JP7330761B2 - ばね部材、アクチュエータ、ならびにレンズ駆動装置 - Google Patents

ばね部材、アクチュエータ、ならびにレンズ駆動装置 Download PDF

Info

Publication number
JP7330761B2
JP7330761B2 JP2019100968A JP2019100968A JP7330761B2 JP 7330761 B2 JP7330761 B2 JP 7330761B2 JP 2019100968 A JP2019100968 A JP 2019100968A JP 2019100968 A JP2019100968 A JP 2019100968A JP 7330761 B2 JP7330761 B2 JP 7330761B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
spring
fixed
spring member
fixing portion
viscoelastic body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019100968A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2020193687A (ja
Inventor
章二 日向
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NIDEC INSTRUMENTS CORPORATION
Original Assignee
NIDEC INSTRUMENTS CORPORATION
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NIDEC INSTRUMENTS CORPORATION filed Critical NIDEC INSTRUMENTS CORPORATION
Priority to JP2019100968A priority Critical patent/JP7330761B2/ja
Priority to CN202010439654.XA priority patent/CN112018987A/zh
Publication of JP2020193687A publication Critical patent/JP2020193687A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7330761B2 publication Critical patent/JP7330761B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K33/00Motors with reciprocating, oscillating or vibrating magnet, armature or coil system
    • H02K33/02Motors with reciprocating, oscillating or vibrating magnet, armature or coil system with armatures moved one way by energisation of a single coil system and returned by mechanical force, e.g. by springs
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B7/00Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements
    • G02B7/02Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements for lenses
    • G02B7/04Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements for lenses with mechanism for focusing or varying magnification

Description

本発明は、固定体と可動体とを接続するばね部材、固定体に対して可動体を振動させるアクチュエータ、ならびにレンズを光軸方向に移動させるレンズ駆動装置に関する。
アクチュエータとして、固定体および可動体と、可動体を駆動する磁気駆動機構を備えるとともに、可動体と固定体とを接続体によって接続したものがある。特許文献1のアクチュエータ(リニアアクチュエータ)は、可動体と固定体とを接続するばね部材と、可動体と固定体とが可動体の振動方向で対向する箇所に配置される粘弾性部材を備える。粘弾性部材は、シリコーンゲルなどのゲル状ダンパー部材である。可動体は、ばね部材によって固定体に対して振動可能に支持される。また、可動体が振動する際、ゲル状ダンパー部材が潰れる方向に変形するので、ばね部材と可動体との共振が抑制される。これにより、可動体の過度な振動を抑制でき、可動体と固定体とが衝突することを抑制できる。
特開2016-032417号公報
特許文献1では、弾性部材であるばね部材と粘弾性部材であるゲル状ダンパー部材の両方を用いて可動体と固定体を接続するが、ばね部材とゲル状ダンパー部材が別部材になっており、異なる場所に配置されるため、2部材を個別に取り付ける工程を行わなければならない。従って、可動体と固定体を接続する作業を効率化できない。
ゲル状ダンパー部材を用いずにばね部材のみで可動体と固定体を接続すると、可動体の過度な振動を抑制できず、可動体と固定体が衝突するおそれがある。また、ばね部材は薄型で固定しやすいが、衝撃などによって一旦延びてしまうと元の形状に復帰できない。従って、衝撃によって壊れやすいという問題がある。また、振動特性の変更などの設計変更に対応する場合には、ばね形状の変更が必要であるが、容易とはいえない。
一方、ばね部材を用いずにゲル状ダンパー部材のみで可動体と固定体を接続した場合には、ばね定数を大きくしようとしても限界があるため、求める振動特性を達成しにくい。また、ばね定数を大きくするとゲル状ダンパー部材が大型化し、重量も重くなってしまう。さらに、ゲル状ダンパー部材を直接、可動体および固定体に固定するので、ゲル状ダンパー部材として難接着性のシリコーンゲルを用いた場合は、使用可能な接着剤の選定が困難である。
以上の問題点に鑑みて、本発明の課題は、板ばねと粘弾性体の両方の特性を利用でき、可動体と固定体を接続する作業を効率化できるばね部材を提案することにある。
上記課題を解決するために、本発明に係るばね部材は、板ばねと、前記板ばねに固定される粘弾性体と、を有し、前記板ばねは、可動体に固定される第1固定部と、固定体に固定される第2固定部と、前記第1固定部と前記第2固定部とを接続するばね部と、を備え、前記粘弾性体は、前記ばね部に配置され、前記粘弾性体は、前記ばね部に設けられた切り欠きまたは孔の少なくとも一部を含む範囲に配置され、前記孔は、前記第1固定部と前記第2固定部の間に延在するスリット状の分離孔であり、前記分離孔に配置される前記粘弾性体によって、前記分離孔を挟んで対向する部分が前記板ばねの面内方向で連結され、前記第1固定部および前記第2固定部は環状であり、前記第2固定部は、前記第1固定部の外周側に配置され、前記ばね部は、前記第1固定部と前記第2固定部の間で螺旋状に延びるアームを備え、前記孔は、隣り合う前記アームの間に設けられたスリット状の分離孔であり、前記分離孔に配置される前記粘弾性体によって、前記分離孔の両側に位置する前記アームが前記板ばねの面内方向で連結されることを特徴とする。
本発明のばね部材は、板ばねのばね部に粘弾性体が配置される。従って、板ばねと粘弾性体の両方の特性を利用できるので、求める振動特性を達成しやすい。また、衝撃等によって板ばねが大きく変形して元の形状に復帰できなくなることを粘弾性体によって抑制できる。従って、板ばねのみを用いる場合よりも耐衝撃性が高い。また、板ばねは薄型であるため、粘弾性体のみを用いる場合と比較して、小型化および軽量化に適している。また、可動体および固定体に対する固定部は板ばねの部分であるため、難接着性の粘弾性体を直接固定する場合よりも、接着材の選定が容易である。さらに、1部材として取り扱うことができるので、可動体と固定体を接続する作業を効率化できる。このようにすると、粘弾性体を板ばねの板厚内に配置して、切り欠きまたは孔を囲む部分を板ばねの面内方向で
接続できる。また、粘弾性体が板ばねから分離しにくく、粘弾性体と板ばねとを一体になって変形させることができるので、板ばねと粘弾性体の両方の特性を利用しやすい。このように、板ばねに分離孔を設けることにより、板ばねに弾性を持たせることができる。また、分離孔を囲む部分を粘弾性体によって面内方向で接続できるので、板ばねが面外方向に大きく変形しすぎることを抑制できる。従って、ばね部材の耐衝撃性を高めることができる。また、分離孔に配置した粘弾性体によって、ばね部材の面内方向の剛性を高めることができる。このように、内周側から外周側へ螺旋状に延びるアームを設けることにより、板ばねを面外方向に弾性変形させることができる。従って、第1固定部に固定される可動体を、第2固定部に固定される固定体に対して板ばねに対して垂直な方向に振動させることができる。また、分離孔に配置される粘弾性体によって、ばね部材の面内方向の剛性を高めることができる。従って、第1固定部に固定される可動体が板ばねの面内方向に移動することを抑制できる。
本発明において、前記粘弾性体は、前記ばね部の板厚よりも厚く、前記ばね部から板厚方向の少なくとも一方側へ突出している。例えば、前記粘弾性体は、前記ばね部から板厚方向(面外方向)の両側へ突出している。このようにすると、粘弾性体を板ばねより厚くすることができるので、粘弾性体の特性を利用しやすい。また、粘弾性体が板ばねから分離しにくくなるとともに、粘弾性体によって板ばねを保護できるので、ばね部材の耐久性を高めることができる
あるいは、本発明において、前記粘弾性体は、前記ばね部の板厚内に配置される構成を採用することもできる。このようにすると、薄型でありながら、板ばねと粘弾性体の両方の特性を備えたばね部材が得られる。
本発明において、前記粘弾性体の表面に固定されるフィルムを備えることが好ましい。このようにすると、粘弾性体に直接触れないようにすることができるので、ばね部材を取り扱いやすい。また、フィルムを介してばね部材を他部材に容易に固定することができる。
本発明において、前記粘弾性体に一部が埋め込まれたインサート部品を備えることが好ましい。このようにすると、このようにすると、接着剤を用いずに、インサート部品を粘弾性体に固定できる。従って、インサート部品の固定が容易であり、インサート部品を用いて他部品とばね部材とを固定できる。
次に、本発明に係るアクチュエータは、上記のばね部材と、前記ばね部材の前記第2固定部に固定される固定体と、前記ばね部材の前記第1固定部に固定され、前記ばね部材によって前記固定体と接続される可動体と、前記ばね部材の板厚方向に前記可動体を振動させる磁気駆動機構と、を備えることを特徴とする。
次に、本発明に係るレンズ駆動装置は、上記のばね部材と、前記ばね部材の前記第2固定部に固定される固定体と、レンズを備えると共に、前記ばね部材の前記第1固定部に固定される可動体と、前記レンズの光軸方向に前記可動体を移動させるレンズ駆動機構と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、板ばねのばね部に粘弾性体が配置されるため、板ばねと粘弾性体の両方の特性を利用できる。従って、求める振動特性を達成しやすい。また、衝撃等によって板ばねが大きく変形して元の形状に復帰できなくなることを粘弾性体によって抑制できる。従って、板ばねのみを用いる場合よりも耐衝撃性が高い。また、板ばねは薄型であるため、粘弾性体のみを用いる場合と比較して、小型化および軽量化に適している。また、可動体および固定体に対する固定部は板ばねの部分であるため、難接着性の粘弾性体を直接固定する場合よりも、接着材の選定が容易である。さらに、1部材として取り扱うことができるので、可動体と固定体を接続する作業を効率化できる。
本発明の実施形態1に係るばね部材の平面図および断面図である。 板ばねの平面図およびその部分拡大図である。 図1のばね部材の製造方法の説明図である。 図1のばね部材を備えたアクチュエータの断面図である。 図1のばね部材を備えたレンズ駆動装置の断面図である。 実施形態2に係るばね部材の平面図である。 実施形態3~5に係るばね部材の断面図である。 実施形態6に係るばね部材の断面図である。 実施形態7に係るばね部材の断面図である。
以下に、図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。なお、以下の説明において、ばね部材10における板ばね8の板厚方向をLAとし、板厚方向LAの一方側をLA1とし、板厚方向LAの他方側をLA2とする。また、軸線Lは、アクチュエータ1における可動体3の中心軸線方向であり、軸線Lが延在する方向(軸線L方向)の一方側をL1とし、軸線L方向の他方側をL2とする。ばね部材10によって可動体3と固定体2とを接続したとき、板ばね8の板厚方向LAと軸線Lとが一致する。
[実施形態1]
(全体構成)
図1(a)は、本発明の実施形態1に係るばね部材10の平面図であり、図1(b)は、本発明の実施形態1に係るばね部材10の断面図(図1(a)のA-A断面図)である。図2は、板ばね8の平面図およびその部分拡大図である。図1に示すように、ばね部材
10は、円形の板ばね8と、板ばね8に固定される粘弾性体9を備える。本形態では、板ばね8は金属製である。なお、金属以外の素材からなる板ばね8を用いてもよい。例えば、板ばね8は樹脂製でもよい。粘弾性体9は、板ばね8の中央部分に配置される。粘弾性体9は、板ばね8の板厚より厚く、板ばね8から板厚方向LAの両側へ突出している。本形態では、粘弾性体9はゲル状ダンパー部材である。例えば、粘弾性体9として、針入度が90度から110度のシリコーンゲルを用いることができる。
図1、図2に示すように、板ばね8は、環状の第1固定部81と、第1固定部81の外周に配置される環状の第2固定部82と、第1固定部81と第2固定部82を接続するばね部80を備える。ばね部80は、板ばね8の板厚方向LAに弾性変形する。ばね部80は、周方向に延在するアーム83を複数備えている。各アーム83は、第1固定部81に接続される内側接続部84、第2固定部82に接続される外側接続部85、および、内側接続部84から外側接続部85へ向かって周方向の一方側CCWへ延びる螺旋部86を備える。
ばね部80は、第1固定部81と第2固定部82の間に延在するスリット状の分離孔89を備える。分離孔89は、隣り合うアーム83の間に1本ずつ設けられ、後述するアーム83の形状に沿って螺旋状に延びている。板ばね8には、複数の分離孔89が周方向に等間隔で複数設けられている。本形態では、3箇所の分離孔89が設けられている。各分離孔89は、各アーム83の内側接続部84から外側接続部85まで延びている。
粘弾性体9は、板ばね8のばね部80に配置される。図1(a)に示すように、本形態では、粘弾性体9は、板厚方向LAから見てばね部80よりもわずかに大きい円形であり、粘弾性体9の外周部分は、第2固定部82の内周部分を覆っている。また、粘弾性体9の内周部分は、第1固定部81全体を覆っている。粘弾性体9は板ばね8の板厚より厚い部材であり、板ばね8から板厚方向LAの少なくとも一方側へ突出している。
図1(b)に示すように、本形態では、粘弾性体9は、板ばね8の分離孔89に配置される充填部分90と、板ばね8の板厚方向LAの一方側LA1に配置される第1突出部分91と、板ばね8の板厚方向LAの他方側LA2に配置される第2突出部分92を備える。第1突出部分91と第2突出部分92の板厚方向LAの高さ(厚さ)は同一であるが、異なっていてもよい。
(アームの詳細な形状)
図2に示すように、板ばね8は、複数のアーム83として、第1アーム83Aと、第1アーム83Aに対して周方向の一方側CCWに配置される第2アーム83Bと、第2アーム83Bに対して周方向の一方側CCWに配置される第3アーム83Cの3本を備える。3本のアーム83のそれぞれは、上記のように、内側接続部84、外側接続部85、および螺旋部86を備えている。内側接続部84は、第1固定部81から外周側へ突出しており、螺旋部86と屈曲した形状に繋がっている。また、外側接続部85は、第2固定部82から内周側へ突出しており、螺旋部86と屈曲した形状に繋がっている。
各アーム83の螺旋部86は、一周分の角度範囲(360°)より大きい角度範囲にわたって周方向に延びている。従って、径方向から見たとき、どの角度位置においても、4本の螺旋部86が重なっており、板厚方向LAと交差する全方向に4本の螺旋部86が配置される。従って、板ばね8は、板厚方向LAと直交する方向の剛性が高い。
各アーム83の螺旋部86は、周方向に離間した複数の屈曲部87を備える。本形態では、各アーム83の螺旋部86には、複数の屈曲部87として、内側接続部84に周方向で最も近い第1屈曲部87Aと、第1屈曲部87Aの周方向の一方側CCWに位置する第
2屈曲部87Bと、第2屈曲部87Bの周方向の一方側CCWに位置する第3屈曲部87Cが設けられている。
屈曲部87は、周方向に対して傾斜した傾斜部分871と、傾斜部分871の一端(外周側の端部)から周方向の一方側CCWへ屈曲した第1屈曲部分872と、傾斜部分871の他端(内周側の端部)から周方向の他方側CWへ屈曲した第2屈曲部分873を備える。屈曲部87は、このように、板厚方向LAに直交する面内で屈曲した形状であるため、屈曲部87を設けることにより、各アーム83の板厚方向LAと直交する方向の剛性が高い。従って、板ばね8は、板厚方向LAと直交する方向の剛性が高い。
板ばね8は、3本のアーム83が周方向に120°間隔で配置されると共に、各アーム83において、3箇所の屈曲部87(第1屈曲部87A、第2屈曲部87B、第3屈曲部87C)は周方向に120°間隔で配置される。さらに、内側接続部84と第1屈曲部87Aが120°間隔で配置され、第3屈曲部87Cと外側接続部85が120°間隔で配置される。第1屈曲部87A、第2屈曲部87B、第3屈曲部87Cは相似形であり、第1屈曲部87A、第2屈曲部87B、第3屈曲部87Cの順で傾斜部分871の長さが増大している。
このような配置により、板ばね8では、互いに異なるアーム83に設けられた第1屈曲部87A、第2屈曲部87B、第3屈曲部87Cが内周側から外周側へ1列に並んでいる。さらに、第1屈曲部87Aの内周側に内側接続部84が配置され、第3屈曲部87Cの外周側に外側接続部85が配置されるので、5箇所の屈曲部が内周側から外周側へ1列に並んでいる。5箇所の屈曲部が内周側から外周側へ1列に配列された構成は、板ばね8において、等角度間隔で3箇所に設けられている。
(ばね部材の製造方法)
図3は、図1のばね部材10の製造方法の説明図である。ばね部材10は、円形凹部111が形成された第1型部材110、円形凹部111が形成された第2型部材120、および、スペーサ130を組み立てた型を用いて製造される。まず、第1型部材110と第2型部材120との間にスペーサ130を配置して組み立てるが、その際、第1型部材110の円形凹部111と第2型部材120の円形凹部121との間に板ばね8を配置する。板ばね8の表面には、予め、円形凹部111および円形凹部121と対向する部分にプライマーを塗布しておく。次に、円形凹部111、121の間の空間にゲル材料140を充填して、型ごとゲル材料140を硬化させ、粘弾性体9を成形する。
例えば、熱硬化型のゲル材料140を用いる場合には、恒温槽内に型ごと入れて規定温度に規定時間保つことによってゲル材料140を加熱硬化させる。ゲル材料140は、加熱硬化する際に、プライマーに接する部分がプライマーと反応して、板ばね8の表面および分離孔89の内面に固定される。従って、硬化後の粘弾性体9は、接着剤を用いることなく、粘弾性体9自体の接着力によって、板ばね8に固定される。
続いて、型を恒温槽から取り出した後、第1型部材110から第2型部材120およびスペーサ130を取り外した後、突き出しピンなどを用いて、第1型部材110からばね部材10を取り外す。これにより、板ばね8の分離孔89に粘弾性体9の充填部分90が配置されると共に、板ばね8の表面に円形凹部111の反転形状である第1突出部分91と、円形凹部121の反転形状である第2突出部分92が配置されたばね部材10が完成する。
なお、粘弾性体9の反転形状の凹部を備えた型部材を使用する代わりに、粘弾性体9の厚さと同一厚さのスペーサを上下の型部材の間に配置することにより、型を形成してもよ
い。このようにすると、粘弾性体9の厚さの変更への対応が容易である。
(ばね部材を備えたアクチュエータ)
図4は、図1のばね部材10を備えたアクチュエータ1の断面図である。アクチュエータ1は、固定体2および可動体3と、固定体2と可動体3とを接続するばね部材10と、固定体2に対して可動体3を軸線L方向に相対移動させる磁気駆動機構6を備える。磁気駆動機構6は、可動体3に配置される磁石61と、固定体2に配置されるコイル62を備える。なお、磁石61とコイル62の配置を逆にすることも可能である。
ばね部材10は、軸線L方向に離間した2箇所において可動体3と固定体2を接続しており、可動体3を軸線L方向に移動可能に支持する。本形態では、ばね部材10として、可動体3のL1側の端部に配置される第1ばね部材10Aと、可動体3のL2側の端部に配置される第2ばね部材10Bを備える。第1ばね部材10Aは、第1固定部81が可動体3のL1側の端部に固定され、第2固定部82が固定体2に固定される。また、第2ばね部材10Bは、第1固定部81が可動体3のL2側の端部に固定され、第2固定部82が固定体2に固定される。
(固定体)
固定体2は、樹脂製のケース20と、ケース20に保持されるホルダ4を備える。ケース20は、筒状ケース21と、筒状ケース21のL1側の端部に固定される第1蓋部材22と、筒状ケース21のL2側の端部に固定される第2蓋部材23を備える。第1蓋部材22は、可動体3のL1側の端部と軸線L方向に対向する対向面221を備える。また、第1蓋部材22は、外周部分がホルダ4側(L2側)へ突出している。図4に示すように、第1ばね部材10Aは、外周部分が第1蓋部材22の外周部分とホルダ4との間に挟まれて固定体2に固定される。
第2蓋部材23は、可動体3のL3側の端部と軸線L方向に対向する対向面231を備える。筒状ケース21のL2側の端部には、内周側へ突出する環状突出部29が設けられている。図4に示すように、第2ばね部材10Bは、外周部分が環状突出部29と第2蓋部材23の外周部分との間に挟まれて固定体2に固定される。
ホルダ4は、第1蓋部材22の外周部分のL2側に配置される環状部42と、環状部42の内周部分からL2側へ突出するコイル固定部43を備える。コイル62は、コイル固定部43の外周側に巻かれている。端子ピン64は、環状部42に設けられた端子保持部44から径方向外側に突出する。筒状ケース21には、端子ピン64を介してコイル線と接続される基板63が固定される。基板63は、筒状ケース21の外周面に設けられた凹部24に配置される。
(可動体)
可動体3は、固定体2の径方向の中心において軸線L方向に延びるシャフト31と、シャフト31の軸線L方向の略中央に固定される磁石61と、磁石61にL1側で重なる第1ヨーク32と、磁石61にL2側で重なる第2ヨーク33と、第1ヨーク32にL1側から当接する錘30と、錘30にL1側から当接する第1受け部材36と、第2ヨーク33にL2側から当接する第2受け部材37を備える。可動体3のL1側の端部には、シャフト31のL1側の端部にL1側から嵌まる第1部材38が取り付けられ、可動体3のL2側の端部には、シャフト31のL2側の端部にL2側から嵌まる第2部材39が取り付けられている、
第1受け部材36とシャフト31の外周面との間には、L1側に開口する第1環状溝361が設けられている。第1部材38は、シャフト31の端部が嵌まる筒部381と、筒
部381のL1側の端部から外周側へ拡がる円板部382を備えており、筒部381は、第1受け部材36の第1環状溝361に嵌まっている。円板部382は、第1蓋部材22の径方向の中央に設けられた対向面221と軸線L方向で対向している。第1ばね部材10Aは、第1受け部材36のL1側の端部と、円板部382の内周部分との隙間に挟まれて可動体3に固定される。
同様に、第2受け部材37とシャフト31の外周面との間には、L2側に開口する第2環状溝371が設けられている。第2部材39は、シャフト31の端部が嵌まる筒部391と、筒部391のL2側の端部から外周側へ拡がる円板部392を備えており、筒部391は、第2受け部材37の第2環状溝371に嵌まっている。円板部392は、第2蓋部材23の径方向の中央に設けられた対向面231と軸線L方向で対向している。第2ばね部材10Bは、第2受け部材37のL2側の端部と、円板部392の内周部分との隙間に挟まれて可動体3に固定される。
磁石61は円筒状であり、軸線L方向においてN極とS極とに分極するように着磁されている。シャフト31は、固定体2の径方向の中心において軸線L方向に延びている。磁石61の外周側には、ホルダ4に設けられたコイル固定部43が磁石61と同軸に配置される。従って、磁石61とコイル62は同軸に配置される。
第1ヨーク32は、外径寸法が磁石61の外径寸法よりわずかに大きい磁性板である。第1ヨーク32の外周面は、磁石61の外周面より径方向外側に張り出している。第1ヨーク32は、磁石61のL1側の面に接着等の方法で固定されている。第2ヨーク33は、2枚の磁性板(第1磁性板34、第2磁性板35)によって構成される。第1磁性板34は、磁石61のL2側に配置される端板部341と、端板部341の外縁からL1側に延在する円筒状の側板部342とを備えている。側板部342は、コイル固定部43の外周側に配置される。第2磁性板35は、第1磁性板34の端板部341よりわずかに小さな円板状である。第2磁性板35は、第1磁性板34の端板部341にL2側で積層され、端板部341に溶接されている。第2ヨーク33は、第2磁性板35が磁石61のL2側の面に接着等の方法で固定されている。
(アクチュエータの動作)
アクチュエータ1は、コイル62に通電することにより、磁気駆動機構6が、可動体3を軸線L方向に駆動する駆動力を発生させる。コイル62への通電を切ると、可動体3は、ばね部材10の復帰力によって原点位置へ戻る。従って、コイル62への通電を断続的に行うことにより、可動体3は、軸線L方向で振動する。
(実施形態1の主な効果)
以上のように、実施形態1のばね部材10は、板ばね8と、板ばね8に固定される粘弾性体9とを有し、板ばね8は、可動体3に接続される第1固定部81と、固定体2に接続される第2固定部82と、第1固定部81と第2固定部82とを接続するばね部80を備え、粘弾性体9は、ばね部80に配置される。
また、実施形態1のばね部材10を備えたアクチュエータ1は、ばね部材10の第1固定部81に固定される固定体2と、ばね部材10の第2固定部82に固定され、ばね部材10によって固定体2と接続される可動体3と、ばね部材10の板厚方向に可動体3を振動させる磁気駆動機構と、を備える。
実施形態1のばね部材10は、板ばね8のばね部80に粘弾性体9が配置される。従って、板ばね8と粘弾性体9の両方の特性を利用できるので、求める振動特性を達成しやすい。また、衝撃等によって板ばね8が大きく変形して元の形状に復帰できなくなることを
粘弾性体9によって抑制できる。従って、板ばね8のみを用いる場合よりも耐衝撃性が高い。従って、アクチュエータ1の耐久性を高めることができる。また、板ばね8は薄型であるため、粘弾性体9のみを用いる場合と比較して、小型化および軽量化に適している。また、可動体3および固定体2に対する固定部は板ばね8に設けられた第1固定部81および第2固定部82であるため、難接着性の粘弾性体9を直接固定する場合よりも、接着材の選定が容易である。さらに、1部材として取り扱うことができるので、アクチュエータ1において可動体3と固定体2とを接続する接続体として用いる場合に、可動体3と固定体2を接続する工程を効率化できる。
実施形態1において、粘弾性体9は、ばね部80に設けられた分離孔89を含む範囲に配置される。従って、粘弾性体9が板ばね8から分離しにくく、粘弾性体9と板ばね8とが一体になって変形するので、板ばね8と粘弾性体9の両方の特性を利用しやすい。
なお、本形態では、ばね部80に分離孔89が設けられているが、板ばね8は、ばね部80に切り欠きが設けられている構成であってもよい。この場合には、切り欠きを含む範囲に粘弾性体9を配置することにより、同様の作用効果を得ることができる。
実施形態1において、粘弾性体9は、ばね部80の板厚よりも厚く、ばね部80から板厚方向LA(面外方向)の両側へ突出している。このようにすると、粘弾性体9を板ばね8より厚くすることができるので、粘弾性体9の特性を利用しやすい。また、粘弾性体9が板ばね8から分離しにくくなるとともに、粘弾性体9によって板ばね8を保護できるので、ばね部材10の耐久性を高めることができる
実施形態1において、粘弾性体9は、第1固定部81と第2固定部82の間に延在するスリット状の分離孔89に配置されるため、板ばね8は、分離孔89を挟んで対向する部分が板ばね8の面内方向で連結される。このように、板ばね8にスリット状の分離孔89を設けると、分離孔89によって分割された部分が弾性変形可能なアーム83になる。従って、板ばね8に弾性を持たせることができる。また、分離孔89に粘弾性体9を配置することにより、板ばね8が面外方向に変形する際に、大きく変形しすぎることを抑制できる。従って、ばね部材10の耐衝撃性を高めることができる。また、分離孔89に配置した粘弾性体9によって、ばね部材10の面内方向の剛性を高めることができる。
実施形態1において第1固定部81および第2固定部82は環状であり、第2固定部82は、第1固定部81の外周側に配置される。ばね部80は、第1固定部81と第2固定部82の間で螺旋状に延びるアーム83を備えると共に、隣り合うアーム83の間に設けられたスリット状の分離孔89を備える。そして、分離孔89に配置される粘弾性体9によって、分離孔89の両側に位置するアーム83が板ばね8の面内方向で連結される。このように、内周側から外周側へ螺旋状に延びるアーム83を設けることにより、板ばね8を面外方向に弾性変形させることができる。従って、第1固定部81に固定される可動体3を、第2固定部82に固定される固定体2に対して板ばね8に対して垂直な方向に振動可能な状態で支持することができる。また、分離孔89に配置される粘弾性体9によって、ばね部材10の面内方向の剛性を高めることができる。これにより、第1固定部81に固定される可動体3が板ばね8の面内方向に移動することを抑制できるため、アクチュエータ1は、可動体3を振動させる際に、可動体3が振動方向(軸線L方向)と交差する方向へ動くことを抑制できる。従って、可動体3と固定体2との衝突を抑制できるので、アクチュエータ1の耐衝撃性を高めることができる。
(ばね部材を備えたレンズ駆動装置)
図5は、図1のばね部材を備えたレンズ駆動装置1Aの断面図である。実施形態1のばね部材10は、レンズ等の光学素子を光軸方向へ移動させるレンズ駆動装置1Aにおいて
、可動体3Aと固定体2Aとを接続する接続体として用いることができる。図5に示すように、レンズ駆動装置1Aは、固定体2Aおよび可動体3Aと、固定体2Aと可動体3Aとを接続するばね部材10と、固定体2Aに対して可動体3Aを軸線L方向に相対移動させる磁気駆動機構6を備える。磁気駆動機構6はレンズ駆動機構であり、可動体3Aに配置される磁石61と、固定体2Aに配置されるコイル62を備える。なお、磁石61とコイル62の配置を逆にすることも可能である。
固定体2Aは、第1ケース25および第2ケース26と、第2ケース26に保持される撮像素子27と、図示しないコイルホルダを備える。コイルホルダは、第1ケース25もしくは第2ケース26と一体に形成されていてもよいし、別体の部材を第1ケース25もしくは第2ケース26に固定したものでもよい。可動体3Aは、レンズ51と、レンズ51を保持するレンズホルダ52を備えた光学モジュールである。レンズホルダ52には、磁石61が直接または間接的に固定される。また、レンズホルダ52のL1側の端部は、第1ケース25に設けられた開口部からL1側へ突出する。レンズ51の光軸は、可動体3Aの軸線Lと一致し、撮像素子27は、レンズ51の光軸(軸線L)上に配置される。
ばね部材10は、軸線L方向に離間した2箇所において可動体3Aと固定体2Aを接続しており、可動体3Aを軸線L方向に移動可能に支持する。本形態では、ばね部材10として、可動体3AのL1側の端部に配置される第1ばね部材10Aと、可動体3AのL2側の端部に配置される第2ばね部材10Bを備える。第1ばね部材10Aは、第1固定部81が可動体3のL1側の端部に固定され、第2固定部82が固定体2に固定される。また、第2ばね部材10Bは、第1固定部81が可動体3のL2側の端部に固定され、第2固定部82が固定体2に固定される。
(レンズ駆動装置の動作)
レンズ駆動装置1Aは、コイル62に通電することにより、磁気駆動機構6が、可動体3Aを軸線L方向に駆動する駆動力を発生させる。これにより、レンズ51の光軸(軸線L)上の位置が調節される。従って、レンズ51を備えた光学モジュールの焦点合わせを行うことができる。
上記のように、ばね部材10は、板ばね8と粘弾性体9の両方の特性を利用できるので、板ばね8のみを用いる場合よりも耐衝撃性が高い。従って、レンズ駆動装置1Aの耐久性を高めることができる。また、板ばね8は薄型であるため、粘弾性体9のみを用いる場合と比較して、レンズ駆動装置1Aの小型化および軽量化に適している。また、可動体3および固定体2に対する固定部は板ばね8に設けられた第1固定部81および第2固定部82であるため、難接着性の粘弾性体9を直接固定する場合よりも、接着材の選定が容易である。さらに、1部材として取り扱うことができるので、レンズ駆動装置1Aにおいて可動体3と固定体2とを接続する接続体として用いる場合に、可動体3と固定体2を接続する工程を効率化できる。
[実施形態2]
図6は、実施形態2に係るばね部材10Cの平面図である。実施形態1は、ばね部80全体に粘弾性体9を配置し、分離孔89全体に粘弾性体9を配置した構成であったが、粘弾性体9を配置する範囲は、実施形態1とは異なっていてもよい。図6に示すように、実施形態2のばね部材10Cは、ばね部80の複数個所に部分的に配置された粘弾性体9Cを備える。このように、粘弾性体9の位置および大きさを限定することにより、板ばね8の振動特性を利用できる。
[実施形態3]
図7(a)は、実施形態3に係るばね部材10Dの断面図である。実施形態1は、板ば
ね8の板厚方向LAの両側に粘弾性体9が突出した形状であったが、板ばね8の板厚方向LAのいずれか一方の側のみに粘弾性体が突出する構成にすることもできる。図7(a)に示すばね部材10Dは、板ばね8および粘弾性体9Dを備えており、粘弾性体9Dは、板ばね8の分離孔89に充填される充填部分90と、板ばね8の板厚方向LAの他方側LA2に配置される第2突出部分92を備えており、板ばね8の板厚方向LAの一方側LA1に配置される部分を備えていない。実施形態3では、ばね部材10Dの板厚方向LAの一方側LA1の表面をフラットな面にすることができる。また、ばね部材10Dの板厚方向LAの厚さを小さくすることができる。
[実施形態4]
図7(b)は、実施形態4に係るばね部材10Eの断面図である。実施形態1は、板ばね8から板厚方向LAに突出する粘弾性体9の部分の厚さが一定であったが、粘弾性体9の厚さは一定でなくてもよい。図7(b)に示すばね部材10Eは、板ばね8および粘弾性体9Eを備えており、粘弾性体9Eは、板ばね8の分離孔89に充填される充填部分90と、板ばね8の板厚方向LAの一方側LA1に配置される第1突出部分91Eと、板ばね8の板厚方向LAの他方側LA2に配置される第2突出部分92Eを備えており、第1突出部分91Eおよび第2突出部分92Eは、中央が最も厚く、外周側へ向かうに従って厚さが減少している。このようにすると、ばね部材10Eの中央部分を外周部分より変形しにくくすることができる。
[実施形態5]
図7(c)は、実施形態5に係るばね部材10Fの断面図である。図7(c)に示すばね部材10Fは、板ばね8および粘弾性体9Fを備えており、粘弾性体9Fは、板ばね8の分離孔89に充填される充填部分90を備えており、粘弾性体9Fは、板ばね8の板厚内に配置される。このようにすると、薄型でありながら、板ばね8と粘弾性体9Fの両方の特性を備えたばね部材10Fが得られる。また、ばね部材10Fの板厚方向LAの両面をフラットな面にすることができる。
[実施形態6]
図8は、実施形態6に係るばね部材10Gの断面図である。図8に示すばね部材10Fは、板ばね8および粘弾性体9Gと、インサート部品11を備える。インサート部品11は、例えばボルトであり、図8に示す例では、ボルトの頭部が粘弾性体9Gに埋め込まれている。ボルトのねじ部は、板ばね8の孔(図示省略)に通され、粘弾性体9Gから露出している。粘弾性体9Gは、ボルト(インサート部品11)の凹部を埋め込んだ部分がLA2方向へ突出した形状をしている。このように、板ばね8に加えてインサート部品11を粘弾性体9Gに固定することで、ばね部材10Gと他部品との接続を容易に行うことができる。
なお、インサート部品11の種類や、インサート部品を埋め込む位置および粘弾性体9Gの形状は、図8に示す例に限定されるものではなく、適宜変更可能である。例えば、インサート部品11は、ボルトでなくナットであってもよい。
[実施形態7]
図9は、実施形態7に係るばね部材10Hの断面図である。図9に示すばね部材10Hは、板ばね8および粘弾性体9Gと、フィルム12を備える。フィルム12は、粘弾性体9Gの表面に接着されている。このように、粘弾性体9Gの表面をフィルム12で覆うことにより、フィルム12を介して他部品との接着を容易に行うことができる。また、粘弾性体9Gの表面にフィルム12を配置することにより、ばね部材10Hを容易に取り扱うことができる。
フィルム12は、粘弾性体9Gの成型後に粘弾性体9Gの表面に接着してもよいし、型部材の内面にプライマーを塗布したフィルム12を配置して成型することもできる。なお、フィルム12を取り付ける面をフラットな面にした場合には、大判のフィルムを型にセットして、板ばね8と共に粘弾性体と一体成形した後に、フィルムごと粘弾性体を打ち抜き加工することによって、ばね部材を製造することもできる。あるいは、フィルムにハーフカットや切込み、ミシン目などを入れておくことにより、離型時に簡単にフィルムが切り離されるようにすることもできる。
1…アクチュエータ、1A…レンズ駆動装置、2、2A…固定体、3、3A…可動体、4…ホルダ、6…磁気駆動機構、8…板ばね、9、9C、9D、9E、9E、9F、9G、9H…粘弾性体、10、10C、10D、10E、10F、10G、10H…ばね部材、10A…第1ばね部材、10B…第2ばね部材、11…インサート部品、12…フィルム、20…ケース、21…筒状ケース、22…第1蓋部材、23…第2蓋部材、24…凹部、25…第1ケース、26…第2ケース、27…撮像素子、29…環状突出部、30…錘、31…シャフト、32…第1ヨーク、33…第2ヨーク、34…第1磁性板、35…第2磁性板、36…第1受け部材、37…第2受け部材、38…第1部材、39…第2部材、42…環状部、43…コイル固定部、44…端子保持部、51…レンズ、52…レンズホルダ、61…磁石、62…コイル、63…基板、64…端子ピン、80…ばね部、81…第1固定部、82…固定部、83…アーム、83A…第1アーム、83B…第2アーム、83C…第3アーム、84…内側接続部、85…外側接続部、86…螺旋部、87…屈曲部、87A…第1屈曲部、87B…第2屈曲部、87C…第3屈曲部、89…分離孔、90…充填部分、91、91E…第1突出部分、92、92E…第2突出部分、110…第1型部材、111…円形凹部、120…第2型部材、121…円形凹部、130…スペーサ、140…ゲル材料、221、231…対向面、341…端板部、342…側板部、361…第1環状溝、371…第2環状溝、381…筒部、382…円板部、391…筒部、392…円板部、871…傾斜部分、872…第1屈曲部分、873…第1屈曲部分、CCW…周方向の一方側、CW…周方向の他方側、L…軸線、LA…板厚方向

Claims (8)

  1. 板ばねと、前記板ばねに固定される粘弾性体と、を有し、
    前記板ばねは、可動体に固定される第1固定部と、固定体に固定される第2固定部と、前記第1固定部と前記第2固定部とを接続するばね部と、を備え、
    前記粘弾性体は、前記ばね部に配置され
    前記粘弾性体は、前記ばね部に設けられた切り欠きまたは孔の少なくとも一部を含む範囲に配置され、
    前記孔は、前記第1固定部と前記第2固定部の間に延在するスリット状の分離孔であり、
    前記分離孔に配置される前記粘弾性体によって、前記分離孔を挟んで対向する部分が前記板ばねの面内方向で連結され、
    前記第1固定部および前記第2固定部は環状であり、
    前記第2固定部は、前記第1固定部の外周側に配置され、
    前記ばね部は、前記第1固定部と前記第2固定部の間で螺旋状に延びるアームを備え、
    前記孔は、隣り合う前記アームの間に設けられたスリット状の分離孔であり、
    前記分離孔に配置される前記粘弾性体によって、前記分離孔の両側に位置する前記アームが前記板ばねの面内方向で連結されることを特徴とするばね部材。
  2. 前記粘弾性体は、前記ばね部の板厚よりも厚く、前記ばね部から前記板ばねの板厚方向の少なくとも一方側へ突出していることを特徴とする請求項に記載のばね部材。
  3. 前記粘弾性体は、前記ばね部から前記板厚方向の両側へ突出していることを特徴とする請求項に記載のばね部材。
  4. 前記粘弾性体は、前記ばね部の板厚内に配置されることを特徴とする請求項に記載のばね部材。
  5. 前記粘弾性体の表面に固定されるフィルムを備えることを特徴とする請求項1から4の何れか一項に記載のばね部材。
  6. 前記粘弾性体に一部が埋め込まれたインサート部品を備えることを特徴とする請求項1から5の何れか一項に記載のばね部材。
  7. 請求項1からのいずれか一項に記載のばね部材と、
    前記ばね部材の前記第2固定部に固定される固定体と、
    前記ばね部材の前記第1固定部に固定され、前記ばね部材によって前記固定体と接続される可動体と、
    前記ばね部材の板厚方向に前記可動体を振動させる磁気駆動機構と、を備えることを特徴とするアクチュエータ。
  8. 請求項1からのいずれか一項に記載のばね部材と、
    前記ばね部材の前記第2固定部に固定される固定体と、
    レンズを備えると共に、前記ばね部材の前記第1固定部に固定される可動体と、
    前記レンズの光軸方向に前記可動体を移動させるレンズ駆動機構と、を備えることを特徴とするレンズ駆動装置。
JP2019100968A 2019-05-30 2019-05-30 ばね部材、アクチュエータ、ならびにレンズ駆動装置 Active JP7330761B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019100968A JP7330761B2 (ja) 2019-05-30 2019-05-30 ばね部材、アクチュエータ、ならびにレンズ駆動装置
CN202010439654.XA CN112018987A (zh) 2019-05-30 2020-05-22 弹簧部件、致动器以及透镜驱动装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019100968A JP7330761B2 (ja) 2019-05-30 2019-05-30 ばね部材、アクチュエータ、ならびにレンズ駆動装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020193687A JP2020193687A (ja) 2020-12-03
JP7330761B2 true JP7330761B2 (ja) 2023-08-22

Family

ID=73506793

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019100968A Active JP7330761B2 (ja) 2019-05-30 2019-05-30 ばね部材、アクチュエータ、ならびにレンズ駆動装置

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP7330761B2 (ja)
CN (1) CN112018987A (ja)

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005088153A1 (ja) 2004-03-15 2005-09-22 Sharp Kabushiki Kaisha 板バネ及びそれを備えたレンズアクチュエータ
JP2006243320A (ja) 2005-03-03 2006-09-14 Arima Device Kk レンズ駆動装置
JP2012032607A (ja) 2010-07-30 2012-02-16 Nidec Sankyo Corp レンズ駆動装置

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6030867Y2 (ja) * 1980-09-11 1985-09-14 松下電器産業株式会社 レコ−ドプレヤ−の防振装置
JPS61204876A (ja) * 1985-03-07 1986-09-10 Mitsubishi Electric Corp フロツピデイスク磁気ヘツド支持装置
JPH067421B2 (ja) * 1985-09-17 1994-01-26 株式会社日立製作所 磁気ヘツド支持機構
JPH06223396A (ja) * 1993-01-28 1994-08-12 Hitachi Ltd 光ヘッド装置
JPH1182583A (ja) * 1997-09-01 1999-03-26 Nitto Denko Corp 精密部品支持板ばね
JP5405622B2 (ja) * 2011-08-12 2014-02-05 シャープ株式会社 カメラモジュール
KR20160133431A (ko) * 2014-03-17 2016-11-22 니혼 덴산 산쿄 가부시키가이샤 리니어 액추에이터
JP6414396B2 (ja) * 2014-06-16 2018-10-31 ミツミ電機株式会社 レンズホルダ駆動装置およびカメラ付き携帯端末
JP6697965B2 (ja) * 2016-06-28 2020-05-27 アルプスアルパイン株式会社 レンズ駆動装置

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005088153A1 (ja) 2004-03-15 2005-09-22 Sharp Kabushiki Kaisha 板バネ及びそれを備えたレンズアクチュエータ
JP2006243320A (ja) 2005-03-03 2006-09-14 Arima Device Kk レンズ駆動装置
JP2012032607A (ja) 2010-07-30 2012-02-16 Nidec Sankyo Corp レンズ駆動装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2020193687A (ja) 2020-12-03
CN112018987A (zh) 2020-12-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20230085828A1 (en) Voice coil motor
JP2009210897A (ja) 板バネ、レンズ駆動装置および板バネの製造方法
JP6155460B2 (ja) 駆動部材、リニア駆動装置、カメラ装置及び電子機器
TW201619661A (zh) 壓電致動器、線性驅動裝置及電子機器
JP7330761B2 (ja) ばね部材、アクチュエータ、ならびにレンズ駆動装置
JP7410655B2 (ja) アクチュエータ
JP7339021B2 (ja) アクチュエータ
CN113472171B (zh) 致动器及减振单元
JP7463062B2 (ja) アクチュエータ
JP5573090B2 (ja) レンズ保持装置
JP5077518B2 (ja) リニアモータ
KR101660217B1 (ko) Vcm 오토 포커스 모듈 및 이를 적용하는 카메라
JP2006292032A (ja) 防振部材および光ディスク装置
JP7237733B2 (ja) ダンパー部材、リニアアクチュエータ、およびダンパー部材の製造方法
JP7360848B2 (ja) アクチュエータの製造方法
JP7199941B2 (ja) アクチュエータ
JP7393292B2 (ja) ダンパー部材およびアクチュエータ
JP2021035293A (ja) アクチュエータおよびアクチュエータの製造方法
JP7189303B2 (ja) 振動アクチュエータ
JP7235488B2 (ja) アクチュエータ、およびアクチュエータの製造方法
CN113853734B (zh) 致动器
WO2022209908A1 (ja) 振動アクチュエータ
JP2021173363A (ja) ダンパー部材およびアクチュエータ
WO2023243413A1 (ja) 振動アクチュエータ
JP7393278B2 (ja) ダンパー部材およびアクチュエータ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220414

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20230124

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230207

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230405

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230725

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230809

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7330761

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150