JP2011153672A - 能動型防振装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】能動型防振装置は、可動軸が、当該可動軸の軸方向の一方から他方に向けて大径部119c、中径部119b、および小径部119aを有し、前記大径部119cには前記第1ヨーク122が圧入され、前記中径部119bには前記永久磁石121が外挿され、前記小径部119aには第2ヨーク120が圧入され、前記永久磁石121は、前記第1ヨーク122と前記第2ヨーク120との間に配置される。
【選択図】図2
Description
能動型防振装置は、上下方向に伸縮駆動することが可能であり、車両の図示しない車体フレームに取り付けられてエンジンを弾性的に支承するようになっている。
ここで、能動型防振装置は、例えば、エンジンのクランクシャフトが車両の横向きに配置される、いわゆる横置きのエンジンである場合には、エンジンによるロール方向の振動を抑制するため、エンジンを挟んで車両の前後にそれぞれ配置される。なお、配置位置については、これに限られることはなく、エンジン周りの適宜の場所に配置することができる。
以下、能動型防振装置の各部について説明する。
カバー体107の上部内側には、カバー体107の上方へ向けて膨出し、可撓性膜として機能するダイヤフラム103の下部108bが加硫接着されている。
カバー体107内には、円環状の第1弾性体支持部材102と、円板状の第2弾性体支持部材112とが収納されている。
ダイヤフラム支持ボス105の上面には、エンジン取付部(作用点)106が一体に立設されており、このエンジン取付部106に図示しないエンジンが固定されて支承されるようになっている。
また、ストッパ部材109の上部内面には、エンジン取付部106に対向するようにストッパラバー110が突設されている。このストッパラバー110には、エンジン取付部106が当接可能であり、図示しないエンジンから大きな荷重が入力された場合に、エンジン取付部106が当接することでエンジンの過大な変位が抑制されるようになっている。
また、第1弾性体支持部材102とカバー体107(ダイヤフラム108)との間には、環状の連通路137が形成されている。この連通路137は、図示しない連通孔を介して第1液室138に連通するとともに、図示しない連通間隙を介して第1弾性体103とダイヤフラム108で区画された第3液室136に連通している。
可動部は、L軸方向上下に変位する部材として、可動軸(可動部材115、可動筒119)、第1ヨーク122、永久磁石121、第2ヨーク120等を備え、ハウジング116に固定される部材として、コイル126およびボビン125等を備えている。そして、L軸上に沿って可動部を弾性支持させるための第1弾性支持体124および第2弾性支持体118を備えている。
駆動軸115aは、その軸線が中心軸Lに一致しており、その基端部115dが、駆動軸115aよりも大径とされている。駆動軸115aには可動筒119が装着されており、先端部分には雄ねじ部115dが形成されている。なお、可動部材115は、環状連結部115cや駆動軸115aを含んで、金属や合成樹脂等の硬質材で一体成形されている。
第1弾性支持体124および第2弾性支持体118は、いずれも、可動部に固定される中央側基端部124a(118a)と、当該中央側基端部124a(118a)から径方向外側に曲線状に延出する複数の板ばね124c(118c)とからなり、当該複数の板ばね124c(118c)の外径側延出部124b(118b)が、径方向外側の前記ハウジング116に固定されている(図3(a)参照)。また、第2弾性支持体118の当該中央側基端部118aと外径側延出部118b、および、第1弾性支持体124の当該中央側基端部118aには、それぞれ挿通孔が設けられている。そして、第1弾性支持体124および第2弾性支持体118は、例えば、SUS(JIS)等の非磁性材料で形成されている。なお、本発明に係る第1弾性支持体124および第2弾性支持体118は、外周部分(図3(b)の網点部分)が排除されて構成されており、この排除された分だけ、各外径側延出部124b(118b)の位置が外径側に設定されるようになっている。
可動筒119に対し、上方から第1ヨーク122を圧入する。この際、第1ヨーク122の下面がフランジ部119dの上面に当接するとともに、第1ヨーク122の内周面が大径部119cの外周面に圧入固定される。なお、第1ヨーク122を上方から可動筒119に組み付けるにあたり、小径部119aおよび中径部119bが装着用のガイドの役割を果たすため、第1ヨーク122の組み付け性に優れている。
次に、アクチュエータ部全体の組み立て手順を図5を参照して説明する。
第1弾性支持体124の外径側延出部124bの下面がハウジング116の取付台部116cの内側上面に当接するように配置するとともに、ボビン125の固定部125bの下面が第1弾性支持体124の外径側延出部124bの上面およびハウジング116の取付台部116cの内側上面に当接するように配置する。なお、ボビン125には、事前にコイル126が巻きつけてある。
≪能動型防振装置の駆動の仕組み≫
本実施形態では、給電装置(図示せず)からコイル126に通電されると、図6に示されるように、永久磁石121と第1ヨーク122と第2ヨーク120とによって形成された磁路、すなわち磁界の中に配置されたコイル126に電流が流れることになるので、固定されたコイル126に対してローレンツ力が作用し、その反力として可動部に加振力が発生する。
なお、給電装置(図示せず)からコイル126に通電される電流(又は電圧)は、問題となる振動の周波数に対応して制御される交流や、所定の周期でオン/オフ制御される直流が用いられるとよい。
116 ハウジング
118 第2弾性支持体
118a 中央側基端部
118b 外径側延出部
118c 板ばね
119 可動筒
119a 小径部
119b 中径部
119c 大径部
119d フランジ部
120 第2ヨーク
121 永久磁石
122 第1ヨーク
124 第1弾性支持体
124a 中央側基端部
124b 外径側延出部
124c 板ばね
Claims (2)
- 防振対象部材の振動を能動的に抑制する能動型防振装置であって、
ハウジングと、
前記ハウジング内に弾性支持され前記ハウジングの軸方向に変位可能に組み付けられる可動部と、
前記可動部を前記ハウジングに弾性支持する弾性支持体と、
を備え、
前記可動部は、前記ハウジングの軸方向に沿って支持される可動軸と、当該可動軸に通して保持され当該可動軸の軸方向に沿って連設される第1ヨーク、永久磁石、および第2ヨークとを有し、
前記可動軸は、当該可動軸の軸方向の一方から他方に向けて大径部、中径部、および小径部を有し、
前記大径部には前記第1ヨークが圧入され、前記中径部には前記永久磁石が外挿され、前記小径部には第2ヨークが圧入され、前記永久磁石は、前記第1ヨークと前記第2ヨークとの間に配置されることを特徴とする能動型防振装置。 - 請求項1記載の能動型防振装置において、
前記弾性支持体は、前記可動部の一端部を前記ハウジングの一端部に弾性支持する第1弾性支持体と、前記可動部の他端部を前記ハウジングの他端部に弾性支持する第2弾性支持体と、から構成され、
前記第1弾性支持体と前記第2弾性支持体の少なくとも1つは、前記可動部に固定される中央側基端部と、当該中央側基端部から径方向外側に曲線状に延出する複数の板ばねとからなり、当該複数の板ばねの外径側延出部が、前記ハウジングにそれぞれ固定されることを特徴とする能動型防振装置。
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