JP2002251817A - 記録装置及びその方法 - Google Patents

記録装置及びその方法

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JP2002251817A
JP2002251817A JP2001046789A JP2001046789A JP2002251817A JP 2002251817 A JP2002251817 A JP 2002251817A JP 2001046789 A JP2001046789 A JP 2001046789A JP 2001046789 A JP2001046789 A JP 2001046789A JP 2002251817 A JP2002251817 A JP 2002251817A
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recording medium
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rotation speed
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JP2001046789A
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English (en)
Inventor
Tsunemitsu Takase
経光 高瀬
Takashi Sasaki
敬 佐々木
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】CLV法による光ディスク装置では、記録速度を
向上できなかった。 【解決手段】この光ディスク装置10では、光ディスク
12の材質がフタロシアニンであるときは、光ディスク
半径30[mm]以下の領域では10倍速で記録し、30[mm]以上
の領域では12倍速で記録するようになされている。従っ
てこの光ディスク装置10では、光ディスク12を安定
して回転させながら記録データの記録時間の短縮ができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録装置及びその
方法に関し、例えば同一箇所に一度だけ情報を書き込め
るCD−R(Compact Disc-Recordable)等のライトワンス
(WO:Write Once)型の光ディスクや、同一箇所に何度
でも情報を書き直せるCD−RW等のリライタブル(RW:Re
Writable)型の光ディスクにデータを読み書きする光デ
ィスク装置に適用して好適なものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の光ディスク装置において
は、記録データに応じて変調した光ビームを照射するよ
うにして記録データを光ディスクに記録するようになさ
れている。
【0003】この記録方法の1つとして、光ディスクの
トラック半径に反比例した回転速度になるようにスピン
ドルモータを制御して、記録再生する線速度が光ディス
ク上のどこでも一定になるようにするCLV(Constant Li
near Velocity;線速度一定)法がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで光ディスクの
回転時に光ディスクの振動のぶれを防止できる回転速度
には、上限がある。
【0005】そこで光ディスクの内周側ほど回転速度が
大きくなるCLV法による光ディスク装置では、図2に示
す光ディスクのプログラムエリアの最内周(半径45mm)
における回転速度を上限の所定の回転速度になるよう定
めることにより、光ディスクの振動のぶれを防止すると
共に記録速度を大きくしている。
【0006】例えば所定回転速度が5437.6[rpm]である
場合には、図4の曲線Aに示すように、プログラムエリ
アの最内周における回転速度が所定回転速度になるよう
に定めるときの記録速度は、1倍速が線速1.4[m/s]に相
当するものとして、10倍速である。
【0007】ところが記録速度を12倍速とすると、図4
の曲線Bに示すように、半径30[mm]未満における回転速
度が所定回転速度より大きくなるので、光ディスクの振
動のぶれを防止することができない。
【0008】このためCLV法による光ディスク装置で
は、10倍速が記録速度の上限であり、記録速度をこれ以
上向上させることができないという問題がある。ところ
で光ディスクに記録マークを正確に形成する(すなわ
ち、アシンメトリの発生を抑える)のに必要な光ビーム
のレーザパワーは、この光ディスクの記録面を構成する
材質及び記録速度に応じて異なる。
【0009】例えば図3に示すように、一般的に同倍速
の記録速度における必要なレーザパワーは、フタロシア
ニン、シアニン、アゾの順に大きい傾向にあり、また同
材質における必要なパワーは、記録倍速が大きいほど大
きい。
【0010】そこで上述のCLV法による光ディスク装置
では、光ビームのパワーの上限値を、最もパワーを要す
るアゾにおけるパワー19.50[mW]よりわずかに大きな20.
00[mW]に定めることにより、光ディスクの記録面の材質
の如何を問わずに記録速度10倍速での正確な記録を可能
にすると共に、消費電力の浪費を抑えている。
【0011】ところが記録速度が12倍速である場合に
は、図3に示すように、光ディスクの記録面の材質がア
ゾ又はシアニンであるときは、必要なレーザパワーが2
0.00[mW]より大きくなるのに対して、当該材質がフタロ
シアニンであるときは、必要なレーザパワーは20.00[m
W]より小さくて済む。
【0012】従ってかかる場合は、光ディスクの記録面
の材質がフタロシアニンであるときに限り、半径30[mm]
以下の領域では記録速度を従来通り10倍速に定めると共
に、半径30[mm]より大きな領域では記録速度を12倍速に
定めることができれば、光ディスクの振動のぶれを防止
させながら記録データの記録時間の短縮ができ、かくし
て記録効率を向上させるようになると考えられる。
【0013】本発明は以上の点を考慮してなされたもの
で、記録効率を向上させ得る記録装置及びその方法を提
案しようとするものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め本発明においては、記録装置において、記録条件下で
記録媒体の種類毎に記録可能な、所定の線速度を変倍し
て得られる複数の速度値を記録する記録手段と、記録媒
体の種類を判別する判別手段と、記録手段に記録されて
いる複数の速度値のうち、判別手段により判別された種
類に対応し、かつ記録媒体の外周側の領域ほど大きい速
度値を選択的に読み出す読出し手段と、読出し手段によ
り読み出された各速度値に応じて、記録媒体の回転速度
を制御する制御手段とを設けるようにした。
【0015】この結果、光ディスクを所定回転速度以下
で回転させているので回転する光ディスクの振動のぶれ
を防止できると共に、光ディスクの回転数を所定回転速
度以下に抑えるという条件下で光ディスクの外周側ほど
大きな速度値で記録しているので、その分だけ、速度値
が常に一定な従来のCLV方式を用いた場合よりも、記録
データの記録時間を短縮できる。
【0016】また本発明においては、記録方法におい
て、記録条件下で記録媒体の種類毎に記録可能な、所定
の線速度を変倍して得られる複数の速度値を記録する第
1のステップと、記録媒体の種類を判別する第2のステ
ップと、第1のステップにて記録されている複数の速度
値のうち、第2のステップにて判別された種類に対応
し、かつ記録媒体の外周側の領域ほど大きい速度値を選
択的に読み出す第3のステップと、第3のステップにて
読み出された各速度値に応じて、記録媒体の回転速度を
制御する第4のステップとを設けるようにした。
【0017】この結果、光ディスクを所定回転速度以下
で回転させているので回転する光ディスクの振動のぶれ
を防止できると共に、光ディスクの回転数を所定回転速
度以下に抑えるという条件下で光ディスクの外周側ほど
大きな速度値で記録しているので、その分だけ、速度値
が常に一定な従来のCLV方式を用いた場合よりも、記録
データの記録時間を短縮できる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下図面について、本発明の一実
施の形態を詳述する。
【0019】(1)実施の形態による光ディスク装置の
構成 図1において、10は全体として本実施の形態による光
ディスク装置を示し、このホストコンピュータ11から
与えられる記録データD1を光ディスク(CD−R、CD−R
W等)12に記録したり、これを光ディスク12から再
生したりすることができるようになされている。
【0020】実際上光ディスク装置10においては、記
録モード時、ホストコンピュータ11から順次与えられ
る記録データD1をインターフェイス部(SCSI等)20
を介して内部に取り込み、これをエンコーダ部21を介
してバッファメモリ22に順次格納する。
【0021】エンコーダ部21は、レイヤードECC
(Error Correcting Code)付加処理部23、CIRC
(Cross Interleave Reed-Solomon Code)エンコード処
理部24及びEFM(Eight to Fourteen Modulation)
変調処理部25から構成され、バッファメモリ22に格
納した記録データD1をセクタ単位(2[Kbytes]単位)
で順次読み出し、記録データD1に、レイヤードECC
付加部23において誤り訂正符号を付加し、次にCIR
Cエンコード処理部24においてCIRCエンコード処
理及び同期データの挿入処理を施し、更にEFM変調処
理部25においてEFM変調を施した後、得られた書き
込みデータD2をRFアンプ26を介して光ピックアッ
プ27に送出する。
【0022】光ピックアップ27は、レーザダイオー
ド、コリメータレンズ、対物レンズ及び受光素子等の光
学系デバイスと、レーザダイオードドライバ等の電気系
デバイスとを有し、供給される書き込みデータD2に応
じて変調した光ビームを、図2に示す光ディスク12の
プログラムエリアに照射する。
【0023】またこのとき光ピックアップ27は、光デ
ィスク12からの反射光に基づいてトラッキングエラー
信号及びフォーカスエラー信号等のサーボエラー信号S
1と、プッシュプル信号S2とを生成し、サーボエラー
信号S1をRFアンプ26を介してサーボ制御部28に
送出すると共に、プッシュプル信号S2をATIP(Ab
solute Time In Pre-groove)デコーダ部29に送出す
る。
【0024】サーボ制御部28は、供給されたサーボエ
ラー信号S1に基づいてスレッドドライバ32を介して
スレッドモータ33を制御することにより、光ディスク
12上に照射された光ビームのビームスポットを、当該
記録面に形成されたデータトラック(プリグルーブ又は
ランド)に沿って光ディスク12の径方向に移動させ
る。
【0025】またサーボ制御部28は、供給されたサー
ボエラー信号S1に基づいて2軸アクチュエータドライ
バ34に光ピックアップ27内の図示しない2軸アクチ
ュエータを制御させることにより、トラッキング制御及
びフォーカス制御をする。
【0026】一方ATIPデコーダ部29は、供給され
たプッシュプル信号S2をデコード処理することによ
り、光ディスク12におけるそのときのビームスポット
の絶対番地を検出し、これをCPU(Central Processi
ng Unit)35に送出する。
【0027】すなわちATIPデコーダ部29は、プッ
シュプル信号S2をその内部に設けられた中心周波数を
22.05[kHz]とする±1[kHz]の範囲のバンドパスフィルタ
ー回路を通すことによりプッシュプル信号S2に含まれ
るウオブル成分を抽出した後、このウオブル成分にFM
復調処理を施すことによりそのときにビームスポットが
位置している光ディスク12上の絶対番地を検出し、こ
れをアドレス情報信号S3としてCPU35に送出す
る。
【0028】またATIPデコーダ部29は、上述のデ
コード処理により得られる光ディスク12上での絶対番
地が変化する毎に(すなわち光ディスク12におけるビ
ームスポットが操作するセクタが変わる毎に)、これを
知らせるシンク割込信号S4をCPU35に送出する。
【0029】CPU35は、供給されたアドレス情報信
号S3及びシンク割込信号S4に基づいて光ディスク1
2におけるそのときの記録位置を順次認識するととも
に、当該記録位置に応じてサーボ制御部28及びスピン
ドルドライバ30を順次介してスピンドルモータ31を
制御させることにより、光ディスク12を所定回転速度
5437.6[rpm]以下で安定して回転駆動させる。これによ
りCPU35は、記録データD2を光ディスク12に正
しく記録する。
【0030】これに対して再生モード時、CPU35
は、サーボ制御部28を制御することにより、上述の記
録モード時と同様にして、光ディスク12を回転駆動さ
せると共に、ビームスポットを光ディスク12のデータ
トラックに沿って移動させ、かつトラッキング制御及び
フォーカス制御をさせる。
【0031】またCPU35は、光ピックアップ27内
のレーザダイオードを駆動することにより光ビームを光
ディスク12に向けて発射させる。この結果この光ビー
ムが光ディスク12の記録面において反射し、その反射
光に基づいて得られるRF信号で構成される読み出しデ
ータD3が、光ピックアップ27からRFアンプ26を
介してデコーダ部36に送出される。
【0032】デコーダ部36は、PLL(Phase Locked
Loop)回路37、同期データ検出部38、EFM復調
部39、CIRCデコード部40及びレイヤードECC
復調部41から構成されており、PLL回路37におい
て供給された読み出しデータD3からクロックCLKを
抽出し、このクロックCLK及び読み出しデータD3を
同期データ検出部38に送出する。
【0033】同期データ検出部38は、供給されたクロ
ックCLKに基づいて読み出しデータD3から同期デー
タDsyncを順次検出すると共に、この検出結果に基づい
て、読み出しデータD3を所定単位で順次EFM復調部
39に送出する。
【0034】そしてこの読み出しデータD3は、この後
EFM復調部39においてEFM復調処理され、CIR
Cデコード部40においてCIRC復号化処理され、さ
らにレイヤードECC復調部41において誤り訂正処理
が施されることにより記録前のフォーマットのデータD
4に変換され、この後インターフェイス回路20を介し
てホストコンピュータ11に送出される。
【0035】このようにしてこの光ディスク装置10
は、ホストコンピュータ11から供給された記録データ
D1を光ディスク12に記録したり、この光ディスク装
置12に記録されているデータを再生してホストコンピ
ュータ11に送出したりすることができるようになされ
ている。
【0036】かかる構成に加えてこの光ディスク装置1
0の場合、レーザパワー及び回転速度にそれぞれ上限が
あるという条件下において、記録モード時、光ディスク
12の材質毎に、記録速度を変化させて記録するように
なされている。
【0037】実際上CPU35は、上述のデータD1の
記録に先立ち、サーボ制御部28を介して、スピンドル
モータ30、スレッドモータ33及び2軸アクチュエー
タをそれぞれ制御することにより、現在位置がリードイ
ンエリア内に入るように光ピックアップ27を移動させ
る。
【0038】さらにCPU35は、RFアンプ26及び
光ピックアップ27を順次介して光ビームをリードイン
エリア内に照射させ、この光ピックアップ27に、リー
ドインエリアからの反射光の中からスペシャルインフォ
メーション2を抽出させ、抽出したスペシャルインフォ
メーション2をスタート時間信号S7としてRFアンプ
26を介して当該CPU35に送出させる。
【0039】そしてCPU35は、供給されたスタート
時間信号S7に基づいて光ディスク12の材質を確認
し、続いてメモリ42に格納されている対応表(図3)
に基づき、確認した光ディスク12の材質に応じて、20
[mW]以下のパワー及びこれに対応する記録速度を全て求
める。
【0040】次いでCPU35は、光ディスク12の材
質に対応する記録時の記録速度として、最速の記録速度
を暫定的に設定する。例えば、当該材質がアゾ又はシア
ニンであるときは最速の記録速度は10倍速、当該材質が
フタロシアニンであるときは最速の記録速度は12倍速と
なる。
【0041】さらにCPU35は、当該材質の最速の記
録速度における回転速度の最大値を算出し、この回転速
度の最大値が所定回転速度(5347.6[rpm])を越える場
合には、回転速度が所定回転速度以下となるように記録
倍速を下げる。
【0042】すなわちCPU35は、当該材質がアゾ又
はシアニンであるときは、記録速度を、回転速度が全領
域に渡って所定回転速度以下となる10倍速になるように
設定するのに対して、当該材質がフタロシアニンである
ときは、記録速度を、光ディスク半径30[mm]以下の領域
で10倍速に、30[mm]以上の領域で12倍速になるように設
定することにより、12倍速の記録速度でも、光ディスク
半径30[mm]以上の領域で回転速度が所定回転速度以下と
なり、光ディスク12の振動のぶれを防止することがで
きる。
【0043】そしてCPU35は、ステップSP12に
進んで、サーボ制御部28及びスピンドルモータ31を
順次に介してステップSP8又はステップSP11にお
いて設定した記録速度になるように制御すると共に、R
Fアンプ26及び光ピックアップ27を順次介して光ビ
ームをプログラムエリアに照射して、記録データD1の
記録を実行する。
【0044】このようにしてこの光ディスク装置10に
おいては、光ディスク12の材質の如何を問わず、光デ
ィスク12の振動のぶれを防止しながら、記録データの
記録時間を短縮できる。
【0045】(2)記録モード時におけるCPU35の
処理 次にこの光ディスク装置10の記録モード時におけるC
PU35の一連の処理手順について説明する。この光デ
ィスク装置10において、CPU35は、光ディスク1
2が図示しない光ディスクドライブに挿入されると、図
5に示す記録モード処理手順RT1に従って記録処理を
する。
【0046】すなわちCPU35は、光ディスク12が
光ディスクドライブに挿入されると、記録処理をSP1
において開始する。
【0047】次いでCPU35は、ステップSP2に進
んで、光ディスクの形状等を判別する。
【0048】すなわちCPU35は、サーボ制御部28
及びスピンドルドライバ30を順次介してスピンドルモ
ータ31を所定の一定のトルクで回転させ、回転する光
ディスク12の慣性モーメントを図示しない測定手段を
介して測定し、当該測定結果に基づいて光ディスク12
の大きさ(半径8[cm]か12[cm]か)を判別する。
【0049】続いてCPU35は、RFアンプ26及び
光ピックアップ27を順次介して光ビームを光ディスク
12に照射し、この光ピックアップ27に、光ディスク
12からの当該反射光の反射率に基づいて、光ディスク
12がCD−RWか又はその他の光ディスク(CD−R及びCD
−ROM(ROM;Read Only Memory))かを判別させて、当
該判別結果を第1媒体判別信号S8としてRFアンプを
介して当該CPU35に送出させる。
【0050】さらにCPU35は、光ピックアップ27
に、上記の光ディスク12からの反射光に基づいて生成
された信号S9をATIPデコーダ部29に送出させ、
次いでATIPデコーダ部29に、供給された信号S9
をデコード処理させ、光ディスク12におけるそのとき
のビームスポットの絶対番地を検出したか否か(すなわ
ち、CD−R(検出)かCD−ROM(非検出)か)を判別させ
て、当該判別結果を第2媒体判別信号S10としてRF
アンプを介して当該CPU35に送出させる。
【0051】そしてCPU35は、供給された第1媒体
判別信号S8に基づいて、光ディスク12がCD−RWかそ
の他の光ディスク(CD−RかCD−ROM)を判別すると共
に、供給された第2媒体判別信号S10に基づいて、光
ディスク12がCD−RかCD−ROMかを判別する。
【0052】次いでCPU35は、ステップSP3に進
んで、ホストコンピュータ11から何らかの命令が与え
られるまで待機し、ホストコンピュータ11から命令が
与えられた場合ステップSP4に進んで、この命令が記
録命令か否かを判断する。
【0053】ここでCPU35は、ステップSP4にお
いて否定結果を得た場合は、その命令を実行しステップ
SP3に戻り、再びホストコンピュータ11から何らか
の命令が与えられるまで待機し、これに対してステップ
SP4において肯定結果を得た場合は、ステップS6に
進んで、サーボ制御部28を介して、スピンドルモータ
30、スレッドモータ33及び2軸アクチュエータをそ
れぞれ制御することにより、現在位置がリードインエリ
ア内に入るように光ピックアップ27を移動させる。
【0054】さらにCPU35は、RFアンプ26及び
光ピックアップ27を順次介して光ビームをリードイン
エリア内に照射させ、この光ピックアップ27に、リー
ドインエリアからの反射光の中からスペシャルインフォ
メーション2を抽出させ、抽出したスペシャルインフォ
メーション2をスタート時間信号S7としてRFアンプ
26を介して当該CPU35に送出させる。
【0055】そしてCPU35は、供給されたスタート
時間信号S7に基づいて光ディスク12の材質を確認
し、続いてメモリ42に格納されている対応表(図3)
に基づき、確認した光ディスク12の材質に応じて、20
[mW]以下のパワー及びこれに対応する記録速度を全て求
める。
【0056】続いてCPU35は、ステップS7に進ん
で、サーボ制御部28を介して、スピンドルモータ3
0、スレッドモータ33及び2軸アクチュエータをそれ
ぞれ制御することにより、現在位置がパワーキャリブレ
ーションエリア内に入るように光ピックアップ27を移
動させる。
【0057】さらにCPU35は、ステップSP6にお
いて求めた各パワーについてそれぞれ最適なパワーを検
出する処理であるパワーキャリブレーションをする。
【0058】すなわちCPU35は、RFアンプ26及
び光ピックアップ27を介して、ステップSP6におい
て求めた各パワーについて、当該レーザパワーを中心値
として変調しながら、パワーキャリブレーションエリア
内で所定の試書きデータを順次試書きする。
【0059】このとき光ピックアップ27は、光ディス
ク12からの反射光に基づいてアシンメトリを算出し、
この算出結果をRFアンプ26経由でアシンメトリ信号
S10としてCPU35に送出する。
【0060】そしてCPU35は、供給されたアシンメ
トリ信号S10に基づいて、各記録速度について、パワ
ーキャリブレーションエリア内に照射された各光ビーム
のうちどのパワーが最適であるか否かを判断し、上述の
データD1の記録時における最適パワーを検出し、これ
をもってパワーキャリブレーションを終了する。
【0061】次いでCPU35は、ステップSP8に進
んで、ステップSP7で確認した光ディスク12の材質
に対応する記録時の記録速度として、最速の記録速度を
暫定的に設定する。
【0062】さらにCPU35は、当該材質の最速の記
録速度における回転速度の最大値を算出し、この回転速
度の最大値が所定回転速度(5347.6[rpm])を越える場
合には、記録倍速を1ステップ下げて回転速度を常時所
定回転速度以下にするように設定する。
【0063】すなわちCPU35は、当該材質がアゾ又
はシアニンであるときは、回転速度が全領域に渡って所
定回転速度以下となるので、記録速度を10倍速になるよ
うに設定するのに対して、当該材質がフタロシアニンで
あるときは、12倍速の記録速度では、光ディスク半径30
[mm]以上の領域で回転速度が所定回転速度以上となるの
で、記録速度を、光ディスク半径30[mm]以下の領域で10
倍速に、30[mm]以上の領域で12倍速になるように設定す
る。
【0064】続いてCPU35は、ステップSP9に進
んで、ホストコンピュータ11から記録データD1を受
け取り、続くステップSP10において、光ディスク1
2におけるそのときの光ディスク12の半径(記録位
置)が30[mm]以内であるか否かを判定する。
【0065】ここでCPU35は、ステップSP10に
おいて肯定結果を得た場合は、ステップSP11に進ん
で記録時の記録速度を10倍速に再設定し、若しくはステ
ップSP10において否定結果を得た場合は、ステップ
SP8で設定した記録速度を維持する。
【0066】次いでCPU35は、ステップSP12に
進んで、サーボ制御部28及びスピンドルモータ31を
順次に介してステップSP8又はステップSP11にお
いて設定した記録速度になるように制御すると共に、R
Fアンプ26及び光ピックアップ27を順次介して光ビ
ームをプログラムエリアに照射して、記録データD1の
記録を実行する。
【0067】そしてCPU35は、続くステップSP1
3においてホストコンピュータ11から与えられた全て
のデータD1の記録処理が終了したか否かを判断する。
【0068】ここでCPU35は、ステップSP11に
おいて肯定結果を得た場合は、ステップSP3に戻り、
再びホストコンピュータ11から何らかの命令が与えら
れるまで待機し、これに対してステップSP11におい
て否定結果を得た場合は、上述のようにホストコンピュ
ータ11から与えられるデータD1の光ディスク12へ
の記録動作を継続させる。
【0069】(3)本実施の形態の動作及び効果 以上の構成において、この光ディスク装置10では、光
ディスク12を所定回転速度以下で回転させながら、所
定パワー以下の光ビームを光ディスク12に照射すると
いう条件下で、光ディスク12の記録面の種類毎に記録
可能な範囲の速度速度のうち、光ディスク12の外周側
ほど大きな記録速度を選択し、選択した記録速度で記録
データD1を光ディスク12に記録する。
【0070】これにより、光ディスク12を所定回転速
度以下で回転させているので回転する光ディスク12の
振動のぶれを防止できると共に、光ディスク12の回転
数を所定回転速度以下に抑えるという条件下で光ディス
ク12の外周側ほど大きな速度値で記録しているので、
その分だけ、速度値が常に一定な従来のCLV方式を用い
た場合よりも、記録データの記録時間を短縮できる。
【0071】さらにこの光ディスク装置10では、光デ
ィスク12の回転速度が所定回転速度に最も近づく値を
選択することにより、記録速度を最も大きくすることが
できるので、記録時間を最大限に短縮できる。
【0072】以上の構成によれば、光ディスク12を所
定回転速度以下で回転させながら、所定パワー以下の光
ビームを光ディスク12に照射するという条件下で、光
ディスク12の記録面の種類毎に記録可能な範囲の速度
速度のうち、光ディスク12の外周側ほど大きな記録速
度を選択し、選択した記録速度で記録データD1を光デ
ィスク12に記録する。
【0073】これにより、光ディスク12を所定回転速
度以下で回転させているので回転する光ディスク12の
振動のぶれを防止できると共に、光ディスク12の回転
数を所定回転速度以下に抑えるという条件下で光ディス
ク12の外周側ほど大きな速度値で記録しているので、
その分だけ、速度値が常に一定な従来のCLV方式を用い
た場合よりも、記録データの記録時間を短縮でき、かく
して記録効率を向上させ得る記録装置を実現できる。
【0074】(4)他の実施の形態 なお上述の実施の形態では、光ディスク12の材質に応
じて回転速度を制御するようにした場合について述べた
が、本発明はこれに限らず、例えば光ディスク12の製
造業者に応じて、又は光ディスク12の材質及び製造業
者に応じて、回転速度を制御するようにしても良い。こ
れは、光ディスク12が同じ材質でもその製造業者が異
なる場合は、記録に必要なレーザパワーが異なるためで
ある。この製造業者の情報も、材質の情報と同様にスペ
シャルインフォメーション2に記録されているので、ス
テップSP6で読み取り可能である。
【0075】また上述の実施の形態では、本発明をCD−
Rに対応する光ディスク装置に適用するようにした場合
について述べたが、本発明はこれに限らず、例えばCD−
R以外のDVD−RAM(DVD:Digital Versatile Disc)等の
書き込み可能な光ディスクその他種々のリライタブル型
の記録装置に適用することができる。
【0076】さらに上述の実施の形態によれば、光ディ
スク半径30[mm]の領域で記録速度を10倍速から12倍速に
切り替えるようにした場合について述べたが、本発明は
これに限らず、半径30[mm]より大きな半径の領域で、光
ディスク12の材質に応じて定められた範囲内において
記録速度を切り替えてもよい。
【0077】また上述の実施の形態によれば、メモリ4
2に格納している記録速度が10及び12倍速のみである場
合について述べたが、本発明はこれに限らず、光ディス
ク12の材質に応じて、記録速度の種類(例えば11倍
速、13倍速等)を増やしても良い。
【0078】さらに上述の実施の形態によれば、光ディ
スク12の材質を判別する判別手段を、いずれも、光ピ
ックアップ27とCPU35とから構成するようにした
場合について述べたが、本発明はこれに限らず、これら
を一体として設けるようにしても良い。
【0079】さらに上述の実施の形態によれば、光ディ
スク12の材質毎に記録可能な範囲での複数の速度値を
記憶する記憶手段をメモリ42から構成すると共に、記
憶手段に記憶されている複数の速度値のうち記憶媒質毎
に記録速度を選択的に読み出す読出し手段をCPU35
から構成するようにした場合についてが、本発明はこれ
に限らず、CPU35内にメモリ42を設けるようにし
ても良い。
【0080】さらに上述の実施の形態によれば、光ディ
スク12の回転速度を制御する制御手段を、CPU1
2、サーボ制御部28、スピンドルドライバ30及びス
ピンドルモータ31から構成するようにした場合につい
て述べたが、本発明はこれに限らず、例えばサーボ制御
部28、スピンドルドライバ30及びスピンドルモータ
31を一体として設けるようにしても良い。
【0081】さらに上述の実施の形態では、光ディスク
12を所定回転速度5437.6[rpm]以下で回転させなが
ら、供給される記録データD1に応じて変調した所定パ
ワー20[mW]以下の光ビームを光ディスク12に照射する
という記録条件下で、光ディスク12の材質に応じた記
録速度(速度値)を設定するようにした場合について述
べたが、本発明はこれに加えて、光ディスク12の偏
芯、偏重心又はスキューを考慮して、光ディスク12の
回転速度に制限を加えても良い。これにより光ピックア
ップ27、スピンドルモータ31及びスレッドモータ3
3の制御が容易になる。
【0082】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、記録装置
において、記録条件下で記録媒体の種類毎に記録可能
な、所定の線速度を変倍して得られる複数の速度値を記
録する記録手段と、記録媒体の種類を判別する判別手段
と、記録手段に記録されている複数の速度値のうち、判
別手段により判別された種類に対応し、かつ記録媒体の
外周側の領域ほど大きい速度値を選択的に読み出す読出
し手段と、読出し手段により読み出された各速度値に応
じて、記録媒体の回転速度を制御する制御手段とを設け
るようにした。
【0083】この結果、光ディスクを所定回転速度以下
で回転させているので回転する光ディスクの振動のぶれ
を防止できると共に、光ディスクの回転数を所定回転速
度以下に抑えるという条件下で光ディスクの外周側ほど
大きな速度値で記録しているので、その分だけ、速度値
が常に一定な従来のCLV方式を用いた場合よりも、記録
データの記録時間を短縮でき、かくして記録効率を向上
させ得る記録装置を実現できる。
【0084】また本発明においては、記録方法におい
て、記録条件下で記録媒体の種類毎に記録可能な、所定
の線速度を変倍して得られる複数の速度値を記録する第
1のステップと、記録媒体の種類を判別する第2のステ
ップと、第1のステップにて記録されている複数の速度
値のうち、第2のステップにて判別された種類に対応
し、かつ記録媒体の外周側の領域ほど大きい速度値を選
択的に読み出す第3のステップと、第3のステップにて
読み出された各速度値に応じて、記録媒体の回転速度を
制御する第4のステップとを設けるようにした。
【0085】この結果、光ディスクを所定回転速度以下
で回転させているので回転する光ディスクの振動のぶれ
を防止できると共に、光ディスクの回転数を所定回転速
度以下に抑えるという条件下で光ディスクの外周側ほど
大きな速度値で記録しているので、その分だけ、速度値
が常に一定な従来のCLV方式を用いた場合よりも、記録
データの記録時間を短縮でき、かくして記録効率を向上
させ得る記録装置を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態における光ディスク装置の回路構
成を示すブロック図である。
【図2】光ディスクのレイアウトを示す側面図である。
【図3】ディスクの材質毎の記録速度と必要なパワーと
の関係を示す図である。
【図4】各記録速度におけるスピンドル回転数とディス
ク半径との関係を示すグラフである。
【図5】記録モード処理手順を示すフローチャートであ
る。
【符号の説明】
10……光ディスク装置 11……ホストコンピュータ
12……光ディスク、21……エンコード部 22…
…バッファメモリ 27……光ピックアップ 35…C
PU 36……デコーダ部。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】記録媒体を所定回転速度以下で回転させな
    がら、供給される記録データに応じて変調した所定パワ
    ー以下の光ビームを上記記録媒体に照射するようにして
    上記記録データを記録する記録装置において、 上記記録条件下で上記記録媒体の種類毎に記録可能な、
    所定の線速度を変倍して得られる複数の速度値を記録す
    る記録手段と、 上記記録媒体の種類を判別する判別手段と、 上記記録手段に記録されている上記複数の速度値のう
    ち、上記判別手段により判別された上記種類に対応し、
    かつ上記記録媒体の外周側の領域ほど大きい上記速度値
    を選択的に読み出す読出し手段と、 上記読出し手段により読み出された各上記速度値に応じ
    て、上記記録媒体の回転速度を制御する制御手段とを具
    えることを特徴とする記録装置。
  2. 【請求項2】上記読出し手段は、 上記記録媒体の回転速度が上記所定回転速度に最も近づ
    く値を選択することを特徴とする請求項1に記載の記録
    装置。
  3. 【請求項3】上記記録媒体の種類は、当該記録媒体の材
    質を表すことを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  4. 【請求項4】上記記録媒体の種類は、当該記録媒体の製
    造業者を表すことを特徴とする請求項1に記載の記録装
    置。
  5. 【請求項5】記録媒体を所定回転速度以下で回転させな
    がら、供給される記録データに応じて変調した所定パワ
    ー以下の光ビームを上記記録媒体に照射するようにして
    上記記録データを記録する記録方法において、 上記記録条件下で上記記録媒体の種類毎に記録可能な、
    所定の線速度を変倍して得られる複数の速度値を記録す
    る第1のステップと、 上記記録媒体の種類を判別する第2のステップと、 上記第1のステップにて記録されている上記複数の速度
    値のうち、上記第2のステップにて判別された上記種類
    に対応し、かつ上記記録媒体の外周側の領域ほど大きい
    上記速度値を選択的に読み出す第3のステップと、 上記第3のステップにて読み出された各上記速度値に応
    じて、上記記録媒体の回転速度を制御する第4のステッ
    プとを具えることを特徴とする記録方法。
  6. 【請求項6】上記第3のステップでは、 上記記録媒体の回転速度が上記所定回転速度に最も近づ
    く値を選択することを特徴とする請求項5に記載の記録
    方法。
  7. 【請求項7】上記記録媒体の種類は、当該記録媒体の材
    質を表すことを特徴とする請求項5に記載の記録方法。
  8. 【請求項8】上記記録媒体の種類は、当該記録媒体の製
    造業者を表すことを特徴とする請求項5に記載の記録方
    法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7474597B2 (en) 2001-03-19 2009-01-06 Ricoh Company, Ltd. Writing method for optical disc, processing method for information, optical disc apparatus, and information processing apparatus

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