JP4168538B2 - フィードバックサーボ回路、及びディスクドライブ装置 - Google Patents

フィードバックサーボ回路、及びディスクドライブ装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はフィードバックサーボ回路、及びフィードバックサーボ回路を搭載したディスクドライブ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
光ディスクに対して記録/再生を行うディスクドライブ装置では、光学ピックアップからディスクに対してレーザ光を出力し、ディスク上に記録マークを形成し、又はレーザ光の反射光を検出して情報の再生を行う。このため光学ピックアップ内にはレーザ光源としてのレーザダイオードや、光学素子、フォトディテクタ等が搭載されている。
【0003】
レーザダイオードに対してはレーザドライブ回路から駆動電流信号が印加され、それによってレーザダイオードがレーザ発光駆動されることになるが、レーザダイオードは製造上のばらつきや温度変化によって、電流対光出力特性が変化してしまう。
このため、レーザダイオードからのレーザ出力レベルを一定に保つフィードバックサーボ系が必要になり、このフィードバックサーボ系は、レーザ出力光の一部をモニタし、それが設定された値(光出力レベル)になるように制御するものである。これはAPC(Auto Power Control)回路として知られている。
また、APC回路では、記録速度や記録状態によって制御帯域を変え、応答特性を変える必要がある。
【0004】
APC回路の構成を図4に示す。
光学ピックアップ50はレーザドライバ53からのドライブ電流によりレーザダイオード51から図示しない光学系を介してディスクに対してレーザ光を出力するが、このレーザダイオード52からの出力光の一部はモニタ用ディテクタ52に受光されるようにされており、モニタ用ディテクタ52は、受光光量に応じた電流信号を出力する。即ちレーザダイオード51からのレーザ光出力レベルに応じた電流信号である。
その電流信号はAPC回路54におけるモニタアンプ61において電圧信号に変換された後、抵抗R11を介して誤差増幅器62の一端に入力される。
誤差増幅器62の他端には、D/A変換器63からの基準電圧信号が供給されている。
D/A変換器63は、図示しない制御部からのレベル設定信号SLVとしての値をアナログ電圧信号としての基準電圧信号に変換して誤差増幅器62に供給するものである。従って基準電圧信号とは、制御部が設定する電圧値となる。
誤差増幅器62は、モニタアンプ61からの電圧信号と基準電圧信号を比較増幅し、その出力をレーザドライバ53にフィードバックする。
レーザドライバ53は、誤差増幅器62の出力を電圧/電流変換し、レーザダイオード51に対するドライブ電流を生成する。
【0005】
このようなAPC回路54を有するフィードバックループ(APCループ)により、レーザダイオード51の光出力は、レベル設定信号SLVに基づいたレーザレベルとして定レベル制御されることになる。
【0006】
ここで、誤差増幅器62の抵抗R11、R12は、フィードバックループゲイン(DCゲイン)を決定し、また抵抗R12とコンデンサC11によってフィルタのカットオフ周波数f0(f0=1/(2π・R12・C11))を決定することにより、APCループの制御帯域を設定することができる。
また、コンデンサC11と並列にコンデンサC12が配されており、このコンデンサC12はスイッチ64により、誤差増幅器62の帰還系に投入/切り離し可能とされている。
上記カットオフ周波数f0=1/(2π・R12・C11)とは、スイッチ64がオフでコンデンサC12が切り離されている場合であり、スイッチ64がオンとなると、カットオフ周波数f0=1/(2π・R12・(C11+C12))となり、APCループの制御帯域は低下される。
つまり、図示しない制御部が帯域切換信号SFBによりスイッチ64をオン/オフ制御することで、APCループの制御帯域を切り換えることが可能とされている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
このようなAPC回路54において、APCループがオンしている状態で、スイッチ64をオン→オフ(つまり制御帯域のアップ)した場合、コンデンサC12には、その時点の電荷が保持される(但し理想コンデンサの場合)。しかし、一般的なコンデンサには漏れ電流があり、またスイッチ64のオフ抵抗もあるため、コンデンサC12の電荷は次第に放電されていく。
【0008】
この状態で、スイッチ64をオフ→オン(制御帯域のダウン)した場合、急激にコンデンサC12に電荷が充電されるため、定常状態になるまで誤差増幅器62には過渡応答が発生してしまう。
誤差増幅器62の出力部位▲1▼と、コンデンサC12の一端部位▲2▼の波形を図5に示すが、図示するようにスイッチ64をオンとしたタイミングで過渡応答が発生するものとなる。
【0009】
誤差増幅器62の出力としてこのような過渡応答が発生すると、レーザドライバ53からのドライブ電流が一瞬不安定になり、つまりレーザダイオード51のレーザ光出力が一瞬不安定になる。特に過渡応答によってレーザダイオード51からのレーザ出力レベルが一瞬アップしてしまうと、レーザ光による記録動作に影響を与え、装置の記録動作の不具合が生じやすいものとなる。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明はこのような問題に鑑みて、例えばAPCループなどのフィードバックループにおいて、制御帯域切換時の過渡応答による不具合を解消することを目的とする。
【0011】
このために本発明のフィードバックサーボ回路として、サーボ制御対象部の動作検出信号を得る検出手段と、検出手段により検出される動作検出信号と基準信号との間の誤差信号を発生させる誤差信号生成手段と、誤差信号生成手段からの誤差信号に基づいてサーボ制御対象部を駆動するドライブ手段とによりフィードバックサーボ系を構成するとともに、このフィードバックサーボ系に対して帯域設定用のコンデンサの投入又は切り離しを行うことで、該フィードバックサーボ系における制御帯域の切換を行うスイッチ手段と、スイッチ手段によりコンデンサがフィードバックサーボ系から切り離されている際にコンデンサに電荷をチャージするチャージ手段とを備えるようにする。
即ち、スイッチ手段によりコンデンサがフィードバックサーボ系から切り離されている際にコンデンサに電荷をチャージしておくことで、スイッチ手段がオンとされた瞬間に急激にコンデンサに電荷が充電され過渡応答が発生してしまうことを防止する。
【0012】
また特に上記のサーボ制御対象部はレーザ発光部であり、フィードバックサーボ系により、レーザ発光部の出力レーザパワーが一定に制御される構成とする。つまりAPCループに適用する。
また、このようなフィードバックサーボ回路を備えたディスクドライブ装置を構成する。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態としてCD−R(CD−WO)、CD−RW(CD-Rewritable)に対応するドライブ装置を説明する。
CD−Rは、記録層に有機色素を用いたライトワンス型のメディアとされ、CD−RWは、相変化技術を用いることでデータ書き換え可能なメディアとされている。
CD−R、CD−RW等のディスクに対してデータの記録再生を行うことのできる本例のディスクドライブ装置の構成を図1で説明する。
図1において、ディスク90はCD−R又はCD−RWである。なお、CD−DA(CD-Digital Audio)やCD−ROMなども、ここでいうディスク90として再生可能である。
【0014】
ディスク90は、ターンテーブル7に積載され、記録/再生動作時においてスピンドルモータ1によって一定線速度(CLV)もしくは一定角速度(CAV)で回転駆動される。そして光学ピックアップ1によってディスク90上のピットデータの読み出しが行なわれる。ピットとしては、ディスク種別により、エンボスピット形態や相変化ピット形態、或いは有機色素変化(反射率変化)などによるピットがある。
【0015】
ピックアップ1内には、レーザ光源となるレーザダイオード4や、反射光を検出するためのフォトディテクタ5、レーザ光の出力端となる対物レンズ2、レーザ光を対物レンズ2を介してディスク記録面に照射し、またその反射光をフォトディテクタ5に導く光学系(図示せず)が形成される。
またレーザダイオード4からの出力光の一部が受光されるモニタ用ディテクタ22も設けられる。
【0016】
対物レンズ2は二軸機構3によってトラッキング方向及びフォーカス方向に移動可能に保持されている。
またピックアップ1全体はスレッド機構8によりディスク半径方向に移動可能とされている。
またピックアップ1におけるレーザダイオード4はレーザドライバ18からのドライブ信号(ドライブ電流)によってレーザ発光駆動される。
【0017】
ディスク90からの反射光情報はフォトディテクタ5によって検出され、受光光量に応じた電気信号とされてRFアンプ9に供給される。
RFアンプ9には、フォトディテクタ5としての複数の受光素子からの出力電流に対応して電流電圧変換回路、マトリクス演算/増幅回路等を備え、マトリクス演算処理により必要な信号を生成する。例えば再生データであるRF信号、サーボ制御のためのフォーカスエラー信号FE、トラッキングエラー信号TEなどを生成する。
RFアンプ9から出力される再生RF信号は2値化回路11へ、フォーカスエラー信号FE、トラッキングエラー信号TEはサーボプロセッサ14へ供給される。
【0018】
また、CD−R、CD−RWとしてのディスク90上は、記録トラックのガイドとなるグルーブ(溝)が予め形成されており、しかもその溝はディスク上の絶対アドレスを示す時間情報がFM変調された信号によりウォブル(蛇行)されたものとなっている。従って記録動作時には、グルーブの情報からトラッキングサーボをかけることができるとともに、グルーブのウォブル情報から絶対アドレスを得ることができる。RFアンプ9はマトリクス演算処理によりウォブル情報WOBを抽出し、これをアドレスデコーダ20に供給する。
アドレスデコーダ20では、供給されたウォブル情報WOBを復調することで、絶対アドレス情報を得、システムコントローラ10に供給する。
またグルーブ情報をPLL回路に注入することで、スピンドルモータ6の回転速度情報を得、さらに基準速度情報と比較することで、スピンドルエラー信号SPEを生成し、出力する。
【0019】
RFアンプ9で得られた再生RF信号は2値化回路11で2値化されることでいわゆるEFM信号(8−14変調信号)とされ、エンコード/デコード部12に供給される。
エンコード/デコード部12は、再生時のデコーダとしての機能部位と、記録時のエンコーダとしての記録部位を備える。
再生時にはデコード処理として、EFM復調、CIRCエラー訂正、デインターリーブ、CD−ROMデコード等の処理を行い、CD−ROMフォーマットデータに変換された再生データを得る。
またエンコード/デコード部12は、ディスク90から読み出されてきたデータに対してサブコードの抽出処理も行い、サブコード(Qデータ)としてのTOCやアドレス情報等をシステムコントローラ10に供給する。
さらにエンコード/デコード部12は、PLL処理によりEFM信号に同期した再生クロックを発生させ、その再生クロックに基づいて上記デコード処理を実行することになるが、その再生クロックからスピンドルモータ6の回転速度情報を得、さらに基準速度情報と比較することで、スピンドルエラー信号SPEを生成し、出力できる。
【0020】
再生時には、エンコード/デコード部12は、上記のようにデコードしたデータをバッファメモリ20に蓄積していく。
このドライブ装置からの再生出力としては、バッファメモリ20にバファリングされているデータが読み出されて転送出力されることになる。
【0021】
インターフェース部13は、外部のホストコンピュータ80と接続され、ホストコンピュータ80との間で記録データ、再生データや、各種コマンド等の通信を行う。実際にはSCSIやATAPIインターフェースなどが採用されている。そして再生時においては、デコードされバッファメモリ20に格納された再生データは、インターフェース部13を介してホストコンピュータ80に転送出力されることになる。
なお、ホストコンピュータ80からのリードコマンド、ライトコマンドその他の信号はインターフェース部13を介してシステムコントローラ10に供給される。
【0022】
一方、記録時には、ホストコンピュータ80から記録データ(オーディオデータやCD−ROMデータ)が転送されてくるが、その記録データはインターフェース部13からバッファメモリ20に送られてバッファリングされる。
この場合エンコード/デコード部12は、バファリングされた記録データのエンコード処理として、CD−ROMフォーマットデータをCDフォーマットデータにエンコードする処理(供給されたデータがCD−ROMデータの場合)、CIRCエンコード及びインターリーブ、サブコード付加、EFM変調などを実行する。
【0023】
エンコード/デコード部12でのエンコード処理により得られたEFM信号は、イコライザ21でライトイコライゼーションと呼ばれる処理が施された後、ライトデータWDATAとしてレーザードライバ18に送られ、ディスクに書き込まれる。つまりレーザドライバ18ではライトデータWDATAにより変調されたレーザドライブパルスをレーザダイオード4に与え、レーザ発光駆動を行うことで、ディスク90にライトデータWDATAに応じたピット(相変化ピットや色素変化ピット)が形成されることになる。
【0024】
APC回路(Auto Power Control)19は、モニタ用ディテクタ22の出力によりレーザ出力パワーをモニターしながらレーザーの出力が温度などによらず一定になるように制御する回路部である。レーザー出力の目標値はシステムコントローラ10から与えら、レーザ出力レベルが、その目標値になるようにレーザドライバ18を制御する。詳しくは後述する。
【0025】
サーボプロセッサ14は、RFアンプ9からのフォーカスエラー信号FE、トラッキングエラー信号TEや、エンコード/デコード部12もしくはアドレスデコーダ20からのスピンドルエラー信号SPE等から、フォーカス、トラッキング、スレッド、スピンドルの各種サーボドライブ信号を生成しサーボ動作を実行させる。
即ちフォーカスエラー信号FE、トラッキングエラー信号TEに応じてフォーカスドライブ信号FD、トラッキングドライブ信号TDを生成し、二軸ドライバ16に供給する。二軸ドライバ16はピックアップ1における二軸機構3のフォーカスコイル、トラッキングコイルを駆動することになる。これによってピックアップ1、RFアンプ9、サーボプロセッサ14、二軸ドライバ16、二軸機構3によるトラッキングサーボループ及びフォーカスサーボループが形成される。
【0026】
サーボプロセッサ14はさらに、スピンドルモータドライバ17に対してスピンドルエラー信号SPEに応じて生成したスピンドルドライブ信号を供給する。スピンドルモータドライバ17はスピンドルドライブ信号に応じて例えば3相駆動信号をスピンドルモータ6に印加し、スピンドルモータ6のCLV回転を実行させる。またサーボプロセッサ14はシステムコントローラ10からのスピンドルキック/ブレーキ制御信号に応じてスピンドルドライブ信号を発生させ、スピンドルモータドライバ17によるスピンドルモータ6の起動、停止、加速、減速などの動作も実行させる。
【0027】
またサーボプロセッサ14は、例えばトラッキングエラー信号TEの低域成分として得られるスレッドエラー信号や、システムコントローラ10からのアクセス実行制御などに基づいてスレッドドライブ信号を生成し、スレッドドライバ15に供給する。スレッドドライバ15はスレッドドライブ信号に応じてスレッド機構8を駆動する。スレッド機構8には図示しないが、ピックアップ1を保持するメインシャフト、スレッドモータ、伝達ギア等による機構を有し、スレッドドライバ15がスレッドドライブ信号に応じてスレッドモータ8を駆動することで、ピックアップ1の所要のスライド移動が行なわれる。
【0028】
以上のようなサーボ系及び記録再生系の各種動作はマイクロコンピュータによって形成されたシステムコントローラ10により制御される。
システムコントローラ10は、ホストコンピュータ80からのコマンドに応じて各種処理を実行する。
例えばホストコンピュータ80から、ディスク90に記録されている或るデータの転送を求めるリードコマンドが供給された場合は、まず指示されたアドレスを目的としてシーク動作制御を行う。即ちサーボプロセッサ14に指令を出し、シークコマンドにより指定されたアドレスをターゲットとするピックアップ1のアクセス動作を実行させる。
その後、その指示されたデータ区間のデータをホストコンピュータ80に転送するために必要な動作制御を行う。即ちディスク90からのデータ読出/デコード/バファリング等を行って、要求されたデータを転送する。
【0029】
またホストコンピュータ80から書込命令(ライトコマンド)が出されると、システムコントローラ10は、まず書き込むべきアドレスにピックアップ1を移動させる。そしてエンコード/デコード部12により、ホストコンピュータ80から転送されてきたデータについて上述したようにエンコード処理を実行させ、EFM信号とさせる。
そして上記のようにイコライジングされたライトデータWDATAがレーザドライバ18に供給されることで、記録が実行される。
【0030】
上記APC回路19を含むフィードバックサーボ系の構成を図2に示す。
ピックアップ1におけるレーザダイオード4は上述のようにレーザドライバ18からのドライブ電流によりレーザ光出力を行うが、レーザダイオード4からの出力光の一部はモニタ用ディテクタ22に受光される。そしてモニタ用ディテクタ22は、受光光量に応じた電流信号をAPC回路19に対して出力する。これはレーザダイオード4からのレーザ光出力レベルに応じた電流信号となる。
【0031】
その電流信号はAPC回路54におけるモニタアンプ30において電圧信号に変換された後、抵抗R1を介して誤差増幅器31の一端(反転入力)に入力される。
また誤差増幅器31の他端(非反転入力)には、D/A変換器33からの基準電圧信号が供給されている。
D/A変換器33は、システムコントローラ10からのレベル設定信号SLVとしての値をアナログ電圧信号としての基準電圧信号に変換して誤差増幅器31に供給するものである。従って基準電圧信号とは、システムコントローラ10が設定する電圧値となる。
【0032】
誤差増幅器31は、モニタアンプ30からの電圧信号と基準電圧信号を比較増幅し、その出力をレーザドライバ18にフィードバックする。
レーザドライバ18は、誤差増幅器31の出力を電圧/電流変換し、レーザダイオード4に対するドライブ電流を生成する。
【0033】
このようなAPC回路19を有するフィードバックループ(APCループ)により、レーザダイオード4の光出力は、システムコントローラ10によるレベル設定信号SLVに基づいたレーザレベルとして定レベル制御されることになる。
【0034】
ここで、誤差増幅器62の抵抗R1、R2は、フィードバックループゲイン(DCゲイン)を決定し、また抵抗R2とコンデンサC1によってフィルタのカットオフ周波数f0(f0=1/(2π・R2・C1))を決定することにより、APCループの制御帯域を設定することができる。
また、コンデンサC1と並列にコンデンサC2が配されており、このコンデンサC2はスイッチ32により、誤差増幅器31の帰還系に投入/切り離し可能とされている。即ち、スイッチ32がa端子に接続されることでコンデンサC2は帰還系に投入され、一方、スイッチ32がb端子に接続されることでコンデンサC2は帰還系から切り離される。
【0035】
そして上記カットオフ周波数f0=1/(2π・R2・C1)とは、スイッチ32がb端子に接続されてコンデンサC2が切り離されている場合であり、スイッチ32がa端子に接続されてコンデンサC2が投入されると、カットオフ周波数f0=1/(2π・R2・(C1+C2))となり、APCループの制御帯域は低下される。
スイッチ32はシステムコントローラ10からの帯域切換信号SFBによりa端子/b端子に切換制御されるものであり、従ってシステムコントローラ10は帯域切換信号SFBによりスイッチ32を切換制御することで、APCループの制御帯域を切り換えることが可能とされている。
【0036】
またスイッチ32がb端子に接続されている場合は、コンデンサC2はD/A変換器33の出力(誤差増幅器31の非反転入力)が接続されることとなり、これによってコンデンサC2には電荷がプリチャージされる状態となる。
【0037】
このようなAPC回路54において、APCループがオンしている状態で、スイッチ32をa端子→b端子(つまり制御帯域のアップ)した場合、コンデンサC2には、それが理想コンデンサであるとすれば、その時点の電荷が保持される。しかし実際には、一般的なコンデンサには漏れ電流があるためそのようにはならない。ところが、スイッチ32がb端子に接続されている場合は、コンデンサC2には電荷がプリチャージされることになるため、スイッチ32のb端子接続期間においてコンデンサC2は電荷を保持している状態を維持できる。
【0038】
誤差増幅器31の反転入力端子と非反転入力端子間の電位は、アンプのDCゲインが十分に高いために、イマジナリショート状態になっており、ほぼ同電位となっている。このためスイッチ32がb端子に接続された際に、D/A変換器33の出力(誤差増幅器31の非反転入力)がコンデンサC2に接続されることで、コンデンサC2にはスイッチ32のa端子接続時と同電位によるプリチャージが行われることとなる。つまりコンデンサC2は、誤差増幅器31の帰還系に投入されている際と同じ電荷を、帰還系から切り離された際にも保持できる。
従って、その後スイッチ32がa端子に切り換えられた際(制御帯域をダウンさせる際)に、急激にコンデンサC2に電荷が充電されるという現象は発生しない(コンデンサC2の電荷が変化しない)。これによって誤差増幅器62の過渡応答発生を防ぐことができる。
【0039】
誤差増幅器31の出力部位▲1▼と、コンデンサC2の一端部位▲2▼の波形を図3に示すが、上述した図5と比較すると明瞭にわかるように、本例の場合はスイッチ32をa端子に切り換えたタイミングで過渡応答は発生しない。
誤差増幅器62の出力として過渡応答が防止されることで、レーザドライバ18からのドライブ電流が一瞬不安定になりということがなくなる。従って制御帯域の切換時もレーザダイオード4のレーザ光出力は安定し、レーザ出力レベルが一瞬アップしてしまうということはない。
これによって安定した記録動作を実現できる。
【0040】
以上実施の形態として、APCループに本発明の技術を適用した例を述べたが、制御帯域の切換は、他のフィードバックサーボ系、即ち上述したフォーカスサーボ系、トラッキングサーボ系、スレッドサーボ系、スピンドルサーボ系でも実行される場合がある。
それらのサーボ系において、コンデンサの投入/切り離しによるフィルタのカットオフ周波数を変化させて制御帯域を切り換える場合は、上記APC回路19で説明した手法を同様に適用できるものである。即ち切り離し時のプリチャージにより制御帯域切換時の過渡応答を防ぎ、安定したサーボ動作を実現できる。
また、これらのサーボ系に限らず、本発明はあらゆるフィードバックサーボ系に適用できる。
【0041】
【発明の効果】
以上の説明からわかるように本発明では、フィードバックサーボ系に対して帯域設定用のコンデンサの投入又は切り離しを行うことで、該フィードバックサーボ系における制御帯域の切換を行うスイッチ手段と、スイッチ手段によりコンデンサがフィードバックサーボ系から切り離されている際にコンデンサに電荷をチャージするチャージ手段とを備えるようにしている。そして、スイッチ手段によりコンデンサがフィードバックサーボ系から切り離されている際にチャージ手段によってコンデンサに電荷をチャージしておくことで、スイッチ手段がオンとされた瞬間に急激にコンデンサに電荷が充電され過渡応答が発生してしまうことが防止される。このため、制御帯域切換によってサーボ制御対象部に対するドライブ電流が不安定になることがなく、安定したサーボ駆動を行うことができるという効果がある。即ち、安定したフィードバックサーボ回路、又は記録再生動作の安定したディスクドライブ装置を実現できる。
【0042】
また特にこのようなフィードバックサーボ回路をAPC回路系に適用することで、レーザ発光動作を安定させることができる。特に過渡応答によってレーザ光出力レベルが瞬間的にアップしてしまうなどの現象がなくなり、適切な記録動作を維持できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態のドライブ装置のブロック図である。
【図2】実施の形態のAPCループ構成のブロック図である。
【図3】実施の形態のAPC回路内の信号波形の説明図である。
【図4】従来のAPCループ構成のブロック図である。
【図5】制御帯域切換時の過渡応答の説明図である。
【符号の説明】
1 ピックアップ、4 レーザダイオード、9 RFアンプ、10 システムコントローラ、12 エンコード/デコード部、13 インターフェース部、14 サーボプロセッサ、18 レーザドライバ、19 APC回路、20 バッファメモリ、22 モニタ用ディテクタ、30 モニタアンプ、31 誤差増幅器、32 スイッチ、33 D/A変換器、80 ホストコンピュータ、90 ディスク

Claims (2)

  1. レーザ発光部の動作検出信号を得る検出手段と、
    前記検出手段により検出される動作検出信号と基準信号との間の誤差信号を発生させるための誤差増幅器を有する誤差信号生成手段と、
    前記誤差信号生成手段からの誤差信号に基づいて、前記レーザ発光部を駆動するドライブ手段と、
    前記検出手段、前記誤差信号生成手段、前記ドライブ手段で形成される、前記レーザ発光部の出力レーザパワーを一定に制御するフィードバックサーボ系に対して、前記誤差増幅器の反転入力に接続するか否かによって帯域設定用のコンデンサの投入又は切り離しを行うことで、該フィードバックサーボ系における制御帯域の切換を行うスイッチ手段と、
    前記スイッチ手段により前記コンデンサがフィードバックサーボ系から切り離されている際に、前記誤差増幅器の非反転入力に前記コンデンサを接続して電荷をチャージするチャージ手段と、
    備えるフィードバックサーボ回路。
  2. レーザ発光部の動作検出信号を得る検出手段と、
    前記検出手段により検出される動作検出信号と基準信号との間の誤差信号を発生させるための誤差増幅器を有する誤差信号生成手段と、
    前記誤差信号生成手段からの誤差信号に基づいて、前記レーザ発光部を駆動するドライブ手段と、
    前記検出手段、前記誤差信号生成手段、前記ドライブ手段で形成される、前記レーザ発光部の出力レーザパワーを一定に制御するフィードバックサーボ系に対して、前記誤差増幅器の反転入力に接続するか否かによって帯域設定用のコンデンサの投入又は切り離しを行うことで、該フィードバックサーボ系における制御帯域の切換を行うスイッチ手段と、
    前記スイッチ手段により前記コンデンサがフィードバックサーボ系から切り離されている際に、前記誤差増幅器の非反転入力に前記コンデンサを接続して電荷をチャージするチャージ手段と、
    を備えて構成されるフィードバックサーボ回路を有するディスクドライブ装置。
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