JP2020195249A - アクチュエータ - Google Patents
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Abstract
Description
振動方向に対向している箇所に配置される粘弾性部材であることが好ましい。可動体と固定体とを接続する接続体として、板ばねだけでなく粘弾性部材を用いることにより、板ばねのみで可動体と固定体とを接続した場合と異なり、粘弾性部材によって可動体の過度な振動を抑制できる。これにより、可動体と固定体との衝突を抑制できるので、アクチュエータの耐衝撃性を高めることができる。また、可動体と固定体とのギャップを小さくすることができるので、アクチュエータの設計の自由度が高く、アクチュエータの小型化を図ることもできる。
ることが好ましい。このように、5箇所の屈曲部の周方向の位置が揃えられているので、屈曲部を設けた分、アーム同士の間隔を大きくする必要がない。従って、板ばねを大型化させることなく、剛性を高めることができる。
(全体構成)
図1は、本発明の実施形態1に係るアクチュエータ1の断面図である。図2は、図1のアクチュエータ1をL1側から見た分解斜視図である。図3は、図1のアクチュエータ1をL2側から見た分解斜視図である。図1〜図3に示すように、実施形態1のアクチュエータ1は、固定体2および可動体3と、固定体2と可動体3とを接続する接続体8と、固定体2に対して可動体3を軸線L方向に相対移動させる磁気駆動機構6を備える。磁気駆動機構6は、可動体3に配置される磁石61と、固定体2に配置されるコイル62を備える。なお、磁石61とコイル62の配置を逆にすることも可能である。
固定体2は、樹脂製のケース20と、ケース20に保持されるホルダ4を備える。ケース20は、筒状ケース21と、筒状ケース21のL1側の端部に固定される第1蓋部材22と、筒状ケース21のL2側の端部に固定される第2蓋部材23を備える。図2、図3に示すように、筒状ケース21は、L1側の端部の内周面から突出する3箇所の係止部2
5を備えており、第1蓋部材22は、係止部25に係止されるフック26を備えている。また、筒状ケース21は、L2側の端部から突出する3箇所のフック27を備えており、第2蓋部材23は、フック26が係止される係止凹部28を備えている。
可動体3は、固定体2の径方向の中心において軸線L方向に延びるシャフト31と、シャフト31の軸線L方向の略中央に固定される磁石61と、磁石61にL1側で重なる第1ヨーク32と、磁石61にL2側で重なる第2ヨーク33と、第1ヨーク32にL1側から当接する錘30と、錘30にL1側から当接する第1受け部材36と、第2ヨーク33にL2側から当接する第2受け部材37を備える。可動体3のL1側の端部には、シャフト31のL1側の端部にL1側から嵌まる第1部材38が取り付けられ、可動体3のL2側の端部には、シャフト31のL2側の端部にL2側から嵌まる第2部材39が取り付けられている、
図4は、接続体8の平面図およびその部分拡大図である。本形態では、第1接続体8Aおよび第2接続体8Bは同一部材である。接続体8(第1接続体8A、第2接続体8B)は円形の板ばねであり、軸線Lに対して垂直に配置される(図1参照)。可動体3が軸線L方向に振動するとき、接続体8は、軸線L方向に弾性変形する。図4に示すように、接続体8は、内側環状部81および外側環状部82と、内側環状部81と外側環状部82の間に配置される複数のアーム83を備えている。内側環状部81は、可動体3に固定され、外側環状部82は、固定体2に固定される。接続体8は、第1アーム83Aと、第1アーム83Aに対して周方向の一方側CCWに配置される第2アーム83Bと、第2アーム83Bに対して周方向の一方側CCWに配置される第3アーム83Cの3本を備える。
屈曲した第1屈曲部分872と、傾斜部分871の他端(内周側の端部)から周方向の他方側CWへ屈曲した第2屈曲部分873を備える。第1屈曲部87A、第2屈曲部87B、第3屈曲部87Cは相似形であり、第1屈曲部87A、第2屈曲部87B、第3屈曲部87Cの順で傾斜部分871の長さが増大している。
以上のように、実施形態1のアクチュエータ1は、固定体2と、可動体3と、可動体3を固定体2に対して振動させる磁気駆動機構6と、固定体2と可動体3とを接続する接続体と、を有する。接続体は、可動体3の振動方向(軸線L方向)における一端側(L1側)に配置される第1接続体8Aと、可動体3の振動方向(軸線L方向)における他端側(L2側)に配置される第2接続体8Bを備える。第1接続体8Aおよび第2接続体8Bは、可動体3の振動方向(軸線L方向)と直交する方向へ延びる板ばねであり、第1接続体8Aおよび第2接続体8Bは、可動体3が振動方向と直交する方向へ移動することを抑制する変形抑制部(アーム83の屈曲部87)を備えている。
側環状部81と接続される内側接続部84、外側環状部82と接続される外側接続部85、および、内側接続部84から外側接続部85へ向かって周方向の一方側へ延びる螺旋部86を備えており、変形抑制部として、螺旋部86に設けられた屈曲部87を備えている。このように、屈曲部87を設けることでアーム83の剛性を高めることができる。これにより、振動方向(軸線L方向)と交差する方向で接続体8の剛性を高めることができる。従って、振動方向(軸線L方向)と交差する方向への可動体3の移動を抑制できる。
がない。従って、接続体8を大型化させることなく、剛性を高めることができる。
(全体構成)
図5は、本発明の実施形態2に係るアクチュエータ1Aの断面図である。以下、実施形態1とは異なる点のみ説明し、同一の点は説明を省略する。実施形態2のアクチュエータ1Aは、固定体2および可動体3と、可動体3を軸線L方向に振動させる磁気駆動機構6と、固定体2と可動体3を接続する接続体8および接続体7を備える。接続体8は板ばねであり、接続体7は粘弾性部材である。アクチュエータ1Aは、接続体8として、第1接続体8Aおよび第2接続体8Bを備える。第1接続体8Aおよび第2接続体8Bの構成は実施形態1と同一である。第1接続体8Aおよび第2接続体8Bは、可動体3を軸線L方向に移動可能に支持する。
Claims (7)
- 固定体と、
可動体と、
前記可動体を前記固定体に対して振動させる磁気駆動機構と、
前記固定体と前記可動体とを接続する接続体と、を有し、
前記接続体は、前記可動体の振動方向における一端側に配置される第1接続体と、前記可動体の振動方向における他端側に配置される第2接続体を備え、
前記第1接続体および前記第2接続体は、前記可動体の振動方向と直交する方向へ延びる板ばねであり、
前記板ばねは、前記可動体の振動方向と交差する方向への移動を抑制する変形抑制部を備えていることを特徴とするアクチュエータ。 - 前記接続体は、前記可動体の振動方向における前記一端側に配置される第3接続体と、前記可動体の振動方向における前記他端側に配置される第4接続体を備え、
前記第3接続体および前記第4接続体は、前記可動体と前記固定体とが前記可動体の振動方向に対向している箇所に配置される粘弾性部材であることを特徴とする請求項1に記載のアクチュエータ。 - 前記板ばねは、内側環状部と、前記内側環状部の外周側に配置される外側環状部と、前記内側環状部と前記外側環状部とを接続する複数のアームと、を備え、
前記内側環状部と前記外側環状部の一方が前記可動体に固定され、前記内側環状部と前記外側環状部の他方が前記固定体に固定され、
前記複数のアームのそれぞれは、前記内側環状部と接続される内側接続部と、前記外側環状部と接続される外側接続部と、前記内側接続部から前記外側接続部へ向かって周方向の一方側へ延びる螺旋部と、を備え、
前記変形抑制部は、前記螺旋部に設けられた屈曲部であることを特徴とする請求項1または2に記載のアクチュエータ。 - 前記屈曲部は、周方向に対して傾斜した傾斜部分、前記傾斜部分の一端から前記周方向の一方側へ屈曲した第1屈曲部分、および、前記傾斜部分の他端から周方向の他方側へ屈曲した第2屈曲部分を備えることを特徴とする請求項3に記載のアクチュエータ。
- 互いに異なる前記アームに設けられた複数の前記螺旋部が径方向から見て重なることを特徴とする請求項3または4に記載のアクチュエータ。
- 前記複数のアームは、第1アームと、前記第1アームの前記周方向の一方側に配置される第2アームと、前記第2アームの前記周方向の一方側に配置される第3アームを備え、
前記第1アーム、前記第2アーム、および前記第3アームのそれぞれは、前記螺旋部に設けられた複数の前記屈曲部を備え、
前記複数の前記屈曲部は、第1屈曲部と、前記第1屈曲部の前記周方向の一方側に位置する第2屈曲部と、前記第2屈曲部の前記周方向の一方側に位置する第3屈曲部を備え、
互いに異なるアームに設けられた前記第1屈曲部、前記第2屈曲部、および、前記第3屈曲部が相似形であり、且つ、内周側から外周側へこの順で1列に並んでいることを特徴とする請求項3から5の何れか一項に記載のアクチュエータ。 - 前記複数のアームのそれぞれにおいて、
前記内側接続部は、前記内側環状部から外周側へ突出した突出部であって、前記螺旋部と屈曲した形状に繋がっており、
前記外側接続部は、前記外側環状部から内周側へ突出した突出部であって、前記螺旋部
と屈曲した形状に繋がっており、
前記内側接続部、前記第1屈曲部、前記第2屈曲部、前記第3屈曲部、および、前記外側接続部は、内周側から外周側へこの順で1列に並んでいることを特徴とする請求項6に記載のアクチュエータ。
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