JPH11353657A - フォーカスサーボ制御装置 - Google Patents

フォーカスサーボ制御装置

Info

Publication number
JPH11353657A
JPH11353657A JP16229198A JP16229198A JPH11353657A JP H11353657 A JPH11353657 A JP H11353657A JP 16229198 A JP16229198 A JP 16229198A JP 16229198 A JP16229198 A JP 16229198A JP H11353657 A JPH11353657 A JP H11353657A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
focus
objective lens
signal
control
time
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP16229198A
Other languages
English (en)
Inventor
Michihiko Iida
道彦 飯田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP16229198A priority Critical patent/JPH11353657A/ja
Publication of JPH11353657A publication Critical patent/JPH11353657A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Moving Of The Head For Recording And Reproducing By Optical Means (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 高速に対物レンズを移動させてフォーカスサ
ーチをかけても適正な動作が安定して得られるようにす
る。 【解決手段】 所定レベルのサーチ信号により対物レン
ズを高速にサーチアップ移動させ、フォーカスエラー信
号のS字カーブの立ち上がりでブレーキ信号を印加して
減速させる。そして、以降は、検出された対物レンズの
速度が適正範囲内であれば、S字カーブのゼロクロスタ
イミングでサーボループを閉じる。また、適正範囲より
速ければ、S字カーブのゼロクロスタイミングから所定
時間経過したときにより大きいレベルのブレーキ信号を
所定時間印加してからサーボループを閉じる。更に、適
正範囲より遅ければ、第1ブレーキ信号からサーチ信号
に再度切り換えて、S字カーブのゼロクロスタイミング
を以てサーボループを閉じる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は例えば光ディスクな
どの記録媒体に対応して再生動作又は記録動作を行なう
ことのできるディスクドライブ装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】光学ディスク記録媒体としていわゆるC
D、及びCD−ROMのようなCD方式のディスクや、
マルチメディア用途に好適なDVD(Digital Versatil
e Disc/Digital Video Disc)と呼ばれるディスクなど
が開発されている。
【0003】これらの光ディスクに対応するディスクド
ライブ装置では、スピンドルモータにより回転されてい
るディスクに対して、光ピックアップからそのディスク
上のトラックに対してレーザ光を照射し、その反射光を
検出することでデータの読出を行なったり、記録データ
により変調されたレーザ光を照射することでデータの記
録を行ったりする。
【0004】レーザ光により記録又は再生動作を行うた
めには、レーザ光のスポットがディスクの記録面上にお
いて合焦状態で保たれなければならず、このためディス
クドライブ装置には、レーザ光の出力端である対物レン
ズをディスクに接離する方向に移動させてフォーカス状
態を制御するフォーカスサーボ機構が搭載されている。
このフォーカスサーボ機構としては、通常、対物レンズ
をディスクに接離する方向に移動させるフォーカスコイ
ル及びディスク半径方向に移動させることのできるトラ
ッキングコイルを有する2軸機構と、ディスクからの反
射光情報からフォーカスエラー信号(即ち合焦状態から
のずれ量の信号)を生成し、そのフォーカスエラー信号
に基づいてフォーカスドライブ信号を生成し、上記2軸
機構のフォーカスコイルに印加するフォーカスサーボ回
路系から構成されている。即ちフィードバック制御系と
してフォーカスサーボ機構が構成される。
【0005】また、既によく知られているようにフォー
カスエラー信号に基づいて合焦状態に引き込むことので
きる範囲は、フォーカスエラー信号としてS字カーブが
観測される範囲内という非常に狭い範囲であるため、フ
ォーカスサーボを良好に実行するには、フォーカスサー
ボループをオンとする際の動作として一般にフォーカス
サーチと呼ばれる動作が必要となる。このフォーカスサ
ーチ動作とは、対物レンズをそのフォーカスストローク
範囲内で強制的に移動させるようにフォーカスコイルに
フォーカスドライブ信号(サーチ信号)を印加する。こ
のときフォーカスエラー信号を観測していると、対物レ
ンズの位置がある範囲内にある際に、S字カーブが観測
される。そのS字カーブのリニアな領域となるタイミン
グ(もしくはゼロクロスタイミング)でフォーカスサー
ボループをオンとする(閉じる)ものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記のようなフォーカ
スサーチ動作が行われる機会としては、例えばディスク
に対する記録再生開始時の他、外部からの振動や衝撃な
どによってフォーカスサーボ制御が外れたような場合
に、再度フォーカスサーボをかけてデータリードに復帰
するためのいわゆるリトライといわれる動作を行う場合
である。例えばリトライに関すれば、ディスクドライブ
装置にて得られた再生データを処理するホストコンピュ
ータ側の制限時間内にリトライが成功すれば、エラー無
しにホスト側での処理が可能となる。このようなことを
考慮すれば、フォーカスサーチから閉ループによるフォ
ーカスサーボ制御に移行してディスクに対するデータ再
生が可能となるまでの動作はできるだけ迅速に行われる
ことが好ましいことになる。そこで、1つの方法として
は、フォーカスサーチ時において、より強いレベルのサ
ーチ信号をフォーカスコイルに供給することで、対物レ
ンズを強制的に移動させる際の速度を高速にすることが
考えられる。つまり、フォーカスサーチに要する時間を
短縮させるものである。
【0007】また、前述したようにして各種ディスク状
記録媒体が開発されてきていることを背景として、種別
の異なるディスクについて互換性を有して記録再生が可
能ないわゆるマルチディスク対応のディスクドライブ装
置も提案されてきている。一例としては、先に挙げたC
D方式によるディスクとDVDの両者のディスクに対応
して記録又は再生が可能とされるディスクドライブ装置
などである。
【0008】このようなマルチディスク対応のディスク
ドライブ装置では、例えばディスク種別ごとに物理フォ
ーマット的な特性やドライバとして要求されるスペック
等が相違してくる。これを、フォーカスサーチ動作の観
点からみると、例えば同一のフォーカスサーチ制御の条
件では、フォーカスサーチ動作の安定性がディスク種別
ごとに異なってくることを意味する。
【0009】そこで、上記のようなマルチディスク対応
のディスクドライブ装置におけるフォーカスサーチの迅
速性を考慮すれば、フォーカスサーチ時における対物レ
ンズの移動速度をディスクの種別に関わらず一定とする
のではなく、ディスクの種別によっては、他の種別のデ
ィスクの場合よりも対物レンズを高速に移動させる方が
合理的となる。
【0010】但し、フォーカスサーチ時における対物レ
ンズの移動速度を高速化すれば、それだけ対物レンズに
与えられる加速度も強くなる。このため、上述したタイ
ミングでフォーカスサーボループをオンにしたとして
も、対物レンズがフォーカス引き込み範囲を越えてしま
ってフォーカスサーチが失敗する可能性が高くなる。そ
こで仮に、ディスク種別ごとについて、安定的なフォー
カスサーチ動作が保証される範囲内で、できるだけ高速
に対物レンズを移動できるようにサーチ信号レベルを設
定したとしても、例えば、対物レンズを支持する二軸機
構の感度のばらつきや、使用環境や経時変化によって
は、この設定されたサーチ信号レベルが不適正なレベル
となってしまうことは充分に考えられる。
【0011】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明は上記し
た課題を考慮して、例えば複数種別のディスクドライブ
装置に対応して記録再生を行うような場合には、ディス
ク種別ごとの特性に適合させるようにして、できるだけ
迅速にフォーカスサーチ動作が実行されるようにするこ
とを目的とする。そして、フォーカスサーチ動作を迅速
に実行させるために対物レンズの移動速度を高速化する
のに際しては、適正なフォーカスサーチ動作が安定的に
得られるようにすることを目的とする。
【0012】このため、複数種別のディスク状記録媒体
に対応して記録又は再生可能なディスクドライブ装置に
備えられ、データの記録又は再生のためにディスク状記
録媒体の信号面に対して照射するレーザ光の出力端とな
る対物レンズについて、その焦点位置が上記信号面に対
して合焦するように制御を行うためのフォーカスサーボ
制御装置として、上記ディスクドライブ装置に装填され
たディスク状記録媒体の種別を判別するディスク判別手
段と、上記信号面から反射されたレーザ光に基づいて、
信号面に対する対物レンズの焦点位置状態に対応するフ
ォーカスエラー信号を生成するフォーカスエラー信号生
成手段と、駆動信号レベルに基づいて上記対物レンズを
上記信号面に接離する方向に移動させることのできる対
物レンズ移動手段と、上記フォーカスエラー信号に基づ
いて生成した駆動信号を上記対物レンズ移動手段に対し
て設定することで、対物レンズの焦点位置が目的の信号
面に対して合焦状態を保つようにするフォーカスサーボ
ループ制御と、所要のレベルの駆動信号を上記対物レン
ズ移動手段に対して設定することで、対物レンズの焦点
位置が目的の信号記録面に対して合焦していない状態か
ら合焦状態に移行させるフォーカスサーチ制御とを実行
することのできるフォーカス制御手段とを備えることと
した。そして、このフォーカス制御手段は、ディスク判
別手段により或る特定のディスクの種別が判別された場
合には、フォーカスサーチ制御として対物レンズを合焦
状態に移行させるための移動を開始させるのに際して
は、他の或る特定のディスク種別に対するフォーカスサ
ーチ制御時に設定される駆動信号レベルとは異なる所要
のレベルの駆動信号を、対物レンズ移動手段に対して設
定することで、他の或る特定のディスク種別に対するフ
ォーカスサーチ制御時よりも、対物レンズをより高速に
移動可能なように構成することとした。
【0013】データの記録又は再生のためにディスク状
記録媒体の信号面に対して照射するレーザ光の出力端と
なる対物レンズについて、その焦点位置が上記信号面に
対して合焦するように制御を行うためのフォーカスサー
ボ制御装置として、信号面から反射されたレーザ光に基
づいて、信号面に対する対物レンズの焦点位置状態に対
応するフォーカスエラー信号を生成するフォーカスエラ
ー信号生成手段と、駆動信号レベルに基づいて対物レン
ズを信号面に接離する方向に移動させることのできる対
物レンズ移動手段と、フォーカスエラー信号に基づいて
生成した駆動信号を対物レンズ移動手段に対して設定す
ることで、対物レンズの焦点位置が目的の信号面に対し
て合焦状態を保つようにするフォーカスサーボループ制
御と、上記対物レンズ移動手段に対して所要のレベルの
駆動信号を設定することで、対物レンズの焦点位置が目
的の信号記録面に対して合焦していない状態から合焦状
態に移行させるフォーカスサーチ制御とを実行すること
のできるフォーカス制御手段を設けることとした。そし
て、このフォーカス制御手段は、フォーカスサーチ制御
を実行する際には、次の(1)〜(5)に示す制御処理
のうち、先ず(1)(2)に示す制御処理を実行した
後、(3)(4)(5)に示す制御処理の何れかを実行
するように構成するものである。 (1) 所定の第1のレベルの駆動信号を設定すること
で、合焦していない状態に対応する位置から合焦状態に
対応する位置に移行する方向に、或る所要以上の移動速
度でもって対物レンズの移動を開始させる。 (2) 上記(1)に示す制御処理を実行した後におい
て、対物レンズが合焦位置に対応する或る範囲内にまで
接近したことを示す特定のフォーカスエラー信号の波形
変化が得られるのに応じて、対物レンズの移動速度を減
速させる第2のレベルの駆動信号を設定し、この時点か
ら計時動作を開始する。 (3) 上記(2)の制御処理を実行した後において、
フォーカスエラー信号を監視し、上記計時動作による計
時時間が第1の所定時間以上を越えても合焦状態に対応
するフォーカスエラー信号波形が得られなかった場合に
は、上記対物レンズを加速させ得る第3のレベルの駆動
信号を設定し、この後、合焦状態に対応するフォーカス
エラー信号波形が得られたら、上記第3のレベルの駆動
信号の設定を解除して、上記フォーカスサーボループ制
御に移行するように上記対物レンズ移動手段を制御す
る。 (4) 上記(2)の制御処理を実行した後において、
上記計時動作による計時時間が上記第1の所定時間以内
で、かつ、上記第1の所定時間よりも短い第2の所定時
間を越えた或る時点で、合焦状態に対応するフォーカス
エラー信号波形が得られた場合には、上記第2のレベル
の駆動信号の設定を解除して、上記フォーカスサーボル
ープ制御に移行するように上記対物レンズ移動手段を制
御する。 (5) 上記(2)の制御処理を実行した後において、
上記計時動作による計時時間が上記第1の所定時間以内
で、かつ、上記第1の所定時間よりも短い第2の所定時
間を越えない或る時点で、合焦状態に対応するフォーカ
スエラー信号波形が得られた場合には、上記第2のレベ
ルの駆動信号よりも対物レンズの移動速度を急速に減速
させることのできる第4のレベルの駆動信号を設定して
所定期間待機し、この後、上記第4のレベルの駆動信号
の設定を解除してフォーカスサーボループ制御に移行す
るように上記対物レンズ移動手段を制御する。
【0014】例えばディスク種別ごとの各種特性や規格
によっては、他のディスク種別よりもフォーカスサーチ
の確実性に余裕のある場合がある。そこで、上記構成を
採ることで、複数種別のディスクに対応したディスクド
ライブ装置においてフォーカスサーチを行う際、ディス
ク種別によっては、他のディスク種別に対してフォーカ
スサーチを行うときよりも、対物レンズを高速に移動さ
せるようにすることで迅速なフォーカスサーチを行わせ
ることが可能となる。
【0015】そして、上記した構成の場合も含め、高速
に対物レンズを移動させてフォーカスサーチを行う場合
に、例えば上記計時時間とフォーカスエラー信号波形の
状態との関係として現れる、対物レンズの移動速度状態
に応じて、フォーカスサーチのための駆動信号レベルを
所要のタイミングで切り換え、この後、所要のタイミン
グでフォーカスサーボループをオンとするようにされ
る。例えば、単純に対物レンズを高速に移動させてフォ
ーカス引き込みを行うとすれば、フォーカスサーボルー
プを閉じたときに、対物レンズがジャストフォーカス位
置にて維持されるようにその移動速度を制御することが
困難となるが、上記のように駆動信号レベルの切り換え
を行うことで、フォーカスサーボループをオンとするタ
イミングでの対物レンズの移動速度がほぼ適正な範囲に
収まり得るように制御することが可能となるものであ
る。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。本実施の形態のフォーカスサーボ制御装置
は、例えばCD方式によるディスク(CD,CD−R)
とDVD−ROMとについて再生を行うことのできるデ
ィスクドライブ装置に搭載されているものとされる。ま
た、DVD−ROMとしては、通常の1層ディスクに加
えて2層ディスクにも対応して再生が可能に構成されて
いるものとされる。なお、以降の説明は次の順序で行う
こととする。 1.ディスク構造 2.ディスクドライブ装置の構成 3.フォーカスサーチ動作 (2−a.CD対応フォーカスサーチとDVD対応フォ
ーカスサーチ) (2−b.DVD対応フォーカスサーチ;動作モード
1) (2−c.DVD対応フォーカスサーチ;動作モード
2) (2−d.DVD対応フォーカスサーチ;動作モード
3) 4.処理動作
【0017】1.ディスク構造 先ず、本実施の形態のディスクドライブ装置に対応し
て、少なくとも再生が行われるディスク種別例としてC
D、DVD及びCD−Rの構造について図7を参照して
説明する。なお、CD、DVD及びCD−Rともに、直
径は12cmのディスクとされている。
【0018】図7(a)(b)(c)はそれぞれCD,
CD−R,DVDのディスク断面として層構造を示して
いる。各図に記したようにCD,CD−R,DVDとも
にディスク全体の厚みは1.2mm とされている。
【0019】図7(a)に示すCD100には、光透過
率が高くかつ耐機械的特性或いは耐化学特性を有する透
明ポリカーボネイト樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、或いは
アクリル樹脂等の透明な合成樹脂材料によってディスク
基板(透明層)101が成形される。ディスク基板10
1には、一方の主面に成形金型に組み込まれたスタンパ
によってピットが転写され、信号面102が形成され
る。この信号面102におけるピットは、所定の情報信
号に対応してそれぞれ円周方向の長さを異にする符号化
された小孔としてディスク基板101に形成され、記録
トラックを構成することになる。
【0020】この信号面102が形成されたディスク基
板101の面には光反射率の高いアルミニウム等が蒸着
されて反射層103が形成されるとともに、さらに全体
に保護層104が被覆されて、CD100が形成され
る。このCD100に対してはディスクドライブ装置か
らのレーザ光がディスク表面105側から入射され、信
号面102に記録された情報が、その反射光から検出さ
れることになる。
【0021】図7(b)のCD−R110は追加記録可
能なメディアとされ、CD100と物理的特性(直径、
重さ、厚さ)や容量を同一とするが、CD100に比べ
少量生産を経済的に行うことができ、耐久年数も長いこ
とから、データ保存用として適している。
【0022】このCD−R110も、ディスク表面11
6側からみて透明のディスク基板(ポリカーボネイト)
111が配される。そしてこのようなディスク基板11
1の上に、有機色素層114、金の反射層113、保護
層115が順に積層されてCD−R110が形成されて
いる。また、このCD−R110には、レーザ光の照射
ガイドとなる溝(グルーブ)が刻まれており、有機色素
層112がこのグルーブを覆っている。そして、照射さ
れたレーザ光の熱により有機色素層112とポリカーボ
ネイトによるディスク基板111とが反応して情報信号
に応じたピットが形成されることで、実際のデータが記
録された信号面112が形成される。
【0023】図7(c)のDVD120も同様にディス
ク表面128側からディスク基板121が配され、ディ
スク基板121の他面側に信号面が形成される。DVD
の場合、信号面が1つである1層ディスクと呼ばれるも
のと、信号面が2層となっている2層ディスクと呼ばれ
るものの2種類が提案されており、図1(c)は2層デ
ィスクの例を示している。即ち第1信号面122及び第
1信号面122に対応する第1反射層123により第1
層のデータ記録面が形成される。また第2信号面124
及び第2信号面124に対応する第2反射層125によ
り第2層のデータ記録面が形成される。第2反射層12
5の上は接着面126とされ、これを介してダミー板1
27が接着される。
【0024】第1反射層123は半透明膜とされ、レー
ザ光の一定割合を反射させるように形成されている。こ
れによってレーザ光が第1信号面122に焦点を当てれ
ば第1反射層123による反射光から第1信号面122
に記録された信号を読み取ることができ、またレーザ光
を第2信号面124に焦点をあてさせる際は、そのレー
ザ光は第1反射層123を通過して第2信号面124に
焦光され、第2反射層125による反射光から第2信号
面124に記録された信号を読み取ることができる。1
層ディスクの場合は信号面及び反射層が第2信号面12
4と第2反射層125と同様に形成される。
【0025】この図7(a)(b)(c)からわかるよ
うに、CD100及びCD−R110は信号面102,
112がディスク表面105,116側からみて、ほぼ
ディスクの厚み分に近い位置に形成されている(ディス
ク表面105,116側から概略1.2mm の位置にレーザ
スポットの焦点を当てるべき信号面102,112が位
置する)。
【0026】一方、DVD120では信号面122(1
24)はディスク表面128側からみて、ほぼディスク
の厚みの中央に近い位置に形成されている(ディスク表
面128側から概略0.6mm の位置にレーザスポットの焦
点を当てるべき信号面122(124)が位置する。ま
た上述したように信号面122(124)に形成される
ピットによる記録密度もCD100,CD−R110に
比べて高密度化されている。
【0027】これまで述べたような違いから、CD方式
に依るディスクを再生するためのシステムとしては、通
常は光源波長として800nm前後のレーザ光(例えば
780nm)が用いられ、対物レンズの開口(NA)
は、0.45とされるように光学ピックアップが構成さ
れる。また、DVDを再生するためのシステムを考えた
場合、再生のためのレーザ光としては波長が650nm
以下のものが用いられ、また対物レンズは、開口(N
A)が0.6に高められるとともに、ディスク表面12
8側から概略0.6mm の位置にレーザスポットの焦点を結
ぶために最適化された光学ピックアップが構成されるべ
きこととなる。
【0028】2.ディスクドライブ装置の構成 図1は、本実施の形態のディスクドライブ装置の再生回
路系及びサーボ系の要部の構成を示すブロック図であ
る。この図に示すディスクDは、図7に示したCD10
0,CD−R200,DVD300の何れかとされ、タ
ーンテーブル7に載せられて再生動作時においてスピン
ドルモータ6によって一定線速度(CLV)もしくは一
定角速度(CAV)で回転駆動される。そして光学ピッ
クアップ1によってディスクDの信号面に記録されてい
るデータの読み出しが行われる。
【0029】光学ピックアップ1は、レーザ光の光源と
なるレーザダイオード4と、偏向ビームスプリッタや対
物レンズ2からなる光学系、及びディスクに反射したレ
ーザ光を検出するためのフォトディテクタ5等が備えら
れて構成されている。ここで、対物レンズ2は、二軸機
構3によってトラッキング方向及びフォーカス方向に移
動可能に支持されている。
【0030】ここで、図7に示したCD100,CD−
R200に代表される、いわゆるCD方式によるディス
クと、DVDとでは、光学ピックアップ1としての光学
系の特性が異なる。つまり、CD方式のディスクでは、
レーザの波長として800nmとされ、対物レンズの開
口率(NA)は、0.45とされる。一方、DVDでは
レーザの波長が650nm程度とされ、また対物レンズ
の開口(NA)は0.6とされる。このような相違に対
応する方法として、1つは、光学ピックアップ1とし
て、CD方式のディスクに対応する光学ピックアップ
と、DVDに対応する光学ピックアップとの2つのピッ
クアップを設けるようにすることが提案されている。或
いは、光学ピックアップ1の光学系は1つにまとめた上
で、この光学系に対して、CD方式のディスクとDVD
とのそれぞれに適合する、互いに異なる波長を有する2
つのレーザ光源(レーザダイオード4)を設け、再生す
べきディスク種別に適合して使用するレーザ光源の切り
換えを行うようにするものである。この場合、対物レン
ズ2は1つとされて、上記2つのレーザ光源に対して共
通に使用されるが、この場合の対物レンズ2には、上記
2つのレーザ光源の波長の設定との兼ね合いにより、上
記CD方式のディスクとDVD間とでの特性の相違を吸
収し得るようなNAの値を有するものが使用される。
【0031】当該ディスクドライブ装置の再生動作によ
って、ディスクDから反射されたレーザ光はフォトディ
テクタ5によって受光電流として検出される。そして、
この受光電流をディスクから読み出した情報信号として
RFアンプ9に対して出力する。RFアンプ9は、電流
−電圧変換回路、増幅回路、マトリクス演算回路(RF
マトリクスアンプ)等を備え、フォトディテクタ5から
の信号に基づいて必要な信号を生成する。例えば再生デ
ータであるRF信号、サーボ制御のためのプッシュプル
信号PP、フォーカスエラー信号FE、トラッキングエ
ラー信号TE、いわゆる和信号であるプルイン信号PI
などを生成する。
【0032】フォトディテクタ5としては図2(a)の
ような向きで、検出部A,B,C,Dから成る4分割デ
ィテクタ5aが設けられており、この場合フォーカスエ
ラー信号FEは検出部A,B,C,Dの出力について、
(A+C)−(B+D)の演算により生成される。また
プルイン信号PI=(A+B+C+D)となる。また、
この4分割ディテクタ5aでプッシュプル信号PPを生
成する場合は、図2(b)に示すようにディテクタ5a
の検出部A,B,C,Dの出力について、差動アンプ5
bで(A+D)−(B+C)の演算を行うことにより生
成することができる。また、トラッキングエラー信号T
Eはいわゆる3ビーム方式を考えれば、図2に示した4
分割ディテクタとは別にサイドスポット用のディテクタ
E,Fを用意し、E−Fの演算で生成してもよい。
【0033】RFアンプ9で生成された各種信号は、2
値化回路11、サーボプロセッサ14に供給される。即
ちRFアンプ9からの再生RF信号は2値化回路11
へ、プッシュプル信号PP、フォーカスエラー信号F
E、トラッキングエラー信号TE、プルイン信号PIは
サーボプロセッサ14に供給される。
【0034】RFアンプ9で得られた再生RF信号は2
値化回路11で2値化されることでいわゆるEFM信号
(8−14変調信号)、或いはEFM+信号(8−16
変調信号)とされ、デコーダ12に供給される。デコー
ダ12ではEFM復調、又はEFM+復調,CIRCデ
コード等を行いディスクDから読み取られた情報の再生
を行う。そして、デコーダ12によりデコードされたデ
ータはインターフェース部13を介してホストコンピュ
ータなどに供給される。
【0035】サーボプロセッサ14は、RFアンプ9か
らのフォーカスエラー信号FE、トラッキングエラー信
号TE、プッシュプル信号PP等から、フォーカス、ト
ラッキング、スレッド、スピンドルの各種サーボドライ
ブ信号を生成しサーボ動作を実行させる。即ちフォーカ
スエラー信号FE、トラッキングエラー信号TEに応じ
てフォーカスドライブ信号FDR、トラッキングドライ
ブ信号TDRを生成し、二軸ドライバ16に供給する。
【0036】二軸ドライバ16は、例えばフォーカスコ
イルドライバ16a、及びトラッキングコイルドライバ
16bを備えて構成される。フォーカスコイルドライバ
16aは、上記フォーカスドライブ信号FDRに基づい
て生成した駆動電流を二軸機構3のフォーカスコイルに
供給することにより、対物レンズ2をディスク面に対し
て接離する方向に駆動する。トラッキングコイルドライ
バ16bは、上記トラッキングドライブ信号TDRに基
づいて生成した駆動電流を二軸機構3のトラッキングコ
イルに供給することで、対物レンズ2をディスク半径方
向に沿って移動させるように駆動する。ここで、フォー
カスドライブ信号FDRは、トラッキングコイルドライ
バ16bにおける駆動電流レベルを設定するための制御
信号として見ることができる。これによって光学ピック
アップ1、RFアンプ9、サーボプロセッサ14、二軸
ドライバ16によるトラッキングサーボループ及びフォ
ーカスサーボループが形成される。ただし、例えば後述
するフォーカスサーチ時においてフォーカスサーボルー
プが開いている状態では、上記フォーカスドライブ信号
FDRとして対物レンズ2を加速的に移動させるための
サーチ信号や、移動中の対物レンズ2を減速させるため
のブレーキ信号等がサーボプロセッサ14にて生成され
てフォーカスコイルドライバ16aに供給される。
【0037】またサーボプロセッサ14は、後述するス
ピンドルモータドライバ17に対して、プッシュプル信
号PPから生成したスピンドルドライブ信号を供給す
る。スピンドルモータドライバ17はスピンドルドライ
ブ信号に応じて例えば3相駆動信号をスピンドルモータ
6に印加し、スピンドルモータ6のCAV回転を実行さ
せる。またサーボプロセッサ14はシステムコントロー
ラ10からのスピンドルキック(加速)/ブレーキ(減
速)信号に応じてスピンドルドライブ信号を発生させ、
スピンドルモータドライバ17によるスピンドルモータ
6の起動または停止などの動作も実行させる。
【0038】サーボプロセッサ14は、例えばトラッキ
ングエラー信号TEの低域成分から得られるスレッドエ
ラー信号や、システムコントローラ10からのアクセス
実行制御などに基づいてスレッドドライブ信号を生成
し、スレッドドライバ15に供給する。スレッドドライ
バ15はスレッドドライブ信号に応じてスレッド機構8
を駆動する。スレッド機構8は光学ピックアップ1全体
をディスク半径方向に移動させる機構であり、スレッド
ドライバ15がスレッドドライブ信号に応じてスレッド
機構8内部のスレッドモータを駆動することで、光学ピ
ックアップ1の適正なスライド移動が行われる。
【0039】サーボプロセッサ14は、光学ピックアッ
プ1におけるレーザダイオード4の発光駆動制御も実行
する。レーザダイオード4はレーザドライバ18によっ
てレーザ発光駆動されるのであるが、サーボプロセッサ
14は、システムコントローラ10からの指示に基づい
て再生時などにおいてレーザ発光を実行すべきレーザド
ライブ信号を発生させ、レーザドライバ18に供給す
る。これに応じてレーザドライバ18がレーザダイオー
ド4を発光駆動することになる。
【0040】以上のようなサーボ及びデコードなどの各
種動作はマイクロコンピュータ等を備えて構成されるシ
ステムコントローラ10により制御される。例えば再生
開始、終了、トラックアクセス、早送り再生、早戻し再
生などの動作は、システムコントローラ10がサーボプ
ロセッサ14を介して光学ピックアップ1の動作を制御
することで実現される。
【0041】3.フォーカスサーチ動作 (2−a.CD対応フォーカスサーチとDVD対応フォ
ーカスサーチ)続いて、上記構成によるディスクドライ
ブ装置におけるフォーカスサーチ動作について説明す
る。
【0042】ところで、上記DVDのような高記録密度
の光学記録媒体に対する記録再生技術としては、ピット
長やピット列の間隔は光源の波長オーダー程度に小さい
ので、正確にピット列をトレースし、かつ、ピットとし
ての信号を再生するためには、ディスクの信号面に収束
する光ビームスポットとしては、いわゆる回折限界の品
質が必要となる。このためには、透明媒体(ディスク基
板(透明層))を光学系光軸と垂直に保つ必要がある。
これは、いわゆるコマ収差といわれる収差が、媒体の厚
み(ここでは、光束が入射するディスク表面からピット
が形成されている裏面までの距離)と傾きにほぼ比例し
て増加し、この収差のために上記した光ビームスポット
の品質が悪化していくことに依る。このような傾きは、
例えば、実際にはディスクの面振れとして現れる。
【0043】許容される上記傾きの量は、CDシステム
の場合には、一般に機械の加工精度、組立精度で達成さ
れる傾き誤差量と比較して充分大きいとされていること
から、実際の傾きが信号再生の精度に影響を与えること
はあまりないとされている。
【0044】つまり、DVDシステムについて要求され
る面振れの許容範囲は、CDシステムよりも厳密なもの
となる。具体的には、DVDシステムでは面振れの規格
が±0.3mmであるのに対して、CDシステムでは±
0.5mmとされている。従って、例えば図1に示した
本実施の形態のディスクドライブ装置としても、実際に
は上記面振れの規格が満足されるようにディスクを駆動
する機構等が構成されているものである。
【0045】また、近年においては、CD方式のディス
クを再生(又は記録)する際には、標準の1倍速ではな
く、或る倍速の回転数により回転駆動することが行われ
ている。例えば、実際には、最高で30倍速以上の高速
回転でディスクに対する再生が行われているものも存在
する。
【0046】これに対して、高密度記録が行われるDV
Dは記録データの線密度がCD方式のディスクよりもは
るかに高いことから、CD方式のディスクの場合と比較
して、高い倍速度で回転駆動する必要は特にない。この
ため、DVDを回転駆動する際の回転数は、CD方式の
ディスクを倍速で高速に回転させる場合の回転数と比較
すると、ほとんどの場合がCD方式のディスクの場合よ
りも遅いものとなる。
【0047】上記のような状況を考慮すると、CD方式
のディスクよりも面振れの量が少なく、かつ回転数が遅
いDVDに対しては、同一の条件であればフォーカスサ
ーチの確実性に余裕があることになる。言い換えれば、
DVDに対してフォーカスサーチをかけるのにあたって
は、CD方式のディスクに対してフォーカスサーチをか
けるのに適合するとされる対物レンズの移動速度よりも
高速に対物レンズを移動させても、CDと比較すれば、
フォーカスサーチの確実性が失われる程度は低いことに
なる。
【0048】そこで、本実施の形態においては、CD方
式のディスクに対しては、例えばこれまで行われていた
のと同様の対物レンズの移動速度でもってフォーカスサ
ーチをかけるようにし、一方、DVDに対しては、CD
方式のディスクに対する場合よりも高速な移動速度でも
ってフォーカスサーチをかけるようにする。これによ
り、本実施の形態のディスクドライブ装置においてDV
Dを再生する際には、フォーカスサーチがより迅速に行
われることになり、それだけディスク再生の開始、或い
はリトライが完了するまでに要する時間が短縮されるも
のである。
【0049】ここで、CD方式のディスクに対するフォ
ーカスサーチ動作について簡略に述べておく。CD方式
のディスクに対するフォーカスサーチとしては、例え
ば、サーボプロセッサ14から、CD方式のディスクに
適合する対物レンズの移動速度が得られるようにして設
定された所定レベルのサーチ信号をフォーカスドライブ
信号FDRとしてフォーカスコイルドライバ16aに出
力するようにされる。フォーカスコイルドライバ16a
では、このサーチ信号に対応して生成した或る一定レベ
ルの駆動電流を二軸機構のフォーカスコイルに流す。こ
れにより、対物レンズ2は、CD方式のディスクに適合
するとされる移動速度でもって、ディスク面の下側にお
いて下から上に移動することで、フォーカス引き込み範
囲外からフォーカス引き込み範囲に至るためのサーチア
ップ動作を開始する。そして、前述したフォーカスエラ
ー信号のS字カーブがリニアな領域(もしくはゼロクロ
ス)となった状態が検出されたら、サーチ信号をオフと
し、フォーカスサーボループをオンとする。そして以降
は、閉ループにより合焦状態を維持するフォーカスサー
ボ制御に移行するものである。つまり、CD方式のディ
スクに対するフォーカスサーチでは、フォーカスサーボ
ループがオンとされるまで、或る一定のレベルのサーチ
信号が印加されるものである。
【0050】そして、DVDに対するフォーカスサーチ
では、上記したCD方式のディスクに対する場合よりも
高い所定レベルのサーチ信号を印加することで、より高
速にサーチアップのための対物レンズの移動が行われる
ことになる。但し、CD方式のディスクの場合よりもフ
ォーカスサーチの確実性に余裕があるとはいえ、サーチ
アップが高速となることで対物レンズに加わる加速度の
増加により、例えば上記CD方式のディスクの場合に準
じて、単にS字カーブがリニアな領域となるタイミング
でフォーカスサーボループをオンとするようにしたとし
ても、フォーカスサーボループ制御が可能な範囲を越え
て対物レンズが移動してしまうようなことも考えられ
る。特に、ディスクドライブ装置ごとの二軸機構の感度
のばらつきやディスクドライブ装置の径年変化によって
は、DVDに対応して適正であるとして設定したはずの
サーチ信号レベルが、実際には過剰となってしまう場合
もあり得る。
【0051】そこで、本実施の形態では、DVDに対し
て高速にフォーカスサーチをかける場合には、以降説明
するようにしてフォーカスサーチ制御を実行すること
で、常に安定的なフォーカスサーチ動作が得られるよう
にするものである。なお、DVDに対応するフォーカス
サーチ動作と、CD方式に対応するフォーカスサーチ動
作とを切り換えるためには、例えば装填されているディ
スクがDVDとCD方式のディスクの何れであるのを判
別する必要があるがこれについては後述する。
【0052】(2−b.DVD対応フォーカスサーチ;
動作モード1)DVDに対するフォーカスサーチでは、
最初に印加すべきサーチ信号(フォーカスドライブ信号
FDR)としては、所定の一定レベルとされるが、前述
のように、二軸機構の感度、ディスクドライブ装置の径
年変化、更にはディスクドライブ装置の設置状態等に依
り対物レンズのサーチアップ速度(対物レンズの加速
度)が相違してくる。本実施の形態では、この対物レン
ズの速度に応じて動作モード1〜3の3つの動作モード
の何れかによるフォーカスサーチ制御を実行すること
で、確実なフォーカスサーチ動作の成功を図る。
【0053】そこで先ず、動作モード1について図3の
タイミングチャートを参照して説明する。図3(a)は
フォーカスエラー信号FE、図3(b)はフォーカスド
ライブ信号FDR、図3(c)はFOK信号、図3
(d)は、図3(b)のフォーカスドライブ信号FDR
の出力タイミングに対応するサーボプロセッサ14の制
御動作の遷移を示すものである。ここで、初出のFOK
信号とは、対物レンズ2が合焦位置に対してある程度近
づいた状態の時にHレベルとなる信号であり、大まかな
対物レンズの位置を示し得る信号である。このFOK信
号は、例えばフォトディテクタ5により検出されるレー
ザ反射光の総光量(ここではプルイン信号PI=(A+
B+C+D)として得ることができる)に基づいて得る
ことができる。つまり、対物レンズがディスク面に近づ
くのに従ってプルイン信号PIのレベルは増加していく
が、このプルイン信号PIのレベルが所定のスレッショ
ルドレベルを越えたときに、Hレベルとなる信号を生成
すれば、これがFOK信号となる。このFOK信号は、
例えばサーボプロセッサ14内で生成する。
【0054】ここで、図3の時点t0より以前の或る時
点において、図3(b)(d)に示すように、フォーカ
スドライブ信号FDRとしてDVDに対応して設定され
たレベルのサーチ信号Vsを出力したとする。これによ
り、対物レンズ2は或る移動速度でもってサーチアップ
動作を開始する。これにより、対物レンズ2はディスク
面に対して近づいていくが、この場合には、時点t0に
おいて図3(c)に示すようにFOK信号がLレベルか
らHレベルに変化した状態が得られている。
【0055】この後、例えばほぼ時点t1において、フ
ォーカスエラー信号FEのS字カーブが立ち上がる状態
が得られると、図3(b)(d)に示すように、フォー
カスドライブ信号FDRとしては、これまでのサーチ信
号Vsから、或る所定レベルの第1ブレーキ信号V1に
切り換えが行われる。この第1ブレーキ信号V1は対物
レンズ2の移動速度を減速させるための信号であり、こ
れにより時点T1以降は、対物レンズ2の移動速度が減
速することになる。
【0056】この場合には、時点t2において、フォー
カスエラー信号FEのS字カーブがゼロクロスしてい
る。ここで、第1ブレーキ信号V1を出力した時点t1
から上記時点t2の期間に対応する時間Tが、予め設定
された最短設定時間Tminと最長設定時間Tmaxと
について、 Tmin<T<Tmax・・・・(式1) の関係が成立したとする。これは、期間t1〜t2にお
ける対物レンズ2の移動速度が、上記最短設定時間Tm
inと最長設定時間Tmaxに対応して決まる或る所定
速度の範囲内にあったことを示すものであり、S字カー
ブがゼロクロスした時点t2の段階での対物レンズの速
度が適正範囲内にあることを意味している。
【0057】そして、上記(式1)が成立した場合が動
作モード1となる。動作モード1としては、図3(d)
に示すように、時点t2以降は、第1ブレーキ信号の出
力を停止してフォーカスサーボループをオンとする。こ
れにより、以降はフォーカスサーボループ制御により、
対物レンズ2が目的のディスク信号面に対して合焦する
状態が維持される。
【0058】(2−c.DVD対応フォーカスサーチ;
動作モード2)続いて、図4を参照して動作モード2に
ついて説明する。なお、図4において図3と同一の定義
が行われているものについては図3と同一の記載とし、
ここでの説明は省略する。また、この図において、時点
t1において第1ブレーキ信号V1を出力するまでの動
作は図3と同様であることから、ここでの説明は省略す
る。
【0059】この場合には、図4(a)(b)に示すよ
うに、時点t1以降において第1ブレーキ信号V1を出
力した後、フォーカスエラー信号FEのS字カーブのゼ
ロクロスタイミングに未だ至らない時点t2において、
上記第1ブレーキ信号V1の出力が継続された時間Tが
所定の最長設定時間Tmaxを越えたとする。つまり、 T≧Tmax・・・(式2) の関係が成立したとする。これは、時点t1以降におい
て第1ブレーキ信号V1により減速された後の対物レン
ズ2のサーチアップ速度(移動速度)が適正な速度範囲
よりも遅かったことを示すものであり、この場合には、
対物レンズ2の加速度が不充分で、対物レンズ2がディ
スク面に対して下側に戻ってしまう可能性が生じる。そ
して、このような場合に、当該動作モード2が設定され
る。
【0060】動作モード2としては、時点t2におい
て、図4(b)(d)に示すように、フォーカスドライ
ブ信号FDRとして、第1ブレーキ信号V1からサーチ
信号Vsに再び出力を切り換える。これにより対物レン
ズ2は、サーチアップ方向に対して減速する状態から、
サーチ信号Vsに応じて加速が与えられる傾向となる。
これにより、対物レンズ2のサーチアップ速度が適正範
囲内となるように矯正する。なお、ここでは時点t2に
おいて第1ブレーキ信号V1の後に出力するフォーカス
ドライブ信号FDRとして、サーチアップ開始時と同一
レベルのサーチ信号Vsを出力するようにしているが、
例えば、より良好な対物レンズの速度制御が行えるので
あれば、サーチアップ開始時とは異なる所要のレベルの
サーチ信号により対物レンズに加速度を与えるようにし
ても構わないものである。
【0061】そして、時点t2以降、サーチ信号Vsの
出力を維持することで、対物レンズ2の適正なサーチア
ップ速度の復帰を図りながらフォーカスエラー信号FE
のS字カーブのゼロクロスが得られるのを待機する。そ
して、例えばこの後、図4(b)に示すように時点t3
において、S字カーブのゼロクロスが得られたとされる
と、ここでフォーカスサーボループをオンとするように
される。
【0062】(2−d.DVD対応フォーカスサーチ;
動作モード3)続いて、図5を参照して動作モード3に
ついて説明する。なお、図5において図3及び図4と同
一の定義が行われているものについては図3、図4と同
一の記載とし、ここでの説明は省略する。また、図5に
示すフォーカスサーチ動作は、図7(c)に示した2層
構造のDVDの第2信号面124を目的の信号面として
フォーカスサーチをかける場合が示されている。図5に
おいては、Layer0、Layer1が、それぞれ図
7に示した第1信号面122、第2信号面124に対応
する。
【0063】ここでも、時点t0より以前の或る時点に
おいて、図5(b)(d)に示すように、フォーカスド
ライブ信号FDRとしてサーチ信号Vsが出力されるこ
とで、対物レンズ2はサーチアップのための移動を開始
する。この場合の図5(c)に示すFOK信号として
は、図5(a)に示すLayer0に対応したフォーカ
スエラー信号FEのS字カーブが立ち上がるタイミング
でHレベルが得られている。この場合のLayer0に
対応したフォーカスエラー信号FEのS字カーブは、期
間t0〜t1に対応して得られており、この期間に対物
レンズ2がLayer0に対応するフォーカス引き込み
範囲内及びその上下の或る範囲内にほぼ位置していたこ
とになる。
【0064】そして、時点t2に至ってLayer1に
対応するフォーカスエラー信号FEのS字カーブ(図5
(a))が得られれば、ここでも、図5(b)に示すよ
うにして、これまでの動作モードと同様にして、サーチ
信号Vsから第1ブレーキ信号V1に切り換えを行う。
【0065】この場合には、時点t2以降において第1
ブレーキ信号V1を出力したときからフォーカスエラー
信号FEのS字カーブのゼロクロスが得られた時点t3
までに要した時間Tとして、所定の最短設定時間Tmi
n以内であったとする。つまり、 T≦Tmin・・・(式2) の関係が成立したとする。上記(式2)が成立した場合
には、Layer1に対応するフォーカスエラー信号F
EのS字カーブが得られてからの対物レンズ2の移動速
度が、適正範囲を超えて相当に速い状態にあることを示
している。このような状態では、例えば仮に、S字カー
ブのゼロクロスが得られた時点t3において、フォーカ
スサーボループを閉じたとしても、対物レンズ2に与え
られている加速度によってフォーカス引き込み可能範囲
を越えて上側に更に移動し、フォーカスサーチ動作が失
敗する可能性が高い。
【0066】そこでこの場合には、動作モード3とし
て、時点t3から時点t4に対応する所定の待機時間T
wの間、これまで出力していた第1ブレーキ信号V1よ
りも更に減速作用の大きい、所定レベルの第2ブレーキ
信号V2を出力する。これにより、対物レンズ2はこれ
までよりも大きな負の加速度によって減速され、適正な
速度範囲が得られるようにされる。そして、上記待機時
間Twが経過した時点t4においてフォーカスサーボル
ープをオンとするものである。
【0067】4.処理動作 続いて、上記図3〜図5に示した、DVDに対するフォ
ーカスサーチ動作を実現するための処理動作について図
6のフローチャートを参照して説明する。この図に示す
処理は、システムコントローラ10が主としてサーボプ
ロセッサ14に対する制御を実行することで実現され
る。また、この図に示す処理の実行が開始される段階で
は、フォーカスサーボループ及びトラッキングサーボル
ープは共にオフの(開いた)状態となっている。
【0068】この図に示す処理としては、先ずステップ
S101において、サーボプロセッサ14からフォーカ
スコイルドライバ16aに出力すべきフォーカスドライ
ブ信号FDRとして、サーチ信号Vsが出力されるよう
に制御を実行する。これにより、対物レンズがディスク
下面側においてディスクに近づくように移動するサーチ
アップ動作をさせる。
【0069】続くステップS102においては、入力さ
れてくるフォーカスエラー信号FEを監視して、目標と
するLayer(信号面)に対応するフォーカスエラー
信号FEのS字カーブの立ち上がりが検出されるのを待
機し、これが検出されたらステップS103に進む。ス
テップS103においては、フォーカスドライブ信号F
DRとして、これまで出力されていたサーチ信号Vsか
ら第1ブレーキ信号V1に切り換えるための制御を実行
する。なお、このようにしてフォーカスドライブ信号F
DRの信号レベルを変更する際には、例えば上記の場合
であれば、サーチ信号Vsレベルに対して第1ブレーキ
信号V1のレベルを得るための差分レベルを加算するよ
うにして行う。
【0070】次のステップS104においては、上記ス
テップS103による第1ブレーキ信号V1の出力時点
から内部のタイマによる計時動作を開始させるための処
理を実行してステップS105に進む。なお、ここでタ
イマにより計時されるタイマ時間Tが、図3〜図5に示
した時間Tに対応する。また、ここまでの処理が図3及
び図4の時点t1、図5の時点t2までの動作に対応す
る。
【0071】ステップS105においては、上記タイマ
時間Tと先に説明した所定の最長設定時間Tmaxとに
ついて、 T<Tmax・・・(式4) が成立するか否かについて判別しており、ここで(式
4)が成立する状態とされている間は次のステップS1
08において、フォーカスエラー信号FEのS字カーブ
のゼロクロスが得られたか否かを判別する。そして、こ
こで肯定結果が得られなければ、ステップS105に戻
るようにされる。
【0072】ここで、ステップS105において上記
(式4)が成立しなくなった、つまり、フォーカスエラ
ー信号FEのS字カーブのゼロクロスが得られる以前の
或る時点において、タイマ時間T(つまり第1ブレーキ
信号V1の出力継続時間)が最長設定時間Tmax以上
となったときには、ステップS106に移行する。この
ステップS106以降の処理は動作モード2として、図
4に示す時点t2以降の動作に対応する。
【0073】ステップS106においては、これまで出
力していたブレーキ信号V1をオフとして、再度、サー
チ信号Vsの出力に切り換えるための制御処理を実行
し、次のステップS107においてフォーカスエラー信
号FEのS字カーブがゼロクロスするのを待機する。そ
して、フォーカスエラー信号FEのS字カーブがゼロク
ロスした状態の得られたことが判別されたら、ステップ
S112に進んで、これまで出力していた第1ブレーキ
信号はオフとしたうえで、フォーカスサーボループをオ
ンとする。
【0074】又、ステップS108において肯定結果が
得られた場合、つまり、タイマ時間Tが最長設定時間T
maxを越えない状態で、フォーカスエラー信号FEに
ついてS字カーブのゼロクロスが得られた場合には、ス
テップS109に進む。ステップS109では、上記タ
イマ時間T(つまり、第1ブレーキ信号V1を出力して
からS字カーブのゼロクロスが得られるまでの時間)と
最短設定時間Tminとについて、 T>Tmin・・・(式5) が成立するか否かについて判別を行う。ここで、上記
(式5)が成立したことが判別された場合には、そのま
まステップS112に進んで、これまで出力していた第
1ブレーキ信号V1をオフとしたうえで、フォーカスサ
ーボループをオンとする。つまり、図3に示した動作モ
ード1としての処理を実行する。
【0075】これに対して、ステップS109におい
て、否定結果が得られた場合には、ステップS110に
進む。このステップS110以降の処理により、図5に
示した動作モード3としての時点t3以降の動作が行わ
れる。ステップS110においては、フォーカスドライ
ブ信号FDRとして第2ブレーキ信号V2が出力される
ように制御を実行し、次のステップS111において所
定時間Tw待機した後、ステップS112に進んで、そ
れまで出力していた第2ブレーキV2信号はオフとした
うえでフォーカスサーボループを閉じるようにされる。
【0076】なお、上記図6に示す処理が終了した後、
例えばトラッキングサーボループを閉じてトラッキング
制御を実行することで、ディスクのトラックをトレース
して記録再生動作に移行が可能な状態が得られることに
なる。
【0077】ところで、DVDに対応するフォーカスサ
ーチ動作と、CD方式に対応するフォーカスサーチ動作
とを切り換えるためには、例えばディスクがはじめに装
填された段階において、そのディスクがDVDとCD方
式のディスクの何れであるのを判別する必要が生じる。
このようなディスク判別については、既にいくつかの方
法が提案されていることから、これら各種ディスク判別
方法のうちから本実施の形態のディスクドライブ装置の
構成に適合する方法を採用すればよい。例としては、先
ず、図7にて説明したようにCD方式のディスクとDV
Dとでは、透明層(ディスク基板)の厚みが相違するの
に起因して、ディスクに対して或る所定のサーチアップ
速度でフォーカスサーチをかけたときに、ディスク表面
合焦した時点から信号面に合焦する時点までの時間差が
相違することを利用し、この時間差に基づいて、CD方
式のディスクかDVDかを判別するようにされる。ま
た、ディスクが装填されたら、光学ピックアップ1とし
て、例えばCD方式のディスクに対応する光学系、又は
DVDに対応する光学系の何れかを選択して、対物レン
ズをディスク信号面の合焦位置にほぼ位置させた状態
で、強制的に対物レンズを或る範囲内でディスク半径方
向に移動させる。この際、光学系の信号面に対する解像
度(レーザ波長,NA等の特性とトラックピッチの密度
等により決まる)がディスクと適合していれば、トラッ
キングエラー信号としては、レーザ光がトラックを横断
するのに応じて波形変化を示す、いわゆるトラバース信
号が得られるはずであるが、この光学系の信号面に対す
る解像度がディスクに適合していなければ解像度が不充
分となりトラバース信号は得られないことになる。この
ようにして、トラバース信号を検出することでディスク
判別を行うことも可能とされる。更には、光学ピックア
ップ1として、例えばCD方式のディスクに対応する光
学系、又はDVDに対応する光学系の何れかを選択し
て、ディスクに対してデータ読み出しを試みるようにさ
せることも考えられる。上記光学系のうち何れか一方の
光学系を選択すれば、ディスクドライブ装置のシステム
としても、選択された光学系が対応するディスク種別に
応じた信号処理構成に切り替わるものである。これによ
れば、例えばDVDに対応する光学系を選択したとする
と、信号処理系もDVDフォーマットに対応した構成に
切り替わることになる。そして、この条件の下で、装填
されたディスクの読み出しを行い、適正にデータの読み
出しが行われれば装填されたディスクはDVDであると
判別されることになる。これに対して、適正なデータの
読み出し結果が得られなければ、CD方式のディスクで
あると判別されることになるものである。
【0078】なお、上記実施の形態においては、CD方
式によるディスクとDVDとについて互換性を有して再
生が可能なディスクドライブ装置に本発明としてのフォ
ーカスサーボ制御装置が備えられている場合を例に挙げ
たが、これに限定されるものではない。つまり、或る複
数種別のディスクについて記録又は再生が可能なディス
クドライブ装置において、或る種別のディスクよりもフ
ォーカスサーチ動作の確実性に余裕がある特定種別のデ
ィスクについて記録又は再生を行うような場合であれば
本発明の適用が可能であるし、更には、或る1つの種別
のディスクに対応して記録又は再生が可能なディスクド
ライブ装置において、そのディスクについては、或る程
度高速な対物レンズの移動速度によってフォーカスサー
チをかけることが可能なような条件が得られるのであれ
ば、本発明の適用が可能とされる。
【0079】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、例
えば、マルチディスク対応のディスクドライブ装置によ
りフォーカスサーチを行うのにあたって、ディスク種別
の物理的特質やスペックによっては他の種別のディスク
よりも安定したフォーカスサーチ動作が得られる傾向を
利用して、このようなディスクの場合には、上記他の種
別のディスクよりも高速に対物レンズを移動させるよう
にサーチ信号を可変してフォーカスサーチを開始させる
ものである。これにより、例えばある1つのディスク種
別に適合して設定されたレベルのサーチ信号を他のディ
スクの場合にも共通に使用してフォーカスサーチを行う
構成と比較した場合には、本発明の構成ではディスク種
別ごとに適合した、できるだけ迅速なフォーカスサーチ
動作を得ることが可能となる。
【0080】また、本発明のフォーカスサーボ制御装置
として、上記のようにマルチディスク対応のディスクド
ライブ装置に備えられる場合を含めて、フォーカスサー
チ動作として対物レンズを高速に移動開始させる構成を
採る場合には、この後において、例えば先ずフォーカス
エラー信号の立ち上がりに応じてブレーキ信号を印加
し、この時点以降からフォーカスエラー信号が0クロス
(合焦)するまでの時点の時間に基づいて、上記ブレー
キ信号印加後のフォーカスサーチ制御動作を切り換える
ように構成されるこれにより、例え、対物レンズを高速
に移動開始させたことで加速度が強くなったとしても、
これに抗して適正なフォーカスサーチ動作を常に安定的
に得ることが可能となる。また、このようなフォーカス
サーチ制御に依れば、対物レンズの移動状態(移動速
度)に応じてフォーカスサーチ制御動作が切り換えられ
ることになるので、例えば、二軸機構の感度のばらつき
の他、使用環境の変化や経時変化によって、或る一定の
サーチ信号レベルに対する対物レンズの移動速度にばら
つき、又は変化が生じたような場合でも、これに関わら
ず安定したフォーカスサーチ動作を得ることが可能とな
り、それだけディスクドライブ装置としての信頼性が向
上されるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態のディスクドライブ装置の
構成を示すブロック図である。
【図2】光学ピックアップのフォトディテクタによる検
出動作を示す説明図である。
【図3】本実施の形態のフォーカスサーチ動作として、
動作モード1による動作を示すタイミングチャートであ
る。
【図4】本実施の形態のフォーカスサーチ動作として、
動作モード2による動作を示すタイミングチャートであ
る。
【図5】本実施の形態のフォーカスサーチ動作として、
動作モード3による動作を示すタイミングチャートであ
る。
【図6】本実施の形態のフォーカスサーチ動作を実現す
るための処理動作を示すフローチャートである。
【図7】CD,CD−R及びDVDの構造を示す断面図
である。である。
【符号の説明】
1 光学ピックアップ、2 対物レンズ、3 二軸機
構、4 レーザダイオード、5 フォトディテクタ、5
a ディテクタ、5b 差動アンプ、6 スピンドルモ
ータ、7 ターンテーブル、8 スレッド機構、9 R
Fアンプ、10システムコントローラ、11 二値化回
路、12 デコーダ、13 インターフェース部、14
サーボプロセッサ、15 スレッドドライバ、16
二軸ドライバ、16a フォーカスコイルドライバ、1
6b トラッキングコイルドライバ、17 スピンドル
モータドライバ、18 レーザドライバ、100 C
D、101 ディスク基板、102 信号面、103
反射層、104 保護層、105 ディスク表面、11
0 CD−R、111 ディスク基板、112 信号
面、112 有機色素層、113 反射層、114 有
機色素層、115 保護層、116 ディスク表面、1
20 DVD、121 ディスク基板、122信号面、
123 反射層、124 信号面、125 反射層、1
26 接着面、127 ダミー板、128 ディスク表
面、D ディスク

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数種別のディスク状記録媒体に対応し
    て記録又は再生可能なディスクドライブ装置に備えら
    れ、データの記録又は再生のためにディスク状記録媒体
    の信号面に対して照射するレーザ光の出力端となる対物
    レンズについて、その焦点位置が上記信号面に対して合
    焦するように制御を行うためのフォーカスサーボ制御装
    置として、 上記ディスクドライブ装置に装填されたディスク状記録
    媒体の種別を判別するディスク判別手段と、 上記信号面から反射されたレーザ光に基づいて、信号面
    に対する対物レンズの焦点位置状態に対応するフォーカ
    スエラー信号を生成するフォーカスエラー信号生成手段
    と、 駆動信号レベルに基づいて上記対物レンズを上記信号面
    に接離する方向に移動させることのできる対物レンズ移
    動手段と、 上記フォーカスエラー信号に基づいて生成した駆動信号
    を上記対物レンズ移動手段に対して設定することで、対
    物レンズの焦点位置が目的の信号面に対して合焦状態を
    保つようにするフォーカスサーボループ制御と、所要の
    レベルの駆動信号を上記対物レンズ移動手段に対して設
    定することで、対物レンズの焦点位置が目的の信号記録
    面に対して合焦していない状態から合焦状態に移行させ
    るフォーカスサーチ制御とを実行することのできるフォ
    ーカス制御手段とが備えられ、 上記フォーカス制御手段は、 上記ディスク判別手段により或る特定のディスクの種別
    が判別された場合には、上記フォーカスサーチ制御とし
    て対物レンズを合焦状態に移行させるための移動を開始
    させるのに際しては、他の或る特定のディスク種別に対
    するフォーカスサーチ制御時に設定される駆動信号レベ
    ルとは異なる所要のレベルの駆動信号を、上記対物レン
    ズ移動手段に対して設定することで、上記他の或る特定
    のディスク種別に対するフォーカスサーチ制御時より
    も、対物レンズをより高速に移動可能なように構成され
    ていることを特徴とするフォーカスサーボ制御装置。
  2. 【請求項2】上記フォーカス制御手段は、 上記ディスク判別手段により或る特定のディスクの種別
    が判別された場合のフォーカスサーチ制御を実行する際
    には、次の(1)〜(5)に示す制御処理のうち、先ず
    (1)(2)に示す制御処理を実行した後、(3)
    (4)(5)に示す制御処理の何れかを実行するように
    構成されていることを特徴とする請求項1に記載のフォ
    ーカスサーボ制御装置。 (1) 所定の第1のレベルの駆動信号を設定すること
    で、合焦していない状態に対応する位置から合焦状態に
    対応する位置に移行する方向に、或る所要以上の移動速
    度でもって対物レンズの移動を開始させる。 (2) 上記(1)に示す制御処理を実行した後におい
    て、対物レンズが合焦位置に対応する或る範囲内にまで
    接近したことを示す特定のフォーカスエラー信号の波形
    変化が得られるのに応じて、対物レンズの移動速度を減
    速させる第2のレベルの駆動信号を設定し、この時点か
    ら計時動作を開始する。 (3) 上記(2)の制御処理を実行した後において、
    フォーカスエラー信号を監視し、上記計時動作による計
    時時間が第1の所定時間以上を越えても合焦状態に対応
    するフォーカスエラー信号波形が得られなかった場合に
    は、上記対物レンズを加速させ得る第3のレベルの駆動
    信号を設定し、この後、合焦状態に対応するフォーカス
    エラー信号波形が得られたら、上記第3のレベルの駆動
    信号の設定を解除して、上記フォーカスサーボループ制
    御に移行するように上記対物レンズ移動手段を制御す
    る。 (4) 上記(2)の制御処理を実行した後において、
    上記計時動作による計時時間が上記第1の所定時間以内
    で、かつ、上記第1の所定時間よりも短い第2の所定時
    間を越えた或る時点で、合焦状態に対応するフォーカス
    エラー信号波形が得られた場合には、上記第2のレベル
    の駆動信号の設定を解除して、上記フォーカスサーボル
    ープ制御に移行するように上記対物レンズ移動手段を制
    御する。 (5) 上記(2)の制御処理を実行した後において、
    上記計時動作による計時時間が上記第1の所定時間以内
    で、かつ、上記第1の所定時間よりも短い第2の所定時
    間を越えない或る時点で、合焦状態に対応するフォーカ
    スエラー信号波形が得られた場合には、上記第2のレベ
    ルの駆動信号よりも対物レンズの移動速度を急速に減速
    させることのできる第4のレベルの駆動信号を設定して
    所定期間待機し、この後、上記第4のレベルの駆動信号
    の設定を解除してフォーカスサーボループ制御に移行す
    るように上記対物レンズ移動手段を制御する。
  3. 【請求項3】 データの記録又は再生のためにディスク
    状記録媒体の信号面に対して照射するレーザ光の出力端
    となる対物レンズについて、その焦点位置が上記信号面
    に対して合焦するように制御を行うためのフォーカスサ
    ーボ制御装置として、 上記信号面から反射されたレーザ光に基づいて、信号面
    に対する対物レンズの焦点位置状態に対応するフォーカ
    スエラー信号を生成するフォーカスエラー信号生成手段
    と、 駆動信号レベルに基づいて上記対物レンズを上記信号面
    に接離する方向に移動させることのできる対物レンズ移
    動手段と、 上記フォーカスエラー信号に基づいて生成した駆動信号
    を上記対物レンズ移動手段に対して設定することで、対
    物レンズの焦点位置が目的の信号面に対して合焦状態を
    保つようにするフォーカスサーボループ制御と、上記対
    物レンズ移動手段に対して所要のレベルの駆動信号を設
    定することで、対物レンズの焦点位置が目的の信号記録
    面に対して合焦していない状態から合焦状態に移行させ
    るフォーカスサーチ制御とを実行することのできるフォ
    ーカス制御手段とが備えられ、 上記フォーカス制御手段は、 上記フォーカスサーチ制御を実行する際には、次の
    (1)〜(5)に示す制御処理のうち、先ず(1)
    (2)に示す制御処理を実行した後、(3)(4)
    (5)に示す制御処理の何れかを実行するように構成さ
    れていることを特徴とするフォーカスサーボ制御装置。 (1) 所定の第1のレベルの駆動信号を設定すること
    で、合焦していない状態に対応する位置から合焦状態に
    対応する位置に移行する方向に、或る所要以上の移動速
    度でもって対物レンズの移動を開始させる。 (2) 上記(1)に示す制御処理を実行した後におい
    て、対物レンズが合焦位置に対応する或る範囲内にまで
    接近したことを示す特定のフォーカスエラー信号の波形
    変化が得られるのに応じて、対物レンズの移動速度を減
    速させる第2のレベルの駆動信号を設定し、この時点か
    ら計時動作を開始する。 (3) 上記(2)の制御処理を実行した後において、
    フォーカスエラー信号を監視し、上記計時動作による計
    時時間が第1の所定時間以上を越えても合焦状態に対応
    するフォーカスエラー信号波形が得られなかった場合に
    は、上記対物レンズを加速させ得る第3のレベルの駆動
    信号を設定し、この後、合焦状態に対応するフォーカス
    エラー信号波形が得られたら、上記第3のレベルの駆動
    信号の設定を解除して、上記フォーカスサーボループ制
    御に移行するように上記対物レンズ移動手段を制御す
    る。 (4) 上記(2)の制御処理を実行した後において、
    上記計時動作による計時時間が上記第1の所定時間以内
    で、かつ、上記第1の所定時間よりも短い第2の所定時
    間を越えた或る時点で、合焦状態に対応するフォーカス
    エラー信号波形が得られた場合には、上記第2のレベル
    の駆動信号の設定を解除して、上記フォーカスサーボル
    ープ制御に移行するように上記対物レンズ移動手段を制
    御する。 (5) 上記(2)の制御処理を実行した後において、
    上記計時動作による計時時間が上記第1の所定時間以内
    で、かつ、上記第1の所定時間よりも短い第2の所定時
    間を越えない或る時点で、合焦状態に対応するフォーカ
    スエラー信号波形が得られた場合には、上記第2のレベ
    ルの駆動信号よりも対物レンズの移動速度を急速に減速
    させることのできる第4のレベルの駆動信号を設定して
    所定期間待機し、この後、上記第4のレベルの駆動信号
    の設定を解除してフォーカスサーボループ制御に移行す
    るように上記対物レンズ移動手段を制御する。
JP16229198A 1998-06-10 1998-06-10 フォーカスサーボ制御装置 Withdrawn JPH11353657A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16229198A JPH11353657A (ja) 1998-06-10 1998-06-10 フォーカスサーボ制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16229198A JPH11353657A (ja) 1998-06-10 1998-06-10 フォーカスサーボ制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11353657A true JPH11353657A (ja) 1999-12-24

Family

ID=15751705

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP16229198A Withdrawn JPH11353657A (ja) 1998-06-10 1998-06-10 フォーカスサーボ制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11353657A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100431380B1 (ko) * 2000-02-25 2004-05-14 미쓰비시덴키 가부시키가이샤 초점 인입 방법 및 광 디스크 장치
US7295501B2 (en) 2002-07-30 2007-11-13 Funai Electric Co., Ltd. Apparatus and method for controlling a focus jump and level thereof in a multilayer optical disk
US8120998B2 (en) 2005-08-01 2012-02-21 Panasonic Corporation Optical disk drive and method for driving the optical disk drive in relation to a velocity switching point

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100431380B1 (ko) * 2000-02-25 2004-05-14 미쓰비시덴키 가부시키가이샤 초점 인입 방법 및 광 디스크 장치
US7295501B2 (en) 2002-07-30 2007-11-13 Funai Electric Co., Ltd. Apparatus and method for controlling a focus jump and level thereof in a multilayer optical disk
US8120998B2 (en) 2005-08-01 2012-02-21 Panasonic Corporation Optical disk drive and method for driving the optical disk drive in relation to a velocity switching point

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6424605B1 (en) Optical disc drive
US6552971B2 (en) Disk drive apparatus for a recording medium having plural recording surfaces in a layered structure
JPH10198985A (ja) 光ディスク装置
CA2554383C (en) Optical disk drive and method for driving the optical disk drive
JPH10188458A (ja) ディスク種別判別方法及びその装置
JPH1064180A (ja) ディスクドライブ装置
JP3671572B2 (ja) 光ディスク装置
JP2000251271A (ja) ディスクドライブ装置
WO2002073608A1 (fr) Procede et appareil permettant de maitriser le deplacement de lentille d'objectif
JP3975953B2 (ja) 光ディスクの種類判別方法及び光ディスク装置
JP4226184B2 (ja) 情報記録媒体判別装置及び情報記録媒体判別方法
JPH10199003A (ja) 光ディスク装置
US20080175138A1 (en) Method For Recording To And Reproducting From An Optical Recording Medium, Optical Recording Medium, And Recording And Reproduction Apparatus For The Same
JPH11353657A (ja) フォーカスサーボ制御装置
JPH11306650A (ja) 光ディスク種別判別装置及び光ディスク種別判別方法
JP2000293932A (ja) 光担体判別装置及び光担体判別方法
US7248542B2 (en) Focus searching method and optical disc device
JP3799709B2 (ja) 光ディスク装置
JPH10269589A (ja) 光ディスク装置
WO2007088843A1 (ja) 光ディスク装置
JP2000298846A (ja) 光ディスク駆動装置及び光ディスクのフォーカスジャンプ方法
JP4000723B2 (ja) ディスクドライブ装置
JP2000251383A (ja) ディスクドライブ装置
JP3685389B2 (ja) フォーカスの層間切り替え方法
JP3495177B2 (ja) ディスク判別を可能としたディスク装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20050906