JP3833890B2 - 光ディスク装置、その記録動作制御方法及び情報処理装置 - Google Patents

光ディスク装置、その記録動作制御方法及び情報処理装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、記録又は書換え記録可能なCD−R,CD−RW等の光ディスクを用いる光ディスク装置、その記録動作制御方法及び情報処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、コンパクトディスク(CD)と呼ばれる光ディスクでは、ディスク上には内周から外周に向かって、一定線密度でスパイラル状のトラックが形成されている。また、情報の記録が可能なCDもCD−R(CD−Recordable)として知られており、CD−Rに情報の記録を行う場合も、内周から外周に向かってスパイラル状に形成されたトラック上に、一定線密度となるように情報の記録を行うようにしている。これは、書換え記録が可能なCDであるCD−RW(CD−Rewritable)の場合も同様であり、CD−RWに情報の記録を行う場合も、内周から外周に向かってスパイラル状に形成されたトラック上に、一定線密度となるように情報の記録を行うようにしている。
【0003】
このようなCD−RやCD−RWのような光ディスクに対する記録再生方式には、大別して、CLV(Constant Liner Velocity:線速度一定)方式とCAV(Constant Angular Velocity:回転数一定であり、外周側ほど線速度が速くなる)方式とがあり、これらを応用したZCLV(Zone CLV)方式もあり、各種公報等により知られている(特開平11−296858号公報、特開2000−11384号公報、特開2000−48484号公報、特開平7−21585号公報、特開平9−231580号公報、特開平9−270129号公報、特開平10−79124号公報、特開平11−66726号公報等参照)。
【0004】
CLV方式では、光ディスクを一定の線速度で回転駆動するので、データ管理や回転速度の制御は多少複雑になるが記録容量を最大に確保できる。反対に、CAV方式では、光ディスクを一定の角速度(回転数)で回転駆動するので、データ管理や回転速度の制御は容易であるが、記録容量が多少犠牲となる。ZCLV方式では、光ディスクを複数のゾーンに分割し、各ゾーン内ではCLV方式と同様に線速度を一定とし、外周側ほど速くなるようにゾーン毎に回転速度を変化させる。
【0005】
CD−R,CD−RW等の記録又は書換え記録可能な光ディスクに対する記録では、CLV方式で回転させながら記録させるのが普通で、近年では、その記録線速度の高速化が図られた光ディスクドライブ装置が市販されるようになっている。さらには、回転制御の容易性を優先させてCAV方式やZCLV方式も商品化が図られている。CD−R,CD−RW等の線密度一定方式の光ディスクをCAV方式で回転させた場合、トラック半径の増加に伴い、線速度が増加していく。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、このように光ディスクドライブ装置の高速化が進む一方で、機械特性の悪いメディア、いわゆる粗悪なメディアが市場に全く存在しないわけではない。
【0007】
通常、光ディスクドライブ装置は記録に先立ち、ディスク最内周部に設けられたPCA領域(Power Calibration Area)で記録パワーを振って試し書き(以下、適宜“OPC”と記述する)を行い最適記録パワーを求めるが、この粗悪なメディアに対して高速線速度(例えば、16倍速以上;1倍速とは1.2〜1.4m/s)でOPCを実施した場合、メディアの機械特性制限により最内周部のPCA領域ではサーボ制御が記録トラックに追従できずにサーボ外れ等のエラーが発生し、OPC動作を正常に終了できない、いわゆるOPCエラーを起こす場合がある。即ち、高速なドライブ装置では外周にいくほど速い線速度で記録することになるため、同じように速い速度をディスク内周領域のPCA領域で出そうとすると、回転数が速すぎてサーボエラーを起こしやすくなる。
【0008】
この場合、光ディスクドライブ録装置は最適記録パワーを求めることができず、記録動作を開始できないという問題が生じる。
【0009】
ちなみに、特開平9−305973号公報によれば、ユーザエリアの外周部でOPCを行なって最適記録パワーを求めるようにした光ディスク装置が示されているが、OPCエラーが起きた場合の処理に関しては何ら言及されていないものである。
【0010】
また、CAV方式やZCLV方式に関して、最適記録レ−ザパワ−は、線速度に比例して大きくなるため、記録パワ−が一定のままでは、光ディスク外周部で最適な記録パワ−で情報を記録できない。このため、光ディスク上の対象となる記録トラックにおける線速度に応じてOPCにより求められた最適記録パワーを随時更新補正するようにしているが、半導体レーザの最大出力の低い光ピックアップを使用した場合や記録感度の低い光ディスクを使用した場合には、OPCにより求められた最適記録パワーに基づく実際の記録パワーが半導体レーザの最大出力を超えてしまうことがある。このような場合、正常な記録動作の続行が不可能となってしまう。
【0011】
そこで、本発明は、CLV方式の場合に比べて記録速度を向上させ得るCAV方式或いはZCLV方式を用いつつ、粗悪なメディアに関してOPCエラーが発生しても最適記録パワーを求めて正常に高速記録動作を行わせることができる光ディスク装置、その記録動作制御方法及び情報処理装置を提供することを目的とする。
【0012】
併せて、記録感度の低い光ディスクを用いた場合や、パワー出力の最大値が低い光源を用いた場合でも対応し得る光ディスク装置、その記録動作制御方法及び情報処理装置を提供することを目的とする。
【0013】
併せて、用いる光ディスクに関してその製造元が違う場合、その違いを利用してOPC動作に容易に対応し得る光ディスク装置、その記録動作制御方法及び情報処理装置を提供することを目的とする。
【0014】
さらには、同一製造元による光ディスクに関してその種類又は記憶容量に違いがある場合、その違いを利用してOPC動作に容易に対応し得る光ディスク装置、その記録動作制御方法及び情報処理装置を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明の光ディスク装置は、記録可能な光ディスクに照射する光を発する光源と、前記光ディスクを回転駆動させる回転駆動手段と、記録に先立ち、前記光ディスクを所定半径位置のトラック上で前記回転駆動手段により線速度一定方式の所定線速度で回転させながらステップ毎に異なる記録パワーで前記光源を駆動させて所定回数の試し書きを行う試し書き手段と、この試し書き手段により試し書きされたデータを再生しその再生信号の特性値に基づき最適記録パワーを決定する最適記録パワー決定手段と、前記試し書き手段による試し書き時の線速度一定方式の前記所定線速度を2種類以上設定する試し書き線速度可変手段と、この試し書き線速度可変手段により設定された前記所定線速度についてその最適記録パワー決定処理が正常に完了したか否かを識別する識別手段と、この識別手段により前記最適記録パワー決定処理が正常に完了したと識別された所定線速度のうちの最大線速度に基づき、情報の記録時に前記光ディスクを回転数一定方式で回転駆動させる回転数を設定する回転数設定手段と、情報の記録時に前記光ディスクを前記回転数設定手段により設定された回転数一定方式の前記回転数で回転駆動させるように前記回転駆動手段を制御する記録時回転制御手段と、情報の記録時に前記最適記録パワー決定手段により決定された最適記録パワーに対して各々前記光ディスク上の対象となるトラックにおける線速度に応じて補正を加えた最適記録パワーを随時算出する発光パワー更新演算手段と、この発光パワー更新演算手段により随時算出される最適記録パワーに基づき前記光源の発光パワーを制御しながら記録を行わせる記録時光源制御手段と、を備え、前記回転数設定手段は、前記識別手段によりOPC動作が正常に完了したと識別された所定線速度のうちの最大線速度に相当する回転数を回転数一定方式で回転駆動させる回転数として仮設定する仮設定手段と、この仮設定手段により仮設定された回転数の回転数一定方式で駆動させた場合に前記最適記録パワーが前記光源の所定の上限値に達する前記光ディスク上のトラック位置を算出する算出手段と、この算出手段により算出されたトラック位置が予め設定された所定のトラック位置閾値を越えるか否かを比較する比較手段と、この比較手段による比較の結果、所定のトラック位置閾値を越えない場合にはこのトラック位置閾値を越えるまで仮設定された前記回転数よりも低い回転数を仮設定して前記回転数を設定し直す設定し直し手段と、を備える。
【0016】
従って、試し書き手段及び最適記録パワー決定手段を用いたいわゆるOPC動作において回転数が速すぎてOPCエラーが生ずるような場合、試し書き線速度可変手段によりそのOPC動作用の線速度を変えて識別手段によりOPC動作が正常に終了するまで繰返させることで、仮に粗悪な光ディスクであっても確実に最適記録パワーを求めることができ、その結果に基づき正常に回転数一定のいわゆるCAV方式による高速記録動作に移行させることができる。さらに、識別手段によりOPC動作が正常に完了したと識別された所定線速度のうちの最大線速度に相当する回転数を必ずしもそのままCAV方式用の回転数として設定せずに、最適記録パワーが光源の上限値に達すると想定される位置と予め設定されているトラック位置閾値との比較により、トラック位置閾値を超えていない場合にはより低い回転数に設定し直すことで決定するので、CAV方式で記録を行わせ得る範囲として所定のトラック位置閾値分は確保でき、CAV方式のメリットを最低限確保できる。
【0017】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の光ディスク装置において、前記回転数設定手段は、前記識別手段によりOPC動作が正常に完了したと識別された所定線速度のうちの最大線速度に相当する回転数をそのまま回転数一定方式で回転駆動させる回転数として設定する。
【0018】
従って、請求項1記載の発明を実現する上で、特に、識別手段によりOPC動作が正常に完了したと識別された所定線速度のうちの最大線速度に相当する回転数をそのままCAV方式用の回転数として設定するので、CAV動作を行わせる上で、最も単純で高速な処理で済ませることができる。
【0021】
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の光ディスク装置において、トラックにおける線速度に応じて前記発光パワー更新演算手段により算出される前記最適記録パワーが前記光源の所定の上限値に達するか否かを判断する判断手段を備え、前記記録時回転制御手段は、前記判断手段により前記最適記録パワーが前記光源の所定の上限値に達したと判断されたトラック領域では前記光ディスクを前記回転駆動手段により線速度一定方式の一定線速度で回転駆動させるように切換える。
【0022】
請求項1又は2記載の発明においては、記録パワーの最大出力の低い光源を用いた場合や、記録感度の低い光ディスクを用いた場合には、最適記録パワーに基づき随時更新されるトラック位置に応じた最適記録パワーがその光源の記録パワーの最大出力を越えるケースを生じ得る。この点、本発明では、請求項1又は2記載の発明に加えて、順次更新される最適記録パワーが光源の所定の上限値に達するか否かを判断し、越えないトラック領域では本来の所定回転数によるCAV方式により記録を行わせるが、越えるトラック領域では線速度に変化を生じない一定線速度によるCLV方式により記録を行わせることにより、光源の所定の上限値にて継続して記録が可能となる。
【0023】
請求項4記載の発明は、請求項3記載の光ディスク装置において、前記一定線速度は、前記最適記録パワーが前記上限値に達するときの前記線速度数である。
【0024】
従って、最適記録パワーが上限値に達するときの線速度を用いて以降のCLV方式の記録を行わせることで、必要最低限の記録速度の低下にて対応可能となる。
【0025】
請求項5記載の発明は、記録可能な光ディスクの記録面を半径方向に複数のゾーンに分割し、各ゾーン内で線速度がほぼ一定となるようにゾーン毎に異なる回転速度で前記光ディスクを回転させて情報の記録を行う光ディスク装置であって、前記光ディスクに照射する光を発する光源と、前記光ディスクを回転駆動させる回転駆動手段と、記録に先立ち、前記光ディスクを所定半径位置のトラック上で前記回転駆動手段により線速度一定方式の所定線速度で回転させながらステップ毎に異なる記録パワーで前記光源を駆動させて所定回数の試し書きを行う試し書き手段と、この試し書き手段により試し書きされたデータを再生しその再生信号の特性値に基づき最適記録パワーを決定する最適記録パワー決定手段と、前記試し書き手段による試し書き時の線速度一定方式の前記所定線速度を2種類以上設定する試し書き線速度可変手段と、この試し書き線速度可変手段により設定された前記所定線速度についてその最適記録パワー決定処理が正常に完了したか否かを識別する識別手段と、この識別手段により前記最適記録パワー決定処理が正常に完了したと識別された所定線速度のうちの最大線速度に基づき、情報の記録時に前記光ディスクを回転駆動させる最小線速度を設定する速度設定手段と、情報の記録時に前記光ディスクを前記速度設定手段により設定された最小線速度を用いて各ゾーン内でほぼ所定線速度となるように前記回転駆動手段によりゾーン毎に異なる回転速度で回転駆動させる記録時回転制御手段と、情報の記録時に前記最適記録パワー決定手段により決定された最適記録パワーに対して各々前記光ディスク上の対象となる記録ゾーンの線速度に応じて補正を加えた最適記録パワーを随時算出する発光パワー更新演算手段と、この発光パワー更新演算手段により随時算出される最適記録パワーに基づき前記光源の発光パワーを制御しながら記録を行わせる記録時光源制御手段と、ゾーンにおける線速度に応じて前記発光パワー更新演算手段により算出される前記最適記録パワーが前記光源の所定の上限値に達するか否かを判断する判断手段と、を備え、前記記録時回転制御手段は、前記判断手段により前記最適記録パワーが前記光源の所定の上限値に達したと判断された記録ゾーン領域では前記光ディスクを前記回転駆動手段により前記所定の上限値が最適記録パワーとなる線速度で回転駆動させるように切換える。
【0026】
従って、試し書き手段及び最適記録パワー決定手段を用いたいわゆるOPC動作において回転数が速すぎてOPCエラーが生ずるような場合、試し書き線速度可変手段によりそのOPC動作用の線速度を変えて識別手段によりOPC動作が正常に終了するまで繰返させることで、仮に粗悪な光ディスクであっても確実に最適記録パワーを求めることができ、その結果に基づき正常にいわゆるZCLV方式による高速記録動作に移行させることができる。さらに、記録パワーの最大出力の低い光源を用いた場合や、記録感度の低い光ディスクを用いた場合には、当初の最適記録パワーに基づき記録ゾーン領域に応じて算出される最適記録パワーがその光源の記録パワーの最大出力を越えるケースを生じ得る。この点、本発明では、順次更新される最適記録パワーが光源の所定の上限値に達するか否かを判断し、越えないゾーン領域ではゾーン毎に回転速度を異ならせた本来の線速度により記録を行わせるが、越える記録ゾーン領域では線速度をゾーンによって変化させない一定線速度により記録を行わせることにより、光源の所定の上限値にて継続して記録が可能となるため、記録パワーの最大出力の低い光源を用いた場合や、記録感度の低い光ディスクを用いた場合でも、必要最低限の記録速度の低下にて対応可能となる。
【0027】
請求項6記載の発明は、請求項5記載の光ディスク装置において、前記速度設定手段は、前記識別手段によりOPC動作が正常に完了したと識別された所定線速度のうちの最大線速度をそのまま最小線速度として設定する。
【0028】
従って、請求項5記載の発明を実現する上で、特に、識別手段によりOPC動作が正常に完了したと識別された所定線速度のうちの最大線速度をそのままZCLV方式用の最小線速度として設定するので、ZCLV動作を行わせる上で、最も単純で高速な処理で済ませることができる。
【0031】
請求項7記載の発明は、請求項1ないし6の何れか一記載の光ディスク装置において、前記光ディスクの製造元毎に予め最適記録パワー決定処理が正しく終了し得る試し書き時の線速度が保存されており、予め前記光ディスクに記録されている識別コードに基づき当該光ディスクの製造元を判別する製造元判別手段を備え、前記試し書き線速度可変手段は、前記製造元判別手段により判別された当該光ディスクの製造元毎に予め設定されている線速度を試し書き時の線速度として設定する。
【0032】
従って、OPC動作は毎回必要であるが、全ての光ディスクに関して常にOPC時の線速度を変えてOPC可能な線速度を特定する処理は手間がかかり、無駄が多いが、光ディスクの製造元毎にOPC可能な線速度を予め保存しておき、その製造元に応じてそのOPC可能な線速度からOPC動作を開始させることで、OPC動作の効率を上げて短時間で済ませることができる。
【0033】
請求項8記載の発明は、請求項7記載の光ディスク装置において、前記製造元判別手段による判別は、前記光ディスクの種類の判別を含み、最適記録パワー決定処理が正しく終了し得る試し書き時の線速度が前記光ディスクの種類毎に予め保存されている。
【0034】
請求項7記載の発明に関して、同じ製造元の光ディスクであっても、その種類の違い(例えば、シアニン系、フタロシアニン系など)により、必ずしもOPC可能な線速度は同じではない。この点、本発明では、光ディスクの種類の判別も含むので、OPC可能な線速度に関してより細かく対応でき、光ディスクの製造元及びその種類に応じて最も効率良い線速度からOPC動作を開始させることができる。
【0035】
請求項9記載の発明は、請求項7又は8記載の光ディスク装置において、前記製造元判別手段による判別は、前記光ディスクの記録容量の判別を含み、最適記録パワー決定処理が正しく終了し得る試し書き時の線速度が前記光ディスクの記録容量毎に予め保存されている。
【0036】
請求項7又は8記載の発明に関して、同じ製造元や同じ種類の光ディスクであっても、その記録容量の違いによりトラックピッチが異なることから、必ずしもOPC可能な線速度は同じではない。この点、本発明では、光ディスクの記録容量の判別も含むので、OPC可能な線速度に関してより細かく対応でき、光ディスクの製造元やその種類とともに記憶容量に応じて最も効率良い線速度からOPC動作を開始させることができる。
【0037】
請求項10記載の発明の光ディスク装置の記録動作制御方法は、記録に先立ち、記録可能な光ディスクを所定半径位置のトラック上で回転駆動手段により線速度一定方式の所定線速度で回転させながらステップ毎に異なる記録パワーで光源を駆動させて所定回数の試し書きを行う試し書き工程と、この試し書き工程により試し書きされたデータを再生しその再生信号の特性値に基づき最適記録パワーを決定する最適記録パワー決定工程と、情報の記録時に前記光ディスクを回転数一定方式の回転数で回転駆動させるように前記回転駆動手段を制御する記録時回転制御工程と、前記試し書き工程による試し書き時の線速度一定方式の前記所定線速度を2種類以上設定する試し書き線速度可変工程と、この試し書き線速度可変工程により設定された前記所定線速度についてその最適記録パワー決定処理が正常に完了したか否かを識別する識別工程と、この識別工程により前記最適記録パワー決定処理が正常に完了したと識別された所定線速度のうちの最大線速度に基づき、情報の記録時に前記記録時回転制御工程により前記光ディスクを回転数一定方式で回転駆動させる回転数を設定する回転数設定工程と、情報の記録時に前記最適記録パワー決定工程により決定された最適記録パワーに対して各々前記光ディスク上の対象となるトラックにおける線速度に応じて補正を加えた最適記録パワーを随時算出する発光パワー更新演算工程と、この発光パワー更新演算工程により随時算出される最適記録パワーに基づき前記光源の発光パワーを制御しながら記録を行わせる記録時光源制御工程と、を備え、
前記回転数設定工程は、前記識別工程により正常に完了したと識別された所定線速度のうちの最大線速度に相当する回転数を回転数一定方式で回転駆動させる回転数として仮設定する仮設定工程と、この仮設定工程により仮設定された回転数の回転数一定方式で駆動させた場合に前記最適記録パワーが前記光源の所定の上限値に達する前記光ディスク上のトラック位置を算出する算出工程と、この算出工程により算出されたトラック位置が予め設定された所定のトラック位置閾値を越えるか否かを比較する比較工程と、この比較工程による比較の結果、所定のトラック位置閾値を越えない場合にはこのトラック位置閾値を越えるまで仮設定された前記回転数よりも低い回転数を仮設定して前記回転数を設定し直す設定し直し工程と、を備える。
【0038】
従って、試し書き工程及び最適記録パワー決定工程を用いたいわゆるOPC動作において回転数が速すぎてOPCエラーが生ずるような場合、試し書き線速度可変工程によりそのOPC動作用の線速度を変えて識別工程によりOPC動作が正常に終了するまで繰返させることで、仮に粗悪な光ディスクであっても確実に最適記録パワーを求めることができ、その結果に基づき正常に回転数一定のいわゆるCAV方式による高速記録動作に移行させることができる。さらに、識別工程により正常に完了したと識別された所定線速度のうちの最大線速度に相当する回転数を必ずしもそのままCAV方式用の回転数として設定せずに、最適記録パワーが光源の上限値に達すると想定される位置と予め設定されているトラック位置閾値との比較により、トラック位置閾値を超えていない場合にはより低い回転数に設定し直すことで決定するので、CAV方式で記録を行わせ得る範囲として所定のトラック位置閾値分は確保でき、CAV方式のメリットを最低限確保できる。
【0039】
請求項11記載の発明は、請求項10記載の光ディスク装置の記録動作制御方法において、前記回転数設定工程は、前記識別工程により正常に完了したと識別された所定線速度のうちの最大線速度に相当する回転数をそのまま回転数一定方式で回転駆動させる回転数として設定する。
【0040】
従って、請求項10記載の発明を実現する上で、特に、識別工程により正常に完了したと識別された所定線速度のうちの最大線速度に相当する回転数をそのままCAV方式用の回転数として設定するので、CAV動作を行わせる上で、最も単純で高速な処理で済ませることができる。
【0043】
請求項12記載の発明は、請求項10又は11記載の光ディスク装置の記録動作制御方法において、トラックにおける線速度に応じて前記発光パワー更新演算手段により算出される前記最適記録パワーが前記光源の所定の上限値に達するか否かを判断する判断工程を備え、前記記録時回転制御工程は、前記判断工程により前記最適記録パワーが前記光源の所定の上限値に達したと判断されたトラック領域では前記光ディスクを前記回転駆動手段により線速度一定方式の一定線速度で回転駆動させるように切換える。
【0044】
請求項10又は11記載の発明においては、記録パワーの最大出力の低い光源を用いた場合や、記録感度の低い光ディスクを用いた場合には、最適記録パワーに基づき随時更新されるトラック位置に応じた最適記録パワーがその光源の記録パワーの最大出力を越えるケースを生じ得る。この点、本発明では、請求項10又は11記載の発明に加えて、順次更新される最適記録パワーが光源の所定の上限値に達するか否かを判断し、越えないトラック領域では本来の所定回転数によるCAV方式により記録を行わせるが、越えるトラック領域では線速度に変化を生じない一定線速度によるCLV方式により記録を行わせることにより、光源の所定の上限値にて継続して記録が可能となる。
【0045】
請求項13記載の発明は、請求項12記載の光ディスク装置の記録動作制御方法において、前記一定線速度は、前記最適記録パワーが前記上限値に達するときの前記線速度に相当する回転数である。
【0046】
従って、最適記録パワーが上限値に達するときの線速度を用いて以降のCLV方式の記録を行わせることで、必要最低限の記録速度の低下にて対応可能となる。
【0047】
請求項14記載の発明は、記録可能な光ディスクの記録面を半径方向に複数のゾーンに分割し、各ゾーン内で線速度がほぼ一定となるようにゾーン毎に異なる回転速度で前記光ディスクを回転させて情報の記録を行う光ディスク装置の記録動作制御方法であって、記録に先立ち、前記光ディスクを所定半径位置のトラック上で回転駆動手段により線速度一定方式の所定線速度で回転させながらステップ毎に異なる記録パワーで前記光源を駆動させて所定回数の試し書きを行う試し書き工程と、この試し書き工程により試し書きされたデータを再生しその再生信号の特性値に基づき最適記録パワーを決定する最適記録パワー決定工程と、情報の記録時に前記回転駆動手段を制御する記録時回転制御工程と、前記試し書き工程による試し書き時の線速度一定方式の前記所定線速度を2種類以上設定する試し書き線速度可変工程と、この試し書き線速度可変工程により設定された前記所定線速度についてその最適記録パワー決定処理が正常に完了したか否かを識別する識別工程と、この識別工程により前記最適記録パワー決定処理が正常に完了したと識別された所定線速度のうちの最大線速度に基づき、情報の記録時に前記記録時回転制御工程により前記光ディスクを回転駆動させる最小線速度を設定する速度設定工程と、情報の記録時に前記最適記録パワー決定工程により決定された最適記録パワーに対して各々前記光ディスク上の対象となるトラックにおける線速度に応じて補正を加えた最適記録パワーを随時算出する発光パワー更新演算工程と、この発光パワー更新演算工程により随時算出される最適記録パワーに基づき前記光源の発光パワーを制御しながら記録を行わせる記録時光源制御工程と、ゾーンにおける線速度に応じて前記発光パワー更新演算工程により算出される前記最適記録パワーが前記光源の所定の上限値に達するか否かを判断する判断工程と、を備え、前記記録時回転制御工程は、前記判断工程により前記最適記録パワーが前記光源の所定の上限値に達したと判断された記録ゾーン領域では前記光ディスクを前記回転駆動手段により前記所定の上限値が最適記録パワーとなる線速度で回転駆動させるように切換える。
【0048】
従って、試し書き工程及び最適記録パワー決定工程を用いたいわゆるOPC動作において回転数が速すぎてOPCエラーが生ずるような場合、試し書き線速度可変工程によりそのOPC動作用の線速度を変えて識別工程によりOPC動作が正常に終了するまで繰返させることで、仮に粗悪な光ディスクであっても確実に最適記録パワーを求めることができ、その結果に基づき正常にいわゆるZCLV方式による高速記録動作に移行させることができる。さらに、記録パワーの最大出力の低い光源を用いた場合や、記録感度の低い光ディスクを用いた場合には、当初の最適記録パワーに基づき記録ゾーン領域に応じて算出される最適記録パワーがその光源の記録パワーの最大出力を越えるケースを生じ得る。この点、本発明では、順次更新される最適記録パワーが光源の所定の上限値に達するか否かを判断し、越えないゾーン領域ではゾーン毎に回転速度を異ならせた本来の線速度により記録を行わせるが、越える記録ゾーン領域では線速度をゾーンによって変化させない一定線速度により記録を行わせることにより、光源の所定の上限値にて継続して記録が可能となるため、記録パワーの最大出力の低い光源を用いた場合や、記録感度の低い光ディスクを用いた場合でも、必要最低限の記録速度の低下にて対応可能となる。
【0049】
請求項15記載の発明は、請求項14記載の光ディスク装置の記録動作制御方法において、前記速度設定工程は、前記識別工程により正常に完了したと識別された所定線速度のうちの最大線速度をそのまま最小線速度として設定する。
【0050】
従って、請求項14記載の発明を実現する上で、特に、識別工程により正常に完了したと識別された所定線速度のうちの最大線速度をそのままZCLV方式用の最小線速度として設定するので、ZCLV動作を行わせる上で、最も単純で高速な処理で済ませることができる。
【0053】
請求項16記載の発明は、請求項10ないし15の何れか一記載の光ディスク装置の記録動作制御方法において、前記光ディスクの製造元毎に予め最適記録パワー決定処理が正しく終了し得る試し書き時の線速度が保存されており、予め前記光ディスクに記録されている識別コードに基づき当該光ディスクの製造元を判別する製造元判別工程を備え、前記試し書き線速度可変工程は、前記製造元判別工程により判別された当該光ディスクの製造元毎に予め設定されている線速度を試し書き時の線速度として設定する。
【0054】
従って、OPC動作は毎回必要であるが、全ての光ディスクに関して常にOPC時の線速度を変えてOPC可能な線速度を特定する処理は手間がかかり、無駄が多いが、光ディスクの製造元毎にOPC可能な線速度を予め保存しておき、その製造元に応じてそのOPC可能な線速度からOPC動作を開始させることで、OPC動作の効率を上げて短時間で済ませることができる。
【0055】
請求項17記載の発明は、請求項16記載の光ディスク装置の記録動作制御方法において、前記製造元判別工程による判別は、前記光ディスクの種類の判別を含み、最適記録パワー決定処理が正しく終了し得る試し書き時の線速度が前記光ディスクの種類毎に予め保存されている。
【0056】
請求項16記載の発明に関して、同じ製造元の光ディスクであっても、その種類の違い(例えば、シアニン系、フタロシアニン系など)により、必ずしもOPC可能な線速度は異なる。この点、本発明では、光ディスクの種類の判別も含むので、OPC可能な線速度に関してより細かく対応でき、光ディスクの製造元及びその種類に応じて最も効率良い線速度からOPC動作を開始させることができる。
【0057】
請求項18記載の発明は、請求項16又は17記載の光ディスク装置の記録動作制御方法において、前記製造元判別工程による判別は、前記光ディスクの記録容量の判別を含み、最適記録パワー決定処理が正しく終了し得る試し書き時の線速度が前記光ディスクの記録容量毎に予め保存されている。
【0058】
請求項16又は17記載の発明に関して、同じ製造元や同じ種類の光ディスクであっても、その記録容量の違いによりトラックピッチが異なることから、必ずしもOPC可能な線速度は異なる。この点、本発明では、光ディスクの記録容量の判別も含むので、OPC可能な線速度に関してより細かく対応でき、光ディスクの製造元やその種類とともに記憶容量に応じて最も効率良い線速度からOPC動作を開始させることができる。
【0059】
請求項19記載の発明の情報処理装置は、請求項1ないし9の何れか一記載の光ディスク装置を内蔵する。
【0060】
従って、請求項1ないし9の何れか一記載の光ディスク装置を内蔵しているので、実際の記録動作時、粗悪な光ディスクを用いた場合でも、少なくともOPC動作における最適記録パワーを求めることができ、確実にCAV方式或いはZCLV方式による記録を行なわせることができる光ディスク装置を記憶装置等として利用できる情報処理装置を提供することができる。
【0061】
【発明の実施の形態】
本発明の第一の実施の形態を図1ないし図3に基づいて説明する。本実施の形態の光ディスク装置は、記録可能なCD−R(CD−Recordable)なる光ディスク1を対象とする情報記録再生装置への適用例を示す。図1はこの情報記録再生装置(ドライブ装置)の構成を示す概略ブロック図である。
【0062】
光ディスク1は回転駆動手段としてのスピンドルモータ2によって回転駆動される。スピンドルモータ2はモータドライバ3とサーボ手段4とによって線速度一定(CLV)方式又は回転数一定(CAV)方式となるように制御される。光ピックアップ5は特に図示しない光源としての半導体レーザ、光学系、フォーカシングアクチュエータ、トラッキングアクチュエータ、受光素子、ポジションセンサ等を内蔵しており、レーザ光を光ディスク1の記録面に照射する。
【0063】
光ピックアップ5は図示しないシークモータによりスレッジ方向(ディスク半径方向)に移動可能とされている。これらのフォーカシングアクチュエータ、トラッキングアクチュエータ、シークモータは受光素子やポジションセンサから得られる信号に基づきモータドライバ3とサーボ手段4とによってレーザスポットを光ディスク1上の目的の場所に位置させるように制御する。
【0064】
データ再生時には、光ピックアップ5で得られた再生信号をリードアンプ6で増幅して2値化した後、CDデコーダ7に入力してデインターリーブとエラー訂正の処理を行う。さらに、そのデインターリーブとエラー訂正の処理後のデータをCD−ROMデコーダ8に入力してデータの信頼性を高めるためのエラー訂正処理を行う。
【0065】
その後、CD−ROMデコーダ8で処理したデータをバッファマネージャ9によって一旦バッファRAM10に蓄積し、セクタデータとして揃ったときにATAPIやSCSI等のホストインタフェース(I/F)11によってホスト側へ一気に転送する。また、音楽データの場合、CDデコーダ7から出力されるデータをD/Aコンバータ12に入力してアナログのオーディオ信号を取り出す。
【0066】
一方、データ記録時には、ATAPIやSCSI等のI/F11によってホストから転送されたデータを受信すると、そのデータをバッファマネージャ9によって一旦バッファRAM10に蓄積する。バッファRAM10に或る程度のデータが溜まったときに記録を開始するが、その前にレーザスポットを書き込み開始地点に位置させる。その書き込み開始地点はトラックの蛇行によって予め光ディスク1に刻まれているウォブル信号によって求められる。そのウォブル信号にはATIPと称する絶対時間情報が含まれており、ATIPデコーダ13によってATIPの情報を取り出す。
【0067】
また、ATIPデコーダ13が生成する同期信号はCDエンコーダ14に入力されて正確な位置でのデータの書き出しを可能にしている。バッファRAM10のデータは、CD−ROMエンコーダ15やCDエンコーダ14でエラー訂正コードの付加やインターリーブを行ってレーザコントロール回路16、光ピックアップ5を介して光ディスク1に記録される。
【0068】
このような情報記録再生装置は、上述の各部の動作を制御するとともに後述する各機能を実行するためのCPU17、ROM18及びRAM19からなるマイクロコンピュータ20を備えている。また、21は不揮発性メモリである。
【0069】
ここに、例えば120mmサイズのCD−Rなる光ディスク1のエリア構成を図2に示す。図2は、光ディスク1を半径方向に断面して示す構成図であり、内周側から外周側に向けて、PCA(Power Calibration Area=パワーキャリブレーションエリア)31、PMA(Program Memory Area)32、リードインエリア33、プログラム領域34及び追記領域(Lead Out)35により構成される情報領域を有する。当該情報記録再生装置は、光ディスク1の所定半径位置(例えば、中心から44.7mmの位置)のトラックに割当られたPCA31でOPC(Optimum Power Control)と呼ばれる記録レーザパワーの調整を行い、その結果得られたレーザパワーで記録を行うようにしている。
【0070】
データ記録時は、ATAPIやSCSI等のI/F11を介しホストから送られてきたデータを一旦バッファRAM10に蓄えてから記録を開始するが、過去に記録した光ディスク1で以前記録したときのOPC結果を不揮発性メモリ21に既に記憶している場合を除き、記録前に当該光ディスク1のPCA31においてOPCを行い半導体レーザの最適記録パワーを求める。OPC実行時、光ディスク1のPCA31において、1ブロック毎に(1ステップ毎に)半導体レーザの記録パワーを増加させながら、所定回数分に相当する所定ブロック(例えば、15ブロック)分の試し書き記録を行う。
【0071】
OPCの時、光ピックアップ5からの反射光に応じたデータ信号がリードアンプ6によって増幅され、ピーク及びボトム検出回路22により、その上側ピークレベルPと下側ピーク(ボトム)レベルBが検出される。検出レベル信号はA/D変換された後、それを基に、CPU17などでオレンジブックパートIIにあるように次式
β=(P+B)/(P−B)
で与えられるRF信号対称性を表すβ値を測定し、β値が目標値(例えば、0.04)に最も近いブロックで使用された記録パワーを最適記録パワーとして決定する。
【0072】
なお、このOPC実行時には、光ディスク1は線速度一定なるCLV方式により回転駆動される。このような方法で最適記録パワーを計算しレーザコントロール回路16に記録パワーの指令を出す。
【0073】
このような前提の下、本実施の形態では、光ディスク1が当該情報記録再生装置にマウントされ記録命令があった場合にCPU17により、試し書き手段、最適記録パワー決定手段、試し書き線速度可変手段、識別手段、回転数設定手段、記録時回転制御手段、発光パワー更新演算手段及び記録時光源制御手段の各機能ないしは試し書き工程、最適記録パワー決定工程、試し書き線速度可変工程、識別工程、回転数設定工程、記録時回転制御工程、発光パワー更新演算工程及び記録時光源制御工程の各機能が実行される。この点について、図3に示す概略フローチャートを参照して説明する。
【0074】
まず、記録命令が発行されると(ステップS1)、記録に先立ち、光ピックアップ5を光ディスク1の内周領域に割当てられたPCA31中の所定のトラック(所定半径位置のトラックに相当する)上にシークさせる(S2)。そして、スピンドルモータ2を制御して光ディスク1をCLV方式による所定線速度で回転させる(S3)。例えば、線速度の種類として16倍速、12倍速、8倍速、6倍速、4倍速、2倍速が用意されている場合、ここでは、最も速い16倍速なる所定線速度に設定して回転させる。
【0075】
このようにOPC実施用の所定線速度が設定された状態で、光ディスク1をその線速度でCLVで回転させながらOPCを行わせる(S4)。即ち、光ディスク1をスピンドルモータ2により所定線速度16倍速で回転させながらステップ毎に異なる記録パワーで半導体レーザを駆動させて所定回数のOPCを行う。記録に先立つこのステップS4の処理が試し書き手段又は試し書き工程の機能として実行される。OPC終了後、OPCにより試し書きされたデータを再生し、その再生信号に関する特性値を検出することで、その特性値に基づき最適記録パワーPwoを決定する(S5)。このステップS5の処理が最適記録パワー決定手段又は最適記録パワー決定手段の機能として実行される。
【0076】
もっとも、このようなOPC動作が必ず正常に終了するとは限らず、前述の如く、サーボエラー等により正常に終了しない場合がある。そこで、OPCによる試し書き処理及び最適記録パワーの決定が正常に終了したか否かを識別する(S6)。このステップS6の処理が識別手段又は識別工程の機能として実行される。
【0077】
OPC動作が正常に終了していないと認識された場合には(S6のN)、OPC動作用の所定線速度を1段階ずつ下げて設定する(S7)。例えば、上例の場合、12倍速、8倍速、…というように速度の速い順に順次設定する。このステップS7の処理が試し書き線速度可変手段又は試し書き線速度可変工程の機能として実行される。
【0078】
変更された線速度を用いて、同様にOPC処理を行い(S4,S5)、OPC動作が正常に終了したか否かを識別する(S6)。
【0079】
OPC動作が正常に終了したと認識された場合には(S6のY)、正常に終了した試し書き線速度のうちで最大線速度に相当する回転数を情報記録時においてCAV方式で回転駆動させる回転数として設定する(S8)。例えば、12倍速以上の試し書き線速度ではOPCエラーが発生し、8倍速でOPC動作が正常に終了したとすると、この8倍速に相当する回転数(ディスク最内周部で線速度が8倍速となるCAV方式の回転数)に設定される。このステップS8の処理が回転数設定手段又は回転数設定工程の機能として実行される。この時、併せて試し書き線速度のうちで最大線速度(例えば、8倍速時)における最適記録パワーPwoが採用される。
【0080】
このような設定処理後、実際の記録動作に移行するが、この際、光ディスク1をスピンドルモータ2により所定回転数なるCAV方式で回転駆動させる(S9)。このステップS9の処理が記録時回転制御手段又は記録時回転制御工程の機能として実行される。そして、光ピックアップ5による記録対象となるトラック上における任意の線速度v(多くの場合、PCA31の場合の線速度よりも大きい=速い)に応じて最適記録パワーPwo(v)を随時算出し設定する(S10)。この算出は、記録に先立つ処理で設定或いは決定された最適記録パワーPwo 8x(8倍速時のパワー)に線速度vに応じた補正を加える処理により実行される。具体的には、線速度vの連続関数
Pwo(v)=Pwo 8x*sqrt(v/v 8x)……(1)
で定義される。このステップS10の処理が発光パワー更新演算手段又は発光パワー更新演算工程の機能として実行される。
【0081】
このステップS10の処理により随時算出更新される最適記録パワーPwo(v)に基づきレーザコントロール回路16を介して半導体レーザの発光パワーを制御しながら、CAV方式の下で光ディスク1に対する記録動作を行う(S11)。このステップS11の処理が記録時光源制御手段又は記録時光源制御工程の機能として実行される。
【0082】
従って、本実施の形態によれば、OPC動作において回転数が速すぎてOPCエラーが生ずるような場合、そのOPC動作用の線速度を速い方から1段階ずつ下げてOPC動作が正常に終了するまで繰返させることで、仮に粗悪な光ディスク1であっても確実に最適記録パワーPwoを求めることができ、その結果に基づきCAV方式による高速記録動作に移行させることができる。特に、OPC動作用の線速度を速い方から1段階ずつ下げてOPC動作可能な線速度を求め、その線速度に相当する回転数をそのままCAV用の回転数に設定しているので、CAV動作を行わせる上で、最も単純で高速な処理で済ませることができる。
【0083】
本発明の第二の実施の形態を図4及び図5に基づいて説明する。第一の実施の形態で示した部分と同一部分は同一符号を用いて示し、説明も省略する(以降の各実施の形態でも順次同様とする)。
【0084】
前述した第一の実施の形態による場合、情報の記録中は、常にCAV動作を行う。従って、対象となるトラックが光ディスク1の外周側位置に移動するに従い、線速度vが増加するので、随時算出される最適記録パワーPwo(v)の値が大きくなっていく。このため、光ディスク1の記録感度が低く、元々OPCによって決められた最適記録パワ−Pwoが大きい場合、或いは、半導体レーザの最大出力が元々低い場合には、光ディスク1の外周側位置におけるトラックによってはその最適記録パワーPwo(v)の値が、半導体レーザの最大出力Pwmax(=所定の上限値)を超えてしまうケースが生じる。つまり、最適記録パワーPwo(v)の記録を行えないケースがある。
【0085】
本実施の形態は、このような事情を考慮し、実際の記録動作において、随時算出される最適記録パワーPwo(v)が予め設定されている半導体レーザの最大出力Pwmax(=所定の上限値)に達するか否かを判断する(S12)。この結果、達しなければ(S12のY)、ステップS10による回転制御を継続させる。即ち、光ディスク1をCAV方式で回転駆動させて(S13)、CAV方式の下で光ディスク1に対する記録動作を行わせる(S11)。
【0086】
一方、最適記録パワーPwo(v)が半導体レーザの最大出力Pwmaxに達する場合には(S12のN)、それ以降のトラックに対する記録のために、半導体レーザの最適記録パワーPwo(v)(=Pwmax)を保持させ(S14)、かつ、スピンドルモータ2により回転駆動される光ディスク1の回転をその時の線速度vで一定となるCLV方式に切換え(S15)、保持された最適記録パワーPwo(v)(=Pwmax)に基づきレーザコントロール回路16を介して半導体レーザの発光パワーを制御しながら、CLV方式の下で光ディスク1に対する記録動作を行う(S16)。図5はこのようなCAV方式からCLV方式への切換えを伴う場合の記録動作の特性図である。
【0087】
ステップS12の処理が判断手段又は判断工程の機能として実行され、ステップS15の処理が記録時回転制御手段又は記録時回転制御工程の機能として実行され、ステップS16の処理が記録時光源制御手段又は記録時高原制御工程の機能として実行される。
【0088】
このように本実施の形態によれば、最適記録パワーPwo(v)が半導体レーザの最大出力に達するか否かを判断し、越えないトラック領域では本来の所定回転数によるCAV方式により記録を行わせるが、越えるトラック領域では線速度vに変化を生じない一定線速度によるCLV方式により記録を行わせるようにしたので、半導体レーザの最大出力にて継続して記録が可能となるため、記録パワーの最大出力の低い半導体レーザを用いた場合や、記録感度の低い光ディスクを用いた場合でも、必要最低限の記録速度の低下にて対応可能となる。
【0089】
本発明の第三の実施の形態を図6及び図7に基づいて説明する。前述した実施の形態では、OPC動作が正常に完了したと識別された場合の最大線速度に相当する回転数をそのままCAV用の回転数として設定するようにしたが、半導体レーザの最大出力(上限値)等との関係では直ぐに半導体レーザの出力(最適記録パワー)がこの上限値に達してしまい、必ずしもCAV方式による高速記録のメリットを活かせない場合もある。そこで、本実施の形態では、最大線速度に相当する回転数を必ずしもそのままCAV用の回転数として設定せずに、半導体レーザの出力(最適記録パワー)がその上限値に達するディスク半径位置に応じて適宜設定し直すようにしたものである。
【0090】
図6は本実施の形態の処理制御例を示す概略フローチャートである。基本的に、ステップS1〜S7の処理は前述した場合と同様に行なわれる。これにより、OPC動作が正常に完了したと識別される所定線速度中の最大線速度が確定するので、この最大線速度に相当する回転数をCAV用の回転数ωとして仮設定する(S21)。このステップS21の処理が仮設定手段又は仮設定工程の機能として実行される。そして、この回転数ωと先に決定された最適記録パワーPwoとに基づきCAV方式で記録を行なったと仮定した場合に最適記録パワーPwo(v)が半導体レーザの上限値Pwmaxに到達する光ディスク1上の半径位置(トラック位置)rth(x)を算出する(S22)。
【0091】
ここに、光ディスク1の任意の半径位置(トラック位置)rにおける最適記録パワーは、線速度vの関数として
Pw(v)=Pwo×sqrt(V/Vo) ……………▲1▼
v/2πR=1/ω …………………………………▲2▼
の如く定義される。ただし、VoはOPC成功の最大線速度、PwoはVoでOPCを実行したときに得られた最適記録パワー、vは線速度(1倍速;1.2〜1.4m/s)、Rはディスク半径位置、ωはディスク回転数である。
【0092】
▲1▼式の左辺に最大出力値Pwmaxを代入するとその時の線速度vが求まる。また、▲2▼式より最大出力値Pwmaxとなるディスク半径位置rth(x)が算出できる。このステップS22の処理が算出手段又は算出工程の機能として実行される。
【0093】
そこで、このディスク半径位置rth(x)が図7に示すように予め設定されているディスクの半径位置閾値(トラック位置閾値)rthを越えているか否かを比較する(S23)。比較の結果、ディスクの半径位置閾値(トラック位置閾値)rthを越えていなければ、仮設定されていたCAV用の回転数を1段階下げて仮設定し(S24)、同様に、その回転数でCAV方式による記録を行なったと仮定した場合に最適記録パワーPwo(v)が半導体レーザの上限値Pwmaxに到達する光ディスク1上の半径位置(トラック位置)rth(x)を算出する(S22)。この処理をディスクの半径位置閾値(トラック位置閾値)rthを越えるまで同様に繰返す(S23,S24)。このステップS23の処理が設定し直し手段又は設定し直し工程の機能として実行される。
【0094】
ディスクの半径位置閾値(トラック位置閾値)rthを越えた場合には(S23のY)、ステップS8の場合と同様に、ステップS23の判断をクリアし得るように設定された回転数を情報記録時においてCAV方式で回転駆動させる回転数として設定する(S25)。その後、ステップS9以降の処理を同様に行なう。
【0095】
従って、例えば図7を参照し、半径位置閾値(トラック位置閾値)rthがrth=50mmに設定されているものと仮定し、OPCが正常に完了した場合の最大線速度がVo(a)であった場合に、その線速度Vo(a)に相当する回転数でCAV記録を行なわせたと仮定したとき、演算結果によれば、図中aで示すような特性を示すものとする。この場合、最適記録パワーがその上限値Pwmaxに到達する光ディスク1上の半径位置(トラック位置)rth(a)が半径位置閾値(トラック位置閾値)rthよりも小さいので、CAV用の回転数をVo(a)>Vo(b)(例えば、8倍速よりも遅い6倍速)なる線速度Vo(b)に相当する回転数に下げる設定し直しが行なわれる。このVo(b)はVo(a)以下であるので、確実にOPC可能な範囲である。設定し直されたこの回転数でCAV記録を行わせたと仮定したとき、演算結果によれば、図中bで示すような特性を示すものとする。この場合、最適記録パワーがその上限値Pwmaxに到達する光ディスク1上の半径位置(トラック位置)rth(b)が半径位置閾値(トラック位置閾値)rthよりも大きいので、Vo(a)に相当する回転数がCAV記録用の回転数に設定される。
【0096】
即ち、特性aに対して特性bに示すような特性に設定し直して記録動作が行われるので、Vo(a)に相当する当初の線速度よりも低速とはなるものの、特性bからも明らかなように光ディスク1全体に対してCAV記録を行える範囲が広がり、高速記録化を図れる。
【0097】
なお、半径位置閾値(トラック位置閾値)rthを記録可能な最外周位置に設定しておけば、全域に渡ってCAV方式で記録を行わせるように回転数を設定させることができる。もっとも、半径位置閾値(トラック位置閾値)rthは必ずしも記録可能な最外周位置に設定する必要はなく、適宜位置に設定してもよい。この場合、第二の実施の形態で説明したように、半導体レーザの記録パワーの上限値を超えてしまうような半径位置ではCLV方式に切換えるように制御すればよい。
【0098】
本発明の第四の実施の形態を図8に基づいて説明する。本実施の形態は、基本的には、第一の実施の形態の場合と同様であるが、記録時に光ディスク1をCAV方式に代えてZCLV方式で駆動させる場合への適用例を示す。本実施の形態では、例えば、光ディスク1の記録面を半径方向にN=4のゾーンに分割し、各々のゾーンを内周側から順に8x,12x,16x,20xのように異なる回転速度(線速度)によるCLV方式により光ディスク1を回転させながら記録を行わせるものとする。
【0099】
ZCLV方式により駆動しようとする本実施の形態の場合も、ステップS1〜S7なる記録に先立つ処理は第一の実施の形態の場合と同様である。即ち、OPCによる最適記録パワーPwoの決定等の処理がPCA31を利用して1回だけ行われる。ここに、本実施の形態では、ZCLV方式を対象としており、ステップS6によりOPC動作が正常に終了したと認識されることで(S6のY)、OPC可能な線速度のうちの最大線速度がそのまま情報記録時のZCLV用の最小線速度として設定される(S31)。このステップS31の処理が速度設定手段又は速度設定工程の機能として実行される。
【0100】
記録に先立つ処理が終了すると、光ピックアップ5を光ディスク1の記録対象となるゾーンNにシーク移動させ(S32)、光ディスク1をスピンドルモータ2によりそのゾーンNに応じた所定線速度vとなるようにCLV方式で回転駆動させ(S33)、記録動作を開始させる。このステップS33の処理が記録時回転制御手段又は記録時回転制御工程の機能として実行される。そして、光ピックアップ5による記録対象となる記録ゾーンNに関する任意の線速度vに応じて最適記録パワーPwo(v)を随時算出し設定する(S34)。この算出は、記録に先立つ処理で設定或いは決定された最適記録パワーにそのゾーンの線速度vに応じた補正を加える処理により実行される。このステップS33の処理が発光パワー更新演算手段又は発光パワー更新演算工程の機能として実行される。併せて、ステップS34の処理により更新された最適記録パワーPwo(v)に基づきレーザコントロール回路16を介して半導体レーザの発光波形(ライトストラテジ)を制御しながら、そのゾーンではCLV方式の下で光ディスク1に対する記録動作を行う(S35)。このステップS35の処理が記録時光源制御手段又は記録時光源制御工程の機能として実行される。
【0101】
従って、本実施の形態においても、OPC動作において回転数が速すぎてOPCエラーが生ずるような場合、そのOPC動作用の線速度を変えてOPC動作が正常に終了するまで繰返させることで、仮に粗悪な光ディスクであっても確実に最適記録パワーを求めることができ、その結果に基づき正常にいわゆるZCLV方式による高速記録動作に移行させることができる。
【0102】
本発明の第五の実施の形態を図9に基づいて説明する。
前述した第四の実施の形態による場合、例えば、20倍速なる線速度の記録ゾーンに関して算出される最適記録パワーPwo(v)の値が、半導体レーザの最大出力Pwmax(=所定の上限値)を越えてしまうケースが生じる。つまり、最適記録パワーPwo(v)での記録を行えないケースがある。
【0103】
本実施の形態は、このような事情を考慮し、実際の記録動作において、記録ゾーン毎に随時算出される最適記録パワーPwo(v)が予め設定されている半導体レーザの最大出力Pwmax(=所定の上限値)に達するか否かを判断する(S36)。この結果、達しなければ(S36のY)、そのゾーン内ではそのままCLV方式で回転させながら光ディスク1に対する記録動作を行わせる(S37,S35)。
【0104】
一方、最適記録パワーPwo(v)が半導体レーザの最大出力Pwmaxに達する場合には(S36のN)、それ以降の記録ゾーンに対する記録のために、半導体レーザの最適記録パワーPwo(v)(=Pwmax)を保持させ、かつ、スピンドルモータ2により回転駆動される光ディスク1の回転をその時の線速度vで一定となるZCLV方式に切換え(S38)、保持された最適記録パワーPwo(v)(=Pwmax)に基づきレーザコントロール回路16を介して半導体レーザの発光パワーを制御しながら、それ以降の記録ゾーンに関してCLV方式の下で光ディスク1に対する記録動作を行う(S39,S40)。
【0105】
例えば、16倍速なる線速度での最適記録パワーPwo(v)が半導体レーザの最大出力Pwmaxとなってしまう場合には、20倍速による記録ゾーンに関する記録動作は、線速度を16倍速に切換え、かつ、最適記録パワーPwo(v)を最大出力Pwmaxに設定し(S38)、ZCLV方式による記録を行わせることとなる(S39,S40)。
【0106】
ステップS36の処理が判断手段又は判断工程の機能として実行され、ステップS38の処理が記録時回転制御手段又はその制御工程の機能として実行され、ステップS38の処理が記録時光源制御手段又は記録時高原制御工程の機能として実行される。
【0107】
このように本実施の形態によれば、最適記録パワーPwo(v)が半導体レーザの最大出力に達するか否かを判断し、越えない記録ゾーン領域では本来の所定線速度によるCLV方式に記録を行わせるが、越える記録ゾーン領域では線速度vを記録ゾーンによって変化させない一定線速度により記録を行わせるようにしたので、半導体レーザの最大出力にて継続して記録が可能となるため、記録パワーの最大出力の低い半導体レーザを用いた場合や、記録感度の低い光ディスクを用いた場合でも、必要最低限の記録速度の低下にて対応可能となる。
【0108】
本発明の第六の実施の形態を図10に基づいて説明する。本実施の形態は,光ディスク1の製造元(メーカ)を考慮するようにしたものであり、一例として、第一の実施の形態の場合への適用例を示す。以下に例示するメーカ毎に異なるディスクの種類毎に異なるOPC可能な線速度に関する情報は予めROM18又は不揮発性メモリ21等のメモリに格納されており、或いは、随時更新格納される。
【0109】
このような前提の下、まず、光ディスク1が挿入されると、当該情報記録再生装置は光ディスク1のManufacture codeを識別することにより、製造元であるメディアメーカを判別する(S41)。通常、CD−Rなる光ディスク1の場合は、光ディスク1のATIPに記録されているLead-In-Start-timeがメーカ毎に異なるので、これを読み出すことにより、メーカの判別が可能である。このステップS41の処理が製造元判別手段又は製造元判別工程の機能として実行される。メーカの判別後、OPCを行わせるためにPCAにシークさせるとともに(S2)、メーカ別に保存されているOPC可能な線速度がOPC用の所定線速度として読み出されて設定される(S42)。このステップS42及びS7の処理が試し書き線速度可変手段又は試し書き線速度可変工程の機能として実行される。後の処理は第一の実施の形態の場合と同様である。
【0110】
光ディスク1に対する記録動作に際しては、最適記録パワーは環境によって異なる結果が得られるので、毎回OPC動作を実行しなければならないが、同一製造元の光ディスク1に対してOPC時の線速度を毎回最速側から順次変えてOPCが可能か否かを判断する処理は手間がかかる。この点、本実施の形態においては、例えば或るメーカ製の光ディスクに関しては12倍速ではOPCができないという実績がある場合には、当該メーカ製の光ディスク1に関しては8倍速がOPC可能な線速度であるという情報がメモリに格納されているので、当該メーカ製の光ディスク1に対してOPC動作を行う際には、16倍速、12倍速等の線速度についてはOPC動作を行うことなく、最初から8倍速なる線速度からOPC動作を開始させることができ、処理時間を短縮させることができる。
【0111】
なお、本実施の形態に関して、同じメーカ製の光ディスク1であっても、その種類の違い(例えば、シアニン系、フタロシアニン系など)により、OPC可能な線速度が必ずしも同じではないので、より好ましくは、ステップS41の処理において、挿入された光ディスク1のManufacture codeとともにType codeを識別することにより、製造元であるメディアメーカ及び光ディスク1の種類を判別するようにすればよい。Type codeは通常CD−Rなる光ディスク1の場合は、そのATIPに記録されているLead-In-Start-timeのframeの1桁目を示しており、これが0−4の場合はシアニン系、5−9の場合はフタロシアニン系としている。つまり、光ディスク1の種類がシアニン系かフタロシアニン系かを識別できる。これによって、Lead-In-Start-timeが97m27s60fの場合は、当該光ディスク1はシアニン系と判断できる。そして、ステップS42において、このような光ディスク1の種類の違いを考慮して、OPC可能な線速度を設定すればよい。ここに、OPC可能な線速度は光ディスク1の種類に応じて異なる値を予めROM18、不揮発性メモリ21等のメモリに格納させておけばよい。
【0112】
また、同じメーカ製の光ディスク1であっても、ディスク記録容量(例えば、74分用、80分用)によってはトラックピッチが異なり、結果として、OPC可能な線速度が必ずしも同じではないので、より好ましくは、ステップS41の処理において、挿入された光ディスク1にスタンプされた記録容量も識別するようにすればよい。そして、ステップS42において、このような光ディスク1の記憶容量の違いを考慮して、OPC可能な線速度を設定すればよい。ここに、OPC可能な線速度は光ディスク1の記憶容量の違いに応じて異なる値を予めROM18、不揮発性メモリ21等のメモリに格納させておけばよい。
【0113】
これによれば、光ディスク1の種類や記憶容量の判別も含み、判別されたメーカ毎に予め設定されているOPC可能な線速度を用いてOPC動作を開始させるので、用いる光ディスク1に関してそのメーカ及びその光ディスク1の種類や記憶容量に応じた短時間のOPC動作で済ませることができる。
【0114】
本発明の第七の実施の形態を図11に基づいて説明する。本実施の形態は、情報処理装置としてパーソナルコンピュータ61に適用したものであり、3.5型FDドライブ装置62の他に、各実施の形態で前述したような光ディスク装置63をCD−Rドライブとして内蔵(一体に内蔵させたタイプでも、いわゆるビルトインタイプでもよい)した構成とされている。従って、ホストもパーソナルコンピュータ61内に内蔵されている。
【0115】
このようなパーソナルコンピュータ61によれば、上述したような半導体レーサザ駆動制御装置を備えた光ディスク装置63を内蔵しているので、実際の記録動作時、粗悪な光ディスク1を用いた場合でも、少なくともOPC動作における最適記録パワーを求めることができ、確実にCAV方式或いはZCLV方式による記録を行なわせることができる光ディスク装置63を記憶装置等として利用できるパーソナルコンピュータ61を提供することができる。
【0116】
もっとも、本実施の形態のようにパーソナルコンピュータ61に内蔵されたタイプの光ディスク装置に限らず、単体で設けられ、外部のホスト等の情報処理装置に接続された形態であってもよい。また、ディスクトップ型のパーソナルコンピュータ61に限らず、ノートパソコン等の携帯型であってもよい。
【0117】
【発明の効果】
請求項1記載の発明の光ディスク装置によれば、試し書き手段及び最適記録パワー決定手段を用いたいわゆるOPC動作において回転数が速すぎてOPCエラーが生ずるような場合、試し書き線速度可変手段によりそのOPC動作用の線速度を変えて識別手段によりOPC動作が正常に終了するまで繰返させることで、仮に粗悪な光ディスクであっても確実に最適記録パワーを求めることができ、その結果に基づき正常に回転数一定のいわゆるCAV方式による高速記録動作に移行させることができる。さらに、識別手段によりOPC動作が正常に完了したと識別された所定線速度のうちの最大線速度に相当する回転数を必ずしもそのままCAV方式用の回転数として設定せずに、最適記録パワーが光源の上限値に達すると想定される位置と予め設定されているトラック位置閾値との比較により、トラック位置閾値を超えていない場合にはより低い回転数に設定し直すことで決定するようにしたので、CAV方式で記録を行わせ得る範囲として所定のトラック位置閾値分は確保でき、CAV方式のメリットを最低限確保することができる。
【0118】
請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の発明を実現する上で、特に、識別手段によりOPC動作が正常に完了したと識別された所定線速度のうちの最大線速度に相当する回転数をそのままCAV方式用の回転数として設定するようにしたので、CAV動作を行わせる上で、最も単純で高速な処理で済ませることができる。
【0120】
請求項3記載の発明によれば、請求項1又は2記載の発明においては、記録パワーの最大出力の低い光源を用いた場合や、記録感度の低い光ディスクを用いた場合には、最適記録パワーに基づき随時更新されるトラック位置に応じた最適記録パワーがその光源の記録パワーの最大出力を越えるケースを生じ得ることから、請求項1又は2記載の発明に加えて、順次更新される最適記録パワーが光源の所定の上限値に達するか否かを判断し、越えないトラック領域では本来の所定回転数によるCAV方式により記録を行わせるが、越えるトラック領域では線速度に変化を生じない一定線速度によるCLV方式により記録を行わせることにより、光源の所定の上限値にて継続して記録が可能となる。
【0121】
請求項4記載の発明によれば、請求項3記載の光ディスク装置において、最適記録パワーが上限値に達するときの線速度を用いて以降のCLV方式の記録を行わせることで、必要最低限の記録速度の低下にて対応可能となる。
【0122】
請求項5記載の発明の光ディスク装置によれば、試し書き手段及び最適記録パワー決定手段を用いたいわゆるOPC動作において回転数が速すぎてOPCエラーが生ずるような場合、試し書き線速度可変手段によりそのOPC動作用の線速度を変えて識別手段によりOPC動作が正常に終了するまで繰返させることで、仮に粗悪な光ディスクであっても確実に最適記録パワーを求めることができ、その結果に基づき正常にいわゆるZCLV方式による高速記録動作に移行させることができる。さらに、記録パワーの最大出力の低い光源を用いた場合や、記録感度の低い光ディスクを用いた場合には、当初の最適記録パワーに基づき記録ゾーン領域に応じて算出される最適記録パワーがその光源の記録パワーの最大出力を越えるケースを生じ得ることから、順次更新される最適記録パワーが光源の所定の上限値に達するか否かを判断し、越えないゾーン領域ではゾーン毎に回転速度を異ならせた本来の線速度により記録を行わせるが、越える記録ゾーン領域では線速度をゾーンによって変化させない一定線速度により記録を行わせることにより、光源の所定の上限値にて継続して記録が可能となるため、記録パワーの最大出力の低い光源を用いた場合や、記録感度の低い光ディスクを用いた場合でも、必要最低限の記録速度の低下にて対応可能となる。
【0123】
請求項6記載の発明によれば、請求項5記載の発明を実現する上で、特に、識別手段によりOPC動作が正常に完了したと識別された所定線速度のうちの最大線速度をそのままZCLV方式用の最小線速度として設定するようにしたので、ZCLV動作を行わせる上で、最も単純で高速な処理で済ませることができる。
【0125】
請求項7記載の発明によれば、請求項1ないし6の何れか一記載の光ディスク装置において、OPC動作は毎回必要であるが、全ての光ディスクに関して常にOPC時の線速度を変えてOPC可能な線速度を特定する処理は手間がかかり、無駄が多いことから、光ディスクの製造元毎にOPC可能な線速度を予め保存しておき、その製造元に応じてそのOPC可能な線速度からOPC動作を開始させることで、OPC動作の効率を上げて短時間で済ませることができる。
【0126】
請求項8記載の発明によれば、請求項7記載の発明に関して、同じ製造元の光ディスクであっても、その種類の違い(例えば、シアニン系、フタロシアニン系など)により、必ずしもOPC可能な線速度は同じではないことから、光ディスクの種類の判別も含むことにより、OPC可能な線速度に関してより細かく対応でき、光ディスクの製造元及びその種類に応じて最も効率良い線速度からOPC動作を開始させることができる。
【0127】
請求項9記載の発明によれば、請求項7又は8記載の発明に関して、同じ製造元や同じ種類の光ディスクであっても、その記録容量の違いによりトラックピッチが異なり、必ずしもOPC可能な線速度は同じではないことから、光ディスクの記録容量の判別も含むことにより、OPC可能な線速度に関してより細かく対応でき、光ディスクの製造元やその種類とともに記憶容量に応じて最も効率良い線速度からOPC動作を開始させることができる。
【0128】
請求項10記載の発明の光ディスク装置の記録動作制御方法によれば、試し書き工程及び最適記録パワー決定工程を用いたいわゆるOPC動作において回転数が速すぎてOPCエラーが生ずるような場合、試し書き線速度可変工程によりそのOPC動作用の線速度を変えて識別工程によりOPC動作が正常に終了するまで繰返させることで、仮に粗悪な光ディスクであっても確実に最適記録パワーを求めることができ、その結果に基づき正常に回転数一定のいわゆるCAV方式による高速記録動作に移行させることができる。さらに、光ディスク装置の記録動作制御方法において、識別工程により正常に完了したと識別された所定線速度のうちの最大線速度に相当する回転数を必ずしもそのままCAV方式用の回転数として設定せずに、最適記録パワーが光源の上限値に達すると想定される位置と予め設定されているトラック位置閾値との比較により、トラック位置閾値を超えていない場合にはより低い回転数に設定し直すことで決定するようにしたので、CAV方式で記録を行わせ得る範囲として所定のトラック位置閾値分は確保でき、CAV方式のメリットを最低限確保することができる。
【0129】
請求項11記載の発明によれば、請求項10記載の発明を実現する上で、特に、識別工程により正常に完了したと識別された所定線速度のうちの最大線速度に相当する回転数をそのままCAV方式用の回転数として設定するようにしたので、CAV動作を行わせる上で、最も単純で高速な処理で済ませることができる。
【0131】
請求項12記載の発明によれば、請求項10又は11記載の発明においては、記録パワーの最大出力の低い光源を用いた場合や、記録感度の低い光ディスクを用いた場合には、最適記録パワーに基づき随時更新されるトラック位置に応じた最適記録パワーがその光源の記録パワーの最大出力を越えるケースを生じ得ることから、請求項10又は11記載の発明に加えて、順次更新される最適記録パワーが光源の所定の上限値に達するか否かを判断し、越えないトラック領域では本来の所定回転数によるCAV方式により記録を行わせるが、越えるトラック領域では線速度に変化を生じない一定線速度によるCLV方式により記録を行わせることにより、光源の所定の上限値にて継続して記録が可能となる。
【0132】
請求項13記載の発明によれば、請求項12記載の光ディスク装置の記録動作制御方法において、最適記録パワーが上限値に達するときの線速度を用いて以降のCLV方式の記録を行わせることで、必要最低限の記録速度の低下にて対応可能となる。
【0133】
請求項14記載の発明の光ディスク装置の記録動作制御方法によれば、試し書き工程及び最適記録パワー決定工程を用いたいわゆるOPC動作において回転数が速すぎてOPCエラーが生ずるような場合、試し書き線速度可変工程によりそのOPC動作用の線速度を変えて識別工程によりOPC動作が正常に終了するまで繰返させることで、仮に粗悪な光ディスクであっても確実に最適記録パワーを求めることができ、その結果に基づき正常にいわゆるZCLV方式による高速記録動作に移行させることができる。さらに、記録パワーの最大出力の低い光源を用いた場合や、記録感度の低い光ディスクを用いた場合には、当初の最適記録パワーに基づき記録ゾーン領域に応じて算出される最適記録パワーがその光源の記録パワーの最大出力を越えるケースを生じ得ることから、順次更新される最適記録パワーが光源の所定の上限値に達するか否かを判断し、越えないゾーン領域ではゾーン毎に回転速度を異ならせた本来の線速度により記録を行わせるが、越える記録ゾーン領域では線速度をゾーンによって変化させない一定線速度により記録を行わせることにより、光源の所定の上限値にて継続して記録が可能となるため、記録パワーの最大出力の低い光源を用いた場合や、記録感度の低い光ディスクを用いた場合でも、必要最低限の記録速度の低下にて対応可能となる。
【0134】
請求項15記載の発明によれば、請求項14記載の発明を実現する上で、特に、識別工程により正常に完了したと識別された所定線速度のうちの最大線速度をそのままZCLV方式用の最小線速度として設定するようにしたので、ZCLV動作を行わせる上で、最も単純で高速な処理で済ませることができる。
【0136】
請求項16記載の発明によれば、請求項10ないし15の何れか一記載の光ディスク装置の記録動作制御方法において、OPC動作は毎回必要であるが、全ての光ディスクに関して常にOPC時の線速度を変えてOPC可能な線速度を特定する処理は手間がかかり、無駄が多いことから、光ディスクの製造元毎にOPC可能な線速度を予め保存しておき、その製造元に応じてそのOPC可能な線速度からOPC動作を開始させることで、OPC動作の効率を上げて短時間で済ませることができる。
【0137】
請求項17記載の発明によれば、請求項16記載の発明に関して、同じ製造元の光ディスクであっても、その種類の違い(例えば、シアニン系、フタロシアニン系など)により、必ずしもOPC可能な線速度は同じではないことから、光ディスクの種類の判別も含むので、OPC可能な線速度に関してより細かく対応でき、光ディスクの製造元及びその種類に応じて最も効率良い線速度からOPC動作を開始させることができる。
【0138】
請求項18記載の発明によれば、請求項16又は17記載の発明に関して、同じ製造元や同じ種類の光ディスクであっても、その記録容量の違いによりトラックピッチが異なり、必ずしもOPC可能な線速度は同じではないことから、光ディスクの記録容量の判別も含むので、OPC可能な線速度に関してより細かく対応でき、光ディスクの製造元やその種類とともに記憶容量に応じて最も効率良い線速度からOPC動作を開始させることができる。
【0139】
請求項19記載の発明の情報処理装置は、請求項1ないし9の何れか一記載の光ディスク装置を内蔵しているので、実際の記録動作時、粗悪な光ディスクを用いた場合でも、少なくともOPC動作における最適記録パワーを求めることができ、確実にCAV方式或いはZCLV方式による記録を行なわせることができる光ディスク装置を記憶装置等として利用できる情報処理装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施の形態を示す情報記録再生装置の構成例の概略ブロック図である。
【図2】光ディスクのエリア構成を示す説明図である。
【図3】記録動作制御例を示す概略フローチャートである。
【図4】本発明の第二の実施の形態の記録動作制御例を示す概略フローチャートである。
【図5】CAV方式からCLV方式への切換え動作を示す特性図である。
【図6】本発明の第三の実施の形態の記録動作制御例を示す概略フローチャートである。
【図7】その設定し直し例を示す特性図である。
【図8】本発明の第四の実施の形態の記録動作制御例を示す概略フローチャートである。
【図9】本発明の第五の実施の形態の記録動作制御例を示す概略フローチャートである。
【図10】本発明の第六の実施の形態の記録動作制御例を示す概略フローチャートである。
【図11】本発明の第七の実施の形態のパソコン例を示す概略斜視図である。
【符号の説明】
1 光ディスク
2 回転駆動手段
S4 試し書き手段、試し書き工程
S5 最適記録パワー決定手段、最適記録パワー決定工程
S6 識別手段、識別工程
S7 試し書き線速度可変手段、試し書き線速度可変工程
S8 回転数設定手段、回転数設定工程
S9 記録時回転制御手段、記録時回転制御工程
S10 発光パワー更新演算手段、発光パワー更新演算工程
S11 記録時光源制御手段、記録時光制御工程
S12 判断手段、判断工程
S14,S15 記録時回転制御手段、記録時回転制御工程
S16 記録時光源制御手段、記録時光制御工程
S21 仮設定手段、仮設定工程
S22 算出手段、算出工程
S23 比較手段、比較工程
S24 設定し直し手段、設定し直し工程
S31 速度設定手段、速度設定工程
S33 記録時回転制御手段、記録時回転制御工程
S34 発光パワー更新演算手段、発光パワー更新演算工程
S36 判断手段、判断工程
S38,S39 記録時回転制御手段、記録時回転制御工程
S40 記録時光源制御手段、記録時光制御工程
S41 製造元判別手段、製造元判別工程

Claims (20)

  1. 記録可能な光ディスクに照射する光を発する光源と、
    前記光ディスクを回転駆動させる回転駆動手段と、
    記録に先立ち、前記光ディスクを所定半径位置のトラック上で前記回転駆動手段により線速度一定方式の所定線速度で回転させながらステップ毎に異なる記録パワーで前記光源を駆動させて所定回数の試し書きを行う試し書き手段と、
    この試し書き手段により試し書きされたデータを再生しその再生信号の特性値に基づき最適記録パワーを決定する最適記録パワー決定手段と、
    前記試し書き手段による試し書き時の線速度一定方式の前記所定線速度を2種類以上設定する試し書き線速度可変手段と、
    この試し書き線速度可変手段により設定された前記所定線速度についてその最適記録パワー決定処理が正常に完了したか否かを識別する識別手段と、
    この識別手段により前記最適記録パワー決定処理が正常に完了したと識別された所定線速度のうちの最大線速度に基づき、情報の記録時に前記光ディスクを回転数一定方式で回転駆動させる回転数を設定する回転数設定手段と、
    情報の記録時に前記光ディスクを前記回転数設定手段により設定された回転数一定方式の前記回転数で回転駆動させるように前記回転駆動手段を制御する記録時回転制御手段と、
    情報の記録時に前記最適記録パワー決定手段により決定された最適記録パワーに対して各々前記光ディスク上の対象となるトラックにおける線速度に応じて補正を加えた最適記録パワーを随時算出する発光パワー更新演算手段と、
    この発光パワー更新演算手段により随時算出される最適記録パワーに基づき前記光源の発光パワーを制御しながら記録を行わせる記録時光源制御手段と、を備え、
    前記回転数設定手段は、
    前記識別手段によりOPC動作が正常に完了したと識別された所定線速度のうちの最大線速度に相当する回転数を回転数一定方式で回転駆動させる回転数として仮設定する仮設定手段と、
    この仮設定手段により仮設定された回転数の回転数一定方式で駆動させた場合に前記最適記録パワーが前記光源の所定の上限値に達する前記光ディスク上のトラック位置を算出する算出手段と、
    この算出手段により算出されたトラック位置が予め設定された所定のトラック位置閾値を越えるか否かを比較する比較手段と、
    この比較手段による比較の結果、所定のトラック位置閾値を越えない場合にはこのトラック位置閾値を越えるまで仮設定された前記回転数よりも低い回転数を仮設定して前記回転数を設定し直す設定し直し手段と、
    を備える光ディスク装置。
  2. 前記回転数設定手段は、前記識別手段によりOPC動作が正常に完了したと識別された所定線速度のうちの最大線速度に相当する回転数をそのまま回転数一定方式で回転駆動させる回転数として設定する請求項1記載の光ディスク装置。
  3. トラックにおける線速度に応じて前記発光パワー更新演算手段により算出される前記最適記録パワーが前記光源の所定の上限値に達するか否かを判断する判断手段を備え、
    前記記録時回転制御手段は、前記判断手段により前記最適記録パワーが前記光源の所定の上限値に達したと判断されたトラック領域では前記光ディスクを前記回転駆動手段により線速度一定方式の一定線速度で回転駆動させるように切換える請求項1又は2記載の光ディスク装置。
  4. 前記一定線速度は、前記最適記録パワーが前記上限値に達するときの前記線速度である 請求項3記載の光ディスク装置。
  5. 記録可能な光ディスクの記録面を半径方向に複数のゾーンに分割し、各ゾーン内で線速度がほぼ一定となるようにゾーン毎に異なる回転速度で前記光ディスクを回転させて情報の記録を行う光ディスク装置であって、
    前記光ディスクに照射する光を発する光源と、
    前記光ディスクを回転駆動させる回転駆動手段と、
    記録に先立ち、前記光ディスクを所定半径位置のトラック上で前記回転駆動手段により線速度一定方式の所定線速度で回転させながらステップ毎に異なる記録パワーで前記光源を駆動させて所定回数の試し書きを行う試し書き手段と、
    この試し書き手段により試し書きされたデータを再生しその再生信号の特性値に基づき最適記録パワーを決定する最適記録パワー決定手段と、
    前記試し書き手段による試し書き時の線速度一定方式の前記所定線速度を2種類以上設定する試し書き線速度可変手段と、
    この試し書き線速度可変手段により設定された前記所定線速度についてその最適記録パワー決定処理が正常に完了したか否かを識別する識別手段と、
    この識別手段により前記最適記録パワー決定処理が正常に完了したと識別された所定線速度のうちの最大線速度に基づき、情報の記録時に前記光ディスクを回転駆動させる最小線速度を設定する速度設定手段と、
    情報の記録時に前記光ディスクを前記速度設定手段により設定された最小線速度を用いて各ゾーン内でほぼ所定線速度となるように前記回転駆動手段によりゾーン毎に異なる回転速度で回転駆動させる記録時回転制御手段と、
    情報の記録時に前記最適記録パワー決定手段により決定された最適記録パワーに対して各々前記光ディスク上の対象となる記録ゾーンの線速度に応じて補正を加えた最適記録パワーを随時算出する発光パワー更新演算手段と、
    この発光パワー更新演算手段により随時算出される最適記録パワーに基づき前記光源の発光パワーを制御しながら記録を行わせる記録時光源制御手段と、
    ゾーンにおける線速度に応じて前記発光パワー更新演算手段により算出される前記最適記録パワーが前記光源の所定の上限値に達するか否かを判断する判断手段と、を備え、
    前記記録時回転制御手段は、前記判断手段により前記最適記録パワーが前記光源の所定の上限値に達したと判断された記録ゾーン領域では前記光ディスクを前記回転駆動手段により前記所定の上限値が最適記録パワーとなる線速度で回転駆動させるように切換える光ディスク装置。
  6. 前記速度設定手段は、前記識別手段によりOPC動作が正常に完了したと識別された所定線速度のうちの最大線速度をそのまま最小線速度として設定する請求項5記載の光ディスク装置。
  7. 前記光ディスクの製造元毎に予め最適記録パワー決定処理が正しく終了し得る試し書き時の線速度が保存されており、
    予め前記光ディスクに記録されている識別コードに基づき当該光ディスクの製造元を判別する製造元判別手段を備え、
    前記試し書き線速度可変手段は、前記製造元判別手段により判別された当該光ディスクの製造元毎に予め設定されている線速度を試し書き時の線速度として設定する請求項1ないし6の何れか一記載の光ディスク装置。
  8. 前記製造元判別手段による判別は、前記光ディスクの種類の判別を含み、最適記録パワー決定処理が正しく終了し得る試し書き時の線速度が前記光ディスクの種類毎に予め保存されている請求項7記載の光ディスク装置。
  9. 前記製造元判別手段による判別は、前記光ディスクの記録容量の判別を含み、最適記録パワー決定処理が正しく終了し得る試し書き時の線速度が前記光ディスクの記録容量毎に予め保存されている請求項7又は8記載の光ディスク装置。
  10. 記録に先立ち、記録可能な光ディスクを所定半径位置のトラック上で回転駆動手段により線速度一定方式の所定線速度で回転させながらステップ毎に異なる記録パワーで光源を駆動させて所定回数の試し書きを行う試し書き工程と、
    この試し書き工程により試し書きされたデータを再生しその再生信号の特性値に基づき最適記録パワーを決定する最適記録パワー決定工程と、
    情報の記録時に前記光ディスクを回転数一定方式の回転数で回転駆動させるように前記回転駆動手段を制御する記録時回転制御工程と、
    前記試し書き工程による試し書き時の線速度一定方式の前記所定線速度を2種類以上設定する試し書き線速度可変工程と、
    この試し書き線速度可変工程により設定された前記所定線速度についてその最適記録パワー決定処理が正常に完了したか否かを識別する識別工程と、
    この識別工程により前記最適記録パワー決定処理が正常に完了したと識別された所定線速度のうちの最大線速度に基づき、情報の記録時に前記記録時回転制御工程により前記光ディスクを回転数一定方式で回転駆動させる回転数を設定する回転数設定工程と、
    情報の記録時に前記最適記録パワー決定工程により決定された最適記録パワーに対して各々前記光ディスク上の対象となるトラックにおける線速度に応じて補正を加えた最適記録パワーを随時算出する発光パワー更新演算工程と、
    この発光パワー更新演算工程により随時算出される最適記録パワーに基づき前記光源の発光パワーを制御しながら記録を行わせる記録時光源制御工程と、を備え、
    前記回転数設定工程は、
    前記識別工程により正常に完了したと識別された所定線速度のうちの最大線速度に相当する回転数を回転数一定方式で回転駆動させる回転数として仮設定する仮設定工程と、
    この仮設定工程により仮設定された回転数の回転数一定方式で駆動させた場合に前記最適記録パワーが前記光源の所定の上限値に達する前記光ディスク上のトラック位置を算出する算出工程と、
    この算出工程により算出されたトラック位置が予め設定された所定のトラック位置閾値を越えるか否かを比較する比較工程と、
    この比較工程による比較の結果、所定のトラック位置閾値を越えない場合にはこのトラック位置閾値を越えるまで仮設定された前記回転数よりも低い回転数を仮設定して前記回転数を設定し直す設定し直し工程と、を備える光ディスク装置の記録動作制御方法。
  11. 前記回転数設定工程は、前記識別工程により正常に完了したと識別された所定線速度のうちの最大線速度に相当する回転数をそのまま回転数一定方式で回転駆動させる回転数として設定する請求項10記載の光ディスク装置の記録動作制御方法。
  12. トラックにおける線速度に応じて前記発光パワー更新演算工程により算出される前記最適記録パワーが前記光源の所定の上限値に達するか否かを判断する判断工程を備え、
    前記記録時回転制御工程は、前記判断工程により前記最適記録パワーが前記光源の所定の上限値に達したと判断されたトラック領域では前記光ディスクを前記回転駆動手段により線速度一定方式の一定線速度で回転駆動させるように切換える請求項10又は11記載の光ディスク装置の記録動作制御方法。
  13. 前記一定線速度は、前記最適記録パワーが前記上限値に達するときの前記線速度である請求項12記載の光ディスク装置の記録動作制御方法。
  14. 記録可能な光ディスクの記録面を半径方向に複数のゾーンに分割し、各ゾーン内で線速 度がほぼ一定となるようにゾーン毎に異なる回転速度で前記光ディスクを回転させて情報の記録を行う光ディスク装置の記録動作制御方法であって、
    記録に先立ち、前記光ディスクを所定半径位置のトラック上で回転駆動手段により線速度一定方式の所定線速度で回転させながらステップ毎に異なる記録パワーで前記光源を駆動させて所定回数の試し書きを行う試し書き工程と、
    この試し書き工程により試し書きされたデータを再生しその再生信号の特性値に基づき最適記録パワーを決定する最適記録パワー決定工程と、
    情報の記録時に前記回転駆動手段を制御する記録時回転制御工程と、
    前記試し書き工程による試し書き時の線速度一定方式の前記所定線速度を2種類以上設定する試し書き線速度可変工程と、
    この試し書き線速度可変工程により設定された前記所定線速度についてその最適記録パワー決定処理が正常に完了したか否かを識別する識別工程と、
    この識別工程により前記最適記録パワー決定処理が正常に完了したと識別された所定線速度のうちの最大線速度に基づき、情報の記録時に前記記録時回転制御工程により前記光ディスクを回転駆動させる最小線速度を設定する速度設定工程と、
    情報の記録時に前記最適記録パワー決定工程により決定された最適記録パワーに対して各々前記光ディスク上の対象となるトラックにおける線速度に応じて補正を加えた最適記録パワーを随時算出する発光パワー更新演算工程と、
    この発光パワー更新演算工程により随時算出される最適記録パワーに基づき前記光源の発光パワーを制御しながら記録を行わせる記録時光源制御工程と、
    ゾーンにおける線速度に応じて前記発光パワー更新演算工程により算出される前記最適記録パワーが前記光源の所定の上限値に達するか否かを判断する判断工程と、を備え、
    前記記録時回転制御工程は、前記判断工程により前記最適記録パワーが前記光源の所定の上限値に達したと判断された記録ゾーン領域では前記光ディスクを前記回転駆動手段により前記所定の上限値が最適記録パワーとなる線速度で回転駆動させるように切換える光ディスク装置の記録動作制御方法。
  15. 前記速度設定工程は、前記識別工程により正常に完了したと識別された所定線速度のうちの最大線速度をそのまま最小線速度として設定する請求項14記載の光ディスク装置の記録動作制御方法。
  16. 前記光ディスクの製造元毎に予め最適記録パワー決定処理が正しく終了し得る試し書き時の線速度が保存されており、
    予め前記光ディスクに記録されている識別コードに基づき当該光ディスクの製造元を判別する製造元判別工程を備え、
    前記試し書き線速度可変工程は、前記製造元判別工程により判別された当該光ディスクの製造元毎に予め設定されている線速度を試し書き時の線速度として設定する請求項10ないし15の何れか一記載の光ディスク装置の記録動作制御方法。
  17. 前記製造元判別工程による判別は、前記光ディスクの種類の判別を含み、最適記録パワー決定処理が正しく終了し得る試し書き時の線速度が前記光ディスクの種類毎に予め保存されている請求項16記載の光ディスク装置の記録動作制御方法。
  18. 前記製造元判別工程による判別は、前記光ディスクの記録容量の判別を含み、最適記録パワー決定処理が正しく終了し得る試し書き時の線速度が前記光ディスクの記録容量毎に予め保存されている請求項16又は17記載の光ディスク装置の記録動作制御方法。
  19. 請求項1ないし9の何れか一記載の光ディスク装置を内蔵することを特徴とする情報処理装置。
  20. 請求項10ないし18の何れか一記載の光ディスク装置の記録動作制御方法を用いた光ディスク装置を内蔵することを特徴とする情報処理装置。
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