JP2001043552A - フィードバックサーボ回路、及びディスクドライブ装置 - Google Patents
フィードバックサーボ回路、及びディスクドライブ装置Info
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- JP2001043552A JP2001043552A JP11216848A JP21684899A JP2001043552A JP 2001043552 A JP2001043552 A JP 2001043552A JP 11216848 A JP11216848 A JP 11216848A JP 21684899 A JP21684899 A JP 21684899A JP 2001043552 A JP2001043552 A JP 2001043552A
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Abstract
換時の過渡応答を防止し、安定なサーボ動作を実現す
る。 【解決手段】 フィードバックサーボ系に対して帯域設
定用のコンデンサの投入又は切り離しを行うことで制御
帯域の切換を行うスイッチ手段と、スイッチ手段により
コンデンサがフィードバックサーボ系から切り離されて
いる際にコンデンサに電荷をチャージするチャージ手段
とを備えるようにする。つまり、スイッチ手段によりコ
ンデンサがフィードバックサーボ系から切り離されてい
る際にチャージ手段によってコンデンサに電荷をチャー
ジしておくことで、スイッチ手段がオンとされた瞬間に
急激にコンデンサに電荷が充電され過渡応答が発生して
しまうことを防止する。
Description
ボ回路、及びフィードバックサーボ回路を搭載したディ
スクドライブ装置に関するものである。
ィスクドライブ装置では、光学ピックアップからディス
クに対してレーザ光を出力し、ディスク上に記録マーク
を形成し、又はレーザ光の反射光を検出して情報の再生
を行う。このため光学ピックアップ内にはレーザ光源と
してのレーザダイオードや、光学素子、フォトディテク
タ等が搭載されている。
ブ回路から駆動電流信号が印加され、それによってレー
ザダイオードがレーザ発光駆動されることになるが、レ
ーザダイオードは製造上のばらつきや温度変化によっ
て、電流対光出力特性が変化してしまう。このため、レ
ーザダイオードからのレーザ出力レベルを一定に保つフ
ィードバックサーボ系が必要になり、このフィードバッ
クサーボ系は、レーザ出力光の一部をモニタし、それが
設定された値(光出力レベル)になるように制御するも
のである。これはAPC(Auto Power Control)回路と
して知られている。また、APC回路では、記録速度や
記録状態によって制御帯域を変え、応答特性を変える必
要がある。
クアップ50はレーザドライバ53からのドライブ電流
によりレーザダイオード51から図示しない光学系を介
してディスクに対してレーザ光を出力するが、このレー
ザダイオード52からの出力光の一部はモニタ用ディテ
クタ52に受光されるようにされており、モニタ用ディ
テクタ52は、受光光量に応じた電流信号を出力する。
即ちレーザダイオード51からのレーザ光出力レベルに
応じた電流信号である。その電流信号はAPC回路54
におけるモニタアンプ61において電圧信号に変換され
た後、抵抗R11を介して誤差増幅器62の一端に入力
される。誤差増幅器62の他端には、D/A変換器63
からの基準電圧信号が供給されている。D/A変換器6
3は、図示しない制御部からのレベル設定信号SLVとし
ての値をアナログ電圧信号としての基準電圧信号に変換
して誤差増幅器62に供給するものである。従って基準
電圧信号とは、制御部が設定する電圧値となる。誤差増
幅器62は、モニタアンプ61からの電圧信号と基準電
圧信号を比較増幅し、その出力をレーザドライバ53に
フィードバックする。レーザドライバ53は、誤差増幅
器62の出力を電圧/電流変換し、レーザダイオード5
1に対するドライブ電流を生成する。
ドバックループ(APCループ)により、レーザダイオ
ード51の光出力は、レベル設定信号SLVに基づいたレ
ーザレベルとして定レベル制御されることになる。
12は、フィードバックループゲイン(DCゲイン)を
決定し、また抵抗R12とコンデンサC11によってフ
ィルタのカットオフ周波数f0(f0=1/(2π・R
12・C11))を決定することにより、APCループ
の制御帯域を設定することができる。また、コンデンサ
C11と並列にコンデンサC12が配されており、この
コンデンサC12はスイッチ64により、誤差増幅器6
2の帰還系に投入/切り離し可能とされている。上記カ
ットオフ周波数f0=1/(2π・R12・C11)と
は、スイッチ64がオフでコンデンサC12が切り離さ
れている場合であり、スイッチ64がオンとなると、カ
ットオフ周波数f0=1/(2π・R12・(C11+
C12))となり、APCループの制御帯域は低下され
る。つまり、図示しない制御部が帯域切換信号SFBによ
りスイッチ64をオン/オフ制御することで、APCル
ープの制御帯域を切り換えることが可能とされている。
54において、APCループがオンしている状態で、ス
イッチ64をオン→オフ(つまり制御帯域のアップ)し
た場合、コンデンサC12には、その時点の電荷が保持
される(但し理想コンデンサの場合)。しかし、一般的
なコンデンサには漏れ電流があり、またスイッチ64の
オフ抵抗もあるため、コンデンサC12の電荷は次第に
放電されていく。
(制御帯域のダウン)した場合、急激にコンデンサC1
2に電荷が充電されるため、定常状態になるまで誤差増
幅器62には過渡応答が発生してしまう。誤差増幅器6
2の出力部位と、コンデンサC12の一端部位の波
形を図5に示すが、図示するようにスイッチ64をオン
としたタイミングで過渡応答が発生するものとなる。
渡応答が発生すると、レーザドライバ53からのドライ
ブ電流が一瞬不安定になり、つまりレーザダイオード5
1のレーザ光出力が一瞬不安定になる。特に過渡応答に
よってレーザダイオード51からのレーザ出力レベルが
一瞬アップしてしまうと、レーザ光による記録動作に影
響を与え、装置の記録動作の不具合が生じやすいものと
なる。
に鑑みて、例えばAPCループなどのフィードバックル
ープにおいて、制御帯域切換時の過渡応答による不具合
を解消することを目的とする。
回路として、サーボ制御対象部の動作検出信号を得る検
出手段と、検出手段により検出される動作検出信号と基
準信号との間の誤差信号を発生させる誤差信号生成手段
と、誤差信号生成手段からの誤差信号に基づいてサーボ
制御対象部を駆動するドライブ手段とによりフィードバ
ックサーボ系を構成するとともに、このフィードバック
サーボ系に対して帯域設定用のコンデンサの投入又は切
り離しを行うことで、該フィードバックサーボ系におけ
る制御帯域の切換を行うスイッチ手段と、スイッチ手段
によりコンデンサがフィードバックサーボ系から切り離
されている際にコンデンサに電荷をチャージするチャー
ジ手段とを備えるようにする。即ち、スイッチ手段によ
りコンデンサがフィードバックサーボ系から切り離され
ている際にコンデンサに電荷をチャージしておくこと
で、スイッチ手段がオンとされた瞬間に急激にコンデン
サに電荷が充電され過渡応答が発生してしまうことを防
止する。
発光部であり、フィードバックサーボ系により、レーザ
発光部の出力レーザパワーが一定に制御される構成とす
る。つまりAPCループに適用する。また、このような
フィードバックサーボ回路を備えたディスクドライブ装
置を構成する。
CD−R(CD−WO)、CD−RW(CD-Rewritabl
e)に対応するドライブ装置を説明する。CD−Rは、
記録層に有機色素を用いたライトワンス型のメディアと
され、CD−RWは、相変化技術を用いることでデータ
書き換え可能なメディアとされている。CD−R、CD
−RW等のディスクに対してデータの記録再生を行うこ
とのできる本例のディスクドライブ装置の構成を図1で
説明する。図1において、ディスク90はCD−R又は
CD−RWである。なお、CD−DA(CD-Digital Aud
io)やCD−ROMなども、ここでいうディスク90と
して再生可能である。
され、記録/再生動作時においてスピンドルモータ1に
よって一定線速度(CLV)もしくは一定角速度(CA
V)で回転駆動される。そして光学ピックアップ1によ
ってディスク90上のピットデータの読み出しが行なわ
れる。ピットとしては、ディスク種別により、エンボス
ピット形態や相変化ピット形態、或いは有機色素変化
(反射率変化)などによるピットがある。
レーザダイオード4や、反射光を検出するためのフォト
ディテクタ5、レーザ光の出力端となる対物レンズ2、
レーザ光を対物レンズ2を介してディスク記録面に照射
し、またその反射光をフォトディテクタ5に導く光学系
(図示せず)が形成される。またレーザダイオード4か
らの出力光の一部が受光されるモニタ用ディテクタ22
も設けられる。
キング方向及びフォーカス方向に移動可能に保持されて
いる。またピックアップ1全体はスレッド機構8により
ディスク半径方向に移動可能とされている。またピック
アップ1におけるレーザダイオード4はレーザドライバ
18からのドライブ信号(ドライブ電流)によってレー
ザ発光駆動される。
ィテクタ5によって検出され、受光光量に応じた電気信
号とされてRFアンプ9に供給される。RFアンプ9に
は、フォトディテクタ5としての複数の受光素子からの
出力電流に対応して電流電圧変換回路、マトリクス演算
/増幅回路等を備え、マトリクス演算処理により必要な
信号を生成する。例えば再生データであるRF信号、サ
ーボ制御のためのフォーカスエラー信号FE、トラッキ
ングエラー信号TEなどを生成する。RFアンプ9から
出力される再生RF信号は2値化回路11へ、フォーカ
スエラー信号FE、トラッキングエラー信号TEはサー
ボプロセッサ14へ供給される。
スク90上は、記録トラックのガイドとなるグルーブ
(溝)が予め形成されており、しかもその溝はディスク
上の絶対アドレスを示す時間情報がFM変調された信号
によりウォブル(蛇行)されたものとなっている。従っ
て記録動作時には、グルーブの情報からトラッキングサ
ーボをかけることができるとともに、グルーブのウォブ
ル情報から絶対アドレスを得ることができる。RFアン
プ9はマトリクス演算処理によりウォブル情報WOBを
抽出し、これをアドレスデコーダ20に供給する。アド
レスデコーダ20では、供給されたウォブル情報WOB
を復調することで、絶対アドレス情報を得、システムコ
ントローラ10に供給する。またグルーブ情報をPLL
回路に注入することで、スピンドルモータ6の回転速度
情報を得、さらに基準速度情報と比較することで、スピ
ンドルエラー信号SPEを生成し、出力する。
値化回路11で2値化されることでいわゆるEFM信号
(8−14変調信号)とされ、エンコード/デコード部
12に供給される。エンコード/デコード部12は、再
生時のデコーダとしての機能部位と、記録時のエンコー
ダとしての記録部位を備える。再生時にはデコード処理
として、EFM復調、CIRCエラー訂正、デインター
リーブ、CD−ROMデコード等の処理を行い、CD−
ROMフォーマットデータに変換された再生データを得
る。またエンコード/デコード部12は、ディスク90
から読み出されてきたデータに対してサブコードの抽出
処理も行い、サブコード(Qデータ)としてのTOCや
アドレス情報等をシステムコントローラ10に供給す
る。さらにエンコード/デコード部12は、PLL処理
によりEFM信号に同期した再生クロックを発生させ、
その再生クロックに基づいて上記デコード処理を実行す
ることになるが、その再生クロックからスピンドルモー
タ6の回転速度情報を得、さらに基準速度情報と比較す
ることで、スピンドルエラー信号SPEを生成し、出力
できる。
は、上記のようにデコードしたデータをバッファメモリ
20に蓄積していく。このドライブ装置からの再生出力
としては、バッファメモリ20にバファリングされてい
るデータが読み出されて転送出力されることになる。
コンピュータ80と接続され、ホストコンピュータ80
との間で記録データ、再生データや、各種コマンド等の
通信を行う。実際にはSCSIやATAPIインターフ
ェースなどが採用されている。そして再生時において
は、デコードされバッファメモリ20に格納された再生
データは、インターフェース部13を介してホストコン
ピュータ80に転送出力されることになる。なお、ホス
トコンピュータ80からのリードコマンド、ライトコマ
ンドその他の信号はインターフェース部13を介してシ
ステムコントローラ10に供給される。
0から記録データ(オーディオデータやCD−ROMデ
ータ)が転送されてくるが、その記録データはインター
フェース部13からバッファメモリ20に送られてバッ
ファリングされる。この場合エンコード/デコード部1
2は、バファリングされた記録データのエンコード処理
として、CD−ROMフォーマットデータをCDフォー
マットデータにエンコードする処理(供給されたデータ
がCD−ROMデータの場合)、CIRCエンコード及
びインターリーブ、サブコード付加、EFM変調などを
実行する。
ド処理により得られたEFM信号は、イコライザ21で
ライトイコライゼーションと呼ばれる処理が施された
後、ライトデータWDATAとしてレーザードライバ1
8に送られ、ディスクに書き込まれる。つまりレーザド
ライバ18ではライトデータWDATAにより変調され
たレーザドライブパルスをレーザダイオード4に与え、
レーザ発光駆動を行うことで、ディスク90にライトデ
ータWDATAに応じたピット(相変化ピットや色素変
化ピット)が形成されることになる。
は、モニタ用ディテクタ22の出力によりレーザ出力パ
ワーをモニターしながらレーザーの出力が温度などによ
らず一定になるように制御する回路部である。レーザー
出力の目標値はシステムコントローラ10から与えら、
レーザ出力レベルが、その目標値になるようにレーザド
ライバ18を制御する。詳しくは後述する。
らのフォーカスエラー信号FE、トラッキングエラー信
号TEや、エンコード/デコード部12もしくはアドレ
スデコーダ20からのスピンドルエラー信号SPE等か
ら、フォーカス、トラッキング、スレッド、スピンドル
の各種サーボドライブ信号を生成しサーボ動作を実行さ
せる。即ちフォーカスエラー信号FE、トラッキングエ
ラー信号TEに応じてフォーカスドライブ信号FD、ト
ラッキングドライブ信号TDを生成し、二軸ドライバ1
6に供給する。二軸ドライバ16はピックアップ1にお
ける二軸機構3のフォーカスコイル、トラッキングコイ
ルを駆動することになる。これによってピックアップ
1、RFアンプ9、サーボプロセッサ14、二軸ドライ
バ16、二軸機構3によるトラッキングサーボループ及
びフォーカスサーボループが形成される。
ルモータドライバ17に対してスピンドルエラー信号S
PEに応じて生成したスピンドルドライブ信号を供給す
る。スピンドルモータドライバ17はスピンドルドライ
ブ信号に応じて例えば3相駆動信号をスピンドルモータ
6に印加し、スピンドルモータ6のCLV回転を実行さ
せる。またサーボプロセッサ14はシステムコントロー
ラ10からのスピンドルキック/ブレーキ制御信号に応
じてスピンドルドライブ信号を発生させ、スピンドルモ
ータドライバ17によるスピンドルモータ6の起動、停
止、加速、減速などの動作も実行させる。
ッキングエラー信号TEの低域成分として得られるスレ
ッドエラー信号や、システムコントローラ10からのア
クセス実行制御などに基づいてスレッドドライブ信号を
生成し、スレッドドライバ15に供給する。スレッドド
ライバ15はスレッドドライブ信号に応じてスレッド機
構8を駆動する。スレッド機構8には図示しないが、ピ
ックアップ1を保持するメインシャフト、スレッドモー
タ、伝達ギア等による機構を有し、スレッドドライバ1
5がスレッドドライブ信号に応じてスレッドモータ8を
駆動することで、ピックアップ1の所要のスライド移動
が行なわれる。
種動作はマイクロコンピュータによって形成されたシス
テムコントローラ10により制御される。システムコン
トローラ10は、ホストコンピュータ80からのコマン
ドに応じて各種処理を実行する。例えばホストコンピュ
ータ80から、ディスク90に記録されている或るデー
タの転送を求めるリードコマンドが供給された場合は、
まず指示されたアドレスを目的としてシーク動作制御を
行う。即ちサーボプロセッサ14に指令を出し、シーク
コマンドにより指定されたアドレスをターゲットとする
ピックアップ1のアクセス動作を実行させる。その後、
その指示されたデータ区間のデータをホストコンピュー
タ80に転送するために必要な動作制御を行う。即ちデ
ィスク90からのデータ読出/デコード/バファリング
等を行って、要求されたデータを転送する。
(ライトコマンド)が出されると、システムコントロー
ラ10は、まず書き込むべきアドレスにピックアップ1
を移動させる。そしてエンコード/デコード部12によ
り、ホストコンピュータ80から転送されてきたデータ
について上述したようにエンコード処理を実行させ、E
FM信号とさせる。そして上記のようにイコライジング
されたライトデータWDATAがレーザドライバ18に
供給されることで、記録が実行される。
サーボ系の構成を図2に示す。ピックアップ1における
レーザダイオード4は上述のようにレーザドライバ18
からのドライブ電流によりレーザ光出力を行うが、レー
ザダイオード4からの出力光の一部はモニタ用ディテク
タ22に受光される。そしてモニタ用ディテクタ22
は、受光光量に応じた電流信号をAPC回路19に対し
て出力する。これはレーザダイオード4からのレーザ光
出力レベルに応じた電流信号となる。
ニタアンプ30において電圧信号に変換された後、抵抗
R1を介して誤差増幅器31の一端(反転入力)に入力
される。また誤差増幅器31の他端(非反転入力)に
は、D/A変換器33からの基準電圧信号が供給されて
いる。D/A変換器33は、システムコントローラ10
からのレベル設定信号SLVとしての値をアナログ電圧信
号としての基準電圧信号に変換して誤差増幅器31に供
給するものである。従って基準電圧信号とは、システム
コントローラ10が設定する電圧値となる。
の電圧信号と基準電圧信号を比較増幅し、その出力をレ
ーザドライバ18にフィードバックする。レーザドライ
バ18は、誤差増幅器31の出力を電圧/電流変換し、
レーザダイオード4に対するドライブ電流を生成する。
ドバックループ(APCループ)により、レーザダイオ
ード4の光出力は、システムコントローラ10によるレ
ベル設定信号SLVに基づいたレーザレベルとして定レベ
ル制御されることになる。
は、フィードバックループゲイン(DCゲイン)を決定
し、また抵抗R2とコンデンサC1によってフィルタの
カットオフ周波数f0(f0=1/(2π・R2・C
1))を決定することにより、APCループの制御帯域
を設定することができる。また、コンデンサC1と並列
にコンデンサC2が配されており、このコンデンサC2
はスイッチ32により、誤差増幅器31の帰還系に投入
/切り離し可能とされている。即ち、スイッチ32がa
端子に接続されることでコンデンサC2は帰還系に投入
され、一方、スイッチ32がb端子に接続されることで
コンデンサC2は帰還系から切り離される。
(2π・R2・C1)とは、スイッチ32がb端子に接
続されてコンデンサC2が切り離されている場合であ
り、スイッチ32がa端子に接続されてコンデンサC2
が投入されると、カットオフ周波数f0=1/(2π・
R2・(C1+C2))となり、APCループの制御帯
域は低下される。スイッチ32はシステムコントローラ
10からの帯域切換信号SFBによりa端子/b端子に切
換制御されるものであり、従ってシステムコントローラ
10は帯域切換信号SFBによりスイッチ32を切換制御
することで、APCループの制御帯域を切り換えること
が可能とされている。
る場合は、コンデンサC2はD/A変換器33の出力
(誤差増幅器31の非反転入力)が接続されることとな
り、これによってコンデンサC2には電荷がプリチャー
ジされる状態となる。
Cループがオンしている状態で、スイッチ32をa端子
→b端子(つまり制御帯域のアップ)した場合、コンデ
ンサC2には、それが理想コンデンサであるとすれば、
その時点の電荷が保持される。しかし実際には、一般的
なコンデンサには漏れ電流があるためそのようにはなら
ない。ところが、スイッチ32がb端子に接続されてい
る場合は、コンデンサC2には電荷がプリチャージされ
ることになるため、スイッチ32のb端子接続期間にお
いてコンデンサC2は電荷を保持している状態を維持で
きる。
力端子間の電位は、アンプのDCゲインが十分に高いた
めに、イマジナリショート状態になっており、ほぼ同電
位となっている。このためスイッチ32がb端子に接続
された際に、D/A変換器33の出力(誤差増幅器31
の非反転入力)がコンデンサC2に接続されることで、
コンデンサC2にはスイッチ32のa端子接続時と同電
位によるプリチャージが行われることとなる。つまりコ
ンデンサC2は、誤差増幅器31の帰還系に投入されて
いる際と同じ電荷を、帰還系から切り離された際にも保
持できる。従って、その後スイッチ32がa端子に切り
換えられた際(制御帯域をダウンさせる際)に、急激に
コンデンサC2に電荷が充電されるという現象は発生し
ない(コンデンサC2の電荷が変化しない)。これによ
って誤差増幅器62の過渡応答発生を防ぐことができ
る。
サC2の一端部位の波形を図3に示すが、上述した図
5と比較すると明瞭にわかるように、本例の場合はスイ
ッチ32をa端子に切り換えたタイミングで過渡応答は
発生しない。誤差増幅器62の出力として過渡応答が防
止されることで、レーザドライバ18からのドライブ電
流が一瞬不安定になりということがなくなる。従って制
御帯域の切換時もレーザダイオード4のレーザ光出力は
安定し、レーザ出力レベルが一瞬アップしてしまうとい
うことはない。これによって安定した記録動作を実現で
きる。
発明の技術を適用した例を述べたが、制御帯域の切換
は、他のフィードバックサーボ系、即ち上述したフォー
カスサーボ系、トラッキングサーボ系、スレッドサーボ
系、スピンドルサーボ系でも実行される場合がある。そ
れらのサーボ系において、コンデンサの投入/切り離し
によるフィルタのカットオフ周波数を変化させて制御帯
域を切り換える場合は、上記APC回路19で説明した
手法を同様に適用できるものである。即ち切り離し時の
プリチャージにより制御帯域切換時の過渡応答を防ぎ、
安定したサーボ動作を実現できる。また、これらのサー
ボ系に限らず、本発明はあらゆるフィードバックサーボ
系に適用できる。
は、フィードバックサーボ系に対して帯域設定用のコン
デンサの投入又は切り離しを行うことで、該フィードバ
ックサーボ系における制御帯域の切換を行うスイッチ手
段と、スイッチ手段によりコンデンサがフィードバック
サーボ系から切り離されている際にコンデンサに電荷を
チャージするチャージ手段とを備えるようにしている。
そして、スイッチ手段によりコンデンサがフィードバッ
クサーボ系から切り離されている際にチャージ手段によ
ってコンデンサに電荷をチャージしておくことで、スイ
ッチ手段がオンとされた瞬間に急激にコンデンサに電荷
が充電され過渡応答が発生してしまうことが防止され
る。このため、制御帯域切換によってサーボ制御対象部
に対するドライブ電流が不安定になることがなく、安定
したサーボ駆動を行うことができるという効果がある。
即ち、安定したフィードバックサーボ回路、又は記録再
生動作の安定したディスクドライブ装置を実現できる。
回路をAPC回路系に適用することで、レーザ発光動作
を安定させることができる。特に過渡応答によってレー
ザ光出力レベルが瞬間的にアップしてしまうなどの現象
がなくなり、適切な記録動作を維持できるという効果が
ある。
図である。
ある。
である。
ンプ、10 システムコントローラ、12 エンコード
/デコード部、13 インターフェース部、14 サー
ボプロセッサ、18 レーザドライバ、19 APC回
路、20 バッファメモリ、22 モニタ用ディテク
タ、30 モニタアンプ、31 誤差増幅器、32 ス
イッチ、33 D/A変換器、80 ホストコンピュー
タ、90ディスク
Claims (3)
- 【請求項1】 サーボ制御対象部の動作検出信号を得る
検出手段と、 前記検出手段により検出される動作検出信号と基準信号
との間の誤差信号を発生させる誤差信号生成手段と、 前記誤差信号生成手段からの誤差信号に基づいて、前記
サーボ制御対象部を駆動するドライブ手段と、 前記検出手段、前記誤差信号生成手段、前記ドライブ手
段で形成される、前記サーボ制御対象部に対するフィー
ドバックサーボ系に対して帯域設定用のコンデンサの投
入又は切り離しを行うことで、該フィードバックサーボ
系における制御帯域の切換を行うスイッチ手段と、 前記スイッチ手段により前記コンデンサがフィードバッ
クサーボ系から切り離されている際に、前記コンデンサ
に電荷をチャージするチャージ手段と、 を備えていることを特徴とするフィードバックサーボ回
路。 - 【請求項2】 前記サーボ制御対象部はレーザ発光部で
あり、前記フィードバックサーボ系により、前記レーザ
発光部の出力レーザパワーが一定に制御されることを特
徴とする請求項1に記載のフィードバックサーボ回路。 - 【請求項3】 サーボ制御対象部の動作検出信号を得る
検出手段と、 前記検出手段により検出される動作検出信号と基準信号
との間の誤差信号を発生させる誤差信号生成手段と、 前記誤差信号生成手段からの誤差信号に基づいて、前記
サーボ制御対象部を駆動するドライブ手段と、 前記検出手段、前記誤差信号生成手段、前記ドライブ手
段で形成される、前記サーボ制御対象部に対するフィー
ドバックサーボ系に対して帯域設定用のコンデンサの投
入又は切り離しを行うことで、該フィードバックサーボ
系における制御帯域の切換を行うスイッチ手段と、 前記スイッチ手段により前記コンデンサがフィードバッ
クサーボ系から切り離されている際に、前記コンデンサ
に電荷をチャージするチャージ手段と、 を備えて構成されるフィードバックサーボ回路を有する
ことを特徴とするディスクドライブ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21684899A JP4168538B2 (ja) | 1999-07-30 | 1999-07-30 | フィードバックサーボ回路、及びディスクドライブ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21684899A JP4168538B2 (ja) | 1999-07-30 | 1999-07-30 | フィードバックサーボ回路、及びディスクドライブ装置 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2001043552A true JP2001043552A (ja) | 2001-02-16 |
JP4168538B2 JP4168538B2 (ja) | 2008-10-22 |
Family
ID=16694862
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21684899A Expired - Fee Related JP4168538B2 (ja) | 1999-07-30 | 1999-07-30 | フィードバックサーボ回路、及びディスクドライブ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4168538B2 (ja) |
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1999
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