JP2000155965A - ディスクドライブ装置 - Google Patents

ディスクドライブ装置

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JP2000155965A
JP2000155965A JP10327017A JP32701798A JP2000155965A JP 2000155965 A JP2000155965 A JP 2000155965A JP 10327017 A JP10327017 A JP 10327017A JP 32701798 A JP32701798 A JP 32701798A JP 2000155965 A JP2000155965 A JP 2000155965A
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信義 冨田
Shinji Katsuki
信二 勝木
Hiroshi Saito
浩 斉藤
Takahiro Kusuyama
隆弘 楠山
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    • G11INFORMATION STORAGE
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    • G11B7/00Recording or reproducing by optical means, e.g. recording using a thermal beam of optical radiation by modifying optical properties or the physical structure, reproducing using an optical beam at lower power by sensing optical properties; Record carriers therefor
    • G11B7/12Heads, e.g. forming of the optical beam spot or modulation of the optical beam
    • G11B7/13Optical detectors therefor
    • G11B7/131Arrangement of detectors in a multiple array
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B7/00Recording or reproducing by optical means, e.g. recording using a thermal beam of optical radiation by modifying optical properties or the physical structure, reproducing using an optical beam at lower power by sensing optical properties; Record carriers therefor
    • G11B7/08Disposition or mounting of heads or light sources relatively to record carriers
    • G11B7/09Disposition or mounting of heads or light sources relatively to record carriers with provision for moving the light beam or focus plane for the purpose of maintaining alignment of the light beam relative to the record carrier during transducing operation, e.g. to compensate for surface irregularities of the latter or for track following
    • G11B7/0901Disposition or mounting of heads or light sources relatively to record carriers with provision for moving the light beam or focus plane for the purpose of maintaining alignment of the light beam relative to the record carrier during transducing operation, e.g. to compensate for surface irregularities of the latter or for track following for track following only

Abstract

(57)【要約】 【課題】 あらゆる姿勢状態において適正な記録又は再
生を行うことができるディスクドライブ装置の提供。 【解決手段】 RFアンプ7のレンズシフト信号生成回
路であるプッシュプル回路により、対物レンズ3aを二
軸機構4のトラッキングコイルの可動範囲内における中
点位置からのずれ量に応じたレンズシフト信号LSを生
成する。そして、トラッキングサーボ制御がオフ状態の
時は、レンズシフト信号LSに基づいて、二軸機構4の
トラッキングコイルにより対物レンズ3aの駆動制御を
行うようにする。またトラッキングサーボ制御がオン状
態の時は、レンズシフト信号LSに基づいてスレッド機
構5により光学ピックアップ3をディスク半径方向への
駆動制御を行うようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光学ディスク状記録
媒体に対応して記録又は再生を行うことができるディス
クドライブ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】光学ディスク状記録媒体としてCD(Co
mpact Disc)やMD(Mini Disc)が広く普及してお
り、音楽用途をはじめとして各種分野で使用されてい
る。このような光学ディスク状記録媒体に対して、記録
又は再生を行うことができる記録再生装置では、光学ピ
ックアップに設けられているレーザ光源から出射された
レーザ光を対物レンズによりディスクの信号面に対して
収束させる。そして、ディスクの信号面からの反射レー
ザ光に基づいて、信号面に形成されているトラックに対
する前記レーザ光のスポットとの相対位置を示すトラッ
キングエラー信号を生成し、このトラッキングエラー信
号に基づいて、レーザ光のスポットがトラックを適正に
トレースするように制御を行う、いわゆるトラッキング
サーボ制御を行うようにしている。
【0003】このため、記録再生装置には、レーザ光源
からのレーザ光をディスクの信号面に対して収束させた
り、レーザの光スポットがトラックを適正にトレースす
るように、対物レンズをディスク接離方向(フォーカス
方向)、及びディスク半径方向(トラッキング方向)に
移動させる二軸機構と、光学ピックアップ全体をディス
ク半径方向に移動させるスレッド機構が備えられてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、CDやMD
などの光学ディスクに対して記録又は再生を行うことが
できる記録再生装置としては、据置型のほか携帯可能な
ものが知られている。ところが、携帯可能な記録再生装
置では、装置自体の姿勢が使用状況によりあらゆる方向
に変化する。このため、携帯可能な記録再生装置は、例
えばその姿勢によって光学ピックアップ内の対物レンズ
の位置が重力の影響を受けて、フォーカス方向及びトラ
ッキング方向において中点位置(中立位置)からずれて
しまう。
【0005】そのため、従来の携帯可能な記録再生装置
では、対物レンズが中点位置からずれた状態からでも正
常に記録再生が行われるようにするために光学系ブロッ
クや電気回路系ブロックの設計を行う必要がある。例え
ばトラッキング方向(ディスク半径方向)における対物
レンズの位置ずれを考えて見ると、対物レンズが重力等
の影響により中点位置からずれた場合でも適正な記録再
生動作が開始できるように、対物レンズをディスク半径
方向に駆動する二軸機構のレンズ可動範囲に十分余裕を
持たせていた。その結果、従来の記録再生装置では光学
系ブロックやこれを制御する電気回路系ブロックの構造
が大型化または複雑化するという問題があった。
【0006】また、例えばミニディスクに対応した記録
再生装置であれば、光磁気方式によりディスクにデータ
記録を行うのであるが、このためにディスクを挟んで対
物レンズのレーザ照射位置と対向するようにして磁気ヘ
ッドを取り付ける必要がある。そのため、上記したよう
に対物レンズをディスク半径方向に駆動する二軸機構の
レンズ可動範囲に十分余裕を持たせた時は、これに伴っ
て磁気ヘッド自体の構造も大型化するという問題点もあ
った。
【0007】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明は上記し
たような問題点を鑑みてなされたものであり、あらゆる
姿勢状態でも適正に記録再生を行うことができるディス
クドライブ装置を提供することを目的とする。また、光
学ピックアップにおける光学系等の小型化を図ることを
目的とする。
【0008】上記目的を達成するため、本発明のディス
クドライブ装置は、トラック上に物理ピットによりデー
タが記録されるピット領域としての信号面を少なくとも
有するディスク状記録媒体に対応して記録又は再生を行
うことができるディスクドライブ装置において、レーザ
光の光路に在るようにされる対物レンズを備えること
で、ディスク状記録媒体の信号面に対して収束されたレ
ーザ光を照射することができる光学ピックアップと、光
学ピックアップにおいて対物レンズを所定の可動範囲内
でディスク半径方向に移動可能に支持するレンズ支持機
構と、ディスク状記録媒体に対する光学ピックアップの
相対位置をディスク半径方向に変位させることができる
スレッド機構と、ディスク状記録媒体のトラック方向に
対応した分割線により、ディスク状記録媒体の内周側か
ら外周側に対応して、順次第1〜第4の検出領域に4分
割され、ディスク状記録媒体の信号面で反射されたレー
ザ光の反射光を検出する反射光検出手段と、ピット領域
の信号面に対してレーザ光が照射されている場合に、反
射光検出手段により検出した検出信号に基づいて、対物
レンズの可動範囲内における中点位置からのずれ量に応
じたレンズ位置信号を生成するレンズ位置信号生成手段
と、レンズ位置信号に基づいて、所要の制御状態が得ら
れるように、スレッド機構又はレンズ支持機構の駆動制
御を行うことのできる駆動制御手段を備えることとし
た。そして、レンズ位置信号生成手段は、反射光検出手
段の第1及び第2の検出領域で検出された検出信号を加
算して第1の加算信号として出力する第1の加算器と、
反射光検出手段の第3及び第4の検出領域で検出された
検出信号を加算して第2の加算信号として出力する第2
の加算器と、第1の加算信号のピーク値をホールドし
て、第1のピークホールド信号を出力する第1のピーク
ホールド回路と、第2の加算信号のピーク値をホールド
して、第2のピークホールド信号を出力する第2のピー
クホールド回路と、第1のピークホールド信号から前記
第2のピークホールド信号を減算する減算器とを備え、
減算器にて得られる信号をレンズ位置信号として出力す
るように構成することとした。
【0009】また、本発明のディスクドライブ装置は、
トラッキングサーボ制御のための案内溝が形成されたう
えでトラック上にデータが記録されるグルーブ領域とし
ての信号面を少なくとも有するディスク状記録媒体に対
応して記録又は再生を行うことができるディスクドライ
ブ装置において、レーザ光の光路に在るようにされる対
物レンズを備えることで、ディスク状記録媒体の信号面
に対して収束されたレーザ光を照射することができる光
学ピックアップと、光学ピックアップにおいて対物レン
ズを所定の可動範囲内でディスク半径方向に移動可能に
支持するレンズ支持機構と、ディスク状記録媒体に対す
る光学ピックアップの相対位置をディスク半径方向に変
位させることができるスレッド機構と、ディスク状記録
媒体のトラック方向に対応した分割線により、ディスク
状記録媒体の内周側から外周側に対応して、順次第1〜
第4の検出領域に4分割され、ディスク状記録媒体の信
号面で反射されたレーザ光の反射光を検出する反射光検
出手段と、トラッキングサーボ制御が実行されていない
状態の下で、グルーブ領域としての信号面に対してレー
ザ光が照射されている場合に、反射光検出手段により検
出した検出信号に基づいて、対物レンズの可動範囲内に
おける中点位置からのずれ量に応じたレンズ位置信号を
生成するレンズ位置信号生成手段と、レンズ位置信号に
基づいて、所要の制御状態が得られるように、スレッド
機構又はレンズ支持機構の駆動制御を行うことのできる
駆動制御手段を備えることとした。そして、レンズ位置
信号生成手段は、反射光検出手段の第1及び第2の検出
領域で検出された検出信号を加算して第1の加算信号と
して出力する第1の加算器と、反射光検出手段の第3及
び第4の検出領域で検出された検出信号を加算して第2
の加算信号として出力する第2の加算器と、第1の加算
信号から前記第2の加算信号を減算した減算信号を出力
する減算器と、減算信号のピーク値をホールドして、ピ
ークホールド信号を出力するピークホールド回路と、減
算信号のボトム値をホールドして、ボトムホールド信号
を出力するボトムホールド回路と、ピークホールド信号
と、ボトムホールド信号の平均値を信号として出力する
平均化回路とを備え、平均化回路から得られる信号を前
記レンズ位置信号として出力するように構成することと
した。
【0010】また、本発明のディスクドライブ装置は、
トラッキングサーボ制御のための案内溝が形成されたう
えでトラック上にデータが記録されるグルーブ領域とし
ての信号面を少なくとも有するディスク状記録媒体に対
応して記録又は再生を行うことができるディスクドライ
ブ装置において、レーザ光の光路に在るようにされる対
物レンズを備えることで、ディスク状記録媒体の信号面
に対して収束されたレーザ光を照射することができる光
学ピックアップと、光学ピックアップにおいて対物レン
ズを所定の可動範囲内でディスク半径方向に移動可能に
支持するレンズ支持機構と、ディスク状記録媒体に対す
る光学ピックアップの相対位置をディスク半径方向に変
位させることができるスレッド機構と、ディスク状記録
媒体のトラック方向に対応した分割線により、ディスク
状記録媒体の内周側から外周側に対応して、順次第1〜
第4の検出領域に4分割され、ディスク状記録媒体の信
号面で反射されたレーザ光の反射光を検出する反射光検
出手段と、トラッキングサーボ制御が実行されている状
態の下で、グルーブ領域としての信号面に対してレーザ
光が照射されている場合に、反射光検出手段により検出
した検出信号に基づいて、対物レンズの可動範囲内にお
ける中点位置からのずれ量に応じたレンズ位置信号を生
成するレンズ位置信号生成手段と、レンズ位置信号に基
づいて、所要の制御状態が得られるように、スレッド機
構又はレンズ支持機構の駆動制御を行うことのできる駆
動制御手段を備えることとした。そして、レンズ位置信
号生成手段は、反射光検出手段の第1の検出領域で検出
された検出信号の所定の帯域成分を抽出した第1の抽出
信号を出力する第1のバンドパスフィルタ回路と、反射
光検出手段の第4の検出領域で検出された検出信号の所
定の帯域成分を抽出した第2の抽出信号を出力する第2
のバンドパスフィルタ回路と、第1の抽出信号のピーク
値をホールドして、第1のピークホールド信号を出力す
る第1のピークホールド回路と、第2の抽出信号のピー
ク値をホールドして、第2のピークホールド信号を出力
する第2のピークホールド回路と、第1のピークホール
ド信号から第2のピークホールド信号を減算して減算信
号を出力する減算器と、減算信号のピーク値をホールド
して第3のピークホールド信号を出力する第3のピーク
ホールド回路と、減算信号のボトム値をホールドしてボ
トムホールド信号を出力するボトムホールド回路と、第
3のピークホールド信号と、ボトムホールド信号の平均
値を信号として出力する平均化回路とを備え、平均化回
路から得られる信号をレンズ位置信号として出力するこ
ととした。
【0011】上記構成に依れば、ディスク信号面がピッ
ト領域とされる場合に適合したレンズ位置信号を生成す
るディスクドライブ装置が得られる。また、ディスク信
号面がグルーブ領域とされ、かつトラッキングサーボ制
御が実行されている場合に適合したレンズ位置信号を生
成するディスクドライブ装置、及びディスク信号面がグ
ルーブ領域とされ、かつトラッキングサーボ制御が実行
されていない場合に適合したレンズ位置信号を生成する
ディスクドライブ装置が得られる。レンズ位置信号は、
その特性として、光学ピックアップにおいて支持される
対物レンズについて、ディスク半径方向における中心位
置からのずれ量を正確に示すことができる。そして、こ
のような特性を有するレンズ位置信号に基づいて、対物
レンズをディスク半径方向に駆動制御する、又は、スレ
ッド機構を駆動制御することで所要の制御状態が得られ
るようにされるので、本発明としては、より適正な記録
再生動作を期待することが可能となるものである。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。この実施の形態としての例は光磁気ディス
ク(ミニディスク)を記録媒体の例とし、またミニディ
スク記録再生装置を例にとって説明する。説明は次の順
序で行う。 1.記録再生装置の構成 2.ディスクの構造 3.光学ピックアップの構成 4.RFアンプ 5.レンズシフト信号生成回路 5−1.第1のレンズシフト信号生成回路 5−2.第2のレンズシフト信号生成回路 5−3.第3のレンズシフト信号生成回路 6.レンズシフト信号を利用したサーボ制御 7.レンズシフト信号を利用した間欠記録/再生動作 8.レンズシフト信号を利用したアクセス動作
【0013】 1.記録再生装置の構成 図1に本実施の形態のミニディスク記録再生装置1の内
部構成を示す。音声データが記録される光磁気ディスク
(ミニディスク)90は、スピンドルモータ2により回
転駆動される。そして光磁気ディスク90(以下、単に
「ディスク」と表記する)に対しては記録/再生時に光
学ピックアップ3からレーザ光が照射される。
【0014】光学ピックアップ3は、記録時には記録ト
ラックをキュリー温度まで加熱するための高レベルのレ
ーザ出力を行い、また再生時には磁気カー効果により反
射光からデータを検出するための比較的低レベルのレー
ザ出力を行う。このため、光学ピックアップ3には、後
述するようにレーザ出力手段としてレーザダイオードや
マイクロプリズム、ディスク90の信号面からの反射光
を検出するフォトディテクタ等からなるフォトカプラや
対物レンズ3a等からなる光学系を備えている。光学ピ
ックアップ3内の対物レンズ3aは、二軸機構4によっ
てディスク半径方向及びディスクに接離する方向に変位
可能に保持されている。二軸機構4には、対物レンズ3
aをディスク半径方向に沿って移動させるように駆動す
るトラッキングコイル、対物レンズ3aをディスクに接
離する方向に移動させるためのフォーカスコイルが備え
られている。
【0015】ディスク90を挟んで光学ピックアップ3
の対物レンズ3aと対向する位置には、磁気ヘッド6a
が配置されている。磁気ヘッド6aは供給されたデータ
により変調された磁界を光磁気ディスク90に印加する
動作を行う。光学ピックアップ3全体及び磁気ヘッド6
aは、スレッド機構5によりディスク半径方向に移動可
能とされている。スレッド機構5は光学ピックアップ3
全体をディスク半径方向に移動させる機構であり、その
内部には光学ピックアップ3をスライドさせるためのス
レッドモータが備えられている。
【0016】RFアンプ7は、電流−電圧変換回路、増
幅回路、マトリクス演算回路(RFマトリクスアンプ)
等を備えており、再生動作時には光学ピックアップ3に
よりディスク90から検出された情報の演算処理によ
り、プルイン信号PI、再生RF信号、トラッキングエ
ラー信号TE、フォーカスエラー信号FE、グルーブ情
報(ディスク90にプリグルーブ(ウォブリンググルー
ブ)として記録されている絶対位置情報)GFM、及び
レンズシフト信号LS(レンズ位置信号)等を抽出す
る。抽出された再生RF信号はエンコーダ/デコーダ部
8に供給される。また、トラッキングエラー信号TE及
びフォーカスエラー信号FEは、サーボプロセッサ9に
供給され、グルーブ情報GFMはアドレスデコーダ10
に供給される。
【0017】サーボプロセッサ9は、RFアンプ7から
のトラッキングエラー信号TEやフォーカスエラー信号
FE、マイクロコンピュータにより構成されるシステム
コントローラ11からのトラックジャンプ指令、アクセ
ス指令、スピンドルモータ2の回転速度検出情報SPE
から得られたスピンドルエラー信号等に基づいて、各種
サーボ駆動信号を発生させサーボ動作を実行させる。例
えばサーボプロセッサ9は、RFアンプ7からのフォー
カスエラー信号FE、トラッキングエラー信号TEに応
じて、フォーカスドライブ信号FD、トラッキングドラ
イブ信号TDを生成して二軸ドライバ29に供給する。
【0018】二軸ドライバ29は、例えばフォーカスド
ライバ29a、及びトラッキングドライバ29bを備え
ており、フォーカスドライバ29aはフォーカスドライ
ブ信号FDに基づいて生成した駆動電流を二軸機構4の
フォーカスコイルに供給することにより、対物レンズ3
aをディスク面に対して接離する方向に駆動する。
【0019】トラッキングドライバ29bは、トラッキ
ングドライブ信号TDに基づいて生成した駆動電流を二
軸機構4のトラッキングコイルに供給することで、対物
レンズ3aをディスク半径方向に沿って移動させるよう
に駆動する。これによって光学ピックアップ3、RFア
ンプ7、サーボプロセッサ9、二軸ドライバ29による
トラッキングサーボループ、及びフォーカスサーボルー
プが形成されている。
【0020】ここで、例えばトラッキングサーボ制御に
関して言えば、トラッキングサーボ制御が実行されてい
る状態(トラッキングサーボ制御がオンの状態)とは、
トラッキングエラー信号TEに基づいてレーザ光の光ス
ポットがトラックを適正にトレースするように、二軸機
構4により対物レンズ3aの駆動制御を行っている状態
をいう。また、逆にトラッキングサーボ制御が実行され
ていない状態(トラッキングサーボ制御がオフの状態)
とは、トラッキングエラー信号に基づいて、二軸機構4
による対物レンズ3aの駆動制御が行われていない状態
をいう。
【0021】また、サーボプロセッサ9はスピンドルモ
ータドライバ28に対して、スピンドルエラー信号SP
Eから生成したスピンドルドライブ信号を供給する。ス
ピンドルモータドライバ28は、このスピンドルドライ
ブ信号に応じて、例えば3相駆動信号をスピンドルモー
タ2に印加し、スピンドルモータ2を一定線速度(CL
V)で回転駆動するようにされる。また、サーボプロセ
ッサ9はシステムコントローラ11から供給されるスピ
ンドルキック(加速)/ブレーキ(減速)信号に応じて
スピンドルドライブ信号を発生させ、スピンドルモータ
ドライバ28によるスピンドルモータ2の起動又は停止
などの動作を実行させる。
【0022】さらにサーボプロセッサ9は、後述するよ
うにレンズシフト信号LSやトラッキングエラー信号T
E、システムコントロール11からのアクセス指令に基
づいて、スレッドドライブ信号SDを生成してスレッド
ドライバ27に供給する。スレッドドライバ27はスレ
ッドドライブ信号SDに応じてスレッド機構5を駆動す
る。スレッド機構5は、上述したように光学ピックアッ
プ3全体をディスク半径方向に移動させる機構であり、
スレッドドライバ27がスレッドドライブ信号SDに応
じてスレッド機構5内部のスレッドモータを駆動するこ
とで光学ピックアップ3の適正なスライド移動が行われ
る。
【0023】さらにまた、サーボプロセッサ9は光学ピ
ックアップ3におけるレーザダイオードの発光駆動制御
を実行する。光学ピックアップ3におけるレーザダイオ
ードは、レーザドライバ26によってレーザ発光駆動が
行われており、サーボプロセッサ9は、システムコント
ロール11からの指示に基づいて、記録又は再生動作時
にレーザ出力が所定レベルとなるようなレーザドライブ
信号を生成して、レーザドライバ26に供給する。そし
て、レーザドライバ26がこれに応じた発光レベルとな
るように光学ピックアップ3のレーザダイオードを発光
駆動することになる。
【0024】アドレスデコーダ10は供給されたグルー
ブ情報GFMをデコードしてアドレス情報を抽出する。
このアドレス情報はシステムコントローラ11に供給さ
れ、各種の制御動作に用いられる。また再生RF信号に
ついてはエンコーダ/デコーダ部8においてEFM復
調、CIRC等のデコード処理が行われるが、この時ア
ドレス、サブコードデータなども抽出され、システムコ
ントローラ11に供給される。
【0025】エンコーダ/デコーダ部8でEFM復調、
CIRC等のデコード処理された音声データ(セクター
データ)は、メモリコントローラ12によって、一旦、
D−RAM(Dynamic Random access Memory )等によ
って形成されているバッファメモリ13に書き込まれ
る。なお、光学ピックアップ3によるディスク90から
のデータの読み取り及び光学ピックアップ3からバッフ
ァメモリ13までの系における再生データの転送は1.41
Mbit/secで、しかも通常は間欠的に行われる。
【0026】バッファメモリ13に書き込まれたデータ
は、再生データの転送が0.3Mbit/sec となるタイミング
で読み出され、エンコーダ/デコーダ部14に供給され
る。そして、音声圧縮処理に対するデコード処理等の再
生信号処理が施され、44.1KHz サンプリング、16ビッ
ト量子化のデジタルオーディオ信号とされる。 このデ
ジタルオーディオ信号はD/A変換器15によってアナ
ログ信号とされ、出力処理部16でレベル調整、インピ
ーダンス調整等が行われてライン出力端子17からアナ
ログオーディオ信号Aoutとして外部機器に対して出
力される。またヘッドホン出力HPoutとしてヘッド
ホン出力端子27に供給され、接続されるヘッドホンに
出力される。
【0027】また、エンコーダ/デコーダ部14でデコ
ードされた状態のデジタルオーディオ信号は、デジタル
インターフェース部22に供給されることで、デジタル
出力端子21からデジタルオーディオ信号Doutとし
て外部機器に出力することもでき、例えば光ケーブルに
よる伝送形態で外部機器に出力される。
【0028】ディスク90に対して記録動作が実行され
る際には、ライン入力端子18に供給された記録信号
(アナログオーディオ信号Ain)は、A/D変換器1
9によってデジタルデータとされた後、エンコーダ/デ
コーダ部14に供給され、音声圧縮エンコード処理が施
される。また、外部機器からデジタル入力端子20にデ
ジタルオーディオ信号Dinが供給された場合は、デジ
タルインターフェース部22で制御コード等の抽出が行
われると共に、そのオーディオデータがエンコーダ/デ
コーダ部14に供給され、音声圧縮エンコード処理が施
される。なお図示していないがマイクロホン入力端子を
設け、マイクロホン入力を記録信号として用いることも
当然可能である。
【0029】エンコーダ/デコーダ部14によって圧縮
された記録データはメモリコントローラ12によって一
旦バッファメモリ13に書き込まれて蓄積されていった
後、所定量のデータ単位毎に読み出されてエンコーダ/
デコーダ部8に送られる。そしてエンコーダ/デコーダ
部8でCIRCエンコード、EFM変調等のエンコード
処理された後、磁気ヘッド駆動回路6に供給される。
【0030】磁気ヘッド駆動回路6はエンコード処理さ
れた記録データに応じて、磁気ヘッド6aに磁気ヘッド
駆動信号を供給する。つまり、ディスク90に対して磁
気ヘッド6aによるN又はSの磁界印加を実行させる。
また、この時システムコントローラ11はサーボプロセ
ッサ9に対して記録レベルのレーザ光を出力するように
レーザ制御信号を供給する。これにより、サーボプロセ
ッサ9はレーザドライバ26を介して光学ピックアップ
3のレーザダイオードの発光出力が記録用の高レベルの
レーザ出力となるように制御することになる。
【0031】操作部23はユーザー操作に供される部位
を示し、各種操作キーやダイヤルとしての操作子が設け
られる。操作子としては例えば、再生、録音、一時停
止、停止、FF(早送り)、REW(早戻し)、AMS
(頭出しサーチ)などの記録再生動作にかかる操作子
や、通常再生、プログラム再生、シャッフル再生などの
プレイモードにかかる操作子が設けられている。これら
の操作キーやダイヤルによる操作情報はシステムコント
ローラ11に供給され、システムコントローラ11は操
作情報に応じた動作制御を実行することになる。
【0032】表示部24の表示動作はシステムコントロ
ーラ11によって制御されており、表示動作を実行させ
る際に表示すべきデータを表示部24内の表示ドライバ
に送信する。表示ドライバは供給されたデータに基づい
て液晶パネルなどによるディスプレイの表示動作を駆動
し、所要の数字、文字、記号などの表示を実行させる。
これにより、表示部24においては、記録/再生してい
るディスクの動作モード状態、トラックナンバ、記録時
間/再生時間、編集動作状態等が示される。
【0033】2.ディスク構造ここで、上記した本実施
の形態の記録再生装置1に対応する光磁気ディスク(ミ
ニディスク)90のディスク構造を説明する。そこで先
ず、光磁気ディスク90の構造を説明するに先だち、セ
クター、クラスタというデータ単位及びそのエリア構造
について説明しておく。
【0034】ミニディスクシステムでの記録トラックと
しては、図17のようにクラスタCLが連続して形成さ
れており、1クラスタが記録時の最小単位とされる。1
クラスタは2〜3周回トラック分に相当する。
【0035】そして1つのクラスタCLは、セクターS
FC〜SFFとされる4セクターのリンキング領域と、セク
ターS00〜S1Fとして示す32セクターのメインデータ
領域から形成されている。1セクターは2352バイト
で形成されるデータ単位である。4セクターのサブデー
タ領域のうち、セクターSFFはサブデータセクターとさ
れ、サブデータとしての情報記録に使用できるが、セク
ターSFC〜SFEの3セクターはデータ記録には用いられ
ない。一方、TOCデータ、オーディオデータ、AUX
データ等の記録は32セクター分のメインデータ領域に
行われる。なお、アドレスは1セクター毎に記録され
る。
【0036】また、セクターはさらにサウンドグループ
という単位に細分化され、2セクターが11サウンドグ
ループに分けられている。つまり図示するように、セク
ターS00などの偶数セクターと、セクターS01などの奇
数セクターの連続する2つのセクターに、サウンドグル
ープSG00〜SG0Aが含まれる状態となっている。1つ
のサウンドグループは424バイトで形成されており、
11.61msec の時間に相当する音声データ量となる。1つ
のサウンドグループSG内にはデータがLチャンネルと
Rチャンネルに分けられて記録される。例えばサウンド
グループSG00はLチャンネルデータL0とRチャンネ
ルデータR0で構成され、またサウンドグループSG01
はLチャンネルデータL1とRチャンネルデータR1で
構成される。なお、Lチャンネル又はRチャンネルのデ
ータ領域となる212バイトをサウンドフレームとよん
でいる。
【0037】光磁気ディスク90のエリア構造として
は、図18に示すようになる。図18(a)はディスク
最内周側から最外周側までのエリアを示している。光磁
気ディスク90は、最内周側はエンボスピットにより再
生専用のデータが形成されるピット領域とされており、
ここにP−TOCが記録されている。ピット領域より外
周は、グルーブ領域(エリア)とされ、記録トラックの
案内溝としてのグルーブが形成された記録再生可能領域
となっている。このグルーブ領域(エリア)の最内周側
のクラスタ0〜クラスタ49までの区間が管理エリアと
され、実際の楽曲等のプログラムが記録されるのは、ク
ラスタ50〜クラスタ2251までのプログラムエリア
となる。プログラムエリアより外周はリードアウトエリ
アとされている。
【0038】管理エリア内を詳しく示したものが図18
(b)である。図18(b)は横方向にセクター、縦方
向にクラスタを示している。管理エリアにおいてクラス
タ0,1はピット領域との緩衝エリアとされている。ク
ラスタ2はパワーキャリブレーションエリアPCAとさ
れ、レーザー光の出力パワー調整等のために用いられ
る。クラスタ3,4,5はU−TOCが記録される。U
−TOCは1つのクラスタ内の各セクターにおいてデー
タフォーマットが規定され、それぞれ所定の管理情報が
記録されるが、このようなU−TOCデータとなるセク
ターを有するクラスタが、クラスタ3,4,5に3回繰
り返し記録される。
【0039】クラスタ6,7,8はAUX−TOCが記
録される。AUX−TOCは1つのクラスタ内の各セク
ターにおいてデータフォーマットが規定され、それぞれ
所定の管理情報が記録される。このようなAUX−TO
Cデータとなるセクターを有するクラスタが、クラスタ
6,7,8に3回繰り返して記録される。クラスタ9か
らクラスタ46までの領域は、AUXデータが記録され
る領域となる。AUXデータとしてのデータファイルは
セクター単位で形成され、例えば静止画ファイルとして
のピクチャーファイルセクター等が形成される。そして
このAUXデータとしてのデータファイルや、AUXデ
ータエリア内でAUXデータファイルを記録可能な領域
などは、AUX−TOCによって管理されることにな
る。
【0040】なお、AUXデータエリアでのデータファ
イルの記録容量は、エラー訂正方式モード2として考え
た場合に2.8Mバイトとなる。また、例えばプログラ
ムエリアの後半部分やプログラムエリアより外周側の領
域(例えばリードアウト部分)に、第2のAUXデータ
エリアを形成して、データファイルの記録容量を拡大す
ることも考えられる。
【0041】クラスタ47,48,49は、プログラム
エリアとの緩衝エリアとされる。クラスタ50(=32
h)以降のプログラムエリアには、1又は複数の楽曲等
の音声データがATRACと呼ばれる圧縮形式で記録さ
れる。記録される各プログラムや記録可能な領域はU−
TOCによって管理される。
【0042】なお、ミニディスクシステムではプログラ
ム等が再生専用のデータとしてピット形態で記録されて
いる再生専用ディスクも用いられるが、この再生専用デ
ィスクでは、ディスク上はすべてピット領域(エリア)
となる。そして記録されているプログラムの管理はP−
TOCによってU−TOCとほぼ同様の形態で管理さ
れ、U−TOCは形成されない。但し、AUXデータと
して再生専用のデータファイルを記録する場合は、それ
を管理するためのAUX−TOCが記録されることにな
る。
【0043】上記説明を踏まえて、図19に示した図を
用いて光磁気ディスク90のグルーブ構造について説明
する。図19(a)に模式的に示したように、ディスク
90のグルーブ領域(エリア)には、プリグルーブ91
がスパイラル状に内周から外周に向かって予め形成され
ている。もちろん、このプリグルーブ91は、同心円状
に形成することも可能である。
【0044】また、このプリグルーブ91は、図19
(b)においてその一部を拡大して示したように、その
左右の側壁が、アドレス情報に対応してウォブリングさ
れる。つまりアドレスに基づいて生成されたウォブリン
グ信号に対応する所定の周期で蛇行している。グルーブ
91とその隣のグルーブ91の間はランド92とされ、
データの記録はグルーブ91に行われる。従ってトラッ
クピッチはグルーブ91の中心とその隣のグルーブ91
の中心までの距離となる。
【0045】3.光学ピックアップの構成 次に、上記図1に示した記録再生装置1に搭載されてい
る光学ピックアップ3の光学系の構成を図2、図3を参
照しながら説明する。図2は本実施の形態の記録再生装
置1の光学ピックアップ3の光学系の構造例を示した図
である。光学ピックアップ3の光学系は、主としてフォ
トカプラ30と対物レンズ3aにより構成されている。
図2に示すように、フォトカプラ30は3つのフォトデ
ィテクタ42,43a,43bが形成されたシリコン基
板41上に、レーザ光源であるレーザダイオード31、
マイクロプリズム(以下、単に「プリズム」という)3
2が搭載されたハイブリッド構成とされている。
【0046】この場合、レーザダイオード31から出射
されたレーザ光は、プリズム32の端面32aによりデ
ィスク90側に90度反射され、対物レンズ3aにより
集光されてディスク90の信号面90aに照射される。
そして、この信号面90aで反射された反射光は、対物
レンズ3aを介してプリズム32の端面32aに入射さ
れ、例えば端面32aにより2つの反射光に分光され
て、先ずフォトディテクタ42で受光される。そして、
フォトディテクタ42上にて受光された2つの反射光
は、このフォトディテクタ42で反射してプリズム32
の上方に進む。プリズム32の上面には高い反射率を持
つ反射膜が形成されているので、フォトディテクタ42
からの反射光は更にプリズム32の上面反射膜にて反射
される。従って、この反射膜で反射された反射光が、そ
れぞれフォトディテクタ43a,43bで受光される。
【0047】図3は、フォトカプラ30に形成されてい
る3つのフォトディテクタ42、43a,43bの位置
関係を概念的に示している。フォトディテクタ42は、
図示するようにディスクに形成されているトラックと平
行な分割線により4つの検出領域A,B,C,Dに分割
されている。フォトディテクタ42は、上記図2に示し
たプリズム32の端面32aで2つに分光された反射光
の光スポットSP1,SP2が受光される。
【0048】フォトディテクタ43a及び43bは、図
示するようにフォトディテクタ42に対して、それぞれ
ディスク半径方向に沿って互いに異なる方向に同一量ず
らせるようにして配されている。そして、ディスクに形
成されているトラックと平行な分割線により、それぞれ
3つの検出領域Iy1,Ix,Iy2、及び、Jy1,
Jx,Jy2に分割されている。フォトディテクタ43
a及び43bは、フォトディテクタ42で反射された
後、プリズム32の上面の反射膜で反射された反射光の
光スポットSP1及びSP2がそれぞれ受光される
【0049】これらフォトディテクタ42の各検出領域
A〜D、及びフォトディテクタ43a及び43bの各検
出領域Iy1,Ix及びIy2、Jy1,Jx,Jy2
からの検出出力は、電流信号として上記図1に示したR
Fアンプ7に供給され、RFアンプ7では、この入力信
号を電圧信号に変換した後、所要の演算処理を施して各
種必要な信号を生成する。
【0050】なお、以降本明細書ではフォトディテクタ
42の各検出領域A〜Dの検出出力に対応した電圧信号
をそれぞれ検出信号A〜Dと表記する。また、フォトデ
ィテクタ43aの検出領域Ixの検出出力に対応した検
出信号をIx、検出領域Iy1,Iy2の検出出力(I
y1+Iy2)に対応した検出信号をIy、フォトディ
テクタ43bの検出領域Jxの検出出力に対応した検出
信号をJx、検出領域Jy1,Jy2の検出出力(Jy
1+Jy2)に対応した検出信号をJyと表記する。
【0051】4.RFアンプの構成 RFアンプ7では、光学ピックアップ3のフォトディテ
クタ42,43a,43bからの検出信号に所要の演算
処理を施して、当該記録再生装置1における記録又は再
生動作に必要な各種信号を生成する。例えば前述したプ
ルイン信号PI、フォーカスエラー信号FE、トラッキ
ングエラー信号TE、再生RF信号、レンズシフト信号
LSが生成される。例えばRFアンプ7でプルイン信号
PIを生成する場合は、フォトディテクタ42の各検出
領域A〜Dからの検出信号A〜Dを利用して、PI=
(A+B+C+D)の演算処理を行うことにより生成す
る。
【0052】またRFアンプ7でフォーカスエラー信号
FEを生成する場合は、RFアンプ7に設けられている
図4に示すようなフォーカスエラー信号生成回路で演算
処理が施されることになる。この場合、フォトディテク
タ42からの検出信号A〜Dを演算器44で演算処理
(A+D)−(B+C)を行い、この演算出力のゲイン
をアンプ45aで調整して減算器46に供給する。ま
た、フォトディテクタ43a及び43bからの検出信号
Ix,Iy、及びJx,Jyを演算器47で演算処理
(Iy+Jy)−(Ix+Jx)を行い、この演算出力
を減算器46に供給する。そして、減算器46で演算器
44の演算出力から演算器47の演算出力を減算し、そ
の減算出力に対して加算器48でフォーカスエラーオフ
セットとしての所要値を加算した後、ローパスフィルタ
(LPF)49、ゲインアンプ49bを通してフォーカ
スエラー信号FEとして出力する。
【0053】上記図4に示したフォーカスエラー信号生
成回路は、対物レンズ3aをディスクの接離方向に移動
させた際に、図5(a),(b)に示すように、フォト
ディテクタ42,43(フォトディテクタ43a,43
b)の検出出力が変化するのを利用している。
【0054】例えばフォトディテクタ42の両側(外
側)に位置する検出領域A,Dからの検出信号と、内側
に位置する検出領域B,Cからの検出信号の差信号、つ
まり図4に示した演算器44の演算処理(A+D)−
(B+C)の演算出力の波形は図5(c)に示す信号M
αのようになる。一方、フォトディテクタ43a,43
bの検出領域Iy,Jyからの検出信号と、検出領域I
x,Jxからの検出信号に基づき、図4に示した演算器
47の演算処理(Iy+Jy)−(Ix+Jx)を行っ
て得られる波形出力の波形は図5(c)に示す信号Mij
のようになる。
【0055】ここで、フォトディテクタ42,43の検
出領域から得られる信号Mα,Mijの変化は、図5
(c)に示す出力波形、及び同図(a),(b)に示す
光スポットの収束状態から解るようにその位相が逆相と
なる。そして、上記図4に示したフォーカスエラー信号
生成回路は、減算器46によって演算器44の出力(信
号Mα)から演算器47の出力(信号Mij)を減算する
ことにより、図5(d)に示すような実際のフォーカス
状態に対応した信号を得、この信号をフォーカスエラー
信号FEとして出力している。
【0056】また、RFアンプ7においてトラッキング
エラー信号TEを生成する回路は、図6(a)に示すよ
うにして構成される。ここではフォトディテクタ42の
検出領域A,Bからの検出信号A,Bを加算器51aで
加算すると共に、検出領域C,Dからの検出信号C,D
を加算器51bで加算する。そして、減算器53におい
て加算器51aの加算出力(A+B)から加算器51b
の加算出力(C+D)を減算することにより、トラッキ
ングエラー信号TE(TE=(A+B)−(C+D))
を生成する。このようにして生成されるトラッキングエ
ラー信号TEは、図6(b)に示すように、例えばジャ
ストフォーカス状態では0レベルとされ、デフォーカス
(ディスク信号面と対物レンズ間の遠近状態)に応じ
て、そのレベルが変動する信号である。
【0057】また、RFアンプ7において再生RF信号
を生成する回路は、フォトディテクタ43の検出信号を
利用する。例えばディスクが再生専用ディスクとされる
時は、図3に示したフォトディテクタ43aの検出信号
I(I=Iy1+Ix+Iy2)とフォトディテクタ4
3bの検出信号J(J=Jy1+Jx+Jy2)を加算
する演算処理(I+J)を行って再生RF信号を生成す
る。
【0058】また、ディスクが光磁気ディスクとされる
時は、フォトディテクタ43aの検出信号Iからフォト
ディテクタ43bの検出信号Jを減算する演算処理(I
−J)を行って再生RF信号を生成する。
【0059】さらにまた、本実施の形態の記録再生装置
1のRFアンプ7においては、レンズシフト信号生成回
路が設けられる。このレンズシフト信号生成回路は、二
軸機構4による対物レンズ3aのディスク半径方向の可
動範囲内における中心位置(以下、「メカセンター」と
もいう)からのずれ量(レンズシフト量)に対応したレ
ンズシフト信号(レンズ位置信号)LSを生成する。そ
して、本実施の形態においては、このレンズシフト信号
LSに基づいて、後述するようにして記録再生動作時に
おける各種制御を実行するようにされる。
【0060】5.レンズシフト信号生成回路の構成 ところで、当該記録再生装置1が対応して記録又は再生
が可能なディスク種別及びその構造を考えてみた場合、
フォトディテクタが検出すべき領域としては、ピット領
域と、グルーブ領域とがあることになる。ピット領域
は、再生専用ディスクの全信号面、又は光磁気ディスク
の最内周にあるリードインエリアが相当し、グルーブ領
域は、光磁気ディスクの書き換え可能領域が相当する。
そして先に説明した構造による本実施の形態のフォトデ
ィテクタの構造の下では、レンズシフト信号LSを生成
(検出)するのに、ピット領域とグルーブ領域とでは、
光学的特性等の相違によって、それぞれ適合する検出方
式が異なることが分かっている。また、グルーブ領域に
関すれば、トラッキングサーボ制御がオンの状態とオフ
の状態とで、それぞれ適合するレンズシフト信号の検出
方式が異なることも分かっている。そこで、本実施の形
態としては、レンズシフト信号生成回路として、ピット
領域に対応する第1のレンズシフト信号生成回路と、ト
ラッキングサーボ制御がオンとされる状態のもとでグル
ーブ領域に対応する第2のレンズシフト信号生成回路
と、トラッキングサーボ制御がオフとされる状態のもと
でグルーブ領域に対応する第3のレンズシフト信号生成
回路との、3つのレンズシフト信号生成回路を備えるも
のとする。以降、第1〜第3のレンズシフト信号生成回
路について順次説明していく。
【0061】5−1 第1のレンズシフト信号生成回路 図7は第1のレンズシフト信号生成回路の構成を示して
いる。第1のレンズシフト信号生成回路は、ディスク9
0の検出領域がピット領域とされる場合、ピットとピッ
トの間のミラー面では、トラッキングエラー信号TE
(A+B)−(C+D)がレンズシフト量と比例するこ
とを利用したものであり、次に説明するようにしてミラ
ー面での検出信号(ピーク信号)を保持しておくことで
レンズシフト信号LSを生成するようにされる。
【0062】このため、第1のレンズシフト信号生成回
路は、加算器51a,51b、ピークホールド回路52
a,52b、減算器53により構成される。この場合、
フォトディテクタ42から出力される検出信号A,B
は、加算器51aで加算され、その出力である加算信号
(A+B)がピークホールド回路52aに供給される。
また、フォトディテクタ42から出力される検出信号
C,Dは、加算器51bで加算され、その出力である加
算信号(C+D)がピークホールド回路52bに供給さ
れる。ピークホールド回路52aは加算信号(A+B)
のピーク値をホールドすると共に、ピークホールド回路
52bは加算信号(C+D)のピーク値をホールドす
る。そして、減算器53でピークホールド回路52aで
ホールドされたピーク値からピークホールド回路52b
でホールドされたピーク値が減算して、この減算器53
にて得られる信号を対物レンズ3aのトラッキング方向
へのシフト量に対応した信号レベルを有するレンズシフ
ト信号LSとして出力する。
【0063】5−2 第2のレンズシフト信号生成回路 図8は第2のレンズシフト信号生成回路の構成を示して
いる。第2のレンズシフト信号生成回路は、トラッキン
グサーボ制御がオフの状態でディスク90が駆動されて
いるときに、例えばディスク90に照射される光スポッ
トが、グルーブ領域におけるトラックを横切った時に得
られるトラッキングエラー信号TEが、レンズシフト量
に応じて変化するという現象を利用する。そして、この
第2のレンズシフト信号生成回路は、加算器51a,5
1b,51c、ピークホールド回路52、減算器53、
ボトムホールド回路54、及び1/2倍回路55により
構成される。
【0064】フォトディテクタ42からの検出信号A,
Bは、加算器51aで加算され、その出力である加算信
号(A+B)が減算器53に供給される。また、フォト
ディテクタ42からの検出信号C,Dは、加算器51b
で加算され、その出力である加算信号(C+D)が減算
器53に供給される。減算器53では加算信号(A+
B)から加算信号(C+D)の減算を行い、その出力で
ある減算信号(A+B)−(C+D)のピーク値がピー
クホールド回路52でホールドされる共に、そのボトム
値がボトムホールド回路54でホールドされる。そし
て、これらホールドされたピーク値とボトム値を加算器
51cで加算した後、1/2倍回路55により1/2倍
して平均化する。そして、この1/2倍回路55にて得
られた信号をレンズシフト信号LSとして出力するよう
にしている。
【0065】5−3 第3のレンズシフト信号生成回路 図9は第3のレンズシフト信号生成回路の構成を示して
いる。第3のレンズシフト信号生成回路は、ディスク9
0の検出領域がグルーブ領域とされたうえでトラッキン
グサーボ制御が実行されている状態のもとでは、フォト
ディテクタ42で得られる光スポットの左右のバランス
はデトラックにより変化するものの、ウォブルによる変
調成分のバランスはデトラックでは変化しないことを利
用している。そこで、概要としてはフォトディテクタ4
2の両側の検出領域A及びDから得られるウォブルレベ
ルのバランスからレンズシフト信号LSを生成するよう
にしている。
【0066】このため、第3のレンズシフト信号生成回
路は、フォトディテクタ42の検出信号A,Dのウォブ
リング周波数(例えば中心周波数22.5KHz)をそ
れぞれ通過させるバンドパスフィルタ(BPF)56
a,56b、ピークホールド回路52a,52b、減算
器53、ピークホールド回路52c、ボトムホールド回
路54、加算器51、1/2倍回路55により構成され
る。この構成ではフォトディテクタ42の検出領域A及
びDの検出信号A及びDをそれぞれBPF56a,56
bを通過させることで、検出信号A及びDのウォブリン
グ変調成分のみを抽出する。そして、それぞれの出力信
号のピーク値をピークホールド回路52a,52bによ
りホールドする。ピークホールド回路52a,52bで
それぞれホールドしたピーク値は、減算器53に供給さ
れる。減算器53はピークホールド回路52aでホール
ドされたピーク値からピークホールド回路52bでホー
ルドされたピーク値を減算し、その出力である減算信号
のピーク値をピークホールド回路52cでホールドする
と共に、そのボトム値をボトムホールド回路54でホー
ルドする。そして、このピーク値とボトム値とを加算器
51で加算した後、1/2倍回路55で1/2倍するよ
うにしている。つまり、この構成では減算器53でフォ
トディテクタ42の両サイドの領域A及びDで検出され
たウォブリング変調成分のピーク値の差分を求め、この
差分信号のピーク値とボトム値とから得られる平均値を
レンズシフト信号LSとして出力するようにしている。
【0067】なお、上記説明では第1のレンズシフト信
号生成回路、第2のレンズシフト信号生成回路、第3の
レンズシフト信号生成回路がそれぞれ別々に構成されて
いるかのごとく述べたが、第1のレンズシフト信号生成
回路、第2のレンズシフト信号生成回路、第3のレンズ
シフト信号生成回路を同時に働かせることはないため、
実際のレンズシフト信号生成回路としては、スイッチ等
を利用して、上記第1〜第3のレンズシフト信号生成回
路間で共通に利用可能な回路ブロックを共有するような
構成としても良い。
【0068】6.レンズシフト信号を利用したサーボ制
御 先ず、本実施の形態の記録再生装置1では、上記のよう
にしてRFアンプ7に設けられている第1〜第3のレン
ズシフト信号生成回路で生成したレンズシフト信号LS
に基づいて、以降説明するようにして二軸機構4または
スレッド機構5の駆動制御を行う。
【0069】図10は、図1に示した本実施の形態の記
録再生装置1のサーボ系ブロックにおいて、トラッキン
グサーボ回路系を抜き出して示した図である。記録再生
装置1のトラッキングサーボ制御がオフとされる時は、
RFアンプ7で生成されたレンズシフト信号LSが、図
10(a)に示すようにサーボプロセッサ9内のスイッ
チ9aを介してトラッキング処理系ブロック9bに供給
される。即ち、本実施の形態の記録再生装置1では、ト
ラッキングサーボ制御がオフ状態では、トラッキング処
理系ブロック9bにはトラッキングエラー信号TEの代
わりにレンズシフト信号LSが供給される。
【0070】この場合、トラッキング処理系ブロック9
bは、入力されたレンズシフト信号LSのレベルに対す
る誤差量に基づいてトラッキングドライブ信号TDを生
成し、このトラッキングドライブ信号TDによりトラッ
キングドライバ29bが二軸コイル4のトラッキングコ
イルの駆動制御を行うことになる。つまり、レンズシフ
ト信号LSが0レベルに収束するように対物レンズ3a
の駆動制御を実行する。これにより、対物レンズ3aは
二軸機構4のメカセンターに位置するように制御される
ことになる。
【0071】例えば従来であれば、トラッキングサーボ
制御がオフ状態のもとでは、記録再生装置の位置状態に
よっては、対物レンズ3aがメカセンターからずれてし
まうことになる。これに対して本実施の形態では、上記
のように構成することで、記録再生装置の位置状態に関
わらず、対物レンズ3aがメカセンターに位置する状態
を維持することができる。
【0072】そして、本実施の形態において記録再生を
開始する場合、トラッキングの引き込み制御は、対物レ
ンズ3aがメカセンターにある状態で行われるので、閉
ループによるトラッキングサーボ制御は、対物レンズ3
aがメカセンターに位置した状態から開始されることに
なる。つまり、対物レンズ3aのディスク半径方向にお
ける移動可能範囲が、内周側、外周側の両側で最良のバ
ランスが得られている状態からトラッキングサーボ制御
が開始される。これにより、以降のトラッキングサーボ
制御としては、安定した動作が得られ、それだけ記録再
生されるデータの品質も向上される。
【0073】例えば従来においては、重力等の影響で対
物レンズ3aがメカセンターからずれた状態でトラッキ
ングサーボ制御がかけられても、適正なトラッキングサ
ーボ制御(即ち対物レンズ3aの駆動制御)が或る程度
の期間維持されるように、対物レンズ3aの可動範囲を
大きく取っており、これに応じて光学系ブロック及び駆
動回路系を構成していた。これに対して、本実施の形態
では、例えばトラッキングサーボ制御開始時における対
物レンズ3aの位置ずれを考慮する必要がない。このた
め、対物レンズ3aのディスク半径方向における可動範
囲は、従来よりも狭く設定することが可能であり、これ
に応じて光学系ブロックや駆動回路系を設計することが
できる。これによって、光学系ブロックについては、小
型な構造を採ることが出来、駆動回路系についても小型
化された光学ブロックを駆動するのに足る設計を行えば
よいようにされる。
【0074】また、本実施の形態の場合、記録に際して
は磁気ヘッド6aが必要となるが、この磁気ヘッド6a
は、二軸機構4による対物レンズ3aの可動範囲(レー
ザ照射可能範囲)に対応したサイズを有する必要があ
る。このため、従来では、対物レンズ3aの可動範囲に
応じて大型化させざるを得なかったのであるが、本実施
の形態では、対物レンズ3aのディスク半径方向におけ
る可動範囲が狭められた分、磁気ヘッドを小型化するこ
とも可能となる。
【0075】従って、本実施の形態の形態では、光学ヘ
ッド及び磁気ヘッド等のヘッド機構を小型化することが
可能であり、それだけ記録再生装置の小型化も促進する
ことが可能になる。
【0076】なお、図10(a)に示す構成において、
トラッキング処理系ブロック9bにレンズシフト信号L
Sを供給すべきレンズシフト信号生成回路としては、デ
ィスクの検出領域がピット領域であれば、第1のレンズ
シフト信号生成回路であり、グルーブ領域であれば、第
2のレンズシフト信号生成回路となる。このような信号
供給の選択は、実際には、システムコントローラ11の
制御によって実行される。
【0077】そして、本実施の形態としては、トラッキ
ングサーボ制御がオンとされている状態にあっては、レ
ンズシフト信号LSを、図10(b)に示すようにサー
ボプロセッサ9内のスレッド処理系ブロック9cに供給
する構成を採る。この場合はトラッキング処理系ブロッ
ク9bにはスイッチ9aを介してトラッキングエラー信
号TEを供給することで、通常の閉ループによるトラッ
キングサーボ制御を実行する。
【0078】この構成では、スレッド処理系ブロック9
cでは、入力されたレンズシフト信号LSに基づいてス
レッドドライブ信号SDを生成し、このスレッドドライ
ブ信号SDによりスレッドドライバ27がスレッド機構
5の駆動制御を行うことになる。このときの制御動作と
しては、例えば概略として次のようになる。トラッキン
グサーボ制御によって、対物レンズ3aはトラックに追
随するようにしてディスク半径方向に沿って駆動され
る。つまり、メカセンターから離れるようにして移動を
行う。従って、レンズシフト信号LSとしては、徐々に
レベルが大きくなっていく。スレッド処理系ブロック9
cでは、このレンズシフト信号LSを監視して所定の限
界位置に達したと判別すると、スレッド機構5を所要の
方向に駆動して例えば対物レンズ3aがほぼメカセンタ
ー近い位置にあるように制御を行う。
【0079】なお、図10(b)に示す構成において、
トラッキング処理系ブロック9bにレンズシフト信号L
Sを供給すべきレンズシフト信号生成回路としては、デ
ィスクの検出領域がピット領域であれば、第1のレンズ
シフト信号生成回路であり、グルーブ領域であれば、第
3のレンズシフト信号生成回路とされるように、実際に
はシステムコントローラ11によって信号切り換えが行
われるものである。
【0080】ここで、本実施の形態のようにしてスレッ
ド機構5の駆動制御にレンズシフト信号LSを用いた場
合には、次のようなメリットが得られる。
【0081】例えば、従来の記録再生装置では、トラッ
キングエラー信号成分から抽出されるスレッドエラー信
号SDに基づいてスレッド機構5の駆動制御を行ってい
た。このようなスレッドエラー信号SDでは、レンズシ
フト信号LSと比較した場合には、対物レンズ3aのレ
ンズ位置を正確に把握することは困難とされている。こ
のため、対物レンズ3aが適正な可動範囲を越えてもス
レッド機構5に対する駆動制御が開始されていないとい
った状態とならないように、可動範囲内における比較的
狭い移動範囲を設定して、この移動範囲をほぼ越えたら
スレッド機構5に対する駆動制御が行われるように構成
されていた。
【0082】これに対して、本実施の形態としては、レ
ンズシフト信号LSに基づくスレッド駆動制御を行って
いる。レンズシフト信号LSは、そのレベル自体が対物
レンズ3aのディスク半径方向におけるずれ量を正確に
示すものであることから、スレッド処理系ブロック9c
としては、対物レンズ3aのディスク半径方向における
ずれ量を正確に把握したうえで、スレッド機構5に対す
る制御を実行することができる。これにより、本実施の
形態としては、二軸機構4における対物レンズ3aの物
理的に可動可能な範囲全体を有効に利用してスレッド制
御を行うことができる。このため、例えば従来と比較し
て、スレッド移動の回数を少なくするといったことが可
能となる。
【0083】7.レンズシフト信号を利用した間欠記録
/再生動作 続いて、本実施の形態としての間欠記録/再生動作時に
おけるスレッド機構の駆動制御について説明する。とこ
ろで、本実施の記録再生装置1では、先に説明したよう
に、記録又は再生動作時、ディスク90とバッファメモ
リ13との間のデータ転送速度と、バッファメモリ13
とエンコーダ/デコーダ部14との間のデータ転送速度
とが異なっている。このため、バッファメモリ13にお
けるデータ蓄積量に応じて、ディスク90からのデータ
の読み出し、或いはディスク90へのデータの書き込み
が間欠的に行われる動作が得られている。
【0084】図11(a)は、例えば従来行われていた
とされる、間欠記録/再生時におけるスレッド駆動制御
の様子を模式的に示した図である。この図においては、
ディスク90へのデータ読み出し又は書き込みを行う読
出/書込期間は,,とされ、ここではディスク9
0へのデータ読み出し又は書き込みは、データ読出/書
込期間→→の順に行われるものとしている。そし
て、時間軸上において、データ読出/書込期間,,
の間に在る各期間がディスク90への読み出し又は書
き込みが休止される休止期間とされる。
【0085】ここで、データ読出/書込期間において
は、データの読み出し又は書き込みを行うためにレーザ
光が出力されたうえで、トラッキングサーボ制御が実行
される。また、トラッキングサーボに伴って実行される
べきスレッド駆動制御も同様に、図11(a)の各期間
,,に示すように、スレッドエラー信号に基づい
て必要に応じてデータ読出/書込期間に行われるように
構成される。一方、休止期間では、光学ピックアップ3
からのレーザ光の出力が停止され、またスレッド機構5
に対する駆動制御も停止される。
【0086】このような構成の場合、データ読出/書込
期間では、レーザ出力と、スレッド機構5によるスレッ
ド駆動が同時に行われる状態が起こり得る。レーザ出力
は、比較的大きな電力を消費するもので、特に記録時に
おいては、再生時よりもレーザパワーが高くなるため、
消費電力が大きくなる。そして、このような動作状態の
もとで、上記のようにスレッド駆動が同時に行われたと
きには、このスレッド駆動のための消費電力量も加わる
ため、一時的ではあっても消費電力としては相当に大き
なものとなる。このとき、例えばバッテリ電源により駆
動される携帯型の記録再生装置では、バッテリ電源から
流れる電流が大きくなり、これに伴ってバッテリ電圧が
低下する。このような場合、記録再生装置においては、
この状態をバッテリ切れと判断して強制的に記録又は再
生動作を終了させる恐れがある。従って、記録再生装置
における最大消費電力はできるだけ小さくすることが望
ましい。
【0087】そこで、本実施の形態の記録再生装置1で
は、図11(b)に示すように、間欠的な記録/再生動
作を利用してスレッド駆動を行う。この図でもデータ読
出/書込期間はそれぞれ時間軸に従って順次,,
によって示され、これらデータ読出/書込期間,,
の前後が休止期間とされる。そして、この図からも分
かるように、本実施の形態では、データ読出/書込期間
,,では、スレッド駆動制御は行わないようにさ
れる。つまり、トラッキングサーボ制御として、対物レ
ンズ3aのみをディスク半径方向に移動させる二軸機構
4のみに対する駆動制御のみを行うようにしている。そ
して、ここではデータ読出/書込期間の終了時におい
て、スレッド移動が必要とされる対物レンズ3aの位置
状態が得られているとする。このような位置状態の監視
は、データ読出/書込期間において得られるレンズシフ
ト信号LSに基づいてサーボプロセッサが行う。そし
て、このような状態となったら、データ読出/書込期間
が終了して、次の休止期間において、スレッド駆動
を行うようにされる。このときのスレッド移動量は、直
前のデータ読出/書込期間において最後に得られたレ
ンズシフト信号LS(これはトラッキングサーボ制御が
オン時に得られているものとされる)に基づいて決定さ
れる。
【0088】このようなスレッド制御とすれば、レーザ
出力とスレッド駆動が同時行われることが無くなるた
め、記録/再生動作時における最大消費電力を従来より
も小さくすることができる。これにより、例えば先に説
明したようなバッテリ切れの判断が早くに行われてしま
うようなことも無くなり、より長時間の記録再生動作を
可能とすることが可能である。
【0089】また、上記したようなスレッド駆動制御で
は、対物レンズ3aの可動範囲設定にも依るが、在る単
位時間における記録/再生動作時のスレッド駆動回数を
低減することも可能となるため、その分だけ消費電力の
低減を図ることもできる。
【0090】なお、記録/再生動作が行われていない休
止期間は、上述したようにレーザ出力が停止し、トラッ
キングサーボ制御が実行されない。このため、休止期間
に行われるスレッド機構5の駆動制御を正確に行うため
には、スレッド機構5のスレッドモータとしては、例え
ば回転角度制御を容易に行うことができるステッピング
モータを用いることが好ましい。つまり、ステッピング
モータを用いれば所要のスレッド移動量をモータの回転
角度に対応させるようにしてモータの回転駆動を行うこ
とで、正確にスレッド駆動制御を行うことが可能になる
ものである。
【0091】8.レンズシフト信号を利用したアクセス
動作 また、本実施の形態の記録再生装置1では、レンズシフ
ト信号を利用して次のようにしてアクセス動作を実行す
るように構成される。
【0092】ここで本実施の形態のアクセス処理動作を
説明するにあたり、本明細書では、図12に示すよう
に、例えば二軸機構4(図1参照)によりトラッキング
方向に対物レンズ3aを駆動した場合においても正常な
記録再生動作を行うことが保証される可動範囲をレンズ
シフト可能範囲Lと定義する。また、二軸機構4により
対物レンズ3aをトラッキング方向に物理的に駆動させ
ることができる最大範囲をトラックジャンプ可能範囲T
と定義する。通常、レンズシフト可能範囲Lより大き
く、トラックジャンプ範囲T内の範囲では、記録/再生
動作は行われないように設計されている。なお、上記レ
ンズシフト可能範囲L及びトラックジャンプ可能範囲T
は、光学ピックアップ3の構造及び特性に基づいて決定
されるものである。
【0093】また、二軸機構4のディスク半径方向にお
ける中心位置をメカセンターCと定義し、メカセンター
Cから対物レンズ3aの現在地までのずれ量をレンズシ
フト量LSqと定義する。また、対物レンズ3aの現在
地からアクセス先とされる目標位置(破線で示した対物
レンズ3a1 の位置)まで対物レンズ3aを移動させる
時にジャンプするとされるトラック数をジャンプ数Jと
定義する。またレンズシフト量LSqとジャンプ数Jに
より得られる距離、即ちメカセンターCから目標位置
(対物レンズ3a1 )までの移動量をスレッド移動量S
と定義する。
【0094】ここで在る目標位置(アドレス)までアク
セスするためのアクセス要求が行われとすると、例えば
サーボプロセッサ9においては、レンズシフト信号LS
に基づいて、対物レンズ3aのメカセンターCからのレ
ンズシフト量LSqを求める。また、対物レンズ3aの
現在位置(アドレス)から目標位置(アドレス)までの
距離(アドレス量)に基づいてジャンプ数Jを算出す
る。そして、このレンズシフト量LSqとジャンプ数J
から S=LSq+J で示す演算処理によってスレッド移動量Sを求める。
【0095】ここで、図13には、上記のようにして算
出したスレッド移動量Sが、レンズシフト可能範囲L内
にあったとされる場合が示されている。この条件を満た
している場合には、アクセス制御として、光学ピックア
ップ3内において対物レンズ3aを目標位置(対物レン
ズ3a1 )まで移動させるように駆動することでトラッ
クジャンプを実行する。即ち、スレッド移動制御は伴わ
ないアクセス処理となる。
【0096】また、図14に示すように、スレッド移動
量Sがレンズシフト可能範囲Lより大きく、トラックジ
ャンプ可能範囲Tより小さい時は、このスレッド移動量
Sだけ光学ピックアップ3が移送されるようにスレッド
機構5を駆動制御する。そして、上記のようにスレッド
機構5を駆動制御した後においては、実際には、例えば
図13に示したトラックジャンプ動作を実行するように
され、これによって、最終的に目標位置に対するアクセ
スが完了するまでの大まかな、アクセス位置の修正が行
われる。
【0097】また、図15に示すように、スレッド移動
量Sがトラックジャンプ可能範囲Tを超えている時に
も、スレッド移動量Sだけ光学ピックアップ3が移送さ
れるようにスレッド機構5を駆動制御する。そして、こ
の場合にも、上記のようにしてスレッド機構5を駆動制
御した後においては、実際には、図14により説明した
スレッド移動制御、または図13に示すトラックジャン
プ制御動作を実行することで、大まかなアクセス位置の
修正が行われる。
【0098】なお、後述する処理動作との対応として、
図13及び図14に示すアクセス動作については、共に
スレッド移動量Sがトラックジャンプ可能範囲内とされ
ていることを以て、トラックジャンプとして扱い、図1
5に示すアクセス動作は、スレッド移動量Sがトラック
ジャンプ可能範囲を越えていることから、いわゆるシー
ク動作として扱うものとする。
【0099】ここで、上記したスレッド移動量Sは、レ
ンズシフト信号LSが示すレンズシフト量LSqを含ん
で算出されるものであることから、このスレッド移動量
Sに従って、図14又は図15に示すようにスレッド移
動を行ってアクセス動作を完了させたときには、対物レ
ンズ3aがほぼメカセンターに近い位置に在るようにす
ることができる。これにより、例えばアクセス終了後に
おいて、トラッキングサーボ制御が開始されたときに
は、対物レンズ3aがほぼメカセンターにある状態から
ディスクに対するデータの書き込み又は読み出しを行う
ことが可能になる。
【0100】なお、このようなスレッド機構5に対する
駆動制御に際して、スレッド移動量Sを算出するために
利用されるレンズシフト信号LSとしては、記録再生中
におけるアクセス要求が在った時点で得られているレン
ズシフト信号LSを用いることになる。つまり、原則と
してはトラッキングサーボ制御が実行されているときに
得られるレンズシフト信号LSとされる。
【0101】上記図12〜図15を用いて説明したアク
セス動作に対応するシステムコントローラ11の処理動
作を図16に示すフローチャートを参照しながら説明す
る。なお、この処理はアクセス要求が得られた後に行わ
れる処理であり、この時点では、目標位置(アドレス)
の情報をシステムコントローラ11が保持している状態
にある。
【0102】この場合、システムコントローラ11は、
先ずステップS101において、ジャンプ回数の値を
「0」にリセットした後、ステップS102に進んでト
ラッキングサーボ制御をオンにした後、現在アクセスし
ている位置(現在位置)のアドレス、即ちディスク90
の信号面90aから得られるアドレスの判別処理を実行
する。そして、現在位置のアドレスを判別した後、ステ
ップS103に進み、例えばアクセス要求が行われた目
標位置のアドレスより少し前のアドレス(数アドレス手
前)が実際の目標アドレスとなるように目標アドレスの
補正を行ってステップS104に進む。そして、ステッ
プS104において、現在位置のアドレスと上記ステッ
プS103で補正された目標位置のアドレスとからジャ
ンプ数Jの算出を行う。
【0103】続くステップS105では、上記ステップ
S104において算出したジャンプ数Jが−3〜−1の
範囲内かどうかの判別を行い、ジャンプ数Jが−3〜−
1の範囲内であれば、そのままアクセス処理を終了す
る。すなわち、現在位置のアドレスが目標位置のアドレ
スの直前であれば、トラックジャンプを行う必要がな
く、このままアクセス要求が行われたアドレスが得られ
るのを待機すればよいので、トラックジャンプを行うこ
となくアクセス処理を終了する。
【0104】一方、ステップS105において、ジャン
プ数Jが−3〜−1の範囲内でなければステップS10
6に進み、ジャンプの実行回数を示すジャンプ回数が
「0」又は「8」,「16」,「24」・・・というよ
うに8の倍数で有ればステップS107に移行し、そう
でなければステップS115に移行する。つまり、ステ
ップS106では、ジャンプ回数が8の倍数に当たると
きは、ステップS107以降の処理に進むことで、図1
3〜図15の何れかに示したトラックジャンプ、又はシ
ークを伴うアクセス処理に移行する。またジャンプ回数
が8の倍数以外の「1」,「2」,・・「7」,
「9」,・・に当たるときは、ステップS115として
のステップジャンプモードに進む。ステップジャンプと
は、ここでいうトラックジャンプよりも更にトラックジ
ャンプ数Jが微少な、1トラック〜数トラック程度ずつ
のトラックジャンプを行う動作をいう。
【0105】例えば、先に図13〜図15により説明し
たアクセス動作は、実は、比較的移動量が大きく、目標
位置に対する大まかな精度でのアクセス動作にとどまる
ものであり、実際には、その後において、所定の最大動
作回数の範囲内での微調整的、修正的なアクセス動作が
実行される。この微調整的、修正的なアクセス動作が、
上記ステップS115による上記ステップジャンプモー
ドである。
【0106】なお、本例においてはステップS117に
進むためのジャンプ回数として、「0」又は「8」の倍
数としているのは、あくまでも一例であり、少なくとも
ジャンプ回数が「0」とされるアクセス開始時ではトラ
ックジャンプモードに移行する必要があるものの、それ
以外におけるジャンプ回数は、実際の動作性能等に応じ
て任意に設定することが可能である。
【0107】ステップS107においては、先に図12
にて説明したようにレンズシフト量LSqを計測し、続
くステップS108において上記ステップS104で求
めたジャンプ数Jと、上記ステップS107において計
測されたレンズシフト量LSqからスレッド移動量Sを
算出する。
【0108】そして、続くステップS109では、上記
ステップS108において算出したスレッド移動量S
が、トラックジャンプ可能範囲T内かどうかの判別を行
い、トラックジャンプ可能範囲T内であれば、ステップ
S110に進み、スレッド移動量Sがレンズシフト可能
範囲L内かどうかの判別を行う。ここで、スレッド移動
量Sがレンズシフト可能範囲L内であれば、ステップS
111に進み、そうでなければステップS112に進
む。
【0109】ステップS111では、トラッキングサー
ボ制御をオフにとしたうえで、ディスク90の信号面9
0aから得られるトラバース信号等に基づいてジャンプ
したトラック数をカウントしながら、対物レンズ3aを
駆動して目標トラックへジャンプさせる。つまり、図1
3に示したアクセス動作である。そして、ジャンプ動作
終了後は、ジャンプ回数の値を1つアップした後、ステ
ップS102に戻る。
【0110】一方、ステップS110からステップS1
12に進んだ場合に、スレッド機構5をスレッド移動量
Sに対応した分だけ移動させるための制御処理を実行す
る。このステップS112の処理が図14に示したスレ
ッド移動を伴うトラックジャンプ動作となる。そして、
この後、ステップS111に進む。つまり、この処理で
は、図14に示した処理が実行された後には、図13に
示す処理が実行されることで、大まかなアクセス位置の
修正が行われることになる。
【0111】一方、ステップS109において、スレッ
ド移動量Sがトラックジャンプ可能範囲Tを超えている
と判別した時は、ステップS113に進む。ステップS
113では、トラッキングサーボ制御をオフとしたうえ
で、サーボプロセッサ9に対してスレッド機構5をスレ
ッド移動量Sに対応した分だけ駆動制御させる処理を実
行する。ここでは、図15に示すシーク動作が行われる
ことになる。シーク動作は、図13及び図14に示すト
ラックジャンプ動作と比較して、相当に大まかな精度で
のアクセスであることから、続くステップS114にお
いて、ジャンプ回数の値を「0」にリセットしてステッ
プS102に戻る。つまり、シーク動作後においては、
ステップS105で肯定結果が得られない限りは、ステ
ップS107以降に進むことで、再度、図13,図14
或いは場合によっては、図15によるアクセス動作を行
うことで、最終的な目標アドレスに対する到達を目指す
ことになる。
【0112】また、ステップS106において、ジャン
プ回数が「0」又は「8」の倍数でないと判別され、ス
テップS115に進んだ場合には、例えばトラッキング
サーボ制御をオフ状態としたうえで、前述したステップ
ジャンプを行う。そしてジャンプ回数の値を1つアップ
した後、ステップS102に戻るようにされる。
【0113】これまで説明した処理によってアクセス制
御を実行し、最終的に、ステップS105においてジャ
ンプ数Jが−3から−1までの範囲内となることが判別
されればアクセスが完了したことになる。
【0114】なお、本実施の形態の記録再生装置は、携
帯型の記録再生装置に適用して好適なものであるが、例
えば据置型の記録再生装置に適用することも当然可能で
あり、据置型であっても、例えば縦置き、横置き等が可
能でその設置状態に自由度を有する場合には、本発明が
有効となる。また、本実施の形態においては、ミニディ
スクを例にとって説明したがこれに限定されるものでな
く、例えばCD(Compact Disk)、CD−ROM、CD
−R(Compact Disk-Read Only Memory)の他、いわゆる
MOといわれるデータ記録再生装置、更には、近年普及
しつつあるDVDに対応する記録又は再生装置などにも
適用が可能である。また、本発明は、記録、再生の何れ
の動作に対しても有用なものであり、記録専用、又は再
生専用装置に適用することも考えられる。
【0115】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のディスク
ドライブ装置は、レンズ支持機構(二軸機構)によって
支持される対物レンズの可動範囲内における中点位置か
らのずれ量に応じたレンズ位置信号を生成し、このレン
ズ位置信号に基づいて、上記レンズ支持機構に対する所
要の駆動制御(対物レンズの移動制御)、又はスレッド
機構に対する所要の駆動制御を行うようにしていること
で、具体的には次のような効果が得られる。
【0116】先ず、トラッキングサーボ制御が実行され
ていない状態では、レンズ位置信号に基づいてレンズ支
持機構の駆動制御を行うことで、対物レンズがレンズ支
持機構の中点位置に在るように制御しているため、対物
レンズがほぼ中点位置に在る状態、つまり、ディスク半
径方向に沿う両方向において最も大きな可動範囲が得ら
れている状態からトラッキングサーボ制御を開始するこ
とができる。このため、特に対物レンズの可動範囲を大
きく取ることなく、安定した信頼性の高い記録再生動作
を得ることができる。
【0117】また、光学系ブロックや電気回路系ブロッ
クの設計を行う際に、対物レンズの可動範囲を大きくす
る必要がなくなるので、光学系ブロックの構造を小型と
することが可能となる。また、これに応じて光学系ブロ
ックにおける対物レンズ等を駆動するための回路設計も
負担の軽いものとなる。
【0118】また、本発明のディスクドライブ装置が光
磁気方式によりデータ記録が可能な構成とされて、磁気
ヘッドを備える場合には、上記のようにして対物レンズ
の可動範囲が小さくされることで、対物レンズのレーザ
光照射位置に対応して設けられる磁気ヘッドについても
小型とすることが可能になる。
【0119】また、トラッキングサーボ制御が実行され
ている状態のもとでは、レンズ位置信号に基づいてスレ
ッド機構の駆動制御を行うようにされる。この構成で
は、対物レンズの中点位置からのずれ量を正確に把握し
てスレッド移動制御を行うことができるため、二軸機構
による対物レンズの物理的なレンズ可動範囲全体を利用
することができる。
【0120】また、本発明のディスクドライブ装置は、
ディスクからのデータの読み出し及び書き込みを間欠的
に行う際には、ディスクからデータの読み出しまたは書
き込みを行う期間ではスレッド機構に対する駆動制御を
行わず、データの読み出し又は書き込みを行っていない
休止期間で、この休止期間の直前のデータ読出又は書込
期間の終了時に得られたレンズ位置信号に基づいて対物
レンズの中点位置からのずれ量が所定以上のときに、対
物レンズの中点位置からのずれ量が所要の範囲内に収ま
るようにスレッド機構に対する駆動制御を実行してい
る。従って、ディスクからのデータ読み出しまたは書き
込みを行う際に、レーザ出力とスレッド駆動とによって
同時に電力が消費されることが無くなるので、例えば、
バッテリ駆動の場合には、一時的なバッテリ電圧の降下
によって電池切れであると検出されて記録再生が停止さ
れてしまうといった動作を避けることができる。これに
よって、従来よりも長時間の記録再生が実現される。
【0121】さらにまた本発明のディスクドライブ装置
は、レンズ位置信号に基づいて得られる対物レンズの中
点位置からのずれ量を利用して、対物レンズを目標位置
に到達させるためのスレッド移動量を算出する。そし
て、このスレッド移動量に基づいて、アクセス制御を実
行するようにされる。この場合、スレッド移動量は上記
したように、対物レンズの中点位置からのずれ量を含む
ため、スレッド移動を伴ったアクセス動作終了時におい
ては、対物レンズはほぼ中点位置に対応して在るように
制御することができる。即ち、この場合にも、アクセス
動作終了後においては、対物レンズの位置状態として、
ディスク半径方向に沿う両方向において最も大きな可動
範囲が得られている状態から記録再生を開始できるもの
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態とされる記録再生装置のブ
ロック図である
【図2】実施の形態の記録再生装置の光学系ブロックの
構成を示した図である。
【図3】光学系ブロックのフォトディテクタの説明図で
ある。
【図4】実施の形態の記録再生装置におけるフォーカス
エラー信号生成回路を構成を示した図である。
【図5】実施の形態の記録再生装置におけるフォーカス
エラー信号の説明図である。
【図6】実施の形態の記録再生装置におけるトラッキン
グエラー信号生成回路を構成を示した図である。
【図7】実施の形態の記録再生装置における第1のレン
ズシフト信号生成回路の構成例を示した図である。
【図8】実施の形態の記録再生装置における第2のレン
ズシフト信号生成回路の構成例を示した図である。
【図9】実施の形態の記録再生装置における第3のレン
ズシフト信号生成回路の構成例を示した図である。
【図10】本実施の形態の記録再生装置のサーボ系ブロ
ックの主要な構成を示した図である。
【図11】本実施の形態の記録再生装置における間欠記
録/再生動作を模式的に示した図である。
【図12】本実施の形態の記録再生装置におけるアクセ
ス動作の説明図である。
【図13】本実施の形態の記録再生装置におけるアクセ
ス動作の説明図である。
【図14】本実施の形態の記録再生装置におけるアクセ
ス動作の説明図である。
【図15】本実施の形態の記録再生装置におけるアクセ
ス動作の説明図である。
【図16】本実施の形態の記録再生装置におけるアクセ
ス動作時におけるシステムコントローラ11の処理動作
を示したフローチャートである。
【図17】本実施の形態の記録再生装置に対応したディ
スクのセクタフォーマットの説明図である。
【図18】本実施の形態の記録再生装置に対応したディ
スクのエリア構造の説明図である。
【図19】本実施の形態の記録再生装置に対応したディ
スクのグルーブ領域の構造の説明図である。
【符号の説明】
1 記録再生装置、3 光学ピックアップ、4 二軸機
構 5 スレッド機構 6a 磁気ヘッド、7 RFアンプ 9 サーボプロセ
ッサ、11 システムコントローラ、27 スレッドド
ライバ 29 二軸ドライバ、29a フォーカスドラ
イバ、29b トラッキングドライバ、42 43a
43b フォトディテクタ、51 加算器、52 ピー
クホールド回路、53 減算器、54ボトムホールド回
路、55 1/2回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 斉藤 浩 埼玉県坂戸市塚越1300番地 ソニーボンソ ン株式会社内 (72)発明者 楠山 隆弘 埼玉県坂戸市塚越1300番地 ソニーボンソ ン株式会社内 Fターム(参考) 5D075 AA03 CC04 CC12 CC24 CD15 CE04 CE07 CE08 CE09 CE13 EE03 5D117 AA02 CC01 CC04 EE08 EE27 FF25 FF28 GG06 5D118 AA01 AA13 AA21 BA01 BB02 BB06 BF02 BF03 CA14 CA15 CA26 CC12 CD03 CF05 CG02 DA35 DC03

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トラック上に物理ピットによりデータが
    記録されるピット領域としての信号面を少なくとも有す
    るディスク状記録媒体に対応して記録又は再生を行うこ
    とができるディスクドライブ装置において、 レーザ光の光路に在るようにされる対物レンズを備える
    ことで、前記ディスク状記録媒体の信号面に対して収束
    されたレーザ光を照射することができる光学ピックアッ
    プと、 前記光学ピックアップにおいて前記対物レンズを所定の
    可動範囲内でディスク半径方向に移動可能に支持するレ
    ンズ支持機構と、 前記ディスク状記録媒体に対する前記光学ピックアップ
    の相対位置をディスク半径方向に変位させることができ
    るスレッド機構と、 前記ディスク状記録媒体のトラック方向に対応した分割
    線により、前記ディスク状記録媒体の内周側から外周側
    に対応して、順次第1〜第4の検出領域に4分割され、
    前記ディスク状記録媒体の信号面で反射されたレーザ光
    の反射光を検出する反射光検出手段と、 前記ピット領域の信号面に対して前記レーザ光が照射さ
    れている場合に、前記反射光検出手段により検出した検
    出信号に基づいて、前記対物レンズの可動範囲内におけ
    る中点位置からのずれ量に応じたレンズ位置信号を生成
    するレンズ位置信号生成手段と、 前記レンズ位置信号に基づいて、所要の制御状態が得ら
    れるように、前記スレッド機構又は前記レンズ支持機構
    の駆動制御を行うことのできる駆動制御手段を備え、 前記レンズ位置信号生成手段は、 前記反射光検出手段の第1及び第2の検出領域で検出さ
    れた検出信号を加算して第1の加算信号として出力する
    第1の加算器と、 前記反射光検出手段の第3及び第4の検出領域で検出さ
    れた検出信号を加算して第2の加算信号として出力する
    第2の加算器と、 前記第1の加算信号のピーク値をホールドして、第1の
    ピークホールド信号を出力する第1のピークホールド回
    路と、 前記第2の加算信号のピーク値をホールドして、第2の
    ピークホールド信号を出力する第2のピークホールド回
    路と、 前記第1のピークホールド信号から前記第2のピークホ
    ールド信号を減算する減算器とを備え、 前記減算器にて得られる信号を前記レンズ位置信号とし
    て出力するようにしたことを特徴とするディスクドライ
    ブ装置。
  2. 【請求項2】 前記駆動制御手段は、 トラッキングサーボ制御が実行されていない状態で、前
    記レンズ位置信号に基づいて前記レンズ支持機構の駆動
    制御を行うことで、前記対物レンズが前記中点位置に在
    るように制御することを特徴とする請求項1に記載のデ
    ィスクドライブ装置。
  3. 【請求項3】 前記駆動制御手段は、 トラッキングサーボ制御が実行されている状態の下で、
    前記レンズ位置信号に基づいて前記スレッド機構の駆動
    制御を行うように構成されていることを特徴とする請求
    項1に記載のディスクドライブ装置。
  4. 【請求項4】 当該ディスクドライブ装置は、前記ディ
    スク状記録媒体からのデータの読み出しを間欠的に行う
    ようにされていると共に、前記駆動制御手段は、前記レ
    ンズ位置信号に基づいて前記スレッド機構に対する駆動
    制御を行うように構成されているものとしたうえで、 前記駆動制御手段は、 前記ディスク状記録媒体からデータの読み出しを行うデ
    ータ読出期間においては、前記スレッド機構に対する駆
    動制御を行わず、 前記ディスク状記録媒体からデータの読み出しを行って
    いない休止期間において、この休止期間の直前のデータ
    読出期間の終了時に得られた前記レンズ位置信号に基づ
    いて、前記対物レンズの中点位置からのずれ量が所定以
    上であるとされたときに、前記対物レンズの中点位置か
    らのずれ量が所要の範囲内に収まるように所定前記スレ
    ッド機構に対する駆動制御を実行するように構成されて
    いることを特徴とする請求項1に記載のディスクドライ
    ブ装置。
  5. 【請求項5】 前記レンズ位置信号に基づいて得られる
    前記可動範囲内における対物レンズの現在位置と、この
    対物レンズの現在位置からアクセス先に対応する目標位
    置までの移動量とに基づいて、対物レンズを前記目標位
    置に対応する位置に到達させるのに必要とされるスレッ
    ド移動量を算出するスレッド移動量算出手段と、 前記スレッド移動量が予め規定された前記可動範囲内に
    おける実用可動範囲以内の場合には、前記レンズ支持機
    構により前記対物レンズが目標位置に対応する位置に到
    達するように対物レンズを駆動させ、前記スレッド移動
    量が前記実用可動範囲以上の場合には、前記スレッド機
    構に対する駆動を伴って、前記対物レンズが目標位置に
    対応する位置に到達するように制御を行うアクセス制御
    手段と、 が設けられることを特徴とする請求項1に記載のディス
    クドライブ装置。
  6. 【請求項6】 前記対物レンズとディスク状記録媒体を
    挟んで対向し、かつ、前記対物レンズのレーザ光照射位
    置に対応するように配置される磁気ヘッドを備えること
    で、光磁気方式による記録が可能とされていることを特
    徴とする請求項1に記載のディスクドライブ装置。
  7. 【請求項7】 トラッキングサーボ制御のための案内溝
    が形成されたうえでトラック上にデータが記録されるグ
    ルーブ領域としての信号面を少なくとも有するディスク
    状記録媒体に対応して記録又は再生を行うことができる
    ディスクドライブ装置において、 レーザ光の光路に在るようにされる対物レンズを備える
    ことで、前記ディスク状記録媒体の信号面に対して収束
    されたレーザ光を照射することができる光学ピックアッ
    プと、 前記光学ピックアップにおいて前記対物レンズを所定の
    可動範囲内でディスク半径方向に移動可能に支持するレ
    ンズ支持機構と、 前記ディスク状記録媒体に対する前記光学ピックアップ
    の相対位置をディスク半径方向に変位させることができ
    るスレッド機構と、 前記ディスク状記録媒体のトラック方向に対応した分割
    線により、前記ディスク状記録媒体の内周側から外周側
    に対応して、順次第1〜第4の検出領域に4分割され、
    前記ディスク状記録媒体の信号面で反射されたレーザ光
    の反射光を検出する反射光検出手段と、 トラッキングサーボ制御が実行されていない状態の下
    で、前記グルーブ領域としての信号面に対して前記レー
    ザ光が照射されている場合に、前記反射光検出手段によ
    り検出した検出信号に基づいて、前記対物レンズの可動
    範囲内における中点位置からのずれ量に応じたレンズ位
    置信号を生成するレンズ位置信号生成手段と、 前記レンズ位置信号に基づいて、所要の制御状態が得ら
    れるように、前記スレッド機構又は前記レンズ支持機構
    の駆動制御を行うことのできる駆動制御手段を備え、 前記レンズ位置信号生成手段は、 前記反射光検出手段の第1及び第2の検出領域で検出さ
    れた検出信号を加算して第1の加算信号として出力する
    第1の加算器と、 前記反射光検出手段の第3及び第4の検出領域で検出さ
    れた検出信号を加算して第2の加算信号として出力する
    第2の加算器と、 前記第1の加算信号から前記第2の加算信号を減算した
    減算信号を出力する減算器と、 前記減算信号のピーク値をホールドして、ピークホール
    ド信号を出力するピークホールド回路と、 前記減算信号のボトム値をホールドして、ボトムホール
    ド信号を出力するボトムホールド回路と、 前記ピークホールド信号と、前記ボトムホールド信号の
    平均値を信号として出力する平均化回路とを備え、 前記平均化回路から得られる信号を前記レンズ位置信号
    として出力するようにしたことを特徴とするディスクド
    ライブ装置。
  8. 【請求項8】 前記駆動制御手段は、 前記レンズ位置信号に基づいて前記レンズ支持機構の駆
    動制御を行うことで、前記対物レンズが前記中点位置に
    在るように制御することを特徴とする請求項7に記載の
    ディスクドライブ装置。
  9. 【請求項9】 前記対物レンズとディスク状記録媒体を
    挟んで対向し、かつ、前記対物レンズのレーザ光照射位
    置に対応するように配置される磁気ヘッドを備えること
    で、光磁気方式による記録が可能とされていることを特
    徴とする請求項7に記載のディスクドライブ装置。
  10. 【請求項10】 トラッキングサーボ制御のための案内
    溝が形成されたうえでトラック上にデータが記録される
    グルーブ領域としての信号面を少なくとも有するディス
    ク状記録媒体に対応して記録又は再生を行うことができ
    るディスクドライブ装置において、 レーザ光の光路に在るようにされる対物レンズを備える
    ことで、前記ディスク状記録媒体の信号面に対して収束
    されたレーザ光を照射することができる光学ピックアッ
    プと、 前記光学ピックアップにおいて前記対物レンズを所定の
    可動範囲内でディスク半径方向に移動可能に支持するレ
    ンズ支持機構と、 前記ディスク状記録媒体に対する前記光学ピックアップ
    の相対位置をディスク半径方向に変位させることができ
    るスレッド機構と、 前記ディスク状記録媒体のトラック方向に対応した分割
    線により、前記ディスク状記録媒体の内周側から外周側
    に対応して、順次第1〜第4の検出領域に4分割され、
    前記ディスク状記録媒体の信号面で反射されたレーザ光
    の反射光を検出する反射光検出手段と、 トラッキングサーボ制御が実行されている状態の下で、
    前記グルーブ領域としての信号面に対して前記レーザ光
    が照射されている場合に、前記反射光検出手段により検
    出した検出信号に基づいて、前記対物レンズの可動範囲
    内における中点位置からのずれ量に応じたレンズ位置信
    号を生成するレンズ位置信号生成手段と、 前記レンズ位置信号に基づいて、所要の制御状態が得ら
    れるように、前記スレッド機構又は前記レンズ支持機構
    の駆動制御を行うことのできる駆動制御手段を備え、 前記レンズ位置信号生成手段は、 前記反射光検出手段の第1の検出領域で検出された検出
    信号の所定の帯域成分を抽出した第1の抽出信号を出力
    する第1のバンドパスフィルタ回路と、 前記反射光検出手段の第4の検出領域で検出された検出
    信号の所定の帯域成分を抽出した第2の抽出信号を出力
    する第2のバンドパスフィルタ回路と、 前記第1の抽出信号のピーク値をホールドして、第1の
    ピークホールド信号を出力する第1のピークホールド回
    路と、 前記第2の抽出信号のピーク値をホールドして、第2の
    ピークホールド信号を出力する第2のピークホールド回
    路と、 前記第1のピークホールド信号から前記第2のピークホ
    ールド信号を減算して減算信号を出力する減算器と、 前記減算信号のピーク値をホールドして第3のピークホ
    ールド信号を出力する第3のピークホールド回路と、 前記減算信号のボトム値をホールドしてボトムホールド
    信号を出力するボトムホールド回路と、 前記第3のピークホールド信号と、前記ボトムホールド
    信号の平均値を信号として出力する平均化回路とを備
    え、 前記平均化回路から得られる信号を前記レンズ位置信号
    として出力するようにしたことを特徴とするディスクド
    ライブ装置。
  11. 【請求項11】 前記駆動制御手段は、 トラッキングサーボ制御が実行されている状態の下で、
    前記レンズ位置信号に基づいて前記スレッド機構の駆動
    制御を行うように構成されていることを特徴とする請求
    項10に記載のディスクドライブ装置。
  12. 【請求項12】 当該ディスクドライブ装置は、前記デ
    ィスク状記録媒体からのデータの読み出し及び書き込み
    を間欠的に行うようにされていると共に、前記駆動制御
    手段は、前記レンズ位置信号に基づいて前記スレッド機
    構に対する駆動制御を行うように構成されているものと
    したうえで、 前記駆動制御手段は、 前記ディスク状記録媒体からデータの読み出し又は書き
    込みを行うデータ読出/書込期間においては、前記スレ
    ッド機構に対する駆動制御を行わず、 前記ディスク状記録媒体からデータの読み出し又は書き
    込みを行っていない休止期間において、この休止期間の
    直前のデータ読出/書込期間の終了時に得られた前記レ
    ンズ位置信号に基づいて、前記対物レンズの中点位置か
    らのずれ量が所定以上であるとされたときに、前記対物
    レンズの中点位置からのずれ量が所要の範囲内に収まる
    ように前記スレッド機構に対する駆動制御を実行するよ
    うに構成されていることを特徴とする請求項10に記載
    のディスクドライブ装置。
  13. 【請求項13】 前記レンズ位置信号に基づいて得られ
    る前記可動範囲内における対物レンズの現在位置と、こ
    の対物レンズの現在位置からアクセス先に対応する目標
    位置までの移動量とに基づいて、対物レンズを前記目標
    位置に対応する位置に到達させるのに必要とされるスレ
    ッド移動量を算出するスレッド移動量算出手段と、 前記スレッド移動量が予め規定された前記可動範囲内に
    おける実用可動範囲以内の場合には、前記レンズ支持機
    構により前記対物レンズが目標位置に対応する位置に到
    達するように対物レンズを駆動させ、前記スレッド移動
    量が前記実用可動範囲以上の場合には、前記スレッド機
    構に対する駆動を伴って、前記対物レンズが目標位置に
    対応する位置に到達するように制御を行うアクセス制御
    手段と、 が設けられることを特徴とする請求項10に記載のディ
    スクドライブ装置。
  14. 【請求項14】 前記対物レンズとディスク状記録媒体
    を挟んで対向し、かつ、前記対物レンズのレーザ光照射
    位置に対応するように配置される磁気ヘッドを備えるこ
    とで、光磁気方式による記録が可能とされていることを
    特徴とする請求項10に記載のディスクドライブ装置。
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