JP2002329318A - 光ディスク装置 - Google Patents

光ディスク装置

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JP2002329318A
JP2002329318A JP2001131720A JP2001131720A JP2002329318A JP 2002329318 A JP2002329318 A JP 2002329318A JP 2001131720 A JP2001131720 A JP 2001131720A JP 2001131720 A JP2001131720 A JP 2001131720A JP 2002329318 A JP2002329318 A JP 2002329318A
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recording
optical disk
speed
power
recording power
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JP2001131720A
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English (en)
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Kentaro Onoe
堅太郎 尾上
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 安定した記録品質を得ることが可能な光ディ
スク装置を提供する。 【解決手段】 光ディスクに情報を記録する前に、ディ
スク内周の最高記録速度4xの最適記録パワーP4x
(8)より低い記録パワー範囲内(P4x(1)、P4
x(2))で試し書きを行い、この試し書きの再生結果
から、再生信号に対応するβと記録パワーPwの近似特
性を求め、最適記録パワーP4x(8)を取得する。次
いで、β−Pw近似特性をシフトすることにより、ディ
スク内周の最高記録速度より高速な記録速度Vx、20
xの最適記録パワーPVx(I)、P20x(8)を取
得する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ディスクを用い
てデータを記録・再生する光ディスク装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、書き込み可能なコンパクトディス
ク(CD−R)、書き換え可能なシィーディーロム(C
D−RW)に代表される光ディスクの情報記録方式に
は、CLV(Constant Linear Velocity)方式とCAV
(Constant Angular Velocity)方式がある。
【0003】このCLV方式とは、外周に行くにつれて
ディスクの回転速度が徐々に遅くなるよう、ディスクの
回転速度(ディスクの角速度)を変速させることによ
り、情報の記録速度(線速度:ディスク上をトレースす
る1秒間辺りの距離)を一定に保ちながら情報を記録し
ていく方式である。しかしながら、CLV方式には、デ
ィスクの回転速度の変速時における振動 の問題、回転
制御用ドライバの消費電力の増加の問題、さらに、ディ
スクの回転速度の高速化による回転モータの能力の限界
という問題などがある。
【0004】一方、CAV方式は、ディスクの回転数を
一定に保ちながら記録していく方式であって、ディスク
の回転速度を変速させることはない。CAV方式は、C
LV方式のような振動の問題および消費電力の増加の問
題などがない点で有利といえる。また、ディスクの内周
と外周の長さが違うので、ディスクが1回転する間にト
レースする情報の量は内周より外周の方が多いことか
ら、外周と内周の線速度が一定のCLV方式に対して、
内周より外周の線速度が速いCAV方式の方がディスク
全面を記録するための所要時間が短いという利点もあ
る。
【0005】しかしながら、ディスクの回転速度を一定
として情報の記録を行うということは、ディスクの外周
に行くほど情報の記録速度(線速度)が増加していくこ
とを意味する。光ディスクへの情報記録において、安定
した記録品質を確保するためには、情報の記録速度(線
速度)が増加するほど、レーザの記録パワーも増加する
ことが必要となる。
【0006】ここで、図13を参照しながら、レーザの
記録パワーについて説明をする。情報の記録時に前処理
として、記録速度ごとにOPC(Optimum Power Contro
l)と呼ばれる記録レーザパワーの最適化が行われてい
る。OPC処理は、光ディスク上に記録された推奨記録
パワーデータを読み取り、情報記録を行う前に光ディス
クの内周にあるパワーキャリブレーションエリア (PC
A:Powers CalibrationArea)に、推奨記録パワーデー
タを元にして15セクタ(1sector=2352byte分のディス
ク上の記憶容量)分の記憶容量を使って15種類の記録
パワーで試し書きを行い(図13(a)に示す)、その
再生結果が最良である記録パワーを情報の記録パワーと
して決定する処理のことである。この処理において、再
生結果が最良である記録パワーとは、再生時に得られる
HF信号をACカップルしたものの対照性(アシンメト
リ)を示す値βが0%となる記録パワーのことである
(図13(b)に示す)。なお、前記βは図14に示す
ように、GND−bottom間の電圧の絶対値に対す
るGND−peak間の電圧の絶対値の割合から求まる
値であって、再生信号に対応するレベルである。光ディ
スクに対する情報の記録は、この最適パワーを採用して
実行される。このようにして、安定した記録品質の確保
を図っている。
【0007】しかしながら、情報の記録速度(線速度)
が増加するほどレーザの記録パワーが増加するという特
徴を持つ、光ディスクに情報を記録する場合、線速度が
一定でディスク全面の記録パワーも一定で良いCLV方
式を前提とした従来技術(ディスク内周において、1種
類の記録速度に対するOPC処理だけでディスク全面の
記録レーザパワーを決定する技術)では、外周にいくほ
ど情報の記録速度(線速度)が高速になるCAV方式に
準じてレーザ記録パワーを決定すると、安定した品質の
記録が行えない。また、光ディスクをトレースする線速
度の最高速が内周と外周で異なることにより、従来のO
PCでは、外周での最高線速度のような、内周での最高
線速度より速い線速度の最適記録パワーを決定すること
ができない。そこで、これらの問題の対策として、内周
にあるPCA以外で行うOPC技術が提案されている。
このOPC技術を限られた容量の光ディスク上で実現す
るためには、できるだけユーザ領域(プログラムエリ
ア)に影響を与えないようにしなければならない。
【0008】なお、従来の光学的記録再生装置に関する
技術は、特開平6−176368号公報、特開平9−3
30519号公報、特許第2673979号公報、特許
第2800281号公報などに開示されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】前述のように、従来の
技術では次のような問題点がある。 問題点:CLV方式を前提とした従来技術を用いただ
けでは、外周にいくほど線速度が高速になるCAV方式
の情報の記録レーザパワーを決定することはできない。 問題点:ディスクをトレースする線速度の最高速が内
周と外周で異なることにより従来技術のOPCでは、外
周での最高線速度のような内周での最高線速度より速い
線速度の最適記録パワーを決定することができない。 問題点:内周にあるPCA以外で行うOPCが提案さ
れているが、限られた容量のディスク上で今述べたOP
Cを行うには、できるだけユーザ領域に影響を与えない
ようしなければならない。
【0010】本発明は、このような課題を解決するため
になされたもので、安定した記録品質を得ることが可能
な光ディスク装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、CAV方式で光ディスクにデータの記録・再生を行
う光ディスク装置において、前記光ディスクに所定の記
録パワーで試し書きを行い、この試し書きの再生信号と
前記記録パワーの対応関係を求め、この対応関係に基づ
いてユーザ領域における最適記録パワーを予測し、この
最適記録パワーでデータの記録を行うように制御する制
御手段を設けたことに特徴がある。
【0012】試し書きの再生信号と記録パワーの対応関
係に基づいてユーザ領域における最適記録パワーを予測
するので、外周にいくほど線速度が高速になるCAV方
式を用いる場合、それぞれの記録速度における最適記録
パワーを決定することができるようになる。特に、外周
での最高線速度のような内周での最高線速度より速い線
速度の最適記録パワーを特定できることとなる。
【0013】請求項2に記載の発明は、請求項1におい
て、前記試し書きを光ディスク内周のレーザパワー校正
領域で行うことに特徴がある。
【0014】こうすることにより、外周にいくほど線速
度が高速になるCAV方式で、ユーザ領域に影響を与え
ることなく、情報の記録パワーを決定することができる
ようになる。特に、ユーザ領域に影響を与えることな
く、外周での最高線速度のような内周での最高線速度よ
り速い線速度の最適記録パワーを特定できることとな
る。
【0015】請求項3に記載の発明は、請求項1におい
て、前記試し書きを前記ユーザ領域で行うことに特徴が
ある。
【0016】こうすることにより、ディスク最内周に存
在するレーザパワー校正領域(パワーキャリブレーショ
ンエリア)における最大記録速度以上の記録速度で、記
録パワーの最適化処理(OPC)を行うことができる。
したがって、ユーザ領域における最適記録パワーをより
正確に求めることができるようになる。
【0017】請求項4に記載の発明は、請求項1におい
て、前記試し書きを前記レーザパワー校正領域および前
記ユーザ領域で行うことに特徴がある。
【0018】レーザパワー校正領域およびユーザ領域を
用いて試し書きを行うことにより、レーザパワー校正領
域とユーザ領域のいずれか一方で試し書きを行う場合よ
りも、高い精度で所望の位置の最適記録パワーを求める
ことができる。
【0019】請求項5に記載の発明は、請求項1〜4の
いずれかにおいて、前記データの記録を異なる記録パワ
ーごとに離間した位置で行うことに特徴がある。
【0020】記録位置を離間させることで、ユーザ領域
に対する試し書きの影響を少なくすることができ、試し
書きを行った位置に所望の記録データを上書きする際の
書き込みエラーを起こす可能性を低減できることとな
る。
【0021】請求項6に記載の発明は、請求項1〜5の
いずれかにおいて、前記試し書きの記録パワーあたりの
記録容量が少なくとも1セクタより小さくなるように、
前記試し書きの記録時間を設定することに特徴がある。
【0022】試し書きの記録パワーあたりの記録容量が
従来よりも少なくて済むので、試し書きを行う回数を増
やすことができる。また、ユーザ領域でOPC処理を施
す場合にユーザ領域に与える影響を少なくし、所望の記
録データを上書きする際の書き込みエラーを起こす可能
性を低減できることとなる。
【0023】請求項7に記載の発明は、請求項1〜6の
いずれかにおいて、前記光ディスクの中心からの距離が
異なる複数の位置で、記録パワーの最適化処理を行うこ
とに特徴がある。
【0024】光ディスクの半径方向の異なる位置で複数
回、OPC処理を施すことにより、所望のユーザ領域に
おける最適記録パワーの予測がより正確に行えることと
なる。
【0025】請求項8に記載の発明は、請求項1〜7の
いずれかにおいて、前記光ディスクの最外周での記録速
度が前記レーザパワー校正領域での最高記録速度より遅
い場合には、前記レーザパワー校正領域で記録パワーの
最適化処理を行い、前記光ディスクの最外周での記録速
度が前記レーザパワー校正領域での最高記録速度より速
い場合には、前記ユーザ領域で記録パワーの最適化処理
を行うことに特徴がある。
【0026】低速回転時には、レーザパワー校正領域で
OPC処理を施すので、ユーザ領域に影響を与えること
はない。また、高速回転時においては、ユーザ領域でO
PC処理を施すので、所望のユーザ領域(特に外周部
分)での最適記録パワーをより正確に求めることができ
る。
【0027】請求項9に記載の発明は、請求項1〜8の
いずれかにおいて、前記光ディスク上に最適なマークを
形成しないレベルの記録パワーにより前記試し書きを行
うことに特徴がある。
【0028】試し書きの記録パワーのレベルを適宜、設
定することにより、ユーザ領域に影響を与えることな
く、試し書きを行った位置に所望の記録データを上書き
する際の書き込みエラー発生の可能性を低減することが
できる。特に、記憶媒体として書き込み可能なCD(C
D−R)を用いる場合には、省電力が図れる。
【0029】請求項10に記載の発明は、請求項1〜9
のいずれかにおいて、前記試し書きの実施前に、前記試
し書きを行う前記光ディスク上の位置をリードし、リー
ド結果から前記位置に傷または塵埃があるか否かを判断
し、前記位置に傷または塵埃がある場合には、傷または
塵埃のない他の位置で試し書きを行うように制御する制
御手段を設けたことに特徴がある。
【0030】記録パワーの最適化を行う前に光ディスク
の状態を確認することにより、光ディスク上の傷や塵埃
による最適パワーの誤検出を未然に防ぐことができる。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の一形態を図
面を用いて説明する。 [第1の実施の形態]図1に、本発明の第1の実施の形
態に係る光学的記録再生装置(CD−Rドライブ)の全
体構成を示し、図中の矢印は主にデータの流れを示す。
本実施形態は、請求項1、請求項2に係る発明の一実施
形態である。
【0032】図1において、光ディスク10はスピンド
ルモータ11により回転駆動される。このスピンドルモ
ータ11は、モータドライバ14とサーボ処理部18に
より線速度が一定になるように制御される。この線速度
は、連続的に変更することができる。光ピックアップ1
2は、図示していない半導体レーザ、光学系、フォーカ
スアクチュエータ、トラックアクチュエータ、および受
光素子、ポジションセンサを内蔵したもので、レーザ光
を光ディスク10に照射する。また、光ピックアップ1
2は、図示していないシークモータにより移動可能であ
る。前記フォーカスアクチュエータ、前記トラックアク
チュエータ、前記シークモータは、前記受光素子および
前記ポジションセンサから得られた信号を基にモータド
ライバ14とサーボ処理部18により、レーザースポッ
トが目的の場所に位置するよう、制御される。
【0033】例えば、リードの場合、光ピックアップ1
2で得られた再生信号はリードアンプ15で増幅されて
2値化された後、CDデコーダ16に入力され、デイン
ターリーブとエラー訂正の処理を受ける。これらの処理
が施されたデータは、CD−ROMデコーダ20に入力
され、さらに前記データの信頼性を高めるためにエラー
訂正の処理を受ける。この処理が施されたデータは、メ
モリマネージャ(バッファマネージャ)23により一
旦、メモリ(バッファRAM)24に蓄えられ、セクタ
データとして揃ったところでホストインタフェース(A
TAPIまたはSCSIインターフェース)25を通し
ホストへ一気に送られる。
【0034】また、ライトの場合、ホストインタフェー
ス25を通してホストから送られてきたデータは、バッ
ファマネージャ23により一旦バッファRAM24に蓄
えられる。このバッファRAM24に所定量のデータが
貯まったところでライトを開始することになるが、その
前にレーザスポットを書き込み開始地点に位置決めしな
ければならない。この開始地点は、トラックの蛇行によ
り予め光ディスク10に刻まれているウォブル信号によ
り求められる。このウォブル信号には、ATIPと呼ば
れる絶対時間情報が含まれており、ATIPデコーダ1
9により前記絶対時間情報を取り出すことができる。シ
ステムコントローラ22は、前記絶対時間情報から回転
する光ディスク10の線速度を取得することができる。
また、ATIPデコーダ19が生成する同期信号は、C
Dエンコーダ17に入力され、正確な位置でのデータの
書き出しを可能にしている。また、バッファRAM24
のデータは、CD−ROMエンコーダ21やCDエンコ
ーダ17でエラー訂正コードの付加やインターリーブが
行われ、LDドライバ(レーザコントロール回路)1
3、光ピックアップ12を介して光ディスク10に記録
される。
【0035】次に、本実施形態の光ディスク記録再生装
置において、記録ディスク10としてCD−Rを使用し
た場合の記録動作を説明する。本実施形態は、請求項1
に係る発明の一実施形態である。ここでは、PCAでO
PC処理を行い、内周の最高線速度は4倍速で外周の最
高線速度は20倍速でディスクを回転させるCAV方式
で情報の記録を行うものとする。
【0036】図2に示すように、ユーザは、情報記録可
能な光ディスク10をセットし(s101)、記録速度
(この場合は4倍速とする)を指定して記録開始を指示
する(s102)。
【0037】ここで、予め指定された記録速度は4倍速
であるので、CAV方式では、記録位置がディスクの内
周から最外周へ進むにつれて記録速度は4倍速から20
倍速へと増加する。PCAでのOPC処理は、装置の機
械的制限により、ディスク内周の最高線速度以上の記録
速度で試し書きを行うことができない。
【0038】そこで、本実施形態では、ディスク内周に
あるPCAにおいて、図3(A)に示すように、記録速度
4倍速の試し書きを例えば二つの異なる記録パワー(P
4x(1)、P4x(2))で行う(s103)。この記録
パワー(P4x(1)、P4x(2))は、最適記録パワー
よりも十分低く設定する。この記録パワー(P4x
(1)、P4x(2))による試し書きの再生結果から、再
生信号に対応するβと記録パワーPwの近似特性を求め
(s104)、4倍速の記録速度における最適記録パワ
ーP4x(8)を取得する。
【0039】次いで、図3(B)に示すように、4倍速
のβ−Pw近似特性をV倍速のbVxや20倍速のb2
0x分シフトすることにより、内周の最高記録速度より
高速な記録速度Vx、20xのβ−Pw近似特性を求め
(s105)、記録速度Vx、20xの記録速度におけ
る最適記録パワーPVx(I)、P20x(8)をそれぞれ
取得する(s106〜s109)。ここで、近似特性の
シフト量bVx、b20xは、本装置の工場出荷時に予
めメモリ24に記憶されている。その後、情報の記録速
度に合った最適記録パワーで情報の記録を行い(s11
0)、記録対象の情報がなくなった時点で処理を終了す
る(s111、s113)。
【0040】以上のように、本実施形態の光学的記録再
生装置には、任意の線速度で光ディスク10を回転させ
るためのシステムコントローラ22、サーボ処理部1
8、モータドライバ14、スピンドルモータ11などを
備え、光ディスク10に情報を記録する前に、ディスク
内周の最高記録速度での最適記録パワーより低い記録パ
ワー範囲内で試し書きを行い、この試し書きの再生結果
から前記最適記録パワーを求め、この最適記録パワーを
用いてディスク内周の最高記録速度以上の記録速度での
最適記録パワーを求め、それぞれの記録速度に応じた最
適記録パワーで情報を記録するようにしたので、それぞ
れの記録速度での最適記録パワーを適宜、決定して安定
した記録品質を実現できる。
【0041】[第2の実施の形態]図4に、本発明の第
2の実施の形態に係る試し書き(OPC処理)方法を示
す。なお、装置構成は第1の実施の形態と概ね同様であ
るため、図1を用いるとともに同一構成には同一符号を
付与して説明を省略する。本実施形態は、請求項3に係
る発明の実施の一形態である。
【0042】本実施形態は、第1の実施形態とは、内周
の最高記録速度より高速な記録速度20xでの最適記録
パワーを取得するために、PCA以外のユーザ領域でO
PC処理を実行する点が相違している。この方法によ
り、ディスクの中周から外周でのOPC処理で、内周の
最大記録速度以上の記録パワーの最適化を行い、高い記
録品質の情報記録が可能となる。
【0043】本実施形態では、CAV方式で、例えば、
内周の最高線速度を12倍速とし、外周の最高線速度を
32倍速として、光ディスク(書き換え可能なコンパク
トディスク(CD−R))10を回転させる。まず、第
1の実施の形態に準じ、ユーザは、光ディスク記録再生
装置に情報記録可能な光ディスク10をセットし、記録
速度(この場合は12倍速とする)を指定して記録開始
を指示する。
【0044】ここで、指定された記録速度は12倍速で
あるので、CAV方式では、記録位置がディスクの内周
から最外周へ進むにつれて記録速度は12倍速から32
倍速へと増加することとなる。PCAでのOPC処理
は、装置の機械的制限によりディスク内周の最高線速度
以上の記録速度(例えば、16倍速)で試し書きを行う
ことができない。
【0045】そこで、図4に示すように、ディスク内周
の最高記録速度より高速な記録速度20xでOPC処理
が可能なディスク位置へ移動し、それぞれ記録パワー
(P20x(1)、P20x(2))で試し書きを行
い、内周の最高記録速度より高速な記録速度V20xの
β−Pw近似特性を求める。
【0046】次いで、図5に示すように、取得した記録
速度V20xのβ−Pw近似特性から、任意の記録速度
Vxにおける最高記録パワーPVx(I)を演算により
取得する。その後、情報の記録速度に合った最適記録パ
ワーで情報を記録し、記録すべき情報がなくなった時点
で処理を終了する。
【0047】[第3の実施の形態]本実施形態の光ディ
スク装置の構成は、第1の実施の形態と概ね同様である
ため、図1を用いるとともに同一構成には同一符号を付
与して説明を省略する。また、本実施形態の試し書き
(OPC処理)方法を説明するため、図4、図5を用い
る。なお、本実施形態は、請求項4に係る発明の実施の
一形態である。
【0048】本実施形態は、第1の実施形態とは、試し
書きをレーザパワー校正領域(PCA)およびユーザ領
域で行う点が相違している。この方法により、ディスク
の中周から外周でのOPC処理で、内周の最大記録速度
以上の記録パワーの最適化を行い、精度よく所望の位置
の最適記録パワーを求め、高い記録品質の情報記録が可
能となる。
【0049】本実施形態では、第2の実施の形態に準
じ、CAV方式で、例えば、内周の最高線速度を12倍
速とし、外周の最高線速度を32倍速として、光ディス
ク10を回転させる。まず、ユーザは、光ディスク記録
再生装置に情報記録可能な光ディスク10をセットし、
記録速度(この場合は12倍速とする)を指定して記録
開始を指示する。
【0050】ここで、指定された記録速度は4倍速であ
るので、CAV方式では、記録位置がディスクの内周か
ら最外周へ進むにつれて記録速度は4倍速から20倍速
へと増加することとなる。PCAでのOPC処理は、装
置の機械的制限によりディスク内周の最高線速度以上の
記録速度(例えば、12倍速)で試し書きを行うことが
できない。
【0051】そこで、図4に示すように、内周の最高記
録速度より高速な記録速度Vx、20xでOPC処理が
可能なディスク位置(ユーザ領域)へ移動し、それぞれ
十分に低い記録パワー(PVx(1)、PVx(2)、
P20x(1)、P20x(2))で試し書きを行い、
記録速度Vx、V20xのβ−Pw近似特性を求める。
【0052】次いで、図5に示すように、取得した記録
速度V20xおよびVxのβ−Pw近似特性から、記録
速度Vxおよび20xにおける最高記録パワーPVx
(I)、P20x(8)をそれぞれ演算により取得す
る。その後、情報の記録速度に合った最適記録パワーで
情報を記録し、記録すべき情報がなくなった時点で処理
を終了する。
【0053】なお、本実施形態に限らず、ディスク内周
にあるPCAにおいて、記録速度12倍速の試し書きを
二つの記録パワー(P12x(1)、P12x(2))
で行い、次いで、ディスク内周の最高記録速度より高速
な記録速度20xでOPC処理が可能なディスク位置へ
移動し、それぞれの記録パワー(P20x(1)、P2
0x(2))で試し書きを行い、PCAでの12xのβ
−Pw近似特性と20xのβ−Pw近似特性を求めても
よい。その後、取得した前記二つの記録パワーのβ−P
w近似特性を使って任意の記録速度Vxにおける最適記
録パワーPVxを演算により取得する。
【0054】[第4の実施の形態]図6に、本発明の第
4の実施の形態に係る試し書き(OPC処理)方法を示
す。また、装置構成は第1の実施の形態と概ね同様であ
るため、図1を用いるとともに同一構成には同一符号を
付与して説明を省略する。なお、本実施形態は、請求項
5に係る発明の実施の一形態である。
【0055】本実施形態は、第1の実施形態とは、記録
速度Vxの試し書きにおいて、異なる記録パワーの試し
書き位置を非連続に設定する点が相違している。この方
法により、ディスクの試し書き領域以外でOPC処理を
施した部分に記録データの上書きを行った場合、記録デ
ータの再生で連続エラーが生じることを回避できるとい
う効果が得られる。
【0056】なお、従来の技術では、図6(a)に示す
ように光ディスクの連続箇所でOPC処理時の記録パワ
ーの試し書きを行っていた。つまり、記録速度Vxの試
し書きにおいて、記録パワーVx(1)、PVx
(2)、PVx(3)の試し書きを隣り合ったセクタで
連続して行っていた。
【0057】本実施形態のCAV方式では、例えば第1
の実施の形態に準じ、ディスク内周にあるPCAにおい
て、記録速度Vxの試し書きを異なる記録パワー(PV
x(1)、PVx(2) 、PVx(3))で行う。これら
の記録パワーは、最適記録パワーよりも十分低く設定す
る。特に本実施形態では、記録速度Vx(例えば、4倍
速)ごとの各記録パワーによる試し書き位置(図6
(b)中、黒丸で示す)は、非連続に離間して設定され
ている。前記記録パワーによる試し書きの再生結果か
ら、再生信号に対応するβと記録パワーPwの近似特性
を求め、記録速度Vxにおける最適記録パワーPVx
(I)を取得する。次いで、第1の実施の形態に準じ、内
周の最高記録速度より高速な記録速度のβ−Pw近似特
性を求め、この記録速度における最適記録パワーを取得
して、情報の記録速度に合った最適記録パワーで情報の
記録を行う。
【0058】[第5の実施の形態]図7に、本発明の第
5の実施の形態に係る試し書き(OPC処理)方法を示
す。なお、装置構成は第1の実施の形態と概ね同様であ
るため、図1を用いるとともに同一構成には同一符号を
付与して説明を省略する。本実施形態は、請求項6に係
る発明の実施の一形態である。
【0059】本実施形態は、第1の実施形態とは、記録
速度Vxの試し書きにおいて、1記録パワーが使用する
記憶容量(記録時間)を低減する点が相違している。こ
の方法により、ディスクの試し書き領域以外でOPC処
理を施した部分に記録データの上書きを行った場合、従
来よりも上書き部分が少なくて済むので、記録データの
再生で生じるエラーを回避できるという効果が得られ
る。
【0060】なお、従来の技術では、OPC時の記録速
度Vxでの記録パワーの試し書きにおいて、図7(a)
に示すように、1記録パワーの試し書きに1セクタ分の
記憶容量(記録期間)を使用している。
【0061】本実施形態では、OPC処理時の記録速度
Vxでの記録パワーの試し書きにおいて、図7(b)に
示すように、1記録パワーの試し書きに使用する記憶容
量(記録期間)を例えば、0.5セクタ分に減じて試し
書きを行い、第1〜第4の実施形態に準じてOPC処理
を行い、最適記録パワーを決定して情報の記録を行って
いる。
【0062】[第6の実施の形態]図8に、本発明の第
6の実施の形態に係る試し書き(OPC処理)方法を示
す。なお、装置構成は第1の実施の形態と概ね同様であ
るため、図1を用いるとともに同一構成には同一符号を
付与して説明を省略する。本実施形態は、請求項7に係
る発明の実施の一形態である。
【0063】本実施形態は、第1の実施形態とは、OP
C時の異なる記録速度(線速度)Vxでの記録パワーの
試し書きにおいて、光ディスクの中心からの距離が異な
る複数の位置でOPC処理を行う点が相違している。こ
の方法により、ディスクの外周にいくほど増加する記録
速度と、その時のディスク位置に適した最適パワーを決
定することが可能となり、高い記録品質を実現できると
いう効果が得られる。
【0064】本実施形態では、ユーザは、CAV方式で
情報の記録可能な光ディスクをセットし、記録速度Vx
を指定して記録開始を指示する。
【0065】ユーザからの指示を受けた本装置は、図8
に示すように、ディスク中心からの距離が異なる数点に
ついて、すなわち異なる記録速度(V1、V2、V3、
・・・)において、記録パワーの試し書きを行う。ここ
で、前記記録速度(V1、V2、V3、・・・)で記録
されるディスク上の位置と、記録パワーおよび試し書き
の再生信号の関係を演算により求め、任意の位置(任意
の記録速度で記録される位置)での最適記録パワーを求
める。こうして、任意の位置での最適記録パワーが求め
られる。その後、情報の記録をスタートし、記録線速度
の変化に合わせて記録パワーも変化させながら、情報を
記録する。
【0066】例えば、ディスク内周で4倍速、6倍速、
10倍速の記録速度(記録速度の間隔は2、4である)
による試し書きを行い、この三つの記録速度の最適記録
パワーをそれぞれ求め、4倍速、6倍速、10倍速での
最適記録パワーを近似することにより、任意の記録速度
Vvsにおける最適記録パワーの近似式を取得してもよ
い。この近似式を演算することで、ディスク位置に応じ
た記録速度における最適記録パワーを取得し、情報を記
録することとなる。このように試し書きの記録速度を限
定することで、最適記録パワーを精度よく決定できる。
【0067】あるいは、それぞれの線速度に対して試し
書きを一定速度間隔ずつ行うようにしてもよい。この方
法により、特に2次近似などが必要な複雑なシステムに
ついて、最適記録パワーを精度よく決定し、記録品質の
向上をはかることができる。例えば、図9、図10に示
すように、OPC処理で、ディスク内周での記録速度が
4x倍速、ディスク中周での記録速度がVx、ディスク
外周での記録速度が20x倍速である場合、速度間隔が
同一になるようにVxを設定する。すなわち、20x−
Vx=Vx−4xとなるように速度間隔を制限して試し
書きを実行する。ここで、前記速度間隔は必要に応じて
任意に設定可能としてよい。このように規則的な速度間
隔の記録速度で試し書きを行い、これらの記録速度4
x、Vx、20xの最適記録パワーをそれぞれ求めて近
似し、任意の記録速度Vvsにおける最適記録パワーの
近似式を取得してもよい。この近似式を演算すること
で、任意の位置における最適記録パワーを設定して情報
を記録する。
【0068】[第7の実施の形態]図11に、本発明の
第7の実施の形態に係るCAV方式による情報記録方法
を示す。なお、装置構成は第1の実施の形態と概ね同様
であるため、図1を用いるとともに同一構成には同一符
号を付与して説明を省略する。本実施形態は、請求項8
に係る発明の実施の一形態である。
【0069】本実施形態は、第1の実施形態とは、光デ
ィスク10の最外周での記録速度がディスク内周のPC
Aでの最高記録速度より遅い場合には、PCAでOPC
処理を行い、光ディスク10の最外周での記録速度がP
CAでの最高記録速度より速い場合には、ユーザ領域で
OPC処理を行う点が相違している。この方法により、
記録線速度が内周から外周にかけて変化するCAV方式
において、どの速度に対しても最適な記録パワーを決定
することが可能となり、高い記録品質が実現できるとい
う効果が得られる。
【0070】本実施形態では、CAV方式でOPC処理
を行い、内周の最高線速度は12倍速とし、外周の最高
線速度は32倍速としてディスクを回転させ、情報の記
録を行うものとする。
【0071】図11に示すように、まず、第1の実施の
形態に準じ、ユーザは、情報記録可能な光ディスク10
をセットし(s201)、記録速度(この場合は12倍
速とする)を指定して記録開始を指示する(s20
2)。
【0072】この指示により、本実施形態では、指定さ
れた記録速度と記録中の各記録速度(記録が外周に進む
に連れて記録速度が増加する)の中で、どの記録速度が
低速か高速かを判断する。この判断は、ディスク内周の
最高線速度(ここでは12倍速)を境界線とし、内周の
最高線速度より早いか遅いかで決まる。
【0073】この後、PCA領域において、低記録速度
のみのOPC処理(最適記録パワーの決定)を15セク
タの記録容量を使用して行う(s203)。次いで、P
CA以外の領域において、第1の実施形態に準じ、高記
録速度のOPC処理を行い、最適な記録パワーをそれぞ
れ求める(s204)。こうして、低記録速度と高記録
速度の最適記録パワーを取得した後、情報の記録を開始
する(s205、s206)。ここで、本装置は常に記
録速度の変化をモニタし(s207)、変速を確認する
とその速度に対応した最適記録パワーに記録パワーを変
化させ(s208、s209)、引き続き情報を記録す
る(s210)。この後、記録対象の情報がなくなった
時点で処理を終了する(s211〜s213)。
【0074】なお、本実施形態に限らず、指定された記
録速度がPCAでの最高記録速度よりも遅い場合には、
PCAにおいて前述の第4〜第6のいずれかの実施形態
に準じてOPC処理を行い、また、指定された記録速度
がPCAでの最高記録速度よりも速い場合には、PCA
より外周にあるユーザ領域を使用し、前述の第4〜第6
のいずれかの実施形態に準じてOPC処理を行って、任
意の位置における最適記録パワーを求めてもよい。
【0075】[第8の実施の形態]本実施形態の光ディ
スク装置の構成は、第1の実施の形態と概ね同様である
ため、図1を用いるとともに同一構成には同一符号を付
与して説明を省略する。本実施形態は、請求項9に係る
発明の実施の一形態である。
【0076】本実施形態では、第1〜第7のいずれかの
実施の形態に準じ、光ディスク10へ書き込みを行う前
に、OPC処理を行って任意の位置における最適記録パ
ワーを求める。ここで、OPC処理を施すときの記録パ
ワーとして、その後の情報信号の上書きに影響を与えな
いレベル、すなわち光ディスク10上の情報を読み取
り、あるいは書き込むのに最適なマークを形成しないレ
ベルを使用する。例えば、極めて浅いピットを使用して
もよい。
【0077】[第9の実施の形態]図12に、本発明の
第9の実施の形態に係るディスク上の傷および塵埃の検
査方法を示す。なお、装置構成は第1の実施の形態と概
ね同様であるため、図1を用いるとともに同一構成には
同一符号を付与して説明を省略する。本実施形態は、請
求項10に係る発明の実施の一形態である。
【0078】本実施形態は、第1の実施形態とは、OP
C処理を行う前に、ディスク上の傷および塵埃の検査を
行う点が相違している。この方法により、ディスク上の
傷や塵埃による最適パワーの誤検出を未然に防ぐことが
できるという効果が得られる。
【0079】本実施形態では、第2、第4、第6のいず
れかの実施の形態に準じ、ユーザは、情報の記録可能な
光ディスク10をセットし、記録速度(この場合は4倍
速)を指定して記録開始を指示する。ユーザからの指示
を受けた本装置は、CAV方式でOPC処理を行う前
に、ディスク上の傷および塵埃の検査を行う。
【0080】ここで、ディスク上の傷および塵埃の検査
について述べる。図12において、HF信号の波形D
は、傷、塵埃および情報記録のない部分A、A′と、最
大記録パワーで書き込みを行った部分Bと、傷または塵
埃のある部分Cとを再生したときのものである。前記デ
ィスク上の傷および塵埃の検査においては、最大記録パ
ワーで書き込みを行った部分BのHF信号の値Pthを閾
値とし、このPthより小さいHF信号の値を検知したと
き、その部分に傷または塵埃があると判断する。ディス
ク上に傷および塵埃があると判断した場合には、傷およ
び塵埃のない他の部分で記録パワーの試し書きを行い、
その後、第2、第4、第6のいずれかの実施の形態に準
じて、各記録速度の最適記録パワーを決定し、情報の記
録を実行することとなる。
【0081】なお、前述の各実施形態では、β−Pw近
似特性を求めることにより、任意の位置における最適記
録パワーを設定しているが、他の方法、例えば記録速度
とPwの対応関係などから任意位置の最適記録パワーを
求めてもよい。
【0082】ここで、システムコントローラ22、メモ
リマネージャ23、メモリ24などが前記制御手段を構
成する。
【0083】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、試し書
きの再生信号と前記記録パワーの対応関係に基づいてユ
ーザ領域における最適記録パワーを予測するので、CA
V方式の光ディスク装置において、それぞれの記録速度
における最適記録レーザパワーを決定することができ
る。特に、外周での最高線速度のような内周での最高線
速度より速い線速度の最適記録パワーを特定できる 。
【0084】請求項2に記載の発明によれば、試し書き
を光ディスク内周のレーザパワー校正領域で行うことに
より、外周にいくほど線速度が高速になるCAV方式
で、ユーザ領域に影響を与えることなく、情報の記録レ
ーザパワーを決定することができる。特に、ユーザ領域
に影響を与えることなく、外周での最高線速度のような
内周での最高線速度より速い線速度の最適記録パワーを
特定できる。
【0085】請求項3に記載の発明によれば、試し書き
を前記ユーザ領域で行うことにより、ディスク最内周に
存在するレーザパワー校正領域(パワーキャリブレーシ
ョンエリア)における最大記録速度以上の記録速度で、
記録パワーの最適化処理(OPC)を行うことができ
る。したがって、ユーザ領域における最適記録パワーを
より正確に求めることができる。
【0086】請求項4に記載の発明によれば、レーザパ
ワー校正領域およびユーザ領域を用いて試し書きを行う
ことにより、レーザパワー校正領域とユーザ領域のいず
れか一方で試し書きを行う場合よりも、高い精度で所望
の位置の最適記録パワーを求めることができる。
【0087】請求項5に記載の発明によれば、データの
記録位置を離間させることで、ユーザ領域に対する試し
書きの影響を少なくすることができ、試し書きを行った
位置に所望の記録データを上書きする際、書き込みエラ
ーを起こす可能性を低減できる。
【0088】請求項6に記載の発明によれば、試し書き
の記録パワーあたりの記録容量が従来よりも少なくて済
むので、試し書きを行う回数を増やすことができる。ま
た、ユーザ領域でOPC処理を施す場合にユーザ領域に
与える影響を少なくし、所望の記録データを上書きする
際の書き込みエラーを起こす可能性を低減できる。
【0089】請求項7に記載の発明によれば、光ディス
クの半径方向の異なる位置で複数回、OPC処理を施す
ことにより、所望のユーザ領域における最適記録パワー
の予測がより正確に行える。
【0090】請求項8に記載の発明によれば、低速回転
時には、レーザパワー校正領域でOPC処理を施すの
で、ユーザ領域に影響を与えることはない。一方、高速
回転時においては、ユーザ領域でOPC処理を施すの
で、所望のユーザ領域(特に外周部分)での最適記録パ
ワーをより正確に求めることができる。
【0091】請求項9に記載の発明によれば、試し書き
の記録パワーのレベルが、光ディスク上に最適なマーク
を形成しないレベルとなるように設定するので、ユーザ
領域に影響を与えることなく、試し書きを行った位置に
所望の記録データを上書きする際、書き込みエラー発生
の可能性を低減できる。特に、記憶媒体としてCD−R
を用いる場合には、省電力が図れる。
【0092】請求項10に記載の発明によれば、記録パ
ワーの最適化を行う前に光ディスクの状態を確認するこ
とにより、光ディスク上の傷や塵埃による最適パワーの
誤検出を未然に防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る光学的記録再
生装置の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係る光学的記録方
法を示すフローチャートである。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係るOPC処理の
最適記録パワー取得方法を示す図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態に係るOPC処理の
試し書き方法を示す図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態に係るOPC処理の
最適記録パワー取得方法を示す図である。
【図6】本発明の第4の実施の形態に係るOPC処理の
試し書き方法を示す図である。
【図7】本発明の第5の実施の形態に係るOPC処理の
試し書き方法を示す図である。
【図8】本発明の第6の実施の形態に係るOPC処理の
試し書き方法を示す図である。
【図9】本発明の第6の実施の形態に係るOPC処理の
試し書き方法(他の速度間隔設定方法)を示す図であ
る。
【図10】本発明の第6の実施の形態に係るOPC処理
の試し書き方法(β−Pw近似特性の取得方法)を示す
図である。
【図11】本発明の第7の実施の形態に係る光学的記録
方法を示すフローチャートである。
【図12】本発明の第9の実施の形態に係るOPC処理
前のディスク検査方法を示す図である。
【図13】従来のOPC処理(試し書きおよび再生結
果)を示す図である。
【図14】従来のOPC処理におけるβの算出方法を示
す図である。
【符号の説明】
10 光ディスク 11 スピンドルモータ 12 光ピックアップ 13 LDドライバ 14 モータドライバ 15 リードアンプ 16 CDデコーダ 17 CDエンコーダ 18 サーボ処理部 19 ATIPデコーダ 20 CD−ROMデコーダ 21 CD−ROMエンコーダ 22 システムコントローラ 23 メモリマネージャ 24 メモリ 25 ホストインタフェース(I/F)

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】CAV方式で光ディスクにデータの記録・
    再生を行う光ディスク装置において、 前記光ディスクに所定の記録パワーで試し書きを行い、
    この試し書きの再生信号と前記記録パワーの対応関係を
    求め、この対応関係に基づいてユーザ領域における最適
    記録パワーを予測し、この最適記録パワーでデータの記
    録を行うように制御する制御手段を設けたことを特徴と
    する光ディスク装置。
  2. 【請求項2】前記試し書きを光ディスク内周のレーザパ
    ワー校正領域で行うことを特徴とする請求項1に記載の
    光ディスク装置。
  3. 【請求項3】前記試し書きを前記ユーザ領域で行うこと
    を特徴とする請求項1に記載の光ディスク装置。
  4. 【請求項4】前記試し書きを前記レーザパワー校正領域
    および前記ユーザ領域で行うことを特徴とする請求項1
    に記載の光ディスク装置。
  5. 【請求項5】前記データの記録を異なる記録パワーごと
    に離間した位置で行うことを特徴とする請求項1〜4の
    いずれかに記載の光ディスク装置。
  6. 【請求項6】前記試し書きの記録パワーあたりの記録容
    量が少なくとも1セクタより小さくなるように、前記試
    し書きの記録時間を設定することを特徴とする請求項1
    〜5のいずれかに記載の光ディスク装置。
  7. 【請求項7】前記光ディスクの中心からの距離が異なる
    複数の位置で、記録パワーの最適化処理を行うことを特
    徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の光ディスク装
    置。
  8. 【請求項8】前記光ディスクの最外周での記録速度が前
    記レーザパワー校正領域での最高記録速度より遅い場合
    には、前記レーザパワー校正領域で記録パワーの最適化
    処理を行い、前記光ディスクの最外周での記録速度が前
    記レーザパワー校正領域での最高記録速度より速い場合
    には、前記ユーザ領域で記録パワーの最適化処理を行う
    ことを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の光デ
    ィスク装置。
  9. 【請求項9】前記光ディスク上に最適なマークを形成し
    ないレベルの記録パワーにより前記試し書きを行うこと
    を特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の光ディス
    ク装置。
  10. 【請求項10】前記試し書きの実施前に、前記試し書き
    を行う前記光ディスク上の位置をリードし、リード結果
    から前記位置に傷または塵埃があるか否かを判断し、前
    記位置に傷または塵埃がある場合には、傷または塵埃の
    ない他の位置で試し書きを行うように制御する制御手段
    を設けたことを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記
    載の光ディスク装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2008013077A1 (fr) * 2006-07-24 2008-01-31 Panasonic Corporation Dispositif de contrôle d'opération d'enregistrement, circuit intégré, dispositif d'enregistrement/reproduction de disque optique, et procédé de contrôle d'opération d'enregistrement

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