JP2002197838A - 光ディスク装置、光ディスク装置の制御方法及び光ディスク装置のプログラム - Google Patents

光ディスク装置、光ディスク装置の制御方法及び光ディスク装置のプログラム

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JP2002197838A
JP2002197838A JP2000401372A JP2000401372A JP2002197838A JP 2002197838 A JP2002197838 A JP 2002197838A JP 2000401372 A JP2000401372 A JP 2000401372A JP 2000401372 A JP2000401372 A JP 2000401372A JP 2002197838 A JP2002197838 A JP 2002197838A
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area
optical disk
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program
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JP2000401372A
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English (en)
Inventor
Tsunemitsu Takase
経光 高瀬
Kiyoshi Arai
清 新井
Tadayuki Misaizu
忠之 美細津
Shigeki Tsukatani
茂樹 塚谷
Hirokuni Hashimoto
裕邦 橋本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、光ディスク装置、光ディスク装置
の制御方法及び光ディスク装置のプログラムに関し、特
にCD−RW(CD−Rewritable)等の書き換え可能な
光ディスクに適用して、従来に比して一段と短い時間で
ブランクの処理を実行することができるようにする。 【解決手段】 本発明は、プログラムエリアの消去コマ
ンドに対して、管理領域の一部にマーカーを記録し、又
はこのマーカーの有無によりプログラムエリアを処理す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ディスク装置、
光ディスク装置の制御方法及び光ディスク装置のプログ
ラムに関し、特にCD−RW(CD−Rewritable)等の
書き換え可能な光ディスクに適用することができる。本
発明は、プログラムエリアの消去コマンドに対して、管
理領域の一部にマーカーを記録することにより、またこ
のマーカーの有無によりプログラムエリアを処理するこ
とにより、従来に比して一段と短い時間でブランクの処
理を実行することができるようにする。
【0002】
【従来の技術】従来、書き換え可能な光ディスクである
CD−RWにおいては、ブランクの処理により記録済み
の光ディスクを初期化し、何らデータが記録されていな
い光ディスクとして使用するようになされている。
【0003】すなわち図5に示すように、CD−RWの
光ディスクにおいては、半径45〔mm〕より半径46
〔mm〕までの領域に、内周側よりPCA(Power Cali
bration Area)、PMA(Program Memory Area )が順
次設定される。ここでPCAは、光ディスクに照射する
レーザービームの光量調整に利用される領域である。ま
たPMAは、この光ディスクのインデックス、トラック
を管理する管理情報が記録される。
【0004】さらに光ディスクは、続いて半径50〔m
m〕までの領域がリードインエリアに設定され、続いて
プログラムエリア、リードアウトエリアが設定される。
ここでプログラムエリアは、この光ディスクに記録する
各種データが記録される。またリードインエリアは、こ
のプログラムエリアを管理する管理用情報を記録する管
理領域であり、管理情報としてTOC(Table Of Conte
nt)が記録される。光ディスクでは、これらリードイン
エリア、プログラムエリア、リードアウトエリアにより
セッションが構成され、リードアウトエリアは、このセ
ッションの終わりを定義し、プログラムエリアに最大に
データを記録した場合に、半径120〔mm〕の位置で
リードアウトエリアが終了するように構成される。
【0005】このような構成に係る光ディスクについ
て、ブランクの処理においては、リードインエリアから
外周側、全面にレーザービームを照射して記録済みのデ
ータを完全に消去する方法(フルブランク(Full Blan
k))があり、この方法の場合、処理に時間を要する欠
点があった。
【0006】これに対してこのブランクの処理において
は、いわゆるミニマリーブランクと呼ばれる処理もあ
り、この処理においては、リードインエリアの全てと、
続くプログラムエリアの先頭所定範囲(タイムコードで
00:00:00〜00:02:00の領域)との領域
ARにレーザービームを照射し、これらの領域ARのみ
選択的に未記録の状態に設定することに光ディスクを初
期化するようになされている。ここでこのプログラムエ
リアの先頭領域においては、プログラムエリアのトラッ
クの情報が記録されていることになる。このミニマリー
ブランクの処理においては、フルブランクによる場合に
比して、処理に要する時間を格段的に短くすることがで
きる。
【0007】これによりこのようにミニマリーブランク
の処理により初期化された光ディスクをアクセスする場
合、光ディスク装置では、リードインエリアと、プログ
ラムエリアの先頭とをアクセスして未記録の光ディスク
と判定してデータを記録するようになされ、結果として
プログラムエリアの未消去のデータについては、重ね書
きにより消去するようになされている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところでこのようなミ
ニマリーブランクの処理以上に、ブランクの処理に要す
る時間を短くすることができれば、さらに一段とこの種
の光ディスク装置の使い勝手を向上できると考えられ
る。
【0009】すなわちミニマリーブランクの処理におい
ては、リードインエリアの全てと、続くプログラムエリ
アの先頭所定時間分を消去することにより、標準速度で
消去の処理を実行する場合、処理に約3分もの時間を要
する。
【0010】本発明は以上の点を考慮してなされたもの
で、従来に比して一段と短い時間でブランクの処理を実
行することができる光ディスク装置、光ディスク装置の
制御方法、光ディスク装置のプログラムを提案しようと
するものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め請求項1、請求項12又は請求項16の発明において
は、光ディスク装置、光ディスク装置の制御方法又は光
ディスク装置のプログラムに適用して、ホスト装置から
のプログラムエリアの消去のコマンドに対して、管理領
域の一部領域に所定のマーカーを記録する。
【0012】また請求項7、請求項14又は請求項17
の発明においては、光ディスク装置、光ディスク装置の
制御方法又は光ディスク装置のプログラムに適用して、
管理領域の一部領域に所定のマーカーが記録されている
場合、ホスト装置からの書き込みのコマンドに対して、
プログラムエリアに記録されたデータを消去すべきデー
タとして書き込みのコマンドによる処理を実行する。
【0013】また請求項18、請求項20又は請求項2
2の発明においては、光ディスク装置、光ディスク装置
の制御方法又は光ディスク装置のプログラムに適用し
て、ホスト装置からの管理領域の消去を直接に又は間接
的に指示するコマンドに対して、管理領域の一部領域に
所定のマーカーを記録する。
【0014】また請求項19、請求項21又は請求項2
3の発明においては、光ディスク装置、光ディスク装置
の制御方法又は光ディスク装置のプログラムに適用し
て、管理領域の一部領域に所定のマーカーが記録されて
いる場合、ホスト装置からの管理領域の記録に従った処
理のコマンドに対して、管理領域が消去されているもの
としてコマンドによる処理を実行する。
【0015】請求項1、請求項12又は請求項16の構
成によれば、ホスト装置からのプログラムエリアの消去
のコマンドに対して、管理領域の一部領域に所定のマー
カーを記録することにより、このマーカーの有無によ
り、プログラムエリアの処理を切り換えて、従来のミニ
マリーブランクにより処理された光ディスクと同様に処
理することができる。これにより管理領域の全部を消去
する場合に比して、短い時間によりブランクの処理を実
行することができる。
【0016】また請求項7、請求項14又は請求項17
の発明においては、管理領域の一部領域に所定のマーカ
ーが記録されている場合、ホスト装置からの書き込みの
コマンドに対して、プログラムエリアに記録されたデー
タを消去すべきデータとして書き込みのコマンドによる
処理を実行することにより、管理領域を一部処理しただ
けの簡易な処理に係る光ディスクを従来のミニマリーブ
ランクによる光ディスクと同様に処理することができ、
その分短い時間のブランクの処理に係る光ディスクを処
理することができる。
【0017】また請求項18、請求項20又は請求項2
2の構成によれば、ホスト装置からの管理領域の消去を
直接に又は間接的に指示するコマンドに対して、管理領
域の一部領域に所定のマーカーを記録することにより、
このマーカーの有無により、管理領域が消去されている
ものとして処理して、例えば従来のミニマリーブランク
により処理された光ディスクと同様に処理することがで
きる。これにより管理領域の全部を消去する場合に比し
て、短い時間によりブランクの処理を実行することがで
きる。
【0018】また請求項19、請求項21又は請求項2
3の発明においては、管理領域の一部領域に所定のマー
カーが記録されている場合、ホスト装置からの管理領域
の記録に従った処理のコマンドに対して、管理領域が消
去されているものとしてコマンドによる処理を実行する
ことにより、管理領域を一部処理しただけの簡易な処理
に係る光ディスクを例えば従来のミニマリーブランクに
よる光ディスクと同様に処理することができ、その分短
い時間のブランクの処理に係る光ディスクを処理するこ
とができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、適宜図面を参照しながら本
発明の実施の形態を詳述する。
【0020】(1)第1の実施の形態 (1−1)第1の実施の形態の構成 図2は、本発明の第1の実施の形態に係る光ディスク装
置を示すブロック図である。この光ディスク装置1は、
ホスト2の制御により光ディスク3をアクセスする。な
おこの光ディスク装置1におけるアクセス対象の光ディ
スク3は、いわゆるCDのファミリーであるオーディオ
信号を記録したCD、CD−ROM、CD−R、CD−
RW等である。
【0021】すなわちこの光ディスク装置1において、
スピンドルモータ4は、サーボ制御回路5の制御による
スピンドルドライバ6の駆動により、光ディスク3を所
定の回転速度により回転駆動する。ここでスピンドルド
ライバ6は、スピンドルモータ4を駆動するドライバで
ある。スレッドモータ7は、サーボ制御回路5の制御に
よるスレッドドライバ8の駆動により、光ピックアップ
9を光ディスク3の半径方向に可動する。ここでスレッ
ドドライバ8は、スレッドモータ7を駆動するドライバ
である。
【0022】光ピックアップ9は、内蔵の半導体レーザ
ーよりレーザービームを出射し、対物レンズを介してこ
のレーザービームを光ディスク3の情報記録面に照射す
る。またこのレーザービームの照射により得られる戻り
光を対物レンズを介して所定の受光素子により受光す
る。光ピックアップ9は、この受光素子の受光結果を電
流電圧変換処理した後、マトリックス演算処理し、これ
によりトラッキングエラー量に応じて信号レベルが変化
するトラッキングエラー信号及びフォーカスエラー量に
応じて信号レベルが変化するフォーカスエラー信号によ
るサーボエラー信号S1、光ディスク3に形成されたグ
ルーブの蛇行に応じて信号レベルが変化するプッシュプ
ル信号S2、ピットの有無に応じて信号レベルが変化す
る再生信号等を生成して出力する。
【0023】光ピックアップ9は、このようなレーザー
ビーム、戻り光の処理に供する対物レンズが2軸アクチ
ュエータに保持され、ここの2軸アクチュエータがサー
ボ制御回路5の制御による2軸アクチュエータドライバ
10により駆動されるようになされている。ここで2軸
アクチュエータドライバ10は、2軸アクチュエータを
駆動するドライバである。これにより光ピックアップ9
は、トラッキング制御及びフォーカス制御できるように
なされている。
【0024】さらに光ピックアップ9は、所定のタイミ
ングで光ディスク3に照射するレーザービームの光量を
立ち上げ、これにより光ディスク3にピット列を形成し
て所望のデータを記録し、さらには光ディスク3に形成
されたピット列を消去して光ディスクに記録されたデー
タを物理的に消去する。
【0025】RFAMP部12は、光ピックアップ9の
出力信号を所定利得により増幅して出力する。すなわち
RFAMP部12は、サーボエラー信号S1を増幅して
サーボ制御回路5に出力し、またプッシュプル信号S2
を増幅してATIPデコーダ13に出力する。これに対
して再生信号については、所定利得で増幅して2値化
し、その結果得られる2値化信号S3をデコーダ部14
に出力する。さらにRFAMP部12は、これらの処理
に加えて、再生信号の信号レベルを所定のしきい値によ
り判定することにより、光ディスク3の反射率を基準に
して光ディスク3の種類を判別する判別信号を生成し、
この判別信号を中央処理ユニット(CPU)15に出力
する。また同様の再生信号の振幅の判定により、ピット
列の有無により未記録領域を検出する検出信号S4を生
成して中央処理ユニット15に出力する。これによりこ
の光ディスク装置1では、この検出信号S4により光デ
ィスク3の未記録領域を中央処理ユニット15で検出で
きるようになされている。
【0026】またRFAMP部12は、半導体レーザー
の駆動回路を有し、この駆動回路によりエンコーダ部2
3の出力データD2に応じて、又は所定の信号レベルを
基準にして、半導体レーザーを駆動することにより、書
き込み時、消去時、光ピックアップ9より出力されるレ
ーザービームの光量を立ち上げる。
【0027】ATIPデコーダ13は、RFAMP部1
2より得られるプッシュプル信号S2をデコードするこ
とにより、グルーブの蛇行により光ディスク3に記録さ
れた位置情報である絶対時間情報(ATIP:Absolute
Time In Pre-Groove )を検出して中央処理ユニット1
5に出力する。これによりこの光ディスク装置1では、
レーザービーム照射位置の位置情報を中央処理ユニット
15で取得できるようになされている。
【0028】またATIPデコーダ13は、このような
絶対時間情報が検出できない場合には、その旨の判別信
号を出力し、これにより中央処理ユニット15におい
て、この判別信号によっても光ディスク3の種類を判別
できるようにする。さらにATIPデコーダ13は、こ
れらの処理を実行する際に、内蔵のPLL回路によりク
ロックを生成してプッシュプル信号S2を処理するよう
になされ、これにより光ディスク装置1では、光ディス
ク3に何らデータが記録されていない場合には、このク
ロックを基準にして動作できるようになされている。
【0029】サーボ制御回路5は、RFAMP部12を
介して光ピックアップ9より得られるサーボエラー信号
S1を受け、このサーボエラー信号S1が所定の信号レ
ベルになるように、2軸アクチュエータドライバ10の
動作を制御する。これによりこの光ディスク装置1で
は、サーボループを形成してトラッキング制御及びフォ
ーカス制御するようになされている。
【0030】さらにサーボ制御回路5は、ATIPデコ
ーダ13より得られる位置情報を基準にした中央処理ユ
ニット15の制御により、スレッドドライバ8の動作を
制御し、これにより中央処理ユニット15により指示さ
れる箇所に光ピックアップ9をシークさせる。またサー
ボ制御回路5は、同様のATIPデコーダ13より得ら
れる位置情報を基準にした中央処理ユニット15の制御
により、スピンドルドライバ6の動作を制御し、これに
より光ディスク3を所定の回転速度により回転駆動す
る。
【0031】デコーダ部14は、RFAMP部12より
出力される2値化信号S3を信号処理して光ディスク3
に記録されたデータを再生する。すなわちデコーダ部1
4において、PLL(Phase Locked Loop )回路16
は、2値化信号S3を基準にしてクロックを生成し、S
YNC検出回路17は、このクロックを基準にして2値
化信号S3を順次ラッチしてシリアルデータ列を生成
し、このシリアルデータを所定のパターンと比較するこ
とにより、このシリアルデータ列より同期パターンを検
出する。
【0032】EFM(eight to fourteen Modulation)
復調回路18は、この同期パターン検出のタイミングを
基準にしてシリアルデータ列を取り込んでEFM復調
し、その処理結果である復調データを出力する。CIR
C(Cross Interleave Reed-Solomon )19は、この復
号データをデインターリーブ処理、誤り訂正処理して出
力し、レイヤードECC (Error Correcting Code)回路
20は、さらにこの出力データを誤り訂正処理する。
【0033】これらの処理によりデコーダ部14は、光
ピックアップ9の出力信号を信号処理して光ディスク3
に記録されたユーザーデータを再生できるようになされ
ている。デコーダ部14は、この一連の処理において、
EFM復調回路18の出力データを所定のタイミングで
取り込んで選択的に処理し、これにより光ディスク3に
記録されたサブコードを取得し、このサブコードを中央
処理ユニット15に通知する。ここでこのサブコードに
おいては、論理的な消去状態(いわゆる論理消去であ
る)を示すコードを設定できるようになされており、こ
れにより中央処理ユニット15においては、このサブコ
ードによる論理消去の箇所についても検出できるように
なされている。因みに、論理消去の状態は、モード0の
設定により実行される。またデコーダ部14は、同様の
処理により、TOCのデータ、PMA等のデータを再生
して中央処理ユニット15に出力する。
【0034】なおデコーダ部14においては、中央処理
ユニット15の制御により光ディスク3に応じて処理を
切り換え、又は一部で処理を中止し、これにより例えば
光ディスク3がオーディオ信号を記録したコンパクトデ
ィスクの場合、CIRCデコーダ19より得られるユー
ザーデータを続くインターフェース22に直接出力し
て、光ディスク3に応じた処理を実行できるようになさ
れている。
【0035】インターフェース(I/F)22は、ホス
ト装置とのインターフェースであり、ホスト2より出力
される各種コマンドを中央処理ユニット15に通知す
る。またこのコマンドの通知に対する応答を中央処理ユ
ニット15より受け、この応答をホスト2に出力する。
またインターフェース22は、光ディスク3より再生し
たユーザーデータD4をデコーダ部14より受け、ホス
ト2に出力する。またこれとは逆に、ホスト2より出力
されるユーザーデータD1を受け、エンコーダ部23に
出力する。なおインターフェース22は、これらユーザ
ーデータD1及びD4の入出力処理をバッファメモリ2
4を介して実行する。
【0036】エンコーダ部23は、このようにしてイン
ターフェース22より得られるユーザーデータを所定フ
ォーマットにより処理して出力データD2を出力する。
すなわちエンコーダ部23において、レイヤードECC
回路25は、ユーザーデータを所定データ単位で順次ブ
ロック化し、各ブロックに誤り訂正符号を付加して出力
する。CIRCエンコーダ26は、このレイヤードEC
C回路25の出力データに誤り訂正符号を付加し、さら
にインターリーブ処理して出力する。EFM変調回路2
7は、このCIRCエンコーダ26の出力データをEF
M変調する。エンコーダ部23は、このEFM変調回路
27の出力データに所定のタイミングで同期パターンを
介挿し、これらの処理結果をシリアルデータ列により出
力する。またエンコーダ部23は、中央処理ユニット1
5の制御により、レイヤードECC回路25における処
理等を切り換え、これにより各種光ディスク3のフォー
マットに対応できるようになされている。光ディスク装
置1では、このようにして得られるエンコーダ部23の
出力データD2により光ピックアップ9を駆動して所望
のデータを記録できるようになされている。
【0037】これらの処理において、エンコーダ部23
は、所定のタイミングでユーザーデータに代えて中央処
理ユニット15より出力されるサブコードを符号化処理
して出力データD2を生成する。これによりこの光ディ
スク装置1では、レーザービームを照射してピット列を
消去することによる物理的なデータの消去だけでなく、
サブコードの設定による論理消去の処理も実行できるよ
うになされている。
【0038】メモリ30は、中央処理ユニット15の制
御により、デコーダ部14より得られる光ディスク3の
ディスクID、TOC等のデータを記録して保持する。
【0039】中央処理ユニット15は、この光ディスク
装置1全体の動作を制御する制御回路であり、図示しな
い検出機構により光ディスク3の装填が検出されると、
又は光ディスク3が装填された状態で電源が立ち上げら
れると、サーボ制御回路5の動作を制御して光ディスク
3の回転を開始し、図1及び図3に示す処理手順を実行
する。
【0040】すなわち中央処理ユニット15は、光ディ
スク3の回転を開始すると、ステップSP1からステッ
プSP2に移り、光ディスク3の種類を判別する。ここ
で中央処理ユニット15は、サーボ制御回路5の制御に
より光ディスク3を一定のトルクで回転駆動して図示し
ない測定手段により慣性モーメントを測定することによ
り、光ディスク3が直径12〔cm〕のものか、直径8
〔cm〕のものかを判定する。
【0041】続いて中央処理ユニット15は、ステップ
SP3に移り、光ピックアップ9を光ディスク3のリー
ドインエリアのほぼ中央の位置にシークさせ、リードイ
ンエリアが消去された状態(すなわち物理的に消去され
た状態又は論理消去された状態の何れかの状態)にある
か否か判断する。ここでリードインエリアの中央部分が
消去された状態の場合、この光ディスク3にあっては、
フルブランクされた光ディスク、従来のミニマリーブラ
クに係る光ディスク、又は未だクローズされていない光
ディスクであると判断することができる。中央処理ユニ
ット15は、この場合、ステップSP4に移り、光ピッ
クアップ9をPMAにシークさせてPMAに記録された
情報を取得した後、ステップSP5に移る。かくするに
つきこの実施の形態において、中央処理ユニット15
は、リードインエリアのほぼ中央の部分が消去されてい
るか否か判断することにより、リードインエリア全体が
消去されているか否か判断するようになされている。
【0042】またリードインエリアの中央部分が消去さ
れていない場合、中央処理ユニット15は、ステップS
P3からステップSP6に移り、RFAMP部12より
得られる判定信号より、光ディスク3の反射率を基準に
して光ディスク3がCD−RWか否か判断する。
【0043】ここで肯定結果が得られると、中央処理ユ
ニット15は、ステップSP7に移り、ここで図4に示
すように、リードインエリアの一部領域に所定のマーカ
ーが設定されているか否か判断する。ここでこの実施の
形態において、このマーカーは、リードインエリアの先
頭より所定領域AR1(この実施の形態では、タイムコ
ードにより表される00:00:00〜00:02:0
0の範囲に相当する領域)のデータを物理的に消去する
ことにより、又は論理消去することにより形成される。
このマーカーの設定により、光ディスク装置1では、こ
のリードインエリアが消去されたものとして取り扱われ
ることを示すようになされ、その結果として光ディスク
3にあってはミニマリーブランクされたものとして取り
扱われることを示すようになされている。
【0044】中央処理ユニット15は、このためリード
インエリアの先頭より所定領域AR1を再生するように
サーボ制御回路5を介して光ピックアップ9等の動作を
制御し、これらの領域が物理的に消去されているか、又
は論理消去されているか判断する。ここで中央処理ユニ
ット15は、RFAMP部12の出力信号により、又は
サブコードの再生結果により、これら領域AR1を離散
的に再生して、又はこれら領域AR1の全体を再生し
て、領域AR1が消去されているか否か判定する。
【0045】ここで肯定結果が得られると、中央処理ユ
ニット15は、ステップSP4に移り、リードインエリ
ア全体が消去されている場合と同様に、光ピックアップ
9をPMAにシークさせてPMAに記録された情報を取
得した後、ステップSP5に移る(図3)。
【0046】これに対してリードインエリアの先頭所定
領域AR1が消去されていない場合、この場合、光ディ
スク3がクローズ処理されてなるCD−RWであること
により、中央処理ユニット15は、ステップSP7から
ステップSP8に移る。ここで中央処理ユニット15
は、リードインエリア全体を再生してTOCのデータを
得、このTOCのデータをメモリ30に保持する。
【0047】また光ディスク3がCD−RWではないと
判定された場合、この光ディスク3がオーディオ信号を
記録した光ディスク、CD−ROM等であることによ
り、中央処理ユニット15は、ステップSP6からステ
ップSP8に移り、同様に、リードインエリア全体を再
生してTOCのデータを得、このTOCのデータをメモ
リ30に保持する。
【0048】これらにより中央処理ユニット15は、リ
ードインエリアに有為なデータが記録されている場合に
は、リードインエリアよりTOCのデータを再生してメ
モリ30に保持するのに対し、リードインエリアが一部
でも消去されている場合には、PMAのデータのみ再生
してメモリ30に保持し、これらメモリ30に保持した
データに基づいて光ディスク3をアクセスするようにな
されている。
【0049】すなわち中央処理ユニット15は、続くス
テップSP5において、ホスト2からコマンドが入力さ
れたか否か判断し、否定結果が得られると、ステップS
P5を繰り返す。これにより中央処理ユニット15は、
ホスト2からのコマンドを待機し、ホスト2よりコマン
ドが得られると、ステップSP10に移る。
【0050】このステップSP10において、中央処理
ユニット15は、ホスト2からのコマンドが排出を指示
するコマンドか否か、又はミニマリーブランクを指示す
るコマンドか否か判断する。ここで肯定結果が得られる
と、中央処理ユニット15は、ステップSP11に移
り、ホスト2からのコマンドがミニマリーブランクか否
か判断する。ここで肯定結果が得られると、中央処理ユ
ニット15は、ステップSP12に移り、リードインエ
リアのマーカーが設定されているか否か、すなわちリー
ドインエリアの先頭所定領域AR1が消去されているか
否か判断する。
【0051】ここで否定結果が得られると、中央処理ユ
ニット15は、ステップSP13に移り、図4に示すよ
うに、このリードインエリアの先頭所定領域AR1を消
去するように、サーボ制御回路5等の動作を制御する。
これにより中央処理ユニット15は、この領域AR1の
消去によりマーカーを設定する。なおここで中央処理ユ
ニット15は、ホスト2を介して得られるコマンドによ
りユーザーの設定に応じて、物理的な消去により、又は
論理消去により、この先頭所定領域を消去する。
【0052】続いて中央処理ユニット15は、ステップ
SP14に移り、ここでプログラムエリアの先頭より所
定領域AR2(この実施の形態ではタイムコードで0
0:00:00〜00:02:00の領域)を消去した
後、ステップSP5に戻る。なおこの場合も中央処理ユ
ニット15は、ホスト2を介して得られるコマンドによ
るユーザーの設定に応じて、物理的な消去により、又は
論理消去により、この先頭所定領域AR2を消去する。
【0053】これに対してステップSP12で肯定結果
が得られると、この場合、ホスト2からのミニマリーブ
ランクの指示に対して、光ディスク3がリードインの先
頭領域AR1だけが消去されていると考えられることに
より、直接ステップSP14に移り、プログラムエリア
の先頭所定領域AR2を消去してステップSP5に戻
る。
【0054】これにより中央処理ユニット15は、リー
ドインエリアの消去を指示するミニマリーブランクのコ
マンドが入力された場合、それぞれリードインエリア及
びプログラムエリアの先頭所定領域AR1及びAR2の
み消去して処理を完了するようになされている。
【0055】中央処理ユニット15は、このようにして
リードインエリア等を処理すると、ステップSP5に戻
り、ここでホスト2よりコマンドが得られると、ステッ
プSP10に移る。ここでホスト2からのコマンドがミ
ニマリーブランク、排出以外のコマンドの場合、このス
テップSP10で否定結果が得られることにより、中央
処理ユニット15は、ステップSP15に移り、コマン
ドに対応する処理を実行してステップSP5に戻る。
【0056】すなわちホスト2より光ディスク3の種類
等を問い合わせるコマンドが入力された場合、中央処理
ユニット15は、このステップSP15において、光デ
ィスク3の種類、光ディスク3に記録されたファイル等
を通知する。また入力されたコマンドがこの通知により
光ディスク3のファイルを読み出すコマンドの場合、メ
モリ30に保持したTOCの記録より、対応するファイ
ルを読み出してホスト2に出力するように全体の動作を
制御し、ステップSP5に戻る。これに対して光ディス
ク3への書き込みコマンドの場合、続いて入力されるユ
ーザーデータを処理して光ディスク3に記録する。また
ホスト2よりフルブランクが指示されると、サーボ制御
回路5等の制御によりフルブランクの処理を実行し、さ
らにクローズが指示されると、リードイン、リードエリ
アを記録する。またクローズした光ディスクへの書き込
みコマンドが入力されると、エラーのステータスを返
す。
【0057】このような処理のうちの、リードインエリ
アの記録に基づいた処理の1つである書き込みの処理に
おいて、中央処理ユニット15は、光ディスク3が上述
したステップSP13、ステップSP14のミニマリー
ブランクの処理に係る光ディスク3の場合、それぞれリ
ードインエリア及びプログラムエリアの先頭所定領域A
R1及びAR2のみ消去した状態で、フルブランクされ
た光ディスクと同様に、プログラムエリアの先頭より順
次ホスト2より入力されるデータを光ディスク3に記録
し、末尾のアドレスをメモリ30に記録して保持する。
さらに追記が指示されると、このメモリ30に記録した
末尾のアドレスを基準にして、記録済みのデータの末尾
より、ホスト2から出力されるユーザーデータを記録
し、この記録に対応するようにメモリ30に記録したア
ドレスを更新する。さらにクローズが指示されると、こ
のようなプログラムエリアの記録、メモリ30に記録し
たアドレスにより、リードイン、リードアウトを記録す
る。これらにより中央処理ユニット15は、リードイン
エリアにマーカーが設定されている場合には、リードイ
ンエリアが消去されているものとして、各種コマンドを
処理する。
【0058】かくするにつき、このようにミニマリーブ
ランクに係る光ディスクに記録する場合に、この実施の
形態では、それぞれリードインエリア及びプログラムエ
リアの先頭所定領域AR1及びAR2のみ消去してミニ
マリーブランクの処理を実行することにより、従来に比
してミニマリーブランクに要する時間を格段的に短くし
て、続く処理の1つであるこのような記録の処理を開始
することができ、その分、従来に比して使い勝手を向上
することができる。
【0059】中央処理ユニット15は、このようにして
ホスト2からの要求による各種の処理を実行して、ホス
ト2から排出のコマンドが入力されると、ステップSP
11で否定結果が得られることにより、ステップSP1
7に移る。ここで中央処理ユニット15は、リードイン
エリアの先頭所定領域AR1が消去されているか否か判
断し、ここで否定結果が得られると、ステップSP18
に移る。ここで中央処理ユニット15は、図示しない排
出機構を駆動して光ディスク3を排出した後、ステップ
SP19に移ってこの処理手順を終了する。
【0060】これに対してステップSP17で肯定結果
が得られると、この場合、この光ディスク3は、上述し
たステップSP13、ステップSP14のミニマリーブ
ランクの処理に係る光ディスクであって、未だクローズ
の処理が実行されていない光ディスクであることによ
り、中央処理ユニット15は、ステップSP20に移
り、リードインエリア及びリードアウトエリアを物理的
に又は論理的に消去してステップSP18に移る。
【0061】これによりこの実施の形態では、リードイ
ンエリア及びプログラムエリアの先頭所定領域AR1及
びAR2のみ消去してミニマリーブランクの処理を実行
する場合であっても、この光ディスク3を排出する場合
には、従来の光ディスク装置によりミニマリーブランク
処理したと同一の形態により光ディスク3を排出するよ
うになされ、これにより他の光ディスク装置との間で互
換性を確保するようになされている。
【0062】(1−2)第1の実施の形態の動作 以上の構成において、この光ディスク装置1において
は、光ディスク3が装填されると(図1)、また電源が
立ち上げられると、中央処理ユニット15の制御により
光ピックアップ9が光ディスク3の内周側にシークし、
この内周側のPMA、リードインエリアの記録が検出さ
れ、また光ディスク3の反射率により光ディスク3の種
類を判別する判別信号が検出される。
【0063】このようにして検出される種々の情報によ
り、光ディスク装置1では、光ディスク3の種類が判定
され、その判定結果がホスト2からのアクセスによりホ
スト2に通知される。また必要に応じてホスト2からの
アクセスにより、光ディスク3のボリューム、容量等が
通知され、さらには光ディスク3のアクセスにより光デ
ィスク3に記録されたファイル名等がホスト2に通知さ
れる。
【0064】このようにして一連の処理を実行する際
に、ホスト2よりフルブランクのコマンドが入力される
と、光ディスク装置1では、光ピックアップ9から消去
時の光量によりレーザービームを射出して、光ディスク
3の各領域を順次走査することにより、物理的にピット
を消去して、光ディスク3に記録されたユーザーデー
タ、リードインエリアのデータ等が消去される。またユ
ーザーによりこのような消去に代えて、論理消去が指定
されている場合には、ホスト2からの指示により、サブ
コードの書き換えによる論理消去により、これらの処理
が実行される。
【0065】これに対してホスト2よりミニマリーブラ
ンクのコマンドが入力されると、光ディスク装置1で
は、リードインエリアの先頭、2秒相当分の領域にマー
カーが設定され、プログラムエリアの先頭2秒の領域が
物理的に又は論理的に消去される(図4)。
【0066】光ディスク装置1においては、このように
してリードインエリアの記録の無効を示すマーカーを記
録することにより、このマーカーを基準にして、続くコ
マンドによる一連の処理が実行される。これにより光デ
ィスク装置1では、リードインエリアの消去に係る処理
であるミニマリーブランクの処理に関しては、従来に比
して短い時間で処理を完了することができる。すなわち
従来のリードインエリアとプログラムエリアの先頭約2
秒分とを消去する処理においては、標準の再生速度によ
る処理により全体として約3分の処理時間を要するのに
対し、この実施の形態では、プログラムエリアの先頭、
約2秒分の消去と、約2秒分のマーカーの設定とで処理
を完了することができる。これにより光ディスク装置1
では、続く書き込み等の処理を迅速に開始することがで
き、その分、使い勝手を向上することができる。
【0067】この実施の形態では、このマーカーの設定
が、リードインエリアの先頭、2秒分の物理的な消去、
又は論理消去により形成される。これにより光ディスク
装置1では、何らハードウエアの構成を従来構成による
光ディスク装置より変更することなく、単に、中央処理
ユニット15における処理手順の変更により対応して、
ミニマリーブランクに要する時間を短くすることができ
る。
【0068】かくするにつき、光ディスク装置1では、
このようなマーカーの有無が起動時検出され、このよう
なマーカーが設定されてなる光ディスク3については、
リードインエリアが消去されているものとして、その結
果としてプログラムエリアに記録されたユーザーデータ
については、消去すべきデータであるとして上書きによ
りパケットライト等の処理が実行される。またホスト2
からのクローズの指示により、このようにしてユーザー
データを記録してなるプログラムエリアの構成に対応す
るように、リードインエリア及びリードアウトエリアが
記録されて光ディスク3が排出される。
【0069】これに対して何らクローズが指示されない
で、光ディスク3の排出が指示された場合には、改めて
リードインの全て、プログラムエリアの先頭2秒分が消
去され、またリードアウトが消去され、これにより従来
のミニマリーブランク処理による光ディスクと互換性を
担保できるようにして光ディスク3が排出される。
【0070】(1−3)第1の実施の形態の効果 以上の構成によれば、プログラムエリアの消去コマンド
であり、管理領域であるリードインエリアの消去を間接
的に指示するミニマリーブランクのコマンドに対して、
リードインエリアの一部領域に所定のマーカーを記録す
ることにより、従来に比して一段と短い時間でブランク
の処理を実行することができる。
【0071】またこのマーカーを記録済みのデータを物
理的に消去して形成することにより、又は記録済みのデ
ータの論理消去により形成することにより、簡易な構成
で従来に比して一段と短い時間でブランクの処理を実行
することができる。
【0072】また光ディスクの排出時、少なくともリー
ドインエリアの全てを消去することにより、従来構成に
よる光ディスク装置との間で、互換性を担保することが
できる。
【0073】またリードインエリアの一部領域に所定の
マーカーが記録されている場合、ホストからの書き込み
のコマンドに対して、プログラムエリアに記録されたデ
ータを消去すべきデータとして上書き等の処理を実行す
ることにより、またリードインエリアが消去されている
ものとして処理を実行することにより、このような簡易
な処理によりミニマリーブランクされた光ディスクを、
従来のミニマリーブランクによる光ディスクと同一に処
理することができる。
【0074】(2)第2の実施の形態 この実施の形態では、ミニマリーブランクのコマンドに
対してだけでなく、リードインエリア、リードアウトエ
リアの消去をそれぞれ指示するコマンドに対して、上述
の第1の実施の形態と同様のマーカーの記録によりコマ
ンドを実行する。
【0075】すなわちリードインエリアの消去が指示さ
れると、リードインエリアの先頭2秒相当を消去してマ
ーカーを設定し、クローズの処理によりこのリードイン
エリアを記録し直す。また何らプログラムエリアを記録
しないで排出する場合には、リードインエリアの全てを
消去する。またリードアウトについても、リードアウト
の消去命令に対して、同様に処理する。
【0076】このように各領域の消去命令に対してマー
カーを設定して処理すれば、各コマンドの処理に要する
時間を短くすることができる。
【0077】(3)第3の実施の形態 この実施の形態では、従来のCD−RWとは異なる書き
換え可能な光ディスクのシステムに適用する。この第3
の実施の形態に係る光ディスクにおいては、第1の実施
の形態に係る光ディスクと同一に、情報記録面がリード
インエリア、プログラムエリア等に分割される。またこ
の光ディスクは、第1の実施の形態に係る光ディスクよ
り高密度にデータを記録できるように構成され、その
分、線記録密度、トラックピッチ等が高密度化され、さ
らには変調方式等が選択されるようになされている。
【0078】この光ディスクに係る光ディスク装置にお
いては、光ディスクの排出時におけるリードインエリア
及びリードアウトエリアの消去の処理が省略されている
点を除いて、また光ディスク3の構成に対応する部位の
構成が異なる点を除いて、第1の実施の形態と同一に構
成される。
【0079】これによりこの実施の形態に係る光ディス
ク装置においては、光ディスクの排出に要する時間をも
短くすることができるようになされている。
【0080】この実施の形態によれば、排出時における
リードインエリア及びリードアウトエリアの消去の処理
を省略することにより、第1の実施の形態の効果に加え
て、光ディスクの排出に要する時間をも短くすることが
できる。
【0081】(4)他の実施の形態 なお上述の実施の形態においては、リードインエリアの
先頭、2秒相当を消去してマーカーを設定する場合につ
いて述べたが、本発明はこれに限らず、種々の範囲の領
域を消去してマーカーを設定することができ、またマー
カーの設定箇所についても種々に選定することができ
る。
【0082】また上述の実施の形態においては、リード
インエリアを部分的に消去してマーカーを設定する場合
について述べたが、本発明はこれに限らず、特殊な識別
コードの記録によりマーカーを設定する場合、さらには
特殊なパターンの記録によりマーカーを設定する場合等
に広く適用することができる。
【0083】また上述の実施の形態においては、光ディ
スク装置側の処理によりミニマリーブランクの処理を実
行する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、
ホスト側からの個別のコマンドによる制御によりミニマ
リーブランクの処理を実行するようにしてもよい。
【0084】また上述の実施の形態においては、本発明
をCD−Rの光ディスク装置に適用する場合について述
べたが、本発明はこれに限らず、記録再生可能な種々の
光ディスクをアクセスする光ディスク装置に広く適用す
ることができる。
【0085】
【発明の効果】上述のように本発明によれば、プログラ
ムエリアの消去コマンドに対して、管理領域の一部にマ
ーカーを記録することにより、またこのマーカーの有無
によりプログラムエリアを処理することにより、従来に
比して一段と短い時間でブランクの処理を実行すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る光ディスク装
置における中央処理ユニットの処理手順を示すフローチ
ャートである。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係る光ディスク装
置を示すブロック図である。
【図3】図1の続きを示すフローチャートである。
【図4】図1及び図3の処理の説明に供する略線図であ
る。
【図5】従来のミニマリーブランクの処理の説明に供す
る略線図である。
【符号の説明】
1……光ディスク装置、2……ホスト、3……光ディス
ク、15……中央処理ユニット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 美細津 忠之 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 塚谷 茂樹 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 橋本 裕邦 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 Fターム(参考) 5D110 AA17 DA13 DD16 DE09

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】書き換え可能な光ディスクをアクセスする
    光ディスク装置において、 前記光ディスクは、 ユーザーデータがプログラムエリアに記録され、 前記プログラムエリアを管理する管理用データが管理領
    域に記録され、 前記光ディスク装置は、 ホスト装置からの前記プログラムエリアの消去のコマン
    ドに対して、前記管理領域の一部領域に所定のマーカー
    を記録することを特徴とする光ディスク装置。
  2. 【請求項2】前記マーカーを、 記録済みのデータを物理的に消去して形成することを特
    徴とする請求項1に記載の光ディスク装置。
  3. 【請求項3】前記マーカーを、 記録済みのデータの論理消去により形成することを特徴
    とする請求項1に記載の光ディスク装置。
  4. 【請求項4】前記一部領域が、 前記管理領域の先頭より所定範囲の領域であることを特
    徴とする請求項1に記載の光ディスク装置。
  5. 【請求項5】前記光ディスクの排出時、少なくとも前記
    管理領域の全てを消去することを特徴とする請求項1に
    記載の光ディスク装置。
  6. 【請求項6】前記管理領域が、 リードインエリアであることを特徴とする請求項1に記
    載の光ディスク装置。
  7. 【請求項7】書き換え可能な光ディスクをアクセスする
    光ディスク装置において、 前記光ディスクは、 ユーザーデータがプログラムエリアに記録され、 前記プログラムエリアを管理する管理用データが管理領
    域に記録され、 前記光ディスク装置は、 前記管理領域の一部領域に所定のマーカーが記録されて
    いる場合、 ホスト装置からの書き込みのコマンドに対して、前記プ
    ログラムエリアに記録されたデータを消去すべきデータ
    として前記書き込みのコマンドによる処理を実行するこ
    とを特徴とする光ディスク装置。
  8. 【請求項8】前記マーカーが、 記録済みのデータを物理的に消去して形成されたことを
    特徴とする請求項7に記載の光ディスク装置。
  9. 【請求項9】前記マーカーが、 記録済みのデータの論理消去により形成されたことを特
    徴とする請求項7に記載の光ディスク装置。
  10. 【請求項10】前記一部領域が、 前記管理領域の先頭より所定範囲の領域であることを特
    徴とする請求項7に記載の光ディスク装置。
  11. 【請求項11】前記管理領域が、 リードインエリアであることを特徴とする請求項7に記
    載の光ディスク装置。
  12. 【請求項12】書き換え可能な光ディスクをアクセスす
    る光ディスク装置の制御方法において、 前記光ディスクは、 ユーザーデータがプログラムエリアに記録され、 前記プログラムエリアを管理する管理用データが管理領
    域に記録され、 前記光ディスク装置の制御方法は、 ホスト装置からの前記プログラムエリアの消去のコマン
    ドに対して、前記管理領域の一部領域に所定のマーカー
    を記録することを特徴とする光ディスク装置の制御方
    法。
  13. 【請求項13】前記管理領域が、 リードインエリアであることを特徴とする請求項12に
    記載の光ディスク装置の制御方法。
  14. 【請求項14】書き換え可能な光ディスクをアクセスす
    る光ディスク装置の制御方法において、 前記光ディスクは、 ユーザーデータがプログラムエリアに記録され、 前記プログラムエリアを管理する管理用データが管理領
    域に記録され、 前記光ディスク装置の制御方法は、 前記管理領域の一部領域に所定のマーカーが記録されて
    いる場合、 ホスト装置からの書き込みのコマンドに対して、前記プ
    ログラムエリアに記録されたデータを消去すべきデータ
    として前記書き込みのコマンドによる処理を実行するこ
    とを特徴とする光ディスク装置の制御方法。
  15. 【請求項15】前記管理領域が、 リードインエリアであることを特徴とする請求項14に
    記載の光ディスク装置の制御方法。
  16. 【請求項16】書き換え可能な光ディスクをアクセスす
    る光ディスク装置のプログラムであって、 前記光ディスクは、 ユーザーデータがプログラムエリアに記録され、 前記プログラムエリアを管理する管理用データが管理領
    域に記録され、 前記プログラムは、 ホスト装置からの前記プログラムエリアの消去のコマン
    ドに対して、前記管理領域の一部領域に所定のマーカー
    を記録させることを特徴とする光ディスク装置のプログ
    ラム。
  17. 【請求項17】書き換え可能な光ディスクをアクセスす
    る光ディスク装置のプログラムであって、 前記光ディスクは、 ユーザーデータがプログラムエリアに記録され、 前記プログラムエリアを管理する管理用データが管理領
    域に記録され、 前記プログラムは、 前記管理領域の一部領域に所定のマーカーが記録されて
    いる場合、 ホスト装置からの書き込みのコマンドに対して、前記プ
    ログラムエリアに記録されたデータを消去すべきデータ
    として前記書き込みのコマンドによる処理を実行させる
    ことを特徴とする光ディスク装置のプログラム。
  18. 【請求項18】書き換え可能な光ディスクをアクセスす
    る光ディスク装置において、 前記光ディスクは、 ユーザーデータがプログラムエリアに記録され、 前記プログラムエリアを管理する管理用データが管理領
    域に記録され、 前記光ディスク装置は、 ホスト装置からの前記管理領域の消去を直接に又は間接
    的に指示するコマンドに対して、前記管理領域の一部領
    域に所定のマーカーを記録することを特徴とする光ディ
    スク装置。
  19. 【請求項19】書き換え可能な光ディスクをアクセスす
    る光ディスク装置において、 前記光ディスクは、 ユーザーデータがプログラムエリアに記録され、 前記プログラムエリアを管理する管理用データが管理領
    域に記録され、 前記光ディスク装置は、 前記管理領域の一部領域に所定のマーカーが記録されて
    いる場合、 ホスト装置からの前記管理領域の記録に従った処理のコ
    マンドに対して、前記管理領域が消去されているものと
    して前記コマンドによる処理を実行することを特徴とす
    る光ディスク装置。
  20. 【請求項20】書き換え可能な光ディスクをアクセスす
    る光ディスク装置の制御方法において、 前記光ディスクは、 ユーザーデータがプログラムエリアに記録され、 前記プログラムエリアを管理する管理用データが管理領
    域に記録され、 前記光ディスク装置の制御方法は、 ホスト装置からの前記管理領域の消去を直接に又は間接
    的に指示するコマンドに対して、前記管理領域の一部領
    域に所定のマーカーを記録することを特徴とする光ディ
    スク装置の制御方法。
  21. 【請求項21】書き換え可能な光ディスクをアクセスす
    る光ディスク装置の制御方法において、 前記光ディスクは、 ユーザーデータがプログラムエリアに記録され、 前記プログラムエリアを管理する管理用データが管理領
    域に記録され、 前記光ディスク装置の制御方法は、 前記管理領域の一部領域に所定のマーカーが記録されて
    いる場合、 ホスト装置からの前記管理領域の記録に従った処理のコ
    マンドに対して、前記管理領域が消去されているものと
    して前記コマンドによる処理を実行することを特徴とす
    る光ディスク装置の制御方法。
  22. 【請求項22】書き換え可能な光ディスクをアクセスす
    る光ディスク装置のプログラムであって、 前記光ディスクは、 ユーザーデータがプログラムエリアに記録され、 前記プログラムエリアを管理する管理用データが管理領
    域に記録され、 前記プログラムは、 ホスト装置からの前記管理領域の消去を直接に又は間接
    的に指示するコマンドに対して、前記管理領域の一部領
    域に所定のマーカーを記録させることを特徴とする光デ
    ィスク装置のプログラム。
  23. 【請求項23】書き換え可能な光ディスクをアクセスす
    る光ディスク装置のプログラムであって、 前記光ディスクは、 ユーザーデータがプログラムエリアに記録され、 前記プログラムエリアを管理する管理用データが管理領
    域に記録され、 前記プログラムは、 前記管理領域の一部領域に所定のマーカーが記録されて
    いる場合、 ホスト装置からの前記管理領域の記録に従った処理のコ
    マンドに対して、前記管理領域が消去されているものと
    して前記コマンドによる処理を実行させることを特徴と
    する光ディスク装置のプログラム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007519125A (ja) * 2003-06-26 2007-07-12 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ 書き込み誤りに起因する記録担体の廃棄を減らす方法及びそのための記録装置

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