JPH1055603A - ディスクドライブ装置 - Google Patents

ディスクドライブ装置

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Publication number
JPH1055603A
JPH1055603A JP22941296A JP22941296A JPH1055603A JP H1055603 A JPH1055603 A JP H1055603A JP 22941296 A JP22941296 A JP 22941296A JP 22941296 A JP22941296 A JP 22941296A JP H1055603 A JPH1055603 A JP H1055603A
Authority
JP
Japan
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disk
disc
signal
pickup
objective lens
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP22941296A
Other languages
English (en)
Inventor
Kiyoshi Omori
清 大森
Takeharu Takazawa
丈晴 高沢
Katsumi Toyama
勝望 外山
Kenji Nagashima
健二 長嶋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
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Publication of JPH1055603A publication Critical patent/JPH1055603A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 動作の効率化。 【解決手段】 制御手段は、少なくとも装填されたディ
スクが第1種のディスクであるか第2種のディスクであ
るかが判別されていない初期状態において、ピックアッ
プ手段における第1の部位と第2の部位のうちのいずれ
か一方を選択状態とする。例えば採用されるディスク判
別方式に好適なピックアップ(もしくはその一部部位)
を初期使用として選択する(F102)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は複数種類のディスク
状記録媒体に対応して再生又は記録動作を行なうことの
できるディスクドライブ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】光学ディスク記録媒体としてCD(コン
パクトディスク)が広く普及しており、音楽用途をはじ
めとしてCD方式のディスクは各種分野で使用されてい
る。また音楽用CDは通常、再生専用メディアとされる
が、CD−R(コンパクトディスク−レコーダブル)と
呼ばれる追記型のディスクも開発されている。
【0003】一方、マルチメディア用途に好適な光学デ
ィスク記録媒体としてDVD(Digital Versatile Disc
/Digital Video Disc)と呼ばれるディスクも開発され
ている。このDVDはビデオデータ、オーディオデー
タ、コンピュータデータなどの広い分野で適応すること
が提唱されている。そしてDVDはCDと同サイズのデ
ィスク(直径12cm)でありながら、記録トラックの
小ピッチ化やデータ圧縮技術等により、記録容量も著し
く増大されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、新規なディ
スクが開発されることに応じて、旧来のディスクとの互
換性を備えたディスクドライブ装置の提供が望まれるこ
とになる。DVDについて考えれば、CDとDVDの両
方に対応するディスクドライブ装置の開発が望まれる。
ところがCDとDVDでは、そのディスクの層構造の違
いなどにより、それぞれ専用のピックアップ装置(もし
くはピックアップ装置内の光学型の一部)が必要にな
る。そして装填されたディスクがCDであるかDVDで
あるかに応じて、その専用部位を切換えて使用すること
になる。このように複数種類のディスクに対応できるよ
うに特定の部位を切換えて使用する方式を採用する場
合、その切換動作の効率性が要求されることになる。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような要求
に応じ、第1種のディスクと第2種のディスクに対応し
て記録又は再生ドライブを行なうことのできるディスク
ドライブ装置において、ピックアップ手段における、第
1種のディスクに対応する第1の部位と、第2種のディ
スクに対応する第2の部位とが選択的に切り換えられて
使用される場合に、その動作の効率化を実現することを
目的とする。
【0006】このため制御手段は、少なくとも装填され
たディスクが第1種のディスクであるか第2種のディス
クであるかが判別されていない初期状態において、ピッ
クアップ手段における第1の部位と第2の部位のうちの
いずれか一方を選択状態とするようにする。
【0007】特に、第1の部位は、少なくとも、第1種
のディスクに対応する第1の波長のレーザ出力手段と、
第1種のディスクに対応する対物レンズとを含み、第2
の部位は、少なくとも、第2種のディスクに対応する、
第1の波長よりも短い波長である第2の波長のレーザ出
力手段と、第2種のディスクに対応する対物レンズとを
含むようにした場合、制御手段は、初期状態において第
1の部位を選択状態とし、その選択状態において装填さ
れたディスクに対するデータ読出の実行結果から、装填
されたディスクが第1種のディスクであるか第2種のデ
ィスクであるかを判別する。
【0008】もしくは制御手段は、初期状態においてピ
ックアップ手段における第2の部位を選択状態とし、そ
の選択状態において、対物レンズを強制移動させていく
ときに得られるディスクからの反射光情報に基づいて、
装填されたディスクが第1種のディスクであるか第2種
のディスクであるかを判別する。
【0009】いわゆる互換機に必要なディスク判別動作
を実行することを考えると、その判別動作方式に応じて
第1の部位と第2の部位のうちのいずれか一方を予め選
択状態とすることで、動作の効率化をはかることができ
る。
【0010】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態として、
CDとDVDに対応するディスクドライブ装置を例にあ
げ、次の順序で説明する。 1.各種ディスクの構造 2.ディスクドライブ装置の構造例1 3.ディスク判別動作例1 4.ディスク判別動作例1に伴うピックアップの初期選
択 5.ディスク判別動作例2及びそれに伴うピックアップ
の初期選択 6.ディスクドライブ装置の構造例2及びピックアップ
の初期選択
【0011】1.各種ディスクの構造 本例としてCDとDVDに対応するディスクドライブ装
置を説明する前に、まずCD、DVD及びCD−Rの構
造を図1で説明する。なお、CD、DVD及びCD−R
ともに、直径は12cmのディスクとされている。
【0012】図1(a)(b)(c)はそれぞれCD,
CD−R,DVDのディスク断面として層構造を示して
いる。各図に記したようにCD,CD−R,DVDとも
にディスク全体の厚みは1.2mm とされている。
【0013】図1(a)に示すCD100には、光透過
率が高くかつ耐機械的特性或いは耐化学特性を有する透
明ポリカーボネイト樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、或いは
アクリル樹脂等の透明な合成樹脂材料によってディスク
基板(透明層)101が成形される。ディスク基板10
1には、一方の主面に成形金型に組み込まれたスタンパ
によってピットが転写され、信号面102が形成され
る。この信号面102におけるピットは、所定の情報信
号に対応してそれぞれ円周方向の長さを異にする符号化
された小孔としてディスク基板101に形成され、記録
トラックを構成することになる。
【0014】この信号面102が形成されたディスク基
板101の面には光反射率の高いアルミニウム等が蒸着
されて反射層103が形成されるとともに、さらに全体
に保護層104が被覆されて、CD100が形成され
る。このCD100に対してはディスクドライブ装置か
らのレーザ光がディスク表面105側から入射され、信
号面102に記録された情報が、その反射光から検出さ
れることになる。
【0015】図1(b)のCD−R110は追加記録可
能なメディアとされ、CD100と物理的特性(直径、
重さ、厚さ)や容量を同一とするが、CD100に比べ
少量生産を経済的に行うことができ、耐久年数も長いこ
とから、データ保存用として適している。
【0016】このCD−R110も、ディスク表面11
6側からみて透明のディスク基板(ポリカーボネイト)
111が配される。そしてこのようなディスク基板11
1の上に、有機色素層114、金の反射層113、保護
層115が順に積層されてCD−R110が形成されて
いる。また、このCD−R110には、レーザ光の照射
ガイドとなる溝(グルーブ)が刻まれており、有機色素
層112がこのグルーブを覆っている。そして、照射さ
れたレーザ光の熱により有機色素層112とポリカーボ
ネイトによるディスク基板111とが反応して情報信号
に応じたピットが形成されることで、実際のデータが記
録された信号面112が形成される。
【0017】図1(c)のDVDも同様にディスク表面
128側からディスク基板121が配され、ディスク基
板121の他面側に信号面が形成される。DVDの場
合、信号面が1つである1層ディスクと呼ばれるもの
と、信号面が2層となっている2層ディスクと呼ばれる
ものの2種類が提案されており、図1(c)は2層ディ
スクの例を示している。即ち第1信号面122及び第1
信号面122に対応する第1反射層123により第1層
のデータ記録面が形成される。また第2信号面124及
び第2信号面124に対応する第2反射層125により
第2層のデータ記録面が形成される。第2反射層125
の上は接着面126とされ、これを介してダミー板12
7が接着される。
【0018】第1反射層123は半透明膜とされ、レー
ザ光の一定割合を反射させるように形成されている。こ
れによってレーザ光が第1信号面122に焦点を当てれ
ば第1反射層123による反射光から第1信号面122
に記録された信号を読み取ることができ、またレーザ光
を第2信号面124に焦点をあてさせる際は、そのレー
ザ光は第1反射層123を通過して第2信号面124に
焦光され、第2反射層125による反射光から第2信号
面124に記録された信号を読み取ることができる。1
層ディスクの場合は信号面及び反射層が第2信号面12
4と第2反射層125と同様に形成される。
【0019】なお本明細書において、以降の実施の形態
の説明では1層ディスク、2層ディスクを区別せず、第
1信号面122、第2信号面124、及び1層ディスク
での信号面をまとめて、単に信号面とよび、説明に使用
する図においては『信号面122』と記述することとす
る。
【0020】この図1(a)(b)(c)からわかるよ
うに、CD100及びCD−R110は信号面102,
112がディスク表面105,116側からみて、ほぼ
ディスクの厚み分に近い位置に形成されている(ディス
ク表面105,116側から概略1.2mm の位置にレーザ
スポットの焦点を当てるべき信号面102,112が位
置する)。
【0021】一方、DVDでは信号面122(124)
はディスク表面128側からみて、ほぼディスクの厚み
の中央に近い位置に形成されている(ディスク表面12
8側から概略0.6mm の位置にレーザスポットの焦点を当
てるべき信号面122(124)が位置する。また上述
したように信号面122(124)に形成されるピット
による記録密度もCD100,CD−R110に比べて
高密度化されている。
【0022】このような違いから、DVD再生装置を考
えた場合、再生のためのレーザ光としては波長が650
nm以下のものが用いられ、また対物レンズは、開口
(NA)が0.6 に高めらるとともに、ディスク表面12
8側から概略0.6mm の位置にレーザスポットの焦点を結
ぶために最適化されたピックアップが使用される。つま
り通常のCD用のピックアップとは異なるピックアップ
を用いることが好適である。
【0023】このようなピックアップを考えた上で、C
D/DVDの互換機を考慮した場合、波長が650nm
以下のレーザ光により、CD100の信号面102の情
報を読み取ることは不可能ではない。またCD100の
ディスク表面105側から概略1.2mm の位置にレーザス
ポットの焦点を結ばせることも不可能ではない。ところ
が実際にはCD100に対して各種特性が最適化された
ピックアップ装置が用いられるに越したことはなく、そ
の方が再生特性上も有利である。
【0024】さらに、CD−R110を考えると、CD
−R110は波長依存性を有する有機色素層114を備
えており、650nm以下のレーザ光を使用した場合に
は正確なデータ再生を行なうことができない。すなわち
CD−R110は、照射された650nm以下のレーザ
光に対して有機色素層114での光吸収率が大きくなっ
て反射率が低下するとともに、信号面112のピットに
よるレーザ光の変調度が低下する。またデータを記録す
る際には波長780nmのレーザ光に適した吸収率、反
射率でピットが形成されるので、このデータを他の波長
のレーザ光で読み出そうとしても十分な変調度が得られ
ないという特性を有している。
【0025】以上のことから、CD100とDVD12
0の互換性を備えたディスクドライブ装置を考えた場
合、少なくとも対物レンズ及びレーザ光源手段を各ディ
スクに対して専用に備えることが望ましく、またCD−
R110についても考えればレーザ光源手段については
必ず専用化しなければならないといえる。
【0026】2.ディスクドライブ装置の構造例1 図2〜図5によりCD100,DVD120(及び、C
D−R110)に対して互換性を有する本例のディスク
ドライブ装置の構造例を説明する。このディスクドライ
ブ装置は、CD100及びCD−R110に対応するピ
ックアップとDVD120に対応するピックアップを備
えるものである。そして後述するディスク判別動作例1
を採用する場合は、CD100とDVD120の互換機
として好適となり、ディスク判別動作例2を採用する場
合は、CD100、DVD120、及びCD−R110
の互換機として実現できる。なおCD100,CD−R
110,DVD120を総称してディスクDと呼ぶ。
【0027】図2はディスクドライブ装置におけるディ
スクの再生駆動部分(いわゆるメカデッキ部)の斜視図
である。このメカデッキはサブシャーシ本体11上にデ
ィスクの再生駆動に必要な各種機構が設けられて成る。
装填されるディスクはターンテーブル7に積載されるこ
とになるが、ターンテーブル7がスピンドルモータ6に
よって回転駆動されることでディスクが回転される。
【0028】回転されているディスクに対してレーザ光
を照射し、その反射光から情報を抽出するためのピック
アップ1は、図示するピックアップ1の筺体内部におい
てCD100(CD−R110)に最適化された光学系
及びレーザ光源を備えたCDピックアップ1aと、DV
D120に最適化された光学系及びレーザ光源を備えた
DVDピックアップ1bが互いに独立して設けられてい
る。CDピックアップ1aのレーザ出力端はCD用対物
レンズ2aであり、DVDピックアップ1bのレーザ出
力端はDVD用対物レンズ2bである。
【0029】ピックアップ1はいわゆるスレッド機構に
よりディスク半径方向にスライド移動可能とされてい
る。このため、ピックアップ1の両側にはメインシャフ
ト8aとサブシャフト12が設けられる。そしてピック
アップ1のホルダ部8gにメインシャフト8aが挿通さ
れ、また図示していない反対側のホルダ部にサブシャフ
ト12が挿通されることで、ピックアップ1はメインシ
ャフト8aとサブシャフト12によって支持された状態
で、シャフト方向に移動可能とされる。
【0030】シャフト上でピックアップ1を移動させる
ための機構として、スレッドモータ8b、スレッド伝達
ギア8c,8d,8eが設けられ、またピックアップ1
のホルダ部8gの近傍にはラックギア8fが取り付けら
れている。スレッドモータ8bが回転駆動されること
で、その回転力がスレッド伝達ギア8c,8d,8eと
伝わる。そしてスレッド伝達ギア8eはラックギア8f
と噛合しているため、伝達された回転力はピックアップ
1をシャフト方向1に移動させることになる。従ってス
レッドモータ8bの正逆回転により、ピックアップ1は
ディスク内外周方向へ移動される。
【0031】またピックアップ1は装填されているディ
スクの傾き状態に応じていわゆるスキュー補正を行なう
ように傾斜方向に移動可能とされる。このため、メイン
シャフト8aの一端は保持部8hによりサブシャーシ本
体11に緩やかに保持されており、他端はスキューギア
14に形成されているカム溝15に嵌入した状態とされ
ている。スキューギア14には、スキューモータ9の回
転動作が伝達ギア13によって伝えられる。
【0032】スキューギア14におけるカム溝15は図
3に示すように、らせん状のカーブを描くU字型に形成
されており、スキューギア14の回転中心からカム溝1
5までの距離をrとすると、各部分で距離はr1>r2
>r3>r4>r5>r6となっている。従って、この
カム溝15にメインシャフト8aの一端が嵌入された状
態で支持されることで、スキューギア14の回転位置状
態によりメインシャフト8aの傾斜状態が設定されるこ
とになる。即ちピックアップ1の傾斜状態をスキューモ
ータ9の駆動により調整できることになる。
【0033】ピックアップ1とディスクの相対的な傾斜
状態を検出するためにピックアップ1にはスキューセン
サ10が搭載されている。スキューセンサ10は例えば
出力光がディスクに反射して受光されるまでの時間を計
測することで、スキュー状況を検出する。このスキュー
センサ10によって検出されたスキュー状況に基づいて
スキューモータ9の駆動を行なえば、ピックアップ1の
傾斜状態を装填されているディスクに合わせ、相対的な
傾斜状況を補正することができる。
【0034】図5は本例のディスクドライブ装置の要部
のブロック図である。ディスクDは、図2にも示したタ
ーンテーブル7に積載され、再生動作時においてスピン
ドルモータ1によって一定線速度(CLV)もしくは一
定角速度(CAV)で回転駆動される。そしてピックア
ップ1によってディスクDにピット形態で記録されてい
るデータの読み出しが行なわれることになるが、上述し
たようにピックアップ1として実際には独立した2つの
ピックアップ(CDピックアップ1a,DVDピックア
ップ1b)が設けられている。
【0035】CDピックアップ1aにはCD100及び
CD−R110に最適な光学系が設けられている。レー
ザ光源となるレーザダイオード4aは、例えば出力する
レーザーの中心波長が780nmのものとされ、またC
D用対物レンズ2aはNA=0.45とされる。CD用対物
レンズ2aは二軸機構3aによってトラッキング方向及
びフォーカス方向に移動可能に保持されている。
【0036】DVDピックアップ1bにはDVD120
に最適な光学系が設けられている。レーザ光源となるレ
ーザダイオード4bは、例えば出力するレーザーの中心
波長が650nmもしくは635nmのものとされ、ま
たDVD用対物レンズ2bはNA=0.6 とされる。DV
D用対物レンズ2bは二軸機構3bによってトラッキン
グ方向及びフォーカス方向に移動可能に保持されてい
る。
【0037】ディスクDがCD100である場合は、C
Dピックアップ1aが用いられて再生動作が行なわれ
る。そしてディスクDからの反射光情報はディテクタ5
aによって検出され、受光光量に応じた電気信号とされ
てRFアンプ21aに供給される。またディスクDがD
VD120である場合は、DVDピックアップ1bが用
いられて再生動作が行なわれる。DVDピックアップ1
bにおいてはディスクDからの反射光情報はディテクタ
5bによって検出され、受光光量に応じた電気信号とさ
れてRFアンプ21bに供給される。
【0038】RFアンプ21a,21bは、それぞれ電
流電圧変換回路、増幅回路、マトリクス演算回路等を備
え、ディテクタ5a,5bからの信号に基づいて必要な
信号を生成する。例えば再生データであるRF信号、サ
ーボ制御のためのフォーカスエラー信号FE、トラッキ
ングエラー信号TE、いわゆる和信号であるプルイン信
号PIなどを生成する。
【0039】ディテクタ5a,5bとして図4のよう
な、いわゆる検出部A,B,C,Dから成る4分割ディ
テクタが設けられており、この場合フォーカスエラー信
号FEは検出部A,B,C,Dの出力について、(A+
C)−(B+D)の演算により生成される。またプルイ
ン信号PI=(A+B+C+D)となる。トラッキング
エラー信号TEとしては、いわゆる3ビーム方式を考え
れば、図4の4分割ディテクタとは別にサイドスポット
用のディテクタE,Fを用意し、E−Fの演算で生成し
てもよいし、4分割ディテクタからのプッシュプル信号
などとして生成することもできる。
【0040】RFアンプ21aで生成される各種信号
は、それぞれスイッチ22のTCD端子を介して2値化回
路25、サーボプロセッサ31、及び判別信号生成回路
27に供給される。即ちディスクDがCD100である
場合、スイッチ22はTCD端子が選択された状態とな
り、RFアンプ21aからの再生RF信号は2値化回路
25へ、フォーカスエラー信号FE、トラッキングエラ
ー信号TE、プルイン信号PIはサーボプロセッサ31
へ、さらにプルイン信号PIは判別信号生成回路27に
供給される。
【0041】またRFアンプ21bで生成される各種信
号は、それぞれスイッチ22のTDV端子を介して2値化
回路25、サーボプロセッサ31、及び判別信号生成回
路27に供給される。即ちディスクDがDVD120で
ある場合、スイッチ22はTDV端子が選択された状態と
なり、RFアンプ21bからの再生RF信号は2値化回
路25へ、フォーカスエラー信号FE、トラッキングエ
ラー信号TE、プルイン信号PIはサーボプロセッサ3
1へ、さらにプルイン信号PIは判別信号生成回路27
に供給される。
【0042】RFアンプ21aもしくは21bで得られ
た再生RF信号は2値化回路25で2値化されることで
いわゆるEFM信号(8−14変調信号:CDの場合)
もしくはEFM+信号(8−16変調信号:DVDの場
合)とされ、デコーダ26に供給される。デコーダ26
ではEFM復調,CIRCデコード等を行ない、また必
要に応じてCD−ROMデコード、MPEGデコードな
どを行なってディスクDから読み取られた情報の再生を
行なう。
【0043】サーボプロセッサ31は、RFアンプ21
a,21bからのフォーカスエラー信号FE、トラッキ
ングエラー信号TEや、デコーダ26もしくはシステム
コントローラ30からのスピンドルエラー信号SPE等
から、フォーカス、トラッキング、スレッド、スピンド
ルの各種サーボドライブ信号を生成しサーボ動作を実行
させる。
【0044】即ちフォーカスエラー信号FE、トラッキ
ングエラー信号TEに応じてフォーカスドライブ信号、
トラッキングドライブ信号を生成し、スイッチ24に出
力する。スイッチ24は、ディスクDがCD100であ
るときはTCD端子が選択され、またディスクDがDVD
120であるときはTDV端子が選択される。
【0045】CD100の再生時にはRFアンプ21a
からのフォーカスエラー信号FE、トラッキングエラー
信号TEに応じて生成されたフォーカスドライブ信号、
トラッキングドライブ信号は二軸ドライバ18aに供給
され、二軸ドライバ18aはCDピックアップ1aにお
ける二軸機構3aを駆動することになる。これによって
CDピックアップ1a、RFアンプ21a、サーボプロ
セッサ31、二軸ドライバ18aによるトラッキングサ
ーボループ及びフォーカスサーボループが形成される。
【0046】またDVD120の再生時には、RFアン
プ21bからのフォーカスエラー信号FE、トラッキン
グエラー信号TEに応じてサーボプロセッサ31で生成
されたフォーカスドライブ信号、トラッキングドライブ
信号は二軸ドライバ18bに供給され、二軸ドライバ1
8bはDVDピックアップ1bにおける二軸機構3bを
駆動する。これによってDVDピックアップ1b、RF
アンプ21b、サーボプロセッサ31、二軸ドライバ1
8bによるトラッキングサーボループ及びフォーカスサ
ーボループが形成される。
【0047】またサーボプロセッサ31はスピンドルモ
ータドライバ19に対して、スピンドルエラー信号SP
Eに応じて生成したスピンドルドライブ信号を供給す
る。スピンドルモータドライバ19はスピンドルドライ
ブ信号に応じて例えば3相駆動信号をスピンドルモータ
6に印加し、スピンドルモータ6のCLV回転を実行さ
せる。またサーボプロセッサ31はシステムコントロー
ラ30からのスピンドルキック/ブレーキ制御信号に応
じてスピンドルドライブ信号を発生させ、スピンドルモ
ータドライバ19によるスピンドルモータ6の起動また
は停止などの動作も実行させる。
【0048】サーボプロセッサ31は、例えばトラッキ
ングエラー信号TEなどから得られるスレッドエラー信
号や、システムコントローラ30からのアクセス実行制
御などに基づいてスレッドドライブ信号を生成し、スレ
ッドドライバ17に供給する。スレッドドライバ17は
スレッドドライブ信号に応じてスレッド機構8を駆動す
る。スレッド機構8とは図2に示したメインシャフト8
a、スレッドモータ8c、スレッド伝達ギア8c,8
d,8e等による部位を示しており、つまりスレッドド
ライバ17がスレッドドライブ信号に応じてスレッドモ
ータ8bを駆動することで、ピックアップ1の適正なス
ライド移動が行なわれる。
【0049】CDピックアップ1aにおけるレーザダイ
オード4aはレーザドライバ20aによってレーザ発光
駆動される。またDVDピックアップ1bにおけるレー
ザダイオード4bはレーザドライバ20bによってレー
ザ発光駆動される。サーボプロセッサ31はシステムコ
ントローラ30からの指示に基づいて再生時などにピッ
クアップ1のレーザ発光を実行すべきレーザドライブ信
号を発生させスイッチ23に供給する。スイッチ23
は、ディスクDがCD100であるときはTCD端子が選
択され、またディスクDがDVD120であるときはT
DV端子が選択される。従って、再生されるディスクに応
じてレーザダイオード4a,4bのいずれかが発光動作
を行なうことになる。
【0050】またサーボプロセッサ31にはスキューセ
ンサ10からの検出情報も供給されている。サーボプロ
セッサ31はスキューセンサ10からの検出情報に応じ
てスキュードライブ信号をスキュードライバ16に供給
し、スキューモータ9を駆動させる。これによって図2
において説明したスキューサーボ動作を実現する。
【0051】以上のようなサーボ及びデコードなどの各
種動作はマイクロコンピュータによって形成されたシス
テムコントローラ30により制御される。例えば再生開
始、終了、トラックアクセス、早送り再生、早戻し再生
などの動作は、システムコントローラ30がサーボプロ
セッサ31やピックアップ1の動作を制御することで実
現される。
【0052】またCD100とDVD120の両方に対
応する機器であるため、ディスクDが装填された際に、
そのディスクDがCD100であるかDVD120であ
るかを判別しなければならない。そして上述してきたよ
うにピックアップ1(1a,1b)やRFアンプ21
a,21b、レーザドライバ20a,20b、二軸ドラ
イバ18a,18bは、それぞれCD100もしくはD
VD120専用に設けられている。これらの専用回路系
を適切に用いるため、システムコントローラ30はディ
スク判別の結果によりスイッチ22,23,24をTCD
端子とTDV端子のいずれか一方に切り換える制御を行な
う必要がある。
【0053】ディスクDの種別を判別するためには、こ
の例では判別信号生成回路27が設けられ、システムコ
ントローラ30は判別信号生成回路27からの判別信号
DDに基づいてCD100とDVD120の別を検出す
ることになる。判別信号生成回路27には、プルイン信
号PIを増幅する増幅回路28と、増幅されたプルイン
信号PIを所定のスレッショルド値TH1と比較し、そ
の比較結果を判別信号DDとする比較回路29が設けら
れている。この判別信号生成回路27及びシステムコン
トローラ30によって行なわれるディスク判別動作につ
いては次のディスク判別動作例1として詳しく述べる。
【0054】3.ディスク判別動作例1 上述したように、CD100,CD−R110はディス
ク表面105,116から約1.2mm の位置に信号面10
2,112がある。一方DVD120はディスク表面1
28から約0.6mm の位置に信号面122がある。なお説
明上、CD100,CD−R110を 1.2mm単板ディス
ク、DVD120を 0.6mm貼合せディスクともいう。
【0055】CDピックアップ1aにおける対物レンズ
2aはフォーカスサーボ動作により図6(c)のように
1.2mm単板ディスクであるCD100の信号面102に
レーザ光の焦点が合うようにCD100に接離する方向
に移動されることになる。
【0056】また公知のとおり、フォーカスサーボ制御
を実行するには、まず対物レンズ2aをそのフォーカス
ストローク範囲内で強制的に移動させ、フォーカス引き
込み範囲を検出する。つまりフォーカスエラー信号とし
てS字カーブが観測され、そのS字カーブのリニア領域
となるフォーカス引込範囲を探すフォーカスサーチ動作
が行なわれることになる。そしてフォーカス引込範囲に
対物レンズ2aが位置する状態でフォーカスサーボルー
プをオンとすることで、以降ジャストフォーカス状態に
収束するフォーカスサーボ制御が実行される。
【0057】このようなフォーカスサーチ、フォーカス
サーボ動作はDVD120に対応するDVDピックアッ
プ1bについても同様である。ただしジャストフォーカ
スポイントは図7(c)のように 0.6mm貼合せディスク
であるDVD120の信号面122にレーザ光の焦点が
合ったポイントとなり、ディスクの厚み方向の位置とし
てCD100とは異なる位置となっている。
【0058】CD用対物レンズ2a、DVD用対物レン
ズ2bのいずれも、フォーカスサーチ範囲(フォーカス
ストローク範囲)は図6(a)、図7(a)のボトム位
置から図6(d)、図7(d)のトップ位置までとな
り、仮に図6(c)、図7(c)のジャストフォーカス
状態での位置を初期基準位置であるとすると、±約0.9m
m の範囲となっている。
【0059】対物レンズ2(CD用対物レンズ2a、D
VD用対物レンズ2b)が、CD100もしくはDVD
120に対して図6、図7の(a)〜(d)各図のよう
に位置状態が変位できるとすると、ディスクからの反射
光情報としてはその各位置に応じたフォーカスエラー信
号FEやプルイン信号PIが得られることになる。
【0060】そして図6(c),図7(c)のようなジ
ャストフォーカスポイントの近傍位置では反射光が適正
レベルで検出されるため、フォーカスエラー信号FEと
してはS字カーブが観測され、プルイン信号PIとして
は振幅レベルが大きくなる。また図6(b),図7
(b)のようにディスク表面105,128にフォーカ
スがあっている状態を考えてみると、反射率は低いがデ
ィスク表面105,128においても反射光が検出され
るため、フォーカスエラー信号FEとしては小さいS字
カーブが観測され、プルイン信号PIとしては僅かな振
幅レベルが観測される。
【0061】ディスク判別動作例1としては、対物レン
ズ2をフォーカスサーチ動作のように強制移動させなが
ら、例えばプルイン信号PIにおいてディスクの信号面
で得られる振幅と、ディスク表面で得られる振幅を検出
し、その両振幅の時間を計測することで、ディスクがC
D100であるかDVD120であるかを判別するもの
である。即ち 1.2mm単板ディスクにおけるディスク表面
105から信号面102までの距離は約 1.2mmであり、
一方 0.6mm貼合せディスクにおけるディスク表面128
から信号面122までの距離は約 0.6mmであるため、デ
ィスク表面でジャストフォーカスとなって振幅が得られ
るタイミングと、信号面でジャストフォーカスとなって
振幅が得られるタイミングとの間の時間差は、 1.2mm単
板ディスクと 0.6mm貼合せディスクで異なるものとな
る。これを利用すれば例えばプルイン信号PIからディ
スク判別を行なうことができる。なおフォーカスエラー
信号FEを用いても同様の判別動作を行なうことができ
る。
【0062】プルイン信号PIを用いた本例のディスク
判別動作を図8で説明する。対物レンズ2をフォーカス
ストローク範囲で強制移動させる動作とは、即ちフォー
カスサーチと同様の動作とすればよい。従ってディスク
ドライブ装置のシステムコントローラ30は、サーボプ
ロセッサ31に対してフォーカスサーチと同様の対物レ
ンズ2の駆動を指示し、サーボプロセッサ31はそれに
応じて二軸ドライバ(18a,18b)に対してフォー
カスサーチドライブ信号として図8(a)のような信号
を供給する。
【0063】なお理由は後述するが、本例ではディスク
判別時にはスイッチ22,23,24はTDV端子が接続
され、ディスク判別のための動作はDVDピックアップ
1bを用いて行なうようにしている。このため図8
(a)のようなフォーカスサーチドライブ信号により、
二軸ドライバ18bが二軸機構3bを駆動して、DVD
用対物レンズ2bを強制的に上昇/下降させることにな
る。
【0064】図8において対物レンズ下降とはDVD用
対物レンズ2bがディスクから遠ざかる方向に移動され
ている状態をいい、また対物レンズ上昇はDVD用対物
レンズ2bがディスクに近づく方向に移動されている状
態をいう。対物レンズ上昇時/下降時のいずれであって
もディスク判別は可能であるが、以下、対物レンズ上昇
時に得られる信号からディスク判別を行なう場合を説明
する。
【0065】対物レンズ2がそのフォーカスサーチ範囲
内を移動されるときは、プルイン信号PIとしては、対
物レンズ2が図6(b)、図7(b)で示した表面ジャ
ストフォーカスとなる位置になったタイミングと、図6
(c)、図7(c)で示した信号面ジャストフォーカス
となる位置になったタイミングとで振幅が観測される。
ただし表面ジャストフォーカスでの振幅レベルは微小な
ものであるので、まずプルイン信号PIの増幅を行なう
ことが好適である。この増幅が図5における判別信号生
成回路27内の増幅回路28で行なわれる。
【0066】増幅されたプルイン信号PIは例えば図8
(b)(d)のようになる。ディスク表面105と信号
面102が約 1.2mmはなれている 1.2mm単板ディスクが
装填されていたとした場合、図8(a)のフォーカスサ
ーチドライブ信号により対物レンズ2bが上昇された際
に、図8(b)のように、まずディスク表面105に焦
点があったタイミングで小振幅が観測され、その後信号
面102に焦点があったタイミングで大振幅が観測され
る。このようなプルイン信号PIは比較回路29におい
てスレッショルド値TH1と比較されることで、図8
(c)のような判別信号DDが生成され、システムコン
トローラ30に供給される。システムコントローラ30
はディスク表面105に対応するタイミングで得られる
判別信号DDのパルスと、信号面102に対応するタイ
ミングで得られる判別信号DDのパルスの間の時間を計
測する。この計測値をt1とする。
【0067】一方、ディスク表面128と信号面122
が約 0.6mmはなれている 0.6mm貼合せディスクが装填さ
れていた場合は、図8(a)のフォーカスサーチドライ
ブ信号により対物レンズ2bが上昇された際に、図8
(d)のように、まずディスク表面128に焦点があっ
たタイミングで小振幅が観測され、その後信号面122
に焦点があったタイミングで大振幅が観測される。そし
てこのようなプルイン信号PIは比較回路29において
スレッショルド値TH1と比較されることで、図8
(e)のような判別信号DDが生成され、システムコン
トローラ30に供給される。システムコントローラ30
はディスク表面128に対応するタイミングで得られる
判別信号DDのパルスと、信号面122に対応するタイ
ミングで得られる判別信号DDのパルスの間の時間を計
測する。この計測値をt2とする。
【0068】つまり、 1.2mm単板ディスクが装填されて
いる場合と、 0.6mm貼合せディスクが装填されている場
合では、ディスク表面と信号面の距離の違いから、計測
値txがt1とt2という異なる値となる。従ってシス
テムコントローラ30では、例えば計測値t1/t2の
中間的な値として時間tTHを基準値として保持してお
けば、計測値txと時間tTHを比較することで、その
計測値txは、図8でいうt1であるのかt2であるの
かを判別でき、つまり装填されているディスクはCD1
00であるのかDVD120であるのかを判別できるこ
とになる。
【0069】なお、対物レンズを下降させている際に
も、同様の判別動作は可能である。つまり判別信号DD
の両パルス間の時間差は、CD100の場合とDVD1
20の場合で、ぞれぞれ図8(c)(e)のt3,t4
のようになり、異なる時間値となるためである。ただし
この図8(a)の例におけるフォーカスサーチドライブ
信号によれば、対物レンズ下降は上昇よりも高速で行な
われることになるため、判別信号DDの両パルス間の計
測値t3,t4は、計測値t1,t2よりも短い時間値
となる。従って計測タイムカウント処理のクロック周波
数にもよるが、この図8の例の場合では対物レンズ上昇
時に判別を行なうほうが正確な判別処理のためには有利
である。もちろん対物レンズの上昇速度と下降速度を同
一とすれば、このような有利/不利はない。また下降速
度の方が遅いのであれば、下降時に判別を行なうように
することが有利となる。
【0070】4.ディスク判別動作例1に伴うピックア
ップの初期選択 このようなディスク判別動作例1を採用する場合のシス
テムコントローラ30の処理について説明する。
【0071】装填されたディスクDがまだ 1.2mm単板デ
ィスクであるか 0.6mm貼合せディスクであるかが判別さ
れていない段階では、CDピックアップ1aとDVDピ
ックアップ1bのどちらが最初に使用されるモードとし
ても、原理的には構わないといえる。つまり上記のディ
スク判別動作例1を実行するにはいずれか一方のピック
アップを使用することになるが、原理的にいえばどちら
のピックアップでディスク判別動作例1を実行してもよ
い。ところが、本例では装填されたディスクDが判別さ
れていない段階でも、特に最初に使用するピックアップ
をDVDピックアップ1bと設定することを特徴とする
ものである。
【0072】ディスクドライブ装置が電源オンとされて
から、装填されたディスクDの再生が行なわれるまでの
動作におけるシステムコントローラ30の処理例を図
9、図10で説明する。図9は電源オンとされた場合の
処理であり、システムコントローラ30はまずステップ
F101として動作プログラムに基づいて各種のパラメータ
設定等の初期設定動作を行なう。そしてステップF102で
は、DVDピックアップ1bを使用するDVDピックア
ップモードに設定する。即ちスイッチ22,23,24
がTDV端子に接続されるモードとする。
【0073】ステップF103ではディスクDが挿入される
ことを待機し、ディスクDが挿入されたら、ステップF1
04のディスク判別処理に移る。このステップF104のディ
スク判別処理は上記ディスク判別動作例1としての処理
であり、図10に処理を詳しく示す。このディスク判別
処理には、図9のステップF102でDVDピックアップモ
ードとされていることにともなって、DVDピックアッ
プ1bが使用されることになる。
【0074】図8で説明したように、判別動作時には、
まずDVD用対物レンズ1bをフォーカスサーチストロ
ーク範囲内を強制的に上昇もしくは下降させることにな
るが、ステップF201でこの対物レンズ駆動が開始され
る。即ち図8(a)のようなフォーカスサーチドライブ
信号の出力開始を指示する。なお、もちろんこの際にレ
ーザダイオード4bのレーザ出力も開始させることにな
る。
【0075】システムコントローラ30はこのようなフ
ォーカスサーチストローク範囲内でのDVD用対物レン
ズ1bの上昇移動(もしくは下降移動)を実行させなが
ら、ステップF202として判別信号生成回路27から供給
される判別信号DDの検出を行ない、図8(c)(e)
に示したような2つのパルスの間の期間の計測を行な
う。
【0076】ところで例えばディスク表面での反射レベ
ルが低すぎたなどの各種の理由で、DVD用対物レンズ
1bの上昇時(もしくは下降時)に判別信号DDとして
のパルスが正しく2つ観測されない場合もある。このよ
うな場合ステップF203で計測エラーと判断してステップ
F201に戻り、対物レンズ駆動及び計測処理を再実行する
ことになる。なお実際には、このような計測エラーに基
づくリトライ動作としては無制限に実行させるのではな
く、リトライ回数制限を設定することが好適である。
【0077】判別信号DDの2つのパルスの間の期間の
計測が行なわれたら、ステップF204ではその計測値を基
準値としての時間tTHと比較し、その比較結果として
計測値の方が長ければ、ステップF206でディスクDは
1.2mm単板ディスク、つまりCD100と判断する。一
方、比較結果として基準値tTHのほうが長ければ、ス
テップF205でそのディスクDは 0.6mm貼合せディスク、
つまりDVD120と判断する。
【0078】このようなディスク判別処理を終えたら、
図9のステップF105に進み、判別されたディスク種別に
応じた処理を行なう。つまりDVD120と判別された
場合は、すでにDVDピックアップモードとされている
ため、そのままステップF106で再生動作に移る。
【0079】一方、CD100と判別された場合は、ス
テップF105からF107に進み、CDピックアップモードに
切り換える。つまりスイッチ22,23,24がTCD
子に接続されるモードとし、CDピックアップ1aを使
用する状態とする。そしてステップF108でCD100に
対する再生処理にうつる。
【0080】本例では以上のような処理が行なわれるこ
とになるが、上記ディスク判別処理例1を採用する場合
に、必ずDVDピックアップ1bが使用されるようにす
ることの理由を図11を用いて説明する。
【0081】上記ディスク判別動作では、対物レンズを
フォーカスストローク範囲内で移動させる際に、信号面
とディスク表面の両方でのジャストフォーカス状態がと
れることが必要になる。信号面とディスク表面の両方に
対応して判別信号DDとしてのパルスを得なければなら
ないためである。
【0082】ここで図11(a)のCD用対物レンズ2
aとCD100を、また図11(b)のDVD用対物レ
ンズ2bとDVD120を示す。どちらの対物レンズ
も、通常状態においてレンズ上面とディスク表面の離間
距離はほぼ1.8mm 程度になるようにセットされる。そし
てフォーカスサーチストローク範囲は通常状態(つまり
二軸機構のフォーカスコイルへの印加電力がゼロの状
態)から±0.9mm とされている。
【0083】ここでCD用対物レンズ1aは通常状態に
おいて信号面102にジャストフォーカスとなることを
目標として取り付けられているとすると、フォーカスサ
ーチストローク範囲内をCD用対物レンズ1aが移動さ
れた場合に、レーザ光のフォーカスポイントは図11
(a)にJFSで示す範囲となる。つまり信号面102
から上下に0.9mm の範囲である。もちろん取付精度や設
計事情等により必ずしもこうなるとは限らないが、この
図11(a)の状況を考えると、CD用対物レンズ2a
を用いると、フォーカスサーチストローク範囲内を移動
させてもディスク表面(105,128)でのジャスト
フォーカス状態がとれない可能性がある。
【0084】一方、DVD用対物レンズ1bは図11
(b)のように、通常状態において信号面128にジャ
ストフォーカスとなることを目標として取付られている
とすると、フォーカスサーチストローク範囲内をDVD
用対物レンズ1bが移動された場合に、レーザ光のフォ
ーカスポイントは図11(b)にJFSで示す範囲とな
る。つまり信号面128から上下に0.9mm の範囲であ
り、信号面128はもちろんであるが、ディスク表面
(105,128)でのジャストフォーカス状態もほぼ
確実に取れることになる。
【0085】このような事情を考えると、上記ディスク
判別動作例1を採用した場合は、本例のようにピックア
ップの初期選択としてDVDピックアップ1bを選択す
るようにすることが好適であり、これによって判別動作
のエラーも少なく、動作効率が向上されることが理解さ
れる。
【0086】5.ディスク判別動作例2及びそれに伴う
ピックアップの初期選択 ところで、上記例は初期選択としてDVDピックアップ
1bを選択することが好適な例であるが、次に述べるデ
ィスク判別動作例2は、初期選択としてCDピックアッ
プ1aを選択することが必要となる例である。また、こ
の例はCD100とDVD120の判別だけでなく、C
D−R110についても対応できるディスクドライブ装
置として好適である。
【0087】このようにピックアップの初期選択として
CDピックアップ1aが選ばれる実施の形態を説明して
いく。まずディスクドライブ装置の回路構成としては、
ほぼ図5の例と同様であるため説明を省略する。ただし
図5に示される判別信号生成回路27は必要ない。
【0088】ディスク判別動作例2及びそれに伴うピッ
クアップの初期選択としてのシステムコントローラ30
の処理について説明する。ディスクドライブ装置が電源
オンとされてから、装填されたディスクDの再生が行な
われるまでの動作におけるシステムコントローラ30の
処理例を図12、図13に示す。
【0089】図12は電源オンとされた場合の処理であ
り、システムコントローラ30はまずステップF301とし
て動作プログラムに基づいて各種のパラメータ設定等の
初期設定動作を行なう。そしてステップF302では、CD
ピックアップ1aを使用するCDピックアップモードに
設定する。即ちスイッチ22,23,24がTCD端子に
接続されるモードとする。
【0090】ステップF303ではディスクDが挿入される
ことを待機し、ディスクDが挿入されたら、ステップF3
04のディスク判別処理に移る。このステップF304のディ
スク判別処理をディスク判別動作例2として図13に示
す。このディスク判別処理には、図12のステップF302
でCDピックアップモードとされていることにより、C
Dピックアップ1aが使用されることになる。
【0091】まずステップF401として、システムコント
ローラ30はディスクDに対してCDピックアップ1a
を用いたデータ読出動作を実行させる。つまりスピンド
ルモータ6,CDピックアップ1を駆動させ、また反射
光情報として読み出された信号について、RFアンプ2
1、2値化回路25、デコーダ26によるデータ再生動
作を実行させるようにする。
【0092】ここで、この例の場合は図5のようなディ
スクドライブ装置において、レーザダイオード4aは必
ず中心波長が780nm程度のものが使用される。つま
りCD100及びCD−R110にとって好適な波長で
ある。ところが、中心波長が780nmのレーザ光で
は、高密度トラックとされているDVD120について
は、データを良好に読み出すことはほとんどできない。
【0093】つまり、この判別処理としては、ステップ
F401としてのデータ読出動作がある程度以上良好に実行
できたのであれば、ステップF402からF403に進んで、そ
のディスクDは 1.2mm単板ディスク、即ちCD100も
しくはCD−R110であると判断する。一方、データ
読出動作がある程度以上良好に実行できなかった場合
は、そのディスクDは 0.6mm貼合せディスク、つまりD
VD120と判断する。
【0094】このようなディスク判別処理を終えたら、
図12のステップF305に進み、判別されたディスク種別
に応じた処理を行なう。即ちCD100もしくはCD−
R110と判別された場合は、すでにCDピックアップ
モードとされているため、そのままステップF306で再生
動作に移る。
【0095】一方、DVD120と判別された場合は、
ステップF305からF307に進み、DVDピックアップモー
ドに切り換える。つまりスイッチ22,23,24がT
DV端子に接続されるモードとし、DVDピックアップ1
bを使用する状態とする。そしてステップF308でDVD
120に対する再生処理にうつる。
【0096】以上のようにこの例では、ピックアップの
初期選択としてCDピックアップ1aを選択するように
しており、これによって、その後実行する上記ディスク
判別動作例2を効率よく行なうことができる。
【0097】6.ディスクドライブ装置の構造例2及び
ピックアップの初期選択 ところで上記各例は図2、図5から分かるようにピック
アップとしては光学系全体がCDピックアップ1aとD
VDピックアップ1bで専用に用意されたものである。
一方、必ずしもピックアップ全体を各ディスクに専用化
しなくとも、少なくともレーザ光源及び対物レンズを含
む一部機構のみを専用化して切り換え使用するように
し、他の部分は共用することでピックアップ全体を簡略
化することもできる。このような構造のピックアップを
採用したディスクドライブ装置を図14〜図17で説明
する。
【0098】図14はこの例のディスクドライブ装置の
ブロック図である。なお図5の例と同一機能部分につい
ては同一符号を付し、説明を省略する。この例では、対
物レンズとしてCD用対物レンズ2aとDVD用対物レ
ンズ2bが用意され、この一方を選択的にピックアップ
1におけるレーザ照射光軸上に位置するように対物レン
ズの位置状態を切り換える機構が設けられており、シス
テムコントローラ30からの指示に応じて対物レンズ切
換回路47が二軸ドライバ18を制御して切換動作を実
行させる。具体的な切換機構及び動作は後述するが、こ
の例では切換動作は二軸機構3がトラッキングコイルに
印加する電流を制御させることで行なわれることにな
り、つまり対物レンズ切換回路47によって二軸ドライ
バ18による二軸機構3のトラッキングコイルへの印加
電流制御が行なわれる構成とされている。
【0099】CD用対物レンズ2aとDVD用対物レン
ズ2bは共通の二軸機構3によってトラッキング方向及
びフォーカス方向に移動可能に保持される。二軸機構3
はサーボプロセッサ31からのフォーカスドライブ信
号、トラッキングドライブ信号に基づいた二軸ドライバ
18からの電力印加により駆動される。
【0100】またピックアップ1内部の構成についても
詳しくは後述するが、光学系の大部分は共用されるが、
DVD120に対応するレーザダイオード41及びディ
テクタ43と、CD100及びCD−R110に対応す
るレーザカプラ42がそれぞれ専用に設けられている。
【0101】CD100及びCD−R110の再生の際
にはシステムコントローラ30はスイッチ44,45を
CD端子に接続させる。これによってサーボプロセッサ
31からのレーザドライブ信号はレーザドライバ46a
に供給され、レーザカプラ42の発光素子から例えば中
心波長が780nmのレーザ光の出力が行なわれる。
【0102】また反射光情報はレーザカプラ42の受光
素子によって検出され、スイッチ44を介してRFアン
プ21に供給され、再生RF信号、各種サーボ信号など
の必要な信号が抽出される。
【0103】またDVD120の再生の際にはシステム
コントローラ30はスイッチ44,45をTDV端子に接
続させる。これによってサーボプロセッサ31からのレ
ーザドライブ信号はレーザドライバ46bに供給され、
レーザダイオード41から例えば中心波長が650nm
または635nmのレーザ光の出力が行なわれる。また
反射光情報はディテクタ43によって検出され、スイッ
チ44を介してRFアンプ21に供給され、再生RF信
号、各種サーボ信号などの必要な信号が抽出される。
【0104】他の部位の動作は図5の例とほぼ同様であ
る。なお、判別信号生成回路27は、上記判別動作例1
を採用する場合に必要な回路部であり、上記判別動作例
2を採用する場合は不要となることはいうまでもない。
【0105】CD用対物レンズ2aとDVD用対物レン
ズ2bを切り換える切換機構を備えたピックアップ1の
構成を図15〜図17で説明する。図15はCD用対物
レンズ2aとDVD用対物レンズ2bを保持する二軸機
構3を示している。
【0106】この二軸機構3は、二軸ベース51と、二
軸ベース51上にて垂直に延びる支持軸52と、この支
持軸52に対して軸方向に移動可能かつ軸の周りに回転
可能に支持された長円形もしくは長方形のレンズホルダ
ー53とから構成される。そして2つの対物レンズ2
a,2bは、レンズホルダー53の回転軸から所定の距
離でかつ異なる角度位置にて、その光軸が支持軸52に
平行に保持される。
【0107】レンズホルダー53は、下方に取り付けら
れた同心の円筒状に形成されたフォーカス用コイル54
と、その回転軸に対して互いに反対側の端面に取り付け
られた一対のトラッキング用コイル55、55とを備え
ている。これに対して、二軸機構3の二軸ベース51上
には、フォーカス用コイル54に対して、互いに反対側
で外側から対向するように配設された一対のフォーカス
用ヨーク56と、その内側に取り付けられた一対のフォ
ーカス用マグネット57とが備えられている。またトラ
ッキング用コイル55に対しては、それぞれ外側から対
向するように配設されたトラッキング用ヨーク58と、
その内側に取り付けられた一対のトラッキング用マグネ
ット59が備えられる。
【0108】フォーカス用コイル54は、トラッキング
用コイル55とは別個に、支持軸52の周面に対して比
較的近接して配されるように、小径に形成されており、
これに対応して、フォーカス用ヨーク56及びフォーカ
ス用マグネット57も支持軸52に近接している。これ
により、フォーカス用コイル54は、全体に小型に形成
されているとともに、有効導体長を大きくすることがで
きる。
【0109】また、トラッキング用マグネット59は、
それぞれ軸方向の中心から左右に関して、互いに逆極性
になるように構成されている。例えば、トラッキング用
マグネット59は、図16に示すように、支持軸52に
対して時計周りにS極59aとN極59bになるように
配設されている。さらに、トラッキング用コイル55の
周方向の両側には、それぞれ軸方向に延びる磁性体、例
えば鉄片60,61が取り付けられている。
【0110】そして鉄片60,61のいずれか一方が、
トラッキング用マグネット59の2つの磁極59a、5
9bとの境界59cに対向するように吸着されることに
より、レンズホルダー53は、CD用対物レンズ2aが
再生位置となる第1の中点位置、またはDVD用対物レ
ンズ2bが再生位置となる第2の中点位置に移動され得
るようになっている。
【0111】そして例えばDVD用対物レンズ2bが光
路中に挿入されている状態である第2の中点位置にレン
ズホルダー53が保持されている状態は図16(a)の
ようになっており、つまり鉄片61がトラッキング用マ
グネット59の境界59cに対向する状態となる。この
ときトラッキング用マグネット59上で矢印で示すよう
に磁束が流れていることにより、レンズホルダー53
は、第2の中点位置に保持されることになる。このとき
トラッキング用コイル55に対して、駆動電流が流され
ることにより、第2の中点位置を基準として、レンズホ
ルダー53は、支持軸52の周りに揺動されることにな
る。つまり、DVD用対物レンズ2bがトラツキング方
向に移動され、トラッキングサーボ動作が行われること
になる。
【0112】ここで二軸ドライバ18からトラッキング
用コイル55に対して逆電流が流されると、図16
(b)に示すように、トラッキング用コイル55に発生
する磁界が、トラッキング用マグネット59の磁極59
aと反発して、トラッキング用コイル55が、磁極59
bに対向するように移動する。これにより、反対側の鉄
片60がトラッキング用マグネット59の境界59cに
対向することになり、レンズホルダー53は第1の中点
位置に移動され、CD用対物レンズ2aが光路中に挿入
される。
【0113】以上のような対物レンズ切換機構を有する
ピックアップ1の光学系は図17に示される。例えば、
レーザダイオード41と再生位置に切換移動されたCD
用対物レンズ2a又はDVD用対物レンズ2bとの間に
は、レーザダイオード41の出射面に対向して、グレー
ティング71、コリメータレンズ72、ハーフミラー7
3、ビームスプリッタ74、立上げミラー75が光軸を
一致させて配設される。
【0114】グレーティング71は、レーザダイオード
41から出射された波長が635nm或いは650nm
のレーザ光を、ディスクDの半径方向(トラッキング方
向)に0次光、+1次光、−1次光等に回折する。コリ
メータレンズ72は、グレーティング71を通過したレ
ーザ光を平行光線化してハーフミラー73に導く。
【0115】ハーフミラー73は、グレーティング71
とコリメータレンズ72を介して導かれたレーザ光を通
過させるとともに、ディスクDからの反射光とを分光す
るものである。ビームスプリッタ74は、CD用のレー
ザ光源であるレーザカプラ42の発光素子42aから出
射された波長が780nmのレーザ光を屈折させて対物
レンズ側に導くとともに、ディスクDからの反射光を再
び屈折してレーザカプラ42の受光素子42bへと導
く。
【0116】立上げミラー75は、光路曲げ手段であっ
て、ビームスプリッタ74を通過或いは反射したレーザ
光を再生位置にある対物レンズ(2a又は2b)に向か
って90度反射させると共に、ディスクDからの反射光
を水平方向に反射させる。
【0117】またDVD用の光検出器であるディテクタ
43の受光面には、集光レンズ76を介して入射される
レーザ光が集光される。このディテクタ43は、受光面
をハーフミラー73によって分光されて進行する反射光
の光軸に相対向するようにして配設される。CD用の光
検出器となる受光素子42bを有するレーザカプラ42
は、その受光面をビームスプリッタ74によって分光さ
れて進行する反射光の光軸に相対向するようにして配設
される。
【0118】DVD120の再生時においては、DVD
用対物レンズ2bが光軸上に位置される。そしてレーザ
ダイオード41が駆動され、出射レーザ光は図中実線で
示すようにグレーティング71,コリメータレンズ7
2,ハーフミラー73、ビームスプリッタ74,立ち上
げミラー75,DVD用対物レンズ2bと通ってディス
クDのディスク表面から約0.6mm の位置にある信号面1
22に照射される。そしてその信号面122からの反射
光はDVD用対物レンズ2b,立ち上げミラー75,ビ
ームスプリッタ74,ハーフミラー73,集光レンズ7
6を介してディテクタ43に集光される。
【0119】CD100もしくはCD−R110の再生
時においては、CD用対物レンズ2aが光軸上に位置さ
れる。そしてレーザカプラ42が駆動され、発光素子4
2aからの出射レーザ光は図中一点鎖線で示すようにビ
ームスプリッタ74,立ち上げミラー75,DVD用対
物レンズ2bと通過してディスクDのディスク表面から
約1.2mm の位置にある信号面102に照射される。そし
てその信号面102からの反射光はCD用対物レンズ2
a,立ち上げミラー75,ビームスプリッタ74を介し
てレーザカプラ42の受光素子42bに集光される。
【0120】このようなピックアップ1の構成を備えた
ディスクドライブ装置の場合でも、図9もしくは図12
で説明したような初期ピックアップの選択方式は有効で
ある。つまりディスク判別動作として図10の方式が採
用される場合、図9のステップF102の処理として、DV
Dピックアップモードとする処理を行なう。
【0121】即ちシステムコントローラ30はスイッチ
44,45をTDV端子に接続させるとともに対物レンズ
切換回路47に対してDVD用対物レンズ2bを光軸上
に位置させるべく指示を行なうことになる。これにより
DVDピックアップモードとしてレーザダイオード4
1、DVD用対物レンズ2b、ディテクタ43及び図1
7に示した光学系が用いられて、上述したディスク判別
処理例1の判別処理が行なわれる。これによって正確な
判別処理及び効率的な動作が実現される。
【0122】またディスク判別動作として図13の方式
が採用される場合、図12のステップF302の処理とし
て、CDピックアップモードとする処理を行なう。即ち
システムコントローラ30はスイッチ44,45をTCD
端子に接続させるとともに対物レンズ切換回路47に対
してCD用対物レンズ2aを光軸上に位置させるべく指
示を行なうことになる。これによりCDピックアップモ
ードとしてレーザカプラ42、CD用対物レンズ2a及
び図17に示した光学系が用いられて、上述したディス
ク判別処理例2の判別処理が行なわれる。これによって
正確な判別処理及び効率的な動作が実現される。
【0123】なお、本発明は上記実施の形態としての例
に限られることなく、その要旨の範囲内において各種変
形例が考えられる。特に上記例ではCD(CD−R)と
DVDに対して互換性を有するディスクドライブ装置を
あげたがこれ以外のディスク間での互換機において本発
明を適用できることはいうまでもない。また上記例では
ディスク判別動作方式に応じてピックアップの初期選択
を行なうようにしたが、その他の動作の効率化を目的と
する理由に応じて一方のピックアップの初期選択を行な
うようにすればよい。
【0124】
【発明の効果】以上説明したように本発明のディスクド
ライブ装置では、制御手段は、少なくとも装填されたデ
ィスクが第1種のディスクであるか第2種のディスクで
あるかが判別されていない初期状態において、ピックア
ップ手段における第1の部位と第2の部位のうちのいず
れか一方を選択状態とするようにしている。即ち動作方
式に応じて一方を選択状態とすることで、動作の効率化
をはかることができるという効果がある。
【0125】特に、第1の部位は、少なくとも、第1種
のディスクに対応する第1の波長のレーザ出力手段と、
第1種のディスクに対応する対物レンズとを含み、第2
の部位は、少なくとも、第2種のディスクに対応する第
1の波長よりも短い波長である第2の波長のレーザ出力
手段と、第2種のディスクに対応する対物レンズとを含
むようにした場合、制御手段は、初期状態において第1
の部位を選択状態とし、その選択状態において装填され
たディスクに対するデータ読出の実行結果から、装填さ
れたディスクが第1種のディスクであるか第2種のディ
スクであるかを判別する。もしくは制御手段は、初期状
態においてピックアップ手段における第2の部位を選択
状態とし、その選択状態において、対物レンズを強制移
動させていくときに得られるディスクからの反射光情報
に基づいて、装填されたディスクが第1種のディスクで
あるか第2種のディスクであるかを判別する。つまり互
換機に必要となるディスク判別動作の実行を考えると、
その判別動作方式に応じて第1の部位と第2の部位のう
ちのいずれか一方を予め選択状態とすることで、動作の
効率化を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態のディスクドライブ装置が
対応するディスクの構造の説明図である。
【図2】実施の形態のディスクドライブ装置のメカデッ
キの斜視図である。
【図3】実施の形態のディスクドライブ装置のスキュー
調整機構の説明図である。
【図4】実施の形態のディスクドライブ装置の4分割デ
ィテクタの説明図である。
【図5】実施の形態のディスクドライブ装置の要部のブ
ロック図である。
【図6】実施の形態におけるディスク判別動作例1の説
明図である。
【図7】実施の形態におけるディスク判別動作例1の説
明図である。
【図8】実施の形態におけるディスク判別動作例1とし
ての動作の説明図である。
【図9】実施の形態におけるディスク判別動作例1を採
用した場合の初期処理のフローチャートである。
【図10】実施の形態におけるディスク判別動作例1の
処理のフローチャートである。
【図11】実施の形態におけるディスク判別動作例1で
のピックアップ選択理由の説明図である。
【図12】実施の形態におけるディスク判別動作例2を
採用した場合の初期処理のフローチャートである。
【図13】実施の形態におけるディスク判別動作例2の
処理のフローチャートである。
【図14】実施の形態の他のディスクドライブ装置の要
部のブロック図である。
【図15】実施の形態の他のディスクドライブ装置の二
軸機構の斜視図である。
【図16】実施の形態の他のディスクドライブ装置の対
物レンズ切換機構の説明図である。
【図17】実施の形態の他のディスクドライブ装置の光
学系の説明図である。
【符号の説明】
1 ピックアップ、1a CDピックアップ、1b D
VDピックアップ、2対物レンズ、2a CD用対物レ
ンズ、2b DVD用対物レンズ、3,3a,3b 二
軸機構、4a,4b,41 レーザダイオード、5a,
5b,43ディテクタ、6 スピンドルモータ、7 タ
ーンテーブル、8 スレッド機構、9 スキューモー
タ、10 スキューセンサ、20a,20b,46a,
46bレーザドライバ、21,21a,21b RFア
ンプ、22,23,24,44,45 スイッチ、25
2値化回路、26 デコーダ、27 判別信号生成回
路、30 システムコントローラ、31 サーボプロセ
ッサ、100 CD、102,112,122,124
信号面、105,116,128 ディスク表面、1
10 CD−R、120 DVD
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 長嶋 健二 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1種のディスクと第2種のディスクに
    対応して記録又は再生ドライブを行なうことのできるデ
    ィスクドライブ装置として、 第1種のディスクに対応する第1の部位と、第2種のデ
    ィスクに対応する第2の部位とが選択的に切り換えられ
    て使用されることで、第1種のディスクと第2種のディ
    スクの両方に対応できるように形成されたピックアップ
    手段と、 少なくとも装填されたディスクが第1種のディスクであ
    るか第2種のディスクであるかが判別されていない初期
    状態において、前記ピックアップ手段における第1の部
    位と第2の部位のうちのいずれか一方を選択状態とする
    ことができる制御手段と、 を備えたことを特徴とするディスクドライブ装置。
  2. 【請求項2】 前記第1の部位は、少なくとも、第1種
    のディスクに対応する第1の波長のレーザ出力手段と、
    第1種のディスクに対応する対物レンズとを含み、 前記第2の部位は、少なくとも、第2種のディスクに対
    応する前記第1の波長よりも短い波長である第2の波長
    のレーザ出力手段と、第2種のディスクに対応する対物
    レンズとを含み、 前記制御手段は、前記初期状態において前記ピックアッ
    プ手段における第1の部位を選択状態とし、その選択状
    態において装填されたディスクに対するデータ読出の実
    行結果から、装填されたディスクが第1種のディスクで
    あるか第2種のディスクであるかを判別することを特徴
    とする請求項1に記載のディスクドライブ装置。
  3. 【請求項3】 前記第1の部位は、少なくとも、第1種
    のディスクに対応する第1の波長のレーザ出力手段と、
    第1種のディスクに対応する対物レンズとを含み、 前記第2の部位は、少なくとも、第2種のディスクに対
    応する前記第1の波長よりも短い波長である第2の波長
    のレーザ出力手段と、第2種のディスクに対応する対物
    レンズとを含み、 前記制御手段は、前記初期状態において前記ピックアッ
    プ手段における第2の部位を選択状態とし、その選択状
    態において、対物レンズを強制移動させていくときに得
    られるディスクからの反射光情報に基づいて、装填され
    たディスクが第1種のディスクであるか第2種のディス
    クであるかを判別することを特徴とする請求項1に記載
    のディスクドライブ装置。
JP22941296A 1996-08-13 1996-08-13 ディスクドライブ装置 Withdrawn JPH1055603A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000187927A (ja) * 1998-12-22 2000-07-04 Sony Corp 光ディスク装置
KR100422498B1 (ko) * 1998-04-14 2004-03-12 마츠시타 덴끼 산교 가부시키가이샤 광 디스크 장치의 디스크 판별 방법 및 광 디스크 장치

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100422498B1 (ko) * 1998-04-14 2004-03-12 마츠시타 덴끼 산교 가부시키가이샤 광 디스크 장치의 디스크 판별 방법 및 광 디스크 장치
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