JP4211774B2 - 光ディスク再生装置 - Google Patents
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Description
周知のように、従来の光ディスク再生装置は、装置本体にセットされている光ディスクに対し読取パワーのレーザ光を照射し、該光ディスクに記録されているデータを読取る。
また、従来の光ディスク再生装置は、この読取時に、レーザ光の照射位置を光ディスクのトラックの中心に合わせるトラッキングサーボ制御と、レーザ光の合焦位置を光ディスクの記録面に合わせるフォーカスサーボ制御と、を行っている。さらに、従来の光ディスク再生装置は、光ディスクの回転数又は線速度を規定値になるように制御するスピンドルサーボ制御も行っている。
この光ディスク再生装置は、光ディスクを回転させるスピンドルモータと、該スピンドルモータに取り付けられ、該スピンドルモータの回転数を検出するFGセンサと、該FGセンサの出力信号に基づいて該スピンドルモータの回転制御を行うFGサーボ回路と、を備える。
この光ディスク再生装置は、FGセンサを用いてCAV方式でスピンドルサーボ制御を行う。
前記光ディスクを回転させるスピンドルモータと、を備えた光ディスク再生装置において、
前記光ピックアップにおいて検出される反射光から、前記CAPAの信号であるCAPA信号を生成するCAPA信号生成手段と、
前記CAPA信号生成手段が生成した前記CAPA信号から、前記セクタのアドレス情報と前記CAPAが検出される間隔とを取得し、前記レーザ光が現在照射されているセクタの位置を該アドレス情報に基づいて算出するとともに、前記スピンドルモータの現在の線速度または現在の回転数を該間隔に基づいて算出する回転制御手段と、を備え、
前記回転制御手段は、
ZCLV方式、ZCAV方式およびPCAV方式のうち現在行われている回転制御方式と前記セクタの位置とに基づいて、前記セクタの位置における最適線速度または最適回転数を算出し、
前記現在の線速度または前記現在の回転数で回転する前記スピンドルモータを、前記最適線速度または前記最適回転数で回転させるスピンドルサーボ制御を行う。
上記回転制御手段は、取得したCAPAが検出される間隔及び光ディスクのセクタのアドレス情報に基づいて、最適なスピンドルモータの回転数又は線速度を算出する。CAPAが検出される間隔は、例えばCAPAが検出される周期である。
詳述すると、CAPAが検出される間隔に基づいて、現在のスピンドルモータの回転数又は線速度を算出する。光ディスクのセクタのアドレス情報に基づいて、現在レーザ光が照射されているセクタの位置を算出する。
この現在のスピンドルモータの回転数又は線速度及び現在レーザ光が照射されているセクタの位置から、現在行っている回転制御方式を考慮して、最適なスピンドルモータの回転数又は線速度を算出する。この算出は、次のように行う。
この実施形態の光ディスク再生装置1は、装置本体1を制御する制御部10と、装置本体1にセットされている光ディスク100にレーザ光を照射し、その反射光を検出する光ピックアップ2と、該反射光に基づいてRF信号を生成するRFアンプ3と、該反射光に基づいてエラー信号を生成するエラー信号生成部6と、エラー信号に基づいて駆動信号を生成するサーボ回路4と、駆動信号に基づいてサーボ制御を行うドライバ回路5と、RF信号から再生信号を生成し、外部に出力する記録再生部7と、を備えている。
さらに、光ディスク再生装置1は、光ディスク100を回転させるスピンドルモータ11と、上記反射光に基づいてCAPA信号を生成するCAPA信号生成部16と、該CAPA信号に基づいてCAPA駆動信号を生成するCAPAサーボ回路14と、一定の値の電圧を生成する定電圧回路9と、制御部10の指示によりCAPAドライバ回路15への入力を切替える選択回路8と、入力された電気信号に基づいてスピンドルモータ11の回転制御を行うCAPAドライバ回路15と、を備える。
光ディスク再生装置1は、所謂DVDプレーヤである。また、光ディスク100は、所謂DVD―RAMである。制御部10は、例えばマイクロコンピュータで構成され、主制御プログラムを格納するためのROM(不図示)を内蔵する。
光ピックアップ2は、公知の光ディスク装置と同様に、光ディスク100の半径方向に延びる軸に移動自在に取り付けられている。スレッドモータが、光ピックアップ2を光ディスク100の半径方向に移動する。
LDは、レーザ光を出力する光源であり、フォトディテクタは、複数の受光素子で形成されており、光ディスク100からの反射光を検出する。フォトディテクタは、例えば、受光領域がほぼ均等に4分割されており、4つの受光領域を形成している。
対物レンズは、光ディスク100に対するレーザ光の照射位置を調節する。また、2軸のアクチュエータは、対物レンズを光ディスク100に接離する方向、および光ディスク100の半径方向に移動させる。
RFアンプ3は、光ピックアップ2に設けられたフォトディテクタを構成する複数の受光素子で検出した光ディスク100からの反射光に基づいてRF信号を生成し、これを増幅して記録再生部7に出力する。RF信号は、光ディスク100に記録されているデータの読取信号である。
記録再生部7は、RF信号を処理して映像と音声のデータを取り出し、これをデコードして再生信号を生成し、外部に出力する。外部には、例えば液晶モニタやスピーカが接続されている。取り出されるデータは、例えばMPEGでエンコードされている。RF信号を処理して映像と音声のデータを取り出すには、RF信号に対し、波形整形やA/D変換や符号化の解除などを行う。
また、エラー信号生成部6は、光ピックアップ2に設けられたフォトディテクタを構成する複数の受光素子で検出した光ディスク100からの反射光に基づいてトラッキングエラー信号(以下、「TE信号」と称する。)を生成し、これをサーボ回路4に出力する。
また、ドライバ回路5は、トラッキング駆動信号をアクチュエータに与え、光ピックアップ2の対物レンズを光ディスク100の半径方向に移動し、光ディスク100のトラックの中心にレーザ光を照射させるトラッキングサーボ制御を行う。
図2は、CLV方式で光ディスク100を回転させた場合の様子を示す概念図である。図2において、各トラックにおける各ブロックの長さは、線速度を表しており、どのトラックにおいても線速度一定であることが表されている。光ディスク100は外周ほどデータ量が多くなるため、外周を読み出すときには光ディスク100の回転数を落として読み込む。音楽CDは、一般的にこの方式を採用する。
なお、図2においては、線速度を同心円状に描いているが、実際には、スパイラル状である。
図3は、CAV方式で光ディスク100を回転させた場合の様子を示す概念図である。図3において、各トラックにおける各ブロックの長さは、線速度を表しており、内周から外周にかけて、線速度が大きくなっていることが表されている。音楽CDと異なるデータ(例えばテキストデータ)の場合、一定の速度で読み取る必要が無く、読み出す場所もランダムであるため回転数一定の方が扱いやすい。データの読込みは、内周が遅く、外周が速くなる。
なお、図3においては、線速度を同心円状に描いているが、実際には、スパイラル状である。
光ピックアップ2から照射されるレーザ光は、図4の矢印で示すように、左から右の方向に進行する。
現在のセクタ領域110とは、現在レーザ光が照射されているセクタが含まれる領域である。現在のセクタ領域110は、セクタのアドレス情報が予めプリフォーマットされて記録されているCAPA領域111と、実際にデータが記録されるデータ領域112と、から構成される。CAPA領域111は、CAPA111A及びCAPA111Bを含む。データ領域112は、ランド112A及びグルーブ112Bを含む。
また、前のセクタ領域101とは、現在のセクタ領域110の直前に、レーザ光が照射されていたセクタが含まれる領域である。前のセクタ領域101にも、当然データ領域102がある。
CAPA111A又はCAPA111Bを含むCAPAは、所定間隔毎に、光ディスク100に予めプリフォーマットされている。プリフォーマットは、例えばエンボス処理である。
すると、定電圧回路9は、選択回路8及びCAPAドライバ回路15を介して、生成した一定の値の電圧をスピンドルモータ11に印加する。
スピンドルモータ11は、印加された電圧によってモータを回し、光ディスク100を回転させる。
現在行っている回転制御方式がCLV方式の場合について説明する。CLV方式の場合、外周を読み出すときに内周よりも光ディスク100の回転数を落として読み込む必要がある。そのため、CLV方式の場合、現在レーザ光が照射されているセクタの位置が内周であれば、低い値の回転数を算出する。逆に、外周であれば高い回転数を算出する。即ち、線速度一定となるように、回転数を算出する。
なお、CAPAサーボ回路14が、算出した最適なスピンドルモータ11の回転数又は線速度をCAPAドライバ回路15に出力し、CAPAドライバ回路15が、該回転数又は線速度に基づいてスピンドルモータ11の回転制御を行う方法でも構わない。
2−光ピックアップ
3−RFアンプ
4−サーボ回路
5−ドライバ回路
6−エラー信号生成部
7−記録再生部
8−選択回路
9−定電圧回路
10−制御部
11−スピンドルモータ
14−CAPAサーボ回路
15−CAPAドライバ回路
16−CAPA信号生成部
100−光ディスク
101−前のセクタ領域
102−データ領域
110−現在のセクタ領域
111−CAPA領域
111A−CAPA
111B−CAPA
112−データ領域
112A−ランド
112B−グルーブ
Claims (3)
- セクタのアドレス情報が所定間隔毎に予めプリフォーマットされて記録されたCAPAを有するDVD―RAMに対してレーザ光を照射し、その反射光を検出する光ピックアップと、
前記DVD―RAMを回転させるスピンドルモータと、を備えた光ディスク再生装置において、
前記光ピックアップにおいて検出される反射光から、前記CAPAの信号であるCAPA信号を生成するCAPA信号生成手段と、
前記CAPA信号生成手段が生成した前記CAPA信号から、前記セクタのアドレス情報と前記CAPAが検出される間隔とを取得し、前記レーザ光が現在照射されているセクタの位置を該アドレス情報に基づいて算出するとともに、前記スピンドルモータの現在の線速度または現在の回転数を該間隔に基づいて算出する回転制御手段と、を備え、
前記回転制御手段は、
ZCLV方式、ZCAV方式およびPCAV方式のうち現在行われている回転制御方式と前記セクタの位置とに基づいて、前記セクタの位置における最適線速度または最適回転数を算出し、
前記現在の線速度または前記現在の回転数で回転する前記スピンドルモータを、前記最適線速度または前記最適回転数で回転させるスピンドルサーボ制御を行う光ディスク再生装置。 - セクタのアドレス情報が所定間隔毎に予めプリフォーマットされて記録されたCAPAを有する光ディスクに対してレーザ光を照射し、その反射光を検出する光ピックアップと、
前記光ディスクを回転させるスピンドルモータと、を備えた光ディスク再生装置において、
前記光ピックアップにおいて検出される反射光から、前記CAPAの信号であるCAPA信号を生成するCAPA信号生成手段と、
前記CAPA信号生成手段が生成した前記CAPA信号から、前記セクタのアドレス情報と前記CAPAが検出される間隔とを取得し、前記レーザ光が現在照射されているセクタの位置を該アドレス情報に基づいて算出するとともに、前記スピンドルモータの現在の線速度または現在の回転数を該間隔に基づいて算出する回転制御手段と、を備え、
前記回転制御手段は、
ZCLV方式、ZCAV方式およびPCAV方式のうち現在行われている回転制御方式と前記セクタの位置とに基づいて、前記セクタの位置における最適線速度または最適回転数を算出し、
前記現在の線速度または前記現在の回転数で回転する前記スピンドルモータを、前記最適線速度または前記最適回転数で回転させるスピンドルサーボ制御を行う光ディスク再生装置。 - 前記光ディスクは、DVD―RAMである請求項2に記載の光ディスク再生装置。
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