JP2003331426A - 光ディスク装置 - Google Patents

光ディスク装置

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JP2003331426A
JP2003331426A JP2002134560A JP2002134560A JP2003331426A JP 2003331426 A JP2003331426 A JP 2003331426A JP 2002134560 A JP2002134560 A JP 2002134560A JP 2002134560 A JP2002134560 A JP 2002134560A JP 2003331426 A JP2003331426 A JP 2003331426A
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optical disc
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JP2002134560A
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English (en)
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Takuya Yamamoto
拓矢 山本
Masao Fukaya
昌生 深谷
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Mitsumi Electric Co Ltd
Original Assignee
Mitsumi Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】光ディスクへのデータの書き込みを常に最適な
レーザ光の記録パワーで行うことができ、光ディスクの
全域にわたって、その記録品質を向上させることができ
る光ディスク装置を提供する。 【解決手段】光ディスク装置は、光ディスクへのデータ
の記録中において、記録を停止してレーザ光の記録パワ
ーを再計算し、この再計算されたレーザ光の記録パワー
で記録を再開させることを、記録が終了するまで繰り返
し行う。これにより、常にレーザ光の最適な記録パワー
でデータを記録することができるので、光ディスクの全
域にわたって、安定的にデータの記録品質を高く保つこ
とができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ディスク装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、CD−ROM等の光ディスクを
再生したり、CD−R、CD−RW等の光ディスクを記
録・再生する光ディスク装置が知られている。
【0003】この光ディスク装置は、光ディスクを装着
して回転させる回転駆動機構と、前記装着された光ディ
スクに対し、その径方向に移動可能に設けられ、光ディ
スクにレーザ光を照射してデータを記録・再生し得る光
学ヘッド(光ピックアップ)と、この光学ヘッドを径方
向に移動させるスレッドモータを備えた光学ヘッド移動
機構とを有している。
【0004】光学ヘッドは、レーザダイオードおよび分
割フォトダイオードを備えた光学ヘッド本体(光ピック
アップベース)と、この光学ヘッド本体に光ディスクの
径方向および光軸方向(回転軸方向)のそれぞれに変位
(移動)し得るようにサスペンジョンバネで支持されて
いる対物レンズ(集光レンズ)と、対物レンズを光軸方
向に変位させるフォーカスアクチュエータと、対物レン
ズを径方向に変位させるトラッキングアクチュエータと
で構成されている。
【0005】一方、CD−R、CD−RW等の記録可能
な光ディスクには、最内周の記録領域のリードイン領域
よりもさらに内周側に向かって、PMA(Program Memo
ry Area)およびPCA(Power Calibration Area)の
領域がこの順に設けられている。このPMAは、トラッ
クの開始および終了時間等が記録される領域であり、P
CAは、レーザ光の書き込み出力(記録パワー)を決定
するOPC(OptimumPower Control)において、光ディ
スクへのデータ(信号)の書き込み(記録)を行う前の
試し書きを行うための領域である。
【0006】光ディスク装置では、光ディスクが装着さ
れ、光ディスクへのデータの書き込みが指示されると、
前述のOPCが行われる。すなわち、光ディスクに対し
て実際の記録が行われる前にPCAに対して試し書きが
行われ、レーザ光の最適な記録パワーが決定される。
【0007】その後、光学ヘッドを目的トラック(目的
アドレス)に移動し、この目的トラックにおいて、フォ
ーカス制御やトラッキング制御等を行いつつ、決定され
た最適なレーザ光の記録パワーで光ディスクに対して実
際のデータの記録(書き込み)が行われる。
【0008】ところで、従来の光ディスク装置では、光
ディスクへのデータの書き込みの開始時から終了時ま
で、OPCの時に決定されたレーザ光の記録パワーで光
ディスクへのデータの書き込みが行われる。
【0009】また、光ディスクの内周から外周の間を複
数のゾーンに分け、それぞれのゾーン内では一定の速度
(線速度一定)でデータの記録を行なうゾーンCLV方
式を採用する光ディスク装置の場合にも、例えばOPC
の時に各記録速度におけるレーザ光の最適な記録パワー
が算出され、記録途中で記録速度を変更する場合には、
このOPCの時に決定された各記録速度におけるレーザ
光の記録パワーで光ディスクへのデータの書き込みが行
われる。
【0010】しかし、レーザ光の記録パワーは、データ
の記録開始時には最適な状態であったとしても、光ディ
スクや光ディスク装置、その使用状況等に起因する様々
な要因によって、記録途中や記録終了直前では最適な状
態ではなくなる場合がある。この場合、その部分におい
て記録品質が低下するという問題があった。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、光デ
ィスクへのデータの書き込みを常に最適なレーザ光の記
録パワーで行うことができ、光ディスクの全域にわたっ
て、その記録品質を向上させることができる光ディスク
装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】このような目的は、下記
(1)〜(22)の本発明により達成される。
【0013】(1) 光ディスクにレーザ光を照射し、
前記光ディスクに対してデータの記録または記録・再生
を行う光ディスク装置であって、前記光ディスクへのデ
ータの記録中において、前記記録を停止して前記レーザ
光の記録パワーを再度求め、この求めたレーザ光の記録
パワーで前記記録を再開する中断・再開処理を行うよう
構成されていることを特徴とする光ディスク装置。
【0014】(2) 光ディスクにレーザ光を照射し、
前記光ディスクに対してデータの記録または記録・再生
を行う光ディスク装置であって、前記光ディスクへのデ
ータの記録中において、前記記録を停止して前記データ
の記録状態を検出し、該検出結果に基づいて前記レーザ
光の記録パワーを再度求め、この求めたレーザ光の記録
パワーで前記記録を再開する中断・再開処理を行うよう
構成されていることを特徴とする光ディスク装置。
【0015】(3) 前記レーザ光の記録パワーは、前
記記録を停止する直前の記録部におけるデータの記録状
態を表す値と、OPCで求めたデータの記録状態を表す
値とレーザ光の記録パワーとの関係とに基づいて求めら
れる上記(1)または(2)に記載の光ディスク装置。
【0016】(4) 前記データの記録状態を表す値
は、光ディスクから読み出されたHF信号に基づいて定
まる値である上記(3)に記載の光ディスク装置。
【0017】(5) 光ディスクにレーザ光を照射し、
前記光ディスクに対してデータの記録または記録・再生
を行う光ディスク装置であって、前記光ディスクへのデ
ータの記録中において、前記記録を停止して前記データ
の記録状態を検出し、この記録状態が許容される状態よ
りも悪い場合には、前記レーザ光の記録パワーを再度求
め、この求めたレーザ光の記録パワーで前記記録を再開
する中断・再開処理を行うよう構成されていることを特
徴とする光ディスク装置。
【0018】(6) 前記中断・再開処理において、前
記検出した記録状態が許容される状態の場合には、レー
ザ光の記録パワーを変更せずに前記記録を再開する上記
(5)に記載の光ディスク装置。
【0019】(7) 前記レーザ光の記録パワーは、前
記記録を停止する直前の記録部におけるデータの記録状
態を表す値と、OPCで求めたデータの記録状態を表す
値とレーザ光の記録パワーとの関係とに基づいて求めら
れる上記(5)または(6)に記載の光ディスク装置。
【0020】(8) 前記データの記録状態を表す値
は、光ディスクから読み出されたHF信号に基づいて定
まる値である上記(7)に記載の光ディスク装置。
【0021】(9) 光ディスクにレーザ光を照射し、
前記光ディスクに対してデータの記録または記録・再生
を行う光ディスク装置であって、前記光ディスクへのデ
ータの記録中において、前記記録を停止して前記データ
の記録状態を検出し、この記録状態が許容される状態よ
りも悪い場合には、記録速度を下げ、この下げた記録速
度で前記記録を再開する中断・再開処理を行うよう構成
されていることを特徴とする光ディスク装置。
【0022】(10) 前記中断・再開処理において、
前記検出した記録状態が許容される状態の場合には、記
録速度を変更せずに前記記録を再開する上記(8)に記
載の光ディスク装置。
【0023】(11) 前記データの記録状態の検出
は、前記記録を停止する直前の記録部に対して行われる
上記(5)ないし(10)のいずれかに記載の光ディス
ク装置。
【0024】(12) 前記データの記録状態の検出
は、光ディスクからHF信号を読み出し、該HF信号を
利用して行われる上記(5)ないし(11)のいずれか
に記載の光ディスク装置。
【0025】(13) 前記中断・再開処理は、前記記
録が終了するまで繰り返し行われる上記(1)ないし
(12)のいずれかに記載の光ディスク装置。
【0026】(14) 光ディスクにレーザ光を照射
し、前記光ディスクに対してデータの記録または記録・
再生を行う光ディスク装置であって、前記光ディスクへ
のデータの記録中において、記録速度を変更する指示が
あった場合、前記記録を停止して変更後の記録速度にお
ける前記レーザ光の記録パワーを再度求め、この求めた
レーザ光の記録パワー、かつ前記変更後の記録速度で前
記記録を再開するよう構成されていることを特徴とする
光ディスク装置。
【0027】(15) 光ディスクにレーザ光を照射
し、前記光ディスクに対してデータの記録または記録・
再生を行う光ディスク装置であって、前記光ディスクへ
のデータの記録中において、記録速度を変更する指示が
あった場合、前記記録を停止して前記データの記録状態
を検出し、該検出結果に基づいて変更後の記録速度にお
ける前記レーザ光の記録パワーを再度求め、この求めた
レーザ光の記録パワー、かつ前記変更後の記録速度で前
記記録を再開するよう構成されていることを特徴とする
光ディスク装置。
【0028】(16) 前記レーザ光の記録パワーは、
前記記録を停止する直前の記録部におけるデータの記録
状態を表す値と、OPCで求めたデータの記録状態を表
す値とレーザ光の記録パワーとの関係とに基づいて求め
られる上記(14)または(15)に記載の光ディスク
装置。
【0029】(17) 前記データの記録状態を表す値
は、光ディスクから読み出されたHF信号に基づいて定
まる値である上記(16)に記載の光ディスク装置。
【0030】(18) 光ディスクにレーザ光を照射
し、前記光ディスクに対してデータの記録または記録・
再生を行う光ディスク装置であって、前記光ディスクへ
のデータの記録中において、記録速度を上げる指示があ
った場合、前記記録を停止して前記データの記録状態を
検出し、この記録状態が許容される状態よりも悪い場合
には、記録速度を上げずに前記記録を再開するよう構成
されていることを特徴とする光ディスク装置。
【0031】(19) 光ディスクにレーザ光を照射
し、前記光ディスクに対してデータの記録または記録・
再生を行う光ディスク装置であって、前記光ディスクへ
のデータの記録中において、記録速度を上げる指示があ
った場合、前記記録を停止して前記データの記録状態を
検出し、この記録状態が許容される状態よりも悪い場合
には、記録速度を変更せずに前記記録を再開するよう構
成されていることを特徴とする光ディスク装置。
【0032】(20) 前記検出した記録状態が許容さ
れる状態の場合には、記録速度を上げ、この上げた記録
速度で前記記録を再開する上記(18)または(19)
に記載の光ディスク装置。
【0033】(21) 前記データの記録状態の検出
は、前記記録を停止する直前の記録部に対して行われる
上記(18)ないし(20)のいずれかに記載の光ディ
スク装置。
【0034】(22) 前記データの記録状態の検出
は、光ディスクからHF信号を読み出し、該HF信号を
利用して行われる上記(18)ないし(21)のいずれ
かに記載の光ディスク装置。
【0035】
【発明の実施の形態】以下、本発明の光ディスク装置を
添付図面に示す好適な実施形態に基づいて詳細に説明す
る。
【0036】図1は、本発明の光ディスク装置の実施形
態を示すブロック図である。同図に示す光ディスク装置
1は、CD−ROM等の光ディスク2を再生したり、C
D−R、CD−RW等の光ディスク2に対して記録・再
生が可能なドライブ装置である。
【0037】例えば、CD−R、CD−RW等の記録可
能な光ディスク2には、図示しない螺旋状のプリグルー
ブ(WOBBLE:ウォブル)が形成されている。
【0038】このプリグルーブは、所定の周期(1倍速
で22.05kHz)で蛇行しているとともに、該プリグ
ルーブには、ATIP(Absolute Time In Pre-Groov
e)情報(光ディスク2の絶対時間情報)が記録されて
いる。この場合、ATIP情報は、バイフェーズ変調さ
れ、さらに、22.05kHzのキャリア周波数でFM変
調されて記録されている。
【0039】このプリグルーブは、光ディスク2へのピ
ット/ランド形成(ピット/ランド記録)時の案内溝と
して機能する。また、このプリグルーブは、再生され、
光ディスク2の回転速度制御や、光ディスク2上の記録
位置(絶対時間)の特定等に利用される。
【0040】光ディスク装置1は、光ディスク2を装着
して回転させる回転駆動機構を有している。この回転駆
動機構は、主に、ターンテーブル回転用のスピンドルモ
ータ11と、スピンドルモータ11を駆動するドライバ
23と、スピンドルモータ11の回転軸に固定され、光
ディスク2が装着される図示しないターンテーブルとで
構成されている。
【0041】また、光ディスク装置1は、前記装着され
た光ディスク2(ターンテーブル)に対し、光ディスク
2の径方向(ターンテーブルの径方向)に移動し得る光
学ヘッド(光ピックアップ)3と、この光学ヘッド3を
前記径方向に移動させる光学ヘッド移動機構と、制御手
段9と、RFアンプIC40と、サーボプロセッサ(D
SP)51と、デコーダ52と、データバッファ用のメ
モリー(例えば、RAM等)53と、レーザ制御部54
と、エンコーダ55とを有している。以下、前記光ディ
スク2の径方向を単に「径方向」と言う。
【0042】ここで、前記光学ヘッド移動機構は、主
に、スレッドモータ7と、スレッドモータ7を駆動する
ドライバ22と、スレッドモータ7の回転を減速して伝
達し、その回転運動を光学ヘッド3の直線運動に変換す
る図示しない動力伝達機構とで構成されている。
【0043】光学ヘッド3は、レーザ光を発するレーザ
ダイオード(光源)5および分割フォトダイオード(受
光部)6を備えた図示しない光学ヘッド本体(光ピック
アップベース)と、図示しない対物レンズ(集光レン
ズ)とを有している。このレーザダイオード5の駆動
は、レーザ制御部54により制御される。
【0044】対物レンズは、光学ヘッド本体に設けられ
た図示しないサスペンジョンバネ(付勢手段)で支持さ
れ、光学ヘッド本体に対し、径方向および対物レンズの
光軸方向(光ディスク2(ターンテーブル)の回転軸方
向)のそれぞれに変位(移動)し得るようになってい
る。以下、前記対物レンズの光軸方向を単に「光軸方
向」と言い、前記光ディスク2の回転軸方向を単に「回
転軸方向」と言う。
【0045】対物レンズは、光学ヘッド本体に予め設定
されている対物レンズの基準位置(中点)、すなわち中
立位置に配置されている。以下、前記対物レンズの基準
位置を単に「基準位置」と言う。
【0046】対物レンズが基準位置からずれると、その
対物レンズは、サスペンジョンバネの復元力により基準
位置に向って付勢される。
【0047】また、光学ヘッド3は、光学ヘッド本体に
対し、対物レンズを変位(移動)させるアクチュエータ
4を有している。このアクチュエータ4は、光学ヘッド
本体に対し、対物レンズを径方向に変位させるトラッキ
ングアクチュエータ41と、対物レンズを光軸方向(回
転軸方向)に変位させるフォーカスアクチュエータ42
とで構成されている。
【0048】このアクチュエータ4、すなわち、トラッ
キングアクチュエータ41およびフォーカスアクチュエ
ータ42は、それぞれ、ドライバ21により駆動され
る。
【0049】制御手段9は、通常、マイクロコンピュー
タ(CPU)で構成され、光学ヘッド3(アクチュエー
タ4、レーザダイオード5等)、スレッドモータ7、ス
ピンドルモータ11、RFアンプIC40、サーボプロ
セッサ51、デコーダ52、メモリー53、レーザ制御
部54、エンコーダ55等、光ディスク装置1全体の制
御を行う。
【0050】この制御手段9は、メモリー(ROM、R
AM等)91を内蔵している。メモリー91には、予
め、最適なβ値(最適β値)や、このβ値の許容範囲等
の情報が記憶されている。なお、β値については、後で
説明する。
【0051】この光ディスク装置1は、図示しないイン
ターフェース制御部を介して外部装置(例えば、コンピ
ュータ)と着脱自在に接続され、光ディスク装置1とコ
ンピュータとの間で通信を行うことができる。
【0052】次に、光ディスク装置1の作用について説
明する。光ディスク装置1は、光学ヘッド3を目的トラ
ック(目的アドレス)に移動し、この目的トラックにお
いて、フォーカス制御、トラッキング制御、スレッド制
御、速度制御等を行いつつ、光ディスク2へのデータの
書き込み(記録)、および光ディスク2からのデータの
読み出し(再生)を行う。
【0053】まず、図2に示すフローチャートを参照し
ながら、光ディスク2に対してデータを記録する際の制
御の構成例(作用)を説明する。
【0054】図2のフローチャートに示すように、光デ
ィスク装置1では、CD−RやCD−RW等の記録可能
な光ディスク2が装着され、この光ディスク2へのデー
タの記録が指示されると、光ディスク2への実際のデー
タの記録に先立って、レーザ光の書き込み出力(記録パ
ワー)を決定するOPC(Optimum Power Control)が
行われる(ステップS101)。このOPCにより、レ
ーザ光の最適な記録パワーが決定される。
【0055】OPCでは、例えば16倍速でデータの試
し書きが行われ、試し書きされたデータの記録状態を表
すβ値とレーザ光の記録パワーとの関係(例えば、関係
式やテーブル等の検量線)が算出される(求められ
る)。また、16倍速での試し書きによるβ値とレーザ
光の記録パワーとの関係に基づいて、データ記録時の他
の記録速度、例えば20倍速、24倍速、32倍速等の
記録速度におけるβ値とレーザ光の記録パワーとの関係
がそれぞれ算出される。なお、前記16倍速、20倍
速、24倍速、32倍速は、1例であり、その記録速度
に限定されるものではない。
【0056】そして、本実施形態の場合には、制御手段
9のメモリー91に予め記憶されている最適なβ値に基
づいて、データ記録開始時の記録速度におけるレーザ光
の最適な記録パワーが決定される。なお、OPCおよび
β値の詳細については後述する。
【0057】OPCによって記録開始時のレーザ光の記
録パワーが決定されると、光学ヘッド3が目的トラック
に移動され、この目的トラックにおいて、フォーカス制
御、トラッキング制御、スレッド制御等を行いつつ、決
定されたレーザ光の最適な記録パワーかつ所定の記録速
度で光ディスク2に対して実際のデータの記録(書き込
み)が開始される(ステップS102)。なお、光ディ
スク2に実際にデータを記録する際の光ディスク装置1
の作用の詳細についても後述する。
【0058】その後、データの記録が一旦停止され(ス
テップS103)、レーザ光の記録パワーが再計算され
る(再度求められる)(ステップS104)。
【0059】なお、ステップS103においてデータの
記録を停止させ、ステップS104においてレーザ光の
記録パワーを再計算するタイミングやその回数は何ら限
定されず、必要に応じて適宜設定すればよい。例えば、
所定の一定時間毎または一定量のデータを記録する毎に
繰り返しレーザ光の記録パワーを再計算してもよいし、
あるいは任意のタイミングでランダムに行ってもよい。
【0060】また、レーザ光の記録パワーを再計算する
手法も何ら限定されないが、例えば、記録を停止させる
直前の記録部におけるβ値を算出(データの記録状態を
検出)し、そのβ値(検出結果)と、前記OPCで算出
されたβ値(記録状態)とレーザ光の記録パワーとの関
係に基づいて、レーザ光の最適な記録パワーを求めるの
が好ましい。
【0061】続いて、再計算されたレーザ光の記録パワ
ーでデータの記録が再開される(ステップS105)。
【0062】そして、ステップS106において、デー
タの記録が終了かどうかの判定が行われ、終了していな
い場合(ステップS106で‘NO’)には、ステップ
S103へ戻り、光ディスク2へのデータの記録が終了
するまで前述のステップS103〜S105の動作(中
断・再開処理)が繰り返し行われる。
【0063】一方、ステップS106において、データ
の記録が全て終了した場合(ステップS106で‘YE
S’)には、光ディスク2へのデータの記録を終了す
る。
【0064】このように、本発明の光ディスク装置1で
は、レーザ光の記録パワーが常に最適値に維持され、こ
れにより、光ディスク2の全域にわたって、安定した高
いデータの記録品質を保つことができる。
【0065】次に、図3に示すフローチャートを参照し
ながら、光ディスク2に対してデータを記録する際の制
御の他の構成例(作用)を説明する。
【0066】図3のフローチャートに示すように、ステ
ップS201〜S203までは、前述した図2のフロー
チャートのステップS101〜S103までと同様であ
り、ステップS203でデータの記録が一旦停止された
後、記録を停止させる直前の記録状態、すなわち、記録
を停止させる直前の記録部のデータの記録状態が検出さ
れる(ステップS204)。
【0067】データの記録状態は、記録部におけるβ値
で表されるので、前記ステップS204では、記録を停
止させる直前の記録部におけるβ値を算出する(求め
る)。
【0068】次に、データの記録状態が許容範囲内(許
容される状態)であるのかどうかを判定し(ステップS
205)、許容範囲内でない場合(許容される状態より
悪い場合)(ステップS205で‘NO’)には、レー
ザ光の記録パワーが再計算され(ステップS206)、
再計算されたレーザ光の記録パワーでデータの記録が再
開される(ステップS208)。
【0069】前記ステップS205では、前記ステップ
S204で算出したβ値が、制御手段9のメモリー91
に予め記憶されているβ値の許容範囲に含まれるか否か
を判定し、含まれる場合は、‘YES’、含まれない場
合は、‘NO’とする。
【0070】なお、ステップS206は、前述した図2
のフローチャートのステップS104と同様であるので
その説明は省略するが、このステップS206では、前
記ステップS204で算出したβ値を用いることができ
る。
【0071】一方、データの記録状態が許容範囲内であ
る場合(ステップS205で‘YES’)には、レーザ
光の記録パワーを変更せずに(ステップS207)、デ
ータの記録が再開される(ステップS208)。
【0072】そして、ステップS209において、デー
タの記録が終了かどうかの判定が行われ、終了していな
い場合(ステップS209で‘NO’)には、ステップ
S203へ戻り、光ディスク2へのデータの記録が終了
するまで前述のステップS203〜S208の動作(中
断・再開処理)が繰り返し行われる。
【0073】一方、ステップS208において、データ
の記録が全て終了した場合(ステップS208で‘YE
S’)には、光ディスク2へのデータの記録を終了す
る。
【0074】次に、図4に示すフローチャートを参照し
ながら、光ディスク2に対してデータを記録する際の制
御の他の構成例(作用)を説明する。
【0075】図4のフローチャートに示すように、ステ
ップS301〜S305までは、前述した図3のフロー
チャートのステップS201〜S205までと同様であ
り、ステップS305でデータの記録状態が許容範囲内
(許容される状態)であるのかどうかを判定し、許容範
囲内でない場合(許容される状態より悪い場合)(ステ
ップS305で‘NO’)には、記録速度を下げ(ステ
ップS306)、下げた記録速度でデータの記録が再開
される(ステップS308)。
【0076】一方、データの記録状態が許容範囲内であ
る場合(ステップS305で‘YES’)には、記録速
度を変更せずに(ステップS307)、データの記録が
再開される(ステップS308)。
【0077】そして、ステップS309において、デー
タの記録が終了かどうかの判定が行われ、終了していな
い場合(ステップS309で‘NO’)には、ステップ
S303へ戻り、光ディスク2へのデータの記録が終了
するまで前述のステップS303〜S308の動作(中
断・再開処理)が繰り返し行われる。
【0078】一方、ステップS308において、データ
の記録が全て終了した場合(ステップS308で‘YE
S’)には、光ディスク2へのデータの記録を終了す
る。
【0079】なお、検出されたデータの記録状態が許容
される状態よりも悪い場合には、記録速度を下げること
に加えて、その下げた記録速度に対応するレーザ光の最
適な記録パワーを再計算するなどの処理を行ってもよ
い。
【0080】また、本発明は、データの記録中におい
て、記録速度を変更する方式を採用する光ディスク装置
にも適用可能である。
【0081】以下、データの記録中に記録速度を変更す
る方式として、代表的にゾーンCLV方式を採用する光
ディスク装置1において、光ディスク2に対してデータ
を記録する際の制御の構成例(作用)を説明する。
【0082】ゾーンCLV方式を採用する光ディスク装
置1では、通常、光ディスク2の内周側から外周側へ向
かうに従って、ゾーンの変わり目で段階的に記録速度を
上げる。
【0083】図5のフローチャートに示すように、ステ
ップS401およびS402は、前述した図2のフロー
チャートのステップS101およびS102と同様であ
り、ステップS402で実際のデータの記録が開始され
た後、記録位置が、ゾーンの変わり目に到達して記録速
度を変更すべき(上げるべき)かどうかの判定が行われ
る(ステップS403)。
【0084】ここで、記録位置がゾーンの変わり目に到
達しておらず、記録速度を変更しない場合(ステップS
403で‘NO’)には、ステップS408へ進み、デ
ータの記録が終了かどうかの判定が行われ(ステップS
408)、終了していない場合(ステップS408で
‘NO’)には、ステップS403へ戻り、ゾーンの変
わり目に到達するか、または、データの記録が全て終了
するまで前述の判定が繰り返し行われる。
【0085】一方、記録位置がゾーンの変わり目に到達
し、記録速度を変更する場合(ステップS403で‘Y
ES’)には次のステップS404へ進む。すなわち、
前述の通り、データの記録が一旦停止され(ステップS
404)、変更後の記録速度におけるレーザ光の記録パ
ワーが再計算される(ステップS405)。なお、ステ
ップS405は、前述した図2のフローチャートのステ
ップS104と同様であるのでその説明は省略する。
【0086】その後、記録速度が変更(上昇)され(ス
テップS406)、再計算されたレーザ光の記録パワ
ー、かつ変更後の記録速度でデータの記録が再開される
(ステップS407)。
【0087】そして、ステップS408において、デー
タの記録が終了かどうかの判定が行われ、終了していな
い場合(ステップS408で‘NO’)には、ステップ
S403へ戻り、光ディスク2へのデータの記録が終了
するまで前述のステップS403〜S407の動作が繰
り返し行われる。
【0088】一方、ステップS408において、データ
の記録が全て終了した場合(ステップS408で‘YE
S’)には、光ディスク2へのデータの記録を終了す
る。
【0089】このように、データの記録中において記録
速度を変更する方式を採用する光ディスク装置1におい
ても、ゾーンの変わり目において、記録を停止させる直
前の記録部におけるβ値(記録状態)に基づいて、変更
後の記録速度におけるレーザ光の最適な記録パワーを求
め、その記録パワーで記録を行うので、光ディスク2の
全域にわたって、データの記録品質を高く保つことがで
きる。
【0090】なお、前記図5に示す実施形態の場合、ゾ
ーンの変わり目においてレーザ光の記録パワーの再計算
を行うようになっているが、本発明はこれに限定され
ず、ゾーンの変わり目に加えて、例えば、前記図2や図
3に示す実施形態のように、所定の一定時間毎にまたは
一定量のデータを記録する毎に繰り返し、あるいは任意
のタイミングで、レーザ光の記録パワーの再計算を行う
ようにしてもよい。
【0091】また、検出されたデータの記録状態が許容
される状態よりも悪い時には、記録速度を上げるべきと
ころであっても記録速度を上げない、すなわち現在の記
録速度を維持する、または記録速度を下げるなどの処理
を行うようにしてもよい。
【0092】次に、図6に示すフローチャートを参照し
ながら、ゾーンCLV方式を採用する光ディスク装置1
において、光ディスク2に対してデータを記録する際の
制御の他の構成例(作用)を説明する。
【0093】図6のフローチャートに示すように、ステ
ップS501〜S504は、前述した図5のフローチャ
ートのステップS401〜S404と同様であり、ステ
ップS504でデータの記録が一旦停止された後、記録
を停止させる直前の記録状態、すなわち、記録を停止さ
せる直前の記録部のデータの記録状態が検出される(ス
テップS505)。
【0094】データの記録状態は、記録部におけるβ値
で表されるので、前記ステップS505では、記録を停
止させる直前の記録部におけるβ値を算出する(求め
る)。
【0095】次に、データの記録状態が許容範囲内(許
容される状態)であるのかどうかを判定し(ステップS
506)、データの記録状態が許容範囲内である場合
(ステップS506で‘YES’)には、記録速度が変
更(上昇)され(ステップS507)、変更後の記録速
度でデータの記録が再開される(ステップS509)。
【0096】前記ステップS506では、前記ステップ
S505で算出したβ値が、制御手段9のメモリー91
に予め記憶されているβ値の許容範囲に含まれるか否か
を判定し、含まれる場合は、‘YES’、含まれない場
合は、‘NO’とする。
【0097】一方、許容範囲内でない場合(許容される
状態より悪い場合)(ステップS506で‘NO’)に
は、記録速度を変更せずに(ステップS508)、デー
タの記録が再開される(ステップS509)。なお、前
記ステップS508では記録速度を下げてもよい。
【0098】そして、ステップS510において、デー
タの記録が終了かどうかの判定が行われ、終了していな
い場合(ステップS510で‘NO’)には、ステップ
S503へ戻り、光ディスク2へのデータの記録が終了
するまで前述のステップS503〜S509の動作が繰
り返し行われる。
【0099】一方、ステップS510において、データ
の記録が全て終了した場合(ステップS510で‘YE
S’)には、光ディスク2へのデータの記録を終了す
る。
【0100】なお、前記図5や図6に示す実施形態で
は、ゾーンCLV方式を例に挙げて説明したが、本発明
はこれに限定されず、データの記録中において、記録速
度を変更するあらゆる方式を採用する光ディスク装置に
も同様に適用可能である。
【0101】次に、光ディスク2に実際にデータを記録
する際の光ディスク装置1の作用を説明する。
【0102】光ディスク2に実際にデータを記録する際
は、光ディスク2に形成されているプリグルーブが再生
され(読み出され)、その後、プリグルーブに沿って、
データが記録される。
【0103】光ディスク装置1に、図示しないインター
フェース制御部を介して、光ディスク2に記録するデー
タが入力されると、そのデータは、メモリー53を介し
てエンコーダ55に入力される。
【0104】このエンコーダ55では、前記データがエ
ンコードされ、EFM(Eight to Fourteen Modulatio
n)と呼ばれる変調方式で変調(EFM変調)されて、
ENCODE EFM信号とされる。
【0105】このENCODE EFM信号は、3T〜
11Tの長さ(周期)のパルスで構成される信号であ
り、エンコーダ55からレーザ制御部54に入力され
る。
【0106】また、アナログ信号であるWRITE P
OWER信号(電圧)が、制御手段9に内蔵される図示
しないD/A変換器から出力され、レーザ制御部54に
入力される。
【0107】レーザ制御部54は、ENCODE EF
M信号に基づいて、制御手段9からのWRITE PO
WER信号のレベルをハイレベル(H)と、ローレベル
(L)とに切り替えて出力し、これにより光学ヘッド3
のレーザダイオード5の駆動を制御する。
【0108】具体的には、レーザ制御部54は、ENC
ODE EFM信号のレベルがハイレベル(H)の期
間、WRITE POWER信号のレベルをハイレベル
(H)にして出力する。すなわち、レーザの出力を上げ
る(書き込み出力にする)。そして、ENCODE E
FM信号のレベルがローレベル(L)の期間、WRIT
E POWER信号のレベルをローレベル(L)にして
出力する。すなわち、レーザの出力を下げる(読み出し
出力に戻す)。
【0109】これにより、光ディスク2には、ENCO
DE EFM信号のレベルがハイレベル(H)のとき、
所定長のピットが書き込まれ、ENCODE EFM信
号のレベルがローレベル(L)のとき、所定長のランド
が書き込まれる。
【0110】このようにして、光ディスク2の目的のト
ラックに、データが書き込まれる(記録される)。ま
た、光ディスク2へのデータの記録は、プリグルーブに
沿って、内周側から外周側に向って順次なされる。
【0111】エンコーダ55では、前述したENCOD
E EFM信号の他に、所定のENCODE EFM信
号(ランダムEFM信号)が生成される。このランダム
EFM信号は、光ディスク2に対して実際にデータを記
録する前に、前述のOPC(Optimum Power Control)
において、テストエリアへの試し書きの際のレーザの出
力調整(パワーコントロール)に用いられる。
【0112】続いて、前述のOPCについて詳細に説明
する。CD−RやCD−RW等の記録可能な光ディスク
2には、プログラムエリアの内周側に、ATIP特殊情
報を有するリードインエリア、前述のPMA(Program
Memory Area)、PCA(Power Calibration Area)の
領域が、外周側から内周側に向って、この順序で順次設
定されている。PMAは、トラックの開始、終了時間等
が書き込まれるエリアである。
【0113】また、PCAは、さらに試し書きを行うテ
ストエリア(Test Area)と、そのカウント数を記録す
るカウントエリア(Count Area)とに別れている。
【0114】OPCでは、テストエリアへ試し書きがな
される。テストエリアへの試し書きの際には、前記ラン
ダムEFM信号が、エンコーダ55からレーザ制御部5
4に入力される。また、制御手段9では、例えば15段
階のレベルのWRITE POWER信号が生成され、
そのWRITE POWER信号が、制御手段9に内蔵
される図示しないD/A変換器から出力され、レーザ制
御部54に入力される。
【0115】そして、レーザ制御部54は、前記ランダ
ムEFM信号に基づいて、制御手段9からのWRITE
POWER信号のレベルをハイレベル(H)と、ロー
レベル(L)とに切り替えて出力し、これにより光学ヘ
ッド3のレーザダイオード5の駆動を制御する。これを
15段階のレベルのWRITE POWER信号のそれ
ぞれで行う。
【0116】このようにして、15段階の出力のレーザ
光でテストエリアへの試し書きが行われる。この試し書
きは、複数回(例えば、100回)行うことができる。
試し書きを1回行う毎に、カウントエリアにそのことを
示すフラグを立てる。
【0117】ここで、光ディスク2から読み出された後
述するHF(RF)信号に基づいて定まる値、すなわ
ち、HF信号のピーク値であって、HF信号の基準レベ
ルからのその大きさと、ボトム値であって、前記基準レ
ベルからのその大きさとの差に対応した値を前述のβ
(β値)とする。
【0118】本実施形態では、光ディスク2から読み出
されたHF信号の基準レベルを0V(この場合、HF信
号は、0Vを中心に上下に振れる)、ピーク値(波形の
山部における電圧レベル)をA1、ボトム値(波形の谷
部における電圧レベル)をA2としたとき、β(β値)
を下記(1)式で表わす。
【0119】 β=(A1+A2)/(A1−A2)・・・(1)
【0120】OPCでは、前記試し書きされたデータが
テストエリアから読み出され、そのHF信号から15段
階のWRITE POWER信号に対応した15種のβ
(β値)を求め、その15種のβ値のうち、予め設定さ
れた所定値、本実施形態の場合には、制御手段9のメモ
リー91に予め記憶されている最適なβ値に最も近いも
ののレーザ出力(レーザパワー)を適切なレーザ出力と
して決める(決定する)。
【0121】次に、光ディスク2に記録されているデー
タを再生する際の作用を説明する。光ディスク2に記録
されているデータを再生する際は、光学ヘッド3がデー
タを再生しようとする目的のトラックへ移動される。
【0122】そして、読み出し出力のレーザ光が、光学
ヘッド3のレーザダイオード5から光ディスク2の目的
のトラックに照射される。このレーザ光は光ディスク2
で反射し、その反射光が、光学ヘッド3の分割フォトダ
イオード6で受光される。
【0123】この分割フォトダイオード6からは、受光
量に応じた電流が出力され、この電流は、図示しないI
−Vアンプ(電流−電圧変換部)で電圧に変換され、光
学ヘッド3から出力される。
【0124】光学ヘッド3から出力された電圧(検出信
号)は、RFアンプIC40に入力され、このRFアン
プIC40で加算や増幅等を行うことにより、HF(R
F)信号が生成される。このHF信号は、光ディスク2
に書き込まれているピットとランドに対応するアナログ
信号である。
【0125】HF信号は、サーボプロセッサ51に入力
され、このサーボプロセッサ51で2値化され、EFM
(Eight to Fourteen Modulation)復調される。これに
より、EFM信号が得られる。このEFM信号は、3T
〜11Tの長さ(周期)のパルスで構成される信号であ
る。
【0126】EFM信号は、サーボプロセッサ51で所
定形式のデータ(DATA信号)にデコード(変換)さ
れて、デコーダ52に入力される。
【0127】そして、このデータは、デコーダ52で、
通信(送信)用の所定形式のデータにデコードされ、図
示しないインターフェース制御部を介して、外部装置
(例えば、コンピュータ)に送信される。
【0128】また、以上のような記録、再生動作におけ
るトラッキング制御、スレッド制御、フォーカス制御
は、次にようにして行われる。
【0129】前述したように、光学ヘッド3の分割フォ
トダイオード6からの電流−電圧変換後の信号(電圧)
は、RFアンプIC40に入力される。
【0130】RFアンプIC40は、この分割フォトダ
イオード6からの電流−電圧変換後の信号に基づいて、
トラッキングエラー信号(TE)(電圧)を生成する。
【0131】トラッキングエラー信号は、トラックの中
心からの径方向における対物レンズのずれの大きさおよ
びその方向(トラックの中心からの対物レンズの径方向
のずれ量)を示す信号である。
【0132】トラッキングエラー信号は、サーボプロセ
ッサ51に入力される。サーボプロセッサ51では、こ
のトラッキングエラー信号に対し、位相の反転や増幅等
の所定の信号処理が行われ、これによりトラッキングサ
ーボ信号(電圧)が生成される。このトラッキングサー
ボ信号に基づいて、ドライバ21を介し、トラッキング
アクチュエータ41に所定の駆動電圧が印加され、この
トラッキングアクチュエータ41の駆動により、対物レ
ンズは、トラックの中心に向って移動する。すなわち、
トラッキングサーボがかかる。
【0133】このトラッキングアクチュエータ41の駆
動のみでは、対物レンズをトラックに追従させることに
限界があり、これをカバーすべく、ドライバ22を介
し、スレッドモータ7を駆動して光学ヘッド本体を前記
対物レンズが移動した方向と同方向に移動し、対物レン
ズを基準位置に戻すように制御する(スレッド制御を行
う)。
【0134】また、RFアンプIC40は、前記分割フ
ォトダイオード6からの電流電圧変換後の信号に基づい
て、フォーカスエラー信号(FE)(電圧)を生成す
る。
【0135】フォーカスエラー信号は、合焦位置からの
光軸方向(回転軸方向)における対物レンズのずれの大
きさおよびその方向(合焦位置からの対物レンズの光軸
方向(回転軸方向)のずれ量)を示す信号である。
【0136】フォーカスエラー信号は、サーボプロセッ
サ51に入力される。サーボプロセッサ51では、この
フォーカスエラー信号に対し、位相の反転や増幅等の所
定の信号処理が行われ、これによりフォーカスサーボ信
号(電圧)が生成される。このフォーカスサーボ信号に
基づいて、ドライバ21を介し、フォーカスアクチュエ
ータ42に所定の駆動電圧が印加され、このフォーカス
アクチュエータ42の駆動により、対物レンズは、合焦
位置に向って移動する。すなわち、フォーカスサーボが
かかる。
【0137】また、光学ヘッド3(対物レンズ)を光デ
ィスク2上の目的位置、すなわち、目的トラック(目的
アドレス)へ移動させる際、トラックジャンプ制御が行
われる。このトラックジャンプ制御では、スレッドモー
タ7の駆動と、アクチュエータ4の駆動とをそれぞれ制
御し、粗シーク(ラフサーチ)、精密シーク(ファイン
サーチ)、またはこれらの組み合わせにより、光学ヘッ
ド3(対物レンズ)を目的トラック(目的アドレス)へ
移動させる。
【0138】以上、本発明の光ディスク装置を、図示の
実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定さ
れるものではなく、各部の構成は、同様の機能を有する
任意の構成のものに置換することができる。
【0139】例えば、本発明の光ディスク装置は、記録
・再生が可能な装置に限らず、記録専用の装置にも適用
することができる。
【0140】また、本発明の光ディスク装置は、複数種
の光ディスクを記録および/または再生する各種光ディ
スク装置に適用することもできる。
【0141】
【発明の効果】本発明の光ディスク装置によれば、常に
レーザ光の最適な記録パワーでデータを記録することが
できるので、光ディスクの全域にわたって、安定的にデ
ータの記録品質を高く保つことができるという効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光ディスク装置の実施形態を示すブロ
ック図である。
【図2】図1に示す光ディスク装置の動作の一例を示す
フローチャートである。
【図3】図1に示す光ディスク装置の動作の一例を示す
フローチャートである。
【図4】図1に示す光ディスク装置の動作の一例を示す
フローチャートである。
【図5】図1に示す光ディスク装置の動作の一例を示す
フローチャートである。
【図6】図1に示す光ディスク装置の動作の一例を示す
フローチャートである。
【符号の説明】
1 光ディスク装置 2 光ディスク 3 光学ヘッド 4 アクチュエータ 41 トラッキングアクチュエータ 42 フォーカスアクチュエータ 5 レーザダイオード 6 分割フォトダイオード 7 スレッドモータ 9 制御手段 91 メモリー 11 スピンドルモータ 21〜23 ドライバ 40 RFアンプIC 51 サーボプロセッサ 52 デコーダ 53 メモリー 54 レーザ制御部 55 エンコーダ S101〜S106 ステップ S201〜S209 ステップ S301〜S309 ステップ S401〜S408 ステップ S501〜S510 ステップ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5D090 AA01 BB03 BB04 CC01 CC05 CC16 CC18 EE01 HH02 JJ12 KK03 LL08 5D119 AA23 BA01 DA01 DA14 EC09 HA17 HA45 5D789 AA23 BA01 DA01 DA14 EC09 HA17 HA45

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ディスクにレーザ光を照射し、前記光
    ディスクに対してデータの記録または記録・再生を行う
    光ディスク装置であって、 前記光ディスクへのデータの記録中において、前記記録
    を停止して前記レーザ光の記録パワーを再度求め、この
    求めたレーザ光の記録パワーで前記記録を再開する中断
    ・再開処理を行うよう構成されていることを特徴とする
    光ディスク装置。
  2. 【請求項2】 光ディスクにレーザ光を照射し、前記光
    ディスクに対してデータの記録または記録・再生を行う
    光ディスク装置であって、 前記光ディスクへのデータの記録中において、前記記録
    を停止して前記データの記録状態を検出し、該検出結果
    に基づいて前記レーザ光の記録パワーを再度求め、この
    求めたレーザ光の記録パワーで前記記録を再開する中断
    ・再開処理を行うよう構成されていることを特徴とする
    光ディスク装置。
  3. 【請求項3】 前記レーザ光の記録パワーは、前記記録
    を停止する直前の記録部におけるデータの記録状態を表
    す値と、OPCで求めたデータの記録状態を表す値とレ
    ーザ光の記録パワーとの関係とに基づいて求められる請
    求項1または2に記載の光ディスク装置。
  4. 【請求項4】 前記データの記録状態を表す値は、光デ
    ィスクから読み出されたHF信号に基づいて定まる値で
    ある請求項3に記載の光ディスク装置。
  5. 【請求項5】 光ディスクにレーザ光を照射し、前記光
    ディスクに対してデータの記録または記録・再生を行う
    光ディスク装置であって、 前記光ディスクへのデータの記録中において、前記記録
    を停止して前記データの記録状態を検出し、この記録状
    態が許容される状態よりも悪い場合には、前記レーザ光
    の記録パワーを再度求め、この求めたレーザ光の記録パ
    ワーで前記記録を再開する中断・再開処理を行うよう構
    成されていることを特徴とする光ディスク装置。
  6. 【請求項6】 前記中断・再開処理において、前記検出
    した記録状態が許容される状態の場合には、レーザ光の
    記録パワーを変更せずに前記記録を再開する請求項5に
    記載の光ディスク装置。
  7. 【請求項7】 前記レーザ光の記録パワーは、前記記録
    を停止する直前の記録部におけるデータの記録状態を表
    す値と、OPCで求めたデータの記録状態を表す値とレ
    ーザ光の記録パワーとの関係とに基づいて求められる請
    求項5または6に記載の光ディスク装置。
  8. 【請求項8】 前記データの記録状態を表す値は、光デ
    ィスクから読み出されたHF信号に基づいて定まる値で
    ある請求項7に記載の光ディスク装置。
  9. 【請求項9】 光ディスクにレーザ光を照射し、前記光
    ディスクに対してデータの記録または記録・再生を行う
    光ディスク装置であって、 前記光ディスクへのデータの記録中において、前記記録
    を停止して前記データの記録状態を検出し、この記録状
    態が許容される状態よりも悪い場合には、記録速度を下
    げ、この下げた記録速度で前記記録を再開する中断・再
    開処理を行うよう構成されていることを特徴とする光デ
    ィスク装置。
  10. 【請求項10】 前記中断・再開処理において、前記検
    出した記録状態が許容される状態の場合には、記録速度
    を変更せずに前記記録を再開する請求項8に記載の光デ
    ィスク装置。
  11. 【請求項11】 前記データの記録状態の検出は、前記
    記録を停止する直前の記録部に対して行われる請求項5
    ないし10のいずれかに記載の光ディスク装置。
  12. 【請求項12】 前記データの記録状態の検出は、光デ
    ィスクからHF信号を読み出し、該HF信号を利用して
    行われる請求項5ないし11のいずれかに記載の光ディ
    スク装置。
  13. 【請求項13】 前記中断・再開処理は、前記記録が終
    了するまで繰り返し行われる請求項1ないし12のいず
    れかに記載の光ディスク装置。
  14. 【請求項14】 光ディスクにレーザ光を照射し、前記
    光ディスクに対してデータの記録または記録・再生を行
    う光ディスク装置であって、 前記光ディスクへのデータの記録中において、記録速度
    を変更する指示があった場合、前記記録を停止して変更
    後の記録速度における前記レーザ光の記録パワーを再度
    求め、この求めたレーザ光の記録パワー、かつ前記変更
    後の記録速度で前記記録を再開するよう構成されている
    ことを特徴とする光ディスク装置。
  15. 【請求項15】 光ディスクにレーザ光を照射し、前記
    光ディスクに対してデータの記録または記録・再生を行
    う光ディスク装置であって、 前記光ディスクへのデータの記録中において、記録速度
    を変更する指示があった場合、前記記録を停止して前記
    データの記録状態を検出し、該検出結果に基づいて変更
    後の記録速度における前記レーザ光の記録パワーを再度
    求め、この求めたレーザ光の記録パワー、かつ前記変更
    後の記録速度で前記記録を再開するよう構成されている
    ことを特徴とする光ディスク装置。
  16. 【請求項16】 前記レーザ光の記録パワーは、前記記
    録を停止する直前の記録部におけるデータの記録状態を
    表す値と、OPCで求めたデータの記録状態を表す値と
    レーザ光の記録パワーとの関係とに基づいて求められる
    請求項14または15に記載の光ディスク装置。
  17. 【請求項17】 前記データの記録状態を表す値は、光
    ディスクから読み出されたHF信号に基づいて定まる値
    である請求項16に記載の光ディスク装置。
  18. 【請求項18】 光ディスクにレーザ光を照射し、前記
    光ディスクに対してデータの記録または記録・再生を行
    う光ディスク装置であって、 前記光ディスクへのデータの記録中において、記録速度
    を上げる指示があった場合、前記記録を停止して前記デ
    ータの記録状態を検出し、この記録状態が許容される状
    態よりも悪い場合には、記録速度を上げずに前記記録を
    再開するよう構成されていることを特徴とする光ディス
    ク装置。
  19. 【請求項19】 光ディスクにレーザ光を照射し、前記
    光ディスクに対してデータの記録または記録・再生を行
    う光ディスク装置であって、 前記光ディスクへのデータの記録中において、記録速度
    を上げる指示があった場合、前記記録を停止して前記デ
    ータの記録状態を検出し、この記録状態が許容される状
    態よりも悪い場合には、記録速度を変更せずに前記記録
    を再開するよう構成されていることを特徴とする光ディ
    スク装置。
  20. 【請求項20】 前記検出した記録状態が許容される状
    態の場合には、記録速度を上げ、この上げた記録速度で
    前記記録を再開する請求項18または19に記載の光デ
    ィスク装置。
  21. 【請求項21】 前記データの記録状態の検出は、前記
    記録を停止する直前の記録部に対して行われる請求項1
    8ないし20のいずれかに記載の光ディスク装置。
  22. 【請求項22】 前記データの記録状態の検出は、光デ
    ィスクからHF信号を読み出し、該HF信号を利用して
    行われる請求項18ないし21のいずれかに記載の光デ
    ィスク装置。
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