでは、硬質材からなる可振体48が支持ゴム
弾性体50で弾性支持されると共に、可振体48の変位
方向がロッド82で規定されていることによって、一つ
の固有振動数を有する振動系がより明確に構成されてい
ることから、かかる振動系の共振特性が一層有利に発揮
されて、高調波成分がより有効に抑えられ得るといった
利点がある。
【0043】しかも、本実施形態のエンジンマウントで
は、可振体48の加振に基づく副液室56の内圧変動を
主液室54に及ぼすオリフィス通路64が、可振体48
を含んで構成された振動系の固有振動数と同じ周波数域
にチューニングされていることから、オリフィス通路6
4を通じて流動せしめられる流体の共振現象によって
も、副液室56から主液室54に伝達される圧力変動に
内在する高調波成分に対して有効なフィルタ効果が発揮
される。即ち、オリフィス通路64を通じての流体流動
量は、そのチューニング周波数域では共振現象によって
極めて増大するが、それよりも高周波数域では流通抵抗
が著しく増大するために実質的に閉塞状態となってしま
う傾向がある。それ故、オリフィス通路64を通じての
流体流動による副液室56から主液室54への圧力伝達
が、チューニング周波数域では有効に為されて、大きな
加振力が発揮されるが、それよりも高周波数域では圧力
伝達が阻害される結果、発生加振力における高調波成分
が有効に防止されるのである。
【0044】加えて、このようなエンジンマウントにお
いては、電磁式駆動装置をパルス状の電気信号で制御す
ることが出来ることから、加振力の制御を容易且つ高精
度に行うことが可能であり、防振性能の向上と安定化が
達成されると共に、給電制御装置94にも高度な処理能
力が要求されることなく、制御装置の低コスト化も容易
に実現され得るのである。
【0045】因みに、図1に示された本実施形態に従う
構造のエンジンマウントについて、防振すべき振動をF
=25Hzのアイドリング振動とし、かかるアイドリング
振動に対して有効な能動的防振効果を得ることを目的と
して、可振体48および支持ゴム弾性体50を含んで構
成された振動系の共振周波数:faと、オリフィス通路
64のチューニング周波数:fbを、それぞれ、30Hz
にチューニングした場合について、その共振曲線を実測
した結果を図2に示すと共に、実際に、パルス状の制御
用電気信号を用いて可振体48を加振駆動せしめた場合
の発生加振力の周波数成分を実測した結果を図3に示
す。また、比較例として、可振体48および支持ゴム弾
性体50を含んで構成された振動系の共振周波数:fa
と、オリフィス通路64のチューニング周波数:fb
を、それぞれ、70Hzにチューニングした場合(fa≧
2F)について、その共振曲線を実測した結果を図4に
示すと共に、実際に、パルス状の制御用電気信号を用い
て可振体48を加振駆動せしめた場合の発生加振力の周
波数成分を実測した結果を図5に示す。
【0046】これら図2〜5に示された実測データから
も、本実施形態のエンジンマウントにおいては、比較例
構造のエンジンマウントに比して、防振すべき振動周波
数域(25Hz)での発生加振力を有効に確保しつつ、加
振力における二次以上の高調波成分が極めて有効に抑え
られ得ることが、明らかに認められる。
【0047】次に、本発明の第二の実施形態としてのエ
ンジンマウントが、図6に示されている。なお、本実施
形態のエンジンマウントにおいて、第一の実施形態とし
てのエンジンマウントと同様な構造とされた部材および
部位については、図中に、第一の実施形態のエンジンマ
ウントと同一の符号を付することにより、それらの詳細
を説明を省略する。
【0048】すなわち、本実施形態のエンジンマウント
は、第一の実施形態に係るエンジンマウントに比して、
主液室と副液室を仕切る、オリフィス通路を備えた仕切
部材52を備えておらず、第一の取付金具12と第二の
取付金具14の間において、壁部の一部が本体ゴム弾性
体16で構成されると共に、壁部の別の一部が可振体4
8で構成された一室構造の流体室100を備えている。
【0049】また、第二の取付金具14のケース金具4
0に収容配置されて、可振体48に駆動力を及ぼす駆動
手段としても、第一の実施形態に係るエンジンマウント
とは異なる構造のものが採用されている。かかる駆動手
段は、一つのコイル102を有していると共に、このコ
イル102の外周面と軸方向両端面を取り囲むようにし
て、強磁性材からなるヨーク部材104,105が、コ
イル102に対して固定的に組み付けられている。そし
て、ヨーク部材105が、ケース金具40の底壁にボル
ト固定されることによって、コイル102がケース金具
40に固着されている。また、ヨーク部材105には、
コイル102の中空部内に軸方向下端から所定長さで入
り込むテーパ状外周面の案内筒部106が一体形成され
ており、この案内筒部106に対して、可振体46にボ
ルト固定されて下方に延びるロッド110が、挿通せし
められ、案内筒部106により、摺動ブッシュ108を
介して、軸方向に案内されて移動可能に配設されてい
る。更にまた、ロッド110の軸方向中間部分には、強
磁性材からなる被吸着体112が外嵌固定されている。
この被吸着体112は、コイル102を覆うヨーク部材
104の軸方向上端面に対して、上方に離間して対向位
置する円環板部114と、該円環板部114の中央部分
から下方に延び出し、コイル102の中空部内に軸方向
上端から入り込み、ヨーク部材105に対して、上方に
離間して対向位置する円筒部116を一体的に有してい
る。
【0050】すなわち、このような構造とされた駆動手
段にあっては、コイル102に通電することにより、ヨ
ーク部材104,105が磁化されて、被吸着体112
に対し、下方に向かう磁気吸引力が及ぼされ、かかる磁
気吸引力がロッド110を介して可振体48に及ぼされ
ることにより、可振体48が、支持ゴム弾性体50の弾
性力に抗して下方に変位せしめられることとなる。それ
故、コイル102にパルス状の駆動電流を給電すること
により、可振体48を加振せしめて流体室100に圧力
変化を生ぜしめ、この流体室100の圧力変化に基づく
加振力を第一の取付金具12と第二の取付家具14の間
に及ぼすことが出来るのであり、コイル102へのパル
ス状の給電電流を、防振すべき振動に応じて制御するこ
とによって、有効な能動的防振効果を得ることが出来る
のである。
【0051】そして、このような本実施形態のエンジン
マウントにおいても、可振体48やロッド110,被吸
着体112を含んで構成されたマス系と、支持ゴム弾性
体50を含んで構成されたバネ系によって、駆動手段の
駆動力を可振体48に伝達せしめる伝達系において一つ
の振動系が構成されている。それ故、それらマス系の質
量とバネ系の弾性係数を適当に調節し、かかる振動系の
固有振動数:faを、防振すべき振動周波数:Fに対し
て、(1/√2)F<fa<2Fとなるようにチューニ
ングすることによって、駆動手段によって加振される可
振体48の変位、ひいては流体室100の圧力変動、更
にはボデーに及ぼされる発生加振力において、防振すべ
き振動周波数に対応した基本成分を有利に確保しつつ、
高調波成分を効果的に抑えることが出来るのである。
【0052】従って、本実施形態のエンジンマウントに
おいても、第一の実施形態に係るエンジンマウントと同
様、パルス状の制御電気信号を用いて、防振すべき振動
に対する能動的な防振効果を有利に得ることが出来ると
共に、高周波数域における防振特性の悪化等の問題も効
果的に回避され得、全体として優れた防振効果が発揮さ
れ得るのである。
【0053】さらに、本発明の第三の実施形態しての制
振器120が、図7に示されている。かかる制振器12
0は、第一の取付部材として平板形状の取付金具122
を有しており、この取付金具122が、防振対象部材で
ある自動車ボデー等の振動体124に対して、取付ボル
ト126にて取り付けられるようになっている。また、
取付金具122の下面には、浅底の有底円筒形状を有す
る仕切金具128が重ね合わされ、連結ボルト130で
固着されており、仕切金具128の開口部が取付金具1
22で流体密に覆蓋されることにより、仕切金具128
と取付金具122の間に密閉室が形成されている。更
に、この密閉室には、円板形状のゴム弾性板132が軸
直角方向に広がって収容されており、該ゴム弾性板13
2の外周面に加硫接着された金属リング134が仕切金
具128の筒壁内面に嵌着固定されることにより、密閉
室がゴム弾性板132で流体密に二分され、以て、ゴム
弾性板132と取付金具122の間には、外部空間に対
して密閉された作用空気室136が形成されていると共
に、ゴム弾性板132と仕切金具128の底壁の間に
は、非圧縮性流体が封入された副液室138が形成され
ている。また、取付金具122には、作用空気室136
に連通された通孔140が穿孔されており、ポート部1
42に接続される図示しない外部のエア給排路を通じて
及ぼされる空気圧変化が、作用空気室136に及ぼされ
るようになっている。そして、この作用空気室136に
生ぜしめられる空気圧変動が、ゴム弾性板132の弾性
変形により、副液室138に及ぼされるようになってい
るのである。
【0054】また、仕切金具128の軸方向下方には、
第二の取付部材としての円形ブロック形状のマス金具1
44が離間配置されていると共に、これら仕切金具12
8とマス金具144の間に本体ゴム弾性体146が介装
せしめられ、マス金具144が仕切金具128によって
弾性支持されている。より詳細には、本体ゴム弾性体1
46は、略逆円錐台形状を有しており、その大径側端部
外周面に対して、円環形状の第一の連結金具148が加
硫接着されていると共に、小径側端面に対して、厚肉円
板形状の第二の連結金具150が加硫接着されている。
そして、第一の連結金具148が、仕切金具128の下
面の外周縁部に重ね合わされ、連結ボルト130で仕切
金具128に固着されている一方、第二の連結金具15
0が、マス金具144の上面の中央部分に重ね合わさ
れ、連結ボルト152でマス金具144に固着されてい
る。それによって、仕切金具128とマス金具144
が、本体ゴム弾性体146で弾性的に連結されており、
以て、マス金具144と第二の連結金具150をマス系
とし、本体ゴム弾性体146をばね系とする副振動系が
構成されている。そして、好適には、かかる副振動系
は、その固有振動数が、振動体124において防振すべ
き主たる振動の周波数と略一致するように、マス系の質
量とばね系の弾性係数が設定されているのである。
【0055】さらに、仕切金具128とマス金具144
の間には、壁部の一部が本体ゴム弾性体146で構成さ
れて、内部に非圧縮性流体が封入された主液室154が
形成されている。また、副液室138と主液室154を
仕切る仕切金具128の底壁には、外周部分を周方向に
所定長さで延びると共に、一方の端部が副液室138
に、他方の端部が主液室154に、それぞれ開口,連通
せしめられることによって、それら副液室138と主液
室154の間での流体流動を許容するオリフィス通路1
56が形成されている。なお、封入される非圧縮性流体
としては、前記第一,第二の実施形態に係るエンジンマ
ウントと同様のものが採用される。
【0056】さらに、かかる制振器120には、振動体
124への装着状態下、ポート部142に外部空気管路
158が接続され、この外部空気管路158を通じて、
作用空気室136が、切換弁160の切換作動に従っ
て、負圧源と大気中とに択一的に連通されるようになっ
ている。また、切換弁160としては、電気信号によっ
て切換作動せしめられる電磁切換弁等が好適に採用さ
れ、給電制御装置162から給電されるパルス状のON
/OFF的な制御用電気信号によって切換作動せしめら
れるようになっている。
【0057】そして、切換弁160の切換作動を適当な
周期で連続的に行い、作用空気室136に空気圧変動を
及ぼすことによって、該作用空気室136の空気圧変動
が、ゴム弾性板132の変形により、副液室138に伝
達されて液圧変動が生ぜしめられることとなり、更にこ
の副液室138の液圧変動が、オリフィス通路156を
通じての流体流動によって、主液室154に及ぼされる
こととなる。そして、主液室154に液圧変動が生ぜし
められると、本体ゴム弾性体146の弾性変形を伴って
マス金具144が取付金具122に対する接近/離隔方
向に加振変位せしめられることとなり、以て、これら本
体ゴム弾性体146とマス金具144によって構成され
た副振動系の振動作用によって生ぜしめられる加振力
が、取付金具122から振動体124に及ぼされるので
ある。なお、このことから明らかなように、本実施形態
の制振器120では、ゴム弾性板132によって、変位
に基づいて副液室138に圧力変化を生ぜしめる可振体
が構成されていると共に、該ゴム弾性板132自体によ
って、可振体を変位乃至は変形可能に弾性支持する弾性
支持部材が構成されている。また、作用空気室136と
そこに空気圧変化を及ぼす切換弁160を含んで、可振
体としてのゴム弾性板132に加振力を及ぼす駆動手段
が構成されている。
【0058】従って、このような制振器120において
は、給電制御装置162により、切換弁160の切換周
波数や位相等を、振動体124において防振すべき振動
に応じて制御せしめて、防振すべき振動に対応した加振
力を振動体124に及ぼすことにより、相殺的な防振効
果を得ることが出来るのである。なお、発生加振力の周
波数と位相は、切換弁160の切換周波数と位相を調節
することによって制御することが可能であり、また、発
生加振力の大きさ(レベル)は、切換弁160の切換周
期に対する負圧源への接続時間の割合(デューティ比)
を調節することによって、或いは切換弁160の切換周
期をPWM制御すること等によって制御することが可能
である。
【0059】さらに、かかる制振器120においては、
作用空気室136を含んで構成された駆動手段によって
加振される可振体が、ゴム弾性板132によって構成さ
れ、該ゴム弾性板132自体の弾性で取付金具122に
対して弾性支持されていることにより、一つの振動系が
構成されている。そして、この振動系は、ゴム弾性板1
32の質量や弾性係数等が調節されることにより、振動
体124において防振すべき振動周波数:Fに対して、
その固有振動数:faが、(1/√2)F<fa<2F
となるようにチューニングされている。なお、かかる固
有振動数:faのチューニングに際しては、ゴム弾性板
132に金属等の高比重材を固着することによって、チ
ューニング自由度を高めることも有効である。加えて、
ゴム弾性板132の加振に基づく副液室138の内圧変
化を主液室154に及ぼして加振力を生ぜしめるオリフ
ィス通路156も、その内部を通じて流動せしめられる
流体の共振周波数:fbが、振動体124において防振
すべき振動周波数:Fに応じて、かかる振動周波数域で
低動ばね効果が発揮されるようにチューニングされてい
る。
【0060】それ故、このような構造とされた制振器1
20においては、前記第一及び第二の実施形態に係るエ
ンジンマウントと同様、駆動手段としての作用空気室1
36に及ぼされる空気圧変動に高調波成分が含まれてい
たとしても、ゴム弾性板132を含んで構成された可振
体の共振曲線理論に基づくフィルタ効果や、オリフィス
通路156を通じて流動せしめられる流体の流動作用に
基づくフィルタ効果によって、かかる作用空気室136
の空気圧変動によって加振されるゴム弾性板132の変
位、ひいては副液室138から主液室154に伝達され
る圧力変動、更にはマス金具144の変位によって振動
体124に及ぼされる加振力において、防振すべき振動
周波数に対応した基本成分を有利に確保しつつ、高調波
成分を効果的に抑えることが出来るのである。
【0061】従って、本実施形態の制振器120におい
ても、パルス状の制御電気信号を用いて、防振すべき振
動に対する能動的な防振効果を有利に得ることが出来る
と共に、高周波数域における振動状態の悪化等の問題も
効果的に回避され得、全体として優れた制振効果が発揮
され得るのである。
【0062】以上、本発明の実施形態について詳述して
きたが、これらはあくまでも例示であって、本発明は、
これらの実施形態に関する具体的な記載によって、何
等、限定的に解釈されるものでない。
【0063】例えば、互いに径方向に離間して配された
軸部材と外筒部材を、それらの間に介装された本体ゴム
弾性体で弾性的に連結することにより、全体として筒型
形状をもって形成されると共に、軸部材と外筒部材の径
方向対向面間に流体室が形成され、流体室の圧力を制御
することによって、軸方向または軸直角方向の加振力を
生ぜしめ得る構造の筒型防振装置に対しても、本発明
は、同様に適用可能である。
【0064】また、本発明は、例示の如き自動車のエン
ジンマウントやボデー用の制振器以外にも、自動車のボ
デーマウントやデフマウント,サスペンションブッシュ
や排気管用制振器など、或いは自動車以外の各種装置に
おける各種の防振装置に対して、本発明は、同様に適用
され得る。
【0065】その他、一々列挙はしないが、本発明は、
当業者の知識に基づいて種々なる変更,修正,改良等を
加えた態様において実施され得るものであり、また、そ
のような実施態様が、本発明の趣旨を逸脱しない限り、
何れも、本発明の範囲内に含まれるものであることは、
言うまでもない。
【0066】
【発明の効果】上述の説明から明らかなように、本発明
に従う構造とされた流体封入式能動型防振装置において
は、駆動手段による加振力に歪等がある場合でも、加振
板の共振特性を利用することにより、発生加振力におい
て、防振すべき振動周波数に対応した基本成分を有利に
確保しつつ、高調波成分を効果的に抑えることが出来る
のであり、それ故、パルス状の制御電気信号を用いて、
防振すべき振動に対する能動的な防振効果を有利に得る
ことが出来ると共に、高周波数域における振動状態の悪
化等の問題も効果的に回避され得るのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施形態としての自動車用エン
ジンマウントを示す縦断面説明図である。
【図2】図1に示された実施形態のエンジンマウントに
おいて、可振体を含んで構成された振動系の共振周波数
を30Hzにチューニングした場合の共振曲線の実測デー
タを示すグラフである。
【図3】図2に示された共振曲線を有する実施形態のエ
ンジンマウントにおいて、25Hzのパルス状の制御用電
気信号を用いて可振体を駆動せしめた場合の発生加振力
の周波数成分を実測した結果を示すグラフである。
【図4】図1に示された構造に従う比較例としてのエン
ジンマウントにおいて、可振体を含んで構成された振動
系の共振周波数を70Hzにチューニングした場合の共振
曲線の実測データを示すグラフである。
【図5】図4に示された共振曲線を有する比較例のエン
ジンマウントにおいて、25Hzのパルス状の制御用電気
信号を用いて可振体を駆動せしめた場合の発生加振力の
周波数成分を実測した結果を示すグラフである。
【図6】本発明の第二の実施形態としての自動車用エン
ジンマウントを示す縦断面説明図である。
【図7】本発明の第三の実施形態としての制振器を示す
縦断面図である。
【符号の説明】
10 エンジンマウント 12 第一の取付金具 14 第二の取付金具 16,146 本体ゴム弾性体 48 可振体 50 支持ゴム弾性体 54,154 主液室 56,138 副液室 64,156 オリフィス通路 66 コイル部材 68 磁石部材 82,110 ロッド 94,162 給電制御装置 100 流体室 102 コイル 104 ヨーク部材 112 被吸着体 120 制振器 122 取付金具 132 ゴム弾性板 136 作用空気室 144 マス金具 158 外部空気管路 160 切換弁

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 防振対象部材からの振動入力によって弾
    性変形せしめられる本体ゴム弾性体で壁部の一部が構成
    されて、非圧縮性流体が封入された流体室が形成されて
    いると共に、該流体室の壁部の他の一部が、弾性支持部
    材によって変位乃至は変形可能に弾性支持された可振体
    で構成されており、該可振体に加振力を及ぼす駆動手段
    を、前記防振対象部材における防振すべき振動に対応し
    た制御用電気信号を給電する制御手段で作動制御せしめ
    て、該可振体を加振することにより前記流体室の圧力を
    制御し、前記防振対象部材の振動を能動的に低減する流
    体封入式能動型防振装置において、 前記制御手段により、前記防振対象部材における防振す
    べき振動の周波数に対応した周波数のパルス状の制御用
    電気信号を、前記駆動手段に給電せしめる一方、前記弾
    性支持部材によって弾性支持された前記可振体の固有振
    動数:faを、該防振対象部材における防振すべき主た
    る振動の周波数:Fに対して、(1/√2)F<fa<
    2Fとなるように設定したことを特徴とする流体封入式
    能動型防振装置。
  2. 【請求項2】 前記流体室を、前記本体ゴム弾性体の弾
    性変形に基づく圧力変化が及ぼされる主液室と、前記可
    振体の変位に基づく圧力変化が及ぼされる副液室を含ん
    で構成すると共に、それら主液室と副液室を連通する第
    一のオリフィス通路を形成し、且つ該第一のオリフィス
    通路を通じて流動せしめられる流体の共振周波数:fb
    を、前記防振すべき主たる振動の周波数:Fに対応し、
    且つ前記可振体の固有振動数:faに対して、fb≦f
    aとなるように設定した請求項1に記載の流体封入式能
    動型防振装置。
  3. 【請求項3】 壁部の一部が変形容易な可撓性膜で構成
    されて、内部に非圧縮性流体が封入された平衡室を、前
    記流体室から独立して形成すると共に、それら平衡室と
    流体室を連通する第二のオリフィス通路を形成し、且つ
    該第二のオリフィス通路を通じて流動せしめられる流体
    の共振周波数:fcを、前記防振対象部材における防振
    すべき主たる振動の周波数:Fに対して、fc<Fとな
    るように設定した請求項1又は2に記載の流体封入式能
    動型防振装置。
  4. 【請求項4】 前記本体ゴム弾性体によって弾性的に連
    結された第一の取付部材と第二の取付部材を設け、該第
    二の取付部材に対して、前記可振体を前記弾性支持部材
    を介して弾性支持せしめると共に、該可振体に加振力を
    及ぼす前記駆動手段を、該第二の取付部材で支持せし
    め、それら第一の取付部材と第二の取付部材の何れか一
    方を、前記防振対象部材に取り付けるようにした請求項
    1乃至3の何れかに記載の流体封入式能動型防振装置。
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