JP3480097B2 - 流体封入式防振装置 - Google Patents

流体封入式防振装置

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JP3480097B2
JP3480097B2 JP3264595A JP3264595A JP3480097B2 JP 3480097 B2 JP3480097 B2 JP 3480097B2 JP 3264595 A JP3264595 A JP 3264595A JP 3264595 A JP3264595 A JP 3264595A JP 3480097 B2 JP3480097 B2 JP 3480097B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は、流体室の壁部の一部を加振して
内圧を調節することにより防振特性を切換制御するよう
にした、例えば自動車用エンジンマウント等に好適に用
いられる流体封入式防振装置に関するものである。
【0002】
【背景技術】振動伝達系を構成する部材間に介装される
防振連結体乃至は防振支持体の一種として、互いに連結
されるべき各一方の部材に取り付けられる第一の取付部
材と第二の取付部材を、それらの間に介装されたゴム弾
性体により連結する一方、壁部の一部がゴム弾性体にて
構成されて振動入力時に内圧変動が惹起される流体室を
形成し、該流体室に水等の非圧縮性流体を封入すると共
に、該流体室の壁部の別の一部を加振板にて構成して、
該加振板を加振することにより流体室の内圧を調節し
て、マウント防振特性を入力振動等に応じて切換制御す
るようにした流体封入式防振装置が、提案されている。
【0003】ところで、このような流体封入式防振装置
において加振板を加振するための加振手段としては、例
えば、特開昭61−2939号公報等に開示されている
ように、永久磁石とコイルによって発生する電磁力を利
用して加振板を往復変位させる構造のものが採用される
が、かくの如き加振手段は、高価で少資源な永久磁石が
必要となるために部品コストが高く、実用性に劣るとい
う問題があった。
【0004】また、特開昭60−8540号公報等にお
いては、加振板の両側に一対のソレノイドを配して交互
に通電することにより、加振板を往復変位させるように
した加振手段が提案されているが、かくの如き加振手段
は、二つのソレノイドを配設する必要があるために構造
が複雑化して防振装置が大型化する等という問題があっ
た。
【0005】そこで、本出願人は、先に、特開平6−2
64955号公報において、加振板を第二の取付部材に
より弾性支持部材を介して弾性支持せしめると共に、該
加振板の背後に電磁石を配設せしめて、電磁石による吸
引力と弾性支持部材による弾性力を加振板に及ぼすこと
により、加振板を駆動するようにした加振手段を提案し
た。このような加振手段においては、永久磁石を用いる
必要がなく、しかも一方向型の単一のソレノイドによっ
て加振板を加振できるのである。
【0006】ところが、かくの如き加振手段を備えた流
体封入式防振装置について、本発明者が更なる検討を加
えたところ、目的とする防振特性を安定して得るために
は、未だ、改良の余地が存することが明らかとなった。
即ち、かくの如き加振手段では、電磁石の吸着固定作用
による加振板の変位阻害を防止すると共に、加振板の変
位を安定化させるために、加振板に立設されたロッドを
ソレノイド側に設けたガイドスリーブに挿入して案内さ
せること等により、加振板を案内して変位方向を定める
案内手段を採用することが望ましいが、そのような案内
手段を設けると、加振板を加振駆動した際、案内手段に
よる摺動抵抗やガタツキ等に起因すると考えられる高調
波成分が発生し易く、かかる高調波が加振板に振動成分
として乗ることによって流体室に不要な高周波の内圧変
動が惹起されて防振特性が悪化するおそれのあること
が、本発明者の実験等で明らかとなったのである。
【0007】
【解決課題】ここにおいて、本発明は、上述の如き事情
を背景として為されたものであって、その解決課題とす
るところは、加振板の加振時における高調波成分の発生
を抑えて、流体室の内圧制御に基づく、目的とする防振
効果を安定して得ることの出来る流体封入式防振装置を
提供することにある。
【0008】
【解決手段】そして、かかる課題を解決するために、本
発明の特徴とするところは、互いに所定距離を隔てて配
された第一の取付部材と第二の取付部材をゴム弾性体に
て連結すると共に、該ゴム弾性体によって壁部の一部が
構成されて内部に非圧縮性流体が封入された流体室を形
成する一方、前記第二の取付部材により弾性支持部材を
介して変位可能に支持された加振板によって、前記流体
室の壁部の別の一部を構成すると共に、該加振板の背後
に電磁石を配設せしめて、該電磁石による吸引力と前記
弾性支持部材による弾性力を前記加振板に及ぼすことに
より該加振板を加振駆動するようにし、更にかかる加振
板を変位方向に案内する案内手段を設けた流体封入式防
振装置において、前記加振板の変位方向に対してコイル
軸方向が略平行となるように配設されるソレノイドコイ
ルと、前記第二の取付部材の側に取り付けられて、該ソ
レノイドコイルの内孔を通って軸方向両側を覆う、全体
としてリール形状の内側ヨーク部材と、上底部において
前記加振板に取り付けられて、該内側ヨーク部材と該ソ
レノイドコイルの外周面を僅かな隙間を隔てて覆うよう
にして、それら内側ヨーク部材及びソレノイドコイルに
対して軸方向に相対変位可能に外挿、配設された、該ソ
レノイドコイルへの通電時に吸引力が及ぼされる、逆カ
ップ形状を有する外側ヨーク部材とから、前記電磁石を
構成、前記加振板を含む可動部分の共振周波数を、防
振を目的とする振動周波数域に設定する一方、前記内側
ヨーク部材に設けた中心孔に対して、前記外側ヨーク部
材から軸方向に延びるロッドを挿入せしめて、前記案内
手段を構成したことにある。
【0009】また、本発明の好ましい第一の態様におい
ては、前記加振板を含む可動部分に対して、少なくとも
一つのダイナミックダンパが設けられる。
【0010】
【作用・効果】前述の如き課題を解決するために、本発
明者が多数の実験を行って検討した結果、加振板を含む
可動部分の共振周波数を、防振を目的とする周波数域に
設定することにより、加振板の加振時における不要高調
波成分の発生を抑えることが出来ることが見い出された
のであり、本発明は、かかる知見に基づいて為されたも
のである。
【0011】すなわち、本発明に従う構造とされた流体
封入式防振装置においては、可動部分の共振周波数を防
振を目的とする周波数域に設定するという簡単な構成に
より、不要高調波成分の発生を抑えることが出来、案内
手段による加振板の案内作用も有効に発揮されることか
ら、加振板が高精度に加振制御されて流体室の内圧制御
精度が向上されるのであり、以て、高調波成分による防
振性能の低下が回避されて、目的とする防振性能が有効
に発揮され得るのである。
【0012】しかも、かかる流体封入式防振装置におい
ては、ソレノイドコイルの内周側及び/又は外周側に対
して軸方向に挿入配置されたヨーク部材に、ソレノイド
コイルの磁気吸引力が及ぼされるようになっていること
から、加振板の変位によりソレノイドコイルとヨーク部
材が相対変位した際にも安定した吸引力が発揮されるの
であり、案内手段による加振板の案内作用と相まって、
加振板の加振制御精度ひいては流体室の内圧制御精度が
一層向上され得て、より有効な防振効果が発揮されるの
である。
【0013】また、かかる流体封入式防振装置において
は、可動部分の共振周波数が防振を目的とする周波数域
に設定されていることから、該可動部分の共振現象によ
って加振板の駆動効率が向上され得て、防振を目的とす
る振動周波数域で流体室の内圧変化が効率的に生ぜしめ
られることとなり、少ない電力消費量で有効な防振効果
を得ることが出来るのである。
【0014】さらに、本発明の好ましい第一の態様に係
る流体封入式防振装置においては、ダイナミックダンパ
の作用によって、可動部分が二つ以上の共振周波数を有
することになるから、かかる二つ以上の各共振周波数
を、それぞれ、防振を目的とする振動周波数域にチュー
ニングすることにより、複数の周波数域の振動に対し
て、可動部分の共振現象に基づく加振板の駆動効率の向
上効果が発揮されて、有効な防振効果を得ることが可能
となるのである。
【0015】
【実施例】以下、本発明を更に具体的に明らかにするた
めに、本発明の実施例について、図面を参照しつつ、詳
細に説明する。
【0016】図1には、本発明の一実施例としての自動
車用エンジンマウントが示されている。本実施例のエン
ジンマウントは、互いに所定距離を隔てて配された第一
の取付金具10と第二の取付金具12を有していると共
に、それら第一の取付金具10と第二の取付金具12が
ゴム弾性体14によって弾性的に連結されており、第一
の取付金具10および第二の取付金具12の各一方が、
パワーユニット側およびボデー側に取り付けられること
により、パワーユニットをボデーに防振支持せしめるよ
うになっている。なお、本実施例のエンジンマウントに
おいては、自動車への装着時にパワーユニット荷重が及
ぼされることにより、ゴム弾性体14が所定量だけ圧縮
変形せしめられると共に、そのような装着状態下、防振
すべき主たる振動が、図1中の略上下方向に入力される
こととなる。また、以下の説明中、上方および下方と
は、原則として、図1中の上方および下方をいうものと
する。
【0017】より詳細には、第一の取付金具10は、そ
れぞれ略有底円筒形状の上金具20と下金具22が、各
開口側で互いに軸方向に重ね合わされてボルト連結され
ることにより、中空構造をもって形成されている。な
お、上金具20の底壁部には、外方に突出する取付ボル
ト24が固設されており、この取付ボルト24によっ
て、上金具20がパワーユニット側またはボデー側に取
り付けられるようになっている。
【0018】また、第一の取付金具10の中空内部に
は、略薄肉円板形状のゴム膜からなる可撓性膜26が配
設されており、外周縁部を上下金具20,22間で挟持
されている。それによって、第一の取付金具10の内部
が、可撓性膜26を挟んで、上金具20側と下金具22
側とに、流体密に二分されている。更にまた、上金具2
0の周壁部には通孔28が形成されており、上金具20
の内部空所が外部空間に連通されている。また一方、下
金具22の底壁部には円板形状のオリフィス金具30が
重ね合わされてボルト固定されており、それら下金具2
2とオリフィス金具30の重ね合わせ面間に、周方向に
一周弱の長さで延びるオリフィス通路32が形成されて
いる。
【0019】さらに、下金具22には、ゴム弾性体14
が加硫接着されている。このゴム弾性体14は、テーパ
付の略円筒形状を呈しており、その小径側の開口端面に
下金具22の筒壁部外周面が加硫接着されている。それ
によって、ゴム弾性体14の小径側開口部が第一の取付
金具10にて閉塞されて、該ゴム弾性体14の内部に、
下方に向かって開口する凹所34が形成されている。
【0020】また、ゴム弾性体14には、その軸方向中
間部分に、座屈を防止する拘束リング36が加硫接着さ
れていると共に、大径側の開口端面に円環形状の連結金
具38が加硫接着されている。そして、この連結金具3
8に対して、厚肉の略円筒形状を呈する第二の取付金具
12が、軸方向に重ね合わされて、ボルト固定されてい
る。
【0021】更にまた、第二の取付金具12の中央孔4
2内には、該中央孔42の内径よりも所定寸法小さな外
径を有する円板形状の加振板44が配設されており、こ
の加振板44の外周縁部と第二の取付金具12の内周縁
部との間に略円環形状を有する弾性支持部材としての支
持ゴム弾性体46が介装されて、該支持ゴム弾性体46
が加振板44と第二の取付金具12に加硫接着されるこ
とにより、加振板44が第二の取付金具12によって弾
性的に支持されていると共に、加振板44によってゴム
弾性体14の凹所34の開口部が流体密に閉塞されてい
る。なお、支持ゴム弾性体46は、内周側が上方に突出
する皿ばね形状とされており、加振板44を下方に変位
せしめた際、支持ゴム弾性体46において加振板44を
上方に付勢する弾性力が有利に生ぜしめられるようにな
っている。
【0022】そして、凹所34の開口部が加振板44と
支持ゴム弾性体46で流体密に閉塞されることにより、
壁部の一部がゴム弾性体14で構成されて内部に所定の
非圧縮性流体が封入された受圧室50が形成されてい
る。即ち、かかる受圧室50は、振動入力時にゴム弾性
体14が変形することにより、内圧変動が生ぜしめられ
るようになっている。
【0023】また一方、第一の取付金具10内に形成さ
れた下金具22側の空所にも非圧縮性流体が封入されて
おり、それによって、壁部の一部が可撓性膜26にて構
成されて、該可撓性膜26の変形に基づいて容積変化が
容易に許容される平衡室52が形成されている。なお、
第一の取付金具10内に形成された上金具20側の空所
は、可撓性膜26の変形を許容する空気室54とされて
いる。
【0024】そして、これら受圧室50と平衡室52
が、第一の取付金具10に形成されたオリフィス通路3
2を通じて、相互に連通されており、振動入力時に、受
圧室50と平衡室52の間に生ぜしめられる内圧差に基
づいて、オリフィス通路32を通じての流体の流動が生
ぜしめられ、以て、かかる流体の共振作用に基づいて防
振効果が発揮されるようになっているのである。なお、
本実施例では、オリフィス通路32を通じて流動せしめ
られる流体の共振作用に基づいて、シェイク等の低周波
数域の入力振動に対して有効な減衰効果が発揮されるよ
うに、オリフィス通路32の長さや断面積等がチューニ
ングされている。
【0025】また、本実施例では、流体の共振作用等に
基づく防振効果を有効に得るために、受圧室50および
平衡室52の封入流体として、例えば、水やアルキレン
グリコール、ポリアルキレングリコール、シリコーン油
等の0.1Pa・s以下の粘度を有する低粘性流体が好
適に採用される。更にまた、かかる流体の封入は、例え
ば、連結金具38への第二の取付金具12の取付けを流
体中で行なうこと等によって、有利に為され得る。
【0026】さらに、加振板44の下方には、所定距離
を隔てて、有底円筒形状のコイルケース56が配設され
ており、該コイルケース56の開口側端面が第二の取付
金具12に重ね合わされてボルト固定されている。この
コイルケース56には、ボビン58に巻回されたソレノ
イドコイル60が収容されていると共に、ソレノイドコ
イル60の内孔を通って軸方向両側を覆う全体としてリ
ール形状の内側ヨーク部材62,64が、ソレノイドコ
イル60に対して固定的に組み付けられており、該内側
ヨーク部材62,64がコイルケース56の底壁中央部
分にボルト固定されることにより、ソレノイドコイル6
0が、コイルケース56内の中央部分においてコイル中
心軸が上下方向に延びる状態で配設されている。なお、
図中、61は、ソレノイドコイル60への給電用リード
線である。
【0027】また、コイルケース56の内部には、逆カ
ップ形状を有する外側ヨーク部材66が配設されてお
り、該外側ヨーク部材66の上底部が加振板44に重ね
合わされてボルト固定されることにより、加振板44と
外側ヨーク部材66が一体的に変位せしめられるように
なっている。そして、この外側ヨーク部材66は、内側
ヨーク部材62,64およびソレノイドコイル60に対
して上方から被せられ、それら内側ヨーク部材62,6
4およびソレノイドコイル60の外周面を僅かな隙間を
隔てて覆うようにして、内側ヨーク部材62,64およ
びソレノイドコイル60に対して軸方向に相対変位可能
に外挿、配設されている。
【0028】これら内側ヨーク部材62,64と外側ヨ
ーク部材66は、何れも、鉄等の強磁性材にて形成され
ており、それによって、内側ヨーク部材62,64と外
側ヨーク部材66にて、ソレノイドコイル60の周囲に
磁路が形成されるようになっている。そして、外側ヨー
ク部材66の筒壁部が、ソレノイドコイル60の軸方向
下側を覆う内側ヨーク部材64にまでは僅かに至らない
長さとされることにより、ソレノイドコイル60への通
電時に、該外側ヨーク部材66に対して、軸方向下方に
変位せしめる吸引力が及ぼされるようになっているので
あり、以て、この磁気吸引力に基づく外側ヨーク部材6
6の変位に伴い、加振板44が支持ゴム弾性体46の弾
性力に抗して下方に変位せしめられるようになってい
る。なお、外側ヨーク部材66の上底部には空気抜き孔
67が設けられており、内側ヨーク部材62と外側ヨー
ク部材66の間に画成された空間に空気が給排されるこ
とによって、外側ヨーク部材66の変位時における空気
ばね作用が回避されるようになっている。
【0029】さらに、内側ヨーク部材62の中心孔68
には、適当な合成樹脂材料等によって形成された低摩擦
性の摺動スリーブ70が挿入されて嵌着固定されてい
る。また、外側ヨーク部材66を加振板44に固定する
ボルトの頭部は、軸方向に延長されて下方に延びる円形
断面のロッド72とされており、このロッド72が、内
側ヨーク部材62の中心孔68に挿入されて、摺動スリ
ーブ70に摺動可能に嵌挿されている。そして、摺動ス
リーブ70によってロッド72が軸方向に案内され、該
ロッド72の軸直角方向への変位が阻止されることによ
り、加振板44における傾き等の不規則な変位が防止さ
れて該加振板44が上下方向に安定して変位せしめられ
ると共に、外側ヨーク部材66の内側ヨーク部材62,
64への接触や吸着が防止されて安定した磁気吸引力が
生ぜしめられるようになっている。なお、特に本実施例
では、ロッド72も強磁性材で形成されており、外側ヨ
ーク部材66と略同一の軸方向長さで内側ヨーク部材6
2の中心孔68に挿入されて、ソレノイドコイル60に
よる磁気吸引力が及ぼされるようになっている。
【0030】これにより、ソレノイドコイル60に対し
て脈動電流や交番電流等を給電すると、通電電流が増加
する際には、外側ヨーク部材66およびロッド72に及
ぼされる磁気吸引力が増大して加振板44が支持ゴム弾
性体46の弾性力に抗して下方に変位せしめられる一
方、通電電流が減少する際には、外側ヨーク部材66お
よびロッド72に及ぼされる磁気吸引力が減少して加振
板44が支持ゴム弾性体46に蓄えられたエネルギに基
づく弾性力によって上方に変位せしめられるようになっ
ているのであり、その結果、加振板44が、ソレノイド
コイル60への給電に応じて、上下に往復変位(振動)
されるようになっているのである。なお、本実施例で
は、ソレノイドコイル60における磁極の方向に拘わら
ず外側ヨーク部材66に対して磁気吸引力が及ぼされる
ことから、ソレノイドコイル60への給電周波数の2倍
の周波数で加振板44の加振力が及ぼされることとな
る。また、加振板44の振幅および振動数は、ソレノイ
ドコイル60に給電する電流の大きさや周波数を調節す
ること等によって変更され得る。
【0031】そして、このように加振板44が加振され
ることによって、受圧室50の内圧が変化せしめられて
マウント防振特性が調節されるのであり、それ故、振動
入力時に加振板44を入力振動に応じた周波数で加振し
て受圧室50の内圧変動を吸収乃至は軽減することによ
り、振動伝達が抑えられて有効な防振効果が発揮される
のである。
【0032】ここにおいて、ソレノイドコイル60への
通電によって加振される可動部分(加振板44,外側ヨ
ーク部材66,ロッド72等を含む)74の共振周波数
が、防振を目的とする周波数域となるように、マス部材
としての可動部分74の質量とバネ部材としての支持ゴ
ム弾性体46のばね定数が調節されている。特に、本実
施例では、アイドリング振動に相当する30Hz前後の周
波数域の入力振動に対する振動絶縁効果が有効に発揮さ
れるように、かかる可動部分74の共振周波数が略30
Hzにチューニングされている。なお、この可動部分74
の共振周波数のチューニングは、可動部分74単体でな
く、エンジンマウントを車体に装着せしめた状態下での
可動部分74の共振周波数を対象とし、受圧室50の壁
ばね等も考慮して行われる。
【0033】また、特に本実施例では、大径で質量の大
きい外側ヨーク部材66が加振板44に固着されている
ことから、可動部分74に大きな質量が確保されてお
り、それによって、支持ゴム弾性体46の壁ばね剛性を
確保しつつ、可動部分74の共振周波数を、アイドリン
グ振動に相当する略30Hzという比較的低い周波数域へ
容易にチューニングすることが可能とされているのであ
る。
【0034】このような構造とされた本実施例のエンジ
ンマウントにおいては、加振板44を含む可動部分74
の共振周波数を、防振を目的とするアイドリング振動の
周波数域にチューニングしたことにより、ソレノイドコ
イル60に通電して防振を目的とする周波数域で加振板
44を加振した際、ロッド72の摺動スリーブ70に対
する摺動抵抗やガタツキ,引っ掛かり等に起因すると考
えられる加振板44における高調波成分の発生が有効に
軽減乃至は防止されるのであり、そのような高調波成分
に起因する防振特性の悪化が回避されて、目的とする防
振効果が有利に発揮され得るのである。
【0035】また、本実施例のエンジンマウントにおい
ては、大型の外側ヨーク部材66が加振板44に固着さ
れて可動部分74の質量が大きく設定されていることか
ら、可動部分74の共振周波数をアイドリング周波数域
にチューニングするに際しても支持ゴム弾性体46の壁
ばね剛性をそれ程低くする必要がないのであり、それ
故、支持ゴム弾性体46の耐久性が有利に確保されると
共に、支持ゴム弾性体46の弾性変形による受圧室50
の内圧吸収が回避されてオリフィス通路32による防振
効果も有効に発揮され得るのである。
【0036】しかも、かかるエンジンマウントにおいて
は、加振板44を含む可動部分74の共振周波数が、防
振を目的とするアイドリング振動の周波数域にチューニ
ングされていることから、ソレノイドコイル60に通電
して加振板44をアイドリング振動の周波数域で加振し
た際、可動部材74の共振現象によって加振板44の振
動振幅が大きくされるのであり、それ故、小さな駆動電
力によって受圧室50の内圧が有利に制御されて、より
有効な防振効果が発揮され得るのである。
【0037】さらに、本実施例のエンジンマウントで
は、ソレノイドコイル60の磁気吸引力が及ぼされる部
材(外側ヨーク部材66およびロッド72)が、ソレノ
イドコイル60の内外周部分を軸方向に延びるように挿
入配置された比例型のソレノイド構造が採用されている
ことから、加振板44に及ぼされる駆動力、ひいては加
振板44の変位量の制御が容易であるという利点もあ
る。
【0038】また、本実施例のエンジンマウントでは、
支持ゴム弾性体46が、内周側において受圧室50側に
突出する皿ばね形状とされていることから、加振板44
に対する弾性力が有利に発揮されると共に、加振板44
の変位時における変形が、主に圧縮変形として生ぜしめ
られて、優れた耐久性が発揮され得る。
【0039】因みに、上述の如き構造とされたエンジン
マウントにおける加振板44に対する加振制御性を評
価,確認するために、加振板44の加振部分だけを取り
出して、図2に示されている如き実験モデルを用いて加
振制御の実験を行った。なお、かかる実験においては、
加振板44を含む可動部分74の共振周波数が防振対象
とするアイドリング振動に相当する30Hzにチューニン
グされたものを用い、加振板44を30Hzで加振するた
めに、ファンクションジェネレータ76で発生させたs
in波形の交流電流からなる15Hzの基本周波数信号
(制御信号)をアンプ78を通じてソレノイドコイル6
0に給電する一方、ソレノイドコイル60の磁気吸引力
によって加振された加振板44の振動を加速度センサ8
0で検出し、アンプ82で増幅して得られた振動検出信
号を高速フーリエ変換装置84によって周波数成分解析
を行うことにより、発生加振力の周波数特性を求めた。
そして、ソレノイドコイル60に給電される制御信号の
周波数(15Hz)を1次周波数成分とし、2次(30H
z),4次(60Hz),6次(90Hz),8次(120H
z),10次(150Hz)および12次(180Hz)の
各周波数成分について、加振板44の振動加速度の大き
さを算出した結果を、図3に示す。
【0040】また、かかる実験に際して、アンプ78の
増幅率を変化させることにより、ソレノイドコイル60
に給電する駆動電圧と加振板44の機械効率(発生力/
皮相電力)との関係およびソレノイドコイル60に給電
する駆動電圧と加振板44の変位量(加振振幅)との関
係を、それぞれ測定し、それらの結果を図4および図5
に示す。更に、比較例として、図6に示されているよう
に、ソレノイドコイル60の外側ヨーク部材66をコイ
ルケース56に固定する一方、逆カップ形状の内側ヨー
ク部材86を加振板44にボルト固定することにより可
動部分74を軽量化して、可動部分74の共振周波数を
防振を目的とするアイドリング周波数域よりも高周波側
に移行させて略60Hzに設定したエンジンマウント用構
造の加振部分を用いて、前記実施例と同様な実験を行
い、それらの結果を図3〜5に、比較例結果として併せ
示す。なお、この比較例においては、内側ヨーク部材8
6の外周面がソレノイドコイル60のボビン58の内周
面に摺接されて案内されることにより、加振板44の変
位方向が規定されるようになっている。
【0041】 かかる図3に示された実験結果から、本
実施例のものでは、比較例のものに比して、防振を目的
とする2次周波数域で大きな加振振動加速度が発揮さ
れ、しかも4〜12次の高調波成分が何れも大幅に抑え
られることが明らかであり、従って、本実施例のエンジ
ンマウントによれば、不要高調波成分による振動悪化を
伴うことなく、防振を目的とする周波数域で優れた防振
効果を得ることの出来ることが、容易に理解されるとこ
ろである。また、図4及び図5に示された実験結果か
ら、駆動電圧に対する機械効率が、加振板44の大変位
駆動時ほど高く、駆動電圧が大きいほど加振板44が効
率的に変位されて大きな変位量を容易に確保することの
出来ることが明らかであり、従って、本実施例のエンジ
ンマウントによれば、小さな駆動電力によって加振板4
4の大きな変位を効率的に得ることが出来、大きな振幅
振動に対しても受圧室50の内圧制御による防振効果を
有効に得ることの出来ることが、理解されるところであ
る。
【0042】そして、更に本実施例の加振構造に従え
ば、加振板44を共振周波数である30Hzで加振するに
際して、加振板44の大変位駆動時(駆動電圧の最大値
を20Vとした時)には、永久磁石とコイルを用いて電
磁力により加振板を駆動させる構造のものと、駆動電圧
に対する機械効率および加振板変位量の関係が略同一と
なり、高価な永久磁石を用いることなく、小さな駆動電
圧で大きな発生加振力を効率的に得ることが出来ること
も、本発明者の実験によって確認されている。
【0043】次に、図7,図8および図9には、それぞ
れ、本発明の別の実施例であるエンジンマウントが示さ
れている。なお、これらの実施例は、何れも、前記第一
の実施例に対して加振板44の駆動構造に関する別の具
体例を示すものであることから、要部だけを示すと共
に、第一の実施例と同様な構造とされた部材および部位
については、それぞれ、図中に第一の実施例と同一の符
号を付することにより、詳細な説明を省略する。
【0044】先ず、図7に示された第二の実施例におい
ては、外側ヨーク部材66に対してソレノイドコイル6
0が固着されており、該ソレノイドコイル60が外側ヨ
ーク部材66と共に、円筒形状とされた内側ヨーク部材
62の外周面上を軸方向に変位せしめられるようになっ
ている。また、外側ヨーク部材66の開口側端部には、
円環板状のヨーク部材88が固着されており、外側ヨー
ク部材66に対して、ソレノイドコイル60の軸方向両
側を覆うヨーク部分も一体的に設けられている。
【0045】そして、このような本実施例構造のエンジ
ンマウントにおいても、前記第一の実施例と同様の効果
が何れも有効に発揮され得るのであり、特に、本実施例
のエンジンマウントでは、加振板44を含む可動部分7
4が、ソレノイドコイル60を含んで構成されることと
なり、可動部分74の質量を一層容易に確保することが
出来ることから、可動部分74の共振周波数を低周波数
域にまで有利に設定することが可能となるのである。
【0046】また、図8に示された第三の実施例では、
第一の実施例とは上下方向を反対にした状態で内外ヨー
ク部材62,64,66が配設されており、内側ヨーク
部材62,64やソレノイドコイル60等が加振板44
にボルト固定されている一方、外側ヨーク部材66やロ
ッド72がコイルケース56にボルト固定されている。
【0047】このような本実施例構造のエンジンマウン
トにおいては、外側ヨーク部材66より小径の内側ヨー
ク部材62,64が加振板44に固着されるが、ソレノ
イドコイル60が内側ヨーク部材62,64と共に変位
せしめられることから、加振板44を含んで構成される
可動部分74の質量を有利に確保することが出来、可動
部分74の共振周波数を十分に低い周波数域まで設定す
ることが可能となるのであり、前記第一の実施例と同様
な効果が有効に発揮され得るのである。
【0048】更にまた、図9に示された第四の実施例で
は、第一の実施例と同様な加振構造を構成する外側ヨー
ク部材66に対して、その筒壁部の径方向外方に所定距
離を隔てて円筒形状のマス部材90が、略同一軸心上に
配設されていると共に、それら外側ヨーク部材66の筒
壁部とマス部材90の径方向対向面間に連結ゴム弾性体
92が介装されることにより、マス部材90が外側ヨー
ク部材66に対して弾性的に連結,支持されている。こ
れにより、マス部材90と連結ゴム弾性体92によっ
て、可動部分74の副振動系として機能するダイナミッ
クダンパ94が構成されている。
【0049】このような本実施例構造のエンジンマウン
トにおいては、ダイナミックダンパ94の作用により、
可動部分74において二つの共振周波数が発現されるこ
とから、互いに異なる二つの周波数域において、それぞ
れ、加振板44を加振することによって発揮される、可
動部分74の共振作用に基づく前記第一の実施例と同様
な防振効果を、有効に得ることが出来るのである。
【0050】以上、本発明の実施例について詳述してき
たが、これらは文字通りの例示であって、本発明は、こ
れらの具体例にのみ限定して解釈されるものではない。
【0051】例えば、加振板を含む可動部分の共振周波
数は、具体的に限定されるものでなく、マウントに要求
される防振特性に応じて、防振を目的とする周波数域に
適宜にチューニングされるものである。
【0052】また、前記第四の実施例において、可動部
分74を構成する外側ヨーク部材66の筒壁部の外周面
にダイナミックダンパ94を装着した構造の一具体例を
示したが、ダイナミックダンパを装着する部位は可動部
分74において任意に選定されるものであり、例えば、
可動部分74を構成する外側ヨーク部材66の筒壁部の
開口側端面にダイナミックダンパを装着しても良い。な
お、ヨーク部材に対して、別途形成されたマス部材を装
着する場合であって、マス部材による磁力分散のおそれ
がある場合には、マス部材を非磁性材で形成することが
望ましい。
【0053】 或いは、ダイナミックダンパを構成する
に際して、可動部分を構成する内外ヨーク部材や加振板
の一部をマス部材として利用したり、或いはコイルを可
動部分に対して弾性的に支持せしめてマス部材として利
用すること等も可能である。
【0054】さらに、可動部分に対して二つ以上のダイ
ナミックダンパを装着することも可能であり、それによ
って、可動部分において三つ以上の共振周波数を発現せ
しめて、互いに異なる三つ以上の周波数域において、そ
れぞれ、加振板44を加振することによって発揮され
る、可動部分74の共振作用に基づく有効な防振効果を
得ることが出来る。
【0055】また、前記実施例では、受圧室50と平衡
室52とを備えたマウントに対して、本発明を適用した
ものの具体例を示したが、本発明は、受圧室のみを備え
たマウントや、受圧室にそれぞれ連通された二つ以上の
平衡室を備えたマウントにも、同様に適用され得るもの
である。
【0056】また、本発明は、特開平5−321975
号公報等に開示されている如き、FF型自動車用エンジ
ンマウント等として用いられている筒型のマウント装置
にも、同様に適用されるものであり、更には、自動車以
外の各種マウント装置に対しても、同様に適用可能であ
る。
【0057】その他、一々列挙はしないが、本発明は、
当業者の知識に基づいて種々なる変更、修正、改良等を
加えた態様において実施され得るものであり、また、そ
のような実施態様が、本発明の趣旨を逸脱しない限り、
いずれも、本発明の範囲内に含まれるものであること
は、言うまでもないところである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例としてのエンジンマウントを
示す縦断面図である。
【図2】図1に示されたエンジンマウントと同様な構造
とされた加振板の加振装置の実験モデルの構成を示す説
明図である。
【図3】図2に示された実験モデルを用いて測定した加
振板における発生加振力の周波数特性を、比較例の測定
結果と共に示すグラフである。
【図4】図2に示された実験モデルを用いて測定した駆
動電圧と機械効率の関係を、比較例の測定結果と共に示
すグラフである。
【図5】図2に示された実験モデルを用いて測定した駆
動電圧と加振板の変位量の関係を、比較例の測定結果と
共に示すグラフである。
【図6】比較例としての加振板の加振装置の実験モデル
を示す説明図である。
【図7】本発明の別の実施例としてのエンジンマウント
の要部を示す縦断面図である。
【図8】本発明の更に別の実施例としてのエンジンマウ
ントの要部を示す縦断面図である。
【図9】本発明の更に別の実施例としてのエンジンマウ
ントの要部を示す縦断面図である。
【符号の説明】
10 第一の取付金具 12 第二の取付金具 14 ゴム弾性体 32 オリフィス通路 44 加振板 46 支持ゴム弾性体 50 受圧室 52 平衡室 56 コイルケース 60 ソレノイドコイル 62,64 内側ヨーク部材 66 外側ヨーク部材 70 摺動スリーブ 72 ロッド 74 可動部分 94 ダイナミックダンパ
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−316223(JP,A) 特開 平6−300077(JP,A) 特開 平7−12172(JP,A) 特開 平6−264955(JP,A) 特開 昭52−3983(JP,A) 実開 平2−134344(JP,U) 実開 昭50−96325(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16F 13/26 B60K 5/12

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに所定距離を隔てて配された第一の
    取付部材と第二の取付部材をゴム弾性体にて連結すると
    共に、該ゴム弾性体によって壁部の一部が構成されて内
    部に非圧縮性流体が封入された流体室を形成する一方、
    前記第二の取付部材により弾性支持部材を介して変位可
    能に支持された加振板によって、前記流体室の壁部の別
    の一部を構成すると共に、該加振板の背後に電磁石を配
    設せしめて、該電磁石による吸引力と前記弾性支持部材
    による弾性力を前記加振板に及ぼすことにより該加振板
    を加振駆動するようにし、更にかかる加振板を変位方向
    に案内する案内手段を設けた流体封入式防振装置におい
    て、 前記加振板の変位方向に対してコイル軸方向が略平行と
    なるように配設されるソレノイドコイルと、前記第二の
    取付部材の側に取り付けられて、該ソレノイドコイルの
    内孔を通って軸方向両側を覆う、全体としてリール形状
    の内側ヨーク部材と、上底部において前記加振板に取り
    付けられて、該内側ヨーク部材と該ソレノイドコイルの
    外周面を僅かな隙間を隔てて覆うようにして、それら内
    側ヨーク部材及びソレノイドコイルに対して軸方向に相
    対変位可能に外挿、配設された、該ソレノイドコイルへ
    の通電時に吸引力が及ぼされる、逆カップ形状を有する
    外側ヨーク部材とから、前記電磁石を構成、前記加振
    板を含む可動部分の共振周波数を、防振を目的とする振
    動周波数域に設定する一方、前記内側ヨーク部材に設け
    た中心孔に対して、前記外側ヨーク部材から軸方向に延
    びるロッドを挿入せしめて、前記案内手段を構成したこ
    とを特徴とする流体封入式防振装置。
  2. 【請求項2】 前記加振板を含む可動部分に対して、少
    なくとも一つのダイナミックダンパを設けた請求項1に
    記載の流体封入式防振装置。
  3. 【請求項3】 前記外側ヨーク部材の筒壁部が、前記ソ
    レノイドコイルの軸方向における前記加振板とは反対側
    を覆う前記内側ヨーク部材にまでは僅かに至らない長さ
    とされている請求項1又は請求項2に記載の流体封入式
    防振装置。
  4. 【請求項4】 前記外側ヨーク部材に対して空気抜き孔
    が設けられており、該外側ヨーク部材と前記内側ヨーク
    部材との間に画成される空間に対して、空気が給排され
    るようになっている請求項1乃至請求項3の何れかに記
    載の流体封入式防振装置。
  5. 【請求項5】 前記内側ヨーク部材の中心孔に摺動スリ
    ーブが嵌着固定され、該摺動スリーブに対して、前記ロ
    ッドが摺動可能に嵌挿されている請求項1乃至請求項4
    の何れかに記載の流体封入式防振装置。
  6. 【請求項6】 前記ロッドが、前記内側ヨーク部材及び
    前記外側ヨーク部材と共に、強磁性材にて形成されてお
    り、且つ該外側ヨーク部材と略同一の軸方向長さとされ
    て、前記ソレノイドコイルによる磁気吸引力が及ぼされ
    るようになっている請求項1乃至請求項5の何れかに記
    載の流体封入式防振装置。
  7. 【請求項7】 前記加振板が円板形状を呈し、その外周
    縁部と前記第二の取付金具の内周縁部との間に、略円環
    形状を有する前記弾性支持部材が介装されて、該加振板
    が該第二の取付金具によって弾性的に支持されていると
    共に、該弾性支持部材が、その内周側において前記流体
    室側に突出する皿ばね形状とされている請求項1乃至請
    求項6の何れかに記載の流体封入式防振装置。
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