JP2000293932A - 光担体判別装置及び光担体判別方法 - Google Patents

光担体判別装置及び光担体判別方法

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JP2000293932A
JP2000293932A JP11100355A JP10035599A JP2000293932A JP 2000293932 A JP2000293932 A JP 2000293932A JP 11100355 A JP11100355 A JP 11100355A JP 10035599 A JP10035599 A JP 10035599A JP 2000293932 A JP2000293932 A JP 2000293932A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 少なくとも第1種乃至第3種の複数の光担体
(ディスク)を光量信号及びフォーカスエラー信号の反
射情報を用いて簡単に判別する。 【解決手段】 ターンテーブル7上に載置したディスク
Dに対し光ピックアップ1からのレーザ光の焦点位置を
所定の可変範囲内で速度変化させ、光量信号IPやフォ
ーカスエラー信号FEからディスク表面に合焦した反射
情報のタイミングとディスク信号面に合焦したタイミン
グの時間差を判断して第1種及び第2種のディスクDの
差異を判定し、更に反射情報の数を計数して第2種のデ
ィスクと第3種のディスクの差異を判定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は複数種類の光担体を
判別する光担体判別装置及びその判別方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、光再生担体としてはCD(コ
ンパクトディスク)が広く利用されている。また、更に
高密度で記録容量の大きい光担体としてDVD(Dig
ital Versatile Disc)等も普及し
始めている。
【0003】上記した種類の異なる光担体(以下ディス
クと記す)のCD及びDVDを記録再生する様な光担体
記録再生装置も知られている。
【0004】この様な光担体記録再生装置ではディスク
駆動装置のターンテーブル上に載置されるディスクがC
DであるかDVDであるかを判別する必要がある。この
様な判別は従来のレコード盤等ではレコード盤のサイズ
差を利用し発光素子と受光素子から成るホトインタラプ
タを用いて検出していたが、CD及びDVDでは直径が
12cmと同一であるためサイズ差を利用して検出が出
来なかった。
【0005】上述の問題を解消するため、本出願人は先
に特開平10−64180号公報に開示されている様な
ディスク判別方法を提案している。
【0006】上記、特開平10−64180号ではディ
スク駆動装置のターンテーブル上に載置されたディスク
に対して、レーザ光の焦点位置を所定の可変範囲内で強
制的に所定速度で変化させていきながら、光量信号やフ
ォーカスエラー信号からディスク表面に合焦したタイミ
ングとディスク信号面に合焦したタイミングの時間差を
計測し、CDであるかDVDであるかを判別し、2種類
のDVD(1層ディスク:DVD−SL及び2層ディス
ク:DVD−DL)のうちDVD−DLは信号面が2つ
あるが2つの信号面間の距離が非常に短いため反射光は
2つしか出ないので、反射光の数が1つの時はCDと判
定し、反射光の数が2つの時はDVD−SL又はDVD
−DLと判定していた。従って反射光の数の計数は必要
でなかった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】最近になって、上述の
DVDとCDとを貼り合わせたディスク(スーパーオー
ディオ、コンパクト・ディスク:以下SACDと記す)
が提案されている。このSACDでは2つの信号面間で
離れているため2つの信号面での2つの反射光と、ディ
スク基板表面での1つの反射光と3つの反射光が出るた
め、SACDの判別が出来なくなる課題が生じた。
【0008】本発明は叙上の課題を解消しようとするも
のであり、CDの様な第1種のディスクと、DVDの様
な第2種のディスク並びにSACDの様な第3種のディ
スクを正確に判別出来る光担体判別装置及び光担体判別
方法を提供しようとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の光担体判別装置
は1つの信号面を有する第1の光担体と、2つの信号面
を有する第2の光担体との夫々の表面と信号面に合焦し
たレーザの反射光の時間情報を用いて複数の光担体の種
類を判別する様に成した光担体判別装置に於いて、光担
体の表面と信号面で生ずる反射光の数を計数する計数手
段を具備し、計数手段によって2つの信号面を有する複
数種類の光担体を判別して成るものである。
【0010】本発明の光担体判別方法は1つの信号面を
有する第1の光担体と、2つの信号面を有する第2の光
担体との夫々の表面と信号面に合焦したレーザの反射光
の時間タイミング差を用いて複数の光担体の種類を判別
する様に成した光担体判別方法に於いて、光担体の表面
と上記信号面で生ずる反射光の数を計数する計数ステッ
プを具備し、計数ステップによって上記2つの信号面を
有する複数種類の光担体を判別して成るものである。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の光担体判別装置及
び光担体判別方法を図を用いて説明する。図1は本発明
の用いる各種光担体(ディスク)の一部側断面図を示す
ものであり、図1(a)(b)(c)はそれぞれCD,
DVD,SACDであり、各図に記した様にCD,DV
D,SACDはともに直径12cm、全体の厚みは1.
2mmとされている。
【0012】図1(a)に示すCD100には、光透過
率が高くかつ耐機械的特性或いは耐化学特性を有する透
明ポリカーボネート樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、或いは
アクリル樹脂等の透明な合成樹脂材料によってディスク
基板(透明層)101が成形される。ディスク基板10
1には、一方の主面に成形金型に組み込まれたスタンパ
によってピットが転写され、信号面102が形成され
る。この信号面102におけるピットは、所定の情報信
号に対応してそれぞれ円周方向の長さを異にする符号化
された小孔としてディスク基板101に形成され、記録
トラックを構成している。
【0013】この信号面102が形成されたディスク基
板101の面には光反射率の高いアルミニウム等が蒸着
されて反射層103が形成されるとともに、さらに全体
に保護層104が被覆されて、CD100が形成され
る。このCD100に対してはディスク駆動装置からの
レーザ光がディスク表面105側から入射され、信号面
102に記録された情報が、その反射光から検出され
る。
【0014】図1(b)のDVD120はディスク表面
128側からディスク基板121が配され、ディスク基
板121の他面側に信号面が形成される。DVDの場
合、信号面が1つである1層ディスク(DVD−SL)
と呼ばれるものと、信号面が2層となっている2層ディ
スク(DVD−DL)と呼ばれるものの2種類が提案さ
れており、図1(b)はDVD−DLの例を示してい
る。即ち第1信号面122及び第1信号面122に対応
する第1反射層123により第1層のデータ記録面が形
成される。また第2信号面124及び第2信号面124
に対応する第2反射層125により第2層のデータ記録
面が形成される。第2反射層125の上は接着面126
とされ、これを介してダミー板127が接着される。
【0015】第1反射層123は半透明膜とされ、レー
ザ光の一定割合を反射させるように形成されている。こ
れによってレーザ光が第1信号面122に焦点を当てれ
ば第1反射層123による反射光から第1信号面122
に記録された信号を読み取ることができ、またレーザ光
を第2信号面124に焦点をあてれば、そのレーザ光は
第1反射層123を通過して第2信号面124に焦光さ
れ、第2反射層125による反射光から第2信号面12
4に記録された信号を読み取ることができる。DVD−
SLの場合は信号面及び反射層が第2信号面124と第
2反射層125と同様に形成される。
【0016】図1(c)のSACD110はディスク表
面116側からみて透明のディスク基板111が配され
る。そしてこのようなディスク基板111の上に、ディ
スク表面から0.6mmの間隔をおいて第1信号面11
4が形成され、この第1信号面114上に第1の反射層
118が形成され、この第1の信号面114にはDSD
信号が記録されている。これは物理的にはDVDと同じ
信号に相当する。更に、透明なディスク基板117を介
して0.6mm奥に第2信号面112が形成される。こ
こにはCDと同じ信号が記録されている。第2信号面の
上にはCDと同様の第2反射層113と保護層115が
形成されている。従ってSACD110は1枚のディス
クに物理的にはDVD相当の信号とCD相当の信号が収
納可能と成されている。
【0017】この図1(a)からわかるように、CD1
00は信号面102がディスク表面105からみて、ほ
ぼディスクの厚み分に近い位置に形成されている(ディ
スク表面105側から概略1.2mmの位置にレーザス
ポットの焦点を当てるべき信号面102が位置する)。
【0018】一方、DVD120では第1及び第2信号
面122及び124はディスク表面128側からみて、
ほぼディスクの厚みの中央に近い位置に形成されている
(ディスク表面128側から概略0.6mmの位置にレ
ーザスポットの焦点を当てるべき第1及び第2信号面1
22,124が位置する)。
【0019】さらに、SACD110では第1の信号面
114はディスク表面115側からみてほぼディスクの
厚みの中央に近い位置(ディスク表面116側から概略
0.6mmの位置にレーザスポットの焦点を当てるべき
第1信号面114が位置する)に第2の信号面112は
ディスクの厚み分に近い位置(ディスク表面116側か
ら概略1.2mmの位置にレーザスポットの焦点を当て
るべき信号面112が位置する)に形成されている。
【0020】次に図2により、上記したCD100,D
VD120,SACD110(以下3種類のディスクを
総称してディスクDと記す)を記録、再生可能なディス
ク駆動装置を説明する。
【0021】図2は本例のディスク駆動装置の要部のブ
ロック図である。ディスクDは、ターンテーブル7上に
載置され、再生動作時においてスピンドルモータ6によ
って一定線速度(CLV)もしくは一定角速度(CA
V)で回転駆動される。そしてピックアップ1によって
ディスクDにピット形態で記録されているデータの読み
出しが行なわれる。
【0022】光ピックアップ1は種類の異なる上述の3
種類のディスクDを記録、再生可能であり、ディスクD
がターンテーブル上に載置された場合は再生動作が行な
われ光ピックアップ1のレーザダイオード4からレンズ
2を通して出射したレーザは信号面102,122,1
23,118,112に照射され、反射層103,12
3,125,114,113で反射された反射光はディ
テクタ5によって検出され電気信号に変換されて、RF
アンプ21に供給される。
【0023】RFアンプ21は、電流電圧変換回路、増
幅回路、マトリクス演算回路等を備え、ディテクタ5か
らの信号に基づいて必要な信号を生成する。例えば再生
データであるRF信号、サーボ制御のためのフォーカス
エラー信号FE、トラッキングエラー信号TE、いわゆ
る和信号であるプルイン信号PIなどを生成する。
【0024】ディテクタ5は、いわゆる検出部A,B,
C,Dから成る4分割ディテクタが設けられており、こ
の場合フォーカスエラー信号FEは検出部A,B,C,
Dの出力について、対角線状の検出部(A+C)−(B
+D)の演算により生成される。またプルイン信号PI
=(A+B+C+D)となる。トラッキングエラー信号
TEとしては、いわゆる3ビーム方式を考えれば、4分
割ディテクタとは別にサイドスポット用のディテクタ
E,Fを用意し、E−Fの演算で生成してもよいし、4
分割ディテクタからのプッシュプル信号などとして生成
することもできる。
【0025】RFアンプ21で生成される各種信号は2
値化回路25、サーボプロセッサ31内の判別信号生成
回路27に供給される。RFアンプ21からの再生RF
信号は2値化回路25へ、フォーカスエラー信号FE、
トラッキングエラー信号TE、プルイン信号PIはサー
ボプロセッサ31内の判別信号生成回路27に供給され
る。
【0026】RFアンプ21で得られた再生RF信号は
2値化回路25で2値化されることでいわゆるEFM信
号(8−14変調信号;CDの場合)もしくはEFM+
信号(8−16変調信号;DVDの場合)SACDでは
上記信号の組合せとされ、デコーダ26に供給される。
デコーダ26ではEFM復調、CIRCデコード等を行
ない又、必要に応じてMPEGデコード等を行なってデ
ィスクDから読み取られた情報の再生を行なう。
【0027】サーボプロセッサ31は、RFアンプ21
からのフォーカスエラー信号FE、トラッキングエラー
信号TEや、デコーダ26もしくはシステムコントロー
ラ30からのスピンドルエラー信号SPE等から、フォ
ーカス、トラッキング、スレッド、スピンドルの各種サ
ーボドライブ信号を生成しサーボ動作を実行させる。
【0028】即ちフォーカスエラー信号FE、トラッキ
ングエラー信号TEに応じてフォーカスドライブ信号、
トラッキングドライブ信号を生成し、ディスクDの再生
時にはRFアンプ21からのフォーカスエラー信号F
E、トラッキングエラー信号TEに応じて生成されたフ
ォーカスドライブ信号、トラッキングドライブ信号は二
軸ドライバ18に供給され、二軸ドライバ18は光ピッ
クアップ1における二軸機構3を駆動することになる。
これによって光ピックアップ1、RFアンプ21、サー
ボプロセッサ31、二軸ドライバ18によるトラッキン
グサーボループ及びフォーカスサーボループが形成され
る。
【0029】またサーボプロセッサ31はスピンドルモ
ータドライバ19に対して、スピンドルエラー信号SP
Eに応じて生成したスピンドルドライブ信号を供給す
る。スピンドルモータドライバ19はスピンドルドライ
ブ信号に応じて例えば3相駆動信号をスピンドルモータ
6に印加し、スピンドルモータ6のCLV回転を実行さ
せる。またサーボプロセッサ31はシステムコントロー
ラ30からのスピンドルキック/ブレーキ制御信号に応
じてスピンドルドライブ信号を発生させ、スピンドルモ
ータドライバ19によるスピンドルモータ6の起動また
は停止などの動作も実行させる。
【0030】サーボプロセッサ31は、例えばトラッキ
ングエラー信号TEなどから得られるスレッドエラー信
号や、システムコントローラ30からのアクセス実行制
御などに基づいてスレッドドライブ信号を生成し、スレ
ッドドライバ17に供給してスレッドドライバ17がス
レッドドライブ信号に応じてスレッドモータ8を駆動す
ることで、ピックアップ1の適正なスライド移動が行な
われる。
【0031】光ピックアップ1におけるレーザダイオー
ド4はレーザドライバ20によってレーザ発光駆動され
る。サーボプロセッサ31はシステムコントローラ30
からの指示に基づいて再生時などにピックアップ1のレ
ーザ発光を実行すべきレーザドライブ信号を発生させ、
レーザドライバ20に供給して、再生されるディスクに
応じてレーザダイオード4の発光動作を行なうことにな
る。
【0032】またサーボプロセッサ31にはスキューセ
ンサ10からの検出情報も供給されている。サーボプロ
セッサ31はスキューセンサ10からの検出情報に応じ
てスキュードライブ信号をスキュードライバ16に供給
し、スキューモータ9を駆動させる。スキューサーボ動
作を実現する。
【0033】以上のようなサーボ及びデコードなどの各
種動作はマイクロコンピュータによって形成されたシス
テムコントローラ30により制御される。例えば再生開
始、終了、トラックアクセス、早送り再生、早戻し再生
等の動作は、システムコントローラ30がサーボプロセ
ッサ31やピックアップ1の動作を制御することで実現
される。
【0034】また、CD100とDVD120とSAC
Dの3種類に対応する機器であるため、ディスクDが装
填された際に、そのディスクDがCD100であるかD
VD120であるかSACD110であるかを判別しな
ければならない。
【0035】この様な3種類のディスクDの種別を判別
するために本例ではサーボプロセッサ31内に判別信号
生成回路27が設けられ、システムコントローラ30は
判別信号生成回路27からの判別信号DDに基づいてC
D100,DVD−DL120,SACD110等の種
別を検出する。判別信号生成回路27内にはプルイン信
号PIを増幅する増幅回路と、増幅されたプルイン信号
PIを所定の閾値TH 1 と比較する比較回路29とを有
する。
【0036】システムコントローラ30はサーボプロセ
ッサ31からの判別信号DDを計測する計測手段24及
び判別信号DDを計数する計数手段22を有する。
【0037】上述したようにCD100とSACD11
0の第2信号面はディスク表面105,116から約
1.2mmの位置に信号面102,112がある。一方
DVD−DL,DVD−SL120およびSACD11
0の第1信号面はディスク表面128,116から約
0.6mmの位置に信号面122,124,114があ
る。
【0038】従って、光ピックアップ1のレンズ2をフ
ォーカスサーチ動作の様にディスクDに離接する動作を
行なわせ、例えばプルイン信号PIにおいてディスクD
の信号面で得られる振幅と、ディスク表面で得られる振
幅を検出し、その両振幅の時間を計測することで、ディ
スクがCD100であるかDVD120であるかSAC
D110であるかを判別することができる。
【0039】即ち、ディスク表面でジャフトフォーカス
となって振幅が得られるタイミングと、信号面でジャス
トフォーカスとなって振幅が得られるタイミングとの間
の時間差は、CD100,DVD−SL,DVD−D
L,SACDで異なるものとなるのでプルイン信号PI
又はフォーカスエラー信号FEを用いて判別動作を行な
う様にする。
【0040】プルイン信号PIを用いた判別動作例を図
3で説明する。対物レンズ2をフォーカスストローク範
囲で強制移動させるには、フォーカスサーチと同様の動
作とすればよい。従ってディスク駆動装置のシステムコ
ントローラ30は、サーボプロセッサ31に対してフォ
ーカスサーチと同様のレンズ2の駆動を指示し、サーボ
プロセッサ31はそれに応じて二軸ドライバ18に対し
てフォーカスサーチドライブ信号として図3(a)のよ
うな信号を供給する。
【0041】このため図3(a)のようなフォーカスサ
ーチドライブ信号により、二軸ドライバ18が二軸機構
3を駆動して、レンズ2を強制的に上昇/下降させる。
【0042】図3において対物レンズ下降とはレンズ2
がディスクDから遠ざかる方向に移動される状態をい
い、またレンズ上昇はレンズ2がディスクDに近づく方
向に移動されている状態をいう。対物レンズ上昇時/下
降時のいずれであってもディスク判別は可能であるが、
以下、レンズ上昇時に得られる信号からディスクDの判
別を行なう場合を説明する。
【0043】レンズ2がそのフォーカスサーチ範囲内を
移動するときは、プルイン信号PIとしては、対物レン
ズ2がディスク表面にジャストフォーカスになったタイ
ミングと、信号面にジャストフォーカスになったタイミ
ングとで振幅が観測される。ただしディスク表面にジャ
ストフォーカス時の振幅レベルは微小なので、まずプル
イン信号PIの増幅を行なうことが好適である。この増
幅は図2における判別信号生成回路27内の増幅回路2
8で行なわれる。
【0044】増幅されたプルイン信号PIは図3(b)
(f)のようになる。ディスク表面105と信号面10
2が約1.2mmはなれている。1.2mm単板ディス
ク(CD及びSACDの第2信号面)Dが選択された場
合、図3(a)のフォーカスサーチドライブ信号により
レンズ2が上昇された際に、図3(b)のように、まず
ディスク表面105に焦点があったタイミングで小振幅
が観測され、その後、信号面102に焦点があったタイ
ミングで大振幅が観測される。このようなプルイン信号
PIは比較回路29においてスレッショルド値TH1
比較されることで、図3(c)のような判別信号DDが
生成され、システムコントローラ30に供給される。シ
ステムコントローラ30はディスク表面105に対応す
るタイミングで得られる判別信号DDのパルスと、信号
面102に対応するタイミングで得られる判別信号DD
のパルスの間の時間を計測する。この計測値をt1とす
る。
【0045】一方、ディスク表面128と信号面122
が約0.6mmはなれている0.6mm貼合せディスク
(DVD−DL,DVD−SL,SACDの第1信号
面)Dが装填されていたとした場合も、図3(a)のフ
ォーカスサーチドライブ信号により対物レンズ2bが上
昇された際に、図3(d)のように、まずディスク表面
128に焦点があったタイミングで小振幅が観測され、
その後、信号面122に焦点があったタイミングで大振
幅が観測される。
【0046】図1(b)で説明したDVD−DLでは第
1信号面122と第2信号面124を有するが、この場
合、これら第1及び第2信号面間が極めて薄いため図3
(d)の様にで示す2つのピークしか表れない。
【0047】そしてプルイン信号PIは比較回路29に
おいてスレッショルド値TH1 と比較されることで、図
3(e)のような判別信号DDが生成され、システムコ
ントローラ30に供給される。システムコントローラ3
0はディスク表面128に対応するタイミングで得られ
る判別信号DDのパルスと、信号面122に対応するタ
イミングで得られる判別信号DDのパルスの間の時間を
計測する。この計測値をt2とする。
【0048】つまり、1.2mm単板ディスクが装填さ
れている場合と、0.6mm貼合せディスクが装填され
ている場合では、ディスク表面と信号面の距離の違いか
ら、計測値txがt1又はt2と異なるものとなる。従
ってシステムコントローラ30では、例えば計測値t
1,t2の中間的な値として時間tTHを基準値として
保持しておけば、計測値txと時間tTHを比較するこ
とで、その計測値txは、図3でいうt1であるのかt
2であるのかを判別でき、つまり装填されているディス
クはCD100であるのかDVD120であるのかを判
別できることになる。
【0049】SACD110の場合はディスク表面11
6から第1信号面114までは0.6mm、第2信号面
112までは1.2mmあるために、図3(f)に示す
様にディスク表面116での反射時のプルイン信号PI
と、第1信号面114と第2信号面112での反射時の
プルイン信号PIでピークを生じて、〜で示す3つ
のピークを発生する。このSACD110の場合も図3
(g)の様に増幅後に比較回路29で判定信号DDを生
成してシステムコントローラ30に出力する様に成し、
時間計測t3 及びt4 を行なうが図3で計測t2 時間t
3 =t2 、t3+t4=t1に対応するためSACD1
10とCD100(DVD−SL)あるいはSACD1
10とDVD−DL120との時間差だけでは判別が難
しくなる。
【0050】そこで、本発明では判定信号DDをシステ
ムコントローラ30内の計測手段24で時間差を計測す
ると共に計数手段22でパルスの数をカウントすること
で、3種類のディスクを判別する。即ち、判定信号DD
が3個以上検出したらSACD110と判定し、2個で
あったら、CD或はDVD−SL,DVD−DSである
と判定すればよいことになる。
【0051】以下、ディスク駆動装置の電源オンされて
から、装填されたディスクDの判別動作を行ない、その
後再生が行なわれるまでの動作におけるシステムコント
ローラ30の処理例を図4で説明する。
【0052】図4は電源オンとされた場合の処理であ
り、電源オンとされると、システムコントローラ30は
まず各種パラメータ設定等の初期設定動作を行なったら
第1ステップST1 ではディスクDの挿入待機状態と
し、所定のディスクDがターンテーブル7上に装着され
たら第2ステップST2 に進み、光ピックアップ1をセ
ットモードに設定する。
【0053】第3ステップST3 以降でディスクDの判
定処理に移る。即ち第3ステップST3 では光ピックア
ップ1のレンズ2を上昇又は下降させるレンズ移動動作
が開始される。即ち、図3(a)のようなフォーカスサ
ーチドライブ信号の出力開始を指示する。なお、もちろ
んこの際にレーザダイオード4のレーザ出力も駆動され
る。
【0054】システムコントローラ30はこのようなフ
ォーカスサーチストローク範囲内でのレンズ1の上昇移
動(もしくは下降移動)を実行させながら、第4ステッ
プST4 として判別信号生成回路27から供給される判
別信号DDの検出を行ない、図3(c),(e),
(g)に示したような2つのパルスの間の時間の計測を
行なう。
【0055】ディスク表面での反射レベルが低すぎたな
どの理由で、レンズ1の上昇時(もしくは下降時)に判
別信号DDとしてのパルスが正しく2つ観測されない場
合もある。このような場合第5ステップST5 で計測エ
ラーを判断して計測エラーがあれば第3ステップST3
に戻り、レンズ駆動及び計測処理を再実行する。このよ
うな計測エラーに基づくリトライ動作としては無制限に
実行させるのではなく、リトライ回数制限を設定するこ
とが好適である。
【0056】判別信号DDの2つのパルスの間の期間の
計測が行なわれたら、第6ステップST6 ではその計測
値を基準値としての時間tTHと比較し、その比較結果
として計測値の方が長ければ、第8ステップST8 でデ
ィスクDは1.2mm単板ディスク、CD100と判断
する。
【0057】従って、第8ステップST8 ではCDピッ
クアップのモードに各種動作条件をセットする。
【0058】第6ステップST6 で計測値に比べて閾値
tTHの方が短ければ第7ステップST7 に進む。
【0059】第7ステップST7 ではDVD100かS
ACD110かのいづれかであることが判別される。
【0060】次は第9ステップST9 に進められてプル
イン信号PIが2個以下か否かを判定する。即ち、ホス
トコントローラ30は判定信号DDの数を計数して、2
以下でなければ図3(f)の様にSACDであるので第
10ステップST10ではSACDのディスクであると判
定する。
【0061】第9ステップST9 が2以下であれば、第
11ステップST11でDVD100(DVD−DL,D
VD−SL)であると判定する。
【0062】第8ステップST8 、第10ステップST
10、第11ステップST11の終了時点では判定結果が終
了したので、第12ステップ以降の再生動作の処理に移
る。第12ステップST12でフォーカスサーチを開始
し、第13ステップST13でフォーカスサーボの引き込
みを行ない、フォーカスサーボの引き込みが完了したら
第14ステップST14に進み、さらに他の立ち上げ処理
を行なう。即ちスピンドルモータ6の回転の整定、トラ
ッキングサーボオンなどのサーボ系の処理を完了させ、
ディスクDからのデータ読出可能な状態とし、さらにT
OCなどのディスクDに記録されている必要な管理情報
の読込を行なう。これらの処理が終了したら第15ステ
ップST15でCD100,DVD120又はSCAD1
10に対する再生処理を行うことになる。
【0063】上述のフローチャートではプルイン信号P
I(又はFE信号)の反射信号が3個検出できたら、1
回の検出でSACDと判定したが、更に、1回乃至3回
同じ測定を行い、全回数に反射信号が3回検出された
ら、SCAD110のディスクDと判定するようにして
ディスクDとしては使用頻度の少ないSACDを誤判別
しない様にするを可とする。
【0064】
【発明の効果】本発明の光担体判別装置及び光担体判別
方法によればCD及びDVD並びにSACDの様な3種
類の担体を信号面とディスク表面に合焦させたレーザビ
ームの反射情報の時間計測及びパルス数の計数を行なう
だけで簡単に種類の異なる3種類のディスクDを判別可
能なものが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の担体判別装置及び方法に用いる種類の
異なる担体を示す一部側断図である。
【図2】本発明の担体判別装置及び方法に用いる担体駆
動装置のブロック図である。
【図3】本発明の担体判別装置及び方法の担体判別動作
を説明する原理波形図である。
【図4】本発明の担体判別装置及び方法の判別動作を示
すフローチャート図である。
【符号の説明】
1‥‥光ピックアップ、2‥‥レンズ、D‥‥ディスク
(担体)、7‥‥判別信号発生回路、22‥‥計数手
段、24‥‥計測手段、30‥‥システムコントロー
ラ、31‥‥サーボプロセッサ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1つの信号面を有する第1の光担体と、
    2つの信号面を有する第2の光担体との夫々の表面と信
    号面に合焦したレーザの反射光の時間情報を用いて複数
    の光担体の種類を判別する様に成した光担体判別装置に
    於いて、 上記光担体の表面と上記信号面で生ずる反射光の数を計
    数する計数手段を具備し、 上記計数手段によって上記2つの信号面を有する複数種
    類の光担体を判別して成ることを特徴とする光担体判別
    装置。
  2. 【請求項2】 1つの信号面を有する第1の光担体と、
    2つの信号面を有する第2の光担体との夫々の表面と信
    号面に合焦したレーザの反射光の時間タイミング差を用
    いて複数の光担体の種類を判別する様に成した光担体判
    別方法に於いて、 上記光担体の表面と上記信号面で生ずる反射光の数を計
    数する計数ステップを具備し、 上記計数ステップによって上記2つの信号面を有する複
    数種類の光担体を判別して成ることを特徴とする光担体
    判別方法。
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