JP2003151132A - 光ディスクのデータ書き込み速度制御方法及びこれを用いた光ディスク装置 - Google Patents

光ディスクのデータ書き込み速度制御方法及びこれを用いた光ディスク装置

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JP2003151132A JP2001344741A JP2001344741A JP2003151132A JP 2003151132 A JP2003151132 A JP 2003151132A JP 2001344741 A JP2001344741 A JP 2001344741A JP 2001344741 A JP2001344741 A JP 2001344741A JP 2003151132 A JP2003151132 A JP 2003151132A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 規格外のデータ書き込み可能な光ディスクで
あっても、データ書き込み速度を最適に制御することが
できる制御方法及びこれを用いた光ディスク装置を提供
する。 【解決手段】 制御手段により、光ディスク10の最内
周エリアにおいてデータ書き込み試験を行う際に、所定
時間内における光ピックアップ22の移動量およびアド
レスの位置に基づいて、装着された光ディスク10のト
ラックピッチを解析し、光ディスク10が標準であるか
非標準であるかを判断し、非標準の光ディスクであると
判断した場合に、前記読み取られたトラックピッチに基
づいてデータ書き込み速度を変更する所定のアドレスを
新たに算出すると共に、新たに算出された所定のアドレ
スに到達したときに、データ書き込み速度を変更するよ
うに制御することを特徴とする光ディスクのデータ書き
込み速度制御方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、CD−RやCD−
RWドライブ等の光ディスクにデータを記録することが
できる光ディスク装置のデータ書き込み速度の制御方
法、およびこれを用いた光ディスク装置に関する。
【0002】
【従来の技術】光ディスクにデータを書き込むための光
ディスク記録再生装置(以下、単に光ディスク装置20
という)として、CD−R(Compact Disc-Recordabl
e)やCD−RW(Compact Disc-ReWritable)ドライブ
装置が知られている。
【0003】光ディスクへデータを記録する際において
は、書き込んだビットの密度が一定となるように、書き
込み線速度を一定に保ついわゆるCLV(Constant Line
ar Velocity)方式により光ディスクの回転数が制御され
てデータの書き込みが行われていた。CLV方式は、線
速度を一定に維持するため、光ディスクにデータを書き
込む際において、光ディスクを回転させるスピンドルモ
ータの回転数を内周側から外周側へと徐々に下げる制御
を行うものである。この場合、光ディスクへのデータ書
き込み時間を短縮させるために、単純にディスク装置の
記録倍速を高めると、CLV方式では内周側における光
ディスクの回転数が高くなりすぎ、スピンドルモータに
過度の負担がかかり、データ書き込みに対する信頼性が
低下してしまうという課題があった。
【0004】そこで、光ディスクの内周側記録領域にお
けるスピンドルモータの回転数を極端に上げることな
く、しかも光ディスク装置全体としてのデータ書き込み
時間を短縮させる方法として、ゾーンCLV方式を採用
した光ディスク装置が開発されている。ゾーンCLV方
式は、光ディスクのデータ書き込みエリアを光ディスク
の径方向にわたって適宜ゾーニングし、それぞれのゾー
ンにおいてCLV方式を適用するものである。つまり、
光ディスクの内周側記録領域においてスピンドルモータ
に過度の負担がかからない線速度の範囲内でデータ書き
込み倍速度を設定し、外周側記録領域にいくにつれ段階
的にデータ書き込み倍速度を上げていく制御方式であ
る。これにより、光ディスクの内周側記録領域における
スピンドルモータの回転速度を基準にして光ディスクへ
のデータ書き込み線速度を設計することができるため、
光ディスクの内周側記録領域におけるデータ書き込みに
関する信頼性が向上した。
【0005】ゾーンCLV方式による光ディスクへのデ
ータ書き込み速度の制御方法の一例を図6および図7に
示す。図6はゾーンCLV方式による光ディスク装置で
のデータ記録方法を示した説明グラフである。図6のグ
ラフは横軸にデータ書き込み時間(記録位置)をとり、
縦軸にスピンドルモータの回転数をとったものである。
光ディスク装置は、データを記録する光ディスク10に
あらかじめ刻設されているウォブルからアドレスを読み
取る。ゾーンCLV方式を採用している光ディスク装置
は、光ディスク10の最内周側の記録領域をデータ書き
込み試験エリア(図面中ではOPCエリアということも
ある)としている。データ書き込み試験エリアにおいて
は、光ディスク10への書き込みレーザーパワーの解析
を行い、最適な書き込みレーザーパワーを求める。
【0006】先述のとおり、データ書き込み試験エリア
は、光ディスクの最内周側の記録領域であるため、デー
タ書き込み試験エリアでのデータ書き込み倍速度におけ
るスピンドルモータの回転数が、安全に光ディスク10
へデータを書き込むことができる回転数(以下、安全回
転数という)とみなすことができる。光ディスク装置
は、ファームウェアによりあらかじめ分割された光ディ
スク10の記録領域(図7)において、それぞれの記録
領域毎にデータ書き込み速度を制御する。データ書き込
み速度は、通常光ディスク10の内周側記録領域から外
周側記録領域へと移行するのに伴ない段階的に高くなっ
ている。
【0007】図8は、従来のゾーンCLV方式の光ディ
スク装置における制御フローの一例を示したものであ
る。従来のゾーンCLV方式は、最も内周側の記録領域
であるデータ書き込み試験エリア10を16倍速で行
い、光ディスク10へのデータ書き込みをする際におけ
る最適なレーザーパワーを解析する。データ書き込みレ
ーザーパワーが解析されたら、ゾーン11の書き込みを
16倍速で行い(S801)、書き込みゾーンが外周側
の記録領域であるゾーン12、13へと移行するととも
に、書き込みを20倍速(S802)、24倍速(S8
03)へと段階的に移行させる制御方式である。このよ
うにゾーンCLV方式を採用することによって、光ディ
スク10の最も内周側に位置するゾーン11のデータ書
き込み速度がスピンドルモータに過度な負担を与えない
速度に設定することができ、光ディスク10の内周側記
録領域であるゾーン11におけるデータ書き込みに関す
る信頼性が向上するとともに、全体としてのデータ書き
込み時間を短縮させることができた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】近年、CD−RやCD
−RWドライブ装置の普及に伴ない、光ディスク10の
規格が定められた。現在はこの規格に準拠した光ディス
ク10が主に供給されている。しかしながら、技術の進
歩に伴ない、より高密度である記録容量の大きい光ディ
スク10のように、規格外の光ディスク10も供給され
るようになった。例えば、トラックピッチが狭い光ディ
スク10、つまり、記録容量が大きい光ディスク10で
ある場合、従来方法のようにファームウェアによりあら
かじめ設定された、データ書き込み速度を変更すべき光
ディスクの記録領域のアドレスでは、ファームウェアが
想定しているデータ書き込み速度を変更すべき光ディス
クの記録領域のアドレスに比べ、実際の光ディスクの記
録領域のアドレスは内周側に位置している。したがって
このアドレス位置でデータ書き込み速度を高くした場
合、スピンドルモータの回転数が安全回転数を超えてし
まう場合があり、書き込んだデータの信頼性が低下して
しまうというおそれがある(図9)。図9は標準の光デ
ィスクより狭いトラックピッチを有する光ディスクにお
けるデータ書き込み速度―スピンドルモータの回転数の
グラフである。
【0009】反面、トラックピッチが広い光ディスク1
0、つまり、記録容量が小さい光ディスク10である場
合、ファームウェアによりあらかじめ設定されたデータ
書き込み速度を変更すべき記録領域のアドレスでは、フ
ァームウェアが想定しているデータ書き込み速度を変更
すべき光ディスクの記録領域のアドレスに比べ、実際の
光ディスクの記録領域のアドレスは外周側に位置してい
る。したがってこのアドレス位置で、データ書き込み速
度を高くした場合、スピンドルモータは常に安全回転数
より低い回転数となるため、光ディスク装置が本来有し
ているデータ書き込み速度性能を確実に発揮することが
できず、データ書き込みに要する時間が長くなってしま
うという課題がある(図10)。図10は標準の光ディ
スクより広いトラックピッチを有する光ディスクにおけ
るデータ書き込み速度―スピンドルモータの回転数のグ
ラフである。
【0010】本発明は、ゾーンCLV方式に代表され
る、光ディスク10内におけるデータ記録速度可変式の
光ディスク装置において、規格外の光ディスク10にデ
ータ書き込みを行う場合でも、規格に準じた光ディスク
10の場合と同様に、最適なスピンドルモータの回転数
でデータ書き込みを行うことが可能な光ディスク装置の
書き込み速度制御手段と、これを有する光ディスク装置
の提供を目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】以上の目的を達成するべ
く、本発明は以下の構成を備える。すなわち、光ディス
クにデータ書き込み用のレーザー光を照射し、光ディス
クからの反射光を読み取る光ピックアップと、該光ピッ
クアップで読み取られた反射光に含まれるウォブル信号
から、光ピックアップがレーザー光を照射している光デ
ィスク上のアドレスを解析し、光ピックアップがレーザ
ー光を照射している光ディスク上のアドレスがあらかじ
め決められた所定のアドレスに到達した場合には、デー
タ書き込み速度を変更するように制御する制御手段とを
具備する光ディスク装置のデータ書き込み速度制御方法
において、前記制御手段により、光ディスクの最内周エ
リアにおいてデータ書き込み試験を行う際に、所定時間
内における光ピックアップの位置およびアドレスの移動
量に基づいて、装着された光ディスクのトラックピッチ
を解析し、標準の光ディスクであるか、または標準の光
ディスクとは異なるトラックピッチを有する非標準の光
ディスクであるかを判断し、装着されている光ディスク
が非標準の光ディスクであると判断した場合に、前記読
み取られたトラックピッチに基づいて、データ書き込み
速度を変更する所定のアドレスを新たに算出すると共
に、前記制御手段により、光ピックアップが現在レーザ
ー光を照射している光ディスク上のアドレスが、新たに
算出された所定のアドレスに到達したときに、データ書
き込み速度を変更するように制御することを特徴とする
光ディスクのデータ書き込み速度制御方法である。
【0012】また、前記新たに算出されるデータ書き込
み速度を変更する所定のアドレスを、光ディスクの最内
周エリアにおいてデータ書き込みを行う際におけるスピ
ンドルモータの回転数に基づいて算出することを特徴と
する光ディスクのデータ書き込み速度制御方法である。
【0013】さらに、光ディスクにデータ書き込み用の
レーザー光を照射し、光ディスクからの反射光を読み取
る光ピックアップと、該光ピックアップで読み取られた
反射光に含まれるウォブル信号から、光ピックアップが
レーザー光を照射している光ディスク上のアドレスを解
析し、光ピックアップがレーザー光を照射している光デ
ィスク上のアドレスがあらかじめ決められた所定のアド
レスに到達した場合には、データ書き込み速度を変更す
るように制御する制御手段とを具備する光ディスク装置
において、前記制御手段は、光ディスクの最内周エリア
においてデータ書き込み試験を行う際に、所定時間内に
おける光ピックアップの移動量およびアドレスの位置に
基づいて、装着された光ディスクのトラックピッチを解
析し、標準の光ディスクであるか、または標準の光ディ
スクとは異なるトラックピッチを有する非標準の光ディ
スクであるかを判断し、装着されている光ディスクが非
標準の光ディスクであると判断した場合に、前記読み取
られたトラックピッチに基づいて、データ書き込み速度
を変更する所定のアドレスを新たに算出すると共に、前
記制御手段により、光ピックアップが現在レーザー光を
照射している光ディスク上のアドレスが、新たに算出さ
れた所定のアドレスに到達したときに、データ書き込み
速度を変更するように制御することを特徴とする光ディ
スク装置である。
【0014】さらにまた、前記新たに算出されるデータ
書き込み速度を変更する所定のアドレスは、光ディスク
の最内周エリアにおいてデータ書き込みを行う際におけ
るスピンドルモータの回転数に基づいて算出されること
を特徴とする光ディスク装置である。
【0015】これらにより、規格に準拠していない光デ
ィスク10にデータを書き込む際においても、スピンド
ルモータに過度の負担を与えて、書き込んだデータの信
頼性を低下させることがなく、かつ、常に光ディスク装
置が本来有する最高のデータ書き込み速度によってデー
タを書き込むことができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
について添付図面を参照しながら詳細に説明する。ゾー
ンCLV方式を採用した光ディスク装置の基本制御動作
については、図6、図7及び図8で説明したとおりであ
るので、ここでは詳細な説明は省略する。なお、本明細
書中において、データ書き込み速度とはデータ書き込み
倍速度のことをいう。本実施の形態においてはゾーンC
LV方式を用いたCD−R、CD−RWドライブ装置
(以下、単に光ディスク装置という場合がある。)にデ
ータ書き込み速度の制御手段を付加させたものである。
本実施の形態における光ディスク装置の書き込み速度制
御方法の概略は以下のとおりである。
【0017】図1は本実施の形態における光ディスク装
置の命令系統の概略を示した説明図である。光ディスク
装置20の命令系統は、光ディスク10にレーザー光を
照射し、反射光を読み取る光ピックアップ22と、光ピ
ックアップ22により読み込まれたウォブル信号による
アドレスを解析する解析手段、トラックピッチ読み取り
手段、書き込み速度変更アドレス算出手段、の3手段を
総括するCPU24と、RFアンプ(図示せず)および
CPU24の指令により光ディスク10の回転を制御す
るデータ書き込み速度制御手段であるサーボプロセッサ
26とにより概略が構成されている。
【0018】データ書き込み試験エリアでのデータ書き
込み時において、光ピックアップ22により読み取られ
た反射光に含まれているウォブル信号を、解析手段であ
る光ディスク装置のCPU24が解析する。CPU24
はウォブル信号および、光ピックアップ22の径方向へ
の移動量から光ディスク10のトラックピッチを解析し
た後、デフォルト設定されている光ディスク10のトラ
ックピッチと比較する。CPU24が現在装着されてい
る光ディスク10が標準の光ディスクであると判断した
場合、ファームウェアにより設定されているデータ書き
込み速度変更アドレスにしたがってサーボプロセッサ2
6が光ディスク10におけるデータ書き込み速度の制御
を行う。一方、CPU24が現在装着されている光ディ
スク10が標準の光ディスク10のトラックピッチと異
なるトラックピッチを有する光ディスク10であると判
断した場合、書き込み速度変更アドレス算出手段である
CPU24があらかじめ与えられている計算式にトラッ
クピッチ等の光ディスクの仕様に基づく変数を代入する
ことによって光ディスク10内のデータ書き込み速度を
変更させるべき光ディスク10のアドレスを算出する。
【0019】
【式1】
【0020】
【式2】
【0021】式1において、r0はデータ書き込みエリ
アの始点における光ディスクの位置を示す半径である。
TPは光ディスクのトラックピッチである。LVは光デ
ィスク装置が光ディスクを読み込む際の線速度である。
tはアドレス(時間)である。Rは所定アドレスにおけ
る光ディスクの位置を示す半径である。式2において、
SPはデータ書き込み速度(倍速度)である。Nは光デ
ィスクの回転数である。すなわち、光ディスクに基づく
変数は、r0、TP、t、Rであり、光ディスク装置に
基づく変数は、LV、SP、Nである。
【0022】光ディスク装置20は光ディスク10が装
着されると、光ディスク10をスキャンして、r0およ
び、データ書き込み試験エリアの広さ(時間)よりtを
求める。また、データ書き込み試験エリアにおいて、デ
ータの書き込みを行うことにより、TPが算出される。
なお、LVは光ディスク装置の仕様によりあらかじめ固
定することができる。なお、光ディスク10はデータ書
き込み試験エリアのあとに、データ書き込み用領域があ
るため、アドレスはデータ書き込み用領域の始点を0と
している。すなわち、データ書き込み試験用エリアのt
はマイナスになる。
【0023】式1にr0、t、TP、LVを代入するこ
とにより、光ディスクの最内周部における半径Rが算出
される。続いて、式2に半径Rおよびデータ書き込み試
験エリアにおけるデータ書き込み速度を代入すること
で、光ディスクの最内周部における1分間当たりの回転
数が算出される。本発明においては、この回転数を安全
回転数としている。以降のデータ書き込み速度変更時に
おけるアドレスを算出する際は光ディスクの回転数が安
全回転数を超えない範囲において、式1および式2をt
について解くことにより算出するのである。
【0024】その後、光ピックアップ22が現在レーザ
ー光を照射している光ディスク10のアドレスをCPU
24により解析しながらデータ書き込みを継続し、式
1、式2により算出された所定のアドレスに到達した際
に、サーボプロセッサ26によりスピンドルの回転数を
制御し、データの書き込み速度を変更させるという方法
である。
【0025】図2は本実施の形態における光ディスクへ
のデータ書き込みのフロー図である。光ピックアップ2
2はレーザー光を光ディスク10に照射し、光ディスク
10からの反射光を読み取る(S201)。CPU24
は、光ピックアップ22が読み取った反射光に含まれる
ウォブル信号によるアドレスと、光ピックアップ22の
ディスク径方向への移動距離およびウォブル信号による
アドレスとからウォブルのトラックピッチ等(光ディス
ク10に依存する変数)を算出し(S202)、ウォブ
ルのトラックピッチ等がデフォルト設定されている値で
あるか否かを判断する(S203)。
【0026】光ディスク10がデフォルト設定されてい
る光ディスクであるとCPU24が判断した場合には、
ファームウェアが設定したアドレスにおいてデータ書き
込み速度を変更させる制御をすればよい。反面、CPU
24が現在装着されている光ディスク10が非標準の光
ディスク10であると判断した場合には、あらかじめ与
えられている計算式にウォブルのトラックピッチ等(光
ディスク10の仕様に基づく変数)と、書き込み速度等
(光ディスク装置20に依存する変数)の値を代入し、
データ書き込み速度の変更点のアドレスを計算する(S
204)。
【0027】CPU24は、計算式により求められたデ
ータ書き込み速度を変更すべきアドレスと、現在データ
を書き込んでいるアドレスとを比較し(S205)、現
在データを書き込んでいるアドレスが、計算により求め
られたデータ書き込み速度を変更すべきアドレスに到達
した際に、サーボプロセッサ26がスピンドルモータの
回転数を変更しデータ書き込み速度を制御する(S20
6)。以上の動作を各記録領域において行うのである。
【0028】これにより、図3で示しているように、た
とえ規格外の光ディスク10であっても、スピンドルモ
ータに過度の負担を与えることなく、書き込んだデータ
の信頼性を高めることができる。また、光ディスク装置
20が有するデータ書き込み性能を確実に発揮すること
ができるため、当該光ディスク装置20を用いた場合に
おける最小限の時間でデータを書き込ことができる。
【0029】本実施の形態におけるデータ書き込み速度
制御方法は、光ディスク装置のCPU24が、光ピック
アップ22に読み込まれたウォブル情報と、所定時間内
における光ピックアップ22のディスク径方向への移動
距離およびウォブル情報とからウォブルのトラックピッ
チを算出し、あらかじめ与えられている計算式にこれら
の光ディスクの仕様に基づく変数および光ディスク装置
20に依存する変数を代入してデータ書き込み速度の変
更点のアドレスを計算するものであるが、これに限定さ
れるわけではない。例えば図4に示すように、光ディス
クの仕様に基づく変数および光ディスク装置の仕様に基
づく変数をデータテーブルに格納しておき、データテー
ブルに格納されていない光ディスク10の仕様である場
合にのみ、計算式によりデータ書き込み速度の変更点の
アドレスを求めるようにしてもかまわない。また、光デ
ィスク10のウォブルのトラックピッチ等を解析した
後、光ディスク10が標準仕様であるか否かを問わず、
必ず計算式によりデータ書き込み変更アドレスを算出す
る構成としてもよいのはもちろんである。
【0030】なお、本実施の形態においては、データ書
き込み速度は16倍速、20倍速、24倍速の3段階と
しているので、データ書き込み速度変更アドレスは2つ
になるが、これに限定されるわけではない。例えば、デ
ータ書き込み速度変更アドレスを3つ以上としたり、逆
に1つのみとしてもかまわないのはもちろんである。
【0031】
【発明の効果】ゾーンCLV方式を採用する光ディスク
装置において、光ディスクの仕様に応じて記録領域を分
割した上でデータ書き込み速度を変更可能にしたこと
で、スピンドルモータに過度の負担を与えることなくデ
ータを書き込むことができる。これにより、書き込んだ
データの信頼性を高めることができる。また、光ディス
ク装置が有するデータ書き込み速度性能を確実に発揮す
ることができるので、当該光ディスク装置において光デ
ィスクにデータを書き込む際にかかる時間を常に最短時
間にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施の形態における光ディスク装置の命令
系統の概略を示す説明図である。
【図2】 本実施の形態における光ディスクへのデータ
書き込みのフロー図である。
【図3】 本実施の形態における光ディスクへのデータ
書き込み位置とスピンドルの回転数との関係を示すグラ
フである。
【図4】 他の実施の形態の一例を示す光ディスクへの
データ書き込みのフロー図である。
【図5】 他の実施の形態の一例を示す光ディスクへの
データ書き込みのフロー図である。
【図6】 ゾーンCLV方式による光ディスク装置での
データ記録方法を示した説明グラフである。
【図7】 ゾーンCLV方式を採用した光ディスク装置
における光ディスクのゾーン分割を示す説明図である。
【図8】 従来のゾーンCLV方式の光ディスク装置の
動きを示すフローチャートである。
【図9】 標準の光ディスクより狭いトラックピッチを
有する光ディスクにおけるデータ書き込み速度―スピン
ドルモータの回転数のグラフである。
【図10】 標準の光ディスクより広いトラックピッチ
を有する光ディスクにおけるデータ書き込み速度―スピ
ンドルモータの回転数のグラフである。
【式の簡単な説明】
【式1】 光ディスクのデータ書き込み領域において、
ある時間内における面積のつりあい式である。
【式2】 線速度と書き込み速度から光ディスクの回転
数を求める式である。
【符号の説明】
10 光ディスク 20 光ディスク装置 22 光ピックアップ 24 CPU 26 サーボプロセッサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5D090 AA01 BB03 BB04 CC01 CC02 CC18 DD03 HH03 JJ12 5D109 KA05 KB23 5D117 AA02 CC04 CC07 EE13

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ディスクにデータ書き込み用のレーザ
    ー光を照射し、光ディスクからの反射光を読み取る光ピ
    ックアップと、 該光ピックアップで読み取られた反射光に含まれるウォ
    ブル信号から、光ピックアップがレーザー光を照射して
    いる光ディスク上のアドレスを解析し、光ピックアップ
    がレーザー光を照射している光ディスク上のアドレスが
    あらかじめ決められた所定のアドレスに到達した場合に
    は、データ書き込み速度を変更するように制御する制御
    手段とを具備する光ディスク装置のデータ書き込み速度
    制御方法において、 前記制御手段により、 光ディスクの最内周エリアにおいてデータ書き込み試験
    を行う際に、所定時間内における光ピックアップの移動
    量およびアドレスの位置に基づいて、装着された光ディ
    スクのトラックピッチを解析し、標準の光ディスクであ
    るか、または標準の光ディスクとは異なるトラックピッ
    チを有する非標準の光ディスクであるかを判断し、 装着されている光ディスクが非標準の光ディスクである
    と判断した場合に、前記読み取られたトラックピッチに
    基づいて、データ書き込み速度を変更する所定のアドレ
    スを新たに算出すると共に、 光ピックアップが現在レーザー光を照射している光ディ
    スク上のアドレスが、新たに算出された所定のアドレス
    に到達したときに、データ書き込み速度を変更するよう
    に制御することを特徴とする光ディスクのデータ書き込
    み速度制御方法。
  2. 【請求項2】 前記新たに算出されるデータ書き込み速
    度を変更する所定のアドレスを、光ディスクの最内周エ
    リアにおいてデータ書き込みを行う際におけるスピンド
    ルモータの回転数に基づいて算出することを特徴とする
    請求項1記載の光ディスクのデータ書き込み速度制御方
    法。
  3. 【請求項3】 光ディスクにデータ書き込み用のレーザ
    ー光を照射し、光ディスクからの反射光を読み取る光ピ
    ックアップと、 該光ピックアップで読み取られた反射光に含まれるウォ
    ブル信号から、光ピックアップがレーザー光を照射して
    いる光ディスク上のアドレスを解析し、光ピックアップ
    がレーザー光を照射している光ディスク上のアドレスが
    あらかじめ決められた所定のアドレスに到達した場合に
    は、データ書き込み速度を変更するように制御する制御
    手段とを具備する光ディスク装置において、 前記制御手段は、 光ディスクの最内周エリアにおいてデータ書き込み試験
    を行う際に、所定時間内における光ピックアップの移動
    量およびアドレスの位置に基づいて、装着された光ディ
    スクのトラックピッチを解析し、標準の光ディスクであ
    るか、または標準の光ディスクとは異なるトラックピッ
    チを有する非標準の光ディスクであるかを判断し、 装着されている光ディスクが非標準の光ディスクである
    と判断した場合に、前記読み取られたトラックピッチに
    基づいて、データ書き込み速度を変更する所定のアドレ
    スを新たに算出すると共に、 光ピックアップが現在レーザー光を照射している光ディ
    スク上のアドレスが、新たに算出された所定のアドレス
    に到達したときに、データ書き込み速度を変更するよう
    に制御することを特徴とする光ディスク装置。
  4. 【請求項4】 前記新たに算出されるデータ書き込み速
    度を変更する所定のアドレスは、光ディスクの最内周エ
    リアにおいてデータ書き込みを行う際におけるスピンド
    ルモータの回転数に基づいて算出されることを特徴とす
    る請求項3記載の光ディスク装置。
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