JP2002288834A - 光ディスク装置 - Google Patents

光ディスク装置

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JP2002288834A
JP2002288834A JP2001091254A JP2001091254A JP2002288834A JP 2002288834 A JP2002288834 A JP 2002288834A JP 2001091254 A JP2001091254 A JP 2001091254A JP 2001091254 A JP2001091254 A JP 2001091254A JP 2002288834 A JP2002288834 A JP 2002288834A
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optical disk
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optical
laser light
laser beam
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JP2001091254A
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English (en)
Inventor
Junichi Ando
潤一 安藤
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Mitsumi Electric Co Ltd
Original Assignee
Mitsumi Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】光ディスクの回転速度にかかわらず、確実にレ
ーザ光の書き込み出力を適正値に設定することができる
光ディスク装置を提供する。 【解決手段】本発明の光ディスク装置1は、光ディスク
2を装着して複数段階の回転速度で回転させる回転駆動
機構と、光ディスク2にレーザ光を照射して情報を記録
し得る光学ヘッド3とを有し、レーザ光の出力を段階的
に変化させて前記光ディスクに試し書きを行い、光ディ
スク2に情報を記録するときのレーザ光の出力を決定す
る。光ディスク2の回転速度に応じたレーザ光の出力を
決定する際は、まず、光ディスク2の回転速度に応じた
レーザ光の最大出力値を設定する。そして、レーザ光の
出力を最小単位変化させたときのレーザ光の出力の変化
量を、前記レーザ光の最大出力値を所定値で除算した値
とし、その値に基づいて、光ディスク2に試し書きを行
う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ディスク装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】CD−R等の記録・再生が可能な光ディ
スクを記録・再生する光ディスク装置が知られている。
【0003】この光ディスク装置は、光ディスクを装着
して複数段階の回転速度(回転数)で回転させる回転駆
動機構と、前記装着された光ディスクに対し、その径方
向に移動可能に設けられ、光ディスクにレーザ光を照射
して情報(データ)を記録し得る光学ヘッド(光ピック
アップ)と、この光学ヘッドを径方向に移動させるスレ
ッドモータを備えた光学ヘッド移動機構とを有してい
る。
【0004】光学ヘッドは、レーザダイオードおよび分
割フォトダイオードを備えた光学ヘッド本体(光ピック
アップベース)と、この光学ヘッド本体に光ディスクの
径方向および光軸方向(回転軸方向)のそれぞれに変位
(移動)し得るようにサスペンジョンバネで支持されて
いる対物レンズ(集光レンズ)と、対物レンズを光軸方
向に変位させるフォーカスアクチュエータと、対物レン
ズを径方向に変位させるトラッキングアクチュエータと
で構成されている。
【0005】このような情報の記録機能を持つ光ディス
ク装置では、実際に情報の書き込み(記録)を行う前
に、その光ディスクに固有の特性や環境条件に適した最
適な記録パワー(レーザ光の書き込み出力)を求める必
要がある。
【0006】この最適な記録パワーを求めることをOP
C(Optimum Power Control)と呼ぶ。OPCでは、レ
ーザ光の書き込み出力(レーザ出力)を段階的に変えて
試し書きを行い、その中で最も適正に書き込みができる
レーザ出力を、適正な(最適な)レーザ出力として定め
る(決定する)。
【0007】従来の光ディスク装置では、試し書きを行
う際にレーザ光の出力を1段階変化させたときのレーザ
光の出力の変化量が、光ディスクの回転速度にかかわら
ず一定であった。
【0008】しかしながら、適正なレーザ出力は、光デ
ィスクの回転速度に依存し、例えば、光ディスクの回転
速度が低いほど、適正なレーザ出力は低くなるので、光
ディスクの回転速度が低いときは、決定すべき適正なレ
ーザ出力に対して、試し書きを行う際にレーザ光の出力
を1段階変化させたときのレーザ光の出力の変化量が大
きくなり、適正なレーザ出力を精度よく決定することが
できないことがある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、光デ
ィスクの回転速度にかかわらず、確実にレーザ光の書き
込み出力を適正値に設定し得る光ディスク装置を提供す
ることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】このような目的は、下記
(1)〜(12)の本発明により達成される。
【0011】(1) 光ディスクを装着して複数段階の
回転速度で回転させる回転駆動機構と、光ディスクにレ
ーザ光を照射して情報を記録し得る光学ヘッドとを有
し、前記光学ヘッドを介して前記光ディスクに対し記録
または記録・再生する光ディスク装置であって、前記レ
ーザ光の出力を段階的に変化させて前記光ディスクに試
し書きを行い、前記光ディスクに情報を記録するときの
レーザ光の出力を決定し、前記レーザ光の出力を最小単
位変化させたときのレーザ光の出力の変化量が、前記光
ディスクの回転速度に応じて設定されたレーザ光の最大
出力値を所定値で除算した値となるよう構成されている
ことを特徴とする光ディスク装置。
【0012】(2) 前記試し書きの際に前記レーザ光
の出力を1段階変化させたときのレーザ光の出力の変化
量が、前記光ディスクの回転速度に応じて設定されたレ
ーザ光の最大出力値を所定値で除算した値のn(nは、
自然数)倍の値となるよう構成されている上記(1)に
記載の光ディスク装置。
【0013】(3) 前記nの値は、前記光ディスクの
回転速度にかかわらず一定である上記(2)に記載の光
ディスク装置。
【0014】(4) 前記試し書きの際に前記レーザ光
の出力を1段階変化させたときのレーザ光の出力の変化
量が、前記光ディスクの回転速度に応じて設定されたレ
ーザ光の最大出力値を所定値で除算した値となるよう構
成されている上記(1)に記載の光ディスク装置。
【0015】(5) 前記レーザ光の最大出力値は、前
記光ディスクの回転速度が低く設定されるほど、低い値
に設定されるよう構成されている上記(1)ないし
(4)のいずれかに記載の光ディスク装置。
【0016】(6) 前記所定値は、前記光ディスクの
回転速度にかかわらず一定である上記(1)ないし
(5)のいずれかに記載の光ディスク装置。
【0017】(7) 光ディスクを装着して複数段階の
回転速度で回転させる回転駆動機構と、光ディスクにレ
ーザ光を照射して情報を記録し得る光学ヘッドとを有
し、前記光学ヘッドを介して前記光ディスクに対し記録
または記録・再生する光ディスク装置であって、前記レ
ーザ光の出力を段階的に変化させて前記光ディスクに試
し書きを行い、前記光ディスクに情報を記録するときの
レーザ光の出力を決定し、前記レーザ光の出力を最小単
位変化させたときのレーザ光の出力の変化量が、前記光
ディスクの回転速度に応じて設定されるよう構成されて
いることを特徴とする光ディスク装置。
【0018】(8) 前記レーザ光の出力を最小単位変
化させたときのレーザ光の出力の変化量は、前記光ディ
スクの回転速度が低く設定されるほど、小さくなるよう
構成されている上記(7)に記載の光ディスク装置。
【0019】(9) 前記レーザ光の出力を15段階の
レベルで変化させて前記光ディスクに試し書きを行うよ
う構成されている上記(1)ないし(8)のいずれかに
記載の光ディスク装置。
【0020】(10) 前記レーザ光の出力の変化量を
調整する調整用デジタル/アナログ変換器を有する上記
(1)ないし(9)のいずれかに記載の光ディスク装
置。
【0021】(11) 前記調整用デジタル/アナログ
変換器は、8bitのデータを処理し得るデジタル/アナ
ログ変換器である上記(10)に記載の光ディスク装
置。
【0022】(12) 前記試し書きを、前記光ディス
クの内周側に設けられているテストエリアに行うよう構
成されている上記(1)ないし(11)のいずれかに記
載の光ディスク装置。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の光ディスク装置を
添付図面に示す好適実施形態に基づいて詳細に説明す
る。
【0024】図1は、本発明の光ディスク装置の実施形
態を示すブロック図である。同図に示す光ディスク装置
1は、光ディスク(CD−R、CD−RW等)2を記録
・再生するドライブ装置である。
【0025】光ディスク2には、図示しない螺旋状のプ
リグルーブ(WOBBLE:ウォブル)が形成されてい
る。
【0026】このプリグルーブは、所定の周期(1倍速
で22.05kHz)で蛇行しているとともに、該プリグ
ルーブには、ATIP(Absolute Time In Pre-Groove
)情報(時間情報)が記録されている。この場合、A
TIP情報は、バイフェーズ変調され、さらに、22.
05kHzのキャリア周波数でFM変調されて記録されて
いる。
【0027】このプリグルーブは、光ディスク2へのピ
ット/ランド形成(ピット/ランド記録)時の案内溝と
して機能する。また、このプリグルーブは、再生され、
光ディスク2の回転速度制御や、光ディスク2上の記録
位置(絶対時間)の特定等に利用される。
【0028】光ディスク装置1は、光ディスク2を装着
して複数段階の回転速度(回転数)で回転させる回転駆
動機構を有している。この回転駆動機構は、主に、ター
ンテーブル回転用のスピンドルモータ11と、スピンド
ルモータ11を駆動するドライバ23と、スピンドルモ
ータ11の回転軸に固定され、光ディスク2が装着され
る図示しないターンテーブルとで構成されている。
【0029】また、光ディスク装置1は、前記装着され
た光ディスク2(ターンテーブル)に対し、光ディスク
2の径方向(ターンテーブルの径方向)に移動し得る光
学ヘッド(光ピックアップ)3と、この光学ヘッド3を
前記径方向に移動させる光学ヘッド移動機構と、制御手
段(CPU)9と、RFアンプIC40と、サーボプロ
セッサ(DSP)51と、デコーダ52と、メモリー
(例えば、RAM等)53と、レーザ制御部54と、エ
ンコーダ55とを有している。以下、前記光ディスク2
の径方向を単に「径方向」と言う。
【0030】前記光学ヘッド移動機構は、主に、スレッ
ドモータ7と、スレッドモータ7を駆動するドライバ2
2と、スレッドモータ7の回転を減速して伝達し、その
回転運動を光学ヘッド3の直線運動に変換する図示しな
い動力伝達機構とで構成されている。
【0031】光学ヘッド3は、レーザ光を発するレーザ
ダイオード(光源)5および分割フォトダイオード(受
光部)6を備えた図示しない光学ヘッド本体(光ピック
アップベース)と、図示しない対物レンズ(集光レン
ズ)とを有している。このレーザダイオード5の駆動
は、レーザ制御部54により制御される。
【0032】レーザ制御部54は、調整用D/A変換器
(デジタル/アナログ変換器)541を有しており、こ
の調整用D/A変換器541により、レーザ光の出力を
最小単位変化させたときのレーザ光の出力の変化量が調
整される。
【0033】対物レンズは、光学ヘッド本体に設けられ
た図示しないサスペンジョンバネ(付勢手段)で支持さ
れ、光学ヘッド本体に対し、径方向および対物レンズの
光軸方向(光ディスク2(ターンテーブル)の回転軸方
向)のそれぞれに変位(移動)し得るようになってい
る。以下、前記対物レンズの光軸方向を単に「光軸方
向」と言い、前記光ディスク2の回転軸方向を単に「回
転軸方向」と言う。
【0034】対物レンズは、光学ヘッド本体に予め設定
されている対物レンズの基準位置(中点)、すなわち中
立位置に配置されている。以下、前記対物レンズの基準
位置を単に「基準位置」と言う。
【0035】対物レンズが基準位置からずれると、その
対物レンズは、サスペンジョンバネの復元力により基準
位置に向って付勢される。
【0036】また、光学ヘッド3は、光学ヘッド本体に
対し、対物レンズを変位(移動)させるアクチュエータ
4を有している。このアクチュエータ4は、光学ヘッド
本体に対し、対物レンズを径方向に変位させるトラッキ
ングアクチュエータ41と、対物レンズを光軸方向(回
転軸方向)に変位させるフォーカスアクチュエータ42
とで構成されている。
【0037】このアクチュエータ4、すなわち、トラッ
キングアクチュエータ41およびフォーカスアクチュエ
ータ42は、それぞれ、ドライバ21により駆動され
る。
【0038】制御手段9は、通常、マイクロコンピュー
タ(CPU)で構成され、光学ヘッド3(アクチュエー
タ4、レーザダイオード5等)、スレッドモータ7、ス
ピンドルモータ11、RFアンプIC40、サーボプロ
セッサ51、デコーダ52、メモリー53、レーザ制御
部54、エンコーダ55等、光ディスク装置1全体の制
御を行う。
【0039】この制御手段9により、OPC(Optimum
Power Control)において、光ディスク2の回転速度に
応じた適正なレーザ光の書き込み出力(レーザ出力)が
決定される。なお、OPCについては、後で説明する。
【0040】この光ディスク装置1には、図示しないイ
ンターフェース制御部を介して外部装置(例えば、コン
ピュータ)が着脱自在に接続され、光ディスク装置1と
外部装置との間で通信を行うことができる。
【0041】この光ディスク装置1は、データの書き込
み速度(記録速度)、すなわち、光ディスク2からデー
タ(信号)を書き込む際(記録の際)の光ディスク2の
回転速度(回転数)をm段階(mは、2以上の整数)の
回転速度に設定し得るように構成されている。
【0042】例えば、光ディスク2の回転速度を、1倍
速(最小速度)、2倍速、4倍速、16倍速等のいずれ
かに設定し得るようになっている。
【0043】N倍速(Nは、2以上の整数)は、1倍速
(最小速度)を基準回転速度(基準回転数)とし、この
基準回転速度のN倍の回転速度を言う。
【0044】次に、光ディスク装置1の作用について説
明する。光ディスク装置1は、光学ヘッド3を目的トラ
ック(目的アドレス)に移動し、この目的トラックにお
いて、フォーカス制御、トラッキング制御、スレッド制
御および回転数制御(回転速度制御)等を行いつつ、光
ディスク2への情報(データ)の書き込み(記録)と、
光ディスク2からの情報(データ)の読み出し(再生)
等を行う。
【0045】光ディスク2にデータ(信号)を記録する
際は、光ディスク2に形成されているプリグルーブが再
生され(読み出され)、この後、このプリグルーブに沿
って、データが記録される。
【0046】光ディスク装置1に、図示しないインター
フェース制御部を介して、光ディスク2に記録するデー
タ(信号)が入力されると、そのデータは、エンコーダ
55に入力される。
【0047】このエンコーダ55では、前記データが、
エンコードされ、EFM(Eight toFourteen Modulatio
n)と呼ばれる変調方式で変調(EFM変調)されて、
ENCORDE EFM信号とされる。
【0048】このENCORDE EFM信号は、3T
〜11Tの長さ(周期)のパルスで構成される信号であ
り、エンコーダ55からレーザ制御部54に入力され
る。
【0049】また、アナログ信号であるWRITE P
OWER信号(電圧)が、制御手段9に内蔵される図示
しないD/A変換器から出力され、レーザ制御部54に
入力される。
【0050】レーザ制御部54は、ENCORDE E
FM信号に基づいて、制御手段9からのWRITE P
OWER信号のレベルをハイレベル(H)と、ローレベ
ル(L)とに切り替えて出力し、これにより光学ヘッド
3のレーザダイオード5の駆動を制御する。
【0051】具体的には、レーザ制御部54は、ENC
ORDE EFM信号のレベルがハイレベル(H)の期
間、WRITE POWER信号のレベルをハイレベル
(H)にして出力する。すなわち、レーザの出力を上げ
る(書き込み出力にする)。そして、ENCORDE
EFM信号のレベルがローレベル(L)の期間、WRI
TE POWER信号のレベルをローレベル(L)にし
て出力する。すなわち、レーザの出力を下げる(読み出
し出力に戻す)。
【0052】これにより、光ディスク2には、ENCO
RDE EFM信号のレベルがハイレベル(H)のと
き、所定長のピットが書き込まれ、ENCODE EF
M信号のレベルがローレベル(L)のとき、所定長のラ
ンドが書き込まれる。
【0053】このようにして、光ディスク2の所定のト
ラックに、データが書き込まれる(記録される)。
【0054】この光ディスク2へのデータの記録は、プ
リグルーブに沿って、内周側から外周側に向って順次な
される。
【0055】エンコーダ55では、前述したENCOD
E EFM信号の他に、所定のENCODE EFM信
号(ランダムEFM信号)が生成される。このランダム
EFM信号は、レーザ光の書き込み出力を決定するOP
C(Optimum Power Control)において、テストエリア
への試し書きの際のレーザの出力調整(パワーコントロ
ール)に用いられる。
【0056】OPCについて説明する。CD−R(Comp
act Disc-Recordable)による光ディスク2には、プロ
グラムエリアの内周側に、ATIP特殊情報を有するリ
ードインエリア、PMA(Program Memory Area)、P
CA(Power Calibration Area)が、外周側から内周側
に向って、この順序で順次設定されている。PMAは、
トラックの開始、終了時間等が書き込まれるエリアであ
る。
【0057】また、PCAは、さらに試し書きを行うテ
ストエリア(Test Area)と、そのカウント数を記録す
るカウントエリア(Count Area)とに別れている。
【0058】OPCでは、テストエリアへ試し書きがな
される。テストエリアへの試し書きの際には、前記ラン
ダムEFM信号が、エンコーダ55からレーザ制御部5
4に入力される。また、制御手段9では、15段階(複
数段階)のレベルのWRITE POWER信号が生成
され、そのWRITE POWER信号が、制御手段9
に内臓される図示しないD/A変換器から出力され、レ
ーザ制御部54に入力される。
【0059】そして、レーザ制御部54では、前記ラン
ダムEFM信号に基づいて、制御手段9からのWRIT
E POWER信号のレベルをハイレベル(H)と、ロ
ーレベル(L)とに切り替えて出力し、これにより光学
ヘッド3のレーザダイオード5の駆動を制御する。これ
を15段階のレベルのWRITE POWER信号のそ
れぞれで行う。
【0060】このようにして、15段階の出力のレーザ
光で(レーザ光の出力を段階的に変化させて)テストエ
リアへの試し書きが行われる。この試し書きは、複数回
(例えば、100回)行うことができる。試し書きを1
回行う毎に、カウントエリアにそのことを示すフラグを
立てる。
【0061】OPCでは、ランダムEFM信号における
3Tの信号と11Tの信号の波形の中心同士のずれ量を
βとしたとき、この15段階のWRITE POWER
信号に対応した15種のβのうち、予め設定された所定
値β0(例えば、4%)に最も近いβに対応するレーザ
光の出力(レーザ出力)を適正なレーザ出力として定め
る(決定する)。
【0062】このようにして、適正なレーザ光の書き込
み出力(レーザ出力)が決定され、このレーザ出力で、
光ディスク2へデータが書き込まれる。
【0063】ここで、適正なレーザ出力は、光ディスク
2の回転速度に依存しており、例えば、光ディスク2の
回転速度が低いほど、適正なレーザ出力は低い値に定め
られる。
【0064】したがって、レーザ制御部54の調整用D
/A変換器541では、テストエリアへ試し書きが行わ
れる前に、まず、光ディスク2の回転速度が設定される
と、その回転速度に応じたレーザ光の最大出力値Aを設
定し、このレーザ光の最大出力値Aに基づいて、レーザ
光の出力を最小単位変化させたときのレーザ光の出力の
変化量Cを設定する。なお、レーザ光の最大出力値A
は、光ディスク2の回転速度が低く設定されるほど、低
い値に設定される。
【0065】概念的には、レーザ光の最大出力値Aを所
定値Bで除算した値が、レーザ光の出力を最小単位変化
させたときのレーザ光の出力の変化量Cとされる。以
下、レーザ光の出力を最小単位変化させたときのレーザ
光の出力の変化量を単に「最小単位の変化量」と言う。
【0066】これにより、光ディスク2の回転速度が低
いほど、最小単位の変化量Cを小さく(細かく)設定す
ることができる。
【0067】ここで、前記所定値Bは、調整用D/A変
換器541の処理し得る性能で決まる。本実施形態で
は、調整用D/A変換器541は、8bit(256)の
データを処理し得るよう構成されている。すなわち、本
実施形態では、所定値Bは、例えば、256とされる。
【0068】また、この所定値Bは、光ディスク2の回
転速度にかかわらず一定であるよう構成されている。
【0069】なお、本実施形態では、調整用D/A変換
器541は、8bitのデータを処理し得るようになって
いるが、本発明では、これに限らず、例えば、16bit
のデータ、または4bitのデータを処理し得るよう構成
されていてもよい。
【0070】テストエリアへの試し書きの際に、1段階
変化させたときのレーザ光の出力の変化量は、最小単位
の変化量Cのn(nは、自然数)倍の値とされる。な
お、本実施形態では、n=1として説明する。
【0071】また、前記nの値は、例えば、光ディスク
2を装着したときに決定され、光ディスク2の回転速度
にかかわらず一定であり、同一回転速度内でも一定であ
るが、本発明では、nの値は一定でなくてもよい。
【0072】以上のように、光ディスク2の回転速度に
応じて、最小単位の変化量Cを設定する。すなわち、光
ディスク2の回転速度が低いほど、最小単位の変化量C
を小さく設定するので、例えば、光ディスク2の回転速
度が低く、適正なレーザ出力が低いときは、最小単位の
変化量Cが低く設定され、これにより、精度よく適正な
レーザ出力を決定することができる。
【0073】再生の際は、レーザ光が、光学ヘッド3の
レーザダイオード5から光ディスク2の所定のトラック
に照射される。このレーザ光は、光ディスク2で反射
し、その反射光は、光学ヘッド3の分割フォトダイオー
ド6で受光される。
【0074】この分割フォトダイオード6からは、受光
量に応じた電流が出力され、この電流は、図示しないI
−Vアンプ(電流−電圧変換部)で、電圧に変換され、
光学ヘッド3から出力される。
【0075】光学ヘッド3から出力された電圧(検出信
号)は、RFアンプIC40に入力され、このRFアン
プIC40で、加算や増幅等を行うことにより、HF
(RF)信号が生成される。このHF信号は、光ディス
ク2に書き込まれているピットとランドに対応するアナ
ログ信号である。
【0076】HF信号は、サーボプロセッサ51に入力
され、このサーボプロセッサ51で、2値化され、EF
M(Eight to Fourteen Modulation)復調され、所定形
式のデータ(DATA信号)にデコード(変換)され
て、デコーダ52に入力される。
【0077】そして、このデータは、デコーダ52で、
通信(送信)用の所定形式のデータにデコードされ、図
示しないインターフェース制御部を介して、外部装置
(例えば、コンピュータ)に送信される。
【0078】以上のような再生動作におけるトラッキン
グ制御、スレッド制御、フォーカス制御および回転数制
御は、次にようにして行われる。
【0079】前述したように、光学ヘッド3の分割フォ
トダイオード6からの電流−電圧変換後の信号(電圧)
は、RFアンプIC40に入力される。
【0080】RFアンプIC40は、この分割フォトダ
イオード6からの電流−電圧変換後の信号に基づいて、
トラッキングエラー信号(TE)(電圧)を生成する。
【0081】トラッキングエラー信号は、トラックの中
心からの径方向における対物レンズのずれの大きさおよ
びその方向(トラックの中心からのずれ量)を示す信号
である。
【0082】トラッキングエラー信号は、サーボプロセ
ッサ51に入力される。サーボプロセッサ51では、こ
のトラッキングエラー信号に対し、位相の反転や増幅等
の所定の信号処理が行われ、これによりトラッキングサ
ーボ信号(電圧)が生成される。このトラッキングサー
ボ信号に基づいて、ドライバ21を介し、トラッキング
アクチュエータ41に所定の駆動電圧が印加され、この
トラッキングアクチュエータ41の駆動により、対物レ
ンズは、トラックの中心に向って移動する。すなわち、
トラッキングサーボがかかる。
【0083】このトラッキングアクチュエータ41の駆
動のみでは、対物レンズをトラックに追従させることに
限界があり、これをカバーすべく、ドライバ22を介
し、スレッドモータ7を駆動して光学ヘッド本体を前記
対物レンズが移動した方向と同方向に移動し、対物レン
ズを中立位置に戻すように制御する(スレッド制御を行
う)。
【0084】また、RFアンプIC40は、前記分割フ
ォトダイオード6からの電流−電圧変換後の信号に基づ
いて、フォーカスエラー信号(FE)(電圧)を生成す
る。
【0085】フォーカスエラー信号は、合焦位置からの
光軸方向(回転軸方向)における対物レンズのずれの大
きさおよびその方向(合焦位置からの対物レンズの光軸
方向(回転軸方向)のずれ量)を示す信号である。
【0086】フォーカスエラー信号は、サーボプロセッ
サ51に入力される。サーボプロセッサ51では、この
フォーカスエラー信号に対し、位相の反転や増幅等の所
定の信号処理が行われ、これによりフォーカスサーボ信
号(電圧)が生成される。このフォーカスサーボ信号に
基づいて、ドライバ21を介し、フォーカスアクチュエ
ータ42に所定の駆動電圧が印加され、このフォーカス
アクチュエータ42の駆動により、対物レンズは、合焦
位置に向って移動する。すなわち、フォーカスサーボが
かかる。
【0087】また、サーボプロセッサ51では、スピン
ドルモータ11の回転速度(回転数)を制御するための
制御信号(電圧)、すなわち、スピンドルモータ11の
回転数を目標値にするための制御信号が生成され、ドラ
イバ23に入力される。
【0088】ドライバ23では、前記制御信号に基づい
てスピンドルモータ11を駆動する駆動信号(電圧)が
生成される。
【0089】ドライバ23から出力された前記駆動信号
は、スピンドルモータ11に入力され、その駆動信号に
基づいてスピンドルモータ11が駆動し、スピンドルモ
ータ11の回転数が目標値(目標回転数)となるように
スピンドルサーボがかかる。
【0090】以上のようなスピンドルサーボ、すなわ
ち、回転数制御において、スピンドルモータ11の目標
回転数は、光ディスク2上での線速が一定となるように
設定される(CLVサーボ(CLV:Constant Linear
Velocity))。
【0091】次に、光ディスク2の回転速度に応じた適
正なレーザ出力(レーザ光の書き込み出力)を決定する
際の制御手段9の制御動作について説明する。
【0092】図2は、光ディスク2の回転速度に応じた
適正なレーザ出力を決定する際の制御手段9の制御動作
を示すフローチャートである。以下、このフローチャー
トに基づいて説明する。
【0093】まず、光ディスク装置1に光ディスク2を
装着し、n=1を設定する(ステップS101)。
【0094】次に、試し書きを行う際の光ディスク2の
回転速度をN倍速に設定する(ステップS102)。
【0095】次に、調整用D/A変換器541により、
N倍速におけるレーザ光の最大出力値Aが設定され(ス
テップS103)、このレーザ出力の最大出力値Aに基
づいて最小単位の変化量Cが設定される(ステップS1
04)。この最小単位の変化量Cは、前述したように、
レーザ光の最大出力値Aを所定値Bで除算した値であ
る。
【0096】そして、設定された光ディスク2の回転速
度、すなわち、N倍速で光ディスク2を回転させ(ステ
ップS105)、テストエリアへ試し書きを行う(ステ
ップS106)。なお、試し書きの際、前述したよう
に、1段階変化させたときのレーザ光の出力の変化量
は、最小単位の変化量Cとされる。
【0097】次に、テストエリアへ書き込み(試し書
き)がされた情報を読み出し、前述したように、15種
のβを求め、そのうち、所定値β0に最も近いβに対応
するレーザ光の出力を適正なレーザ出力として決定する
(ステップS107)。
【0098】以上説明したように、この光ディスク装置
1によれば、すべての光ディスク2の回転速度におい
て、それぞれ、確実に適正なレーザ出力を決定すること
ができる。
【0099】これにより、実際のデータの書き込みとそ
の書き込みされたデータの読み出しとを良好に行うこと
ができる。
【0100】以上、本発明の光ディスク装置を、図示の
実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定さ
れるものではなく、各部の構成は、同様の機能を有する
任意の構成のものに置換することができる。
【0101】例えば、本発明の光ディスク装置は、記録
・再生が可能な装置に限らず、記録専用の装置にも適用
することができる。
【0102】また、本発明の光ディスク装置は、複数種
の光ディスクを記録または記録・再生する各種光ディス
ク装置に適用することもできる。
【0103】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の光ディス
ク装置によれば、光ディスクの回転速度にかかわらず、
確実にレーザ光の書き込み出力を適正値に設定すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光ディスク装置の実施形態を示すブロ
ック図である。
【図2】本発明におけるレーザ光の書き込み出力を決定
する際の制御手段の制御動作を示すフローチャートであ
る。
【符号の説明】
1 光ディスク装置 2 光ディスク 3 光学ヘッド 4 アクチュエータ 41 トラッキングアクチュエータ 42 フォーカスアクチュエータ 5 レーザダイオード 6 分割フォトダイオード 7 スレッドモータ 9 制御手段 11 スピンドルモータ 21〜23 ドライバ 40 RFアンプIC 51 サーボプロセッサ 52 デコーダ 53 メモリー 54 レーザ制御部 541 調整用D/A変換器 55 エンコーダ S101〜S107 ステップ

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ディスクを装着して複数段階の回転速
    度で回転させる回転駆動機構と、光ディスクにレーザ光
    を照射して情報を記録し得る光学ヘッドとを有し、前記
    光学ヘッドを介して前記光ディスクに対し記録または記
    録・再生する光ディスク装置であって、 前記レーザ光の出力を段階的に変化させて前記光ディス
    クに試し書きを行い、前記光ディスクに情報を記録する
    ときのレーザ光の出力を決定し、 前記レーザ光の出力を最小単位変化させたときのレーザ
    光の出力の変化量が、前記光ディスクの回転速度に応じ
    て設定されたレーザ光の最大出力値を所定値で除算した
    値となるよう構成されていることを特徴とする光ディス
    ク装置。
  2. 【請求項2】 前記試し書きの際に前記レーザ光の出力
    を1段階変化させたときのレーザ光の出力の変化量が、
    前記光ディスクの回転速度に応じて設定されたレーザ光
    の最大出力値を所定値で除算した値のn(nは、自然
    数)倍の値となるよう構成されている請求項1に記載の
    光ディスク装置。
  3. 【請求項3】 前記nの値は、前記光ディスクの回転速
    度にかかわらず一定である請求項2に記載の光ディスク
    装置。
  4. 【請求項4】 前記試し書きの際に前記レーザ光の出力
    を1段階変化させたときのレーザ光の出力の変化量が、
    前記光ディスクの回転速度に応じて設定されたレーザ光
    の最大出力値を所定値で除算した値となるよう構成され
    ている請求項1に記載の光ディスク装置。
  5. 【請求項5】 前記レーザ光の最大出力値は、前記光デ
    ィスクの回転速度が低く設定されるほど、低い値に設定
    されるよう構成されている請求項1ないし4のいずれか
    に記載の光ディスク装置。
  6. 【請求項6】 前記所定値は、前記光ディスクの回転速
    度にかかわらず一定である請求項1ないし5のいずれか
    に記載の光ディスク装置。
  7. 【請求項7】 光ディスクを装着して複数段階の回転速
    度で回転させる回転駆動機構と、光ディスクにレーザ光
    を照射して情報を記録し得る光学ヘッドとを有し、前記
    光学ヘッドを介して前記光ディスクに対し記録または記
    録・再生する光ディスク装置であって、 前記レーザ光の出力を段階的に変化させて前記光ディス
    クに試し書きを行い、前記光ディスクに情報を記録する
    ときのレーザ光の出力を決定し、 前記レーザ光の出力を最小単位変化させたときのレーザ
    光の出力の変化量が、前記光ディスクの回転速度に応じ
    て設定されるよう構成されていることを特徴とする光デ
    ィスク装置。
  8. 【請求項8】 前記レーザ光の出力を最小単位変化させ
    たときのレーザ光の出力の変化量は、前記光ディスクの
    回転速度が低く設定されるほど、小さくなるよう構成さ
    れている請求項7に記載の光ディスク装置。
  9. 【請求項9】 前記レーザ光の出力を15段階のレベル
    で変化させて前記光ディスクに試し書きを行うよう構成
    されている請求項1ないし8のいずれかに記載の光ディ
    スク装置。
  10. 【請求項10】 前記レーザ光の出力の変化量を調整す
    る調整用デジタル/アナログ変換器を有する請求項1な
    いし9のいずれかに記載の光ディスク装置。
  11. 【請求項11】 前記調整用デジタル/アナログ変換器
    は、8bitのデータを処理し得るデジタル/アナログ変
    換器である請求項10に記載の光ディスク装置。
  12. 【請求項12】 前記試し書きを、前記光ディスクの内
    周側に設けられているテストエリアに行うよう構成され
    ている請求項1ないし11のいずれかに記載の光ディス
    ク装置。
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