JP3915212B2 - レンズ位置検出装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光学的記録媒体のトラックに垂直な方向上での光学ピックアップの対物レンズの位置を検出する装置に関し、特に、光学ピックアップの構成の小型化・簡素化やその低コスト化と、光学的記録媒体の記録装置や再生装置の信号処理系の回路構成の小型化・簡素化やその低コスト化を図ったものに関する。
【0002】
【従来の技術】
光学的記録媒体(例えばコンパクトディスク等のディスク状のものや光カードのようなカード状のもの)の記録装置や再生装置において、光学ピックアップ全体を光学的記録媒体上の目標トラックにまで移動させるシークサーボ時には、光学ピックアップ中の対物レンズにかかる加速度により、対物レンズの位置がトラックに垂直な方向(対物レンズを透過するレーザービームの光軸に垂直な方向)に偏位することがある。
【0003】
このように対物レンズの位置が偏位したままの状態でシークサーボを行うと、光学的記録媒体からの戻り光に基づいて正確な現在のトラック位置の情報を得ることができないので、光学ピックアップを高精度に目標トラックに位置決めすることができなくなる。
【0004】
そこで、光学的記録媒体の記録装置や再生装置では、シークサーボ時に、トラックに垂直な方向上での対物レンズの位置を検出し、この検出結果に基づいてトラックに垂直な方向上での対物レンズの位置を所定の中点位置に維持するように制御している。
【0005】
従来、この対物レンズの位置の検出は、光学ピックアップ内に専用の光検出器を設けると共に、この光検出器の出力信号に基づいて対物レンズの位置を示す信号を生成する回路を記録装置や再生装置の信号処理系に他の回路(トラッキングエラー検出用の回路等)とは別々に設けることによって行っていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、このように光学ピックアップ内に対物レンズの位置検出用の専用の光検出器を設けると、光学ピックアップ内でこの光検出器がトラッキングエラー検出用の光検出器等とは別々に存在することになるので、光学ピックアップの構成の大型化・複雑化やその高コスト化を招くという問題があった。
【0007】
また、対物レンズの位置を示す信号を生成する回路をトラッキングエラー検出用回路等と別々に設けることにも、信号処理系の回路構成の大型化・複雑化やその高コスト化を招くという問題があった。
【0008】
本発明は上述の点に鑑みてなされたもので、光学的記録媒体のトラックに垂直な方向上での光学ピックアップの対物レンズの位置の検出を、専用の光検出器を設けることなく、更にはトラッキングエラー検出用回路等と別々に回路を設けることなく行えるようにしたレンズ位置検出装置を提供しようとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るレンズ位置検出装置は、光学的記録媒体のトラックに垂直な方向に2以上に分割された光検出器を有する光学ピックアップについて、このトラックに垂直な方向上での対物レンズの位置を検出する装置において、光学ピックアップがトラックを横断して移動する際の光検出器のうちの両側の受光素子の出力信号の振幅量を検出する第1のトップホールド回路と、この両側の受光素子の出力信号の振幅量の差を求める第1の減算手段と、この両側の受光素子の出力信号の差動信号を求める第2の減算手段と、この差動信号の振幅量を検出する第2のトップホールド回路と、この第1の減算手段の出力信号からこの第2のトップホールド回路の出力信号を除算する除算手段とを備え、この第1のトップホールド回路,第1の減算手段,第2の減算手段,第2のトップホールド回路及び除算手段が、シークサーボ時にはレンズ位置検出装置において用いられ、トラッキングサーボ時には、トップホールドプッシュプル法とウォブルドプッシュプル法とを切り換える手段を有するトラッキングエラー信号検出装置において用いられることにより、レンズ位置検出装置とトラッキングエラー信号検出装置との間で共用されており、この第1のトップホールド回路,第1の減算手段及び除算手段が、このトラッキングエラー信号検出装置においても、トップホールドプッシュプル法によるトラッキングサーボ時とウォブルドプッシュプル法によるトラッキングサーボ時とで共用されていることを特徴としている。
【0010】
このレンズ位置検出装置における対物レンズの位置の検出原理は、次の通りである。
トラッキングエラー検出方法の一種であるプッシュプル法では、周知の通り、光検出器として、光学的記録媒体上のトラックに垂直な方向に2以上に分割した光検出器を設けている(ほかに、3スポット法やウォブルドプッシュプル(WPP)法でもこうした光検出器を設けている)。図3の光検出器41はこうしたトラッキングエラー検出用の光検出器の一例であり、4個の受光素子(フォトダイオード)41a〜41dをトラック(図示せず)に垂直な方向Vに近接して配列することにより、この方向に4分割された構造になっている。
【0011】
ところで、シークサーボ時に光学ピックアップが光学的記録媒体上のトラックを横切ることに伴ってこうした構造の光検出器から出力される信号の振幅量(トラバース振幅量と呼ぶ)のうち、両側の受光素子の出力信号のトラバース振幅量は、対物レンズが中点位置にあるときには互いに等しいが、対物レンズが中点位置からトラックに垂直な方向に離れると、互いに差を生じるようになる。
【0012】
こうした対物レンズの位置とトラバース振幅量との関係の一例を、図3乃至図6を用いて説明する。
図3のスポットSPは、対物レンズが中点位置にあるときに光学的記録媒体からの戻り光が光検出器41に入射する箇所を示す(白地の部分は0次回折光のみが入射する箇所であり、斜線の部分は0次回折光と1次回折光との両方が入射する箇所である)。このスポットSPは、光検出器41上でちょうど中央に位置している。従って、このとき、光検出器41の両側の受光素子への入射光量は互いに等しくなる。
【0013】
図5は、図3の状態での光検出器41の両端の受光素子41a,41dの出力信号sa,sdを示す。受光素子41a,41dへの入射光量が等しいことから、これらの信号sa,sdのトラバース振幅量a1,a2も互いに等しくなっている。(光検出器41の左側の受光素子41a及び41bの出力信号の和のトラバース振幅量と、右側の受光素子41c及び41dの出力信号の和のトラバース振幅量とも同様に等しくなることはもちろんである。)
【0014】
他方、図4のスポットSP’は、対物レンズが中点位置から或る距離だけトラックに垂直な方向に離れているときに光学的記録媒体からの戻り光が光検出器41に入射する箇所の一例を示す。このスポットSP’は、光検出器41上での中央から片寄って位置している。従って、このとき、光検出器41の両側の受光素子への入射光量には互いに差を生じる。
【0015】
図6は、図4の状態での受光素子41a,41dの出力信号sa,sdを示す。受光素子41a,41dへの入射光量に差を生じていることから、これらの信号sa,sdのトラバース振幅量a1’,a2’にも互いに差を生じている。(光検出器41の左側の受光素子41a及び41bの出力信号の和のトラバース振幅量と、右側の受光素子41c及び41dの出力信号の和のトラバース振幅量とも同様に差を生じることはもちろんである。)
【0016】
そして、対物レンズの中点位置からの距離が大きくなると、それに応じてスポットSP’の片寄り量が大きくなるので、光検出器41の両側の受光素子への入射光量の差が大きくなることにより、それらのトラバース振幅量の差も大きくなる。
【0017】
このように、トラックに垂直な方向に2以上に分割した光検出器のうちの両側の受光素子の出力信号のトラバース振幅量の差の大きさは、トラックに垂直な方向上での対物レンズの中点位置からの距離を表すものとなる。
【0018】
本発明は、こうした対物レンズの位置とトラバース振幅量との関係に着目して、トラックに垂直な方向に2以上に分割した光検出器のうちの両側の受光素子の出力信号のトラバース振幅量をそれぞれ検出し、これらのトラバース振幅量の差を求め、このトラバース振幅量の差に基づいてトラックに垂直な方向上での対物レンズの位置を検出するようにしたものである。
【0019】
これにより、プッシュプル法等を採用したトラッキングエラー検出用の光検出器が対物レンズの位置検出用の光検出器として共用されるようになり、光学ピックアップ内に対物レンズの位置検出用の専用の光検出器を設ける必要がなくなるので、光学ピックアップの構成の小型化・簡素化やその低コスト化が実現される。
【0024】
また、光検出器の両側の受光素子の出力信号のトラバース振幅量をトップホールド回路を用いて検出し、このトップホールド回路を、シークサーボ時には、レンズ位置検出装置において用い、トラッキングサーボ時には、トップホールドプッシュプル(TPP)法とウォブルドプッシュプル(WPP)法とを切り換える手段を有するトラッキングエラー信号検出装置において用いることにより、レンズ位置検出装置とトラッキングエラー信号検出装置との間で共用しているので、対物レンズの位置を示す信号を生成する回路を他の回路と全く別々に設ける必要がなくなる。従って、光学的記録媒体の記録装置や再生装置の信号処理系の回路構成の小型化・簡素化やその低コスト化も実現されるようになる。
【0025】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明に係るレンズ位置検出装置の構成の一例を示す。
このレンズ位置検出装置1には、図3に示したトラックングエラー検出用の光検出器41の両端の受光素子41a,41dの出力信号sa,sdが供給される。
【0026】
信号saは、ハイパスフィルタ2によって直流成分をカットされた後、トップホールド回路3によってその振幅の変化が求められる。これにより、信号saのトラバース振幅量が求められる。
【0027】
同様にして、ハイパスフィルタ4及びトップホールド回路5により、信号sdのトラバース振幅量が求められる。そして、減算器6でトップホールド回路3の出力信号からトップホールド回路5の出力信号が減算されることにより、信号saのトラバース振幅量と信号sdのトラバース振幅量との差が求められる。このトラバース振幅量の差の大きさは、前述のようにトラックに垂直な方向上での対物レンズ(図示せず)の中点位置からの距離を表している。
【0028】
他方、減算器7で信号sdと信号saとの差動信号が求められ、この差動信号のトラバース振幅量が、ハイパスフィルタ8及びトップホールド回路9によって求められる。そして、除算器10で減算器6の出力信号からトップホールド回路9の出力信号が除算されることにより、信号saのトラバース振幅量と信号sdのトラバース振幅量との差が規格化される。
【0029】
除算器10の出力信号は、増幅器11(シークサーボ時に対物レンズの位置を制御するために必要なゲインKtopに設定されたもの)でゲイン調整された後、レンズ位置検出装置1から対物レンズの位置を示す信号として出力されて、トラッキングサーボ用アクチュエータ13のドライブ回路12に供給される。これにより、アクチュエータ13が対物レンズをトラックに垂直な方向上で中点位置を目標として移動させる。
【0030】
このように、このレンズ位置検出装置1では、トラッキングエラー検出用の光検出器41を対物レンズの位置検出用の光検出器として共用している。従って、このレンズ位置検出装置1を搭載した記録装置や再生装置の光学ピックアップでは対物レンズの位置検出用の専用の光検出器を設ける必要がないので、光学ピックアップの構成の小型化・簡素化やその低コスト化を実現することができる。
【0031】
しかも、信号saとsdとのトラバース振幅量の差をこれらの信号の差動信号のトラバース振幅量で規格化した信号に基づいて対物レンズの位置を検出しているので、光学的記録媒体の各種パラメータにばらつきがある場合や光検出器41への入射光量にばらつきがある場合等にも、これらのばらつきを打ち消して高精度に対物レンズの位置を検出することができる。
【0032】
次に、図2は本発明に係るレンズ位置検出装置の構成の別の一例を示すものであり、同図において図1と同一の部分には同一の符号を付して重複説明を省略する。この例では、レンズ位置検出装置とTPP法及びウォブルドプッシュプル(WPP)法を採用したトラッキングエラー検出装置とで回路の一部を共用することにより、レンズ位置検出兼トラッキングエラー検出装置20が構成されている。
【0033】
図3の光検出器41の受光素子41aの出力信号saが加算器21の一方の+入力端子に送られ、受光素子41bの出力信号sbが切換スイッチ22に送られる。また、光検出器41の受光素子41dの出力信号sdが加算器23の一方の+入力端子に送られ、受光素子41cの出力信号scが切換スイッチ24に送られる。
【0034】
切換スイッチ22,24は、このレンズ位置検出装置20を搭載した記録装置または再生装置のシステムコントローラ(図示せず)により、トラックがウォブリングされていない光学的記録媒体(例えばコンパクトディスク等)のトラックサーボ時(TPP時と呼ぶ)にのみ信号sb,scを加算器21,23の残りの一方の+入力端子に送るようにそれぞれ切換動作を制御される。
【0035】
加算器21の出力信号は、ハイパスフィルタ2を経て切換スイッチ25に送られ、バンドパスフィルタ26(光検出器41の出力信号からウォブル信号を取り出すためのもの)を経て切換スイッチ25に送られ、且つ、直接切換スイッチ25にも送られる。
【0036】
加算器23の出力信号も、ハイパスフィルタ4を経て切換スイッチ27に送られ、ウォブル信号取り出し用のバンドパスフィルタ28を経て切換スイッチ27に送られ、且つ、直接切換スイッチ27にも送られる。
【0037】
切換スイッチ25,27は、前述のシステムコントローラにより、トラックサーボのオフ時(シークサーボ時)(TRKOff時と呼ぶ)にはハイパスフィルタ2,4の出力信号をトップホールド回路3,5に送り、トラックがウォブリングされた光学的記録媒体(例えば光磁気ディスク等)のトラックサーボ時(WPP時と呼ぶ)にはバンドパスフィルタ26,28の出力信号をトップホールド回路3,5に送り、TPP時には加算器21,23の出力信号を直接トップホールド回路3,5に送るようにそれぞれ切換動作を制御される。
【0038】
これにより、TRKOff時には、図1のレンズ位置検出装置1と同様に、信号saのトラバース振幅量と信号sdのトラバース振幅量との差が減算器6で求められる。またWPP時,TPP時には、それぞれウォブルドプッシュプル法,トップホールドプッシュプル法によるトラッキングエラー信号が減算器6で求められる。
【0039】
他方、減算器7で加算器21の出力信号と加算器23の出力信号との差動信号が求められ、この差動信号が、ハイパスフィルタ8を経て切換スイッチ29に送られ、且つ、ウォブル信号取り出し用のバンドパスフィルタ30を経て切換スイッチ29に送られる。
【0040】
切換スイッチ29も、システムコントローラにより、TRKOff時にはハイパスフィルタ8の出力信号をトップホールド回路9に送り、WPP時にはバンドパスフィルタ30の出力信号をトップホールド回路9に送るように切換動作を制御される。
【0041】
トップホールド回路9の出力信号は、切換スイッチ31に送られる。また、図3の光検出器41の受光素子41a〜dの出力信号sa〜sdが加算器32で全て加算され、加算器32の出力信号が切換スイッチ31に送られる。切換スイッチ31は、システムコントローラにより、TPP時には加算器32の出力信号を除算器10に送り、それ以外のときにはトップホールド回路9の出力信号を除算器10に送るように切換動作を制御される。
【0042】
これにより、TRKOff時には、図1のレンズ位置検出装置1と同様に、信号saのトラバース振幅量と信号sdのトラバース振幅量との差が除算器10で規格化される。またWPP時,TPP時には、ウォブルドプッシュプル法,トップホールドプッシュプル法によるトラッキングエラー信号がそれぞれ除算器10で規格化される。
【0043】
除算器10の出力信号は、増幅器11を経て切換スイッチ33に送られ、増幅器34(トラックがウォブリングされた光学的記録媒体のトラキングサーボのために必要なゲインKwに設定されたもの)を経て切換スイッチ33に送られ、且つ、増幅器35(トラックがウォブリングされていない光学的記録媒体のトラキングサーボのために必要なゲインKtppに設定されたもの)を経て切換スイッチ33に送られる。
【0044】
切換スイッチ33は、システムコントローラにより、TRKOff時には増幅器11の出力信号を減算器36の−入力端子に送り、WPP時には増幅器34の出力信号を減算器36の−入力端子に送り、TPP時には増幅器35の出力信号を減算器36の−入力端子に送るように切換動作を制御される。これにより、除算器10の出力信号に対して、TRKOff時,WPP時,TPP時のそれぞれに応じたゲイン調整が行われる。
【0045】
他方、信号sa及びsbの和と信号sc及びsdの和との差動信号が演算器37で求められ、除算器38で演算器37の出力信号から加算器32の出力信号が除算される。除算器38の出力信号は切換スイッチ39に送られ、切換スイッチ39はシステムコントローラによりトラックサーボ時(即ちWPP時またはTPP時)(TRKOn時と呼ぶ)にのみこの出力信号を減算器36の+入力端子に送るように切換動作を制御される。
【0046】
この減算器36の出力信号が、レンズ位置検出兼トラッキングエラー検出装置20から出力されて、トラッキングサーボ用アクチュエータのドライブ回路(図示せず)に供給される。
【0047】
従って、このレンズ位置検出兼トラッキングエラー検出装置20は、シークサーボ時には、図1のレンズ位置検出装置1と同様なレンズ位置検出装置として機能し、トラッキングサーボ時には、ウォブルドプッシュプル法またはトップホールドプッシュプル法によるトラッキングエラー検出装置として機能する。
【0048】
このように、この装置20では、レンズ位置検出装置とトラッキングエラー検出装置との間でトップホールド回路3,5,9や減算器6,7や除算器10が共用されている。従って、図1のレンズ位置検出装置1における効果のほかに、この装置20を搭載した記録装置や再生装置の信号処理系の回路構成の小型化・簡素化やその低コスト化を実現できるという効果も得られる。
【0049】
尚、以上の例では、光検出器41の両端の受光素子41a,41dの出力信号sa,sdのトラバース振幅量の差を信号sdと信号saとの差動信号のトラバース振幅量で規格化しているが、このトラバース振幅量の差を光検出器41の全ての出力信号sa〜sdを加算した信号のトラバース振幅量で規格化するようにしてもよい。
【0050】
また、以上の例では、光検出器41の両端の受光素子41a,41dの出力信号sa,sdのトラバース振幅量の差に基づいて対物レンズの位置を検出しているが、例えば図1の構成の装置では、光検出器41の左側の受光素子41a及び41bの出力信号sa,sbの和のトラバース振幅量と右側の受光素子41c及び41dの出力信号sc、sdの和のトラバース振幅量との差に基づいて対物レンズの位置を検出するようにしてもよい。
【0051】
また、以上の例では、光学的記録媒体のトラックに垂直な方向に4分割された光検出器41を有する光学ピックアップに本発明を適用しているが、この方向に2,3または5以上に分割された光検出器を有する光学ピックアップに本発明を適用してもよい。この場合、奇数に分割された光検出器については、その中央の受光素子を除いた両側の受光素子の出力信号のトラバース振幅量の差に基づいて対物レンズの位置を検出するようにすればよい。
【0052】
また、本発明は、以上の実施例に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、その他様々の構成をとりうることはもちろんである。
【0053】
【発明の効果】
以上のように、本発明に係るレンズ位置検出装置によれば、プッシュプル法等を採用したトラッキングエラー検出用の光検出器が対物レンズの位置検出用の光検出器として共用されるようになり、光学ピックアップ内に対物レンズの位置検出用の専用の光検出器を設ける必要がなくなるので、光学ピックアップの構成の小型化・簡素化やその低コスト化を実現することができる。
【0055】
また、光検出器の両側の受光素子の出力信号のトラバース振幅量をトップホールド回路を用いて検出し、このトップホールド回路を、シークサーボ時には、レンズ位置検出装置において用い、トラッキングサーボ時には、トップホールドプッシュプル(TPP)法とウォブルドプッシュプル(WPP)法とを切り換える手段を有するトラッキングエラー信号検出装置において用いることにより、レンズ位置検出装置とトラッキングエラー信号検出装置との間で共用している。したがって、対物レンズの位置を示す信号を生成する回路を他の回路と全く別々に設ける必要がなくなるので、光学的記録媒体の記録装置や再生装置の信号処理系の回路構成の小型化・簡素化やその低コスト化も実現することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るレンズ位置検出装置の構成の一例を示すブロック図である。
【図2】本発明に係るレンズ位置検出装置の構成の別の一例を示すブロック図である。
【図3】トラッキングエラー検出用の光検出器の一例とこの光検出器への戻り光の入射箇所の一例とを示す図である。
【図4】図3の光検出器への戻り光の入射箇所が変化した状態を示す図である。
【図5】図3の光検出器の出力信号の一例を示す図である。
【図6】図4の状態での光検出器の出力信号の一例を示す図である。
【符号の説明】
1…レンズ位置検出装置、 2,4,8…ハイパスフィルタ、 3,5,9…トップホールド回路、 6,7,36…減算器、 10,38…除算器、 11,34,35…増幅器、 12…ドライブ回路、 13…トラッキングサーボ用アクチュエータ、 20…レンズ位置検出兼トラッキングエラー検出装置、 21,23,32…加算器、 22,24,25,27,29,31,33,39…切換スイッチ、 26,28,30…バンドパスフィルタ、 37…演算器、41…光検出器、 41a〜41d…受光素子

Claims (2)

  1. 光学的記録媒体のトラックに垂直な方向に2以上に分割された光検出器を有する光学ピックアップについて、前記トラックに垂直な方向上での対物レンズの位置を検出する装置において、
    前記光学ピックアップがトラックを横断して移動する際の前記光検出器のうちの両側の受光素子の出力信号の振幅量を検出する第1のトップホールド回路と、
    前記両側の受光素子の出力信号の振幅量の差を求める第1の減算手段と
    前記両側の受光素子の出力信号の差動信号を求める第2の減算手段と、
    前記差動信号の振幅量を検出する第2のトップホールド回路と、
    前記第1の減算手段の出力信号から前記第2のトップホールド回路の出力信号を除算する除算手段と
    を備え、
    前記第1のトップホールド回路,前記第1の減算手段,前記第2の減算手段,前記第2のトップホールド回路及び前記除算手段が、シークサーボ時にはレンズ位置検出装置において用いられ、トラッキングサーボ時には、トップホールドプッシュプル法とウォブルドプッシュプル法とを切り換える手段を有するトラッキングエラー信号検出装置において用いられることにより、レンズ位置検出装置とトラッキングエラー信号検出装置との間で共用されており、
    前記第1のトップホールド回路,前記第1の減算手段及び前記除算手段が、前記トラッキングエラー信号検出装置においても、トップホールドプッシュプル法によるトラッキングサーボ時とウォブルドプッシュプル法によるトラッキングサーボ時とで共用されている
    ことを特徴とするレンズ位置検出装置。
  2. 請求項1に記載のレンズ位置検出装置において、
    前記除算手段の出力信号のゲインを、シークサーボ時,トップホールドプッシュプル法によるトラッキングサーボ時,ウォブルドプッシュプル法によるトラッキングサーボ時にそれぞれに応じた設定値で調整する第1の手段と、
    前記光検出器の左側の受光素子の出力信号の和と右側の受光素子の出力信号の和との差動信号を、前記光検出器の全ての受光素子の出力信号の和で除算した信号から、前記第1の手段の出力信号を減算した信号を、トラッキングサーボ時にトラッキングエラー信号として出力させる第2の手段と
    をさらに備えたことを特徴とするレンズ位置検出装置。
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